JPH08308139A - 2次電池の急速充電制御方法 - Google Patents

2次電池の急速充電制御方法

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JPH08308139A
JPH08308139A JP7104331A JP10433195A JPH08308139A JP H08308139 A JPH08308139 A JP H08308139A JP 7104331 A JP7104331 A JP 7104331A JP 10433195 A JP10433195 A JP 10433195A JP H08308139 A JPH08308139 A JP H08308139A
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Akihiro Muraishi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電池の初期温度を測定して、TCO判定温度
を設定して、電池の発熱による危険性を低減する。 【構成】 ステップS10において、電圧チェック・短
絡チェックする。ステップS20において、電池の充電
を開始する前に、電池の温度を測定して、電池の温度が
20°C以下の場合、TC=40°C、20〜30°C
の場合は、TC=50°C、30°C〜の場合には、T
C=60°Cとする。ステップS30において、急速充
電を開始する。ステップS41、S54において、TC
O判定を行う。充電中に温度がTCを越えたとき、急速
充電を中断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯電話機や携帯無線
機等に使用される2次電池の急速充電制御方法に関し、
特に充電中の電池の高温保護に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機や携帯無線機等には、充電を
行いながら繰り返して使用することができる2次電池が
使用されることが多い。これは、充電できない1次電池
を使い捨てた場合と比べると経済的なメリットが大きい
ためである。これらの用途に使われる2次電池として
は、ニッケルカドニウム電池やニッケル水素イオン電
池、そして最近になって実用化されたリチウムイオン電
池などが一般的である。これらの2次電池を充電するた
めには、家庭用商用電源を用いた専用の充電器を使用す
ることが通例であり、充電の分類としては、短時間で充
電させる急速充電と長時間かけて徐々に充電させるトリ
クル充電とに大別される。後者のトリクル充電は、微小
な充電電流を常時流し続ける方式で、充電の完了や充電
中の電池の異常発熱などを監視する必要が無いため、充
電回路は簡単な定電流回路のみで構成され、複雑な制御
を行わない。前者は、比較的大きな電流を流して、しか
も短時間で充電を終了させる方式であり、電池にとって
は条件は過酷なため、充電による異常な発熱から電池を
保護するため、また電池温度を常時監視して異常な状態
を把握できるような制御方式を必要とする。充電の終了
を正確に検知するため、また電池温度が異常に上昇して
危険であることを認識するためには、充電器として電池
の電圧を正確に認識する手段と、電池の温度を正確に認
識する手段とを備える必要がある。これらを同時に実現
する手段として通常良く利用されるのは、充電器にアナ
ログ−デジタル変換器及びこの出力信号を処理・制御す
るための制御用マイコン回路を導入し、デジタル処理及
びソフトウェア処理にて行う方法である。電池の電圧を
認識するためには、アナログ−デジタル変換器(以下、
A/Dコンバータと呼ぶ。通常は8〜10ビット分解能
の物を使う。)に電池の端子電圧を直接入力し、電圧値
をマイコンデータに変換する。電池の温度を認識するた
めには、電池パック側にあらかじめサーミスタなる感温
素子を組み込んでおき、このサーミスタに加わる端子電
圧を上記同様にマイコンで認識することによって、電池
の温度を換算する。
【0003】初めに、充電終了を検知する方法について
説明する。説明の便宜上、今後は電池の種類はニッケル
水素イオン電池とする。図2は、ニッケル水素イオン電
池パックの構成例を示す図である。図2に示すように、
ニッケル水素イオン電池パックは、3ニッケル水素電池
素子11,12,13、すなわち公称電圧3.6Vの電
池であることとする。図2中のPTCは過大電流阻止用
ポリスイッチ素子、Tは高温検知用のサーモスタット素
子、RTはサーミスタ抵抗、14−1は充電端子+、1
4−2はサーミスタ端子、14−3は充電端子−、15
−1は放電端子+、15−2は放電端子−である。急速
充電の終了検知の方法としては様々な方式が使われてい
るが、代表的なものに (1)−ΔV検出方式 (2)ピーク電圧検出方式 (3)温度微分制御方式(dT/dt検出方式) (4)サーマルカット方式 (5)これらの併用方式 などがある。(1)と(2)は、電池の充電中の電圧の
変化を時々刻々監視するものである。図3は、ニッケル
水素イオン電池パックの充電特性の例(1C急速充電)
を示す図である。充電中の電池の端子電圧は、ニッケル
水素イオン電池の場合は図3に示すようなカーブを描
く。この図から分かるように、電池の端子電圧は充電開
始と同時に徐々に上昇し始め、電池の基準容量Cと同じ
値の電流を流した場合(1C充電)では、およそ60分
で電圧値のピークに達する。そして、更に同じ値の電流
を流し続けると今度は電池の端子電圧が微減する性質が
ある。
【0004】(1)は、この電圧の微減したところを捕
らえて充電を終了させる方式であり、通常はピークの値
に対して30〜60mV(電池3素子の場合)の値にて
制御している。(2)は、前述の充電電圧のピーク値を
捕らえて充電を終了させる方式である。(1)及び
(2)の詳細な説明はここでは省略する。(3)と
(4)は、電池の充電中の温度の上昇温度を監視して制
御する方式である。(3)は温度の上昇値が1分あたり
1°C(他の数値でももちろん構わない)を越えたこと
を検知して充電を停止するものであり、充電の終了近く
になると急に電池温度が上昇し始めるような電池の性質
を利用したものである。(4)は、電池にとっての上昇
限界温度(今回の例では60°Cとする。常識的にこの
近辺の値が多い。)に達した場合に充電を終了させる方
式で、通常はタイマーなどの他の制御と併用する。図4
は、充電器の構成例を示す図である。
【0005】1は家庭用商用電源を直流電圧に変換する
ACアダプタ、2は定電流・定電圧安定回路、3はマイ
コン動作用の一定の電圧に変換する電源回路、4は急速
充電を制御する制御用マイコン回路(以下、マイコンと
呼ぶ)及び急速充電制御用プログラムメモリ部である。
5は2次電池パックへの電源供給をオン/オフし、制御
用マイコン回路4によりその動作が制御されるスイッチ
回路、6は電池の電圧をデイジタルデータに変換するA
/Dコンバータ、7は充電端子+9−1と温度検出端子
(以下、TH端子と呼ぶ)9−2のいずれかの端子に接
続し、制御用マイコン回路4によりその動作が制御され
るスイッチ回路、8は充電中もしくは充電完了等を示す
状態表示用ランプであり、9−3は充電端子−である。
ここで、図4を参照しつつ、電池の温度を充電器が認識
する方法についての動作説明を簡単に行う。サーミスタ
は、その温度が変化すると抵抗値が一義的に決まる抵抗
素子であり、通常は電池パック内の電池素子に密着して
封入されているので、電池の温度に応じた抵抗値を示す
ことになる。図5は、図4の充電器に図3の電池パック
を接続した場合を示す図である。
【0006】サーミスタRTの一例としては、温度の変
化に対し一次の逆比例特性を持っており、温度が上昇す
ると抵抗値が下がるような性質の素子がある。充電器の
内部には、安定化された一定電圧値Vを供給する定電圧
電源2と精密な抵抗器Rとがあり、図5に示すように両
者が直列に接続されてTH端子に至っている。充電器に
電池パックが接続されると、TH端子を通じて更に電池
内のサーミスタRTが直列に接続され、グラウンド端子
(以下、E端子と呼ぶ)経て回路ループを閉じる。この
時、ある温度tempにおけるサーミスタRTの抵抗の
値をRTtempとすると、充電器の内部の固定抵抗器Rの
両端に加わる電圧、すなわち、充電器の内部の制御用マ
イコン回路4が認識する電圧VADは、 VAD=V−(V/(R+RTtemp))×R なる式で表され、温度に依存する一義的な値を取る。
【0007】以上説明したような各種手段を機能するプ
ログラムをプログラムメモリ部4に記憶しておき、制御
用マイコン4がそのプログラムを実行することによっ
て、充電器は電池の端子電圧と温度を常時認識して、充
電が正常かつ安全に終了するように制御している。この
際、上記説明の例の(1)及び(2)の場合でも、安全
の目的で電池の温度を常時認識して、充電が正常かつ安
全に終了するように制御している。この場合は、サーマ
ルカットオフ方式のカット温度に相当する60°C(説
明のための代表値であり、他の値でも構わない)を1つ
の目安として監視し、充電中にもしもこの温度を越える
(達する)ようなことがあれば、充電を中断もしくは停
止して電池の損傷や、充電中の事故を未然に防いでい
る。2次電池の急速充電は、通常は、温度が5°Cから
40°C程度の範囲にある場合にだけ行われ、その以外
の温度の時は、危険性および効率の低下のために充電を
行わないようにしている。また、電池を急速充電するこ
とによる電池の温度の上昇値は、電池の固体差もある
が、12°C〜20°C程度である。60°Cをカット
温度として理由はここにあり、室温40°Cの条件で充
電を開始した場合には、最高で20°Cの温度上昇が発
生したとすると、そのときの温度は60°Cとなるか
ら、60°Cを越えるような条件下では、充電を中断ま
たは停止して電池を高温状態から保護していた。すなわ
ち、平常の条件下では、充電中に電池の温度が60°C
を越える可能性は少なく、60°Cを越えるような電池
は電池そのものに何等かの異常があるものと判断してい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
2次電池の急速充電制御方法よれば、サーマルカットオ
フのカット温度を60°Cという固定値に設定していた
ので、充電を開始するときの室温の初期値によっていろ
いろな不具合を生じる場合があった。この不具合につい
て説明する。通常、ニッケル水素イオン電池などの2次
電池は、前述の通り急速充電の条件として周囲温度が5
°C〜40°C程度の範囲に限定されるのが通例であ
る。これは、低温下では化学反応が活性化せず充電がさ
れにくいこと、高温下では温度上昇にともなう危険性が
大きいことが主な理由である。また、パック化されたニ
ッケル水素イオン電池などの2次電池は、急速充電を開
始してから充電が完了するまでにおよそ20°C程度の
温度の上昇が生じる。(20°Cは、一例であり、電池
の種類や構造および充電の条件の違いなどによってまち
まちな値である。) ここで、室温がおよそ40°C(許容範囲の上限)の時
に急速充電を開始した場合を想定すると、充電が終了す
るまでにはおよそ20°Cの温度上昇があるから、充電
終了時には電池の温度が約60°Cとなって、サーマル
カットオフが働く温度のぎりぎりのところで充電が正常
に終了する。
【0009】次に室温が10°C程度の場合を考える
と、平常の充電においては充電終了時の温度はおよそ3
0°C程度であるから、サーマルカットオフが働くには
十分な余裕がある。このことは逆に考えると、20°C
をはるかに越えるような異常な温度上昇が生じても、サ
ーマルカットオフは働かず電池の異常を見逃してしまう
という問題がある。特に、室温が5°Cの時に充電を開
始した場合、サーマルカットオフ温度を60°Cとする
と、59°Cまではサーマルカットオフが働かないか
ら、54°Cの温度上昇までは異常とは判定しないこと
になる。しかし、温度上昇値54°Cというのは、明ら
かに電池の異常状態であり、これを判定できないという
点が従来の方法の大きな問題点であった。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明の2次電池の
急速充電制御方法では、前記課題を解決するために、2
次電池の急速充電開始する直前の2次電池の温度を測定
する電池温度測定処理と、前記電池温度測定処理により
測定された2次電池の温度に基づいて、サーマルカット
オフ温度を段階分けして設定するTCO判定温度設定処
理と、前記充電途中に前記2次電池温度が前記サーマル
カットオフ温度に達した又は越えた時に、前記2次電池
の急速充電を中断又は停止する急速充電中断・停止処理
とを実行する。
【0011】
【作用】第1の本発明によれば、以上のように2次電池
の急速充電制御方法を構成したので、例えば、2次電池
に内蔵されたサーミスタの抵抗を測定することにより、
2次電池の急速充電を開始する直前の2次電池の初期温
度を測定する。そして、初期温度に応じて、サーマルカ
ットオフ温度を設定して、そのサーマルカットオフ温度
に達した又は越えた時に、2次電池の急速充電を中断・
停止する。これにより、充電中の温度上昇値の最高値が
縮小される。従って、前記課題を解決できるのである。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を説明するに当たり、電池パ
ックの種類をニッケル水素イオンタイプ2次電池、素子
数は3素子(3.6V)の図2に示したしたものを使用
し、急速充電の充電電流を1C(Cは電池の時間当たり
の定格容量)、サーマルカットオフ温度(以下、TCO
判定温度と呼ぶ)は60°C、急速充電の温度範囲を5
°C〜40°Cとして説明する。充電器は、図4に示し
たものと同様の構成のものを使用するものとする。ま
た、温度検出や電圧検出の際に生じる測定誤差は便宜上
無いものとして扱う。
【0013】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例の2次電池の急速充電制
御方法を示すフローチャートであり、従来のフローとの
相違点は、急速充電を開始する直前に電池の温度を測定
し、その温度に応じてTCOを判定するカットオフ温度
を適宜選定している点にある。図6は、図1中の電池温
度測定・TCO判定温度設定処理のフローチャートであ
る。急速充電制御にかかわる図1のメインの制御フロー
は、本発明の本題から外れるので、TCO判定に関する
部分を詳細に説明し、それ以外は簡単に説明する。ここ
で、急速充電を行う温度条件は、前述の通り5°C〜4
0°Cの範囲のものとする。ステップS10において、
電圧チェックの1つとして短絡チェックを行った後、電
池温度測定処理及びTCO判定温度設定処理をするステ
ップS20に進む。図6中のステップS21において、
電池の初期温度を測定する。これは、図5に示す電池パ
ック10に内蔵してあるサーミスタ素子RTを利用し
て、前述したと同様にして、図4に示す制御用マイコン
回路4が測定する。ステップS22において、初期温度
が3段階の温度区分(〜20°C、20〜30°C、3
0°C〜)のどれに当てはまるかを判別する。初期温度
が20°C以下の場合には、ステップS23において、
以後の急速充電判定制御フローに中におけるTCO判定
温度を40°Cとする。すなわち、周囲温度が5°C〜
20°Cの範囲のことであり、この場合の急速充電中に
おける電池の温度上昇の許容値(TCOと判定しない最
大の値)は、20°Cの時で20°C、5°Cの時で3
5°Cとなる。
【0014】次に、初期温度が20°Cを越え、30°
C以下の場合には、ステップS24において、TCO判
定温度を50°Cとする。この場合、温度上昇の許容値
は同様に考え、30°Cの時で20°C、20°Cの時
で30°Cとなる。最後に初期温度が30°Cを越える
場合(上限は40°Cである)は、ステップS24にお
いて、TOC判定温度を60°Cに設定する。この場合
の温度上昇の許容値は、40°Cの場合で20°C、3
0°Cの場合で30°Cである。ステップS30におい
て、急速充電開始する。ステップS41において、充電
中に温度がTCO判定温度を越えたかどうかを判定し
て、TCO判定温度に越えたとき、ステップS32にお
いて急速充電中断する。この時、TCO判定温度が初期
温度に応じて設定されているので、使用温度全体におけ
る温度上昇の許容値が、20°C〜35°Cであり、最
大でも35°Cに収まり、電池の温度上昇に伴う危険性
が大幅に改善されるようになる。ステップS43〜S4
4により、電池の温度がTCO判定温度以下に下がるま
で待ち、充電開始から75分たっても下がらない場合
は、異常と判定して充電を終了し、電池の温度がTCO
判定温度以下に下がると、急速充電を再開する。
【0015】また、S51はdT/dt検出のステッ
プ、S52はピーク電圧判定ステップ、S53は充電開
始後60分経過判定ステップ、S59,S61は−ΔV
判定ステップ、S60,S62は充電開始後75分経過
すると充電を終了させるステップである。ステップS5
1によりdT/dt検出、又はステップS53により充
電開始後60分経過が検出されると、ステップS54に
おいて、充電中に温度がTCO判定温度を越えたかどう
かを判定して、TCO判定温度に越えたとき、ステップ
S55において急速充電中断する。ステップS56〜S
57により、電池の温度がTCO判定温度以下に下がる
まで待ち、充電開始から75分たっても下がらない場合
は、異常と判定して充電を終了し、電池の温度がTCO
判定温度以下に下がると、ステップS58において、急
速充電を開始して、充電終了判定フローに戻る。以上説
明したように、本第1の実施例によれば、使用温度全体
における温度上昇の許容値は、20°C〜35°Cであ
り、最大でも35°Cに収まり、従来のように温度上昇
が54°Cにも及ぶにも拘らず何等異常と判定しなかっ
たような不具合は無くなり、電池の温度上昇に伴う危険
性が大幅に改善されるようになる。
【0016】第2の実施例 図7は、本発明の第2の実施例の2次電池の急速充電制
御方法を示すフローチャートである。ここでは急速充電
制御にかかわるメインの制御フローの説明は省略し、第
1の実施例との相違点を中心に説明する。本第2の実施
例の2次電池の急速充電方法が第1の実施例の急速充電
方法と異なる箇所は、急速充電開始直前の電池温度測定
に基づくTCO判定温度の段階区分けをせずに、各初期
温度における最適なTCO判定温度を設定するようにし
た点である。以下、図7を参照しつつ、本第2の実施例
の2次電池の急速充電方法の説明する。ステップS10
0において、電池の初期温度を測定する。初期温度の測
定のために使用する感温素子であるサーミスタは、その
測定温度を1°C程度にすることが可能であり、ここで
測定される電池温度は1°C程度の精度で測定されたも
のとする。ステップS101において、初期温度が40
°C以下か40°Cを越えるかどうか判別して、初期温
度が40°C以下の場合は、ステップS102に進み、
40°Cを越えた場合には、ステップS103に進む。
ステップS102において、初期温度が40°C以下の
場合には、初期温度を測定した結果に対して、通常の場
合の最大温度上昇想定分である20°Cをこの初期温度
に加えて、その時のTCO判定温度として設定する。ス
テップS103において、初期温度が40°Cを越える
場合には、TCO判定温度として60°Cを一律の値と
する。これは、TCO設定温度を60°C以上に設定す
ることは、電池の安全上好ましくないからである。ま
た、初期温度が40°Cを越えている場合は、急速充電
が待機の状態であり、温度が40°C以下に下がった時
に充電を開始する(つまり、図1中のステップS30に
進む。)。
【0017】以上説明したように、本第2の実施例によ
れば、TCO判定温度を1°Cきざみで設定することに
より、電池の異常な温度上昇に対して即座に応答し充電
を中断させることができるので、電池の温度上昇に伴う
危険性の改善効果は第1の実施例よりも更に高まる。な
お、本発明は、上記実施例に限定されず種々の変形が可
能である。その変形例としては、例えば次のようなもの
がある。 (1) 第1の実施例では、充電開始時の温度条件を3
段階にしたが、他の段階でもよく、また設定温度も他の
温度でも構わない。 (2) 第2の実施例では、初期温度に対して固定値2
0°Cを加えて、TCO判定温度としたが、固定値は他
の値でもよい。 (3) 本実施例では、2次電池としてニッケル水素イ
オン電池の場合について説明したが、他の2次電池であ
ってもよい。 (4) 充電条件(例えば、充電電流)を変更してもよ
い。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1〜第2
発明によれば、ニッケル水素イオン電池などの2次電池
を急速充電する際の温度上昇に伴う弊害を除去するため
のTCO制御の判定温度を急速充電を開始する直前の電
池温度に応じて段階分けして設定もしくは当該温度に一
定の固定値を加えて設定するようにしたので、急速充電
を行うことのできる全ての温度範囲において、電池の最
大温度上昇の許容値を狭い範囲に収めることができる。
そのため、特に急速充電開始時の電池温度が低い状態で
急速充電を開始したときの電池の温度上昇値が異常に高
くなる不具合を防止できるようになり、電池の発熱に伴
う危険性を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の2次電池急速充電制御
方法を示すフローチャートである。
【図2】2次電池パックの構成例を示す図である。
【図3】2次電池パックの充電特性の例を示す図であ
る。
【図4】充電器の構成例を示す図である。
【図5】充電器と2次電池パックの接続を示す図であ
る。
【図6】図1中の電池温度測定・TCO判定温度設定処
理のフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施例の2次電池急速充電制御
方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ACアダプタ 2 定電圧・定電流安定回路 3 電源回路 4 制御用マイコン回路 5,7 スイッチ回路 6 A/D変換器 9−1,14−1 充電端子+ 9−2,14−2 温度測定端子 9−3,14−3 充電端子− 10 2次電池パック 11〜13 ニッケル水素電池素子 E 充電器内グラウンド端子 PTC ポリスイッチ TH 温度検出端子 R 固定抵抗 RT サーミスタ T サーモスタット素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次電池の急速充電開始する直前の2次
    電池の温度を測定する電池温度測定処理と、 前記電池温度測定処理により測定された2次電池の温度
    に基づいて、サーマルカットオフ温度を段階分けして設
    定するTCO判定温度設定処理と、 前記充電途中に前記2次電池温度が前記サーマルカット
    オフ温度に達した又は越えた時に、前記2次電池の急速
    充電を中断又は停止する急速充電中断・停止処理とを、 実行することを特徴とする2次電池の急速充電制御方
    法。
  2. 【請求項2】 2次電池の急速充電開始する直前の2次
    電池の温度を測定する電池温度測定処理と、 前記電池温度測定処理により測定された2次電池の温度
    に対して、一定の固定値を加えた温度をサーマルカット
    オフ温度とするTCO判定温度設定処理と、 充電途中に前記2次電池温度が前記サーマルカットオフ
    温度に達した又は越えた越えた時に、前記2次電池の急
    速充電を中断又は停止する急速充電中断・停止処理と
    を、 実行することを特徴とする2次電池の急速充電制御方
    法。
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