JPH08306089A - 光磁気記録媒体 - Google Patents
光磁気記録媒体Info
- Publication number
- JPH08306089A JPH08306089A JP11186495A JP11186495A JPH08306089A JP H08306089 A JPH08306089 A JP H08306089A JP 11186495 A JP11186495 A JP 11186495A JP 11186495 A JP11186495 A JP 11186495A JP H08306089 A JPH08306089 A JP H08306089A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- magneto
- recording medium
- optical recording
- land
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 媒体ノイズを十分に低下し得るランド・グル
ーブ記録が可能な光磁気記録媒体を提供すること。 【構成】 グルーブ部から傾斜延在して隆起した傾斜部
を含むランド部に対し、グルーブ部が案内溝を成すと共
に、ランド部及びグルーブ部の双方に情報の記録が可能
な光磁気記録媒体において、案内溝の深さhを30nm
<h≦60nmの範囲とすると、情報記録に際して傾斜
部の斜面からの影響を受けずに媒体ノイズレベルが十分
に低下する。合わせて傾斜部を20度以下の角度で傾斜
させると効果が増大する。
ーブ記録が可能な光磁気記録媒体を提供すること。 【構成】 グルーブ部から傾斜延在して隆起した傾斜部
を含むランド部に対し、グルーブ部が案内溝を成すと共
に、ランド部及びグルーブ部の双方に情報の記録が可能
な光磁気記録媒体において、案内溝の深さhを30nm
<h≦60nmの範囲とすると、情報記録に際して傾斜
部の斜面からの影響を受けずに媒体ノイズレベルが十分
に低下する。合わせて傾斜部を20度以下の角度で傾斜
させると効果が増大する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報の読み出しにレー
ザ光を利用した書き換え可能な光磁気記録媒体に関し、
詳しくは案内溝を形成したランド部及びグルーブ部の双
方に情報の記録が可能な光磁気記録媒体に関する。
ザ光を利用した書き換え可能な光磁気記録媒体に関し、
詳しくは案内溝を形成したランド部及びグルーブ部の双
方に情報の記録が可能な光磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光磁気記録媒体の記録材
料には、主として垂直磁化膜であること、大きな保磁力
を有していること、カー回転角が大きいこと等の諸条件
が要求されている。又、近年ではFe,Co等にTb,
Gd等の重希土類を添加した場合に磁気異方性が増加し
て垂直磁化膜になることが知られているため、光磁気記
録媒体の記録材料としてはGdTbFe,Dy−Fe,
GdCo,GdCo,TbCo,TbFeCo等の重希
土類−3d遷移金属非晶質合金薄膜が上述した諸条件を
満足し,且つ量産に適すると共に、読み出しノイズが小
さいこと等の理由によって有望視されている。特にTb
FeCoは実用材料となっている。
料には、主として垂直磁化膜であること、大きな保磁力
を有していること、カー回転角が大きいこと等の諸条件
が要求されている。又、近年ではFe,Co等にTb,
Gd等の重希土類を添加した場合に磁気異方性が増加し
て垂直磁化膜になることが知られているため、光磁気記
録媒体の記録材料としてはGdTbFe,Dy−Fe,
GdCo,GdCo,TbCo,TbFeCo等の重希
土類−3d遷移金属非晶質合金薄膜が上述した諸条件を
満足し,且つ量産に適すると共に、読み出しノイズが小
さいこと等の理由によって有望視されている。特にTb
FeCoは実用材料となっている。
【0003】一方、従来の案内溝付き光磁気記録媒体に
対する情報の記録は、グルーブ部より広く成形したラン
ド部にだけ行われていたが、近年では光磁気記録媒体の
記録密度を高める記録方式として、例えば[1990年
刊行:エス・ピー・アイ・イー1316号、35頁{P
roc.SPIE 1316(1990)35}]に開
示されているように、光磁気記録媒体面上のランド部及
びグルーブ部の双方に反転磁区を記録するランド・グル
ーブ記録方式が提案されている。
対する情報の記録は、グルーブ部より広く成形したラン
ド部にだけ行われていたが、近年では光磁気記録媒体の
記録密度を高める記録方式として、例えば[1990年
刊行:エス・ピー・アイ・イー1316号、35頁{P
roc.SPIE 1316(1990)35}]に開
示されているように、光磁気記録媒体面上のランド部及
びグルーブ部の双方に反転磁区を記録するランド・グル
ーブ記録方式が提案されている。
【0004】このランド・グルーブ記録方式の場合、ラ
ンド部又はグルーブ部の幅がレーザ光の径よりも小さく
なるため、ランド部及びグルーブ部間の斜面の影響を強
く受けて通常のVグルーブディスクにおけるランド記録
よりも光磁気記録媒体自体のノイズは増加する。
ンド部又はグルーブ部の幅がレーザ光の径よりも小さく
なるため、ランド部及びグルーブ部間の斜面の影響を強
く受けて通常のVグルーブディスクにおけるランド記録
よりも光磁気記録媒体自体のノイズは増加する。
【0005】図3は、従来のランド・グルーブ記録が可
能な光磁気記録媒体の基本構成を断面図により示したも
のである。
能な光磁気記録媒体の基本構成を断面図により示したも
のである。
【0006】この光磁気記録媒体は、トラックピッチ
1.2μmのプラスチック基板31上に厚さ59nmの
窒化シリコン下地層32,厚さ20nmのTbFeCo
記録層33,厚さ114nmの窒化シリコン干渉層3
4,及び厚さ40nmのアルミ反射層35をこの順で成
膜して作製されている。ここでの各層はグルーブ部から
傾斜延在して隆起した傾斜部を含むランド部に対し、グ
ルーブ部が案内溝を成している。又、ランド部及びグル
ーブ部の幅はほぼ1:1となっており、案内溝の深さは
85nmとなっており、傾斜部の傾斜の角度は約60度
となっている。
1.2μmのプラスチック基板31上に厚さ59nmの
窒化シリコン下地層32,厚さ20nmのTbFeCo
記録層33,厚さ114nmの窒化シリコン干渉層3
4,及び厚さ40nmのアルミ反射層35をこの順で成
膜して作製されている。ここでの各層はグルーブ部から
傾斜延在して隆起した傾斜部を含むランド部に対し、グ
ルーブ部が案内溝を成している。又、ランド部及びグル
ーブ部の幅はほぼ1:1となっており、案内溝の深さは
85nmとなっており、傾斜部の傾斜の角度は約60度
となっている。
【0007】このうち、窒化シリコン下地層32及び窒
化シリコン干渉層34における窒化シリコン膜は、シリ
コンターゲットを用いたrfスパッタにより成膜された
ものである。ここでの成膜条件はスパッタガス圧が0.
2Pa,アルゴンガス流量が50sccm,窒素ガス流
量が50sccm,投入パワーが800Wである。
化シリコン干渉層34における窒化シリコン膜は、シリ
コンターゲットを用いたrfスパッタにより成膜された
ものである。ここでの成膜条件はスパッタガス圧が0.
2Pa,アルゴンガス流量が50sccm,窒素ガス流
量が50sccm,投入パワーが800Wである。
【0008】TbFeCo記録層33におけるTbFe
Co膜は、複合ターゲットを用いたdcマグネトロンス
パッタにより成膜されたものである。ここでの成膜条件
はスパッタガス圧が0.08Pa,アルゴンガス流量が
50sccm,投入パワーが100Wである。
Co膜は、複合ターゲットを用いたdcマグネトロンス
パッタにより成膜されたものである。ここでの成膜条件
はスパッタガス圧が0.08Pa,アルゴンガス流量が
50sccm,投入パワーが100Wである。
【0009】図4は、この光磁気記録媒体のランド部及
びグルーブ部に対し、波長680nmのレーザ光源を用
いた通常の記録再生装置により線速9.4m/sで情報
を記録したときのランド部及びグルーブ部の記録周波数
(MHz)に対するC/N(dB)の依存性を調べた結
果を示したものである。尚、ここでは比較のために通常
のランド部がグルーブ部よりも広いVグルーブ基板上に
図3に示すものと同様な構成で作製したVグルーブ記録
媒体に関する結果も合わせて示している。
びグルーブ部に対し、波長680nmのレーザ光源を用
いた通常の記録再生装置により線速9.4m/sで情報
を記録したときのランド部及びグルーブ部の記録周波数
(MHz)に対するC/N(dB)の依存性を調べた結
果を示したものである。尚、ここでは比較のために通常
のランド部がグルーブ部よりも広いVグルーブ基板上に
図3に示すものと同様な構成で作製したVグルーブ記録
媒体に関する結果も合わせて示している。
【0010】図4からは、図3に示す光磁気記録媒体
(ランド・グルーブ記録媒体)の場合、ランド部に関す
る特性曲線CL 及びグルーブ部に関する特性曲線CG を
Vグルーブ記録媒体に関する特性曲線CV と比較すれ
ば、特性曲線CL ,CG のC/N値が特性曲線CV のC
/N値よりも4dB程度小さくなっており、これによっ
てランド・グルーブ記録媒体の媒体ノイズはVグルーブ
記録媒体よりも大きいことが判る。
(ランド・グルーブ記録媒体)の場合、ランド部に関す
る特性曲線CL 及びグルーブ部に関する特性曲線CG を
Vグルーブ記録媒体に関する特性曲線CV と比較すれ
ば、特性曲線CL ,CG のC/N値が特性曲線CV のC
/N値よりも4dB程度小さくなっており、これによっ
てランド・グルーブ記録媒体の媒体ノイズはVグルーブ
記録媒体よりも大きいことが判る。
【0011】因みに、光磁気記録媒体に関連する周知技
術としては、特開平2−161632号公報に開示され
た記録再生可能な光ディスク,特開平2−177022
7号公報に開示された光ディスク,特開平3−1739
48号公報に開示された光情報記録媒体等が挙げられ
る。
術としては、特開平2−161632号公報に開示され
た記録再生可能な光ディスク,特開平2−177022
7号公報に開示された光ディスク,特開平3−1739
48号公報に開示された光情報記録媒体等が挙げられ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したランド・グル
ーブ記録が可能な光磁気記録媒体の場合、ランド部及び
グルーブ部の双方に情報の記録が可能であるが、この情
報記録に際しては傾斜部の斜面からの影響を強く受けて
通常のVグルーブ記録媒体に関するランド部に対する記
録よりも媒体ノイズが増加し、この媒体ノイズの増加が
再生信号を劣化させてしまう。
ーブ記録が可能な光磁気記録媒体の場合、ランド部及び
グルーブ部の双方に情報の記録が可能であるが、この情
報記録に際しては傾斜部の斜面からの影響を強く受けて
通常のVグルーブ記録媒体に関するランド部に対する記
録よりも媒体ノイズが増加し、この媒体ノイズの増加が
再生信号を劣化させてしまう。
【0013】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、媒体ノイズを十分
に低下し得るランド・グルーブ記録が可能な光磁気記録
媒体を提供することにある。
なされたもので、その技術的課題は、媒体ノイズを十分
に低下し得るランド・グルーブ記録が可能な光磁気記録
媒体を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、グルー
ブ部から延在して隆起したランド部に対して該グルーブ
部が案内溝を成すと共に、該ランド部及び該グルーブ部
の双方に情報の記録が可能な光磁気記録媒体において、
案内溝の深さhは30nm<h≦60nmの範囲にある
光磁気記録媒体が得られる。
ブ部から延在して隆起したランド部に対して該グルーブ
部が案内溝を成すと共に、該ランド部及び該グルーブ部
の双方に情報の記録が可能な光磁気記録媒体において、
案内溝の深さhは30nm<h≦60nmの範囲にある
光磁気記録媒体が得られる。
【0015】又、本発明によれば、グルーブ部から傾斜
延在して隆起した傾斜部を含むランド部に対して該グル
ーブ部が案内溝を成すと共に、該ランド部及び該グルー
ブ部の双方に情報の記録が可能な光磁気記録媒体におい
て、傾斜部は20度以下の角度で傾斜して成る光磁気記
録媒体が得られる。
延在して隆起した傾斜部を含むランド部に対して該グル
ーブ部が案内溝を成すと共に、該ランド部及び該グルー
ブ部の双方に情報の記録が可能な光磁気記録媒体におい
て、傾斜部は20度以下の角度で傾斜して成る光磁気記
録媒体が得られる。
【0016】更に、本発明によれば、グルーブ部から傾
斜延在して隆起した傾斜部を含むランド部に対して該グ
ルーブ部が案内溝を成すと共に、該ランド部及び該グル
ーブ部の双方に情報の記録が可能な光磁気記録媒体にお
いて、案内溝の深さhは30nm<h≦60nmの範囲
にあり、傾斜部は20度以下の角度で傾斜して成る光磁
気記録媒体が得られる。
斜延在して隆起した傾斜部を含むランド部に対して該グ
ルーブ部が案内溝を成すと共に、該ランド部及び該グル
ーブ部の双方に情報の記録が可能な光磁気記録媒体にお
いて、案内溝の深さhは30nm<h≦60nmの範囲
にあり、傾斜部は20度以下の角度で傾斜して成る光磁
気記録媒体が得られる。
【0017】
【作用】ランド・グルーブ記録が可能な光磁気記録媒体
では、ランド部又はグルーブ部の幅がレーザ径よりも小
さくなるため、グルーブ部よりランド部側に存在する傾
斜部の斜面からの影響を強く受け、基板成型に用いるス
タンパー,成型過程の不完全性による斜面の表面性,或
いは傾斜の角度の変動等により発生する媒体ノイズが通
常のVグルーブ記録媒体よりも大きくなる。
では、ランド部又はグルーブ部の幅がレーザ径よりも小
さくなるため、グルーブ部よりランド部側に存在する傾
斜部の斜面からの影響を強く受け、基板成型に用いるス
タンパー,成型過程の不完全性による斜面の表面性,或
いは傾斜の角度の変動等により発生する媒体ノイズが通
常のVグルーブ記録媒体よりも大きくなる。
【0018】そこで、このような媒体ノイズを防止する
ためには、ランド部に対して案内溝を成すグルーブ部の
深さ(案内溝の深さ)hを小さくすることが効果的であ
り、本発明では実験結果からhを60nm以下にするこ
とが有効であることを確認している。因みに、案内溝の
深さhはトラッキングサーボ信号を十分に得るためには
30nmを超過する深さが必要であるため、この案内溝
の深さhは、30nm<h≦60nmの範囲で規定され
る。
ためには、ランド部に対して案内溝を成すグルーブ部の
深さ(案内溝の深さ)hを小さくすることが効果的であ
り、本発明では実験結果からhを60nm以下にするこ
とが有効であることを確認している。因みに、案内溝の
深さhはトラッキングサーボ信号を十分に得るためには
30nmを超過する深さが必要であるため、この案内溝
の深さhは、30nm<h≦60nmの範囲で規定され
る。
【0019】又、媒体ノイズを低減化させるためには、
ランド部側に形成される傾斜部における傾斜の角度を小
さくすることが効果的であり、この場合は傾斜の角度が
小さければ斜面の角度が変動してもそれに伴うカー回転
角の変動が小さくなって媒体ノイズの発生が抑制され
る。実験結果によれば、傾斜部の傾斜の角度が20度以
下である場合に有効性が確認されている。
ランド部側に形成される傾斜部における傾斜の角度を小
さくすることが効果的であり、この場合は傾斜の角度が
小さければ斜面の角度が変動してもそれに伴うカー回転
角の変動が小さくなって媒体ノイズの発生が抑制され
る。実験結果によれば、傾斜部の傾斜の角度が20度以
下である場合に有効性が確認されている。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明の光磁気記録媒
体について、図面を参照して詳細に説明する。
体について、図面を参照して詳細に説明する。
【0021】最初に、本発明の光磁気記録媒体の基本構
成を簡単に説明する。この光磁気記録媒体も、図3で説
明した従来のものと同様に、グルーブ部から傾斜延在し
て隆起した傾斜部を含むランド部に対してグルーブ部が
案内溝を成しており、ランド部及びグルーブ部の双方に
情報の記録が可能になっている。但し、ここでは案内溝
の深さhを30nm<h≦60nmの範囲としたり、或
いは傾斜部を20度以下の角度で傾斜して成るものとす
ることが好ましい。このような条件は媒体ノイズの低減
化を具現させるためにそれぞれ別個に有効である。
成を簡単に説明する。この光磁気記録媒体も、図3で説
明した従来のものと同様に、グルーブ部から傾斜延在し
て隆起した傾斜部を含むランド部に対してグルーブ部が
案内溝を成しており、ランド部及びグルーブ部の双方に
情報の記録が可能になっている。但し、ここでは案内溝
の深さhを30nm<h≦60nmの範囲としたり、或
いは傾斜部を20度以下の角度で傾斜して成るものとす
ることが好ましい。このような条件は媒体ノイズの低減
化を具現させるためにそれぞれ別個に有効である。
【0022】そこで、以下はこのような光磁気記録媒体
について、幾つかの実施例を挙げて具体的に説明する。 (実施例1)実施例1では、案内溝の深さを0nmから
130nmまで変化させてランド・グルーブ記録用基板
に図3で説明したような各層構成の9種の光磁気記録媒
体を同様な手順,条件下に従って作製した。尚、ここで
の各光磁気記録媒体におけるランド部及びグルーブ部の
幅は約1:1であり、ランド部側の傾斜部における傾斜
角度は約60度で形成されている。
について、幾つかの実施例を挙げて具体的に説明する。 (実施例1)実施例1では、案内溝の深さを0nmから
130nmまで変化させてランド・グルーブ記録用基板
に図3で説明したような各層構成の9種の光磁気記録媒
体を同様な手順,条件下に従って作製した。尚、ここで
の各光磁気記録媒体におけるランド部及びグルーブ部の
幅は約1:1であり、ランド部側の傾斜部における傾斜
角度は約60度で形成されている。
【0023】そこで、これらの各光磁気記録媒体のラン
ド部及びグルーブ部に対し、それぞれ波長680nmの
レーザ光源を用いた通常の記録再生装置により線速9.
4m/sで情報を記録したときの案内溝の深さ(nm)
に対する媒体ノイズレベル(dB)の依存性を調べたと
ころ、図1に示すような結果となった。
ド部及びグルーブ部に対し、それぞれ波長680nmの
レーザ光源を用いた通常の記録再生装置により線速9.
4m/sで情報を記録したときの案内溝の深さ(nm)
に対する媒体ノイズレベル(dB)の依存性を調べたと
ころ、図1に示すような結果となった。
【0024】図1に示すノイズレベル特性曲線C1から
は、案内溝の深さの低下に伴って媒体ノイズレベルも低
下し、60nm以下でほぼ一定値を取っているため、媒
体ノイズの低減化のためには案内溝の深さが60nm以
下であれば良いことが判る。これにより、トラッキング
サーボ信号を十分に得るために必要な30nm超過の深
さを考慮に入れれば、案内溝の深さhを30nm<h≦
60nmの範囲とすれば良いことが判る。 (実施例2)実施例2では、ランド部側の傾斜部の傾斜
角度を10度から50度までの間で変化させてランド・
グルーブ記録用基板に図3で説明したような各層構成の
5種の光磁気記録媒体を同様な手順,条件下に従って作
製した。尚、ここでの各光磁気記録媒体におけるランド
部及びグルーブ部の幅は約1:1であり、グルーブ部に
よる案内溝の深さは60nmで形成されている。
は、案内溝の深さの低下に伴って媒体ノイズレベルも低
下し、60nm以下でほぼ一定値を取っているため、媒
体ノイズの低減化のためには案内溝の深さが60nm以
下であれば良いことが判る。これにより、トラッキング
サーボ信号を十分に得るために必要な30nm超過の深
さを考慮に入れれば、案内溝の深さhを30nm<h≦
60nmの範囲とすれば良いことが判る。 (実施例2)実施例2では、ランド部側の傾斜部の傾斜
角度を10度から50度までの間で変化させてランド・
グルーブ記録用基板に図3で説明したような各層構成の
5種の光磁気記録媒体を同様な手順,条件下に従って作
製した。尚、ここでの各光磁気記録媒体におけるランド
部及びグルーブ部の幅は約1:1であり、グルーブ部に
よる案内溝の深さは60nmで形成されている。
【0025】そこで、これらの各光磁気記録媒体のラン
ド部及びグルーブ部に対しても、それぞれ波長680n
mのレーザ光源を用いた通常の記録再生装置により線速
9.4m/sで情報を記録したときの傾斜部の傾斜角度
(度)に対する媒体ノイズレベル(dB)の依存性を調
べたところ、図2に示すような結果となった。
ド部及びグルーブ部に対しても、それぞれ波長680n
mのレーザ光源を用いた通常の記録再生装置により線速
9.4m/sで情報を記録したときの傾斜部の傾斜角度
(度)に対する媒体ノイズレベル(dB)の依存性を調
べたところ、図2に示すような結果となった。
【0026】図2に示すノイズレベル特性曲線C2から
は、傾斜部の傾斜角度の低下に伴って媒体ノイズレベル
も低下し、20度以下でほぼ一定値を取っているため、
媒体ノイズの低減化のためには傾斜部の傾斜角度が20
度以下であれば良いことが判る。
は、傾斜部の傾斜角度の低下に伴って媒体ノイズレベル
も低下し、20度以下でほぼ一定値を取っているため、
媒体ノイズの低減化のためには傾斜部の傾斜角度が20
度以下であれば良いことが判る。
【0027】尚、上述した各実施例におけるそれぞれの
要件,即ち、案内溝の深さhを30nm<h≦60nm
の範囲とすること,及び傾斜部の傾斜角度を20度以下
とすることを併用させて光磁気記録媒体を得ても良い。
要件,即ち、案内溝の深さhを30nm<h≦60nm
の範囲とすること,及び傾斜部の傾斜角度を20度以下
とすることを併用させて光磁気記録媒体を得ても良い。
【0028】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、案内溝の深さhを30nm<h≦60nmの範囲と
すること,傾斜部の傾斜角度を20度以下とすること,
或いはそれらを併用することによる光磁気記録媒体を得
てランド・グルーブ記録における媒体ノイズの低減化を
具現している。これにより、本発明の光磁気記録媒体を
用いれば、媒体ノイズによる再生信号の劣化が防止さ
れ、高密度な情報の記録,読み出しが可能となる。
ば、案内溝の深さhを30nm<h≦60nmの範囲と
すること,傾斜部の傾斜角度を20度以下とすること,
或いはそれらを併用することによる光磁気記録媒体を得
てランド・グルーブ記録における媒体ノイズの低減化を
具現している。これにより、本発明の光磁気記録媒体を
用いれば、媒体ノイズによる再生信号の劣化が防止さ
れ、高密度な情報の記録,読み出しが可能となる。
【図1】本発明の実施例1に係る案内溝の深さを変化さ
せて作製した9種の光磁気記録媒体のランド部及びグル
ーブ部に対して情報記録を行ったときの案内溝の深さに
対する媒体ノイズレベルの依存性を調べた結果を示した
ものである。
せて作製した9種の光磁気記録媒体のランド部及びグル
ーブ部に対して情報記録を行ったときの案内溝の深さに
対する媒体ノイズレベルの依存性を調べた結果を示した
ものである。
【図2】本発明の実施例2に係る傾斜部の傾斜角度を変
化させて作製した5種の光磁気記録媒体のランド部及び
グルーブ部に対して情報記録を行ったときの傾斜部の傾
斜角度に対する媒体ノイズレベルの依存性を調べた結果
を示したものである。
化させて作製した5種の光磁気記録媒体のランド部及び
グルーブ部に対して情報記録を行ったときの傾斜部の傾
斜角度に対する媒体ノイズレベルの依存性を調べた結果
を示したものである。
【図3】図3は、従来のランド・グルーブ記録が可能な
光磁気記録媒体の基本構成を示した断面図である。
光磁気記録媒体の基本構成を示した断面図である。
【図4】図3に示す光磁気記録媒体のランド部及びグル
ーブ部に対して情報記録を行ったときの記録周波数に対
するC/Nの依存性を調べた結果を比較のためのVグル
ーブ記録媒体に関する結果と合わせて示したものであ
る。
ーブ部に対して情報記録を行ったときの記録周波数に対
するC/Nの依存性を調べた結果を比較のためのVグル
ーブ記録媒体に関する結果と合わせて示したものであ
る。
31 プラスチック基板 32 窒化シリコン下地層 33 TbFeCo記録層 34 窒化シリコン干渉層 35 Al反射層
Claims (3)
- 【請求項1】 グルーブ部から延在して隆起したランド
部に対して該グルーブ部が案内溝を成すと共に、該ラン
ド部及び該グルーブ部の双方に情報の記録が可能な光磁
気記録媒体において、前記案内溝の深さhは30nm<
h≦60nmの範囲にあることを特徴とする光磁気記録
媒体。 - 【請求項2】 グルーブ部から傾斜延在して隆起した傾
斜部を含むランド部に対して該グルーブ部が案内溝を成
すと共に、該ランド部及び該グルーブ部の双方に情報の
記録が可能な光磁気記録媒体において、前記傾斜部は2
0度以下の角度で傾斜して成ることを特徴とする光磁気
記録媒体。 - 【請求項3】 グルーブ部から傾斜延在して隆起した傾
斜部を含むランド部に対して該グルーブ部が案内溝を成
すと共に、該ランド部及び該グルーブ部の双方に情報の
記録が可能な光磁気記録媒体において、前記案内溝の深
さhは30nm<h≦60nmの範囲にあり、前記傾斜
部は20度以下の角度で傾斜して成ることを特徴とする
光磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11186495A JPH08306089A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 光磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11186495A JPH08306089A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 光磁気記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08306089A true JPH08306089A (ja) | 1996-11-22 |
Family
ID=14572086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11186495A Pending JPH08306089A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 光磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08306089A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06208737A (ja) * | 1992-10-05 | 1994-07-26 | Tdk Corp | 光磁気ディスク |
JPH0765423A (ja) * | 1993-08-27 | 1995-03-10 | Sharp Corp | 光磁気記憶素子 |
JPH0855375A (ja) * | 1994-08-12 | 1996-02-27 | Sharp Corp | 光磁気記憶素子 |
-
1995
- 1995-05-10 JP JP11186495A patent/JPH08306089A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06208737A (ja) * | 1992-10-05 | 1994-07-26 | Tdk Corp | 光磁気ディスク |
JPH0765423A (ja) * | 1993-08-27 | 1995-03-10 | Sharp Corp | 光磁気記憶素子 |
JPH0855375A (ja) * | 1994-08-12 | 1996-02-27 | Sharp Corp | 光磁気記憶素子 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980520 |