JPH08313018A - 氷混合水蓄熱装置及びその搬送装置 - Google Patents
氷混合水蓄熱装置及びその搬送装置Info
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- JPH08313018A JPH08313018A JP7138622A JP13862295A JPH08313018A JP H08313018 A JPH08313018 A JP H08313018A JP 7138622 A JP7138622 A JP 7138622A JP 13862295 A JP13862295 A JP 13862295A JP H08313018 A JPH08313018 A JP H08313018A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/14—Thermal energy storage
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 混合水を蓄熱槽の適切な位置から取出すこと
により多くの氷片を空気の混入なしに搬送可能とし、ま
た攪拌機の位置及び方向を適切に設定することにより蓄
熱槽内の攪拌効果を向上するとともに氷塊防止板の閉塞
を防止してIPF調整器の機能を向上せしめることであ
る。 【構成】 氷混合水の蓄熱槽からの取出部、氷塊防止板
の取付方法、攪拌機の位置、個数、及びIPF調整器の
構造及び調整手段を種々調整し、特に蓄熱槽の取出口の
高さを、貯氷IPF(蓄熱槽内の水に対する氷片の割
合)0%の蓄熱槽の0.25〜0.40に位置せしめら
れるとともに、攪拌機を前記取出口と同等高さまたはそ
れよりも下方に設置する。
により多くの氷片を空気の混入なしに搬送可能とし、ま
た攪拌機の位置及び方向を適切に設定することにより蓄
熱槽内の攪拌効果を向上するとともに氷塊防止板の閉塞
を防止してIPF調整器の機能を向上せしめることであ
る。 【構成】 氷混合水の蓄熱槽からの取出部、氷塊防止板
の取付方法、攪拌機の位置、個数、及びIPF調整器の
構造及び調整手段を種々調整し、特に蓄熱槽の取出口の
高さを、貯氷IPF(蓄熱槽内の水に対する氷片の割
合)0%の蓄熱槽の0.25〜0.40に位置せしめら
れるとともに、攪拌機を前記取出口と同等高さまたはそ
れよりも下方に設置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄熱槽内に収容された
氷混合水を蓄熱槽の取出口から取出し、搬送ポンプによ
り搬送管を経て負荷との熱交換器に搬送するようにした
氷混合水交換装置の搬送装置の搬送装置に関する。
氷混合水を蓄熱槽の取出口から取出し、搬送ポンプによ
り搬送管を経て負荷との熱交換器に搬送するようにした
氷混合水交換装置の搬送装置の搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】氷蓄熱システムを利用した蓄熱装置にお
いては、流動性を有する氷が混合された混合水が収容さ
れる蓄熱槽の取出口から氷の混合水を取り出し、搬送ポ
ンプにより搬送管内を冷熱負荷との熱交換器へ送り、該
熱交換器と熱交換して奪熱し、この昇温水を蓄熱槽へ戻
している。
いては、流動性を有する氷が混合された混合水が収容さ
れる蓄熱槽の取出口から氷の混合水を取り出し、搬送ポ
ンプにより搬送管内を冷熱負荷との熱交換器へ送り、該
熱交換器と熱交換して奪熱し、この昇温水を蓄熱槽へ戻
している。
【0003】かかる氷混合水蓄熱装置において、蓄熱槽
から熱交換器へ氷混合水を搬送する搬送装置としては、
従来、次のような種々の手段が提供されている。
から熱交換器へ氷混合水を搬送する搬送装置としては、
従来、次のような種々の手段が提供されている。
【0004】(1)蓄熱槽の取出口から氷混合水を取出
す際において、冷水のみを取出すには蓄熱槽の底部から
取出せば目的は達せられるが、氷が多く混合した氷混合
水を取出口から取出す場合は、蓄熱槽の底部に取出口を
設置すると氷は水よりも密度が大きく上部に浮いている
ことから、多くの水を取出すことができず、また蓄熱槽
の上部に取出口を設置すると空気を混入させてしまうよ
うな不具合が発生しやすい。
す際において、冷水のみを取出すには蓄熱槽の底部から
取出せば目的は達せられるが、氷が多く混合した氷混合
水を取出口から取出す場合は、蓄熱槽の底部に取出口を
設置すると氷は水よりも密度が大きく上部に浮いている
ことから、多くの水を取出すことができず、また蓄熱槽
の上部に取出口を設置すると空気を混入させてしまうよ
うな不具合が発生しやすい。
【0005】(2)氷混合水を搬送する搬送管が氷塊に
より閉鎖するのを防止するため、蓄熱槽の取出口の近傍
に氷塊よりも小径の水注出孔が穿設されたパンチングメ
タルを備えた氷塊防止板を蓄熱槽の壁面に平行に設置す
るとともに、氷塊防止板に平行な氷混合水の流れとなる
ように水中に攪拌機を設置し、氷塊防止板上に貯まる氷
を吹飛ばす手段がとられている。
より閉鎖するのを防止するため、蓄熱槽の取出口の近傍
に氷塊よりも小径の水注出孔が穿設されたパンチングメ
タルを備えた氷塊防止板を蓄熱槽の壁面に平行に設置す
るとともに、氷塊防止板に平行な氷混合水の流れとなる
ように水中に攪拌機を設置し、氷塊防止板上に貯まる氷
を吹飛ばす手段がとられている。
【0006】(3)蓄熱槽内の路折り混合水を攪拌して
取出口から氷片を多く取り出すため、蓄熱槽内の攪拌機
を、通常、蓄熱槽の底面上に底面に平行な向きに設けて
いる。
取出口から氷片を多く取り出すため、蓄熱槽内の攪拌機
を、通常、蓄熱槽の底面上に底面に平行な向きに設けて
いる。
【0007】(4)搬送管内を搬送される氷混合水の搬
送IPF(搬送管内の水に対する氷片の割合)を調整す
るため、搬送管路中に、パンチングメダルや金網を内管
に使用したIPF調整器を設け、氷混合水中から水のみ
を注出してIPFを調整している。
送IPF(搬送管内の水に対する氷片の割合)を調整す
るため、搬送管路中に、パンチングメダルや金網を内管
に使用したIPF調整器を設け、氷混合水中から水のみ
を注出してIPFを調整している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
提供されてきた手段にあっては次のような問題あるいは
課題がある。 (イ)前記(1)に示された蓄熱槽の氷混合水の取出口
の位置については、前記のように蓄熱槽内の氷混合水高
さの中間部位に設けられているが、多くの氷片をき効果
的にとりだすための氷混合水取出口の最適位置を設定す
る手法は提供されてはいない。
提供されてきた手段にあっては次のような問題あるいは
課題がある。 (イ)前記(1)に示された蓄熱槽の氷混合水の取出口
の位置については、前記のように蓄熱槽内の氷混合水高
さの中間部位に設けられているが、多くの氷片をき効果
的にとりだすための氷混合水取出口の最適位置を設定す
る手法は提供されてはいない。
【0009】(ロ)前記(2)に示された氷塊防止板の
と攪拌機との関係については、攪拌機を蓄熱槽の底面近
傍に設けているため、攪拌範囲が狭く、氷塊防止板に附
着した氷塊を確実に除去することができず、氷塊防止板
が機能を果たさず、また搬送管内へ充分な量の氷片を送
給できない。
と攪拌機との関係については、攪拌機を蓄熱槽の底面近
傍に設けているため、攪拌範囲が狭く、氷塊防止板に附
着した氷塊を確実に除去することができず、氷塊防止板
が機能を果たさず、また搬送管内へ充分な量の氷片を送
給できない。
【0010】(ハ)前記(3)に示されるように、水中
に設置される攪拌機は、蓄熱槽の底部近傍に設置される
ため、殊に、全高が大なる蓄熱槽においては上部の氷混
合水を充分に攪拌できない。
に設置される攪拌機は、蓄熱槽の底部近傍に設置される
ため、殊に、全高が大なる蓄熱槽においては上部の氷混
合水を充分に攪拌できない。
【0011】(ニ)前記(4)におけるIPF調整器は
パンチングメタルやストレーナからなる内管を用いてい
るため、内管面が粗雑な面であったり、IPF調整器の
内管において閉鎖を起こさない条件が不明出あるため、
内管の閉鎖が発生し易い。
パンチングメタルやストレーナからなる内管を用いてい
るため、内管面が粗雑な面であったり、IPF調整器の
内管において閉鎖を起こさない条件が不明出あるため、
内管の閉鎖が発生し易い。
【0012】本発明の目的は、氷混合水を蓄熱槽の適切
な位置から取出すことにより多くの氷片を空気の混入な
しに搬送可能とし、また攪拌機の位置及び方向を適切に
設定することにより蓄熱槽内の攪拌効果を向上するとと
もに氷塊防止板の閉塞を防止してIPF調整器の機能を
向上せしめることである。
な位置から取出すことにより多くの氷片を空気の混入な
しに搬送可能とし、また攪拌機の位置及び方向を適切に
設定することにより蓄熱槽内の攪拌効果を向上するとと
もに氷塊防止板の閉塞を防止してIPF調整器の機能を
向上せしめることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は前記多くの問題
点を解決するため、氷混合水の蓄熱槽からの取出部、氷
塊防止板の取付方法、攪拌機の位置、個数、及びIPF
調整器の構造及び調整手段を次のように構成したことを
特徴とするものである。
点を解決するため、氷混合水の蓄熱槽からの取出部、氷
塊防止板の取付方法、攪拌機の位置、個数、及びIPF
調整器の構造及び調整手段を次のように構成したことを
特徴とするものである。
【0014】(1)蓄熱槽の取出口の高さを、貯氷IP
F(蓄熱槽内の水に対する氷片の割合)0%の蓄熱槽の
0.25〜0.40に位置せしめられるとともに、攪拌
機を前記取出口と同等高さまたはそれよりも下方に設置
する。
F(蓄熱槽内の水に対する氷片の割合)0%の蓄熱槽の
0.25〜0.40に位置せしめられるとともに、攪拌
機を前記取出口と同等高さまたはそれよりも下方に設置
する。
【0015】(2)前記(1)項において、前記蓄熱槽
の内壁面に略垂直に設けられた氷塊防止板が接続され、
該氷塊防止板の軸線方向に氷混合水が流動するように構
成する。
の内壁面に略垂直に設けられた氷塊防止板が接続され、
該氷塊防止板の軸線方向に氷混合水が流動するように構
成する。
【0016】(3)前記(1)において、攪拌機の取付
装置と前記取出口の中心とを結ぶ線が、蓄熱槽の攪拌機
とは反対側の内壁面のIPF=0%の水高さの1/3〜
2/3の位置で交わるように構成する。
装置と前記取出口の中心とを結ぶ線が、蓄熱槽の攪拌機
とは反対側の内壁面のIPF=0%の水高さの1/3〜
2/3の位置で交わるように構成する。
【0017】(4)前記(1)項に加えて、前記搬送管
路中に氷混合水のIPFを調整するIPFを調整するI
PF調整器には水注出口を有する外管内に、内面が滑ら
かな曲線に形成され多数の水注出孔が穿設された内管を
設ける。
路中に氷混合水のIPFを調整するIPFを調整するI
PF調整器には水注出口を有する外管内に、内面が滑ら
かな曲線に形成され多数の水注出孔が穿設された内管を
設ける。
【0018】(5)前記(4)において、IPF調節器
が、前記水注出口における出口流速V2 を0.4m/s
以上とし、かつIPF調整器への流入流量Q0 と水注出
口からの注出流量Q1 との比 Q1/Q0 を0.5以下と
なるように水注出口の開度を制御する調整弁を備える。
が、前記水注出口における出口流速V2 を0.4m/s
以上とし、かつIPF調整器への流入流量Q0 と水注出
口からの注出流量Q1 との比 Q1/Q0 を0.5以下と
なるように水注出口の開度を制御する調整弁を備える。
【0019】(6)前記(1)項に加えて、搬送管路か
ら分岐され蓄熱槽に接続される氷塊の戻し管を設けると
ともに、前記戻し管内へ流すように切り換える三方弁を
設ける。
ら分岐され蓄熱槽に接続される氷塊の戻し管を設けると
ともに、前記戻し管内へ流すように切り換える三方弁を
設ける。
【0020】(7)前記(1)項に加えて、蓄熱槽内に
氷混合水を攪拌し取出口に送給する攪拌機を複数台設
け、第1の攪拌機は前記取出口から離れた対峙壁面側に
設けて常時運転し、第2の攪拌機は前記取出口から離れ
た対峙面側に設けて間欠的に運転するように構成する。
氷混合水を攪拌し取出口に送給する攪拌機を複数台設
け、第1の攪拌機は前記取出口から離れた対峙壁面側に
設けて常時運転し、第2の攪拌機は前記取出口から離れ
た対峙面側に設けて間欠的に運転するように構成する。
【0021】
【作用】本発明は前記のように構成されているので、第
1の手段によれば、蓄熱槽内の適切な高さに水混合水の
取出口が設置されることにより、氷混合水を搬送管内に
送り込む際において、空気を吸込むことなく、多量の氷
片を熱交換器に送ることが可能となる。
1の手段によれば、蓄熱槽内の適切な高さに水混合水の
取出口が設置されることにより、氷混合水を搬送管内に
送り込む際において、空気を吸込むことなく、多量の氷
片を熱交換器に送ることが可能となる。
【0022】また、第2の手段によれば、氷塊防止体が
蓄熱機内に突出して設けられているため、氷混合水は無
理なく滑らかに搬送管内に流入せしめられるとともに攪
拌機を蓄熱槽の内壁から離れた位置に設置しても、氷塊
防止体に附着したあ氷塊は容易に吹き飛ばされ、また蓄
熱槽内は万遍なく攪拌可能となる。
蓄熱機内に突出して設けられているため、氷混合水は無
理なく滑らかに搬送管内に流入せしめられるとともに攪
拌機を蓄熱槽の内壁から離れた位置に設置しても、氷塊
防止体に附着したあ氷塊は容易に吹き飛ばされ、また蓄
熱槽内は万遍なく攪拌可能となる。
【0023】また第3の手段によれば、蓄熱槽内の氷混
合水は、貯氷IPF40%程度の高いIPFからIPF
=0までの広いIPF範囲において空気を巻き込むこと
なく攪拌される。
合水は、貯氷IPF40%程度の高いIPFからIPF
=0までの広いIPF範囲において空気を巻き込むこと
なく攪拌される。
【0024】また第4の手段によれば、IPF調整器の
内管内における流れの抵抗が小さくなり、IPF調節器
内における閉塞の発生が阻止される。
内管内における流れの抵抗が小さくなり、IPF調節器
内における閉塞の発生が阻止される。
【0025】また第5の手段によれば、IPF調整弁に
より調整し、低流量時におけるIPF調整器の閉塞を防
止する。
より調整し、低流量時におけるIPF調整器の閉塞を防
止する。
【0026】また調整弁により、水注出量をIPF調整
器に流入する氷混合水の流量に対する割合が一定値以下
になるように制御して、水の注出量過大による熱交換器
への搬送流量不足の発生を防止する。
器に流入する氷混合水の流量に対する割合が一定値以下
になるように制御して、水の注出量過大による熱交換器
への搬送流量不足の発生を防止する。
【0027】また第6の手段によれば、蓄熱装置の起動
時に氷塊防止体内の氷塊を戻し管を通して蓄熱槽へ戻
し、氷塊が熱交換器側へ流れて搬送管路を閉塞するのを
防止する。
時に氷塊防止体内の氷塊を戻し管を通して蓄熱槽へ戻
し、氷塊が熱交換器側へ流れて搬送管路を閉塞するのを
防止する。
【0028】さらに第7の手段によれば、氷混合水取出
口近傍に設けた攪拌機により蓄熱槽下部〜中部の攪拌を
常時充分に行い、IPFが小さくなったときは別個の攪
拌機を間欠的に運転してIPFを増加せしめ、複数の攪
拌機を組合せることにより、少ない攪拌動力ですむ。
口近傍に設けた攪拌機により蓄熱槽下部〜中部の攪拌を
常時充分に行い、IPFが小さくなったときは別個の攪
拌機を間欠的に運転してIPFを増加せしめ、複数の攪
拌機を組合せることにより、少ない攪拌動力ですむ。
【0029】
【実施例】以下図1〜図9を参照して本発明の好適な実
施例を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に
記載されている構成部品の寸法、形状、その相対的位置
等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲
をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎな
い。
施例を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に
記載されている構成部品の寸法、形状、その相対的位置
等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲
をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎな
い。
【0030】図1は本発明の第1実例に係る蓄熱槽を具
えた氷混合水蓄熱装置の構成図を示す。図1において、
1は氷混合水が貯溜される貯熱槽、4は該蓄熱槽1内の
水から氷を生成して蓄熱槽1内に送る製氷機、3は蓄熱
槽1内の氷混合水と冷房負荷とを熱交換する熱交換器、
2は搬送ポンプである。
えた氷混合水蓄熱装置の構成図を示す。図1において、
1は氷混合水が貯溜される貯熱槽、4は該蓄熱槽1内の
水から氷を生成して蓄熱槽1内に送る製氷機、3は蓄熱
槽1内の氷混合水と冷房負荷とを熱交換する熱交換器、
2は搬送ポンプである。
【0031】図1に示す氷混合水蓄熱装置において、蓄
熱槽1内に収容された水片11を含む水混合水12は搬
送ポンプ2により、蓄熱槽1の取出口6から搬送管5に
吸入され、熱交換器3に送られる。
熱槽1内に収容された水片11を含む水混合水12は搬
送ポンプ2により、蓄熱槽1の取出口6から搬送管5に
吸入され、熱交換器3に送られる。
【0032】そして熱交換器3にて冷房負荷3と熱交換
して負荷より奪熱し、水となって戻り管7から蓄熱槽1
へと戻される。製氷機4においては、蓄熱槽1内に戻さ
れた水から公知の冷凍サイクルにより水を生成し、蓄熱
槽1に送る。41.42は蓄熱槽1内の氷混合水を攪拌
するための攪拌機である。
して負荷より奪熱し、水となって戻り管7から蓄熱槽1
へと戻される。製氷機4においては、蓄熱槽1内に戻さ
れた水から公知の冷凍サイクルにより水を生成し、蓄熱
槽1に送る。41.42は蓄熱槽1内の氷混合水を攪拌
するための攪拌機である。
【0033】この第1実施例においては、蓄熱槽1の氷
混合水の取出口6の高さhを、貯氷IPF(蓄熱槽内の
水に対する氷片11の割合)0%の蓄熱槽1の0.25
〜0.40、好ましくは0.35に設定している。
混合水の取出口6の高さhを、貯氷IPF(蓄熱槽内の
水に対する氷片11の割合)0%の蓄熱槽1の0.25
〜0.40、好ましくは0.35に設定している。
【0034】前記氷混合水の取出口6の高さhを調整す
る手段は、多数の吸込口8aが穿設された吸込管8を、
これと搬送管5とを連通するベローズ管9を介して蓄熱
槽1の壁部に取付け、該吸込管8の支持脚10の高さを
調整するように構成される。
る手段は、多数の吸込口8aが穿設された吸込管8を、
これと搬送管5とを連通するベローズ管9を介して蓄熱
槽1の壁部に取付け、該吸込管8の支持脚10の高さを
調整するように構成される。
【0035】前記高さhの設定置の設定理由は次の通り
である。発明者らの実験結果によれば、蓄熱槽1の貯氷
IPFと氷高さH2、及び水高さH2よりも多少低い位置
に設定すれば、空気を吸い込むことなく多くの氷を搬送
管5へと取出すことができる。
である。発明者らの実験結果によれば、蓄熱槽1の貯氷
IPFと氷高さH2、及び水高さH2よりも多少低い位置
に設定すれば、空気を吸い込むことなく多くの氷を搬送
管5へと取出すことができる。
【0036】前図2において、前記IPF=0%の水高
さH2 を1.0とした場合、貯氷IPF=40%のとき
の水高さH2 は概そ0.4となる。前記氷混合水の取出
口の高さは、この値のH2=0.4と同等かこれよりも
多少低い値、即ちh=0.25〜0.40に設定する。
さH2 を1.0とした場合、貯氷IPF=40%のとき
の水高さH2 は概そ0.4となる。前記氷混合水の取出
口の高さは、この値のH2=0.4と同等かこれよりも
多少低い値、即ちh=0.25〜0.40に設定する。
【0037】蓄熱槽1の氷混合水の取出口の高さhを前
記のように構成することにより、搬送ポンプ2を運転し
て蓄熱槽1内の氷混合水12を熱交換器3に送る際に
は、取出口6から空気を吸い込むことなく、多量の氷片
を熱交換器3に送ることが可能となる。
記のように構成することにより、搬送ポンプ2を運転し
て蓄熱槽1内の氷混合水12を熱交換器3に送る際に
は、取出口6から空気を吸い込むことなく、多量の氷片
を熱交換器3に送ることが可能となる。
【0038】図3に本発明の第2実施例に係る氷混合水
蓄熱装置の蓄熱槽内構成図を示す。図3において、1は
蓄熱槽、5は氷混合水の搬送管であり、該搬送管5の氷
取出口は、円筒状の氷塊防止板21に連通されている。
蓄熱装置の蓄熱槽内構成図を示す。図3において、1は
蓄熱槽、5は氷混合水の搬送管であり、該搬送管5の氷
取出口は、円筒状の氷塊防止板21に連通されている。
【0039】前記氷塊防止板21は、有底円筒板に多数
の吸込孔21aを有するように構成され、蓄熱槽1の内
壁面1に垂直に立設される。41、42は蓄熱槽1内の
氷混合水を攪拌するための攪拌機である。
の吸込孔21aを有するように構成され、蓄熱槽1の内
壁面1に垂直に立設される。41、42は蓄熱槽1内の
氷混合水を攪拌するための攪拌機である。
【0040】この実施例の場合は、攪拌機41又は42
を蓄熱槽1の壁面1aから離れた位置に設置しても、円
筒状の氷塊防止板21上の氷を吹き飛ばすことは可能で
あるので、攪拌機41又は42を蓄熱槽1内において壁
面から離れた位置に設置可能となり、蓄熱槽1内を万遍
なく攪拌できる。
を蓄熱槽1の壁面1aから離れた位置に設置しても、円
筒状の氷塊防止板21上の氷を吹き飛ばすことは可能で
あるので、攪拌機41又は42を蓄熱槽1内において壁
面から離れた位置に設置可能となり、蓄熱槽1内を万遍
なく攪拌できる。
【0041】また、氷塊防止板21を蓄熱槽1の内壁面
1aに垂直に立設したので、搬送管5へ流出する氷混合
水の流れに無理な流動の発生が無く、氷塊防止板21の
表面の氷が附着することがない。
1aに垂直に立設したので、搬送管5へ流出する氷混合
水の流れに無理な流動の発生が無く、氷塊防止板21の
表面の氷が附着することがない。
【0042】図4に本発明の第3実施例を示す。この実
施例においては、攪拌機41を、蓄熱槽1内において、
貯氷IPFとともに低下する水高さH0 の1/3〜2/
3になるように設置している。
施例においては、攪拌機41を、蓄熱槽1内において、
貯氷IPFとともに低下する水高さH0 の1/3〜2/
3になるように設置している。
【0043】前記のように構成することにより、蓄熱槽
1内における氷混合水の攪拌時において、空気を巻き込
むことなく、かつ貯氷IPF=0までの広範囲に亘っ
て、上部の氷混合水まで攪拌できる。
1内における氷混合水の攪拌時において、空気を巻き込
むことなく、かつ貯氷IPF=0までの広範囲に亘っ
て、上部の氷混合水まで攪拌できる。
【0044】図5(A)〜(C)に、本発明の第4実施
例を示す。この実施例は、図1に示される蓄熱槽1と熱
交換器3とを接続する氷混合水12搬送用の搬送管5中
に介装されるIPF調整器50の構造に係るものであ
る。
例を示す。この実施例は、図1に示される蓄熱槽1と熱
交換器3とを接続する氷混合水12搬送用の搬送管5中
に介装されるIPF調整器50の構造に係るものであ
る。
【0045】図5(A)の実施例においては、内管51
をパンチングメダルにて構成し、水注出孔53をパンチ
ングにより穿孔した際における突部53aを外側になる
ようにし、氷混合水が流れる内側は、平滑な面とする。
この場合、パンチングメタル51の内面にテフロンなど
の疎水性で、水との摩擦係数の小さい塗料を塗布する事
により、内管51内における氷混合水との抵抗が小さく
なり、IPF調整器50内における閉塞の発生を防止で
きる。
をパンチングメダルにて構成し、水注出孔53をパンチ
ングにより穿孔した際における突部53aを外側になる
ようにし、氷混合水が流れる内側は、平滑な面とする。
この場合、パンチングメタル51の内面にテフロンなど
の疎水性で、水との摩擦係数の小さい塗料を塗布する事
により、内管51内における氷混合水との抵抗が小さく
なり、IPF調整器50内における閉塞の発生を防止で
きる。
【0046】このように構成することにより、内管51
内における氷混合水の流れの抵抗が小さくなり、IPF
調整器50内における閉塞の発生が防止できる。
内における氷混合水の流れの抵抗が小さくなり、IPF
調整器50内における閉塞の発生が防止できる。
【0047】また、前記パンチメダルからなる内管51
において、水注出孔53の孔径を0.5mm程度、水注
出孔53の長手方向ピッチを1mm程度に構成するのが
好適である。前記孔径が0.5mmよりも大きいと、水
とともに氷も流出してしまう恐れがあり、また孔径が
0.5mmよりも小さいと圧力損失が増大する。
において、水注出孔53の孔径を0.5mm程度、水注
出孔53の長手方向ピッチを1mm程度に構成するのが
好適である。前記孔径が0.5mmよりも大きいと、水
とともに氷も流出してしまう恐れがあり、また孔径が
0.5mmよりも小さいと圧力損失が増大する。
【0048】さらに、前記水注出孔53内の流速を0.
1m/s以下になるように設定するのが好適である。前
記流速0.1m/s以上の場合は氷も分離水側に流入
し、水注出孔53の開塞が発生し易い。
1m/s以下になるように設定するのが好適である。前
記流速0.1m/s以上の場合は氷も分離水側に流入
し、水注出孔53の開塞が発生し易い。
【0049】図5(B)の実施例においては、内管51
の形状を入口側(上流側)を大径、出口側(下流側)を
小径に構成する。この場合は、内管51を下流側が縮小
された円錐状とすることにより、IPFが大きくなる下
流側の流速が大きくなり、IPF調整器50の閉塞の発
生が阻止される。
の形状を入口側(上流側)を大径、出口側(下流側)を
小径に構成する。この場合は、内管51を下流側が縮小
された円錐状とすることにより、IPFが大きくなる下
流側の流速が大きくなり、IPF調整器50の閉塞の発
生が阻止される。
【0050】図5(C)の実施例においては、IPF調
整器50の長さLと内管51の内径Dとの比L/D=1
3程度に設定する。即ち、L/D<13の領域になると
内管51の断面積が過小となり、該内管51の閉塞が発
生し易く、またL/D>13の領域になると、水注出口
54から離れた部位における内管51がIPF調整用と
して有効に利用し易くなる。
整器50の長さLと内管51の内径Dとの比L/D=1
3程度に設定する。即ち、L/D<13の領域になると
内管51の断面積が過小となり、該内管51の閉塞が発
生し易く、またL/D>13の領域になると、水注出口
54から離れた部位における内管51がIPF調整用と
して有効に利用し易くなる。
【0051】図6に本発明の第5実施例を示す。この実
施例においてはIPF調整器50の水注出口54に該注
出口54の通路面積(開度)を調整する調整弁56を設
けている。尚、図6においては、51は多数の水注出孔
55が穿設された内管、52は外管、5は搬送管であ
る。
施例においてはIPF調整器50の水注出口54に該注
出口54の通路面積(開度)を調整する調整弁56を設
けている。尚、図6においては、51は多数の水注出孔
55が穿設された内管、52は外管、5は搬送管であ
る。
【0052】次に図6に示す実施例に係るIPF調整器
50の使用方法につき説明する。 (1) IPF調整器50内が満水状態になった後に、
調整弁56の開度を調整して、水の注出量の制御操作即
ちIPFの調整操作を行う。 (2)氷混合の最低流量時にIPF調整器50出口の流
速V2≧0.4m/s以上となるように流速制御を行
う。
50の使用方法につき説明する。 (1) IPF調整器50内が満水状態になった後に、
調整弁56の開度を調整して、水の注出量の制御操作即
ちIPFの調整操作を行う。 (2)氷混合の最低流量時にIPF調整器50出口の流
速V2≧0.4m/s以上となるように流速制御を行
う。
【0053】(3)IPF調整器50出口における氷混
合水のIPFのIPFが30%以下になるように、調整
弁56の開度即ち水の注出量を制御する。 (4)IPF調整器50への流入流量Q0と水注出口5
4からの注出流量Q1との比Q1/Q0を0.5以下にな
るように、調整弁56の開度を制御する。(調整弁56
は緩やかに開く)。 (5)攪拌機41,42の起動、氷注出口の変更等によ
りIPF調整器50入口のIPFが急激に大きくなると
きには、調整弁56を一旦閉じて水注出量を0(ゼロ)
とする。
合水のIPFのIPFが30%以下になるように、調整
弁56の開度即ち水の注出量を制御する。 (4)IPF調整器50への流入流量Q0と水注出口5
4からの注出流量Q1との比Q1/Q0を0.5以下にな
るように、調整弁56の開度を制御する。(調整弁56
は緩やかに開く)。 (5)攪拌機41,42の起動、氷注出口の変更等によ
りIPF調整器50入口のIPFが急激に大きくなると
きには、調整弁56を一旦閉じて水注出量を0(ゼロ)
とする。
【0054】図10に本発明のIPF調整器50’の他
の実施例を示す。この実施例においては円筒状の調整器
本体55の両端側に漏斗状の水流入口551と出口55
2間に筒体状のパンチングメタル553を連結し、該調
整器本体55の側部に複数の連結管57を介して水注出
孔558が連結されている。
の実施例を示す。この実施例においては円筒状の調整器
本体55の両端側に漏斗状の水流入口551と出口55
2間に筒体状のパンチングメタル553を連結し、該調
整器本体55の側部に複数の連結管57を介して水注出
孔558が連結されている。
【0055】次に同図に係るIPF調整器50’の使用
方法につき説明する。IPF調整器50は注出される水
の流速Vrとパンチングメタル553内の本流の流速V
aの比Vr/Vaが小さいほど、例えば0.1以下にす
る事により閉塞がしにくくなり、好ましい。この場合、
水の搬送流量が一定である場合、パンチングメタル55
3内径を小さくする事により、本流の流速Vaがはやく
なり、結果としてVr/Vaが相対的に小さくなる。又
前記パンチングメタル553は、水注出孔558より注
出される水が、パンチングメタル553全体から均一に
注出される方が閉塞しにくい。この為、パンチングメタ
ル553をIPF調整器本体55の中心から水注出孔5
58の反対側に偏心させ、パンチングメタル553上部
と下部の流出速度を均一にする。
方法につき説明する。IPF調整器50は注出される水
の流速Vrとパンチングメタル553内の本流の流速V
aの比Vr/Vaが小さいほど、例えば0.1以下にす
る事により閉塞がしにくくなり、好ましい。この場合、
水の搬送流量が一定である場合、パンチングメタル55
3内径を小さくする事により、本流の流速Vaがはやく
なり、結果としてVr/Vaが相対的に小さくなる。又
前記パンチングメタル553は、水注出孔558より注
出される水が、パンチングメタル553全体から均一に
注出される方が閉塞しにくい。この為、パンチングメタ
ル553をIPF調整器本体55の中心から水注出孔5
58の反対側に偏心させ、パンチングメタル553上部
と下部の流出速度を均一にする。
【0056】更に複数の連結管57をパンチングメタル
553配設方向にそって複数本配設し流出速度Vrを均
一にする。
553配設方向にそって複数本配設し流出速度Vrを均
一にする。
【0057】図7に本発明の第6実施例を示す。この実
施例はIPF調整器50を含む蓄熱装置の管系全体の閉
塞の発生を阻止する手段の1つであり、氷混合水の搬送
管路5のポンプ2出口側に三方弁72を設け、該三方弁
72の一方の出口を戻し管71を介して蓄熱槽1内に接
続するとともに、該三方弁72の他の出口を熱交換器3
(図1参照)に接続している。
施例はIPF調整器50を含む蓄熱装置の管系全体の閉
塞の発生を阻止する手段の1つであり、氷混合水の搬送
管路5のポンプ2出口側に三方弁72を設け、該三方弁
72の一方の出口を戻し管71を介して蓄熱槽1内に接
続するとともに、該三方弁72の他の出口を熱交換器3
(図1参照)に接続している。
【0058】そして、氷混合水蓄熱装置の起動時には、
三方弁72を操作して搬送管路5と戻し管71とを接続
し、氷塊防止板21内の氷を熱交換器3側へは流さず
に、一旦戻し管71を経て蓄熱槽1内へ戻し、しかる後
に三方弁72を切り換えて搬送管5と熱交換器3とを連
通せしめる。これにより起動時に氷塊防止板21内の氷
塊が熱交換器3側へ流れて管路を閉塞するのを防止する
ことができる。
三方弁72を操作して搬送管路5と戻し管71とを接続
し、氷塊防止板21内の氷を熱交換器3側へは流さず
に、一旦戻し管71を経て蓄熱槽1内へ戻し、しかる後
に三方弁72を切り換えて搬送管5と熱交換器3とを連
通せしめる。これにより起動時に氷塊防止板21内の氷
塊が熱交換器3側へ流れて管路を閉塞するのを防止する
ことができる。
【0059】図8に本発明の第7実施例を示す。この実
施例においては、攪拌機41,42……の個数及び設置
位置を、実験結果に基づいて設定している。
施例においては、攪拌機41,42……の個数及び設置
位置を、実験結果に基づいて設定している。
【0060】即ち、氷混合水の攪拌範囲、攪拌動力と貯
氷IPFとの関係は、発明者らの実験によれば図9の通
りとなる。従って、図9によれば蓄熱槽1の容量、貯氷
IPFにより攪拌機の設置数を求めることができる。
氷IPFとの関係は、発明者らの実験によれば図9の通
りとなる。従って、図9によれば蓄熱槽1の容量、貯氷
IPFにより攪拌機の設置数を求めることができる。
【0061】例えば、貯氷IPF=40%、貯氷容量2
0m3、攪拌機の動力=7.1kwの場合、次式より攪
拌機の設置数は4となる。 (貯氷IPF=40%の攪拌範囲/攪拌動力) =0.7(m3/kw) =20(m3)/(7.1kw×攪拌機設置数)
0m3、攪拌機の動力=7.1kwの場合、次式より攪
拌機の設置数は4となる。 (貯氷IPF=40%の攪拌範囲/攪拌動力) =0.7(m3/kw) =20(m3)/(7.1kw×攪拌機設置数)
【0062】前記実験結果に基づき設定した攪拌機の設
置例を図8に示す。図において1は蓄熱槽,41〜44
は攪拌機、61,62は蓄熱槽1からの氷混合水の取出
口である。
置例を図8に示す。図において1は蓄熱槽,41〜44
は攪拌機、61,62は蓄熱槽1からの氷混合水の取出
口である。
【0063】この実施例においては、蓄熱槽1内の氷混
合水全部を攪拌すると、攪拌動力が大きくなることか
ら、蓄熱槽1からの取出口61,62の1つに対して攪
拌機を2個設置し、少ない動力で以って氷混合水を取り
出す。
合水全部を攪拌すると、攪拌動力が大きくなることか
ら、蓄熱槽1からの取出口61,62の1つに対して攪
拌機を2個設置し、少ない動力で以って氷混合水を取り
出す。
【0064】即ち、蓄熱槽1を2つの槽A,Bに仮に区
画し、各槽に氷混合水の取出口61、62を設けるとと
もに、それぞれの槽A,B内に上下に位置し、かつ対向
するように攪拌機41、44あるいは42と43を設け
る。
画し、各槽に氷混合水の取出口61、62を設けるとと
もに、それぞれの槽A,B内に上下に位置し、かつ対向
するように攪拌機41、44あるいは42と43を設け
る。
【0065】図8に示す装置において、先ず攪拌機43
を運転して取出口61より氷混合水を取出す。搬送IP
Fが小さくなった際には上方の攪拌機42を間欠的に運
転して槽A,B内を攪拌し、搬送IPFを大きくする。
を運転して取出口61より氷混合水を取出す。搬送IP
Fが小さくなった際には上方の攪拌機42を間欠的に運
転して槽A,B内を攪拌し、搬送IPFを大きくする。
【0066】次に槽B内の攪拌機44を常時運転して、
取出口62より氷混合水を取り出す。搬送IPFが小さ
くなったときには、上方に設置した攪拌機41を間欠的
に運転して、槽B内を攪拌し、搬送IPFを大きくす
る。
取出口62より氷混合水を取り出す。搬送IPFが小さ
くなったときには、上方に設置した攪拌機41を間欠的
に運転して、槽B内を攪拌し、搬送IPFを大きくす
る。
【0067】各攪拌機41〜44の運転周波数はインバ
ータにより、貯氷IPFが大きいときには大きく、貯氷
IPFが小さいときには小さくする。これにより、小さ
い攪拌動力で以て氷混合水を取り出すことができる。
ータにより、貯氷IPFが大きいときには大きく、貯氷
IPFが小さいときには小さくする。これにより、小さ
い攪拌動力で以て氷混合水を取り出すことができる。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、蓄熱槽に収容された氷
混合水を搬送管を経て蓄熱装置に搬送するようにした氷
混合水蓄熱装置において、前記蓄熱槽の氷取出口の高さ
を、貯氷IPF(蓄熱槽内の水に対する氷片の割合)0
%の蓄熱槽の0.25〜0.40に位置せしめるととも
に、攪拌機を前記取出口と同等高さ又はそれよりも下方
に設置したので、氷混合水を搬送管内に送り込む際にお
いて、空気を吸い込むことなく、多量の氷片を熱交換機
に送ることが可能となり、熱交換器における熱交換効率
が向上する。
混合水を搬送管を経て蓄熱装置に搬送するようにした氷
混合水蓄熱装置において、前記蓄熱槽の氷取出口の高さ
を、貯氷IPF(蓄熱槽内の水に対する氷片の割合)0
%の蓄熱槽の0.25〜0.40に位置せしめるととも
に、攪拌機を前記取出口と同等高さ又はそれよりも下方
に設置したので、氷混合水を搬送管内に送り込む際にお
いて、空気を吸い込むことなく、多量の氷片を熱交換機
に送ることが可能となり、熱交換器における熱交換効率
が向上する。
【0069】また請求項2の発明によれば氷混合水を無
理なく滑らかに搬送管路内へ流入せしめることができる
とともに、蓄熱槽内を万遍なく攪拌することができ、常
時微小化された氷片を熱交換器へ送ることができる。
理なく滑らかに搬送管路内へ流入せしめることができる
とともに、蓄熱槽内を万遍なく攪拌することができ、常
時微小化された氷片を熱交換器へ送ることができる。
【0070】また、請求項3の発明によれば、広い範囲
のIPFにおいて空気を吸い込むことなく安定した氷混
合水を熱交換器に送ることができる。
のIPFにおいて空気を吸い込むことなく安定した氷混
合水を熱交換器に送ることができる。
【0071】また、第4の発明によればIPF調整器の
内管内における流動抵抗が低減され、IPF調整器の閉
塞の発生が阻止され、常時所要の氷混合水を蓄熱装置に
送ることができる。
内管内における流動抵抗が低減され、IPF調整器の閉
塞の発生が阻止され、常時所要の氷混合水を蓄熱装置に
送ることができる。
【0072】また、第5の発明によれば、IPF調整器
における流量不足による閉塞の発生を防止することがで
きる。
における流量不足による閉塞の発生を防止することがで
きる。
【0073】また、第6の発明によれば、起動時におけ
る氷塊による搬送管路の閉塞の発生を防止することがで
き、装置の安定した起動動作が実現できる。
る氷塊による搬送管路の閉塞の発生を防止することがで
き、装置の安定した起動動作が実現できる。
【0074】さらに請求項7の発明によれば、複数個の
攪拌機を適切なタイミングで運転することにより、少な
い攪拌動力で蓄熱槽内のIPFの低下が防止できる。
攪拌機を適切なタイミングで運転することにより、少な
い攪拌動力で蓄熱槽内のIPFの低下が防止できる。
【図1】本発明の第1実施例に係る氷混合水蓄熱装置の
系統図。
系統図。
【図2】蓄熱槽内の状態を示す性能曲線。
【図3】第2実施例に係る蓄熱槽氷混合水取出口近傍の
斜視図。
斜視図。
【図4】第3実施例に係る蓄熱槽内の配置構成図。
【図5】第4実施例に係るIPF調整器の構成図。
【図6】第5実施例に係るIPF調整器の構成図。
【図7】第6実施例に係る系統図。
【図8】第7実施例に係る蓄熱槽内の配置図。
【図9】第7実施例に係る攪拌機性能線図。
【図10】本発明のIPF調整器の他の実施例を示す。
1 蓄熱槽 2 搬送ポンプ 3 熱交換器 5 搬送管 6、61、62 取出口 41、42、43、44 攪拌機 21 氷塊防止板 50、50’ IPF調整器 51 内管 53 水注出孔 54 水注出口 56 調整弁 71 戻し管 72 三方弁
Claims (7)
- 【請求項1】 蓄熱槽内に収容された氷混合水を氷混合
水取出口より取り出し、搬送ポンプにより搬送管を経て
負荷との熱交換器に搬送するように構成された氷混合水
蓄熱装置において、 前記蓄熱槽の氷混合水の取出口の高さを、貯氷IPF
(蓄熱槽内の水に対する氷片の割合)0%の蓄熱槽の
0.25〜0.40に位置せしめるとともに、攪拌機を
前記取出口と同等高さまたはそれよりも下方に設置した
ことを特徴とする氷混合水蓄熱装置の搬送装置。 - 【請求項2】 前記取出口には、前記蓄熱槽の内壁面に
略垂直に設けられた氷塊防止体が接続され、該氷塊防止
体の軸線方向に氷混合水が流動するように構成された請
求項1記載の氷混合水蓄熱装置。 - 【請求項3】 前記攪拌機の取付位置と前記取出口の中
心とを結ぶ線が、蓄熱槽の攪拌機とは反対側の内壁面の
貯氷IPF=0%の高さの1/3〜2/3の位置で交わ
るように構成された請求項1記載の氷混合水蓄熱装置の
搬送装置。 - 【請求項4】 蓄熱槽内に収容された氷混合水を氷混合
水取出口より取り出し、搬送ポンプにより搬送管を経て
負荷との熱交換器に搬送するように構成された氷混合水
蓄熱装置において、 前記蓄熱槽の取出口の高さを、貯氷IPF(蓄熱槽内の
水に対する氷片の割合)0%の蓄熱槽の0.25〜0.
40に位置せしめるとともに、攪拌機を前記取出口と同
等高さまたはそれよりも下方に設置し、さらに前記搬送
管路中に氷混合水の搬送IPFを調整するIPF調整器
を設け、該IPF調整器は水抽出口を有する外管内に、
内面が滑らかな曲面に形成された水注出孔が穿設された
内管を設けてなることを特徴とする氷混合水蓄熱装置の
搬送装置。 - 【請求項5】 前記IPF調整器が、前記水出口におけ
る出口流速V2 を0.4m/s以上とし、かつIPF調
整器への流入流量Q0 と水注出口からの注出流量Q1 と
の比 Q1/Q0 を0.5以下となるように水注出孔の開
度を制御する調整弁を備えた請求項4記載の氷混合水蓄
熱装置の搬送装置。 - 【請求項6】 蓄熱槽内に収容された氷混合水を氷混合
水取出口より取り出し、搬送ポンプにより搬送管を経て
負荷との熱交換器に搬送するように構成された氷混合水
蓄熱装置において、 前記蓄熱槽の取出口の高さを、貯氷IPF(蓄熱槽内の
水に対する氷片の割合)0%の蓄熱槽の0.25〜0.
40に位置せしめるとともに、攪拌機を前記取出口と同
等高さまたはそれよりも下方に設置し、前記搬送管路か
ら分岐され蓄熱槽に接続される氷塊の戻し管を設けると
ともに、前記分岐部に起動時に搬送管路中の氷塊を前記
戻し管内へ流すように切換える三方弁を設けたことを特
徴とする氷混合水蓄熱装置の搬送装置。 - 【請求項7】 蓄熱槽内に収容された氷混合水を氷混合
水取出口より取り出し、搬送ポンプにより搬送管を経て
負荷との熱交換器に搬送するように構成された氷混合水
蓄熱装置において、前記蓄熱槽の取出口と同等の高さま
たはそれよりも下方に設置し、前記蓄熱槽内に氷混合水
を攪拌し取出口に送給する攪拌機を複数台設け、第1の
攪拌機は前記の取出口の近傍に設けて常時運転し、第2
の攪拌機は前記取出口から離れた対峙壁面側に設けて間
欠的に運転するように構成された氷混合水蓄熱装置の搬
送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7138622A JPH08313018A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 氷混合水蓄熱装置及びその搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7138622A JPH08313018A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 氷混合水蓄熱装置及びその搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08313018A true JPH08313018A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=15226376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7138622A Pending JPH08313018A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 氷混合水蓄熱装置及びその搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08313018A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009204162A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Shinryo Corp | 過冷却水を用いた製氷システム |
JP2018054289A (ja) * | 2018-01-15 | 2018-04-05 | 高砂熱学工業株式会社 | シャーベット氷の製氷システム、及びシャーベット氷の製氷方法 |
-
1995
- 1995-05-12 JP JP7138622A patent/JPH08313018A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009204162A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Shinryo Corp | 過冷却水を用いた製氷システム |
JP4514805B2 (ja) * | 2008-02-26 | 2010-07-28 | 新菱冷熱工業株式会社 | 過冷却水を用いた製氷システム |
JP2018054289A (ja) * | 2018-01-15 | 2018-04-05 | 高砂熱学工業株式会社 | シャーベット氷の製氷システム、及びシャーベット氷の製氷方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040203 |