JPH08307386A - 拡散符号算出方法およびスペクトル拡散通信システム - Google Patents

拡散符号算出方法およびスペクトル拡散通信システム

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JPH08307386A
JPH08307386A JP7107533A JP10753395A JPH08307386A JP H08307386 A JPH08307386 A JP H08307386A JP 7107533 A JP7107533 A JP 7107533A JP 10753395 A JP10753395 A JP 10753395A JP H08307386 A JPH08307386 A JP H08307386A
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JP7107533A
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Inventor
Naoki Okamoto
直樹 岡本
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速のデータ転送および多重通信を可能とす
るスペクトル拡散通信システムを提供することである。 【構成】 本発明の送信器は、1次変調部3、2次変調
部5、周波数変換部7、タイミングジェネレータ9、お
よび拡散符号発生器11からなる。そして、拡散符号と
しては、自己相関、相互相関が最適な、4組の、16チ
ップという短い拡散符号を用いているため、高速のデー
タ伝送および最大4つのチャンネルを多重できる多重通
信を行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スペクトル拡散通信シ
ステムに関し、特に、高速のデータ伝送および多重通信
を可能とするスペクトル拡散通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、スペクトル拡散通信システム
は、狭帯域信号を広帯域信号に広げることが特徴であ
る。このため、従来のスペクトル拡散通信システムにお
いては、拡散符号に63チップや127チップなどが用
いられている。これらの拡散符号としては、m系列符号
やGold符号が多く用いられている。
【0003】しかし、近年の要求として、高速なデータ
伝送が望まれるようになり、1Mbps(bit per seco
nd)や2Mbpsでのデータ伝送をスペクトル拡散通信
システムで行なう動きが出てきた。
【0004】この場合、たとえば、1M(bps )のデー
タを127チップの拡散符号で拡散すると、1M(bps
)×127(チップ)=127Mcps(chip per se
cond)となり、ハードウェア的に、高速のロジック回路
が必要となり、スペクトル拡散通信システムの実現が困
難となる。また、必要とされる周波数帯域も、BPSK
(2相位相変調)やQPSK(4相位相変調)で変調す
ると、100MHz以上となり、それだけの無線帯域を
確保することは、電波事情からみて、困難である。
【0005】さらに、日本国内においては、スペクトル
拡散通信システムを用いた通信が認められているのは、
2.45GHz帯域でのバンド幅は26MHzであり、
要望される高速のデータを(たとえば、1Mbpsのス
ピードのデータ)、63チップや127チップの拡散符
号を用いて拡散することは実現性がない。
【0006】そこで、近年、11チップのバーカー符号
(1,−1,1,1,−1,1,1,1,−1,−1,
−1)を用いるスペクトル拡散通信システムが提案され
ている。11チップのバーカー符号を用いるスペクトル
拡散通信システムは、たとえば、July 1991 Doc. IEEE
P802. 11/91-68 に開示されている。
【0007】ここで、たとえば2Mbpsのデータを1
1チップのバーカー符号で拡散することで、QPSKを
用いた場合、22MHzの帯域となり、ハードウェアか
らみても、周波数帯域幅からみても、63チップや12
7チップなどの拡散符号を用いた場合の、上述したよう
な困難さを回避でき、スペクトル拡散通信システムを実
現できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のスペクトル拡散
通信システムに用いられている、上述した11チップの
バーカー符号は、1つしかなく、そのため、スペクトル
拡散通信システムの特徴の1つであるCDMA(符号多
重分割アクセス方式)すなわち、1つの周波数を多数の
ユーザが使用して、多重通信を行なう方式を実現するこ
とはできないという問題点があった。
【0009】また、従来のスペクトル拡散通信システム
においては、11チップのバーカー符号は、1つしかな
いため、無線を用いている環境に応じて、後から回線を
追加することができないという問題点があった。
【0010】この発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたもので、高速のデータ通信ができると
ともに、チャンネル数を最大4つまで増やすことが可能
なスペクトル拡散通信システムを提供することを目的と
する。
【0011】この発明の他の目的は、高速のデータ通信
ができるとともに、最大4つのチャンネルを多重できる
多重通信を可能とするスペクトル拡散通信システムを提
供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の拡散
符号算出方法は、15個の1および−1からなる最大周
期系列の符号(1,1,1,1,−1,1,−1,1,
1,−1,−1,1,−1,−1,−1)の最後に−1
を加えて、基準となる符号を求め、複数の組の拡散符号
のうちの1つとするステップと、基準となる符号をもと
に、1および−1の数が同じまたは同様になるような1
6個の1および−1からなる符号を複数求めるステップ
と、複数の符号の各々の自己相関値を求めるステップ
と、複数の符号および基準となる符号について、相互相
関値を求めるステップと、複数の符号の中から、自己相
関値および相互相関値が、所定の値より小さい符号を求
め、それらを複数の組の拡散符号とするステップとを含
む。
【0013】本発明の請求項2のスペクトル拡散通信シ
ステムは、データを拡散符号により拡散して送信する送
信手段と、拡散されたデータを拡散符号により逆拡散す
る受信手段とを備え、送信手段と受信手段の各々は、拡
散符号として、第1の拡散符号(1,1,1,1,−
1,1,−1,1,1,−1,−1,1,−1,−1,
−1,−1)、第2の拡散符号(1,−1,−1,1,
−1,1,−1,1,1,1,−1,−1,1,−1,
−1,1)、第3の拡散符号(1,1,−1,1,−
1,−1,−1,1,1,1,−1,1,1,−1,
1,−1)および、第4の拡散符号(1,1,1,−
1,1,−1,−1,1,1,−1,−1,−1,1,
1,1,−1)のうち、少なくとも1つの拡散符号を発
生する拡散符号発生手段を含む。
【0014】本発明の請求項3のスペクトル拡散通信シ
ステムは、データを拡散符号により拡散して送信する送
信手段と、前記拡散されたデータを拡散符号により逆拡
散する受信手段とを備え、送信手段と受信手段の各々
は、拡散符号として、第1の拡散符号(1,1,1,
1,−1,1,−1,1,1,−1,−1,1,−1,
−1,−1,−1)、第2の拡散符号(1,−1,−
1,1,−1,1,−1,1,1,1,−1,−1,
1,−1,−1,1)、第3の拡散符号(1,1,−
1,1,−1,−1,1,1,−1,−1,−1,1,
−1,−1,1,−1)および、第4の拡散符号(1,
1,1,−1,−1,−1,−1,1,1,−1,1,
1,1,−1,1,−1)のうち、少なくとも1つの拡
散符号を発生する拡散符号発生手段を含む。
【0015】本発明の請求項4のスペクトル拡散通信シ
ステムにおいては、拡散符号として、第1の拡散符号
(1,1,1,1,−1,1,−1,1,1,−1,−
1,1,−1,−1,−1,−1)、第2の拡散符号
(1,−1,−1,1,−1,1,−1,1,1,1,
−1,−1,1,−1,−1,1)、第3の拡散符号
(1,1,−1,1,−1,−1,−1,1,1,1,
−1,1,1,−1,1,−1)および、第4の拡散符
号(1,1,1,−1,1,−1,−1,1,1,−
1,−1,−1,1,1,1,−1)のうち、2ないし
4の通信チャンネルの数に応じた数の拡散符号を用い、
多重通信することを特徴とする。
【0016】本発明の請求項5のスペクトル拡散システ
ムにおいては、拡散符号として、第1の拡散符号(1,
1,1,1,−1,1,−1,1,1,−1,−1,
1,−1,−1,−1,−1)、第2の拡散符号(1,
−1,−1,1,−1,1,−1,1,1,1,−1,
−1,1,−1,−1,1)、第3の拡散符号(1,
1,−1,1,−1,−1,1,1,−1,−1,−
1,1,−1,−1,1,−1)および、第4の拡散符
号(1,1,1,−1,−1,−1,−1,1,1,−
1,1,1,1,−1,1,−1)のうち、2ないし4
の通信チャンネルの数に応じた数の拡散符号を用い、多
重通信することを特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1の拡散符号算出方法においては、最大
周期系列に近い符号をもとに、1および−1が同じまた
は同様になるような、かつ、自己相関値が所定の値より
小さくなるような、かつ、相互相関値が所定の値より小
さくなるような、複数の符号を求め、それらの符号と最
大周期系列に近い符号とを複数の組の拡散符号とする。
【0018】請求項2のスペクトル拡散通信システムに
おいては、自己相関、相互相関が最適な、16チップと
いう短い、4組の拡散符号を使用して、スペクトル拡散
を行なう。
【0019】請求項3のスペクトル拡散通信システムに
おいては、自己相関、相互相関が最適な、16チップと
いう短い、4組の拡散符号を使用して、スペクトル拡散
を行なう。
【0020】請求項4のスペクトル拡散通信システムに
おいては、自己相関、相互相関が最適な、16チップと
いう短い、4組の拡散符号を用いることができるため、
多重通信を行なうことができる。
【0021】請求項5のスペクトル拡散通信システムに
おいては、自己相関、相互相関が最適で、16チップと
いう短い、4組の拡散符号を用いることができるため、
多重通信を行なうことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明によるスペクトル拡散通信シス
テムについて、図面を参照しながら説明する。
【0023】(第1の実施例)スペクトル拡散通信シス
テムにおいては、データ1ビットを多数のチップを持つ
拡散符号で、周波数軸上に拡散し伝送する。
【0024】図1は、一般的なスペクトル拡散通信シス
テムの送信側において、入力データS(t)が拡散符号
P(t)により拡散される様子を模式的に示す図であ
る。
【0025】図1において、乗算器1は、入力データS
(t)と拡散符号p(t)とを乗算し、出力信号S
(t)*P(t)を出力する。一般に、スペクトル拡散
通信システムの送信側においては、入力データ1ビット
を拡散符号1周期と同期して乗算することで出力信号を
得る。
【0026】このとき、出力信号S(t)*P(t)の
周波数帯域は、拡散率(符号長に等しい)をnとする
と、入力データS(t)の周波数帯域のn倍になる。こ
こで、たとえば、拡散符号長が16チップの場合、拡散
率は16になる。
【0027】図2は、図1の入力データS(t)、拡散
符号P(t)および出力信号S(t)*P(t)の波形
の一例を示す図である。
【0028】図2(a)は、入力データS(t)を、
(b)は拡散符号P(t)を、(c)は出力信号S
(t)*P(t)を示す。なお、図2(b)におけるT
は、拡散符号周期である。
【0029】図3は、図1に示すようなスペクトル拡散
により、入力データの信号帯域が広がる様子を示す図で
ある。縦軸は、図示しないが電力、横軸は周波数を示し
ている。
【0030】図3(a)は、図1に示すような入力デー
タS(t)のみで変調(たとえば、位相変調)したとき
の周波数スペクトルを示す。なお、Bwは、このような
周波数スペクトルの周波数帯域である。図3(b)は、
図1に示すような入力データS(t)を拡散符号P
(t)で拡散した後の周波数スペクトルを示す。なお、
Bsは、このような周波数スペクトルの周波数帯域を示
す。
【0031】ここで、図3(a)に示すBwと(b)に
示すBsとの関係は次式のようになる。
【0032】Bs=nBw … (1) ここで、nは、上述した拡散率である。このように、ス
ペクトル拡散通信システムにおいては、入力データを広
帯域信号にすることにより、周波数選択性がよく、フェ
ージングに強いなどの特徴を有している。また、スペク
トル拡散通信システムの他の特徴としては、CDMA
(符号多重分割アクセス方式)技術が使えることにあ
る。このCDMAは、使用するユーザごとに異なる拡散
符号を与え、同一の周波数を共用する方式である。
【0033】このCDMAの特性を決める重大な要因と
して、相互相関特性および自己相関特性がある。ここ
で、自局の使用している拡散符号をa(t)、他局の使
用している符号(干渉を与える拡散符号)をb(t)、
自局の拡散符号と他局の拡散符号との符号間位相差を
τ、拡散符号周期をTおよび時間をtとすると、相互相
関値Rab(τ)、自己相関値Raa(τ)は、それぞれ、
次式のようになる。
【0034】
【数1】
【0035】ここで、(2)式、(3)式におけるa
(t)は、たとえば、1(0≦t≦1/16T),1
(1/16T≦t≦2/16T),1(2/16T≦t
≦3/16T),1(3/16T≦t≦4/16T),
−1(4/16T≦t≦5/16T),1(5/16T
≦t≦6/16T),−1(6/16T≦t≦7/16
T)、1(7/16T≦t≦8/16T),1(8/1
6T≦t≦9/16T),−1(9/16T≦t≦10
/16T),−1(10/16T≦t≦11/16
T),1(11/16T≦t≦12/16T),−1
(12/16T≦t≦13/16T),−1(13/1
6T≦t≦14/16T)、−1(14/16T≦t≦
15/16T),−1(15/16T≦t≦T)、とな
る。
【0036】ここで、CDMAを良好に行なうために
は、相互相関値Rab(τ)および自己相関値Raa(τ)
を、拡散符号1周期(0≦t≦T)にわたって低く保つ
必要がある。そこで、以下の要素をもとに、CDMAを
良好に行なうことができる16チップの拡散符号を選
ぶ。
【0037】[1] 16チップでm系列に近いものを
基準として1つ目の符号をつくる。すなわち、15チッ
プのm系列の符号(1,1,1,1,−1,1,−1,
1,1,−1,−1,1,−1,−1,−1)に、1,
−1のバランスが等しくなるようにするため、「−1」
を加えた符号(1,1,1,1,−1,1,−1,1,
1,−1,−1,1,−1,−1,−1,−1)を基準
とする。
【0038】[2] 1および−1のバランスの良いも
のを選ぶ。1および−1をそれぞれ8個ずつ選ぶのが最
もバランスが良いが、1あるいは−1が7〜9個になる
ように選んでもよい。
【0039】[3] 自己相関の良いものを選ぶ。すな
わち、自己相関値を偶相関、奇相関ともに6以下にす
る。
【0040】[4] [2],[3]で選ばれた符号同
士、または[1]の符号との相互相関の良いものを選
ぶ。すなわち、相互相関値を偶相関、奇相関ともに6以
下にする。
【0041】以上の4つの要素をもとに、本発明の第1
の実施例によるスペクトル拡散通信システムに使用する
4組の拡散符号を2グループ選んだ。
【0042】図4は、本発明の第1の実施例によるスペ
クトル拡散通信システムに用いる句加算符号を示す図で
ある。
【0043】図4(A)は、第1グループの4組の拡散
符号を示す。図4(A)において、第1グループの拡散
符号(a)は、1,1,1,1,−1,1,−1,1,
1,−1,−1,1,−1,−1,−1,−1である。
この第1グループの拡散符号(a)は、[1]で説明し
た基準となる、16チップのm系列に近い符号である。
【0044】図4(A)において、第1グループの拡散
符号(b)は、1,−1,−1,1,−1,1,−1,
1,1,1,−1,−1,1,−1,−1,1である。
図4(A)において、第1グループの拡散符号(c)
は、1,1,−1,1,−1,−1,−1,1,1,
1,−1,1,1,−1,1,−1,である。図4
(A)において、第1グループの拡散符号(d)は、
1,1,1,−1,1,−1,−1,1,1,−1,−
1,−1,1,1,1,−1である。
【0045】図4(B)は、第2グループの4組の拡散
符号を示す。図4(B)において、第2グループの拡散
符号(a)は、1,1,1,1,−1,1,−1,1,
1,−1,−1,1,−1,−1,−1,−1である。
第2グループの拡散符号(a)は、[1]で説明した基
準となる、16チップのm系列に近い符号である。図4
(B)において、第2グループの拡散符号(b)は、
1,−1,−1,1,−1,1,−1,1,1,1,−
1,−1,1,−1,−1,1である。図4(B)にお
いて、第2グループの拡散符号(c)は、1,1,−
1,1,−1,−1,1,1,−1,−1,−1,1,
−1,−1,1,−1である。図4(B)において、第
2のグループの拡散符号(d)は、1,1,1,−1,
−1,−1,−1,1,1,−1,1,1,1,−1,
1,−1である。
【0046】図5は、本発明の第1の実施例によるスペ
クトル拡散通信システムに用いる、図4(A)の第1グ
ループの拡散符号の自己相関を示す図である。縦軸は自
己相関値を、横軸は拡散符号間位相差τを示す。
【0047】図5(a)は、図4(A)(a)に示す拡
散符号の自己相関値Raa(τ)を、図5(b)は図4
(A)(b)に示す拡散符号の自己相関値Rbb(τ)
を、図5(c)は図4(A)(c)に示す拡散符号の自
己相関値Rcc(τ)を、図5(d)は図4(A)(d)
に示す拡散符号の自己相関値Rdd(τ)を示している。
【0048】なお、Raa(τ)、Rbb(τ)、R
cc(τ)およびRdd(τ)における添字は、それぞれ、
図4(A)の拡散符号(a)、(b)、(c)および
(d)の自己相関であることを意味する。たとえば、自
己相関値Raa(τ)の添字aaは式(3)において、a
(t)およびa(t−τ)として図4(A)(a)に示
す拡散符号を用いたことを表わす。
【0049】ここで、矢印eで示す線は偶相関を、矢印
oで示す線は奇相関を示す。ここで、Tは拡散符号周期
を示す。図5(a)〜(d)に示すように、図4(A)
(a)〜(d)に示す拡散符号の自己相関値は、2つの
拡散符号が一致する場合のみ、すなちわ、式(3)にお
ける拡散符号間位相差τが0の場合のみ、16あるいは
−16というピークを示す。それ以外のとき、すなわ
ち、式(3)における拡散符号間位相差τが0以外のと
きには、図4(A)(a)〜(d)に示す拡散符号の自
己相関値は6以下となっている。
【0050】一般的には、自己相関値は0が最も良いの
であるが、現実的には不可能である。そこで、図4の拡
散符号を求める過程において、自己相関値の制限を2→
4→6と緩めていく。しかし、自己相関値が2および4
では、16チップの4組の拡散符号は存在しないため、
自己相関値が6以下になるようにした。
【0051】なお、図示しないが、図4(B)に示す拡
散符号の自己相関値も、図5に示した図4(A)の自己
相関値と同様に、拡散符号間位相差τが0以外のときに
は6以下となっている。
【0052】図6は、本発明の第1の実施例によるスペ
クトル拡散通信システムに用いる、図4(A)の第1グ
ループの拡散符号の相互相関および自己相関を示す図で
ある。縦軸は相互相関値を、横軸は拡散符号間位相差τ
を示している。なお、一定の場合、縦軸は自己相関値を
表わす。
【0053】図6(a)は、図4(A)(a)の拡散符
号の自己相関値Raa(τ)および図4(A)(a)に示
す拡散符号と図4(A)(b)〜(d)に示す拡散符号
との相互相関Rab(τ)、Rac(τ)、Rad(τ)を示
している。
【0054】図6(b)は、図4(A)(b)に示す拡
散符号の自己相関値Rbb(τ)および図4(A)(b)
に示す拡散符号と図4(A)(a)(c)(d)との相
互相関値Rab(τ)、Rbc(τ)、Rbd(τ)を示して
いる。
【0055】図6(c)は、図4(A)(c)の示す拡
散符号の自己相関値Rcc(τ)および図4(A)(c)
に示す拡散符号と図4(A)(a)(b)(d)に示す
拡散符号との相互相関Rac(τ)、Rbc(τ)、R
cd(τ)を示している。
【0056】図6(d)は、図4(A)(d)に示す拡
散符号の自己相関値Rdd(τ)および図4(A)(d)
に示す拡散符号と図4(A)(a)〜(c)に示す拡散
符号との相互相関値Rad(τ)、Rbd(τ)、R
cd(τ)を示している。
【0057】ここで、たとえば、相互相関値Rac(τ)
における添字acは、式(2)のa(t)に図4(A)
(a)の拡散符号、b(t−τ)に図4(A)(b)に
示す拡散符号を用いることを表わしている。なお、図6
において、Tは、拡散符号周期を表わしている。
【0058】図6(a)〜(d)に示すように、相互相
関値は、6以下に収まっている。図6(a)〜(d)に
おいて、16あるいは−16というピークが出ているが
これは、拡散符号間位相差τが0の場合で、それぞれ、
図4(A)(a)〜(d)に示す拡散符号の自己相関値
aa(τ)、Rbb(τ)、Rcc(τ)、Rdd(τ)であ
る。この場合には、縦軸は自己相関値となっている。ま
た、図4(B)(a)〜(d)に示す拡散符号の相互相
関も図6に示した図4(A)(a)〜(d)に示す拡散
符号の相互相関値と同様に6以下になる。
【0059】以上、図5および図6に示したように、図
4に示す本発明の第1の実施例によるスペクトル拡散通
信システムに用いる拡散符号の自己相関値および相互相
関値は6以下になっており、スペクトル拡散通信システ
ムにおける拡散符号としては良好な特性である。
【0060】図7は、本発明の第1の実施例によるスペ
クトル拡散通信システムの送信器を示す概略ブロック図
である。
【0061】図7において第1の実施例によるスペクト
ル拡散通信システムの送信器は、1次変調部3、2次変
調部5、周波数変換部7、タイミングジェネレータ9、
拡散符号発生器11および送信アンテナ13からなる。
【0062】送信すべきデータ、すなわち、入力データ
DIは、1次変調部3に入力される。そして、1次変調
部3は、入力データDIを1次変調する。2次変調部5
は、1次変調部3で1次変調された入力データDIを2
次変調する。
【0063】すなわち、2次変調部5は、1次変調され
た入力データDIを拡散符号発生器11から発生された
拡散符号によりスペクトル拡散する。2次変調部5によ
って拡散された入力データDIは、周波数変換部7によ
りRF帯域の信号に変化され、送信アンテナ13により
送信される。なお、拡散符号発生器11から発生される
拡散符号は、タイミングジェネレータ9の働きにより、
入力データDIのタイミングと同期している。
【0064】タイミングジェネレータ9は、送信器にお
ける信号のタイミングをコントロールしている。タイミ
ングジェネレータ9は、データクロックDC1および拡
散符号のクロックCC1を作り出し、入力データDIを
データクロックDC1でラッチして、拡散符号とのタイ
ミングを合せている。
【0065】拡散符号と入力データDIは同期している
必要があるので、データクロックDC1と符号のクロッ
クCC1は同期している。ここで、拡散符号発生器11
には、図4(A)の第1グループまたは図4(B)の第
2グループのそれぞれの4組の拡散符号あるいはそれ以
下の拡散符号が備えられており、拡散符号セレクト信号
CS1によって、そのうちの1組が選ばれ、2次変調部
5に入力される。
【0066】このように本発明の第1の実施例における
スペクトル拡散通信システムおいては、たとえば、1ビ
ットの入力データDIを図4に示す16チップの拡散符
号で拡散することで16倍の帯域に広げて送信すること
になる。このため、たとえば1M(bps )の入力データ
DIを1次変調部3でBPSKを用いると32MHzの
メインローブ帯域となる。
【0067】一般に、このようなメインローブ帯域を6
0〜70%に狭めて送信するので、日本国で認められて
いる送信帯域27MHzで送信することが可能となる。
また、1次変調部3でQPSKを用いれば、2M(bps
)のデータを送信することが可能となる。
【0068】なお、2次変調部5におけるスペクトル拡
散についての詳細は、たとえば、横山光雄 著「スペク
トル拡散通信システム」(科学技術出版社)に説明され
ている。
【0069】図8は、図7の送信器に入力される入力デ
ータDIのビットと拡散符号のチップとの関係を示す図
である。
【0070】図8(A)はBPSKを用いる場合のビッ
トとチップとの関係を示す図である。図8(B)は、Q
PSKを用いたときのビットとチップとの関係を示す図
である。なお、図8において、bは、データ1ビット
を、cは拡散符号16チップ(拡散符号の1周期)を示
している。
【0071】図8(A)においては、データ1ビットが
16チップの拡散号で拡散される。図8(B)におい
て、データ2ビットが16チップの拡散符号で拡散され
る。
【0072】図9は、1つの周波数を2つの通信経路で
共有しているときの、図7の送信器に入力される入力デ
ータDIのフォーマットの一例を示す図である。
【0073】図9は、パケット通信を行なう場合を示し
ており、図9のPはパケット長を表わす。このとき、パ
ケット長Pは固定、可変のどちらでもよい。たとえば、
1パケットは、1024ビットや2048ビットなどで
構成されている。
【0074】ここで、基地局から端末局への通信経路
(以下、「ダウンリンク(down link)」という)をD
で表わし、端末局から基地局への通信経路(以下、「ア
ップリンク(up link )」という)をUで表わしてい
る。図4(A)の第1グループまたは図4(B)の第2
グループのそれぞれの4組の拡散符号のうちの2組を
a、bで表わしている。
【0075】図9(A)において、Daは、ダウンリン
クにおいては、aの拡散符号を使用することを意味し、
Uaは、アップリンクにおいて拡散符号aを使用するこ
とを意味している。すなわち、図9(A)では、アップ
リンク、ダウンリンクともに同じ拡散符号aを用いてい
る。
【0076】図9(B)において、Daは、ダウンリン
クではaの拡散符号を使用することを意味し、Ubは、
アップリンクではbの拡散符号を使用することを意味し
ている。すなわち、図9(B)においては、ダウンリン
クとアップリンクとでは拡散符号が異なっている。
【0077】なお、図9は、TDD(時分割:Time Div
ision Duplex)の場合を示しており、同一周波数で送信
および受信するため、基地局および端末局がお互い交互
に送信している。
【0078】図10は、2つの周波数を2つの通信経路
で使用しているときの、図7の送信器に入力される入力
データDIのフォーマットの一例を示す図である。
【0079】図10においては、2つの周波数を用いて
いるため、アップリンク用の周波数とダウンリンク用の
周波数とに分けている。たとえば、図10の上がアップ
リンク用で、図10の下がダウンリンク用である。図中
のaは、図4(A)の第1グループまたは図4(B)の
第2グループのそれぞれの4組の拡散符号のいずれかを
アップリンク用およびダウンリンク用の拡散符号として
用いていることを示している。なお、この拡散符号は、
アップリンク用とダウンリンク用とで同じものを用いる
のが一般的であるが、アップリンク用とダウンリンク用
の拡散符号を異ならせることもできる。図10において
は、2つの周波数を用いているため、パケット通信でも
連続通信でも可能である。
【0080】図11は、本発明の第1の実施例によるス
ペクトル拡散通信システムの受信器を示す概略ブロック
図である。
【0081】図11において本発明の第1の実施例によ
るスペクトル拡散通信システムの受信器は、受信アンテ
ナ15、周波数変換部17、2次復調部19、1次復調
部21、拡散符号発生部23およびタイミングジェネレ
ータ25からなる。
【0082】図11において、図7からの送信信号を受
信アンテナ15で受信する。そして、受信された信号は
周波数変換部17でダウンコンバートされ、2次復調部
19に入力される。2次復調部19は、周波数変換部1
7からの信号を、拡散符号発生部23からの拡散符号に
より逆拡散する。なお、2次復調部19の詳細は、たと
えば、横山光雄 著「スペクトル拡散通信システム」
(科学技術出版社)に説明されている。拡散符号発生部
23には、図4(A)の第1グループまたは図4(B)
の第2グループのそれぞれの4組の拡散符号あるいはそ
れ以下の拡散符号が備えられており、符号セレクト信号
CS2によって、1組の符号が選ばれ、2次復調部19
に入力される。ここで、選択される拡散符号は、図7の
送信器の拡散符号と一致する必要がある。
【0083】1次復調部21は、2次復調部19で逆拡
散された信号を復調し、データDOを出力する。タイミ
ングジェネレータ25は、データクロックDC2や拡散
符号のクロックCC2をコントロールしているが、その
ためには、2次復調部19における逆拡散のためのタイ
ミング、1次復調部21におけるデータ復調のタイミン
グを合せる必要がある。
【0084】そこで、タイミングジェネレータ25は、
2次復調部19および1次復調部21からの信号により
コントロールされる。すなわち、2次復調部19および
1次復調部21はともに、フィードバック系を構成する
ために、2次復調部19、1次復調部21、タイミング
ジェネレータ25および拡散符号発生部23はループに
なっている。
【0085】なお、一般に、1対1の通信では、ずっと
同じ拡散符号を用いて拡散しており、通信の途中でデー
タごとに切換えることはない。たとえば、トランシーバ
で第1〜4チャンネルあって、送信・受信間で予め、第
1チャンネルを使うことを決めて使うのと同様である。
スペクトル拡散通信の場合、送信者の拡散符号がわから
ない限り、受信できないので、受信するという動作に
は、予め送信者の拡散符号がわかっているという前提か
らスタートする。
【0086】以上のように、本発明の第1の実施例によ
るスペクトル拡散通信システムにおいては、図5および
図6に示したように自己相関、相互相関が最適な、図4
に示した16チップという短い拡散符号を使用してい
る。このため、本発明の第1の実施例によるスペクトル
拡散通信システムおいては、回路実現が容易となり、高
速(1M〜2Mbps)のデータ伝送を可能にすること
ができる。さらに、同様の理由により、本発明の第1の
実施例によるスペクトル拡散通信システムおいては、2
6MHzの帯域で伝送でき、日本国内においても無線帯
域を確保することができる。
【0087】さらに、本発明の第1の実施例によるスペ
クトル拡散通信システムにおいては、図5および図6に
示したように自己相関、相互相関が最適な、図4に示し
た第1グループあるいは第2グループの4組の拡散符号
を使用している。このため、本発明の第1の実施例によ
るスペクトル拡散通信システムにおいては、後から回線
を増やしたい要求があった場合、別の拡散符号を用いる
ことで、回線を最大4つまで増やすとが可能となる。さ
らに、同様の理由により、本発明の第1の実施例による
スペクトル拡散通信システムにおいては、最大4つのチ
ャンネルを多重できる多重通信を行なうことが可能とな
る。
【0088】なお、本実施例における変調方式として、
BPSKおよびQPSK以外の変調方式を用いることも
できる。すなわち、第1の実施例によるスペクトル拡散
通信システムにおいては、変調方式の種類は問わない。
【0089】また、16チップの拡散符号で拡散し、多
重を必要とするあらるシステムにおいて、本実施例で用
いた図4の拡散符号の特性は生かされる。
【0090】(第2の実施例)図12は、本発明の第2
の実施例によるスペクトル拡散通信システムを示す概略
ブロック図である。
【0091】図12においてスペクトル拡散通信システ
ムは、基地局27、第1端末局29、第2端末局31お
よび第3端末局33からなる。
【0092】図12において、基地局27は、図4
(A)の第1グループまたは図4(B)の第2グループ
のそれぞれの4組の拡散符号のうちの3組を、第1端末
局29、第2端末局31および第3端末局33のそれぞ
れに割当てて通信している。このため、基地局27は、
第1端末局29、第2端末局31および第3端末局33
と同時に多重通信すなわち、CDMA通信を行なうこと
ができる。
【0093】なお、図12においては、基地局27と端
末局とのチャンネル数は3つとしたが、図4(A)第1
グループまたは図4(B)の第2グループのそれぞれの
4組の拡散符号を用いれば、2組以上4組以下であれば
チャンネル数はいくつでもよい。また、図12において
は、基地局27と3つの端末局を示したが、同じエリア
内に、別々の独立した通信機同士が、図4(A)の第1
グループまたは図4(B)の第2グループのそれぞれの
4組の拡散符号を用いれば、2以上4以下のチャンネル
が多重するシステムを構築することもできる。
【0094】以上のように、本発明の第2の実施例によ
るスペクトル拡散通信システムにおいては、図5および
図6で示したように自己相関、相互相関が最適な、図4
に示した16チップという4組の拡散符号を用いてい
る。このため、本発明の第2の実施例によるスペクトル
拡散通信システムおいては、最大4つのチャンネルを多
重できる多重通信が可能となる。さらに、同様の理由に
より、後から、チャンネルを増やしたい要求があった場
合、図4(A)の第1グループまたは図4(B)の第2
グループのそれぞれの4組のうち、使用されている拡散
符号と別の拡散符号を用いることで、最大4つまでチャ
ンネル数を増やすことが可能となる。
【0095】また、本発明の第2の実施例によるスペク
トル拡散通信システムにおいては、図5および図6に示
したように自己相関、相互相関が最適な、図4に示した
16チップという短い拡散符号を使用している。このた
め、第2の実施例のスペクトル拡散通信システムおいて
は、回路実現が容易となり、高速のデータ伝送を可能に
することができる。さらに、同様の理由により、第2の
実施例によるスペクトル拡散通信システムにおいては、
日本国内においても、無線帯域を確保できる。
【0096】なお、図4(A)の第1グループの拡散符
号と図4(B)の第2グループの拡散符号とは同時に使
用することはできない。
【0097】たとえば、ある空間(電波の届くエリア)
で、第1グループの4組の拡散符号は、互いに相関がよ
く、使用できる。しかし、第1グループの拡散符号を用
いた通信エリアの中に、第2グループの拡散符号が入っ
てくると相関が悪くなり、混信してしまう。したがっ
て、通信エリア内の人が、第1グループの拡散符号を使
うか、第2グループの拡散符号を使うかを予め決めて、
システムを構築することになる。このため、たとえば、
データにグループ区別信号をのせて、その時々で切換え
て使うようなことはできない。
【0098】また、本実施例における変調方式として、
BPSKおよびQPSK以外の変調方式を用いることも
できる。すなわち、第2の実施例によるスペクトル拡散
通信システムにおいては、変調方式の種類は問わない。
【0099】さらに、16チップの拡散符号で拡散し、
多重を必要とするあらゆるシステムにおいて、本実施例
で用いた図4の拡散符号の特性は生かされる。
【0100】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1の拡散
符号算出方法においては、自己相関値および相互相関値
が所定の値より小さくなるような複数の組の拡散符号を
求めているため、これら複数の組の拡散符号をスペクト
ル拡散通信システムに用いた場合には、スペクトル拡散
通信システムに複数のチャンネルを設けることができ、
多重通信も可能なとる。
【0101】本発明の請求項2のスペクトル拡散通信シ
ステムにおいては、自己相関、相互相関が最適な、16
チップという短い拡散符号を使用している。このため、
本発明の請求項2のスペクトル拡散通信システムおいて
は、回路実現が容易となり、高速のデータ転送を可能と
することができる。さらに、同様の理由により、請求項
2のスペクトル拡散通信システムにおいては、日本国内
においても無線帯域を確保することができる。さらに、
本発明の請求項2のスペクトル拡散通信システムにおい
ては、自己相関、相互相関が最適な4組の拡散符号を使
用している。このため、請求項2のスペクトル拡散通信
システムにおいては、チャンネル数を最大4つまで増や
すことができる。さらに、同様の理由により、請求項2
のスペクトル拡散通信システムにおいては、最大4つの
チャンネルを多重できる多重通信を行なうことができ
る。
【0102】本発明の請求項3のスペクトル拡散通信シ
ステムにおいては、自己相関、相互相関が最適な、4組
の、16チップという短い拡散符号を使用しているた
め、請求項2のスペクトル拡散通信システムと同様の効
果を奏する。
【0103】本発明の請求項4のスペクトル拡散通信シ
ステムおいては、自己相関、相互相関が最適な、4組の
拡散符号を用いることができるため、最大4つのチャン
ネルを多重できる多重通信が可能となる。
【0104】さらに、本発明の請求項4のスペクトル拡
散通信システムにおいては、自己相関、相互相関が最適
な、4組の拡散符号を用いることができるため、チャン
ネル数を最大4つまで増やすことができる。
【0105】さらに、本発明の請求項4のスペクトル拡
散通信システムにおいては、自己相関、相互相関が最適
な、16チップという短い拡散符号を使用している。こ
のため、本発明の請求項4のスペクトル拡散通信システ
ムにおいては、回路実現が容易になり、高速のデータ転
送を可能とすることができる。さらに、同様の理由によ
り、請求項4のスペクトル拡散通信システムおいては、
日本国内においても、無線帯域を確保することができ
る。
【0106】本発明の請求項5のスペクトル拡散通信シ
ステムおいては、自己相関、相互相関が最適な、4組
の、16チップという短い拡散符号を用いて、多重通信
を行なうため、請求項4のスペクトル拡散通信システム
と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なスペクトル拡散通信システムの送信側
において、入力データS(t)が拡散符号P(t)によ
り拡散される様子を模式的に示す図である。
【図2】入力データS(t)、拡散符号P(t)および
出力信号S(t)*P(t)の波形の一例を示す図であ
る。
【図3】図1に示すようなスペクトル拡散により入力デ
ータの信号帯域が広がる様子を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例によるスペクトル拡散通
信システムに用いる拡散符号を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例によるスペクトル拡散通
信システムに用いる、図4(A)の第1グループの4組
の拡散符号の自己相関を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施例によるスペクトル拡散通
信システムに用いる、図4(A)の第1グループの4組
の拡散符号の相互相関を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施例によるスペクトル拡散通
信システムの送信器を示す概略ブロック図である。
【図8】図7のスペクトル拡散通信システムの送信器に
入力される入力データDIのビットと拡散符号のチップ
との関係を示す図である。
【図9】1つの周波数を2つの通信経路で共有している
ときの、図7のスペクトル拡散通信システムの送信器に
入力される入力データDIのフォーマットの一例を示す
図である。
【図10】2つの周波数を2つの通信経路で使用してい
るときの、図7のスペクトル拡散通信システムの送信器
に入力される入力データDIのフォーマットの一例を示
す図である。
【図11】本発明の第1の実施例によるスペクトル拡散
通信システムの受信器を示す概略ブロック図である。
【図12】本発明の第2の実施例によるスペクトル拡散
通信システムを示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
1 乗算器 3 1次変調部 5 2次変調部 7,17 周波数変換部 9,25 タイミングジェネレータ 11 拡散符号発生器 13 送信アンテナ 15 受信アンテナ 19 2次復調部 21 1次復調部 23 拡散符号発生部 27 基地局 29 第1端末局 31 第2端末局 33 第3端末局

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の組の拡散符号を算出する拡散符号
    算出方法であって、 15個の1および−1からなる最大周期系列の符号
    (1,1,1,1,−1,1,−1,1,1,−1,−
    1,1,−1,−1,−1)の最後に−1を加えて、基
    準となる符号を求め、前記複数の組の拡散符号のうちの
    1つとするステップと、 1および−1の数が同じまたは同様になるような16個
    の1および−1からなる符号を複数求めるステップと、 前記複数の符号の各々の自己相関値を求めるステップ
    と、 前記複数の符号および前記基準となる符号について、相
    互相関値を求めるステップと、 前記複数の符号の中から、前記自己相関値および前記相
    互相関値が、所定の値より小さい符号を求め、それらを
    前記複数の組の拡散符号とするステップとを含む、拡散
    符号算出方法。
  2. 【請求項2】 データを拡散符号により拡散して送信す
    る送信手段と、 前記拡散されたデータを前記拡散符号により逆拡散する
    受信手段とを備え、 前記送信手段と受信手段の各々は、前記拡散符号とし
    て、 第1の拡散符号(1,1,1,1,−1,1,−1,
    1,1,−1,−1,1,−1,−1,−1,−1)、 第2の拡散符号(1,−1,−1,1,−1,1,−
    1,1,1,1,−1,−1,1,−1,−1,1)、 第3の拡散符号(1,1,−1,1,−1,−1,−
    1,1,1,1,−1,1,1,−1,1,−1,)お
    よび、 第4の拡散符号(1,1,1,−1,1,−1,−1,
    1,1,−1,−1,−1,1,1,1,−1)のう
    ち、 少なくとも1つの拡散符号を発生する拡散符号発生手段
    を含む、スペクトル拡散通信システム。
  3. 【請求項3】 データを拡散符号により拡散して送信す
    る送信手段と、 前記拡散されたデータを前記拡散符号により逆拡散する
    受信手段とを備え、 前記送信手段と受信手段の各々は、前記拡散符号とし
    て、 第1の拡散符号(1,1,1,1,−1,1,−1,
    1,1,−1,−1,1,−1,−1,−1,−1)、 第2の拡散符号(1,−1,−1,1,−1,1,−
    1,1,1,1,−1,−1,1,−1,−1,1)、 第3の拡散符号(1,1,−1,1,−1,−1,1,
    1,−1,−1,−1,1,−1,−1,1,−1)お
    よび、 第4の拡散符号(1,1,1,−1,−1,−1,−
    1,1,1,−1,1,1,1,−1,1,−1)のう
    ち、 少なくとも1つの拡散符号を発生する拡散符号発生手段
    を含む、スペクトル拡散通信システム。
  4. 【請求項4】 2ないし4つの通信チャンネルを有し、
    データを拡散符号により拡散して送信し、前記拡散され
    たデータを前記拡散符号により逆拡散して復調する、ス
    ペクトル拡散通信システムにおいて、 前記拡散符号として、 第1の拡散符号(1,1,1,1,−1,1,−1,
    1,1,−1,−1,1,−1,−1,−1,−1)、 第2の拡散符号(1,−1,−1,1,−1,1,−
    1,1,1,1,−1,−1,1,−1,−1,1)、 第3の拡散符号(1,1,−1,1,−1,−1,−
    1,1,1,1,−1,1,1,−1,1,−1)およ
    び、 第4の拡散符号(1,1,1,−1,1,−1,−1,
    1,1,−1,−1,−1,1,1,1,−1)のう
    ち、 前記通信チャンネルの数に応じた数の拡散符号を用い、
    多重通信することを特徴とするスペクトル拡散通信シス
    テム。
  5. 【請求項5】 2ないし4つの通信チャンネルを有し、
    データを拡散符号により拡散して送信し、前記拡散され
    たデータを前記拡散符号により逆拡散して復調する、ス
    ペクトル拡散通信システムにおいて、 前記拡散符号として、 第1の拡散符号(1,1,1,1,−1,1,−1,
    1,1,−1,−1,1,−1,−1,−1,−1)、 第2の拡散符号(1,−1,−1,1,−1,1,−
    1,1,1,1,−1,−1,1,−1,−1,1)、 第3の拡散符号(1,1,−1,1,−1,−1,1,
    1,−1,−1,−1,1,−1,−1,1,−1)お
    よび、 第4の拡散符号(1,1,1,−1,−1,−1,−
    1,1,1,−1,1,1,1,−1,1,−1)のう
    ち、 前記通信チャンネルの数に応じた数の拡散符号を用い、
    多重通信することを特徴とするスペクトル拡散通信シス
    テム。
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