JPH08311465A - ごみ固形燃料の製造方法 - Google Patents

ごみ固形燃料の製造方法

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JPH08311465A
JPH08311465A JP14521695A JP14521695A JPH08311465A JP H08311465 A JPH08311465 A JP H08311465A JP 14521695 A JP14521695 A JP 14521695A JP 14521695 A JP14521695 A JP 14521695A JP H08311465 A JPH08311465 A JP H08311465A
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refuse
crushing
crushed
fuel
blade
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JP14521695A
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English (en)
Inventor
Hiroki Taniguchi
浩己 谷口
Seiji Minuma
誠司 三沼
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/10Biofuels, e.g. bio-diesel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Abstract

(57)【要約】 【目的】 比重差選別機の選別機能を充分に発揮させる
ようにし、良質なごみ固形燃料を歩留りよく製造する。 【構成】 竪型破砕機による破砕工程部Iで破砕したご
みを比重差選別工程部IIへ送り、不燃物を選別除去す
る。不燃物を除去した後のごみを、水分調整してから圧
縮成形により固形化し、乾燥させる。破砕工程部Iで用
いる竪型破砕機は、第1破砕室と第2破砕室を有し、投
入されたごみを、連続的に2段階に破砕して細粒化、解
砕化し、且つ破砕できない硬い不燃物は第1破砕室から
排出できる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は都市ごみを固形燃料化す
るためのごみ固形燃料の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、都市ごみ(可燃ごみ)を処理、加
工することにより資源を再生利用することが図られてお
り、その一つとして、都市ごみを固形燃料化(RDF)
する方法があり、数多くのプロセスが提案され、又、実
用化されている。
【0003】都市ごみを固形燃料化する方法の代表例
は、図6の工程図に示す如く、主として、一次破砕工程
部IAと、二次破砕工程部IBと、比重差選別工程部II
と、水分調整工程部III と、圧縮成形工程部IVと、乾燥
工程部Vとからなっている。
【0004】かかる工程を具体的に示すと、図7のプロ
セスフローの如くであり、収集されたごみはパッカー車
100等で受入供給設備101のホッパ(又はピット)
102に貯蔵され、ホッパ102にて貯蔵されたごみ
を、コンベヤ103にて一次破砕工程部IAに送り、二
軸破砕機104で一次破砕し、一次破砕したごみを、コ
ンベヤ105にて二次破砕工程部IBに送り、二軸破砕
機106で固形燃料化に適した大きさ(20〜30mm以
下)に二次破砕し、次に、二次破砕されたごみをコンベ
ヤ107にて比重差選別工程部IIに送り、比重差選別機
108で、重量物である不燃物(金属やガラス、陶磁器
類等)を選別除去し、次いで、不燃物が除去された後の
可燃物のごみをコンベヤ109にて水分調整工程部III
へ送り、添加剤としての生石灰を添加して混合機110
により混合・反応させることによりごみの水分調整を行
い、しかる後、水分調整したごみを圧縮成形工程部IVへ
送り、圧縮成形機111で所定の燃料形状に固形化し、
最後に、固形化したごみをコンベヤ112にて乾燥工程
部Vへ送り、乾燥機113によって、固形化したごみの
水分が10%以下となるように乾燥させることによりご
み固形燃料とするようにしてある。製造されたごみ固形
燃料はコンベヤ114にて排出され、運搬車両115で
搬出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ごみ固形燃料の製造方法の場合、一次破砕工程部IAと
二次破砕工程部IBでごみを2段階に破砕させるように
してから比重差選別工程部IIへ送るようにしているが、
比重差選別工程部IIで用いている比重差選別機108の
能力を最大限に発揮させることができないという問題が
ある。
【0006】すなわち、上記一次破砕工程部IAや二次
破砕工程部IBで用いている二軸式破砕機は、図8の
(イ)に示す如く、ケーシング116内に所要間隔を隔
てて平行に並べた2本の横軸117と118に、多数の
回転刃119と120を、互いに相手方の回転刃の間に
刃先が入り込むように交互に位置をずらして取り付け、
通常時は、回転刃119と120の回転方向を互いに外
側から内側に連れ回りする如き方向として、回転刃11
9,120間の剪断力でごみ121を破砕して下方へ落
下させるようにし、破砕できないような硬い不燃物12
2が投入されたときに、図8の(ロ)に示す如く、一方
の回転刃119の回転方向を変えることにより、ケーシ
ング116の側壁部の異物排出口123から上記硬い不
燃物122を異物として排出させることができるもので
あるが、破砕されたごみが回転刃119,120間を通
過するときに圧密、圧着され易く、破砕されたごみ12
1が細粒化されずに塊になり易いという傾向があるた
め、比重差選別機108で選別するときに、可燃ごみの
塊が、重量物として排除する不燃物の方に選別されてし
まい、歩留りが悪くなるという問題がある。一方、歩留
りを良くするために、比重差選別機108の選別レベル
を下げると、排除されなかった不燃物が後工程部へ送ら
れてしまうので、製造されたごみ固形燃料の品質が低下
してしまうだけでなく、圧縮成形機111等のトラブル
の原因となってしまう。
【0007】そこで、本発明は、比重差選別機の選別機
能を充分に発揮させることができるようにして、良質な
ごみ固形燃料を歩留りよく製造することができるように
しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、受入供給されたごみを、竪型破砕機の第
1破砕室と第2破砕室で水平に回転する刃の破砕力によ
って連続的に2段階に破砕して細粒化、解砕化し、且つ
破砕できない硬い不燃物を第1破砕室から取り除くよう
にし、次に、破砕されたごみを比重差選別して不燃物を
選別除去し、次いで、不燃物除去後のごみを、水分調整
を行ってから圧縮成形して所定の燃料形状に固形化し、
更に、固形化したごみを乾燥させてごみ固形燃料とする
ことを特徴とするごみ固形燃料の製造方法とする。
【0009】又、受入供給されたごみを破砕した後、該
ごみの水分を35%以下に調整してから比重差選別によ
り不燃物を選別除去し、次に、不燃物除去後のごみを圧
縮成形して所定の燃料形状に固形化し、更に、固形化し
たごみを乾燥させてごみ固形化燃料とすることを特徴と
するごみ固形燃料の製造方法とする。
【0010】
【作用】水平に回転する刃の破砕力によってごみを第1
破砕室と第2破砕室で連続的に2段階に破砕できるよう
にした竪型破砕機を用いて、ごみを破砕させるようにす
ると、ごみを塊にすることなく細粒化、解砕化すること
ができ、細粒化、解砕化したごみを比重差選別させるこ
とによって、不燃物が正確に選別されることになる。
【0011】又、破砕したごみの水分を35%以下に調
整してから比重差選別させるようにすると、比重差選別
の精度を上げることができるようになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0013】図1乃至図3は本発明のごみ固形燃料の製
造方法における一実施例を示すもので、図6に示す二軸
式破砕機を用いた一次破砕工程部IAと二次破砕工程部
IBに代えて、水平に回転する刃の破砕力によってごみ
を第1破砕室と第2破砕室で連続的に2段階に破砕して
細粒化、解砕化(塊をなくす)できるようにしてあり、
且つ破砕できない硬い不燃物を第1破砕室から取り除く
ことができるようにしてある竪型破砕機0による破砕工
程部Iを採用したものである。
【0014】上記破砕工程部Iで用いる竪型破砕機0
は、図2及び図3に詳細を示す如き構成としてある。す
なわち、上端にごみ投入口2を設けた第1破砕室3Aを
形成する円筒状の上部ケーシング3と、該上部ケーシン
グ3よりも大径とした第2破砕室4Aを形成する下部ケ
ーシング4とを、上下方向に連通するように一体化して
架台1上に設置し、該上、下部ケーシング3,4内の中
心部に、上下方向に延びる回転軸5を配置し、上部ケー
シング3の内壁に固定させて螺旋状に配してあるごみ落
下ガイド8に取り付けられた軸受ハウジング7に軸受6
を設置して、上記回転軸5の上端部を軸受6にて支持さ
せると共に、上記回転軸5の下端部を、架台1上に固定
支持させた軸受6にて回転自在に支持させ、且つ上記回
転軸5の下端を架台1のベース面の裏側に突出させて突
出端にプーリ9を取り付け、一方、上記架台1上の下部
ケーシング4の隣りの位置に設置したモータ11の駆動
軸10をベース面の裏側に突出させてプーリ12を取り
付け、該プーリ12と上記プーリ9との間に無端状のベ
ルト13を掛け回し、モータ11の駆動によりプーリ1
2、ベルト13、プーリ9を介して回転軸5が回転させ
られるようにし、又、上記回転軸5の外周部には、上部
ケーシング3と対応する位置に筒状の上部軸カバー14
を設けると共に、下部ケーシング4と対応する位置に上
記上部軸カバー14よりも大径とした下部軸カバー15
を設け、軸カバー14,15が回転軸5と一体に回転さ
せられるようにしてある。
【0015】上記回転軸5の上端には、ごみ受円板16
を設けて、該ごみ受円板16上に、放射状に延びて刃先
が上向きとなる破袋刃17を取り付け、ごみ投入口2か
ら第1破砕室3A内に投入されたごみ18の袋を、回転
軸5により回転させられる破袋刃17により破ることが
できるようにしてある。又、上記回転軸5と一体の上部
軸カバー14には、上段部に、チェーンの如きリング破
砕刃19を、周方向に適宜な間隔を隔てて複数個所(た
とえば、4個所)に取り付けて、回転軸5の回転時に図
示の如く水平状態になって回転できるようにすると共
に、中段部と下段部に、放射方向に延びるビットホルダ
ー20a上に適数個のビット20bを固設してなる粗断
刃20を、周方向に適宜な間隔でしかも上下方向に重な
ることがないよう位相をずらして複数個所宛(たとえ
ば、2個所宛)取り付けて、破袋により落下してきたご
み18をリング破砕刃19と粗断刃20とによって破砕
させるようにし、且つ上記上部ケーシング3と下部ケー
シング4の境界部に、目開きが50〜100mm程度とし
た目の粗い多孔板製の上部スクリーン21を配置し、破
砕したごみ18が上部スクリーン21を通して第2破砕
室4A内に落下送給させられるようにし、更に、上記第
1破砕室3Aを形成する上部ケーシング3の下側部に、
排出ダンパ22を備えた不燃物排出ダクト23を連通接
続し、リング破砕刃19と粗断刃20によっても破砕さ
れなかった金属等の硬い不燃物を不燃物排出ダクト23
を通して排出させられるようにしてある。
【0016】又、上記下部軸カバー15には、上段部
に、チェーンの如きリング破砕刃24を、上記リング破
砕刃19と同様にして取り付けると共に、中段部の上下
2段に、放射方向に延びるビットホルダー25a上に適
数個のビット25bを固設してなる細断刃25を、周方
向に適宜な間隔でしかも上下では重ならないように位相
をずらして複数個所宛(たとえば、2個所宛)取り付
け、且つ上記下段に位置する細断刃25の下側に、目開
きが30mm程度とした目の細かい多孔板製の下部スクリ
ーン26を配置し、上記リング破砕刃24と細断刃25
とによって細断したごみ18が、下部スクリーン26を
通して下部ケーシング4内の底部へ落下させられるよう
にし、更に、上記下部軸カバー15の最下段部に、下部
ケーシング4の底部に落下してきたごみ18を掻き取る
ためのスクレーパ27を取り付け、該スクレーパ27に
より掻き取ったごみ18を排出するための破砕ごみ排出
口28を、下部ケーシング4のスクレーパ27と対応す
る側壁部の一部に開口させて、該破砕ごみ排出口28に
破砕ごみ排出ダクト29を接続し、且つ上記下部スクリ
ーン26の直上に位置する細断刃25のビットホルダー
25aの下面部に、該細断刃25と一体に回転して下部
スクリーン26上を摺擦させるようにした目詰まり防止
ブラシ30が取り付けてある。
【0017】図2中、31は第1、第2破砕室3A,4
A内で各刃の回転により発生した空気流32を破砕ごみ
排出ダクト29の途中から外部へ導いて再び第1、第2
破砕室3A,4A内に循環させるようにするために破砕
ごみ排出ダクト29とごみ投入口2部との間に接続した
空気ダクトを示し、又、図3中、33は第2破砕室4A
内のリング破砕刃24が下方へ垂れ下った状態から回転
するとき上下2段の粗断刃25に絡むことを防止するた
めに下部軸カバー15の外周面部にリング破砕刃24を
挟むように放射方向へ所要長さ突出させて固設した絡み
防止板を示す。なお、図示してないが、上部軸カバー1
4の外周面部にもリング破砕刃19を挟むように絡み防
止板が同様に固設してある。
【0018】本発明を実施するに当り、破砕工程部Iに
おいて、竪型破砕機0のモータ11を駆動して回転軸5
を回転させると、ごみ受円板16及び破袋刃17が回転
させられると共に、回転軸5と一体に回転させられる
上、下部軸カバー14,15を介し第1破砕室3A内の
リング破砕刃19、粗断刃20と、第2破砕室4A内の
リング破砕刃24、細断刃25、スクレーパ27とが同
時に回転させられる。
【0019】上記の状態において、図7に示す受入供給
設備101から送られてきたごみ18の入ったごみ袋を
上端のごみ投入口2から第1破砕室3A内に投入する
と、ごみ袋はごみ受円板16上に落下した後、回転によ
る遠心力の作用で第1破砕室3A内の外周部側へ送ら
れ、そのとき、回転する破袋刃17によってごみ袋が破
られることになる。次に、ごみ袋から出たごみ(ごみ袋
を含む)18は、遠心力で生じた空気の旋回流により旋
回しつつ螺旋状のごみ落下ガイド部材8に沿わされなが
ら落下させられ、リング破砕刃19及び粗断刃20によ
って粗破砕された後、上部スクリーン21を通過して第
2破砕室4A内に送られる。この際、ごみ18の中に金
属等が混在していても、上記リング破砕刃19及び粗断
刃20は剪断力によらず破砕力によるため、空缶レベル
の金属やガラス、陶磁器類等の不燃物では何ら支障なく
破砕することができる。一方、上記リング破砕刃19及
び粗断刃20による破砕力によっても破砕できないよう
な硬い不燃物が入っていると、破砕されないことから上
部スクリーン21を通過することができず、上部スクリ
ーン21上に溜ることになる。したがって、運転が停止
した後、排出ダクト23に備えられた排出ダンパ22を
作動させて硬い不燃物を異物として吸引排出させるよう
にする。
【0020】次いで、第2破砕室4A内に送られたごみ
18は、リング破砕刃24及び細断刃25により粉砕さ
れる。この際、上記リング破砕刃24及び細断刃25
は、上部ケーシング3よりも大径の下部ケーシング4に
対応させて設けてあることから、第2破砕室4A内のリ
ング破砕刃24及び細断刃25は第1破砕室3A内のリ
ング破砕刃19及び粗断刃20よりも外周位置で大きな
周速をもつことになり、したがって、ごみ18は大きな
破砕力によって容易に細粒化されることになる。次に、
細粒化されたごみ18は下部スクリーン26を通過して
第2破砕室4A内の底部へ送られ、この位置で回転する
スクレーパ27の掻き取り作用を受けて遠心力により破
砕ごみ排出口28から破砕ごみ排出ダクト29を通って
排出される。この際、最下段に位置する細断刃25の下
面部に取り付けてある目詰まり防止ブラシ30により下
部スクリーン26を運転中常に清掃できるので、下部ス
クリーン26が目詰まりを起すことはない。
【0021】上記において、ごみ投入口2より投入され
たごみ18は、破袋刃17によって破袋された後、順
次、リング破砕刃19及び粗断刃20によって粗破砕さ
れ、リング破砕刃24及び細断刃25によって粉砕され
るため細粒化、解砕化することができると共に、遠心力
により水分を吹き飛ばして水分の偏りをなくすことがで
きるため、ごみ18の中の水分を均質化することができ
る。又、上記において、下部スクリーン26を通過した
ごみ18はスクレーパ27による掻き取り力とその際に
生ずる遠心力によって排出されるので、排出能力を安定
化することができ、しかもこの際、各刃の回転により生
じた空気流32を、破砕ごみ排出ダクト29から空気ダ
クト31、ごみ投入口2部を通して再び第1、第2破砕
室3A,4A内へ導くように循環させることができるの
で、ごみ18に対して上、下部スクリーン21,26を
円滑に通過させて排出させる流れを与えることができ
る。
【0022】したがって、上述したように、細粒化、解
砕化されて水分が均質化され、且つ硬い不燃物が排除さ
れたごみを比重差選別工程部IIへ送ると、比重差選別機
にて不燃物を確実に分別できるため、後段の圧縮成形工
程部IVで用いる圧縮成形機のトラブルを起すことはな
く、高品質のごみ固形燃料を歩留りよく製造することが
できる。又、上記竪型破砕機では破袋から破砕、粉砕に
至るまでの作業を1台で行うことができることから、都
市ごみ固形燃料化設備としての建設費、維持管理費の低
減化に寄与し得る。
【0023】なお、上記実施例において、生石灰を添加
することによる水分調整工程部IIIに代えて、乾燥機に
よる水分調整工程部としてもよい。
【0024】次に、図4は本発明の他の実施例を示すも
ので、図6に示す工程における比重差選別工程部IIと水
分調整工程部III とを前後逆にし、水分調整工程部III
でごみの水分を35%以下に調整してから比重差選別工
程部IIへごみを送るようにしたものである。
【0025】図6に示す工程を採用すると、一次破砕工
程部IA及び二次破砕工程部IBで破砕されたごみが圧
密、圧着されて塊になり易いことから、比重差選別工程
部IIで用いる比重差選別機で不燃物を良好に選別できな
くなってしまう点を既に述べたが、塊にならなくても、
水分が多い場合には、やはり良好に選別が行えなくなっ
てしまう問題がある。すなわち、水分が多いと、不燃物
に可燃物が付着したり、あるいは、比重差選別機が振動
篩式等であると、篩の目に可燃物が付着したりしてしま
うことになる。
【0026】そこで、図4に示す工程の如く、破砕され
たごみを比重差選別工程部IIで選別する前に、水分調整
工程部III で乾燥機や脱水機等を用いてごみの水分を3
5%以下に調整してから比重差選別工程部IIへ送るよう
にすると、不燃物を良好に分別することができる。
【0027】詳述すると、図5及び表1は水分変化に伴
う各ごみの分別後の割合変化を示すもので、ごみは重量
物18aと細重量物18bと軽量物18cと超軽量物1
8dとに分けられるが、水分が増加すると重量物18a
の排出量が増加し、細重量物18b及び超軽量物18d
は減少する傾向にある。不燃物の大部分は重量物18a
に含まれており、重量物中に排出される可燃物は主とし
て水分を多く含んだ布、紙類、厨芥類であるため、水分
が増加すると全ごみ中の不燃物の割合がどの水分のごみ
でもほぼ一定値であるにも拘らず可燃物が不燃物として
分別されてしまい、水分が34〜35%を越えると重量
物18aが急激に増加してしまうことが判る。したがっ
て、比重差選別を行う前にごみの水分を35%以下に調
整すると、布、紙類、厨芥類等を重量物から除外するこ
とができるので、比重差選別機の選別精度を上げること
ができ、可燃物をほとんど回収できることになる。又、
可燃物中の水分を35%以下にすることにより、不燃物
ごみ中に同伴される可燃物がなくなり、埋立処分地にお
ける生ごみの腐敗臭気発生による環境問題をも解決する
ことができる。
【0028】
【表1】 なお、本発明は上記実施例のみに限定されるものではな
く、たとえば、図1の実施例において、竪型破砕機によ
る破砕工程部Iの前に二軸破砕機による破砕工程部を組
み入れるようにしたり、あるいは、比重差選別工程部II
と水分調整工程部III との間に、磁選機やアルミ選別機
による選別工程を組み入れるようにしてもよく、これに
より不燃物の分別をより完全なものとすることができる
こと、又、図4の実施例において、一次破砕工程部IA
及び二次破砕工程部IBに代えて、竪型破砕機による破
砕工程部Iを採用するようにしてもよいこと、その他本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え
得ることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のごみ固形燃料
の製造方法によれば、従来の二軸破砕機によるごみの一
次破砕及び二次破砕に代えて、水平に回転する刃の破砕
力によってごみを第1破砕室と第2破砕室で連続的に2
段階に破砕でき、且つ破砕できない硬い不燃物を第1破
砕室から取り除くことができるようにしてある竪型破砕
機による破砕工程を採用したので、ごみを塊にすること
なく細粒化、解砕化することができ、これにより比重差
選別工程で用いる比重差選別機の機能を充分に発揮させ
ることができて、高品質のごみ固形燃料を歩留りよく製
造することができ、又、破砕したごみを、水分を35%
以下に調整してから比重差選別させるようにすることに
より、比重差選別の精度を上げることができて、高品質
のごみ固形燃料を歩留りよく製造することができ、以上
により、ごみ固形燃料設備の建設費、維持管理費の低減
化に寄与し得る、という優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のごみ固形燃料の製造方法の一実施例を
示す工程図である。
【図2】本発明の実施に用いる竪型破砕機の断面図であ
る。
【図3】図2のX−X矢視図である。
【図4】本発明の他の実施例の工程図である。
【図5】水分変化に伴う各ごみの分別後の割合変化を示
すグラフである。
【図6】従来のごみ固形燃料の製造方法の一例を示す工
程図である。
【図7】図6に基づくプロセスフローである。
【図8】二軸式破砕機の概念を示すもので、(イ)はご
みを破砕している状態を、(ロ)は硬い不燃物を排出し
ている状態をそれぞれ示す図である。
【符号の説明】
I 破砕工程部 IA 一次破砕工程部 IB 二次破砕工程部 II 比重差選別工程部 III 水分調整工程部 IV 圧縮成形工程部 V 乾燥工程部 0 竪型破砕機 3A 第1破砕室 4A 第2破砕室 18 ごみ 19 リング破砕刃 20 粗断刃 24 リング破砕刃 25 細断刃

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受入供給されたごみを、竪型破砕機の第
    1破砕室と第2破砕室で水平に回転する刃の破砕力によ
    って連続的に2段階に破砕して細粒化、解砕化し、且つ
    破砕できない硬い不燃物を第1破砕室から取り除くよう
    にし、次に、破砕されたごみを比重差選別して不燃物を
    選別除去し、次いで、不燃物除去後のごみを、水分調整
    を行ってから圧縮成形して所定の燃料形状に固形化し、
    更に、固形化したごみを乾燥させてごみ固形燃料とする
    ことを特徴とするごみ固形燃料の製造方法。
  2. 【請求項2】 受入供給されたごみを破砕した後、該ご
    みの水分を35%以下に調整してから比重差選別により
    不燃物を選別除去し、次に、不燃物除去後のごみを圧縮
    成形して所定の燃料形状に固形化し、更に、固形化した
    ごみを乾燥させてごみ固形化燃料とすることを特徴とす
    るごみ固形燃料の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030025985A (ko) * 2001-09-24 2003-03-31 이상열 폐기물을 이용한 고체연료 제조방법
CN102559330A (zh) * 2012-01-10 2012-07-11 吉林省明泰再生能源有限公司 全部由城市生活垃圾制成新型燃料的方法及装置

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