JPH08311669A - エッチング方法 - Google Patents
エッチング方法Info
- Publication number
- JPH08311669A JPH08311669A JP13860995A JP13860995A JPH08311669A JP H08311669 A JPH08311669 A JP H08311669A JP 13860995 A JP13860995 A JP 13860995A JP 13860995 A JP13860995 A JP 13860995A JP H08311669 A JPH08311669 A JP H08311669A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- etching
- magnetic field
- substrate
- ions
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- Pending
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- Drying Of Semiconductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】金属、半導体等の微細加工においてサイドエッ
チを防止すると共に、さらに深いエッチングを可能とす
る。 【構成】基板表面1に垂直な方向に磁界6を強度20T
以上で与えることにより、イオンにローレンツ力を生
じ、イオン3は磁界6の周りを螺旋軌道7を描く。この
結果、イオン3は凹形部側壁5に衝突することなく、凹
形部底部8に達するので、凹形部側壁5をサイドエッチ
することなく、凹形部底部8をエッチングし、凹形部を
さらに深くすることができる。
チを防止すると共に、さらに深いエッチングを可能とす
る。 【構成】基板表面1に垂直な方向に磁界6を強度20T
以上で与えることにより、イオンにローレンツ力を生
じ、イオン3は磁界6の周りを螺旋軌道7を描く。この
結果、イオン3は凹形部側壁5に衝突することなく、凹
形部底部8に達するので、凹形部側壁5をサイドエッチ
することなく、凹形部底部8をエッチングし、凹形部を
さらに深くすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微細加工方法に関し、特
にマイクロマシニング及び半導体装置等の製造における
半導体、金属等の微細加工に関する。
にマイクロマシニング及び半導体装置等の製造における
半導体、金属等の微細加工に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、反応性ガスプラズマを利用したド
ライエッチングである反応性イオンエッチングにおいて
は、プラズマのシース電界によりイオンを加速して、基
板表面に垂直な方向に入射させ、基板表面に垂直方向の
エッチングを行っていた。
ライエッチングである反応性イオンエッチングにおいて
は、プラズマのシース電界によりイオンを加速して、基
板表面に垂直な方向に入射させ、基板表面に垂直方向の
エッチングを行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エッチ
ングにより基板に凹形の形状が生じると、基板が金属又
は半導体の場合、基板表面に平行な方向の電界を生じ
る。
ングにより基板に凹形の形状が生じると、基板が金属又
は半導体の場合、基板表面に平行な方向の電界を生じ
る。
【0004】この場合、イオンが基板表面に平方な電界
によって曲げられ、凹形部の側壁に衝突するようにな
る。
によって曲げられ、凹形部の側壁に衝突するようにな
る。
【0005】また、基板が金属でない場合にも、イオン
が凹形部でガス分子に衝突することにより、基板表面に
垂直なイオンの軌道が曲がり、凹形部の側壁に衝突する
ことになる。
が凹形部でガス分子に衝突することにより、基板表面に
垂直なイオンの軌道が曲がり、凹形部の側壁に衝突する
ことになる。
【0006】この結果、凹形部の側壁がエッチングされ
るサイドエッチング(エッチングマスク材料端部より側
面方向にエッチングされる)が生じるとともに、凹形部
の底面がエッチングされなくなる。このため、エッチン
グの深さは高々10μm程度にとどまっていた。
るサイドエッチング(エッチングマスク材料端部より側
面方向にエッチングされる)が生じるとともに、凹形部
の底面がエッチングされなくなる。このため、エッチン
グの深さは高々10μm程度にとどまっていた。
【0007】従って、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、ドライエッチングにおけるサイドエッチを防止
すると共に、さらに深いエッチングを高精度にて可能と
するエッチング方法を提供することにある。
解消し、ドライエッチングにおけるサイドエッチを防止
すると共に、さらに深いエッチングを高精度にて可能と
するエッチング方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、ガスプラズマを用いたドライエッチングにお
いて、被加工物表面に実質的に垂直に入射するイオンが
前記被加工物に形成される凹部の側壁に達しないような
略螺旋状の軌道を描くように前記被加工物表面に垂直な
方向に所定の強さの磁界を印加することを特徴とするエ
ッチング方法を提供する。
本発明は、ガスプラズマを用いたドライエッチングにお
いて、被加工物表面に実質的に垂直に入射するイオンが
前記被加工物に形成される凹部の側壁に達しないような
略螺旋状の軌道を描くように前記被加工物表面に垂直な
方向に所定の強さの磁界を印加することを特徴とするエ
ッチング方法を提供する。
【0009】本発明においては、好ましくは、被加工物
表面に垂直な方向に20T(テスラ)以上の磁界を与え
ることを特徴とする。
表面に垂直な方向に20T(テスラ)以上の磁界を与え
ることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の原理・作用を以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の原理を説明するための図であり、エッ
チングにより溝(トレンチ)又は孔等の凹形部が形成さ
れた基板の断面を模式的に示している。なお、エッチン
グマスクは図示していない。
図1は、本発明の原理を説明するための図であり、エッ
チングにより溝(トレンチ)又は孔等の凹形部が形成さ
れた基板の断面を模式的に示している。なお、エッチン
グマスクは図示していない。
【0011】図1に示すように、基板表面1の凹形部内
において基板表面1に平行な方向に電界2がある場合、
基板表面1に垂直に入射したイオン3はこの電界2によ
りその軌道が曲げられ、軌道4のように凹形部側壁5に
衝突し、サイドエッチングを生じる。
において基板表面1に平行な方向に電界2がある場合、
基板表面1に垂直に入射したイオン3はこの電界2によ
りその軌道が曲げられ、軌道4のように凹形部側壁5に
衝突し、サイドエッチングを生じる。
【0012】しかし、基板表面1の平行な方向に電界2
がある場合でも、基板表面1の垂直方向に磁界6を与え
ることにより、イオン3に対してローレンツ力が生じ、
イオン3は磁界6の回りに螺旋軌道7をとる。
がある場合でも、基板表面1の垂直方向に磁界6を与え
ることにより、イオン3に対してローレンツ力が生じ、
イオン3は磁界6の回りに螺旋軌道7をとる。
【0013】この螺旋軌道7の半径rは、 r=(E・m)/(q・B2) で与えられる。
【0014】ここで、Eは電界2の強度、mはイオンの
質量、qはイオンの電荷量、Bは磁界6の強度(磁束密
度)である。
質量、qはイオンの電荷量、Bは磁界6の強度(磁束密
度)である。
【0015】この螺旋軌道7の半径が凹形部の寸法(す
なわち巾又は直径)の1/6程度以下であれば、大部分
のイオンは凹形部側壁5に衝突することなく、凹形部底
部8に達するため、凹形部側壁5をサイドエッチングす
ることなく凹形部底部8をエッチングし、凹形部をさら
に深くすることができる。
なわち巾又は直径)の1/6程度以下であれば、大部分
のイオンは凹形部側壁5に衝突することなく、凹形部底
部8に達するため、凹形部側壁5をサイドエッチングす
ることなく凹形部底部8をエッチングし、凹形部をさら
に深くすることができる。
【0016】基板表面1の凹形部における基板表面1に
平行な電界2の典型的な強度は4×103V/m(=40V
/cm)程度とされる(文献「M.Ardehali及びH.Matsumot
o、“STRUCTURAL EFFETCS ON ETCHING RATE IN REACTIV
E ION ETCHING”、1992 DRY PROCESS SYMPOSIUM、第193
〜197頁」参照)。
平行な電界2の典型的な強度は4×103V/m(=40V
/cm)程度とされる(文献「M.Ardehali及びH.Matsumot
o、“STRUCTURAL EFFETCS ON ETCHING RATE IN REACTIV
E ION ETCHING”、1992 DRY PROCESS SYMPOSIUM、第193
〜197頁」参照)。
【0017】そこで、基板表面1に垂直な磁界6を強度
(磁束密度)20T(テスラ)で与えると、代表的なエ
ッチングイオンであるF+イオンの螺旋軌道7の半径は
2μmとなり、巾または直径12μmの凹形部をサイド
エッチングを生じることなく形成可能となる。
(磁束密度)20T(テスラ)で与えると、代表的なエ
ッチングイオンであるF+イオンの螺旋軌道7の半径は
2μmとなり、巾または直径12μmの凹形部をサイド
エッチングを生じることなく形成可能となる。
【0018】
【実施例】本発明の一実施例を以下に説明する。なお、
本実施例の説明においては、本発明の原理を説明するた
めに用いた図1が参照される。
本実施例の説明においては、本発明の原理を説明するた
めに用いた図1が参照される。
【0019】基板としてSi基板を用い、Si基板表面
にシリコン酸化膜SiO2のパターンを形成しエッチン
グマスクとした。
にシリコン酸化膜SiO2のパターンを形成しエッチン
グマスクとした。
【0020】Si基板表面1に垂直な方向に加える磁界
6として超伝導磁石により発生される強度(磁束密度)
30Tの磁界を与え、4フッ化炭素CF4ガスのプラズ
マから得られるF+イオンによりSi基板のエッチング
を行った。
6として超伝導磁石により発生される強度(磁束密度)
30Tの磁界を与え、4フッ化炭素CF4ガスのプラズ
マから得られるF+イオンによりSi基板のエッチング
を行った。
【0021】この結果、Si基板に巾15μm、深さ1
00μmの溝を形成できた。
00μmの溝を形成できた。
【0022】本実施例はSi基板のみならず、例えば半
導体基板上に形成された配線メタルの微細加工に対して
も同様にして適用される。以上、本発明を上記実施例に
即して説明したが本発明は上記実施例に限定されるもの
でなく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むことは勿
論である。
導体基板上に形成された配線メタルの微細加工に対して
も同様にして適用される。以上、本発明を上記実施例に
即して説明したが本発明は上記実施例に限定されるもの
でなく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むことは勿
論である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエッチン
グ方法によれば、サイドエッチングを生じることなく、
従来例よりも遥かに深い微細加工が可能となるという効
果を有する。
グ方法によれば、サイドエッチングを生じることなく、
従来例よりも遥かに深い微細加工が可能となるという効
果を有する。
【図1】本発明を説明する模式図である。
1 基板表面 2 電界 3 イオン 4 軌道 5 凹形部側壁 6 磁界 7 螺旋軌道 8 凹形部底部
Claims (3)
- 【請求項1】ガスプラズマを用いたドライエッチングに
おいて、被加工物表面に実質的に垂直に入射するイオン
が前記被加工物に形成される凹部の側壁に達しないよう
な略螺旋状の軌道を描くように前記被加工物表面に垂直
な方向に所定の強さの磁界を印加することを特徴とする
エッチング方法。 - 【請求項2】前記磁界の強さを略20T(テスラ)又は
それ以上とすることを特徴とする請求項1記載のエッチ
ング方法。 - 【請求項3】前記磁界を超伝導磁石により発生させるこ
とを特徴とする請求項1又は2記載のエッチング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13860995A JPH08311669A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | エッチング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13860995A JPH08311669A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | エッチング方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08311669A true JPH08311669A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=15226089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13860995A Pending JPH08311669A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | エッチング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08311669A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012223902A (ja) * | 2011-04-15 | 2012-11-15 | Canon Inc | インクジェット記録ヘッド基板、インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60167331A (ja) * | 1984-02-09 | 1985-08-30 | Mitsubishi Electric Corp | イオンミリング装置 |
JPH04180221A (ja) * | 1990-11-14 | 1992-06-26 | Kobe Steel Ltd | プラズマ処理方法 |
JPH05335277A (ja) * | 1992-05-27 | 1993-12-17 | Daihen Corp | プラズマ処理装置 |
-
1995
- 1995-05-12 JP JP13860995A patent/JPH08311669A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60167331A (ja) * | 1984-02-09 | 1985-08-30 | Mitsubishi Electric Corp | イオンミリング装置 |
JPH04180221A (ja) * | 1990-11-14 | 1992-06-26 | Kobe Steel Ltd | プラズマ処理方法 |
JPH05335277A (ja) * | 1992-05-27 | 1993-12-17 | Daihen Corp | プラズマ処理装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012223902A (ja) * | 2011-04-15 | 2012-11-15 | Canon Inc | インクジェット記録ヘッド基板、インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980210 |