JPH08306620A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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Publication number
JPH08306620A
JPH08306620A JP7136143A JP13614395A JPH08306620A JP H08306620 A JPH08306620 A JP H08306620A JP 7136143 A JP7136143 A JP 7136143A JP 13614395 A JP13614395 A JP 13614395A JP H08306620 A JPH08306620 A JP H08306620A
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JP
Japan
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light
mark
optical system
light flux
measurement
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JP7136143A
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Inventor
Toru Kawaguchi
透 川口
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 周囲環境の微妙な変化の影響を最小限に抑え
て、マスクとウエハとの二次元的な相対位置ずれ量を高
精度に検出することが可能な投影露光装置を提供する。 【構成】 光束を供給するための光源手段と、光源手段
からの光束を分割して、基板マークについて第1計測方
向の位置を検出するための第1光束と、基板マークにつ
いて第1計測方向と実質的に交差する第2計測方向の位
置を検出するための第2光束と、マスクマークについて
第1計測方向に対応する第3計測方向の位置を検出する
ための第3光束と、マスクマークについて第2計測方向
に対応する第4計測方向の位置を検出するための第4光
束とを互いに近接するように生成するための光束分割手
段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体素子、ま
たは液晶表示素子等を製造するためのフォトリソグラフ
ィ工程で使用される投影露光装置に関し、特にマスクと
感光性基板との位置合わせを行なうためのアライメント
装置を備えた縮小投影型露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在実用化されているステッパー等の逐
次露光型の投影露光装置の多くには、マスクとしてのレ
チクルと感光性基板としてのウエハ(またはガラスプレ
ート等)とを光学的に自動的に位置合わせするためのア
ライメント装置が組み込まれている。このようなアライ
メント装置では、種々のアライメント方法が用いられて
いる。これら種々のアライメント方法の内で高精度なア
ライメント方式として、レチクルの回路パターン周辺に
形成されたアライメントマーク(レチクルマーク)と、
ウエハ上の各ショット領域に付設されたアライメントマ
ーク(ウエハマーク)とを投影光学系を介して同時に検
出するTTR(スルー・ザ・レチクル)方式が従来より
知られている。
【0003】TTR方式のアライメント装置では、レチ
クルの上方に配置されたアライメント系によってレチク
ルマークとウエハマークとの相対的な位置ずれ量が計測
され、この位置ずれ量が所定の関係に維持されるように
レチクルおよびウエハの少なくとも一方の位置または回
転角が微調整される。ところで、TTR方式で使用され
るアライメント系にも種々のタイプがある。特に高精度
なタイプとして、特開昭63−283129号公報、特
開平2−227602号公報等に開示されているよう
に、アライメントマークに回折格子状のマーク(以下、
「格子状マーク」という)を用いた2光束干渉方式のア
ライメント系がある。
【0004】この2光束干渉方式のアライメント系で
は、例えば露光光とは異なる波長を有するコヒーレント
(可干渉)な2光束(レーザビーム等)を上述の格子状
マークに対して所定の2方向から照射して1次元の干渉
縞を形成し、この干渉縞を観測してその格子状マークの
位置を特定する。2光束干渉方式は、LIA(Laser In
terferometric Alignment )方式とも呼ばれている。こ
れらの従来例では、アライメント用の格子状マークのピ
ッチ方向(計測方向)は、投影光学系の光軸と格子状マ
ークとを結ぶ直線に対して平行または垂直である。
【0005】一般に、露光すべきチップの大きさ、即ち
1ショット領域(露光領域)の大きさが変更された場合
に、アライメントマークの位置が変わる。本出願人によ
る特開平6−13287号公報には、上述のアライメン
トマークの位置変化に応じてアライメント光学系を移動
させるとともに、レチクルマークを照明する光束とウエ
ハマークを照明する光束との間隔を変化させることによ
って、投影光学系の倍率色収差の変化に対応する方法が
開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の技
術では、露光すべきチップの大きさが変更された場合に
も容易に対応して、投影光学系の収差の影響を低減して
高い精度でアライメントすることを可能としている。し
かしながら、従来のアライメント光学系の構成上、レチ
クルのアライメントマークおよびウエハのアライメント
マークにおいて、各計測方向(2計測方向)に対して照
明する光束の位置(計測点)を互いに近接させることが
困難であった。すなわち、レチクルマーク用光束とウエ
ハマーク用光束とを互いに近接させるとともに2つの計
測方向にそれぞれ対応する2つの計測点を互いに近接さ
せることが困難であった。
【0007】LIA方式のアライメント系では、2光束
の干渉によってアライメントマークの位置ずれの情報を
検出する。このため、各計測方向に対する計測点が互い
に離れていると、空気の揺らぎのような周囲環境の微妙
な変化によって、計測誤差が発生する恐れがある。換言
すれば、位置ずれ量の計測精度が損なわれる恐れがあっ
た。
【0008】たとえば、特開平6−13287号公報に
開示のアライメント系では、1つのアライメント光学系
において、レチクルマークおよびウエハマークにおいて
1つの計測方向に対するアライメント用光束しか発生さ
せることができない。すなわち、1つの対物レンズ(1
眼)を介して2つの組の光束対(2軸)のうち各光束対
をそれぞれレチクルマークおよびウエハマークに導く、
いわゆる1眼2軸方式のアライメント系である。したが
って、レチクルマークとウエハマークとの2次元的な位
置ずれ量を検出するには、同様の構成を有する少なくと
も2組のアライメント光学系が必要である。その結果、
アライメント系が全体として大型化、複雑化するという
不都合があった。
【0009】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、空気の揺らぎのような周囲環境の微妙な変化
の影響を最小限に抑えて、マスクとウエハとの二次元的
な相対位置ずれ量を高精度に検出することが可能な投影
露光装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、マスク上の転写用パターンを所
定倍率で感光性の基板上に投影する投影光学系と、前記
投影光学系のフィールド内の所定の第1計測域において
前記基板上に形成された基板マークと前記第1計測域に
対応する第2計測域において前記マスク上に形成された
マスクマークとの相対的な位置ずれ量を前記投影光学系
を介して検出するマーク検出手段とを備えた投影露光装
置において、前記マーク検出手段は、光束を供給するた
めの光源手段と、前記光源手段からの光束を分割して、
前記基板マークについて第1計測方向の位置を検出する
ための第1光束と、前記基板マークについて前記第1計
測方向と実質的に交差する第2計測方向の位置を検出す
るための第2光束と、前記マスクマークについて前記第
1計測方向に対応する第3計測方向の位置を検出するた
めの第3光束と、前記マスクマークについて前記第2計
測方向に対応する第4計測方向の位置を検出するための
第4光束とを互いに近接するように生成するための光束
分割手段と、前記第1光束乃至前記第4光束を前記第1
光束乃至前記第4光束に各々対応する前記第1計測域あ
るいは前記第2計測域へ導くための対物光学系と、を備
えていることを特徴とする投影露光装置を提供する。
【0011】本発明の好ましい態様によれば、前記光束
分割手段は、前記第1光束乃至第4光束のうち各々の光
束の間隔を変化させるための光束間隔可変手段を有す
る。また、前記光束分割手段は、前記第1光束乃至第4
光束を全体的に平行移動させるための光束平行移動手段
を有する。
【0012】さらに本発明の好ましい態様によれば、前
記基板マークは、前記第1計測方向および第2計測方向
に沿ってそれぞれ所定ピッチで配列された第1格子状マ
ークであり、前記マスクマークは、前記第3計測方向お
よび第4計測方向に沿ってそれぞれ所定ピッチで配列さ
れた第2格子状マークであり、前記光源手段は、コヒー
レントな2光束を生成する2光束生成手段を有し、前記
光束分割手段は、前記2光束生成手段からの光束対に基
づいて、前記第1格子状マークについて前記第1計測方
向の位置を検出するための第1光束対と、前記第1格子
状マークについて前記第2計測方向の位置を検出するた
めの第2光束対と、前記第2格子状マークについて前記
第3計測方向の位置を検出するための第3光束対と、前
記第2格子状マークについて前記第4計測方向の位置を
検出するための第4光束対とを互いに近接するように生
成し、前記マーク検出手段は、前記第1光束対および前
記第2光束対に対して前記第1格子状マークからそれぞ
れ発生する第1回折光および第2回折光、並びに前記第
3光束対および前記第4光束対に対して前記第2格子状
マークからそれぞれ発生する第3回折光および第4回折
光を受光するための受光手段を有する。
【0013】この場合、前記第1計測方向と前記第2計
測方向とは、前記投影光学系の光軸を含む所定の面と前
記投影光学系のフィールドとの交線からなる第1基準直
線に関してほぼ線対称に設定され、前記投影光学系のフ
ィールドにおいて、前記第1計測域の中心は、前記第1
基準直線に沿って前記投影光学系の光軸から所定距離だ
け間隔を隔てていることが好ましい。また、前記光束分
割手段は、前記光源手段からの光束の入射軸線に対して
平行な光分割面を有する第1光分割プリズムと、該第1
光分割プリズムの光分割面と直交する光分割面を有する
第2光分割プリズムとを有するのが好ましい。
【0014】そして、前記光束間隔可変手段は、前記光
源手段と前記第1光分割プリズムとの間の光路および前
記第1光分割プリズムと前記第2光分割プリズムとの間
の光路のうち少なくとも一方の光路中に設けられた傾角
可変な平行平面板を有するか、あるいは前記第1光分割
プリズムおよび前記第2光分割プリズムのうち少なくと
も一方を光分割面の法線方向に駆動するための駆動手段
を有する構成が好ましい。さらに好ましくは、前記第1
光分割プリズムおよび前記第2光分割プリズムのうち少
なくとも一方は偏光分離プリズムであり、該偏光分離プ
リズムの入射側には光学軸周りに回転可能な1/2波長
板が設けられている。また、前記投影光学系の瞳面上に
おける前記第1光束対の分布と前記第2光束対の分布と
が、前記瞳面上において前記投影光学系の光軸を通り前
記第1基準直線に平行な第2基準直線に関してほぼ線対
称であることが好ましい。
【0015】
【作用】本発明によれば、光源手段からの光束を分割し
て、互いに近接した4つの光束を生成するための光束分
割手段を備えている。たとえば、マーク検出手段がLI
A方式のアライメント系である場合、光束分割手段は、
光源手段からのコヒーレントな2光束すなわち光束対に
基づいて、互いに近接した4組の光束対を生成する。す
なわち、基板マーク(格子状マーク)について第1計測
方向の位置および第2計測方向の位置をそれぞれ検出す
るための第1光束対および第2光束対と、マスクマーク
(格子状マーク)について第3計測方向(第1計測方向
に対応)の位置および第4計測方向(第2計測方向に対
応)の位置をそれぞれ検出するための第3光束対および
第4光束対とを生成する。
【0016】このように互いに近接するように生成され
た4組の光束対は、1つの対物光学系を介して集光され
た後、マスクに入射する。そして、4組の光束対のうち
第3光束対をつくる2光束はマスクマークの第3計測方
向に対応する計測点上で、第4光束対をつくる2光束は
マスクマークの第4計測方向に対応する計測点上でそれ
ぞれ交差する。一方、4組の光束対のうち第1光束対お
よび第2光束対は、マスクおよび投影光学系を透過した
後、基板マークの第1計測方向に対応する計測点上およ
び第2計測方向に対応する計測点上でそれぞれ各光束対
をつくる2光束が交差する。
【0017】そして、マーク検出手段は、第1光束対お
よび第2光束対に対して基板格子状マークからそれぞれ
発生する第1回折光および第2回折光、並びに第3光束
対および第4光束対に対してマスク格子状マークからそ
れぞれ発生する第3回折光および第4回折光を受光す
る。こうして、受光した4つの回折光に基づいて、基板
マークとマスクマークとの相対的な位置ずれ量を検出す
ることができる。このように、本発明によれば、マスク
マーク用光束と基板マーク用光束とを互いに近接させる
とともに、マスク上および基板上において2つの計測方
向にそれぞれ対応する2つの計測点を互いに近接させる
ことができる。したがって、空気の揺らぎのような周囲
環境の微妙な変化に起因する計測誤差が抑えられ、計測
精度の高い検出が可能になる。
【0018】光束分割手段の構成として、たとえば光源
手段からの光束対の入射軸線に対して平行な光分割面を
有する第1光分割プリズムと、該第1光分割プリズムの
光分割面と直交する光分割面を有する第2光分割プリズ
ムとを有する簡易な構成が可能である。そして、第1光
分割プリズムの入射側や第1光分割プリズムと第2光分
割プリズムとの間の光路中に傾角可変な平行平面板を設
けることにより、第1光束対乃至第4光束対のうち各々
の光束対の間隔を変化させることができる。この場合、
傾角可変な平行平面板は、光束間隔可変手段を構成して
いる。
【0019】上述のような光束間隔可変手段と、第1光
束乃至第4光束を全体的に平行移動させるための光束平
行移動手段との組み合わせにより、露光すべきチップの
大きさの変更に対応することができる。すなわち、露光
すべきチップの大きさの変更に起因して基板マークの位
置が変化し、投影光学系の倍率色収差が変化する。しか
しながら、光束間隔可変手段と光束平行移動手段との協
働により、マスクマークを照明する光束対と基板マーク
を照明する光束対との間隔および各光束対の位置を適宜
変化させることによって、投影光学系の倍率色収差の変
化による影響を補正することができる。さらに、光分割
面が互いに直交する一対の光分割プリズムにより、光束
対に対して各光分割プリズムで生じる非点収差の影響を
相殺して実質的に除去することができ、常に高い精度で
位置ずれ量の検出が可能である。
【0020】
【実施例】以下、本発明の各実施例を、添付図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明の第1実施例にかかる投
影露光装置の構成を示す図である。本実施例は、TTR
(スルー・ザ・レチクル)方式で且つLIA方式(2光
束干渉方式)のアライメント系を備えたステッパー型
(逐次露光型)の投影露光装置に本発明を適用したもの
である。なお、図1では、投影光学系PLの光軸AXに
平行な方向にZ軸を設定し、Z軸に垂直な平面内におい
て図1の紙面に平行な方向にX軸を図1の紙面に垂直な
方向にY軸をそれぞれ設定している。
【0021】図1の投影露光装置は、たとえば超高圧水
銀ランプおよび集光鏡等からなる露光用光源系1を備え
ている。光源系1は、i線(波長365nm)やg線
(波長435.8nm)のようにフォトレジスト層を感
光させることのできる波長域の露光光ILを供給する。
光源系1からの露光光は、たとえばフライアイレンズの
ようなオプティカル・インテグレータ(多光源像形成手
段)等を含む照度分布均一化光学系2に入射する。な
お、露光用の照明光ILとしては、他の放電ランプから
の輝線、またはArFエキシマレーザ、KrFエキシマ
レーザ等のエキシマレーザ光、あるいはYAGレーザの
高調波等を使用することができる。
【0022】照度分布均一化光学系2を介して、照度分
布の一様化やスペックルの低減化等が行なわれた露光光
ILは、ミラー3およびメインコンデンサーレンズ4を
介して、ダイクロイックミラー5に入射する。ダイクロ
イックミラー5により、図中において鉛直下方(Z方
向)に反射された露光光ILは、レチクルRのパターン
領域PAを均一な照度分布で照明する。ダイクロイック
ミラー5は、レチクルRの図中上方において光軸AXに
対して45°の傾斜角で位置決めされている。そして、
ダイクロイックミラー5は、露光光ILの波長に対して
90%以上の反射率を有し、アライメント用の照明光の
波長(通常、露光光よりも長波長)に対しては50%以
上の透過率を有する。
【0023】レチクルRのパターン面(図中下面)のパ
ターン領域PAには、転写対象である回路パターンが形
成されている。レチクルRのパターン領域PAを通過し
た露光光ILは、両側テレセントリックな投影光学系P
Lに入射する。投影光学系PLは、レチクルRの回路パ
ターンを所定の倍率β(βは例えば1/5)で縮小した
像を、表面にフォトレジスト層が形成されたウエハWの
1つのショット領域(露光領域)上に重ね合わせて投影
(結像)する。なお、投影光学系PLは露光光ILの波
長(露光波長)に関して色収差が良好に補正され、レチ
クルRとウエハWとは露光波長に対して互いに共役にな
るように配置されている。
【0024】レチクルRのパターン領域PAを包囲する
ように形成された一定幅のクロム層からなる遮光帯の中
には、アライメント用の光透過性の窓部(レチクル窓
部)26Aが形成されている。図2(a)は、レチクル
Rに形成された格子状マークの配置を示す図である。図
2(a)において、パターン領域PAの図中左右両側に
は、内側に開いたV字型のパターンからなる格子状マー
クRM1およびRM2が形成されている。また、格子状
マークRM1およびRM2の左右外側には、ウエハWの
格子状マークに照射されるレーザビームが通過するレチ
クル窓部26Aおよび26Bがそれぞれ形成されてい
る。
【0025】図1の投影光学系PLの最大有効露光フィ
ールドと共役なレチクルR上の領域は、最大有効転写領
域33である。この最大有効転写領域33内には、図2
(a)に示すように、LIA方式のアライメント系によ
る検出領域35Aおよび35Bが設けられている。すな
わち、検出領域35A内で格子状マークRM1の位置検
出が行なわれ、検出領域35B内で格子状マークRM2
の位置検出が行われる。
【0026】再び図1を参照すると、レチクルRはレチ
クルステージRS上に載置されている。そして、レチク
ルRのパターン領域PAの中心点が投影光学系PLの光
軸AXと一致するように、レチクルステージRSを駆動
することによってレチクルRの位置決めが行われる。こ
のため、レチクルステージRSは、駆動系6により図中
水平面(XY平面)内において二次元移動および微小回
転(Z軸周り)することができるように構成されてい
る。また、レチクルステージRSの端部には、レーザ光
波干渉式測長器(以下、「レーザ干渉計」という)7か
らのレーザビームを反射する移動鏡7mが固定されてい
る。
【0027】レーザ干渉計7は、レチクルステージRS
のひいてはレチクルRのX方向位置およびY方向位置
を、例えば0.01μm程度の分解能で常時検出してい
る。また、レーザ干渉計7により、レチクルRの回転角
(Z軸周り)も常時検出されている。レーザ干渉計7に
よる検出結果は、サーボ系19を介して、投影露光装置
全体の動作を統括制御する主制御系21に供給される。
レチクルRの初期設定は、パターン領域PAの周辺に形
成されたアライメントマークを光電検出するレチクルア
ライメント系(不図示)からのマーク検出信号に基づい
て、レチクルステージRSを適宜微動することにより行
われる。
【0028】一方、ウエハW上の各ショット領域には、
それぞれ一定の位置関係でウエハマークとしての格子状
マークが形成されている。したがって、図1で露光対象
とされるショット領域にも、格子状マークWM1が形成
されている。図2(b)は、ウエハWのショット領域S
Aに形成された格子状マークの配置を示す図である。図
2(b)において、ショット領域SAの図中左右両側に
は、外側に開いたV字型のパターンからなる格子状マー
クWM1およびWM2がそれぞれ形成されている。そし
て、図1の投影光学系PLの最大有効露光フィールド3
4内であって且つ実際の露光領域SAの左右外側には、
図2(b)に示すように、LIA方式のアライメント系
による検出領域36Aおよび36Bが設けられている。
すなわち、検出領域36A内で格子状マークWM1の位
置検出が行われ、検出領域36B内で格子状マークWM
2の位置検出が行われる。
【0029】再度図1を参照すると、ウエハWは、駆動
系8によりX方向およびY方向にそれぞれ移動可能なウ
エハステージWS上に載置されている。そして、ウエハ
W上の1つのショット領域に対するレチクルRのパター
ン像の転写露光が終了すると、ウエハステージWSのい
わゆるステッピング動作によりウエハWの次のショット
領域が露光のための所定位置に位置決めされる。こうし
て、いわゆるステップ・アンド・リピート方式で、ウエ
ハW上の各ショット領域に対して、レチクルRのパター
ンの露光を逐次行うことができる。
【0030】ウエハステージWSは、ウエハWをZ方向
に移動させるためのZステージや、ウエハWをZ軸周り
に回転させるための回転ステージ等を備えている。ウエ
ハステージWSの端部には、レーザ干渉計9からのレー
ザビームを反射する移動鏡9mが固定されている。レー
ザ干渉計9は、ウエハステージWSのひいてはウエハW
のX方向位置およびY方向位置を、例えば0.01μm
程度の分解能で常時検出している。また、レーザ干渉計
9により、ウエハステージWSの回転角も常時検出され
ている。レーザ干渉計9による検出結果は、サーボ系2
0を介して主制御系21に供給される。
【0031】次に、本実施例におけるアライメント系お
よび制御系について説明する。本実施例では、レチクル
Rの図1中上方に、レチクルR上のアライメントマーク
としての各格子状マークとウエハW上のアライメントマ
ークとしての各格子状マークとのピッチ方向(計測方
向)の位置ずれをTTR方式で検出するためのLIA方
式のアライメント系(以下、「LIA系」という)が設
けられている。なお、LIA方式のアライメント系の構
成例については、例えば特開昭63−283129号公
報、特開平2−227602号公報等に詳細に開示され
ている。したがって、以下において、LIA方式のアラ
イメント系の構成を簡単に説明する。
【0032】図1において、He−Neレーザ、He−
Cdレーザ、またはArイオンレーザ等のレーザ光源1
0から射出されたコヒーレントで直線偏光のレーザビー
ムは、2光束化周波数シフタ11に入射する。そして、
2光束化周波数シフタ11では、周波数差Δfを有する
光束対L、すなわち2つのレーザビームL1およびL2
が生成される。周波数差Δfの上限は、アライメントマ
ークからの干渉光を受光する光電検出器の周波数応答性
によって規定される。光電検出器がフォトダイオード等
の半導体センサである場合には、周波数差Δfは実用的
に100kHz以下の値、例えば50kHz程度である
のがよい。一方、光電検出器として光電子増倍管(フォ
トマルチプライヤ)等を用いる場合には、周波数差Δf
を比較的高い周波数にすることができる。
【0033】1対のレーザビームL1およびL2は、図
1中において破線で示す光束分割光学系12により4対
のレーザビームに分割される。光束分割光学系12は、
2組の光分割プリズム24a、24bと、2組の平行平
面板23a、23bとで構成されている。2組の光分割
プリズム24a、24bは、各光分割面が互いに直交す
るように配置されている。そして、光分割プリズム24
aの光分割面は、入射する光束対L1およびL2の入射
軸線に対して平行に配置されている。また、2組の平行
平面板23aおよび23bは、それぞれ対応する光分割
プリズム24aおよび24bの光分割面に平行な回転軸
周りに傾角が変化するように構成されている。
【0034】したがって、平行平面板23aおよび23
bの傾角を変化させると、対応する光分割プリズム24
aおよび24bにそれぞれ入射する光束対の入射高(光
分割面からの距離)が変化する。その結果、各光分割プ
リズム24aおよび24bで分割されて射出される各光
束対の間隔をそれぞれ制御することができる。なお、光
束分割光学系12による4対のレーザビームへの分割動
作の詳細については後述する。
【0035】一方、2光束化周波数シフタ11では、上
述した2つのレーザビームL1およびL2とは別の1対
のレーザビームが参照ビームとして生成される。これら
の1対の参照ビームは参照信号検出系17内で干渉し、
この干渉によりビート干渉光が生成される。生成された
ビート干渉光は、参照信号検出系17内の光電検出器に
より光電変換され、その結果参照信号が生成される。こ
の参照信号は、位相検出系18に供給される。位相検出
系18では、参照信号の位相を基準として、レチクルR
側の格子状マークに対応するビート信号およびウエハW
側の格子状マークに対応するビート信号との位相差をそ
れぞれ検出する。
【0036】また、2光束化周波数シフタ11では、実
際に配置される少なくとも2個のアライメント光学系に
供給するためのレーザビームが生成される。しかしなが
ら、図1では、紙面の限定上、光束分割光学系12、リ
レー光学系25(25a〜25c)、送受分離光学系1
3、対物レンズ14および落射用ミラー15で構成され
た格子状マークRM1およびWM1用のアライメント光
学系だけを示している。光束分割光学系12からの4対
のレーザビームは、リレー光学系25を介して送受分離
光学系13に入射する。送受分離光学系13は、入射し
た4対のレーザビームのうちの1対のレーザビームLA
1、LA2を落射用ミラー15に導く。落射用ミラー1
5で反射された1対のレーザビームLA1、LA2は、
対物レンズ14に入射する。
【0037】この際に、2つのレーザビームLA1およ
びLA2は、対物レンズ14の光軸に垂直な直線に関し
て対称で、且つこの直線に沿って対物レンズ14の光軸
から離れた位置に偏心して対物レンズ14に入射する。
対物レンズ14を介したレーザビームLA1およびLA
2は、ダイクロイックミラー5を透過し、対物レンズ1
4の焦点位置にあるレチクルRの下面のレチクル窓部2
6Aにおいて互いに平行光束の状態で交差する。レチク
ル窓部26Aを透過した2つのレーザビームLA1およ
びLA2は、投影光学系PLを介して、ウエハW上の格
子状マークWM1に所定の交差角で交差するように入射
する。
【0038】この場合、投影光学系PLは露光光に対し
て諸収差が良好に補正されているが、レーザビームLA
1、LA2に対しては軸上色収差が残存している恐れが
ある。そこで、このような軸上色収差が残存していると
きには、投影光学系PLの瞳面EP上のレーザビームL
A1、LA2の光路中に、レーザビームLA1、LA2
の光路を偏向させて軸上色収差を補正するための光路制
御部材(例えば位相型の回折格子、またはプリズム等か
ら形成される)を設ける。この光路制御部材の作用によ
り、2つのレーザビームLA1、LA2は、投影光学系
PLを介してウエハW上の格子状マークWM1上で交差
する。
【0039】図3(a)は、ウエハW上の格子状マーク
WM1の拡大平面図である。図3(a)に示すように、
格子状マークWM1は、互いに直交する2つの計測方向
38および39を有する。一方の計測方向38に沿って
ピッチPW1で回折格子27aが形成され、他方の計測
方向39に沿ってピッチPW2(=PW1)で回折格子
27bが形成されている。図3(b)は、図3(a)の
線A−Aに沿った断面図である。図3(b)に示すよう
に、2つのレーザビームLA1およびLA2は、計測方
向38に沿った平面内においてそれぞれ入射角θinで対
称的に交差するように回折格子27a上に入射してい
る。
【0040】レーザビームLA1とLA2との交差によ
って、回折格子27a上には計測方向38に沿って1次
元の干渉縞が作られる。前述したように、2本の送光ビ
ームであるレーザビームLA1とLA2と間にはΔfの
周波数差があるので、干渉縞は周波数差Δfに比列した
速度でその計測方向(すなわちピッチ方向)に沿って流
れる。そこで、回折格子27aの計測方向38とその干
渉縞のピッチ方向とが一致するように、2本のレーザビ
ームLA1およびLA2の入射方向が決定される。ま
た、回折格子27aのピッチPW1とその干渉縞のピッ
チPcとが所定の関係(PW1=2Pc)を満たすよう
に、2本のレーザビームLA1とLA2との交差角(2
θin)が決定される。
【0041】こうして、回折格子27aからは、例えば
レーザビームLA1の+1次回折光LA1(+1)と、レー
ザビームLA2の−1次回折光LA2(-1)とが互いに平
行にビート干渉光LA3として射出される。ビート干渉
光LA3は、回折格子27aの形成面に垂直な方向(法
線方向)に射出される。
【0042】回折光LA1(+1)およびLA2(-1)からな
るビート干渉光LA3は、周波数差Δfと同じビート周
波数を有するビート干渉光である。そして、回折格子2
7aと2本のレーザビームLA1、LA2との交差領域
がX方向あるいはY方向に変位すると、ビート干渉光L
A3の位相が変化する。したがって、ビート干渉光LA
3の光電変換信号の位相変化を検出することにより、回
折格子27aの計測方向38に沿った位置が検出され
る。
【0043】図1を参照すると、図3(b)の回折格子
27aからのビート干渉光LA3は、投影光学系PL、
レチクルRのレチクル窓部26A、ダイクロイックミラ
ー5、対物レンズ14、落射ミラー15、および送受分
離光学系13を介して、計測信号検出系16に入射す
る。入射したビート干渉光LA3は、計測信号検出系1
6内の第1の光電検出器に導かれ、この第1の光電検出
器から正弦波状の検出信号(ウエハ信号)SWが位相検
出系18に出力される。
【0044】また、送受分離光学系13からは、レチク
ルR上の格子状マークRM1(図2(a)参照)に向か
う2つのレーザビームも射出される。これら2つのレー
ザビームは、格子状マークRM1中において図3(a)
のウエハW上の回折格子27aに対応するように形成さ
れた回折格子上に所定の交差角で入射する。格子状マー
クRM1中の回折格子から発生した1対の回折光からな
り且つ周波数差Δfをビート周波数とするビート干渉光
も、図1において送受分離光学系13等を介して、計測
信号検出系16内の第2の光電検出器に導かれる。そし
て、この第2の光電検出器から正弦波状の検出信号(レ
チクル信号)SRが、位相検出系18に出力される。こ
のように、ウエハ信号SWおよびレチクル信号SRは、
ともに位相検出系18に供給される。
【0045】ウエハ信号SWは、ウエハWの格子状マー
クWM1中の回折格子27aからのビート干渉光を光電
検出して得られた信号である。一方、レチクル信号SR
は、レチクルRの格子状マークRM1中の一方の回折格
子からのビート干渉光を光電検出して得られた信号であ
る。そして、ウエハ信号SWおよびレチクル信号SR
は、それぞれ周波数が同一(周波数差Δf)のビート信
号である。但し、レチクルRの回折格子とウエハWの回
折格子27aとが計測方向38(図3(a)参照)に沿
って位置ずれているときは、レチクル信号SRとウエハ
信号SWとの間に位相差Δφ1が生じる。
【0046】この位相差Δφ1は位相検出系18によっ
て検出され、位相検出系18は検出した位相差Δφ1に
対応した位置ずれ量を算出する。検出可能な位相差は通
常±180°の範囲内であり、これは回折格子27aの
ピッチPW1に対して±PW1/2(1次回折光の場
合)または±PW1/4(2次回折光の場合)等の範囲
内に相当する。位相検出系18で算出された位置ずれ量
は、主制御系21に供給される。
【0047】また、図1の送受分離光学系13からは、
図3(a)に示す格子状マークWM1の他方の回折格子
27bの計測方向39に沿った位置を検出するための2
つのレーザビーム、および回折格子27bに対応するレ
チクルR上の格子状マークRM1の他方の回折格子の位
置を検出するための2つのレーザビームも射出される。
位相検出系18には、回折格子27bの位置に対応する
ウエハ信号および格子状マークRM1の他方の回折格子
の位置に対応するレチクル信号が供給される。そして、
位相検出系18から主制御系21に対して、それら2つ
の回折格子の位置ずれ量も供給されるようになってい
る。
【0048】主制御系21は、これらの位置ずれ量が所
定の値になるように、サーボ系19およびサーボ系20
から供給される座標値に基づいて、ウエハステージWS
の駆動系8およびレチクルステージRSの駆動系6に、
それぞれ駆動制御信号を遂次出力する。なお、本実施例
では、半導体素子のチップサイズの変更、あるいは各種
プロセスによるウエハマークの破壊等に伴うウエハマー
クの位置変更に対応することができるようになってい
る。すなわち、アライメント系の対物レンズ14は、駆
動制御系22によってミラー15と一体的に矢印Aの方
向に往復移動することができるように構成されている。
すなわち、対物レンズ14とミラー15とは、たとえば
1つの保持金物内において一体的に支持されている。
【0049】したがって、ウエハマークの位置変更によ
り、サイズの異なるレチクルRに交換されてレチクル窓
部26Aの位置が変わった場合、レチクルRの周辺部に
設けられたレチクル窓部26Aの位置に関する情報を含
むバーコードBCをバーコードリーダBRで検知する。
バーコードリーダBRからの検知信号は、主制御系21
に供給される。主制御系21は、その内部のメモリー部
に記憶された投影光学系PLの倍率色収差に関する情報
に基づいて、駆動制御系22により平行平面板23a、
23bの傾斜角を制御するとともに、対物レンズ14と
ミラー15との一体的な移動量を制御する。こうして、
ウエハマークの位置変更に起因する投影光学系の倍率色
収差の変化に対応することができるようになっている。
【0050】次に、本実施例で使用されるウエハW上の
格子状マークWM1の構成について、詳細に説明する。
既に説明した図3(a)に示すように、ウエハW上の格
子状マークWM1は、計測方向(ピッチ方向)38に沿
って配列された回折格子27aと、計測方向39に沿っ
て配列された回折格子27bとから構成されている。ま
た、LIA系による検出領域36A(図2(b)参照)
の中心を36Aaとすると、回折格子27a上に入射す
る2つのレーザビームの照射領域の中心、および回折格
子27b上に入射する2つのレーザビームの照射領域の
中心は、それぞれほぼ中心36Aaにあるとみなすこと
ができる。
【0051】そして、本実施例では、ウエハW上で投影
光学系PLの光軸AXが通る点とLIA系による検出の
中心36Aaとを通る直線37に関して、格子状マーク
WM1の計測方向38と計測方向39とを線対称な方向
に設定する。即ち、計測方向38の直線37に対する時
計回りの角度θ1と、計測方向39の直線37に対する
反時計回りの角度θ2とを等しく設定する。
【0052】また、本実施例では、Y方向をメリディオ
ナル方向(m方向)とし、X方向をサジタル方向(s方
向)とする。この場合、図2(a)において、格子状マ
ークWM1の検出中心36Aaは、光軸AXに対して+
X方向すなわちサジタル方向(s方向)にずれている。
このため、中心36Aaの位置を一種の像高とみなす
と、サジタル方向であるs方向は格子状マークWM1の
像高のずれの方向でもある。
【0053】本実施例においては、投影光学系PLを介
して格子状マークWM1の位置を検出する際に、計測方
向38におけるメリジオナル方向(m方向)の成分とサ
ジタル方向(s方向)の成分との比の値は、計測方向3
9におけるm方向の成分とs方向の成分との比の値に等
しくなる。ところで、一般に、投影光学系PLにおいて
は、m方向とs方向とで諸収差(結像倍率、非点収差等
の縦の収差、あるいはコマ収差等の横の収差等)の特性
が異なっている。
【0054】しかしながら、本実施例では、計測方向3
8と計測方向39との対称性により、投影光学系PLに
よる収差の影響が計測方向38と計測方向39とで等し
くなり、計測方向38の検出精度と計測方向39の検出
精度とが等しくなる。特に、LIA方式では、投影光学
系PLの結像倍率により2つのレーザビームの交差角が
決まるため、2つの計測方向で投影光学系PLの結像倍
率が等しくなるようにする必要がある。本実施例では、
2つの計測方向38および39で投影光学系PLの結像
倍率が等しいため、格子状マークWM1の2つの計測方
向においてそれぞれ正確な位置検出が行われる。
【0055】仮に、図3(a)において、Y方向をメリ
ディオナル方向(m方向)、X方向をサジタル方向(s
方向)として、計測方向38および計測方向39をそれ
ぞれ直線37に平行なs方向および直線37に垂直なm
方向に設定すると、投影光学系PLの収差の影響を直接
受けてしまう。特に、m方向とs方向とにおける投影倍
率の差は最大となり、これをアライメント光学系で補正
することは難しい。したがって、図3(a)のように、
2つの計測方向38および39を直線37に関して線対
称に設定することは、アライメント光学系の構成を簡易
化する上で有効なものである。
【0056】ところで、本実施例の構成では、図3
(a)において角度θ1と角度θ2とが等しいことが重
要であり、計測方向38と計測方向39とが互いに直交
する必要はない。但し、2つの計測方向38と39とが
直交すると、即ちθ1+θ2=90°が成立すると、位
置検出のデータ処理において都合のよい場合がある。更
に、最も単純な構成例では、直線37がX軸に平行に設
定され、計測方向38の直線37に対する角度θ1が4
5°で、計測方向39の直線37に対する角度θ2も4
5°に構成される。
【0057】同様に、図2(b)の他方の格子状マーク
WM2についても、2つの計測方向が光軸AXと検出領
域36Bの中心とを通る直線に関して線対称に設定され
ている。そして、図1において図示を省略したもう1つ
のLIA方式のアライメント系により、投影光学系PL
を介した位置検出が高精度に行われる。また、レチクル
R上の格子状マークRM1およびRM2に関しては、投
影光学系PLを介することなく位置検出が行われるた
め、検出精度に関しては特に計測方向は限定されない。
しかしながら、レチクルR上の格子状マークRM1およ
びRM2は、ウエハW上の格子状マークWM1およびW
M2にそれぞれ対応し、その対応関係において位置ずれ
量が求められる。
【0058】このため、レチクルR上の格子状マークR
M1およびRM2の各検出領域35Aおよび35Bは、
それぞれウエハW上の検出領域36Aおよび636Bと
ほぼ共役な領域であることが望ましい。さらに、格子状
マークRM1、RM2の計測方向も、ウエハW上での計
測方向に対応する(共役な)方向であることが望まし
い。そこで、図3(a)の直線37がX軸に平行で且つ
角度θ1およびθ2がそれぞれ45°である場合には、
対応するレチクルR上の格子状マークRM1の検出領域
35Aの中心を光軸AXを通りX軸に平行な直線上に設
定し、且つ格子状マークRM1の2つの計測方向もX軸
に対してそれぞれ±45°で交差する方向に設定するこ
とが望ましい。
【0059】次に、本実施例における光束間隔調整の動
作について、図4乃至図6を参照して説明する。なお、
図4は、本実施例の光束分割光学系12の構成を示す斜
視図である。また、図5において、(a)は光束分割光
学系12をXY平面に沿って見た図であり、(b)は光
束分割光学系12をXZ平面に沿って見た図である。
【0060】さらに、図6は、投影光学系PLの光軸A
Xを中心とした半径方向の距離すなわち像高Hと投影光
学系PLの倍率色収差Mとのアライメント光に対する相
関的な関係を示す図である。なお、図6において、参照
符号m1は、レチクル中心から距離h1の位置にウエハ
マークWMがアライメント光で投影光学系PLを介して
逆投影されたときの倍率色収差を示している。また、参
照符号m2は、レチクル中心から距離h2の位置にウエ
ハマークWMがアライメント光で投影光学系PLを介し
て逆投影されたときの倍率色収差を示している。
【0061】まず、図4において、2光束化周波数シフ
タ11(図1参照)からの光束対L(L1、L2)は、
光分割プリズム24aの光分割面に対して45°方向に
2光束が隔離した状態で、且つ光束対Lの中心軸線と光
分割プリズム24aの光分割面とが平行な状態で、平行
平面板23aを介して光分割プリズム24aの1つの斜
面に入射する。光分割プリズム24aに入射した光束対
Lは、光分割面で2組の光束対LAW(光分割面で反射
された光束)とLAR(光分割面を透過した光束)とに
分割され、入射光束の中心軸線と平行に光分割プリズム
24aから射出される。このとき、光分割プリズム24
aの光分割面で反射した光束対LAWの2光束の隔離方
向は、光束対Lの2光束の隔離方向から光分割面の法線
方向に対して線対称な方向に変化する。
【0062】さらに、光分割プリズム24aを介した光
束対LAWおよびLARは、平行平面板23bを介して
光分割プリズム24bの1つの斜面に入射する。なお、
前述したように、光分割プリズム24aの光分割面と光
分割プリズム24bの光分割面とは互いに垂直である。
こうして、光分割プリズム24bに入射した光束対LA
WおよびLARは、光分割面で2組の光束対LAW1お
よびLAW2と、2組の光束対LAR1およびLAR2
とにそれぞれ分割される。このとき、光分割面で反射し
た光束対LAW2およびLAR2の2光束の隔離方向
は、それぞれLAWとLARの2光束の隔離方向から光
分割面の法線方向に対して線対称な方向に変換される。
こうして、4つの光束対LAW1、LAW2、LAR1
およびLAR2は、それぞれ光分割面と平行な方向に沿
って光分割プリズム24bから射出される。
【0063】光分割プリズム24bを介して生成された
4つの光束対のうち、例えばLAW1とLAW2とがウ
エハマークを照射し、LAR1とLAR2とがレチクル
マークを照射する。さて、前述したように、レチクルサ
イズ(回路パターンサイズ)の変化に伴ってレチクル窓
26の位置が変わった場合、図1の示す駆動制御系22
によってミラー15と対物レンズ14とを一体的に矢印
Aの方向に適宜移動させてレチクル窓26の位置変化に
対応することができる。しかしながら、前述のように、
投影光学系PLは、アライメント光に対して十分な色収
差補正がなされていない。このため、レチクル窓26の
位置変化に伴って、投影光学系PLの倍率色収差が変化
してしまう。
【0064】一般的に、図6に示す如く、投影光学系P
Lの倍率色収差は、光軸AXから離れるにしたがって徐
々に大きくなる。したがって、投影レンズPLの光軸A
Xから距離h1の位置に設けられたレチクル窓26を介
してウエハマークWMを観察する場合と、投影レンズP
Lの光軸AXから距離h2の位置に設けられたレチクル
窓26を介してウエハマークWMを観察する場合とで
は、投影レンズPLの倍率色収差に起因してウエハマー
クWMが横方向にΔm(=m2−m1)だけずれてしま
う。従って、レチクルマーク照射用の光束対(LAR
1、LAR2)とウエハマーク照射用の光束対(LAW
1、LAW2)との相対的な間隔を、倍率色収差の変化
量Δmに応じて調整する必要がある。
【0065】そこで、本実施例では、図5に示すよう
に、傾角可変な2つの平行平面板23aおよび23b
と、光束対の入射方向に対して平行な光分割面を有する
2つの光分割プリズム24aおよび24bとの組み合わ
せによって、レチクルマーク照射用の光束対(LAR
1、LAR2)とウエハマーク照射用の光束対(LAW
1、LAW2)との相対的な間隔を調整している。
【0066】すなわち、平行平面板23aが光束対Lの
入射方向に対し垂直に設定されているとすると、光束対
Lはそのまま平行平面板23aを通過し、光分割プリズ
ム24aの斜面に入射する。その後、光束対Lは光分割
プリズム24aの光分割面によって2分割され(LA
W、LAR)入射と反対側の各斜面から入射光軸に平行
に射出する。次に、図5(b)に示すように、平行平面
板23aを角度δaだけ傾けると、平行平面板23aを
通過する光束対Lは、図中破線で示すように光分割面の
法線方向に変位する。その結果、光分割プリズム24a
を射出する2組の光束対LAWとLARとの間隔は変化
する。
【0067】同様に、平行平面板23bと光分割プリズ
ム24bとにおいて、平行平面板23bを図5(a)に
示すように角度δbだけ傾けると、光分割プリズム24
bを通過する2組の光束対LAWおよびLARは、図中
破線で示すように光分割面の法線方向に変位する。その
結果、光分割プリズム24bを射出する光束対の間隔、
すなわち光束対の組(LAW1、LAR1)と光束対の
組(LAW2、LAR2)との間隔は変化する。
【0068】このように、平行平面板23aの傾き量δ
aおよび平行平面板23bの傾き量δbをそれぞれ適切
に設定することにより、光分割プリズム24bを射出す
る4組の光束対の相互間の間隔をそれぞれ適切な値に制
御することができる。その結果、投影光学系PLの倍率
色収差の影響を受けることなく、レチクルマーク照射用
の光束対(LAR1、LAR2)は正確にレチクルマー
クRMを、ウエハマーク照射用の光束対(LAW1、L
AW2)は正確にウエハマークWMをそれぞれ照明する
ことができる。
【0069】しかも、光分割プリズム24aと24bと
が光分割面に垂直な断面において同一形状を有するよう
に構成すれば、各光束対が2つの光分割プリズムを通過
する際に各光分割プリズムにおいて発生する非点収差の
影響がキャンセルされる。その結果、各光束対の2光束
は、所定の面(レチクルマーク面およびウエハマーク
面)上において良好に結像し、所望の干渉縞を生じる。
【0070】またさらに、光分割プリズム24aおよび
24bにより互いに等しい光路長を有する各光路に沿っ
て、レチクルマーク照射用の光束対(LAR1、LAR
2)とウエハマーク照射用の光束対(LAW1、LAW
2)とに分割することができる。このため、可干渉性の
低い光源を使用して本実施例のようなヘテロダイン方式
によるアライメントを行っても、高い精度のアライメン
トが保証される。
【0071】ところで、図3(a)および(b)にそれ
ぞれ示すようなレチクルのアライメントマークの配置お
よびウエハのアライメントマークの配置において、レチ
クルサイズが変更になると、レチクルの中心(レチクル
と投影光学系PLの光軸AXとの交点)とレチクル窓2
6の中心とを結ぶ直線に沿ってレチクル窓26の位置が
移動するものとする。この場合には、投影光学系PLの
倍率色収差は、ウエハマーク照射用の光束対とレチクル
マークの照射用の光束対との間隔、すなわちLAW1と
LAR1との間隔およびLAW2とLAR2との間隔に
対してだけ実質的な影響を及ぼす。
【0072】従って、ウエハマークの2つの計測方向に
それぞれ対応する2組の光束対LAW1とLAW2との
間隔を変更する必要はないので、図4および図5におけ
る平行平面板23bは実質的には不要である。しかしな
がら、レチクル窓26の位置が上述の直線方向からはず
れて移動するような場合には、ウエハマークの2つの計
測方向に対応する2つの光束対LAW1とLAW2との
間隔に対する投影光学系PLの倍率色収差の影響を無視
することはできない。この場合には、前述したように、
平行平面板23bを傾けることにより、2組の光束対L
AW1とLAW2との間隔を変更する必要がある。
【0073】なお、光分割プリズム24により分割され
る各光束対間の距離Dは、以下の数式(1)に示す条件
を満足する。
【数1】 D=4Tcos2θ〔1− sinθ/{nBS cos( sin-1( cosθ/nBS))}〕 −2〔d+t sinδ{1− cosδ/(nP 2 −sin2δ)1/2 }〕 (1)
【0074】ここで、 t :平行平面板23の厚さ δ :平行平面板23の傾角 nP :平行平面板23のアライメント光に対する屈折率 d :光分割プリズム24に入射する光束対の基準の入
射高 θ :光分割プリズム24の入射斜面と光分割面とのな
す角度 T :光分割プリズム24を構成する2等辺三角形状の
プリズムの高さ nBS:光分割プリズム24のアライメント光に対する屈
折率
【0075】但し、平行平面板23の傾角δは、光分割
プリズム24の光分割面に対する入射高が大きくなるよ
うに平行平面板23を傾けた場合には正の符号を、光分
割プリズム24の光分割面に対する入射高が小さくなる
ように平行平面板23を傾けた場合には負の符号をとる
ものとする。
【0076】次に、図1を参照しながら、レチクルマー
ク照射用の光束(LAR1、LAR2)とウエハマーク
照射用の光束対(LAW1、LAW2)との相対的な間
隔を調整するための動作について説明する。レチクルR
がローディング動作によりレチクルステージRS上に載
置されると、レチクルRの端に形成されたバーコードB
CをバーコードリーダBRで検知する。こうして、バー
コードリーダBRは、バーコードBCに含まれているレ
チクル窓26の位置情報を読み取り、検出信号を主制御
系21へ出力する。
【0077】主制御系21は、内部のメモリー部におい
て、投影光学系PLの光軸AXを中心とした像高Hと倍
率色収差量Mとの相関関係(図6参照)に関する第1メ
モリー情報、および倍率色収差量Mと平行平面板23
a、23bの補正角(傾き量)との相関関係に関する第
2メモリー情報を予め記憶している。主制御系21は、
この第1メモリー情報とバーコードリーダBRからの検
出信号とに基づいて、レチクルRの中心に対するレチク
ル窓26の中心位置での投影光学系PLの倍率色収差量
を求める。その後、主制御系21は、第2メモリー情報
に基づいて平行平面板23a、23bの傾き量を最終的
に決定する。
【0078】そして、主制御系21は、決定した傾き量
にしたがって、駆動制御系22を駆動して平行平面板2
3を適切な傾角に設定する。また、主制御系21は、こ
の平行平面板23の傾角を設定する動作と同時に、アラ
イメント系がレチクルRのレチクル窓26を検出するこ
とができるように対物レンズ14の適切な位置を設定す
る。すなわち、主制御系21は、バーコードリーダBR
からの検出信号に基づいて、現在の対物レンズ14の位
置がレチクルRのレチクル窓26を検出することのでき
る位置であるか否かを判断する。レチクル窓26を検出
することのできない位置であると判断すると、主制御系
21は駆動制御系22を駆動して対物レンズ14および
ミラー15を図1中の矢印A方向に一体的に移動させ
て、対物レンズ14を適切な位置に位置決めする。
【0079】以上の動作によって、レチクルRのレチク
ル窓26の位置変化に伴って投影光学系PLの倍率色収
差が変化し、レチクルR上で見たときのウエハマークと
レチクルマークとの相対的な間隔が変化したとしても、
レチクルマーク照射用の光束対(LAR1、LAR2)
は正確にレチクルマークRMを、ウエハマーク照射用の
光束対(LAW1、LAW2)は正確にウエハマークW
Mを照明することができる。その結果、レチクルサイズ
が異なるレチクルRに交換されても、常に高精度なアラ
イメントが保証されることが分かる。
【0080】なお、光分割プリズム24bにより分割さ
れて射出した光束対のうちのウエハマーク照射用の光束
対(LAW1、LAW2)の光路中に、傾角可変な平行
平面板や振動ミラー等の走査手段を設けてもよい。この
場合、この走査手段によってウエハマーク照射用の光束
対(LAW1、LAW2)を走査して、ウエハマーク照
射用の光束対(LAW1、LAW2)の位置を移動設定
させることができる。
【0081】図7は、図4の光束分割光学系12の変形
例の構成を示す斜視図である。なお、図7の光束分割光
学系は、図4の光束分割光学系の構成と類似している。
しかしながら、図4の2つのプリズムがともに偏光分離
プリズム(PBS)で置換されている点、および平行平
面板23aと偏光分離プリズム24aとの間に1/2波
長板λP1が、平行平面板23bと偏光分離プリズム2
4bとの間に1/2波長板λP2がそれぞれ付設されて
いる点だけが基本的に相違する。したがって、図7にお
いて、図4の構成要素と基本的に同じ機能を有する要素
には同じ参照符号を付している。以下、相違点に着目し
て、図7の光束分割光学系の変形例を説明する。
【0082】なお、図7では偏光分離プリズム24bの
入射側には、入射する2組の光束対に共通な1つの1/
2波長板λP2を設けているが、入射する2組の光束対
のうちの各光束対に対してそれぞれ1/2波長板を設け
てもよい。なお、1/2波長板は、入射光束に垂直な面
内において回転可能である。このように、偏光分離プリ
ズムと1/2波長板との組み合わせにより、分割後の光
束対の光量比率を調整することができる。
【0083】以下、上述の光束対の光量比率の調整につ
いて、第1の偏光分離プリズム24aとその入射側に配
置された1/2波長板λP1との組み合わせを例にとっ
て具体的に説明する。偏光分離プリズム24aにより2
つに分割された光束対のうちウエハマーク照射用の光束
対LAWは、投影レンズPLを2回通過した後に検出さ
れる。したがって、投影レンズPLの2回の通過によ
り、光量が減衰する恐れがある。このため、ウエハマー
クからの検出光とレチクルマークからの検出光との光量
を等しくするためには、ウエハマーク照射用の光束対L
AWの光強度をレチクルマーク照射用の光束対LARの
光強度よりも大きくする必要がある。
【0084】そこで、図7の変形例では、偏光分離プリ
ズム24aの入射側に配置された1/2波長板λP1を
回転させてその光学軸を調整することにより、ウエハマ
ーク照射用の光束対LAWの光量とレチクルマーク照射
用の光束対LARの光量とを適切な比率に配分する。そ
して、ウエハマークからの検出光とレチクルマークから
の検出光との光量を等しくすることによって、さらに高
精度なアライメントが可能になる。
【0085】また、偏光分離プリズム24bの入射側に
配置された1/2波長板λP2を回転させてその光学軸
を調整することにより、偏光分離プリズム24bの光分
割面の反射率が正確に50%でない場合においても、第
1計測方向用の光束対LAR1およびLAW1の光量と
第2計測方向用の光束対LAR2およびLAW2の光量
とがそれぞれ等しくなるようにすることができる。その
結果、各計測方向において計測精度が等しくなるので、
全体として高精度なアライメントが可能になる。
【0086】図8は、本発明の第2実施例にかかる投影
露光装置の構成を示す図である。なお、図8の第2実施
例は図1の第1実施例の構成と類似しているが、光束分
割光学系12の構成だけが相違している。具体的には、
図8の光束分割光学系12では、図1の第1実施例にお
ける2つの平行平面板23aおよび23bが取り除か
れ、光分割プリズム24aおよび24bが駆動制御系に
より駆動されて光分割面と垂直な方向(入射光束と垂直
な方向)に移動することができるように構成されてい
る。
【0087】一般に、光分割プリズムがその光分割面と
垂直な方向に距離γだけ移動すると、光分割プリズムに
よって分離されて射出される2つの光束対の間隔が2γ
だけ変化する。こうして、光分割プリズム24aを駆動
することにより2つの光束対LAWとLARとの間隔
を、光分割プリズム24bを駆動することにより2組の
光束対(LAW1、LAR1)と2組の光束対(LAW
2、LAR2)との間隔をそれぞれ調整することができ
る。
【0088】図9は、本発明の第3実施例にかかる投影
露光装置の要部の構成を示す斜視図である。なお、図9
では、レーザ光源10からミラー15に至るアライメン
ト系部分は図1のアライメント系とほぼ同じ構成を有す
る。ただし、対物レンズ14がミラー15よりも光源側
に配置されている点、およびミラー25aが取り除かれ
ている点だけが図1の構成と基本的に相違している。し
たがって、図1の構成要素と基本的に同じ機能を有する
要素には同じ参照符号を付している。
【0089】上述の第1実施例および第2実施例では、
格子状マークの形成面の法線に対して対称に且つ計測方
向に沿った方向から2つのコヒーレントな光束を入射
し、格子状マーク上において所定の角度で交差させてい
る。したがって、検出すべき回折光が±1次回折光であ
るとすると、この±1次回折光は格子状マークの形成面
の法線方向に沿って射出する。このとき、正反射光(0
次光)が互いに他の入射光の方向に戻るように発生し、
さらに±2次回折光が2光束の入射方向に戻るように発
生する。このような検出すべき光ではない0次光や2次
回折光が進行方向は逆であるが入射光束に重なって発生
すると、0次光や2次回折光を不要光として分離除去す
ることが困難になる。その結果、0次光や2次回折光が
いわゆる迷光となって、計測精度に悪影響を及ぼす可能
性がある。
【0090】また、上述の第1実施例および第2実施例
では、アライメントマークとして、互いに異なるピッチ
方向(計測方向)を有する互いに近接した2つの一次元
格子状マークを使用している。もちろん、2つの一次元
的な格子状マークに代えて、2つのピッチ方向(計測方
向)を有する二次元的な格子状マークを使用することも
できる。二次元的な格子状マークを使用するにしても、
互いに近接した2つの一次元格子状マークを使用するに
しても、2つの計測方向にそれぞれ対応する2つの計測
点は互いに近接したものとなる。このため、格子状マー
クから互いに平行に近接して射出される2つの検出回折
光を完全に分離することが困難である。その結果、2つ
の計測方向にそれぞれ対応する2つの検出信号におい
て、相互に混入が生じて計測誤差が発生する恐れもあ
る。
【0091】そこで、第3実施例では、上述の不要光の
分離除去および2つの近接した検出光の完全分離のため
に、計測方向と垂直な方向(以下、「非計測方向」とい
う)に所定角度だけ傾けて2光束を入射させる。このよ
うに、一般に使用される両側テレセントリックな投影光
学系において、レチクル面およびウエハ面に入射する2
つの光束を非計測方向に傾けることを、本明細書では光
束のテレセントリック性を崩すという。
【0092】図9の投影露光装置では、露光中におい
て、レチクルRを投影光学系PLに対して+Y方向に速
度VR で移動させる。このレチクルRの走査と同期し
て、ウエハWを投影光学系PLに対して−Y方向に速度
β・VR (βは投影光学系PLの投影倍率)で移動させ
る。このため、レチクルRのパターン領域のX方向(走
査方向と直交する方向)に沿った両側には、それぞれY
方向(走査方向)に沿って格子状マーク45Aおよび4
5Bが連続的に形成されている。格子状マーク45Aお
よび45Bは、図11(a)に示すように、市松模様の
パターンが連続的にY方向に繰り返されて形成されてい
る。なお、格子状マーク45Aおよび45Bの外側に
は、Y方向に延びた細長いレチクル窓44Aおよび44
Bがそれぞれ形成されている。
【0093】同様に、ウエハW上の露光領域(ショット
領域)46のX方向(走査方向に直交する方向)に沿っ
た両側には、それぞれY方向(走査方向)に沿って格子
状マーク47Aおよび47Bが連続的に形成されてい
る。格子状マーク47Aおよび47Bは、図11(b)
に示すように、市松模様のパターンが連続的にY方向に
繰り返されて形成されている。格子状マーク45Aと格
子状マーク47Aとの二次元的な位置ずれ量は、レチク
ルRに対して−X側に配置された図示のLIA方式のア
ライメント系で検出される。一方、格子状マーク45B
と格子状マーク47Bとの二次元的な位置ずれ量は、レ
チクルRに対して+X側に配置された不図示のLIA方
式のアライメント系で検出される。
【0094】なお、ウエハW上の格子状マーク47Aお
よび47Bについては、2つの計測方向が投影光学系P
Lの光軸AXと検出中心とを結ぶ基準線に関して線対称
に配置されている。そして、図9の投影露光装置では、
走査中における2組の格子状マークの位置ずれ量を所定
の状態に維持することにより、レチクルRとウエハWと
の位置合わせが連続的に行われる。本実施例のアライメ
ント系では、走査露光時におけるウエハWとレチクルR
との同期状態の検査を行うような構成が示されている。
このため、図示の投影光学系PLは、実際には露光光を
用いた転写を必ずしも行う必要がない。
【0095】図示の投影光学系PLが実際には露光用の
投影光学系でないような場合には、投影光学系PLが露
光光に対して収差補正されている必要はない。すなわ
ち、投影光学系PLは、アライメント光に対して格子状
マーク47Aおよび47Bの位置する像高についてのみ
収差補正をした簡単な構成であってもよい。このよう
に、第3実施例では、図示の投影光学系PLにおいて露
光光による結像の必要がないため、その瞳面EP付近に
アライメント光用の空間フィルタ板48を設けることが
できる。
【0096】空間フィルタ48は、ウエハW上の格子状
マーク47Aに向かう2対のレーザビームLA1、LA
2、LB1およびLB2のうち、LA1とLB1とを通
過させるための開口部(または透過部)48aと、LA
2とLB2とを通過させるための開口部48bとを有す
る。なお、格子状マーク47Aからの2つのビート干渉
光LA3およびLB3は、開口部48aを通過するよう
になっている。一方、レチクルR上の格子状マーク45
Aの位置検出のために照射され、格子状マーク45Aを
透過した一対のレーザビームLC1、LC2およびもう
一対のレーザビームLD1、LD2のような不要光は、
空間フィルタ48の遮光部(開口部以外の領域)により
遮光される。
【0097】こうして、レチクルR上の格子状マーク4
5Aを透過した不要光は、ウエハWに達することがなく
なる。すなわち、ウエハWに達して、ウエハWからの反
射光がレチクルR上の格子状マーク45Aに戻り、信号
光に混入してノイズの原因となる恐れがなくなる。ま
た、図9に示すように、投影光学系PLの瞳面上におい
て、一方の計測方向に対応する一対のレーザビームLA
1、LA2の通過位置と、他方の計測方向に対応する一
対のレーザビームLB1、LB2の通過位置とが、光軸
AXを通りサジタル方向すなわちs方向に平行な直線に
関して線対称になっている。その結果、投影光学系PL
の瞳面上において、一方の計測方向に対応するビート干
渉光LA3の通過位置と、他方の計測方向に対応するビ
ート干渉光LB3の通過位置とが、光軸AXを通りs方
向に平行な直線に関して線対称になっている。
【0098】なお、上述したように、瞳面上において光
軸AXを通りs方向に平行な直線は、ウエハW上の格子
状マーク47Aの2つの計測方向の対称軸(X軸に平
行)に平行である。したがって、上述のような光束のテ
レセントリック性の崩しが行われても、投影光学系PL
において受けるm方向とs方向との収差の影響が各計測
方向について等しくなる。その結果、各計測方向につい
て検出精度が等しくなり、レチクルRとウエハWとの二
次元的な位置ずれを高精度に検出することができる。
【0099】上述したように、空間フィルタ板48は、
ウエハW上の格子状マーク47Aに向かう2対のレーザ
ビームおよび格子状マーク47Aからの回折光だけを通
過させるとともに、レチクルR上の格子状マーク45A
を透過した不要光を遮断している。このように、不要光
の遮断のためには、格子状マーク47Aに向かうウエハ
用レーザビームと格子状マーク45Aに向かうレチクル
用レーザビームとで、互いに逆の方向にいわゆるテレセ
ントリック性の崩しを行って、投影光学系PLの瞳面上
で両ビームを空間的に完全に分離すればよい。
【0100】このように、ウエハ用レーザビームとレチ
クル用レーザビームとでテレセントリック性の崩しを互
いに反対方向とし、且つ2つの計測方向において各レー
ザビームの瞳面上での通過位置がウエハW上の光軸AX
と計測点とを結ぶ直線に平行な瞳面上の直線(s方向の
線)に関して線対称になるようにすれば、図9に示すよ
うに、空間フィルタ板48は2つのスリット状開口部4
8aおよび48bを有する簡単な構成となる。上述した
ように、各計測方向について投影光学系PLの収差の影
響が等しくなるという点は、露光用でない投影光学系P
Lの構成の簡素化を達成する上で非常に重要である。
【0101】図10は、図9の光束分割手段12におけ
る光束のテレセントリック性の崩しの一例を示す図であ
る。なお、図10において、(a)〜(d)は、図4の
ように構成された光束分割手段12において、射出側か
ら入射側を見た図である。(a)に示すように、第1光
分割プリズム24aの図中上側入射斜面に対して、一対
の光束L1およびL2を矢印の方向に傾けて入射させ
る。その結果、(b)に示すように、第1光分割プリズ
ム24aの上側射出斜面からは一対のビームLAWが、
下側射出斜面からは一対のビームLARが、それぞれ矢
印の方向に傾いて射出される。
【0102】こうして、(c)に示すように、第2光分
割プリズム24bの図中右側入射斜面に対して、一対の
光束LAWおよびLARがそれぞれ矢印の方向に傾いて
入射する。その結果、(d)に示すように、第2光分割
プリズム24bの左側射出斜面からは2組の光束対LA
W1およびLAR1が、右側射出斜面からは2組の光束
対LAW2およびLAR2が、それぞれ矢印の方向に傾
いて射出される。このように、上述した光束のテレセン
トリック性の崩しの条件を満足した4組の光束対を、図
9の光束分割手段12によって容易に形成することがで
きる。
【0103】なお、第1実施例および第2実施例で示し
た走査型ではない通常の投影露光装置においても、投影
光学系PLの瞳面に空間フィルタ板あるいは任意の形状
の明暗パターンを形成できる光透過性部材を設ければ第
3実施例と同様の効果を達成できる。このとき、上記の
空間フィルタ板は露光時に投影光学系PLの光路中から
退避できるように構成する。また、上記の光透過性部材
としては、たとえばEC(エレクトロ・クロミック)素
子を用いることができる。
【0104】
【効果】以上説明したように、本発明によれば、マスク
マーク用光束と基板マーク用光束とを互いに近接させる
とともに、マスク上および基板上において2つの計測方
向にそれぞれ対応する2つの計測点を互いに近接させる
ことができる。したがって、空気の揺らぎのような周囲
環境の微妙な変化に起因する計測誤差が抑えられ、計測
精度の高い検出が可能になる。
【0105】また、露光すべきチップの大きさが変更し
ても、マスクマークを照明する光束対と基板マークを照
明する光束対との間隔および各光束対の位置を適宜変化
させることによって、投影光学系の倍率色収差の変化に
よる影響を補正することができる。さらに、光束分割手
段が光分割面の互いに直交する一対の光分割プリズムを
有する場合、各プリズムで生じる非点収差の影響を相殺
して実質的に除去することができ、常に高い精度で位置
ずれ量の検出が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる投影露光装置の構
成を示す図である。
【図2】(a)は第1実施例におけるレチクルRに形成
された格子状マークの配置を、(b)は第1実施例にお
けるウエハWのショット領域SAに形成された格子状マ
ークの配置をそれぞれ示す図である。
【図3】(a)はウエハW上の格子状マークWM1の拡
大平面図であり、(b)は(a)の線A−Aに沿った断
面図である。
【図4】第1実施例の光束分割光学系12の構成を示す
斜視図である。
【図5】(a)は光束分割光学系12をXY平面に沿っ
て見た図であり、(b)は光束分割光学系12をXZ平
面に沿って見た図である。
【図6】投影光学系PLの光軸AXを中心とした半径方
向の距離すなわち像高Hと投影光学系PLの倍率色収差
Mとのアライメント光に対する相関的な関係を示す図で
ある。
【図7】図4の光束分割光学系12の変形例の構成を示
す斜視図である。
【図8】本発明の第2実施例にかかる投影露光装置の構
成を示す図である。
【図9】本発明の第3実施例にかかる投影露光装置の要
部の構成を部分的に示す斜視図である。
【図10】図9の光束分割光学系12における光束のテ
レセントリック性の崩れの一例を示す図である。
【図11】(a)は第3実施例におけるレチクルRに形
成された格子状マークの配置を、(b)は第3実施例に
おけるウエハWのショット領域SAに形成された格子状
マークの配置をそれぞれ示す図である。
【符号の説明】
1 露光用光源系 2 照度分布均一化光学系 3 ミラー 4 メインコンデンサーレンズ 5 ダイクロイックミラー 6 駆動系 7 干渉計 8 駆動系 9 干渉計 R レチクル RS レチクルステージ PA パターン領域 PL 投影光学系 W ウエハ WS ウエハステージ 10 レーザ光源 11 2光束周波数シフタ 12 光束分割光学系 13 送受分離光学系 14 対物レンズ 15 ミラー 16 計測信号検出系 17 参照信号検出系 18 位相検出系 21 主制御系 22 駆動制御系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/30 525T

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスク上の転写用パターンを所定倍率で
    感光性の基板上に投影する投影光学系と、前記投影光学
    系のフィールド内の所定の第1計測域において前記基板
    上に形成された基板マークと前記第1計測域に対応する
    第2計測域において前記マスク上に形成されたマスクマ
    ークとの相対的な位置ずれ量を前記投影光学系を介して
    検出するマーク検出手段とを備えた投影露光装置におい
    て、 前記マーク検出手段は、光束を供給するための光源手段
    と、 前記光源手段からの光束を分割して、前記基板マークに
    ついて第1計測方向の位置を検出するための第1光束
    と、前記基板マークについて前記第1計測方向と実質的
    に交差する第2計測方向の位置を検出するための第2光
    束と、前記マスクマークについて前記第1計測方向に対
    応する第3計測方向の位置を検出するための第3光束
    と、前記マスクマークについて前記第2計測方向に対応
    する第4計測方向の位置を検出するための第4光束とを
    互いに近接するように生成するための光束分割手段と、 前記第1光束乃至前記第4光束を前記第1光束乃至前記
    第4光束に各々対応する前記第1計測域あるいは前記第
    2計測域へ導くための対物光学系と、 を備えていることを特徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記光束分割手段は、前記第1光束乃至
    第4光束のうち各々の光束の間隔を変化させるための光
    束間隔可変手段を有することを特徴とする請求項1に記
    載の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記光束分割手段は、前記第1光束乃至
    第4光束を全体的に平行移動させるための光束平行移動
    手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載
    の投影露光装置。
  4. 【請求項4】 前記基板マークは、前記第1計測方向お
    よび第2計測方向に沿ってそれぞれ所定ピッチで配列さ
    れた第1格子状マークであり、前記マスクマークは、前
    記第3計測方向および第4計測方向に沿ってそれぞれ所
    定ピッチで配列された第2格子状マークであり、 前記光源手段は、コヒーレントな2光束を生成する2光
    束生成手段を有し、 前記光束分割手段は、前記2光束生成手段からの光束対
    に基づいて、前記第1格子状マークについて前記第1計
    測方向の位置を検出するための第1光束対と、前記第1
    格子状マークについて前記第2計測方向の位置を検出す
    るための第2光束対と、前記第2格子状マークについて
    前記第3計測方向の位置を検出するための第3光束対
    と、前記第2格子状マークについて前記第4計測方向の
    位置を検出するための第4光束対とを互いに近接するよ
    うに生成し、 前記マーク検出手段は、前記第1光束対および前記第2
    光束対に対して前記第1格子状マークからそれぞれ発生
    する第1回折光および第2回折光、並びに前記第3光束
    対および前記第4光束対に対して前記第2格子状マーク
    からそれぞれ発生する第3回折光および第4回折光を受
    光するための受光手段を有する、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載
    の投影露光装置。
  5. 【請求項5】 前記第1計測方向と前記第2計測方向と
    は、前記投影光学系の光軸を含む所定の面と前記投影光
    学系のフィールドとの交線からなる第1基準直線に関し
    てほぼ線対称に設定され、 前記投影光学系のフィールドにおいて、前記第1計測域
    の中心は、前記第1基準直線に沿って前記投影光学系の
    光軸から所定距離だけ間隔を隔てていることを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれか1項に記載の投影露光装
    置。
  6. 【請求項6】 前記光束分割手段は、前記光源手段から
    の光束の入射軸線に対して平行な光分割面を有する第1
    光分割プリズムと、該第1光分割プリズムの光分割面と
    直交する光分割面を有する第2光分割プリズムとを有す
    る、 ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載
    の投影露光装置。
  7. 【請求項7】 前記光束間隔可変手段は、前記光源手段
    と前記第1光分割プリズムとの間の光路および前記第1
    光分割プリズムと前記第2光分割プリズムとの間の光路
    のうち少なくとも一方の光路中に設けられた傾角可変な
    平行平面板を有することを特徴とする請求項2乃至6の
    いずれか1項に記載の投影露光装置。
  8. 【請求項8】 前記光束間隔可変手段は、前記第1光分
    割プリズムおよび前記第2光分割プリズムのうち少なく
    とも一方を光分割面の法線方向に駆動するための駆動手
    段を有することを特徴とする請求項2乃至6のいずれか
    1項に記載の投影露光装置。
  9. 【請求項9】 前記第1光分割プリズムおよび前記第2
    光分割プリズムのうち少なくとも一方は偏光分離プリズ
    ムであり、該偏光分離プリズムの入射側には入射光束に
    垂直な平面内で回転可能な1/2波長板が設けられてい
    ることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記
    載の投影露光装置。
  10. 【請求項10】 前記投影光学系の瞳面上における前記
    第1光束対の分布と前記第2光束対の分布とが、前記瞳
    面上において前記投影光学系の光軸を通り前記第1基準
    直線に平行な第2基準直線に関してほぼ線対称であるこ
    とを特徴とする請求項4乃至9のいずれか1項に記載の
    投影露光装置。
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