JPH08304U - 水ガバナ - Google Patents

水ガバナ

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JPH08304U
JPH08304U JP3678193U JP3678193U JPH08304U JP H08304 U JPH08304 U JP H08304U JP 3678193 U JP3678193 U JP 3678193U JP 3678193 U JP3678193 U JP 3678193U JP H08304 U JPH08304 U JP H08304U
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広久 成田
彰 鹿鳥
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パロマ工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】給湯器の水ガバナ部分の水抜きを良くして、凍
結を防止する。 【構成】水ガバナを構成しているバルブの通水孔Rから
排水ガイド壁Sを設けて、水抜き操作時の膜張りを防止
して水抜きを確実にする事により凍結を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は給湯器等に使用される水ガバナに関し、詳しくはその水ガバナ部の排 水路における水抜きを良くして凍結を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の水ガバナは、例えば図3に示す様に略筒状のバルブシート本体2とその 内部にすっぽりと挿入された略筒状のバルブ31とを主な部品として構成され、 矢印D方向に供給される水の流量を調整するものである。尚、図4は図3のD矢 視図を示す。 バルブシート本体2は、ほぼ中央部の内周全周にわたって設けられたシート面 7をはさんで略筒状の入口側部屋Eと出口側部屋Kとからなる。バルブ31には そのシート面7に対応してシート面9が外周全周に設けられる。バルブ31の内 部には、上流側となる筒状の第1室Jと下流側となる筒状の第2室Hとが形成さ れ、両者は通水孔Rにより連通される。バルブ31のシート面9は第2室Hのほ ぼ中央の外周に位置する。第2室Hは、上流側に複数個の横穴8が円筒壁の外周 に開けられ、下流側にバネ3が挿入される部屋を構成している。バルブシート本 体2の出口側部屋Kには、その円筒側壁に複数個の横穴6が開けられている。ま た、出口側部屋Kの頂部は、バネ3を受けるバネ座部分により塞がれた形状とな っている。
【0003】 バルブ31は第2室Hを頭にして、バルブシート本体2の入口側部屋Eより、 そのシート面9がシート面7に当る位置まですっぽりと挿入されて収まる。バル ブ31の第2室Hに挿入されたバネ3はバルブシート本体31の出口側部屋Kの バネ座部分にて受けられる。バルブシート本体2の入口側部屋Eの内壁面には、 リング状のストッパー4が、バルブ31がバネ3の戻す力により外へ押し出され てしまわない様に、バルブ31の第1室Jの外周端全周を受ける様にして取り付 けられる。 バルブシート本体2の入口側部屋Eの内壁面とバルブ31の第1室Jの外周は 、Oリング5を介してバルブ31が摺動するとともに、そこがシールされている ので、バルブ31の第1室Jと第2室Hの間は通水孔R以外を通過する水流は発 生しない。バルブ31は、前進するとバルブシート本体2のシート面7にそのシ ート面9が当り、後退するとその第1室Jの外端がストッパー4に当る様になっ ており、その間を摺動して作動する。バルブ31は第1室Jの方が第2室Hより 大径になっており、バルブ31がバルブシート本体2に組み込まれた状態では、 バルブシート本体31の入口側部屋Eの内壁面とバルブ31の第2室Hの外周と の間に隙間が生じ、バルブ31の横穴8よりシート面9までの水通路が確保され ている。
【0004】 水ガバナ作動時の水の流れは、図3の矢印Dで示す様に、まずバルブシート本 体2の入口側部屋Eよりバルブ31の第1室Jに入る。そして、通水孔Rを通り 第2室Hへ入るとすぐに横穴8を経由してバルブ31の外へ出てシート面7,9 の間を通り、バルブシート本体2の出口側部屋Kに形成された横穴6より水ガバ ナの外部へと向かう。 バルブ31は、第1室Jから第2室Hに水流が通過すると、その中央部に設け られた通水孔Rの通過抵抗により生ずる差圧と第1室Jにかかる水の面圧とに応 じて進退する。従って、その通水孔Rの大きさは、差圧を生じさせてバルブ31 を作動させる大きさまで絞り込まれている。また、通水孔R以外の水流は前述し たようにOリング5によりシールされている。上記原理により、バルブ31は、 水ガバナ入口より水圧がかかって上記に説明した水流が生ずると、その水圧に応 じて前進及び後退して、シート面7,9間の開き具合を変化させ、その間を通過 する水量を調節する。つまり、水圧が変動しても、常に通水量を一定に保つので ある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
こうした水ガバナをその第2室Hを上にした姿勢で組み込んだ給湯器で、水抜 き操作を行なうと、例えば図3の矢印Fで示す様に、給湯器内の排水は図示しな い通路より水ガバナに達し、バルブシート本体2の横穴6より、その出口側部屋 Kに入ってからシート面7,9の間を通過する。続いて、バルブ31の横穴8よ り、その第2室Hを経由して中央の通水孔Rを通過する。そしてバルブ31の第 1室Jに達した排水は、水ガバナを出て図示しない通路を経て給湯器の外へ排出 される。言い換えれば、水ガバナ作動時の水の流れとは全く反対の流れとなる。 水抜き操作終了後、完全に水抜きがされていた場合でも、特にバルブ31の第 1室JのコーナーLには、水滴が付着しやすく、この水滴が表面張力で通水孔R にまで達してしまう事が多い。そして、例えば図5に示す様に、通水孔Rのまわ りに水膜Wがへばりつく様に形成され、通水孔Rが塞がれたままになる事があっ た。
【0006】 前述した様に、通水孔Rの大きさは差圧を生じさせるまで絞り込む事が要求さ れ、その大きさが、表面張力による通水孔Rの膜張りを促進して、水抜き操作時 に排水が水ガバナ内に残る原因の一つとなっていた。 水ガバナの通水孔Rに水膜Wが残った状態で凍結してしまうと、凍結が解除さ れないまま給湯器を再使用した場合には、水ガバナが働かず給湯出来ない。その ため、使用者は凍結が解除されるまで給湯器を使用する事が出来なかった。また 、水抜き操作はきちんと行なっているので、故障と勘違いする事も多かった。 本考案は上記課題を解決し、水ガバナ内の水抜きを確実に行なえる様にするこ とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本考案の第1の水ガバナは、水が下方向から供給され る第1室と、上記第1室と通水孔を介して上方向に連通する第2室とを形成した バルブを備え、第1室と第2室の差圧に応じて上記バルブを移動させて流路面積 を変化させ通水量を調整する水ガバナにおいて、上記第1室には、通水孔から下 方向に向けて排水ガイド壁が設けられている事を要旨とする。 第2の水ガバナは、第1の水ガバナの排水ガイド壁に、上記通水孔から下方向 に向けて排水細溝が設けられている事を要旨とする。
【0008】
【作用】
上記構成を有する本考案の第1の水ガバナは、バルブの通水孔から下方向に向 けて排水ガイド壁を設けてあるので、その凹凸により、通水孔部の水の表面張力 を乱し、その膜張りを防止するとともに、排水ガイド壁をつたわって排水をする 様に誘導する。この作用により水ガバナは、水抜きが確実に出来るため、排水残 りによる通水孔の膜張りのまま凍結されてしまう事が防止される。その結果、給 湯器等の流体制御器を再使用する場合に、水ガバナのバルブが通水しないことが 原因で、水ガバナが働かないという不都合が無くなる。 さらに、第2の水ガバナでは、通水孔から下方向に向けて排水細溝を設けてあ るので、上記作用に加えて、その排水細溝の毛管現象による下方向への水移動が 生ずるため、通水孔の膜張りは防止される。
【0009】
【実施例】
以上説明した本考案の構成・作用を一層明確にするために、以下、本考案の水 ガバナの好適な実施例について説明する。 図1は一実施例としての水ガバナの概略構成図であり、図2はその水ガバナを 構成しているバルブの排水構造を説明するもので、図2中、(ア)は図1のA矢 視図を、(イ)は(ア)のB−B断面図を示す。 上記の水ガバナは、図1に示す様に略筒状のバルブシート本体2とその内部に 挿入されたバルブ1とからなるが、バルブ1の第1室Gの形状以外は従来の技術 (図3及び図4)で説明した水ガバナと構成及び作動原理が同一なので、その説 明は省略する
【0010】 本実施例の水ガバナのバルブ1の第1室Gには、例えば図2の(ア),(イ) に示す様に通水孔Rの周囲に、半周だけ通水孔Rを取り囲む様に突起状の薄い壁 (以後、排水ガイド壁Sと呼ぶ)が、水入口方向に向かって伸びている。言い換 えれば、通水孔Rを取り囲む筒状の部材をその軸方向に沿って中心より半分に切 り欠いた形状となっている。しかもその排水ガイド壁Sの通水孔Rに面する内面 中央部には、排水細溝Tが水入口方向に一直線に作ってある。 この水ガバナをその第2室Hを上にした姿勢で組み込んだ給湯器において水抜 き操作を実施すると、先に示した従来技術(図3)とほぼ同様に、図1の矢印C で示す様に排水される。
【0011】 水抜き操作完了時には、最後に水ガバナの通水孔Rに、例えば従来技術で説明 した図5に示す様に水膜Wが張ろうとするが、排水ガイド壁Sの凹凸により表面 張力が分断されて膜張りはおこらず、しかも排水細溝Tが下方(水入口方向)に 向かってついているため、図2(イ)の矢印Cに示す様に、その排水細溝Tをつ たわって下方に水が排水される。つまり、通水孔Rの水膜は、排水ガイド壁Sに より表面張力が分断されるだけでなく、自らの重量と排水細溝Tの毛管現象によ り、排水細溝Tに沿って下方に排水が誘導される。 そのため、わずかに排水ガイド壁Sの下部に水滴Xが残る事があっても、通水 孔Rにまで水滴Xが達して水の膜張りがおこる事はない。なぜなら、その水滴X はある大きさになれば自重により落下し、水滴Xの小さいうちは重力に打ち勝っ て通水孔Rに達するまでの水の容量は無いからである。もちろん、排水ガイド壁 Sの排水方向(下方向)の長さは、この条件を満たす様に、ある程度以上の長さ に設計される事はいうまでもない。 また、水抜き操作終了後に、通水孔R部分に第2室H側より、しずくが垂れて きても、同様に排水ガイド壁Sにより表面張力が分断され、しかも排水細溝Tの 毛管現象の作用で下方に排水されるので、水の膜張りはおこらない。 以上本考案の実施例を説明したが、本考案はこうした実施例に何等限定される ものではなく、様々な態様で実施し得ることは勿論である。
【0012】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案の水ガバナは、バルブの通水孔からの排水を助ける 排水ガイド壁を設ける事により、水抜き時に表面張力が原因で生ずる通水孔の水 の膜張りを防止して排水残りを無くす。そのため、この水ガバナは、水抜きが不 充分なまま凍結する事が防止され、バルブが通水せずに正常に作動しないという 不都合が無くなる。 さらに、バルブの排水ガイド壁に排水細溝を設けたものでは、表面張力を乱す ばかりでなく、その毛管現象により排水が誘導され、より確実に水抜きができる という優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例としての水ガバナの概略構成図であ
る。
【図2】上記水ガバナのバルブの形状図である。
【図3】従来例としての水ガバナの概略構成図である。
【図4】図3のD矢視図である。
【図5】従来例のバルブの形状図である。
【符号の説明】
1,31 バルブ 2 バルブシート本体 3 バネ 7,9 シート面 R 通水孔 S 排水ガイド壁 T 排水細溝

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水が下方向から供給される第1室と、上
    記第1室と通水孔を介して上方向に連通する第2室とを
    形成したバルブを備え、第1室と第2室の差圧に応じて
    上記バルブを移動させて流路面積を変化させ通水量を調
    整する水ガバナにおいて、 上記第1室には、通水孔から下方向に向けて排水ガイド
    壁が設けられている事を特徴とする水ガバナ。
  2. 【請求項2】 上記排水ガイド壁には、上記通水孔から
    下方向に向けて排水細溝が設けられている事を特徴とす
    る請求項1記載の水ガバナ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999001921A1 (en) * 1997-07-02 1999-01-14 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Ac generator for vehicle
JP2013008084A (ja) * 2011-06-22 2013-01-10 Panasonic Corp 火災感知器
JP2013008082A (ja) * 2011-06-22 2013-01-10 Panasonic Corp 火災感知器

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JP2013008084A (ja) * 2011-06-22 2013-01-10 Panasonic Corp 火災感知器
JP2013008082A (ja) * 2011-06-22 2013-01-10 Panasonic Corp 火災感知器

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