JPH08308201A - 振動アクチュエータ - Google Patents

振動アクチュエータ

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JPH08308201A
JPH08308201A JP10356695A JP10356695A JPH08308201A JP H08308201 A JPH08308201 A JP H08308201A JP 10356695 A JP10356695 A JP 10356695A JP 10356695 A JP10356695 A JP 10356695A JP H08308201 A JPH08308201 A JP H08308201A
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JP
Japan
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yoke
ring
fixed shaft
magnet
solenoid coil
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JP10356695A
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English (en)
Inventor
Minoru Ogusu
実 小楠
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Foster Electric Co Ltd
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Foster Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気回路のロスが少なく、簡単な構成で、充
分な大きさの振動を発生して外部に取り出すことが可能
な振動アクチュエータを実現する。 【構成】 ベース部の中心部に垂直に支持された固定軸
33と、この固定軸と平行するように固定軸周囲に取り
付けられたソレノイドコイル36と、それぞれの平面に
着磁されたリング状磁石42と、中空円筒部とつば部と
を有し、保持手段を介して中空円筒部が固定軸の軸方向
に移動可能に支持され、つば部がリング状磁石の一方の
着磁面と密着し、中空円筒部の外周面がソレノイドコイ
ル内周面と対向するように配設された第1のヨーク41
と、リング状磁石の他方の着磁面と密着し、内周部がソ
レノイドコイルの外周面と対向するように配設されたリ
ング状の第2のヨーク43と、第1のヨークを固定軸上
でベース部に対して移動可能な状態で所定の位置に静止
させるスプリング45,46とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動アクチュエータに関
し、更に、詳しくは、振動キャンセラー用アクチュエー
タの駆動源等に好適なムービングマグネット型の振動ア
クチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】ムービングコイル型の振動アクチュエー
タとして、実開平1−171578号公報に開示された
ものがある。図4は上述の実開平1−171578号公
報に記載された振動アクチュエータの構成を示す構成図
である。この図4において、1は中空円筒状のサイドヨ
ーク、2はサイドヨークの内壁面に対して、外筒面が一
定の間隔を持って配設される中空円筒状のセンターヨー
クである。
【0003】サイドヨーク1の内壁面には、第1及び第
2のコイル3,4が所定の間隔を持って設けられてい
る。また、センターヨークの外筒面には、第1のコイル
3に対向する第3のコイル5と、第2のコイル4に対向
する第4のコイル6とが設けられている。
【0004】可動子8はサイドヨーク1の内筒面とセン
ターヨーク2の外筒面との間の空間で軸方向に移動可能
に支持されており、非磁性体の材質で構成されている。
第1のコイル3と第3のコイル5との間の可動子8の円
筒部には、実質的には可動子の8の円筒面を構成する第
1の磁石9が、第2のコイル4と第4のコイル6との間
の可動子8の円筒部には、実質的には可動子8の円筒面
を構成し、第1の磁石9とは着磁方向が逆の第2の磁石
10がそれぞれ設けられている。
【0005】そして、図4において、破線で示すよう
に、第1のコイル3→第1の磁石9→第3のコイル5→
センターヨーク2→第4のコイル6→第2の磁石10→
第2のコイル4→サイドヨーク1を経由して一巡する磁
束流を有する磁気回路が形成されている。
【0006】次に、上記構成の動作を説明する。図4に
示すような磁気極性になるように第1のコイル3,第2
のコイル4,第3のコイル5及び第4のコイル6に電流
を流すと、フレミング左手の法則により第1〜第4のコ
イル3〜6に推力が発生する。ここで、サイドヨーク1
及びセンターヨーク2は固定されているため、前記推力
の反作用によって、可動子8が矢印A方向及びB方向に
移動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の振
動アクチュエータにおいては、下記のような問題点があ
る。
【0008】:磁気回路中に磁気ギャップが2ヵ所あ
り、磁気ギャップのギャップ長が大きく、しかも、第1
及び第2の磁石9,10はサイドヨーク1及びセンター
ヨーク2に対して空間を介して配設されているので、磁
気抵抗が大きく、ロスが大きい。
【0009】:また、第1及び第2の磁石9,10を
可動子8の円筒面に形成した溝に取り付ける構造なの
で、製造が難しい。 :磁気回路が1つしか形成されないので、所定のパワ
ーを出すためには、可動子の移動方向の薄型化が難し
い。
【0010】:また、可動子の移動方向への薄型化が
困難なことにより、可動子の移動方向の長さが長くな
り、可動子を支持する構造が複雑になる。 以上の〜のような問題を有している。また、以上の
ような振動アクチュエータにおいては、固定軸等を介し
て可動子からの振動を取り出すような構成になってい
る。しかし、重量のある物体の振動をキャンセルする振
動キャンセラー用アクチュエータなどでは、図4のよう
な構成ではなくハウジング全体から振動を取り出すよう
な構成にする必要がある。
【0011】このようなハウジング全体を振動させる振
動アクチュエータとして、実開平5−28464号公報
に記載されたものがある。図5は実開平5−28464
号公報に記載された振動アクチュエータの構成を示す構
成図である。この図5において、磁性ヨーク22で永久
磁石21を囲むように四面に配置し、永久磁石21とこ
の永久磁石21を支えるためのスプリング24を両端部
に収めたボビン25により構成されている。
【0012】このような振動アクチュエータにパルス波
状の交番電流を流すことにより、永久磁石の運動により
振動を発生する。このような構成によればアクチュエー
タ全体に振動を発生することができるものの、ボビン2
5内でスプリング24により支えられた永久磁石21の
重量をあまり大きくすることができないため、ページャ
用などの軽微な振動を発生するにとどまる。
【0013】更に、永久磁石21周囲のボビン25によ
り磁気ギャップ,磁気抵抗が大きくなり、ロスが大きい
ことも問題となる。このため、重量の大きな可動子を用
いて大きな力の振動を取り出す用途として使用すること
は困難である。
【0014】また、図6は実開昭60−124192号
公報に記載された振動アクチュエータの構成を示す構成
図である。この構成では、リング状磁石102とヨーク
101,104からなる可動子がダンパ105で保持さ
れているため、可動子の重量を大きくすることができな
い。このため、軽微な振動を発生するにとどまる。
【0015】すなわち、振動アクチュエータとして充分
な振動をハウジング側に発生するには、重量のある可動
子を用いる必要がある。このためには、可動子を確実に
保持すると共に、磁気回路の効率にも配慮する必要があ
る。
【0016】このような課題を解決するために、本件出
願人は既に実用新案登録願5−69793号において、
固定軸に沿って磁石が移動するムービングマグネット型
の振動アクチュエータについて提案を行なっている。こ
の提案の振動アクチュエータによれば、スプリングで保
持された可動子(マグネット,ヨーク等)が固定軸に沿
って移動するために、可動子を安定した状態で駆動でき
て大きな振動を得ることができる。
【0017】しかし、この先願の振動アクチュエータは
小型で大きな振動を発生させるためにマグネットやヨー
クなどの構造が若干複雑になっており、それ程大きな振
動を必要としない場合においては改良の余地が残されて
いた。
【0018】本発明は、上記の各種問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、磁気回路のロスが少なく、簡
単な構成で、充分な大きさの振動を発生して外部に取り
出すことが可能な振動アクチュエータを提供することに
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本件出願の発明者は、従
来の振動アクチュエータにおいて予想される不具合を改
良すべく鋭意研究を行った結果、簡単な構成で充分な大
きさの振動を発生して外部に取り出せる構成を見出し、
本発明を完成させたものである。
【0020】上記の課題を解決する第1の手段である本
発明は、ベース部の中心部に垂直に支持された固定軸
と、この固定軸と平行するように固定軸周囲に取り付け
られたソレノイドコイルと、それぞれの平面に着磁され
たリング状磁石と、中空円筒部とつば部とを有し、保持
手段を介して中空円筒部が前記固定軸の軸方向に移動可
能に支持され、つば部が前記リング状磁石の一方の着磁
面と密着し、中空円筒部の外周面が前記ソレノイドコイ
ル内周面と対向するように配設された第1のヨークと、
前記リング状磁石の他方の着磁面と密着し、内周部が前
記ソレノイドコイルの外周面と対向するように配設され
たリング状の第2のヨークと、前記第1のヨークを固定
軸上でベース部に対して移動可能な状態で所定の位置に
静止させるスプリングと、から構成されたことを特徴と
する振動アクチュエータである。
【0021】上記の課題を解決する第2の手段である本
発明は、ベース部の中心部に垂直に支持された固定軸
と、この固定軸と平行するように固定軸周囲に取り付け
られたソレノイドコイルと、それぞれの平面に着磁され
たリング状磁石と、中空円筒部とつば部とを有し、保持
手段を介して中空円筒部が前記固定軸の軸方向に移動可
能に支持され、つば部が前記リング状磁石の一方の着磁
面と密着し、中空円筒部の外周面が前記ソレノイドコイ
ル内周面と対向するように配設された第1のヨークと、
前記リング状磁石の他方の着磁面と密着し、内周部が前
記ソレノイドコイルの外周面と対向するように配設され
たリング状の第2のヨークと、前記第1のヨークを固定
軸上でベース部に対して移動可能な状態で所定の位置に
静止させると共に、前記第1のヨークが固定軸上で前記
ベース部に近づくときと遠ざかるときとで等しい加速度
が得られるように設定されたスプリングと、から構成さ
れたことを特徴とする振動アクチュエータである。
【0022】
【作用】課題を解決する第1の手段である振動アクチュ
エータにおいて、リング状のマグネットの一方の着磁
面,第1のヨーク,ソレノイドコイル,第2のヨーク,
リング状のマグネットの他方の着磁面で磁気回路が形成
されており、ソレノイドコイルを流れる電流と磁気回路
の磁力線とが直角に交わっている。そこで、ソレノイド
コイルに電流を流すと、ソレノイドコイルに推力が発生
し、固定軸に移動可能に取り付けられたヨークに推力の
反作用が生じる。従って、ベース部側が移動する。
【0023】課題を解決する第2の手段である振動アク
チュエータにおいて、リング状のマグネットの一方の着
磁面,第1のヨーク,ソレノイドコイル,第2のヨー
ク,リング状のマグネットの他方の着磁面で磁気回路が
形成されており、ソレノイドコイルを流れる電流と磁気
回路の磁力線とが直角に交わっている。そこで、ソレノ
イドコイルに電流を流すと、ソレノイドコイルに推力が
発生し、固定軸に移動可能に取り付けられたヨークに推
力の反作用が生じる。従って、ベース部側が移動する。
このとき、ヨークが固定軸上でベース部に近づくときと
遠ざかるときとで等しい加速度が得られるように設定さ
れたスプリングでヨークが保持されているので、ソレノ
イドコイルへの入力に応じた振幅や加速度の振動が得ら
れる。
【0024】
【実施例】次に図面を用いて本発明の一実施例を説明す
る。図1は本発明の一実施例の断面図である。
【0025】この図1において、ベース部31は円盤状
の部材で構成されており、中心部に後述する固定軸を取
り付ける穴が設けられている。このベース部31の一方
の面には後述する可動子を覆うような有底中空円筒状の
カバー32が設けられている。固定軸33は後述する可
動子を支持するための軸であり、ベース部31の中心部
の穴に固着されている。リング34は固定軸33の末端
部に取り付けられたつば部を有するリング状の部材であ
る。筒部35はベース部31に取り付けられた筒状部材
であって、その中心に固定軸33が位置するように構成
されている。そして、この筒部35の先端付近にボイス
コイル状のソレノイドコイル36が巻回されている。
【0026】尚、固定軸33はベース部31の穴を用い
て支持するように構成したが、このような穴を設けずに
固定できるような構成にしても構わない。第1のヨーク
41は固定軸33の周囲を覆うような中空円筒部とつば
部とから構成され、磁性体の部材で構成されている。こ
の第1のヨーク41のつば部にリング状磁石42の着磁
面の一端が密着している。また、このリング状磁石42
の他の着磁面にはリング状の磁性体の第2のヨークが密
着しており、この第2のヨーク43の内周部と第1のヨ
ーク41の中空円筒部の外周部との間のリング状の空間
に前記ソレノイドコイル36が位置するように配置され
ている。そして、ベアリング44が第1のヨークの中空
円筒部の内周面に取り付けられており、固定軸33に対
して滑らかに移動可能に構成されている。更に、コイル
スプリング45がベース部31と第1のヨークとの間に
設けられ、リング34と第1のヨーク41との間にコイ
ルスプリング46が設けられており、第1のヨーク41
は所定の位置に静止するようにされている。リード線5
1はソレノイドコイル36に電流を供給するための配線
である。
【0027】よって、リング状磁石42の一方の着磁面
→第1のヨーク41(つば部→中空円筒部)→ソレノイ
ドコイル36→第2のヨーク→リング状磁石42の他方
の着磁面のように一巡する第1の磁気回路が形成されて
いる。
【0028】次に、上記した構成の振動アクチュエータ
の動作を説明する。リード線51を用いて、ソレノイド
コイル36に所定の電流を流すと、磁気回路中に配設さ
れているソレノイドコイル36にフレミング左手の法則
に従って推力が発生する。
【0029】そして、この推力の反作用として、可動子
(第1のヨーク41,リング状磁石42,第2のヨーク
43)が移動しようとする。この場合において、可動子
側の重量を大きくしておくことにより、ベース部31及
びそのベース部31が取り付けられた機器全体もコイル
に発生する推力で振動する。すなわち、ソレノイドコイ
ル36に交流電流を流すことにより、ベース部31は電
流波形に従った振動を発生する。
【0030】ところで、このような振動アクチュエータ
を水平状態にして使用することがある。その様な場合に
は、可動子の重量により振動振幅(変位量)が上側移動
と下側移動とで異なる振幅や加速度になることがある。
【0031】図2(a)はソレノイドコイル36に供給
する電流の波形であり、中心0の上下に対象な正弦波を
示している。このような電流を供給した場合であって
も、重力の影響を受けて、可動子の振幅や加速度が図2
(b)のように、非対称な振動振幅になることがある。
この図2(b)では加速度を測定したものを示してい
る。この場合、重力の影響により、下側移動の加速度が
上側に比較して大きくなる傾向を示している。
【0032】このような状態では、振動アクチュエータ
として他の機器の振動を打ち消す等の用途の場合には所
望の性能を期待できない場合がある。そこで、伸び側の
ばね定数と縮み側のばね定数、取り付け時の長さにおけ
る荷重,ばね定数,応力のいずれか、または、これらの
組み合わせを調整することにより、図2(c)に示すよ
うに、重力が作用した状態でも上下対象な加速度を得る
ことができるようになる。
【0033】従って、振動アクチュエータの配置状態が
予め分かる場合には、その状態に適したばね定数になる
ようにコイルスプリング45,46を構成することが可
能である。従って、図1の振動アクチュエータを垂直に
使用する場合には調整が不要であるが、それ以外のいか
なる傾きであっても、設置方向が予め分かる場合には対
処することが可能である。
【0034】図3は本発明の第2の実施例の構成を示す
構成図である。既に説明した図1のものはコイルの外側
に磁石が位置する外磁型のものであったが、この図3に
示すものはコイルの内側に磁石が位置する内磁型のもの
である。
【0035】基本的な構成は図1のものと同一であり、
同一部分には同一番号を付してある。筒部35’はベー
ス部31の外周部付近に設けられており、この筒部3
5’にソレノイドコイル36が巻回されている。そし
て、コイルスプリング45’によりスペーサ61が固定
軸33に沿って移動可能に保持されており、このスペー
サ61に有底中空円筒形状の第1のヨーク62,リング
状磁石42及び第2のヨーク63が取り付けられてい
る。そして、第1のヨーク61の中空円筒部と第2のヨ
ーク63の外周部との間のギャップにソレノイドコイル
36が位置するように配置されている。
【0036】このような構成の振動アクチュエータの動
作については、前述の図1に示したものと同一である。
尚、この内磁型のものは可動子(リング状磁石とヨー
ク)を軽量にすることができるので、比較的小さな振動
を発生するものに適している。また、コイルスプリング
を1個にすることも可能であるので、構成を簡略化でき
る利点も有している。
【0037】この図3の内磁型の振動アクチュエータに
ついても、コイルスプリング45’のばね定数を調整す
ることにより、図2で説明したように設置方向に係わら
ず一定の振動振幅や加速度を得ることができる。
【0038】振動アクチュエータを上記のような構成に
することにより、 :可動子が固定軸に沿ってスムーズに移動できるよう
な構造なので、可動子の重量を大きくすることが可能に
なる。これにより、ベース部31から大きな振動を取り
出すことが容易になる。
【0039】:単純な形状でボイスコイル状のソレノ
イドコイル1個と、リング状マグネット1個とヨークと
で磁気回路を構成でき、構造が極めて簡単にできる。特
に、ソレノイドコイルとリング状マグネットとヨークと
は、スピーカ用の部品を用いることができるので、部品
の調達や製造設備の準備が簡単になる利点を有してい
る。
【0040】:可動子を固定軸に沿って移動可能にす
る際に、スプリングで初期位置を決めるようにしている
ので、可動子を確実に磁気的な中央位置(中性点)に保
持できる。このため、重量の大きい可動子を使用する場
合にも、磁気回路の効率が落ちることはない。これによ
り、可動子の重量を大きくすることが可能になり、ベー
ス部31から大きな振動を取り出すことが容易になる。
【0041】:コイルスプリング45,46(4
5’)のばね定数の最適化により、重力の影響にかかわ
らず、上下に等しい加速度の振動を発生することができ
る。 :各磁気回路中に磁気ギャップが1ヵ所しかなく、磁
気ギャップのギャップ長が小さく、しかも、磁石42は
各ヨークに固着しているので、磁気抵抗が小さく、ロス
も少ない。
【0042】:リング状磁石42は第1のヨーク及び
第2のヨークに自分自身の磁気吸着力で取り付けられる
構造なので、組み付けが容易である。 :既存のスピーカの磁気回路の部品を使用することが
可能であり、部品調達や製造が容易になる。
【0043】以上説明したように、上記の各実施例によ
れば、磁気回路のロスが少なく、充分な大きさの振動を
発生して外部に取り出すことが可能な振動アクチュエー
タを実現することができる。
【0044】尚、以上の振動アクチュエータは振動キャ
ンセラに好適であるが、それ以外にも振動を用いる各種
の用途に使用することが可能である。例えば、任意の振
動を発生できる特性に鑑みて、計測器等のアクチュエー
タなどの用途に使用することも可能である。また、小型
にしてページャ等に内蔵することも可能である。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、リング状のマグネッ
トの一方の着磁面,第1のヨーク,ソレノイドコイル,
第2のヨーク,リング状のマグネットの他方の着磁面で
磁気回路を形成し、ソレノイドコイルを流れる電流と磁
気回路の磁力線とが直角に交わるようにし、ソレノイド
コイルに電流を流すことで、磁気回路のロスが少なく、
簡単な構成で、充分な大きさの振動を発生して外部に取
り出すことが可能な振動アクチュエータを実現できる。
【0046】また、ヨークが固定軸上でベース部に近づ
くときと遠ざかるときとで等しい加速度が得られるよう
に設定されたスプリングでヨークを保持することで、可
動子の重量や重力の影響に係わらずソレノイドコイルへ
の入力に応じた振幅や加速度の振動が得られるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の振動アクチュエータの
断面図である。
【図2】ソレノイドコイルに供給する電力と可動子に発
生する加速度との関係を示す特性図である。
【図3】本発明の第2の実施例の振動アクチュエータの
断面図である。
【図4】実開平1−171578号公報に記載された振
動アクチュエータの構成を示す構成図である。
【図5】実開平5−28464号公報に記載された振動
アクチュエータの構成を示す構成図である。
【図6】実開昭60−124192号公報に記載された
振動アクチュエータの構成を示す構成図である。
【符号の説明】
31 ベース部 32 カバー 33 固定軸 34 リング 35 筒部 36 ソレノイドコイル 41 第1のヨーク 42 リング状磁石 43 第2のヨーク 44 ベアリング 51 リード線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部の中心部に垂直に支持された固
    定軸と、 この固定軸と平行するように固定軸周囲に取り付けられ
    たソレノイドコイルと、 それぞれの平面に着磁されたリング状磁石と、 中空円筒部とつば部とを有し、保持手段を介して中空円
    筒部が前記固定軸の軸方向に移動可能に支持され、つば
    部が前記リング状磁石の一方の着磁面と密着し、中空円
    筒部の外周面が前記ソレノイドコイル内周面と対向する
    ように配設された第1のヨークと、 前記リング状磁石の他方の着磁面と密着し、内周部が前
    記ソレノイドコイルの外周面と対向するように配設され
    たリング状の第2のヨークと、 前記第1のヨークを固定軸上でベース部に対して移動可
    能な状態で所定の位置に静止させるスプリングと、から
    構成されたことを特徴とする振動アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 ベース部の中心部に垂直に支持された固
    定軸と、 この固定軸と平行するように固定軸周囲に取り付けられ
    たソレノイドコイルと、 ベース部の中心部に前記ソレノイドコイルと平行するよ
    うに支持された固定軸と、 それぞれの平面に着磁されたリング状磁石と、 中空円筒部とつば部とを有し、保持手段を介して中空円
    筒部が前記固定軸の軸方向に移動可能に支持され、つば
    部が前記リング状磁石の一方の着磁面と密着し、中空円
    筒部の外周面が前記ソレノイドコイル内周面と対向する
    ように配設された第1のヨークと、 前記リング状磁石の他方の着磁面と密着し、内周部が前
    記ソレノイドコイルの外周面と対向するように配設され
    たリング状の第2のヨークと、 前記第1のヨークを固定軸上でベース部に対して移動可
    能な状態で所定の位置に静止させると共に、 前記第1のヨークが固定軸上で前記ベース部に近づくと
    きと遠ざかるときとで等しい加速度が得られるように設
    定されたスプリングと、から構成されたことを特徴とす
    る振動アクチュエータ。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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