JPH0831393A - 円筒形電池の封口方法 - Google Patents

円筒形電池の封口方法

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JPH0831393A
JPH0831393A JP6169638A JP16963894A JPH0831393A JP H0831393 A JPH0831393 A JP H0831393A JP 6169638 A JP6169638 A JP 6169638A JP 16963894 A JP16963894 A JP 16963894A JP H0831393 A JPH0831393 A JP H0831393A
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curl
sealing
diameter
insulating packing
beading
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Application number
JP6169638A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Hamada
浩 濱田
Takashi Fukuhara
敬司 福原
Minoru Inagaki
稔 稲垣
Norihisa Watabe
徳久 渡部
Masatake Nishio
昌武 西尾
Akihide Izumi
彰英 泉
Tomoya Murata
知也 村田
Toshio Mizuno
利男 水野
Masaaki Suzuki
正章 鈴木
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FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 封口性(密閉性)に優れると共に、絶縁パッ
キングの座屈に起因する外部短絡が発生しない円筒形電
池を提供する。 【構成】 電極群24が収納された外装缶18を上下方
向に圧縮する向きに加圧した状態で、ビーディングロー
ラ12を回転させながら外装缶18の開口端近傍に圧接
して段部18aを内側に突出するように形成するビーデ
ィング加工を行なう。次に、外装缶18の段部18aの
上側に絶縁パッキングを介して端子板および封口体を載
置し、この状態で、外装缶18の開口部にカールローラ
を圧接しつつ回転させる1次カール加工を行なう。その
後、コレットを用いて外装缶18のカール部を絞る2次
カール加工を行ない、次いで、外装缶18の上方からカ
シメ用型を圧接して当該外装缶18の最内径端面を下向
きに曲げて絶縁パッキングに食い込ませる3次カール加
工を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒形リチウム電池な
どの円筒形電池の封口方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9及び図10は従来の円筒形電池の封
口方法のビーディング工程を示す正面図、図11及び図
12は従来の円筒形電池の封口方法のカール工程を示す
断面図である。
【0003】従来、円筒形電池を封口する際には、ま
ず、電極群を収納した外装缶の開口端近傍に段部を内側
に突出するように形成する。それには、図9に示すよう
に、電極群24を収納した外装缶18を受台19上に載
置して固定し、ビーディングローラ12を矢印M方向に
回転させた状態で下方へ移動させ、センターピン16が
外装缶18に圧接したところで、図10に示すように、
回転中のビーディングローラ12を内側へ移動させるこ
とにより、ローラ圧で外装缶18に段部18aを形成す
る。
【0004】次いで、図11に示すように、外装缶18
の段部18aの上側に絶縁パッキング26を介して端子
板27及び封口体28を載置した後、外装缶18の開口
部にカールローラ29を回転させつつ圧接してカール加
工を行なう。すると、外装缶18の封口部の外径が電池
の規格寸法より大きくなり、また、このままでは封口性
(密閉性)が不十分であるため、更に、図12に示すよ
うに、電池の規格外径と同等または小さい径で上部にR
加工が施されたカシメ用型32を外装缶18の開口部に
圧挿入することにより、外装缶18の封口部の外径を絞
り込むと同時に、R形状に潰して封口していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これでは、端
子板27及び封口体28を挟持する絶縁パッキング26
が上下方向のみならず径方向にも約30〜60%圧縮さ
れるので、その圧縮力によって封口体28が変形して漏
液が発生する虞があった。
【0006】また、ビーディング工程において外装缶1
8に形成すべき段部18aの深さは、最終的に出来上が
った円筒形電池の性能に影響を及ぼし、外装缶18の段
部18aが浅いと、最終工程であるカシメ工程において
ビーディング部が潰れてカール部が立ち上がってしまう
ため、封口性を著しく損なうという不都合があり、逆に
外装缶18の段部18aを内側に深く形成しようとする
と、外装缶18に亀裂が入る危険性があった。
【0007】また、絶縁パッキング26がビーディング
部下方に座屈し、そのため端子板27の外縁と外装缶1
8の開口部との接触による外部短絡が生じたり、短絡し
ないまでも封口性の著しい低下を余儀なくされるという
不具合があった。
【0008】本発明は、上記事情に鑑み、封口体の変形
に起因する漏液を防止すると共に、封口性が著しく低下
したり外装缶に亀裂が入ったりすることがなく、しかも
絶縁パッキングの座屈に起因する外部短絡を未然に防止
することが可能な円筒形電池の封口方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、円筒形
電池を封口する際に、電極群(24)が収納された外装
缶(18)を上下方向に圧縮する向きに加圧した状態
で、ビーディングローラ(12)を回転させながら前記
外装缶の開口端近傍に圧接して段部(18a)を内側に
突出するように形成するビーディング加工を行ない、次
に、前記外装缶の段部の上側に絶縁パッキング(26)
を介して端子板(27)及び封口体(28)を載置し、
この状態で、前記外装缶の開口部にカールローラ(2
9)を圧接しつつ回転させる1次カール加工を行ない、
その後、コレット(30)を用いて前記外装缶のカール
部を絞る2次カール加工を行ない、次いで、前記外装缶
の上方からカシメ用型(32)を圧接して当該外装缶の
最内径端面を下向きに曲げて前記絶縁パッキングに食い
込ませる3次カール加工を行なうようにして構成され
る。
【0010】また、本発明は、円筒形電池を封口する際
に、電極群(24)が収納された外装缶(18)を上下
方向に圧縮する向きに加圧した状態で、ビーディングロ
ーラ(12)を回転させながら前記外装缶の開口端近傍
に圧接して段部(18a)を内側に突出するように形成
するビーディング加工を行ない、次に、前記外装缶の段
部の上側に絶縁パッキング(26)を介して端子板(2
7)及び封口体(28)を載置し、この状態で、前記外
装缶の開口部にカールローラ(29)を圧接しつつ回転
させる1次カール加工を行ない、その後、コレット(3
0)を用いて、前記封口体の径に前記絶縁パッキングの
肉厚および前記外装缶の板厚を加えた径以上で所定の最
終カール径よりも小さい範囲内で前記外装缶のカール部
を絞る2次カール加工を行ない、次いで、前記外装缶の
上方からカシメ用型(32)を圧接して当該外装缶の最
内径端面を下向きに曲げて前記絶縁パッキングに食い込
ませる形で所定の最終カール径に仕上げる3次カール加
工を行なうようにして構成される。
【0011】また、本発明は、円筒形電池を封口する際
に、電極群(24)が収納された外装缶(18)を上下
方向に圧縮する向きに加圧した状態で、ビーディングロ
ーラ(12)を回転させながら前記外装缶の開口端近傍
に圧接して段部(18a)を内側に突出するように形成
するビーディング加工を行ない、次に、前記外装缶の段
部の上側に絶縁パッキング(26)を介して端子板(2
7)及び封口体(28)を載置し、この状態で、前記外
装缶の開口部にカールローラ(29)を圧接しつつ回転
させる1次カール加工を行ない、その後、コレット(3
0)を用いて、前記封口体の径に前記絶縁パッキングの
肉厚および前記外装缶の板厚を加えた径よりも0〜0.
2mmだけ大きく、かつ所定の最終カール径よりも0.0
5〜0.2mmだけ小さい範囲内で前記外装缶のカール部
を絞る2次カール加工を行ない、次いで、前記外装缶の
上方からカシメ用型(32)を圧接して当該外装缶の最
内径端面を下向きに曲げて前記絶縁パッキングに食い込
ませる形で所定の最終カール径に仕上げる3次カール加
工を行なうようにして構成される。
【0012】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を表わす便宜的なものであり、従って、本発
明は図面上の記載に限定拘束されるものではない。この
ことは、「特許請求の範囲」及び「作用」の欄について
も同様である。
【0013】
【作用】上記した構成により、本発明では、ビーディン
グ加工によって外装缶(18)に所定形状の段部(18
a)が形成されると共に、カール加工によって外装缶の
最内径端面が絶縁パッキング(26)に食い込むように
作用する。
【0014】また、本発明では、ビーディング加工およ
びカール加工において封口体(28)が径方向に圧縮さ
れないように作用する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1乃至図4は本発明による円筒形電池の封口方
法のビーディング工程を示す正面図、図5は図3の外装
缶付近の拡大断面図、図6は本発明による円筒形電池の
封口方法の1次カール工程を示す断面図、図7は本発明
による円筒形電池の封口方法の2次カール工程を示す断
面図、図8は本発明による円筒形電池の封口方法の3次
カール工程を示す断面図である。
【0016】本発明による円筒形電池の封口方法におけ
るビーディング工程に用いられるビーディング加工装置
1は、図1に示すように、モータ2によって回転自在に
保持された円筒状のシリンダ3を有しており、シリンダ
3内にはノックアウト5が軸心方向(図1上下方向)に
摺動自在に嵌合している。ノックアウト5の上側にはス
トッパ6が設けられており、ストッパ6とシリンダ3と
の間には荷重調整用のスプリング7が設けられている。
ストッパ6の上方には第1のエアシリンダ8がノックア
ウト5を押し下げ得る形で設置されている。また、シリ
ンダ3の下部には2個の回動部材9がそれぞれピン10
を中心として回動自在に支持されており、各回動部材9
の下側にはビーディングローラ12が回転自在に装着さ
れている。更に、シリンダ3の下部にはセンターシャフ
ト13が下向きに突設されており、センターシャフト1
3にはゴムリング15を介してセンターピン16が下向
きに装着されている。
【0017】また、センターピン16の下方には支持板
17が設置されており、支持板17には、外装缶18を
載置し得る受台19が、図1上下方向に摺動自在に嵌合
している。受台19の下側にはストッパ20が設けられ
ており、ストッパ20と支持板17との間には荷重調整
用のスプリング21が設けられている。受台19の下側
には第2のエアシリンダ22が当該受台19を押し上げ
得る形で設置されている。
【0018】本発明による円筒形電池の封口方法は次の
手順で行なわれる。
【0019】まず、外装缶18に電極群24を収納し、
上述の円筒形電池のビーディング加工装置1を用いてこ
の外装缶18の開口端近傍に段部18aを内側に突出す
るように形成する。
【0020】それには、図1に示すように、外装缶18
を受台19上に載置して固定した後、図2に示すよう
に、第2のエアシリンダ22を矢印A方向に駆動して、
受台19を外装缶18と共にセンターピン16側へ押し
上げる。すると、外装缶18の開口部がセンターピン1
6に当接係合し、ゴムリング15が上下方向に圧縮され
る。その結果、外装缶18は、受台19から上向きの力
を受けると同時に、ゴムリング15の弾性によってセン
ターピン16から下向きの力を受けた状態となる。
【0021】次いで、モータ2を駆動してシリンダ3を
その軸心を中心として矢印M方向に回転させる。する
と、それに伴なって、ビーディングローラ12が装着さ
れた回動部材9がシリンダ3の軸心を中心として同方向
に回転する。この状態で、図3に示すように、第1のエ
アシリンダ8を矢印C方向に駆動してノックアウト5を
回動部材9側へ押し下げる。すると、回動部材9がピン
10を中心として回動するので、図5に示すように、ビ
ーディングローラ12が矢印M方向に回転しながら閉じ
て外装缶18の開口端近傍に圧接し、そこに段部18a
が内側に突出するように形成されるビーディング加工を
行なう。このビーディング加工に伴なって、外装缶18
を支持する受台19はストッパ20が支持板17に当接
するまで矢印A方向に上昇する。一方、外装缶18の開
口部に当接係合したセンターピン16は、ゴムリング1
5の弾性によって外装缶18に下向きの力を及ぼしてい
る。従って、外装缶18に段部18aが形成される際
に、外装缶18に無理な力が加わって歪みが生じるよう
なことはなく、外装缶18に形成される段部18aは所
定の形状となる。
【0022】こうして、外装缶18の開口端近傍に段部
18aが形成されたところで、図4に示すように、第1
のエアシリンダ8を矢印D方向に後退させて、矢印M方
向に回転中のビーディングローラ12を開くと共に、モ
ータ2の駆動を停止してシリンダ3の回転を止める。更
に、第2のエアシリンダ22を矢印B方向に後退させて
受台19を下降させた後、外装缶18を受台19から取
り外す。
【0023】次に、図6に示すように、複数個(例え
ば、3個)のスライド式のチャック23が設けられた受
台25上に外装缶18を載置してチャック23で挟持す
る。各チャック23の前面には突起23aが形設されて
おり、該突起23aは外装缶18の段部18aに隙間な
く嵌合する。その後、外装缶18の段部18aの上側に
絶縁パッキング26を介して端子板27及び封口体28
を載置し、外装缶18の開口部に2個のカールローラ2
9を圧接しつつ回転させる1次カール加工を行なう。
【0024】こうして、外装缶18の開口部に対して1
次カール加工を行なうと、外装缶18のカール部の外径
が電池の規格寸法より大きくなるので、図7に示すよう
に、外装缶18のカール部を4つ割りのコレット30で
把握し、コレットガイド31を押し下げて外装缶18の
カール部を絞る2次カール加工を行なう。この際、コレ
ット30の絞り径は、封口体28の径に絶縁パッキング
26の肉厚および外装缶18の板厚を加えた径以上で所
定の最終カール径(外装缶18の胴部の径を越えない範
囲内で定められた径)よりも小さい範囲内に納まるよう
にする。すると、封口体28が径方向に圧縮されること
がないので、封口体28の変形に起因する漏液を未然に
防止することが出来る。
【0025】こうして、外装缶18のカール部に対して
2次カール加工を行なうと、外装缶18のカール部の上
端がやや立ち上がるので、図8に示すように、外装缶1
8の上方からカシメ用型32を圧接することにより、外
装缶18の最内径端面を下向きに曲げて絶縁パッキング
26に食い込ませる形で所定の最終カール径に仕上げる
3次カール加工を行なう。ここで、円筒形電池の封口方
法が終了する。
【0026】こうして封口された円筒形電池は、ビーデ
ィング加工によって外装缶18に所定形状の段部18a
が形成されると共に、カール加工によって外装缶18の
最内径端面が絶縁パッキング26に食い込み、更に、ビ
ーディング加工およびカール加工において封口体28が
径方向に圧縮されないため、封口性(密閉性)に優れる
と共に、絶縁パッキング26の座屈に起因する外部短絡
が発生せず、また封口体28の変形に起因する漏液を防
止することが出来る。
【0027】この効果を確認するため、本発明による円
筒形電池の封口方法により封口された円筒形リチウム電
池と、従来の封口方法により封口された円筒形リチウム
電池を作製し、両者の封口性などを比較した。即ち、二
酸化マンガンを主成分とする正極シートとリチウムから
なる負極シートをポリプロピレンからなるセパレータを
介して積層し、これを巻回して電極群とし、厚さ0.3
mmの鉄製の負極缶にポリプロピレン製の絶縁シート(底
板)を介して前記電極群を挿入し、底板下側に取り出し
ておいた負極リード板と負極缶底を抵抗溶接した後、上
記封口方法で封口した円筒形リチウム電池を本発明品と
し、従来品と比較した。その結果をまとめて表1に示
す。
【0028】
【表1】
【0029】表1から明らかなように、従来品と比べて
本発明品は、外観不良や外部短絡不良の発生が激減し、
耐漏液性(封口性)が格段に向上した。
【0030】また、2次カール加工において外装缶のカ
ール部をどの程度絞るのが適切であるかを調べるため、
本発明による円筒形電池の封口方法により封口された円
筒形非水電解液電池(単3型)と、従来の封口方法によ
り封口された円筒形非水電解液電池(単3型)を作製し
た。ここで、外装缶としては、鉄に厚さ2〜3μmのニ
ッケルメッキを施した板厚0.25mmのものを用い、絶
縁パッキングとしては、ポリプロピレン製の樹脂を射出
成形したものを用い、端子板としては、ステンレススチ
ールSUS304に厚さ2〜3μmのニッケルメッキを
施したものを用い、更に封口体としては、アルミニウム
A1050からなる12.8mm径のものを用いた。そし
て、絶縁パッキングの肉厚を6水準、コレットの絞り径
を7水準、カシメ用型の内径を3水準で変え、完成した
円筒形非水電解液電池各10個を70℃の恒温器に60
日間保存した後の漏液の有無をチェックした。その結果
をまとめて表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】表2から明らかなように、カシメ用型の内
径(=最終カール径)からコレットの絞り径を減じた値
が0.05〜0.2mmで、かつコレットの絞り径から封
口体の径と絶縁パッキングの肉厚と外装缶の板厚の和を
減じた値が0〜0.2mmである場合に、円筒形非水電解
液電池の漏液数がゼロとなり、特に封口性(密閉性)に
優れることが判る。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
円筒形電池を封口する際に、電極群24が収納された外
装缶18を上下方向に圧縮する向きに加圧した状態で、
ビーディングローラ12を回転させながら前記外装缶1
8の開口端近傍に圧接して段部18aを内側に突出する
ように形成するビーディング加工を行ない、次に、前記
外装缶18の段部18aの上側に絶縁パッキング26を
介して端子板27及び封口体28を載置し、この状態
で、前記外装缶18の開口部にカールローラ29を圧接
しつつ回転させる1次カール加工を行ない、その後、コ
レット30を用いて前記外装缶18のカール部を絞る2
次カール加工を行ない、次いで、前記外装缶18の上方
からカシメ用型32を圧接して当該外装缶18の最内径
端面を下向きに曲げて前記絶縁パッキング26に食い込
ませる3次カール加工を行なうようにして構成したの
で、ビーディング加工によって外装缶18に所定形状の
段部18aが形成されると共に、カール加工によって外
装缶18の最内径端面が絶縁パッキング26に食い込む
ことから、封口性が著しく低下したり外装缶18に亀裂
が入ったりすることがなく、しかも絶縁パッキング26
の座屈に起因する外部短絡を未然に防止することが可能
な円筒形電池を提供することが出来る。
【0034】また、本発明によれば、円筒形電池を封口
する際に、電極群24が収納された外装缶18を上下方
向に圧縮する向きに加圧した状態で、ビーディングロー
ラ12を回転させながら前記外装缶18の開口端近傍に
圧接して段部18aを内側に突出するように形成するビ
ーディング加工を行ない、次に、前記外装缶18の段部
18aの上側に絶縁パッキング26を介して端子板27
及び封口体28を載置し、この状態で、前記外装缶18
の開口部にカールローラ29を圧接しつつ回転させる1
次カール加工を行ない、その後、コレット30を用い
て、前記封口体28の径に前記絶縁パッキング26の肉
厚および前記外装缶18の板厚を加えた径以上で所定の
最終カール径よりも小さい範囲内で前記外装缶18のカ
ール部を絞る2次カール加工を行ない、次いで、前記外
装缶18の上方からカシメ用型32を圧接して当該外装
缶18の最内径端面を下向きに曲げて前記絶縁パッキン
グ26に食い込ませる形で所定の最終カール径に仕上げ
る3次カール加工を行なうようにして構成したので、上
記した効果に加えて、ビーディング加工およびカール加
工において封口体28が径方向に圧縮されないことか
ら、封口体28の変形に起因する漏液を防止することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による円筒形電池の封口方法のビーディ
ング工程を示す正面図である。
【図2】本発明による円筒形電池の封口方法のビーディ
ング工程を示す正面図である。
【図3】本発明による円筒形電池の封口方法のビーディ
ング工程を示す正面図である。
【図4】本発明による円筒形電池の封口方法のビーディ
ング工程を示す正面図である。
【図5】図3の外装缶付近の拡大断面図である。
【図6】本発明による円筒形電池の封口方法の1次カー
ル工程を示す断面図である。
【図7】本発明による円筒形電池の封口方法の2次カー
ル工程を示す断面図である。
【図8】本発明による円筒形電池の封口方法の3次カー
ル工程を示す断面図である。
【図9】従来の円筒形電池の封口方法のビーディング工
程を示す正面図である。
【図10】従来の円筒形電池の封口方法のビーディング
工程を示す正面図である。
【図11】従来の円筒形電池の封口方法のカール工程を
示す断面図である。
【図12】従来の円筒形電池の封口方法のカール工程を
示す断面図である。
【符号の説明】
12……ビーディングローラ 18……外装缶 18a……段部 24……電極群 26……絶縁パッキング 27……端子板 29……カールローラ 30……コレット 32……カシメ用型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 徳久 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 西尾 昌武 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 泉 彰英 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 村田 知也 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 水野 利男 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 鈴木 正章 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形電池を封口する際に、 電極群(24)が収納された外装缶(18)を上下方向
    に圧縮する向きに加圧した状態で、ビーディングローラ
    (12)を回転させながら前記外装缶の開口端近傍に圧
    接して段部(18a)を内側に突出するように形成する
    ビーディング加工を行ない、 次に、前記外装缶の段部の上側に絶縁パッキング(2
    6)を介して端子板(27)及び封口体(28)を載置
    し、 この状態で、前記外装缶の開口部にカールローラ(2
    9)を圧接しつつ回転させる1次カール加工を行ない、 その後、コレット(30)を用いて前記外装缶のカール
    部を絞る2次カール加工を行ない、 次いで、前記外装缶の上方からカシメ用型(32)を圧
    接して当該外装缶の最内径端面を下向きに曲げて前記絶
    縁パッキングに食い込ませる3次カール加工を行なうよ
    うにして構成した円筒形電池の封口方法。
  2. 【請求項2】 円筒形電池を封口する際に、 電極群(24)が収納された外装缶(18)を上下方向
    に圧縮する向きに加圧した状態で、ビーディングローラ
    (12)を回転させながら前記外装缶の開口端近傍に圧
    接して段部(18a)を内側に突出するように形成する
    ビーディング加工を行ない、 次に、前記外装缶の段部の上側に絶縁パッキング(2
    6)を介して端子板(27)及び封口体(28)を載置
    し、 この状態で、前記外装缶の開口部にカールローラ(2
    9)を圧接しつつ回転させる1次カール加工を行ない、 その後、コレット(30)を用いて、前記封口体の径に
    前記絶縁パッキングの肉厚および前記外装缶の板厚を加
    えた径以上で所定の最終カール径よりも小さい範囲内で
    前記外装缶のカール部を絞る2次カール加工を行ない、 次いで、前記外装缶の上方からカシメ用型(32)を圧
    接して当該外装缶の最内径端面を下向きに曲げて前記絶
    縁パッキングに食い込ませる形で所定の最終カール径に
    仕上げる3次カール加工を行なうようにして構成した円
    筒形電池の封口方法。
  3. 【請求項3】 円筒形電池を封口する際に、 電極群(24)が収納された外装缶(18)を上下方向
    に圧縮する向きに加圧した状態で、ビーディングローラ
    (12)を回転させながら前記外装缶の開口端近傍に圧
    接して段部(18a)を内側に突出するように形成する
    ビーディング加工を行ない、 次に、前記外装缶の段部の上側に絶縁パッキング(2
    6)を介して端子板(27)及び封口体(28)を載置
    し、 この状態で、前記外装缶の開口部にカールローラ(2
    9)を圧接しつつ回転させる1次カール加工を行ない、 その後、コレット(30)を用いて、前記封口体の径に
    前記絶縁パッキングの肉厚および前記外装缶の板厚を加
    えた径よりも0〜0.2mmだけ大きく、かつ所定の最終
    カール径よりも0.05〜0.2mmだけ小さい範囲内で
    前記外装缶のカール部を絞る2次カール加工を行ない、 次いで、前記外装缶の上方からカシメ用型(32)を圧
    接して当該外装缶の最内径端面を下向きに曲げて前記絶
    縁パッキングに食い込ませる形で所定の最終カール径に
    仕上げる3次カール加工を行なうようにして構成した円
    筒形電池の封口方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002198012A (ja) * 2000-12-26 2002-07-12 Fdk Corp 筒形電池の封口装置および封口方法
CN108054305A (zh) * 2017-12-20 2018-05-18 福建猛狮新能源科技有限公司 圆柱锂电池封口装置
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WO2024122379A1 (ja) * 2022-12-07 2024-06-13 日本製鉄株式会社 円筒部材及びその製造方法

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