JPH08308596A - Hlaの検出 - Google Patents

Hlaの検出

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JPH08308596A
JPH08308596A JP8053480A JP5348096A JPH08308596A JP H08308596 A JPH08308596 A JP H08308596A JP 8053480 A JP8053480 A JP 8053480A JP 5348096 A JP5348096 A JP 5348096A JP H08308596 A JPH08308596 A JP H08308596A
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JP
Japan
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sequence
nucleic acid
hla
solution
labeled
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JP8053480A
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English (en)
Inventor
Shintaro Kawai
井 信太郎 川
Shinji Maekawajiri
真 司 前川尻
Hirotaka Nakamoto
本 裕 隆 中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より簡便にかつ大量の検体を検査でき、現在
日本人での存在が知られているすべてのタイプのHLA
−DR抗原のタイピングが可能なプローブセットの提
供。 【解決手段】 下記の配列1〜16で示されるオリゴヌ
クレオチドおよび/またはその相補鎖の一部または全部
からなるプローブセット。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、HLA(ヒト白血球抗原)のタイピングに用
いられるプローブ群に関し、更に詳しくはHLAのうち
DR抗原を遺伝子型にタイピングするのに用いられるプ
ローブ群に関する。
【0002】背景技術 臓器移植を行う場合、臓器の提供者と患者の間でHLA
の型がどれだけ一致しているかが移植成功率に大きく影
響する。HLAが一致しない場合、拒絶反応のため臓器
が患者に生着しなかったり、逆に提供者由来の免疫細胞
のためにGVHDが発生し患者の生命が危険にさらされ
ることになる。また糖尿病など特定の病気の発症率とH
LAの型の関連も指摘されている。HLAのタイピング
はこのような医療技術の高度化に従い重要性を増したと
いえる。
【0003】従来HLAのタイピングは抗体を用いて行
われてきた。しかし抗体はその供給源を経済的にほぼ限
られている上、モノクローナル抗体を得ることが困難な
こともあり、優れた品質の抗体を安定して十分量得るこ
とは困難であるといえる。この問題はHLAの中でも特
にクラスII抗原について顕著となってきている。
【0004】そのため、従来の抗体による検査法に代わ
り、特異性の面で安定した、しかも検査用の試薬の供給
に制限の無い遺伝子によるタイピング法が研究され、種
々の方法が提案されている。また日本骨髄バンク等世界
中で骨髄や腎臓を中心として臓器移植ネットワークが徐
々に規模を拡大してきている。そのためますます、試薬
による量的制限のない遺伝子タイピングで大量の検体を
低コストでタイピングできるものが求められてきてい
る。
【0005】従来、PCR−RFLP法、PCR−SS
O法、PCR−SSP法、PCR−SSCP法等が提案
されている(今日の移植VOL.7 SUPPL 19
94)。また、国際HLAワークショップ(第11回1
991年)ではPCR−SSO法について、標準の反応
条件、プライマー、およびプローブを定めている。
【0006】上記種々の提案にもかかわらず、より簡便
な方法への希求が依然として存在している。骨髄バンク
事業等でのスクリーニングにおいて不可欠な条件として
は、(1)操作が簡易でかつ大量検体処理に適してい
る、(2)対象の集団に見られるほぼ全てのタイプを検
出できる、(3)分類のレベルが適当で、最終検査の実
施対象を実用上支障のない程度の数に絞り込むこと、そ
して(4)作業量、試薬のコスト等とのバランスが取れ
ていることなどが挙げられる。
【0007】本発明者らは先に、第23回日本免疫学会
において12種類のプローブを用いたHLA−DR抗原
のタイピングを提案している。
【0008】
【発明の概要】本発明者らは、今般、先に提案した上記
12種類のプローブに加え、さらに4種類のプローブ、
またはこれらの相補鎖を組み合わせて用いることによ
り、より完全にHLA−DR抗原のタイピングが可能で
あるとの知見を得た。本発明はかかる知見に基づくもの
である。すなわち、本発明はより簡便にかつ大量の検体
を検査できるHLA−DR抗原のタイピングが可能なプ
ローブセットの提供をその目的としている。
【0009】また本発明は、現在日本人での存在が知ら
れているすべてのタイプの判定が可能なプローブセット
の提供をその目的としている。
【0010】本発明によるプローブセットは、下記の配
列1〜16で示されるオリゴヌクレオチドおよび/また
はその相補鎖の一部または全部からなるもの、である。 配列1:CGGTTGCTGGAAAGATGCATC 配列2:ACACTCCCTCTTAGGCTG 配列3:GGCCGGGTGGACAACTAC 配列4:ATGTTTAACCTGCTCCAA 配列5:CCTGATGAGGAGTACTGGAA 配列6:AGCTACTGCGCTTCGAC 配列7:CGTAGAGTACTCCAAGAA 配列8:CTTATACTTACCCTGCCA 配列9:AGACAGGCGGGCCCT 配列10:TCAAACTTATCCTGCTTC 配列11:AAACTTAACCTCCTCCAA 配列12:ACTCTACGTCTGAGTGTC 配列13:ACGGGTGAGTGTTATTTC 配列14:GACCTCCTGGAAGACAGG 配列15:ACATCCTGGAAGACGAGC 配列16:CCCGTAGTTGTGTCTGCA
【0011】上記の配列1〜16で示されるオリゴヌク
レオチドの相補鎖は、具体的には、下記の配列1a〜1
6aで示されるオリゴヌクレオチドである。 配列1a:GATGCATCTTTCCAGCAACCG 配列2a:CAGCCTAAGAGGGAGTGT 配列3a:GTAGTTGTCCACCCGGCC 配列4a:TTGGAGCAGGTTAAACAT 配列5a:TTCCAGTACTCCTCATCAGG 配列6a:GTCGAAGCGCAGTAGCT 配列7a:TTCTTGGAGTACTCTACG 配列8a:TGGCAGGGTAAGTATAAG 配列9a:AGGGCCCGCCTGTCT 配列10a:GAAGCAGGATAAGTTTGA 配列11a:TTGGAGGAGGTTAAGTTT 配列12a:TGCAGACACAACTACGGG 配列13a:GACACTCAGACGTAGAGT 配列14a:GAAATAACACTCACCCGT 配列15a:CCTGTCTTCCAGGAGGTC 配列16a:GCTCGTCTTCCAGGATGT
【0012】
【発明の具体的説明】本発明によるプローブセットに用
いられる配列は、上記配列1〜16の一部または全部お
よび1a〜16aの一部または全部である。これらの配
列は、それぞれHLA−DR抗原の遺伝子にそのタイプ
に対応してハイブリダイズする。すなわち、被験者由来
のDNA、好ましくは白血球より抽出されたDNAと、
上記配列のいずれがハイブリダイズするかにより、HL
A−DR抗原のタイピングを行う。
【0013】それぞれの配列がハイブリダイズするHL
A−DR抗原のタイプは以下のとおりである。この表を
判定表としてHLA−DR抗原のタイプを判定すること
ができる。
【0014】
【表1】
【0015】また、本発明においては、上記配列1〜1
6またはその相補鎖の組み合わせと比較すると、ややそ
の反応性に劣るが、配列5は下記配列19または20
と、配列6は下記配列21〜24のいずれか一つと置換
してHLA−DR遺伝子のタイピングを行うことができ
る。但し、これらの配列を利用する場合には、判定時に
交差反応に注意するなどの配慮が必要である。
【0016】 配列19:CCTGATGAGGAGTACTGGAACAG 配列20:TGATGAGGAGTACTGGAA 配列21:AGTGTCTCTCCAGTAACC 配列22:AGCCCCTGCGCTTCGAC 配列23:AGCTCATGCGCTTCGAC 配列24:AGCTCCAGCGCTTCGAC これらの配列と試料DNAとのハイブリダイゼーション
の有無は、通常用いられる条件下で確認されてよい。
【0017】本発明の好ましい態様によれば、上記配列
は特開平5−192198号公報に記載の方法によっ
て、固相、好ましくはマイクロタイタープレートに一本
鎖核酸として固定化されてタイピングに利用されるのが
好ましい。まず、上記配列を1またはそれ以上繰り返し
(好ましくはタンデムに)含む配列を得て、それを例え
ばM13ファージ、ファージとプラスミドの複合ベクタ
ー(例えばpUC118、pBSM13+、PUCf1
等)に組み込み、一本鎖核酸を得る。特に、上記配列を
5〜200コピー導入したベクターから得られる一本鎖
核酸を用いるのが好ましい。次に、この一本鎖核酸を固
相に固定化する。
【0018】これらの一本鎖核酸を固定化する担体とし
ては、核酸が非特異的に吸着しうるもの、あるいは、官
能基が導入できその官能基と核酸との間で共有結合でき
るものであればいずれの材質のものも、また、いずれの
形状のものも利用可能である。その具体例としては、い
わゆるポリマー製のマイクロプレート、チューブ、ビー
ズ形状のものがあげられる。特にマイクロプレートを用
いるのが、その機械化の容易性から好ましい。
【0019】前記した一本鎖核酸をこれらの担体に固定
化する方法としは、まず化学結合法が挙げられる〔Nucl
eic Acids Res., 15, 5373-5390 (1987)〕。化学結合に
よって核酸を固定化する方法の具体例としては、アミノ
基を導入した担体と核酸をグルタルアルデヒドのような
架橋剤を用いて両者を結合させる方法が挙げられる。ま
た、核酸に官能基(例えばトランスアミネーション反応
により1級のアミノ基)を導入し、適当な架橋剤を用い
て担体上に導入された官能基と結合させることも有効で
ある。
【0020】また、吸着などの非特異的結合によって核
酸を直接担体に固定することもできる。特に担体がマイ
クロプレートである場合は、紫外線照射またはMgCl
の添加により吸着効率をあげることが可能である(特
開昭61−219400号公報)。さらに、核酸とタン
パク質を適当な方法によって化学結合あるいは非特異的
に吸着させ、そのタンパク質と担体との非特異的吸着を
利用して固定化する方法なども有効である。
【0021】本発明において、上記固相に固定化された
配列と試料DNAとのハイブリダイゼーション反応の条
件は適宜選択、決定されてよい。例えば、本工程でのハ
イブリダイゼーション反応は、基本的には、従来の膜を
用いるハイブリダイゼーションと同様に行なうことがで
きる〔B. D. Hames and S. J. Higgins, Nucleic Acid
Hybridization, A Practical Approach, IRL Press (19
85) 〕。
【0022】試料DNAとしては、ヒト白血球由来のD
NAであるのが好ましい。この試料の検出される目的配
列は、上記配列とのハイブリダイズを検出可能なように
標識されているのが好ましい。標識化の方法としては、
例えば、(1)目的核酸に標識物を直接導入する方法、
(2)標識化されたオリゴヌクレオチドプライマーを使
用して目的核酸に相当する核酸あるいは目的核酸と相補
的な核酸を合成する方法、(3)標識化された単位核酸
の存在下、オリゴヌクレオチドプライマーを使用して目
的核酸に相当する核酸あるいは目的核酸と相補的な核酸
を合成する方法などが具体例としてあげられる。
【0023】(1)の目的核酸に標識物を直接導入する
方法としては、目的核酸に光反応でビオチン誘導体を導
入し酵素を結合したストレプトアビジンで検出する方法
〔Nucleic Acids Res., 13, 745 (1985)〕、目的核酸を
スルホン化し酵素標識抗スルホン化抗体を用いて検出す
る方法〔Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 81, 3466-3470
(1984)〕などが、操作の簡便性、迅速性の点から好まし
い。
【0024】一方、前記(2)および(3)の方法とし
ては、特定の核酸配列を増幅する方法〔BIO/TECHNOLOG
Y, 8, 291 (1990) 〕を利用することができる。これら
の方法は目的核酸を増幅するという点で特に注目されて
いるが、それのみならず、比較的簡単に目的核酸に相当
する合成核酸あるいは目的核酸と相補的な合成核酸を標
識化できる点でも利用価値が高い。例えば、PCR法
〔Science, 230, 1350-1354 (1985)〕にあっては、標識
したプライマーを利用するか、あるいは、標識したモノ
ヌクレオチドトリリン酸を利用することにより、標識さ
れた伸長生成物または増幅生成物を得ることができる。
また、Qβレプリカーゼを利用する増幅法〔BIO/TECHNO
LOGY, 6, 1197 (1988)〕にあっては、同様に標識したモ
ノヌクレオチドトリリン酸を利用することによって標識
された伸長生成物または増幅生成物を得ることができ
る。また、前述した以外の核酸増幅法においても、伸長
反応または増幅反応によって取り込まれるモノヌクレオ
チドトリリン酸やオリゴヌクレオチドを標識しておくこ
とによって伸長生成物または増幅生成物を標識すること
ができる。特に(2)の方法が本発明にあっては好まし
い。
【0025】ここで使用する標識物質とは、ハイブリダ
イゼーション操作後にこの物質を検出し得るものである
ならば、放射性、非放射性を問わない。取扱いの容易
性、保存性、廃棄処理等から、また本発明の効果を最も
よく享有するものとして、非放射性の標識物質が好まし
い。
【0026】非放射性の標識物質としては、例えばビオ
チン、2,4‐ジニトロフェニル基、ジゴキシゲニン等
のハプテン、フルオレセインおよびその誘導体〔例え
ば、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)
等〕、ローダミンおよびその誘導体〔例えば、テトラメ
チルローダミンイソチオシネート(TRITC)、テキ
サスレッド等〕、4‐フルオロ‐7‐ニトロベンゾフラ
ン(NBDF)およびダンシルなどの蛍光物質あるいは
アクリジン等の化学発光物質が挙げられる。これらによ
りオリゴヌクレオチドを標識する場合は、いずれも公知
手段(特開昭59−93098号、特開昭59−930
99号各公報参照)により、標識化を行うことができ
る。また、ヌクレオチド三リン酸を標識する場合は公知
手段〔Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 80, 4045 (1983)
、特開昭63−152364公報〕に準じて行うか、
市販品を利用することができる。
【0027】本発明の好ましい態様によれば、この試料
DNAの標識は標識化されたオリゴヌクレオチドプライ
マーを使用し、PCR法によって増幅と同時に行われる
のが好ましい。さらに本発明の最も好ましい態様によれ
ば、標識されたプライマーとして下記の配列17および
18を用いるのが好ましい。 配列17:CCGCTGCACTGTGAAGCTCT 配列18:TCGTGTCCCCACAGCACGT このプライマーの使用により、非特異的な反応が防止さ
れ、HLA−DR抗原をコードする遺伝子のみを増幅す
ることができ、より明確なタイピングを行うことができ
る。
【0028】本発明において、上記配列と試料DNAと
のハイブリダイズの有無を検出する操作は、存在する標
識の種類に応じて適宜選択され、決定されてよい。
【0029】ここで、目的核酸に存在する標識が直接検
出可能なものである場合、すなわち標識が例えばラジオ
アイソトープ、蛍光物質、色素などである場合には、標
識核酸が固相に結合した状態で検出操作を行うかまたは
標識物を核酸と結合したまま、あるいは標識物を核酸か
ら切り放した状態で溶液中に遊離させた後、その標識に
応じた方法によって検出操作を行なう。また、標識が間
接的に検出可能なものである場合、すなわち標識が例え
ばビオチン,ハプテンなどの特異的結合反応のリガンド
である場合、一般的にそれらの検出に用いられているよ
うに、直接信号を発生する標識あるいは信号を発生する
反応を触媒する酵素を結合した受容体(たとえばアビジ
ンまたは抗体)を使用して検出操作を行う。
【0030】
【実施例】実施例1 特開平5−192198号公報に開示された方法に従
い、下記の第1表に示される16種類の配列のそれぞれ
について、その配列が約50回繰り返された配列を含む
一本鎖DNAを調製した。得られたそれぞれの一本鎖D
NAをマイクロタイタープレートに次のように固定し
た。まず、0.75M塩化ナトリウム、0.15Mトリ
ス−塩酸、および0.15M塩化マグネシウム(pH
8.0)溶液に前記一本鎖DNAを溶解し、4μg/m
l溶液を調製した。この一本鎖DNA溶液をマイクロタ
イタープレートに1ウエル当たり100μlずつ加え
た。プレートにふたをして37℃16時間放置した後、
洗浄緩衝液(1M塩化ナトリウム、0.1Mトリス−塩
酸、2mM塩化マグネシウム、0.1%ツイーン20
(pH9.3))で3回洗浄した。
【0031】ヒト白血球より抽出したDNAをサンプル
とし、5′側にビオチン標識した配列17および配列1
8をプライマーとして、PCR法により30サイクルの
増幅を行った。得られた増幅物を熱変性した後、その5
μlを、ハイブリダイゼーション溶液100μlが入れ
られた上記の一本鎖DNAが固定されたウエルに添加
し、58℃で1時間放置した。液を棄てた後、65℃の
3M塩化テトラメチルアンモニウム溶液200μlを加
え、65℃で5分間放置した。液を棄て再び65℃の3
M塩化テトラメチルアンモニウム溶液200μlを加
え、65℃で10分間放置した。液を棄てた後、酵素希
釈液(0.3M塩化ナトリウム、0.1Mトリス塩酸、
2mM塩化マグネシウム、0.05%ツイーン20(p
H7.5))300μlで3回洗浄した。液を除去した
後、酵素希釈液で5000倍に希釈したペルオキシダー
ゼ標識アビジン(ベクター社製)100μlを加え、室
温に15分間放置した。液を除去後、酵素希釈液300
μlで3回洗浄した。発色基質液(1.5mM 2,
2′‐アジノ‐ビス‐(3‐エチルベンゾチアゾリン‐
6‐スルホニックアシッド)ジアンモニウム、0.01
5% H2O2含有0.2M酒石酸緩衝液pH4.4)
を加え、15分間室温で反応させた後、415nmの吸
光度を測定した。
【0032】各配列の吸光度は下記の表に示される通り
であった。また、その結果より、各サンプルについてD
R遺伝子のタイプを判定した。その結果は下記の表に示
される通りであった。
【0033】 第1表 サンプル 62 K W 配列1 0.11 0.10 0.10 2 2.32 0.15 0.13 3 0.16 1.99 0.17 4 0.13 1.10 0.12 5 0.11 0.11 0.11 21 0.14 0.42 0.43 7 0.11 0.97 1.49 8 0.15 0.15 0.15 9 0.10 0.11 0.11 10 1.36 0.15 0.14 11 0.12 0.12 0.12 12 0.10 0.36 0.62 13 0.16 0.19 0.15 14 0.13 0.13 0.13 15 0.11 0.12 1.50 16 1.11 1.31 1.78 DRタイプ (1501-1503/ (0301-0303,0401 (1301/1302/1304, 1601,0901) /0403-0411/1410) 1301-1307/1401/ 1402/1405/1409)
【0034】実施例2 上記実施例1を同様の実験を別のサンプルに対して行っ
た。その結果は次の表に示される通りであった。また、
その結果より、各サンプルについてDR遺伝子タイプを
判定した。その結果は下記の表に示される通りであっ
た。
【0035】 第2表 サンプル OKB17 OKB35 N 配列1 0.11 0.33 2.37 2 0.19 3.00 0.15 3 0.29 1.15 0.19 4 1.13 0.17 0.14 5 0.12 0.13 0.13 21 0.13 0.18 0.15 7 0.11 0.11 0.952.06 0.19 0.14 9 0.12 0.12 1.25 10 0.15 0.39 0.16 11 0.12 1.95 0.12 12 0.11 0.12 0.10 13 0.24 0.20 1.32 14 0.11 0.13 0.12 15 0.10 0.10 0.10 16 2.22 2.07 1.99 DRタイプ (0401/0403- (1501-1503/ (0101/0102, 0411/1410,0701) 1601,1001) 0801/0804)
【0036】実施例3 特開平5−192198号公報に開示された方法に従
い、配列6、配列21、配列22、配列23、および配
列24のそれぞれについて、その配列が約50回繰り返
された配列を含む一本鎖DNAを調製した。得られたそ
れぞれの一本鎖DNAをマイクロタイタープレートに次
のように固定した。まず、0.75M塩化ナトリウム、
0.15Mトリス‐塩酸、および0.15M塩化マグネ
シウム(pH8.0)溶液に上記一本鎖DNAを溶解
し、4μg/ml溶液を調製した。この一本鎖DNA溶
液をマイクロタイタープレートに1ウエル当たり100
μlずつ加えた。プレートにふたをして37℃16時間
放置した後、洗浄緩衝液(1M塩化ナトリウム、0.1
Mトリス‐塩酸、2mM塩化マグネシウム、0.1%ツ
イーン20(pH9.3))で3回洗浄した。
【0037】ヒト白血球より抽出したDNAをサンプル
とし、5′側にビオチン標識した配列17および配列1
8をプライマーとしてPCR法により35サイクルの増
幅を行った。得られた増幅物を熱変性した後、その5μ
lを、ハイブリダイゼーション溶液100μlが入れら
れた上記の一本鎖DNAが固定されたウエルに添加し、
58℃で1時間放置した。液を棄てた後、65℃の3M
塩化テトラメチルアンモニウム溶液200μlを加え、
65℃で5分間放置した。液を棄てて再び65℃の3M
塩化テトラメチルアンモニウム溶液200μlを加え、
65℃で10分間放置した。液を棄てた後、酵素希釈液
(0.3M塩化ナトリウム、0.1Mトリス‐塩酸、2
mM塩化マグネシウム、0.05%ツイーン20(pH
7.5)200μlで3回洗浄した。液を除去した後、
酵素希釈液で2000倍に希釈したアルカリホスファタ
ーゼ標識アビジン(BRL社製)100μlを加え、室
温に15分間放置した。液を除去後、酵素希釈液200
μlで3回洗浄した。発色基質液(4mgp‐ニトロフ
ェニルリン酸、1Mジエタノールアミン、0.5mM塩
化マグネシウムpH9.8)を加え、60分間室温で反
応させた後、405nmの吸光度を測定した。各配列の
吸光度は次の表に示される通りであった。
【0038】 第3表 配 列 サンプル DRB1タイプ 6 21 22 23 24 22 1201, 0801 1.50 1.37 0.53 0.12 0.08 65 0901, 1201 1.49 1.21 0.41 0.15 0.24 69 0403, 1201 1.88 1.68 0.26 0.16 0.11 107 0803, 1201 1.06 0.75 0.29 0.11 0.07 108 0101, 0406 DRB4*0101 0.11 0.13 0.36 0.06 0.05 64 1502, 1403 DRB3*0101 0.25 0.18 0.54 0.12 0.10 121 0901, 1403 DRB3*0101 0.02 0.14 0.38 0.01 0.00 117 0901, 1101 DRB3*0202 0.02 0.27 0.92 0.01 0.02
【0039】実施例4 配列6および21のみについて、実施例3と一部共通す
るサンプルについて、実施例3と同様の実験を行った。
各配列の吸光度は次の表に示される通りであった。
【0040】 第4表 配列 サンプル DRB1タイプ 6 21 22 1201, 0801 0.62 0.46 69 0403, 1201 0.45 0.40 107 0803, 1201 1.00 0.96 92 1502, 1101 0.14 0.20 93 0405, 1101 0.10 0.23 117 0901, 1101 DRB3*0202 0.11 0.18 118 1101, 1405 0.14 0.22 64 1502, 1403 DRB3*0101 0.14 0.10
【0041】実施例5 特開平5−192198号公報に開示された方法に従
い、配列5、配列5a、配列19、配列19a、および
配列20のそれぞれについて、その配列が約50回繰り
返された配列を含む一本鎖DNAを調製した。得られた
それぞれの一本鎖DNAをマイクロタイタープレートに
次のように固定した。まず、0.75M塩化ナトリウ
ム、0.15Mトリス‐塩酸、および0.15M塩化マ
グネシウム(pH8.0)溶液に上記一本鎖DNAを溶
解し、4μg/ml溶液を調製した。この一本鎖DNA
溶液をマイクロタイタープレートに1ウエル当たり10
0μlずつ加えた。プレートにふたをして37℃16時
間放置した後、洗浄緩衝液(1M塩化ナトリウム、0.
1Mトリス‐塩酸、2mM塩化マグネシウム、0.1%
ツイーン20(pH9.3))で3回洗浄した。
【0042】ヒト白血球より抽出したDNAをサンプル
とし、5′側にビオチン標識した配列17および配列1
8をプライマーとしてPCR法により35サイクルの増
幅を行った。得られた増幅物を熱変性した後、その5μ
lを、ハイブリダイゼーション溶液100μlが入れら
れた上記の一本鎖DNAが固定されたウエルに添加し、
58℃で1時間放置した。液を棄てた後、65℃の3M
塩化テトラメチルアンモニウム溶液200μlを加え、
65℃で5分間放置した。液を棄てて再び65℃の3M
塩化テトラメチルアンモニウム溶液200μlを加え、
65℃で10分間放置した。液を棄てた後、酵素希釈液
(0.3M塩化ナトリウム、0.1Mトリス‐塩酸、2
mM塩化マグネシウム、0.05%ツイーン20(pH
7.5))200μlで3回洗浄した。液を除去した
後、酵素希釈液で2000倍に希釈したアルカリホスフ
ァターゼ標識アビジン(BRL社製)100μlを加
え、室温に15分間放置した。液を除去後、酵素希釈液
200μlで3回洗浄した。発色基質液(4mgp‐ニ
トロフェニルリン酸、1Mジエタノールアミン、0.5
mM塩化マグネシウムpH9.8)を加え、60分間室
温で反応させた後、405nmの吸光度を測定した。各
配列の吸光度は次の表に示される通りであった。
【0043】 第5表 配 列 サンプル DRB1タイプ 5 5a 19 19a 20 JRC30 0.855 0.413 0.588 0.485 0.321 69 0403, 1201 0.117 0.091 0.203 0.109 0.095 93 0405, 1101 0.552 0.254 0.398 0.283 0.209 118 1101, 1405 0.582 0.439 0.804 0.365 0.395
【0044】実施例6 配列5、配列19、および配列20のみについて、実施
例5と一部共通するサンプルについて、実施例5と同様
の実験を行った。各配列の吸光度は次の表に示される通
りであった。
【0045】 第6表 配 列 サンプル DRB1タイプ 5 19 20 23 0901 0.022 0.057 0.075 63 0403 0.026 0.171 0.041 92 1502, 1101 0.461 0.392 0.194 93 0405, 1101 0.515 0.513 0.266 117 0901, 1101 0.538 0.470 0.375 118 1101, 1405 0.421 0.393 0.310 K 0301, 0403 0.040 0.184 0.022
【0046】実施例7 特開平5−192198号公報に開示された方法に従
い、下記の第7表に示された16種類の配列のそれぞれ
について、その配列が約50回繰り返された配列を含む
一本鎖DNAを調製した。得られたそれぞれの一本鎖D
NAをマイクロタイタープレートに以下のように固定し
た。まず、0.75M塩化ナトリウム、0.15Mトリ
ス−塩酸、および0.15M塩化マグネシウム(pH
8.0)溶液に前記一本鎖DNAを溶解し、4μg/m
l溶液を調製した。この一本鎖DNA溶液をマイクロタ
イタープレートに1ウエル当たり100μlずつ加え
た。プレートにふたをして37℃16時間放置した後洗
浄緩衝液(1M塩化ナトリウム、0.1Mトリス−塩
酸、2mM塩化マグネシウム、0.1%ツイーン20
(pH9.3))で3回洗浄した。
【0047】ヒト白血球より抽出したDNAをサンプル
とし、に5′側にビチオン標識した配列17および配列
18をブライマーとして、PCR法により30サイクル
の増幅を行った。得られた増幅物を熱変性した後、その
5μlを、ハイブリダイゼーション溶液100μlが入
れられた上記の一本鎖DNAが固定されたウエルを添加
し、58℃で1時間放置した。液を棄てた後、65℃の
3M塩化テトラメチルアンモニウム溶液200μlを加
え、65℃で5分間放置した。液を棄て再び65℃の3
M塩化テトラメチルアンモニウム溶液200μlを加
え、65℃で10分間放置した。液を棄てた後、酵素希
釈液(0.3M塩化ナトリウム、0.1Mトリス−塩
酸、2mM塩化マグネシウム、0.05%ツイーン20
(pH7.5))、300μlで3回洗浄する。液を除
去した後、酵素希釈液で5000倍に希釈したペルオキ
シダーゼ標識アビジン100μlを加え、室温に15分
間放置した。液を除去後酵素希釈液300μlで3回洗
浄した。発色基質液(1.5mM2,2′‐アジノービ
ス‐(3‐エチルベンチアゾリン‐6‐スルホニックア
シッド)ジアンモニウム、0.015% H含有
0.2M酒石酸緩衝液pH4.4)を加え、15分間室
温で反応させた後、415nmの吸光度を測定した。
各配列の吸光度は下記の表に示される通りであった。ま
た、その結果より、各サンプルについてDR遺伝子のタ
イプを判定した。その結果は下記の表に示される通りで
あった。
【0048】 第7表 サンプル N O 配列1 3.58 0.03 2 0.13 0.05 3 0.18 0.10 4 0.09 0.03 5 0.09 0.03 6 0.12 2.36 7 1.20 1.13 8 0.11 0.04 9 2.13 0.04 10 0.20 0.05 11 0.09 0.04 12 0.03 0.43 13 1.57 1.72 14 0.04 0.06 15 0.02 1.24 16 2.77 3.27 DRタイプ(0101/0102,0801/0804) (1201/1202,1301/1302/1304)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の配列1〜16で示されるオリゴヌク
    レオチドおよび/またはその相補鎖の一部または全部か
    らなる、HLA−DR抗原の遺伝子のタイピングに用い
    られるプローブセット。 配列1:CGGTTGCTGGAAAGATGCATC 配列2:ACACTCCCTCTTAGGCTG 配列3:GGCCGGGTGGACAACTAC 配列4:ATGTTTAACCTGCTCCAA 配列5:CCTGATGAGGAGTACTGGAA 配列6:AGCTACTGCGCTTCGAC 配列7:CGTAGAGTACTCCAAGAA 配列8:CTTATACTTACCCTGCCA 配列9:AGACAGGCGGGCCCT 配列10:TCAAACTTATCCTGCTTC 配列11:AAACTTAACCTCCTCCAA 配列12:ACTCTACGTCTGAGTGTC 配列13:ACGGGTGAGTGTTATTTC 配列14:GACCTCCTGGAAGACAGG 配列15:ACATCCTGGAAGACGAGC 配列16:CCCGTAGTTGTGTCTGCA
  2. 【請求項2】核酸試料と、請求項1記載のオリゴヌクレ
    オチドおよび/またはその相補鎖の一部または全部との
    相補性の有無を検出することを含んでなる、HLA−D
    R抗原の遺伝子のタイピング法。
  3. 【請求項3】核酸試料が、下記の配列17および18: 配列17:CCGCTGCACTGTGAAGCTCT 配列18:TCGTGTCCCCACAGCACGT で表されるオリゴヌクレオチドをプライマーとして増幅
    されたものである、請求項2記載のHLA−DR抗原の
    遺伝子のタイピング法。
  4. 【請求項4】HLA−DR抗原の遺伝子タイピング用キ
    ットであって、 固相担体と、標識プライマーとを含んでなり、前記固相
    担体には、請求項1に記載のオリゴヌクレオチドおよび
    /またはその相補鎖の一部または全部を含む一本鎖核酸
    が固定されてなり、該オリゴヌクレオチドおよびその相
    補鎖のそれぞれは1またはそれ以上繰り返していてもよ
    く、 前記標識プライマーが請求項3に記載の配列17および
    18で表される配列を含んでなるプライマーであること
    を特徴とする、キット。
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