JPH08308430A - オゾンによるアンモニアの浄化方法 - Google Patents

オゾンによるアンモニアの浄化方法

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JPH08308430A
JPH08308430A JP14420995A JP14420995A JPH08308430A JP H08308430 A JPH08308430 A JP H08308430A JP 14420995 A JP14420995 A JP 14420995A JP 14420995 A JP14420995 A JP 14420995A JP H08308430 A JPH08308430 A JP H08308430A
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JP
Japan
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ozone
ammonia
concentration
seawater
oxidant
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JP14420995A
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English (en)
Inventor
Giichi Harada
義一 原田
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Takaoka Toko Co Ltd
Original Assignee
Takaoka Electric Mfg Co Ltd
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Publication date
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  • Removal Of Specific Substances (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 海水魚の畜養水槽で前記海水魚が排泄するア
ンモニアをオゾンで浄化する方法において、海水中のア
ンモニアを分解するために必要となる最適量のオゾンを
自動的に供給することにより、常に安定した浄化効果を
発揮させるとともに、ランニングコストを低減し、また
水質管理やオゾン供給量の調整をはじめとする繁雑な作
業を解消する。 【構成】 オゾン反応槽3内でアンモニアがオゾンによ
り処理されたときに、海水中に残留する次亜塩素酸イオ
ンあるいは次亜臭素酸イオンなどのオキシダント濃度を
オキシダント濃度計で計測し、このオキシダント濃度が
あらかじめ定められた濃度を上回るときにはオゾン供給
量を減少させ、かつ下回るときにはオゾン供給量を増加
させるように、オゾン発生量制御部10でオゾン発生部
11のオゾン発生量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海水魚を対象とした畜
養システムにおけるオゾンによるアンモニアの浄化方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に従来の海水魚の畜養システムにお
けるオゾンによるアンモニアの浄化方法を示す。海水が
満たされた畜養水槽1内には海水魚が畜養される。この
畜養水槽1内には海水魚の排泄物であるアンモニアが蓄
積されるが、このアンモニアは海水魚の生育を阻害する
ので、アンモニアを浄化して除去することが必要とな
る。従来のアンモニアの浄化方法は、畜養水槽1内のア
ンモニアが蓄積された海水を循環ポンプ2を介してオゾ
ン反応槽3に移送し、オゾン反応槽3にはオゾン発生機
15から一定量のオゾンガス4aを連続的に供給するこ
とにより、アンモニアの分解を行った後、処理水中に残
留する海水魚に有害な次亜塩素酸イオンや次亜臭素酸イ
オンなどのオキシダントを触媒槽6で除去し、畜養水槽
1に返送する方法が用いられている。
【0003】この場合、海水中のアンモニア濃度をリア
ルタイムで計測できる方法が無いため、オゾン反応槽3
へのオゾンガス4aの供給量は、あらかじめ畜養する海
水魚のアンモニア排泄量を試算し、このアンモニア排泄
量を分解するために必要なオゾン供給量、例えば試算し
たアンモニア排泄量の20〜30倍相当のオゾン量を供
給している。なお、オゾン反応槽3内で余剰となったオ
ゾンガス4aは、排オゾン分解器7によって分解されて
排気される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に海水魚のアンモ
ニア排泄量は魚種により異なるとともに、飼育環境によ
っても大きく変動する。したがって、上記従来のアンモ
ニアの浄化方法においては、アンモニア排泄量の試算は
経験的に想定し、ある程度の変動を加味して余裕を持た
せたオゾン供給条件が用いられるため、過剰のオゾンガ
ス4aが供給されるケ−スが多い。
【0005】ところが、過剰のオゾンガス4aを供給し
た場合には、処理水中に多量のオキシダントが生成さ
れ、後段の触媒槽6の寿命を短くする原因となる。ま
た、従来のオゾンによる浄化方法を養殖システムに適用
した場合、アンモニア排泄量は魚体の成長にともない著
しく増加するため、手分析等の手段を用いて水質を測定
し、かつ水質の変動にともない、オゾン供給量を人為的
に増加させる必要があった。
【0006】そこで本発明は、海水中のアンモニアを分
解するために必要となる最適量のオゾンを自動的に供給
させることにより、常に安定した浄化効果を発揮させる
とともに、生成されるオキシダントを最低限に押さえ、
触媒槽の負荷を軽減し、さらに水質の分析やオゾン供給
量の調整などの繁雑な作業を解消することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、海水が満た
された畜養水槽内で海水魚を畜養し、前記海水中に蓄積
される前記海水魚の排泄物であるアンモニアをオゾン反
応槽内でオゾンにより分解する方法において、前記オゾ
ン反応槽内で前記アンモニアが前記オゾンにより処理さ
れたときに、前記海水中に残留する次亜塩素酸イオンあ
るいは次亜臭素酸イオンなどのオキシダント濃度を計測
し、このオキシダント濃度があらかじめ定められた濃度
を上回るときにはオゾン供給量を減少させ、かつ下回る
ときにはオゾン供給量を増加させる。
【0008】
【作用】上記本発明のオゾンによるアンモニアの浄化方
法は、海水中のアンモニア濃度によってオゾン供給量を
決定するのではなく、オゾン反応槽内の海水中に残留す
るオキシダント濃度によってオゾン供給量を決定するの
で、リアルタイムでオゾン供給量を決定することがで
き、常時、最適なオゾン供給条件を維持できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図3を参照し
て説明する。図1は本発明のオゾンによるアンモニアの
浄化方法の一例を示す図である。海水魚の排泄するアン
モニアが蓄積された畜養水槽1内の海水は、循環ポンプ
2を介してオゾン反応槽3に移送され、オゾン反応槽3
にはオゾン発生機5からオゾンガス4aが連続的に供給
される。なお、オゾン反応槽3で十分なオゾン処理を行
った後、触媒槽6で残留するオキシダントを除去し、畜
養水槽1に返送される。また、オキシダント濃度計8
は、オゾン反応槽3から流出する処理水中のオキシダン
ト濃度を連続的に計測し、アナログ信号、又はデジタル
信号をオゾン発生機5内の演算部9に伝送する。演算部
9では計測結果に基づき、処理水中のアンモニアの有無
を判定し、オゾン供給量の増加、あるいは減少させる信
号をオゾン発生量制御部10に伝送しており、オゾン発
生量制御部10では、オゾン発生部11への印加電圧を
調整し、供給オゾンガス濃度を変化させることでオゾン
供給量を制御する。
【0010】なお、オキシダント濃度計8は海水の干渉
作用を踏まえて、次亜塩素酸イオン及び次亜臭素酸イオ
ンなどのオキシダントが吸収する260nm付近の紫外
光の吸光度がリアルタイムで計測できる吸光光度計、例
えば液相オゾン濃度計を校正して利用すればよい。
【0011】海水中でのオゾンによるアンモニアの分解
は、下記の化1に表されるように、海水に含まれる塩素
イオンおよび臭素イオンなどのハロゲンイオン(式中、
X-と記する。)の触媒作用によって達成され、アンモ
ニアを分解する過程では次亜塩素酸イオンおよび次亜臭
素酸イオンなどのオキシダント(式中、OX- と記す
る。)が生成される。
【0012】
【化1】
【0013】ここで、オゾンによるアンモニア分解傾向
およびオキシダントの生成傾向を図2を用いて説明す
る。10000ppmのオゾンガス4aを供給した場合
のオゾン注入率に対するアンモニア濃度の推移を実線2
0に示し、このとき生成されるオキシダント濃度の推移
を破線21に示す。
【0014】海水中のアンモニア濃度はオゾン注入率の
増加にともない減少する傾向を示し、最終的には完全に
除去されている。また、このとき生成されるオキシダン
トはアンモニアの分解が進行している間は、点a〜点b
間で表される一定の濃度Aで安定化し、アンモニアの分
解が終了した後は、点b以降で表されるように著しく増
加する傾向を示している。
【0015】本発明では、処理水中のオキシダント濃度
が、点cで表されるアンモニア分解後のオキシダント濃
度A+αを上回った時に、オゾン供給量を任意の比率、
例えば10%減少させ、また処理水中のオキシダント濃
度がA+αを下回った時に、オゾン供給量を任意の比
率、例えば10%増加させる方法をとる。なお、αは任
意に設定される値であって、より最適なオゾン供給条件
を維持させるためには、オキシダント濃度計8の測定限
界を踏まえた、できるだけ小さな値を選択することが望
ましい。
【0016】また、前記オキシダントの生成傾向は、供
給オゾンガス濃度を変化させた場合には、同様の推移を
示すものの、安定化する濃度(以下、A値と記する。)
は異なる値をとる。図3に、オキシダントの生成傾向に
おける供給オゾンガス濃度とA値の関係を示す。ここ
で、実線30は供給オゾンガス濃度とA値の関係を示
し、破線31はA値に任意の値αを加えたオキシダント
濃度である。したがって、破線31は各供給オゾンガス
濃度における図2に示す点cのオキシダント濃度A+α
を表す。
【0017】本発明では、オゾン発生機5内の演算部9
に、図3の破線31のデ−タをあらかじめ記憶させてお
き、演算部9にオキシダント濃度計8の計測値とオゾン
発生量制御部10の設定値(供給オゾンガス濃度)の2
つの情報を伝送することにより、処理水中のアンモニア
の有無を判定し、オゾン供給量を制御する。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のオゾンに
よるアンモニアの浄化方法は常に最適量のオゾンを供給
できるため、水質管理やオゾン供給量の調整などの繁雑
な作業が解消され、安定した浄化効果を維持することが
可能となる。また、オゾンの発生に必要な電気量を最小
限にとどめることができ、さらにオゾン反応槽で生成さ
れるオキシダントも最低限に押さえられるため、触媒槽
の負荷も軽減され、ランニングコストを大幅に低減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】オゾンによるアンモニアの浄化方法の実施例を
示す図である。
【図2】オゾンによるアンモニア分解傾向およびオキシ
ダントの生成傾向を示した説明図である。
【図3】オキシダント濃度と供給オゾンガス濃度の関係
を示した説明図である。
【図4】従来のオゾンによるアンモニアの浄化方法を示
した説明図である。
【符号の説明】
1 畜養水槽 2 循環ポンプ 3 オゾン反応槽 4aオゾンガス 5 オゾン発生機 6 触媒槽 8 オキシダント濃度計 9 演算部 10 オゾン発生量制御部 11 オゾン発生部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】海水が満たされた畜養水槽内で海水魚を畜
    養し、前記海水中に蓄積される前記海水魚の排泄物であ
    るアンモニアをオゾン反応槽内でオゾンにより分解する
    方法において、 前記オゾン反応槽内で前記アンモニアが前記オゾンによ
    り処理されたときに、前記海水中に残留する次亜塩素酸
    イオンあるいは次亜臭素酸イオンなどのオキシダント濃
    度を計測し、 このオキシダント濃度があらかじめ定められた濃度を上
    回るときにはオゾン供給量を減少させ、かつ下回るとき
    にはオゾン供給量を増加させる、 ことを特徴とするオゾンによるアンモニアの浄化方法。
JP14420995A 1995-05-19 1995-05-19 オゾンによるアンモニアの浄化方法 Pending JPH08308430A (ja)

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