JPH08309859A - 副管ライニング材及び副管ライニング工法 - Google Patents

副管ライニング材及び副管ライニング工法

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JPH08309859A
JPH08309859A JP7119810A JP11981095A JPH08309859A JP H08309859 A JPH08309859 A JP H08309859A JP 7119810 A JP7119810 A JP 7119810A JP 11981095 A JP11981095 A JP 11981095A JP H08309859 A JPH08309859 A JP H08309859A
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JP
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pipe
lining material
sub
lining
main
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JP7119810A
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English (en)
Inventor
Takao Kamiyama
隆夫 神山
Yasuhiro Yokoshima
康弘 横島
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YOKOJIMA KK
Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
YOKOJIMA KK
Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本管ライニング材との一体化が可能である副
官ライニング材と副官への水の浸入を防ぐことができる
副官ライニング工法を提供すること。 【構成】 硬化性樹脂を含浸し外周面が気密性の高いフ
ィルムによって被覆された管状樹脂吸収材の一端を外方
に折り返して鍔部4を形成して副官ライニング材1を構
成する。又、この副官ライニング材1を、その鍔部4を
これと本管ライニング材13の副官開口部周縁都の間に
リング状の接着剤含浸パッキン剤を介在させて本管ライ
ニング材13の副官開口部周縁に固定した状態で、流体
圧によって副官12内に本管10側から反転挿入し、該
副官ライニング材1を副官12の内壁に押圧したまま、
これに含浸された硬化性樹脂を硬化させる。本発明によ
れば、副官ライニング材1はその鍔部4において本管ラ
イニング材13と接合一体化されるため、副官12内へ
の水の浸入が確実に防がれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本管から分岐する副管
の補修に供される副管ライニング材とこれを用いて施工
される副管ライニング工法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設された下水管等の管路が老朽
化した場合、該管路を地中から掘出することなく、その
内周面にライニングを施して当該管路を補修する管路補
修工法が知られている。
【0003】即ち、上記管路補修工法は、その外周面が
気密性の高いフィルムで被覆された可撓性の管状樹脂吸
収材に未硬化の硬化性樹脂を含浸せしめて成る管ライニ
ング材を流体圧によって管路内に反転させながら挿入す
るとともに、管路の内周面に該管ライニング材を押圧
し、その状態を保ったまま管ライニング材を加温等して
これに含浸された硬化性樹脂を硬化させることによっ
て、管路の内周面にライニングを施す工法である。尚、
この工法は、本管のみならず、本管から分岐する枝管に
対しても同様に適用することができる。
【0004】ところで、本管と枝管の双方にライニング
を施す工法としては、一端に鍔部を有する枝管ライニン
グ材を用いて先ず枝管をライニングし、その後、本管ラ
イニング材を用いて本管のライニングを行い、枝管ライ
ニング材の鍔部と本管ライニング材とを重ねて両者を一
体化させる工法が知られており、この工法によれば、地
下水等の本管及び枝管内への浸入を確実に阻止すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特に段差の
激しい下水管等にあっては、枝管の他に副管が設けられ
ており、該副管を用いて流水をマンホールに導くことに
よって流水のマンホール内での落差を小さく抑え、流水
の衝撃に伴うマンホールの損傷を防いでいる。
【0006】而して、斯かる副管を備える下水管等にお
いて、前述のように本管と枝管に対してライニングを施
して本管ライニング材と枝管ライニング材とを一体化す
ると、本管と枝管で浸入を遮断された地下水等が副管の
接合部(副管と本管との接合部及び副管自体の接合部)
から副管内に集中して流入し、これに伴って副管の周囲
の土砂が地下水等に引き込まれるために道路の陥没等が
発生する可能性があった。
【0007】そこで、枝管ライニング材と同様に副管ラ
イニング材についても本管ライニング材との一体化が必
要であった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、本管ライニング材との一体化
が可能である副管ライニング材を提供することにある。
【0009】又、本発明の目的とする処は、副管ライニ
ング材の本管ライニング材への一体化を実現して副管へ
の水の浸入を防ぐことができる副管ライニング工法を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、硬化性樹脂を含浸し外周面
が気密性の高いフィルムによって被覆された管状樹脂吸
収材の一端を外方に折り返して鍔部を形成して副管ライ
ニング材を構成したことを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記管状樹脂吸収材の内部に気密性の高い
チューブを通したことを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記鍔部に複数の孔を穿設したこと
を特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、本管に対するライ
ニングが終了した後に施工される副管ライニング工法で
あって、硬化性樹脂を含浸し外周面が気密性の高いフィ
ルムによって被覆された管状樹脂吸収材の一端を外方に
折り返して鍔部を形成して成る副管ライニング材を、そ
の鍔部をこれと本管ライニング材の副管開口部周縁との
間にリング状の接着剤含浸パッキン材を介在させて本管
ライニング材の副管開口部周縁に固定した状態で、流体
圧によって副管内に本管側から反転挿入し、該副管ライ
ニング材を副管の内壁に押圧したまま、これに含浸され
た硬化性樹脂を硬化させることを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明は、本管に対するライ
ニングを行う前に施工される副管ライニング工法であっ
て、硬化性樹脂を含浸し外周面が気密性の高いフィルム
によって被覆された管状樹脂吸収材の一端を外方に折り
返して鍔部を形成して成る副管ライニング材を、その鍔
部を本管の副管開口部周縁に固定した状態で、流体圧に
よって副管内に本管側から反転挿入し、該副管ライニン
グ材を副管の内壁に押圧したまま、これに含浸された硬
化性樹脂を硬化させることを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明によれば、副管ライニング
材は枝管ライニング材と同様にその鍔部において本管ラ
イニング材と接合一体化されるため、副管への水の浸入
が確実に防がれる。
【0016】請求項2記載の発明によれば、副管ライニ
ング材を副管内に反転挿入すると、気密性の高いチュー
ブが管状樹脂吸収材と副管の間に介在して副管内への浸
入水をバリヤーするため、管状樹脂吸収材に含浸された
硬化性樹脂が浸入水のアタックを受けないで確実に硬化
することとなり、浸入水のある副管に対しても副管ライ
ニング材を用いて確実にこれを補修することができる。
【0017】請求項3記載の発明によれば、本管ライニ
ング材に含浸された未硬化の硬化性樹脂が副管ライニン
グ材の鍔部に穿設された複数の孔に流れ込んで硬化する
ため、副管ライニング材の鍔部と本管ライニング材とが
より強固に接合一体化される。
【0018】請求項4記載の発明によれば、本管に対す
るライニングが終了した後に施工される副管ライニング
において、硬化した本管ライニング材と副管ライニング
材との鍔部は、両者の間に介在する接着剤含浸パッキン
によって接合一体化されるため、副管内への水の浸入が
確実に防がれる。
【0019】請求項5記載の発明によれば、本管に対す
るライニングを行う前に施工される副管ライニングにお
いて副管のライニングに供された副管ライニング材の鍔
部には、その後に施工される本管ライニングにおいて反
転される本管ライニング材が重ね合わされ、該本管ライ
ニング材に含浸された硬化性樹脂が硬化することによっ
て該本管ライニング材と副管ライニング材の鍔部とが同
時に接合一体化されるため、副管内への水の浸入が確実
に防がれる。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0021】図1は本発明に係る副官ライニング材端部
の断面図、図2は図1の矢視A方向の図である。
【0022】図1に示す副官ライニング材1は、外周面
が気密性の高いプラスチックフィルム2によって被覆さ
れた管状樹脂吸収材3の一端を外方に折り返して鍔部4
を形成して構成され、管状樹脂吸収材3には未硬化の液
状硬化性樹脂が含浸されている。又、鍔部4は後述の本
管10(図3及び図4参照)の内周面と同じ曲率の曲面
形状に構成され、これに予め含浸された硬化性樹脂が硬
化することによって該鍔部4はその形状を保持してい
る。
【0023】更に、副官ライニング材1の鍔部4を除く
管状樹脂吸収材3の内部には気密性の高いプラスチック
チューブ5が通されており、該プラスチックチューブ5
の鍔部4側の一端は外方に折り返されて鍔部4の基端部
に結着されている。
【0024】尚、前記管状樹脂吸収材3してはポリエス
テル、ポリプロピレン、アクレル、ナイロン等の不織布
が用いられ、該管状樹脂吸収材3に含浸される硬化性樹
脂としてはポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノー
ル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂
等の熱硬化性樹脂或は光硬化性樹脂が用いられる。又、
前記プラスチックフィルム2及びプラスチックチューブ
の材質としては、ポリエチレン、ナイロン、ウレタン、
塩化ビニル、ポリプロピレン等が選定される。ところ
で、副官ライニング材1の前記鍔部4の上下面は不織布
の糸で毛羽立っており、同鍔部4には複数(図示例で
は、8つ)の円孔6が同一円周上に穿設されている。
【0025】次に、副官ライニング材1を用いて施工さ
れる本発明に係る副官ライニング工法を図3乃至図5に
基づいて説明する。尚、図3及び図4は副官ライニング
工法を説明するための断面図、図5は図4のB部拡大詳
細図である。
【0026】図3及び図4において、10は地中に埋設
された下水管等の本管であって、該本管10の一端は図
示のようにマンホール11の側部に開口している。又、
12は本管10から分岐する小径の副官であって、該副
官12は本管10から下方へ垂直に延出した後、直角に
折り曲げられて前記マンホール11の側部に開口してい
る。
【0027】ところで、本実施例に係る副官ライニング
工法は、本管10に対するライニングが終了した後に施
工される工法であって、副官12に対するライニングが
施工される以前に本管10に対して本管ライニング13
を用いた公知のライニング工法が施工され、本管10の
内周面は、硬化した本管ライニング材13によってライ
ニングされている。尚、本管ライニング材13は、図5
に示すように、硬化性樹脂を含浸した管状樹脂吸収材1
4の内外周面を気密性の高いプラスチックフィルム1
5,16で被覆して構成されており、これの副官開口部
(副官12が本管10に開口する部分)は孔明けされて
本管10と副官12とが相連通せしめられている。
【0028】而して、副官12に対するライニングに際
しては、図3に示すように、副官ライニング材1の鍔部
4が本管ライニング材13の副官開口部周縁に固定さ
れ、このとき、図5に詳細に示すように該鍔部4と本管
ライニング材13の副管開口部周縁との間にはリング状
の接着剤含浸パッキン材17が介設されている。又、図
5に示すように、本管ライニング材13の内周面を被覆
する前記プラスチックフィルムは副官開口部周縁部分が
剥ぎ取られており、従って、前記接着剤含浸パッキン材
17は本管ライニング材13の管状樹脂吸収材14に直
接接触している。尚、接着剤含浸パッキン材17には未
硬化の接着剤が含浸されている。
【0029】上述のように副官ライニング材1の鍔部4
が本管ライニング材13の副官開口部周縁に固定される
と、副官ライニング材1の鍔部4側端部の折り返された
部分の内側に注水ホース18から水を注入する。する
と、副官ライニング材1は水の圧力(自重)によって反
転しながら本管10側から副官12内に挿入されてい
く。尚、副官ライニング材1の挿入速度は、該副官ライ
ニング材1の末端部に取り付けられた牽引ロープ19に
よって調整される。
【0030】而して、図4に示すように、副官ライニン
グ材1の反転挿入が副官12の全長に亘って終了する
と、該副管ライニング材1を副管12の内壁に押圧した
まま、これに含浸された硬化性樹脂を硬化させる。例え
ば、副官ライニング材1に含浸された硬化性樹脂が熱硬
化性樹脂である場合には、副官ライニング材1を温水、
スチーム等の任意の加熱媒体で加熱することによって熱
硬化性樹脂を硬化させる。
【0031】以上のように副官ライニング材1が硬化す
ると、副官12の内周面は、硬化した副官ライニング材
1によってライニングされて補修されるが、このとき、
副管ライニング材1は枝管ライニング材と同様にその鍔
部4において本管ライニング材13と接合一体化される
ため、副管12内への水の浸入が確実に防がれる。尚、
前述のように鍔部4の表面は不織布の糸によって毛羽立
っており、該鍔部4と本管ライニング材13との間には
接着剤含浸パッキン材17が介設されており、該接着剤
含浸パッキン材17に含浸された未硬化の接着剤が鍔部
4に穿設された複数の円孔6に流れ込んで硬化するた
め、副管ライニング材1の鍔部4と本管ライニング材1
3とがより強固に接合一体化される。
【0032】又、副管ライニング材1を副管12内に反
転挿入すると、気密性の高いプラスチックチューブ5が
管状樹脂吸収材3と副管12の間に介在して副管12内
への浸入水をバリヤーするため、管状樹脂吸収材3に含
浸された硬化性樹脂が浸入水のアタックを受けないで確
実に硬化することとなり、浸入水のある副管12に対し
ても副管ライニング材1を用いて確実にこれを補修する
ことができる。
【0033】次に、別発明に係る副官ライニング工法の
実施例を図6乃至図14に基づいて説明する。尚、図6
乃至図8は副官ライニング工法を示す断面図であり、図
8は図7のC−C線断面図である。又、図9は副官ライ
ニング工法の別実施例を示す断面図、図10乃至図12
は本管ライニング工法を示す断面図である。
【0034】図6において、10は地中に埋設された下
水管等の本管であって、該本管10の一端は図示のよう
にマンホール11の側部に開口している。又、12は本
管10から分岐する小径の副官であって、該副官12は
本管10から下方へ垂直に延出した後、直角に折り曲げ
られて前記マンホール11の側部に開口している。
【0035】ところで、本実施例に係る副官ライニング
工法は、本管10に対するライニングを行う前に施工さ
れる工法であって、副管ライニング材1を、その鍔部4
を本管10の副管開口部周縁に固定した状態で、流体圧
によって副管12内に本管10側から反転挿入し、該副
管ライニング材1を副管12の内壁に押圧したまま、こ
れに含浸された硬化性樹脂を硬化させることを特徴とす
る。
【0036】而して、副官12に対するライニングに際
しては、図6に示すように、副官ライニング材1の鍔部
4が本管10の副官開口部周縁に固定された後、副官ラ
イニング材1の鍔部4側端部の折り返された部分の内側
に注水ホース18から水を注入する。すると、副官ライ
ニング材1は水の圧力(自重)によって反転しながら本
管10側から副官12内に挿入されていく。尚、副官ラ
イニング材1の挿入速度は、該副官ライニング材1の末
端部に取り付けられた牽引ロープ19によって調整され
る。
【0037】図7に示すように、副官ライニング材1の
反転挿入が副官12の全長に亘って終了すると、副官ラ
イニング材1の上端開口部が治具20によって塞がれ
る。即ち、治具20は、副官ライニング材1の鍔部4に
押圧される円弧曲面状の鍔押え型板21を有しており、
該鍔押え型板21の下面にはパッキン材22が張設され
ている。そして、この鍔押え型板21にはネジ部材23
が立設されており、該ネジ部材23には中空状のロッド
24の一端に回転自在に取り付けられたナット25が螺
合している。又、ロッド24の他端には円弧曲面状のス
トッパ26が結着されており、該ストッパ26の上面に
はクッション材27が張設されている。
【0038】而して、治具20の鍔押え型板21を副官
ライニング材1の鍔部4に当て、ナット25を回してロ
ッド24を伸ばすことによって該ロッド24の端部に結
着されたストッパ26が本管10の内周壁に当接し、鍔
押え型板21が副官ライニング材1の鍔部4に所定の圧
力で押圧されることによって副官ライニング材1の上端
開口部が軸20によって塞がれ、副官ライニング材1内
には密閉空間Sが形成される。
【0039】ところで、図7に示すように、治具20の
鍔押え型板21にはエアーホース28と温水ホース29
が接続されており、エアーホース28は地上に設置され
たコンプレッサー30に接続されており、その途中には
バルブ31が接続されている。又、このエアーホース2
8からはエアー抜きホース32が分岐しており、該エア
ー抜きホース32の途中にはバルブ33が介設されてい
る。
【0040】他方、前記温水ホース29は地上に設置さ
れた温水ポンプ34を経てボイラー35に接続されてい
る。又、副官ライニング材1のマンホール11内に臨む
部分には排水ホース36が差し込まれている。
【0041】而して、前述のように、副官12内に反転
挿入された副官ライニング材1の上端開口部が治具20
によって閉塞されて副官ライニング材1内に密閉空間S
が形成されると、前記コンプレッサー30が駆動され、
圧縮エアーがエアーホース28から密閉空間S内に供給
される。尚、このとき、一方のバルブ31が開かれ、他
方のバルブ33は閉じられている。
【0042】上述のように、密閉空間S内に圧縮エアー
が供給されると、副官ライニング材1は副官12の内壁
に押圧されるが、この状態を保ったまま、ボイラー35
及び温水ポンプ34が駆動され、温水ホース29を経て
温水が密閉空間S内に供給される。すると、副官ライニ
ング材1が温水によって温められ、これに含浸された熱
硬化性樹脂が硬化し、副官12の内周面は、硬化した副
官ライニング材1によってライニングされて補修され
る。尚、副官ライニング材1の加熱に供された温水は排
水ホース36から排出される。
【0043】ところで、副管ライニング材1を副管12
内に反転挿入すると、気密性の高いプラスチックチュー
ブ5が管状樹脂吸収材3と副管12の間に介在して副管
12内への浸入水をバリヤーするため、管状樹脂吸収材
3に含浸された硬化性樹脂が浸入水のアタックを受けな
いで確実に硬化することとなり、浸入水のある副管12
に対しても副管ライニング材1を用いて確実にこれを補
修することができる。
【0044】ここで、副官12に対するライニング工法
の別実施例を図9に基づいて説明する。
【0045】本実施例においては、副官ライニング材1
の上端開口部をエアープラグ37によって塞ぐようにし
たものである。即ち、エアープラグ37はエアーコンプ
レッサー38からエアーホース39を経て供給される圧
縮エアーによって膨張して副官ライニング材1の上端開
口部を閉塞し、これによって副官ライニング材1内に密
閉空間Sが形成される。
【0046】而して、副官ライニング材1のマンホール
11内に臨む端部はキャップ40によって閉塞されてお
り、密閉空間S内にはコンプレッサー30からエアーホ
ース28を経て圧縮エアーが供給されて副官ライニング
材1が副官12の内周壁に押圧される。又、密閉空間S
内にはボイラー35によって発生する温水が温水ポンプ
34によって温水ホース29から供給され、この温水に
よって副官ライニング材1が加熱され、該副官ライニン
グ材1に含浸された熱硬化性樹脂が硬化する。尚、密閉
空間S内にはエアー抜きホース32がキャップ40を貫
通して差し込まれており、該エアー抜きホース32はこ
れの端部に結着されたロープ41によって図示状態(即
ち、エアー抜きホース32の密閉空間S内に臨む端部が
水面野上方に開口する状態)に固定されている。
【0047】以上のようにして、副官12に対するライ
ニングが終了すると、次に本管10に対するライニング
が施工される。
【0048】即ち、図10に示すように、マンホール1
1内にセットされた反転ノズル42の下端開口部には本
管ライニング材13の一端が取り付けられており、本管
ライニング材13は反転ノズル42内に供給される圧縮
エアーの圧力によって副官12内に反転挿入される。そ
して、本管ライニング材13の本管10内への反転挿入
が終了すると、該本管ライニング材13の末端部に連結
された温水ホース43が図11に示すように本管ライニ
ング材13内に引き込まれ、このとき、本管ライニング
材13は圧縮エアーの圧力によって本管10の内周壁に
押圧された状態に保たれている。
【0049】次に、温水ホース43に温水を流すことに
よって、温水ホース43の本管ライニング材13内に引
き込まれた部分に所定間隔毎に形成された噴射口から温
水がシャワー状に噴出し、本管ライニング材13が温水
によって加熱されて該本管ライニング材1に含浸された
熱硬化性樹脂が硬化し、本管10の内周面は、硬化した
本管ライニング材13によってライニングされて補修さ
れる。尚、本管ライニング材13の加熱に供された温水
は、反転ノズル42に取り付けられた排出管44から外
部に排出される。
【0050】そして、最後に本管ライニング材13の副
官開口部(副官12が本管10に開口する部分)を覆う
部分が不図示のカッターによって切除され、図12に示
すように副官12が本管10に開口せしめられて両者が
相連通せしめられ、一連のライニング作業が終了する。
【0051】以上のように本実施例においては、本管1
0に対するライニングを行う前に施工される副管ライニ
ングにおいて副管12のライニングに供された副管ライ
ニング材1の鍔部4には、その後に施工される本管ライ
ニングにおいて反転される本管ライニング材13が重ね
合わされ、該本管ライニング材13に含浸された熱硬化
性樹脂が硬化することによって該本管ライニング材13
と副管ライニング材1の鍔部4とが同時に接合一体化さ
れるため、副管12内への水の浸入が確実に防がれる。
尚、前述のように鍔部4の表面は不織布の糸によって毛
羽立っており、又、本管ライニング材13に含浸された
未硬化の熱硬化性樹脂が鍔部4に穿設された複数の円孔
6に流れ込んで硬化するため、副管ライニング材1の鍔
部4と本管ライニング材13とがより強固に接合一体化
される。
【0052】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、副管ライニング材は枝管ライニン
グ材と同様にその鍔部において本管ライニング材と接合
一体化されるため、副管への水の浸入が確実に防がれる
という効果が得られる。
【0053】請求項2記載の発明によれば、副管ライニ
ング材を副管内に反転挿入すると、気密性の高いチュー
ブが管状樹脂吸収材と副管の間に介在して副管内への浸
入水をバリヤーするため、管状樹脂吸収材に含浸された
硬化性樹脂が浸入水のアタックを受けないで確実に硬化
することとなり、浸入水のある副管に対しても副管ライ
ニング材を用いて確実にこれを補修することができると
いう効果が得られる。。
【0054】請求項3記載の発明によれば、本管ライニ
ング材に含浸された未硬化の硬化性樹脂が副管ライニン
グ材の鍔部に穿設された複数の孔に流れ込んで硬化する
ため、副管ライニング材の鍔部と本管ライニング材とが
より強固に接合一体化されるという効果が得られる。
【0055】請求項4記載の発明によれば、本管に対す
るライニングが終了した後に施工される副管ライニング
において、硬化した本管ライニング材と副管ライニング
材との鍔部は、両者の間に介在する接着剤含浸パッキン
によって接合一体化されるため、副管内への水の浸入が
確実に防がれるという効果が得られる。
【0056】請求項5記載の発明によれば、本管に対す
るライニングを行う前に施工される副管ライニングにお
いて副管のライニングに供された副管ライニング材の鍔
部には、その後に施工される本管ライニングにおいて反
転される本管ライニング材が重ね合わされ、該本管ライ
ニング材に含浸された硬化性樹脂が硬化することによっ
て該本管ライニング材と副管ライニング材の鍔部とが同
時に接合一体化されるため、副管内への水の浸入が確実
に防がれるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る副官ライニング材端部の断面図で
ある。
【図2】図1の矢視A方向の図である。
【図3】第1発明に係る副官ライニング工法を説明する
ための断面図である。
【図4】第1発明に係る副官ライニング工法を説明する
ための断面図である。
【図5】図4のB部拡大詳細図である。
【図6】第2発明に係る副官ライニング工法を示す断面
図である。
【図7】第2発明に係る副官ライニング工法を示す断面
図である。
【図8】図7のC−C線断面図である。
【図9】第2発明に係る副官ライニング工法の別実施例
を示す断面図である。
【図10】本管ライニング工法を示す断面図である。
【図11】本管ライニング工法を示す断面図である。
【図12】本管ライニング工法を示す断面図である。
【符号の説明】
1 副官ライニング材 2 プラスチックフィルム(フィルム) 3 管状樹脂吸収材 4 鍔部 5 プラスチックチューブ(チューブ) 6 円孔(孔) 10 本管 12 副官 13 本管ライニング材 17 接着剤含浸パッキン材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化性樹脂を含浸し外周面が気密性の高
    いフィルムによって被覆された管状樹脂吸収材の一端を
    外方に折り返して鍔部を形成して成る副管ライニング
    材。
  2. 【請求項2】 前記管状樹脂吸収材の内部に気密性の高
    いチューブを通したことを特徴とする請求項1記載の副
    管ライニング工法。
  3. 【請求項3】 前記鍔部に複数の孔を穿設したことを特
    徴とする請求項1又は2記載の副管ライニング材。
  4. 【請求項4】 本管に対するライニングが終了した後に
    施工される副管ライニング工法であって、硬化性樹脂を
    含浸し外周面が気密性の高いフィルムによって被覆され
    た管状樹脂吸収材の一端を外方に折り返して鍔部を形成
    して成る副管ライニング材を、その鍔部をこれと本管ラ
    イニング材の副管開口部周縁との間にリング状の接着剤
    含浸パッキン材を介在させて本管ライニング材の副管開
    口部周縁に固定した状態で、流体圧によって副管内に本
    管側から反転挿入し、該副管ライニング材を副管の内壁
    に押圧したまま、これに含浸された硬化性樹脂を硬化さ
    せることを特徴とする副管ライニング工法。
  5. 【請求項5】 本管に対するライニングを行う前に施工
    される副管ライニング工法であって、硬化性樹脂を含浸
    し外周面が気密性の高いフィルムによって被覆された管
    状樹脂吸収材の一端を外方に折り返して鍔部を形成して
    成る副管ライニング材を、その鍔部を本管の副管開口部
    周縁に固定した状態で、流体圧によって副管内に本管側
    から反転挿入し、該副管ライニング材を副管の内壁に押
    圧したまま、これに含浸された硬化性樹脂を硬化させる
    ことを特徴とする副管ライニング工法。
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