JPH0830859B2 - 液晶プロジェクター用光源 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、複数台のプロジェクターでマルチ画面の
映像をスクリーンに投映する液晶プロジェクター用光源
に関し、特に１個の光源で色班なしのマルチ画面の映像
をスクリーンに投影できる液晶プロジェクター用光源に
関する。

「従来の技術」 従来、複数台のプロジェクターでマルチ画面の映像を
スクリーンに投映する場合には、例えば第３図で示すよ
うに大きなスクリーンに対して３台の液晶プロジェクタ
ー１′a,1′b,1′ｃを配し、スクリーン14の左側、中
央、右側に各部の映像を投映していた。

上記の各液晶プロジェクター１′a,1′b,1′ｃの各光
源ランプ３から発せられた光は、第４図で示すように反
射ミラー４で反射する。

反射ミラー４で反射された光は、ダイクロイックミラ
ー（赤色反射用）６で赤色のみ反射され、残りの光が透
過する。

ダイクロイックミラー６で反射された光は、反射ミラ
ー15で反射され、LCDパネル16を透過してプロジェクシ
ョンレンズ17に出光される。

また、ダイクロイックミラー６を透過した光は、ダイ
クロイックミラー（青色反射用）７で青色のみ反射さ
れ、残りの光が透過する。

ダイクロイックミラー７で反射された光は、LCDパネ
ル18を透過してから反射ミラー19で反射され、プロジェ
クションレンズ17に出光される。

ダイクロイックミラー７を透過した緑色の光は、LCD
パネル20を透過し反射ミラー5,21で順次反射され、プロ
ジェクションレンズ17に出光される。

ここで、液晶プロジェクター１′a,1′b,1′ｃの光線
の色は、光源ランプ３、ダイクロイックミラー6,7で決
定される。

「発明が解決しようとする課題」 複数台の液晶プロジェクターを使用して１枚のスクリ
ーン上にマルチ映像を投映すると、各液晶プロジェクタ
ーの光源ランプにおける色のバラツキや３色分光用のダ
イクロイックミラーの特性バラツキがあるので、スクリ
ーン上で同一色に合わせることが不可能であり、均一な
色相の映像が得られない。また、複数の液晶プロジェク
ターの内の１個の光源ランプの光量が不足したり、切れ
たりした場合にも不都合が生じた。

この発明は、上記のような問題点に鑑みなされたもの
で、マルチ映像を作る複数台の液晶プロジェクターに同
一色の光を入光させて、均一な色相のマルチ映像が得ら
れる液晶プロジェクター用光源の提供を目的とする。

「課題を解決するための手段」 上述の課題を解決するため、この発明においては、複
数台の液晶プロジェクターによりマルチ画面の映像をス
クリーンに投映する液晶プロジェクターにおいて、１個
の光源ランプと、光源ランプの光を赤色、青色、緑色に
分光する手段と、分光された光を光ファイバに集光する
手段と、光ファイバに入光した光を複数に分割して各液
晶プロジェクターに出光する手段を備えたことを特徴と
するものである。

「作用」 第１図〜第２図で示す実施第一例において、１個の光
源ランプ３からの光が１組（２〜３枚）のダイクロイッ
クミラー6,7,（５）で赤色、青色、緑色の３色の光に分
光される。

３色に分光された各光は、３本の光ファイバ11,12,13
に集光され、使用する液晶プロジェクター1a,1b,1c,・
・・に対応して各色毎分割される。

分割された光は、複数の液晶プロジェクター1a,1b,1c
・・・に出光される。

そして、各液晶プロジェクター1a,1b,1c内のLCDパネ
ル（図示しない）を通過した後に、プロジェクションレ
ンズ（図示しない）を通し、映像をスクリーン14に投映
する。

「実施例」 続いて、この発明に係る液晶プロジェクター用光源の
実施の一例として、３台の液晶プロジェクターにバック
ライト用の光を供給する例について、図面を参照して詳
細に説明する。

この発明は、複数台の液晶プロジェクター1a,1b,1cに
よりマルチ画面の映像をスクリーン14に投映する液晶プ
ロジェクターにおいて、リフレクター２を含む１個の光
源ランプ３と、光源ランプ３の光をダイクロイックミラ
ー6,7等で赤色、青色、緑色に分光する手段と、分光さ
れた光を光ファイバ11,12,13に集光する手段と、光ファ
イバ11,12,13に入光した光（実際には光ファイバ11,12,
13）を複数に分割して各液晶プロジェクター1a,1b,1cに
出光する手段とを備えた液晶プロジェクター用光源であ
る。

第１図において、３台の液晶プロジェクター1a,1b,1c
にバックライト用の光を供給する光供給機構は、リフレ
クター２付の光源ランプ３と、２枚の反射ミラー4,5
と、２枚のダイクロイックミラー（色分割用ミラー）6,
7と、３枚のコンデンサレンズ8,9,10と、３本の光ファ
イバ11,12,13とから構成されている。

そして、光源ランプ３から発せられる光及びリフレク
ター２で反射された光は、反射ミラー４で反射される。

反射ミラー４で反射された光は、ダイクロイックミラ
ー（赤色反射用）６で必要な光（赤色）が反射され、残
りの光が透過する。

ダイクロイックミラー６で反射された光は、コンデン
サレンズ８で集光され、光ファイバ11に入光する。

また、ダイクロイックミラー６を透過した光は、ダイ
クロイックミラー（青色反射用）７で必要な光（青色）
が反射され、残りの光（緑色）が透過する。

ダイクロイックミラー７で反射された光は、コンデン
サレンズ９で集光され、光ファイバ12に入光する。

ダイクロイックミラー７を透過した光は、反射ミラー
５で反射され、その反射光がコンデンサレンズ10で集光
されてから光ファイバ13に入光する。

光ファイバ11,12,13は、第２図で示すように、出口側
においてマルチ画面に必要な液晶プロジェクター1a,1b,
1cの台数分に等分割（実施例では３分割）されている。

各光ファイバ11,12,13で分割された分割光ファイバ11
a〜11c,12a〜12c,13a〜13cは、３台の液晶プロジェクタ
ー1a,1b,1cに出光される。

「発明の効果」 以上のように、この発明に係る液晶プロジェクター用
光源は、複数台の液晶プロジェクターを使用してマルチ
画面の映像をスクリーンに投映する液晶プロジェクター
において、１個の光源ランプの光をダイクロイックミラ
ーで３色に分離して３本の光ファイバに入光させ、その
光ファイバを複数台の液晶プロジェクターに合わせて分
割すると共に、各光ファイバから１本ずつ各液晶プロジ
ェクターに入光させたものである。

よって、各プロジェクター間で発生する色班が発生す
ることなく、均一な色相で一体感のある映像がスクリー
ン上に再現される。

このように、各色に分光された光は、複数の液晶プロ
ジェクター1a,1b,1cにセットされた映像ソースであるLC
Dパネル（図示しない）を通り、各液晶プロジェクター1
a,1b,1cのプロジェクションレンズ（図示しない）によ
って拡大された映像が、スクリーン14に色班のないマル
チ画面の映像として投映される。

尚、上記の液晶プロジェクター1a,1b,1cには、光源が
予め分光、集光されているので、そのためのダイクロイ
ックミラー、コンデンサレンズ等が省略された専用機で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る液晶プロジェクター用光源にお
ける実施の一例を示す説明図、第２図は第１図II-II線
に沿って切断した拡大断面図、第３図は従来例の平面
図、第４図はそのプロジェクターの構成図である。 1a,1b,1c……液晶プロジェクター ３……光源ランプ 4,5……反射ミラー 6,7……ダイクロイックミラー 11,12,13……光ファイバ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−138605（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−164336（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−118624（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−136842（ＪＰ，Ａ) 特公 昭60−10615（ＪＰ，Ｂ２) 特公 平４−35048（ＪＰ，Ｂ２) 特公 平４−33016（ＪＰ，Ｂ２) 実公 昭32−8347（ＪＰ，Ｙ１) 実公 昭32−7990（ＪＰ，Ｙ１)

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数台の液晶プロジェクターによりマルチ
   画面の映像をスクリーンに投映する液晶プロジェクター
   において、１個の光源ランプと、光源ランプの光を赤
   色、青色、緑色に分光する手段と、分光された光を光フ
   ァイバに集光する手段と、光ファイバに入光した光を複
   数に分割して各液晶プロジェクターに出光する手段を備
   えたことを特徴とする液晶プロジェクター用光源。