JPH08312924A - 工業用炉のラジアントチューブ - Google Patents
工業用炉のラジアントチューブInfo
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Abstract
な、工業用炉のためのラジアントチューブを製造する。 【解決手段】 セラミック製ラジアントチューブ7を、
薄壁の金属製スリーブ25を介して工業用炉のところに
保持する。スリーブ25の一端は、ラジアントチューブ
7に焼きばめされ、他端はフランジ部分23に溶接され
る。フランジ部分23は、相応の炉壁3に設けられたフ
ランジ8とねじ結合されている。水平組付けの場合、ラ
ジアントチューブ7を支えるため、支持管が、ラジアン
トチューブ7を間隔をおいて取囲むようにし、支持管開
口区域には狭い環状の遊びを設けるようにする。
Description
ジアントチューブ(radiant tube)であって、端側がフ
ランジ部分のとこでシール装置を介してシールされてい
る形式のものに関する。
は、しばしば、いわゆるラジアントチューブが利用され
る。このラジアントチューブは、炉壁の孔を貫通して組
付けられ、孔のところが密封される。熱供給にはバーナ
または電気加熱装置が用いられ、放熱にはラジアントチ
ューブに組付けられた冷却装置が用いられる。ラジアン
トチューブの材料としては、耐熱鋼を用いることが多い
が、温度限界値がより高いため、セラミックも次第に多
用されるようになってきた。
を固定し、シールするため、セラミック製フランジ延長
部が、ラジアントチューブのところで2つの金属製フラ
ンジの間に挟み付けられ、この金属製フランジの一方
が、ガス密に炉ハウジングと結合されている。約250
°Cまでは、金属製およびセラミック製のフランジの異
なる膨張を吸収する弾性シールを利用できる。押圧力
は、ばね部材により調達されることが多い。
は、比較的剛性の材料製シール、例えば金属リングを用
いなければならない。金属リングの場合、セラミック製
フランジ延長部には一定の表面状態が必要である。言い
換えると、延長部製作時に高価な研削作業が必要であ
る。加えて、セラミックに応力亀裂が生じるおそれがあ
る。剛性シールの場合、押圧力が高くなければならない
からである。
の熱伝導性を有するSIC‐セラミックが特に適してい
るが、この種のセラミックの場合、フランジのところの
温度は、通例、250°Cを超える。特に、この箇所を
バーナ又は冷却装置の高温ガスが通過する場合に、そう
言える。
36号明細書により公知の、セラミック製ラジアントチ
ューブを有する工業用バーナの場合、セラミック製フラ
ンジ延長部を備えた当該のチューブが、シールリングを
間挿されて、管状ハウジング部分の内側肩に対して押圧
される。固定し、更にシールするために、もう1つのシ
ールリングが用いられ、このシールリングが、管状ハウ
ジング部分とセラミック製ラジアントチューブとにより
仕切られた環状間隙に配置される。バーナヘッド内に配
置されたばねにより、セラミック製フランジ延長部を有
するセラミック製ラジアントチューブが、内側肩に支え
られたシールリングに押し付けられ、シールが行われ
る。
リングとして金属リングを用いれさいには、フランジ延
長部を研削する必要がある。
くる本発明の課題は、改良され、簡単化されたシールを
有する堅固な、工業用炉のラジアントチューブを製造す
ることである。
とによって解決された。すなわち、シール装置を、セラ
ミック製ラジアントチューブに焼きばめされた第1部分
を有する薄壁の金属製スリーブとして構成し、この第1
部分を、第2部分を介して、より直径の大きいフランジ
部分と結合するようにしたのである。
分を備えるようにし、このフランジ部分を、炉壁に設け
られたフランジと、容易にねじ結合できるようにした。
フランジ部分とラジアントチューブとの間に配置したス
リーブは、シール装置にもなれば、軸方向力に対する固
定装置にもなるようにされている。セラミック製ラジア
ントチューブの当該端部に焼きばめされた部分は、ラジ
アントチューブと、事実上ガス密の結合部を形成する。
スリーブは薄壁であり、言い換えると、ラジアントチュ
ーブよりはるかに壁厚が薄い。これに対し、4mm〜1
0mmの壁厚を有するラジアントチューブは剛性であ
る。このため、金属スリーブは、焼きばめ時にラジアン
トチューブの外形に適合し、この結果、ラジアントチュ
ーブの研削加工を省略することができる。ラジアントチ
ューブの表面の比較的小さな凹凸は、スリーブがこれに
適合するため、許容される。ラジアントチューブの直径
公差又は円形度の偏差も、ある程度まで補償できる。セ
ラミックは、相応の壁厚にすれば、焼きばめ時に生じる
圧縮応力に十分耐えることができる。
きる。加えて、この結合部は、ある程度までたわみ可能
なので、ラジアントチューブとフランジ部分との熱膨張
度が異なっても、応力亀裂又は漏れが生じることはな
い。特に、どのような温度差が発生しても、ラジアント
チューブには、あまり大きい引っ張り応力が加わること
はない。
れ管状に構成されており、しかも、第2部分は、第1部
分のところから拡大されている。第2部分は、その直径
拡大部が、より大きい内径を有するフランジ部分への移
行部を形成している。ラジアントチューブとフランジ部
分との膨張係数の差は、第2部分を少なくとも区域的に
円錐形に構成しておくことにより、第2部分によって十
分に補償される。
れた位置を占めるようにすることにより、配置を簡単に
できる。全長を短縮するために、フランジ部分と結合さ
れるスリーブ第2部分を、ラジアントチューブに焼きば
めされるスリーブ第1部分の周囲に折り返すようにする
こともできる。その場合には、第2部分が、第1部分と
同心的となる。
は、炭化珪素‐セラミック製とするのが有利である。こ
のセラミックは耐熱性が高い。もちろん、このセラミッ
クは、比較的高い熱伝導性を有しているので、スリーブ
が取付けられた端部は、比較的高温に加熱される。しか
し、スリーブとラジアントチューブとの焼きばめ結合部
は、この加熱に問題なく耐えることができる。通常、5
0mm〜250mmの直径を有するラジアントチューブ
は、4mm〜7mmの壁厚を有している。これに対し、
スリーブは、壁厚が1mm以下なので、ラジアントチュ
ーブに比して弾性的に構成されており、ばね部材として
機能する。
用セラミックのそれと等しいか、それ以下とするのが有
利である。その場合、焼きばめ結合部は、どのような温
度にも等しく耐えられるか、ないしは、高温になるほど
強度が増大する。特に有利な材料は、膨張係数の低い鉄
・ニッケル合金である。
ス密性を更に高めるためには、第2部分とラジアントチ
ューブとの間にシール手段を施すことができる。この目
的のためには、特に、グラファイト等の高温用のシール
手段、又はろう材が好適である。
に固定する。特に、垂直線から外れるラジアントチュー
ブ配置の場合に発生する曲げ応力から保護するため、付
加的に支持管を備えるようにすることができる。この支
持管は、スリーブと溶接ないしは他の形式で結合された
フランジ部分から始まって、ラジアントチューブと同心
的に配置しておく。その場合、支持管とラジアントチュ
ーブとの間に環状間隙が設けられるようにして、一定の
半径方向遊びが形成されるようにするのが、有利であ
る。この遊びによって、ラジアントチューブを破壊する
恐れのある応力が、ラジアントチューブに加わるのが防
止される。その場合、スリーブから離れるにつれて、こ
の環状間隙が狭まるようにし、支持管が、その開口区域
でラジアントチューブと接触する部分を有するようにす
るのが有利である。それによって、ラジアントチューブ
に作用する曲げモーメントを、支持管開口区域とスリー
ブとの間にそらすことができる。その場合、支持管のほ
ぼ全長をレバーアームとして利用可能であり、それによ
って、ラジアントチューブに作用する合力に耐えること
ができる。特に、これら合力は、セラミック製ラジアン
トチューブの固定時には、もっぱらその開口のところに
発生する反動力より小さくなる。
護ガス雰囲気を有する炉室の加熱に使用可能である。ま
た、そのフランジ部分は、2つのガス室、炉室、周囲を
分離するのに役立っている。この目的のために、ラジア
ントチューブのフランジ部分は、相応の炉壁に形成され
た、ラジアントチューブの貫通する孔のところに設けら
れているフランジとねじ結合されている。
明を説明する。
の炉室2は、炉壁3の相応の孔5に挿入されているラジ
アントチューブ7によって、間接加熱される。ラジアン
トチューブ7は、炉壁3に設けられた孔5に差し込ま
れ、炉壁に設けられたフランジ8に固定されている。ラ
ジアントチューブ7は、炉室2内へ突入している端部は
閉じられ、その開放端部9はバーナー11と接続されて
いる。バーナー11は、燃焼ガスと空気とを供給する接
続部13,15と、煙道ガスを排出する接続部17とを
有して入る。接続部17は、管状ハウジング部分21の
環状排ガス室19と接続されているため、ラジアントチ
ューブ7により仕切られている排ガス路が、ハウジング
部分21内の排ガス室19に開口している。ラジアント
チューブ7は、供給される燃焼ガスの燃焼により、符号
22のところで加熱される。これにより、ラジアントチ
ューブ端部9から排出される排ガスが発生する。
ンジ8と結合するため、フランジ部分23を有する薄壁
のスリーブ25が備えられている。スリーブ25は、図
2に詳細に示されている。フランジ部分23は、縦中心
軸線27のに関して回転対称的に構成されたラジアント
チューブ7と同心的に形成されている。フランジ部分2
3は、環状ディスクの形状を有し、符号29の箇所で縦
中心軸線27と同軸的に延びる支持管30に移行してい
る。支持管30は、フランジ部分23から始まり、始め
の部分は中空円筒形で、ラジアントチューブ7の直径よ
り明らかに大きい直径を有するように構成されている。
支持管30は、ラジアントチューブ7の端部9とは反対
方向へ延び、円錐形部分32を経て、より直径の小さい
中空円筒形部分33へ移行する。この部分33とラジア
ントチューブ7との間には、狭い環状間隙が設けられて
いる。セラミック製ラジアントチューブ7の直径は50
mm〜250mm、壁厚は3mm〜10mm、大抵は4
mm〜7mmであるのに対し、金属製、例えば鋼製の支
持管30は、壁厚は同等だが、直径は数ミリだけ大であ
る。
ンジ部分23に結合するために配置されたスリーブ25
は、一貫して1mm以下の壁厚を有している。スリーブ
25とラジアントチューブ7との壁厚比は1対10であ
る。このため、スリーブ25は、厚壁で剛性のラジアン
トチューブ7に対して弾性的である。ラジアントチュー
ブ7との結合のため、スリーブ25には、中空円筒形に
構成された第1部分40が設けられ、この部分がラジア
ントチューブ7に焼きばめされている。このことは、第
1部分40の内径がラジアントチューブ7の外径より小
さいことを意味している。スリーブ25は、ラジアント
チューブ7の端部9の側で円錐形部42に移行し、この
円錐形部には、中空円筒形部44と別の円錐形部46と
が続いている。スリーブ25のこの円錐形部46が、溶
接継目48のところでフランジ部分23と接合されてい
る。この溶接継目48は、フランジ部分23に取囲まれ
た開口の全内周に沿って形成されているので、スリーブ
25は、ラジアントチューブ7をフランジ部分23に対
してシールすることになる。
ぐ隣接して軸方向の環状溝47を有している。この環状
溝により、フランジ部分へのスリーブ25の溶接が容易
になる。
成されているスリーブ25は、鉄・ニッケル合金製であ
る。この合金の熱膨張係数は、ラジアントチューブ7の
それと等しいか、それ以下である。このため、スリーブ
25の第1部分40とラジアントチューブ7との焼きば
めによるガス密結合部は、ラジアントチューブ7の端部
9が300°C以上の温度に加熱されても、耐えること
ができる。弾性的に膨張する第1部分40は、ラジアン
トチューブ7の温度とは無関係に、ラジアントチューブ
7に対して半径方向で内方へ圧縮力を作用させる。この
圧縮力は、ラジアントチューブ7により、難なく吸収さ
れる。
のシールを改善するためには、特に、ラジアントチュー
ブ7の表面が比較的粗面の場合には、双方の間に付加的
シール手段を施すことができる。このシール手段として
は、グラファイト粉末又はろう材を用いる。
れたフランジ8と、ハウジング部分21に設けられたフ
ランジ52との間に固定されている。フランジ部分23
と、フランジ8,52とを結合するには、図2に略示し
たねじ又はボルト55を用いる。
ールは、スリーブ25により簡単に可能になり、しかも
ラジアントチューブ7に特別な仕上げ加工を施す必要も
なければ、ラジアントチューブ7が破断する恐れもな
い。このシールは、信頼性が高く、確実であるから、い
かなる作業温度の場合にも、排ガス又は炉の雰囲気ガス
が外部へ漏出することはない。環状のフランジ部分23
とラジアントチューブ7との、温度に依存する膨張度の
差は、スリーブ25によって補償される。このフレキシ
ブルな固定形式によって、ラジアントチューブ7の応力
亀裂が十分に防止される。フランジ部分23は、金属
製、例えば鋼製であり、耐熱性シール56,57を間挿
することにより、同じく金属製の隣接する、フランジ
8,52に対して密封可能である。
軸方向及び半径方向に固定するのに対し、支持管30
は、その中空円筒部33を介して曲げモーメントの吸収
に役立っている。中空円筒部33は、ラジアントチュー
ブ7のどのような加熱温度の場合にも、ラジアントチュ
ーブ7との間に遊びが維持されるように、寸法付けされ
ている。したがって、中空円筒部33が、ラジアントチ
ューブ7に対して熱応力を生じさせることはない。
用バーナにより加熱されるラジアントチューブが密封保
持されている様子を示した図である。
拡大部分断面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 特に工業用炉のラジアントチューブ
(7)であって、端側がフランジ部分のところでシール
装置を介してシールされている形式のものにおいて、前
記シール装置を、セラミック製ラジアントチューブ
(7)に焼きばめされた第1部分(40)を有する薄壁
の金属製スリーブ(25)として構成し、第1部分(4
0)が、第2部分(42,44,46)を介して、より
直径の大きいフランジ部分(23)とシール結合されて
いることを特徴とする、工業用炉のラジアントチュー
ブ。 - 【請求項2】 前記第2部分(42,44,46)が、
少なくとも区域的に円錐形状に構成されていることを特
徴とする、請求項1記載のラジアントチューブ。 - 【請求項3】 前記スリーブ(25)が、フランジ部分
(23)と溶接されていることを特徴とする、請求項1
記載のラジアントチューブ。 - 【請求項4】 前記第1部分(40)がフランジ部分
(23)とは反対側に位置するように、スリーブ(2
5)がラジアントチューブ(7)に焼きばめされている
ことを特徴とする、請求項1記載のラジアントチュー
ブ。 - 【請求項5】 ラジアントチューブ(7)が炭化珪素‐
セラミック製であることを特徴とする、請求項1記載の
ラジアントチューブ。 - 【請求項6】 前記スリーブ(25)が、1mm以下の
壁厚を有することを特徴とする、請求項1記載のラジア
ントチューブ。 - 【請求項7】 前記スリーブ(25)の膨張係数が、少
なくとも、周囲温度から作業温度までの温度間隔におい
て、使用セラミックの膨張係数と等しいか、それ以下で
あることを特徴とする、請求項1記載のラジアントチュ
ーブ。 - 【請求項8】 第1部分(40)とラジアントチューブ
(7)との間にシール手段が配置されていることを特徴
とする、請求項1記載のラジアントチューブ。 - 【請求項9】 前記スリーブ(25)が支持管(30)
と結合されており、支持管(30)が、フランジ部分
(23)と結合され、かつスリーブ(25)から離れて
ラジアントチューブ(7)を取囲んで延びていることを
特徴とする、請求項1記載のラジアントチューブプ。 - 【請求項10】 ラジアントチューブ(7)が、工業用
炉(1)の炉室(6)を加熱するために使用され、かつ
バーナによって加熱され、しかも、ラジアントチューブ
(7)のフランジ部分(23)が、フランジ(8)とネ
ジ結合されており、このフランジ(8)が、ラジアント
チューブ(7)の貫通している相応の炉壁(3)の孔
(5)のところに設けられていることを特徴とする、請
求項1から9までのいずれか1項に記載のラジアントチ
ューブ。
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