JPH083118A - 鎖状カーボネート基およびヒドロキシル基を有するビニルモノマーおよびその製造方法 - Google Patents

鎖状カーボネート基およびヒドロキシル基を有するビニルモノマーおよびその製造方法

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JPH083118A
JPH083118A JP6159438A JP15943894A JPH083118A JP H083118 A JPH083118 A JP H083118A JP 6159438 A JP6159438 A JP 6159438A JP 15943894 A JP15943894 A JP 15943894A JP H083118 A JPH083118 A JP H083118A
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ethyl
compound
acid
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Takao Morimoto
孝夫 森本
Shinji Nakano
伸司 仲野
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Nippon Paint Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C69/00Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C69/96Esters of carbonic or haloformic acids

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 鎖状カーボネート結合およびヒドロキシル基
を有するモノマーを提供する。 【構成】 式II の化合物を触媒の存在下反応させることを特徴とする式
(式中R1 は(メタ)アクリロイル基または4−ビニル
ベンジル基、R2 は炭素数4までのアルキル基であ
る。)と、式R3 OH(式中R3 は炭素数18までのア
ルキル基、アルコキシアルキル基、アルケニル基、アル
キニル基、アラルキル基またはアリール基である。)で
示されるモノマーを合成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明の背景 外部架橋剤によって架橋し得るヒドロキシル基含有ビニ
ルポリマー、特にアクリル系ポリマーは熱硬化性塗料の
フィルム形成樹脂などに広く使用されている。そのよう
なポリマーは、一般に2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ートのようなヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
と他の重合性モノマーを共重合して製造される。
【0002】本発明は、ヒドロキシル基含有ビニルポリ
マー製造のための共重合モノマーとして使用するため
の、新しいタイプのモノマーおよびその製造方法を提供
する。
【0003】本発明の開示 本発明は、式I
【化3】 (式中R1 は(メタ)アクリロイル基または4−ビニル
ベンジル基、R2 は炭素数4までのアルキル基、R3
炭素数18までのアルキル基、アルコキシアルキル基、
アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基またはアリ
ール基である。)を有するモノマーを提供する。
【0004】本発明はまた、式II
【化4】 (式中R1 およびR2 は前記に同じ。)の環状カーボネ
ート化合物に、式R3 OH(R3 は前記に同じ。)の化
合物を触媒の存在下反応させることを特徴とする前記モ
ノマーの製造方法を提供する。
【0005】好ましい実施態様 出発原料である式II
【化5】 の環状カーボネート化合物の一部(R1 =メタクリロイ
ルまたは4−ビニルベンジル,R2 =エチル)は、遠藤
らPolymer Preprints,Japan
Vol.42,No.2,244(1993)により既
知である。これらはトリメチロールプロパンとホスゲン
との反応によって得られる5−エチル−5−ヒドロキシ
メチル−2−オキソ−1,3−ジオキサンと、クロルメ
チルスチレンまたはメタクル酸クロリドとの反応によっ
て合成することができる。R2 がエチル基以外の環状カ
ーボネート化合物は、対応する5−アルキル−5−ヒド
ロキシメチル−2−オキソ−1,3−ジオキサンとクロ
ルメチルスチレンまたは(メタ)アクリル酸クロリドと
の同様な反応によって合成することができる。
【0006】式R3 OHのヒドロキシル化合物として
は、アルカノール(メタノール、エタノール、n−プロ
パノール、n−ブタノール、ステアリルアルコール、イ
ソプロパノール、セカンダリブチルアルコールなど)、
グリコールモノエーテル(エチレングリコールモノブチ
ルエーテルなど)、アルケニルアルコール(クロトンア
ルコールなど)、アルキニルアルコール(プロパルギル
アルコール、2−ブチン−1−オールなど)、アラルキ
ルアルコール(ベンジルアルコールなど)、およびフェ
ノール類などを使用することができる。
【0007】本発明に用いる触媒としては、ジブチルス
ズオキシド、ジブチルスズジラウレート、モノブチルト
リクロロスズ、ジブチルジクロロスズ、トリブチルモノ
クロロスズ、ヒドロキシブチルスズオキシド等の有機ス
ズ化合物、さらには、塩化第1スズ、臭化第1スズ、ヨ
ウ化第1スズ等を用いることができる。さらに、リンタ
ングステン酸、ケイタングステン酸も用いることができ
る。また、アンバーリスト15のような強酸性陽イオン
交換樹脂、フッ化水素、塩化水素、臭化水素、硫酸、p
−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、
メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメ
タンスルホン酸等のブレーンステッド酸が挙げられる。
また、ブレーンステッド酸陰イオンオニウム塩として、
窒素、イオウ、リンまたはヨードのオニウム塩が挙げら
れる。以下にそれらの典型例をいくつか挙げる。
【0008】(i)4級アンモニウム塩型化合物: N,N−ジメチル−N−ベンジルアニリニウム六フッ化
アンチモン N,N−ジエチル−N−ベンジルアニリニウム四フッ化
ホウ素 N,N−ジエチル−N−ベンジルピリジニウム六フッ化
アンチモン N,N−ジエチル−N−ベンジルピリジニウムトリフル
オロメタンスルホン酸 N,N−ジメチル−N−(4−メトキシベンジル)ピリ
ジニウム六フッ化アンチモン N,N−ジエチル−N−(4−メトキシベンジル)ピリ
ジニウム六フッ化アンチモン N,N−ジエチル−N−(4−メトキシベンジル)トル
イジニウム六フッ化アンチモン N,N−ジメチル−N−(4−メトキシベンジル)トル
イジニウム六フッ化アンチモン (ii)スルホニウム塩型化合物: トリフェニルスルホニウム四フッ化ホウ素 トリフェニルスルホニウム六フッ化アンチモン トリフェエルスルホニウム六フッ化ヒ素 アデカCP−66(旭電化工業製) アデカCP−77(旭電化工業製) トリ(4−メトキシフェニル)スルホニウム六フッ化ヒ
素 ジフェニル(4−フェニルチオフェニル)スルホニウム
六フッ化ヒ素 (iii)ホスホニウム塩型化合物: エチルトリフェニルホスホニウム六フッ化アンチモン テトラブチルホスホニウム六フッ化アンチモン (iv)ヨードニウム塩型化合物: ジフェニルヨードニウム六フッ化ヒ素 ジ−4−クロロフェニルヨードニウム六フッ化ヒ素 ジ−4−ブロムフェニルヨードニウム六フッ化ヒ素 ジ−p−トリルヨードニウム六フッ化ヒ素 フェニル(4−メトキシフェニル)ヨードニウム六フッ
化ヒ素
【0009】上に挙げたオニウム塩の陰イオン成分が例
えば酢酸、プロピオン酸、オクタン酸、ラウリン酸、ス
テアリン酸等の脂肪族カルボン酸、安息香酸等の芳香族
カルボン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン
酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等の芳香族スルホン
酸、または過塩素酸などの陰イオン成分に置換したオニ
ウム塩を用いてもよい。
【0010】触媒の添加量は、式R3 OHのアルコール
に対して0.01mol%以上あればよい。
【0011】反応温度は、出発原料および触媒の種類に
もよるが、一般に室温ないし120℃の温度である。
【0012】反応は、無溶媒もしくはベンゼン、トルエ
ンなどの芳香族炭化水素、酢酸エチル、酢酸ブチルなど
のエステル類、アセトン、メチルイソブチルケトンなど
のケトン類、ジクロロメタン、ジクロロエタンなどのハ
ロゲン化炭化水素、テトラヒドロフラン、1,4−ジオ
キサンなどのエーテル、アセトニトリル、ニトロベンゼ
ン、ニトロメタンなど非プロトン性有機溶媒中で行うこ
とができる。
【0013】実施例12−エチル−2−メタクリロイルオキシメチル−3−メ
トキシカルボニルオキシプロパノールの合成 5−エチル−5−メタクリロイルオキシメチル−2−オ
キソ−1,3−ジオキサン11.4g、メタノール3.
2g、p−トルエンスルホン酸0.285gを1,2−
ジクロロエタン100gに溶解し、40℃で2時間攪拌
した。1,2−ジクロロエタンを留去し、析出した白色
の結晶を濾別し、濾液を濃縮したところ無色のオイル状
物を得た。このものの 1H−NMRを測定し、題記化合
物であることを確認した。1 H−NMR;0.79−0.83(t,3H),1.
33−1.36(q,2H),1.87(s,3H),
3.32(s,2H),3.66(s,3H),3.9
5(s,2H),4.01(s ,2H),4.74−
4.75(t,1H),5.66(s,1H),6.0
2(s,1H)
【0014】実施例22−エチル−2−(4−ビニルベンジルオキシ)メチル
−3−エトキシカルボニルオキシプロパノールの合成 5−エチル−5−(4−ビニルベンジルオキシ)メチル
−2−オキソ−1,3−ジオキサン13.8gと、エタ
ノール4.6gと、触媒としてp−トルエンスルホン酸
0.2gを使用し、実施例1と同様な方法で題記化合物
を合成した。1 H−NMR;0.79−0.83(t,3H),0.
86−0.90(t,3H),1.33−1.36
(q,2H),1.87(s,3H),3.32(s,
2H),3.95(s,2H),4.02(s,2
H),4.03−4.07(t,2H),4.41
(s,2H),4.74−4.75(t,1H),5.
14−5.18(d,1H),5.64−5.70
(d,1H),6.61−6.70(m,1H),7.
08−7.10(d,2H),7.26−7.29
(d,2H)
【0015】実施例32−エチル−2−メタクリロイルオキシメチル−3−ブ
トキシカルボニルオキシプロパノールの合成 5−エチル−5−メタクリロイルオキシメチル−2−オ
キソ−1,3−ジオキサン22.8gと、ブタノール3
7gと、触媒としてアンバーリスト15E3gを使用
し、実施例1と同様な方法で題記化合物を合成した。1 H−NMR;0.79−0.83(t,3H),0.
86−0.90(t,3H),1.30−1.33
(m,2H),1.33−1.36(q,2H),1.
54−1.58(m,2H),1.87(s,3H),
3.32(s,2H),3.95(s,2H),4.0
1(s,2H),4.03−4.07(t,2H),
4.74−4.75(t,1H),5.66(s,1
H),6.02(s,1H)
【0016】実施例42−エチル−2−メタクリロイルオキシメチル−3−エ
トキシカルボニルオキシプロパノールの合成 実施例1において、メタノール3.2gの代わりにエタ
ノール4.6gを用い、題記化合物を合成した。1 H−NMR;0.79−0.83(t,3H),0.
86−0.90(t,3H),1.33−1.36
(q,2H),1.87(s,3H),3.32(s,
2H),3.95(s,2H),4.02(s,2
H),4.03−4.07(q,2H),4.74−
4.75(t,1H),5.66(s,1H),6.0
2(s,1H)
【0017】実施例52−エチル−2−メタクリロイルオキシメチル−3−ベ
ンジルオキシプロパノールの合成 5−エチル−5−メタクリロイルオキシメチル−2−オ
キソ−1,3−ジオキサン22.8gと、ベンジルアル
コール32.4gと、触媒としてp−トルエンスルホン
酸0.1gを用い、実施例1と同様な方法で題記化合物
を合成した。1 H−NMR;0.79−0.83(t,3H),1.
33−1.36(q,2H),1.87(s,3H),
3.31(s,2H),3.95(s,2H),4.0
2(s,2H),4.41(s,2H),4.74−
4.75(t,1H),5.66(s,1H),6.0
2(s,1H),7.10−7.40(m,5H)
【0018】実施例62−エチル−2−アクリロイルオキシメチル−3−ブト
キシカルボニルオキシプロパノールの合成 実施例3において、5−エチル−5−メタクリロイルオ
キシメチル−2−オキソ−1,3−ジオキサン22.8
gの代わりに、5−エチル−5−アクリロイルオキシメ
チル−2−オキソ−1,3−ジオキサン21.4gを用
い、題記化合物を合成した。1 H−NMR;0.79−0.83(t,3H),0.
86−0.90(t,3H),1.30−1.33
(m,2H),1.33−1.36(q,2H),1.
54−1.58(m,2H),3.32(s,2H),
3.95(s,2H),4.01(s,2H),4.0
3−4.07(t,2H),4.74−4.75(t,
1H),5.80−5.84(m,1H),6.07−
6.17(m,1H),6.38−6.42(m,1
H)
【0019】実施例72−エチル−2−アクリロイルオキシメチル−3−メト
キシカルボニルオキシプロパノールの合成 5−エチル−5−アクリロイルオキシメチル−2−オキ
ソ−1,3−ジオキサン21.4gと、メタノール96
gと、触媒としてp−スルホン酸0.1gを用い、実施
例1と同様の方法により題記化合物を合成した。1 H−NMR;0.79−0.83(t,3H),1.
33−1.36(q,2H),1.87(s,3H),
3.32(s,2H),3.66(s,3H),3.9
6(s,2H),4.01(s,2H),4.74−
4.75(t,1H),5.80−5.84(m,1
H),6.07−6.17(m,1H),6.38−
6.42(m,1H)
【0020】実施例82−エチル−5−メタクリロイルオキシメチル−3−プ
ロポキシカルボニルオキシプロパノールの合成 実施例3において、ブタノール37gの代わりにプロパ
ノール30gを使用し、題記化合物を合成した。1 H−NMR;0.79−0.83(t,3H),0.
86−0.90(t,3H),1.33−1.36
(q,2H),1.54−1.58(m,2H),1.
87(s,3H),3.32(s,2H),3.95
(s,2H),4.01(s,2H),4.03−4.
07(t,2H),4.74−4.75(t,1H),
5.66(s,1H),6.02(s,1H)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式I 【化1】 (式中R1 は(メタ)アクリロイル基または4−ビニル
    ベンジル基、R2 は炭素数4までのアルキル基、R3
    炭素数18までのアルキル基、アルコキシアルキル基、
    アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基またはアリ
    ール基である。)を有するモノマー。
  2. 【請求項2】式Iにおいて、R1 が(メタ)アクリロイ
    ル基であり、R2 およびR3 が独立に炭素数4までのア
    ルキル基である請求項1のモノマー。
  3. 【請求項3】2−エチル−2−メタクリロイルオキシメ
    チル−3−メトキシカルニルオキシプロパノールである
    請求項1のモノマー。
  4. 【請求項4】2−エチル−2−(4−ビニルベンジルオ
    キシ)メチル−3−メトキシカルボニルオキシプロパノ
    ールである請求項1のモノマー。
  5. 【請求項5】式II 【化2】 (式中R1 は(メタ)アクリロイル基または4−ビニル
    ベンジル基、R2 は炭素数4までのアルキル基であ
    る。)の環状カーボネート化合物に、式R3 OH(R3
    は炭素数18までのアルキル基、アルコキシアルキル
    基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基または
    アリール基である。)の化合物を触媒の存在下反応させ
    ることを特徴とする請求項1のモノマーの製造方法。
  6. 【請求項6】触媒がスルホン酸、ブレンステッド酸、窒
    素、イオウ、リンもしくはヨードのオニウム塩、または
    スズ化合物である請求項5の方法。
  7. 【請求項7】式IIの環状カーボネート化合物が5−エチ
    ル−5−メタクリロイルメチルオキシ−2−オキソ−
    1,3−ジオキサンである請求項5または6の方法。
  8. 【請求項8】式IIの環状カーボネート化合物が5−エチ
    ル−5−(4−ビニルベンジルオキシ)メチル−2−オ
    キソ−1,3−ジオキサンである請求項5または6の方
    法。
  9. 【請求項9】式R3 OHが炭素数4までのアルカノール
    である請求項5ないし8のいずれかの方法。
JP6159438A 1994-06-16 1994-06-16 鎖状カーボネート基およびヒドロキシル基を有するビニルモノマーおよびその製造方法 Withdrawn JPH083118A (ja)

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