JPH08313728A - 帯域フィルター - Google Patents

帯域フィルター

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JPH08313728A
JPH08313728A JP7117370A JP11737095A JPH08313728A JP H08313728 A JPH08313728 A JP H08313728A JP 7117370 A JP7117370 A JP 7117370A JP 11737095 A JP11737095 A JP 11737095A JP H08313728 A JPH08313728 A JP H08313728A
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JP
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filter
wavelength
refractive index
light
film
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JP7117370A
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English (en)
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Misao Suzuki
操 鈴木
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、多数のスペクトルを有する光から
不必要なスペクトルの光は阻止しつつ必要なスペクトル
を選択して、損失の少ない帯域フィルターを得ることを
目的とする。 【構成】 屈折率の異なる2種類の物質の膜を基板上に
設け、所望の波長域の光を反射する反射型フィルター2
と、屈折率の異なる少なくとも2種類の物質の膜を基板
上に設け、その反射型フィルターが反射する波長域の光
のうち、所望の波長域以外の光の透過を阻止する透過型
フィルター3とを同一光路上に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数の発光スペクトル
また連続スペクトルを有する光源の光から紫外域の波長
成分の光を取り出すことができる帯域フィルターに関す
る発明である。
【0002】
【従来の技術】現在、集積化が進んだLSIを製造する
為に、縮小投影露光装置が使用されている。LSIのパ
ターンの微細化が進むにつれて縮小投影露光装置には高
い解像力が要求されており、それにともなって使用光源
の短波長化および高輝度化が進んでいる。現在主流とな
っている縮小投影露光装置に用いる光の波長は水銀ラン
プの発光スペクトルの一つであるi線(365.4n
m)の光である。しかし、更にLSIのパターンの微細
化を求める傾向にあるため、より短波長の光を用いる傾
向にある。将来的には、KrFエキシマレーザーを用い
た248.4nmの波長の光、水銀ランプを用いた25
0nmの波長の光、200〜250nm近辺に強い発光
スペクトルを持つカドミウム封入水銀ランプの光などの
利用が予想される。
【0003】図23及び図24は、カドミウム封入水銀
ランプの発光スペクトルを示している。ところで、縮小
投影露光装置に利用する光は210〜230nm近辺の
波長域の光である。しかしながら、カドミウム封入水銀
ランプはこの波長域以外にも紫外域から可視域の波長範
囲で多数の発光スペクトルを有している。このカドミウ
ム封入水銀ランプを縮小投影露光装置に用いる場合、不
必要な波長域の光を極力カットする必要がある。
【0004】これらの波長域の光をカットする方法とし
て、従来、図25で示した狭帯域フィルターや図27で
示した長波長フィルターと短波長フィルターを組み合わ
せた帯域フィルターにより不必要な波長域の光をカット
している。図25で示す狭帯域フィルターについて説明
すると、これは基板92の一方の面(光が入射する面)
に干渉フィルター93を設け、他方の面(光が射出する
面)に反射防止膜94を設けて構成されたものである。
それを保持工具91で保持している。ところで、図25
に示した狭帯域フィルターの分光透過率特性を図26に
示す。この図26からわかるように、狭帯域フィルター
はカドミウム封入水銀ランプを利用する場合に必要な2
10〜230nm近辺における透過率を十分に有した帯
域は、非常に狭い。また、干渉フィルターは、構成して
いる薄膜の光学的膜厚について、バラツキ無く製造する
ことが求められている。バラツキが生じると、透過率の
ピーク波長が容易にずれ、あるいは、ピーク波長におけ
る透過率が低下してしまう。
【0005】ところで、干渉フィルターとは、膜構成に
ついて大きく分類すると、基板側から見てミラー部、ス
ペーサー部、ミラー部の順番で設けられたものであり、
スペーサー部の膜厚は、透過させたい波長域の中心波長
λに対し、(λ/2)×n(n=1,2,3,・・・)
の膜厚を有している。また、他にはミラー部とスペーサ
部が交互に設けられているものもある。
【0006】また、図27で示す帯域フィルターは、基
板92の一方の面(光が入射する面)に所望の波長域よ
り長い波長域を透過する長波長透過フィルター95を設
け、他方の面(光が射出する面)に所望の波長域より短
い波長域を透過する短波長透過フィルター96を設け
た。そして、この長波長透過フィルター95と短波長透
過フィルター96とを設けた基板92は、保持工具91
で保持されている。
【0007】ところで、この図11に示す帯域フィルタ
ーの分光透過率曲線を図28に示す。この様に帯域フィ
ルターでは透過を阻止すべき波長域の光、たとえば、2
70nm以下の波長域の光を透過してしまうしてしまう
という欠点を有していた。このことから従来使用されて
いた狭帯域フィルターではカドミウム封入水銀ランプか
ら発生する不必要な波長の光を十分にカットすることが
出来ず、また、必要な波長域に有する発光スペクトルの
光を十分に透過できなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の帯域フィルター
では、ある波長域幅の光を十分高い効率で選択しつつ、
かつ、不要な波長域の光を阻止することが出来なかっ
た。また、不要な光が広い波長域に渡って存在するよう
な場合、フィルターの阻止数が多くなってしまい必要な
波長域の光がフィルターによる吸収や散乱によって減衰
してしまうという問題があった。また、構成するフィル
ター数が少ない狭帯域フィルターは、各膜の光学的膜厚
を均一にしなければならないため、不良品が出やすくな
る。
【0009】そこで、本発明は、多数のスペクトルを有
する光から不必要なスペクトルの光は阻止しつつ必要な
スペクトルを選択して、損失の少ない帯域フィルターを
得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、屈折率の異なる2種類の物質の膜を基
板上に設け、所望の波長域の光を反射する反射型フィル
ターと、屈折率の異なる少なくとも2種類の物質の膜を
基板上に設け、その反射型フィルターが反射する波長域
の光のうち、所望の波長域以外の光の透過を阻止する透
過型フィルターとを同一光路上に設けた。また、更に透
過型フィルターについては、基板上に屈折率の異なる少
なくとも2種類以上の物質の膜を、光の入射側から、高
い屈折率物質、低い屈折率物質の順番に交互に設け、所
望の波長域の光のうち最も短い波長から長い波長の光を
透過する長波長透過型フィルターと、基板上に屈折率の
異なる少なくとも2種類以上の物質の膜を、光の入射側
から、低い屈折率物質、高い屈折率物質の順番に交互に
設け、所望の波長域の光のうち最も長い波長から短い波
長の光を透過する短波長透過型フィルターとを同一光路
上に設けることが好ましい。
【0011】そして、反射型フィルターを複数個備え、
光路上に配置すると更に効果を増す。また、透過阻止波
長域の異なる短波長透過型フィルターを複数個設けた
り、透過阻止波長域の異なる長波長透過型フィルターを
複数個設けたりすることによっても好ましい。また、更
に、本発明では反射型フィルターは、最も光の入射側に
近い高屈折率物質の膜または低屈折率物質の膜の膜厚
が、最も光の入射側に近い高屈折率物質の膜または低屈
折率物質の膜以外の成膜された膜の膜厚と異なる膜厚を
有するが好ましい。
【0012】
【作用】本発明では、反射型フィルターと透過型フィル
ターとを同一光路中に配置している。この反射型フィル
ターの反射する波長の帯域は、所望の波長域の光を反射
するよう2種類の屈折率が異なる材料を選び出し、各膜
の膜厚を決定している。しかしながら、この様な反射型
フィルターは、反射する波長域以外にリップルを有して
いる。
【0013】ところで、高屈折率物質の屈折率と低屈折
率物質の屈折率との差を小さくすることで、リップルを
低減させる技術があるが、この場合、高い反射率を有す
る波長域が狭くなってしまうという欠点を有している。
よって、この技術を用いて反射型フィルターを製作する
と、所望の波長域の光を全域において、高い反射率で反
射するということが出来なくなってしまう。また、必要
な層数も多くなってしまうとう欠点も有している。
【0014】そこで、本発明では、反射型フィルターに
合わせて、更に、光学系の任意の位置に、ある波長より
長い波長を透過する長波長透過フィルターを設け、更に
ある波長より短い波長を透過する短波長透過フィルター
を設ける。この様にすることで、リップルの存在によっ
て反射された光をこの長波長透過フィルターと短波長透
過フィルターとを光路中に配置することで、阻止するこ
とが出来る。
【0015】この様にすることで、所望の波長域の光を
効率よく取り出すことが出来、更に所望の波長域以外の
光を阻止することが出来る。また、反射型フィルター
は、入射される光の偏光面によって、リップルにおける
反射率が高くなる傾向がある。特に、S偏光の光は、光
の入射角が大きくなるにつれて、リップルの反射率が大
きくなる傾向がある。しかし、本発明の帯域フィルター
は、同一光路中に配置されている長波長透過フィルター
と短波長透過フィルターによって、このリップルの影響
によって反射型フィルターを反射してしまった光を、阻
止することが出来る。この様に、反射型フィルターと長
波長透過フィルター、短波長透過フィルターを組み合わ
せることによって、光の入射角が変化しても、帯域フィ
ルターとしての性能が変化しない。
【0016】ところで、本発明は、更に、反射型フィル
ターのリップルの発生する波長に中心波長を持つ反射防
止膜を、反射型フィルターの表面に成膜する事でリップ
ルを低減することができる。また、反射型フィルターを
光路中に複数枚設置することでも、リップルを低減する
ことが出来る。例えば、リップルによる反射率が40%
の場合、同系型の反射型フィルターに4回反射すること
で、2.56%までリップルによる反射光を低減させる
ことが出来る。この様に、反射型フィルターを複数枚設
けることで、所望の波長域以外の光を阻止することが出
来る。
【0017】次に、本発明を実施例によって、更に詳し
く説明する。しかしながら、本発明は、実施例に限られ
るものではない。
【0018】
【実施例1】図1は、実施例1の帯域フィルターの構成
を示した概略図である。実施例1では、光路中に4枚の
同じ反射型フィルター2を基板1上に設け、更に反射型
フィルター2と反射型フィルター2との間の光路中のA
部に透過型フィルター3を設けた構成である。
【0019】図2は実施例に用いられた反射型フィルタ
ー2の断面を示した図である。この反射型フィルター2
は、高屈折率物質として、酸化ハフニウム(HfO2
を用い、低屈折率物質として酸化珪素(SiO2 )を用
いた。この反射型フィルター2は、基板1に酸化ハフニ
ウムの膜である高屈折率層21と酸化珪素の膜である低
屈折率層22とを交互に設けた。これら高屈折率層21
と低屈折率層22とを、基板1から高屈折率層21、低
屈折率層22、高屈折率層21、・・・低屈折率層2
2、高屈折率層21、低屈折率層22の順番で、交互に
合計23層設けた。
【0020】1層目から20層目まで光学的膜厚につい
ては、高屈折率層21は設計中心波長λに対して、0.
26λの膜厚であり、低屈折率層22は設計中心波長λ
に対して、0.28λの膜厚である。ちなみに実施例1
における設計中心波長λは、222nmである。また、
21層目から23層目までは、高屈折率層21の光学的
膜厚は、中心波長λに対して、0.09λの膜厚であ
り、低屈折率層22の光学的膜厚は、中心波長λに対し
て、0.28λの膜厚である。
【0021】ところで、反射型フィルター2の1層目か
ら20層目は、所望の波長域の光を反射するために構成
された層であり、更に21層目から23層目までは、生
ずるリップルの波長域の光を反射しないように設けたリ
ップル低減層である。この様にして得られた反射型フィ
ルターの分光反射率特性は、図3及び図4に示した。図
3及び図4の実線2Pは、P偏光における分光反射率特
性を示している。また、図2及び図3の点線2Sは、S
偏光における分光反射率特性を示している。この様に本
実施例における反射型フィルター2は、所望の波長を含
む205nmから235nmの範囲内の光を100%反
射することができるフィルターである。図5は、本実施
例に用いられた透過型フィルター3の構成を示してい
る。この透過型フィルター3は、長波長透過フィルター
31と設計中心波長の異なる短波長透過フィルター3
2、33、34、35、36とを光路中に配置してい
る。
【0022】これらの透過型フィルターは、透明な基板
4の両面に設けられており、この透明な基板4を3個用
いている。ところで、透明な基板4は、合成石英を用い
た。また、透明な基板4として他にはフッ化カルシウム
(CaF2 )を用いても良い。一つの透明な基板4の片
面には、長波長透過フィルター31を設け、更にもう片
面には、短波長透過フィルター32を設けている。2つ
めの透明な基板4の片面には、短波長透過フィルター3
3を設け、更にもう片面には、短波長透過フィルター3
4を設けている。最後の透明な基板4の片面には、短波
長透過フィルター35を設け、更にもう片面には、短波
長透過フィルター36を設けている。
【0023】配置の順番は、光の入射側から、長波長透
過フィルター31、短波長透過フィルター32、短波長
透過フィルター33、短波長透過フィルター34、短波
長透過フィルター35、短波長透過フィルター36の通
りである。ところで、長波長透過フィルター31は、高
屈折率物質として酸化アルミニウム(Al23)を用
い、更に低屈折率物質として酸化珪素(SiO2 )を用
いた。図6には、長波長透過フィルター31の膜構成を
示す概略断面図を示した。長波長透過フィルター31
は、高屈折率物質の膜301と低屈折率物質の膜302
を基板4上に成膜し、基板4から、高屈折率物質の膜3
01、低屈折率物質の膜302、高屈折率物質の膜30
1、高屈折率物質の膜301、低屈折率物質の膜30
2、高屈折率物質の膜301、・・・低屈折率物質の膜
302、高屈折率物質の膜301の順番で配置した。
【0024】ところで、となりあった層が同じ物質から
成っている層(例えば、第3層と第4層、第6層と第7
層など)については、となりあった2つの層を一体的に
成膜して膜を設けても構わない。長波長透過フィルター
31の各膜の光学的膜厚は次の通りである。透明な基板
4側から数えて、第1層から第15層までは、高屈折率
物質の膜301の膜厚は0.119λであり、低屈折率
物質の膜302の膜厚は0.238λとした。また、第
16層から第69層までは、高屈折率物質の膜301の
膜厚は0.125λであり、低屈折率物質の膜302の
膜厚は0.250λとした。この長波長透過フィルター
31の分光透過率特性を図7に示した。この様にするこ
とで、210nm近傍から長い波長域において、急峻に
透過率が増加し、かつその波長域においては最低でも9
5%以上の透過率を保持できる。また、210nmから
195nm辺りの波長域の光の透過をほぼ100%阻止
できる。
【0025】次に、短波長透過フィルター32、33に
ついて説明する。この短波長透過フィルター32、33
の概略断面図を図8に示す。この短波長透過フィルター
は、長波長透過フィルターと同じ物質を用いており、低
屈折率物質の膜と高屈折率物質の膜とを成膜している。
短波長透過フィルター32、33は、透明な基板4側か
ら数えて、低屈折率物質の膜302、高屈折率物質の膜
301、低屈折率物質の膜302、低屈折率物質の膜3
02、高屈折率物質の膜301、低屈折率物質の膜30
2、・・・高屈折率物質の膜301、低屈折率物質の膜
302の順番で膜を配置した。
【0026】短波長透過フィルター32、33の各膜の
光学的膜厚は、次の通りである。透明な基板4からみて
第1層の膜厚は、0.063λ、また、第2層の膜厚は
0.273λ、第3層の膜厚は、0.192λとし、第
4層から第18層までは、低屈折率物質の膜の膜厚は
0.124λとし高屈折率物質の膜厚は、0.266λ
とした。更に第19層から第87層までは、低屈折率物
質の膜の膜厚は0.125λとし、高屈折率物質の膜の
膜厚は0.250λとした。この短波長透過フィルター
32の分光透過率特性は、図9に示した。また、短波長
透過フィルター33の分光透過率特性は、図10に示し
た。
【0027】また、短波長透過フィルター34、35、
36については、その概略断面図を図11に示す。この
短波長透過フィルター34、35、36の膜数は81層
ある。この短波長透過フィルター34、35、36に用
いた高屈折率物質と低屈折率物質は、長波長透過フィル
ター31に用いた物質と同じ物質を用いた。そして、低
屈折率物質の膜と高屈折率物質の膜の配置の順番は短波
長透過フィルター32、33と同じ順番とした。
【0028】短波長透過フィルター34、35、36の
各膜の光学的膜厚は次の通りである。透明な基板4から
数えて第1層は0.181λ、第2層は0.314λ、
第3層は0.138λ、第4層から第18層までの低屈
折率物質の膜302の膜厚は0.127λであり、高屈
折率物質の膜301の膜厚は0.265λである。ま
た、第19層から第81層までの低屈折率物質の膜30
2の膜厚は0.125λであり、高屈折率物質の膜30
1の膜厚は0.250λである。
【0029】短波長透過フィルター34の分光透過率特
性を図12に示す。また短波長透過フィルター35の分
光透過率特性は、図13に示す。また、短波長透過フィ
ルター36の分光透過率特性は、図14に示す。ところ
で、本実施例での長波長透過フィルター31及び短波長
透過フィルター32、33、34、35、36のそれぞ
れの設計中心波長λを表1にまとめて示す。
【0030】
【表1】
【0031】ところで、本実施例での帯域フィルターに
使用される各短波長透過フィルターは、本実施例の帯域
フィルターで透過を阻止する波長域においては、ある短
波長透過フィルターと他の短波長透過フィルターがそれ
ぞれ3%以下の透過率を示す波長域で、それぞれの分光
透過率曲線が重なるようにそれぞれの短波長透過フィル
ターを設計した。
【0032】例えば、短波長透過フィルター32と短波
長透過フィルター33とでは、246nmの波長でその
両短波長透過フィルターの透過率がほぼ0.5%で透過
率が一致するようにし、また、短波長透過フィルター3
3と短波長透過フィルター34とでは259nmの波長
で透過率がほぼ1%でそれぞれの透過率が一致させるよ
うにした。同様に他の短波長透過フィルターについて
も、番号が隣りあった短波長透過フィルターどうしにつ
いて、以上の条件を満たすようにした。他の短波長透過
フィルターの組み合わせは次の通りである。
【0033】短波長透過フィルター34と短波長透過フ
ィルター35とでは273nmで約1%、短波長透過フ
ィルター35と短波長透過フィルター36とでは287
nmで約1%の所で一致するようにした。この様にし
て、各短波長透過フィルターの最適化を図った。この様
にして得られた本実施例での分光特性は、図15の通り
であり、所望の波長域の光である210nmから220
nmの光だけを取り出すことができた。ところで、本実
施例の帯域フィルターで用いられた反射型フィルター2
の高屈折率物質の膜の光学的膜厚は0.26λであり、
かつ低屈折率物質の膜の光学的膜厚は0.28λとなっ
ている。この理由は、反射型フィルター2に入射角が4
5度を想定しているためであり、垂直入射の場合で設計
するときには0.25λで成膜する場合と同じ意味であ
る。また、反射型フィルター2には、入射側から数えて
3層目までは、リップルを低減するための反射防止膜で
あり、これを設けたことで、高い反射を有する帯域の両
側である180nmから200nmと250nmから2
80nmの波長域のリップルをいくらか低減することが
出来た。
【0034】また、図3および図4でわかるように反射
型フィルター2は、180nmより短い波長域および2
80nmより長い波長域では、リップルが存在していた
が複数回反射させることで、完全にリップルを除去する
ことが出来た。しかしながら、反射型フィルター2に複
数回反射させても依然として180nmから200nm
と250nmから280nmの波長域のリップルは、完
全に除去できなかったが、実施例1の透過型フィルター
3を光路中に設けることで、この波長域におけるリップ
ルも完全に除去することが出来た。
【0035】ところで、実施例1における反射型フィル
ター2と透過型フィルター3は、入射角がある範囲内に
納めると更にフィルターとしての効果を発揮することが
できる。透過型フィルター3については、入射する光束
の収束角あるいは発散角が0度(平行光)から15度ま
での光束となる場所が望ましい。また、実施例1におけ
る反射型フィルター2は、光の入射角が30度から60
度の光束に対して、特に有効である。反射型フィルター
2では、光の入射角が30度から60度の範囲内にある
場合、P偏光の反射率成分(以下Rp)およびS偏光の
反射率成分(以下Rs)について、所望の波長域中にお
ける反射率が98%以上を確保することが出来た。
【0036】ところで、一般的に反射型フィルターは、
高い反射を示す波長域が狭いものであると、入射角が大
きくなった場合や光束の入射角範囲が広い場合では急激
にRpの反射率が急激に低下する場合がある。従って、
実施例1での反射型フィルター2は、帯域フィルターで
得たい波長域より、高い反射率を有する波長域を広く採
った。このことは、縮小投影露光装置内で光を誘導する
際、光の入射角や光束の角度範囲が大きくなってしまっ
ても、それに対応できる。また、得たい波長域から外れ
た波長域の光が帯域フィルターから出力されると言う問
題がこの場合でてくるが、この場合でも実施例1の帯域
フィルターでは、光路中に設けられた透過型フィルター
3により透過が阻止されるので、この様な問題が無い。
【0037】ところで、実施例1での帯域フィルター
は、特に図23及び図24で示したカドミウム封入水銀
ランプを光源にした縮小投影露光装置の帯域フィルター
として有利である。この縮小投影露光装置には、多数の
光学素子からなり、解像度を向上させるため、収差を極
力向上しなければならない。収差の一つに色収差という
ものがあるが、これは、波長の異なる光が光学素子を通
過するときに生じる。よって、レンズによる色収差の影
響を極力少なくするため、必要な波長域の光以外につい
ては極力少なくする必要がある。従って、この帯域フィ
ルターを用いれば、この色収差による解像度低下の原因
が防ぐことが出来る。
【0038】ところで、ウェハーに塗布されているレジ
ストは、大体500nmより短い波長域で感光層を有し
ている。そこで、実施例1のフィルターを縮小投影露光
装置の光学系に挿入することで、不必要な波長域の光を
低減し、必要な波長域の光を抽出することが出来る。よ
って、実施例1による帯域フィルターから透過される光
の波長域が狭くなり、この縮小投影露光装置の光学系に
起因する色収差の影響を無視することできる。また、更
に結像性能が向上するため、フレアー、ゴーストの現象
発生の阻止する効果がある。
【0039】なお、実施例1において反射型フィルター
に用いた物質して、他には高屈折率物質としは、酸化イ
ットリウム(Y23)、酸化スカンジウム(Sc23
などがあり、低屈折率物質としてフッ化マグネシウム
(MgF2 )、フッ化アルミニウム(AlF3 )、クラ
イオライド(Na3AlF6)、フッ化カルシウム(Ca
2 )、フッ化バリウム(BaF2 )等も使用すること
が出来る。
【0040】
【実施例2】図16は、実施例2における帯域フィルタ
ーの構成を示した図である。実施例2の帯域フィルター
は、3枚の同じ反射型フィルター11を光路中に設け、
反射型フィルター11と反射型フィルター11との間に
透過型フィルター12をA部に設けた。
【0041】ところで、この反射型フィルター11の概
略断面図を図17に示した。この反射型フィルター11
は、高屈折率物質として酸化アルミニウム(Al23
を用い、低屈折率物質として酸化珪素(SiO2 )を用
いた。この反射型フィルター11は、基板1に酸化アル
ミニウムの膜である高屈折率物質の層111と酸化珪素
の膜である低屈折率物質の層112とを交互に設けた。
これら高屈折率物質の層111と低屈折率物質の層11
2とを、基板1から高屈折率物質の層111、低屈折率
物質の層112、高屈折率物質の層111、・・・低屈
折率物質の層112、高屈折率物質の層111、低屈折
率物質の層112の順番で、交互に合計52層設けた。
【0042】1層目から50層目まで光学的膜厚につい
ては、それぞれ設計中心波長λに対して、高屈折率物質
の層111は0.26λであり、低屈折率物質の層11
2は0.26λである。そして、51層目の光学的膜厚
は設計中心波長λに対して、0.22λ(高屈折率物質
の層111)、52層目の光学的膜厚は0.46λ(低
屈折率物質の層112)である。この様に実施例2で
は、51層目と52層目にリップルを低減するためのリ
ップル低減層を設けた反射型フィルターである。また、
実施例2での反射型フィルター11は、高屈折率物質1
11の屈折率と低屈折率物質112の屈折率との差を、
実施例1の反射型フィルター2の2種類の物質の屈折率
の差より小さくした。この様にすることで、実施例2で
の反射型フィルター11は、更にリップルを低減するよ
うにした。
【0043】この反射型フィルター11の分光反射率特
性は、図18及び図19に示した。図18及び図19の
実線11Pは、P偏光における分光反射率特性を示して
いる。また、図18及び図19の点線11Sは、S偏光
における分光反射率特性を示している。この様に実施例
2における反射型フィルター11は、所望の波長を含む
212nmから222nmの範囲内の光を100%反射
することができるフィルターである。
【0044】また、更に実施例2では、光路中に透過型
フィルター12を設けた。この透過型フィルター12
は、図20に示すとおり透明な基板4の一方の面に実施
例1で説明した長波長透過型フィルター31と、もう一
方の面に反射防止膜5を設けた。この反射防止膜5の分
光反射率特性は、図21に示す。特に、実施例2での透
過型フィルター12は、反射型フィルター11を用いて
複数回反射させても、阻止することが出来ない200n
mから210nmの波長の光を阻止している。この様に
実施例2では、反射型フィルターのリップル成分が少な
いので、透過型フィルター12を簡易なものにできた。
【0045】この様に実施例2の帯域フィルターでは、
以上に説明した反射型フィルター11を3枚用い、そし
て、透過型フィルター12を図16に示したA部に配置
して、所望の光のみを取り出した。この帯域フィルター
の分光特性は、図22に示す。この様に実施例2では、
所望の光を90%以上の効率で取り出すことができた。
また、所望の光以外のものは、ほとんど完全に阻止する
ことができた。
【0046】ところで、実施例2では、反射型フィルタ
ー11に用いる高屈折率物質と低屈折率物質の屈折率の
差を小さくしてしまったため、実施例1の反射型フィル
ター2に比べ、入射する光束の角度範囲が狭くなってい
るが、実用上はほとんど影響無い。ちなみに、実施例2
における許容できる光の入射角は、25度±5度(20
度から30度)の範囲の光束であり、この範囲であれ
ば、P偏光の反射率成分RpおよびS偏光の反射率成分
Rsともに98%以上の反射率を確保することが出来
る。
【0047】実施例2における帯域フィルターも実施例
1の帯域フィルターと同様に、縮小投影露光装置に用い
ると、縮小投影露光装置の性能を格段にアップすること
ができる。なお、実施例2の反射型フィルター11は、
高屈折率物質としてAl23、低屈折率物質としてSi
2 を用いたが、他にも高屈折率物質としてフッ化ラン
タン(LaF3 )やフッ化ネオジム(NdF3 )を用い
ることができる。また、低屈折率物質としては、フッ化
マグネシウム(MgF2 )、フッ化アルミニウム(Al
3 )、クライオライド(Na3AlF6)、フッ化カル
シウム(CaF2 )、フッ化バリウム(BaF2 )など
も使用することが出来る。
【0048】ところで、実施例1および実施例2おける
反射型フィルターおよび透過型フィルターは、成膜方法
として、真空蒸着法(例えば、スパッタリング法、イオ
ンプレーティング法、イオンビームスパッタ法など)を
用いて成膜した。ところで、実施例1および実施例2共
に、透過型フィルター3、透過型フィルター12共に、
反射型フィルターと反射型フィルターとの間に配置され
ている。この様にすることで、透過型フィルターに高い
エネルギーを持つ波長の短い光が直接照射されないた
め、この様な配置にした。要するに、透過型フィルター
に波長の短い光が照射されても、損傷しないようにする
ためである。また、透過型フィルターの光の入射側に、
所望の波長域より短い波長域の光を阻止する長波長透過
型フィルターを配置しているのも、同じ理由による。
【0049】しかしながら、本発明では、透過型フィル
ターが十分に耐久性を有している場合や損傷しても構わ
ない場合は、この様な配置に限られず、光路中のどこに
配置されていても構わない。
【0050】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、特に光源
として可視域から紫外域の広い範囲に掛けて発光スペク
トルを有したもの使用した場合、その光から所望の波長
域を取り出すフィルターとしては、構造が簡単で、か
つ、フィルターの素子数を少なくすることができる。そ
して、更に所望の波長域の光を高い効率で取り出すこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】:本発明に係る実施例1の帯域フィルターの概
略図である。
【図2】:実施例1の帯域フィルターに用いた反射型フ
ィルター2の概略断面図である。
【図3】:反射型フィルター2の分光反射率特性を示し
た図である。
【図4】:反射型フィルター2の分光反射率特性を示し
た図である。
【図5】:実施例1の帯域フィルターに用いた透過型フ
ィルター3の概略図である。
【図6】:透過型フィルター3に用いられた長波長透過
フィルター31の概略断面図である。
【図7】:長波長透過フィルター31の分光透過率特性
を示した図である。
【図8】:透過型フィルター3に用いられた短波長透過
フィルター32および33の概略断面図である。
【図9】:短波長透過フィルター32の分光透過率特性
を示した図である。
【図10】:短波長透過フィルター33の分光透過率特
性を示した図である。
【図11】:透過型フィルター3に用いられた短波長透
過フィルター34、35および36の概略断面図であ
る。
【図12】:短波長透過フィルター34の分光透過率特
性を示した図である。
【図13】:短波長透過フィルター35の分光透過率特
性を示した図である。
【図14】:短波長透過フィルター36の分光透過率特
性を示した図である。
【図15】:実施例1の帯域フィルターの分光特性図で
ある。
【図16】:本発明に係る実施例2の帯域フィルターの
概略図である。
【図17】:実施例2の帯域フィルターに用いた反射型
フィルター11の概略断面図である。
【図18】:反射型フィルター11の分光反射率特性を
示した図である。
【図19】:反射型フィルター11の分光反射率特性を
示した図である。
【図20】:実施例2の帯域フィルターに用いた透過型
フィルター12の概略図である。
【図21】:透過型フィルター12に用いた反射防止膜
5の分光反射率特性である。
【図22】:実施例2における帯域フィルターの分光特
性を示した図である。
【図23】:カドニウム封入水銀ランプの発光スペクト
ルを示した図である。
【図24】:カドニウム封入水銀ランプの発光スペクト
ルを示した図である。
【図25】:従来の狭帯域フィルターの構成を示した図
である。
【図26】:従来の狭帯域フィルターの分光透過率特性
の一例を示した図である。
【図27】:従来の帯域フィルターの構成を示した図で
ある。
【図28】:従来の帯域フィルターの分光透過率特性の
一例を示した図である。
【符号の説明】
1 反射型フィルターの基板 4 透過型フィルターの透明な基板 2 反射型フィルター 21 反射型フィルターの高屈折率物質の膜 22 反射型フィルターの低屈折率物質の膜 2P 反射型フィルターのP偏光の反射率特性 2S 反射型フィルターのS偏光の反射率特性 3 透過型フィルター 31 長波長透過フィルター 32、33、34、35、36 短波長透過フィルター 301 透過型フィルターの高屈折率物質 302 透過型フィルターの低屈折率物質 5 反射防止膜 11 反射型フィルター 111 反射型フィルター11の高屈折率物質の膜 112 反射型フィルター11の低屈折率物質の膜 11P 反射型フィルター11のP偏光の分光反射率特
性 11S 反射型フィルター11のS偏光の分光反射率特
性 12 透過型フィルター 91 保持工具 92 基板 93 干渉フィルター 94 反射防止膜 95 長波長フィルター 96 短波長フィルター

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈折率の異なる2種類の物質の膜を基板
    上に設け、所望の波長域の光を反射する反射型フィルタ
    ーと;屈折率の異なる少なくとも2種類の物質の膜を基
    板上に設け、前記反射型フィルターが反射する波長域の
    光のうち、所望の波長域以外の光の透過を阻止する透過
    型フィルターと;を同一光路上に設けたことを特徴とす
    る帯域フィルター。
  2. 【請求項2】 前記透過型フィルターは、基板上に屈折
    率の異なる少なくとも2種類以上の物質の膜を、光の入
    射側から、高い屈折率物質、低い屈折率物質の順番に交
    互に設け、所望の波長域の光のうち最も短い波長から長
    い波長の光を透過する長波長透過型フィルターと;基板
    上に屈折率の異なる少なくとも2種類以上の物質の膜
    を、光の入射側から、低い屈折率物質、高い屈折率物質
    の順番に交互に設け、所望の波長域の光のうち最も長い
    波長から短い波長の光を透過する短波長透過型フィルタ
    ーと;を同一光路上に設けたことを特徴とする請求項1
    記載の帯域フィルター。
  3. 【請求項3】 前記反射型フィルターを複数個備え、光
    路上に配置したことを特徴とする請求項1記載の帯域フ
    ィルター。
  4. 【請求項4】 前記長波長透過型フィルター、または前
    記短波長透過型フィルターは、前記反射型フィルターの
    反射光を入射する位置に配置し、かつ、前記長波長透過
    型フィルター、または前記短波長透過型フィルターの透
    過光が射出する光軸上に前記反射型フィルターと同一の
    反射型フィルターを配置したことを特徴とする請求項3
    記載の帯域フィルター。
  5. 【請求項5】 透過阻止波長域の異なる前記短波長透過
    型フィルターを複数個有したことを特徴とする請求項
    1、2または4記載の帯域フィルター。
  6. 【請求項6】 透過阻止波長域の異なる前記長波長透過
    型フィルターを複数個有したことを特徴とする請求項
    1、2または4記載の帯域フィルター。
  7. 【請求項7】 前記反射型フィルターは、最も光の入射
    側に近い高屈折率物質の膜または低屈折率物質の膜の膜
    厚が、前記最も光の入射側に近い高屈折率物質の膜また
    は低屈折率物質の膜以外の成膜された膜の膜厚と異なる
    膜厚を有することを特徴とする請求項1、または2記載
    の帯域フィルター。
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