JP3363656B2 - 2次電池の急速充電制御方法 - Google Patents

2次電池の急速充電制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、携帯電話機や携帯無線
機等に使用される2次電池の急速充電制御方法に関し、
特に充電中の電池の高温保護に関するものである。 【0002】 【従来の技術】携帯電話機や携帯無線機等には、充電を
行いながら繰り返して使用することができる2次電池が
使用されることが多い。これは、充電できない1次電池
を使い捨てた場合と比べると経済的なメリットが大きい
ためである。これらの用途に使われる2次電池として
は、ニッケルカドニウム電池やニッケル水素イオン電
池、そして最近になって実用化されたリチウムイオン電
が一般的である。これらの2次電池を充電するため
には、家庭用商用電源を用いた専用の充電器を使用する
ことが通例であり、充電の分類としては、短時間で充電
させる急速充電と長時間かけて徐々に充電させるトリク
ル充電とに大別される。後者のトリクル充電は、微小な
充電電流を常時流し続ける方式で、充電の完了や充電中
の電池の異常発熱を監視する必要が無いため、充電回
路は簡単な定電流回路のみで構成され、複雑な制御を行
わない。前者は、比較的大きな電流を流して、しかも短
時間で充電を終了させる方式であり、電池にとっては条
過酷なため、充電による異常な発熱から電池を保護
するため、また電池温度を常時監視して異常な状態を把
握できるような制御方式を必要とする。充電の終了を正
確に検知するため、また電池温度が異常に上昇して危険
であることを認識するためには、充電器として電池の電
圧を正確に認識する手段と、電池の温度を正確に認識す
る手段とを備える必要がある。これらを同時に実現する
手段として通常良く利用されるのは、充電器にアナログ
−デジタル変換器(以下「A/Dコンバータ」とい
う。)及びこの出力信号を処理・制御するための制御用
のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という。)
回路を導入し、デジタル処理及びソフトウェア処理にて
行う方法である。電池の電圧を認識するためには、A/
Dコンバータ(通常は8〜10ビット分解能の物を使
う。)に電池の端子電圧を直接入力し、電圧値をマイコ
ンデータに変換する。電池の温度を認識するためには、
電池パック側にあらかじめサーミスタなる感温素子を組
み込んでおき、このサーミスタに加わる端子電圧を上記
同様にマイコンで認識することによって、電池の温度を
換算する。 【0003】初めに、充電終了を検知する方法について
説明する。説明の便宜上、今後は電池の種類は2次電池
ニッケル水素イオン電池とする。図2は、2次電池
ニッケル水素イオン電池パックの構成例を示す図で
ある。図2に示すように、2次電池(ニッケル水素イオ
ン電池パック10は、3ニッケル水素電池素子11,
12,13、すなわち公称電圧3.6Vの電池であるこ
ととする。図2中のPTCは過大電流阻止用ポリスイッ
チ素子、Tは高温検知用のサーモスタット素子、RTは
サーミスタ、14−1は充電端子+、14−2は温度検
端子、14−3は充電端子−、15−1は放電端子
+、15−2は放電端子−である。急速充電の終了検知
の方法としては様々な方式が使われているが、代表的な
ものに (1)−ΔV検出方式 (2)ピーク電圧検出方式 (3)温度微分制御方式(dT/dt検出方式) (4)サーマルカット方式 (5)これらの併用方式 がある。 (1)と(2)の方式は、電池の充電中の電圧の変化を
時々刻々監視するものである。図3は、2次電池(ニッ
ケル水素イオン電池パックの充電特性の例(1C急速
充電)を示す図である。充電中の電池の端子電圧は、ニ
ッケル水素イオン電池の場合は図3に示すようなカーブ
を描く。この図から分かるように、電池の端子電圧は充
電開始と同時に徐々に上昇し始め、電池の基準容量Cと
同じ値の電流を流した場合(1C充電)では、およそ6
0分で電圧値のピークに達する。そして、更に同じ値の
電流を流し続けると今度は電池の端子電圧が微減する性
質がある。 【0004】(1)の方式は、この電圧の微減したとこ
ろを捕らえて充電を終了させる方式であり、通常はピー
クの値に対して30〜60mV(電池3素子の場合)の
値にて制御している。 (2)の方式は、前述の充電電圧のピーク値を捕らえて
充電を終了させる方式である。(1)及び(2)の方式
詳細な説明はここでは省略する。(3)と(4)の方
は、電池の充電中の温度の上昇温度を監視して制御す
る方式である。 (3)の方式は、温度の上昇値が1分あたり1℃(他の
数値でももちろん構わない)を越えたことを検知して
充電を停止するものであり、充電の終了近くになると急
に電池温度が上昇し始めるような電池の性質を利用した
ものである。 (4)の方式は、電池にとっての上昇限界温度(今回の
例では60℃とする。常識的にこの近辺の値が多い。)
に達した場合に充電を終了させる方式で、通常はタイマ
の他の制御と併用する。図4は、充電器の構成例を
示す図である。 【0005】1は家庭用商用電源を直流電圧に変換する
ACアダプタ、2は定電流・定電圧安定回路、3はマイ
コン動作用の一定の電圧に変換する電源回路、4は急速
充電を制御する制御用マイコン回路4a及び急速充電制
御用プログラムメモリ部4bを有する制御回路である。
5は2次電池パック10への電源供給をオン/オフし、
制御用マイコン回路4aによりその動作が制御されるス
イッチ回路、6は電池の電圧をデジタルデータに変換す
るA/Dコンバータ、7は充電端子+9−1と温度検出
端子(以下TH端子」という。)9−2のいずれかの
端子に接続し、制御用マイコン回路4によりその動作が
制御されるスイッチ回路、8は充電中もしくは充電完了
等を示す状態表示用ランプであり、9−3は充電端子−
(以下「E端子」という。)である。ここで、図4を参
照しつつ、電池の温度を充電器が認識する方法について
の動作説明を簡単に行う。サーミスタRTは、その温度
が変化すると抵抗値が一義的に決まる抵抗素子であり、
通常は2次電池パック10内の電池素子に密着して封入
されているので、電池の温度に応じた抵抗値を示すこと
になる。図5は、図4の充電器に図2次電池パック
10を接続した場合を示す図である。 【0006】サーミスタRTの一例としては、温度の変
化に対し一次の逆比例特性を持っており、温度が上昇す
ると抵抗値が下がるような性質の素子がある。充電器の
内部には、安定化された一定電圧値Vを供給する定電流
定電圧安定 回路2と精密な固定抵抗器Rとがあり、図
5に示すように両者が直列に接続されてTH端子に至っ
ている。充電器に2次電池パック10が接続されると、
TH端子9−2を通て更に電池内のサーミスタRTが
直列に接続され、E端子9−3を経て回路ループを閉じ
る。この時、ある温度tempにおけるサーミスタRT
の抵抗の値をRTtempとすると、充電器の内部の固定抵
抗器Rの両端に加わる電圧、すなわち、充電器の内部の
制御用マイコン回路4aが認識する電圧VADは、 VAD=V−(V/(R+RTtemp))×R なる式で表され、温度に依存する一義的な値を取る。 【0007】以上説明したような各種手段を機能するプ
ログラムをプログラムメモリ部4bに記憶しておき、制
御用マイコン回路4aがそのプログラムを実行すること
によって、充電器は電池の端子電圧と温度を常時認識し
て、充電が正常かつ安全に終了するように制御してい
る。この際、上記説明の例の(1)及び(2)の方式
場合でも、安全の目的で電池の温度を常時認識して、充
電が正常かつ安全に終了するように制御している。この
場合は、サーマルカットオフ方式のカット温度に相当す
る60℃(説明のための代表値であり、他の値でも構わ
ない)を1つの目安として監視し、充電中にもしもこ
の温度を越える(達する)ようなことがあれば、充電を
中断もしくは停止して電池の損傷や、充電中の事故を未
然に防いでいる。2次電池の急速充電は、通常は、温度
が5℃40℃程度の範囲にある場合にだけ行われ、そ
外の温度の時は、危険性及び効率の低下のために充
電を行わないようにしている。また、電池を急速充電す
ることによる電池の温度の上昇値は、電池の固体差もあ
るが、12℃〜20℃程度である。60℃をカット温度
とし理由はここにあり、室温40℃の条件で充電を開
始した場合には、最高で20℃の温度上昇が発生したと
すると、そのの温度は60℃となるから、60℃を越
えるような条件下では、充電を中断は停止して電池を
高温状態から保護していた。すなわち、平常の条件下で
は、充電中に電池の温度が60℃を越える可能性は少な
く、60℃を越えるような電池は電池そのものに何等か
の異常があるものと判断していた。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
2次電池の急速充電制御方法よれば、サーマルカットオ
フのカット温度を60℃という固定値に設定していたの
で、充電を開始するの室温の初期値によっていろいろ
な不具合を生じる場合があった。この不具合について説
明する。通常、ニッケル水素イオン電池の2次電池
は、前述の通り急速充電の条件として周囲温度が5℃〜
40℃程度の範囲に限定されるのが通例である。これ
は、低温下では化学反応が活性化せず充電がされにくい
こと、高温下では温度上昇にともなう危険性が大きいこ
とが主な理由である。また、パック化されたニッケル水
素イオン電池の2次電池は、急速充電を開始してから
充電が完了するまでにおよそ20℃程度の温度の上昇が
生じる(20℃は、一例であり、電池の種類や構造及び
充電の条件の違いによってまちまちな値である。)
ここで、室温がおよそ40℃(許容範囲の上限)の時に
急速充電を開始した場合を想定すると、充電が終了する
までにはおよそ20℃の温度上昇があるから、充電終了
時には電池の温度が約60℃となって、サーマルカット
オフが働く温度のぎりぎりのところで充電が正常に終了
する。 【0009】次に室温が10℃程度の場合を考えると、
平常の充電においては充電終了時の温度はおよそ30℃
程度であるから、サーマルカットオフが働くには十分な
余裕がある。このことは逆に考えると、20℃をはるか
に越えるような異常な温度上昇が生じても、サーマルカ
ットオフは働かず電池の異常を見逃してしまうという
問題がある。特に、室温が5℃の時に充電を開始した場
合、サーマルカットオフ温度を60℃とすると、59℃
まではサーマルカットオフが働かないから、54℃の温
度上昇までは異常とは判定しないことになる。しかし、
温度上昇値54℃というのは、明らかに電池の異常状態
であり、これを判定できないという点が従来の方法の大
きな問題点であった。 【0010】 【課題を解決するための手段】発明の2次電池の急速
充電制御方法では、前記課題を解決するために、2次電
池の急速充電開始する直前の2次電池の温度を測定する
電池温度測定処理と、前記電池温度測定処理により測定
された2次電池の温度に基づいて、サーマルカットオフ
温度(これを「TCO判定温度」という。)を段階分け
して設定するTCO判定温度設定処理と、前記充電途中
に前記2次電池温度が前記TCO判定温度に達した又は
越えた時に、前記2次電池の急速充電を中断又は停止す
る急速充電中断・停止処理とを実行する。 【0011】 【作用】発明によれば、以上のように2次電池の急速
充電制御方法を構成したので、例えば、2次電池に内蔵
されたサーミスタの抵抗を測定することにより、2次電
池の急速充電を開始する直前の2次電池の初期温度を測
定する。そして、初期温度に応じて、TCO判定温度を
設定して、そのTCO判定温度に達した又は越えた時
に、2次電池の急速充電を中断・停止する。これによ
り、充電中の温度上昇値の最高値が縮小される。従っ
て、前記課題を解決できるのである。 【0012】 【実施例】本発明の実施例を説明するに当たり、電池パ
ックの種類をニッケル水素イオンタイプ2次電池、素子
数は3素子(3.6V)の図2に示したものを使用し、
急速充電の充電電流を1C(Cは電池の時間当たりの定
格容量)、TCO判定温度は60℃、急速充電の温度範
囲を5℃〜40℃として説明する。充電器は、図4に示
したものと同様の構成のものを使用するものとする。ま
た、温度検出や電圧検出の際に生じる測定誤差は便宜上
無いものとして扱う。 【0013】実施例 図1は、本発明の実施例の2次電池の急速充電制御方法
を示すフローチャートであり、従来との相違点は、急速
充電を開始する直前に電池の温度を測定し、その温度に
応じてTCO判定温度を適宜選定している点にある。図
6は、図1中の電池温度測定・TCO判定温度設定処理
のフローチャートである。急速充電制御にかかわる図1
のメインの制御フローは、本発明の本題から外れるの
で、TCO判定に関する部分を詳細に説明し、それ以外
は簡単に説明する。ここで、急速充電を行う温度条件
は、前述の通り5℃〜40℃の範囲のものとする。ステ
ップS10において、電圧チェックの1つとして短絡チ
ェックを行った後、電池温度測定処理及びTCO判定温
度設定処理をするステップS20に進む。図6中のステ
ップS21において、電池の初期温度を測定する。これ
は、図5に示す2次電池パック10に内蔵してあるサー
ミスタRTを利用して、前述したと同様にして、図4に
示す制御用マイコン回路4aが測定する。ステップS2
2において、初期温度が3段階の温度区分(〜20℃、
20〜30℃、30℃〜)のどれに当てはまるかを判別
する。初期温度が20℃以下の場合には、ステップS2
3において、以後の急速充電判定制御フロー中における
TCO判定温度を40℃とする。すなわち、周囲温度が
5℃〜20℃の範囲のことであり、この場合の急速充電
中における電池の温度上昇の許容値(TCOと判定しな
い最大の値)は、20℃の時で20℃、5℃の時で35
℃となる。 【0014】次に、初期温度が20℃を越え、30℃以
下の場合には、ステップS24において、TCO判定温
度を50℃とする。この場合、温度上昇の許容値は同様
に考え、30℃の時で20℃、20℃の時で30℃とな
る。最後に初期温度が30℃を越える場合(上限は40
℃である)は、ステップS25において、TCO判定
温度を60℃に設定する。この場合の温度上昇の許容値
は、40℃の場合で20℃、30℃の場合で30℃であ
る。ステップS30において、急速充電開始する。ス
テップS41において、充電中に温度がTCO判定温度
を越えたかどうかを判定して、TCO判定温度に越えた
、ステップS42において急速充電中断する。この
時、TCO判定温度が初期温度に応じて設定されている
ので、使用温度全体における温度上昇の許容値が、20
℃〜35℃であり、最大でも35℃に収まり、電池の温
度上昇に伴う危険性が大幅に改善されるようになる。ス
テップS43及びS44により、電池の温度がTCO判
定温度以下に下がるまで待ち、充電開始から75分たっ
ても下がらない場合は、異常と判定して充電を終了し、
電池の温度がTCO判定温度以下に下がると、急速充電
を再開する。 【0015】また、S51はdT/dt検出のステッ
プ、S52はピーク電圧判定ステップ、S53は充電開
始後60分経過判定ステップ、S59,S61は−ΔV
判定ステップ、S60,S62は充電開始後75分経過
すると充電を終了させるステップである。ステップS5
1によりdT/dt検出、又はステップS53により充
電開始後60分経過が検出されると、ステップS54に
おいて、充電中に温度がTCO判定温度を越えたかどう
かを判定して、TCO判定温度に越えた、ステップS
55において急速充電中断する。ステップS56及び
S57により、電池の温度がTCO判定温度以下に下が
るまで待ち、充電開始から75分たっても下がらない場
合は、異常と判定して充電を終了し、電池の温度がTC
O判定温度以下に下がると、ステップS58において、
急速充電を開始して、充電終了判定フローに戻る。以上
説明したように、本実施例によれば、使用温度全体にお
ける温度上昇の許容値は、20℃〜35℃であり、最大
でも35℃に収まり、従来のように温度上昇が54℃に
も及ぶにも拘らず何等異常と判定しなかったような不具
合は無くなり、電池の温度上昇に伴う危険性が大幅に改
善されるようになる。 【0016】(参考例) 図7は、本発明の参考例の2次電池の急速充電制御方法
を示すフローチャートである。ここでは急速充電制御に
かかわるメインの制御フローの説明は省略し、実施例と
の相違点を中心に説明する。本参考例の2次電池の急速
充電方法が実施例の急速充電方法と異なる箇所は、急速
充電開始直前の電池温度測定に基づくTCO判定温度の
段階区分けをせずに、各初期温度における最適なTCO
判定温度を設定するようにした点である。以下、図7を
参照しつつ、本参考例の2次電池の急速充電方法の説明
する。ステップS100において、電池の初期温度を測
定する。初期温度の測定のために使用する感温素子であ
るサーミスタRTは、その測定温度を1℃程度にするこ
とが可能であり、ここで測定される電池温度は1℃程度
の精度で測定されたものとする。ステップS101にお
いて、初期温度が40℃以下か40℃を越えるかどうか
判別して、初期温度が40℃以下の場合は、ステップS
102に進み、40℃を越えた場合には、ステップS1
03に進む。ステップS102において、初期温度が4
0℃以下の場合には、初期温度を測定した結果に対し
て、通常の場合の最大温度上昇想定分である20℃をこ
の初期温度に加えて、その時のTCO判定温度として設
定する。ステップS103において、初期温度が40℃
を越える場合には、TCO判定温度として60℃を一律
の値とする。これは、TCO設定温度を60℃以上に設
定することは、電池の安全上好ましくないからである。
また、初期温度が40℃を越えている場合は、急速充電
が待機の状態であり、温度が40℃以下に下がった時に
充電を開始する(つまり、図1中のステップS30に進
む。)。 【0017】以上説明したように、本参考例によれば、
TCO判定温度を1℃きざみで設定することにより、電
池の異常な温度上昇に対して即座に応答し充電を中断さ
せることができるので、電池の温度上昇に伴う危険性の
改善効果は実施例よりも更に高まる。なお、本発明は、
上記実施例や参考例に限定されず種々の変形が可能で
ある。その変形例としては、例えば次のようなものがあ
る。 (1)施例では、充電開始時の温度条件を3段階に
したが、他の段階でもよく、また設定温度も他の温度で
も構わない。 (2) 参考例では、初期温度に対して固定値20℃を
加えて、TCO判定温度としたが、固定値は他の値でも
よい。 (3)施例及び参考例では、2次電池としてニッケ
ル水素イオン電池の場合について説明したが、他の2次
電池であってもよい。 (4) 充電条件(例えば、充電電流)を変更してもよ
い。 【0018】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、発明によ
れば、ニッケル水素イオン電池の2次電池を急速充電
する際の温度上昇に伴う弊害を除去するためのTCO制
御の判定温度を急速充電を開始する直前の電池温度に応
じて段階分けして設定するようにしたので、急速充電を
行うことのできる全ての温度範囲において、電池の最大
温度上昇の許容値を狭い範囲に収めることができる。そ
のため、特に急速充電開始時の電池温度が低い状態で急
速充電を開始したの電池の温度上昇値が異常に高くな
る不具合を防止できるようになり、電池の発熱に伴う危
険性を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例の2次電池急速充電制御方法を
示すフローチャートである。 【図2】2次電池パックの構成例を示す図である。 【図3】2次電池パックの充電特性の例を示す図であ
る。 【図4】充電器の構成例を示す図である。 【図5】充電器と2次電池パックの接続を示す図であ
る。 【図6】図1中の電池温度測定・TCO判定温度設定処
理のフローチャートである。 【図7】本発明の参考例の2次電池急速充電制御方法を
示すフローチャートである。 【符号の説明】 1 ACアダプタ 2 定電・定電安定回路 3 電源回路 4 制御回路 4a 制御用マイコン回路 4b プログラムメモリ部 5,7 スイッチ回路 6 A/Dコンバータ 9−1,14−1 充電端子+ 9−2,14−2 温度検出端子 9−3,14−3 充電端子− 10 2次電池パック 11〜13 ニッケル水素電池素子 TC ポリスイッチ素子 固定抵抗 RT サーミスタ T サーモスタット素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 7/10 H01H 10/44 101

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 2次電池の急速充電開始する直前の2次
    電池の温度を測定する電池温度測定処理と、 前記電池温度測定処理により測定された2次電池の温度
    に基づいて、サーマルカットオフ温度を段階分けして設
    定するTCO判定温度設定処理と、 前記充電途中に前記2次電池温度が前記サーマルカット
    オフ温度に達した又は越えた時に、前記2次電池の急速
    充電を中断又は停止する急速充電中断・停止処理とを、 実行することを特徴とする2次電池の急速充電制御方
    法。
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