JPH08305034A - 投影露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法 - Google Patents
投影露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法Info
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Abstract
を投影光学系によりウエハ面上に高い光学性能を有して
投影することのできる投影露光装置及びそれを用いたデ
バイスの製造方法を得ること。 【構成】 第1物体のパターンを投影光学系により第2
物体上に投影する装置において、前記投影光学系に関連
する気圧の変化を検出する気圧検出手段と、前記第1物
体のパターンの投影に用いる光の波長を変える波長変更
手段と、前記気圧検出手段の出力を受け、前記気圧の変
化による前記投影光学系の確保の相対屈折率の変化を補
正するように前記第1物体のパターンの投影に用いる光
の波長を変える波長変更手段とを有すること。
Description
用いたデバイスの製造方法に関し、特にIC,LSI等
の半導体デバイスやCCD等の撮像デバイス、そして液
晶パネル等の表示デバイス等を製造する際にレチクル面
上の電子回路パターンをウエハ面上に投影光学系により
投影するときに環境変化に伴って変化するフォーカス位
置,球面収差,コマ収差,非点収差,歪曲収差,そして
投影倍率誤差等の光学性能を良好に補正し、高精度な投
影パターン像が得られるようにしたものである。
の高集積化に対する要求に応じて、その高集積化がます
ます加速度を増している。マスク(レチクル)の回路パ
ターン像を投影光学系により感光基板上に形成し、感光
基板をステップアンドリピート方式で露光する縮小型の
投影露光装置(ステッパー)においても解像度の向上の
為に様々な改良がなされている。
小投影する投影光学系の光学性能(結像倍率や結像性
能)は環境変化、例えば気圧変化により種々と変化して
くる。最近の高解像力が要望されている投影露光装置で
は、気圧の変化により発生する光学性能の誤差は大きな
問題点となっており、この光学性能の誤差を補正して投
影することが重要になっている。
おいて、照明系からの光束で照明された第1物体面上の
パターンを投影光学系を介して第2物体面上に投影する
際、該投影光学系の少なくとも1つのレンズ系を光軸方
向に移動させるか又は/及び該投影光学系と該第1物体
とを相対的に光軸方向に移動させるようにした駆動手段
と、該照明系からの光束の発振波長を変化させる波長可
変手段とを利用して、該第1物体面上のパターンを投影
光学系により第2物体面上に投影する際の投影倍率と歪
曲収差を調整した投影露光装置を提案している。
て、照明系からの光束で照明された第1物体面上のパタ
ーンを投影光学系を介して第2物体面上に投影する際、
該投影光学系のレンズ系中の少なくとも1つの空間を外
気から遮断し、該空間内の気圧又は/及び該空間内の気
体の成分等を調整する気圧調整手段と、該照明系からの
光束の発振波長を変化させる波長可変手段とを利用し
て、該第1物体面上のパターンを投影光学系により第2
物体面上に投影する際の投影倍率と歪曲収差を調整した
投影露光装置を提案している。
差と歪曲収差誤差は所望の格子点と投影パターンの格子
点との差として現れるものであり、電子回路パターンが
形成されているレチクルとウエハを重ね合わせる際のマ
ッチング精度に大きく影響を与える要素となっている。
は、回路パターンの微細化と高集積化に伴って投影光学
系のNA(レンズの開口数)や一度に投影露光できる範
囲、所謂画面サイズが大きくなる傾向があり、例えばN
Aが0.6前後,画面サイズが□22mmの投影光学系
が使用されるようになってきている。このように投影光
学系のNAと画面サイズが大きくなってくると気圧等の
環境が変化したときの光学特性の変化として投影倍率,
歪曲収差の他にも球面収差,コマ収差,非点収差,像面
湾曲等の変化量が無視できない量になってくる。
の変化量はNAと画角に対応して大きくなる。例えば、
NAが0.6,画面サイズが□22mmの投影光学系の
場合、各収差の気圧変化に対する変化量は大きな値にな
り、ハーフミクロン以下の回路パターンを投影露光する
今日の投影露光装置では結像性能に重大な影響を与え
る。
と実際に投影露光装置を使用する場所の標高差によって
も気圧差が存在する。その気圧差は100mあたり1
1.4hpaにもなり、その差によってレンズ系間の空
気の屈折率が変化する為、実際の結像状態は所望のもの
とは異なってくる。この為、投影露光装置を設置する場
所によっては、必要な結像性能が得られなくなってくる
という問題点があった。
投影露光装置の設置予定場所の標高(即ち気圧)を考慮
してその気圧により発生する光学性能の誤差を見積って
おき、投影露光装置の設置時に所定の像性能が得られる
ように製造時に調整を加えるようにしていた。
の使用場所の標高に対応して各光学性能の標準状態から
のオフセットを設定して調整を行う必要があり、調整管
理が煩雑になるだけでなく、使用状態での性能確認が組
立調整場所で行えないという問題点があった。
公報で、この問題をうまく解消し得る投影露光装置を提
案している。しかしながら、気圧変動による光学性能の
変動を、より精度良く補正できる投影露光装置が望まれ
ている。
光学系によりウエハ面上に投影する際、日常の気圧変動
や設置場所の大気圧に対応する光学性能の変動を良好に
補正し、高い光学性能が容易に得られる投影露光装置及
びそれを用いたデバイスの製造方法の提供を目的とす
る。
第1物体のパターンを投影光学系により第2物体上に投
影する装置において、前記投影光学系に関連する気圧の
変化を検出する気圧検出手段と、前記第1物体のパター
ンの投影に用いる光の波長を変える波長変更手段と、前
記気圧検出手段の出力を受け、前記気圧の変化による前
記投影光学系の硝材の相対屈折率の変化を補正するよう
に前記第1物体のパターンの投影に用いる光の波長を変
える波長変更手段とを有することを特徴としている。
を調整する倍率調整手段を有すること。 (ロ)前記倍率調整手段は、前記投影光学系の少なくと
も一つのレンズを光軸方向に移動させるか又は/及び前
記投影光学系と前記第1物体とを相対的に光軸方向に移
動させる機構を備えること。 (ハ)前記投影光学系のレンズ間の少なくとも一つの空
間を外気から遮断されており、前記倍率調整手段は、前
記空間内の気体の圧力又は/及び前記空間内の気体の成
分を調整する機構を備えること。 (ニ)前記投影光学系は単一の硝材より成るレンズ系を
有していること。 等を特徴としている。
項に記載した投影露光装置を用いていることを特徴とし
ている。
す概略図である。本実施例は気圧変化による投影光学系
の光学性能の変化を調整する調整機構として気圧を測定
する気圧測定手段からの信号を用いて波長可変手段によ
り照明系からの光束の発振波長を変化させることにより
該第1物体面上のパターンを投影光学系により第2物体
面上に投影する際の光学性能を調整したことを特徴とし
ている。
軸方向に移動させるか、又は/及び該投影光学系と該第
1物体面とを相対的に光軸方向に移動させるようにして
いることを特徴としている。
ス位置,投影倍率,球面収差,コマ収差,非点収差,像
面湾曲と歪曲収差を良好に補正していることを特徴とし
ている。
第1物体としてのレチクル、2はレチクル1を吸着保持
するレチクルチャック、3はレチクルチャック2に取り
付けたレチクル駆動装置、4はレチクル駆動装置3を支
持するレチクルステージ、5は縮小型の投影レンズ系
(投影光学系)、6A,6Bは各々投影レンズ系5を構
成する部分レンズ系のフィールドレンズである(以下
「フィールドレンズ6A,フィールドレンズ6B」と称
す。)。
投影レンズ系5の一部を構成している。8はレンズ駆動
装置であり、フィールドレンズ6Aを投影レンズ系5の
光軸AX方向に移動させている。9はレジスト等の感光
剤が塗布された第2物体としてのウエハ、10はウエハ
9を吸着保持するウエハチャック、11はウエハチャッ
ク10に取り付けたウエハ駆動装置である。
は各々、例えば圧電素子等から成り、レチクル駆動装置
3によりレチクルチャック2を投影レンズ系5の光軸A
X方向に変位せしめてレチクル1を光軸AX方向に移動
させ、ウエハ駆動装置11によりウエハチャック10を
投影レンズ系5の光軸AX方向に変位せしめてウエハ9
を光軸AX方向に移動させる。12はウエハ駆動装置1
1を支持し、投影レンズ系5の光軸AXに直交する面内
で移動可能なウエハステージを示す。
子等を利用してフィールドレンズ6Aを投影レンズ系5
の光軸AX方向に移動させるものである。レンズ駆動装
置8の具体的な構造は本件出願人による特開昭62−3
2613号公報に開示されているのでここでは説明を省
略する。
ク2の駆動はレチクル駆動制御系13からの信号に基づ
いて行われ、このときレチクル1の光軸AX方向の位置
がレチクル位置検出器15により検出される。又、同様
にレンズ駆動装置8によるフィールドレンズ6Aの駆動
はレンズ駆動制御系16から信号に基づいて行われ、こ
のときフィールドレンズ6Aの光軸AX方向の位置がレ
ンズ位置検出器17により検出される。レチクル位置検
出器15とレンズ位置検出器17は光学式エンコーダ等
の各種の位置検出器で構成することができる。
ック10の駆動はウエハ駆動制御系14からの信号に基
づいて行われ、このときウエハ9(の表面)の光軸AX
方向の位置はフォーカス検出器18により検出される。
フォーカス検出器18は、この種の投影露光装置で従来
から使用されてきた、例えばエアーセンサーや光学式セ
ンサーで構成されている。レチクル位置検出器15,レ
ンズ位置検出器17及びフォーカス位置検出器18から
の各信号はマイクロプロセッサー23へ入力される。
温,温度の変化を検出する為に気圧センサー(気圧測定
手段)19,温度センサー20,湿度センサー21が設
けられ、又投影レンズ系5の光吸収による温度変化を検
出する為にレンズ温度センサー22が設けられており、
これら各種センサー19,20,21,22からの信号
もマイクロプロセッサー23へ入力される。又レチクル
駆動制御系13,レンズ駆動制御系16及びウエハ駆動
制御系14はマイクロプロセッサー23により制御され
る。以上のうち各要素13,14,15,16,17は
駆動手段の一部を構成している。
照度で照明する照明系を示し、照明系24は発振波長λ
=248.4nmのレーザー光を放射するKrFエキシ
マレーザーを、露光用の光源として具備している。照明
系24からのレーザー光はレチクル1と投影レンズ系5
を介してウエハ9上に向けられ、ウエハ9上にレチクル
1の回路パターン像が縮小投影されることになる。
ザー光で投影露光を行う為に投影レンズ系5を構成する
各レンズを全て波長λ=248.4nmの光に対して高
い透過率を備えた合成石英(SiO2 )で製造してい
る。
について説明すると、27はレーザー光源であり、後述
する波長選択素子駆動制御系32により発振波長が制御
された光束を放射している。25はコンデンサーレンズ
であり、レーザー光源27からの光束をミラー26で反
射させてレチクル1面上を均一照明している。
波長選択素子29を有している。30は波長選択素子駆
動装置、31は波長選択素子角度検出器、32は波長選
択素子駆動制御系であり、これらの各要素は波長可変手
段の一要素を構成している。
図である。波長選択素子29はプリズム,グレーティン
グ,エタロン等を使用することにより波長帯域の狭帯域
化を可能としている。同時にプリズム後の反射鏡,グレ
ーティング,エタロンの角度を変えることによってレー
ザー共振器の本来の波長帯域範囲内で波長を変えること
が可能である。
ターあるいは圧電素子等から成り、波長選択素子駆動制
御系32からの信号に基づいて素子29を駆動する。こ
のとき波長選択素子29の角度が波長選択素子角度検出
器31により検出される。波長選択素子角度検出器31
は、例えば光学式エンコーダ等の各種角度検出器で構成
できる。波長選択素子角度検出器31からの信号はマイ
クロプロセッサー23へ入力される。又波長選択素子駆
動制御系32はマイクロプロセッサー23により制御さ
れる。
ンズ構成のレンズ断面図である。同図においてはレチク
ル1とウエハ9の間に、符号G1〜G17で示される1
7枚のレンズが光軸AXに沿って配列されて投影レンズ
系5が構成されている。
〈表−1〉に示す。〈表−1〉中、Ri(i=1〜3
4)はレチクル1側から順に数えて第i番目の面の曲率
半径(mm)を、Diはレチクル1側から順に数えて第
i番目と第i+1番目の面間の軸上肉厚又は軸上空気間
隔(mm)を、Ni(i=1〜17)はレンズGi(i
=1〜17)の屈折率を示す。又、S1はレチクル1の
回路パターン面とレンズG1のレチクル1側のレンズ面
との間の軸上空気間隔を、S2はレンズG17のウエハ
9側のレンズ面とウエハ9表面との間の軸上空気間隔を
示す。
5,画面サイズが□17mmの例である。
paのときの投影レンズ系の像点のフォーカス位置の変
化に伴うシフト量Δf(以下「フォーカス位置変化量Δ
f」と称す),球面収差の変化に伴うシフト量ΔSA
(以下「球面収差変化量ΔSA」と称す),像面の像高
12mmの位置における像点のコマ収差の変化量に伴う
シフト量ΔCM(以下「コマ収差変化量ΔCM」と称
す),非点収差の変化に伴うシフト量ΔAS(以下「非
点収差変化量ΔAS」と称す),メリディオナル方向像
面湾曲の変化に伴うシフト量ΔM(以下「メリディオナ
ル方向像面湾曲変化量ΔM」と称す),サジタル方向像
面湾曲の変化に伴うシフト量ΔS(以下「サジタル方向
像面湾曲変化量ΔS」と称す),対称歪曲収差の投影倍
率の変化に伴う変化量(像高12mmにおける像高の移
動量)ΔY(以下「対称歪曲収差と投影倍率の変化量Δ
Y)と称す)とする。
は、 フォーカス位置変化量Δf:5.05μm 球面収差変化量ΔSA:0.286λ コマ収差変化量ΔCM:0.120λ 非点収差変化量ΔAS:16nm メリディオナル方向像面湾曲変化量ΔM:49nm サジタル方向像面湾曲変化量ΔS:16nm 対称歪曲収差と投影倍率の変化量ΔY:140nm となる。本実施例ではこのような気圧変化があったとき
の投影光学系の光学性能を次のようにして補正してい
る。
光学性能が変化するが、本実施例では照明系24からの
発振波長λを変数として波長可変手段で調整することに
より投影光学系5のフォーカス位置,投影倍率,球面収
差,コマ収差,非点収差,像面湾曲,歪曲収差等の光学
性能を調整するようにしている。以下、その原理につい
て説明する。
とする。このとき図1の投影レンズ系のフォーカス位置
変化量Δf,球面収差変化量ΔSA,コマ収差変化量Δ
CM,非点収差変化量ΔAS,メリディオナル方向像面
湾曲変化量ΔM,サジタル方向像面湾曲変化量ΔS,対
称歪曲収差と投影倍率の変化量ΔYは各々次式で表すこ
とができる。
X ,ΔSX ,ΔYX はΔXから算出されるレンズと空気
との間の相対屈折率(屈折率比)の変化量から決まる、
ΔXを変数とする関数である。
Δλとする。このとき図1のレンズ系の(1)式と同様
のフォーカス位置変化量Δf、球面収差変化量ΔSA,
コマ収差変化量ΔCM,非点収差変化量ΔAS,メリデ
ィオナル方向像面湾曲変化量ΔM,サジタル方向像面湾
曲変化量ΔS,対称歪曲収差と投影倍率の変化量ΔYは
各々次式で表すことができる。
Mλ,ΔSλ,ΔYλはレンズと空気との間の相対屈折
率をΔλにより変化させることから算出される、Δλを
変数とする関数である。
カス位置,球面収差,コマ収差,非点収差,歪曲収差と
投影倍率を補正する波長の変化量Δλ′は(1),
(2)両式より、次の式で与えられる。
X ,ΔASX ,ΔMX,ΔSX ,ΔYX と、(2)式の
Δfλ,ΔSAλ,ΔCMλ,ΔASλ,ΔMλ,ΔS
λ,ΔYλは全てレンズと空気との相対屈折率により決
まる関数であるから、ここで得られたΔλ′は気圧の変
化によって生じた相対屈折率の変化分(屈折率比の誤
差)を補正するような量である。
準値に補正する量であるから、一意に定めることが可能
であり、フォーカス位置,球面収差,コマ収差,非点収
差,像面湾曲,歪曲収差,投影倍率を同時に補正するこ
とが可能となる。
的にレチクル1面上のパターンをウエハ9面上に投影す
る際のフォーカス位置誤差,球面収差誤差,コマ収差誤
差,非点収差誤差,像面湾曲誤差,歪曲収差誤差と投影
倍率誤差の補正方法について説明する。
に気圧センサー19の周囲気圧計測値より投影レンズ系
5のレンズ系間の空気の相対屈折率変化量を求める為の
計算式がプログラムされており、各々の計算式は気圧の
予め決めた基準値からの変動量が変数となっている。
プログラムされており、気圧の基準値からの変化量の値
ΔXを計算式(3)に代入することにより、変数の変化
させるべき量Δλ′を求める。尚、Δλ′の値を気圧変
化に基づいて求める計算式はシミュレーションによって
導出することができる。
角度検出器31からの変数λの設定状態に対応した信号
がマイクロプロセッサー23へ入力される。マイクロプ
ロセッサー23は変数λの変化させるべき量Δλ′に対
応する信号を変数λの駆動制御系である波長選択素子駆
動制御系32へ入力する。そして波長選択素子駆動制御
系32が波長選択素子駆動制御装置30に所定の制御信
号を与え、変数λの変化させるべき量Δλ′の駆動が行
われる。この変数Δλ′の駆動により投影レンズ系5の
周囲の気圧の変動に基づくパターン像のフォーカス位置
誤差,球面収差誤差,コマ収差誤差,非点収差誤差,像
面湾曲誤差,歪曲収差誤差と投影倍率誤差が補正され
る。
立・調整場所の基準気圧と露光光源の基準波長に対し、
良好な像性能となるよう組立・調整を行った後、出荷
し、装置の使用場所に設置した際に組立・調整場所との
標高差に対応する気圧差に基づいて露光波長を変化さ
せ、使用場所における基準波長として設定することで標
高差による変化を良好に補正するようにしている。
べきウエハが投影露光装置に搬入される度に気圧を測定
し、この測定結果に基づき投影露光波長を変化させて投
影露光を行うようにすることで、日常の気圧変動に対し
て投影光学系の像性能が常に良好に保たれるようにして
いる。
構成とは独立にプロセス間での倍率差を補正したり、プ
ロセス間で異なった装置を使用した場合等に起きる装置
間の倍率誤差を補正する為の投影倍率の調整機構を有し
ている。
うにレチクル1又は投影レンズ系5内のフィールドレン
ズ6を移動させるようにした駆動機構(レチクル駆動装
置3,レンズ駆動装置8)を用いている。
は1枚に限らず複数個のレンズより構成しても良い。こ
のように気圧変動による像性能の補正機能の他に投影露
光倍率の補正機構を設けているのは、前記したようにプ
ロセス間で発生する倍率差や各プロセス間で異なった装
置を用いた場合に発生する装置間での投影倍率誤差等を
補正する為のもので、倍率誤差補正機能を設定する箇所
として適度な倍率変化を有し、他収差への影響が小さい
ところをシミュレーション等により選択して設定すると
好都合である。
ォーカス位置は投影レンズ系5の周囲の気温,湿度及び
投影レンズ系5の温度に依存して変化し、これに加えて
上述の投影倍率の補正手段の設定状態にも依存して変化
する。
づいて投影レンズ系5のフォーカス位置変動量を求める
為の計算式をマイクロプロセッサー23のメモリ内にプ
ログラムし、この計算式に基づいてフォーカス位置を正
確に把握するようにしている。
検出器である波長選択素子角度検出器31,気圧センサ
ー19,温度センサー20,湿度センサー21,及びレ
ンズ温度センサー22からの信号に基づいて投影レンズ
系5によるパターン像のフォーカス位置を検出し、フォ
ーカス位置検出器18からのウエハ9(の表面)の位置
に応じた信号に基づいてウエハ9がフォーカス位置に位
置決めされるようにウエハ駆動制御系13を制御する。
ウエハ駆動制御系13は所定の信号をウエハ駆動装置1
1に与え、ウエハ駆動装置11によりウエハ9を光軸A
X方向に移動させてパターン像のフォーカス位置にウエ
ハ9を位置づけている。
してフォーカス位置,球面収差,コマ収差,非点収差,
像面湾曲,歪曲収差と投影倍率を基準となる気圧で設定
した値に補正し、所望の良好なパターン像を得ている。
つけ加えてパターン像の投影倍率を前記した倍率調整手
段により前工程で形成されたパターンの倍率に補正する
ことにより前工程でウエハ9上に形成されたパターンと
投影露光すべきパターン像とを正確に重ね合わせてい
る。
要部概略図である。本実施例では図1の実施例1のレチ
クルやフィールドレンズを駆動する替わりに、投影光学
系の光学性能を調整する調整機構として該投影光学系の
レンズ系の少なくとも1つの空間を外気から遮断し、該
空間内の気圧又は気体の成分等を調整するようにした点
が異なっており、その他の構成は基本的に同じである。
図中、図1で示した要素と同一要素には同符番を付して
いる。
の構成と異なる点を中心に説明する。図4において33
は外気から遮断されたレンズ系中の空間である。空間3
3には該空間33内の圧力(気圧)を計測する為の圧力
センサー(気圧測定手段)37と空間33内の圧力を制
御する為の圧力制御装置34が連結されている。そして
圧力制御装置34にはフィルタ36Aを通して加圧供給
器36Bから定常的に一定の圧力が供給され、又排気装
置35により必要に応じて排気している。空間33内の
圧力を検出する圧力センサー37からの信号もマイクロ
プロセッサー23へ入力されている。これらの各要素3
4,35,37は気圧調整手段の一部を構成している。
を図4に示すように投影レンズ系5において少なくとも
1つの空間を外気から遮断して外気から遮断した空間3
3を設け、外気から遮断した空間33内の気圧又は気体
成分を調整する調整機構(圧力制御装置34)を用いて
行っている。
間33内の圧力を変化させて空気の屈折率を制御する代
わりに空間内にN2 ,CO2 等の気体を封入したり、又
は複数の気体を混合し、分圧を制御しても良い。
を複数個、又は複数の空間を連結して、該空間内の気圧
等を制御するようにしても前述と同様の効果を得ること
ができる。又光学性能の調整手段として図1のレチクル
又は投影レンズ系5内のフィールドレンズ6を移動させ
るようにした駆動装置(レチクル駆動装置3,レンズ駆
動装置8)を用いる方法と、図4の投影レンズ系5にお
いて少なくとも1つの空間を外気から遮断して外気から
遮断した空間33を設け、外気から遮断した空間33内
の気圧又は気体成分を調整する装置(圧力制御装置3
7)を用いる方法を組み合わせて行っても良い。両方法
を組み合わせて用いる場合、計算式は複雑になるが、変
数の駆動量に限界がある場合に特に有効である。
材としているが、必ずしも100%単一硝材で構成しな
ければならないわけではなく、一部を他硝材で構成して
本発明と同様の補正を行い、補正誤差を許容値に収める
ように設定することも可能である。
造方法の実施例を説明する。
半導体チップ、或は液晶パネルやCCD等)の製造のフ
ローチャートである。
では半導体デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マ
スク製作)では設計した回路パターンを形成したマスク
を製作する。
コン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4
(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、前記用意したマ
スクとウエハを用いてリソグラフィ技術によってウエハ
上に実際の回路を形成する。
れ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導
体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシ
ング,ボンディング)、パッケージング工程(チップ封
入)等の工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ
5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久
性テスト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デ
バイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
詳細なフローチャートである。まずステップ11(酸
化)ではウエハの表面を酸化させる。ステップ12(C
VD)ではウエハ表面に絶縁膜を形成する。
電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打
込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では前記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステップ
17(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ
18(エッチング)では現像したレジスト以外の部分を
削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチン
グがすんで不要となったレジストを取り除く。これらの
ステップを繰り返し行うことによってウエハ上に多重に
回路パターンが形成される。
しかった高集積度のデバイスを容易に製造することがで
きる。
面上のパターンを投影光学系によりウエハ面上に投影す
る際、日常の気圧変動や設置場所の大気圧に対応する光
学性能の変動を、適切に設定した気圧測定手段や調整機
構を用いることにより良好に補正し、高い光学性能が容
易に得られる投影露光装置及びそれを用いたデバイスの
製造方法を達成することができる。
化量に基づいて照明系からの光束の発振波長を変化させ
ることにより、第1物体に描かれたパターンの投影光学
系によるパターン像のフォーカス位置,投影倍率,球面
収差,コマ収差,非点収差,像面湾曲と歪曲収差を正確
に調整することができる。
や設置場所の標高差により気圧が変化してパターン像の
像性能が悪化するような場合においてもパターン像のフ
ォーカス位置誤差,投影倍率誤差,球面収差誤差,コマ
収差誤差,非点収差誤差,像面湾曲誤差と歪曲収差誤差
を良好に補正することができる。
各々プロセスに対応した電子回路パターンが形成されて
いるレチクルを数多く重ねて投影露光するが、各プロセ
スで発生する倍率の誤差や、各プロセス間で異なった装
置を用いた場合に発生する装置間の投影倍率誤差を調整
機構により補正することでレチクルとウエハを重ね合わ
せる際のマッチング精度を良好に保つことができる。等
の効果を有した投影露光装置及びそれを用いたデバイス
の製造方法を達成することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 第1物体のパターンを投影光学系により
第2物体上に投影する装置において、前記投影光学系に
関連する気圧の変化を検出する気圧検出手段と、前記第
1物体のパターンの投影に用いる光の波長を変える波長
変更手段と、前記気圧検出手段の出力を受け、前記気圧
の変化による前記投影光学系の硝材の相対屈折率の変化
を補正するように前記第1物体のパターンの投影に用い
る光の波長を変える波長変更手段とを有する投影露光装
置。 - 【請求項2】 前記第1物体のパターンを投影する時の
投影倍率を調整する倍率調整手段を有することを特徴と
する請求項1の投影露光装置。 - 【請求項3】 前記倍率調整手段は、前記投影光学系の
少なくとも一つのレンズを光軸方向に移動させるか又は
/及び前記投影光学系と前記第1物体とを相対的に光軸
方向に移動させる機構を備えることを特徴とする請求項
2の投影露光装置。 - 【請求項4】 前記投影光学系のレンズ間の少なくとも
一つの空間を外気から遮断されており、前記倍率調整手
段は、前記空間内の気体の圧力又は/及び前記空間内の
気体の成分を調整する機構を備えることを特徴とする請
求項2の投影露光装置。 - 【請求項5】 前記投影光学系は単一の硝材より成るレ
ンズ系を有していることを特徴とする請求項1の投影露
光装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項5の何れかの投影露
光装置を用いてレチクルのデバイスのパターンを基板上
に転写する段階を含むことを特徴とするデバイス製造方
法。
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