JPH08305267A - プラント模擬装置 - Google Patents

プラント模擬装置

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JPH08305267A
JPH08305267A JP11206795A JP11206795A JPH08305267A JP H08305267 A JPH08305267 A JP H08305267A JP 11206795 A JP11206795 A JP 11206795A JP 11206795 A JP11206795 A JP 11206795A JP H08305267 A JPH08305267 A JP H08305267A
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博一 大塚
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聖子 菅原
Nobuyuki Indou
信之 因藤
Yoshinao Koizumi
慶直 小泉
Sadamu Naito
定 内藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インストラクタの負荷軽減と訓練員の訓練効
果の向上を図る。 【構成】 模擬制御盤1からの操作信号によりプラント
模擬を演算するプラント模擬部2と、インストラクタ対
話装置3からの要求に従ってプラント模擬部2に対する
条件設定等を行うインストラクタ処理部4とを有し、イ
ンストラクタ処理部4内に事故項目とその可能条件を記
憶する事故発生可能判定情報テーブル52と、プラント
模擬部2からのプラント状態を基に事故発生可能判定情
報テーブル52から発生可能事故を選択する発生可能事
故選択部53と、選択された発生可能事故を記憶する発
生可能事故記憶部54と、発生可能事故記憶部54から
事故項目を選択するマルファンクションランダム選択部
55と、選択された事故項目によりプラント模擬部2に
事故模擬を要求するマルファンクション発生処理部56
とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電プラント等のプラ
ントの運転訓練に利用されるプラント模擬装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のプラント模擬装置について図40
〜図47に基づいて説明する。
【0003】図40は、一般的なプラント模擬装置の全
体構成を示すもので、プラント模擬装置は大きく分けて
模擬制御盤1、プラント模擬部2、インストラクタ対話
装置3、インストラクタ処理部4および現場盤模擬部5
とで構成される。
【0004】模擬制御盤1は、実プラントの制御盤と同
型、同機能を有するもので、この模擬制御盤1にはプラ
ントの状態を把握するための各種ランプ、指示計、ディ
スプレイ等が設けられており、さらにプラント運転操作
を行うための各種スイッチが設けられている。
【0005】プラント模擬部2は、プラント特性演算部
6を有し、模擬制御盤1からの運転員(すなわち、シミ
ュレータ訓練における訓練員)の操作信号に応じて実プ
ラントにおける制御装置の機能の模擬演算を行い、ポン
プ、弁等の補機状態量を求め、更にプラントの物理的動
特性の模擬演算を実行し温度、圧力等のプラントプロセ
ス量を求め、その結果を模擬制御盤1上の各種ランプ、
指示計、ディスプレイへ出力しプラント状態として表示
するものである。
【0006】また、インストラクタ対話装置3は、キー
ボード、マウス等の入力装置7と、CRT等の表示装置
8で構成され、この入力装置7からのインストラクタ
(シミュレータ訓練における指導員)の指令は、インス
トラクタ処理部4に伝えられる。
【0007】インストラクタ処理部4では、入力装置7
からのインストラクタのプラント初期状態設定や模擬演
算開始/停止やトレンド表示等の指令をインストラクタ
入出力手段9により入力し、インストラクタ入出力手段
9は入力した指令をその内容に応じてインストラクタ機
能処理部10の中の事故模擬処理部11、故障模擬処理
部12、リプレイ処理部13等に伝える。これらインス
トラクタ機能処理部10は、各種処理を実行し、前記プ
ラント模擬部2に処理内容を伝えると同時に、インスト
ラクタ入出力手段9を介してインストラクタ対話装置3
の表示装置8に結果を表示する。
【0008】また、現場盤模擬部5は、実プラントにお
ける現場に設置されている制御盤、手動弁等を操作する
装置である。一般的にこれらを盤ハードで構成させると
膨大な物量となるためCRTオペレーションによる装置
とし、現場盤模擬処理部14、現場盤模擬入力装置15
および現場盤模擬表示装置16とで構成されている。こ
の装置からの訓練員による現場操作信号は、プラント模
擬部2に伝えられ、現場機器の状態量を演算し、その結
果を現場盤模擬部5上のCRT等の現場模擬表示装置1
6に表示される。
【0009】このようなプラント模擬装置において、従
来の事故模擬は、インストラクタ対話装置3の入力装置
7により入力された事故を発生させる系統と事故項目お
よび発生時刻がインストラクタ処理部4内のインストラ
クタ入出力手段9を介して、事故模擬処理部11に伝え
られ、事故模擬処理部11が発生時刻と現在時刻が一致
すると入力された事故項目に必要情報を付加し、プラン
ト模擬部2に伝えることにより事故を発生させていた。
【0010】また、従来の故障模擬設定は、図41を用
いて説明すると、故障模擬対話手段21により表示装置
8に表示される図42に示すような故障模擬設定画面を
使用して設定を行う。例えば、主蒸気系の主蒸気外側隔
離弁(A)を強制的に開くという故障模擬を発生させる
場合、まずその機器に対応する機器番号(以下PIDと
記す)を調べて、PID(ここではB21AOF003
A)を入力装置7により入力する。入力後“状態設定”
ボタンを押操作すると、故障模擬対話手段21は入力さ
れたPIDに従って故障設定情報ファイル22より設定
情報を取得し、図43に示すような故障模擬状態選択画
面を表示装置に表示する。インストラクタは、この故障
模擬状態選択画面にて故障模擬内容を選択し故障模擬状
態を設定する。設定された故障模擬内容は、再び故障模
擬設定画面で登録・実行要求を行うことにより、故障発
生手段23により故障状態テーブル24に書込まれると
ともに、プラント特性演算部6に通知される。プラント
特性演算部6は、通知された故障模擬内容により、例え
ば主蒸気外側隔離弁(A)が強制的に開いた時のプラン
ト挙動を演算し、模擬制御盤1上のランプや指示計に模
擬演算結果を反映させ、故障模擬を行っていた。
【0011】このようにして故障模擬が行われた後、故
障を起こした機器の現在状態、故障模擬状態を調べるに
は、故障模擬設定画面では確認することができないた
め、状態表示手段25によって表示装置8に表示される
図44に示すような故障模擬状態表示画面が使用されて
いた。
【0012】状態表示手段25は、故障状態テーブル2
4から故障模擬設定内容を取得し、プラント模擬部2に
よって模擬された機器の現在状態、故障模擬状態を故障
状態監視手段26から取得して図44に示すような故障
模擬状態表示画面を編集し表示装置8に表示する。この
故障模擬状態表示画面において、故障模擬状態は、PI
D・ポイント名称を色替え(実行中…赤色、登録中…緑
色など)表示することにより、その進行状況が示され、
また現在状態はリスト上に現在値を表示することにより
確認することができるようになっていた。
【0013】このように、従来では故障を発生させよう
とする場合、まず故障模擬設定画面で、PIDの入力を
行い、故障模擬状態選択画面を表示させ故障状態の設定
を行い、再び故障模擬設定画面で登録・実行要求を行っ
ていた。また、故障模擬を行った機器の状態を確認する
ために、別画面(故障模擬状態表示画面)を表示させて
いた。
【0014】また、従来のプラント模擬装置におけるプ
ラント処理部4は図45に示すよう、リプレイデータ記
憶部31、リプレイデータ保存/復元処理部32および
インストラクタ信号処理部33からなるリプレイ処理部
13を有し、このリプレイ処理部13により、前回訓練
内容の再現を可能にしていた。
【0015】すなわち、リプレイ処理部13では、通常
訓練中にプラント模擬部2から出力される運転員の操作
内容や運転に伴って刻々と変化するプラント状態をリプ
レイデータ保存/復元処理部32により入力し、リプレ
イデータ記憶部31に保存する。そして、リプレイ時に
は、リプレイデータ保存/復元処理部32によりリプレ
イデータ記憶部31内の情報を読み込み、それらの情報
に基づいて上記運転員の操作内容とプラント状態をプラ
ント模擬部2へ出力し、プラント模擬部2がインストラ
クタ信号処理部33を介して送られるインストラクタか
らの模擬演算開始/停止の要求信号に基づいて模擬演算
を行うことにより、前回訓練内容の再現を行っていた。
なお、図45中の符号34は、模擬制御盤1とプラント
模擬部2とのデータの入出力を行う模擬制御盤入出力装
置である。
【0016】また、従来のCRTオペレーションによる
現場盤模擬部5は、図46に示すように、現場盤の操作
や画面選択を行う現場盤模擬入力装置15と、現場盤模
擬入力装置15からの現場盤入力信号に基づいて画面選
択信号および現場盤の操作信号を出力する現場盤模擬入
力処理部41と、現場盤模擬入力処理部41からの画面
選択信号に基づいて現場盤画面データベース42から表
示する現場盤画面データを選択する現場盤画面選択手段
43と、現場盤画面選択手段43により選択された現場
盤画面データにプラント模擬部2より演算されたプロセ
ス値を設定した現場盤表示画面データを表示処理する現
場盤画面表示処理部44と、現場盤画面表示処理部44
から出力された現場盤表示画面データを表示する現場盤
模擬表示装置16から構成されている。
【0017】現場盤表示画面の一例を図47に示す。こ
の図は、プラントのある系統を示し、図中の操作器シン
ボルを選択することにより、その操作器の操作入力画面
G1が表示され、この操作入力画面G1に従って操作す
ることにより現場盤の操作を行うことができるようにな
っている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来のプラント模擬装
置においては、以下に示すような問題があった。
【0019】(1)訓練員がインストラクタの替わりに
事故発生等のプラント模擬装置を運用しなければならな
いコンパクトシミュレータや運転班員で訓練を行うチー
ム訓練では、訓練員が自ら事故発生を設定しつつ対応訓
練を行うため、予めその事故要因を知る得ることにな
り、事故対応訓練で不要な予備知識を備えることになり
十分な事故対応訓練ができなかった。
【0020】(2)故障模擬を発生させるために、故障
模擬の設定や故障状態の監視など複数枚の画面を表示さ
せ操作する必要があり、このため故障模擬の発生に時間
がかかり、また、画面上での入力操作が面倒であった。
【0021】(3)リプレイ処理においては、リプレイ
の中で訓練員の行った運転操作によるプラント挙動を自
動的に模擬制御盤上に再現しても、リプレイ要求を行っ
たオペレータからはどのタイミングでどの機器を操作し
ているのか素早く、十分な判断を下すことができず、リ
プレイの中で運転操作を行った訓練員に対するインスト
ラクタの運転指導が十分に行えないため、効果的な訓練
が行えないという問題があった。
【0022】(4)従来の盤レスの現場盤操作模擬にお
いて、現場盤模擬画面を表示する表示装置、現場盤操作
の入力装置およびその操作環境は、実際の現場盤の操作
環境と大きな隔たりがあり、現場盤操作技能を養うため
には不十分な環境であった。
【0023】(5)従来の現場盤模擬部は、どの現場操
作盤においても常時操作が可能であったため、現場が閉
鎖された場合、その現場操作盤が操作できない状況を模
擬することができなかった。
【0024】本発明は、上記各問題を解決しインストラ
クタに対しての負荷軽減を行い、訓練員に対し訓練効果
の高いプラント模擬装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、上記
(1)〜(5)の従来技術の問題点を解決するために、
訓練員からの要求・指令を入力し模擬プラント状態を出
力する運転操作用の模擬制御盤と、インストラクタから
の要求・指令を入力するインストラクタ対話装置と、模
擬制御盤、インストラクタ対話装置および現場盤模擬入
出力装置を介して入力される情報に基づいてプラント挙
動を模擬演算するプラント特性演算手段とを備えたプラ
ント模擬装置において、インストラクタ対話装置を介し
て入力されるインストラクタの事故模擬要求により、プ
ラント特性演算手段からのプラント状態にて発生可能な
事故を選出し、事故発生要求時刻となったとき選出され
た発生可能事故の中から1つをランダムに選択してプラ
ント特性演算手段に通知し模擬すべき事故を発生させる
事故模擬処理手段と、インストラクタ対話装置を介して
入力されるインストラクタの要求により、プラントの系
統画面をインストラクタ対話装置に表示し、この系統画
面からの機器選択によりプラント特性演算手段に対する
当該機器の故障発生要求を可能にするとともにプラント
特性演算手段からのプラント状態および発生した故障状
態を系統画面に表示する故障模擬処理手段と、通常の訓
練時にはインストラクタ対話装置から入力される設定情
報および模擬制御盤から入力される操作情報を運転訓練
情報として時系列に保存し、インストラクタのリプレイ
要求により保存された運転訓練情報に基づいてプラント
挙動を模擬制御盤上に再現するリプレイ処理手段と、こ
のリプレイ処理手段と連動して、通常の訓練時には操作
情報に対応して通報すべき通報情報を時系列に保存し、
インストラクタのリプレイ要求により、時系列に保存さ
れた通報情報を再現した運転時刻に従って通報出力装置
に出力し、再現される操作タイミングと同調してその操
作内容を通報するリプレイ通報情報処理手段と、現場盤
模擬入出力装置から操作可能な現場操作器についてイン
ストラクタ対話装置を介して入力される模擬入力許可ま
たは不許可の要求を受付ける現場盤模擬入力許可/不許
可要求手段と、この現場盤模擬入力許可/不許可要求手
段が受付けた要求を判定して判定結果を現場盤模擬入出
力装置に表示するとともに、判定結果に応じて現場盤模
擬入出力装置による対応する現場操作器の操作を許可ま
たは不許可とする現場盤模擬入力許可判定手段と、現場
盤模擬入出力装置を介して入力される現場操作画面の表
示要求により対応する現場操作画面を現場盤模擬入出力
装置に表示し、この現場操作画面を表示する現場盤模擬
入出力装置を介して入力される操作信号をプラント特性
演算手段に送信する現場盤模擬処理手段と、現場盤模擬
入出力装置を介して入力される現場操作画面の表示要求
により対応する現場のイメージデータを選択し、この現
場イメージにプラント状態によって表示形態が異なる操
作器イメージが含まれるときプラント特性演算手段から
出力されるプラント状態に応じて操作器イメージデータ
を選択して現場のイメージデータと合成しイメージ表示
器に現場の状況を表示する現場イメージ表示処理手段と
を備えたことを特徴とする。
【0026】また本発明は、上記(1)の従来技術の問
題点を解決するために、訓練員からの要求・指令を入力
し模擬プラント状態を出力する運転操作用の模擬制御盤
と、インストラクタからの要求・指令を入力するインス
トラクタ対話装置と、模擬制御盤およびインストラクタ
対話装置を介して入力される情報に基づいてプラント挙
動を模擬演算するプラント特性演算手段とを備えたプラ
ント模擬装置において、インストラクタ対話装置を介し
て入力されるインストラクタの事故模擬要求により、プ
ラント特性演算手段からのプラント状態にて発生可能な
事故を選出し、事故発生要求時刻となったとき選出され
た発生可能事故の中から1つをランダムに選択してプラ
ント特性演算手段に通知し模擬すべき事故を発生させる
事故模擬処理手段を備えたことを特徴とする。
【0027】また本発明は、上記事故模擬処理手段が、
事故項目ごとに事故可能条件となるプラント状態を記憶
する事故発生可能判定情報記憶手段と、プラント特性演
算手段からのプラント状態に基づいて事故発生可能判定
情報記憶手段から発生可能な事故項目を選択する発生可
能事故選択手段と、この発生可能事故選択手段によって
選択された事故項目を記憶する発生可能事故記憶手段
と、インストラクタ対話装置から事故発生時刻および事
故を発生させる系統を指定した事故模擬要求を受取り、
事故発生時刻となったとき発生可能事故記憶手段から該
当する系統の事故項目を抜き出し、その中からランダム
に事故項目をひとつ選択するマルファンクションランダ
ム選択手段と、このマルファンクションランダム選択手
段によって選択された事故項目に基づいてプラント特性
演算手段に対して事故模擬発生要求を行うマルファンク
ション発生処理手段とを具備することを特徴とする。
【0028】また本発明は、上記(2)の従来技術の問
題点を解決するために、訓練員からの要求・指令を入力
し模擬プラント状態を出力する運転操作用の模擬制御盤
と、インストラクタからの要求・指令を入力するインス
トラクタ対話装置と、模擬制御盤およびインストラクタ
対話装置を介して入力される情報に基づいてプラント挙
動を模擬演算するプラント特性演算手段とを備えたプラ
ント模擬装置において、インストラクタ対話装置を介し
て入力されるインストラクタの要求により、プラントの
系統画面をインストラクタ対話装置に表示し、この系統
画面からの機器選択によりプラント特性演算手段に対す
る当該機器の故障発生要求を可能にするとともにプラン
ト特性演算手段からのプラント状態および発生した故障
状態を系統画面に表示する故障模擬処理手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0029】また本発明は、上記故障模擬処理手段が、
機器ごとに設定可能な故障状態を記憶する設定故障情報
記憶手段と、インストラクタ対話装置を介して入力され
た故障模擬情報により模擬すべき故障状態を設定しプラ
ント特性演算手段に対して故障模擬発生要求を行う故障
発生手段と、この故障発生手段によって設定された故障
状態に基づいてプラント特性演算手段から監視すべきプ
ラント状態および模擬された故障状態を入力する故障状
態監視手段と、インストラクタ対話装置を介して入力さ
れる系統画面表示要求により、該当する系統画面をイン
ストラクタ対話装置に表示し、このインストラクタ対話
装置を介して入力される系統画面上の機器の選択信号に
より当該機器の設定可能な故障状態を設定故障情報記憶
手段から取出して故障設定画面をインストラクタ対話装
置の系統画面上に表示し、この故障設定画面からインス
トラクタ対話装置を介して入力される故障模擬情報を故
障発生手段に送信し、故障状態監視手段から送信される
プラント状態および故障模擬状態をインストラクタ対話
装置の系統画面上に表示する故障模擬系統画面表示手段
とを備えたことを特徴とする。
【0030】また本発明は、上記(3)の従来技術の問
題点を解決するために、訓練員からの要求・指令を入力
し模擬プラント状態を出力する運転操作用の模擬制御盤
と、インストラクタからの要求・指令を入力するインス
トラクタ対話装置と、模擬制御盤およびインストラクタ
対話装置を介して入力される情報に基づいてプラント挙
動を模擬演算するプラント特性演算手段とを備えたプラ
ント模擬装置において、通常の訓練時にはインストラク
タ対話装置から入力される設定情報および模擬制御盤か
ら入力される操作情報を運転訓練情報として時系列に保
存し、インストラクタのリプレイ要求により保存された
運転訓練情報に基づいてプラント挙動を模擬制御盤上に
再現するリプレイ処理手段と、このリプレイ処理手段と
連動して、通常の訓練時には操作情報に対応して通報す
べき通報情報を時系列に保存し、インストラクタのリプ
レイ要求により、時系列に保存された通報情報を再現し
た運転時刻に従って通報出力装置に出力し、再現される
操作タイミングでその操作内容を通報するリプレイ通報
情報処理手段とを備えたことを特徴とする。
【0031】また本発明は、上記リプレイ通報情報処理
手段を備えたプラント模擬装置において、操作情報ごと
に対応する通報情報を記憶する通報データ記憶手段と、
模擬制御盤から入力される操作情報に従ってリプレイ通
報情報処理手段によって通報データ記憶手段から取出さ
れた通報情報を操作時刻よりも早い時刻を付して記憶す
る通報内容記憶手段を備えたことを特徴とする。
【0032】また本発明は、上記(4)の従来技術の問
題点を解決するために、訓練員からの要求・指令を入力
し模擬プラント状態を出力する運転操作用の模擬制御盤
と、インストラクタからの要求・指令を入力するインス
トラクタ対話装置と、プラントの現場での機器操作画面
を表示して機器操作指令を入力する現場盤模擬入出力装
置と、模擬制御盤、インストラクタ対話装置および現場
盤模擬入出力装置を介して入力される情報に基づいてプ
ラント挙動を模擬演算するプラント特性演算手段とを備
えたプラント模擬装置において、現場盤模擬入出力装置
を介して入力される現場操作画面の表示要求により対応
する現場操作画面を現場盤模擬入出力装置に表示し、こ
の現場操作画面を表示する現場盤模擬入出力装置を介し
て入力される操作信号をプラント特性演算手段に送信す
る現場盤模擬処理手段と、現場盤模擬入出力装置を介し
て入力される現場画面の表示要求により対応する現場の
イメージデータを選択し、この現場イメージにプラント
状態によって表示形態が異なる操作器イメージが含まれ
るときプラント特性演算手段から出力されるプラント状
態に応じて操作器イメージデータを選択して現場のイメ
ージデータと合成しイメージ表示器に現場の状況を表示
する現場イメージ表示処理手段とを備えたことを特徴と
する。
【0033】また本発明は、上記現場イメージ表示処理
手段が、実際のプラントの現場フロアおよび現場操作盤
のイメージデータを保存する現場イメージデータ保存手
段と、現場盤上のプラント状態に応じて表示形態が変化
する操作器、表示器および指示器のイメージデータを表
示形態別に保存する操作器イメージデータ保存手段と、
現場盤模擬入出力装置を介して入力される現場画面の表
示要求により、現場イメージデータ保存手段から対応す
る現場のイメージデータを選択する現場イメージ選択手
段と、現場盤模擬入出力装置を介して表示要求される現
場画面にプラント状態に応じて表示形態が変化する操作
器が配置されているとき、プラント特性演算手段から出
力されるプラント状態に基づいて対応する操作器イメー
ジデータを選択する操作器イメージ選択手段と、現場イ
メージ選択手段からの現場のイメージデータと操作器イ
メージ選択手段からの操作器イメージデータを合成して
イメージ表示器に表示する現場イメージ画面作成手段と
を備えたことを特徴とする。 また本発明は、上記
(5)の従来技術の問題点を解決するために、訓練員か
らの要求・指令を入力し模擬プラント状態を出力する運
転操作用の模擬制御盤と、インストラクタからの要求・
指令を入力するインストラクタ対話装置と、プラントの
現場での機器操作画面を表示して機器操作指令を入力す
る現場盤模擬入出力装置と、模擬制御盤、インストラク
タ対話装置および現場盤模擬入出力装置を介して入力さ
れる情報に基づいてプラント挙動を模擬演算するプラン
ト特性演算手段とを備えたプラント模擬装置において、
現場盤模擬入出力装置から操作可能な現場操作器につい
てインストラクタ対話装置を介して入力される模擬入力
許可または不許可の要求を受付ける現場盤模擬入力許可
/不許可要求手段と、この現場盤模擬入力許可/不許可
要求手段が受付けた要求を判定して判定結果を現場盤模
擬入出力装置に表示するとともに、判定結果に応じて現
場盤模擬入出力装置による対応する現場操作器の操作を
許可または不許可とする現場盤模擬入力許可判定手段と
を備えたことを特徴とする。
【0034】また本発明は、上記現場盤模擬入力許可/
不許可要求手段および現場盤模擬入力許可判定手段を備
えたプラント模擬装置において、現場盤模擬入力許可/
不許可要求手段により設定される模擬入力許可または不
許可の情報を記憶する模擬入力許可/不許可設定情報記
憶手段と、現場操作器ごとに模擬入力許可/不許可の状
態を記憶し、現場盤模擬入力許可判定手段により判定さ
れた判定結果に応じて更新される現場盤入力許可状態記
憶手段とを備えたことを特徴とする。
【0035】
【作用】上記問題(1)を解決するプラント模擬装置に
おいては、模擬されたプラント状態から現在どの事故が
発生可能か常時判定し、事故発生タイミングとなったと
き、発生可能な事故の中からランダムにひとつを選択し
事故を発生させることにより、訓練員は実プラントの運
転における事故と同様に何の事故が発生するか予測でき
ない状態での事故対応訓練を行うことができる。特に訓
練員がインストラクタの代わりに事故発生等のプラント
模擬装置を運用しなければならないコンパクトシミュレ
ータや運転班員で訓練を行うチーム訓練では有意義な事
故対応訓練がてきるようになる。
【0036】上記問題(2)を解決するプラント模擬装
置においては、系統画面からの故障発生箇所の選択、模
擬したい故障状態選択画面の表示および発生させた故障
模擬状態およびプラント状態の系統画面への表示を可能
にすることにより、複数画面表示による操作の煩わしさ
を軽減し、簡単に故障模擬発生の設定、実行を行うこと
で、簡単に故障模擬を発生させ、スムーズな運転訓練が
可能となる。また、故障発生と故障状態の監視を同一画
面上で容易に行うことができ、故障模擬をおこしたとき
の各系統の動きを学習することもできる。
【0037】上記問題(3)を解決するプラント模擬装
置においては、通常の訓練時には各機器の操作ごとにそ
の機器操作に対応する通報情報を時系列に保存してお
き、リプレイ時には、保存しておいた通報情報を再現し
た運転時刻に従って通報出力装置に出力することによ
り、各機器の操作タイミングと同時もしくは少し前に訓
練員に操作内容を通報することができるようになる。
【0038】したがって、訓練員は過去の運転状況を再
現する上で各機器の操作タイミングを知ることができ、
これによりその操作影響範囲に着目することができる。
また、操作タイミングを意識しながらプラント応答を観
察することができ、インストラクタは訓練員に対して的
確な運転指導を行うことができる。
【0039】上記問題(4)を解決するプラント模擬装
置においては、現場盤模擬表示装置に現場操作画面が表
示されるとともに、現場でのイメージがイメージ表示器
に表示されることにより、現実に近い現場盤の操作環境
が提供され、現場盤操作に係わる位置関係や現場盤上の
情報の読み取り等に関する現場操作上の技能養成が可能
となる。
【0040】上記問題(5)を解決するプラント模擬装
置においては、インストラクタ対話装置から現場操作盤
の操作を強制的に禁止することが可能となり、現場異常
時における現場の閉鎖や隔離に伴う状況の模擬訓練や、
現場盤が操作できない場合の対応訓練が可能となる。
【0041】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。なお、従来例と共通する部分には同一符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0042】図1は、本発明の第1実施例のプラント模
擬装置を示すもので、特にインストラクタ処理部4にお
ける事故模擬処理部11の構成をさらに詳細に示してい
る。事故模擬処理部11はインストラクタ機能処理部1
0のひとつで、プラント模擬部2に対して事故信号を与
えプラントの事故を模擬するものである。本実施例で
は、事故模擬処理部11は、プラント模擬部2からプラ
ント状態を取り込むプラント状態取込み部51、事故項
目とその事故可能条件を記憶する事故発生可能判定情報
テーブル52、プラント模擬部2からのプラント状態に
基づいて事故発生可能判定情報テーブル52から発生可
能事故を選択する発生可能事故選択部53、選択された
発生可能事故を記憶する発生可能事故記憶部54、発生
可能事故記憶部54から事故項目を選択するマルファン
クションランダム選択部55および選択された事故項目
に応じてプラント模擬部2に事故模擬を要求するマルフ
ァンクション発生処理部56で構成されている。
【0043】上記構成の事故模擬処理部11において、
プラント状態取込み部51は、プラント模擬部2で模擬
演算されたポンプ、弁等の補機状態量と温度、圧力等の
プロセス量を随時取り込み格納する。
【0044】事故発生可能情報テーブル52は、図2に
示すように、まずプラントの系統ごとに大分類され、次
に個々の事故項目とこの事故項目に対応した事故可能条
件すなわち事故発生が可能なプラント状態から構成され
ている。
【0045】発生可能事故選択部53は、プラント状態
取り込み部51のプラント模擬部2で演算された補機状
態量およびプロセス量と事故発生可能情報テーブル52
の事故可能条件から発生可能な事故項目を洗い出し、系
統ごとの事故発生可能数および全ての事故発生可能数を
発生可能事故記憶部54に保存する。
【0046】図3は、給水ポンプA、Bが起動、給水ポ
ンプCが停止、給水流量調節器A、Bが自動、給水流量
調節器Cが手動、給水加熱器AおよびBの出入口弁が全
開、タービンがリセットされているプラント状態におい
て、図2に示す事故発生可能情報テーブル52の事故可
能条件から発生可能事故記憶部54に保存された例を示
す。すなわち、系統1の給水系において事故項目3の給
水ポンプCトリップと事故項目6の給水流量調節器C不
調は事故可能条件が満たされていないため発生可能事故
項目から削除され、給水系における系統ごと可能数S1
は6となる。同様に全ての系統についても系統ごと可能
数を求め、これらの合計が全事故発生可能数Nとなる。
【0047】ここで、インストラクタがインストラクタ
対話装置3の入力装置7から事故指令として事故を発生
させる系統Sと発生させる時刻Tを入力すると、この事
故指令の内容が入出力処理手段9を経て事故模擬処理部
11内のマルファンクションランダム選択部55に伝え
られる。
【0048】マルファンクションランダム選択部55で
は、まず発生時刻と現在の時間を比較し、同一となれば
系統Sの系統ごと事故発生可能数を発生可能事故記憶部
54から取り出し、この系統ごと可能数を最大値として
ランダム関数を通じてランダム値を導き出すことによっ
て、事故項目の選択を行う。例えば、図3において系統
Sが系統番号1の給水系の場合、系統可能数S1は6と
なり、6を最大値としてランダム関数を通じてランダム
値を得る。仮に得られたランダム値が5の場合、給水系
の5行目に登録されている事故項目7の給水加熱器Aリ
ークが選択されたこととなる。また、系統Sの入力がな
い場合は、発生可能事故記憶部54内の全事故発生可能
数Nを最大値としてランダム値を得、系統に関係なく得
られたランダム値行目に登録されている事故項目が選択
されたこととなる。
【0049】マルファンクション発生処理部56は、マ
ルファンクションランダム選択部55で選択された事故
項目に応じて必要情報を付加し、プラント模擬部2に伝
えることにより事故を発生させる。
【0050】以上の説明からも明らかなように、本実施
例によれば、事故項目はインストラクタ対話装置3から
入力されることなくマルファンクションランダム選択部
55によりランダムに選択されるため、どのようなタイ
プのプラント模擬装置においても、訓練員は実プラント
の運転における事故と同様に、何の事故が発生するか予
測できない状態で事故対応訓練を行うことができる。
【0051】図4は、本発明の第2実施例のプラント模
擬装置を示すもので、特にインストラクタ処理部4にお
ける故障模擬処理部12の構成をさらに詳細に示してい
る。
【0052】本実施例では、図41に示す従来の故障模
擬処理部12と比較して、状態表示手段25に替えてイ
ンストラクタ入出力手段9と故障発生手段23との間に
故障模擬系統画面表示部60が設けられている。
【0053】この故障模擬系統画面表示部60は、図5
に示すように、系統画面を表示する系統表示部61と、
系統画面上に機器の現在状態を表示する故障状況表示部
62と、系統画面上にて選択された機器のPIDを求め
る故障部位選択部63と、選択された機器のPIDから
模擬可能な故障情報を故障設定情報ファイル22より取
得する故障模擬対話部64と、系統画面上の機器のPI
Dを格納する系統情報データベース65とによって構成
されている。
【0054】次に、図4〜図9を参照して故障模擬に際
しての故障模擬系統画面表示部60による本実施例の作
用を説明する。
【0055】まず、インストラクタ入出力手段9を介し
て故障模擬系統画面表示部60の系統表示部61により
主要な系統が図6に示すようなリスト形式でインストラ
クタ対話装置3の表示装置8に表示される。このリスト
画面から所望の系統を入力装置7を介して選択すること
により、図7に示すような系統画面が表示装置8に表示
される。この系統画面上にはその系統の主要な機器が表
示され、その機器の現在状態が色替えにより表示され
る。これは故障状況表示部62が、プラント模擬部2の
プラント特性演算部6より故障状態監視手段26を介し
て現在状態を取得し、その状態を系統表示部61に通知
し、表示を行っている。図7では、例えば弁の場合、全
開状態は赤色、全閉状態は緑色で表示し、現在状態を示
している。
【0056】この系統画面上に表示されている機器の故
障模擬を行いたい場合、以下のような方法で故障を発生
させる。
【0057】例えば、ある弁に対し強制的に開くという
故障模擬を発生させる場合、その弁をマウスにより選択
する。選択すると、故障部位選択部63は、系統情報デ
ータベース65から選択された弁のPIDを取得し、取
得したPIDを故障模擬対話部64に送る。故障模擬対
話部64は、送られてきたPIDから、その機器にはど
のような故障が行えるかという故障情報を故障設定情報
ファイル22より取得する。その取得した内容を、図8
または図9に示すような故障模擬設定画面にしてインス
トラクタ対話装置3の系統画面上に表示する。この故障
模擬設定画面に表示される故障状態は系統画面中でデフ
ォルトで持っており、主要な故障状態を表示するように
なっている。この系統画面故障模擬設定画面より、故障
模擬内容を選択し(強制開を選択)、“実行ボタン”を
押操作する。故障模擬対話部64は“実行ボタン”が押
されると、選択された故障模擬内容を故障発生手段23
に送る。
【0058】故障発生手段23は、プラント特性演算部
6に設定内容を送り、プラント特性演算部6により、設
定内容を基にプラント特性を演算し、模擬制御盤1に計
算値を反映させ、これにより、指定した弁が強制的に開
くという故障模擬が行われる。
【0059】この故障模擬の状態は、故障状態監視手段
26がプラント特性演算部6より取得した故障状況を、
故障模擬系統画面表示部60の故障状況表示部62によ
り画面に通知する。図7では、故障状況を機器の左上に
表示された“MF”という文字で表わし、例えば“M
F”を赤色で表示している場合は、その機器の故障模擬
が実行中であることを示している。また、“MF”を緑
色で表示している場合は登録状態、“MF”が表示され
ていない場合は故障模擬が未登録であるということがわ
かるようになっている。
【0060】このように、系統画面より選択機器の故障
状態が表示され、同一画面上で故障模擬要求が行えるこ
とにより、故障模擬を即座に発生することができ、発生
させるための操作がより簡略化されスムーズな運転訓練
が可能となる。従来のPID入力のみによる故障模擬で
はどの系統のどこの機器の故障模擬を行っているかわか
りにくい点があったが、故障模擬対象の機器を系統図で
表わすことにより故障発生位置の概略を確認することが
できる。また、系統図中の機器を故障させたことによ
り、その系統に接続される他の機器がどのような動きを
するかを同一画面で認識することも可能となり、プラン
トの動きの学習も可能となる。
【0061】図10は、本発明の第3実施例のプラント
模擬装置を示すもので、特にインストラクタ処理部4に
おけるリプレイ処理にかかる構成をさらに詳細に示して
いる。
【0062】本実施例では、図45に示す従来構成と比
較して、プラント模擬部2からのデータに基づいて通常
模擬運転時はその操作順にその操作内容に対応する通報
情報を保存し、リプレイ中は保存した通報情報を順次取
り出して通報出力処理する通報情報処理部71と、操作
内容と通報情報との対応テーブルを記憶する通報データ
記憶部72と、プラント模擬部2からの操作情報に応じ
てその通報情報を記憶する通報内容記憶部73と、通報
情報処理部71からの通報情報を出力する通報出力装置
74とをさらに設けている。
【0063】次に、主にリプレイ処理にかかる本実施例
の作用を説明する。
【0064】模擬制御盤1からの訓練員の操作信号は、
模擬制御盤入出力装置34を介してプラント模擬部2に
読み込まれ、ここで実プラントにおける制御装置の機能
の模擬演算およびプラントの物理的動特性の模擬演算が
実行される。プラント模擬部2で模擬演算された結果得
られる出力信号は、模擬制御盤入出力装置34を介し
て、模擬制御盤1上の各種ランプ、指示計、ディスプレ
イへプラント状態として表示される。
【0065】これと並行して、リプレイデータ保存/復
元処理部32は、あらかじめ決められたサンプリング間
隔で、上記の模擬演算を開始するための初期状態をリプ
レイデータ記憶部31に保存するとともに、模擬制御盤
入出力装置34を介して読み込んだ訓練員の操作情報を
時系列に、すなわち、操作時刻と操作情報をリプレイデ
ータ記憶部31に保存する。
【0066】インストラクタ対話装置3は、プラント模
擬部2に対するインストラクタの模擬演算実行開始、停
止を要求する制御情報をインストラクタ入出力手段9を
介してインストラクタ信号処理部33に転送し、またリ
プレイ機能を要求する制御情報をリプレイデータ保存/
復元処理部32に転送する。
【0067】また、通報情報処理部71は、プラント模
擬部2より制御情報、および、シミュレーション時刻ま
たは操作時刻とともに操作情報を入力する。プラント模
擬部2からの制御情報がリプレイ中でないとき、すなわ
ち通常の模擬運転のとき、通報情報処理部71は、プラ
ント模擬部2より入力した操作時刻および操作情報に基
づいて通報データ記憶部72から操作情報に対応した通
報情報を取り込み、通報内容記憶部73に通報時刻とと
もに通報情報を時系列に保存する。ここで、通報時刻
t′は、操作時刻tより早く通報したい時間をΔtとし
たとき、t′=t−Δtである。
【0068】制御情報がリプレイ中の場合は、通報情報
処理部71は、プラント模擬部2より転送されるリプレ
イ中のシミュレーション時間ts に基づいて通報内容記
憶部73より通報情報を読み込んで、ディスプレイ等の
通報出力装置74に文字情報等で出力する。
【0069】次に、通報情報処理部71で行っている演
算処理について図11のフローチャートに従って説明す
る。
【0070】通報情報処理部71は、ステップ200に
おいて、プラント模擬演算部2から転送される制御情報
がリプレイ中か、そうでないかを判断する。
【0071】プラント模擬演算部2からの制御情報がリ
プレイ中でないとき、通報情報処理部71は、ステップ
201において、プラント模擬演算部2から転送される
操作情報に基づいて対応する通報情報を通報データ記憶
部72から検索する。
【0072】ここで、プラント模擬演算部2より転送さ
れる操作情報データの構成例を図12に示す。この図に
示すように、通報情報処理部71には操作時刻tととも
に操作情報Iが入力される。また、通報データ記憶部7
2に登録されている操作情報Iと通報情報Mとの対応テ
ーブルを図13に示す。この対応テーブルには操作情報
ごとにその操作内容を知らせる通報情報が設定されてい
る。
【0073】したがって、ステップ201では図12に
示すような操作情報Iが入力された場合、通報データ記
憶部72より操作情報Iに対応した通報情報Mを取り込
む。
【0074】ステップ202では、通報時間t′(=t
−Δt)と通報情報Mを、図14に示すように、時系列
に通報内容記憶部73に保存する。この図14に示す通
報内容記憶部73内の保存データは、図12に示す操作
情報データに対応しており、ステップ201で通報デー
タ記憶部72より取り込んだ通報情報Mを操作時刻tか
らΔtだけ差し引いた通報時刻t′とともに保存する。
【0075】ステップ203では、プラント模擬演算部
2からの制御情報がリプレイ中のとき、リプレイ中の時
間に対応する通報情報Mを通報内容記憶部73より検索
する。すなわち、プラント模擬部2から転送されるリプ
レイ時刻ts に基づいて対応する通報時刻t′の通報情
報Mを通報内容記憶部73より順次取り出す。
【0076】ステップ204では、ステップ203で取
り出された通報情報Mを通報出力装置74に出力する。
【0077】上記通報情報処理により、訓練員はリプレ
イ中に操作タイミングにΔtだけ先んじてその操作内容
を確認することができ、操作内容とプラントの挙動特性
とを対応づけて学習することができる。
【0078】図15は、上記第3実施例の変形例を示す
もので、ここでは通報情報を音声として出力するもので
ある。そのため、第3実施例のうち通報情報処理部71
は音声通報情報処理部76に、通報データ記憶部72は
音声の保存が可能な音声通報データ記憶部77に、通報
内容記憶部73は音声通報情報処理部76と同様音声が
保存可能な音声内容記憶部78に、通報出力装置74は
音声出力用として、音声増幅装置79とスピーカ80に
置き替えている。
【0079】この構成で訓練のリプレイを開始すると、
操作再現のタイミングよりΔtだけ早く通報情報が通報
されるので、事前に操作項目を認識しながら、リプレイ
中のプラントの状態確認を行うことが可能となる。
【0080】また音声通報にすることにより、訓練員は
リプレイ中に模擬制御盤1を監視しながらでも、特に専
用のディスプレイを凝視することなく、操作項目を確実
に認識することができる。
【0081】図16は、本発明のプラント模擬装置の第
4実施例を示すもので、特に現場盤模擬部5にかかる構
成を詳細に示している。
【0082】本実施例では、図46に示す従来構成の現
場盤模擬部5に加えて、現場イメージを表示する大型表
示器81と、この大型表示器81に現場イメージおよび
現場盤操作器イメージを表示処理する大型表示器表示処
理部82を設けている。
【0083】この大型表示器表示処理部82は、実際の
プラントの現場盤および現場関連の現場建屋や現場フロ
アの固定部イメージデータを保存する現場イメージデー
タベース83と、現場盤上の操作器や指示器の目盛りご
との可変部イメージデータを保存する操作器イメージデ
ータベース84と、現場盤模擬入力処理部41からの画
面選択信号により現場イメージデータベース83から現
場盤イメージデータを選択する現場イメージ選択手段8
5と、現場盤模擬入力処理部41からの画面選択信号お
よびプラント模擬部2からのプロセス値に基づいて操作
器イメージデータベース84から表示すべき現場盤上の
操作器イメージデータを選択する操作器イメージ選択手
段86と、それぞれ選択された現場盤イメージデータお
よび操作器イメージデータを合成して大型表示器81に
表示する大型表示器画面作成処理部87とで構成されて
いる。
【0084】上記構成において、まず、現場イメージデ
ータベース83および操作器イメージデータベース84
に保存されるイメージデータについて説明する。図17
および図18は、現場イメージデータベース83に保存
される実際のプラントの現場盤および現場関連の現場建
屋や現場フロアの固定部イメージデータの表示例であ
る。固定部イメージデータは、現場盤模擬表示装置16
に表示される従来の現場盤表示画面データとは異なり、
操作する現場建屋、現場フロア、現場操作室、現場盤ま
でのイメージデータであり、操作する現場盤は、実際の
プラントの現場盤に近い大きさで表示されるイメージデ
ータである。
【0085】図19は、操作器イメージデータベース8
4に保存される現場盤上の操作器や指示器のイメージデ
ータ例である。図19の示すように、操作器イメージデ
ータベース84には、各操作器や指示器について、その
目盛りごとのイメージデータa、b、c、…が複数存在
する可変部イメージデータが保存される。図20に示す
表示画面例において、破線で囲まれた操作器がこの可変
部イメージデータによる表示部分である。
【0086】次に、訓練員により現場盤画面の切り替え
が行われた場合の本実施例の作用について図16を用い
て説明する。
【0087】現場盤模擬入力処理部41は、現場盤模擬
入力装置15からの現場盤入力信号に基づいて画面選択
信号を、現場イメージ選択手段85と操作器イメージ選
択手段86に出力するとともにプラント模擬部2に操作
信号を出力する。現場イメージ選択手段85は、入力し
た画面選択信号により現場イメージデータベース83か
ら表示する現場盤イメージデータを選択し、大型表示器
画面作成処理部87に出力する。操作器イメージ選択手
段86は、入力した画面選択信号により、現場イメージ
選択手段85により選択される現場イメージデータ上に
操作器や指示器がある場合、選択された現場イメージデ
ータに対応したプロセスの模擬演算を行うプラント模擬
部2からのプロセス値により、表示する操作器や指示器
の指示するイメージデータを、操作器イメージデータベ
ース84より選択し、大型表示器画面作成処理部87に
出力する。大型表示器画面作成処理部87では、現場イ
メージ選択手段85から出力された現場イメージデータ
と操作器イメージ選択手段86から出力された操作器イ
メージデータとを入力して合成し、大型表示器表示画面
データとして大型表示器81に出力する。大型表示器8
1は、大型表示器画面作成処理部87により合成された
大型表示器画面データを表示する。
【0088】ここで、大型表示器81に表示された現場
盤上の操作器や指示器のプロセス値の変化と現場盤の操
作による操作器や表示器の表示内容の変化時の動きにつ
いて説明する。操作器イメージ選択手段86は、プラン
ト模擬部2から逐次プロセス値を入力し、そのプロセス
値に対応した操作器や指示器の指示するイメージデータ
を操作器イメージデータベース84より選択して大型表
示器画面作成処理部87に出力し、前記現場盤イメージ
データ選択時と同様、表示されている現場盤イメージデ
ータに選択した操作器イメージデータを合成して、大型
表示器画面データとして大型表示器81に表示する。現
場盤の操作による操作器や指示器の変化は、現場盤模擬
入力装置15より現場盤入力信号として入力され、現場
盤模擬入力処理部41により操作信号としてプラント模
擬部2に入力され、プロセス量の模擬演算に使用され、
操作器イメージ選択手段86が入力するプロセス値の変
化としてフィードバックされるため、操作器イメージ選
択手段86によって操作器や指示器の変化が大型表示器
81に表示される。
【0089】次に、従来の現場盤模擬表示装置16の画
面切り替えと大型表示器81の画面切り替えについて説
明する。現場盤模擬表示装置16および大型表示器81
にはともに図21に示すような現場建屋の配置イメージ
が表示されているとする。
【0090】まず、現場盤模擬入力装置15により現場
盤模擬表示装置の表示画面内の現場建屋Aのシンボルを
選択入力する。現場盤模擬入力装置15からの現場盤入
力信号は、現場盤模擬入力処理部41により画面選択信
号として現場盤画面選択手段43、現場イメージ選択手
段85および操作器イメージ選択手段86に出力され
る。現場盤画面選択手段43は、入力した画面選択信号
により現場盤画面データベース42より選択した現場建
屋を拡大した現場盤画面データを選択し、現場盤画面表
示処理部44に出力する。現場盤画面表示処理部44で
は、現場盤画面選択手段43から現場盤画面データを入
力し、プロセス値の表示がある場合は、プラント模擬部
2からプロセス値を入力して現場盤画面データに設定
し、現場盤表示画面データとして現場盤模擬表示装置1
6に出力する。これにより、現場盤模擬表示装置16に
は、図22に示すような現場建屋を拡大した現場盤画面
に切り替え表示される。
【0091】一方、現場イメージ選択手段85は、現場
盤模擬入力処理部41からの画面選択信号により、現場
イメージデータベース83から現場建屋を拡大した現場
イメージデータを選択し、大型表示器画面作成処理部8
7に出力する。また、操作器イメージ選択手段86は、
現場盤模擬入力処理部41からの画面選択信号により、
表示する操作器がある場合は、プラント模擬部2よりプ
ロセス値を入力し、操作器イメージデータベース84か
ら画面選択信号およびプロセス値に対応した操作器イメ
ージデータを選択し、大型表示器画面作成処理部87に
出力する。大型表示器画面作成処理部87は、現場イメ
ージ選択手段85からの現場イメージデータと操作器イ
メージ選択手段86からの操作器イメージデータを合成
し、大型表示器表示画面データとして大型表示器81に
出力する。これにより、大型表示器81には、例えば図
22に示すような現場建屋を拡大した現場盤画面に切り
替え表示される。
【0092】順次、現場盤模擬表示装置16の表示画面
上から現場フロア、現場盤操作室を現場建屋同様に選択
すると、現場建屋の表示の場合と同様の処理により、現
場盤模擬表示装置16および大型表示器81には図2
3、図24と表示が切り替えられる。
【0093】次に、図24に示す表示画面において操作
する現場盤を現場建屋同様に選択すると、現場建屋同様
の動きにより、現場盤模擬表示装置16には図25に示
すような現場盤の一部の詳細画面が表示され、大型表示
器81には図26に示すような現場盤模擬表示装置16
が表示している画面の位置を線Lで囲った現場盤の全体
図が表示される。続いて、現場盤模擬表示装置16上の
図25に示すような現場盤模擬画面から現場盤模擬入力
装置15より操作する操作器Sのシンボルを選択する
と、現場盤模擬表示装置16には図27に示すような選
択した操作器に対する操作入力画面G1が表示され、大
型表示器81には、選択した操作器を線で囲った現場盤
の全体図が表示される。
【0094】大型表示器81の表示画面は、現場盤模擬
入力装置15から入力された画面選択信号により切り替
えられるが、現場イメージデータベース83には、従来
の現場盤模擬表示装置16に表示される図25および図
27に示すような現場盤の一部の詳細画面や操作器の操
作入力画面G1のイメージデータは保存されていない。
大型表示器81には、実際に現場盤の前で操作を行って
いるという環境を演出するため、従来の現場盤模擬表示
装置16で表示する現場盤の一部の詳細画面や操作器の
操作入力画面の表示は行わず、現場盤の全体イメージま
での表示にとどめる。
【0095】ここで、現場イメージデータと操作器イメ
ージデータによる画面合成について、図28を用いて説
明する。現場イメージデータは、現場盤および現場関連
の現場建屋、フロアの固定部イメージデータである。操
作器イメージデータは、現場盤上の操作器や指示器の表
示部が可変する可変項目のイメージデータであり、図1
9に例示するようにその目盛りの指示値により複数のイ
メージデータを保存している。図28に示す大型表示器
画面データは、画面選択信号により現場イメージ選択手
段85により選択された現場盤イメージデータIと、画
面選択信号とプロセス値より操作器イメージ選択手段8
6により選択された操作器イメージデータkから大型表
示器画面作成処理部87により合成される。
【0096】ついで図29を用いて、この操作器の値が
0から10の値に変更になった場合(プラント模擬部2
より出力される値が10に変更になった場合)の画面合
成について説明する。操作器イメージ選択手段86は、
プロセス値の変化により操作器イメージデータベース8
4から操作器イメージデータaを選択し、大型表示器画
面作成処理部87に出力する。大型表示器画面作成処理
部87は、入力された操作器イメージデータを、前回現
場イメージ選択手段85が選択した現場イメージデータ
Iに合成し、大型表示器表示画面データとして出力す
る。
【0097】実際の現場盤模擬表示装置16と大型表示
器81の設置例を図30に示す。訓練員は、現場盤模擬
表示装置16と現場盤模擬入力装置15から現場盤操作
を行うため、大型表示器81は現場盤画面表示装置16
と現場盤模擬入力装置15の奥に設置し、訓練員はあた
かも実際の現場盤を操作している感覚で訓練を行うこと
ができる配置とする。
【0098】これにより、従来の盤レスのCRTオペレ
ーションによる現場盤模擬操作に加え、現場盤の操作に
おける現場の情報量と臨場感がより現実に近づく。
【0099】図31は、本発明のプラント模擬装置の第
5実施例を示すもので、従来構成に対して、インストラ
クタ対話装置3の入力装置7を介して入力された現場盤
模擬部5に対する現場操盤模擬入力許可/不許可要求を
受付ける現場盤模擬入力許可/不許可要求手段91と、
現場盤模擬入力許可/不許可要求手段91が受付けた現
場盤模擬入力許可/不許可要求により各現場盤の模擬入
力許可/不許可の設定状態を記憶する現場盤模擬入力許
可/不許可設定データベース92と、各現場盤の模擬入
力許可/不許可の現在状態を保存する現場盤模擬入力許
可状態データベース93と、現場盤模擬入力許可/不許
可設定データベース92および現場盤模擬入力許可状態
データベース93に基づいてどの現場盤に対して模擬入
力許可、不許可のいずれの要求がなされたかを判定し、
この判定結果を現場盤模擬処理部14に通知して当該現
場盤からの模擬入力を許可または不許可状態にするとと
もに現場盤模擬入力許可状態データベース93を判定結
果に従って更新する現場盤模擬入力許可判定手段94と
を新たに設けている。
【0100】次に、本実施例の作用を説明する。
【0101】インストラクタがインストラクタ対話装置
3の入力装置7を介して、現場盤模擬部5に対する現場
盤模擬入力の許可/不許可を図32に示すような画面よ
り要求すると、現場盤模擬入力許可/不許可要求手段9
1は、要求された現場盤模擬入力許可/不許可をプラン
ト模擬部2内の図33に示すような現場盤模擬入力許可
/不許可設定データベース92へ設定する。例えば、図
34に示すように、現場盤模擬入力許可/不許可設定デ
ータベース92の現場盤kの“模擬入力許可要求”に
1、“模擬入力不許可要求”に0が設定され、同じプラ
ント模擬部2内の現場盤模擬入力許可状態データベース
93の現場盤kの“模擬入力許可”に1、“模擬入力不
許可”に0が設定されている現場盤kに対して、インス
トラクタ対話装置3より現場盤模擬入力不許可を要求す
ると、現場盤模擬入力許可/不許可要求手段91はプラ
ント模擬部2の現場操作盤模擬入力許可/不許可設定デ
ータベース92の現場盤kの“模擬入力許可要求”に
0、“模擬入力不許可要求”に1を設定する。この現場
盤模擬入力許可/不許可要求手段91の処理フローを図
35に示す。
【0102】現場盤模擬入力許可判定手段94は、図3
3に示すような現場盤模擬入力許可/不許可設定データ
ベース92と図36に示すような現場盤模擬入力許可状
態データベース93とを比較し、現場盤模擬入力許可/
不許可設定データベース92内の設定状態と現場盤模擬
入力許可状態データベース93内の現在状態が異なる現
場盤があれば、この現場盤に対して模擬入力許可/不許
可要求がなされたものとして、この要求が模擬入力許可
か不許可かを判定し、この判定結果を現場盤模擬処理部
14に通知するとともに現場盤模擬入力許可状態データ
ベース93を判定結果に従って更新する。例えば、プラ
ント模擬部2の現場盤模擬入力許可/不許可設定データ
ベース92の現場盤kの“模擬入力許可要求”の0、
“模擬入力不許可要求”の1と、プラント模擬部2の現
場盤模擬入力許可状態データベース93の現場盤kの
“模擬入力許可”の1、“模擬入力不許可”の0とを比
較した場合、この現場盤kの模擬入力許可/不許可状態
が異なるため、現場盤kについて模擬入力不許可要求が
なされたものと判定し、この判定結果を現場盤模擬処理
部14に通知して現場盤kの模擬入力を不可とし、さら
に現場盤kが模擬入力不可となったことを現場盤模擬表
示装置16に表示させるとともに、図37に示すよう
に、最新の現場盤模擬入力許可状態としてプラント模擬
部2の現場盤模擬入力許可状態データベース93の現場
盤kの“模擬入力許可”に0、“模擬入力不許可”に1
を設定し、保存する。この現場盤操作許可判定手段93
の処理フローを図38に示す。
【0103】図39は、現場盤模擬入力許可判定手段9
4による判定結果を現場盤模擬処理部14を介して現場
盤模擬表示装置16に表示した画面例である。
【0104】また、現場盤模擬入力許可状態データベー
ス93の内容は、現場盤模擬入力許可/不許可要求手段
91によりインストラクタ対話装置3の表示装置8の図
32に示すような画面に反映され、反転、色替え等によ
り現場盤の模擬入力許可/不許可の現在状態が表示され
るようになっている。
【0105】以上の説明からも明らかなように、本実施
例によれば、インストラクタ対話装置3から現場盤模擬
部5に対する模擬入力許可/不許可を要求することによ
り、現場盤模擬部5での現場盤の入力操作に関する故障
模擬を発生させることができる。また、設定された現場
盤模擬部5に対する模擬入力許可/不許可状態は現場盤
模擬表示装置16に表示され、訓練員は現場盤模擬部5
で使用不可となった現場盤を認識することができる。
【0106】
【発明の効果】上記したように、本発明によれば、事故
発生タイミングとなったとき、発生可能な事故群からラ
ンダムにひとつを選択し事故を発生させることにより、
訓練員は実プラントの運転における事故と同様に何の事
故が発生するか予測できない状態での事故対応が実施で
きるため、効果的な訓練が可能となる。特に訓練員がイ
ンストラクタの替わりに事故発生等のプラント模擬装置
を運用しなければならないオンサイト型のコンパクトシ
ミュレータや運転班員で訓練を行うチーム訓練では有意
義な事故対応訓練ができるようになる。
【0107】また、本発明によれば、系統画面からの故
障模擬の設定を可能にすることにより、主要な故障模擬
の設定の手間を軽減し、迅速かつスムーズな運転訓練を
行うことができる。また、機器の場所、プラントの動き
などの理解力を高め、学習効果を向上することが可能と
なる。
【0108】また、本発明によれば、過去のプラント運
転訓練をリプレイしたとき、リプレイ中の操作内容が逐
一通報されるため、運転訓練における模擬プラント状態
の動きを操作内容と関連づけて正確に把握することがで
き、インストラクタにとって運転指導を的確に行うこと
ができる。
【0109】また、本発明によれば、従来行われていた
盤レスの現場盤操作模擬において、現場盤の操作環境を
より現実に近づけることができ、より臨場感のあるプラ
ント模擬が可能となり、運転訓練の効果が向上する。
【0110】また、本発明によれば、現場盤模擬部に対
する現場盤模擬入力許可/不許可状態の設定を可能にし
て、現場盤模擬部へ表示させることにより、現場異常時
における現場の閉鎖等の現場盤を操作できない状況を模
擬することができ、訓練効果を高めることができる。
【0111】したがって、本発明によれば、訓練員また
はインストラクタに対し、訓練の内容やレベルに応じて
適切な情報が提供されるため、効果的なプラント運転訓
練が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のプラント模擬装置を示す
ブロック図である。
【図2】図1における事故発生可能判定テーブル52の
データ構成例を示す図である。
【図3】図1における発生可能事故記憶部54のデータ
構成例を示す図である。
【図4】本発明の第2実施例のプラント模擬装置を示す
ブロック図である。
【図5】図4における故障模擬系統画面表示部60の詳
細構成を示すブロック図である。
【図6】本発明にかかる系統画面表示要求を行うための
リスト表示例を示す図である。
【図7】本発明にかかる系統画面を例示する図である。
【図8】本発明にかかる故障模擬設定画面を例示する図
である。
【図9】本発明にかかる故障模擬設定画面を例示する図
である。
【図10】本発明の第3実施例のプラント模擬装置を示
すブロック図である。
【図11】図10における通報情報処理部71の作用を
示すフロー図である。
【図12】図10におけるプラント模擬部2から通報情
報処理部71に転送される操作情報データの構成例を示
す図である。
【図13】図10における通報データ記憶部72のデー
タ構成例を示す図である。
【図14】図10における通報内容記憶部73のデータ
構成例を示す図である。
【図15】図10に示す実施例の変形例を示すブロック
図である。
【図16】本発明の第4実施例のプラント模擬装置を示
すブロック図である。
【図17】図16における現場イメージデータベース8
3に保存されている現場イメージデータを例示する図で
ある。
【図18】図16における現場イメージデータベース8
3に保存されている現場イメージデータを例示する図で
ある。
【図19】図16における操作器イメージデータベース
84に保存されている操作器イメージデータを例示する
図である。
【図20】図16における大型表示器画面作成部87に
よる操作器イメージデータと操作器イメージデータの合
成例を示す図である。
【図21】図16における大型表示器81および現場盤
模擬表示装置16に表示される現場建屋配置画面を例示
する図である。
【図22】図21に示す画面からの展開画面を例示する
図である。
【図23】図22に示す画面からの展開画面を例示する
図である。
【図24】図23に示す画面からの展開画面を例示する
図である。
【図25】従来の現場盤模擬表示装置16に表示される
図24に示す画面からの展開画面を例示する図である。
【図26】図16における大型表示器81に表示される
図24に示す画面からの展開画面を例示する図である。
【図27】図25に示す画面上に操作入力画面が表示さ
れた従来の現場盤模擬表示装置16での表示例を示す図
である。
【図28】本発明にかかる現場イメージデータと操作器
イメージデータの合成方法を説明する図である。
【図29】本発明にかかる現場イメージデータと操作器
イメージデータの指示値の変化した場合の合成方法を説
明する図である。
【図30】図16における大型表示器81と現場盤模擬
表示装置16の設置例を示す斜視図である。
【図31】本発明の第5実施例のプラント模擬装置を示
すブロック図である。
【図32】本発明にかかるインストラクタ対話装置にお
ける現場操作模擬入力許可/不許可要求画面を例示する
図である。
【図33】図31における現場盤模擬入力許可/不許可
設定データベース92のデータ構成例を示す図である。
【図34】図31における現場盤模擬入力許可/不許可
設定データベース92へのデータ設定を説明する図であ
る。
【図35】図31における現場盤模擬入力許可/不許可
要求手段91の作用を示すフロー図である。
【図36】図31における現場盤模擬入力許可状態デー
タベース93のデータ構成例を示す図である。
【図37】図31における現場盤模擬入力許可状態デー
タベース93の更新を説明する図である。
【図38】図31における現場盤模擬入力許可判定手段
94の作用を示すフロー図である。
【図39】図31における現場盤模擬表示装置16への
現場盤模擬入力不許可の表示例を示す図である。
【図40】プラント模擬装置の概略構成を示す図であ
る。
【図41】本発明の第2実施例に対する従来例を示すブ
ロック図である。
【図42】従来の故障模擬設定画面を例示する図であ
る。
【図43】従来の故障模擬状態選択画面を例示する図で
ある。
【図44】従来の故障模擬状態表示画面を例示する図で
ある。
【図45】本発明の第3実施例に対する従来例を示すブ
ロック図である。
【図46】本発明の第4実施例に対する従来例を示すブ
ロック図である。
【図47】図46における現場盤表示装置16の表示画
面例を示す図である。
【符号の説明】
1………模擬制御盤、2………プラント模擬部、3……
…インストラクタ対話装置、4………インストラクタ処
理部、5………現場盤模擬部、6………プラント特性演
算部、9………インストラクタ入出力手段、10………
インストラクタ機能処理部、11………事故模擬処理
部、12………故障模擬処理部、13………、14……
…、15………、16………、22………故障設定情報
ファイル、23………故障発生手段、26………故障状
態監視手段、31………、32………、41………、4
2………、43………、44………、51………プラン
ト状態取込み部、52………事故発生可能判定情報テー
ブル、53………発生可能事故選択部、54………発生
可能事故記憶部、55………マルファンクションランダ
ム選択部、56………マルファンクション発生処理部、
60………故障模擬系統画面表示部、61………系統表
示部、62………故障状況表示部、63………故障部位
選択部、64………故障模擬対話部、65………系統情
報データベース、71………通報情報処理部、72……
…通報データ記憶部、73………通報内容記憶部、74
………通報出力装置、76………音声通報情報処理部、
77………音声通報データ記憶部、78………音声内容
記憶部、79………音声増幅装置、80………スピー
カ、81………大型表示器、82………大型表示器表示
処理部、83………現場イメージデータベース、84…
……操作器イメージデータベース、85………現場イメ
ージ選択手段、86………操作器イメージ選択手段、8
7………大型表示器画面作成処理部、91………現場盤
模擬入力許可/不許可要求手段、92………現場盤模擬
入力許可/不許可設定データベース、93………現場盤
模擬入力許可状態データベース、94………現場盤模擬
入力許可判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅原 聖子 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 因藤 信之 大阪府大阪市北区大淀中1−1−30 株式 会社東芝関西支社内 (72)発明者 小泉 慶直 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 内藤 定 東京都港区芝浦1丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 訓練員からの要求・指令を入力し模擬プ
    ラント状態を出力する運転操作用の模擬制御盤と、 インストラクタからの要求・指令を入力するインストラ
    クタ対話装置と、 プラントの現場での機器操作画面を表示して機器操作指
    令を入力する現場盤模擬入出力装置と、 前記模擬制御盤、インストラクタ対話装置および現場盤
    模擬入出力装置を介して入力される情報に基づいてプラ
    ント挙動を模擬演算するプラント特性演算手段とを備え
    たプラント模擬装置において、 前記インストラクタ対話装置を介して入力されるインス
    トラクタの事故模擬要求により、前記プラント特性演算
    手段からのプラント状態にて発生可能な事故を選出し、
    事故発生要求時刻となったとき前記選出された発生可能
    事故の中から1つをランダムに選択して前記プラント特
    性演算手段に通知し模擬すべき事故を発生させる事故模
    擬処理手段と、 前記インストラクタ対話装置を介して入力されるインス
    トラクタの要求により、プラントの系統画面を前記イン
    ストラクタ対話装置に表示し、この系統画面からの機器
    選択により前記プラント特性演算手段に対する当該機器
    の故障発生要求を可能にするとともに前記プラント特性
    演算手段からのプラント状態および発生した故障状態を
    前記系統画面に表示する故障模擬処理手段と、 通常の訓練時には前記インストラクタ対話装置から入力
    される設定情報および前記模擬制御盤から入力される操
    作情報を運転訓練情報として時系列に保存し、インスト
    ラクタのリプレイ要求により前記保存された運転訓練情
    報に基づいてプラント挙動を前記模擬制御盤上に再現す
    るリプレイ処理手段と、 このリプレイ処理手段と連動して、通常の訓練時には操
    作情報に対応して通報すべき通報情報を時系列に保存
    し、インストラクタのリプレイ要求により、前記時系列
    に保存された通報情報を再現した運転時刻に従って通報
    出力装置に出力し、再現される操作タイミングと同調し
    てその操作内容を通報するリプレイ通報情報処理手段
    と、 前記現場盤模擬入出力装置から操作可能な現場操作器に
    ついて前記インストラクタ対話装置を介して入力される
    模擬入力許可または不許可の要求を受付ける現場盤模擬
    入力許可/不許可要求手段と、 この現場盤模擬入力許可/不許可要求手段が受付けた要
    求を判定して判定結果を前記現場盤模擬入出力装置に表
    示するとともに、前記判定結果に応じて前記現場盤模擬
    入出力装置による対応する現場操作器の操作を許可また
    は不許可とする現場盤模擬入力許可判定手段と、 前記現場盤模擬入出力装置を介して入力される現場操作
    画面の表示要求により対応する現場操作画面を前記現場
    盤模擬入出力装置に表示し、この現場操作画面を表示す
    る現場盤模擬入出力装置を介して入力される操作信号を
    前記プラント特性演算手段に送信する現場盤模擬処理手
    段と、 前記現場盤模擬入出力装置を介して入力される現場操作
    画面の表示要求により対応する現場のイメージデータを
    選択し、この現場イメージにプラント状態によって表示
    形態が異なる操作器イメージが含まれるとき前記プラン
    ト特性演算手段から出力されるプラント状態に応じて操
    作器イメージデータを選択して前記現場のイメージデー
    タと合成しイメージ表示器に現場の状況を表示する現場
    イメージ表示処理手段とを備えたことを特徴とするプラ
    ント模擬装置。
  2. 【請求項2】 訓練員からの要求・指令を入力し模擬プ
    ラント状態を出力する運転操作用の模擬制御盤と、イン
    ストラクタからの要求・指令を入力するインストラクタ
    対話装置と、前記模擬制御盤およびインストラクタ対話
    装置を介して入力される情報に基づいてプラント挙動を
    模擬演算するプラント特性演算手段とを備えたプラント
    模擬装置において、 前記インストラクタ対話装置を介して入力されるインス
    トラクタの事故模擬要求により、前記プラント特性演算
    手段からのプラント状態にて発生可能な事故を選出し、
    事故発生要求時刻となったとき前記選出された発生可能
    事故の中から1つをランダムに選択して前記プラント特
    性演算手段に通知し模擬すべき事故を発生させる事故模
    擬処理手段を備えたことを特徴とするプラント模擬装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のプラン
    ト模擬装置において、前記事故模擬処理手段が、 事故項目ごとに事故可能条件となるプラント状態を記憶
    する事故発生可能判定情報記憶手段と、 前記プラント特性演算手段からのプラント状態に基づい
    て前記事故発生可能判定情報記憶手段から発生可能な事
    故項目を選択する発生可能事故選択手段と、 この発生可能事故選択手段によって選択された事故項目
    を記憶する発生可能事故記憶手段と、 前記インストラクタ対話装置から事故発生時刻および事
    故を発生させる系統を指定した事故模擬要求を受取り、
    事故発生時刻となったとき発生可能事故記憶手段から該
    当する系統の事故項目を抜き出し、その中からランダム
    に事故項目をひとつ選択するマルファンクションランダ
    ム選択手段と、 このマルファンクションランダム選択手段によって選択
    された事故項目に基づいて前記プラント特性演算手段に
    対して事故模擬発生要求を行うマルファンクション発生
    処理手段とを具備することを特徴とするプラント模擬装
    置。
  4. 【請求項4】 訓練員からの要求・指令を入力し模擬プ
    ラント状態を出力する運転操作用の模擬制御盤と、イン
    ストラクタからの要求・指令を入力するインストラクタ
    対話装置と、前記模擬制御盤およびインストラクタ対話
    装置を介して入力される情報に基づいてプラント挙動を
    模擬演算するプラント特性演算手段とを備えたプラント
    模擬装置において、 前記インストラクタ対話装置を介して入力されるインス
    トラクタの要求により、プラントの系統画面を前記イン
    ストラクタ対話装置に表示し、この系統画面からの機器
    選択により前記プラント特性演算手段に対する当該機器
    の故障発生要求を可能にするとともに前記プラント特性
    演算手段からのプラント状態および発生した故障状態を
    前記系統画面に表示する故障模擬処理手段を備えたこと
    を特徴とするプラント模擬装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項4に記載のプラン
    ト模擬装置において、前記故障模擬処理手段が、 機器ごとに設定可能な故障状態を記憶する設定故障情報
    記憶手段と、 前記インストラクタ対話装置を介して入力された故障模
    擬情報により模擬すべき故障状態を設定し前記プラント
    特性演算手段に対して故障模擬発生要求を行う故障発生
    手段と、 この故障発生手段によって設定された故障状態に基づい
    て前記プラント特性演算手段から監視すべきプラント状
    態および模擬された故障状態を入力する故障状態監視手
    段と、 前記インストラクタ対話装置を介して入力される系統画
    面表示要求により、該当する系統画面を前記インストラ
    クタ対話装置に表示し、このインストラクタ対話装置を
    介して入力される系統画面上の機器の選択信号により当
    該機器の設定可能な故障状態を前記設定故障情報記憶手
    段から取出して故障設定画面を前記インストラクタ対話
    装置の系統画面上に表示し、この故障設定画面から前記
    インストラクタ対話装置を介して入力される故障模擬情
    報を前記故障発生手段に送信し、前記故障状態監視手段
    から送信されるプラント状態および故障模擬状態を前記
    インストラクタ対話装置の系統画面上に表示する故障模
    擬系統画面表示手段とを備えたことを特徴とするプラン
    ト模擬装置。
  6. 【請求項6】 訓練員からの要求・指令を入力し模擬プ
    ラント状態を出力する運転操作用の模擬制御盤と、イン
    ストラクタからの要求・指令を入力するインストラクタ
    対話装置と、前記模擬制御盤およびインストラクタ対話
    装置を介して入力される情報に基づいてプラント挙動を
    模擬演算するプラント特性演算手段とを備えたプラント
    模擬装置において、 通常の訓練時には前記インストラクタ対話装置から入力
    される設定情報および前記模擬制御盤から入力される操
    作情報を運転訓練情報として時系列に保存し、インスト
    ラクタのリプレイ要求により前記保存された運転訓練情
    報に基づいてプラント挙動を前記模擬制御盤上に再現す
    るリプレイ処理手段と、 このリプレイ処理手段と連動して、通常の訓練時には操
    作情報に対応して通報すべき通報情報を時系列に保存
    し、インストラクタのリプレイ要求により、時系列に保
    存された通報情報を再現した運転時刻に従って通報出力
    装置に出力し、再現される操作タイミングと同調してそ
    の操作内容を通報するリプレイ通報情報処理手段とを備
    えたことを特徴とするプラント模擬装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項6に記載のプラン
    ト模擬装置において、 操作情報ごとに対応する通報情
    報を記憶する通報データ記憶手段と、 前記模擬制御盤から入力される操作情報に従って前記リ
    プレイ通報情報処理手段によって前記通報データ記憶手
    段から取出された通報情報を操作時刻よりも早い時刻を
    付して記憶する通報内容記憶手段とを備えたことを特徴
    とするプラント模擬装置。
  8. 【請求項8】 訓練員からの要求・指令を入力し模擬プ
    ラント状態を出力する運転操作用の模擬制御盤と、イン
    ストラクタからの要求・指令を入力するインストラクタ
    対話装置と、プラントの現場での機器操作画面を表示し
    て機器操作指令を入力する現場盤模擬入出力装置と、前
    記模擬制御盤、インストラクタ対話装置および現場盤模
    擬入出力装置を介して入力される情報に基づいてプラン
    ト挙動を模擬演算するプラント特性演算手段とを備えた
    プラント模擬装置において、 前記現場盤模擬入出力装置を介して入力される現場操作
    画面の表示要求により対応する現場操作画面を前記現場
    盤模擬入出力装置に表示し、この現場操作画面を表示す
    る前記現場盤模擬入出力装置を介して入力される操作信
    号を前記プラント特性演算手段に送信する現場盤模擬処
    理手段と、 前記現場盤模擬入出力装置を介して入力される現場画面
    の表示要求により対応する現場のイメージデータを選択
    し、この現場イメージにプラント状態によって表示形態
    が異なる操作器イメージが含まれるとき前記プラント特
    性演算手段から出力されるプラント状態に応じて操作器
    イメージデータを選択して前記現場のイメージデータと
    合成しイメージ表示器に現場の状況を表示する現場イメ
    ージ表示処理手段とを備えたことを特徴とするプラント
    模擬装置。
  9. 【請求項9】 請求項1または請求項8に記載のプラン
    ト模擬装置において、前記現場イメージ表示処理手段
    が、 実際のプラントの現場フロアおよび現場操作盤のイメー
    ジデータを保存する現場イメージデータ保存手段と、 現場盤上のプラント状態に応じて表示形態が変化する操
    作器、表示器および指示器のイメージデータを表示形態
    別に保存する操作器イメージデータ保存手段と、 前記現場盤模擬入出力装置を介して入力される現場画面
    の表示要求により、前記現場イメージデータ保存手段か
    ら対応する現場のイメージデータを選択する現場イメー
    ジ選択手段と、 前記現場盤模擬入出力装置を介して表示要求される現場
    画面にプラント状態に応じて表示形態が変化する操作器
    が配置されているとき、前記プラント特性演算手段から
    出力されるプラント状態に基づいて対応する操作器イメ
    ージデータを選択する操作器イメージ選択手段と、 前記現場イメージ選択手段からの現場のイメージデータ
    と前記操作器イメージ選択手段からの操作器イメージデ
    ータを合成してイメージ表示器に表示する現場イメージ
    画面作成手段とを備えたことを特徴とするプラント模擬
    装置。
  10. 【請求項10】 訓練員からの要求・指令を入力し模擬
    プラント状態を出力する運転操作用の模擬制御盤と、イ
    ンストラクタからの要求・指令を入力するインストラク
    タ対話装置と、プラントの現場での機器操作画面を表示
    して機器操作指令を入力する現場盤模擬入出力装置と、
    前記模擬制御盤、インストラクタ対話装置および現場盤
    模擬入出力装置を介して入力される情報に基づいてプラ
    ント挙動を模擬演算するプラント特性演算手段とを備え
    たプラント模擬装置において、 前記現場盤模擬入出力装置から操作可能な現場操作器に
    ついて前記インストラクタ対話装置を介して入力される
    模擬入力許可または不許可の要求を受付ける現場盤模擬
    入力許可/不許可要求手段と、 この現場盤模擬入力許可/不許可要求手段が受付けた要
    求を判定して判定結果を前記現場盤模擬入出力装置に表
    示するとともに、前記判定結果に応じて前記現場盤模擬
    入出力装置による対応する現場操作器の操作を許可また
    は不許可とする現場盤模擬入力許可判定手段とを備えた
    ことを特徴とするプラント模擬装置。
  11. 【請求項11】 請求項1または請求項10に記載のプ
    ラント模擬装置において、 前記現場盤模擬入力許可/不許可要求手段により設定さ
    れる模擬入力許可または不許可の情報を記憶する模擬入
    力許可/不許可設定情報記憶手段と、 現場操作器ごとに模擬入力許可/不許可の状態を記憶
    し、前記現場盤模擬入力許可判定手段により判定された
    判定結果に応じて更新される現場盤入力許可状態記憶手
    段とを備えたことを特徴とするプラント模擬装置。
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