JPH08314271A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08314271A
JPH08314271A JP7140004A JP14000495A JPH08314271A JP H08314271 A JPH08314271 A JP H08314271A JP 7140004 A JP7140004 A JP 7140004A JP 14000495 A JP14000495 A JP 14000495A JP H08314271 A JPH08314271 A JP H08314271A
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toner
image forming
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developing
roller
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Kenichi Kimura
健一 木村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 占有面積を小さくすると同時に、トナーの漏
れを防止する。 【構成】 画像形成に供されるトナーが収容されている
現像室201内に設けられた現像ローラ220の軸線が
鉛直方向または鉛直方向から傾斜した方向に向かって配
置されており、現像ローラ220の駆動伝達歯車220
Gが現像室201の上方に配置されている。軸の下端2
20bは、ケース底壁112に設けられた凹部116に
よって支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートにトナー像を形
成するプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装
置に関する。より詳しくは、使用時における占有面積を
小さくすることのできる画像形成装置に関し、特に、現
像室等のトナー収容室における回転体の駆動構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、シートにトナー像を形成する画
像形成装置は、シートを水平状態で搬送するようになっ
ているため、その占有面積が大きいという難点を有して
いる。
【0003】これに対し、占有面積を小さくすることを
目的とした従来の画像形成装置としては、特開平6−2
02390号公報に記載されたものが知られている。
【0004】図6は同公報に記載された画像形成装置の
内部の各部材配置を示す斜視図、図7は同装置の上視図
である。
【0005】これらの図に示すように、同装置は、シー
ト収納部1、給紙ローラ2、シート搬送路3、像形成ユ
ニット4、定着器5、および排紙ローラ対6等を略直立
して設けることによって、シートSを略直立させて搬送
するように構成されている。
【0006】また、装置の駆動手段Dは、シート搬送路
の下側に配置されている。
【0007】このような構成によれば、装置を縦長状態
とすることができ、設置面積の低減を図ることが可能で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平6−2
02390号公報には、像形成ユニット4における現像
室周辺の構造が開示されていない。
【0009】一方、一般に知られている現像装置の構造
は、例えば図8に示すように、ケース10内に予め所定
量収納されているトナーTを供給ローラ11で現像ロー
ラ12上に供給し、この現像ローラ12によって感光体
(図示のものは感光ドラム)13の表面にトナーを供給
し、感光体表面の潜像を現像してトナー像を形成する構
造である。なお、感光体13の表面に形成されたトナー
像は、水平状体で搬送されるシートSに転写される。1
4は、ケース内のトナーを攪拌するアジテータ、15
は、現像ローラ12上のトナー量を規制するブレードで
ある。
【0010】例えばこのような現像装置の構造を、上述
した特開平6−202390号公報記載の画像形成装置
に適用すべく、立てた状態すなわち、現像ローラ12等
の回転軸線が鉛直方向となるように配置したとすると、
その駆動手段Dはシート搬送路の下側に配置されている
から、現像ローラ12等も下側で駆動されることとな
る。したがって、例えば図9に示すように、現像ローラ
12の軸12a等は、ケース10の底壁10aを貫通
し、その下端に歯車12b等の駆動伝達手段が取り付け
られることとなる。
【0011】しかしながら、現像装置を立てた状態とす
ると、ケース10内のトナーTは底部に片寄ることとな
るから、トナーTが軸12a等の貫通孔10bを通じて
ケース10外に漏れ易くなるという問題が生じる。
【0012】このような問題を解決するためには、図9
に示すように、シール16,17を設けることが考えら
れるが、それにしてもトナーが集中する箇所に貫通孔1
0bがあることに変わりはなく、トナーの漏れを完全に
防止することは困難である。
【0013】本発明の目的は、以上のような問題を解決
し、占有面積を小さくすることができると同時に、トナ
ーがケース外に漏れない画像形成装置を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の画像形成装置は、画像形成に供される
トナーが収容されているトナー収容室と、このトナー収
容室内に設けられた回転体とを有し、この回転体の軸線
が鉛直方向または鉛直方向から傾斜した方向に向かって
配置されている画像形成装置であって、前記回転体への
駆動伝達手段が前記トナー収容室の上方に配置されてい
ることを特徴とする。
【0015】請求項2記載の画像形成装置は、請求項1
記載の画像形成装置において、前記回転体の下端がトナ
ー収容室内において支持されていることを特徴とする。
【0016】請求項3記載の画像形成装置は、請求項2
記載の画像形成装置において、前記回転体の下端は、前
記トナー収容室を形成しているケースの底壁に設けられ
た凹部によって支持されていることを特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1記載の画像形成装置によれば、画像形
成に供されるトナーが収容されているトナー収容室内に
おいて、軸線が鉛直方向または鉛直方向から傾斜した方
向に向かって配置されている回転体への駆動伝達手段
が、トナー収容室の上方に配置されているので、トナー
収容室の底壁には、回転体の軸を貫通させるための貫通
孔を設ける必要がなくなる。
【0018】したがって、トナー収容室内の回転体の軸
線が鉛直方向または鉛直方向から傾斜した方向に向かっ
て配置された状態、すなわち、画像形成装置を縦長状態
とすることにより、トナー収容室内のトナーが底部に片
寄っても、その底部からトナーが外部に漏れることを完
全に防止することができる。
【0019】すなわち、請求項1記載の画像形成装置に
よれば、占有面積を小さくすることができると同時に、
トナーがケース外に漏れることを完全に防止することが
できる。
【0020】請求項2記載の画像形成装置によれば、請
求項1記載の画像形成装置において、前記回転体の下端
がトナー収容室内において支持されているので、回転体
を両端(上下端)で支持することができ、回転体の安定
した支持状態を得ることができる。
【0021】請求項3記載の画像形成装置によれば、請
求項2記載の画像形成装置において、前記回転体の下端
は、前記トナー収容室を形成しているケースの底壁に設
けられた凹部によって支持されているので、回転体の下
端を支持するための支持部材を別途設ける場合に比べ
て、構造の簡素化およびコンパクト化を図ることができ
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0023】<第1実施例>図1は本発明に係る画像形
成装置の第1実施例であるプリンタの要部を示す概略的
な斜視図である。
【0024】先ずこのプリンタの全体構成について説明
する。
【0025】同図において、20はプリンタのケースで
あり、このケース内には、画像形成のための主要ユニッ
トや部品等が配置される画像形成スペース21と、その
上方に配置される駆動部のための駆動部スペース22
と、画像形成スペース21の下方に配置される電源装置
や制御部品等のための電装部スペース23とが設けられ
ている。
【0026】画像形成スペース21には、複数枚のシー
トが収納された給紙カセット30、給紙ローラ31、搬
送ローラ32、光学ユニット33、画像形成ユニット1
00、定着ローラ34、加圧ローラ35、排紙ローラ3
6、および排紙口37が設けられている。これらの部材
のうち、回転体であるローラ等の軸線は全て鉛直方向に
向かっている。すなわち、このプリンタは縦長状態であ
る。なお、シートSの搬送経路には、図示しない紙ガイ
ドが設けられている。また、画像形成ユニット100
は、後述するように、感光ドラム101、供給ローラ2
10、現像ローラ220、スクリュー263等を備えて
いる。
【0027】駆動部スペース22には、駆動部40が収
納される。
【0028】駆動部40は、モータMと、このモータM
によって駆動される主歯車MGと、この主歯車MGの動
力を、上記給紙ローラ31、搬送ローラ32、感光ドラ
ム101、供給ローラ210、現像ローラ220、スク
リュー263、定着ローラ34、加圧ローラ35、およ
び排紙ローラ36に伝達するための歯車31G、32
G、101G、210G、220G、263G、34
G、35G、および36Gを備えている。なお、図中符
号を付していない歯車は中間歯車である。また、符号を
付していないローラは従動ローラである。
【0029】このプリンタの全体的な作動は次の通りで
ある。
【0030】給紙カセット30に収納されているシート
Sが、給紙ローラ31によって1枚づつ給送される。
【0031】給送されたシートSは、図示しない紙ガイ
ドで案内され、後述するようにしてトナー像が形成され
る感光ドラム101と転写ローラ106との間を通過す
る。ここで感光ドラム101からトナー像が転写された
シートは、定着ローラ34と加圧ローラ35との間を通
ることによりトナー像が定着され、排紙ローラ36によ
って排紙口37に排出される。
【0032】次に画像形成ユニット100について説明
する。
【0033】図2は画像形成ユニット100の平断面
図、図3は図2における部分省略III−III断面図
である。
【0034】これらの図に示すように、画像形成ユニッ
ト100は、感光体である感光ドラム101と、帯電ロ
ーラ102と、現像装置200と、クリーニングブレー
ド103とを、ケース110に組み込むことにより、単
一のユニットとして構成されている。この画像形成ユニ
ット100における回転体の軸線は全て鉛直方向に向か
っている。すなわち、図3に示すように、画像形成ユニ
ット100は縦長状態である。
【0035】感光ドラム101は、アルミドラムからな
る導電性基体上に有機感光体からなる感光層を形成して
構成されており、ケース110に回転可能に支持され、
図1に示した駆動部40により矢印a方向に回転駆動さ
れる。なお、感光ドラムの他感光ベルト等で感光体を構
成することもできる。
【0036】帯電ローラ102は、図示しない押圧機構
により感光ドラム101に対して押圧されており、感光
ドラム101に従動しながら感光ドラム101を帯電さ
せる。帯電ローラ102にはバイアス電圧が印加されて
いる。
【0037】帯電した感光ドラム101は、図1に示し
た光学ユニット33から発せられるレーザービームLB
によって走査され、これによって感光ドラム101の表
面に潜像が形成される。
【0038】ケース110は、上壁111,底壁11
2,および周壁113を有しており、周壁113にはビ
ーム走査用のスリット114が形成されている。
【0039】現像装置200は、ケース110により、
その上下方向に長く形成されたトナー収容室をなす現像
室201と、この現像室201内において回転可能に設
けられた供給ローラ210と、同じく回転可能に設けら
れた現像ローラ220と、この現像ローラ220の周面
に当接している規制ブレード230とを備えている。
【0040】図3に示すように、現像ローラ220の軸
の下端220bは、現像室201内において、ケースの
底壁112に設けられた凹部116によって支持されて
いる。軸の上端220aは、上壁111を貫通し、その
先端に駆動伝達手段をなす歯車220Gが固定されてい
る。なお、供給ローラ210の支持構造も同様となって
いる(図5参照)。
【0041】供給ローラ210および現像ローラ220
は、図1に示した駆動部40によりそれぞれ図2矢印方
向に回転駆動される。規制ブレード230はステンレス
鋼板等の弾性体で構成されており、取付部材231によ
ってケース110に取り付けられている。
【0042】供給ローラ210は、現像室201内に存
在しているトナーT1を攪拌しながら回転し、現像ロー
ラ220の表面にトナーをコーティングする。現像ロー
ラ220の表面にコーティングされたトナーは、規制ブ
レード230と摺接することによって薄層化されるとと
もに摩擦帯電される。現像ローラ220にはバイアス電
圧が印加されており、薄層化されたトナーは感光ドラム
101へと搬送され、現像ローラ220と感光ドラム1
01との圧接部で構成されているニップ部で感光ドラム
101の潜像に反転現像される。これによって、感光ド
ラム101表面の潜像が現像されてトナー像が形成され
る。
【0043】感光ドラム101の表面に形成されたトナ
ー像は、トナー像と逆極性のバイアス電圧が印加されて
いる転写ローラ106と感光ドラム101とで挟まれて
搬送されているシートSに転写される。
【0044】クリーニングブレード103は取付部材1
03aによってケース110に取り付けられている。ク
リーニングブレード103の一端縁103bは、感光ド
ラム101の周面に当接しており、トナー像がシートS
に転写された後に感光ドラム101の表面に付着してい
る残留トナーを掻き落とすようになっている。
【0045】残留トナーが掻き落とされることによりク
リーニングされた感光ドラム101は、再び前述した画
像形成プロセスへ移行する。
【0046】なお、図2において、107は感光ドラム
101と摺接しているフィルムシール、108は現像ロ
ーラ220と摺接しているフィルムシールである。
【0047】現像装置200について、さらに詳しく説
明する。
【0048】現像室201は、ケース110と、現像ロ
ーラ220と、フィルムシール108と、規制ブレード
230と、シール材240と、仕切り壁250とによっ
て区画されている。
【0049】仕切り壁250はケース110と一体に形
成されており、その上端にはトナーの供給口251が形
成されている。また、下端には排出口252が形成され
ている。
【0050】202は現像室201に隣接したトナー補
給室であり、新規トナーT3が収容されている。すなわ
ち、トナー補給室202も現像室同様トナー収容室であ
る。
【0051】260は搬送手段であり、現像室201に
隣接してトナー補給室202の内部に配置されている。
搬送手段260は、筒状体261によって形成された搬
送路262と、この搬送路内に配置されたスクリュー2
63とを備えている。
【0052】筒状体261は仕切り壁250の一部(ほ
ぼ中央部)253と、ケース110の上壁111から一
体的に垂下形成された断面ぼぼ「U」形状のガイド壁2
64とで形成されている。筒状体261の下端には、前
記排出口252と連通する開口264が形成されてお
り、この開口264に向かってトナー補給室202の底
面202aが傾斜している。
【0053】スクリュー263の軸の下端263bは、
図3に示すように、ケースの底壁112に設けられた凹
部117によって支持されている。軸の上端263a
は、上壁111を貫通し、その先端に駆動伝達手段をな
す歯車263Gが固定されている。スクリュー263
は、図1に示した駆動部40によって図2矢印方向に回
転駆動される。
【0054】スクリュー263の底部には、現像室20
1の排出口252、およびトナー補給室202の開口2
64が臨んでいるから、スクリュー263の底部には現
像室201からのトナーとトナー補給室202からのト
ナーとが流入し得る状態となっている。したがって、ス
クリュー263が回転すると、その底部にあるトナーが
上方に向かって搬送され、供給口251から現像室20
1内に供給されることとなる。そして、現像室201が
トナーで満たされると、トナー補給室202からスクリ
ュー下端へのトナーの流入は停止し、現像室201内の
トナーが消費されると、その分新規トナーT3がスクリ
ュー下端へ流入して、現像室201内に供給されるよう
になっている。すなわち、現像室201内のトナーが消
費されない状態では、現像室201はトナーで満たされ
た状態となり、現像室201内のトナーが消費されると
その分の新規トナーT3が補充されるようになってい
る。
【0055】新規トナーT3が徐々に消費され、トナー
補給室202内の新規トナーがなくなると、現像室20
1内のトナーは、上方から徐々になくなる。現像室20
1の上部にトナーがなくなると、現像ローラ220の上
部221にトナーが供給されなくなるから、シート上部
に形成されるべき画像が適正に形成されなくなる。この
ため、現像室201の上部にトナーがなくなった場合に
は、現像室201の下部に使用可能なトナーがあるにも
拘らず、画像形成装置の作動を停止させなければならな
い。
【0056】したがって、現像室201のトナー容積
(トナーが収容される部分の容積)が大きいと、下部に
残存するトナー量が多くなってこれが無駄になる可能性
があるので、これを防止するためには、現像室201の
トナー容積は小さいこと、すなわちトナーが収容される
部分の形状が縦に細長いことが望ましい。
【0057】しかしながら、現像室201のトナー容積
が小さ過ぎると、トナーの消費量が多くなったとき、例
えばシートの印字可能領域全面に真っ黒にトナー像が形
成されるような場合に、現像室201内におけるトナー
の消費に対して、供給口251からのトナーの供給が追
いつかなくなって、やはり、適正な画像が形成されなく
なるおそれがある。
【0058】そこで、本実施例では、現像室201内に
おけるトナーの消費に対して、供給口251からのトナ
ーの供給が追いつく範囲内において、現像室201のト
ナー容積をできるだけ小さく設定してある。
【0059】以上のような現像装置200は次のように
作動する。
【0060】(i)待機状態にあっては、現像室201
内においてトナーT1が現像ローラ220の上端221
まで充填された状態となっている。
【0061】(ii)装置が作動すると、感光ドラム1
01、供給ローラ210、および現像ローラ220が回
転するのと同時にスクリュー263が回転する。スクリ
ュー263が回転すると、トナーは図3において矢印
T’,T1’,T2’で示すように、スクリュー上端か
ら供給口251を経て現像室201内に入り、現像室2
01内を流下し、排出口252を経てスクリュー263
の下端に達し、スクリュー263で搬送されて再びスク
リュー上端から供給口251を経て現像室201内に入
る、という経路をたどって循環する。
【0062】(iii)給紙カセット30からシートS
が給送され、搬送されてくるシートに対して所定のタイ
ミングを持って感光ドラム101、供給ローラ210、
および現像ローラ220が回転すると、前述したよう
に、供給ローラ210によって現像室201内のトナー
T1が現像ローラ220の表面に供給され、感光ドラム
101の潜像に反転現像される。感光ドラム101表面
に形成されたトナー像は、シートSに転写され、その
後、定着ローラ34を通過することによってシートSに
定着される。
【0063】現像室201内にあって現像に供されなか
ったトナー(余剰トナー)の一部(図3矢印T2’参
照)は、排出口252を通ってスクリュー263の下端
に流入し、トナー補給室202からの新規トナーT3と
攪拌混合されながら供給口251へと搬送される。
【0064】トナーT1が現像ローラ220の表面に供
給されることにより、現像室201内のトナーT1が消
費されても、トナー補給室202の新規トナーT3がな
くならない限り、上述したように回転しているスクリュ
ー263上端から供給口251を経て、随時トナーが現
像室201内に供給されるから、現像ローラ220の上
部221にトナーが供給されなくなるという事態は生じ
ない。
【0065】上記(i)〜(iii)の作動は、ユニッ
ト100における回転体の軸線が、例えば図3に示すよ
うに、鉛直方向Vから角度θだけ傾斜した方向V1に向
いているような場合でも得られる。
【0066】以上のような画像形成装置によれば、次の
ような効果が得られる。
【0067】(a)画像形成に供されるトナーが収容さ
れている現像室201ないしトナー補給室202内にお
いて、軸線が鉛直方向に向かって配置されている供給ロ
ーラ210、現像ローラ220、スクリュー263への
駆動伝達歯車210G,220G,263Gが、現像室
201ないしトナー補給室202の上方に配置されてい
るので、ケース110の底壁112には、その軸を貫通
させるための貫通孔を設ける必要がない。
【0068】したがって、プリンタを縦長状態とするこ
とにより、現像室201、トナー補給室202のトナー
が底部に片寄ったとしても、その底部からトナーが外部
に漏れるということがなくなり、したがってまた、プリ
ンタケース20の底部からトナーが漏れるということも
なくなる。
【0069】すなわち、このプリンタによれば、占有面
積を小さくすることができると同時に、トナーがケース
外に漏れることを完全に防止することができる。
【0070】(b)供給ローラ210、現像ローラ22
0、スクリュー263の下端がトナー収容室内において
支持されているので、これらの回転体の安定した支持状
態を得ることができる。
【0071】(c)供給ローラ210、現像ローラ22
0、スクリュー263の下端は、トナー収容室を形成し
ているケース110の底壁112に設けられた凹部11
6,117によって支持されているので、支持部材を別
途設ける場合に比べて、構造の簡素化およびコンパクト
化を図ることができる。
【0072】(d)現像ローラ220に対しては、現像
室201によって、現像ローラ220の上端221側に
位置する供給口251からトナーが供給され、このトナ
ーが現像ローラ220の下端222側に向かって流下し
つつ現像ローラ220の表面に供給されることとなるの
で、現像ローラ220の上端側から下端側にわたってト
ナーが供給されることとなる。
【0073】したがって、感光体101の上部にトナー
像が形成されなくなるということがなくなり、適正な画
像が形成されることとなる。
【0074】すなわち、占有面積を小さくすることがで
きると同時に、適正な画像を形成することができる。
【0075】(e)現像室201が、現像に供されなか
った余剰トナーの一部を排出する排出口252を現像ロ
ーラ220の下端222側に有しており、この現像室の
排出口252から排出された余剰トナーがスクリュー2
63によって供給口251に向けて搬送されるので、余
剰トナーが再利用されることとなり、効率良くトナーを
消費することができる。
【0076】(f)スクリュー263が、現像室の排出
口252から排出された余剰トナーと、トナー補給室2
02に収容されている新規トナーT3とを供給口251
に向けて搬送するから、余剰トナーの再利用と現像室へ
の新規トナーの補給とを1つのスクリュー263によっ
て行なうことができる。したがって、例えば余剰トナー
を再利用するための搬送手段と、現像室へ新規トナーを
補給するための搬送手段とを別個に設ける場合に比べ
て、構造の簡素化を図ることができる。
【0077】しかも、トナー補給室202は現像室20
1に隣接して配置されており、このトナー補給室202
の内部に搬送手段260が配置されているので、装置の
コンパクト化も図られる。
【0078】なお以上のような(a)〜(f)の効果
は、ユニット100における回転体の軸線が、例えば図
3に示すように、鉛直方向Vから角度θだけ傾斜した方
向V1に向いているような場合でも得られる。
【0079】<第2実施例>図4は本発明に係る画像形
成装置の第2実施例であるプリンタの要部を示す概略的
な斜視図である。同図において、上述した第1実施例の
部分と同じ部分または対応する部分には同じ符号を付し
てある。
【0080】この実施例が前述した第1実施例と異なる
点は、駆動部40のほとんどの部分を画像形成スペース
21の下方に配置し、現像室201内に配置されている
供給ローラ210、現像ローラ220、およびトナー補
給室202内に配置されているスクリュー263の駆動
伝達歯車210G,220G,263Gを現像室201
ないしトナー補給室202の上方に設けた点にある。な
お、この実施例においてはスクリュー263の回転方向
が逆になるので、第1実施例のものとは羽根の方向を逆
に構成する。
【0081】41は動力伝達軸であり、駆動部スペース
22に配置された主歯車MGによって駆動される歯車4
2と、トナー補給室202上に配置された歯車43とを
連結している。この動力伝達軸41は、画像形成ユニッ
ト100のケース110外に配置されている。
【0082】このような構成によれば、上述した第1実
施例により得られる効果に加え、駆動部40のほとんど
の部分が画像形成スペース21の下方に配置されている
ので、重心が低くなり、縦長状態の画像形成装置が安定
するという効果が得られる。
【0083】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0084】例えば、ケース110の底壁112の凹部
116と軸下端220b等との間にトナーが多量に侵入
すると、異音が発生するおそれがあるので、例えば図5
に示すように、回転体210,220と凹部116との
間にシール材270を設けても良い。
【0085】
【発明の効果】請求項1,2,または3記載の画像形成
装置によれば、占有面積を小さくすることができると同
時に、トナーがケース外に漏れることを完全に防止する
ことができる。
【0086】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の第1実施例である
プリンタの要部を示す概略的な斜視図。
【図2】画像形成ユニットを示す平断面図。
【図3】図2における部分省略III−III断面図。
【図4】本発明に係る画像形成装置の第2実施例である
プリンタの要部を示す概略的な斜視図。
【図5】変形例の部分縦断面図。
【図6】従来技術の説明図。
【図7】従来技術の説明図。
【図8】従来技術の説明図。
【図9】従来技術の説明図。
【符号の説明】
S シート 101 感光ドラム 116 凹部 201 現像室 202 トナー補給室 210 供給ローラ 210G 駆動伝達歯車 220 現像ローラ 220 駆動伝達歯車 263 スクリュー 263G 駆動伝達歯車

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成に供されるトナーが収容されて
    いるトナー収容室と、このトナー収容室内に設けられた
    回転体とを有し、この回転体の軸線が鉛直方向または鉛
    直方向から傾斜した方向に向かって配置されている画像
    形成装置であって、前記回転体への駆動伝達手段が前記
    トナー収容室の上方に配置されていることを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記回転体の下端がトナー収容室内にお
    いて支持されていることを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記回転体の下端は、前記トナー収容室
    を形成しているケースの底壁に設けられた凹部によって
    支持されていることを特徴とする請求項2記載の画像形
    成装置。
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