JPH0784512A - プラント模擬装置 - Google Patents

プラント模擬装置

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JPH0784512A
JPH0784512A JP22981193A JP22981193A JPH0784512A JP H0784512 A JPH0784512 A JP H0784512A JP 22981193 A JP22981193 A JP 22981193A JP 22981193 A JP22981193 A JP 22981193A JP H0784512 A JPH0784512 A JP H0784512A
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malfunction
plant
instructor
console
actuator
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JP22981193A
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English (en)
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Masami Oshiro
雅美 大城
Kiyoko Sugawara
聖子 菅原
Masakazu Osegawa
雅和 尾世川
Shinichi Miyao
信一 宮尾
Sadamu Naito
定 内藤
Hiroichi Otsuka
博一 大塚
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スムーズな運転訓練を実施することができる
プラント模擬装置を提供する。 【構成】 マルファンクションコンソ−ル6のスイッチ
番号に対応して設定されるマルファンクションコンソ−
ルデータベース22の内容を変更するために、インスト
ラクタ対話装置5を介してマルファンクションコンソ−
ル設定変更要求を受け付けるためのマルファンクション
コンソ−ル設定要求手段100と、インストラクタ対話
装置5を介して入力されたデータに基づいてマルファン
クションコンソ−ル設定要求手段100から出力された
設定データによりマルファンクションコンソ−ル設定デ
ータベース22を変更するマルファンクションコンソ−
ル設定手段101を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は運転訓練等にプラントの
模擬を行うプラント模擬装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にプラント模擬装置は、図18に全
体構成を示すように、運転訓練員がプラント運転用に操
作するための模擬制御盤1および模擬プラント状態を監
視するためのCRT表示装置2と、模擬制御盤1を介し
て入力される操作指令に基づいてプラントの模擬運転を
行い、模擬プラント状態を模擬制御盤1の計器およびC
RT表示装置2に出力するプラント模擬部3と、プラン
ト模擬部3に対して事故等の各種プラント状態の模擬要
求を行うインストラクタ処理部4と、インストラクタ処
理部4に指令を与えるインストラクタ対話装置5および
マルファンクションコンソール6とに大きく分けられ
る。
【0003】さらにプラント模擬部3は、模擬制御盤1
との間でデータの入出力を行う模擬制御盤インターフェ
ース7と、インストラクタ処理部4からの要求により事
故模擬の発生処理を行なうマルファンクション実行手段
8と、模擬制御盤インターフェース7およびマルファン
クション実行手段8からのデータを入力しプラント特性
を模擬演算するプロセス模擬手段9と、プロセス模擬手
段9で模擬されたプラント状態を計算処理し監視データ
にしてCRT表示装置2に表示するプラント監視模擬手
段10とで構成される。
【0004】また、インストラクタ処理部4は、インス
トラクタ対話装置5およびマルファンクションコンソー
ル6を介して入力される指令によりマルファンクション
実行手段8へ事故模擬の要求を行うマルファンクション
処理手段11と、対話に使用するプラントのポイントを
検索するためのPID検索手段12とを有する。
【0005】ところで、プラントの異常事態または、プ
ラントの各種機器の故障を模擬する機能をマルファンク
ション機能という。上記プラント模擬装置において、マ
ルファンクション機能にかかかわる従来の構成をさらに
詳細に図19に示す。
【0006】図19において、マルファンクション要求
手段20は、インストラクタ対話装置5よりマルファン
クション要求に必要な各種の設定データを入力し、マル
ファンクション処理手段11に対してマルファンクショ
ン要求を行う。例えばプラントのある配管が破断したと
いうマルファンクションを要求する場合、破断した管の
指定、破断面積、破断の速さを設定する必要がある。ま
た、実際にマルファンクションを発生または解除させる
タイミングも指定可能とする必要がある。
【0007】インストラクタ対話装置5からのマルファ
ンクション要求により、マルファンクション処理手段1
1はマルファンクション要求データd1を作成し、マル
ファンクション実行手段8に出力する。
【0008】マルファンクション実行手段8は、マルフ
ァンクション要求データd1を受け取ると、マルファン
クション実行データベース21を参照してプラント内の
各種操作端の状態値データ等から構成されるマルファン
クションデータを作成し、要求を受けたマルファンクシ
ョンに応じたタイミングでプロセス模擬手段9へ出力す
る。
【0009】プロセス模擬手段9は、マルファンクショ
ン実行手段8からのマルファンクションデータに基づ
き、プラントの各種インタロックの動作やバルブの開度
などのアクチュエ−タ状態または圧力・温度等の状態量
などのプラント状態値を計算する。
【0010】また、マルファンクションコンソ−ル6か
らもマルファンクション要求を行うことができる。この
場合は、マルファンクション処理手段11は、マルファ
ンクションコンソ−ル6からマルファンクションコンソ
−ル操作信号を入力し、マルファンクションコンソ−ル
設定データベース22を参照してマルファンクション要
求データを作成し、マルファンクション実行手段8に出
力する。この場合、インストラクタ対話装置5からマル
ファンクション要求手段20によりマルファンクション
要求を行う際に必要であった各種の設定入力データがマ
ルファンクションコンソ−ル設定データベース22にあ
らかじめ設定されているため、ワンタッチの操作でマル
ファンクション要求を行うことができる。
【0011】上記構成のマルファンクション機能におい
て、インストラクタ対話装置5からマルファンクション
要求を行う場合について、図19〜図21を参照してよ
り具体的に説明する。
【0012】図20は、マルファンクション要求を行う
際のインストラクタ対話装置5の画面表示例を示すもの
で、この画面はインストラクタからのマルファンクショ
ン要求によりマルファンクション要求手段20から打ち
返されて表示される。インストラクタが図20に示すよ
うな画面からマルファンクション要求に必要な各種の設
定データを入力すると、マルファンクション要求手段2
0はこの設定入力データからなるマルファンクション要
求をマルファンクション処理手段11に通知し、マルフ
ァンクション処理手段11は図21に示すようなマルフ
ァンクション要求データd1を作成する。
【0013】図21に示すマルファンクション要求デー
タd1は、発電プラントにおける主蒸気管が破断したと
いうマルファンクションを要求する際の例である。この
ように、プラントのある管が破断したというマルファン
クションを要求する場合、破断した管の指定、破断面
積、破断の速さを設定する必要がある。また、実際にマ
ルファンクションを発生または解除させるタイミングお
よび発生または解除させるプラントの条件も指定する必
要がある。図21において、設定値1から設定値3にど
のような設定が必要かといった情報は、マルファンクシ
ョン実行データベース21にマルファンクションごとに
指定されている。マルファンクション処理手段11はマ
ルファンクション実行データベース21を参照して、マ
ルファンクション要求データd1を作成する。ここで
は、設定値1には、AからDまで4本ある主蒸気管の内
どの主蒸気管が破断したかを設定している。主蒸気管A
が破断した場合、管内を流れている主蒸気が外に漏れ
る。そのため設定値2には、A主蒸気管の最終的な破断
面積を、管内を流れている主蒸気の正常時に対する%で
指定し、さらに設定値3に変化率すなわち破断の速さ
を、管内を流れている主蒸気の流量の変化率%/sec で
設定している。この他にマルファンクションを発生させ
るタイミングの指定として、時刻または「発電機の出力
が100MW以上になった時」などのプラント条件4項
目を設定可能としているが、図21では指定していな
い。また、マルファンクションの解除についても時刻、
プラント条件4項目が設定可能となっているが、図21
では指定していない。
【0014】インストラクタ対話装置5から、マルファ
ンクション要求を行う際は、図21に示すデータ中の項
目をすべて設定する必要がある。したがって、プラント
の運転訓練を行う際、インストラクタ対話装置5から瞬
間にマルファンクションの要求をかけることはできな
い。
【0015】マルファンクション処理手段11で作成さ
れたマルファンクション要求データd1は,マルファン
クション実行手段8へと出力される。マルファンクショ
ン実行部8は、マルファンクション要求データd1に設
定された「発生および解除の時刻」、「プラント条件」
を判断して、マルファンクション発生に必要とされるプ
ラントの各種の操作端等の状態値であるマルファンクシ
ョンデータを作成してプロセス模擬手段9へ出力する。
図21の例では、「マルファンクション発生および解除
の時刻」、「プラント条件」のいずれも設定されていな
いため、マルファンクション実行手段8は入力されたマ
ルファンクション要求データd1からマルファンクショ
ンデータを作成して即座にプロセス模擬手段9へ出力す
る。マルファンクション要求データd1の設定値1から
設定値3はどのような設定がされているかといった情報
は、マルファンクション実行データベース21にマルフ
ァンクションごとに指定されている。マルファンクショ
ン実行手段8は、マルファンクション実行データベース
21を参照してマルファンクションデータを作成する。
図21に示すマルファンクション要求データd1の場
合、マルファンクション実行手段8は、マルファンクシ
ョンデータとして、A主蒸気管内を流れている主蒸気流
量を、目標値である設定値2と変化率である設定値3を
計算し、変化率で指定したタイミングでプロセス模擬手
段9へ出力する。
【0016】一方、マルファンクションコンソ−ル6か
らマルファンクション実行要求を行う場合の処理動作
を、図19および図22を参照して詳しく説明する。
【0017】マルファンクションコンソ−ル6は、スイ
ッチの集合体が一般的であり、スイッチはそれぞれワン
タッチ操作によりマルファンクションを1つ発生させ
る。マルファンクションコンソ−ル6を操作すると、マ
ルファンクションコンソ−ル操作信号がマルファンクシ
ョン処理手段11に入力される。マルファンクションコ
ンソ−ル操作信号は、操作されたマルファンクションコ
ンソ−ル6の番号を表す。
【0018】マルファンクション処理手段11は、マル
ファンクションコンソ−ル操作信号中のマルファンクシ
ョンコンソ−ルの番号からインストラクタ処理部4内に
持つマルファンクションコンソ−ル設定データベース2
2を検索して、マルファンクション要求データd1を作
成し、マルファンクション実行手段8へ出力する。
【0019】図22は、マルファンクションコンソ−ル
設定データベース22の構成例を示すもので、マルファ
ンクションコンソ−ルの各スイッチ番号に対応して各種
のマルファンクションがマルファンクションコンソ−ル
設定データベース22にあらかじめ設定されている。
【0020】以上説明したように、マルファンクション
処理手段11では、インストラクタ対話装置5およびマ
ルファンクションコンソ−ル6の両方からマルファンク
ションの要求を受け、マルファンクション要求データd
1をマルファンクション実行手段8へ出力する。マルフ
ァンクション実行手段8は、双方からの要求のインタロ
ック、タイミングを判断し、さらに要求のあったマルフ
ァンクションの種別により、マルファンクションデータ
を作成しプロセス模擬手段9に出力することでプラント
の故障模擬を実現していた。
【0021】次に、図18に示すプラント模擬装置にお
いて、従来のプロセス模擬手段9の構成を図23に示
す。
【0022】図23において、インタ−ロック模擬手段
30は、模擬制御盤1上の操作器を操作することによっ
て出力される操作信号を模擬制御盤インターフェース7
を介して入力し、実プラントと同様の各種インタ−ロッ
クを模擬し、アクチュエ−タ模擬手段31へアクチュエ
−タ駆動信号を、制御装置模擬手段32へ制御信号を出
力する。制御装置模擬手段32は、制御信号により各種
調節制御装置を模擬し、アクチュエ−タ模擬手段31へ
アクチュエ−タ駆動信号を出力する。アクチュエ−タ模
擬手段31は、アクチュエ−タ駆動信号によりアクチュ
エ−タを模擬演算して、アクチュエ−タ状態値信号を出
力する。なお、積分型のアクチュエ−タの場合は、アク
チュエ−タ状態値テ−ブル34を前回値として模擬演算
する。
【0023】マルファンクション実行手段8は、インス
トラクタ処理部4からのマルファンクション要求データ
に基づき、マルファンクションの種類を判断し、アクチ
ュエ−タに対する故障模擬であるならば、故障模擬アク
チュエ−タ状態値信号を出力する。
【0024】正常状態の模擬時には、切替スイッチ33
は正常時スイッチSW1に切り替えられ、アクチュエ−タ
模擬手段31から出力されるアクチュエ−タ状態値信号
をアクチュエ−タ状態値テ−ブル34に出力する。一
方、アクチュエ−タに対する故障模擬時には、マルファ
ンクション実行手段8からのスイッチ切替制御信号によ
り、切替えスイッチ33は故障時スイッチSW2に切り替
えられ、マルファンクション実行手段8から出力された
故障模擬アクチュエ−タ状態値信号をアクチュエ−タ状
態値テ−ブル34に出力する。
【0025】プラント特性演算手段35は、アクチュエ
−タ状態値テ−ブル34に基づいてプラントの動特性を
模擬演算し、プラント特性値信号をセンサ−模擬手段3
6に出力する。センサ−模擬手段36は、プラント特性
値信号およびアクチュエ−タ状態値テ−ブル34を参照
し、各種調整計測装置を模擬し、模擬制御盤インターフ
ェース7を介し、模擬制御盤1上の表示器/指示計に表
示信号を出力する。
【0026】上記構成により、アクチュエ−タに対する
故障模擬は、インストラクタからのマルファンクション
実行要求により、マルファンクション実行手段8が故障
模擬アクチュエ−タ状態値信号を出力し、切り替えスイ
ッチ33を正常時スイッチSW1から故障時スイッチSW2
に切り替え、アクチュエ−タ状態値テ−ブル34に保存
されるアクチュエ−タ状態値を書き換えることによって
行っていた。また、固着は、マルファンクション実行手
段8が、切り替えスイッチ33を正常時スイッチSW1か
ら故障時スイッチSW2に切り替え、アクチュエ−タ状態
値テ−ブル34のアクチュエ−タ状態値を固定すること
によって行っていた。
【0027】次に、図18に示すプラント模擬装置にお
けるプラント監視模擬手段10と模擬制御盤1上のCR
T表示装置2間の従来構成を図24に示す。
【0028】図24において、プラント監視模擬手段1
0を構成する表示制御手段40は、運転訓練員のCRT
#1〜CRT#nの画面選択手段41による画面番号を
入力とし、CRT#1〜CRT#nの画面を作成し、C
RT表示装置(CRT#1〜CRT#n)2に出力する
ことで、プラント監視模擬手段10で模擬されたプラン
ト運転監視情報を提供していた。プラント模擬装置によ
る訓練で、インストラクタが運転訓練員の監視している
画面を知るには模擬制御盤1のところまで行って実際に
CRT表示装置(CRT#1〜CRT#n)2を見なけ
ればならなかった。
【0029】次に、図18に示すプラント模擬装置にお
けるPID検索手段12の従来構成を図25に示す。
【0030】プラント模擬装置では、プラントの状態を
監視したり、センサやアクチュエ−タの故障の模擬を実
施する際、場所を特定するために入出力点等の番号(P
ID)を指定しなければならないが、非常にたくさんの
PIDが存在するため、通常はPIDの検索も同時に行
われる。このPIDの検索を行うのに従来はインストラ
クタ等のオペレ−タがインストラクタ対話装置5に対し
てPID検索の要求をかけ、インストラクタ対話装置5
がその情報をPIDデ−タ取出手段50に渡す。PID
デ−タ取出手段50は、PIDデータベース51を参照
し検索を行い、結果をインストラクタ対話手段5を介し
てオペレータに示していた。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
のプラント模擬装置では、インストラクタ対話装置5を
利用したマルファンクションの要求は、各種条件の設定
が必要なため、必要とされるとき瞬時にマルファンクシ
ョンを発生させることができなかった。また、瞬時にマ
ルファンクションを発生させることができるマルファン
クションコンソ−ル6では、要求可能なマルファンクシ
ョンが固定されており、運転訓練の内容に応じて柔軟な
対応がとれないというマルファンクション機能について
の問題があった。
【0032】本発明は、上記マルファンクション機能の
問題を解決し、マルファンクションコンソ−ルによるマ
ルファンクション要求の設定を必要に応じて変更可能と
し、運転訓練のカリキュラムに応じて必要なマルファン
クションを瞬時に発生させることで、スムーズな運転訓
練を実施することができるプラント模擬装置を提供する
ことを目的とする。
【0033】また、従来のプラント模擬装置では、アク
チュエ−タに対する故障模擬は、プラント特性演算手段
35とセンサー模擬手段36が参照するアクチュエ−タ
の状態値テーブル34にインストラクタが設定したマル
ファンクション要求データに基づき、アクチュエ−タの
状態値の書き換えまたは固定を行うものであり、要求さ
れた値による変更および固着しかできなかったため、実
プラントで起こり得るアクチュエ−タ状態値が振動する
ハンチング故障の模擬や、アクチュエ−タ状態を示す表
示器/指示計の表示内容(操作内容に一致したもの)と
プラント特性演算手段35が使用するアクチュエ−タ状
態値(実際のアクチュエ−タ状態値)が異なる、つまり
アクチュエ−タの状態値が2つ存在する様な弁座脱落や
シートリーク等の故障模擬はできないという故障模擬機
能についての問題があった。
【0034】本発明は、このような故障模擬機能の問題
を解決し、訓練員に対して事故時の訓練効果の高いプラ
ント模擬装置を提供することを目的とする。
【0035】また、従来のプラント模擬装置では、運転
訓練員が表示装置の画面で関連のあるプラント状態を監
視する上では問題ないが、インストラクタが、運転訓練
員の監視している画面を把握するためには、直接運転訓
練員のところまで行って監視画面を見なければならなか
った。
【0036】本発明は、このような従来の課題を解決
し、インストラクタ用表示装置を設けて、運転訓練員が
監視している画面をインストラクタ用表示装置に出力す
ることにより、わざわざ運転訓練員用の表示装置の画面
を見に見に行かなくても、インストラクタ室で運転訓練
員の監視画面を把握することができるプラント模擬装置
を提供することを目的とする。
【0037】さらに、従来のプラント模擬装置では、オ
ペレータはPID検索の結果表示されたPIDの中か
ら、実際に故障模擬等を行うPIDを1つ選択するが、
頻繁に選択されるPIDはある程度決まっており、以前
選択されたPIDが再び選択される可能性が高い。従来
技術では以前選択したPIDを再び選択する場合でも、
PID検索の操作を最初からやり直さなければならなか
った。
【0038】本発明は、このような従来技術の課題を解
決し、以前選択したPIDを再び選択する場合にオペレ
ータが煩雑な操作を行うことなくPID選択を可能とし
たプラント模擬装置を提供することを目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】上記各目的を達成するた
めに、第1の発明は、プラントの模擬運転を行い模擬さ
れたプラント状態を監視するための操作入力装置および
表示装置と、操作入力装置から操作信号を入力しプラン
ト状態を模擬演算するプロセス模擬手段と、各種プラン
ト事故を模擬設定するための情報の表示および入力を行
うインストラクタ対話装置とを有するプラント模擬装置
において、操作入力装置から操作信号を入力しプラント
状態を模擬演算するプロセス模擬手段と、インストラク
タ対話装置を介して各種プラント事故を模擬する任意の
マルファンクションの実行要求を受け付けるためのマル
ファンクション要求手段と、予め設定されたマルファン
クションの実行要求を行うマルファンクションコンソ−
ルと、このマルファンクションコンソ−ルのスイッチ番
号に対応して各々マルファンクションが設定されたマル
ファンクションコンソ−ルデータを格納するマルファン
クションコンソ−ルデータベースと、インストラクタ対
話装置を介してマルファンクションコンソ−ルデータベ
ース内のマルファンクションコンソ−ルデータの設定な
いし変更要求を受け付けるマルファンクションコンソ−
ル設定要求手段と、このマルファンクションコンソ−ル
設定要求手段を介してインストラクタ対話装置から入力
されたデータをもってマルファンクションコンソ−ルデ
ータベース内のマルファンクションコンソ−ルデータを
設定ないし変更するマルファンクションコンソ−ル設定
手段と、マルファンクションコンソ−ルの操作により入
力されたスイッチ番号よりマルファンクションコンソ−
ルデータベースから対応するマルファンクションコンソ
ールデータを取り出して、あるいはマルファンクション
要求手段を介してインストラクタ対話装置から入力され
たデータに基づいてマルファンクション要求データを作
成するマルファンクション処理手段と、このマルファン
クション処理手段からのマルファンクション要求データ
に基づいてマルファンクション発生に必要な状態値デー
タを作成し所定のタイミングでプロセス模擬手段に出力
するマルファンクション実行手段とを具備することを特
徴とする。
【0040】また、第2の発明は、プラントの模擬運転
を行い模擬されたプラント状態を監視するための操作入
力装置および表示装置と、各種プラント事故を模擬設定
するためのインストラクタ対話装置およびマルファンク
ションコンソールとを有するプラント模擬装置におい
て、インストラクタ対話装置またはマルファンクション
コンソールを介して設定されたプラント事故模擬に応じ
てマルファンクションの発生処理を行い故障模擬アクチ
ュエ−タ状態値信号を出力するマルファンクション実行
手段と、正常アクチュエ−タ状態値を模擬演算するアク
チュエ−タ模擬手段と、マルファンクション実行手段か
ら出力されるハンチングカ−ブ発生開始信号によりハン
チングカ−ブを発生し加算器に出力するハンチングカ−
ブ発生手段と、アクチュエ−タ模擬手段によって算出さ
れた正常アクチュエ−タ状態値を保存するアクチュエ−
タ状態値テーブルAと、アクチュエ−タ模擬手段から出
力される正常アクチュエ−タ状態値信号およびマルファ
ンクション実行手段から出力される故障模擬アクチュエ
−タ状態値信号を入力とし、マルファンクション実行手
段にてマルファンクションの発生があったとき、正常ア
クチュエ−タ状態値信号および故障模擬アクチュエ−タ
状態値信号のいずれかを加算器に出力するとともにその
マルファンクションの種類に応じて正常アクチュエ−タ
状態値信号をアクチュエ−タ状態値テーブルAに出力
し、マルファンクション実行手段にてマルファンクショ
ンの発生がなかったとき、正常アクチュエ−タ状態値信
号のアクチュエ−タ状態値テーブルAへの出力のみ行う
信号切替手段と、この信号切替手段から加算器を経由し
て送られる加算器出力アクチュエ−タ状態値信号を保存
するアクチュエ−タ状態値テーブルBと、アクチュエ−
タ状態値テーブルAまたはアクチュエ−タ状態値テーブ
ルBを参照してプラントの動特性を模擬演算するプラン
ト特性演算手段と、このプラント特性演算手段による演
算結果を用いてアクチュエ−タ状態値テーブルAまたは
アクチュエ−タ状態値テーブルBを参照して各種センサ
ーを模擬するセンサー模擬手段と、マルファンクション
実行手段から通知されるマルファンクションの発生の有
無および種類に応じて、プラント特性演算手段およびセ
ンサー模擬手段が参照するアクチュエ−タ状態値テーブ
ルをアクチュエ−タ状態値テーブルAおよびアクチュエ
−タ状態値テーブルBからそれぞれ選択するテーブル切
替手段とを具備することを特徴とする。
【0041】また、第3の発明は、プラントの模擬運転
を行い模擬されたプラント状態を監視するための操作入
力装置および運転訓練員用表示装置と、操作入力装置か
ら操作信号を入力しプラント状態を模擬演算するプロセ
ス模擬手段と、各種プラント事故を模擬設定するための
インストラクタ対話装置およびマルファンクションコン
ソールとを有するプラント模擬装置において、プロセス
模擬手段の模擬演算結果に基づいて運転訓練員により要
求された監視画面データを作成し所定の運転訓練員用表
示装置に表示するため画面表示信号を出力する表示制御
手段と、運転訓練員用表示装置に対応して同数設けら
れ、表示制御手段から運転訓練員用の表示装置へ出力さ
れた画面表示信号を中継するとともに2つに分配する表
示信号分配器と、インストラクタ対話装置およびマルフ
ァンクションコンソールの近傍に設置され表示信号分配
器によって分配された画面表示信号を入力して監視画面
を表示するインストラクタ用表示装置と、表示信号分配
器とインストラクタ用表示装置との間に介設され各表示
信号分配器により分配送信された画面表示信号の中から
インストラクタ用表示装置へ送信する画面表示信号を所
定のルールにしたがって選択するインストラクタ用表示
切替手段とを具備することを特徴とする。
【0042】ここで、インストラクタ用表示切替手段
は、例えば、インストラクタに指定された画面表示信号
を、または一定時間ごとに所定の順番で自動的に選択さ
れる画面表示信号を、あるいは最新に送信された画面表
示信号をインストラクタ用表示装置へ送信する。
【0043】さらに、第4の発明は、プラントの模擬運
転を行い模擬されたプラント状態を監視するための操作
入力装置および表示装置と、操作入力装置から操作信号
を入力しプラント状態を模擬演算するプロセス模擬手段
と、各種プラント事故を模擬設定するための情報の表示
および入力を行うインストラクタ対話装置とを有するプ
ラント模擬装置において、プラントの入出力点に関する
識別番号情報を含むPIDデータを格納するPIDデー
タベースと、インストラクタ対話装置を介して入力され
る検索要求に基づいてPIDデータベースから該当する
PIDデータを取り出しインストラクタ対話装置に出力
するPIDデータ取出手段と、このPIDデータ取出手
段によって取り出されたPIDデータの中からインスト
ラクタ対話装置を介して選択されたPIDデータをPI
D履歴データファイルに保存しPID履歴データファイ
ルを更新するPID履歴更新手段と、インストラクタ対
話装置を介して入力されるPID履歴表示要求に基づい
てPID履歴データファイル内のPID履歴データを取
り出しインストラクタ対話装置に出力するPID履歴デ
ータ取出手段とを具備することを特徴とする。
【0044】
【作用】第1の発明の構成において、マルファンクショ
ン処理手段は、マルファンクション要求手段によりイン
ストラクタ対話装置から入力された設定情報に基づい
て、マルファンクション実行手段に渡すマルファンクシ
ョン要求データを作成する。またマルファンクション処
理手段は、マルファンクションコンソ−ルからもマルフ
ァンクション実行要求を受付け、マルファンクションコ
ンソ−ルのスイッチ操作信号によりマルファンクション
コンソ−ルデータベースに格納されているスイッチ番号
に対応するマルファンクション設定データを取り出して
マルファンクション要求データを作成する。マルファン
クションコンソ−ルデータベースは、マルファンクショ
ンコンソ−ルのスイッチ番号ごとにマルファンクション
設定データを予め記憶しているものであり、マルファン
クションコンソ−ルからはこのデータベースに設定され
ているマルファンクションしか実行要求できない。マル
ファンクションコンソ−ル設定要求手段は、このマルフ
ァンクションコンソ−ルデータベースに設定されている
マルファンクションの変更をインストラクタ対話装置よ
り受け付け可能にするもので、マルファンクションのス
イッチ番号を指定して任意のマルファンクションの設定
情報をインストラクタ対話装置より入力することによ
り、マルファンクションコンソ−ル設定データを作成
し、マルファンクションコンソ−ル設定手段に渡す。マ
ルファンクションコンソ−ル設定手段は、受け取ったマ
ルファンクションコンソ−ル設定データにより、マルフ
ァンクションコンソ−ルデータベース内の指定されたス
イッチ番号のマルファンクション設定データを書き替え
る。
【0045】これにより、マルファンクションコンソ−
ルで実行要求できるマルファンクションを自在に設定変
更することができるため、運転訓練の内容によりマルフ
ァンクションコンソ−ルの設定を変更し、必要時に瞬時
にマルファンクションコンソ−ルによるマルファンクシ
ョン要求を行うことができるようにすることにより、ス
ムーズな運転訓練を提供することが可能となる。
【0046】第2の発明の構成において、ハンチングカ
ーブ発生手段は、ハンチング模擬時にアクチュエ−タの
状態値に振動したデータを付加させるためにハンチング
カーブデータを発生する。信号切替手段は、マルファン
クション実行手段から出力される故障模擬アクチュエ−
タ状態値信号とアクチュエ−タ模擬手段から出力される
正常アクチュエ−タ状態値信号を入力とし、正常時/故
障模擬時、および故障模擬時のマルファンクションの種
類に応じて信号切り替えを行って、少なくともどちらか
のアクチュエ−タ状態値信号を出力する。信号切替手段
の出力側には、アクチュエ−タの状態値を保存するテー
ブルを2重で有し、アクチュエ−タ状態値テーブルA
は、信号切替手段から出力された正常アクチュエ−タ状
態値を保存する。アクチュエ−タ状態値テーブルBは、
故障模擬時の信号切替手段から出力され加算器を経た加
算器出力アクチュエ−タ状態値信号を保存する。ハンチ
ング模擬時には、加算器出力アクチュエ−タ状態値は、
信号切替手段から出力されたアクチュエ−タ状態値にハ
ンチングカーブ発生手段からのハンチングカーブが付加
された状態値となる。テーブル切替手段は、アクチュエ
−タ状態値テーブルを参照して実際のプラント状態を模
擬するプラント特性演算手段とアクチュエ−タの状態を
表示する表示器/指示計の表示内容を模擬するセンサー
模擬手段とに対して、アクチュエ−タ状態値テーブルA
とアクチュエ−タ状態値テーブルBのどちらを提供する
かを正常時/故障模擬時および故障模擬時のマルファン
クションの種類に応じて決定する。例えば、正常時には
プラント特性演算手段とセンサー模擬手段に対してとも
にアクチュエ−タ状態値テーブルAを接続する。通常の
故障模擬時には、ともにアクチュエ−タ状態値テーブル
Bを参照させるが、弁座脱落およびシートリーク等の故
障模擬時には、プラント特性演算手段に対してはアクチ
ュエ−タ状態値テーブルBを、アセンサー模擬手段に対
してはアクチュエ−タ状態値テーブルAをそれぞれ提供
する。
【0047】このような構成により、ハンチング、弁座
脱落およびシートリーク等の故障模擬が該当する全ての
アクチュエ−タに対して可能となり、プラントの模擬が
拡大し運転訓練の効果が向上する。
【0048】第3の発明の構成においては、インストラ
クタ用表示装置、インストラクタ用表示切替手段および
表示信号分配器を設け、運転訓練員用表示装置に表示す
る画面データを表示信号分配器およびインストラクタ用
表示切替手段を介してインストラクタ用表示装置にも送
信可能にしたことにより、インストラクタが直接運転訓
練員が監視するプラント状態表示画面を見ることなく、
運転訓練員が監視している画面を居ながらにして容易に
把握することができる。
【0049】第4の発明の構成において、PID履歴更
新手段によりオペレータが選択したPIDの履歴データ
をファイルに保存することにより、以前選択したPID
の再選択する場合に、PID検索に要する繁雑な操作を
行うことなくPID選択を簡単に行うことが可能とな
る。
【0050】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。なお、従来例と共通する部分には同一符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0051】図1は、第1の発明の一実施例のプラント
模擬装置の主要構成部分を示すもので、図19に示す従
来構成に、マルファンクションコンソ−ル6のスイッチ
番号に対応して設定されるマルファンクションコンソ−
ルデータベース22の内容を変更するマルファンクショ
ンコンソ−ル設定変更機能を付加している。すなわち、
インストラクタ対話装置5とマルファンクションコンソ
−ル設定変更要求のためのデータのやり取りを行うマル
ファンクションコンソ−ル設定要求手段100と、マル
ファンクションコンソ−ル設定要求手段100からの設
定データによりマルファンクションコンソ−ル設定デー
タベース22を変更するマルファンクションコンソ−ル
設定手段101を新たに追加した構成となっている。
【0052】この構成において、マルファンクションコ
ンソ−ル設定要求手段100はインストラクタ対話装置
5からマルファンクションコンソ−ル設定要求により、
図2に示すような画面をインストラクタ対話装置5に表
示する。インストラクタは、この画面よりマルファンク
ションコンソ−ルに対するマルファンクション設定を行
う。設定内容および項目は、図20に示すインストラク
タ対話装置5の画面によるマルファンクション要求にお
ける各種設定と同様である。図2の画面による設定は、
マルファンクションコンソ−ル設定要求手段100を介
して、マルファンクションコンソ−ル設定データd2と
して、マルファンクションコンソ−ル設定手段101に
入力される。マルファンクションコンソ−ル設定データ
d2の構成を図3に示す。マルファンクションコンソ−
ル設定データd2は、すでに図21で説明したマルファ
ンクション要求データd1と同様の設定項目を持つ。
【0053】マルファンクションコンソ−ル設定手段1
01は、マルファンクションコンソ−ル設定データd2
中のマルファンクションコンソ−ル6の各スイッチに対
応するマルファンクションコンソ−ル番号のうち設定変
更要求のあるマルファンクションコンソ−ル番号につい
て、実際にマルファンクションが実行中でないかの問い
合わせをマルファンクション処理手段11に行う。問い
合わせの結果、変更予定のマルファンクションコンソ−
ル番号が実行中であるときは、マルファンクションコン
ソ−ル設定データベース22の変更を行わない。その際
は、マルファンクションコンソ−ル設定要求手段100
によりインストラクタ対話装置5の図2に示す画面への
メッセージ表示、または音声等によりその旨通知を行
う。また、マルファンクション処理手段11への問い合
わせの結果、変更するマルファンクションが実行中でな
い場合は、マルファンクションコンソ−ル設定データd
2に基づきマルファンクションコンソ−ル設定データベ
ース22を変更する。マルファンクションコンソ−ル設
定データベース22は先に説明したように図22に示す
ような構成となっている。
【0054】一方、マルファンクション処理手段11に
おいては、マルファンクションコンソ−ル設定手段10
1からの問い合わせにより、変更予定のマルファンクシ
ョンコンソ−ル番号についてブロックをかけ、マルファ
ンクションコンソ−ル6を操作されても要求を直ちに実
行しないようにする。
【0055】マルファンクションコンソ−ル設定手段1
01は、マルファンクションコンソ−ル設定データベー
ス22を変更した際、直ちにマルファンクション処理手
段11に変更内容をマルファンクションコンソ−ル番号
で通知する。
【0056】マルファンクション処理手段11は、この
変更終了の通知を受けると、先に変更予定のマルファン
クションコンソ−ル番号についてかけたブロックを解除
する。そして、マルファンクションコンソール6が操作
されている場合は、ここで変更されたマルファンクショ
ンコンソ−ル設定データベース22を検索して要求のあ
ったマルファンクションを判断し、マルファンクション
ごとに設定値1から設定値3にどのような設定が必要か
といった情報を有するマルファンクション実行データベ
ース21を参照してマルファンクション要求データd1
をマルファンクション実行手段8に出力する。
【0057】マルファンクションコンソール設定データ
ベース22の変更終了後は、マルファンクションコンソ
−ル6によるマルファンクション実行手順は従来通りに
行われる。すなわち、マルファンクションコンソ−ルを
操作してマルファンクションコンソ−ル操作信号がマル
ファンクション処理手段11に入力されると、マルファ
ンクション処理手段11は、マルファンクションコンソ
−ル操作信号のマルファンクションコンソ−ルの番号か
らマルファンクションコンソ−ル設定データベース22
を検索して、操作したスイッチ番号に対応するマルファ
ンクション要求データd1を作成する。図22に示すマ
ルファンクションコンソ−ル設定データベース22の例
では、マルファンクションコンソ−ル5のNo.1のス
イッチを選択した場合、図21に示すマルファンクショ
ン要求データd1が作成されることになる。作成された
マルファンクション要求データd1は、マルファンクシ
ョン実行手段8に入力され、マルファンクション実行手
段8はマルファンクション実行データベース21を参照
してマルファンクションデータを作成する。マルファン
クションデータはマルファンクション実行手段8からプ
ロセス模擬手段9へと出力され、プロセス模擬手段9に
おいてマルファンクションが実行される。
【0058】以上の説明からも明らかなように、上記実
施例によれば、運転訓練の内容に応じて、マルファンク
ションコンソールによるマルファンクションの設定を自
在に変更することができるため、必要時に瞬時にマルフ
ァンクションコンソールによるマルファンクション要求
を実行することができる。これにより、スムーズなプラ
ント運転訓練を実施することができる。
【0059】次に、第2の発明の一実施例を図4〜図9
を用いて説明する。
【0060】図4は、本実施例のプラント模擬装置の主
要部分(プロセス模擬手段9′等)の構成を示すもの
で、図23に示す従来例と異なる部分は、信号切替手段
110と、ハンチングカーブ発生手段111と、アクチ
ュエータ状態値テーブルA112およびアクチュエータ
状態値テーブルB113と、状態値複写手段114と、
テーブル切替手段115と、加算器116である。
【0061】まず、信号切替手段110と、テーブル切
替手段115の詳細を図5に示す。図5において、信号
切替手段110は切替スイッチSA・切替スイッチSB・切
替スイッチSCにより、テーブル切替手段115は切替ス
イッチSD・切替スイッチSEにより構成されている。信号
切替手段110は、インストラクタからのアクチュエ−
タに対するマルファンクション実行要求の種類に応じて
マルファンクション実行手段9から出されるスイッチ切
替制御信号によって、各々の切替スイッチを切り替える
ことにより、アクチュエ−タ模擬手段31およびマルフ
ァンクション実行手段9から出力されるアクチュエ−タ
の状態値から、アクチュエ−タ状態値テーブルA112
および加算器116に出力するアクチュエ−タ状態値を
選択する。
【0062】また、ハンチングカーブ発生手段111
は、マルファンクション実行手段8からのハンチングカ
ーブ発生開始信号によりハンチングカーブデータを作成
し、加算器116に出力する。アクチュエータ状態値テ
ーブルA112は、正常時にアクチュエ−タ模擬手段3
1から出力されるアクチュエ−タ状態値信号を保存す
る。アクチュエータ状態値テーブルB113は、故障模
擬時に加算器116から出力されるアクチュエ−タ状態
値信号を保存する。状態値複写手段114は、故障模擬
終了時に、アクチュエ−タ状態値テーブルB113のア
クチュエ−タ状態値をアクチュエ−タ状態値テーブルA
112に複写する。
【0063】次に、本実施例の作用を説明する。
【0064】まず、正常時の切替スイッチの動きを説明
すると、信号切替手段110は、切替スイッチSAをSA
1、切替スイッチSBをSB2、切替スイッチSCをSC2に切
り替え、アクチュエ−タ模擬手段31から入力したアク
チュエ−タ状態値信号をアクチュエ−タ状態値テーブル
A112に出力する。また、テーブル切替手段115
は、切替スイッチSDをSD1、切替スイッチSEをSE1に切
り替え、プラント特性演算手段35とセンサー模擬手段
36が参照するアクチュエ−タの状態値テーブルをアク
チュエ−タ状態値テーブルA112に切り替える。
【0065】以上により、信号切替手段110およびテ
ーブル切替手段115は図6に示すような接続状態とな
り、図23で説明した従来技術と同一の回路構成となり
正常時の動作を行う。
【0066】次に、ハンチング故障の場合には、信号切
替手段110は、切替スイッチSAをSA1、切替スイッチ
SBをSB2、切替スイッチSCをSC1に切り替え、テーブル
切替手段115は、切替スイッチSDをSD2、切替スイッ
チSEをSE2に切り替える。
【0067】データの動きについて図7を参照して説明
すると、ハンチングカーブ発生手段111は、マルファ
ンクション実行手段8からのハンチングカーブ発生開始
信号によりハンチングカーブデータの作成を開始し、加
算器116にそのハンチングカーブ信号を出力する。信
号切替手段110は、アクチュエ−タ模擬手段31から
のアクチュエ−タ状態値信号をアクチュエ−タ状態値テ
ーブルA112と加算器116にそれぞれ出力する。加
算器116は、アクチュエ−タ状態値信号とハンチング
カーブ信号を加算し、アクチュエ−タ状態値テーブルB
113に出力する。テーブル切替手段115は、プラン
ト特性演算手段35とセンサー模擬手段36にそれぞれ
アクチュエ−タ状態値テーブルB113を接続する。
【0068】これにより、アクチュエ−タ模擬手段31
が演算したアクチュエ−タの状態値にハンチングカーブ
データが付加され、アクチュエ−タ状態値テーブルB1
13には、振動したアクチュエ−タの状態値が保存され
ることになり、プラント特性演算手段35およびセンサ
ー模擬手段36はその振動したアクチュエ−タ状態値を
参照することになる。
【0069】また、状態値複写手段114は、故障模擬
終了時に、アクチュエ−タ状態値テーブルB113のア
クチュエ−タ状態値をアクチュエ−タ状態値テーブルA
112に複写する。これにより、故障模擬終了後、積分
型のアクチュエ−タの場合、アクチュエ−タ模擬手段3
1が参照する前回値は、振動したアクチュエ−タ状態値
を使用することになり、バンプレスな模擬が可能とな
る。
【0070】以上により、模擬操作盤1からの手動操作
または、自動での制御装置からのアクチュエ−タ駆動を
行いながらプロセス値をハンチングさせることが可能と
なる。
【0071】また、図5において、信号切替手段110
の切替スイッチSAをSA2、切替スイッチSBをSB1、切替
スイッチSCをSC2に切り替え、テーブル切替手段115
の切替スイッチSDをSD2、切替スイッチSEをSE2に切り
替えると、図8に示すような接続状態となり、マルファ
ンクション実行手段8から発生する任意の値にハンチン
グ値を付加することになり、設定値付きハンチングの故
障を行うことが可能となる。
【0072】次に、弁座脱落、シートリークの故障につ
いて説明する。弁座脱落及びシートリークの場合、信号
切替手段110は、切替スイッチSAをSA1、切替スイッ
チSBをSB1、切替スイッチSCをSC2に切り替え、テーブ
ル切替手段115は、切替スイッチSDをSD2、切替スイ
ッチSEをSE1に切り替える。
【0073】このスイッチ切替え状態により、図9に示
すように、信号切替手段110は、アクチュエ−タ模擬
手段31から出力されるアクチュエ−タ状態値信号を入
力し、アクチュエ−タ状態値テーブルA112に出力す
るとともに、マルファンクション実行手段8から出力さ
れる故障模擬アクチュエ−タ状態値信号を入力し、アク
チュエ−タ状態値テーブルB113に出力する。また、
テーブル切替手段115は、プラント特性演算手段35
が参照するアクチュエ−タ状態値をアクチュエ−タ状態
値テーブルB113に、また、センサー模擬手段36が
参照するアクチュエ−タ状態値をアクチュエ−タ状態値
テーブルA112に切り替える。
【0074】したがって、アクチュエ−タ状態値テーブ
ルA112には、操作器を操作した操作信号によってア
クチュエ−タ模擬手段31で演算されたアクチュエ−タ
状態値が保存され、センサー模擬手段36がこのアクチ
ュエ−タ状態値テーブルA112の値を参照し表示器/
指示計に表示信号を出力する。一方、アクチュエ−タ状
態テーブルB113には、故障模擬のアクチュエ−タ状
態値が保存され、プラント特性演算手段35はこのアク
チュエ−タ状態テーブルB113の値を参照し各種動特
性の演算を行う。
【0075】以上により、模擬制御盤1からの手動操作
または自動での制御装置からのアクチュエ−タの駆動に
よるアクチュエ−タ状態と表示器/指示計への表示内容
を一致させ、かつ、プラント模擬演算により使用するア
クチュエ−タの状態値を変化させることで、弁座脱落や
シートリークの故障模擬を行うことが可能となる。
【0076】上記説明からも明らかなように、本実施例
によれば、アクチュエータの状態変更や固着の故障模擬
に加えて、従来模擬できなかったハンチングや弁座脱落
およびシートリークの故障模擬をアクチュエータに対し
て行うことができ、より現実に即した運転訓練を行うこ
とができる。
【0077】次に、第3の発明の実施例を図10〜図1
2を用いて説明する。
【0078】図10は、第3の発明のプラント模擬装置
の一実施例の特徴部分である監視情報表示システムの構
成を示すもので、図24に示す従来例と比較すると、イ
ンストラクタ側に設置されるインストラクタ用CRT表
示装置(CRT#n+1)120およびインストラクタ
用CRT選択手段121と、表示制御手段40からの画
面表示信号を運転訓練員用のCRT表示装置(CRT#
1〜#n)2およびインストラクタ用CRT表示装置
(CRT#n+1)120へ分配する表示信号分配器1
22と、インストラクタ用CRT選択手段121によっ
て選択されたCRT番号を判定するCRT番号判定手段
123および各表示信号分配器122から各CRT(#
1〜#n)の画面表示信号を入力しこの画面表示信号中
からCRT番号判定手段123から通知されるCRT番
号の画面表示信号を選択してインストラクタ用CRT表
示装置120に送信するスイッチング部124からなる
インストラクタ用表示切替手段125とをさらに備えて
いる。
【0079】この構成において、表示制御手段40は、
運転訓練員が模擬制御盤1上の各CRT表示装置(CR
T#1〜CRT#n)2に対応して設置されている#1
〜#n画面選択手段41により画面番号を入力すると、
画面選択信号を受取り現在のプラント状態を示すプラン
ト状態データ等の画面表示情報をRGB信号等の表示信
号として対応する表示信号分配器122に送信する。表
示信号分配器122は、運転訓練員用のCRT表示装置
2と、インストラクタ用表示切替手段125内のスイッ
チング部124とに分配して送信する。
【0080】インストラクタがインストラクタ用CRT
選択手段121により運転訓練員用CRT表示装置2の
CRT番号を選択すると、この選択信号に基づいてイン
ストラクタ用表示切替手段125内のCRT番号判定手
段123がインストラクタ用CRT選択手段121によ
って選択されたCRT番号を判定し、スイッチング部1
24に通知する。スイッチング部124では、接続切替
えによりCRT番号判定手段123から通知されたCR
T番号に対応した画面表示信号をインストラクタ用CR
T表示装置120に送信する。
【0081】以上により、本実施例によれば、インスト
ラクタは、インストラクタ用CRT表示装置120で運
転訓練員の監視しているCRT画面を容易に把握するこ
とができる。
【0082】図11は、第3の発明のプラント模擬装置
の他の実施例を示すもので、この実施例では、図10に
示す実施例のインストラクタ用CRT選択手段121お
よびCRT番号判定手段123を配置しないで、インス
トラクタ用表示切替手段125の代わりにインストラク
タ用表示自動切替手段手段130を設けている。
【0083】この構成において、図10に示す実施例と
同様に、#1〜#n画面選択手段41からの画面選択信
号により作成された各画面表示信号(#1〜#n)は、
表示制御手段40から表示信号分配器122によって運
転訓練員用のCRT表示装置(CRT#1〜#n)2お
よびインストラクタ用表示切替手段125に分配して送
信される。インストラクタ用表示自動切替手段手段13
0は、表示制御手段40から表示信号分配器122を経
由して送信された各CRT(#1〜#n)の画面表示信
号を、一定時間ごとの自動切替により、CRT#1から
#nの順番でサイクリック(#nまで行ったら#1に戻
る)にインストラクタ用CRT表示装置(CRT#n+
1)120に表示する。
【0084】以上により、本実施例によれば、インスト
ラクタは、運転訓練員が監視している#1から#nまで
のCRT画面を自動的に周期的に把握することができ
る。
【0085】図12は、第3の発明のプラント模擬装置
のさらに他の実施例を示す。この実施例では、図10に
示す実施例と比較して、インストラクタ用CRT選択手
段121およびCRT番号判定手段123を設置せず、
その代わりに各画面選択手段41からの画面選択信号を
入力しプラント監視模擬手段10′に送信する画面選択
信号入力装置140と、画面選択信号入力装置140か
らの画面選択信号を入力処理する入力処理手段141、
入力処理手段141で入力処理された画面選択信号に基
づいて画面表示情報を作成し画面表示信号として対応す
る表示信号分配器122に送信する表示制御手段40お
よび入力処理手段141で入力処理された画面選択信号
を入力し最新の選択された画面番号の接点信号を出力す
る画面番号処理手段142を備えたプラント監視模擬手
段10′と、画面番号処理手段142からの接点信号を
入力し最新の選択された画面番号をインストラクタ用表
示切替手段125′内のスイッチング部124に通知す
る画面番号出力装置143とを設けている。
【0086】上記構成において、運転訓練員が各CRT
(#1〜#n)に付設された各画面選択手段41により
画面番号を入力すると、選択した画面番号が接点信号と
して画面選択信号入力装置140に送信され、この画面
選択信号入力装置140を介してプラント監視模擬手段
10′内の入力処理手段141に入力される。入力処理
手段141では、入力した画面選択信号を表示制御手段
40と画面番号処理手段142にそれぞれ送信する。表
示制御手段40は、入力処理手段141から入力した画
面選択信号に基づいて画面表示信号を出力し、表示信号
分配器122を介して運転訓練員用のCRT表示装置2
に送信するとともにインストラクタ用表示切替手段12
5′に送信する。また、画面番号処理手段142は、入
力処理手段141から画面選択信号を入力し、運転訓練
員が#1〜#n画面選択手段41により選択した画面番
号の中で最新に選択された画面番号を接点信号として画
面番号出力装置143に送信する。この画面番号出力装
置143を経由して、最新に選択された画面番号がイン
ストラクタ用表示切替手段125′内のスイッチング部
124に通知され、接続切替えにより最新の選択された
画面番号の画面表示(RGB)信号がインストラクタ用
CRT表示装置(CRT#n+1)120に送信され
る。
【0087】以上により、本実施例によれば、運転訓練
員の選択した最新のCRT画面をインストラクタ用CR
T(#n+1)120に、自動的に表示することがで
き、常に現時点運転訓練員が監視しているCRT画面を
インストラクタが把握することができる。
【0088】次に、第4の発明の実施例を図13〜図1
7を参照しながら詳細に説明する。図13は、第4の発
明の一実施例のプラント模擬装置のPID検索手段1
2′を示すもので、従来のPIDデータ取出手段50お
よびPIDデータベース51に加えて、新たに選択され
たPIDをPID履歴データとして保存処理するPID
履歴更新手段150と、PID履歴更新手段150から
のPID履歴データを順次一定量記憶するPID履歴デ
ータファイル151と、オペレータからのPID選択履
歴表示の要求により、PID履歴データファイル151
からPID履歴データを取り出してインストラクタ対話
装置5に出力するPID履歴データ取出手段152とを
さらに備えている。
【0089】この構成において、インストラクタ等のオ
ペレータはインストラクタ対話装置5に対してPIDの
検索を要求する。その際、PIDの頭が”C51”で始
まるものとか、”B21”で始まりさらにセンサー種別
が”圧力”であるもの等のパラメータを入力する。イン
ストラクタ対話装置5はPIDデータ取出手段50を起
動する際そのパラメータを渡す。
【0090】PIDデータ取出手段50は、PIDデー
タベース51を参照し、オペレータより指定された条件
に合うPIDデータを取り出す。PIDデータベース5
1のフォーマットの例を図14に示す。ここではPI
D、名称、センサタイプ、上限値、下限値等が例示され
ているが、実際は非常に多くの情報が含まれている。
【0091】PIDデータベース51より取り出された
PIDデータは、図15に示すフォーマットでインスト
ラクタ対話手段5に送られ、画面にリスト表示される。
この表示されたPIDリストから、オペレータが実際に
故障模擬等を行うPIDをインストラクタ対話手段5を
介して選択することによって、PIDの指定が行われ
る。
【0092】一方、インストラクタ対話手段5は、その
選択されたPIDをPID履歴更新手段150に通知
し、PID履歴更新手段150は選択されたPIDをP
ID履歴データファイル151に保存してその更新を実
施する。
【0093】ここで、PID履歴データファイル151
の例を図16および図17に示す。図16に示すPID
履歴データファイル151では、最も最近選択されたP
IDが一番上に、最も以前に選択されたPIDが一番後
ろに保存されており、保存項目としてはオペレータに示
す必要のあるPIDと名称のみである。
【0094】図17に示すPID履歴データファイル1
51では、ファイルをサイクリックに使用する。したが
って、最新のPIDを示すポインタ(図17では12)
が必要となる。図17では、次に選択されたPIDが上
書き保存されるレコードNOは13となる。この場合に
は、PID履歴データファイル151を更新する際、P
ID履歴データファイル151の一部分だけ変更すれば
よくなるので処理時間が短くなる。
【0095】次にオペレータが以前選択したPIDを再
び選択するときは、インストラクタ対話手段5に対して
PID選択履歴表示の要求をかける。インストラクタ対
話手段5はPID履歴データ取出手段152を起動し、
PID履歴データ取出手段152によりPID履歴デー
タファイル151からPID履歴データを取り出して、
図15と同様のフォーマットでインストラクタ対話手段
5に渡し、インストラクタ対話手段5の画面にPID選
択履歴のリスト表示を行う。
【0096】以上により、本実施例によれば、以前選択
したPIDを再び選択する場合に、煩雑なPID検索の
操作を行うことなく容易にPID選択を行うことができ
る。
【0097】なお、上記実施例では、プラント監視用に
CRT表示装置を用いて説明したが、これに限定するこ
となく、液晶表示装置等の他の表示装置を使用してもよ
い。
【0098】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、運
転訓練の内容により、マルファンクションコンソールの
設定を変更し、必要時に瞬時にマルファンクションコン
ソールによりマルファンクション要求を行うことが可能
である。これにより、スムーズなプラント運転訓練を提
供できるという効果がある。
【0099】また、第2の発明によれば、従来行われて
いたアクチュエータに対する状態変更や固着の他、ハン
チングや弁座脱落及びシートリークの故障模擬を行うこ
とが全ての該当するチュエータに対して可能となり、現
実に即した故障の模擬が可能となり運転訓練の効果が向
上する。
【0100】また、第3の発明によれば、インストラク
タが直接運転訓練員用の監視画面を見に行くことなく、
インストラクタ室内の表示装置で運転訓練員の監視して
いる画面を把握することが可能となる。
【0101】また、第4の発明によれば、オペレータが
以前選択したPIDを再び選択する場合でも、煩雑なP
ID検索の操作をすることなく、PID選択履歴を要求
するだけで容易にPIDの選択を実施することが可能と
なる。
【0102】
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】第1の発明のー実施例のプラント模擬装置の主
要構成を示すブロック図である。
【0104】
【図2】図1におけるマルファンクションコンソ−ル設
定要求手段100によりマルファンクションコンソ−ル
設定要求を受付けるためのインストラクタ対話装置5の
画面例を示す図である。
【0105】
【図3】マルファンクションコンソール設定データd2
の構成例を示す図である。
【0106】
【図4】第2の発明の一実施例のプラント模擬装置の主
要構成を示すブロック図である。
【0107】
【図5】図4における信号切替手段110とテーブル切
替手段115の詳細構成を示すブロック図である。
【0108】
【図6】図4における正常時のデータの流れを示す図で
ある。
【0109】
【図7】図4におけるハンチング故障時のデータの流れ
を示す図である。
【0110】
【図8】図4における設定値付きハンチング故障時のデ
ータの流れを示す図である。
【0111】
【図9】図4における弁座脱落およびシートリークのデ
ータの流れを示す図である。
【0112】
【図10】第3の発明のー実施例のプラント模擬装置の
主要構成を示すブロック図である。
【0113】
【図11】第3の発明の他の実施例のプラント模擬装置
の主要構成を示すブロック図である。
【0114】
【図12】第3の発明のさらに他の実施例のプラント模
擬装置の主要構成を示すブロック図である。
【0115】
【図13】第4の発明のー実施例のプラント模擬装置の
主要構成を示すブロック図である。
【0116】
【図14】図13におけるPIDデータベース51のデ
ータ構成例を示す図である。
【0117】
【図15】図13におけるPIDデータ取出手段50に
よるPID検索結果を例示する図である。
【0118】
【図16】図13におけるPID履歴データファイル1
51の構成例を示す図である。
【0119】
【図17】図13におけるPID履歴データファイル1
51の他の構成例を示す図である。る。
【0120】
【図18】従来のプラント模擬装置の全体構成を示す図
である。
【0121】
【図19】第1の発明に対する従来構成を示すブロック
図である。
【0122】
【図20】図1および図19におけるマルファンクショ
ン要求手段20によりマルファンクション要求を受付け
るためのインストラクタ対話装置5の画面例を示す図で
ある。
【0123】
【図21】マルファンクション要求データd1の構成例
を示す図である。
【0124】
【図22】図1および図19におけるマルファンクショ
ンコンソ−ル設定データベース22の構成例を示す図で
ある。
【0125】
【図23】第2の発明に対する従来構成を示すブロック
図である。
【0126】
【図24】第3の発明に対する従来構成を示すブロック
図である。
【0127】
【図25】第4の発明に対する従来構成を示すブロック
図である。
【0128】
【符号の説明】
1………模擬制御盤、2………CRT表示装置、3……
…プラント模擬部、4、4′………インストラクタ処理
部、5………インストラクタ対話装置、6………マルフ
ァンクションコンソール、7………模擬制御盤インター
フェース、8………マルファンクション実行手段、9、
9′………プロセス模擬手段、10、10′………プラ
ント監視模擬手段、11………マルファンクション処理
手段、12、12′………PID検索手段、100……
…マルファンクションコンソ−ル設定要求手段、101
………マルファンクションコンソ−ル設定手段、110
………信号切替手段、111………ハンチングカーブ発
生手段、112………アクチュエータ状態値テーブル
A、113………アクチュエータ状態値テーブルB、1
14………状態値複写手段、115………テーブル切替
手段、120………インストラクタ用CRT表示装置、
121………インストラクタ用CRT選択手段、122
………表示信号分配器、123………CRT番号判定手
段、124………スイッチング部、125、125′…
……インストラクタ用表示切替手段、130………イン
ストラクタ用表示自動切替手段、140………画面選択
信号入力装置、141………入力処理手段、142……
…画面番号処理手段、143………画面番号出力装置、
150………PID履歴更新手段、151………PID
履歴データファイル、152………PID履歴データ取
出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮尾 信一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 内藤 定 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 大塚 博一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントの模擬運転を行い模擬されたプ
    ラント状態を監視するための操作入力装置および表示装
    置と、操作入力装置から操作信号を入力しプラント状態
    を模擬演算するプロセス模擬手段と、各種プラント事故
    を模擬設定するための情報の表示および入力を行うイン
    ストラクタ対話装置とを有するプラント模擬装置におい
    て、 前記操作入力装置から操作信号を入力しプラント状態を
    模擬演算するプロセス模擬手段と、 前記インストラクタ対話装置を介して各種プラント事故
    を模擬する任意のマルファンクションの実行要求を受け
    付けるためのマルファンクション要求手段と、 予め設定されたマルファンクションの実行要求を行うマ
    ルファンクションコンソ−ルと、 このマルファンクションコンソ−ルのスイッチ番号に対
    応して各々マルファンクションが設定されたマルファン
    クションコンソ−ルデータを格納するマルファンクショ
    ンコンソ−ルデータベースと、 前記インストラクタ対話装置を介して前記マルファンク
    ションコンソ−ルデータベース内のマルファンクション
    コンソ−ルデータの設定ないし変更要求を受け付けるマ
    ルファンクションコンソ−ル設定要求手段と、 このマルファンクションコンソ−ル設定要求手段を介し
    て前記インストラクタ対話装置から入力されたデータを
    もって前記マルファンクションコンソ−ルデータベース
    内のマルファンクションコンソ−ルデータを設定ないし
    変更するマルファンクションコンソ−ル設定手段と、 前記マルファンクションコンソ−ルの操作により入力さ
    れたスイッチ番号より前記マルファンクションコンソ−
    ルデータベースから対応するマルファンクションコンソ
    ールデータを取り出して、あるいは前記マルファンクシ
    ョン要求手段を介して前記インストラクタ対話装置から
    入力されたデータに基づいて、マルファンクション要求
    データを作成するマルファンクション処理手段と、 このマルファンクション処理手段からのマルファンクシ
    ョン要求データに基づいて、マルファンクション発生に
    必要な状態値データを作成し所定のタイミングで前記プ
    ロセス模擬手段に出力するマルファンクション実行手段
    とを具備することを特徴とするプラント模擬装置。
  2. 【請求項2】 プラントの模擬運転を行い模擬されたプ
    ラント状態を監視するための操作入力装置および表示装
    置と、各種プラント事故を模擬設定するためのインスト
    ラクタ対話装置およびマルファンクションコンソールと
    を有するプラント模擬装置において、 前記インストラクタ対話装置またはマルファンクション
    コンソールを介して設定されたプラント事故模擬に応じ
    てマルファンクションの発生処理を行い、故障模擬アク
    チュエ−タ状態値信号を出力するマルファンクション実
    行手段と、 正常アクチュエ−タ状態値を模擬演算するアクチュエ−
    タ模擬手段と、 前記マルファンクション実行手段から出力されるハンチ
    ングカ−ブ発生開始信号によりハンチングカ−ブを発生
    し、加算器に出力するハンチングカ−ブ発生手段と、 前記アクチュエ−タ模擬手段によって算出された正常ア
    クチュエ−タ状態値を保存するアクチュエ−タ状態値テ
    ーブルAと、 前記アクチュエ−タ模擬手段から出力される正常アクチ
    ュエ−タ状態値信号および前記マルファンクション実行
    手段から出力される故障模擬アクチュエ−タ状態値信号
    を入力とし、前記マルファンクション実行手段にてマル
    ファンクションの発生があったとき、前記正常アクチュ
    エ−タ状態値信号および前記故障模擬アクチュエ−タ状
    態値信号のいずれかを前記加算器に出力するとともにそ
    のマルファンクションの種類に応じて前記正常アクチュ
    エ−タ状態値信号を前記アクチュエ−タ状態値テーブル
    Aに出力し、前記マルファンクション実行手段にてマル
    ファンクションの発生がなかったとき、前記正常アクチ
    ュエ−タ状態値信号の前記アクチュエ−タ状態値テーブ
    ルAへの出力のみ行う信号切替手段と、 この信号切替手段から前記加算器を経由して送られる加
    算器出力アクチュエ−タ状態値信号を保存するアクチュ
    エ−タ状態値テーブルBと、 前記アクチュエ−タ状態値テーブルAまたはアクチュエ
    −タ状態値テーブルBを参照してプラントの動特性を模
    擬演算するプラント特性演算手段と、 このプラント特性演算手段による演算結果を用いて前記
    アクチュエ−タ状態値テーブルAまたはアクチュエ−タ
    状態値テーブルBを参照して各種センサーを模擬するセ
    ンサー模擬手段と、 前記マルファンクション実行手段から通知されるマルフ
    ァンクションの発生の有無および種類に応じて、前記プ
    ラント特性演算手段および前記センサー模擬手段が参照
    するアクチュエ−タ状態値テーブルを前記アクチュエ−
    タ状態値テーブルAおよびアクチュエ−タ状態値テーブ
    ルBからそれぞれ選択するテーブル切替手段とを具備す
    ることを特徴とするプラント模擬装置。
  3. 【請求項3】 プラントの模擬運転を行い模擬されたプ
    ラント状態を監視するための操作入力装置および運転訓
    練員用表示装置と、操作入力装置から操作信号を入力し
    プラント状態を模擬演算するプロセス模擬手段と、各種
    プラント事故を模擬設定するためのインストラクタ対話
    装置およびマルファンクションコンソールとを有するプ
    ラント模擬装置において、 前記プロセス模擬手段の模擬演算結果に基づいて運転訓
    練員により要求された監視画面データを作成し、所定の
    前記運転訓練員用表示装置に表示するため画面表示信号
    を出力する表示制御手段と、 前記運転訓練員用表示装置に対応して同数設けられ、前
    記表示制御手段から前記運転訓練員用の表示装置へ出力
    された画面表示信号を中継するとともに、2つに分配す
    る表示信号分配器と、 前記インストラクタ対話装置およびマルファンクション
    コンソールの近傍に設置され、前記表示信号分配器によ
    って分配された画面表示信号を入力して監視画面を表示
    するインストラクタ用表示装置と、 前記表示信号分配器とインストラクタ用表示装置との間
    に介設され、各表示信号分配器により分配され送信され
    た画面表示信号の中から前記インストラクタ用表示装置
    へ送信する画面表示信号を所定のルールにしたがって選
    択するインストラクタ用表示切替手段とを具備すること
    を特徴とするプラント模擬装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のプラント模擬装置におい
    て、前記インストラクタ用表示切替手段は、各表示信号
    分配器により分配され送信された画面表示信号の中から
    インストラクタの指定により前記インストラクタ用表示
    装置へ送信する画面表示信号を選択することを特徴とす
    るプラント模擬装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のプラント模擬装置におい
    て、前記インストラクタ用表示切替手段は、各表示信号
    分配器から送信された画面表示信号を一定時間ごとに所
    定の順番で自動的に選択し前記インストラクタ用表示装
    置へ出力することを特徴とするプラント模擬装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載のプラント模擬装置におい
    て、前記インストラクタ用表示切替手段は、各表示信号
    分配器から送信された画面表示信号の中から最新に送信
    された画面表示信号を選択し前記インストラクタ用表示
    装置へ出力することを特徴とするプラント模擬装置。
  7. 【請求項7】 プラントの模擬運転を行い模擬されたプ
    ラント状態を監視するための操作入力装置および表示装
    置と、操作入力装置から操作信号を入力しプラント状態
    を模擬演算するプロセス模擬手段と、各種プラント事故
    を模擬設定するための情報の表示および入力を行うイン
    ストラクタ対話装置とを有するプラント模擬装置におい
    て、 プラントの入出力点に関する識別番号情報を含むPID
    データを格納するPIDデータベースと、 前記インストラクタ対話装置を介して入力される検索要
    求に基づいて前記PIDデータベースから該当するPI
    Dデータを取り出し、前記インストラクタ対話装置に出
    力するPIDデータ取出手段と、 このPIDデータ取出手段によって取り出されたPID
    データの中から前記インストラクタ対話装置を介して選
    択されたPIDデータをPID履歴データファイルに保
    存し、PID履歴データファイルを更新するPID履歴
    更新手段と、 前記インストラクタ対話装置を介して入力されるPID
    履歴表示要求に基づいて前記PID履歴データファイル
    内のPID履歴データを取り出し、前記インストラクタ
    対話装置に出力するPID履歴データ取出手段とを具備
    することを特徴とするプラント模擬装置。
JP22981193A 1993-09-16 1993-09-16 プラント模擬装置 Withdrawn JPH0784512A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007334136A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Toshiba Corp シミュレータシステム
JP2010288324A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Mitsubishi Electric Corp 列車情報表示システムおよび列車情報表示方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007334136A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Toshiba Corp シミュレータシステム
JP2010288324A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Mitsubishi Electric Corp 列車情報表示システムおよび列車情報表示方法

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