JPH08304933A - 画像サイズ識別装置及び方法 - Google Patents

画像サイズ識別装置及び方法

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JPH08304933A
JPH08304933A JP10673895A JP10673895A JPH08304933A JP H08304933 A JPH08304933 A JP H08304933A JP 10673895 A JP10673895 A JP 10673895A JP 10673895 A JP10673895 A JP 10673895A JP H08304933 A JPH08304933 A JP H08304933A
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measurement
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JP10673895A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Kajiwara
一彦 梶原
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真フィルムに記録された画像のサイズを高
い確度で識別する。 【構成】 画像の境界を検出することによる画像サイズ
の判定(140〜154)において、画像の境界位置を特定でき
なかった場合(154で位置HPOS が中央部画像領域C内に
存在していた場合)には、濃度測定領域内の各測定の濃
度より濃度ヒストグラムを作成し(156) 、濃度ヒストグ
ラム上で濃度の最大値からの累積値が所定値である測定
点の濃度値をしきい値として画像を2値化し、画像部分
に相当すると推定される画像領域を抽出する(158) 。次
に濃度測定領域を分割することにより得られる複数の領
域F、P、Cにおける前記画像領域の存在率を各々演算
し(160) 、各領域における画像領域の存在率に基づいて
画像サイズを判定する(162〜164)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像サイズ識別方法及び
画像サイズ識別装置に係り、特に、写真フィルムに記録
された画像のサイズを検出する画像サイズ識別方法、及
び該画像サイズ識別方法を適用可能な画像サイズ識別装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、1本の写真フィルムに異なるサイ
ズ(例えば標準サイズとパノラマサイズ等)の画像を混
在記録できるカメラが広く流通してきている。ネガフィ
ルム等の写真フィルムに対し各種の処理を行う写真処理
工程では、写真フィルムに記録された画像のサイズに応
じて処理内容を変更する必要があり、例えばネガフィル
ムに記録された画像を印画紙に焼付ける写真焼付工程で
は、画像サイズに応じてマスク範囲の切替え、焼付け倍
率の変更、印画紙サイズの変更等を行う必要がある。こ
のため、異なるサイズの画像が混在記録されている写真
フィルムに対し写真焼付け工程等の処理工程を自動的に
行うためには、写真フィルムに記録された各画像のサイ
ズを自動的に検出する必要があり、従来より種々の検出
方法が提案されている。
【0003】一例として、特開平4-350643号公報及び特
開平4-303833号公報には、パノラマサイズの画像の記録
範囲に対応する部分の濃度を検出する第1のセンサと、
パノラマサイズの画像の記録範囲外でかつ標準サイズの
画像の記録範囲内に対応する所定領域の濃度を検出する
第2のセンサと、をネガフィルムの幅方向(搬送方向と
直交する方向)に沿って設け、第2のセンサで検出され
た濃度がネガフィルムのベース濃度であった場合には、
画像サイズをパノラマサイズであると判定する技術が開
示されている。
【0004】また特開平5-323464号公報には、パノラマ
サイズの画像の境界に相当する位置における境界画像の
有無を検出し、この境界画像有りのデータを写真フィル
ムの搬送方向に沿って積算し、積算値を所定値と比較し
て所定値以上のときに画像がパノラマサイズであると判
定する技術が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パノラ
マサイズの画像の記録範囲外でかつ標準サイズの画像の
記録範囲内に対応する所定領域の濃度は、画像サイズが
標準サイズであっても露出アンダでネガフィルムに記録
された画像についてはベース濃度に近い低い値となり、
画像サイズがパノラマサイズであっても画像記録に用い
たカメラの不良等によりカブリが生じている画像につい
てはベース濃度と大きく異なる値となる。特開平4-3506
43号公報及び特開平4-303833号公報に記載の技術では、
前記所定領域の濃度に基づいて画像サイズを判定してい
るため、上記のような画像に対し画像サイズを誤判定す
ることがあった。
【0006】また、特開平5-323464号公報には境界画像
の有無をどのように検出するかについて具体的には明示
されていないが、境界画像の有無の検出は画像信号の急
変部(エッジ部)を検出することである旨が記載されて
いることから、画像の濃度変化が所定値以上大きい部分
を境界画像としていると判断できる。しかし、露光アン
ダでネガフィルムに記録された画像や画像記録範囲外に
カブリが生じている画像では、画像記録範囲の境界にお
ける濃度変化が非常に小さくなることが考えられる。上
記公報に記載の検出方法では上記のように記録されたパ
ノラマサイズ画像に対し画像の境界部を検出できず、画
像サイズを誤判定することがあった。
【0007】また、上記公報ではパノラマサイズ画像の
記録範囲外でかつ標準サイズ画像の記録範囲内に相当す
る所定領域内に画像が存在していた場合には、画像を標
準サイズと判定することも記載されているが、画像の存
在の有無の具体的な判定方法については何ら記載されて
いない。通常、上記判定は前記領域内に所定濃度以上の
部分が有るか否かを判定することにより行うことが一般
的であるが、この判定では、画像記録範囲外にカブリ等
が生じているパノラマサイズ画像に対し、該画像のサイ
ズを標準サイズと誤判定する可能性が高い。
【0008】また、画像の全体的な濃度は画像毎に異な
り、またフィルムベースの濃度もフィルム種毎に異なる
ことから、単に所定濃度以上の部分が有るか否かにより
画像の有無を判定すると精度が非常に低いという問題も
ある。
【0009】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、写真フィルムに記録された画像のサイズを高い確度
で識別することができる画像サイズ識別装置及び画像サ
イズ識別方法を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る画像サイズ識別装置は、画
像が記録された写真フィルム上の画像記録範囲を含む測
定領域内の多数の測定点における濃度を各々測定する濃
度測定手段と、前記濃度測定手段により測定された各測
定点の濃度に基づいて、前記測定領域から画像部分に相
当すると推定される画像領域を抽出する抽出手段と、前
記抽出手段によって抽出された前記測定領域内における
前記画像領域の分布に基づいて画像のサイズを判定する
判定手段と、を含んで構成している。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記抽出手段が、各測定点の濃度の最低値
及び最高値の少なくとも一方を基準として濃度のしきい
値を設定し、前記画像領域として濃度が前記しきい値以
上の測定点で構成される領域を抽出することを特徴とし
ている。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記写真フィルムのフィルムベースの各成
分色毎の濃度値を検知するベース濃度検知手段を更に備
え、前記濃度測定手段は、前記測定領域内の多数の測定
点における濃度を各成分色毎に分解して各々測定し、前
記抽出手段は、前記ベース濃度検知手段により検知され
たフィルムベースの各成分色毎の濃度値及び前記濃度測
定手段により測定された各測定点の各成分色毎の濃度値
に基づいて、前記画像領域としてフィルムベースと色の
異なる測定点で構成される領域を抽出することを特徴と
している。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記判定手段は、前記画像領域の分布とし
て、前記測定領域を分割することにより得られる複数の
部分領域の各々における前記画像領域の存在率を求め、
求めた存在率に基づいて画像のサイズを判定することを
特徴としている。
【0014】請求項5記載の発明に係る画像サイズ識別
方法は、画像が記録された写真フィルム上の画像記録範
囲を含む測定領域内の多数の測定点における濃度を各々
測定し、前記測定した各測定点の濃度に基づいて、前記
測定領域から画像部分に相当すると推定される画像領域
を抽出し、前記抽出した前記画像領域の前記測定領域内
における分布に基づいて画像のサイズを判定する。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、濃度測定手段により
画像が記録された写真フィルム上の画像記録範囲を含む
測定領域内の多数の測定点における濃度を各々測定し、
抽出手段では、濃度測定手段により測定された各測定点
の濃度に基づいて、測定領域から画像部分に相当すると
推定される画像領域を抽出する。また判定手段では、前
記抽出された前記画像領域の測定領域内における分布に
基づいて画像のサイズを判定する。
【0016】なお、前記画像領域の抽出は、例えば請求
項2にも記載したように、各測定点の濃度の最低値及び
最高値の少なくとも一方を基準として濃度のしきい値を
設定し、濃度が前記しきい値以上の測定点で構成される
領域を抽出することにより行うことができる。また、前
記しきい値としては、例えば濃度の最低値よりも濃度が
所定値だけ高い値、濃度の最高値よりも濃度が所定値だ
け低い値、或いは各測定点の濃度のヒストグラムを作成
し該濃度ヒストグラム上で濃度の最低値からの累積値が
所定値の濃度値、又は前記濃度ヒストグラム上で濃度の
最高値からの累積値が所定値の濃度値を設定することが
できる。
【0017】写真フィルムでは、各測定点の濃度の最低
値はフィルムベースの濃度にほぼ一致し、濃度の最高値
はフィルムベースの濃度及び画像記録時の露光量が反映
された値となる。従って、上記のように各測定点の濃度
の最低値及び最高値の少なくとも一方を基準として前記
領域を抽出することにより、フィルムベースの濃度や画
像記録時の露光量が異なっていたとしても、前記画像領
域として実際の画像部分に対応する適切な領域を抽出す
ることが可能となる。
【0018】また、写真フィルムは露光されるとカプラ
から色素が放出されて発色するので、露光量やフィルム
ベースの色に拘わらず、露光された部分の色はフィルム
ベースの色と異なる色成分を含んでいる。このため請求
項3にも記載したように、写真フィルムのフィルムベー
スの各成分色毎の濃度値を検知するベース濃度検知手段
を設け、成分色濃度測定手段では、多数の測定点におけ
る濃度を各成分色毎に分解して各々測定し、抽出手段で
は、ベース濃度検知手段により検知されたフィルムベー
スの各成分色毎の濃度値及び濃度測定手段により測定さ
れた各測定点の各成分色毎の濃度値に基づいて、画像領
域としてフィルムベースと色の異なる測定点で構成され
る領域を抽出するようにしてもよい。フィルムベースと
色の異なる測定点は、濃度測定手段により測定された各
測定点の濃度を、フィルムベースの濃度値と各成分色毎
に比較することにより判断でき、これにより画像記録時
の露光量やフィルムベースの色に拘わらず、前記画像領
域として画像部分に対応する適切な領域を抽出すること
が可能となる。
【0019】なおベース濃度検知手段は、例えば写真フ
ィルムの先端或いは後端等のように露光されていないこ
とが予め判明している写真フィルム上の所定部分に対
し、各成分色毎に分解して濃度を測定することで、フィ
ルムベースの各成分色毎の濃度値を検知することができ
る。また、写真フィルムのフィルムベースの色は同じ種
類の写真フィルムでは通常は同一であるので、例えばフ
ィルムベースの各成分色毎の濃度値を写真フィルムの種
類毎に予め測定して記憶しておき、処理対象の写真フィ
ルムの種類を検知し、検知した種類に対応する測定値を
読み出すことにより、フィルムベースの各成分色毎の濃
度値を検知するようにしてもよい。但し、経時変化等に
より褪色の生じている写真フィルムを処理する可能性が
有る場合には、前述のように各成分色毎の濃度値を実際
に測定した方が正確な値が得られるので好ましい。
【0020】本発明では、上記のようにして抽出された
画像領域の分布に基づいて画像のサイズを判定するの
で、例えば写真フィルムとしてのネガフィルムに露光ア
ンダで記録された画像(リバーサルフィルムでは露光オ
ーバ)や画像記録範囲外にカブリが生じている画像等の
ように、画像記録範囲の境界における濃度変化が非常に
小さい場合にもこの影響を受けることはなく、画像領域
として実際の画像記録範囲に近似した領域が抽出されれ
ば、写真フィルムに記録された画像のサイズを正確に判
断することができる。
【0021】また、画像記録範囲外にカブリが生じてい
る画像については、カブリにより露光された部分も画像
領域として抽出される可能性があるが、前述のように本
発明では画像領域の分布に基づいて画像のサイズを判定
するので、前記カブリにより露光され画像領域として抽
出された画像記録範囲外の部分の大きさが比較的小さけ
れば、前記部分をカブリにより露光された部分であると
判断でき、この画像のサイズを正確に判定することがで
きる。従って、写真フィルムに記録された画像のサイズ
を高い確度で識別することができる。
【0022】なお、判定手段による画像領域の分布に基
づく画像サイズの判定は、例えば前記画像領域に外接す
る図形を求め、求めた図形の大きさ、形状、測定領域内
における位置等に基づいて判定することができるが、請
求項4にも記載したように、測定領域を分割することに
より得られる複数の部分領域の各々における画像領域の
存在率を求め、求めた存在率に基づいて画像のサイズを
判定すれば、より簡単な処理で画像領域の分布を判断
し、画像サイズを判定することができるので好ましい。
【0023】また、前記複数の部分領域の少なくとも何
れかを、第1のサイズの画像における画像記録範囲を含
み、かつ第1のサイズと異なる第2のサイズの画像では
画像記録範囲外となる領域とすれば、画像のサイズが前
記第1のサイズか第2のサイズかを、前記領域における
画像領域の存在率に基づいて簡単にかつ精度良く識別す
ることができるので好ましい。
【0024】請求項5記載の発明では、画像が記録され
た写真フィルム上の画像記録範囲を含む測定領域内の多
数の測定点における濃度を各々測定し、測定した各測定
点の濃度に基づいて、画像部分に相当すると推定される
画像領域を抽出し、抽出した画像領域の分布に基づいて
画像のサイズを判定するようにしたので、請求項1の発
明と同様に、写真フィルムに記録された画像のサイズを
高い確度で識別することができる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0026】〔第1実施例〕図1には本発明に係る画像
サイズ識別装置を備えた写真焼付装置30が示されてい
る。写真焼付装置30はハロゲンランプ及びハロゲンラ
ンプから放射された光を上方へ反射するリフレクタを備
えた露光用光源としてのランプハウス38が配置されて
いる。ランプハウス38の上方には、C(シアン)、M
(マゼンダ)、Y(イエロー)の各調光フィルタを備え
た調光フィルタ部40、光拡散ボックス42が順に配置
されている。
【0027】光拡散ボックス42の上方には、写真焼付
装置30にセットされた現像処理済ネガフィルム34
(本発明の写真フィルムに相当)が通過する露光ステー
ジ32が配設されており、露光ステージ32の上方には
レンズ44、ブラックシャッタ46及び印画紙48が順
に配置されている。露光ステージ32は、開口が設けら
れ該開口の大きさをネガフィルム34に記録された画像
のサイズに応じて変更可能な図示しない可変ネガマスク
を備えている。ランプハウス38から射出されて調光フ
ィルタ部40、光拡散ボックス42を通過した光線は、
前記可変ネガマスクの開口を通過してネガフィルム34
を透過し、レンズ44によって印画紙48上に結像され
る。
【0028】また露光ステージ32の斜め上方には、ラ
ンプハウス38から射出される光線の光軸に対して傾斜
した向きで、かつネガフィルム34に記録された画像を
測光可能な位置に測光器50が配置されている。測光器
50は、2次元イメージセンサ等で構成され、ネガフィ
ルム34に記録された画像を多数の画素に分割し、各画
素を透過した光をR、G、Bの各成分色に分解し、各々
の成分色光の光量を測定する。図示は省略するが、測光
器50は制御回路52に接続されており、上記測定によ
り得られた測光値を制御回路52へ出力する。
【0029】また露光ステージ32の隣には、露光ステ
ージ32を挟んで搬送部36と測光ステージ54とが配
設されている。搬送部36はネガフィルム34を挟持す
る一対の搬送ローラ36Aと、搬送ローラ36Aを回転
させるパルスモータ36Aを備えており、パルスモータ
36Aが搬送ローラ36Aを回転させることによりネガ
フィルム34を図1矢印A方向へ搬送する。パルスモー
タ36Aはパルスモータ駆動回路56を介して制御回路
52に接続されている。
【0030】測光ステージ54の下方には光源ランプ5
8が設けられており、測光ステージ54の上方にはレン
ズ60及び本発明の濃度測定手段としてのラインセンサ
62が順に設けられている。図2にも示すように、ライ
ンセンサ62は多数の受光素子が所定方向に沿って配列
されて構成されており、受光素子の配列方向がネガフィ
ルム34の幅方向に一致するように配設されている。測
光ステージ54にはラインセンサ62に対応して、ライ
ンセンサ62の受光素子の配列方向を長手方向とする矩
形の開口が設けられており、光源ランプ58から射出さ
れた光線は、前記開口を通過してネガフィルム36を透
過し、レンズ60によってラインセンサ62の各受光素
子の受光面に結像される。
【0031】ラインセンサ62は、各受光素子によりネ
ガフィルム34の各々異なる部分を透過した光の光量を
測定する。ラインセンサ62は制御回路52に接続され
ており、上記測定により得られた測光値を制御回路52
へ出力する。制御回路52はCPU、ROM、RAM等
のメモリを備えたマイクロコンピュータを含んで構成さ
れており、各種のデータやコマンド等を入力するための
キーボード64が接続されている。
【0032】また、測光ステージ54よりもネガフィル
ム搬送方向(図1矢印A方向)上流側にはノッチセンサ
66が設けられている。図示しない現像装置で現像等の
処理が施されたネガフィルム34は、画像検定工程を経
た後に写真焼付装置30にセットされる。画像検定工程
では、ネガフィルム34に記録されている画像がオペレ
ータにより目視で検定され、印画紙に焼付けすべき画像
か否かが判断される。そして図2に示すように、焼付け
すべきと判断された画像については、フィルム幅方向一
端の対応する位置にノッチ34C(切欠き)が付与され
る。前述のノッチセンサ66はネガフィルム34に付与
されたノッチ34Cを検出する。ノッチセンサ66は制
御回路52に接続されており、検出結果を制御回路52
へ出力する。
【0033】次に本第1実施例の作用を説明する。図2
に示すように、本実施例に係るネガフィルム34には、
標準サイズ(所謂フルサイズ)の画像34A以外に、標
準サイズと長手方向寸法が同じでかつ標準サイズよりも
アスペクト比の小さいサイズ(本実施例ではパノラマサ
イズとする)の画像34Bも記録されるようになってお
り、写真焼付装置30には、標準サイズの画像34Aの
みが記録されたネガフィルム、パノラマサイズの画像3
4Bのみが記録されたネガフィルム、及び標準サイズの
画像34Aとパノラマサイズの画像34Bとが混在記録
されたネガフィルムの何れかがセットされる。
【0034】次に図3のフローチャートを参照し、測光
ステージ54で行われるネガフィルムの濃度の測定につ
いて説明する。なお、図3に示した処理は、写真焼付装
置30にネガフィルム30がセットされ焼付処理の実行
が指示されると、制御回路52で実行される。
【0035】ステップ100ではパルスモータ駆動回路
56を介してパルスモータ36Bを駆動し、ネガフィル
ム34を搬送する。ステップ102ではネガフィルム3
4の濃度測定領域が測光ステージ54に対応している状
態か否か判定する。
【0036】図2に想像線で示すように、濃度測定領域
は標準サイズの画像34A及びパノラマサイズの画像3
4Bの画像記録範囲よりも大きくかつ画像記録範囲を含
む範囲とされている。一方、ノッチ34Cは焼付けすべ
き画像に対応する略一定の位置に付与されるので、濃度
測定領域が測光ステージ54に対応している状態となっ
たか否かは、ノッチセンサ66による検出結果及びノッ
チセンサ66でノッチ34Cが検出されてからのネガフ
ィルム34の搬送量に基づいて判断できる。
【0037】判定が否定された場合には、ステップ10
4では画像位置の判定が完了しているか否か判定する。
なお、画像位置の判定は後述する画像位置・サイズ判定
処理で行われるので、このときはステップ104の判定
は否定されてステップ100へ戻り、ネガフィルム34
の搬送が継続される。
【0038】ステップ102の判定が肯定されるとステ
ップ106へ移行し、ラインセンサ62から出力された
測光値(濃度測定領域内にフィルム幅方向に沿って並ぶ
複数の測定点の各々を透過した光量)を取込み、取り込
んだ測光値を濃度値に変換した後に、次のステップ10
8では得られた濃度値を単一の測定点列を構成する各測
定点の濃度値として制御回路52の図示しないメモリに
記憶する。ステップ110では単一の濃度測定領域に対
する測定が終了したか否か判定する。判定が否定された
場合にはステップ104へ移行する。
【0039】上記により、単一の濃度測定領域内の全て
の測定点の濃度値が記憶される迄、ステップ100、1
06、108の処理が繰り返されることになる。ステッ
プ110の判定が肯定されると、ステップ112で画像
位置・サイズ判定処理を起動し、ステップ104へ移行
する。
【0040】この画像位置・サイズ判定処理について、
図4のフローチャートを参照して説明する。ステップ1
40では先の図3の処理でメモリに格納された、単一の
濃度測定領域内の全ての測定点の濃度値を取り込む。次
のステップ142では各測定点に対し、近傍に存在する
8個の測定点へ各々向かう方向(合計8方向:図5に互
いに方向の異なる8本の矢印として示す)に沿った濃度
変化値を微分フィルタを用いて各々演算する。前記8方
向に沿った濃度変化値を各々演算するための8個の微分
フィルタの一例を図5に示す。
【0041】例えば所定方向に沿った濃度変化値を演算
する場合には、図5に示す8本の矢印のうち前記所定方
向を向いた矢印が指し示す微分フィルタを用い、演算対
象の測定点の濃度値及び演算対象の測定点の周囲に存在
する8個の測定点(所謂8近傍)の濃度値に対し、前記
微分フィルタの数値を係数として各々乗じそれらの総和
を演算することで前記所定方向に沿った濃度変化値を求
めることができる。上記演算を各方向に対応する8個の
微分フィルタを用いて行うことで、単一の測定点におけ
る各方向に沿った濃度変化値を求めることができる。
【0042】参考までに、図6(A)に示す標準サイズ
の画像、図7(A)に示すパノラマサイズの画像に対し
て上記処理を各々行い、求めた濃度変化値を濃度値に置
き換えて(濃度変化値が高くなるに従って濃度値を高く
する)画像として表示したとすると、各々図6(B)及
び図7(B)に示すようになる。図6(B)及び図7
(B)より明らかなように、上記処理により原画像中の
エッジ(濃度が変化している部分)が抽出されているこ
とが理解できる。
【0043】ステップ144では各測定点のネガフィル
ム長手方向に沿った2方向(例えば図5の↑と↓)の濃
度変化値を、フィルム幅方向に沿って並ぶ測定点の列
(以下、便宜的に第1の測定点列と称する)毎に積算す
る。次のステップ146では濃度変化値の積算値が所定
値以上となった第1の測定点列のネガフィルム34上に
おける位置を演算し、次のステップ148では演算した
位置に基づいて、画像のフィルム長手方向両端の境界の
位置を判定する。
【0044】例えば図6(A)及び図7(A)に示す画
像に対し第1の測定点列毎に濃度変化値を積算した結果
は、各々図6(D)及び図7(D)に示すようになる。
図より明らかなように、画像のフィルム長手方向両端の
境界に対応する部分では濃度変化値の積算値が高い値と
なるので、濃度変化値の積算値が所定値以上の第1の測
定点列の位置を画像のフィルム長手方向両端の境界とみ
なすことができる。
【0045】また、記録されている画像の内容によって
は、濃度変化値の積算値が多数の第1の測定点列で各々
所定値以上となる場合もあるが、本実施例では画像サイ
ズに拘わらず画像のフィルム長手方向両端の境界の間隔
は一定であり、かつ画像のフィルム長手方向両端の境界
のおおよその位置はノッチセンサ66により検出された
ノッチ34Cの位置より推定できるので、メモリに予め
記憶した画像のフィルム長手方向両端の境界の間隔、ネ
ガフィルム上における第1の測定点列の対の間隔、及び
推定したおおよその境界位置に基づいて、画像のフィル
ム長手方向両端の境界に対応している確度の高い第1の
測定点列の対を選択することができ、選択した第1の測
定点列の対の位置を画像のフィルム長手方向両端の境界
位置とすることができる。
【0046】次のステップ150では各測定点のフィル
ム幅方向に沿った2方向(例えば図5の←と→)の濃度
変化値を、フィルム長手方向に沿って並ぶ測定点の列
(以下、便宜的に第2の測定点列と称する)毎に積算す
る。例えば図6(A)及び図7(A)に示す画像に対し
第2の測定点列毎に濃度変化値を積算した結果は、各々
図6(C)及び図7(C)に示すようになる。ステップ
152では上記演算で濃度変化値の積算値が最大となっ
た第1の測定点列のネガフィルム34上における位置H
POS を演算する。
【0047】図8に示すように、本実施例では濃度測定
領域を、標準画像存在領域Fと、パノラマエッジ存在領
域Pと、中央部画像領域Cとに予め分類している。パノ
ラマエッジ存在領域Pは、ネガフィルム34に記録され
ている画像がパノラマサイズであれば該画像のフィルム
幅方向端部の境界が位置している領域である。標準画像
存在領域Fはパノラマエッジ存在領域Pに対しフィルム
幅方向外側に位置しており、ネガフィルム34に記録さ
れている画像が標準サイズであれば画像が存在している
領域である。また中央部画像領域Cはパノラマエッジ存
在領域Pに対しフィルム幅方向内側に位置しており、画
像が何れのサイズであっても画像が存在している領域で
ある。次のステップ148では先に演算した位置HPOS
が上記何れの領域内に位置しているかに応じて処理を分
岐する。
【0048】位置HPOS が標準画像存在領域F内に位置
していた場合には、標準画像存在領域F内に画像が存在
していると判断できるので、ステップ174へ移行し、
ネガフィルム34に記録されている画像のサイズは標準
サイズであると判定して画像位置・サイズ判定処理を終
了する。
【0049】一方、位置HPOS が中央部画像領域C内に
位置していた場合は、ネガフィルム34に記録されてい
る画像のフィルム幅方向端部の境界が明瞭でなく、かつ
中央部画像領域Cの外側の領域において濃度の変化が全
く無い或いは少ない場合であり、例えば極端に露光アン
ダでネガフィルムに記録された画像や、一例として図9
(A)にも示すように、背景部分(画像の周縁部)の濃
度が極端に低い画像(図9(A)には一例として花火の
シーンを撮影した画像を示す)等が挙げられる。図9
(A)に示す画像に対して第2の測定点列毎に濃度変化
値を積算した結果は図9(C)のようになり、濃度変化
値の積算値が最大となる第1の測定点列の位置HPOS
中央部画像領域C内に位置していることが理解できる。
【0050】本実施例では、上記のような場合にステッ
プ154からステップ156へ移行し、ステップ156
以降で本発明に係る画像サイズの判定を行う。すなわ
ち、ステップ156では各測定点の濃度値より濃度ヒス
トグラムを作成する(例として図10参照)。次のステ
ップ158では作成した濃度ヒストグラムを用いて2値
化のしきい値を決定する。
【0051】しきい値の決定に際しては、まずネガフィ
ルム34のフィルムベースの濃度値DB を求める。これ
は、例えば各種のネガフィルムのフィルムベースの濃度
を予め測定することによって決定した、ネガフィルムの
種類に拘わらずフィルムベースの濃度値が存在すると推
定される濃度範囲(図10に示す濃度値Da以上でかつ
濃度値Db以下の範囲)において、前記濃度ヒストグラ
ムで頻度が最大となっている濃度値をベース濃度値DB
とすることができる。次に濃度測定範囲内の各測定点の
うち、濃度値がベース濃度値DB 以上である測定点の総
数nを求め、各測定点の濃度の最大値を基準とし、作成
した濃度ヒストグラムにおいて濃度の最大値からの累積
値が総数nよりも小さい所定値(例えば0.9 ×n)とな
ったときの濃度値をしきい値とすることができる。
【0052】またステップ158では、上記のようにし
て決定したしきい値を用い、濃度測定領域を、濃度値が
前記しきい値よりも低い測定点で構成される非画像領域
と、濃度値が前記しきい値以上の測定点で構成される画
像領域と、に分ける2値化を行う。
【0053】この2値化により、一例として図11
(A)に示すパノラマサイズの画像からは図11(B)
に示す2値画像が、図11(C)に示す標準サイズの画
像からは図11(D)に示す2値画像が各々得られるこ
とになる。なお、図11(B)及び(D)では、画像部
分と分類された領域を黒色で、非画像部分と分類された
領域を白色で各々示している。また図11(C)に示し
た画像は、図9(A)に示した画像と同じく花火のシー
ンを撮影した画像であるが、上述した2値化により、図
11(D)に示すように、実際の画像記録範囲にほぼ一
致する部分が画像領域として抽出されていることが理解
できる。なお、ステップ156、158の処理は本発明
の抽出手段に対応している。
【0054】ステップ160では、標準画像存在領域
F、パノラマエッジ存在領域P、及び中央部画像領域C
の各々において、前述の2値化により抽出された画像領
域の占める面積率(画像の存在率)を演算する。次のス
テップ162では、濃度測定領域全体(標準画像存在領
域F+パノラマエッジ存在領域P+中央部画像領域C)
における画像の存在率が所定値a未満か否か判定する。
この判定が肯定された場合は、濃度測定領域全体に亘っ
て画像領域の占める面積率が極めて低く、画像のサイズ
を判定することが困難な場合である。この場合にはステ
ップ174へ移行し、画像のサイズは標準サイズである
と判定して画像位置・サイズ判定処理を終了する。
【0055】一方、ステップ162の判定が肯定された
場合には、ステップ164で標準画像存在領域Fにおけ
る画像の存在率が所定値b以上か否か判定する。この判
定が肯定された場合は、パノラマサイズの画像記録範囲
外において画像領域の占める面積率が高い場合であるの
で、ステップ174へ移行し、画像のサイズは標準サイ
ズであると判定して画像位置・サイズ判定処理を終了す
る。また、ステップ164の判定が否定された場合に
は、ステップ166でパノラマエッジ存在領域Pにおけ
る画像の存在率が所定値c以上か否か判定する。この判
定が肯定された場合は、ネガフィルム34に記録された
画像がパノラマサイズである可能性が高いので、ステッ
プ176へ移行し画像のサイズは標準サイズであると判
定して画像位置・サイズ判定処理を終了する。
【0056】またステップ166の判定が否定された場
合は、ステップ162の判定が肯定された場合と同様に
画像のサイズを判定することが困難であるので、ステッ
プ174で画像のサイズは標準サイズであると判定して
画像位置・サイズ判定処理を終了する。なお、上記ステ
ップ160〜166は本発明の判定手段に対応してい
る。
【0057】上記処理では、各測定点の濃度の最大値を
基準とし、作成した濃度ヒストグラムにおいて濃度の最
大値からの累積値が所定値である測定点の濃度値をしき
い値として設定しているので、画像記録時の露光量によ
る画像の全体的な濃度の変化に応じた適正なしきい値を
設定することができ、該しきい値を用いて画像領域を抽
出することにより、画像記録範囲の境界における濃度変
化が非常に小さい場合にもこの影響を受けることなく、
画像領域として実際の画像記録範囲に近似した領域を抽
出することができる。
【0058】また、濃度測定領域を複数の部分領域(標
準画像存在領域F、パノラマエッジ存在領域P及び中央
部画像領域C)に分割し、各領域における画像領域の存
在率に基づいて画像のサイズを判定しているので、画像
領域の分布に基づく画像のサイズの判定を簡単な処理で
行うことができる。また、画像記録範囲外にカブリが生
じている画像はカブリにより露光された部分も画像領域
として抽出されることがあるが、このカブリにより露光
された部分は一般に面積が小さいことが多く、上記判定
ではカブリにより露光され画像領域として抽出された画
像記録範囲外の部分の存在率が所定値以下であれば画像
のサイズを正確に判定することができるので、画像記録
範囲外にカブリが生じているパノラマサイズ画像に対し
ても、その殆どをパノラマサイズと正確に判定すること
ができる。
【0059】ところで、ステップ154の判定において
位置HPOS がパノラマエッジ存在領域P内に位置してい
た場合は、ネガフィルム34に記録されている画像がパ
ノラマサイズであることが殆どであるが、標準サイズで
パノラマサイズ画像の境界に相当する位置付近に画像の
境界と平行に所定長さ以上の長さに亘って濃度変化のパ
ターンが生じている画像(例えばトタン屋根を撮影した
画像等)についても、実際の画像の境界における濃度変
化の大きさにもよるが、位置HPOS がパノラマエッジ存
在領域P内に位置する可能性がある。このため、位置H
POS がパノラマエッジ存在領域P内に位置していた場合
にはステップ154からステップ168へ移行する。
【0060】ステップ168では濃度測定領域内の所定
領域A又は所定領域B内に存在する複数の測定点を判断
し、先のステップ142で演算した各測定点の濃度変化
値のうち、所定領域A又は所定領域B内に存在している
と判断した複数の測定点の各方向(8方向)に沿った濃
度変化値を各々抽出する。なお所定領域A及び所定領域
Bの範囲は、図12に示すように、パノラマサイズ画像
の画像記録範囲外(前述の標準画像存在領域F+パノラ
マエッジ存在領域Pの範囲)から、図12にハッチング
で示す領域を除いた領域とされている。
【0061】なお、図12にハッチングで示す領域のう
ち「日付除去マスク」と記している領域は、ネガフィル
ム34への画像の記録に用いたカメラの種類によって
は、パノラマサイズで画像を記録する際に、カメラによ
って日付が記録される可能性の有る領域である。また図
12に「パノラママーク除去マスク」と記している領域
は、ネガフィルム34への画像の記録に用いたカメラの
種類によっては、パノラマサイズで画像を記録する際
に、画像サイズがパノラマサイズであることを表すマー
クがカメラによって記録される可能性の有る領域であ
る。
【0062】ステップ170では、ステップ168で抽
出した濃度変化値に対し、以下に示す(1)式に従って
規格化した後に、規格化した濃度変化値を用いて所定領
域A内に存在する測定点毎、及び所定領域B内に存在す
る測定点毎に平均値及び分散を演算する。
【0063】
【数1】
【0064】ところで、本願発明者はネガフィルムに記
録された多数の標準サイズの画像(パノラマサイズ画像
の境界に相当する位置付近に画像の境界と平行に所定長
さに亘って濃度変化のパターンが生じている標準サイズ
の画像を含む)及び多数のパノラマサイズの画像の各々
に対し、前述の所定領域A及び所定領域B内の多数の測
定点における濃度を各々測定する実験を行った。そし
て、各測定点毎に濃度変化量を演算し、演算した各測定
点毎の濃度変化量の分散及び平均値を所定領域A及びB
の各々について演算した。図13(A)には標準サイズ
の画像についての演算結果(濃度変化量の分散及び平均
値)をプロットした結果、図13(B)にはパノラマサ
イズの画像についての演算結果をプロットした結果を各
々示す。
【0065】図13からも明らかなように、パノラマサ
イズの画像では所定領域A及びBの濃度変化量の分散及
び平均値が比較的低く、演算結果を表す点が図13の線
図上の比較的狭い所定範囲内に集中している(図13
(B)参照)のに対し、標準サイズの画像では所定領域
A及びBの濃度変化量の分散及び平均値が比較的高いこ
とが多く、演算結果を表す点が図13の線図上の広い範
囲に亘って分布している(図13(A)参照)ことが理
解できる。なお、標準サイズの画像に対する結果を示す
図13(A)では、パノラマサイズ画像の結果を表す点
が集中している所定範囲内にも点がプロットされている
が、同一の画像に対応する所定領域A及びBの双方の結
果が何れも前記所定範囲内に入ることは殆ど無いこと
も、本願発明者によって確認されている。
【0066】なお、パノラマサイズ画像の境界に相当す
る位置付近に画像の境界と平行に所定長さに亘って濃度
変化のパターンが生じている標準サイズの画像について
も上記のような傾向となるのは、前記所定領域が未露光
或いはカブリにより露光された場合には、所定領域内に
おける濃度及び濃度変化量の変化は比較的少ないのに対
し、前記所定領域に画像が露光された場合には、所定領
域内における濃度及び濃度変化量は露光された画像の内
容に応じて複雑に変化するためである。
【0067】上記に基づき、次のステップ172では所
定領域A、Bの各々について演算した濃度変化値の平均
値が各々所定値cよりも小さく、かつ濃度変化値の分散
が各々所定値dよりも小さいか否か判定する。ステップ
172の判定が肯定された場合にはステップ176へ移
行し、画像サイズはパノラマサイズであると判定して画
像位置・サイズ判定処理を終了する。また、判定が否定
された場合にはステップ174へ移行し、画像サイズは
標準サイズであると判定して画像位置・サイズ判定処理
を終了する。
【0068】一方、図3に示す処理では、図4のステッ
プ148において画像のフィルム長手方向両端の境界の
位置が判定されると、ステップ104の判定が肯定され
てステップ116へ移行する。ステップ116では上記
ステップ148で判定された画像の境界の位置に基づい
て、画像が露光ステージ32に対応する露光位置に到達
したか否か判定する。判定が肯定された場合にはステッ
プ100へ戻り、ネガフィルム34の搬送を継続する
(他の画像に対応する濃度測定領域が測光ステージ54
に対応している場合は該濃度測定領域に対する濃度の測
定を行いながらネガフィルム34の搬送を継続する。
【0069】ステップ116の判定が肯定されると、ネ
ガフィルム34の搬送を停止(これにより画像が露光位
置に位置決めされる)してステップ118へ移行し、前
述した画像位置・サイズ判定処理による画像サイズの判
定結果を取り込む。次のステップ120では露光位置に
位置決めされている画像を測光器50により測光し、ス
テップ122では前記取り込んだ画像サイズの判定結果
に基づいて焼付倍率を判断し、制御回路52のメモリに
予め記憶されている基準ネガフィルムの測光値と、測光
器50から入力された測光値と、前述の焼付倍率とに基
づいて、位置決めされている画像を印画紙48に焼付け
るための露光条件を演算する。そして、判断した焼付倍
率に応じてレンズ44を切り替えると共に露光ステージ
32の可変ネガマスクの開口の大きさを画像サイズの判
定結果に応じて変更し、印画紙48への露光条件が決定
した露光条件となるように調光フィルタ部40の各フィ
ルタ及びブラックシャッタ46の移動を制御して露光処
理を行う。
【0070】次のステップ126ではネガフィルム34
に記録されている全ての画像に対する焼付処理が終了し
たか否か判定する。判定が否定された場合にはステップ
100へ戻り、上述の処理を繰り返す。従って、ある濃
度測定領域に対する濃度測定が完了する毎に、画像位置
・サイズ判定処理が起動されて前記濃度測定領域に対応
する画像の位置及びサイズが判定され、この判定結果に
基づいて画像の位置決め、レンズ44及び可変ネガマス
クの切り替えが行われると共に露光条件が決定され、ネ
ガフィルム24の画像が印画紙48に焼付けされること
になる。
【0071】ステップ126の判定が肯定されると、ス
テップ128でネガフィルム34を搬送方向後端迄搬送
し、処理を終了する。
【0072】〔第2実施例〕次に本発明の第2実施例に
ついて説明する。なお、第1実施例と同一の部分には同
一の符号を付し、説明を省略する。図14には本第2実
施例に係る写真焼付装置70が示されている。
【0073】この写真焼付装置70では、第1実施例で
説明したラインセンサ62に代えて、より高密度に多数
(略3倍)の受光素子が配列されたラインセンサ72を
用いている。ラインセンサ72の受光面には色分解フィ
ルタ74が設けられている。色分解フィルタ74には、
C、M、Yのフィルタがラインセンサ72の受光素子の
各々に対応してストライプ状に形成されている。これに
より、各測定点を透過した光は色分解フィルタ74によ
ってR、G、Bの各成分色光に分解されて何れかの受光
素子で受光される。
【0074】次に本第2実施例の作用として、まず図1
5のフローチャートを参照し、第1実施例で説明した図
3のフローチャートと異なる部分についてのみ説明す
る。本第2実施例ではステップ100でネガフィルム3
4の搬送を開始した後に、次のステップ101で、ライ
ンセンサ72によりネガフィルム34のの未露光部分
(例えば先端部)のフィルムベースを透過した光の光量
をR、G、B毎に測定し、測定結果を濃度値に変換して
メモリに記憶する。なお、この処理は本発明のベース濃
度検知手段に対応している。また、ネガフィルム34上
の濃度測定範囲が測光ステージ54に対応し、ステップ
102の判定が肯定されると、ステップ106ではライ
ンセンサ72からの出力を取込み、R、G、B毎の濃度
値に変換して記憶する。
【0075】次に図16のフローチャートを参照し、第
1実施例で説明した図4のフローチャートと異なる部分
についてのみ説明する。本第2実施例では、上述したよ
うに各測定点の濃度がR、G、B毎に測定されるので、
ステップ142ではR、G、B毎の濃度値の和を各測定
点毎に演算した後に、濃度変化値を各測定点毎に演算す
る。またステップ154において、濃度変化値の積算値
が最大の第2の測定点列の位置HPOS が中央部画像領域
Cに位置していると判定された場合にはステップ157
へ移行し、先に記憶したネガフィルム34のフィルムベ
ースのR、G、B毎の濃度値を取り込む。
【0076】次のステップ159では、各測定点の濃度
値をネガフィルム34のフィルムベースの濃度値とR、
G、B毎に比較し、フィルムベースと色の異なる測定点
として、R、G、B毎の濃度値の少なくとも何れか1つ
がフィルムベースの濃度値と所定値以上異なっている測
定点を判断する。そして、色が異なると判断した測定点
で構成される領域を画像領域として抽出する。なお、ス
テップ159は本発明の抽出手段に対応している。これ
により、ネガフィルム34への画像記録時の露光量やフ
ィルムベースの色に拘わらず、画像領域として実際の画
像記録範囲に対応する適切な領域が抽出される。
【0077】次のステップ160以降の処理は第1実施
例と同じであり、第1実施例と同様に画像領域の分布に
基づく画像のサイズの判定を簡単な処理で行うことがで
きると共に、画像記録範囲外にカブリが生じているパノ
ラマサイズ画像に対しても、その殆どをパノラマサイズ
と正確に判定することができる。
【0078】なお、上記では標準サイズと長手方向寸法
が同じでかつ標準サイズよりもアスペクト比の小さいサ
イズの例としてパノラマサイズを挙げて説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、迫力ビジョンサ
イズ等のようにパノラマサイズとアスペクト比の異なる
他のサイズの画像が記録されている場合にも適用可能で
あることは言うまでもない。また本発明を、互いにアス
ペクト比の異なる3種類以上の画像サイズの判別に適用
することも可能である。
【0079】また、上記では濃度測定手段としてライン
センサ62を例に説明したが、受光素子がマトリクス状
に配列されたCCD等の2次元イメージセンサを用いて
もよい。
【0080】また、図3に示した微分フィルタは単なる
一例であり、従来より周知のRobinson、Prewitt 、Kirs
ch等の各種エッジ検出オペレータを適用できる。
【0081】更に、上記では画像のフィルム長手方向両
端の境界の位置の検出にあたり、濃度変化値の積算値が
多数の第1の測定点列で各々所定値以上となった場合
に、ノッチ34Cの位置に基づいて前記境界のおおよそ
の位置を推定するようにしていたが、ネガフィルム34
には通常は一定間隔で画像が記録されるので、既に位置
を検出した他の画像の位置に基づいて、前記境界のおお
よその位置を推定するようにしてもよい。また、ネガフ
ィルム34に記録された画像は画像サイズに拘わらず画
像のフィルム長手方向両端の境界の間隔が一定であるの
で、これを利用して前記境界のおおよその位置を推定す
るようにしてもよい。更に、濃度変化値の積算値が所定
値以上となった第1の測定点列における濃度値の変化状
態も考慮して、画像のフィルム長手方向両端の境界に対
応していると推定される第1の測定点列の対を選択する
ようにしてもよい。
【0082】また、上記ではノッチセンサ66による検
出結果及びノッチセンサ66でノッチ34Cが検出され
てからのネガフィルム34の搬送量に基づいて濃度測定
領域が測光位置に対応しているか否かを判断するように
していたが、これに限定されるものではない。例とし
て、ネガフィルム34を搬送しながらラインセンサ62
から出力される測光値を監視し、ネガフィルム上におい
て濃度測定領域の境界が存在している確率が高いと推定
される所定範囲内においてラインセンサ62から出力さ
れた測光値が極大となった箇所を特定し、取り込んだ測
光値が前記極大となった箇所における測光値から若干低
下した(例えば90〜95%程度となった) ときに、ライン
センサ62に濃度測定領域の境界部分が対応したと判断
し、この時点からネガフィルム34の長手方向に沿った
濃度測定領域の長さ分だけネガフィルム34を搬送する
迄の間、ラインセンサ62に濃度測定領域が対応してい
ると判定するようにしてもよい。
【0083】これは、ネガフィルム34上において測光
値が極大となる箇所は該箇所の周囲よりも濃度値が低
く、ネガフィルム34に記録された複数の画像の間の未
露光部分である可能性が高い、との事実に基づいてい
る。なお、前述の濃度測定領域の境界が存在している確
率が高いと推定される所定範囲の位置は、判定対象の濃
度測定領域に対応する画像よりもネガフィルム34搬送
方向上流側に画像が存在していれば、画像位置・サイズ
判定処理によって前記上流側に存在している画像の位置
が既に高い確度で判定されているので、前記上流側に存
在している画像の位置を基準として、前記所定範囲の位
置を確定することができる。また、判定対象の濃度測定
領域に対応する画像よりもネガフィルム34搬送方向上
流側に画像が存在していない場合であっても、例えばネ
ガフィルム34の先端から一定距離隔てた位置以降の範
囲を前記所定範囲とすることができる。
【0084】また、上記実施例では、本発明によれば画
像の境界が明瞭でなくても画像サイズを高い確度で判定
できる点に着目し、本発明に係る画像サイズの判定に先
立って濃度変化値の積算値により画像の境界を判定する
前処理を行い、この前処理において濃度変化量の積算値
が最大となる測定点列の位置HPOS が中央部画像領域C
内に位置していた場合、すなわち画像の境界位置が判断
できない場合に本発明に係る画像サイズの判定を行うよ
うにしていたが、これに限定されるものではなく、各測
定点毎に濃度を測定した後に直ちに本発明に係る画像サ
イズの判定を行うようにしてもよいことは言うまでもな
い。
【0085】更に、第1実施例では位置HPOS が中央部
画像領域C内に位置していた場合に、濃度ヒストグラム
を用い濃度の最大値を基準としてしきい値を設定し、該
しきい値を用いて2値化することにより濃度測定領域か
ら画像領域を抽出するようにしていたが、これに限定さ
れるものではなく、濃度の最小値を基準としてしきい値
を設定したり、濃度の最小値及び最大値を基準としてし
きい値を設定したり、ネガフィルムのフィルムベースの
濃度より所定値以上高い濃度値をしきい値としてもよ
い。また、上記ではネガフィルムのベース濃度を各測定
点の濃度ヒストグラムから求めていたが、予めフィルム
種毎にネガフィルムのベース濃度を測定して記憶手段に
記憶しておき、ネガフィルムに付与されているバーコー
ドやネガフィルムを収容するフィルムケースに付与され
ているDXコード等を読取ってネガフィルムのフィルム
種を判断し、判断したフィルム種に対応するベース濃度
を読み出して用いるようにしてもよい。
【0086】また、第2実施例ではネガフィルム34の
フィルムベースのR、G、B毎の濃度を測定するように
していたが、これに限定されるものではなく、例えばネ
ガフィルムのフィルム種毎にフィルムベースのR、G、
B毎の濃度を予め測定して記憶しておき、ネガフィルム
に付与されているバーコードやネガフィルムを収容する
フィルムケースに付与されているDXコード等を読取っ
てネガフィルムのフィルム種を判断し、判断したフィル
ム種に対応するR、G、B毎の濃度を読出して用いるよ
うにしてもよい。
【0087】また、抽出した画像領域に対し標準画像存
在領域Fにおける存在率を演算する際に、図12と同様
に日付除去マスク、パノラママーク除去マスクを設定
し、このマスクの部分を除外して演算するようにしても
よい。これにより、パノラマサイズの画像の撮影時に日
付やパノラママークが同時に記録されていた場合にも、
該画像に対して抽出した画像領域の標準画像存在領域F
における存在率が前記日付やパノラママークによって不
必要に高くなることが防止され、画像サイズの判定の確
度を更に向上させることができる。
【0088】更に、上記では本発明を写真焼付装置30
に適用した例を説明したが、写真処理工程の他の工程の
処理を行う写真処理装置にも適用可能である。
【0089】また、上記では写真フィルムとしてネガフ
ィルムを例に説明したが、これに限定されるものではな
く、リバーサルフィルム等の他の写真フィルムに記録さ
れた画像に対し本発明を適用することも可能である。ま
た、上記では長尺状のフィルムにフィルム長手方向に沿
って複数の画像が記録されている場合を例に説明した
が、本発明は、シート状のフィルムにマトリクス状に複
数の画像が記録されている場合にも適用可能である。
【0090】以上、本発明の実施例について説明した
が、本実施例は特許請求の範囲に記載した技術的事項の
実施態様以外に、以下に記載する技術的実行の実施態様
を含んでいる。
【0091】(1) 前記複数の部分領域の少なくとも
何れかは、第1のサイズの画像における画像記録範囲を
含み、かつ前記第1のサイズと異なる第2のサイズの画
像では画像記録範囲外となる領域であることを特徴とす
る請求項4記載の画像サイズ識別装置。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、写真フィ
ルム上の画像記録範囲を含む測定領域内の多数の測定点
における濃度を各々測定し、各測定点の濃度に基づいて
画像部分に相当すると推定される画像領域を抽出し、測
定領域内における前記画像領域の分布に基づいて画像の
サイズを判定するようにしたので、写真フィルムに記録
された画像のサイズを高い確度で識別することができ
る、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る写真焼付装置の概略構成図で
ある。
【図2】ネガフィルム及びラインセンサを示す平面図で
ある。
【図3】第1実施例のネガフィルムの濃度の測定、焼付
処理を説明するフローチャートである。
【図4】第1実施例の画像位置・サイズ判定処理を説明
するフローチャートである。
【図5】濃度変化値を求めるための微分フィルタの一例
を示す概念図である。
【図6】(A)はネガフィルムに記録された標準サイズ
画像の一例、(B)は濃度変化値の演算結果を表す画像
を各々示すイメージ図、(C)はフィルム幅方向に沿っ
た濃度変化値をフィルム長手方向に並ぶ測定点列毎に積
算した結果、(D)はフィルム長手方向に沿った濃度変
化値をフィルム幅方向に並ぶ測定点列毎に積算した結果
を各々示す線図である。
【図7】(A)はネガフィルムに記録されたパノラマサ
イズ画像の一例、(B)は濃度変化値の演算結果を表す
画像を各々示すイメージ図、(C)はフィルム幅方向に
沿った濃度変化値をフィルム長手方向に並ぶ測定点列毎
に積算した結果、(D)はフィルム長手方向に沿った濃
度変化値をフィルム幅方向に並ぶ測定点列毎に積算した
結果を各々示す線図である。
【図8】濃度測定領域内の標準画像存在領域F、パノラ
マエッジ存在領域P、及び中央部画像領域Cの範囲を示
すネガフィルムの平面図である。
【図9】(A)は花火のシーンを撮影することによりネ
ガフィルムに記録された標準サイズ画像の一例、(B)
は濃度変化値の演算結果を表す画像を各々示すイメージ
図、(C)はフィルム幅方向に沿った濃度変化値をフィ
ルム長手方向に並ぶ測定点列毎に積算した結果、(D)
はフィルム長手方向に沿った濃度変化値をフィルム幅方
向に並ぶ測定点列毎に積算した結果を各々示す線図であ
る。
【図10】2値化におけるしきい値を決定するために用
いる各測定点の濃度値のヒストグラムを示す線図であ
る。
【図11】(A)はネガフィルムに記録されたパノラマ
サイズ画像の一例、(B)は(A)の画像を2値化する
ことにより得られた2値画像、(C)はネガフィルムに
記録された標準サイズ画像の一例、(D)は(C)の画
像を2値化することにより得られた2値画像を各々示す
イメージ図である。
【図12】濃度変化値の分散、平均値を演算する領域
A、Bを示すネガフィルムの平面図である。
【図13】(A)は標準サイズの画像、(B)はパノラ
マサイズの画像に対し、パノラマサイズ画像範囲外の領
域A、Bにおける濃度変化値の分散及び平均値を演算し
た結果の一例を各々示す線図である。
【図14】第2実施例に係る写真焼付装置の概略構成図
である。
【図15】第2実施例のネガフィルムの濃度の測定、焼
付処理を説明するフローチャートである。
【図16】第2実施例の画像位置・サイズ判定処理を説
明するフローチャートである。
【符号の説明】
30 写真焼付装置 34 ネガフィルム 52 制御回路 62 ラインセンサ 70 写真焼付装置 72 ラインセンサ 74 色分解フィルタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が記録された写真フィルム上の画像
    記録範囲を含む測定領域内の多数の測定点における濃度
    を各々測定する濃度測定手段と、 前記濃度測定手段により測定された各測定点の濃度に基
    づいて、前記測定領域から画像部分に相当すると推定さ
    れる画像領域を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段によって抽出された前記画像領域の前記測
    定領域内における分布に基づいて画像のサイズを判定す
    る判定手段と、 を含む画像サイズ識別装置。
  2. 【請求項2】 前記抽出手段は、各測定点の濃度の最低
    値及び最高値の少なくとも一方を基準として濃度のしき
    い値を設定し、前記画像領域として濃度が前記しきい値
    以上の測定点で構成される領域を抽出することを特徴と
    する請求項1記載の画像サイズ識別装置。
  3. 【請求項3】 前記写真フィルムのフィルムベースの各
    成分色毎の濃度値を検知するベース濃度検知手段を更に
    備え、 前記濃度測定手段は、前記測定領域内の多数の測定点に
    おける濃度を各成分色毎に分解して各々測定し、 前記抽出手段は、前記ベース濃度検知手段により検知さ
    れたフィルムベースの各成分色毎の濃度値及び前記濃度
    測定手段により測定された各測定点の各成分色毎の濃度
    値に基づいて、前記画像領域としてフィルムベースと色
    の異なる測定点で構成される領域を抽出することを特徴
    とする請求項1記載の画像サイズ識別装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、前記画像領域の分布と
    して、前記測定領域を分割することにより得られる複数
    の部分領域の各々における前記画像領域の存在率を求
    め、求めた存在率に基づいて画像のサイズを判定するこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像サイズ識別装置。
  5. 【請求項5】 画像が記録された写真フィルム上の画像
    記録範囲を含む測定領域内の多数の測定点における濃度
    を各々測定し、 前記測定した各測定点の濃度に基づいて、前記測定領域
    から画像部分に相当すると推定される画像領域を抽出
    し、 前記抽出した前記画像領域の前記測定領域内における分
    布に基づいて画像のサイズを判定する画像サイズ識別方
    法。
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