JPH0831491A - 接続端子 - Google Patents

接続端子

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JPH0831491A
JPH0831491A JP18298594A JP18298594A JPH0831491A JP H0831491 A JPH0831491 A JP H0831491A JP 18298594 A JP18298594 A JP 18298594A JP 18298594 A JP18298594 A JP 18298594A JP H0831491 A JPH0831491 A JP H0831491A
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次雄 安保
Yukifumi Machida
幸文 町田
Hirobumi Iguchi
博文 井口
Hirohisa Watanabe
博久 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可動接触片が塑性変形することを防止し、雄
型接続端子を接続時に容易に挿入できるようにする。 【構成】 雄型接続端子を受け入れる接続部11内に、
上方へ向けて弯曲した弾力性を有する可動接触片19が
前後方向に渡って設けられている。その下側には、頂部
に凸部21が設けられた略山形の補強部20が形成さ
れ、可動接触片19は凸部21以外の個所で補強部20
との間に間隙Sが設けられている。この間隙Sは可動接
触片19が雄型接続端子Tによりこじられたときに可動
接触片19が塑性変形を生じない程度の間隔となってい
る。傾斜して挿入されたときつまりこじり力が作用した
時には、間隙Sが緩衝部として作用し、更には可動接触
片19が補強部20に当接して補強され塑性変形が防止
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雄型接続端子が挿入さ
れる角筒型の接続部を有し、接続部内に可動接触片を設
けた接続端子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、相手側の雄型接続端子が挿入され
る筒形の接続部内に可動接触片を有する接続端子には、
可動接触片の下側にその撓みを規制する補強部が設けら
れているものが知られている。しかし、雄型接続端子が
こじられて挿入され可動接触片が押圧されたときに、補
強部と可動接触片との間に比較的大きな間隙があるため
に、可動接触片が塑性変形してしまう場合があるという
不具合を有している。
【0003】そこで、例えば特開平5−205804号
公報に開示されているように、図7の接続端子の接続部
1における底板2に設けた山形の補強部3の開口側斜面
部が、底板2の前側を基部とする可動接触片4に添うよ
うに形成し、雄型接続端子が挿入された状態では、可動
接触片4との間に隙間が殆どないようにしたものが提案
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述の従来例
では、可動接触片4と補強部3との間に隙間が少ないの
で、雄型接続端子を稍々傾斜して挿入されたりすると、
可動接触片4と補強部3が当接しているため、可動接触
片4が弾性変形をする余地が殆どない。そのため、図8
に示すグラフ図のように挿入に際して大きな抵抗が生
じ、多数個の端子の嵌合を要する多極コネクタ等におい
ては、極めて大きな挿入力によらなければ挿入ができな
いという虞れがある。
【0005】また、雄型接続端子のこじり力によって可
動接触片4に傷が付き、表面のメッキ層を削り、端子母
材が露出し、酸化により電気導電性が悪い酸化被膜が形
成され、接触不良の原因となることもある。
【0006】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
可動接触片の塑性変形や表面のメッキ層が削られること
を防止し、しかも雄型接続端子からこじり力があっても
雄型接続端子を受け入れし易い接続端子を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る接続端子は、相手側の雄型接続端子が開
口から挿入される角筒型の接続部を有し、該接続部内に
可動接触片を内設した接続端子において、前記接続部内
の前記可動接触片の下側に前記可動接触片を補強するた
めの略山型状で頂部に凸部を有する補強部を形成し、該
補強部は前記凸部よりも前記開口側で前記可動接触片と
の間に間隙を設け、該間隙は前記可動接続片が前記雄型
接続端子により押されたときに塑性変形を生じない程度
の間隔としたことを特徴とする。
【0008】
【作用】上述の構成を有する接続端子は、雄型接続端子
を挿入する際に、可動接触片がこじられて挿入される
と、可動接触片と補強部と間隔が緩衝部となって雄型接
続端子を受け入れることができ、過大な押圧力が作用し
たときは補強部により可動接触片を支持する。
【0009】
【実施例】本発明を図1〜図5に図示の実施例に基づい
て詳細に説明する。図1は接続端子の構成図である。接
続端子は導電金属板を打抜き成形して成り、前方の開口
側から雄型接続端子Tを受け入れる接続部11と、後方
の後側に電線を接続する電線圧着部12とを有し、電線
圧着部12は周知のように芯線圧着部13と被覆圧着部
14とがそれぞれ断面U字形に形成されている。
【0010】接続部11は、底板15とその両側に連な
る対向的な側板16を天井部において相互に内側へ直角
に折り曲げて突き合わせた天板17によって角筒状に形
成されている。この天板17には前後方向に長く、弾力
性を有する固定接触部18が双方の天板17から下側に
向けて緩やかな山形又は円弧状に膨出されている。
【0011】接続部11の内部には、上方へ向けて弯曲
し弾力性を有する導電金属板から成る可動接触片19が
前後方向に渡って設けられ、その前端19aは内側へ折
り返した底板15の前端15aにより固定され、後端1
9bは底板15の上面に載置されて自由端となってい
る。そして、底板15の後端15bは内側に向けて折り
返され、可動接触片19の移動範囲を規制している。
【0012】更に、可動接触片19の下側には、底板1
5に切り込みを設けることにより略山型状の補強部20
が形成され、その頂部に凸部21が設けられている。こ
の凸部21は図2に示すように、例えば半球状であって
可動接触片19の下面との間に僅かな隙間を有する高さ
に設けられている。そして、可動接触片19は凸部21
よりも前端19a側において補強部20との間に間隙S
が設けられ、この間隙Sは可動接触片19が雄型接続端
子Tによりこじられたときに、塑性変形を生じない程度
の間隔となっている。なお、雄型接続端子Tが挿入され
た状態にあっては、凸部21は可動接触片19の下面に
当接する。
【0013】このように構成された接続端子は、雄型接
続端子Tが前側から接続部11内へ図1に示すように正
しい角度で挿入されると、可動接触片19が下方へ撓ん
で、図3のグラフ図に示すように、従来例の挿入力より
も小さい挿入力で固定接触部18との間に挿入されて、
これらの弾性力により確実に保持される。
【0014】また、雄型接続端子Tが接続部11内へ傾
斜した状態、つまりこじり力が作用する状態で挿入され
た場合には、図4に示すように可動接触片19の前側の
傾斜部分が補強部20方向へ押されて可動接触片19は
凸部21に接触すると共に、弾性変形して後側の部分が
凸部21を支点として持ち上がるが、補強部20との間
の間隙Sが緩衝部として作用し、雄型接続端子Tによる
押圧力が強く作用しないようにする。更に、可動接触片
19への押圧力が過度に強まった場合には、補強部20
との間隙Sが無くなって可動接触片19が補強部20に
当接して、押圧力を補強部20で受けるので可動接触片
19に塑性変形が生ずることはない。
【0015】図5は他の実施例を示し、接続部11内の
可動接触片19は後方が底板15に固定され、前方が自
由端とされている。この場合においても、先の実施例と
同様の作用効果がある。
【0016】本実施例においては凸部21を半球状とし
たため、可動接触片19は凸部21を中心にその幅方向
にも変位することができ、雄型接続端子Tの無理な押圧
力を逃がすことができる。なお、この凸部21は図6に
示すように、可動接触片19の長手方向と直交する方向
に形成した突条22としてもよい。
【0017】また、可動接触片19の形状は実施例に限
定されることはないが、前端19a側の斜面部が補強部
20との間に所定の間隙Sを有していれば足りる。ま
た、可動接触片19は底板15を前方に延在して、これ
は接続部11内に折り曲げることにより形成してもよ
い。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る接続端
子は、雄型接続端子が挿入される際に、可動接触片が雄
型接続端子にこじられても、補強部との間の若干の間隔
が緩衝部となって、雄型接続端子を容易に受け入れるこ
とができる。また、可動接触片に過度の押圧力が作用し
ても、補強部により可動接触片を受けて支持するので、
可動接触片が塑性変形を起こすことが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】接続端子の一部を断面とした構成図である。
【図2】補強部の凸部の平面図である。
【図3】雄型接続端子挿入時のストロークと挿入力の関
係のグラフ図である。
【図4】雄型接続端子が傾斜して挿入されたときの状態
の説明図である。
【図5】他の実施例の接続端子の一部を断面とした構成
図である。
【図6】補強部の凸部の平面図である。
【図7】接続端子の従来例である。
【図8】従来の接続端子における雄型接続端子挿入時の
ストロークと挿入力の関係のグラフ図である。
【符号の説明】
11 接続部 15 底板 16 側板 17 天板 18 固定接触部 19 可動接触片 20 補強部 21 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 博久 東京都練馬区小竹町一丁目8番1号 菱星 電装株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手側の雄型接続端子が開口から挿入さ
    れる角筒型の接続部を有し、該接続部内に可動接触片を
    内設した接続端子において、前記接続部内の前記可動接
    触片の下側に前記可動接触片を補強するための略山型状
    で頂部に凸部を有する補強部を形成し、該補強部は前記
    凸部よりも前記開口側で前記可動接触片との間に間隙を
    設け、該間隙は前記可動接続片が前記雄型接続端子によ
    り押されたときに塑性変形を生じない程度の間隔とした
    ことを特徴とする接続端子。
  2. 【請求項2】 前記凸部は半球状とした請求項1に記載
    の接続端子。
  3. 【請求項3】 前記凸部は前記可動接触片の長手方向と
    直交する方向に形成した突条とした請求項1に記載の接
    続端子。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100891477B1 (ko) * 2006-06-21 2009-04-02 스미토모 덴소 가부시키가이샤 암형 단자 피팅
JP2013196816A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Makita Corp 端子機構
KR101333264B1 (ko) * 2012-11-08 2013-11-27 엘지이노텍 주식회사 전원공급 커넥터 및 이를 이용한 동력 발생 장치
CN110224254A (zh) * 2018-03-01 2019-09-10 矢崎总业株式会社 连接端子

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