JPH08312012A - エキスパンションジョイント - Google Patents

エキスパンションジョイント

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JPH08312012A
JPH08312012A JP3505196A JP3505196A JPH08312012A JP H08312012 A JPH08312012 A JP H08312012A JP 3505196 A JP3505196 A JP 3505196A JP 3505196 A JP3505196 A JP 3505196A JP H08312012 A JPH08312012 A JP H08312012A
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JP
Japan
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movable plate
gap
cover body
length
expansion joint
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Pending
Application number
JP3505196A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Kobayashi
信幸 小林
Hisatsugu Wakabayashi
久嗣 若林
Takuyo Kiyama
卓世 木山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ABC Trading Co Ltd
Original Assignee
ABC Trading Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】躯体面の取合いにおける躯体間隙長さ方向の変
動を、十分な追従性を以て効果的に吸収することのでき
るエキスパンションジョイントを提供する。 【解決手段】カバー体の端縁を交差躯体面から離隔状態
で配置すると共に、カバー体の端部裏面に可動板を摺動
自在に設置し、この可動板の端部を交差躯体面に当接さ
せる。躯体の変動に伴い、可動板がカバー体に沿ってス
ライドして変動を吸収し、カバー体や躯体面等にストレ
スを与えない。ばね等の押圧手段の付勢力を可動板に与
え、その端部を躯体面に圧接することにより、可動板は
躯体面との当接位置を保持し、交差躯体面とエキスパン
ションジョイントとの間の隙間の発生を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床と内壁、天井と
内壁等のように躯体面が交差した取り合いにおける躯体
間隙に設置され、カバー体の交差躯体面側の端縁部にお
いて躯体間隙の変動を吸収することのできるエキスパン
ョンジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】この種、床や内壁等の躯体面が交差した
取り合いに用いられる従来のエキスパンションジョイン
トの一例を図25に示せば、これは、床a,aと内壁
b,bとが交差してなる取合いcの躯体間隙に納められ
たものであり、間隙Aの長さ方向に沿う床a,aの角部
に支持部材101,101を固定し、間隙Aの幅方向に
適宜湾曲させた床カバー体102を支持部材101,1
01に形成された支持突部101a,101aに支持さ
せるようにして間隙Aに架け渡し、この床カバー体10
2の端縁102aを内壁b,bに当接させて設置されて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のものは、床カバ
ー体102が、間隙Aを広狭する間隙幅方向(図中のx
方向)と上下方向(z方向)に適宜摺動自在に支持さ
れ、これら方向の変動は吸収することができるものの、
端縁102aが内壁b,bに当接しているため、間隙長
さ方向(y方向)の変動は十分に吸収することができ
ず、変動が大きいときには床カバー体102自体が変形
し或いは破損したり、内壁b,bに損傷を及ぼしたりす
る恐れがあった。
【0004】この場合、床カバー体102の端縁102
aと内壁b,bとの間に隙間を設けることによって間隙
長さ方向(y方向)の変動を吸収可能であるが、床面内
に躯体間隙が露出しているのは危険なため、図26に示
すように、端縁102aの上方に箱体103を覆い被せ
たり(同図(A))、L字状に折曲した蓋板104を内
壁bや端縁102aの上面に固着したりして(同図
(B),(C))、この隙間を覆い隠さなければなら
ず、外観上の見栄えを悪くし、施工にも手間がかかるも
のであった。
【0005】そこで、本発明は、このような問題点を解
消すべくなしたものであって、その目的とするところ
は、躯体面の取合いにおける躯体間隙の変動を、間隙幅
方向や上下方向のみならず、間隙長さ方向についても十
分な追従性を以て効果的に吸収することができ、カバー
体或いはこれと交差する躯体面に損傷やストレスを及ぼ
す恐れのないエキスパンションジョイントを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、床と壁、天井と壁等の躯体面が交差した取り合いに
おける躯体間隙をカバー体で被覆する本発明のエキスパ
ンションジョイントは、カバー体の端縁を交差躯体面か
ら離隔状態で配置すると共に、カバー体の端部裏面に可
動板を摺動自在に設置し、この可動板の端部を交差躯体
面に当接させたことを特徴としてなるものである。上記
構成によれば、躯体が変動するとカバー体に沿って可動
板が摺動し、変動を吸収するため、カバー体や躯体面が
損傷する等の恐れはない。
【0007】また、床と壁、天井と壁等の躯体面が交差
した取り合いにおける躯体間隙をカバー体で被覆する本
発明のエキスパンションジョイントは、躯体間隙両側に
対向する躯体の角部に各々支持部材を固定し、各支持部
材は上記カバー体を裏側から支持する支持突部を立設
し、且つ、当該支持突部は交差躯体面側から適宜な長さ
に渡る部分が他の部分より低い低段部としてなる二段構
成とし、上記低段部に跨がらせることができる幅を有す
ると共に長さを上記低段部よりも短くした可動板を両低
段部に載置して躯体間隙に架け渡し、当該可動板の長さ
方向端部を上記交差躯体面に当接させ、可動板を略半分
程度被覆し得るように、上記カバー体を上記支持突部及
び上記可動板に載置して架け渡すようにしたことを構成
としてなるものである。上記構成によれば、可動板は低
段部上に設置されているので、カバー体自体の摺動に支
障を来すことなく、間隙長さ方向の変動を吸収すること
ができる。
【0008】上記各構成において、可動板を、ばね等の
押圧手段によって付勢し、端部を躯体面に圧接すること
により、躯体の変動によって可動板が移動しても、躯体
面との当接位置を保持し、隙間を生じさせないようにす
ることができる。
【0009】好ましい押圧手段の一例として、カバー体
の裏面に適宜長さで管状係止体を設け、この管状係止体
に、軸部にコイルばねが巻装されていて管状係止体より
も大径の頭部を有する適宜長さの棒体を挿通し、上記コ
イルばねの一端を管状係止体の端部に、他端を棒体の頭
部にそれぞれ係止して棒体をカバー体の端縁側に弾圧付
勢せしめると共に、可動板の裏面側に受け部を設け、上
記弾圧付勢された棒体の頭部を可動板の受け部に当接さ
せることにより可動板を躯体面に圧接することができ
る。このようにすれば、可動板の移動距離を大きくする
ことができて追従量が増し、また、可動板を常時適正な
位置に保持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のエキスパンションジョイ
ントの好適な実施例を図面により説明する。図1〜図4
は本発明の第1実施例を示しており、本例のエキスパン
ションジョイント1は、床a,aと、内壁b,bとが交
差して形成された取合いcの躯体間隙Aにおいて、間隙
Aの長さ方向に沿う床a,aの角部に支持部材2,2を
固定すると共に、可動板3を下側に介装させて床カバー
体4を支持部材2,2及び可動板3に裏側から支持させ
るようにして架け渡し、さらにその表側から外装体5,
5を被着させ、可動板3の端部3aのみを内壁b,bに
当接させ、床カバー体4を内壁b,bに当接させないよ
うにして間隙Aを被閉したものである。
【0011】支持部材2,2は、アンカーボルト等で躯
体に固定する部材であって、アルミニウム、ステンレス
等の適宜な金属材により、図2に示すように、躯体へ固
定するための板部2aの間隙A側端部に可動板3及び床
カバー体4を裏側から支持する支持突部2bを立設する
と共に、反対側端部に外装体5,5を係止して止着する
受止部2cを形成したものである。この支持突部2bは
内壁b,b側から所定幅(図中のs)に渡り、且つ可動
板3の厚みに略相当する分だけ上端部を切欠く或いは削
り取る等した低段部2dを形成した二段構成としてな
り、この低段部2d,2d部分に可動板3を載置して間
隙Aに架け渡し、可動板3が間隙Aの長さ方向(y方
向)に沿って摺動することができるようにしてある。
【0012】可動板3は、アルミニウム、ステンレス等
の適宜な金属材により、間隙Aの幅方向に適宜湾曲し
た、好ましくは床カバー体4の裏面に重合し得る表面形
状を有し、且つ床カバー体4よりも短尺に形成された平
面視略々矩形状の板材であり、図2及び図3に示すよう
に、支持部材2,2の支持突部2b,2bに載置して架
け渡すことができる幅を有し、間隙Aの長さ方向に沿う
長さtを低段部2dの長さsよりも短く形成し、端部3
aを内壁b,bに当接するようにして架け渡してある。
また、支持部材2,2の低段部2d,2dの長さs,s
は、少なくとも上記長さtの略々2倍に相当する長さを
可動板3のスライド可能幅として確保するのが好まし
く、例えばtを90mm程度とした場合にはsを135
mm程度とするのが好ましい。
【0013】床カバー体4は、アルミニウム、ステンレ
ス等の適宜な金属材により、間隙Aの長さ方向に沿って
長尺に形成された板材であって、間隙Aの幅方向に適宜
湾曲させて可動板3よりも幅広に形成されており、図2
及び図3に示すように、支持部材2,2の低段部2d,
2d上に載置して架け渡した可動板3を略半分程度被覆
し、端縁4aと内壁b,bとの間に適宜な隙間dを確保
して可動板3及び支持突部2b,2b上に載置して架け
渡してある。
【0014】外装体5,5は、アルミニウム、ステンレ
ス等の適宜な金属材により、間隙Aの長さ方向に沿った
長尺に形成された板材であって、図2及び図3に示すよ
うに、板部5aの間隙A側端部5b,5bを床カバー体
4の表面に当接させると共に、反対側端部に形成された
係合部5c,5cを支持部材2,2の受止部2c,2c
に係合させて支持部材2,2と一体に連結し、可動板3
及び床カバー体4を支持部材2との間で挟持するように
して被着してある。。
【0015】以上のようにして間隙Aに取り付けられた
本例のエキスパンションジョイント1は、間隙Aの長さ
方向に沿った方向(y方向)に躯体の相互変動が発生し
ても、可動板3がスライドして変動を効果的に吸収する
ことによって、変動追従性を高めたものとなっている。
すなわち、支持部材2,2は固着されて床a,aと一体
となって追従するが、可動板3は支持部材2,2、及び
内壁b,bのいずれにも固着しておらず、低段部2d,
2dに載置して間隙Aに架け渡してあるため、躯体の相
互変動に応じて低段部2d,2dの上面を長さsの範囲
に渡って自由にスライドし得るため、かかる変動を効果
的に吸収することができる。しかも、床カバー体4が内
壁b,bに当接せずに、その端縁4aが内壁b,bより
隙間dだけ離隔した位置にあるので、躯体の変動によっ
て床カバー体4と内壁b,bとが衝突し、床カバー体4
に変形や破損を生じさせたり、内壁b,bに損傷やスト
レスを及ぼしたりする恐れがない。
【0016】図5〜図7は本発明の第2実施例を示して
おり、これは、支持突部2b,2bと可動板3の端部と
の間にばね体6を設け、ばね体6により可動板3を弾圧
付勢し、可動板3の端部3aを内壁b,bに圧接させる
ようにしたものである。このばね体6は全体形状が略M
字形状となるように鋼材を適宜湾曲して形成されてお
り、支持突部2b,2bと可動板3にそれぞれ固着し、
低段部2d,2dの上面を長さsの範囲に渡ってスライ
ドする可動板3を、内壁b,bに対し常時圧接させてお
くように機能するものである。従って、変動により内壁
b,bが任意の方向に相互にスライドしたとしても、可
動板3はばね体6によって常時押圧され、内壁b,bに
当接した状態を保持し、可動板3と内壁b,b間に隙間
が生じることはなく、エキスパンションジョイント1の
変動追従性をより一層高めることができる。
【0017】なお、ばね体6は上記に限らず任意形状と
することができ、例えば、図6に示す如きコイルばね7
とすることもできるし、この他図7に示す如き形状とす
ることができる。このうち、同図(A)に示した板ばね
6aは連続く字状に折り返した上下両端に係止片を設け
たもの、同図(B)に示した板ばね6bはく字状折り返
し片の両端に係止片を対向して設けたもの、同図(C)
に示した板ばね6cは断面縦長六角形状に折曲して弾性
力を付与したものである。
【0018】図8及び図9は本発明の第3実施例を示し
ており、これは、床カバー体4と外装体5,5との間の
部分に塩化ビニル製のノンスリップ材8を敷設したもの
である。本例によれば、ノンスリップ材8の端部が床カ
バー体4と内壁b,bとの隙間dに嵌まり込むことにな
るが、ノンスリップ材8はその弾性により適宜変形し得
るので間隙Aの長さ方向(y方向)の変動があっても、
床カバー体4と内壁b,bに何らストレスを与えること
はない。さらに、図10に示すように隙間dに嵌合し得
ると共に、床カバー体4と略同じ厚みを有し、且つ押圧
力を受けて適宜変形可能な弾性を有するゴム或いは合成
樹脂製のスペーサ9を挿入した上でノンスリップ材8を
敷設すれば、ノンスリップ材8は端部が隙間dに嵌まり
込むことなく平坦となり、外観が良好となるので好まし
い。なお、間隙Aの長さ方向に相互変動があってもスペ
ーサ9の変形により吸収し得るので、床カバー体4の変
形や破損、内壁b,bの損傷等が発生することはない。
【0019】図11〜図19は本発明の第4実施例を示
しており、これは、床a,aと内壁b,bとが交差して
形成された取合いcの躯体間隙Aにおいて、床a,aの
角部に固定された支持部材2,2の低段部2d,2d間
に可動板10を架け渡し、その上に、両側に適宜な幅で
上下に突出する鍔部11b,11bを有する床カバー体
11を重ね合わせて間隙Aを被閉すると共に、床カバー
体11の裏面に設けた押圧手段13により可動板10を
弾圧付勢し、可動板10の端部10aを内壁b,bに圧
接し、床カバー体11を内壁b,bに当接しないように
して間隙Aを被閉したものである。
【0020】可動板10は、図12〜図15に示すよう
に、低段部2d,2d上を摺動し得る適宜な長さ及び床
カバー体11の裏面と略同一の幅を有しており、その表
面は床カバー体11に重合し得るように床カバー体11
の裏面と略同一の曲率乃至形状に形成され、また、裏面
には後述の押圧手段13の押圧部が当接する受け部17
が形成されており、低段部2d,2d間に架け渡した状
態で、内壁b,b側の端部10aが内壁b,bに当接す
るように配置して設けてある。受け部17は、可動板1
0の裏面側に適宜に突出し、押圧手段13の押圧部が当
接可能であれば、適宜な大きさの板体を可動板10の端
部に溶接する等して設けることができる。。
【0021】床カバー体11は、図12〜図15に示す
ように、その端縁11aと内壁b,bとの間に隙間dを
開けて支持突部2b,2b間に架け渡し、当該突部の変
動に追従して任意方向に摺動し得るように設けてある。
また、図16に示すように、支持突部2b,2b間に架
け渡した状態で、下方に突出した鍔部11b,11b間
に可動板10が嵌合状態で重ね合わさり、これにより可
動板10の位置ずれを防止できるように設けてある。ま
た、上方に突出した鍔部11b,11bの間には歩行滑
り止め用の軟質塩化ビニール等からなるノンスリップ材
12を装着することが好ましい。
【0022】また、床カバー体11の裏面には、押圧手
段13が設けられている。この押圧手段13は、図13
〜図17に示すように、床カバー体11の長尺方向と略
平行となるようにして当該カバー体の裏面に溶接等によ
って一体に固着された適宜長さの管状係止体14と、こ
の管状係止体14よりも小径の軸部15bとそれよりも
大径の頭部15aとを有する適宜長さの棒体15と、棒
体15の軸部15bに巻装されたコイルばね16からな
り、棒体15を管状係止体14に挿通して当該係止体に
沿って摺動可能とし、コイルばね16の一端を管状係止
体14の開口端部14aに係止すると共に他端を棒体1
5の頭部15bに係止して棒体15をコイルばね16の
弾性力によって管状係止体14に沿って弾圧付勢し、可
動板10の裏面に設けた受け部17に棒体15の頭部1
5aを当接させて、可動板10が内壁b,b側に常時押
圧されるように設けてある。
【0023】管状係止体14は、図17に示すように、
開口端部14aを床カバー体11の端縁11aから少な
くとも低段部2dの長さs分だけ離れた位置に設けるこ
とが好ましく、当該係止体の長さは取合いcや間隙Aの
状況によって適宜選定することができる。なお、管状係
止体14は、図示の如く断面C字型に形成する他、例え
ば図19に示す如く断面環状とする等、挿通した棒体1
5が脱落しないように確実に係止可能な適宜な形状とす
ることができる。また、棒体15の頭部15aと軸部1
5bとは別体に形成しても一体に設けてもよい。なお、
受け部17と管状係止体14は、可動板10及び床カバ
ー体11を押し出し成形等する際に一体に設けることが
でき、溶接等によって後付けすることもできる。
【0024】本例のエキスパンションジョイント1は、
以上のように構成されているので、間隙Aの幅方向(x
方向)と上下方向(z方向)の躯体の変動は、可動板1
0及び床カバー体11が一体となって、躯体に対して相
対的に移動して吸収することができる。そして、間隙A
の長さ方向(y方向)に躯体が変動した場合は、可動板
10が低段部2d,2d上を長さsに渡って相対的にス
ライドして変動を吸収することができ、而も可動板10
が、コイルばね16によって弾圧付勢された棒体15を
介して内壁b,b側に常時押圧されているので、可動板
10は内壁b,bに当接した状態を保持し、可動板10
と内壁b,b間に隙間が生じることはない。
【0025】また、可動板10は床カバー体11の裏面
に重合し、且つその両側部が床カバー体11の鍔部11
b,11bと接合し得るように形成されているので、図
20に示す如く床カバー体11の裏面を傾斜状態で摺動
する恐れがなく、間隙Aの何れか片方の躯体のみが変動
したとしても、鍔部11b,11bでガイドされて常に
床カバー体11に対して平行に移動し、スムーズな移動
による良好な追従性を得ることができる。
【0026】また、押圧手段13の管状係止体14を床
カバー体11の縁部11aから十分離れた位置に設ける
ことにより、可動板10は最大で低段部2dの長さsの
距離分をスライド可能となり、間隙Aの長さ方向(y方
向)の追従量を大きくすることができる。
【0027】さらに、可動板10を押圧する棒体15
は、床カバー体11に一体に設けた管状係止体14に挿
通してあるので、躯体に変動が生じても管状係止体14
から脱落等する恐れがなく、保守性に優れ、実用的であ
る。
【0028】図21〜図23は本発明の第5実施例を示
しており、本例のエキスパンションジョイント1は、天
井e,eと内壁b,bとが交差して形成された取合いf
の躯体間隙Bにおいて適用したものであり、間隙Bを被
閉するように両躯体間に架け渡された天井カバー体18
を、その端縁18aと内壁b,bとの間に適宜な隙間d
を開けて配設し、天井カバー体18の裏面側に、天井カ
バー体18の裏面に重合し得るように形成されていて天
井カバー体18よりも短尺の可動板19を摺動自在に摺
動自在に配設し、この可動板19の端部19aを内壁
b,bに当接させると共に、天井カバー体18の裏面に
設けた前記と同様構成の押圧手段13により可動板19
を内壁b,b側に常時押圧して端部19aを内壁b,b
に圧接させ、天井カバー体18を内壁b,bに当接しな
いようにして間隙Bを被閉したものである。
【0029】本例のエキスパンションジョイント1によ
っても、天井e,eと内壁b,bとの取合いfにおける
躯体変動を可動板19が相対的に移動して吸収可能であ
り、また、可動板19が押圧手段13により常時押圧さ
れているので、内壁b,bとの間に隙間が生じる恐れも
なく、見栄えを悪くすることもない。
【0030】なお、天井カバー体18は設置位置に応じ
両側部を適宜折曲させて形成されるが、可動板19もこ
れに応じて重合可能に形成することが好ましく、例えば
図23(A)に示すように天井カバー体18の両側部1
8b,18bが折曲しているときは、可動板19も同図
(B)に示す如く両側部19b,19bを折曲して形成
することが好ましい。
【0031】上記各実施例において、押圧手段13を可
動板10,19側に設け、受け部17をカバー体11,
18側に設けても同様の効果を得ることができる。ま
た、押圧手段13は、上記の他、図24に示すように、
大径の有底筒体20内にコイルばね21等の弾性部材を
装着し、これに小径の棒体22を挿入し、棒体22の他
端部で可動板又はカバー体を押圧するように構成するこ
ともでき、その他適宜の押圧手段を採用することができ
る。なお、上記各実施例では、屋内の交差躯体面に取り
付ける形態について述べたが、勿論、屋根や外壁等の屋
外の交差躯体面に対しても本発明のエキスパンションジ
ョイントを適用することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明のエキスパンションジョイントに
よれば、躯体面の取合いにおける間隙長さ方向の変動
を、可動板をスライドさせて十分な追従性を以て効果的
に吸収することができ、カバー体やこれと交差する躯体
面に損傷等を及ぼす恐れがない。また、可動板を弾圧付
勢することにより、躯体との間で隙間を生じないので安
全であり、外観上の見栄えも良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエキスパンションジョイントの第1実
施例の断面斜視図である。
【図2】図1の一部省略した分解斜視図である。
【図3】図1のIII ーIII 線断面図である。
【図4】図1の断面部分を正面から示した断面図であ
る。
【図5】本発明のエキスパンションジョイントの第2実
施例の一部省略平面図である。
【図6】他のばね体を使用した場合の一部省略平面図で
ある。
【図7】ばね体の変形例を示しており、(A),
(B),(C)はそれぞれ別の変形例を示す斜視図であ
る。
【図8】本発明のエキスパンションジョイントの第3実
施例の一部省略平面図である。
【図9】図8のIXーIX線断面図である。
【図10】ノンスリップ材とスペーサを使用した場合の
一例を示す断面図である。
【図11】本発明のエキスパンションジョイントの第4
実施例の断面斜視図である。
【図12】図11の一部省略した分解斜視図である。
【図13】図11の床カバー体と可動板の裏面側の分解
斜視図である。
【図14】図11の床カバー体と可動板の取付け状態を
示す図である。
【図15】図11のXIIIーXIII線断面図である。
【図16】図11の床カバー体と可動板を重ね合わせた
状態を示す図である。
【図17】図11の押圧手段の構成を示す要部分解断面
図である。
【図18】図11の床カバー体と可動板の側面図であ
る。
【図19】管状係止体の他の形状を示す床カバー体の要
部断面図である。
【図20】可動板が床カバー体内で傾斜して移動する状
態を示す図である。
【図21】本発明のエキスパンションジョイントの第5
実施例の断面斜視図である。
【図22】図21の天井カバー体と可動板の構成を示
し、(A)は可動板の側面図、(B)は可動板と天井カ
バー体の配置図、(C)は天井カバー体の側面図であ
る。
【図23】(A)は天井カバー体、(B)は可動板のそ
れぞれ他の形態を示す側面図である。
【図24】押圧手段の他の形態を示す要部断面図であ
る。
【図25】従来のエキスパンションジョイントを示す要
部断面斜視図である。
【図26】(A)〜(C)は従来のエキスパンションジ
ョイントにおける躯体間隙を被覆する手段を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 エキスパンションジョイント 2 支持部材 3,10,19 可動板 4,11 床カバー体 5 外装体 6 ばね体 13 押圧手段 17 受け部 18 天井カバー体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床と壁、天井と壁等の躯体面が交差した
    取り合いにおける躯体間隙をカバー体で被覆するエキス
    パンションジョイントにおいて、カバー体の端縁を交差
    躯体面から離隔状態で配置すると共に、カバー体の端部
    裏面に可動板を摺動自在に設置し、この可動板の端部を
    交差躯体面に当接させた構成を有するエキスパンション
    ジョイント。
  2. 【請求項2】 床と壁、天井と壁等の躯体面が交差した
    取り合いにおける躯体間隙をカバー体で被覆するエキス
    パンションジョイントにおいて、躯体間隙両側に対向す
    る躯体の角部に各々支持部材を固定し、各支持部材は上
    記カバー体を裏側から支持する支持突部を立設し、且
    つ、当該支持突部は交差躯体面側から適宜な長さに渡る
    部分が他の部分より低い低段部としてなる二段構成と
    し、上記低段部に跨がらせることができる幅を有すると
    共に長さを上記低段部よりも短くした可動板を両低段部
    に載置して躯体間隙に架け渡し、当該可動板の長さ方向
    端部を上記交差躯体面に当接させ、可動板を略半分程度
    被覆し得るように、上記カバー体を上記支持突部及び上
    記可動板に載置して架け渡すようにした構成を有するエ
    キスパンションジョイント。
  3. 【請求項3】 可動板は、ばね等の押圧手段の付勢力を
    受け、端部が躯体面に圧接されてなる請求項1又は2に
    記載のエキスパンションジョイント。
  4. 【請求項4】 カバー体の裏面に適宜長さで管状係止体
    を設け、この管状係止体に、軸部にコイルばねが巻装さ
    れていて管状係止体よりも大径の頭部を有する適宜長さ
    の棒体を挿通し、上記コイルばねの一端を管状係止体の
    端部に、他端を棒体の頭部にそれぞれ係止して棒体をカ
    バー体の端縁部側に弾圧付勢せしめると共に、可動板の
    裏面側に受け部を設け、上記弾圧付勢された棒体の頭部
    を可動板の受け部に当接させて可動板を躯体面に圧接し
    てなる請求項3に記載のエキスパンションジョイント。
JP3505196A 1995-03-13 1996-02-22 エキスパンションジョイント Pending JPH08312012A (ja)

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JP3505196A JPH08312012A (ja) 1995-03-13 1996-02-22 エキスパンションジョイント

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JP7-52672 1995-03-13
JP5267295 1995-03-13
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017214700A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 ドーエイ外装有限会社 目地装置

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