JPH08305464A - 携帯型電子機器の外部拡張装置 - Google Patents

携帯型電子機器の外部拡張装置

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Publication number
JPH08305464A
JPH08305464A JP7106240A JP10624095A JPH08305464A JP H08305464 A JPH08305464 A JP H08305464A JP 7106240 A JP7106240 A JP 7106240A JP 10624095 A JP10624095 A JP 10624095A JP H08305464 A JPH08305464 A JP H08305464A
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JP
Japan
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connector
computer
external expansion
mounting surface
expansion device
Prior art date
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Pending
Application number
JP7106240A
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English (en)
Inventor
Mitsuharu Setoguchi
充治 瀬戸口
Masami Honda
正実 本田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Priority to US08/587,404 priority patent/US5738537A/en
Publication of JPH08305464A publication Critical patent/JPH08305464A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/64Means for preventing incorrect coupling
    • H01R13/641Means for preventing incorrect coupling by indicating incorrect coupling; by indicating correct or full engagement
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/16Constructional details or arrangements
    • G06F1/1613Constructional details or arrangements for portable computers
    • G06F1/1632External expansion units, e.g. docking stations
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/629Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances
    • H01R13/62933Comprising exclusively pivoting lever
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R2201/00Connectors or connections adapted for particular applications
    • H01R2201/06Connectors or connections adapted for particular applications for computer periphery

Abstract

(57)【要約】 【目的】接続された電子機器が不用意に外さることを防
止でき安全性に優れた外部拡張装置を提供することにあ
る。 【構成】 コンピュータ1の後部が載置されるハウジン
グの載置面には、コンピュータの嵌合穴と係合する係合
突起132が設けられている。係合突起は、コンピュー
タを第1の拡張コネクタに接続する第1の位置と、この
接続を解除する第2の位置との間を、操作レバーの回動
動作に連動して移動される。ハウジングには、フォトイ
ンタラプタ73および作動片154が設けられ、操作レ
バーには、操作レバーの回動動作より作動片を介してフ
ォトインタラプタをオン、オフさせる押圧突起156が
設けられている。コンピュータを接続した状態におい
て、操作レバーが接続解除位置方向へ回動されると、フ
ォトインタラプタがこれを検知し、コンピュータに警告
信号が送られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブック型あるいはノー
ト型のポータブルコンピュータのような携帯型電子機器
の機能を拡張するための外部拡張装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ブック型あるいはノート型のポータブル
コンピュータは、持ち運びが容易で、商用電源を得られ
ないような場所でも、内蔵されたバッテリパックを電源
とすることで自由に使用できるといった利点を有してい
る。
【0003】この種のコンピュータは、携帯性を高める
ためにコンパクトに設計されており、それ故、据え置き
型のコンピュータに比べて標準装備している機能に制約
がある。そのため、携帯型のコンピュータは、キーボー
ドやディスプレイユニットを支持する筐体の後面に、機
能を拡張するための複数のコネクタやポートを備えてい
る。そして、これらのコネクタやポートに例えばハード
ディスク装置、マウス、プリンタ等の周辺機器を接続し
て、コンピュータに新たな機能を付加することが行われ
ている。
【0004】しかしながら、上記コネクタやポートに複
数の周辺機器を接続した状態でコンピュータを使用して
いる場合において、コンピュータを他の場所へ持ち運ぶ
場合には、接続されている複数の周辺機器をコンピュー
タの対応するコネクタあるいはポートから取り外す作業
が必要であるとともに、コンピュータを他の場所で使用
した後に元の状態に戻す場合には再度複数の周辺機器を
接続し直す必要がある。そのため、接続している周辺機
器の数が多い場合には、その取り外し作業および接続作
業が非常に面倒となる。
【0005】そこで、近年、外部拡張装置として、ポー
タブルコンピュータと複数の周辺機器との間に介在され
て、両者間でやり取りされる信号を中継するための外部
拡張装置が提供されている。
【0006】この種の外部拡張装置は、周辺機器を接続
可能な複数のコネクタ、ポート、電源コネクタ等と、こ
れらに電気的に接続された拡張コネクタと、を備えてい
る。また、この外部拡張装置は、コンピュータが取り外
し可能に装着される装着部を備えている。装着部は、コ
ンピュータの筐体後部が載置される載置面と、筐体の後
面と対向するコネクタ設置面とを有し、このコネクタ設
置面に拡張コネクタが取り付けられている。更に、外部
拡張装置は、載置面上に設けられているとともにコネク
タ設置面に対して接離可能な係合部と、回動操作により
この係合部を移動させる操作ハンドルと、を備えてい
る。
【0007】一方、上記外部拡張装置に接続されるコン
ピュータは、その後面に機能拡張用の拡張コネクタを備
えて構成されているとともに、筐体の底面の内、筐体の
後面近傍には、外部拡張装置の係合部と係合可能な凹所
が形成されている。
【0008】そして、コンピュータを外部拡張装置に接
続する際には、凹所に係合部が嵌合された状態でコンピ
ュータの後部を外部拡張装置の載置面に載置した後、操
作レバーを倒すことによって係合部をコネクタ設置面側
へ移動させ、コンピュータをコネクタ設置面に向けて引
き込む。それにより、コンピュータの拡張コネクタが外
部拡張装置の拡張コネクタに接続される。逆に、コンピ
ュータを外部拡張装置から取り外す際には、操作レバー
を起してコンピュータをコネクタ設置面から離れる方向
へ移動させ、拡張コネクタ同志の接続を解除する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成された従来の外部拡張装置において、接続さ
れたコンピュータを使用している際に誤って操作レバー
を起してしまった場合には、コンピュータが外部拡張装
置から不用意に離脱され、ハードディスク装置等の周辺
機器とコンピュータとの接続が不用意に切断されてしま
う。そのため、処理中のデータが消えてしまう等の不都
合が生じる。
【0010】ポータブルコンピュータには、DC電源駆
動のタイプとAC電源駆動のタイプとがあり、これに応
じて、外部拡張装置もDC駆動用およびAC駆動用のそ
れぞれが設けられていることが望ましい。
【0011】また、ポータブルコンピュータには複数の
機種があり、機種の相違により拡張コネクタの取付け位
置等もことなる。そのため、誤って機種の異なるコンピ
ュータを外部拡張装置の載置面に装着して接続操作を行
なった場合には、コンピュータの拡張コネクタと外部拡
張装置の拡張コネクタとが互いに干渉し、これらのコネ
クタの損傷、あるいはコンピュータおよび拡張装置自体
の損傷を生じる虞がある。
【0012】一方、上述した外部拡張装置においては、
拡張装置としての機能を一層高めるため、拡張装置の筐
体内にカードスロットを設け、このカードスロットにモ
デムカード、メモリカード等のICカードを装着可能と
する方法が考えられる。
【0013】一般に、カードスロットは筐体の外面に開
口した挿入口を有し、この挿入口は不使用時に蓋によっ
て覆われている。この蓋は、筐体に取り外し可能に装着
された着脱式のものと、挿入口を露出させる開放位置と
挿入口を覆う閉塞位置とに亘って回動可能に設けられた
開閉式のものとに大別される。
【0014】しかしながら、着脱式の蓋は、カードスロ
ットの使用時に筐体から取り外さなくてはならず、取り
外した蓋を保管する専用の構造が必要になるとともに、
蓋をを紛失する虞れがあり得る。
【0015】また、開閉式の蓋は、筐体の外側へ回動し
て挿入口を開放するものと、カードスロット内へ回動し
て挿入口を開放するものとがあり、いずれも挿入口とほ
ぼ同一の大きさに形成されている。
【0016】しかしながら、外側へ回動する蓋の場合、
開放時に筐体から突出するため、オペレータの邪魔にな
るとともに他の物品に当たって損傷する虞がある。ま
た、内側へ回動する蓋の場合、筐体内部に蓋を収容する
スペースを設ける必要がある。例えば、厚さの異なる2
種類のICカードを選択的に装着可能なカードスロット
を設けた場合、その挿入口とほぼ同一の大きさを有する
蓋は比較的大型となり、蓋の収納スペースも大きなもの
が必要となる。従って、この場合、拡張装置の大型化を
招くこととなる。更に、薄いICカードを装着した場合
でも、蓋全体が開放されるため、挿入口を通してゴミ、
異物等が筐体内部へ侵入してしまう虞がある。
【0017】また、上述した外部拡張装置において、複
数のコネクタやポートは、拡張装置の筐体内に設けられ
た回路基板上に取り付けられ、拡張コネクタはフレキシ
ブル配線基板を介して上記の回路基板に接続されてい
る。この場合、フレキシブル配線基板と回路基板との接
続は、フレキシブル配線基板の延出端に取り付けられた
中継コネクタを、回路基板上に設けられた他の中継コネ
クタに接続することにより行なわれる。
【0018】外部拡張装置に設けられたコネクタやポー
トの数が多いい場合、拡張コネクタの端子数およびこれ
に接続されたフレキシブル配線基板の配線数も多くな
る。そのため、フレキシブル配線基板に複数の中継コネ
クタを取付け、これらの中継コネクタを回路基板側に設
けられた他の複数の中継コネクタにそれぞれ接続する必
要が生じる。
【0019】しかしながら、この場合、フレキシブル配
線基板側の中継コネクタ間の間隔と、回路基板側の中継
コネクタ間の間隔とが精度よく一致している必要があ
り、組立誤差等によりこれらの間隔が一致していない場
合には、外部拡張装置の組立時、これら中継コネクタ同
志の接続作業が困難となる。
【0020】この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、接続された電子機器が不用意に外さる
ことを防止でき安全性に優れた外部拡張装置を提供する
ことにある。
【0021】また、この発明の他の目的は、AC駆動方
式の電子機器の機能を拡張可能な外部拡張装置を提供す
ることにある。この発明の他の目的は、機種の異なる電
子機器の誤った接続を防止することのできる外部拡張装
置を提供することにある。
【0022】この発明の更に他の目的は、カード状電子
部品を装着可能であるとともに、ゴミ、異物等の侵入を
防止でき、小型化を押し進める上でも好都合な外部拡張
装置を提供することにある。
【0023】また、この発明の他の目的は、組立性に優
れた外部拡張装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係るこの発明の外部拡張装置は、携帯型
電子機器の機器本体が載置される載置面、および載置面
に載置された機器本体の第1のコネクタと対向するコネ
クタ設置面を有する装置本体と、上記コネクタ設置面に
取り付けられ上記第1のコネクタを接続可能な第2のコ
ネクタと、上記コネクタ設置面に隣接する第1の位置と
上記コネクタ設置面から離間した第2の位置との間を移
動可能に上記載置面に設けられているとともに、上記載
置面に載置された機器本体と係合可能な係合部と、上記
係合部と接続され、上記係合部を上記第1の位置に移動
させて上記係合部に係合した機器本体の第1のコネクタ
を上記第2のコネクタに接続させる接続位置と、上記係
合部を上記第2の位置へ移動させて上記第1のコネクタ
と第2のコネクタとの接続を解除する解除位置と、の間
を移動可能に上記装置本体に設けられた操作部材と、上
記接続位置と解除位置との間における操作部材の移動を
検知する検知手段と、上記第1のコネクタが第2のコネ
クタに接続された状態で上記検知手段により上記操作部
材の接続位置から解除位置へ移動が検出された際、上記
第1および第2のコネクタを介して警告信号を上記電子
機器に出力する手段と、を備えていることを特徴として
いる。
【0025】請求項2に係るこの発明の外部拡張装置
は、上記装置本体に設けられ、上記第2のコネクタに電
気的に接続されているとともに、それぞれ他の電子機器
を接続可能な複数の分岐接続部を備えていることを特徴
としている。
【0026】請求項3に係るこの発明の外部拡張装置に
よれば、上記検知手段は、上記操作部材に設けられた被
検知部と、上記装置本体に設けられ上記操作部材が接続
位置に移動した際に上記被検知部を検知する検知部と、
を備えて構成されている。
【0027】請求項4に係るこの発明の外部拡張装置
は、第1のコネクタおよびAC電源ソケットが設けられ
た機器本体を有する携帯型電子機器と組み合わせて用い
られ外部拡張装置であって、上記機器本体が載置される
載置面、および載置面に載置された機器本体の上記第1
のコネクタおよびAC電源ソケットと対向するコネクタ
設置面を有する装置本体と、上記コネクタ設置面に取り
付けられ上記第1のコネクタを接続可能な第2のコネク
タおよび上記AC電源ソケットを接続可能なAC電源コ
ネクタと、上記装置本体に設けられ、上記第2のコネク
タに電気的に接続されているとともに、それぞれ他の電
子機器を接続可能な複数の分岐接続部と、上記装置本体
に設けられ、上記AC電源コネクタに電気的に接続され
ているとともにAC給電コネクタを接続可能なAC電源
ソケットと、を備えていることを特徴としている。
【0028】請求項5に係るこの発明の外部拡張装置
は、所定形状の被係合部および第1のコネクタが設けら
れた機器本体を有する所定の携帯型電子機器と組み合わ
せて用いられる外部拡張装置であって、上記機器本体が
載置される載置面、および載置面に載置された機器本体
の上記第1のコネクタと対向するコネクタ設置面を有す
る装置本体と、上記コネクタ設置面に取り付けられ第1
のコネクタを接続可能な第2のコネクタと、上記コネク
タ設置面に隣接する第1の位置と上記コネクタ設置面か
ら離間した第2の位置との間を移動可能に上記載置面に
設けられているとともに、上記被係合部の形状に対応し
た形状を有し、上記載置面に載置された機器本体の被係
合部にのみ係合可能に形成された係合部と、上記係合部
と接続され、上記係合部を上記第1の位置に移動させて
上記係合部に係合した上記機器本体の第1のコネクタを
第2のコネクタに接続させる接続位置と、上記係合部を
上記第2の位置へ移動させて上記第1のコネクタと第2
のコネクタとの接続を解除する解除位置と、の間を移動
可能に上記装置本体に設けられた操作部材と、を備えて
いることを特徴としている。
【0029】請求項6に係るこの発明の外部拡張装置
は、携帯型電子機器の機器本体が載置される載置面、お
よび載置面に載置された機器本体の第1のコネクタと対
向するコネクタ設置面を有する装置本体と、上記コネク
タ設置面に取り付けられ上記第1のコネクタを接続可能
な第2のコネクタと、挿入口を有して上記装置本体内に
形成され、第1の厚さを有する第1のカード状電子部品
と上記第1の厚さよりも厚い第2の厚さを有する第2の
カード状電子部品とを選択的に収納可能なカード収納部
と、上記装置本体に設けられ上記挿入口を開閉する板状
の蓋と、を備えている。
【0030】そして、上記蓋は上記挿入口の厚さ方向に
分割された第1の蓋部および第2の蓋部を有し、上記第
1および第2の蓋部は、互いに面一に連続して挿入口を
閉じる閉塞位置と上記挿入口を挟んで互いに対向し上記
挿入口を開放する開放位置との間をそれぞれ独立して回
動自在に設けられ、上記第1のカード状電子部品を挿入
する際、上記第1の蓋部材が開放位置へ回動され、上記
第2のカード状電子部品を挿入する際、上記第1および
第2の蓋部材が開放位置へ回動されることを特徴として
いる。
【0031】請求項7に係るこの発明の外部拡張装置
は、携帯型電子機器の機器本体が載置される載置面、お
よび載置面に載置された機器本体の上記第1のコネクタ
と対向するコネクタ設置面を有する装置本体と、上記コ
ネクタ設置面に取り付けられ上記第1のコネクタを接続
可能な第2のコネクタと、上記装置本体内に設けられた
回路基板上に設けられているとともに、それぞれ他の電
子機器を接続可能な複数の分岐接続部と、上記回路基板
上に互いに所定の間隔をおいて設けられた複数の第1の
中継コネクタと、上記第2のコネクタから延出したフレ
キシブル配線基板と、上記フレキシブル配線基板の延出
端部に上記所定の間隔よりも大きな間隔をおいて取り付
けられているとともにそれぞれ上記第1の中継コネクタ
に接続され、上記回路基板およびフレキシブル配線基板
を介して上記分岐接続部を第1のコネクタに電気的に接
続した複数の第2の中継コネクタと、を備えたことを特
徴としている。
【0032】
【作用】請求項1に係る外部拡張装置によれば、携帯型
電子機器を接続する際、まず、携帯型電子機器の機器本
体は係合部に係合した状態で装置本体の載置面上に載置
される。続いて、操作部材が解除位置から接続位置へ移
動されると、係合部材が第1の位置から第2の位置へ移
動され、これに伴い、機器本体が装置本体のコネクタ設
置面に向かって移動される。それによって、機器本体の
第1のコネクタが装置本体の第2のコネクタに接続さ
れ、携帯型電子機器が外部拡張装置に接続される。
【0033】一方、操作部材が解除位置から接続位置に
移動されると、この移動が検知手段によって検出され
る。また、携帯型電子機器が接続された状態で操作部材
が接続位置から解除位置に向かって移動されると、この
移動は検知手段によって検知され、出力手段は、第1お
よび第2のコネクタを介して警告信号を上記携帯型電子
機器に出力する。
【0034】この場合、携帯型電子機器は上記警告信号
に応じて警告ブザーあるいは警告ランプ等を作動させ、
携帯型電子機器と外部拡張装置との接続が解除されるこ
とをオペレータに警告する。
【0035】また、請求項4に係る外部拡張装置によれ
ば、携帯型電子機器の第1のコネクタが装置本体の第2
のコネクタに接続されると、同時に、携帯型電子機器の
AC電源ソケットが装置本体のAC電源コネクタに接続
される。この状態で、装置本体のAC電源ソケットにA
C給電コネクタを接続することにより、AC電源ソケッ
トおよびAC電源コネクタを介して携帯型電子機器にA
C電源を供給して駆動することができる。
【0036】請求項5に係る外部拡張装置によれば、携
帯型電子機器を接続する際、携帯型電子機器の機器本体
に形成された被係合部に、装置本体の係合部を係合した
状態で機器本体を装置本体の載置面上に載置する。この
場合、係合部は所定の携帯型電子機器の被係合部に対応
した形状に形成され、所定の携帯型電子機器の被係合部
のみを係合可能となっているため、他の携帯型電子機器
を装置本体に装着することが防止される。
【0037】続いて、操作部材が解除位置から接続位置
へ移動されると、係合部材が第1の位置から第2の位置
へ移動され、これに伴い、機器本体が装置本体のコネク
タ設置面に向かって移動される。それによって、機器本
体の第1のコネクタが装置本体の第2のコネクタに接続
され、携帯型電子機器が外部拡張装置に接続される。
【0038】請求項6に係る外部拡張装置によれば、第
1のカード状電子部品を挿入口を通してカード収納部へ
挿入すると、第1の蓋部材のみが第1のカード状電子部
品によって開放され、第2の蓋部材は閉塞位置に保持さ
れる。そのため、第2のカード状電子部品比較して薄い
第1のカード状電子部品をカード収納部に装着した場合
でも、挿入口は第1のカード状電子部品および第2の蓋
部材により閉塞された状態に保持され、ゴミ、異物等の
侵入が防止される。
【0039】また、第2のカード状電子部品を挿入口に
挿入すると、第1の蓋部および第2の蓋部が第2のカー
ド状電子部品によって開放される。それにより、比較的
厚い第2のカード状電子部品をカード収納部へ装着する
ことができる。
【0040】請求項7に係る外部拡張装置によれば、フ
レキシブル配線回路の延出端部に取り付けられた第2の
中継コネクタは、回路基板側の第1の中継コネクタ間の
間隔よりも大きな間隔をおいて設けられている。そのた
め、組立時に第2の中継コネクタを第1の中継コネクタ
に接続する際、第2の中継コネクタ間に位置するフレキ
シブル配線回路の部分を撓ませることにより、第2の中
継コネクタ間の間隔を第1の中継コネクタ間の間隔に合
わせることができ、これらの中継コネクタ同志を容易に
接続することが可能となる。
【0041】
【実施例】以下図面を参照しながら、この発明の実施例
について詳細に説明する。
【0042】図1および図2は、この発明に係る外部拡
張装置に接続される携帯型電子機器としてのブック形の
ポータブルコンピュータ1を示している。このコンピュ
ータ1は、合成樹脂で形成された機器本体としての筐体
2を備えている。筐体2は、互いに平行をなす底面2a
と上面2b、およびこれら底面2aと上面2bに連なる
前面2c、後面2dおよび左右の側面2e,2fとを有
する偏平な矩形箱状をなしている。
【0043】底面2aには、被係合部としての嵌合穴3
a、3bが形成され、筐体2の後面2dおよび左右の側
面2e、2fにそれぞれ隣接して位置している。嵌合穴
3aは、円筒部4aとこの円筒部4aから他方の側面2
f方向に延出した溝部5aとを有し、同様に、嵌合穴3
bは、円筒部4bとこの円筒部4bから他方の側面2e
方向に延出した溝部5bとを有している。
【0044】また、底面2aには、左右一対の端子露出
口6a、6bが開口している。端子露出口6a、6b
は、嵌合穴3a、3bよりも本体2の前側に偏って設け
られ、これら端子露出口6a、6bの本体2の内部への
開口端には、金属製の端子板7が配置されている。この
ため、端子板7は、端子露出口6a、6bを通じて底面
2aに露出している。
【0045】図1に示すように、筐体2の上面2bに
は、情報やコマンドを入力するためのキーボード9が配
置されている。この上面2bの後端部には、左右一対の
ディスプレイ支持部10a、10bが形成されている。
これらディスプレイ支持部10a、10bには、フラッ
トなディスプレイユニット11が連結されている。ディ
スプレイユニット11は、左右一対の脚部12a、12
bを有し、これら脚部12a、12bが図示しないヒン
ジ装置を介してディスプレイ支持部10a、10bに枢
支されている。
【0046】このため、ディスプレイユニット11は、
筐体2の上面2bに重なり合ってキーボード9を覆う閉
じ位置と、このキーボード9の後方で起立される開き位
置とに亘って回動可能に筐体2に支持されている。
【0047】図4に示すように、筐体2の内部には、回
路基板13が収容されている。回路基板13は、筐体2
の底面2aと略平行に配置され、この回路基板13の後
端部は、筐体2の後面2dに隣接している。そして、回
路基板13は、グランド用の配線パターン(図示せず)
を有し、この配線パターンに上記端子板7が電気的に接
続されている。
【0048】図3および図4に示すように、回路基板1
3の後端部には、コンピュータ1の機能を拡張する際に
用いる第1のコネクタとして機能する第1の拡張コネク
タ14が配置されている。第1の拡張コネクタ14は、
筐体2の幅方向に延びる細長い箱状のコネクタ本体14
aと、このコネクタ本体14aの左右両側に配置された
一対のナット15a、15bとを有している。これらナ
ット15a、15bには、それぞれ位置決め穴16a、
16bが形成されている。第1の拡張コネクタ14は、
筐体2の後面2dに隣接されており、この後面2dの幅
方向に沿う中央部に位置されている。
【0049】回路基板13の後端部には、第1の拡張コ
ネクタ14を支持する金属製のコネクタパネル17が取
り付けられている。コネクタパネル17は、筐体2の内
側において、その後面2dと対向して配置されており、
上記回路基板13と第1の拡張コネクタ14との接続部
を後方から覆っている。そして、コネクタパネル17と
後面2dとの間には、所定の格納スペース18が形成さ
れている。
【0050】図2ないし図4に示すように、筐体2の後
面2dの幅方向中央部には、筐体2の幅方向に延びる細
長い長方形状のコネクタ露出口19が開口し、第1の拡
張コネクタ14と対向されている。そして、筐体2に
は、コネクタ露出口19を開閉するためのカバーユニッ
ト21が取り付けられている。カバーユニット21は、
フレーム22と、このフレーム22に支持されたコネク
タカバー23とを備えている。
【0051】フレーム22は、筐体2の幅方向に延びる
細長い矩形状に形成されコネクタパネル17に固定され
ている。そして、フレーム22は、コネクタパネル17
と筐体後面2dとの間の格納スペース18内に位置し、
フレーム22の内側に第1の第1の拡張コネクタ14が
入り込んでいる。フレーム22の左右の側面には、夫々
一対の軸部28a、28b、29a、29bが上下に並
んで突設されている。これら軸部28aと29aおよび
28bと29bは、互いに同軸状に位置されている。
【0052】コネクタカバー23は、第1のカバー23
aと第2のカバー23bとに上下に二分割されている。
第1および第2のカバー23a、23bはそれぞれ筐体
2の幅方向に延びている。また、第1および第2のカバ
ー23a、23bは、コネクタ露出口19の内側におい
て、上下に並べて配置されており、これら各カバー23
a、23bの高さ寸法H1 は、コネクタ露出口19の開
口高さ寸法H2 の略半分に定められている。
【0053】第1および第2のカバー23a、23b
は、その左右両端部にそれぞれ支持片30a、30bを
備えている。支持片30a、30bは、各カバー23
a、23bと直交する方向に延びており、その先端部に
夫々通孔31を備えている。そして、この通孔31に、
軸部28a、28b、29a、29bが回動可能に嵌合
され、この嵌合により、第1および第2のカバー23
a、23bがフレーム22にに支持されている。
【0054】このため、第1および第2のカバー23
a、23bは、軸部28a、28b、29a、29bを
支点として、図4に示す閉塞位置と、図6に示すよう
に、フレーム22の上方および下方に回り込む開放位置
と、に亘って回動可能にフレーム22に支持されてい
る。閉塞置において、第1および第2のカバー23a、
23bは同一面上に位置されるとともに筐体2の後面2
dに面一に連続し、コネクタ露出口19を閉塞する。逆
に、開放位置において、第1および第2のカバー23
a、23bは沿う略水平の姿勢となって格納スペース1
8に入り込み、コネクタ露出口19の内側から退去され
る。したがって、コネクタ露出口19が開放され、図3
に示すように、第1の拡張コネクタ14が筐体2の後面
2dに露出される。
【0055】第1および第2のカバー23a、23b
は、軸部28a、28bに巻装された復帰ばねとしての
ねじりコイルばね32a、32bによって閉塞位置に向
けて回動付勢されている。そのため、第1および第2の
カバー23a、23bは、常時互いに突き合わされた閉
塞位置にあり、第1の拡張コネクタ14を外方から覆い
隠している。
【0056】図2および図3に示すように、第1および
第2のカバー23a、23bの一端部には、開閉用ガイ
ド部34a、34bが形成されている。開閉用ガイド部
34a、34bは、第1および第2のカバー23a、2
3bに面一に連続し、これらカバー23a、23bの一
部となっている。開閉用ガイド部34a、34bは互い
に対向し、これらガイド部34a、34bの間には、挿
入口35が形成されている。
【0057】挿入口35は、第1の拡張コネクタ14の
一側方に位置し、コネクタ露出口19の内側においてコ
ネクタパネル17と対向されている。そして、図5およ
び図6に示すように、開閉用ガイド部34a、34b
は、挿入口35の開口上縁と開口下縁を構成する縁部を
有し、これら縁部は、円弧状に湾曲されたガイド面36
a、36bをなしている。
【0058】一方、この発明の実施例に係る外部拡張装
置50は、コンピュータ1と複数の周辺機器との間に介
在されて、これら両者間でやり取りされる信号を中継す
るための中継装置として構成されている。
【0059】図7ないし図10に示すように、外部拡張
装置50は、合成樹脂で形成された装置本体としてのハ
ウジング51を備えている。ハウジング51は、ロアハ
ウジング52と、このロアハウジング52に被せられた
アッパハウジング53とに二分割されている。
【0060】ロアハウジング52は、四角形箱状をなす
平坦な底面55aと、この底面55aに連なる後面55
bおよび左右の側面55c、55dとを備えている。底
面55a上には、この発明における回路基板としての主
回路基板56が配置されている。主回路基板56は、ロ
アハウジング52の後半部に配置され、この主回路基板
56の後縁と左右の側縁がロアハウジング52の後面5
5bおよび側面55c、55dに隣接している。
【0061】作動ロッド154bには圧縮コイルばね1
60が巻装され、ヘッド部154aとガイドスリーブ1
58の底面との間に介在されている。従って、作動片1
54は圧縮コイルばね160によって上方へ付勢され、
通常、ヘッド部154aが凸部77aの上面と面一にな
る被作動位置へ移動され、図示しないストッパによりこ
の被作動位置に保持されている。
【0062】一方、押圧突起156はレバー本体145
の内面から下方に向かって突設されているとともに、操
作レバー144が接続位置に回動された際に作動片15
4のヘッド部154aと当接する位置に形成されてい
る。
【0063】従って、図15に示すように、操作レバー
144が解除位置から接続位置に回動されると、押圧突
起156は作動片154のヘッド部154aに当接し、
圧縮コイルばね160の付勢力に抗して作動片154を
図示の作動位置まで下方へ押し下げる。すると、作動片
154の作動ロッド154bはガイドスリーブ158か
ら下方に突出し、フォトインタラプタ73の発光部と受
光部との間に侵入する。それにより、フォトインタラプ
タ73がオフとなり、操作レバー144が接続位置に回
動されたことが検知される。
【0064】また、操作レバー144が接続位置から解
除位置へ回動されると、図14に示すように、押圧突起
156が作動片154のヘッド部154aから離間し、
作動片154は圧縮コイルばね160により被作動位置
へ復帰される。これに応じて、作動ロッド154bがフ
ォトインタラプタ73から退避し、フォトインタラプタ
73はオンとなる。それにより、操作レバー144が解
除位置へ回動されたことが検知される。
【0065】図16は、外部拡張装置50およびコンピ
ュータ1の概略構成を示している。外部拡張装置50
は、CPU等からなりこの発明における出力手段として
機能する制御部162を備え、この制御部162にはイ
ンターフェース163を介して第2の拡張コネクタ87
が接続されているとともに、電源部164、フォトイン
タラプタ73、ポート60、61、63、コネクタ5
8、59、62、およびDC電源端子64が接続されて
いる。
【0066】コンピュータ1はCPU等からなる制御部
166を備え、この制御部166には第1の拡張コネク
タ14、キーボード9、ディスプレイユニット11等が
接続されている。また、制御部166には、警報ブザ
ー、警報ランプ等を有する警報部168がドライバ17
0を介して接続されている。
【0067】次に、コンピュータ1の機能を拡張するに
当って、このコンピュータ1を外部拡張装置50に接続
する手順について説明する。
【0068】コンピュータ1の接続に先立ち、外部拡張
装置50においては、まず、操作レバー144を解除位
置に向けて回動させておく。この回動により、スライド
板102を介して左右のフックユニット124a、12
4bが第2の位置に移動され、そのホルダ部126はス
トッパ面84a、84bの開口141a、141bから
前方へ突出し載置面81上に露出される。
【0069】次に、図14に示すように、コンピュータ
1の後端部を載置面81およびフックユニット124
a、124bのベース128上に重ね合わせる。この
時、コンピュータ1の底面2aに設けられた嵌合穴3
a,3bに、フックユニット124a、124bの係合
突起132を嵌合させる。この場合、各係合突起132
の円筒部132aを嵌合穴3a、3bの円筒部4a、4
bに嵌合させ、平板部132bを嵌合穴の溝部5a、5
bに嵌合させる。
【0070】これら嵌合穴3a,3bと係合突起132
との嵌合により、載置面81およびコネクタ設置面82
に対するコンピュータ1の前後左右方向の位置合わせが
なされる。なお、この状態において、コンピュータ1の
後面2dはフックユニット124a、124bのホルダ
部前面126aに当接している。
【0071】コンピュータ1を載置面81に載置した
後、操作レバー144を接続位置に向かって下方へ回動
させる。この回動により、フックユニット124a、1
24bが第1の位置に向けてスライドされる。それによ
り、コンピュータ1はフックユニット124a、124
bと共にコネクタ設置面82に向かって移動される。
【0072】コンピュータ1の移動に伴い、コネクタ設
置面82に設けられたカバー開閉部材92の押圧片93
は、図5に示すように、コンピュータ1の後面2dに設
けられたカバーユニット21の挿入口35にその先端部
93aが挿入される。すると、先端部分93aに連なる
上下一対のカム面96a、96bが開閉用ガイド部34
a、34bのガイド面36a、36bに接触し、上下の
カバー23a、23bをねじりコイルばね32a、32
bの付勢力に抗して互いに逆向きに上下方向に回動させ
る。
【0073】そして、図6に示すように、コンピュータ
1の更なる引き込みに伴い、押圧片93はガイド面36
a、36bの間に次第に差し込まれていく。ガイド面3
6a、36bがカム面96a、96bを乗り越えた時点
で第1および第2のカバー23a、23bが全開とな
り、第1および第2のカバー23a、23bは、略水平
な姿勢でフレーム22の上下両側の格納スペース18に
入り込む。この結果、図3に示すように、コネクタ露出
口19が開かれ、このコネクタ露出口19を通じて第1
の拡張コネクタ14がコンピュータ1の後面2dに露出
される。
【0074】第1および第2のカバー23a、23bが
開かれた後、第1および第2の拡張コネクタ14、87
の接続に先立って、第2の拡張コネクタ側の位置決めピ
ン87bが第1の拡張コネクタ側の位置決め穴16a,
16bに嵌合される。この嵌合により、第1の拡張コネ
クタ14と第2の拡張コネクタ87との最終的な位置合
わせがなされる。
【0075】図15に示すように、フックユニット12
4a、124bが第1の位置までスライドされると、ホ
ルダ部126はアッパハウジング53内に格納され、そ
の前面126aはストッパ面84a、84bおよびコネ
クタ設置面82と面一に連続する。そして、この時点
で、第1の拡張コネクタ14が第2の拡張コネクタ87
に嵌合し、これら第1および第2の拡張コネクタ14、
87を介してコンピュータ1と外部拡張装置50とが電
気的に接続される。
【0076】第1の拡張コネクタ14と第2の拡張コネ
クタ110とが嵌合される時点では、既に位置決めピン
87bと位置決め穴16a、16bとの嵌合によって、
第1および第2の拡張コネクタ14、87の位置合わせ
がなされているので、これら拡張コネクタ14、87の
嵌合が確実に行われるとともに、この嵌合部分に無理な
力が加わることもない。
【0077】また、フックユニット124a、124b
が第1の位置までスライドされ、コンピュータ1と外部
拡張装置50との接続が完了すると、載置面81の前端
の接触片152が、コンピュータ1の底面2aに露出し
たグランド用の端子片7に接触し、コンピュータ1が外
部拡張装置50に接地される。
【0078】一方、第1の拡張コネクタ14と第2の拡
張コネクタ87との接続が完了した時点で、操作レバー
144は、図15に一点鎖線で示すように、接続位置か
らのわずかに手前の接続完了位置まで回動している。こ
の接続完了位置において、操作レバー144に設けられ
た押圧突起156は、作動片154のヘッド部154a
に未だ当接せずこのヘッド部154aのすぐ上方に位置
している。
【0079】そして、第1の拡張コネクタ14と第2の
拡張コネクタ87との接続が完了後、操作レバー144
が接続完了位置を越えて接続位置まで回動されると、操
作レバー144のレバー本体145はアッパハウジング
53の凹所86内に収納され、アッパハウジング53の
上面76と面一となる。
【0080】この際、図15に示すように、操作レバー
144の押圧突起156は作動片154のヘッド部15
4aに当接し、圧縮コイルばね160の付勢力に抗して
作動片154を図示の作動位置まで押し下げる。する
と、作動片154の作動ロッド154bはガイドスリー
ブ158から下方に突出し、フォトインタラプタ73の
発光部と受光部との間に侵入する。それにより、フォト
インタラプタ73はオフとなり、オフ信号を制御部16
2へ出力する。制御部162は、フォトインタラプタ7
3からのオフ信号により、操作レバー144が接続位置
に回動されたこと、および第2の拡張コネクタ87にコ
ンピュータ1の第1の拡張コネクタ14が接続されたこ
とを検知する。
【0081】以上のようにしてコンピュータ1を外部拡
張装置50に接続することにより、コンピュータ1に各
種のポート60、61、63、コネクタ58、59、6
2、DC電源端子64、音声入出力端子71a、71b
が増設される。そして、これらのポート、コネクタ、端
子に、プリンタ、HDD等の複数の周辺機器を接続する
ことにより、複数の周辺機器を一度にコンピュータ1に
接続することが可能となる。
【0082】主回路基板56の後端部には、マウスや外
部キーボードを接続するための一対の外部コネクタ5
8、59と、RS232C規格のインターフェースコネ
クタを有する周辺機器を接続するための接続ポート60
と、プリンタやフロッピディスクドライブ(FDD)を
接続するための第1のパラレルポート61と、光ディス
ク装置やHDDのような高速のデータ転送を要求される
周辺機器を接続するためのインターフェースコネクタ6
2と、CD−ROM装置のような周辺機器を接続するた
めの第2のパラレルポート63と、DC電源端子64
と、が左右に並べて配置されている。
【0083】回路基板56の後端に位置された各種のポ
ート60、61、63、コネクタ58、59、62、お
よびDC電源端子64は、ロアハウジング52の後面5
5bに隣接されている。この後面55bには、複数の導
出口65が開口されており、これら導出口65を通じて
上記各ポート60、61、63、各コネクタ58、5
9、62、63、およびDC電源端子64がハウジング
51の後方に露出されている。
【0084】また、回路基板56の中央部には、第1の
スタッキングコネクタ67、およびそれぞれスタッキン
グコネクタからなる一対の第1の中継コネクタ66a、
66bが配置されている。第1のスタッキングコネクタ
67は、回路基板56に印刷された配線パターン(図示
しない)に接続されている。また、第1の中継コネクタ
66a、66bは、回路基板56に印刷された配線パタ
ーンを介して上記各種のポート60、61、63、コネ
クタ58、59、62、およびDC電源端子64に電気
的に接続されている。
【0085】図12に示すように、第1の中継コネクタ
66a、66bは装置本体51の幅方向に沿って互いに
平行に延びているとともに、装置本体51の前後方向に
沿って互いに所定間隔Lだけ離間して設けられている。
【0086】図10および図14に示すように、回路基
板56の後端部には、金属製のコネクタパネル68が配
置されている。コネクタパネル68は、ロアハウジング
52の幅方向に沿って延びており、回路基板56と共に
ロアハウジング52の底面55aにねじ止めされてい
る。コネクタパネル68は、回路基板56に対し起立し
た姿勢で配置されており、この回路基板56とポート6
0、61、63、コネクタ58、59、62、63、お
よびDC電源端子64との接続部分を後方から覆ってい
る。そして、このコネクタパネル68の左右両端部に
は、上向きに延びる一対の支持片69a、69bが一体
に形成されている。
【0087】また、図10および図14に示すように、
主回路基板56の後端部上方には副回路基板70が配設
され主回路基板67と平行に延びているとともに、その
後端部がコネクタパネル68に支持されている。副回路
基板70上には、一対の音声入力端子71aおよび一対
の音声出力端子71bが並んで設けられているととも
に、音量調整ダイヤル72、および後述する検知手段の
検知部を構成するフォトインタラプタ73等が設けられ
ている。
【0088】音声入力端子71a、および音声出力端子
71bは、図8および図9に示すように、ロアハウジン
グ52の後面に形成された開口74を介してロアハウジ
ングの後方に露出している。また、音声調整ダイヤル7
2は、図7に示すように、ロアハウジング52の側面5
5dおよびアッパハウジング53の側面に形成された開
口74を介して外方へ露出している。
【0089】また、図10および図14に示すように、
副回路基板70の底面には第2のスタッキングコネクタ
75が取り付けられ、この第2のスタッキングコネクタ
75は主回路基板56上の第1のスタッキングコネクタ
67に接続されている。それにより、副回路基板70は
第1および第2のスタッキングコネクタ67、75を介
して主回路基板56に電気的に接続されている。
【0090】なお、音声出力端子71aおよび音声入力
端子71bは、前述したポート60、61、63、コネ
クタ58、59、62、およびDC電源端子64ととも
に、この発明における分岐接続部をそれぞれ構成してい
る。
【0091】図7ないし図11、図14、および図15
に示すように、アッパハウジング53は、中央部に開口
76aおよび後述する開口76bを有するハウジング本
体76と、これらの開口76a、76bに嵌合した状態
でハウジング本体76に固定されているとともに後述す
る第2の拡張コネクタを支持したコネクタ支持体77
と、を備えて構成されている。
【0092】ハウジング本体76は、ロアハウジング5
2の輪郭とほぼ等しい矩形状の輪郭を有し、ロアハウジ
ング52に上方から嵌合されている。そして、ハウジン
グ本体76は、その前端部をロアハウジング52の底面
前端部にねじ止めするとともに、その後端を、コネクタ
パネル68の支持片69a、69bにねじ止めすること
により、ロアハウジング52に結合されている。
【0093】アッパハウジング53は、その上面前半部
分にコンピュータ1が載置されるほぼ平坦な載置面81
を備えている。載置面81は、ハウジング51の前方お
よび左右側方に向けて連続して開放され、コンピュータ
1の底面2aの後半部に略対応した大きさを有してい
る。このため、載置面81にコンピュータ1を載置した
状態では、コンピュータ1の前半部がオペレータの手元
側に向けて突出するようになっている。また、本実施例
の場合、載置面81は、その後端からオペレータの手元
側に進むに従い下向きに傾斜して延びている。
【0094】コネクタ支持体77は、載置面81の後端
からほぼ垂直に起立した平坦なコネクタ設置面82を備
えている。また、ハウジング本体76は、載置面81の
後端からほぼ垂直に起立しているとともにコネクタ設置
面82の両側に、かつ、コネクタ設置面82とほぼ面一
に設けられた左右一対のストッパ面84a、84bを備
えている。
【0095】図9および図14に示すように、ハウジン
グ本体76の上面85は、ストッパ面84a、84bの
上端からハウジング本体の後端まで延びているととも
に、ハウジング本体76の幅方向に亘って延びている。
この上面85にはコネクタ設置面82の後方に位置した
ほぼ矩形状の凹所86が形成されている。また、ハウジ
ング本体76の後端部において、凹所86の底面には開
口76bが形成され、この開口76bには、コネクタ支
持体77の後端に設けられた凸部77aが嵌合され、凹
所86の底面の一部を形成している。
【0096】上記のように構成されたアッパハウジング
53には、コンピュータ1の第1の拡張コネクタ14を
接続可能な第2のコネクタとして機能する第2の拡張コ
ネクタ87、載置面81に載置されたコンピュータ1を
第2の拡張コネクタ87に対して接離する方向へ移動さ
せる脱着機構98、および脱着機構98の動作を検知す
るための検知手段の検知部が設けられている。
【0097】詳細に述べると、図10ないし図12、お
よび図14等に示すように、コネクタ設置面82の中央
部には、コンピュータ1の第1の拡張コネクタ14が取
り外し可能に接続される第2の拡張コネクタ87が取り
付けられている。第2の拡張コネクタ87は、コネクタ
設置面82の幅方向に延びる細長い箱状のコネクタ本体
87aと、コネクタ本体87aの左右両側に配置された
一対の位置決めピン87bとを備えている。
【0098】位置決めピン87bは、第1の拡張コネク
タ14の位置決め穴16に抜き差し可能に挿入されるも
ので、これら位置決めピン87bの先端は、コネクタ本
体87aよりもコネクタ設置面82の前方に向けて突出
している。そして、位置決めピン87bの挿入により、
第1および第2の拡張コネクタ14、87相互の位置合
わせがなされる。
【0099】第2の拡張コネクタ87からはフレキシブ
ル配線基板88が延出し、このフレキシブル配線基板の
延出端部には、スタッキングコネクタからなる一対の第
2の中継コネクタ90a、90bが取り付けられてい
る。第2の中継コネクタ90a、90bは所定間隔離間
して互いに平行に取り付けられている。
【0100】第2の中継コネクタ90a、90bは、ロ
アハウジング52内の主回路基板56上に設けられた第
1の中継コネクタ66a、66bにそれぞれ接続されて
いる。それにより、第2の拡張コネクタ87は、フレキ
シブル配線基板88、第1および第2の中継コネクタ6
6a、66b、90a、90b、主回路基板56、副回
路基板70等を介して、各種のポート60、61、6
3、コネクタ58、59、62、DC電源端子64、音
声入力端子71a、音声出力71bに接続されている。
従って、単一の第2の拡張コネクタ87に入力された信
号が、上述のポート、コネクタ、あるいは各種の端子に
分配されるようになっている。
【0101】ここで、図12および図14からよく分か
るように、第2の中継コネクタ90a、90bは、第1
の中継コネクタ66a、66b間の間隔Lよりも大きな
間隔をおいてフレキシブル配線基板88に取り付けられ
ている。そのため、第2の中継コネクタ90a、90b
をそれぞれ第1の中継コネクタ66a、66bに接続し
た際、フレキシブル配線基板88の内、第2の中継コネ
クタ90a、90b間に位置した部分88aは撓んだ状
態となっている。
【0102】また、コネクタ設置面82には、カバー開
閉部材92が配置されている。カバー開閉部材92は、
コンピュータ1のカバーユニット21を開閉するための
もので、第2の拡張コネクタ87の一側に隣接して設け
られている。カバー開閉部材92は、図5および図6に
示すように、板状をなす押圧片93と、この押圧片93
から後方へ延出した軸部94とを備えている。押圧片9
3は、カバー開閉部材92は、コネクタ設置面82から
突没自在に設けられ、軸部94はアッパハウジング53
内部へ突出している。
【0103】カバー開閉部材92は、軸部94に巻装さ
れたスプリング95によりコネクタ設置面82から突出
する方向に付勢され、常時コネクタ設置面82から所定
量突出されている。押圧片93の先端部分93aは、位
置決めピン87bよりもコネクタ設置面82の前方に向
けて突出している。
【0104】押圧片93は、その先端部分93aの上下
角部に、カム面96a、96bを備えている。カム面9
6a、96bは、コネクタ設置面82の前方に進むに従
い互いに近接する方向に傾斜されている。このため、押
圧片93の先端部分93aは、カム面96a、96bの
存在により、カバーユニット21の挿入口35に挿入し
得るような先細り形状をなしている。
【0105】そして、押圧片93の先端部分93aが挿
入口35に挿入されると、カム面96a、96bが開閉
用ガイド部34a、34bのガイド面36a、36bに
摺動可能に接触し、上下のカバー23a、23bが軸部
28a、28bおよび29a、29bを支点として上下
方向に夫々逆向きに回動され、これらカバー23a、2
3bが開かれる。
【0106】一方、脱着機構98は、図13ないし図1
5に示すように、アッパハウジング53のハウジング本
体76の内面に固定された金属製のベースフレーム10
0と、このベースフレーム100に摺動自在に支持され
た金属製のスライド板102と、を備えている。ベース
フレーム100は、アッパハウジング53の全幅に亘る
長さを有する平板状の本体100aを有し、この本体1
00aは載置面81に沿うように前下がりの姿勢に傾斜
されている。
【0107】また、ベースフレーム100は、本体10
0aの左右両側縁から側方および下方に延出したアーム
部101a、101bを有し、更に、これらのアーム部
101a、101bの延出端にはスライドガイド104
a、104bが形成されている。スライドガイド104
a、104bは、アッパハウジング53の前後方向に延
びているとともに、載置面81に沿うように前下がりの
姿勢に傾斜されている。そして、これらのスライドガイ
ド104a、104bは、載置面81の両側部の下方に
位置している。
【0108】スライドガイド104a、104bの前端
部には、下向きに曲げられた支持片106が一体に形成
されているとともに、後端部は上方に折曲げられて切欠
108aを有するばね受け108をそれぞれ形成してい
る。更に、スライドガイド104a、104bには、ア
ッパハウジング53の前後方向に延びるガイド孔110
がそれぞれ形成されている。
【0109】また、ベースフレーム100の本体100
aの左右両端部には、上向きに折り曲げられたガイド壁
112a、112bが一体に形成されている。これらガ
イド壁112a、112bは、アッパハウジング53の
前後方向に延びている。各ガイド壁112a、112b
は、前後方向に延びるスライド孔114を有し、これら
スライド孔114は、載置面81に沿うように前下がり
に傾斜されている。
【0110】上記構成のベースフレーム100は、本体
100aの後端部および一対の支持片106を、アッパ
ハウジング53の内面に突設された複数のボス105に
ねじ止めすることにより、アッパハウジング53の内面
に固定されている。
【0111】一方、スライド板102はベースフレーム
100の本体100a上に設けられた平板状の本体10
2aを有している。本体102aの両側縁には、ベース
フレーム100のガイド壁112a、112bとそれぞ
れ対向した左右一対の支持壁116a、116bが立設
されている。支持壁116a、116bには、それぞれ
ガイドピン118が取り付けら、これらガイドピン11
8は、ガイド壁112a、112bのスライド孔114
にスライド可能に嵌合されている。
【0112】このため、スライド板102は、ガイドピ
ン118とスライド孔114との嵌合部分をガイドとし
て、アッパハウジング53の前後方向にスライド可能に
ベースフレーム100に支持されている。
【0113】また、スライド板102は、本体102a
の両側縁から延出しベースフレーム100のアーム部1
01a、101bの外側に沿って側方および下方に延び
た左右一対のアーム部120a、120bを有してい
る。これらのアーム部120a、120bの延出端には
ブラケット部122a、122bがそれぞれ形成されて
いる。ブラケット部122a、122bは、アッパハウ
ジング53の前後方向に延びているとともに、載置面8
1に沿うように前下がりの姿勢に傾斜されている。そし
て、ブラッケット部122a、122bは平坦な板状を
なしており、スライドガイド104a、104bの上面
に摺動可能に重ね合わされている。
【0114】各ブラケット部122a、122bには透
孔123が形成され、スライドガイド104a、104
bのガイド孔110と対向している。そして、ブラケッ
ト部122a、122bには、コンピュータ1を載置面
81に載置した時に、このコンピュータ1の筐体2に引
っ掛かる左右のフックユニット124a124bがそれ
ぞれ取り付けられている。これらのフックユニット12
4a、124bは、合成樹脂により一体成形されている
とともに、左右対称に形成されいる。そこで、以下、一
方のフックユニット124aのみについてその構成を説
明する。
【0115】図7、および図13ないし図15等に示す
ように、フックユニット124aは、後面および下面が
開口したほぼ箱状の中空のホルダ部126と、ホルダ部
126の前面126aの下部から前方へ延出した矩形板
状のベース128と、を有している。ホルダ部126の
内部には、ねじ孔の形成されたボス部130、および切
欠を有するばね受け部131が形成されている。
【0116】また、ベース128には、コンピュータ1
の嵌合穴3aと係合可能なこの発明における係合部とし
て機能する係合突起132が突設され、ホルダ部126
の前面126aと対向している。係合突起132は、コ
ンピュータ1の嵌合穴3aの円筒部4aに嵌合する円筒
部132aと、嵌合穴3aの溝部5aと嵌合する平板部
132bとを有して形成されている。
【0117】そして、フックユニット124aは、スラ
イドガイド104aのガイド孔110、およびブラケッ
ト部122aの透孔123を通してボス部130にねじ
込まれたねじ134によってブラケット部122aに固
定されている。また、ホルダ部126のばね受け131
とベースフレーム100側のばね受け108との間に
は、ガイドロッド136が架設されている。
【0118】ガイドロッド136は、その前端に円板状
のばね座136aを有し、その後端に円板状のストッパ
136bを有している。ばね座136aはばね受け13
1の切欠に係合している。また、ガイドロッド136の
後端部は、ばね受け108の切り欠き108aを前後方
向に摺動可能に貫通している。ガイドロッド136の外
周面には、復帰ばねとしての圧縮コイルばね138が装
着されている。そして、圧縮コイルばね138は、ばね
座136aとばね受け108とに当接した状態で保持さ
れ、フックユニット124aを前方に向けて付勢してい
る。したがって、フックユニット124a、124bが
ねじ止めされたスライド板102は、フックユニット1
24a、124bと共に、圧縮コイルばね138によっ
て前方に向けて付勢されている。
【0119】図7等に示すように、アッパハウジング5
3の載置面81の左右両側部には、それぞれストッパ面
84a、84bから前方へ延びる開口140a、140
bが形成されている。また、ストッパ面84a、84b
には、それぞれ開口140a、140bに連続した開口
141a、141bが形成されている。そして、フック
ユニット124a、124bのベース128は、それぞ
れ開口140a、140b内に摺動自在に配置され、載
置面81と面一に位置している。また、フックユニイッ
ト124a、124bのホルダ部126は、それぞれ開
口141a、14b内に位置し、フックユニット124
a、124bの移動に応じ、これらの開口141a、1
41bを通してストッパ面84a、84bから突没可能
となっている。
【0120】一方、図9、図11、および図13ないし
図15等に示すように、脱着機構98は、スライド板1
02を前後方向にスライドさせる操作部材としての操作
レバー144を備えている。操作レバー144は、アッ
パハウジング53の上面に形成された凹所86に収納可
能なほぼ矩形平板状のレバー本体145と、レバー本体
145の先端部両側縁から延出した一対のアーム部14
6と、を有している。これらのアーム部146の前端部
は枢軸147によりアッパハウジング53に回動自在に
支持されている。
【0121】それにより、操作レバー144は、アッパ
ハウジング53の上面85に対して所定角度起立する図
9および図14に示す解除位置と、レバー本体145が
凹所86に収容されてアッパハウジング53の上面85
と面一になる図7、図8、図15等に示す接続位置との
間を回動自在にアッパハウジング53に支持されてい
る。
【0122】図9、および図13ないし図15に示すよ
うに、操作レバー144は、トグルリンク148a、1
48bを介してスライド板102に接続されている。ト
グルリンク148a、148bは、その一端がアーム部
146の中間部に枢軸150を介して回動可能に連結さ
れているとともに、他端がガイドピン118に回動可能
に連結されている。これらのドグルリンク148a、1
48bは、アッパハウジング53の上面に形成された左
右のスリット149a、149bを通って延びている。
操作レバー144とトグルリンク148a、148bと
の連結部である枢軸150は、操作レバー144とアッ
パハウジング53との連結部である枢軸147よりも後
方に位置し、操作レバー144の回動範囲は、トグルリ
ンク148a、148bによって定められている。
【0123】すなわち、操作レバー144を解除位置に
向かって上向きに回動させると、図14に示すように、
操作レバー144とトグルリンク148a、148bと
の連結部が上方に移動しつつ前方に引き寄せられる。こ
のため、トグルリンク148a、148bの起立角度が
大きくなり、ガイドピン118がスライド孔114に沿
って前方に移動する。操作レバー144の上方への回動
は、ガイドピン118がスライド孔114の前端に達し
た時点で停止され、この時、操作レバー144は起立角
度が最大となり解除位置をとる。
【0124】また、図15に示すように、操作レバー1
44を接続位置に向けて下向きに回動させると、操作レ
バー144とトグルリンク148a、148bとの連結
部が下方に移動しつつ後方に押し出され、トグルリンク
148a、148bはスライド板102と略平行となる
角度まで次第に寝かされる。このため、ガイドピン11
8がスライド孔114に沿って後方に移動する。そし
て、操作レバー144の下方への回動は、ガイドピン1
18がスライド孔114の後端に達した時点で停止さ
れ、この時、操作レバー142は起立角度が最小となり
アッパハウジング53の凹所86内に収容される。
【0125】一方、上述した操作レバー144の回動動
作に連動してスライド板102が前後に摺動され、これ
に応じて、スライド板102に取り付けられた一対のフ
ックユニット124a、124bも前後に摺動する。
【0126】すなわち、図9および図14に示すよう
に、操作レバー144を解除位置に回動させると、ガイ
ドピン118とともにスライド板102が前方へ移動
し、左右一対のフックユニット124a、124bも載
置面81に沿って図示の第2の位置まで前方へ移動す
る。第2の位置において、各フックユニット124a、
124bの係合突起132はコネクタ設置面82と面一
のストッパ面84a、84bから充分に離間して位置
し、また、ホルダ部126はストッパ面84a、84b
から突出し、その前面126aは第2の拡張コネクタ8
7のガイドピン87bおよびカバー開閉部材92よりも
前方に位置する。
【0127】図7、図8、図15等に示すように、操作
レバー144が接続位置に回動されると、ガイドピン1
18とともにスライド板102が後方へ移動し、左右一
対のフックユニット124a、124bも載置面81に
沿って図示の第1の位置まで後方へ移動される。第1の
位置において、各フックユニット124a、124bの
係合突起132はコネクタ設置面82と面一のストッパ
面84a、84bに隣接して位置し、また、ホルダ部1
26の前面126aはストッパ面84a、84bと面一
となる。
【0128】また、図7、図14、および図15等に示
すように、アッパハウジング53の左右前端部には、一
対の接触片152が載置面81に露出して設けられてい
る。これらの接触片152は、載置面81を貫通してア
ッパハウジング53の内面側まで延び、この内面に固定
されているとともにベースフレーム100のスライドガ
イド104a、104bにそれぞれ電気的に導通れてい
る。後述するように、載置面81に載置したコンピュー
タ1を、コネクタ設置面82に近づく方向に移動させた
際、接触片152はコンピュータ1の底面2aに露出し
た端子板7にそれぞれ電気的に接触するようになってい
る。
【0129】図8ないし図11、図14および図15に
示すように、脱着機構98の動作を検知する検知手段
は、コネクタ支持体77の凸部77aに設けられ前述し
たフォトインタラプタ73と共に検知部を構成する作動
片154と、操作レバー144のレバー本体145に設
けられ可動部として機能する押圧突起156と、を備え
ている。
【0130】詳細には、コネクタ支持体77の凸部77
aの内面には、下方に突出した筒状のガイドスリーブ1
58が形成されている。ガイドスリーブ158は、その
上端が凸部77aの上面に開口し、下端は閉塞されてい
る。このガイドスリーブ158は、ロアハウジング52
内の副回路基板70上に設けられたフォトインタラプタ
73の上方に位置している。
【0131】作動片154は、ガイドスリーブ158内
にその軸方向に沿って摺動自在に配設されたヘッド部1
54aと、このヘッド部154aから下方に向かって延
出した作動ロッド154bとを有している。作動ロッド
154bの下端部は、ガイドスリーブ158の底壁を貫
通して下方に延出している。
【0132】一方、コンピュータ1を外部拡張装置50
から取り外すには、操作レバー144を接続位置から解
除位置に向けて上向きに回動させる。この回動により、
スライド板102が前方に向けてスライドされ、フック
ユニット124a、124bが第2の位置に押し出され
る。それにより、コンピュータ1は、フックユニット1
24a、124bの係合突起132およびホルダ部12
6の前面126aによってコネクタ設置面82から遠ざ
かる方向に移動され、第1の拡張コネクタ14と第2の
拡張コネクタ87との接続が解除される。そして、この
状態で、コンピュータ1を外部拡張装置50から取り外
すことが可能となる。
【0133】第1および第2の拡張コネクタ14、87
の接続解除に引き続いて、カバー開閉部材92の押圧片
93がカバーユニット21の開閉用ガイド部34a、3
4bの間から引き出される。それにより、第1および第
2のカバー23a、23bは、ねじりコイルばね32
a、32bによって閉塞位置に回動され、コンピュータ
1のコネクタ露出口19を閉じるとともに第1の拡張コ
ネクタ14を覆い隠す。
【0134】コンピュータ1が外部拡張装置50に接続
されているとともに電源がオンとなっている状態におい
て、操作レバー144が図15に示す接続位置から解除
位置へ向かって回動され接続完了位置へ至ると、操作レ
バー144の押圧突起156が作動片154のヘッド部
154aから離間し、作動片154は圧縮コイルばね1
60により図14に示す被作動位置へ復帰される。これ
に応じて、作動ロッド154bがフォトインタラプタ7
3から退避し、フォトインタラプタ73はオンとなって
オン信号を制御部162へ出力する。
【0135】それにより、この発明における出力手段と
して機能する制御部162は、オン信号に基づき、操作
レバー144が接続位置から解除位置に向かって回動さ
れたこと、つまり、コンピュータ1の接続解除動作が開
始されたことを検知し、警告信号を出力する。この警告
信号は、インターフェース163、第2の拡張コネクタ
87、第1の拡張コネクタ14を介してコンピュータ1
の制御部166へ送られる。警告信号に応じて、制御部
166はドライバ170を駆動して警報ブザー、警報ラ
ンプ等の警報部168を作動させ、コンピュータ1の接
続解除動作が開始されたことをオペレータに警告する。
同時に、制御部166は、実行中のプログラムあるいは
データ等の保存をユーザに指示するための警告メッセー
ジをディスプレイユニット11に表示する。
【0136】従って、コンピュータ1の動作中に誤って
操作レバー144が解除位置に向かって回動された場合
でも、操作レバー144が接続完了位置まで回動した時
点でオペレータに警告し、オペレータの注意を促すこと
ができる。ここで、第1の拡張コネクタ14と第2の拡
張コネクタ87との間の接続解除動作は、実際には、操
作レバー144が接続完了位置から解除位置へ回動する
間に行なわれる。そのため、オペレータは、上述した警
告がなされた時点で、つまり、操作レバー144が接続
完了位置まで回動した時点で、操作レバー144の回動
操作を停止することにより、第1および第2の拡張コネ
クタ14、87は接続状態に維持されている。
【0137】その結果、コンピュータ1の使用中に誤っ
て操作レバー144を回動してコンピュータ1と外部拡
張装置50との接続を解除してしまうことを防止でき、
処理データの消滅、誤動作の発生等を未然に防止するこ
とができる。
【0138】図7ないし図10、および図17等に示す
ように、外部拡張装置50は、ロアハウジング52内の
後端部左右に設けられた第1および第2のカード収納部
172a、172bを備えている。そして、第1および
第2のカード収納部172a、172bはロアハウジン
グ52の左右の側面55c、55dに開口した挿入口を
有しているとともに、それぞれ、カード状電子部品とし
て、例えばPCMCIA規格のICカードを収納に形成
されている。なお、第1および第2のカード収納部17
2a、172bは同一の構成を有していることから、第
2のカード収納部172bを代表してその構成を説明す
る。
【0139】図10、図17、および図18に示すよう
に、第2のカード収納部172bは、主回路基板56の
右側部に形成されてロアハウジング52の幅方向に延び
る矩形状の切欠174と、切欠174を覆うように主回
路基板56の下面に固定された矩形状の下カバー175
と、切欠174を覆うように主回路基板56の上面に取
り付けられた矩形状のカバー176とによって規定され
ている。下カバー175の両側縁部は上方に折曲げら
れ、切欠174の両側縁に沿ってロアハウジング52の
幅方向に延びた一対のガイド壁175aを形成してい
る。
【0140】第2のカード収納部172bは、一対のガ
イド壁175aを有する下カバー175によって規定さ
れて主回路基板56の下面側に位置した偏平な矩形状の
第1の収納部178aと、上カバー176によって規定
され主回路基板56の上面側に位置した偏平な矩形状の
第2の収納部178bと、を有している。第1の収納部
178aは第2の収納部178bよりも幅広に形成され
ているとともに、切欠174を通して第2の収納部17
8bに連通している。第1の収納部178aの奥端に
は、主回路基板56の下面に固定されたコネクタ179
が配設されている。
【0141】また、第2のカード収納部172bは、ロ
アハウジング52の側面55dに開口した矩形状の挿入
口180を有し、この挿入口180には、挿入口を開閉
する蓋182が設けられている。この蓋182は、挿入
口180の厚さ方向に沿って上下に二分された第1の蓋
部材182aおよび第2の蓋部材182bによって構成
されている。
【0142】第1および第2の蓋部材182a、182
bの各々は、挿入口180を上下に二分した形状とほぼ
等しい細長い長方形の平板で形成されている。第1の蓋
部材182aは、その両側縁の下端にそれぞれ突設され
た一対の枢軸184aと、その両側縁の上端部にそれぞ
れ突設された一対のストッパ185aと、下縁の中央部
に形成されたばね受け部186aと、を有し、合成樹脂
により一体に形成されている。
【0143】そして、第1の蓋部材182aの枢軸18
4aは、挿入口180の内側においてロアハウジング5
2の側面55dに形成され挿入口180の両側端部下端
の近傍に位置した一対の第1の軸受部188aに回動自
在に支持されている。それにより、第1の蓋部材182
aは、挿入口180の下半分を閉塞する閉塞位置と、挿
入口180の内側に回動して挿入口180の下半分を開
放する開放位置との間を回動自在となっている。また、
通常、第1の蓋部材182aは、ばね受け部186aに
取付けられたねじりばね189aにより閉塞位置に保持
されている。
【0144】同様に、第2の蓋部材182aは、その両
側縁の上端にそれぞれ突設された一対の枢軸184b
と、その両側縁の下端部にそれぞれ突設された一対のス
トッパ185bと、上縁の中央部に形成されたばね受け
部186bと、を有し、合成樹脂により一体に形成され
ている。
【0145】そして、第2の蓋部材182bの枢軸18
4bは、挿入口180の内側においてロアハウジング5
2の側面55dに形成され挿入口180の両側端部上端
の近傍に位置した一対の第2の軸受部188bに回動自
在に支持されている。それにより、第1の蓋部材182
aは、挿入口180の上半分を閉塞する閉塞位置と、挿
入口180の内側に回動して挿入口180の上半分を開
放する開放位置との間を回動自在となっている。また、
通常、第2の蓋部材182bは、ばね受け部186bに
取付けられたねじりばね189bにより閉塞位置に保持
されている。
【0146】閉塞位置において、第1および第2の蓋部
材182a、182bは互いに突き合わされて面一に連
続するとともに、ロアハウジング52の側面55dと面
一に連続する。また、開放位置において、第1および第
2の蓋部材182a、182bは挿入口180の内側に
収納され、それぞれ側面55dに対してほぼ垂直に位置
するとともに、挿入口180を間に挟んで平行に対向す
る。
【0147】上記構成の第2のカード収納部172b
は、2種類の厚さのICカードを選択的に収納すること
ができる。すなわち、第1の収納部178aは、PCM
CIA規格の比較的薄いタイプ1およびタイプ2のIC
カードを収納可能な大きさおよび厚さに形成されてい
る。また、第1および第2の収納部178a、178b
を合わせた場合、これらの収納部は、タイプ1およびタ
イプ2のICカードに対して約2倍の厚さを有するPC
MCIA規格のタイプ3のICカードを収納可能な大き
さおよび厚さに形成されている。
【0148】図20に示すように、タイプ1のICカー
ドとして、例えば、ファックスモデムカード192を第
2のカード収納部172bに装着する場合、カード19
2の挿入端を第1の蓋部材182aに対向させた状態
で、カード192を第1の収納部178aに挿入する。
すると、第1の蓋部材182aはカード192に押圧さ
れ、ねじりばね189aの付勢力に抗して閉塞位置まで
挿入口180の内側へ回動され、挿入口180の下半分
を開放する。
【0149】ファックスモデムカード192を更に押し
込むと、このカード192はガイド壁175aに沿って
摺動しながら第1の収納部178a内に収納される。そ
して、カード192は、その挿入端に設けられた図示し
ないコネクタが第1の収納部178a内に設けられたコ
ネクタ179に接続され、第1の収納部178a内に保
持される。従って、ファックスモデムカード192は、
外部拡張装置50を介してコンピュータ1に接続され、
コンピュータ1にファックス送信機能を持たせることが
できる。
【0150】この場合、第2の蓋部材182bは閉塞位
置に保持され、挿入口180の上半分を閉じている。従
って、ファックスモデムカード192を第1の収納部1
78aに収納した状態において、挿入口180はカード
192の後端部および第2の蓋部材182bによって閉
塞された状態に保持されている。
【0151】一方、図21に示すように、タイプ3のI
Cカードとして、例えば、ハードディスクドライブ(以
下HDDと称する)193を第2のカード収納部172
bに装着する場合、HDD193の挿入端を第1および
第2の蓋部材182a、182bに対向させた状態で、
HDD193を挿入口180に挿入する。
【0152】ここで、HDD193は、その下半部がタ
イプ1、2と同一の幅に形成され、上半部は幅が狭く形
成されている。そして、HDD193の挿入に伴い、第
1および第2の蓋部材182a、182bはHDD19
3に押圧され、それぞれねじりばね189a、189b
の付勢力に抗して閉塞位置まで挿入口180の内側へ回
動され、挿入口180全体を開放する。
【0153】HDD193を更に押し込むと、HDD1
93の下半部はガイド壁175aに沿って摺動しながら
第1の収納部178a内に収納され、上半部は第2の収
納部178bに収納される。そして、HDD193は、
下半部の挿入端に設けられた図示しないコネクタが第1
の収納部178a内に設けられたコネクタ179に接続
され、第1および第2の収納部178a、178b内に
保持される。従って、HDD193は、外部拡張装置5
0を介してコンピュータ1に接続され、コンピュータ1
にメモリ容量を増大させることができる。
【0154】HDD193を第1および第2の収納部1
78a、178bに収納した状態において、挿入口18
0はHDD193の後端部によって閉塞された状態に保
持されている。
【0155】なお、カード192あるいはHDD193
を第2のカード収納部172bからイジェクトする場合
には、挿入口180の側方に設けられたイジェクトボタ
ン194を押し込むことにより、図示しないイジェクト
機構によってイジェクトされる。
【0156】以上のように構成された外部拡張装置50
によれば、コンピュータ1が接続されている状態におい
て、操作レバー144が接続位置から解除位置へ向かっ
て回動された場合、この回動動作は、検知部としてのフ
ォトインタラプタ73および作動片154、被検知部と
しての押圧突起156によって検出される。そして、こ
れらの検知手段によって操作レバー144の回動動作が
検出されると、制御部162は、コンピュータ1の警報
部168およびディスプレイユニット11を作動させる
ための警告信号をコンピュータ1に出力する。従って、
コンピュータ1の接続解除動作が開始されたことを警報
部168およびディスプレイユニット11によってオペ
レータに警告することができ、その結果、コンピュータ
1の使用中に誤って操作レバー144を回動してコンピ
ュータ1と外部拡張装置50との接続を解除してしまう
ことを防止でき、処理データの消滅、誤動作の発生等を
未然に防止することができる。
【0157】なお、操作レバー144の回動動作を検知
する検知手段は、フォトインタラプタ73、作動片15
4等の組合せに限らず、他の種々のセンサ、検出スイッ
チ等を用いることができる。例えば、フォトインタラプ
タ73および作動片154に代わってアッパハウジング
52にマイクロスイッチを設け、このマイクロスイッチ
を操作レバー144の押圧突起156により作動させる
ようにしてもよく、この場合においても上記と同様の作
用効果を得ることができる。
【0158】また、上述した外部拡張装置によれば、第
2の拡張コネクタ87から延出したフレキシブル配線基
板88の延出端部に取り付けられた一対の第2の中継コ
ネクタ90a、90bは、主回路基板56上に設けられ
た一対の第1の中継コネクタ66a、66b間の間隔L
よりも大きな間隔をもってフレキシブル配線基板88に
取り付けられている。そのため、第2の中継コネクタ9
0a、90bをそれぞれ第1の中継コネクタ66a、6
6bに接続する際、フレキシブル配線基板88の内、第
2の中継コネクタ90a、90b間に位置した部分88
aを撓ませることにより、第2の中継コネクタ90a、
90b間の間隔を第1の中継コネクタ66a、66b間
の間隔Lに容易に一致させることができる。
【0159】その結果、外部拡張装置の組立時、第2の
中継コネクタ90a、90bの取付け位置に多少の誤差
が存在している場合でも、これらの中継コネクタを第1
の中継コネクタ66a、66bに対して容易に接続する
ことができる。従って、外部拡張装置の組立性を向上さ
せることが可能となる。
【0160】また、上記構成の外部拡張装置によれば、
第1および第2のカード収納部172a、172bの挿
入口180を開閉する蓋182は、挿入口180の厚さ
方向に二分された第1および第2の蓋部材182a、1
82bによって構成されている。そして、各カード収納
部172a、172bに比較的薄いカード状電子部品を
収納する際には、第1の蓋部材182aのみが開放さ
れ、第2の蓋部材182bは閉塞位置に保持される。そ
のため、比較的薄いカード状電子部品を装着した状態に
おいても、挿入口180は第2の蓋部材182bおよび
カード状電子部品の後端によって閉塞状態に維持され、
挿入口180からのゴミ、異物等の侵入を確実に防止す
ることができる。
【0161】また、蓋182が第1および第2の蓋部材
182a、182bに二分されている場合、蓋を一枚の
板にて構成した場合に比べて、個々の蓋部材がコンパク
トとなる。そのため、閉塞位置に回動したこれらの蓋部
材を収納するための収納スペースが小さくてすみ、外部
拡張装置全体の小型化に貢献することができる。
【0162】図22ないし図24は、この発明の第2の
実施例に係る外部拡張装置50を示している。この外部
拡張装置50は、AC駆動方式のポータブルコンピュー
タ1を接続可能に構成されいる点で上記第1の実施例と
相違している。なお、第1の実施例と同一の部分には同
一の参照符号を付してその説明を省略し、第1の実施例
と異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0163】まず、AC駆動方式のポータブルコンピュ
ータ1について説明すると、図25に示すように、この
コンピュータ1はその後面2dに設けられたAC電源ソ
ケット200を備えている。また、コンピュータ1の底
面2aに形成された一対の嵌合穴3a、3bは、上述し
たDC駆動方式のパーソナルコンピュータ1の嵌合穴と
形状が相違している。
【0164】つまり、嵌合穴3a、3bは、それぞれ円
筒部4a、4bと、溝部5a、5bとを備えて構成さ
れ、溝部5a、5bは円筒部4a、4bから筐体2の前
方へ向かって延出している。
【0165】一方、図22ないし図24に示すように、
外部拡張装置50は、アッパハウジング53のコネクタ
載置面82に突設して取り付けられたAC電源コネクタ
としてのAC電源プラグ202を備え、このAC電源プ
ラグ202は、カバー開閉部材92の側方に配置されて
いる。AC電源プラグ202はコンピュータ1のAC電
源ソケット200に接続可能に形成されているととも
に、リード線203を介してロアハウジング52内の主
回路基板に接続されている。
【0166】また、ロアハウジング52内の副回路基板
70には装置側AC電源ソケット204が取付けられて
いる。この装置側AC電源ソケット204は、ロアハウ
ジング52の後面に形成された開口206を通して後方
に露出しているとともに、副回路基板70、主回路基
板、リード線203を介してAC電源プラグ202に電
気的に接続されている。
【0167】左右一対のフックユニット124a、12
4bに設けられた係合突起132は、コンピュータ1の
嵌合穴3a、3bに併せて形状が変更されている。つま
り、各係合突起132は、円筒部132aと円筒部13
2aから前方へ突出した平板部132bを有し、AC駆
動方式のコンピュータ1の嵌合穴3a、3bのみに嵌合
可能に形成されている。
【0168】以上のように構成された外部拡張装置50
において、コンピュータ1を外部拡張装置50に接続す
る場合には、予め操作レバー144を解除位置に向けて
回動させ、左右のフックユニット124a、124bを
第2の位置に移動しておく。次に、コンピュータ1の後
端部を載置面81およびフックユニット124a、12
4bに重ね合わせ、コンピュータ1の底面2aの嵌合穴
3a,3bにフックユニット124a、124bの係合
突起132を嵌合させる。
【0169】続いて、操作レバー144を接続位置に向
かって下方へ回動させ、フックユニット124a、12
4bを第1の位置に向けてスライドさせる。それによ
り、コンピュータ1はフックユニット124a、124
bと共にコネクタ設置面82に向かって移動される。
【0170】そして、コンピュータ1と共に、フックユ
ニット124a、124bが第1の位置まで移動される
と、コンピュータ1の第1の拡張コネクタ14が外部拡
張装置50の第2の拡張コネクタ87に嵌合し、これら
第1および第2の拡張コネクタ14、87を介してコン
ピュータ1と外部拡張装置50とが電気的に接続され
る。同時に、コンピュータ1のAC電源ソケット200
に外部拡張装置50のAC電源プラグ202が嵌合す
る。それにより、AC電源ソケット200は、AC電源
プラグ202、リード線203、主回路基板、および副
回路基板70を介して外部拡張装置50のAC電源ソケ
ット206に電気的に接続される。
【0171】従って、AC電源ソケット206に図示し
ないAC給電コネクタとしてのAC給電プラグを嵌合す
ることにより、外部拡張装置50を介してコンピュータ
1へAC電流の供給が可能となる。
【0172】コンピュータ1を外部拡張装置50から取
り外す場合には、操作レバー144を接続位置から解除
位置に向けて上向きに回動させ、コンピュータ1ととも
に、フックユニット124a、124bを第2の位置に
押し出す。それにより、第1の拡張コネクタ14と第2
の拡張コネクタ87との接続が解除されるととに、AC
電源ソケット200とAC電源プラグ202との接続が
解除され、コンピュータ1の取り外しが可能となる。
【0173】以上のように構成された第2の実施例に係
る外部拡張装置によれば、前述した第1の実施例と同様
な作用効果を得ることができるとともに、AC電源プラ
グ202およびAC電源ソケット206を備えて構成さ
れているため、AC駆動方式のポータブルコンピュータ
1を接続してその機能を拡張することができる。
【0174】また、係合部としてのフックユニット12
4a、124bの係合突起132は、AC駆動方式のコ
ンピュータ1に設けられた嵌合穴3a、3bの形状に合
わせて形成され、これらの嵌合穴3a、3bにのみ係合
可能となっている。そのため、機種の異なるコンピュー
タ、例えば、前述したDC駆動方式のコンピュータを外
部拡張装置50に接続しようとした場合でも、コンピュ
ータ側の嵌合穴を上記係合突起132に係合させること
ができず、機種の異なるコンピュータを誤って外部拡張
装置に接続することを防止できる。
【0175】その結果、機種の異なるコンピュータを誤
って接続した場合に生じるような、第1および第2の拡
張コネクタの損傷、AC電源プラグ202の損傷等の発
生を確実に防止することができる。
【0176】なお、第2の実施例において、コンピュー
タ側の嵌合穴および外部拡張装置の係合突起の形状は、
DC駆動方式のコンピュータ等、他の機種の嵌合穴形状
および他の機種用外部拡張装置の係合突起形状と相違し
ていればよく、上述した円筒部と平板部との組み合わせ
に限らず、種々の他の形状とすることがきでる。
【0177】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、操作部材の移動を検知して操作部材による接続解除
動作が開始された場合には警告信号を電子機器へ出力す
る構成としたことから、電子機器が不用意に外さること
を防止でき安全性に優れた外部拡張装置を提供すること
ができる。
【0178】また、この発明によれば、電子機器側のA
C電源ソケットに接続可能なAC電源コネクタとこのA
C電源コネクタに接続された装置側AC電源ソケットと
を設けることにより、AC駆動方式の電子機器の機能を
拡張可能な外部拡張装置を提供することができる。
【0179】更に、この発明によれば、係合部の形状を
適応する機種に合わせて変更することにより、機種の異
なる電子機器の誤った接続を防止することのできる外部
拡張装置を提供することができる。
【0180】また、この発明によれば、カード収納部の
挿入口を開閉する蓋を二分割された第1および第2の蓋
部材で構成することにより、複数種類のカード状電子部
品を装着可能であるとともに、挿入口からのゴミ、異物
等の侵入を防止でき、かつ、小型化を押し進める上でも
好都合な外部拡張装置を提供することができる。
【0181】更に、この発明によれば、第1の中継コネ
クタ間の間隔に対して、第2の中継コネクタ間の間隔を
広く設定することにより、組立性に優れた外部拡張装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る外部拡張装置に接続されるポー
タブルコンピュータの一例を示す斜視図。
【図2】上記ポータブルコンピュータの後部低面側を示
す斜視図。
【図3】上記ポータブルコンピュータの後面に設けられ
た第1の拡張コネクタ部分を拡大して示す正面図。
【図4】上記第1の拡張コネクタ部分の断面図。
【図5】上記第1の拡張コネクタの開閉カバーにカバー
開閉部材の先端部を挿入した状態を示す図4に対応の断
面図。
【図6】上記開閉カバーが開放された状態を示す図4に
対応の断面図。
【図7】この発明の第1の実施例に係る外部拡張装置を
示す斜視図。
【図8】パーソナルコンピュータを接続した状態におけ
る上記外部拡張装置を背面側から見た斜視図。
【図9】操作レバーが解除位置に回動された状態におけ
る上記外部拡張装置を背面側から見た斜視図。
【図10】上記外部拡張装置の分解斜視図。
【図11】上記外部拡張装置のアッパハウジングの分解
斜視図。
【図12】上記外部拡張装置の第2の拡張コネクタ部分
を拡大して示す分解斜視図。
【図13】上記外部拡張装置の脱着機能を示す斜視図。
【図14】上記操作レバーが解除位置に回動された状態
における上記外部拡張装置の断面図。
【図15】上記操作レバーが接続位置に回動された状態
における上記外部拡張装置の断面図。
【図16】上記外部拡張装置および上記ポータブルコン
ピュータの構成を概略的に示すブロック図。
【図17】上記外部拡張装置のカード収納部を拡大して
示す斜視図。
【図18】上記カード収納部の断面図。
【図19】上記カード収納部の挿入口を開閉する蓋を分
解して示す斜視図。
【図20】タイプ1のカードが挿入された状態における
上記カード収納部の斜視図。
【図21】タイプ3のカードが挿入された状態における
上記カード収納部の斜視図。
【図22】この発明の第2の実施例に係る外部拡張装置
を示す斜視図。
【図23】上記第2の実施例に係る外部拡張装置を背面
側から見た斜視図。
【図24】上記第2の実施例に係る外部拡張装置を一部
破断して示す側面図。
【図25】上記第2の実施例に係る外部拡張装置に接続
されるポータブルコンピュータの後部底面側を示す斜視
図。
【符号の説明】
1…ポータブルコンピュータ、 3a、3b…嵌合穴、
14…第1の拡張コネクタ、 50…外部拡張装置、
51…ハウジング、52…ロアハウジング、 53…ア
ッパハウジング、 56…主回路基板、58、59、6
2、63…コネクタ、 60、61、63…ポート、6
4…DC電源端子、 66a、66b…第1の中継コネ
クタ、70…副回路基板、 71a…音声入力端子、
71b…音声出力端子、73…フォトインタラプタ、
81…載置面、 82…コネクタ設置面、87…第2の
拡張コネクタ、 88…フレキシブル配線基板、90
a、90b…第2の中継コネクタ、 98…脱着機構、
124a、124b…フックユニット、 132…係合
突起、144…操作レバー、 154…作動片、 15
4…押圧突起、162…制御部、 172a、172b
…カード収納部、180…挿入口、 182…蓋、 1
82a…第1の蓋部材、182b…第2の蓋部材、 1
92…カード、193…HDD、200、204…AC
電源ソケット、 202…AC電源プラグ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 携帯型電子機器の外部拡張装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブック型あるいはノー
ト型のポータブルコンピュータのような携帯型電子機器
の機能を拡張するための外部拡張装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ブック型あるいはノート型のポータブル
コンピュータは、持ち運びが容易で、商用電源を得られ
ないような場所でも、内蔵されたバッテリパックを電源
とすることで自由に使用できるといった利点を有してい
る。
【0003】この種のコンピュータは、携帯性を高める
ためにコンパクトに設計されており、それ故、据え置き
型のコンピュータに比べて標準装備している機能に制約
がある。そのため、携帯型のコンピュータは、キーボー
ドやディスプレイユニットを支持する筐体の後面に、機
能を拡張するための複数のコネクタやポートを備えてい
る。そして、これらのコネクタやポートに例えばハード
ディスク装置、マウス、プリンタ等の周辺機器を接続し
て、コンピュータに新たな機能を付加することが行われ
ている。
【0004】しかしながら、上記コネクタやポートに複
数の周辺機器を接続した状態でコンピュータを使用して
いる場合において、コンピュータを他の場所へ持ち運ぶ
場合には、接続されている複数の周辺機器をコンピュー
タの対応するコネクタあるいはポートから取り外す作業
が必要であるとともに、コンピュータを他の場所で使用
した後に元の状態に戻す場合には再度複数の周辺機器を
接続し直す必要がある。そのため、接続している周辺機
器の数が多い場合には、その取り外し作業および接続作
業が非常に面倒となる。
【0005】そこで、近年、外部拡張装置として、ポー
タブルコンピュータと複数の周辺機器との間に介在され
て、両者間でやり取りされる信号を中継するための外部
拡張装置が提供されている。
【0006】この種の外部拡張装置は、周辺機器を接続
可能な複数のコネクタ、ポート、電源コネクタ等と、こ
れらに電気的に接続された拡張コネクタと、を備えてい
る。また、この外部拡張装置は、コンピュータが取り外
し可能に装着される装着部を備えている。装着部は、コ
ンピュータの筐体後部が載置される載置面と、筐体の後
面と対向するコネクタ設置面とを有し、このコネクタ設
置面に拡張コネクタが取り付けられている。更に、外部
拡張装置は、載置面上に設けられているとともにコネク
タ設置面に対して接離可能な係合部と、回動操作により
この係合部を移動させる操作ハンドルと、を備えてい
る。
【0007】一方、上記外部拡張装置に接続されるコン
ピュータは、その後面に機能拡張用の拡張コネクタを備
えて構成されているとともに、筐体の底面の内、筐体の
後面近傍には、外部拡張装置の係合部と係合可能な凹所
が形成されている。
【0008】そして、コンピュータを外部拡張装置に接
続する際には、凹所に係合部が嵌合された状態でコンピ
ュータの後部を外部拡張装置の載置面に載置した後、操
作レバーを倒すことによって係合部をコネクタ設置面側
へ移動させ、コンピュータをコネクタ設置面に向けて引
き込む。それにより、コンピュータの拡張コネクタが外
部拡張装置の拡張コネクタに接続される。逆に、コンピ
ュータを外部拡張装置から取り外す際には、操作レバー
を起してコンピュータをコネクタ設置面から離れる方向
へ移動させ、拡張コネクタ同志の接続を解除する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成された従来の外部拡張装置において、接続さ
れたコンピュータを使用している際に誤って操作レバー
を起してしまった場合には、コンピュータが外部拡張装
置から不用意に離脱され、ハードディスク装置等の周辺
機器とコンピュータとの接続が不用意に切断されてしま
う。そのため、処理中のデータが消えてしまう等の不都
合が生じる。
【0010】ポータブルコンピュータには、DC電源駆
動のタイプとAC電源駆動のタイプとがあり、これに応
じて、外部拡張装置もDC駆動用およびAC駆動用のそ
れぞれが設けられていることが望ましい。
【0011】また、ポータブルコンピュータには複数の
機種があり、機種の相違により拡張コネクタの取付け位
置等もことなる。そのため、誤って機種の異なるコンピ
ュータを外部拡張装置の載置面に装着して接続操作を行
なった場合には、コンピュータの拡張コネクタと外部拡
張装置の拡張コネクタとが互いに干渉し、これらのコネ
クタの損傷、あるいはコンピュータおよび拡張装置自体
の損傷を生じる虞がある。
【0012】一方、上述した外部拡張装置においては、
拡張装置としての機能を一層高めるため、拡張装置の筐
体内にカードスロットを設け、このカードスロットにモ
デムカード、メモリカード等のICカードを装着可能と
する方法が考えられる。
【0013】一般に、カードスロットは筐体の外面に開
口した挿入口を有し、この挿入口は不使用時に蓋によっ
て覆われている。この蓋は、筐体に取り外し可能に装着
された着脱式のものと、挿入口を露出させる開放位置と
挿入口を覆う閉塞位置とに亘って回動可能に設けられた
開閉式のものとに大別される。
【0014】しかしながら、着脱式の蓋は、カードスロ
ットの使用時に筐体から取り外さなくてはならず、取り
外した蓋を保管する専用の構造が必要になるとともに、
蓋をを紛失する虞れがあり得る。
【0015】また、開閉式の蓋は、筐体の外側へ回動し
て挿入口を開放するものと、カードスロット内へ回動し
て挿入口を開放するものとがあり、いずれも挿入口とほ
ぼ同一の大きさに形成されている。
【0016】しかしながら、外側へ回動する蓋の場合、
開放時に筐体から突出するため、オペレータの邪魔にな
るとともに他の物品に当たって損傷する虞がある。ま
た、内側へ回動する蓋の場合、筐体内部に蓋を収容する
スペースを設ける必要がある。例えば、厚さの異なる2
種類のICカードを選択的に装着可能なカードスロット
を設けた場合、その挿入口とほぼ同一の大きさを有する
蓋は比較的大型となり、蓋の収納スペースも大きなもの
が必要となる。従って、この場合、拡張装置の大型化を
招くこととなる。更に、薄いICカードを装着した場合
でも、蓋全体が開放されるため、挿入口を通してゴミ、
異物等が筐体内部へ侵入してしまう虞がある。
【0017】また、上述した外部拡張装置において、複
数のコネクタやポートは、拡張装置の筐体内に設けられ
た回路基板上に取り付けられ、拡張コネクタはフレキシ
ブル配線基板を介して上記の回路基板に接続されてい
る。この場合、フレキシブル配線基板と回路基板との接
続は、フレキシブル配線基板の延出端に取り付けられた
中継コネクタを、回路基板上に設けられた他の中継コネ
クタに接続することにより行なわれる。
【0018】外部拡張装置に設けられたコネクタやポー
トの数が多いい場合、拡張コネクタの端子数およびこれ
に接続されたフレキシブル配線基板の配線数も多くな
る。そのため、フレキシブル配線基板に複数の中継コネ
クタを取付け、これらの中継コネクタを回路基板側に設
けられた他の複数の中継コネクタにそれぞれ接続する必
要が生じる。
【0019】しかしながら、この場合、フレキシブル配
線基板側の中継コネクタ間の間隔と、回路基板側の中継
コネクタ間の間隔とが精度よく一致している必要があ
り、組立誤差等によりこれらの間隔が一致していない場
合には、外部拡張装置の組立時、これら中継コネクタ同
志の接続作業が困難となる。
【0020】この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、接続された電子機器が不用意に外さる
ことを防止でき安全性に優れた外部拡張装置を提供する
ことにある。
【0021】また、この発明の他の目的は、AC駆動方
式の電子機器の機能を拡張可能な外部拡張装置を提供す
ることにある。この発明の他の目的は、機種の異なる電
子機器の誤った接続を防止することのできる外部拡張装
置を提供することにある。
【0022】この発明の更に他の目的は、カード状電子
部品を装着可能であるとともに、ゴミ、異物等の侵入を
防止でき、小型化を押し進める上でも好都合な外部拡張
装置を提供することにある。また、この発明の他の目的
は、組立性に優れた外部拡張装置を提供することにあ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係るこの発明の外部拡張装置は、携帯型
電子機器の機器本体が載置される載置面、および載置面
に載置された機器本体の第1のコネクタと対向するコネ
クタ設置面を有する装置本体と、上記コネクタ設置面に
取り付けられ上記第1のコネクタを接続可能な第2のコ
ネクタと、上記コネクタ設置面に隣接する第1の位置と
上記コネクタ設置面から離間した第2の位置との間を移
動可能に上記載置面に設けられているとともに、上記載
置面に載置された機器本体と係合可能な係合部と、上記
係合部と接続され、上記係合部を上記第1の位置に移動
させて上記係合部に係合した機器本体の第1のコネクタ
を上記第2のコネクタに接続させる接続位置と、上記係
合部を上記第2の位置へ移動させて上記第1のコネクタ
と第2のコネクタとの接続を解除する解除位置と、の間
を移動可能に上記装置本体に設けられた操作部材と、上
記接続位置と解除位置との間における操作部材の移動を
検知する検知手段と、上記第1のコネクタが第2のコネ
クタに接続された状態で上記検知手段により上記操作部
材の接続位置から解除位置へ移動が検出された際、上記
第1および第2のコネクタを介して警告信号を上記電子
機器に出力する手段と、を備えていることを特徴として
いる。
【0024】請求項2に係るこの発明の外部拡張装置
は、上記装置本体に設けられ、上記第2のコネクタに電
気的に接続されているとともに、それぞれ他の電子機器
を接続可能な複数の分岐接続部を備えていることを特徴
としている。
【0025】請求項3に係るこの発明の外部拡張装置に
よれば、上記検知手段は、上記操作部材に設けられた被
検知部と、上記装置本体に設けられ上記操作部材が接続
位置に移動した際に上記被検知部を検知する検知部と、
を備えて構成されている。
【0026】請求項4に係るこの発明の外部拡張装置
は、第1のコネクタおよびAC電源ソケットが設けられ
た機器本体を有する携帯型電子機器と組み合わせて用い
られ外部拡張装置であって、上記機器本体が載置される
載置面、および載置面に載置された機器本体の上記第1
のコネクタおよびAC電源ソケットと対向するコネクタ
設置面を有する装置本体と、上記コネクタ設置面に取り
付けられ上記第1のコネクタを接続可能な第2のコネク
タおよび上記AC電源ソケットを接続可能なAC電源コ
ネクタと、上記装置本体に設けられ、上記第2のコネク
タに電気的に接続されているとともに、それぞれ他の電
子機器を接続可能な複数の分岐接続部と、上記装置本体
に設けられ、上記AC電源コネクタに電気的に接続され
ているとともにAC給電コネクタを接続可能なAC電源
ソケットと、を備えていることを特徴としている。
【0027】請求項5に係るこの発明の外部拡張装置
は、所定形状の被係合部および第1のコネクタが設けら
れた機器本体を有する所定の携帯型電子機器と組み合わ
せて用いられる外部拡張装置であって、上記機器本体が
載置される載置面、および載置面に載置された機器本体
の上記第1のコネクタと対向するコネクタ設置面を有す
る装置本体と、上記コネクタ設置面に取り付けられ第1
のコネクタを接続可能な第2のコネクタと、上記コネク
タ設置面に隣接する第1の位置と上記コネクタ設置面か
ら離間した第2の位置との間を移動可能に上記載置面に
設けられているとともに、上記被係合部の形状に対応し
た形状を有し、上記載置面に載置された機器本体の被係
合部にのみ係合可能に形成された係合部と、上記係合部
と接続され、上記係合部を上記第1の位置に移動させて
上記係合部に係合した上記機器本体の第1のコネクタを
第2のコネクタに接続させる接続位置と、上記係合部を
上記第2の位置へ移動させて上記第1のコネクタと第2
のコネクタとの接続を解除する解除位置と、の間を移動
可能に上記装置本体に設けられた操作部材と、を備えて
いることを特徴としている。
【0028】請求項6に係るこの発明の外部拡張装置
は、携帯型電子機器の機器本体が載置される載置面、お
よび載置面に載置された機器本体の第1のコネクタと対
向するコネクタ設置面を有する装置本体と、上記コネク
タ設置面に取り付けられ上記第1のコネクタを接続可能
な第2のコネクタと、挿入口を有して上記装置本体内に
形成され、第1の厚さを有する第1のカード状電子部品
と上記第1の厚さよりも厚い第2の厚さを有する第2の
カード状電子部品とを選択的に収納可能なカード収納部
と、上記装置本体に設けられ上記挿入口を開閉する板状
の蓋と、を備えている。
【0029】そして、上記蓋は上記挿入口の厚さ方向に
分割された第1の蓋部および第2の蓋部を有し、上記第
1および第2の蓋部は、互いに面一に連続して挿入口を
閉じる閉塞位置と上記挿入口を挟んで互いに対向し上記
挿入口を開放する開放位置との間をそれぞれ独立して回
動自在に設けられ、上記第1のカード状電子部品を挿入
する際、上記第1の蓋部材が開放位置へ回動され、上記
第2のカード状電子部品を挿入する際、上記第1および
第2の蓋部材が開放位置へ回動されることを特徴として
いる。
【0030】請求項7に係るこの発明の外部拡張装置
は、携帯型電子機器の機器本体が載置される載置面、お
よび載置面に載置された機器本体の上記第1のコネクタ
と対向するコネクタ設置面を有する装置本体と、上記コ
ネクタ設置面に取り付けられ上記第1のコネクタを接続
可能な第2のコネクタと、上記装置本体内に設けられた
回路基板上に設けられているとともに、それぞれ他の電
子機器を接続可能な複数の分岐接続部と、上記回路基板
上に互いに所定の間隔をおいて設けられた複数の第1の
中継コネクタと、上記第2のコネクタから延出したフレ
キシブル配線基板と、上記フレキシブル配線基板の延出
端部に上記所定の間隔よりも大きな間隔をおいて取り付
けられているとともにそれぞれ上記第1の中継コネクタ
に接続され、上記回路基板およびフレキシブル配線基板
を介して上記分岐接続部を第1のコネクタに電気的に接
続した複数の第2の中継コネクタと、を備えたことを特
徴としている。
【0031】
【作用】請求項1に係る外部拡張装置によれば、携帯型
電子機器を接続する際、まず、携帯型電子機器の機器本
体は係合部に係合した状態で装置本体の載置面上に載置
される。続いて、操作部材が解除位置から接続位置へ移
動されると、係合部材が第1の位置から第2の位置へ移
動され、これに伴い、機器本体が装置本体のコネクタ設
置面に向かって移動される。それによって、機器本体の
第1のコネクタが装置本体の第2のコネクタに接続さ
れ、携帯型電子機器が外部拡張装置に接続される。
【0032】一方、操作部材が解除位置から接続位置に
移動されると、この移動が検知手段によって検出され
る。また、携帯型電子機器が接続された状態で操作部材
が接続位置から解除位置に向かって移動されると、この
移動は検知手段によって検知され、出力手段は、第1お
よび第2のコネクタを介して警告信号を上記携帯型電子
機器に出力する。
【0033】この場合、携帯型電子機器は上記警告信号
に応じて警告ブザーあるいは警告ランプ等を作動させ、
携帯型電子機器と外部拡張装置との接続が解除されるこ
とをオペレータに警告する。
【0034】また、請求項4に係る外部拡張装置によれ
ば、携帯型電子機器の第1のコネクタが装置本体の第2
のコネクタに接続されると、同時に、携帯型電子機器の
AC電源ソケットが装置本体のAC電源コネクタに接続
される。この状態で、装置本体のAC電源ソケットにA
C給電コネクタを接続することにより、AC電源ソケッ
トおよびAC電源コネクタを介して携帯型電子機器にA
C電源を供給して駆動することができる。
【0035】請求項5に係る外部拡張装置によれば、携
帯型電子機器を接続する際、携帯型電子機器の機器本体
に形成された被係合部に、装置本体の係合部を係合した
状態で機器本体を装置本体の載置面上に載置する。この
場合、係合部は所定の携帯型電子機器の被係合部に対応
した形状に形成され、所定の携帯型電子機器の被係合部
のみを係合可能となっているため、他の携帯型電子機器
を装置本体に装着することが防止される。
【0036】続いて、操作部材が解除位置から接続位置
へ移動されると、係合部材が第1の位置から第2の位置
へ移動され、これに伴い、機器本体が装置本体のコネク
タ設置面に向かって移動される。それによって、機器本
体の第1のコネクタが装置本体の第2のコネクタに接続
され、携帯型電子機器が外部拡張装置に接続される。
【0037】請求項6に係る外部拡張装置によれば、第
1のカード状電子部品を挿入口を通してカード収納部へ
挿入すると、第1の蓋部材のみが第1のカード状電子部
品によって開放され、第2の蓋部材は閉塞位置に保持さ
れる。そのため、第2のカード状電子部品比較して薄い
第1のカード状電子部品をカード収納部に装着した場合
でも、挿入口は第1のカード状電子部品および第2の蓋
部材により閉塞された状態に保持され、ゴミ、異物等の
侵入が防止される。
【0038】また、第2のカード状電子部品を挿入口に
挿入すると、第1の蓋部および第2の蓋部が第2のカー
ド状電子部品によって開放される。それにより、比較的
厚い第2のカード状電子部品をカード収納部へ装着する
ことができる。
【0039】請求項7に係る外部拡張装置によれば、フ
レキシブル配線回路の延出端部に取り付けられた第2の
中継コネクタは、回路基板側の第1の中継コネクタ間の
間隔よりも大きな間隔をおいて設けられている。そのた
め、組立時に第2の中継コネクタを第1の中継コネクタ
に接続する際、第2の中継コネクタ間に位置するフレキ
シブル配線回路の部分を撓ませることにより、第2の中
継コネクタ間の間隔を第1の中継コネクタ間の間隔に合
わせることができ、これらの中継コネクタ同志を容易に
接続することが可能となる。
【0040】
【実施例】以下図面を参照しながら、この発明の実施例
について詳細に説明する。図1および図2は、この発明
に係る外部拡張装置に接続される携帯型電子機器として
のブック形のポータブルコンピュータ1を示している。
このコンピュータ1は、合成樹脂で形成された機器本体
としての筐体2を備えている。筐体2は、互いに平行を
なす底面2aと上面2b、およびこれら底面2aと上面
2bに連なる前面2c、後面2dおよび左右の側面2
e,2fとを有する偏平な矩形箱状をなしている。
【0041】底面2aには、被係合部としての嵌合穴3
a、3bが形成され、筐体2の後面2dおよび左右の側
面2e、2fにそれぞれ隣接して位置している。嵌合穴
3aは、円筒部4aとこの円筒部4aから他方の側面2
f方向に延出した溝部5aとを有し、同様に、嵌合穴3
bは、円筒部4bとこの円筒部4bから他方の側面2e
方向に延出した溝部5bとを有している。
【0042】また、底面2aには、左右一対の端子露出
口6a、6bが開口している。端子露出口6a、6b
は、嵌合穴3a、3bよりも本体2の前側に偏って設け
られ、これら端子露出口6a、6bの本体2の内部への
開口端には、金属製の端子板7が配置されている。この
ため、端子板7は、端子露出口6a、6bを通じて底面
2aに露出している。
【0043】図1に示すように、筐体2の上面2bに
は、情報やコマンドを入力するためのキーボード9が配
置されている。この上面2bの後端部には、左右一対の
ディスプレイ支持部10a、10bが形成されている。
これらディスプレイ支持部10a、10bには、フラッ
トなディスプレイユニット11が連結されている。ディ
スプレイユニット11は、左右一対の脚部12a、12
bを有し、これら脚部12a、12bが図示しないヒン
ジ装置を介してディスプレイ支持部10a、10bに枢
支されている。
【0044】このため、ディスプレイユニット11は、
筐体2の上面2bに重なり合ってキーボード9を覆う閉
じ位置と、このキーボード9の後方で起立される開き位
置とに亘って回動可能に筐体2に支持されている。
【0045】図4に示すように、筐体2の内部には、回
路基板13が収容されている。回路基板13は、筐体2
の底面2aと略平行に配置され、この回路基板13の後
端部は、筐体2の後面2dに隣接している。そして、回
路基板13は、グランド用の配線パターン(図示せず)
を有し、この配線パターンに上記端子板7が電気的に接
続されている。
【0046】図3および図4に示すように、回路基板1
3の後端部には、コンピュータ1の機能を拡張する際に
用いる第1のコネクタとして機能する第1の拡張コネク
タ14が配置されている。第1の拡張コネクタ14は、
筐体2の幅方向に延びる細長い箱状のコネクタ本体14
aと、このコネクタ本体14aの左右両側に配置された
一対のナット15a、15bとを有している。これらナ
ット15a、15bには、それぞれ位置決め穴16a、
16bが形成されている。第1の拡張コネクタ14は、
筐体2の後面2dに隣接されており、この後面2dの幅
方向に沿う中央部に位置されている。
【0047】回路基板13の後端部には、第1の拡張コ
ネクタ14を支持する金属製のコネクタパネル17が取
り付けられている。コネクタパネル17は、筐体2の内
側において、その後面2dと対向して配置されており、
上記回路基板13と第1の拡張コネクタ14との接続部
を後方から覆っている。そして、コネクタパネル17と
後面2dとの間には、所定の格納スペース18が形成さ
れている。
【0048】図2ないし図4に示すように、筐体2の後
面2dの幅方向中央部には、筐体2の幅方向に延びる細
長い長方形状のコネクタ露出口19が開口し、第1の拡
張コネクタ14と対向されている。そして、筐体2に
は、コネクタ露出口19を開閉するためのカバーユニッ
ト21が取り付けられている。カバーユニット21は、
フレーム22と、このフレーム22に支持されたコネク
タカバー23とを備えている。
【0049】フレーム22は、筐体2の幅方向に延びる
細長い矩形状に形成されコネクタパネル17に固定され
ている。そして、フレーム22は、コネクタパネル17
と筐体後面2dとの間の格納スペース18内に位置し、
フレーム22の内側に第1の第1の拡張コネクタ14が
入り込んでいる。フレーム22の左右の側面には、夫々
一対の軸部28a、28b、29a、29bが上下に並
んで突設されている。これら軸部28aと29aおよび
28bと29bは、互いに同軸状に位置されている。
【0050】コネクタカバー23は、第1のカバー23
aと第2のカバー23bとに上下に二分割されている。
第1および第2のカバー23a、23bはそれぞれ筐体
2の幅方向に延びている。また、第1および第2のカバ
ー23a、23bは、コネクタ露出口19の内側におい
て、上下に並べて配置されており、これら各カバー23
a、23bの高さ寸法H1 は、コネクタ露出口19の開
口高さ寸法H2 の略半分に定められている。
【0051】第1および第2のカバー23a、23b
は、その左右両端部にそれぞれ支持片30a、30bを
備えている。支持片30a、30bは、各カバー23
a、23bと直交する方向に延びており、その先端部に
夫々通孔31を備えている。そして、この通孔31に、
軸部28a、28b、29a、29bが回動可能に嵌合
され、この嵌合により、第1および第2のカバー23
a、23bがフレーム22にに支持されている。
【0052】このため、第1および第2のカバー23
a、23bは、軸部28a、28b、29a、29bを
支点として、図4に示す閉塞位置と、図6に示すよう
に、フレーム22の上方および下方に回り込む開放位置
と、に亘って回動可能にフレーム22に支持されてい
る。閉塞置において、第1および第2のカバー23a、
23bは同一面上に位置されるとともに筐体2の後面2
dに面一に連続し、コネクタ露出口19を閉塞する。逆
に、開放位置において、第1および第2のカバー23
a、23bは沿う略水平の姿勢となって格納スペース1
8に入り込み、コネクタ露出口19の内側から退去され
る。したがって、コネクタ露出口19が開放され、図3
に示すように、第1の拡張コネクタ14が筐体2の後面
2dに露出される。
【0053】第1および第2のカバー23a、23b
は、軸部28a、28bに巻装された復帰ばねとしての
ねじりコイルばね32a、32bによって閉塞位置に向
けて回動付勢されている。そのため、第1および第2の
カバー23a、23bは、常時互いに突き合わされた閉
塞位置にあり、第1の拡張コネクタ14を外方から覆い
隠している。
【0054】図2および図3に示すように、第1および
第2のカバー23a、23bの一端部には、開閉用ガイ
ド部34a、34bが形成されている。開閉用ガイド部
34a、34bは、第1および第2のカバー23a、2
3bに面一に連続し、これらカバー23a、23bの一
部となっている。開閉用ガイド部34a、34bは互い
に対向し、これらガイド部34a、34bの間には、挿
入口35が形成されている。
【0055】挿入口35は、第1の拡張コネクタ14の
一側方に位置し、コネクタ露出口19の内側においてコ
ネクタパネル17と対向されている。そして、図5およ
び図6に示すように、開閉用ガイド部34a、34b
は、挿入口35の開口上縁と開口下縁を構成する縁部を
有し、これら縁部は、円弧状に湾曲されたガイド面36
a、36bをなしている。
【0056】一方、この発明の実施例に係る外部拡張装
置50は、コンピュータ1と複数の周辺機器との間に介
在されて、これら両者間でやり取りされる信号を中継す
るための中継装置として構成されている。
【0057】図7ないし図10に示すように、外部拡張
装置50は、合成樹脂で形成された装置本体としてのハ
ウジング51を備えている。ハウジング51は、ロアハ
ウジング52と、このロアハウジング52に被せられた
アッパハウジング53とに二分割されている。
【0058】ロアハウジング52は、四角形箱状をなす
平坦な底面55aと、この底面55aに連なる後面55
bおよび左右の側面55c、55dとを備えている。底
面55a上には、この発明における回路基板としての主
回路基板56が配置されている。主回路基板56は、ロ
アハウジング52の後半部に配置され、この主回路基板
56の後縁と左右の側縁がロアハウジング52の後面5
5bおよび側面55c、55dに隣接している。
【0059】主回路基板56の後端部には、マウスや外
部キーボードを接続するための一対の外部コネクタ5
8、59と、RS232C規格のインターフェースコネ
クタを有する周辺機器を接続するための接続ポート60
と、プリンタやフロッピディスクドライブ(FDD)を
接続するための第1のパラレルポート61と、光ディス
ク装置やHDDのような高速のデータ転送を要求される
周辺機器を接続するためのインターフェースコネクタ6
2と、CD−ROM装置のような周辺機器を接続するた
めの第2のパラレルポート63と、DC電源端子64
と、が左右に並べて配置されている。
【0060】回路基板56の後端に位置された各種のポ
ート60、61、63、コネクタ58、59、62、お
よびDC電源端子64は、ロアハウジング52の後面5
5bに隣接されている。この後面55bには、複数の導
出口65が開口されており、これら導出口65を通じて
上記各ポート60、61、63、各コネクタ58、5
9、62、63、およびDC電源端子64がハウジング
51の後方に露出されている。
【0061】また、回路基板56の中央部には、第1の
スタッキングコネクタ67、およびそれぞれスタッキン
グコネクタからなる一対の第1の中継コネクタ66a、
66bが配置されている。第1のスタッキングコネクタ
67は、回路基板56に印刷された配線パターン(図示
しない)に接続されている。また、第1の中継コネクタ
66a、66bは、回路基板56に印刷された配線パタ
ーンを介して上記各種のポート60、61、63、コネ
クタ58、59、62、およびDC電源端子64に電気
的に接続されている。
【0062】図12に示すように、第1の中継コネクタ
66a、66bは装置本体51の幅方向に沿って互いに
平行に延びているとともに、装置本体51の前後方向に
沿って互いに所定間隔Lだけ離間して設けられている。
【0063】図10および図14に示すように、回路基
板56の後端部には、金属製のコネクタパネル68が配
置されている。コネクタパネル68は、ロアハウジング
52の幅方向に沿って延びており、回路基板56と共に
ロアハウジング52の底面55aにねじ止めされてい
る。コネクタパネル68は、回路基板56に対し起立し
た姿勢で配置されており、この回路基板56とポート6
0、61、63、コネクタ58、59、62、63、お
よびDC電源端子64との接続部分を後方から覆ってい
る。そして、このコネクタパネル68の左右両端部に
は、上向きに延びる一対の支持片69a、69bが一体
に形成されている。
【0064】また、図10および図14に示すように、
主回路基板56の後端部上方には副回路基板70が配設
され主回路基板67と平行に延びているとともに、その
後端部がコネクタパネル68に支持されている。副回路
基板70上には、一対の音声入力端子71aおよび一対
の音声出力端子71bが並んで設けられているととも
に、音量調整ダイヤル72、および後述する検知手段の
検知部を構成するフォトインタラプタ73等が設けられ
ている。
【0065】音声入力端子71a、および音声出力端子
71bは、図8および図9に示すように、ロアハウジン
グ52の後面に形成された開口74を介してロアハウジ
ングの後方に露出している。また、音声調整ダイヤル7
2は、図7に示すように、ロアハウジング52の側面5
5dおよびアッパハウジング53の側面に形成された開
口74を介して外方へ露出している。
【0066】また、図10および図14に示すように、
副回路基板70の底面には第2のスタッキングコネクタ
75が取り付けられ、この第2のスタッキングコネクタ
75は主回路基板56上の第1のスタッキングコネクタ
67に接続されている。それにより、副回路基板70は
第1および第2のスタッキングコネクタ67、75を介
して主回路基板56に電気的に接続されている。
【0067】なお、音声出力端子71aおよび音声入力
端子71bは、前述したポート60、61、63、コネ
クタ58、59、62、およびDC電源端子64ととも
に、この発明における分岐接続部をそれぞれ構成してい
る。
【0068】図7ないし図11、図14、および図15
に示すように、アッパハウジング53は、中央部に開口
76aおよび後述する開口76bを有するハウジング本
体76と、これらの開口76a、76bに嵌合した状態
でハウジング本体76に固定されているとともに後述す
る第2の拡張コネクタを支持したコネクタ支持体77
と、を備えて構成されている。
【0069】ハウジング本体76は、ロアハウジング5
2の輪郭とほぼ等しい矩形状の輪郭を有し、ロアハウジ
ング52に上方から嵌合されている。そして、ハウジン
グ本体76は、その前端部をロアハウジング52の底面
前端部にねじ止めするとともに、その後端を、コネクタ
パネル68の支持片69a、69bにねじ止めすること
により、ロアハウジング52に結合されている。
【0070】アッパハウジング53は、その上面前半部
分にコンピュータ1が載置されるほぼ平坦な載置面81
を備えている。載置面81は、ハウジング51の前方お
よび左右側方に向けて連続して開放され、コンピュータ
1の底面2aの後半部に略対応した大きさを有してい
る。このため、載置面81にコンピュータ1を載置した
状態では、コンピュータ1の前半部がオペレータの手元
側に向けて突出するようになっている。また、本実施例
の場合、載置面81は、その後端からオペレータの手元
側に進むに従い下向きに傾斜して延びている。
【0071】コネクタ支持体77は、載置面81の後端
からほぼ垂直に起立した平坦なコネクタ設置面82を備
えている。また、ハウジング本体76は、載置面81の
後端からほぼ垂直に起立しているとともにコネクタ設置
面82の両側に、かつ、コネクタ設置面82とほぼ面一
に設けられた左右一対のストッパ面84a、84bを備
えている。
【0072】図9および図14に示すように、ハウジン
グ本体76の上面85は、ストッパ面84a、84bの
上端からハウジング本体の後端まで延びているととも
に、ハウジング本体76の幅方向に亘って延びている。
この上面85にはコネクタ設置面82の後方に位置した
ほぼ矩形状の凹所86が形成されている。また、ハウジ
ング本体76の後端部において、凹所86の底面には開
口76bが形成され、この開口76bには、コネクタ支
持体77の後端に設けられた凸部77aが嵌合され、凹
所86の底面の一部を形成している。
【0073】上記のように構成されたアッパハウジング
53には、コンピュータ1の第1の拡張コネクタ14を
接続可能な第2のコネクタとして機能する第2の拡張コ
ネクタ87、載置面81に載置されたコンピュータ1を
第2の拡張コネクタ87に対して接離する方向へ移動さ
せる脱着機構98、および脱着機構98の動作を検知す
るための検知手段の検知部が設けられている。
【0074】詳細に述べると、図10ないし図12、お
よび図14等に示すように、コネクタ設置面82の中央
部には、コンピュータ1の第1の拡張コネクタ14が取
り外し可能に接続される第2の拡張コネクタ87が取り
付けられている。第2の拡張コネクタ87は、コネクタ
設置面82の幅方向に延びる細長い箱状のコネクタ本体
87aと、コネクタ本体87aの左右両側に配置された
一対の位置決めピン87bとを備えている。
【0075】位置決めピン87bは、第1の拡張コネク
タ14の位置決め穴16に抜き差し可能に挿入されるも
ので、これら位置決めピン87bの先端は、コネクタ本
体87aよりもコネクタ設置面82の前方に向けて突出
している。そして、位置決めピン87bの挿入により、
第1および第2の拡張コネクタ14、87相互の位置合
わせがなされる。
【0076】第2の拡張コネクタ87からはフレキシブ
ル配線基板88が延出し、このフレキシブル配線基板の
延出端部には、スタッキングコネクタからなる一対の第
2の中継コネクタ90a、90bが取り付けられてい
る。第2の中継コネクタ90a、90bは所定間隔離間
して互いに平行に取り付けられている。
【0077】第2の中継コネクタ90a、90bは、ロ
アハウジング52内の主回路基板56上に設けられた第
1の中継コネクタ66a、66bにそれぞれ接続されて
いる。それにより、第2の拡張コネクタ87は、フレキ
シブル配線基板88、第1および第2の中継コネクタ6
6a、66b、90a、90b、主回路基板56、副回
路基板70等を介して、各種のポート60、61、6
3、コネクタ58、59、62、DC電源端子64、音
声入力端子71a、音声出力71bに接続されている。
従って、単一の第2の拡張コネクタ87に入力された信
号が、上述のポート、コネクタ、あるいは各種の端子に
分配されるようになっている。
【0078】ここで、図12および図14からよく分か
るように、第2の中継コネクタ90a、90bは、第1
の中継コネクタ66a、66b間の間隔Lよりも大きな
間隔をおいてフレキシブル配線基板88に取り付けられ
ている。そのため、第2の中継コネクタ90a、90b
をそれぞれ第1の中継コネクタ66a、66bに接続し
た際、フレキシブル配線基板88の内、第2の中継コネ
クタ90a、90b間に位置した部分88aは撓んだ状
態となっている。
【0079】また、コネクタ設置面82には、カバー開
閉部材92が配置されている。カバー開閉部材92は、
コンピュータ1のカバーユニット21を開閉するための
もので、第2の拡張コネクタ87の一側に隣接して設け
られている。カバー開閉部材92は、図5および図6に
示すように、板状をなす押圧片93と、この押圧片93
から後方へ延出した軸部94とを備えている。押圧片9
3は、カバー開閉部材92は、コネクタ設置面82から
突没自在に設けられ、軸部94はアッパハウジング53
内部へ突出している。
【0080】カバー開閉部材92は、軸部94に巻装さ
れたスプリング95によりコネクタ設置面82から突出
する方向に付勢され、常時コネクタ設置面82から所定
量突出されている。押圧片93の先端部分93aは、位
置決めピン87bよりもコネクタ設置面82の前方に向
けて突出している。
【0081】押圧片93は、その先端部分93aの上下
角部に、カム面96a、96bを備えている。カム面9
6a、96bは、コネクタ設置面82の前方に進むに従
い互いに近接する方向に傾斜されている。このため、押
圧片93の先端部分93aは、カム面96a、96bの
存在により、カバーユニット21の挿入口35に挿入し
得るような先細り形状をなしている。
【0082】そして、押圧片93の先端部分93aが挿
入口35に挿入されると、カム面96a、96bが開閉
用ガイド部34a、34bのガイド面36a、36bに
摺動可能に接触し、上下のカバー23a、23bが軸部
28a、28bおよび29a、29bを支点として上下
方向に夫々逆向きに回動され、これらカバー23a、2
3bが開かれる。
【0083】一方、脱着機構98は、図13ないし図1
5に示すように、アッパハウジング53のハウジング本
体76の内面に固定された金属製のベースフレーム10
0と、このベースフレーム100に摺動自在に支持され
た金属製のスライド板102と、を備えている。ベース
フレーム100は、アッパハウジング53の全幅に亘る
長さを有する平板状の本体100aを有し、この本体1
00aは載置面81に沿うように前下がりの姿勢に傾斜
されている。
【0084】また、ベースフレーム100は、本体10
0aの左右両側縁から側方および下方に延出したアーム
部101a、101bを有し、更に、これらのアーム部
101a、101bの延出端にはスライドガイド104
a、104bが形成されている。スライドガイド104
a、104bは、アッパハウジング53の前後方向に延
びているとともに、載置面81に沿うように前下がりの
姿勢に傾斜されている。そして、これらのスライドガイ
ド104a、104bは、載置面81の両側部の下方に
位置している。
【0085】スライドガイド104a、104bの前端
部には、下向きに曲げられた支持片106が一体に形成
されているとともに、後端部は上方に折曲げられて切欠
108aを有するばね受け108をそれぞれ形成してい
る。更に、スライドガイド104a、104bには、ア
ッパハウジング53の前後方向に延びるガイド孔110
がそれぞれ形成されている。
【0086】また、ベースフレーム100の本体100
aの左右両端部には、上向きに折り曲げられたガイド壁
112a、112bが一体に形成されている。これらガ
イド壁112a、112bは、アッパハウジング53の
前後方向に延びている。各ガイド壁112a、112b
は、前後方向に延びるスライド孔114を有し、これら
スライド孔114は、載置面81に沿うように前下がり
に傾斜されている。
【0087】上記構成のベースフレーム100は、本体
100aの後端部および一対の支持片106を、アッパ
ハウジング53の内面に突設された複数のボス105に
ねじ止めすることにより、アッパハウジング53の内面
に固定されている。
【0088】一方、スライド板102はベースフレーム
100の本体100a上に設けられた平板状の本体10
2aを有している。本体102aの両側縁には、ベース
フレーム100のガイド壁112a、112bとそれぞ
れ対向した左右一対の支持壁116a、116bが立設
されている。支持壁116a、116bには、それぞれ
ガイドピン118が取り付けら、これらガイドピン11
8は、ガイド壁112a、112bのスライド孔114
にスライド可能に嵌合されている。
【0089】このため、スライド板102は、ガイドピ
ン118とスライド孔114との嵌合部分をガイドとし
て、アッパハウジング53の前後方向にスライド可能に
ベースフレーム100に支持されている。
【0090】また、スライド板102は、本体102a
の両側縁から延出しベースフレーム100のアーム部1
01a、101bの外側に沿って側方および下方に延び
た左右一対のアーム部120a、120bを有してい
る。これらのアーム部120a、120bの延出端には
ブラケット部122a、122bがそれぞれ形成されて
いる。ブラケット部122a、122bは、アッパハウ
ジング53の前後方向に延びているとともに、載置面8
1に沿うように前下がりの姿勢に傾斜されている。そし
て、ブラッケット部122a、122bは平坦な板状を
なしており、スライドガイド104a、104bの上面
に摺動可能に重ね合わされている。
【0091】各ブラケット部122a、122bには透
孔123が形成され、スライドガイド104a、104
bのガイド孔110と対向している。そして、ブラケッ
ト部122a、122bには、コンピュータ1を載置面
81に載置した時に、このコンピュータ1の筐体2に引
っ掛かる左右のフックユニット124a124bがそれ
ぞれ取り付けられている。これらのフックユニット12
4a、124bは、合成樹脂により一体成形されている
とともに、左右対称に形成されいる。そこで、以下、一
方のフックユニット124aのみについてその構成を説
明する。
【0092】図7、および図13ないし図15等に示す
ように、フックユニット124aは、後面および下面が
開口したほぼ箱状の中空のホルダ部126と、ホルダ部
126の前面126aの下部から前方へ延出した矩形板
状のベース128と、を有している。ホルダ部126の
内部には、ねじ孔の形成されたボス部130、および切
欠を有するばね受け部131が形成されている。
【0093】また、ベース128には、コンピュータ1
の嵌合穴3aと係合可能なこの発明における係合部とし
て機能する係合突起132が突設され、ホルダ部126
の前面126aと対向している。係合突起132は、コ
ンピュータ1の嵌合穴3aの円筒部4aに嵌合する円筒
部132aと、嵌合穴3aの溝部5aと嵌合する平板部
132bとを有して形成されている。
【0094】そして、フックユニット124aは、スラ
イドガイド104aのガイド孔110、およびブラケッ
ト部122aの透孔123を通してボス部130にねじ
込まれたねじ134によってブラケット部122aに固
定されている。また、ホルダ部126のばね受け131
とベースフレーム100側のばね受け108との間に
は、ガイドロッド136が架設されている。
【0095】ガイドロッド136は、その前端に円板状
のばね座136aを有し、その後端に円板状のストッパ
136bを有している。ばね座136aはばね受け13
1の切欠に係合している。また、ガイドロッド136の
後端部は、ばね受け108の切り欠き108aを前後方
向に摺動可能に貫通している。ガイドロッド136の外
周面には、復帰ばねとしての圧縮コイルばね138が装
着されている。そして、圧縮コイルばね138は、ばね
座136aとばね受け108とに当接した状態で保持さ
れ、フックユニット124aを前方に向けて付勢してい
る。したがって、フックユニット124a、124bが
ねじ止めされたスライド板102は、フックユニット1
24a、124bと共に、圧縮コイルばね138によっ
て前方に向けて付勢されている。
【0096】図7等に示すように、アッパハウジング5
3の載置面81の左右両側部には、それぞれストッパ面
84a、84bから前方へ延びる開口140a、140
bが形成されている。また、ストッパ面84a、84b
には、それぞれ開口140a、140bに連続した開口
141a、141bが形成されている。そして、フック
ユニット124a、124bのベース128は、それぞ
れ開口140a、140b内に摺動自在に配置され、載
置面81と面一に位置している。また、フックユニイッ
ト124a、124bのホルダ部126は、それぞれ開
口141a、14b内に位置し、フックユニット124
a、124bの移動に応じ、これらの開口141a、1
41bを通してストッパ面84a、84bから突没可能
となっている。
【0097】一方、図9、図11、および図13ないし
図15等に示すように、脱着機構98は、スライド板1
02を前後方向にスライドさせる操作部材としての操作
レバー144を備えている。操作レバー144は、アッ
パハウジング53の上面に形成された凹所86に収納可
能なほぼ矩形平板状のレバー本体145と、レバー本体
145の先端部両側縁から延出した一対のアーム部14
6と、を有している。これらのアーム部146の前端部
は枢軸147によりアッパハウジング53に回動自在に
支持されている。
【0098】それにより、操作レバー144は、アッパ
ハウジング53の上面85に対して所定角度起立する図
9および図14に示す解除位置と、レバー本体145が
凹所86に収容されてアッパハウジング53の上面85
と面一になる図7、図8、図15等に示す接続位置との
間を回動自在にアッパハウジング53に支持されてい
る。
【0099】図9、および図13ないし図15に示すよ
うに、操作レバー144は、トグルリンク148a、1
48bを介してスライド板102に接続されている。ト
グルリンク148a、148bは、その一端がアーム部
146の中間部に枢軸150を介して回動可能に連結さ
れているとともに、他端がガイドピン118に回動可能
に連結されている。これらのドグルリンク148a、1
48bは、アッパハウジング53の上面に形成された左
右のスリット149a、149bを通って延びている。
操作レバー144とトグルリンク148a、148bと
の連結部である枢軸150は、操作レバー144とアッ
パハウジング53との連結部である枢軸147よりも後
方に位置し、操作レバー144の回動範囲は、トグルリ
ンク148a、148bによって定められている。
【0100】すなわち、操作レバー144を解除位置に
向かって上向きに回動させると、図14に示すように、
操作レバー144とトグルリンク148a、148bと
の連結部が上方に移動しつつ前方に引き寄せられる。こ
のため、トグルリンク148a、148bの起立角度が
大きくなり、ガイドピン118がスライド孔114に沿
って前方に移動する。操作レバー144の上方への回動
は、ガイドピン118がスライド孔114の前端に達し
た時点で停止され、この時、操作レバー144は起立角
度が最大となり解除位置をとる。
【0101】また、図15に示すように、操作レバー1
44を接続位置に向けて下向きに回動させると、操作レ
バー144とトグルリンク148a、148bとの連結
部が下方に移動しつつ後方に押し出され、トグルリンク
148a、148bはスライド板102と略平行となる
角度まで次第に寝かされる。このため、ガイドピン11
8がスライド孔114に沿って後方に移動する。そし
て、操作レバー144の下方への回動は、ガイドピン1
18がスライド孔114の後端に達した時点で停止さ
れ、この時、操作レバー142は起立角度が最小となり
アッパハウジング53の凹所86内に収容される。
【0102】一方、上述した操作レバー144の回動動
作に連動してスライド板102が前後に摺動され、これ
に応じて、スライド板102に取り付けられた一対のフ
ックユニット124a、124bも前後に摺動する。
【0103】すなわち、図9および図14に示すよう
に、操作レバー144を解除位置に回動させると、ガイ
ドピン118とともにスライド板102が前方へ移動
し、左右一対のフックユニット124a、124bも載
置面81に沿って図示の第2の位置まで前方へ移動す
る。第2の位置において、各フックユニット124a、
124bの係合突起132はコネクタ設置面82と面一
のストッパ面84a、84bから充分に離間して位置
し、また、ホルダ部126はストッパ面84a、84b
から突出し、その前面126aは第2の拡張コネクタ8
7のガイドピン87bおよびカバー開閉部材92よりも
前方に位置する。
【0104】図7、図8、図15等に示すように、操作
レバー144が接続位置に回動されると、ガイドピン1
18とともにスライド板102が後方へ移動し、左右一
対のフックユニット124a、124bも載置面81に
沿って図示の第1の位置まで後方へ移動される。第1の
位置において、各フックユニット124a、124bの
係合突起132はコネクタ設置面82と面一のストッパ
面84a、84bに隣接して位置し、また、ホルダ部1
26の前面126aはストッパ面84a、84bと面一
となる。
【0105】また、図7、図14、および図15等に示
すように、アッパハウジング53の左右前端部には、一
対の接触片152が載置面81に露出して設けられてい
る。これらの接触片152は、載置面81を貫通してア
ッパハウジング53の内面側まで延び、この内面に固定
されているとともにベースフレーム100のスライドガ
イド104a、104bにそれぞれ電気的に導通れてい
る。後述するように、載置面81に載置したコンピュー
タ1を、コネクタ設置面82に近づく方向に移動させた
際、接触片152はコンピュータ1の底面2aに露出し
た端子板7にそれぞれ電気的に接触するようになってい
る。
【0106】図8ないし図11、図14および図15に
示すように、脱着機構98の動作を検知する検知手段
は、コネクタ支持体77の凸部77aに設けられ前述し
たフォトインタラプタ73と共に検知部を構成する作動
片154と、操作レバー144のレバー本体145に設
けられ可動部として機能する押圧突起156と、を備え
ている。
【0107】詳細には、コネクタ支持体77の凸部77
aの内面には、下方に突出した筒状のガイドスリーブ1
58が形成されている。ガイドスリーブ158は、その
上端が凸部77aの上面に開口し、下端は閉塞されてい
る。このガイドスリーブ158は、ロアハウジング52
内の副回路基板70上に設けられたフォトインタラプタ
73の上方に位置している。
【0108】作動片154は、ガイドスリーブ158内
にその軸方向に沿って摺動自在に配設されたヘッド部1
54aと、このヘッド部154aから下方に向かって延
出した作動ロッド154bとを有している。作動ロッド
154bの下端部は、ガイドスリーブ158の底壁を貫
通して下方に延出している。
【0109】作動ロッド154bには圧縮コイルばね1
60が巻装され、ヘッド部154aとガイドスリーブ1
58の底面との間に介在されている。従って、作動片1
54は圧縮コイルばね160によって上方へ付勢され、
通常、ヘッド部154aが凸部77aの上面と面一にな
る被作動位置へ移動され、図示しないストッパによりこ
の被作動位置に保持されている。
【0110】一方、押圧突起156はレバー本体145
の内面から下方に向かって突設されているとともに、操
作レバー144が接続位置に回動された際に作動片15
4のヘッド部154aと当接する位置に形成されてい
る。
【0111】従って、図15に示すように、操作レバー
144が解除位置から接続位置に回動されると、押圧突
起156は作動片154のヘッド部154aに当接し、
圧縮コイルばね160の付勢力に抗して作動片154を
図示の作動位置まで下方へ押し下げる。すると、作動片
154の作動ロッド154bはガイドスリーブ158か
ら下方に突出し、フォトインタラプタ73の発光部と受
光部との間に侵入する。それにより、フォトインタラプ
タ73がオフとなり、操作レバー144が接続位置に回
動されたことが検知される。
【0112】また、操作レバー144が接続位置から解
除位置へ回動されると、図14に示すように、押圧突起
156が作動片154のヘッド部154aから離間し、
作動片154は圧縮コイルばね160により被作動位置
へ復帰される。これに応じて、作動ロッド154bがフ
ォトインタラプタ73から退避し、フォトインタラプタ
73はオンとなる。それにより、操作レバー144が解
除位置へ回動されたことが検知される。
【0113】図16は、外部拡張装置50およびコンピ
ュータ1の概略構成を示している。外部拡張装置50
は、CPU等からなりこの発明における出力手段として
機能する制御部162を備え、この制御部162にはイ
ンターフェース163を介して第2の拡張コネクタ87
が接続されているとともに、電源部164、フォトイン
タラプタ73、ポート60、61、63、コネクタ5
8、59、62、およびDC電源端子64が接続されて
いる。
【0114】コンピュータ1はCPU等からなる制御部
166を備え、この制御部166には第1の拡張コネク
タ14、キーボード9、ディスプレイユニット11等が
接続されている。また、制御部166には、警報ブザ
ー、警報ランプ等を有する警報部168がドライバ17
0を介して接続されている。
【0115】次に、コンピュータ1の機能を拡張するに
当って、このコンピュータ1を外部拡張装置50に接続
する手順について説明する。コンピュータ1の接続に先
立ち、外部拡張装置50においては、まず、操作レバー
144を解除位置に向けて回動させておく。この回動に
より、スライド板102を介して左右のフックユニット
124a、124bが第2の位置に移動され、そのホル
ダ部126はストッパ面84a、84bの開口141
a、141bから前方へ突出し載置面81上に露出され
る。
【0116】次に、図14に示すように、コンピュータ
1の後端部を載置面81およびフックユニット124
a、124bのベース128上に重ね合わせる。この
時、コンピュータ1の底面2aに設けられた嵌合穴3
a,3bに、フックユニット124a、124bの係合
突起132を嵌合させる。この場合、各係合突起132
の円筒部132aを嵌合穴3a、3bの円筒部4a、4
bに嵌合させ、平板部132bを嵌合穴の溝部5a、5
bに嵌合させる。
【0117】これら嵌合穴3a,3bと係合突起132
との嵌合により、載置面81およびコネクタ設置面82
に対するコンピュータ1の前後左右方向の位置合わせが
なされる。なお、この状態において、コンピュータ1の
後面2dはフックユニット124a、124bのホルダ
部前面126aに当接している。
【0118】コンピュータ1を載置面81に載置した
後、操作レバー144を接続位置に向かって下方へ回動
させる。この回動により、フックユニット124a、1
24bが第1の位置に向けてスライドされる。それによ
り、コンピュータ1はフックユニット124a、124
bと共にコネクタ設置面82に向かって移動される。
【0119】コンピュータ1の移動に伴い、コネクタ設
置面82に設けられたカバー開閉部材92の押圧片93
は、図5に示すように、コンピュータ1の後面2dに設
けられたカバーユニット21の挿入口35にその先端部
93aが挿入される。すると、先端部分93aに連なる
上下一対のカム面96a、96bが開閉用ガイド部34
a、34bのガイド面36a、36bに接触し、上下の
カバー23a、23bをねじりコイルばね32a、32
bの付勢力に抗して互いに逆向きに上下方向に回動させ
る。
【0120】そして、図6に示すように、コンピュータ
1の更なる引き込みに伴い、押圧片93はガイド面36
a、36bの間に次第に差し込まれていく。ガイド面3
6a、36bがカム面96a、96bを乗り越えた時点
で第1および第2のカバー23a、23bが全開とな
り、第1および第2のカバー23a、23bは、略水平
な姿勢でフレーム22の上下両側の格納スペース18に
入り込む。この結果、図3に示すように、コネクタ露出
口19が開かれ、このコネクタ露出口19を通じて第1
の拡張コネクタ14がコンピュータ1の後面2dに露出
される。
【0121】第1および第2のカバー23a、23bが
開かれた後、第1および第2の拡張コネクタ14、87
の接続に先立って、第2の拡張コネクタ側の位置決めピ
ン87bが第1の拡張コネクタ側の位置決め穴16a,
16bに嵌合される。この嵌合により、第1の拡張コネ
クタ14と第2の拡張コネクタ87との最終的な位置合
わせがなされる。
【0122】図15に示すように、フックユニット12
4a、124bが第1の位置までスライドされると、ホ
ルダ部126はアッパハウジング53内に格納され、そ
の前面126aはストッパ面84a、84bおよびコネ
クタ設置面82と面一に連続する。そして、この時点
で、第1の拡張コネクタ14が第2の拡張コネクタ87
に嵌合し、これら第1および第2の拡張コネクタ14、
87を介してコンピュータ1と外部拡張装置50とが電
気的に接続される。
【0123】第1の拡張コネクタ14と第2の拡張コネ
クタ110とが嵌合される時点では、既に位置決めピン
87bと位置決め穴16a、16bとの嵌合によって、
第1および第2の拡張コネクタ14、87の位置合わせ
がなされているので、これら拡張コネクタ14、87の
嵌合が確実に行われるとともに、この嵌合部分に無理な
力が加わることもない。
【0124】また、フックユニット124a、124b
が第1の位置までスライドされ、コンピュータ1と外部
拡張装置50との接続が完了すると、載置面81の前端
の接触片152が、コンピュータ1の底面2aに露出し
たグランド用の端子片7に接触し、コンピュータ1が外
部拡張装置50に接地される。
【0125】一方、第1の拡張コネクタ14と第2の拡
張コネクタ87との接続が完了した時点で、操作レバー
144は、図15に一点鎖線で示すように、接続位置か
らのわずかに手前の接続完了位置まで回動している。こ
の接続完了位置において、操作レバー144に設けられ
た押圧突起156は、作動片154のヘッド部154a
に未だ当接せずこのヘッド部154aのすぐ上方に位置
している。
【0126】そして、第1の拡張コネクタ14と第2の
拡張コネクタ87との接続が完了後、操作レバー144
が接続完了位置を越えて接続位置まで回動されると、操
作レバー144のレバー本体145はアッパハウジング
53の凹所86内に収納され、アッパハウジング53の
上面76と面一となる。
【0127】この際、図15に示すように、操作レバー
144の押圧突起156は作動片154のヘッド部15
4aに当接し、圧縮コイルばね160の付勢力に抗して
作動片154を図示の作動位置まで押し下げる。する
と、作動片154の作動ロッド154bはガイドスリー
ブ158から下方に突出し、フォトインタラプタ73の
発光部と受光部との間に侵入する。それにより、フォト
インタラプタ73はオフとなり、オフ信号を制御部16
2へ出力する。制御部162は、フォトインタラプタ7
3からのオフ信号により、操作レバー144が接続位置
に回動されたこと、および第2の拡張コネクタ87にコ
ンピュータ1の第1の拡張コネクタ14が接続されたこ
とを検知する。
【0128】以上のようにしてコンピュータ1を外部拡
張装置50に接続することにより、コンピュータ1に各
種のポート60、61、63、コネクタ58、59、6
2、DC電源端子64、音声入出力端子71a、71b
が増設される。そして、これらのポート、コネクタ、端
子に、プリンタ、HDD等の複数の周辺機器を接続する
ことにより、複数の周辺機器を一度にコンピュータ1に
接続することが可能となる。
【0129】一方、コンピュータ1を外部拡張装置50
から取り外すには、操作レバー144を接続位置から解
除位置に向けて上向きに回動させる。この回動により、
スライド板102が前方に向けてスライドされ、フック
ユニット124a、124bが第2の位置に押し出され
る。それにより、コンピュータ1は、フックユニット1
24a、124bの係合突起132およびホルダ部12
6の前面126aによってコネクタ設置面82から遠ざ
かる方向に移動され、第1の拡張コネクタ14と第2の
拡張コネクタ87との接続が解除される。そして、この
状態で、コンピュータ1を外部拡張装置50から取り外
すことが可能となる。
【0130】第1および第2の拡張コネクタ14、87
の接続解除に引き続いて、カバー開閉部材92の押圧片
93がカバーユニット21の開閉用ガイド部34a、3
4bの間から引き出される。それにより、第1および第
2のカバー23a、23bは、ねじりコイルばね32
a、32bによって閉塞位置に回動され、コンピュータ
1のコネクタ露出口19を閉じるとともに第1の拡張コ
ネクタ14を覆い隠す。
【0131】コンピュータ1が外部拡張装置50に接続
されているとともに電源がオンとなっている状態におい
て、操作レバー144が図15に示す接続位置から解除
位置へ向かって回動され接続完了位置へ至ると、操作レ
バー144の押圧突起156が作動片154のヘッド部
154aから離間し、作動片154は圧縮コイルばね1
60により図14に示す被作動位置へ復帰される。これ
に応じて、作動ロッド154bがフォトインタラプタ7
3から退避し、フォトインタラプタ73はオンとなって
オン信号を制御部162へ出力する。
【0132】それにより、この発明における出力手段と
して機能する制御部162は、オン信号に基づき、操作
レバー144が接続位置から解除位置に向かって回動さ
れたこと、つまり、コンピュータ1の接続解除動作が開
始されたことを検知し、警告信号を出力する。この警告
信号は、インターフェース163、第2の拡張コネクタ
87、第1の拡張コネクタ14を介してコンピュータ1
の制御部166へ送られる。警告信号に応じて、制御部
166はドライバ170を駆動して警報ブザー、警報ラ
ンプ等の警報部168を作動させ、コンピュータ1の接
続解除動作が開始されたことをオペレータに警告する。
同時に、制御部166は、実行中のプログラムあるいは
データ等の保存をユーザに指示するための警告メッセー
ジをディスプレイユニット11に表示する。
【0133】従って、コンピュータ1の動作中に誤って
操作レバー144が解除位置に向かって回動された場合
でも、操作レバー144が接続完了位置まで回動した時
点でオペレータに警告し、オペレータの注意を促すこと
ができる。ここで、第1の拡張コネクタ14と第2の拡
張コネクタ87との間の接続解除動作は、実際には、操
作レバー144が接続完了位置から解除位置へ回動する
間に行なわれる。そのため、オペレータは、上述した警
告がなされた時点で、つまり、操作レバー144が接続
完了位置まで回動した時点で、操作レバー144の回動
操作を停止することにより、第1および第2の拡張コネ
クタ14、87は接続状態に維持されている。
【0134】その結果、コンピュータ1の使用中に誤っ
て操作レバー144を回動してコンピュータ1と外部拡
張装置50との接続を解除してしまうことを防止でき、
処理データの消滅、誤動作の発生等を未然に防止するこ
とができる。
【0135】図7ないし図10、および図17等に示す
ように、外部拡張装置50は、ロアハウジング52内の
後端部左右に設けられた第1および第2のカード収納部
172a、172bを備えている。そして、第1および
第2のカード収納部172a、172bはロアハウジン
グ52の左右の側面55c、55dに開口した挿入口を
有しているとともに、それぞれ、カード状電子部品とし
て、例えばPCMCIA規格のICカードを収納に形成
されている。なお、第1および第2のカード収納部17
2a、172bは同一の構成を有していることから、第
2のカード収納部172bを代表してその構成を説明す
る。
【0136】図10、図17、および図18に示すよう
に、第2のカード収納部172bは、主回路基板56の
右側部に形成されてロアハウジング52の幅方向に延び
る矩形状の切欠174と、切欠174を覆うように主回
路基板56の下面に固定された矩形状の下カバー175
と、切欠174を覆うように主回路基板56の上面に取
り付けられた矩形状のカバー176とによって規定され
ている。下カバー175の両側縁部は上方に折曲げら
れ、切欠174の両側縁に沿ってロアハウジング52の
幅方向に延びた一対のガイド壁175aを形成してい
る。
【0137】第2のカード収納部172bは、一対のガ
イド壁175aを有する下カバー175によって規定さ
れて主回路基板56の下面側に位置した偏平な矩形状の
第1の収納部178aと、上カバー176によって規定
され主回路基板56の上面側に位置した偏平な矩形状の
第2の収納部178bと、を有している。第1の収納部
178aは第2の収納部178bよりも幅広に形成され
ているとともに、切欠174を通して第2の収納部17
8bに連通している。第1の収納部178aの奥端に
は、主回路基板56の下面に固定されたコネクタ179
が配設されている。
【0138】また、第2のカード収納部172bは、ロ
アハウジング52の側面55dに開口した矩形状の挿入
口180を有し、この挿入口180には、挿入口を開閉
する蓋182が設けられている。この蓋182は、挿入
口180の厚さ方向に沿って上下に二分された第1の蓋
部材182aおよび第2の蓋部材182bによって構成
されている。
【0139】第1および第2の蓋部材182a、182
bの各々は、挿入口180を上下に二分した形状とほぼ
等しい細長い長方形の平板で形成されている。第1の蓋
部材182aは、その両側縁の下端にそれぞれ突設され
た一対の枢軸184aと、その両側縁の上端部にそれぞ
れ突設された一対のストッパ185aと、下縁の中央部
に形成されたばね受け部186aと、を有し、合成樹脂
により一体に形成されている。
【0140】そして、第1の蓋部材182aの枢軸18
4aは、挿入口180の内側においてロアハウジング5
2の側面55dに形成され挿入口180の両側端部下端
の近傍に位置した一対の第1の軸受部188aに回動自
在に支持されている。それにより、第1の蓋部材182
aは、挿入口180の下半分を閉塞する閉塞位置と、挿
入口180の内側に回動して挿入口180の下半分を開
放する開放位置との間を回動自在となっている。また、
通常、第1の蓋部材182aは、ばね受け部186aに
取付けられたねじりばね189aにより閉塞位置に保持
されている。
【0141】同様に、第2の蓋部材182aは、その両
側縁の上端にそれぞれ突設された一対の枢軸184b
と、その両側縁の下端部にそれぞれ突設された一対のス
トッパ185bと、上縁の中央部に形成されたばね受け
部186bと、を有し、合成樹脂により一体に形成され
ている。
【0142】そして、第2の蓋部材182bの枢軸18
4bは、挿入口180の内側においてロアハウジング5
2の側面55dに形成され挿入口180の両側端部上端
の近傍に位置した一対の第2の軸受部188bに回動自
在に支持されている。それにより、第1の蓋部材182
aは、挿入口180の上半分を閉塞する閉塞位置と、挿
入口180の内側に回動して挿入口180の上半分を開
放する開放位置との間を回動自在となっている。また、
通常、第2の蓋部材182bは、ばね受け部186bに
取付けられたねじりばね189bにより閉塞位置に保持
されている。
【0143】閉塞位置において、第1および第2の蓋部
材182a、182bは互いに突き合わされて面一に連
続するとともに、ロアハウジング52の側面55dと面
一に連続する。また、開放位置において、第1および第
2の蓋部材182a、182bは挿入口180の内側に
収納され、それぞれ側面55dに対してほぼ垂直に位置
するとともに、挿入口180を間に挟んで平行に対向す
る。
【0144】上記構成の第2のカード収納部172b
は、2種類の厚さのICカードを選択的に収納すること
ができる。すなわち、第1の収納部178aは、PCM
CIA規格の比較的薄いタイプ1およびタイプ2のIC
カードを収納可能な大きさおよび厚さに形成されてい
る。また、第1および第2の収納部178a、178b
を合わせた場合、これらの収納部は、タイプ1およびタ
イプ2のICカードに対して約2倍の厚さを有するPC
MCIA規格のタイプ3のICカードを収納可能な大き
さおよび厚さに形成されている。
【0145】図20に示すように、タイプ1のICカー
ドとして、例えば、ファックスモデムカード192を第
2のカード収納部172bに装着する場合、カード19
2の挿入端を第1の蓋部材182aに対向させた状態
で、カード192を第1の収納部178aに挿入する。
すると、第1の蓋部材182aはカード192に押圧さ
れ、ねじりばね189aの付勢力に抗して閉塞位置まで
挿入口180の内側へ回動され、挿入口180の下半分
を開放する。
【0146】ファックスモデムカード192を更に押し
込むと、このカード192はガイド壁175aに沿って
摺動しながら第1の収納部178a内に収納される。そ
して、カード192は、その挿入端に設けられた図示し
ないコネクタが第1の収納部178a内に設けられたコ
ネクタ179に接続され、第1の収納部178a内に保
持される。従って、ファックスモデムカード192は、
外部拡張装置50を介してコンピュータ1に接続され、
コンピュータ1にファックス送信機能を持たせることが
できる。
【0147】この場合、第2の蓋部材182bは閉塞位
置に保持され、挿入口180の上半分を閉じている。従
って、ファックスモデムカード192を第1の収納部1
78aに収納した状態において、挿入口180はカード
192の後端部および第2の蓋部材182bによって閉
塞された状態に保持されている。
【0148】一方、図21に示すように、タイプ3のI
Cカードとして、例えば、ハードディスクドライブ(以
下HDDと称する)193を第2のカード収納部172
bに装着する場合、HDD193の挿入端を第1および
第2の蓋部材182a、182bに対向させた状態で、
HDD193を挿入口180に挿入する。
【0149】ここで、HDD193は、その下半部がタ
イプ1、2と同一の幅に形成され、上半部は幅が狭く形
成されている。そして、HDD193の挿入に伴い、第
1および第2の蓋部材182a、182bはHDD19
3に押圧され、それぞれねじりばね189a、189b
の付勢力に抗して閉塞位置まで挿入口180の内側へ回
動され、挿入口180全体を開放する。
【0150】HDD193を更に押し込むと、HDD1
93の下半部はガイド壁175aに沿って摺動しながら
第1の収納部178a内に収納され、上半部は第2の収
納部178bに収納される。そして、HDD193は、
下半部の挿入端に設けられた図示しないコネクタが第1
の収納部178a内に設けられたコネクタ179に接続
され、第1および第2の収納部178a、178b内に
保持される。従って、HDD193は、外部拡張装置5
0を介してコンピュータ1に接続され、コンピュータ1
にメモリ容量を増大させることができる。
【0151】HDD193を第1および第2の収納部1
78a、178bに収納した状態において、挿入口18
0はHDD193の後端部によって閉塞された状態に保
持されている。
【0152】なお、カード192あるいはHDD193
を第2のカード収納部172bからイジェクトする場合
には、挿入口180の側方に設けられたイジェクトボタ
ン194を押し込むことにより、図示しないイジェクト
機構によってイジェクトされる。
【0153】以上のように構成された外部拡張装置50
によれば、コンピュータ1が接続されている状態におい
て、操作レバー144が接続位置から解除位置へ向かっ
て回動された場合、この回動動作は、検知部としてのフ
ォトインタラプタ73および作動片154、被検知部と
しての押圧突起156によって検出される。そして、こ
れらの検知手段によって操作レバー144の回動動作が
検出されると、制御部162は、コンピュータ1の警報
部168およびディスプレイユニット11を作動させる
ための警告信号をコンピュータ1に出力する。従って、
コンピュータ1の接続解除動作が開始されたことを警報
部168およびディスプレイユニット11によってオペ
レータに警告することができ、その結果、コンピュータ
1の使用中に誤って操作レバー144を回動してコンピ
ュータ1と外部拡張装置50との接続を解除してしまう
ことを防止でき、処理データの消滅、誤動作の発生等を
未然に防止することができる。
【0154】なお、操作レバー144の回動動作を検知
する検知手段は、フォトインタラプタ73、作動片15
4等の組合せに限らず、他の種々のセンサ、検出スイッ
チ等を用いることができる。例えば、フォトインタラプ
タ73および作動片154に代わってアッパハウジング
52にマイクロスイッチを設け、このマイクロスイッチ
を操作レバー144の押圧突起156により作動させる
ようにしてもよく、この場合においても上記と同様の作
用効果を得ることができる。
【0155】また、上述した外部拡張装置によれば、第
2の拡張コネクタ87から延出したフレキシブル配線基
板88の延出端部に取り付けられた一対の第2の中継コ
ネクタ90a、90bは、主回路基板56上に設けられ
た一対の第1の中継コネクタ66a、66b間の間隔L
よりも大きな間隔をもってフレキシブル配線基板88に
取り付けられている。そのため、第2の中継コネクタ9
0a、90bをそれぞれ第1の中継コネクタ66a、6
6bに接続する際、フレキシブル配線基板88の内、第
2の中継コネクタ90a、90b間に位置した部分88
aを撓ませることにより、第2の中継コネクタ90a、
90b間の間隔を第1の中継コネクタ66a、66b間
の間隔Lに容易に一致させることができる。
【0156】その結果、外部拡張装置の組立時、第2の
中継コネクタ90a、90bの取付け位置に多少の誤差
が存在している場合でも、これらの中継コネクタを第1
の中継コネクタ66a、66bに対して容易に接続する
ことができる。従って、外部拡張装置の組立性を向上さ
せることが可能となる。
【0157】また、上記構成の外部拡張装置によれば、
第1および第2のカード収納部172a、172bの挿
入口180を開閉する蓋182は、挿入口180の厚さ
方向に二分された第1および第2の蓋部材182a、1
82bによって構成されている。そして、各カード収納
部172a、172bに比較的薄いカード状電子部品を
収納する際には、第1の蓋部材182aのみが開放さ
れ、第2の蓋部材182bは閉塞位置に保持される。そ
のため、比較的薄いカード状電子部品を装着した状態に
おいても、挿入口180は第2の蓋部材182bおよび
カード状電子部品の後端によって閉塞状態に維持され、
挿入口180からのゴミ、異物等の侵入を確実に防止す
ることができる。
【0158】また、蓋182が第1および第2の蓋部材
182a、182bに二分されている場合、蓋を一枚の
板にて構成した場合に比べて、個々の蓋部材がコンパク
トとなる。そのため、閉塞位置に回動したこれらの蓋部
材を収納するための収納スペースが小さくてすみ、外部
拡張装置全体の小型化に貢献することができる。
【0159】図22ないし図24は、この発明の第2の
実施例に係る外部拡張装置50を示している。この外部
拡張装置50は、AC駆動方式のポータブルコンピュー
タ1を接続可能に構成されいる点で上記第1の実施例と
相違している。なお、第1の実施例と同一の部分には同
一の参照符号を付してその説明を省略し、第1の実施例
と異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0160】まず、AC駆動方式のポータブルコンピュ
ータ1について説明すると、図25に示すように、この
コンピュータ1はその後面2dに設けられたAC電源ソ
ケット200を備えている。また、コンピュータ1の底
面2aに形成された一対の嵌合穴3a、3bは、上述し
たDC駆動方式のパーソナルコンピュータ1の嵌合穴と
形状が相違している。
【0161】つまり、嵌合穴3a、3bは、それぞれ円
筒部4a、4bと、溝部5a、5bとを備えて構成さ
れ、溝部5a、5bは円筒部4a、4bから筐体2の前
方へ向かって延出している。
【0162】一方、図22ないし図24に示すように、
外部拡張装置50は、アッパハウジング53のコネクタ
載置面82に突設して取り付けられたAC電源コネクタ
としてのAC電源プラグ202を備え、このAC電源プ
ラグ202は、カバー開閉部材92の側方に配置されて
いる。AC電源プラグ202はコンピュータ1のAC電
源ソケット200に接続可能に形成されているととも
に、リード線203を介してロアハウジング52内の主
回路基板に接続されている。
【0163】また、ロアハウジング52内の副回路基板
70には装置側AC電源ソケット204が取付けられて
いる。この装置側AC電源ソケット204は、ロアハウ
ジング52の後面に形成された開口206を通して後方
に露出しているとともに、副回路基板70、主回路基
板、リード線203を介してAC電源プラグ202に電
気的に接続されている。
【0164】左右一対のフックユニット124a、12
4bに設けられた係合突起132は、コンピュータ1の
嵌合穴3a、3bに併せて形状が変更されている。つま
り、各係合突起132は、円筒部132aと円筒部13
2aから前方へ突出した平板部132bを有し、AC駆
動方式のコンピュータ1の嵌合穴3a、3bのみに嵌合
可能に形成されている。
【0165】以上のように構成された外部拡張装置50
において、コンピュータ1を外部拡張装置50に接続す
る場合には、予め操作レバー144を解除位置に向けて
回動させ、左右のフックユニット124a、124bを
第2の位置に移動しておく。次に、コンピュータ1の後
端部を載置面81およびフックユニット124a、12
4bに重ね合わせ、コンピュータ1の底面2aの嵌合穴
3a,3bにフックユニット124a、124bの係合
突起132を嵌合させる。
【0166】続いて、操作レバー144を接続位置に向
かって下方へ回動させ、フックユニット124a、12
4bを第1の位置に向けてスライドさせる。それによ
り、コンピュータ1はフックユニット124a、124
bと共にコネクタ設置面82に向かって移動される。
【0167】そして、コンピュータ1と共に、フックユ
ニット124a、124bが第1の位置まで移動される
と、コンピュータ1の第1の拡張コネクタ14が外部拡
張装置50の第2の拡張コネクタ87に嵌合し、これら
第1および第2の拡張コネクタ14、87を介してコン
ピュータ1と外部拡張装置50とが電気的に接続され
る。同時に、コンピュータ1のAC電源ソケット200
に外部拡張装置50のAC電源プラグ202が嵌合す
る。それにより、AC電源ソケット200は、AC電源
プラグ202、リード線203、主回路基板、および副
回路基板70を介して外部拡張装置50のAC電源ソケ
ット206に電気的に接続される。
【0168】従って、AC電源ソケット206に図示し
ないAC給電コネクタとしてのAC給電プラグを嵌合す
ることにより、外部拡張装置50を介してコンピュータ
1へAC電流の供給が可能となる。
【0169】コンピュータ1を外部拡張装置50から取
り外す場合には、操作レバー144を接続位置から解除
位置に向けて上向きに回動させ、コンピュータ1ととも
に、フックユニット124a、124bを第2の位置に
押し出す。それにより、第1の拡張コネクタ14と第2
の拡張コネクタ87との接続が解除されるととに、AC
電源ソケット200とAC電源プラグ202との接続が
解除され、コンピュータ1の取り外しが可能となる。
【0170】以上のように構成された第2の実施例に係
る外部拡張装置によれば、前述した第1の実施例と同様
な作用効果を得ることができるとともに、AC電源プラ
グ202およびAC電源ソケット206を備えて構成さ
れているため、AC駆動方式のポータブルコンピュータ
1を接続してその機能を拡張することができる。
【0171】また、係合部としてのフックユニット12
4a、124bの係合突起132は、AC駆動方式のコ
ンピュータ1に設けられた嵌合穴3a、3bの形状に合
わせて形成され、これらの嵌合穴3a、3bにのみ係合
可能となっている。そのため、機種の異なるコンピュー
タ、例えば、前述したDC駆動方式のコンピュータを外
部拡張装置50に接続しようとした場合でも、コンピュ
ータ側の嵌合穴を上記係合突起132に係合させること
ができず、機種の異なるコンピュータを誤って外部拡張
装置に接続することを防止できる。
【0172】その結果、機種の異なるコンピュータを誤
って接続した場合に生じるような、第1および第2の拡
張コネクタの損傷、AC電源プラグ202の損傷等の発
生を確実に防止することができる。
【0173】なお、第2の実施例において、コンピュー
タ側の嵌合穴および外部拡張装置の係合突起の形状は、
DC駆動方式のコンピュータ等、他の機種の嵌合穴形状
および他の機種用外部拡張装置の係合突起形状と相違し
ていればよく、上述した円筒部と平板部との組み合わせ
に限らず、種々の他の形状とすることがきでる。
【0174】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、操作部材の移動を検知して操作部材による接続解除
動作が開始された場合には警告信号を電子機器へ出力す
る構成としたことから、電子機器が不用意に外さること
を防止でき安全性に優れた外部拡張装置を提供すること
ができる。
【0175】また、この発明によれば、電子機器側のA
C電源ソケットに接続可能なAC電源コネクタとこのA
C電源コネクタに接続された装置側AC電源ソケットと
を設けることにより、AC駆動方式の電子機器の機能を
拡張可能な外部拡張装置を提供することができる。
【0176】更に、この発明によれば、係合部の形状を
適応する機種に合わせて変更することにより、機種の異
なる電子機器の誤った接続を防止することのできる外部
拡張装置を提供することができる。
【0177】また、この発明によれば、カード収納部の
挿入口を開閉する蓋を二分割された第1および第2の蓋
部材で構成することにより、複数種類のカード状電子部
品を装着可能であるとともに、挿入口からのゴミ、異物
等の侵入を防止でき、かつ、小型化を押し進める上でも
好都合な外部拡張装置を提供することができる。
【0178】更に、この発明によれば、第1の中継コネ
クタ間の間隔に対して、第2の中継コネクタ間の間隔を
広く設定することにより、組立性に優れた外部拡張装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る外部拡張装置に接続されるポー
タブルコンピュータの一例を示す斜視図。
【図2】上記ポータブルコンピュータの後部低面側を示
す斜視図。
【図3】上記ポータブルコンピュータの後面に設けられ
た第1の拡張コネクタ部分を拡大して示す正面図。
【図4】上記第1の拡張コネクタ部分の断面図。
【図5】上記第1の拡張コネクタの開閉カバーにカバー
開閉部材の先端部を挿入した状態を示す図4に対応の断
面図。
【図6】上記開閉カバーが開放された状態を示す図4に
対応の断面図。
【図7】この発明の第1の実施例に係る外部拡張装置を
示す斜視図。
【図8】パーソナルコンピュータを接続した状態におけ
る上記外部拡張装置を背面側から見た斜視図。
【図9】操作レバーが解除位置に回動された状態におけ
る上記外部拡張装置を背面側から見た斜視図。
【図10】上記外部拡張装置の分解斜視図。
【図11】上記外部拡張装置のアッパハウジングの分解
斜視図。
【図12】上記外部拡張装置の第2の拡張コネクタ部分
を拡大して示す分解斜視図。
【図13】上記外部拡張装置の脱着機能を示す斜視図。
【図14】上記操作レバーが解除位置に回動された状態
における上記外部拡張装置の断面図。
【図15】上記操作レバーが接続位置に回動された状態
における上記外部拡張装置の断面図。
【図16】上記外部拡張装置および上記ポータブルコン
ピュータの構成を概略的に示すブロック図。
【図17】上記外部拡張装置のカード収納部を拡大して
示す斜視図。
【図18】上記カード収納部の断面図。
【図19】上記カード収納部の挿入口を開閉する蓋を分
解して示す斜視図。
【図20】タイプ1のカードが挿入された状態における
上記カード収納部の斜視図。
【図21】タイプ3のカードが挿入された状態における
上記カード収納部の斜視図。
【図22】この発明の第2の実施例に係る外部拡張装置
を示す斜視図。
【図23】上記第2の実施例に係る外部拡張装置を背面
側から見た斜視図。
【図24】上記第2の実施例に係る外部拡張装置を一部
破断して示す側面図。
【図25】上記第2の実施例に係る外部拡張装置に接続
されるポータブルコンピュータの後部底面側を示す斜視
図。
【符号の説明】 1…ポータブルコンピュータ、 3a、3b…嵌合穴、
14…第1の拡張コネクタ、 50…外部拡張装置、
51…ハウジング、52…ロアハウジング、 53…ア
ッパハウジング、 56…主回路基板、58、59、6
2、63…コネクタ、 60、61、63…ポート、6
4…DC電源端子、 66a、66b…第1の中継コネ
クタ、70…副回路基板、 71a…音声入力端子、
71b…音声出力端子、73…フォトインタラプタ、
81…載置面、 82…コネクタ設置面、87…第2の
拡張コネクタ、 88…フレキシブル配線基板、90
a、90b…第2の中継コネクタ、 98…脱着機構、
124a、124b…フックユニット、 132…係合
突起、144…操作レバー、 154…作動片、 15
4…押圧突起、162…制御部、 172a、172b
…カード収納部、180…挿入口、 182…蓋、 1
82a…第1の蓋部材、182b…第2の蓋部材、 1
92…カード、193…HDD、200、204…AC
電源ソケット、 202…AC電源プラグ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のコネクタが設けられた機器本体を
    有する携帯型電子機器の機能を拡張する外部拡張装置に
    おいて、 上記機器本体が載置される載置面と、載置面に載置され
    た機器本体の上記第1のコネクタと対向するコネクタ設
    置面と、を有する装置本体と、 上記コネクタ設置面に取り付けられ上記第1のコネクタ
    を接続可能な第2のコネクタと、 上記コネクタ設置面に隣接する第1の位置と上記コネク
    タ設置面から離間する第2の位置との間を移動可能に上
    記載置面に設けられているとともに、上記載置面に載置
    された上記機器本体と係合可能な係合部と、 上記係合部と接続され、上記係合部を上記第1の位置に
    移動させて上記係合部に係合した機器本体の第1のコネ
    クタを上記第2のコネクタに接続させる接続位置と、上
    記係合部を上記第2の位置へ移動させて上記第1のコネ
    クタと第2のコネクタとの接続を解除する解除位置と、
    の間を移動可能に上記装置本体に設けられた操作部材
    と、 上記接続位置と解除位置との間における操作部材の移動
    を検知する検知手段と、 上記第1のコネクタが第2のコネクタに接続された状態
    で上記検知手段により上記操作部材の接続位置から解除
    位置へ移動が検出された際、上記第1および第2のコネ
    クタを介して警告信号を上記携帯型電子機器に出力する
    出力手段と、 を備えていることを特徴とする外部拡張装置。
  2. 【請求項2】 上記装置本体に設けられ、上記第2のコ
    ネクタに電気的に接続されているとともに、それぞれ他
    の電子機器を接続可能な複数の分岐接続部を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の外部拡張装置。
  3. 【請求項3】 上記検知手段は、上記操作部材に設けら
    れた被検知部と、上記装置本体に設けられ上記操作部材
    が接続位置に移動した際に上記被検知部を検知する検知
    部と、を備えていることを特徴とする請求項1または2
    に記載の外部拡張装置。
  4. 【請求項4】 第1のコネクタおよびAC電源ソケット
    が設けられた機器本体を有する携帯型電子機器の機能を
    拡張する外部拡張装置において、 上記機器本体が載置される載置面と、載置面に載置され
    た機器本体の上記第1のコネクタおよびAC電源ソケッ
    トと対向するコネクタ設置面と、を有する装置本体と、 上記コネクタ設置面に取り付けられ上記第1のコネクタ
    を接続可能な第2のコネクタおよび上記AC電源ソケッ
    トを接続可能なAC電源コネクタと、 上記装置本体に設けられ、上記第2のコネクタに電気的
    に接続されているとともに、それぞれ他の電子機器を接
    続可能な複数の分岐接続部と、 上記装置本体に設けられ、上記AC電源コネクタに電気
    的に接続されているとともにAC給電コネクタを接続可
    能な装置側AC電源ソケットと、 を備えていることを特徴とする外部拡張装置。
  5. 【請求項5】 所定形状の被係合部および第1のコネク
    タが設けられた機器本体を有する所定の携帯型電子機器
    の機能を拡張する外部拡張装置において、 上記機器本体が載置される載置面と、載置面に載置され
    た機器本体の上記第1のコネクタと対向するコネクタ設
    置面と、を有する装置本体と、 上記コネクタ設置面に取り付けられ上記第1のコネクタ
    を接続可能な第2のコネクタと、 上記コネクタ設置面に隣接する第1の位置と上記コネク
    タ設置面から離間する第2の位置との間を移動可能に上
    記載置面に設けられているとともに、上記被係合部の形
    状に対応した形状を有し、上記載置面に載置された機器
    本体の被係合部のみと係合可能に形成された係合部と、 上記係合部と接続され、上記係合部を上記第1の位置に
    移動させて上記係合部に係合した上記機器本体の第1の
    コネクタを第2のコネクタに接続させる接続位置と、上
    記係合部を上記第2の位置へ移動させて上記第1のコネ
    クタと第2のコネクタとの接続を解除する解除位置と、
    の間を移動可能に上記装置本体に設けられた操作部材
    と、 を備えていることを特徴とする外部拡張装置。
  6. 【請求項6】 第1のコネクタが設けられた機器本体を
    有する携帯型電子機器の機能を拡張する外部拡張装置に
    おいて、 上記機器本体が載置される載置面と、載置面に載置され
    た機器本体の上記第1のコネクタと対向するコネクタ設
    置面と、を有する装置本体と、 上記コネクタ設置面に取り付けられ上記第1のコネクタ
    を接続可能な第2のコネクタと、 挿入口を有して上記装置本体内に形成され、第1の厚さ
    を有する第1のカード状電子部品と上記第1の厚さより
    も厚い第2の厚さを有する第2のカード状電子部品とを
    選択的に収納可能なカード収納部と、 上記装置本体に設けられ上記挿入口を開閉する板状の蓋
    と、を備え、 上記蓋は上記挿入口の厚さ方向に分割された第1の蓋部
    材および第2の蓋部材を有し、上記第1および第2の蓋
    部材は、互いに面一に連続して挿入口を閉じる閉塞位置
    と上記挿入口を挟んで互いに対向し上記挿入口を開放す
    る開放位置との間をそれぞれ独立して回動自在に設けら
    れ、上記第1のカード状電子部品を挿入する際、上記第
    1の蓋部材が開放位置へ回動され、上記第2のカード状
    電子部品を挿入する際、上記第1および第2の蓋部材が
    開放位置へ回動されることを特徴とする外部拡張装置。
  7. 【請求項7】 第1のコネクタが設けられた機器本体を
    有する携帯型電子機器の機能を拡張する外部拡張装置に
    おいて、 上記機器本体が載置される載置面と、載置面に載置され
    た機器本体の上記第1のコネクタと対向するコネクタ設
    置面と、を有する装置本体と、 上記コネクタ設置面に取り付けられ上記第1のコネクタ
    を接続可能な第2のコネクタと、 上記装置本体内に設けられた回路基板上に設けられてい
    るとともに、それぞれ他の電子機器を接続可能な複数の
    分岐接続部と、 上記回路基板上に互いに所定の間隔をおいて設けられた
    複数の第1の中継コネクタと、 上記第2のコネクタから延出したフレキシブル配線基板
    と、 上記フレキシブル配線基板の延出端部に上記所定の間隔
    よりも大きな間隔をおいて取り付けられているとともに
    それぞれ上記第1の中継コネクタに接続され、上記回路
    基板およびフレキシブル配線基板を介して上記分岐接続
    部を第1のコネクタに電気的に接続した複数の第2の中
    継コネクタと、 を備えたことを特徴とする外部拡張装置。
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