JPH0830882A - 共用配管のガス漏れ検知装置 - Google Patents
共用配管のガス漏れ検知装置Info
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- JPH0830882A JPH0830882A JP18661194A JP18661194A JPH0830882A JP H0830882 A JPH0830882 A JP H0830882A JP 18661194 A JP18661194 A JP 18661194A JP 18661194 A JP18661194 A JP 18661194A JP H0830882 A JPH0830882 A JP H0830882A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 集合住宅等の共用配管のガス漏れを簡単、確
実に検知できるガス漏れ検知装置を提供する。 【構成】 各住戸２にそれぞれ電子式の住戸ガスメータ
５を設けると共に、共用配管３の入口付近に電子式の元
ガスメータ６を設け、各住戸ガスメータ５にて計測され
た住戸ガス流量ｍｉの合計Ｓと、元ガスメータ６にて計
測された元ガス流量Ｍとを比較し、その流量差ｄが所定
値Ｘ以上のときガス漏れ検知信号を出力する判定手段７
を備えた。 【効果】 各住戸ガスメータ５により計測された住戸ガ
ス流量と、元ガスメータ６により計測された元ガス流量
とを比較することによってガス漏れを判定しているの
で、共用配管３のガス漏れを迅速且つ確実に検知するこ
とができる。
実に検知できるガス漏れ検知装置を提供する。 【構成】 各住戸２にそれぞれ電子式の住戸ガスメータ
５を設けると共に、共用配管３の入口付近に電子式の元
ガスメータ６を設け、各住戸ガスメータ５にて計測され
た住戸ガス流量ｍｉの合計Ｓと、元ガスメータ６にて計
測された元ガス流量Ｍとを比較し、その流量差ｄが所定
値Ｘ以上のときガス漏れ検知信号を出力する判定手段７
を備えた。 【効果】 各住戸ガスメータ５により計測された住戸ガ
ス流量と、元ガスメータ６により計測された元ガス流量
とを比較することによってガス漏れを判定しているの
で、共用配管３のガス漏れを迅速且つ確実に検知するこ
とができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、集合住宅等の共用配管
のガス漏れを検知するガス漏れ検知装置に関するもので
ある。
のガス漏れを検知するガス漏れ検知装置に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】各住戸に共用配管を介してガスを供給し
ている場合においては、通常個々にガス漏れをチェック
できる態勢になっている住戸配管と違って、共用配管部
分におけるガス漏れの発見が遅れるという問題があっ
た。また匂いなどによってガス漏れの発生が確認された
場合にも、そのガス漏れ発生箇所が共用配管であること
を特定する作業に時間がかかるという問題があった。し
かし従来は、このような共用配管のガス漏れを簡単に且
つ確実に検知できる適当な検知装置がなかった。
ている場合においては、通常個々にガス漏れをチェック
できる態勢になっている住戸配管と違って、共用配管部
分におけるガス漏れの発見が遅れるという問題があっ
た。また匂いなどによってガス漏れの発生が確認された
場合にも、そのガス漏れ発生箇所が共用配管であること
を特定する作業に時間がかかるという問題があった。し
かし従来は、このような共用配管のガス漏れを簡単に且
つ確実に検知できる適当な検知装置がなかった。
【０００３】そこで本発明の第一の目的とするところ
は、共用配管の入口部分に各住戸へ供給しているガスの
総流量を計測する元ガスメータを設けて、各住戸ガスメ
ータによる住戸ガス流量の合計との流量差を常時チェッ
クすることにより、共用配管のガス漏れを自動的に検知
して警報を発し、あるいは直ちにガスの供給を遮断する
ことができるガス漏れ検知装置を提供することにある。
は、共用配管の入口部分に各住戸へ供給しているガスの
総流量を計測する元ガスメータを設けて、各住戸ガスメ
ータによる住戸ガス流量の合計との流量差を常時チェッ
クすることにより、共用配管のガス漏れを自動的に検知
して警報を発し、あるいは直ちにガスの供給を遮断する
ことができるガス漏れ検知装置を提供することにある。
【０００４】また上述のように多数の住戸ガスメータの
流量を合計する場合、個々の住戸ガスメータの公差も累
積されるために、これがノイズ成分となってガス漏れの
検知を困難にするという問題がある。そこで本発明の第
二の目的とするところは、平常時における共用配管の元
ガス流量と住戸ガス流量の合計との流量差のデータを蓄
積して、これをガス漏れ測定のオフセットとして誤差を
補正することにより、精度の高いガス漏れ検知を可能と
することにある。
流量を合計する場合、個々の住戸ガスメータの公差も累
積されるために、これがノイズ成分となってガス漏れの
検知を困難にするという問題がある。そこで本発明の第
二の目的とするところは、平常時における共用配管の元
ガス流量と住戸ガス流量の合計との流量差のデータを蓄
積して、これをガス漏れ測定のオフセットとして誤差を
補正することにより、精度の高いガス漏れ検知を可能と
することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項１による構成は、図１〜３に示す
ように、例えば集合住宅１の各住戸２にそれぞれ電子式
の住戸ガスメータ５を設けると共に、共用配管３の入口
付近に電子式の元ガスメータ６を設け、各住戸ガスメー
タ５にて計測された住戸ガス流量ｍｉの合計Ｓと、元ガ
スメータ６にて計測された元ガス流量Ｍとを比較し、そ
の流量差ｄが所定値Ｘ以上のときガス漏れ検知信号を出
力する判定手段７を備えたものであり、また請求項２の
構成は、図４に示すように、一定期間Ｔの各住戸ガス流
量ｍｉの積算値ｍｉ’の合計Ｓ’と元ガス流量Ｍの積算
値Ｍ’とを比較し、その差Ｄが所定値Ｘ’以上のときガ
ス漏れ検知信号を出力するようにしたものであり、また
請求項３の構成は、上記期間Ｔや所定値Ｘ’の異なる複
数の判定プログラムを並行して実行できるように判定手
段７を構成したものであり、更に請求項４の構成は、図
５に示すように、上記元ガス流量Ｍ（又はＭ’）と流量
差ｄ（又はＤ）のデータを記憶して、これらのデータか
ら元ガス流量Ｍと流量差ｄとの関係曲線を作成し、この
関係曲線を一定期間毎に更新して、これをガス漏れ測定
のオフセットとする誤差補正手段８を設けたものであ
る。
めに、本発明の請求項１による構成は、図１〜３に示す
ように、例えば集合住宅１の各住戸２にそれぞれ電子式
の住戸ガスメータ５を設けると共に、共用配管３の入口
付近に電子式の元ガスメータ６を設け、各住戸ガスメー
タ５にて計測された住戸ガス流量ｍｉの合計Ｓと、元ガ
スメータ６にて計測された元ガス流量Ｍとを比較し、そ
の流量差ｄが所定値Ｘ以上のときガス漏れ検知信号を出
力する判定手段７を備えたものであり、また請求項２の
構成は、図４に示すように、一定期間Ｔの各住戸ガス流
量ｍｉの積算値ｍｉ’の合計Ｓ’と元ガス流量Ｍの積算
値Ｍ’とを比較し、その差Ｄが所定値Ｘ’以上のときガ
ス漏れ検知信号を出力するようにしたものであり、また
請求項３の構成は、上記期間Ｔや所定値Ｘ’の異なる複
数の判定プログラムを並行して実行できるように判定手
段７を構成したものであり、更に請求項４の構成は、図
５に示すように、上記元ガス流量Ｍ（又はＭ’）と流量
差ｄ（又はＤ）のデータを記憶して、これらのデータか
ら元ガス流量Ｍと流量差ｄとの関係曲線を作成し、この
関係曲線を一定期間毎に更新して、これをガス漏れ測定
のオフセットとする誤差補正手段８を設けたものであ
る。
【０００６】
【作用】各住戸２に通常設けられている電子式のガスメ
ータ５は、マイクロコンピュータを用いて、各住戸のガ
ス使用量を計測すると共に、住戸２内のガス漏れ、ガス
バーナの消し忘れ、生ガスの放出、ガス管外れ等を検知
して、センターに通報する機能を有するものであり、本
発明はこれらの住戸ガスメータ５を利用すると共に、同
様な構造で容量の大きいガスメータを元ガスメータ６と
して共用配管３の入口付近に設け、この元ガスメータ６
のマイクロコンピュータのプログラムの追加によって判
定手段７あるいは誤差補正手段８を実現するものであ
り、各住戸ガスメータ５にて計測される住戸ガス流量値
ｍｉの合計Ｓと、元ガスメータ６にて計測される元ガス
流量値Ｍとを比較し、その差ｄが所定値Ｘ以上のときガ
ス漏れ判定して検知信号を出力するものであるから、ガ
ス漏れの発生を発生と同時に検知して、通報したりガス
供給を遮断したりすることができ、それによってガス中
毒やガス爆発等の事故を未然に防止することができる。
ータ５は、マイクロコンピュータを用いて、各住戸のガ
ス使用量を計測すると共に、住戸２内のガス漏れ、ガス
バーナの消し忘れ、生ガスの放出、ガス管外れ等を検知
して、センターに通報する機能を有するものであり、本
発明はこれらの住戸ガスメータ５を利用すると共に、同
様な構造で容量の大きいガスメータを元ガスメータ６と
して共用配管３の入口付近に設け、この元ガスメータ６
のマイクロコンピュータのプログラムの追加によって判
定手段７あるいは誤差補正手段８を実現するものであ
り、各住戸ガスメータ５にて計測される住戸ガス流量値
ｍｉの合計Ｓと、元ガスメータ６にて計測される元ガス
流量値Ｍとを比較し、その差ｄが所定値Ｘ以上のときガ
ス漏れ判定して検知信号を出力するものであるから、ガ
ス漏れの発生を発生と同時に検知して、通報したりガス
供給を遮断したりすることができ、それによってガス中
毒やガス爆発等の事故を未然に防止することができる。
【０００７】また請求項２のように、一定期間Ｔの各住
戸ガス流量ｍｉをそれぞれ積算した住戸ガス積算値ｍ
ｉ’の合計Ｓ’と元ガス流量Ｍを積算した元ガス積算
Ｍ’値とを比較し、その差Ｄが所定値Ｘ以上のときガス
漏れ検知信号を出力するように判定手段７を形成すれ
ば、より精度の高いガス漏れ検知が可能となり、誤動作
を少なくすることができる。また請求項３のように、上
記期間Ｔや所定値Ｘ’の異なる複数の判定プログラムを
並行して実行するようにすれば、緊急を要する大きなガ
ス漏れにも精度を要する小さなガス漏れにも対応できる
ので、質の高いガス漏れ検知が可能であり、更に請求項
４又は５のように、ガス漏れが発生していない期間にお
ける差ｄ又はＤの元ガス流量Ｍ又はＭ’に対する関係曲
線を予め求めておき、それに基いて所定値Ｘ，Ｘ’を補
正する誤差補正手段８を設ければ、検知精度を一層向上
させることができる。
戸ガス流量ｍｉをそれぞれ積算した住戸ガス積算値ｍ
ｉ’の合計Ｓ’と元ガス流量Ｍを積算した元ガス積算
Ｍ’値とを比較し、その差Ｄが所定値Ｘ以上のときガス
漏れ検知信号を出力するように判定手段７を形成すれ
ば、より精度の高いガス漏れ検知が可能となり、誤動作
を少なくすることができる。また請求項３のように、上
記期間Ｔや所定値Ｘ’の異なる複数の判定プログラムを
並行して実行するようにすれば、緊急を要する大きなガ
ス漏れにも精度を要する小さなガス漏れにも対応できる
ので、質の高いガス漏れ検知が可能であり、更に請求項
４又は５のように、ガス漏れが発生していない期間にお
ける差ｄ又はＤの元ガス流量Ｍ又はＭ’に対する関係曲
線を予め求めておき、それに基いて所定値Ｘ，Ｘ’を補
正する誤差補正手段８を設ければ、検知精度を一層向上
させることができる。
【０００８】
【実施例】図１〜図３は本発明一実施例を示したもので
ある。一般に集合住宅１の各住戸２には、図１に示すよ
うに、共用配管３を介してガスが供給されており、各住
戸２には電子式の住戸ガスメータ５がそれぞれ設けられ
ている。この電子式の住戸ガスメータ５は、図２に示す
ように、マイクロコンピュータ５１を用いて形成されて
おり、ガス流路５ａには、ガス流量を計量するメータ計
量機構５２と、電気信号により作動してガス流路を遮断
する遮断弁５３が介装されている。またコントロールボ
ックス５ｂ内には、上記メータ計量機構５２の回転を磁
気的に検出する流量センサ５４、ガス流路５ａ内の圧力
変化を検出する圧力スイッチ５５、地震を検出する感振
器５６、及びマイクロコンピュータ５１を搭載した基板
５７が収納されている。基板５７には異常表示ランプ
（２色表示ＬＥＤ）６０、テストスイッチ６１、遮断ス
イッチ６２、通信用Ｉ／Ｏ回路６３、センサ用Ｉ／Ｏ回
路６４、圧力スイッチ入力回路６５、感振器入力回路６
６、流量パルス入力回路６７、遮断弁Ｉ／Ｏ回路６８、
リチウム電池７０の電圧低下を判定する電圧低下判定回
路６９等が設けられている。
ある。一般に集合住宅１の各住戸２には、図１に示すよ
うに、共用配管３を介してガスが供給されており、各住
戸２には電子式の住戸ガスメータ５がそれぞれ設けられ
ている。この電子式の住戸ガスメータ５は、図２に示す
ように、マイクロコンピュータ５１を用いて形成されて
おり、ガス流路５ａには、ガス流量を計量するメータ計
量機構５２と、電気信号により作動してガス流路を遮断
する遮断弁５３が介装されている。またコントロールボ
ックス５ｂ内には、上記メータ計量機構５２の回転を磁
気的に検出する流量センサ５４、ガス流路５ａ内の圧力
変化を検出する圧力スイッチ５５、地震を検出する感振
器５６、及びマイクロコンピュータ５１を搭載した基板
５７が収納されている。基板５７には異常表示ランプ
（２色表示ＬＥＤ）６０、テストスイッチ６１、遮断ス
イッチ６２、通信用Ｉ／Ｏ回路６３、センサ用Ｉ／Ｏ回
路６４、圧力スイッチ入力回路６５、感振器入力回路６
６、流量パルス入力回路６７、遮断弁Ｉ／Ｏ回路６８、
リチウム電池７０の電圧低下を判定する電圧低下判定回
路６９等が設けられている。
【０００９】本発明はこの住戸ガスメータ５の機能をそ
のまま利用するものであり、新たに設置する元ガスメー
タ６も、ガス流路５ａやメータ軽量機構５２はスケール
アップされるが、その他の構成は住戸ガスメータ５とほ
ぼ同一となっている。いずれのガスメータ５，６におい
ても、メータ計量機構５２の羽根の回転（ガス流量）を
流量センサ５４で検出し、検出されたパルス信号を流量
パルス入力回路を介してマイクロコンピュータ５１に入
力しており、マイクロコンピュータ５１では、流量パル
スをカウントして得られるガス流量値や、圧力センサ５
５出力、感振器５６出力、テストスイッチ６１及び遮断
スイッチ６２の状態に基いて、各種機能の演算（セキュ
リティ機能、積算機能、テレメータ機能）を行うように
なっている。
のまま利用するものであり、新たに設置する元ガスメー
タ６も、ガス流路５ａやメータ軽量機構５２はスケール
アップされるが、その他の構成は住戸ガスメータ５とほ
ぼ同一となっている。いずれのガスメータ５，６におい
ても、メータ計量機構５２の羽根の回転（ガス流量）を
流量センサ５４で検出し、検出されたパルス信号を流量
パルス入力回路を介してマイクロコンピュータ５１に入
力しており、マイクロコンピュータ５１では、流量パル
スをカウントして得られるガス流量値や、圧力センサ５
５出力、感振器５６出力、テストスイッチ６１及び遮断
スイッチ６２の状態に基いて、各種機能の演算（セキュ
リティ機能、積算機能、テレメータ機能）を行うように
なっている。
【００１０】本発明によるガス漏れ検知装置は、上述の
ように構成されたガスメータ５，６を用いて、元ガスメ
ータ６を共用配管３の入口部に設け、各住戸ガスメータ
５にて計測された住戸ガス流量と、元ガスメータ６にて
計測された元ガス流量とを比較することによりガス漏れ
を判定してガス漏れ検知信号を出力する判定手段７を設
けたものであり、図３の実施例では、各住戸ガスメータ
５にて計測されている住戸ガス流量値ｍｉの合計Ｓと、
元ガスメータ６にて計測されている元ガス流量値Ｍとが
比較され、その差ｄが所定値Ｘ（例えば３リットル／
時）以上のときガス漏れ検知信号を出力するように判定
手段７が形成されている。なお元ガスメータ６は、集合
住宅１の規模に応じて、各フロアあるいは各棟毎に設け
られる。
ように構成されたガスメータ５，６を用いて、元ガスメ
ータ６を共用配管３の入口部に設け、各住戸ガスメータ
５にて計測された住戸ガス流量と、元ガスメータ６にて
計測された元ガス流量とを比較することによりガス漏れ
を判定してガス漏れ検知信号を出力する判定手段７を設
けたものであり、図３の実施例では、各住戸ガスメータ
５にて計測されている住戸ガス流量値ｍｉの合計Ｓと、
元ガスメータ６にて計測されている元ガス流量値Ｍとが
比較され、その差ｄが所定値Ｘ（例えば３リットル／
時）以上のときガス漏れ検知信号を出力するように判定
手段７が形成されている。なお元ガスメータ６は、集合
住宅１の規模に応じて、各フロアあるいは各棟毎に設け
られる。
【００１１】次に動作について説明する。いま図１〜３
において、共用配管３にガス漏れが生じていない場合に
は、各住戸ガスメータ５で計測されている住戸ガス流量
値ｍｉの合計Ｓは、元ガスメータ６で計測されている元
ガス流量値Ｍとほぼ等しくなっている。したがって、そ
の差ｄは住戸ガスメータ５の計測誤差を考慮して設定さ
れる所定値Ｘ以下となり、判定手段７からガス漏れ検知
信号が出力されることはない。共用配管３にガス漏れが
発生した場合には、各住戸ガスメータ５にて計測されて
いる住戸ガス流量値ｍｉの合計Ｓよりも、元ガスメータ
６にて計測されている元ガス流量値Ｍがガス漏れ量だけ
大きくなる。判定手段７では、その差ｄが所定値Ｘ以上
になったときガス漏れが発生したと判定してガス漏れ検
知信号を出力する。
において、共用配管３にガス漏れが生じていない場合に
は、各住戸ガスメータ５で計測されている住戸ガス流量
値ｍｉの合計Ｓは、元ガスメータ６で計測されている元
ガス流量値Ｍとほぼ等しくなっている。したがって、そ
の差ｄは住戸ガスメータ５の計測誤差を考慮して設定さ
れる所定値Ｘ以下となり、判定手段７からガス漏れ検知
信号が出力されることはない。共用配管３にガス漏れが
発生した場合には、各住戸ガスメータ５にて計測されて
いる住戸ガス流量値ｍｉの合計Ｓよりも、元ガスメータ
６にて計測されている元ガス流量値Ｍがガス漏れ量だけ
大きくなる。判定手段７では、その差ｄが所定値Ｘ以上
になったときガス漏れが発生したと判定してガス漏れ検
知信号を出力する。
【００１２】また共用配管３の入口部に設けられている
元弁９には、ガス漏れ検知信号を受けて閉成動作する自
動遮断手段９ａが設けられており、ガス漏れによって引
き起こされる事故を未然に防止している。この元弁９を
元ガスメータ６と一体化すれば、構成を簡略化できる。
また実際には、判定手段７は元ガスメータ６のマイクロ
コンピュータ５１のプログラムを追加することにより構
成されている。また実施例では、この判定手段７と各住
戸ガスメータ５との間の信号伝送を、通信用Ｉ／Ｏ回路
６３あるいはセンサ用Ｉ／Ｏ回路６４を介して有線伝送
するようになっているが、これを無線伝送手段で形成し
て、配線作業を簡略化することも可能である。
元弁９には、ガス漏れ検知信号を受けて閉成動作する自
動遮断手段９ａが設けられており、ガス漏れによって引
き起こされる事故を未然に防止している。この元弁９を
元ガスメータ６と一体化すれば、構成を簡略化できる。
また実際には、判定手段７は元ガスメータ６のマイクロ
コンピュータ５１のプログラムを追加することにより構
成されている。また実施例では、この判定手段７と各住
戸ガスメータ５との間の信号伝送を、通信用Ｉ／Ｏ回路
６３あるいはセンサ用Ｉ／Ｏ回路６４を介して有線伝送
するようになっているが、これを無線伝送手段で形成し
て、配線作業を簡略化することも可能である。
【００１３】図４は他の実施例を示すもので、一定期間
Ｔ（例えば１時間、１日、１週間、１カ月等）の各住戸
ガス流量ｍｉをそれぞれ積算した住戸ガス積算値ｍｉ’
の合計Ｓ’と、上記一定期間Ｔの元ガス流量Ｍを積算し
た元ガス積算値Ｍ’とを比較して、その差Ｄが所定値
Ｘ’以上のときときガス漏れ検知信号を出力するように
判定手段７を形成したものである。この期間Ｔが長くな
るほど漏れ発生から検知までの時間は遅れることになる
が、それだけ検出精度が向上するので、複数の異なった
期間Ｔの判定プログラムを平行して同時に実行するよう
にすれば、緊急を要するガス漏れは短期間で発見でき、
小さなガス漏れも高い精度で検出することができるの
で、より質の高いガス漏れ検知が可能となる。
Ｔ（例えば１時間、１日、１週間、１カ月等）の各住戸
ガス流量ｍｉをそれぞれ積算した住戸ガス積算値ｍｉ’
の合計Ｓ’と、上記一定期間Ｔの元ガス流量Ｍを積算し
た元ガス積算値Ｍ’とを比較して、その差Ｄが所定値
Ｘ’以上のときときガス漏れ検知信号を出力するように
判定手段７を形成したものである。この期間Ｔが長くな
るほど漏れ発生から検知までの時間は遅れることになる
が、それだけ検出精度が向上するので、複数の異なった
期間Ｔの判定プログラムを平行して同時に実行するよう
にすれば、緊急を要するガス漏れは短期間で発見でき、
小さなガス漏れも高い精度で検出することができるの
で、より質の高いガス漏れ検知が可能となる。
【００１４】図５〜６は更に他の実施例を示したもの
で、ガス漏れが発生していない適当な長さの期間におい
て、元ガス流量Ｍ又はＭ’に対する流量差ｄ又はＤの変
化パターンを、図６（ａ）に示すように測定誤差を表わ
す関係曲線として求めておき、この関係曲線に基いて所
定値Ｘ，Ｘ’を補正する誤差補正手段８を設けたもので
あり、この構成により各住戸ガスメータ５の計測誤差に
起因する誤動作を防止して、本発明装置の実用化を実質
上可能にしたものである。一般に各メータ５の計測誤差
の大きさや符号は個々のメータによって異なり、また各
メータのガス使用量もユーザによって異なるので、ガス
メータの集合としての誤差の予測は困難であり、そのた
めにガス漏れ検知信号が累積された誤差の中に埋もれて
しまうという問題があるが、一方において、この計測誤
差は、（ａ）図のように、流量が少ないときほど大き
く、流量が増すにつれて指数関数的に減少する傾向があ
り、またある一定の居住区域におけるガスメータの分布
やそこに居住する住民のガス使用のパターンは、一定期
間で見ると殆ど変化せずに一定の傾向を示すという性質
がある。従ってこの関係曲線を予め求めておき、それに
よって上記所定値Ｘ又はＸ’すなわちガス漏れ検知レベ
ルを補正する手段８を設けておけば、ガス漏れ検知性能
を向上することができる。
で、ガス漏れが発生していない適当な長さの期間におい
て、元ガス流量Ｍ又はＭ’に対する流量差ｄ又はＤの変
化パターンを、図６（ａ）に示すように測定誤差を表わ
す関係曲線として求めておき、この関係曲線に基いて所
定値Ｘ，Ｘ’を補正する誤差補正手段８を設けたもので
あり、この構成により各住戸ガスメータ５の計測誤差に
起因する誤動作を防止して、本発明装置の実用化を実質
上可能にしたものである。一般に各メータ５の計測誤差
の大きさや符号は個々のメータによって異なり、また各
メータのガス使用量もユーザによって異なるので、ガス
メータの集合としての誤差の予測は困難であり、そのた
めにガス漏れ検知信号が累積された誤差の中に埋もれて
しまうという問題があるが、一方において、この計測誤
差は、（ａ）図のように、流量が少ないときほど大き
く、流量が増すにつれて指数関数的に減少する傾向があ
り、またある一定の居住区域におけるガスメータの分布
やそこに居住する住民のガス使用のパターンは、一定期
間で見ると殆ど変化せずに一定の傾向を示すという性質
がある。従ってこの関係曲線を予め求めておき、それに
よって上記所定値Ｘ又はＸ’すなわちガス漏れ検知レベ
ルを補正する手段８を設けておけば、ガス漏れ検知性能
を向上することができる。
【００１５】上記誤差補正手段８として、ガスメータの
平均誤差から理論的に求めた標準的な関係曲線を用いて
も、ある程度の精度は達成できるが、やはり実際に設置
したガスメータで（ａ）図に示したような関係曲線を実
測する方が、遥かに高い精度を実現できる。また実測す
る場合にも、設置時に１回だけ測定して求めた関係曲線
を使用するのは、住民の引越しやガス機器の増設、ある
いは計器類の経年変化等で誤差の傾向も変化するので、
精度が低下していくおそれがある。そこで本実施例で
は、図６（ｂ）に示すような１日毎あるいは１週間毎の
元ガス流量と総住戸ガス流量のデータを蓄積し、このデ
ータから（ａ）図に示すような元ガス流量Ｍと流量差ｄ
との関係曲線を作成し、この関係曲線を一定期間毎に更
新して、これを次の測定期間におけるガス漏れ測定のオ
フセットとして使用するようにしており、これによって
累積された誤差よりも小さいガス漏れ情報を検知し得る
のである。
平均誤差から理論的に求めた標準的な関係曲線を用いて
も、ある程度の精度は達成できるが、やはり実際に設置
したガスメータで（ａ）図に示したような関係曲線を実
測する方が、遥かに高い精度を実現できる。また実測す
る場合にも、設置時に１回だけ測定して求めた関係曲線
を使用するのは、住民の引越しやガス機器の増設、ある
いは計器類の経年変化等で誤差の傾向も変化するので、
精度が低下していくおそれがある。そこで本実施例で
は、図６（ｂ）に示すような１日毎あるいは１週間毎の
元ガス流量と総住戸ガス流量のデータを蓄積し、このデ
ータから（ａ）図に示すような元ガス流量Ｍと流量差ｄ
との関係曲線を作成し、この関係曲線を一定期間毎に更
新して、これを次の測定期間におけるガス漏れ測定のオ
フセットとして使用するようにしており、これによって
累積された誤差よりも小さいガス漏れ情報を検知し得る
のである。
【００１６】（ｂ）図から（ａ）図の関係曲線を具体的
に求めるには、例えば元ガス流量Ｍの値が毎時１立方メ
ートル増減するごとに総住戸ガス流量Ｓを読み込んでデ
ータとして蓄積し、同一の元ガス流量Ｍに対して複数の
ｄが得られたときは、平均をとって精度を上げて行けば
よい。また（ｃ）図に示すような一定期間（１日，１週
間等）の積算値Ｍ’に対するＤの関係曲線を求める場合
は、１日あるいは１週間の積算値Ｄのデータを蓄積する
必要がある。この場合は、元ガス流量Ｍ’の全変化幅の
データを蓄積するのに例えば１年程度を必要とする。従
ってこの周期を短縮するために、ある一つの元ガス流量
Ｍ’（例えば５０立方メートル）に対するＤの平均値
Ｄ’を一定期間ごとに測定し、点（Ｍ’，Ｄ’）を通る
ように標準パターンを平行移動するという略式の方法を
とるようにしてもよい。
に求めるには、例えば元ガス流量Ｍの値が毎時１立方メ
ートル増減するごとに総住戸ガス流量Ｓを読み込んでデ
ータとして蓄積し、同一の元ガス流量Ｍに対して複数の
ｄが得られたときは、平均をとって精度を上げて行けば
よい。また（ｃ）図に示すような一定期間（１日，１週
間等）の積算値Ｍ’に対するＤの関係曲線を求める場合
は、１日あるいは１週間の積算値Ｄのデータを蓄積する
必要がある。この場合は、元ガス流量Ｍ’の全変化幅の
データを蓄積するのに例えば１年程度を必要とする。従
ってこの周期を短縮するために、ある一つの元ガス流量
Ｍ’（例えば５０立方メートル）に対するＤの平均値
Ｄ’を一定期間ごとに測定し、点（Ｍ’，Ｄ’）を通る
ように標準パターンを平行移動するという略式の方法を
とるようにしてもよい。
【００１７】
【発明の効果】本発明によるガス漏れ検知装置は、上述
のように、各住戸ガスメータ５にて計測される住戸ガス
流量値ｍｉの合計Ｓと、元ガスメータ６にて計測される
元ガス流量値Ｍとを比較し、その差ｄが所定値Ｘ以上の
ときガス漏れ判定して検知信号を出力するものであるか
ら、ガス漏れの発生を迅速に検知して、通報したりガス
供給を遮断したりすることができ、それによってガス中
毒やガス爆発等の事故を未然に防止することができる。
のように、各住戸ガスメータ５にて計測される住戸ガス
流量値ｍｉの合計Ｓと、元ガスメータ６にて計測される
元ガス流量値Ｍとを比較し、その差ｄが所定値Ｘ以上の
ときガス漏れ判定して検知信号を出力するものであるか
ら、ガス漏れの発生を迅速に検知して、通報したりガス
供給を遮断したりすることができ、それによってガス中
毒やガス爆発等の事故を未然に防止することができる。
【００１８】また一定期間の各住戸ガス流量をそれぞれ
積算した住戸ガス積算値の合計と、上記一定期間の元ガ
ス流量を積算した元ガス積算値とを比較し、その差が所
定値以上のときときガス漏れ検知信号を出力するように
判定手段を形成すれば、ガス漏れをより確実に検知で
き、誤動作を少なくすることができ、更にまた、過去の
差の変化パターンに基いて所定値を補正する補正手段を
設ければ、検知精度をより向上させることができるとい
う効果がある。
積算した住戸ガス積算値の合計と、上記一定期間の元ガ
ス流量を積算した元ガス積算値とを比較し、その差が所
定値以上のときときガス漏れ検知信号を出力するように
判定手段を形成すれば、ガス漏れをより確実に検知で
き、誤動作を少なくすることができ、更にまた、過去の
差の変化パターンに基いて所定値を補正する補正手段を
設ければ、検知精度をより向上させることができるとい
う効果がある。
【００１９】更にまた、共用配管の入口部に設けた元弁
をガス漏れ検知信号にて閉成する自動遮断手段を設けれ
ば、ガス漏れ検知時に自動的にガス供給を停止できる。
更にまた、元ガスメータと元弁とを一体化すれば、構成
の簡略化が図れるとともに、設置作業が容易になる。更
にまた、判定手段と、元ガスメータ及び各住戸ガスメー
タとの間の信号伝送を無線伝送手段にて形成すれば、配
線作業が不要となり、設置作業を大幅に簡略化でき、判
定手段を元メータに一体化すれば、構成をより簡略化で
きるという効果がある。
をガス漏れ検知信号にて閉成する自動遮断手段を設けれ
ば、ガス漏れ検知時に自動的にガス供給を停止できる。
更にまた、元ガスメータと元弁とを一体化すれば、構成
の簡略化が図れるとともに、設置作業が容易になる。更
にまた、判定手段と、元ガスメータ及び各住戸ガスメー
タとの間の信号伝送を無線伝送手段にて形成すれば、配
線作業が不要となり、設置作業を大幅に簡略化でき、判
定手段を元メータに一体化すれば、構成をより簡略化で
きるという効果がある。
【図１】本発明の一実施例の概略構成図。
【図２】同上の要部回路図。
【図３】同上の動作説明図。
【図４】本発明の他の実施例の動作説明図。
【図５】更に他の実施例の概略構成図。
【図６】（ａ）は誤差補正曲線の一例を示すグラフ、
（ｂ）はガス流量の変化を示すグラフ、（ｃ）は誤差補
正曲線の他の例を示すグラフ。
（ｂ）はガス流量の変化を示すグラフ、（ｃ）は誤差補
正曲線の他の例を示すグラフ。
１ 集合住宅 ２ 住戸 ３ 共用配管 ５ 住戸ガスメータ ６ 元ガスメータ ７ 判定手段 ８ 補正手段 ９ 元弁 ９ａ 自動遮断手段
Claims (5)
- 【請求項１】 各住戸に電子式の住戸ガスメータを設け
ると共に、共用配管の入口付近に電子式の元ガスメータ
を設け、各住戸ガスメータにて計測された住戸ガス流量
の合計と、元ガスメータにて計測された元ガス流量とを
比較し、その流量差が所定値以上のときガス漏れ検知信
号を出力する判定手段を備えたことを特徴とする共用配
管のガス漏れ検知装置。 - 【請求項２】 一定期間の各住戸ガス流量の積算値の合
計と元ガス流量の積算値とを比較し、その流量差が所定
値以上のときガス漏れ検知信号を出力する判定手段を備
えたことを特徴とする請求項１記載の共用配管のガス漏
れ検知装置。 - 【請求項３】 上記一定期間の長さの異なる複数の判定
プログラムを並行して実行する判定手段を備えたことを
特徴とする請求項２記載の共用配管のガス漏れ検知装
置。 - 【請求項４】 上記所定値を予め求めておいた元ガス流
量と総住戸ガス流量の誤差との関係曲線により補正する
誤差補正手段を設けたことを特徴とする請求項１又は２
記載の共用配管のガス漏れ検知装置。 - 【請求項５】 ガス漏れ検知のため採集したデータを記
憶して、これらのデータから元ガス流量と流量差との関
係曲線を作成し、この関係曲線を一定期間毎に更新し
て、これにより上記所定値を補正する誤差補正手段を設
けたことを特徴とする請求項４記載の共用配管のガス漏
れ検知装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18661194A JP3438955B2 (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 共用配管のガス漏れ検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18661194A JP3438955B2 (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 共用配管のガス漏れ検知装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0830882A true JPH0830882A (ja) | 1996-02-02 |
| JP3438955B2 JP3438955B2 (ja) | 2003-08-18 |
Family
ID=16191610
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18661194A Expired - Fee Related JP3438955B2 (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 共用配管のガス漏れ検知装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3438955B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09184745A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-07-15 | Agency Of Ind Science & Technol | ガス漏洩検知システム |
| JP2014518391A (ja) * | 2011-07-07 | 2014-07-28 | マイクロ モーション インコーポレイテッド | 複数のメータを備える流体フローシステムの差分の流れの特性を割り出すための方法および装置 |
| CN104596709A (zh) * | 2014-12-31 | 2015-05-06 | 江苏华富储能新技术股份有限公司 | 一种蓄电池气密性检测装置 |
| CN114484294A (zh) * | 2021-12-29 | 2022-05-13 | 东本电气科技(苏州)有限公司 | 一种燃气立管的检漏方法及检漏装置 |
-
1994
- 1994-07-14 JP JP18661194A patent/JP3438955B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09184745A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-07-15 | Agency Of Ind Science & Technol | ガス漏洩検知システム |
| US5866803A (en) * | 1995-12-28 | 1999-02-02 | Agency Of Industrial Science And Technology | Gas leakage detection system |
| JP2014518391A (ja) * | 2011-07-07 | 2014-07-28 | マイクロ モーション インコーポレイテッド | 複数のメータを備える流体フローシステムの差分の流れの特性を割り出すための方法および装置 |
| CN104596709A (zh) * | 2014-12-31 | 2015-05-06 | 江苏华富储能新技术股份有限公司 | 一种蓄电池气密性检测装置 |
| CN114484294A (zh) * | 2021-12-29 | 2022-05-13 | 东本电气科技(苏州)有限公司 | 一种燃气立管的检漏方法及检漏装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3438955B2 (ja) | 2003-08-18 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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