JPH0830559B2 - 真空断熱材の製造方法 - Google Patents

真空断熱材の製造方法

Info

Publication number
JPH0830559B2
JPH0830559B2 JP62197081A JP19708187A JPH0830559B2 JP H0830559 B2 JPH0830559 B2 JP H0830559B2 JP 62197081 A JP62197081 A JP 62197081A JP 19708187 A JP19708187 A JP 19708187A JP H0830559 B2 JPH0830559 B2 JP H0830559B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
inner container
inorganic powder
paper
vacuum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62197081A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6440790A (en
Inventor
克昭 清水
和也 八房
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP62197081A priority Critical patent/JPH0830559B2/ja
Publication of JPS6440790A publication Critical patent/JPS6440790A/ja
Publication of JPH0830559B2 publication Critical patent/JPH0830559B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Insulation (AREA)
  • Refrigerator Housings (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、冷蔵庫、ショーケース、または冷凍輸送ケ
ース等の断熱容器の容器壁面に利用する真空断熱材に関
するものである。
<従来技術とその問題点> パーライト等の無機粉体を内容器に充填し、この内容
器の空気を排気除去し、プラスチックラミネートフィル
ムでこの内容器全体を密封した真空断熱材は公知であ
る。
近年、この真空断熱材は、冷蔵庫、冷凍庫等の断熱材
として多々使用される様になってきている。
これら真空断熱材の製造方法については、以下の通り
である。
内容器に無機粉体を充填する。
内容器及び、無機粉体の水分を除去するため、120℃
−3時間程度加熱乾燥する。
ガスバリヤ性を有するプラスチックラミネートフィル
ムより成る袋に上記の内容器を入れ、真空密封する。
このような製造工程を経て真空断熱材は製造されてい
るが、問題となるのは、及びの工程である。
即ち、内袋には真空排気時の通気性と、乾燥時の耐熱
性が必要であり、一般的に紙が使用されているが、紙単
体では容器状(袋状)に成型する際のシール性がなく、
粘着テープやミシン縫いなどで袋を作成し無機粉体等の
充填材を充填し同様にテープ止め等で密封している。ま
た、ポリエチレンをラミネートした材料を用いた場合
は、充填、シールは良好であるが、通気性の点と乾燥が
ポリエチレンの融点以上であるために剥離するという問
題があった。
そのため、上述の如くテープ貼り等で袋成型、密封を
行っているが、非常に生産性が悪い。
<発明の目的> 本発明は、上記問題点に対処するものであり、内容器
の素材に耐熱性を有する紙を用い、ポリプロピレン系樹
脂をパターンコートし、充填後のシールをヒートシール
により行い生産性を向上し、かつ、真空排気時の通気性
を損なわず、乾燥時の加熱にも剥離しない内容器の製造
方法を提供するものである。
<発明の構成> 本発明は、上記目的を達成するために、耐熱性を有す
る紙にポリプロピレン系樹脂を主成分とするヒートシー
ル剤を、内容器(袋)に成す時のシール部にパターン状
にコーティングするものである。
<実施例> 以下に、本発明を実施例に沿って説明する。第1図
は、本発明の断熱パネルの基本的な構成を示す断面図で
ある。
外容器(1)は、ピロー状のプラスチックラミネート
容器であり、ガスバリヤ層を設けた多層フィルムから成
るものである。ガスバリヤ層としては、少なくとも1層
の厚さが400Å〜1000Åであるアルミニウム蒸着層、あ
るいは、アルミ箔層を有するものである。
本実施例においては、下記構成のものを用いた。
ポリエステルフィルム12μ (東レ、ルミラーP−11) / Al蒸着ポリエステルフィルム12μ (東レ、同上フィルムにAl蒸着厚600Å) / ポリエチレンフィルム60μ (タマポリ製M−16P) 内容器(2)は、耐熱性を有する紙を基材としたもの
であり、耐熱性とは、充填材である無機粉体を乾燥させ
る温度条件下において、物理的強度劣化の無いことをい
う。
ここでは、150℃−12時間の耐熱試験を行い、初期強
度と比較し、強度劣化の無かった耐熱クラフト紙を用い
た。
具体的には、王子製紙(株)製耐熱クラフト紙(坪量
60g/m2)を使用した。
次に本実施例に用いたポリプロピレン系のヒートシー
ル剤について説明する。このヒートシール剤は、ホモの
ポリプロピレンを主成分とする、東洋インキ製造(株)
製のモルプライム(商品名)を使用した。融点は140℃
以上である。
このヒートシール剤を、前述の耐熱クラフト紙に、第
4図の斜線部に示す様に、内容器を作成する時のヒート
シール部分にグラビアコートにより、パターン状に塗工
した。
その後、粉末充填包装機により、内容器を作成すると
同時に無機粉体を充填する。
ここで、無機粉体(3)には、軽量さの点からパーラ
イト、ケイ酸カルシウム、シリカ、炭酸マグネシウム等
が使用されるが、本実施例では、パーライトを用いた。
次に前述した充填包装機にて内容器に充填された無機
粉体は、130℃−5時間水分除去のため乾燥させる。
乾燥時及び、乾燥後において、内容器のヒートシール
部(4)(第3図)は、ヒートシール剤の融点が140℃
以上のため、加熱による剥離は無く、内容器作成時のま
まの形状を保持していた。
その後、前述の外容器(1)に無機粉体(3)の充填
された内容器(2)を入れ、真空及び、外容器の開口部
のヒートシールを行う。この場合も、真空排気は、耐熱
クラフト紙を通して行われるものであり、ヒートシール
剤はヒートシール部のみに塗工されており、問題無く真
空排気が可能であった。
<比較例の説明> 以下に、比較例として、融点の低いポリエチレン系樹
脂を用いた場合(比較例−1)と、耐熱クラフト紙全面
にヒートシール剤を塗工した場合(比較例−2)につい
て説明する。
<比較例1> 比較例として、ヒートシール樹脂にポリエチレン系樹
脂を主成分としたヒートシール剤を耐熱クラフト紙にパ
ターンコートした場合について説明する。
ヒートシール剤は、低密度ポリエチレンの粉末品であ
るフローセンUF−80(製鉄化学(株)製)をポリエステ
ル系バインダーベースに酢酸エチルを用い分散させたタ
イプを使用した。
このヒートシール剤にて、実施例と同様に耐熱クラフ
ト紙にグラビアコートによりパターンコートし、パーラ
イトを充填し、130℃−5時間乾燥させた。
その結果、乾燥中にヒートシール部の剥離がみられ、
内容器の作成には不敵であった。
<比較例2> 耐熱クラフト紙全面にヒートシール剤(ポリプロピレ
ン系樹脂を主成分としたもの)を塗工した場合について
説明する。
この場合は、内容器に充填した無機粉体の乾燥(130
℃−5時間)には問題なかったが、その後の真空排気に
支障をきたした。
即ち、内容器全面が、ポリプロピレン樹脂で皮膜化し
てしまい、真空排気が不可能であった。
<発明の効果> 上述のように、ポリプロピレン系樹脂をヒートシール
剤とし、シール部のみにパターンコートした場合、熱融
着によりシールすることが可能となるため、無機粉体の
充填作業が容易になり、また、紙を容器として使用する
ことができ、且つポリプロピレン形樹脂の融点は高いた
め加熱によりシール部が剥がれにくく、従って、乾燥、
真空排気が極めて容易に行え、従来の作業に比較し、経
済的、時間的効果の大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案における真空断熱剤の断面図であり、第
2図は内容器の断面図、第3図はシール部の拡大図、第
4図は内容器の基材にヒートシール剤をパターン状に塗
工したことを示す平面図である。 (1)……外容器 (2)……内容器 (3)……無機粉体 (4)……ヒートシール部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱性を有する紙にあらかじめポリプロピ
    レン系樹脂を主成分とするヒートシール剤をパターンコ
    ートし、前記紙にパーライト等の無機粉体を載置し、前
    記無機粉体を紙で挟み、前記パターンコート部をシール
    して断熱体を形成し、該断熱体内の空気を排気除去し、
    前記断熱体の周囲にプラスチックラミネートフィルム等
    で密封した事を特徴とする真空断熱材の製造方法。
JP62197081A 1987-08-06 1987-08-06 真空断熱材の製造方法 Expired - Lifetime JPH0830559B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62197081A JPH0830559B2 (ja) 1987-08-06 1987-08-06 真空断熱材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62197081A JPH0830559B2 (ja) 1987-08-06 1987-08-06 真空断熱材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6440790A JPS6440790A (en) 1989-02-13
JPH0830559B2 true JPH0830559B2 (ja) 1996-03-27

Family

ID=16368403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62197081A Expired - Lifetime JPH0830559B2 (ja) 1987-08-06 1987-08-06 真空断熱材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0830559B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03114639A (ja) * 1990-08-17 1991-05-15 Harima Ceramic Co Ltd 溶鋼鋳造用ノズル
US20160236452A1 (en) * 2013-09-26 2016-08-18 Va-Q-Tec Ag Foil-wrapped vacuum insulation element

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61101789A (ja) * 1984-10-23 1986-05-20 松下冷機株式会社 断熱材パック及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6440790A (en) 1989-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3049204B2 (ja) 合成樹脂製断熱二重壁容器
JPH07167377A (ja) 真空断熱材
JP2007313652A (ja) 真空断熱材用バリア性外装材料および真空断熱材
KR20140110144A (ko) 진공단열재용 외피재, 진공단열재 및 단열 벽체
JP4835014B2 (ja) 真空断熱体
JPS6228355A (ja) ヒ−トシ−ル容器
US5804300A (en) Method of producing laminated packaging material
JPH0830559B2 (ja) 真空断熱材の製造方法
CN108382021A (zh) 一种耐高温金属箔真空绝热材料及其制备方法
JPS59146993A (ja) 断熱構造体の製造方法
JP6944022B1 (ja) ガスバリア積層体及び包装袋
JP2004197760A (ja) 真空断熱材
JP2006077799A (ja) 真空断熱材用バリア性外装材料および真空断熱材
JPH1122896A (ja) 真空断熱材
JPS60219042A (ja) 耐透湿性透明合成樹脂体
JPH0580546B2 (ja)
JPH08152258A (ja) 真空断熱材
JPH1163375A (ja) 複合断熱材
CA2104676C (en) Method of producing laminated packaging material
JPS6210580A (ja) 断熱パネル
JPS6055148A (ja) 断熱構造体
JPS62207777A (ja) 断熱パネル
JPH07125133A (ja) 包装用積層フィルムおよびその製造法
JP2822374B2 (ja) 断熱パネル
JPS63233284A (ja) 真空断熱板