JPH08310877A - セラミックス用ろう材 - Google Patents
セラミックス用ろう材Info
- Publication number
- JPH08310877A JPH08310877A JP13874795A JP13874795A JPH08310877A JP H08310877 A JPH08310877 A JP H08310877A JP 13874795 A JP13874795 A JP 13874795A JP 13874795 A JP13874795 A JP 13874795A JP H08310877 A JPH08310877 A JP H08310877A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramics
- brazing filler
- filler metal
- added
- brazing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 CuTiの結晶粒が粗大化せず、細線、薄膜
に容易に加工できるAg−Cu−Ti系のセラミックス
用ろう材を提供する。 【構成】 Ag−Cu−Tiに、Al、Au、Gaの少
なくとも1種を合計で0.5〜15%添加して成るセラミッ
クス用ろう材。Ag−Cu−Tiに、Niを含めてA
l、Au、Gaとの2種以上を合計で0.5〜15%添加し
て成るセラミックス用ろう材。
に容易に加工できるAg−Cu−Ti系のセラミックス
用ろう材を提供する。 【構成】 Ag−Cu−Tiに、Al、Au、Gaの少
なくとも1種を合計で0.5〜15%添加して成るセラミッ
クス用ろう材。Ag−Cu−Tiに、Niを含めてA
l、Au、Gaとの2種以上を合計で0.5〜15%添加し
て成るセラミックス用ろう材。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックス同士、セ
ラミックスと金属との接合に用いるセラミックス用ろう
材に関する。
ラミックスと金属との接合に用いるセラミックス用ろう
材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミックス用ろう材としては、
Ag−Cu−Ti系のろう材が広く用いられてきた。と
ころで、このAg−Cu−Ti系のろう材は、その製造
時にCuとTiの金属間化合物が発生したり、凝集した
りする為、薄膜(50μm程度又はそれ以下)に加工しに
くかった。また、表面に露出して穴があいたり、伸線時
の強度が弱い為に断線したりしていた。これを防ぐ為
に、鋳型を冷却し、溶湯を急速凝固させるなどの面倒な
工程、作業条件が必要であった。
Ag−Cu−Ti系のろう材が広く用いられてきた。と
ころで、このAg−Cu−Ti系のろう材は、その製造
時にCuとTiの金属間化合物が発生したり、凝集した
りする為、薄膜(50μm程度又はそれ以下)に加工しに
くかった。また、表面に露出して穴があいたり、伸線時
の強度が弱い為に断線したりしていた。これを防ぐ為
に、鋳型を冷却し、溶湯を急速凝固させるなどの面倒な
工程、作業条件が必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、Cu
Tiの結晶粒が粗大化せず、細線、薄膜に容易に加工で
きるAg−Cu−Ti系のセラミックス用ろう材を提供
しようとするものである。
Tiの結晶粒が粗大化せず、細線、薄膜に容易に加工で
きるAg−Cu−Ti系のセラミックス用ろう材を提供
しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のセラミックス用ろう材の1つは、Ag−Cu
−Tiに、Al、Au、Gaの少なくとも1種を添加し
て成るものである。本発明のセラミックス用ろう材の他
の1つは、Ag−Cu−Tiに、Niを含めてAl、A
u、Gaとの2種以上を添加して成るものである。な
お、上記で用いるAg−Cu−Tiとしては、Ag50〜
80%、Ti 0.3〜4%及び残部Cuのものが望ましい。
また添加するAl、Au、Gaの少なくとも1種は、合
計で 0.5〜15%添加するのが望ましい。またNiを含め
たAl、Au、Gaとの2種以上の添加量も合計で 0.5
〜15%であることが望ましい。本発明のセラミックス用
ろう材の1つに於いて、Ag−Cu−Tiに、Al、A
u、Gaの少なくとも1種を合計で 0.5〜15%添加する
理由は、CuTi金属間化合物の発生、凝集を抑制する
為で、 0.5%未満ではその効果が無く、15%を超えると
加工性が悪くなるからである。本発明のセラミックス用
ろう材の他の1つに於いて、Ag−Cu−Tiに、Ni
を含めてAl、Au、Gaとの2種以上を合計で 0.5〜
15%添加する理由は、前記と同様にCuTi金属間化合
物の発生、凝集を抑制する為で、 0.5%未満では効果が
なく、15%を超えると加工性が悪くなるからである。
の本発明のセラミックス用ろう材の1つは、Ag−Cu
−Tiに、Al、Au、Gaの少なくとも1種を添加し
て成るものである。本発明のセラミックス用ろう材の他
の1つは、Ag−Cu−Tiに、Niを含めてAl、A
u、Gaとの2種以上を添加して成るものである。な
お、上記で用いるAg−Cu−Tiとしては、Ag50〜
80%、Ti 0.3〜4%及び残部Cuのものが望ましい。
また添加するAl、Au、Gaの少なくとも1種は、合
計で 0.5〜15%添加するのが望ましい。またNiを含め
たAl、Au、Gaとの2種以上の添加量も合計で 0.5
〜15%であることが望ましい。本発明のセラミックス用
ろう材の1つに於いて、Ag−Cu−Tiに、Al、A
u、Gaの少なくとも1種を合計で 0.5〜15%添加する
理由は、CuTi金属間化合物の発生、凝集を抑制する
為で、 0.5%未満ではその効果が無く、15%を超えると
加工性が悪くなるからである。本発明のセラミックス用
ろう材の他の1つに於いて、Ag−Cu−Tiに、Ni
を含めてAl、Au、Gaとの2種以上を合計で 0.5〜
15%添加する理由は、前記と同様にCuTi金属間化合
物の発生、凝集を抑制する為で、 0.5%未満では効果が
なく、15%を超えると加工性が悪くなるからである。
【0005】
【作用】上記の本発明によるセラミックス用ろう材は、
CuTiよりもTiと合金し易いAl、Au、Gaの少
なくとも1種又はNiを含めて2種以上を添加させてい
るので、鋳造時AgCu(約 780℃で凝固)に比べてC
uTi(約 930℃で凝固)が高い温度で先に析出してい
き、粗大化するのが防止される。従って、鋳造条件、例
えば急速凝固にも左右されずに作り易く、安定したセラ
ミックス用ろう材が得られる。
CuTiよりもTiと合金し易いAl、Au、Gaの少
なくとも1種又はNiを含めて2種以上を添加させてい
るので、鋳造時AgCu(約 780℃で凝固)に比べてC
uTi(約 930℃で凝固)が高い温度で先に析出してい
き、粗大化するのが防止される。従って、鋳造条件、例
えば急速凝固にも左右されずに作り易く、安定したセラ
ミックス用ろう材が得られる。
【0006】
【実施例】本発明のセラミックス用ろう材の実施例と従
来例を説明すると、下記の表1の左欄に示す成分組成の
ろう材を溶解、鋳造した後、50μmの薄膜に加工し、ま
た伸線、引抜加工により 150μmの極細線を作成した。
そして鋳造後のCuTiの結晶粒の大きさ、薄膜加工時
の穴の有無、引抜加工時の破断の有無を調べた処、下記
の表1の右欄に示すような結果を得た。
来例を説明すると、下記の表1の左欄に示す成分組成の
ろう材を溶解、鋳造した後、50μmの薄膜に加工し、ま
た伸線、引抜加工により 150μmの極細線を作成した。
そして鋳造後のCuTiの結晶粒の大きさ、薄膜加工時
の穴の有無、引抜加工時の破断の有無を調べた処、下記
の表1の右欄に示すような結果を得た。
【0007】
【表1】
【0008】上記の表1の右欄の結果で明らかなように
従来のセラミックス用ろう材は、鋳造後のCuTiの結
晶粒が粗大化しており、また薄膜加工時には穴があき、
さらに引抜加工時には破断したのに対し、実施例のセラ
ミックス用ろう材は、鋳造後のCuTiの結晶粒は極め
て微細であり、また薄膜加工時には全く穴があかず、さ
らに引抜加工時には全く破断することが無かった。
従来のセラミックス用ろう材は、鋳造後のCuTiの結
晶粒が粗大化しており、また薄膜加工時には穴があき、
さらに引抜加工時には破断したのに対し、実施例のセラ
ミックス用ろう材は、鋳造後のCuTiの結晶粒は極め
て微細であり、また薄膜加工時には全く穴があかず、さ
らに引抜加工時には全く破断することが無かった。
【0009】
【発明の効果】以上の説明で判るように本発明のAg−
Cu−Ti系のセラミックス用ろう材は、鋳造後のCu
Tiの結晶粒が極めて微細で、薄膜加工時に穴があいた
り、引抜加工時に破断したるすることなく、容易に加工
できる。
Cu−Ti系のセラミックス用ろう材は、鋳造後のCu
Tiの結晶粒が極めて微細で、薄膜加工時に穴があいた
り、引抜加工時に破断したるすることなく、容易に加工
できる。
Claims (5)
- 【請求項1】 Ag−Cu−TiにAl、Au、Gaの
少なくとも1種を添加して成るセラミックス用ろう材。 - 【請求項2】 Ag−Cu−TiにAl、Au、Gaの
少なくとも1種及びNiを添加して成るセラミックス用
ろう材。 - 【請求項3】 上記Al、Au、Gaの少なくとも1種
の添加量が合計で0.5〜15%である請求項1記載のセラ
ミックス用ろう材。 - 【請求項4】 上記Al、Au、Gaの少なくとも1種
及びNiの添加量が合計で 0.5〜15%である請求項2記
載のセラミックス用ろう材。 - 【請求項5】 上記Ag−Cu−TiがAg50〜80%、
Ti 0.3〜4%及び残部Cuである請求項1、2、3又
は4記載のセラミックス用ろう材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13874795A JPH08310877A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | セラミックス用ろう材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13874795A JPH08310877A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | セラミックス用ろう材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08310877A true JPH08310877A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=15229238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13874795A Pending JPH08310877A (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | セラミックス用ろう材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08310877A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1782912A1 (en) * | 2005-10-28 | 2007-05-09 | General Electric Company | Silver/aluminum/copper/titanium/nickel brazing alloys for brazing WC-Co to titanium alloys |
EP1785216A1 (en) * | 2005-11-14 | 2007-05-16 | General Electric Company | Gold/Nickel/Copper/Aluminum/ Silver brazing alloys for brazing WC-Co to Titanium alloys |
WO2010099633A1 (en) * | 2009-03-06 | 2010-09-10 | Institute Of Metal Research, Chinese Academy Of Sciences | Process for producing alloy seal |
WO2010099635A1 (en) * | 2009-03-06 | 2010-09-10 | Institute Of Metal Research, Chinese Academy Of Sciences | Alloy composition and apparatus comprising the same |
KR20150114381A (ko) * | 2013-01-18 | 2015-10-12 | 우미코레 아게 운트 코 카게 | 땜납 합금 |
CN115786762A (zh) * | 2022-11-24 | 2023-03-14 | 南京理工大学 | 一种高强度活性钎料 |
-
1995
- 1995-05-12 JP JP13874795A patent/JPH08310877A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1782912A1 (en) * | 2005-10-28 | 2007-05-09 | General Electric Company | Silver/aluminum/copper/titanium/nickel brazing alloys for brazing WC-Co to titanium alloys |
JP2007118084A (ja) * | 2005-10-28 | 2007-05-17 | General Electric Co <Ge> | チタン合金にWC−Coをろう付けするための銀/アルミニウム/銅/チタン/ニッケルろう付け合金 |
US7461772B2 (en) | 2005-10-28 | 2008-12-09 | General Electric Company | Silver/aluminum/copper/titanium/nickel brazing alloys for brazing WC-Co to titanium alloys |
EP1785216A1 (en) * | 2005-11-14 | 2007-05-16 | General Electric Company | Gold/Nickel/Copper/Aluminum/ Silver brazing alloys for brazing WC-Co to Titanium alloys |
JP2007136551A (ja) * | 2005-11-14 | 2007-06-07 | General Electric Co <Ge> | WC−Coをチタン合金にロウ付けするための金/ニッケル/銅/アルミニウム/銀ロウ付け合金 |
US7293688B2 (en) | 2005-11-14 | 2007-11-13 | General Electric Company | Gold/nickel/copper/aluminum/silver brazing alloys for brazing WC-Co to titanium alloys |
US7867628B2 (en) * | 2005-11-14 | 2011-01-11 | General Electric Company | Brazed articles |
WO2010099633A1 (en) * | 2009-03-06 | 2010-09-10 | Institute Of Metal Research, Chinese Academy Of Sciences | Process for producing alloy seal |
WO2010099635A1 (en) * | 2009-03-06 | 2010-09-10 | Institute Of Metal Research, Chinese Academy Of Sciences | Alloy composition and apparatus comprising the same |
KR20150114381A (ko) * | 2013-01-18 | 2015-10-12 | 우미코레 아게 운트 코 카게 | 땜납 합금 |
JP2016506870A (ja) * | 2013-01-18 | 2016-03-07 | ユミコア・アクチエンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフトUmicore AG & Co.KG | 合金 |
CN115786762A (zh) * | 2022-11-24 | 2023-03-14 | 南京理工大学 | 一种高强度活性钎料 |
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