JP3590218B2 - フィルム測光装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はフィルム測光装置に係り、特に、写真フィルム上の画像記録範囲よりも広い所定範囲を測光するフィルム測光装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ネガフィルム等の写真フィルムに記録されている画像を印画紙等の感光材料に露光する写真プリンタでは、画像の露光条件の決定等を行うために、写真フィルムのフィルム種、画像のフレームサイズ(例えばシネラマサイズ/パノラマサイズ/ハイビジョンサイズ等)、露光する画像の画像特徴量(例えば濃度や色味)等の情報を検知する必要がある。また、画像の露光に際しては画像を露光位置に位置決めする必要があるが、この位置決めを行うためには写真フィルムの搬送状態等を検知する必要があると共に、写真フィルム上の画像記録位置も検知する必要がある。
【0003】
また、写真フィルムに記録されている画像をスキャナによって読み取り、該読み取りによって得られた画像データを用いて記録材料への画像の記録、ディスプレイへの画像の表示等を行う画像処理装置においても、上記と同様に写真フィルムに関する各種の情報を検知する必要がある。このため従来は、検知すべき各種情報に対応して光センサを各々設け、各光センサにより出力されたデータに基づいて前記各種情報を各々検知する構成が一般的であった。
【0004】
しかし、上記構成では多数の光センサを必要とするため、装置のコストが嵩むという問題がある。このため、多数の受光素子を備えた単一の光センサ(例えばラインセンサやエリアセンサ)により、写真フィルムの画像記録範囲外を含む略全面を多数画素に分割して測光し、該光センサから出力された信号に基づき上述した各種情報の検知を各々行う構成が考えられる。
【0005】
しかしながら、写真フィルムには幅方向両側にパーフォレーションが穿設されている(更にノッチ等の切欠きが穿設されている場合もある)ので、上記構成では、写真フィルムの各箇所から光センサに入射される光のうち、パーフォレーションやノッチが穿設されている箇所を通過した光が最大光量となる。このため、パーフォレーション等が穿設されている箇所を通過した光が入射されても光センサの出力及び後段の信号処理回路の出力が飽和しないように光センサの測光条件等を調整する必要があるが、写真フィルムの画像記録領域を透過した光の光量は、前記最大光量と比較して少なくとも写真フィルムのベース濃度分以上低いので、上記のように測光条件を調整することで画像に対する測光のダイナミックレンジが狭くなる(測光信号の最大レベルと最小レベルの比が小さくなる)、という問題があった。
【0006】
また、写真フィルムに記録されている画像を高精度に読み取ることを目的として前述の画像処理装置等に設けられているスキャナでは、写真フィルムがネガフィルムかポジフィルムかに応じて測光条件(例えば画像測光用センサの電荷蓄積時間や、センサの光入射側に設けられた絞りによる絞り量等)を変化させ、各写真フィルム毎に、フィルム画像に対する測光のダイナミックレンジが最大になるように調整する構成も知られているが、この種のスキャナにおいても、画像以外の他の情報を検出するためには、該他の情報を検出するための専用の光センサを測光用センサと別に設ける必要がある。
【0007】
なお、特開昭 63−189850号公報には、写真フィルムの画像を読み取る場合と、画像のエッジを検出する場合とで測光センサのダイナミックレンジを切り替える技術が開示されているが、この技術においても、画像を測光するための測光センサによって写真フィルム上のパーフォレーション等の孔やノッチ等が穿設されている領域からも情報を検出する場合については何ら考慮されていない。
【0008】
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、簡単な構成により、写真フィルムに記録された画像を高精度に測光できると共に、写真フィルムの画像記録範囲外からも写真フィルムに関する情報を正確に検知できるフィルム測光装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係るフィルム測光装置は、写真フィルム上の画像記録範囲よりも広い所定範囲に光を照射する照射手段と、写真フィルム上の前記所定範囲からの光が入射され、前記所定範囲を多数個に分割して測光する単一の測光手段と、写真フィルムのフィルムベースの分光特性に近似した分光特性を有し、写真フィルム上の前記所定範囲内でかつ前記画像記録範囲外の領域から前記測光手段に入射される光を減光する光学フィルタと、測光手段による測光条件を、画像記録範囲内から前記測光手段に入射される光の光量に応じた測光条件に調整する測光条件調整手段と、前記測光手段による前記所定範囲内でかつ画像記録範囲外の領域の測光結果に基づいて、写真フィルム上の画像記録範囲外に存在する所定の情報を検知する検知手段と、を含んで構成されている。
【0010】
請求項1記載の発明では、写真フィルム上の画像記録範囲よりも広い所定範囲からの光が入射され、所定範囲を多数個に分割して測光する単一の測光手段が設けられており、測光手段による測光条件は、測光条件調整手段により、画像記録範囲内から測光手段に入射される光の光量に応じた測光条件に調整される。これにより、写真フィルムに記録されている画像を高精度(広ダイナミックレンジ)で測光することができ、写真フィルムに記録されている画像の階調をより多い階調数で正確に表す測光データ(画像データ)を得ることができる。
【0011】
なお、測光条件調整手段による測光条件の調整は、具体的には、例えば請求項2に記載したように、写真フィルムのフィルムベースの濃度に略一致する濃度の素抜け部が画像記録範囲内に存在していた場合に該素抜け部からの光に応じて測光手段から出力される信号のレベルが飽和することなく略最大となるように測光条件を調整することができる。上記において、素抜け部の濃度(フィルムベースの濃度)についてはフィルム種毎に略一定であるので、フィルム種を検出することで検知することができる(測光によって実際のフィルムベースの濃度を求めてもよい)。
【0012】
また、測光条件調整手段による測光条件の調整は、請求項3に記載したように、写真フィルム上の画像記録範囲内の最低濃度部を検出し、該最低濃度部からの光に応じて測光手段から出力される信号のレベルが飽和することなく略最大となるように測光条件を調整することによっても実現できる。上記において、画像記録範囲内の最低濃度部については、画像を予め測光する(所謂プレ測光)することで検出することができる。
【0013】
一方、上記のように測光条件を調整した場合、写真フィルム上の画像記録範囲外のパーフォレーション等の孔やノッチ等の切欠きが穿設されている箇所から測光手段に入射される光の光量が過大となり、前記孔や切欠きが穿設されている箇所から入射された光に対応して測光手段から出力される信号が飽和することになる。画像記録範囲外の領域の測光結果は、検知手段による写真フィルム上の画像記録範囲外に存在する所定の情報(例えばDXコード、パーフォレーションの位置、写真フィルムのエッジの位置等)の検知に用いられるが、上記のように測光手段から出力される信号が飽和していると、前記所定の情報の検知の正確さが低下する。
また、入射光を各成分色に分解して測光する構成の測光手段を用いて写真フィルムに記録された画像を測光する場合、写真フィルムの画像記録範囲内の素抜け部の色味が測光上の白として検出されるように(写真フィルムがネガフィルムの場合、素抜け部の実際の色味は略オレンジ色である)、測光手段の感度を各成分色毎に調整することが一般的である。上記のように各成分色毎に感度が調整された測光手段を用いた場合、写真フィルム上の画像記録範囲外の孔や切欠きが穿設されている部分から入射された光(一般的には白色光)に対し、測光手段から出力される各成分色毎の信号の飽和を各々防止するために必要な減光量の最小値は各成分色毎に各々異なることになる。
このため、本発明に係る測光手段として上記のように感度が各成分色毎に調整された測光手段を用い、NDフィルタ等のように各成分色毎の減光量が略一定の分光特性の光学フィルタを用いて、写真フィルム上の所定範囲内でかつ画像記録範囲外の領域から測光手段に入射される光を減光したとすると、測光手段から出力される全ての成分色に対して信号の飽和を防止するために該光学フィルタによる減光量を大きくする必要があり、写真フィルム上の画像記録範囲外からの光に対応して測光手段から出力される特定の成分色の信号のダイナミックレンジが小さくなるという問題がある。
【0014】
これに対し請求項1の発明では、写真フィルムのフィルムベースの分光特性に近似した分光特性を有し、写真フィルム上の所定範囲内でかつ画像記録範囲外の領域から測光手段に入射される光を減光する光学フィルタが設けられているので、本発明に係る測光手段として、入射光を各成分色に分解して測光する構成で、かつ写真フィルムの画像記録範囲内の素抜け部の色味が測光上の白として検出されるように各成分色毎の感度が調整された測光手段を用いた場合にも、写真フィルム上の画像記録範囲外の孔や切欠きが穿設されている部分から前記光学フィルタを介して入射された光に対し、測光手段から出力される各成分色毎の信号のレベルは略一定となる。従って、写真フィルムの画像記録範囲内の素抜け部の色味が測光上の白として検出されるように、写真フィルムからの入射光を各色成分に分解して測光する場合にも、写真フィルム上の画像記録範囲外からの各成分色光に対応して測光手段から出力される各成分色の信号のダイナミックレンジを各々広くすることができ、検知手段により、写真フィルム上の画像記録範囲外に存在する情報を正確かつ高精度に検知することができる。
【0015】
また本発明では、単一の測光手段を備えた簡単な構成により、写真フィルムに記録された画像を高精度に測光できると共に、写真フィルム上の画像記録範囲外に存在する情報を正確に検知することができるので、本発明に係るフィルム測光装置を低コストに構成することができる。
【0020】
請求項2記載の発明に係るフィルム測光装置は、写真フィルム上の画像記録範囲よりも広い所定範囲に光を照射する照射手段と、写真フィルム上の前記所定範囲からの光が入射され、前記所定範囲を多数個に分割して測光する単一の測光手段と、青色光の透過率Tb≦緑色光の透過率Tg≦赤色光の透過率Trとされ、写真フィルム上の前記所定範囲内でかつ前記画像記録範囲外の領域から前記測光手段に入射される光を減光する光学フィルタと、測光手段による測光条件を、画像記録範囲内から前記測光手段に入射される光の光量に応じた測光条件に調整する測光条件調整手段と、前記測光手段による前記所定範囲内でかつ画像記録範囲外の領域の測光結果に基づいて、写真フィルム上の画像記録範囲外に存在する所定の情報を検知する検知手段と、を含んで構成されている。
【0021】
請求項の発明では、写真フィルム上の画像記録範囲外の孔や切欠きが穿設されている部分から前記光学フィルタを介して入射された光に対し、測光手段から出力される各成分色毎の信号のレベルが必ずしも一定となるとは限らないが、写真フィルムの一種であるネガフィルムのフィルムベースの分光特性は、一般に青色光の透過率Tb≦緑色光の透過率Tg≦赤色光の透過率Trであるので、写真フィルムとしてネガフィルムを適用し、かつ本発明に係る測光手段として、入射光を各成分色に分解して測光する構成で、かつ写真フィルムの画像記録範囲内の素抜け部の色味が測光上の白として検出されるように各成分色毎の感度が調整された測光手段を用いる場合には、写真フィルム上の画像記録範囲外の孔や切欠きが穿設されている部分から前記光学フィルタを介して入射された光に対し、測光手段から出力される各成分色毎の信号のレベルを近づけることができ、各成分色毎の信号のダイナミックレンジを広くすることが可能となる。従って、請求項1記載の発明と同様に、写真フィルムの画像記録範囲内の素抜け部の色味が測光上の白として検出されるように、写真フィルムからの入射光を各色成分に分解して測光する場合にも、写真フィルム上の画像記録範囲外からの各成分色光に対応して測光手段から出力される各成分色の信号のダイナミックレンジを各々広くすることができ、検知手段により、写真フィルム上の画像記録範囲外に存在する情報を正確かつ高精度に検知することができる。
【0022】
また、上記のように、光学フィルタの分光透過率特性をネガフィルムのフィルムベースの一般的な分光透過率特性に近づけることにより、写真フィルムとしてフィルム種の互いに異なる複数種のネガフィルムに対し、測光手段から出力される各成分色毎の信号のダイナミックレンジを、フィルム種に拘らず平均的に広くすることも可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。なお、以下では本発明に支障のない数値を用いて説明するが、本発明は以下に記載した数値に限定されるものではないことは言うまでもない。
【0024】
〔第1実施形態〕
図1には、本発明に係るフィルム測光装置を含んで構成された写真プリンタの光学系が示されている。写真プリンタの光学系は、写真フィルムとしてのネガフィルム10の搬送路に沿って測光部12、露光部14が順に設けられて構成されている。ネガフィルム10の搬送路の途中には、複数の搬送ローラ対16A、16B、16Cが配設されており、ネガフィルム10はこれらの搬送ローラ対16A、16B、16Cに挟持され、図1矢印A方向に沿って搬送される。
【0025】
測光部12は、ネガフィルム10の搬送路の下方側に配置された光源18及び拡散ボックス20を備えており、光源18から射出された光は拡散ボックス20内で拡散・混合されてネガフィルム10に照射される。ネガフィルム10を挟んで光源18と反対側には、円柱状の屈折率分布型レンズ22(所謂セルフォックレンズ:商品名)、CCDラインセンサ24が順に配置されている。ネガフィルム10を透過した光は、屈折率分布型レンズ22によってCCDラインセンサ24の受光面上に投影・結像される。
【0026】
CCDラインセンサ24は、Rの光を透過するフィルタが入射側に配置されたRのCCDセル列と、Gの光を透過するフィルタが入射側に配置されたGのCCDセル列と、Bの光を透過するフィルタが入射側に配置されたBのCCDセル列と、が所定間隔(数画素分の間隔)を隔てて互いに平行に設けられており、各成分色のCCDセル列の配列方向がネガフィルム10の幅方向に沿うように配置されている。また、屈折率分布型レンズ22もネガフィルム10の幅方向に沿って多数配列されている。
【0027】
図2にも示すように、CCDラインセンサ24の各CCDセル列による、ネガフィルム10上におけるネガフィルム10の幅方向に沿った受光範囲の長さは、ネガフィルム10の幅寸法よりも若干長く(例えばネガフィルム10の幅方向両側で各々数mm程度)されており、各CCDセル列には、光拡散ボックス20から射出されてネガフィルム10の幅方向外側を通過した光も入射される。
【0028】
従って、CCDラインセンサ24の1回の測光によって、ネガフィルム10の長手方向に沿って互いに所定間隔隔てて位置している、各々ネガフィルム10を幅方向に沿って横切る3本の仮想的なライン上を通過した光が、各色のCCDセル列によって各々R及びG及びBの各成分色の何れかに分解されて測光される。そして搬送ローラ16によってネガフィルム10が搬送されることによって副走査が成され、上記測光が繰り返されることによりネガフィルム10の全面が多数画素に分割されかつR、G、Bの3色に分解されて測光されることになる。
【0029】
なお、本実施形態ではCCDラインセンサ24として、ネガフィルム上における画素サイズが8μm×8μmで、有効画素数が5363画素/色(CCDセル列の端部に位置している所定数のCCDセルは光入射側が遮光されて光学的黒のダミー画素とされており、該ダミー画素を含む全画素数は5438画素/色である)、CCDセル列間の距離が8ライン分のタイプのCCDラインセンサを用いている。
【0030】
また、CCDラインセンサ24の受光面には、ネガフィルム10の画像領域外を透過した光が入射される部分に相当する両端部に、減光フィルタ26が各々設けられている(図2では網かけで示す)。減光フィルタ26は、ネガフィルム10のフィルムベースの分光透過率特性に近似した分光透過率特性(青色光の透過率Tb≦緑色光の透過率Tg≦赤色光の透過率Tr)を有している。従って、ネガフィルム10の画像領域外を透過した光及びネガフィルム10の幅方向外側を通過した光は、減光フィルタ26によって減光された後にCCDラインセンサ24に入射される。
【0031】
後述するように、CCDラインセンサ24の電荷蓄積時間は、ネガフィルム10に対する測光を開始する際には初期値が設定され、ネガフィルム10のフィルム種が検知された後は、フィルム種毎に異なるネガフィルム10のフィルムベース濃度に応じた長さに再設定される。減光フィルタ26は、各フィルム種に対応する電荷蓄積時間のうち最も長い時間が設定された場合に、ネガフィルム10のパーフォレーションやノッチが穿設されている箇所を通過した光や、ネガフィルム10の幅方向外側を通過した光が入射されるCCDセルに蓄積される電荷量が、CCDセルに蓄積可能な電荷量の最大値に略一致しかつ蓄積電荷の飽和が生じないように減光量が定められている。
【0032】
一方、測光部12よりもネガフィルム10の搬送方向下流側には露光部14が位置しており、測光部12と露光部14との間には搬送ローラ対16B、16Cによってネガフィルム10のループが形成される。測光部12を通過したネガフィルム10は、前記ループを通過した後に露光部14に送り込まれる。
【0033】
露光部14はネガフィルム10の搬送路上に配置されたネガマスク30を備えており、ネガマスク30の下方側には光源32が配置されている。光源32の光射出側には、露光光路に対し互いに独立に進退移動可能なC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)の3枚のフィルタから成る色補正フィルタ34、色補正フィルタ34を透過した光を拡散・混合する拡散ボックス36が順に配置されており、光源32から射出された光は色補正フィルタ34、拡散ボックス36を介してネガフィルム10に照射される。
【0034】
また、ネガマスク30の上方側には、露光光路に沿って露光レンズ38、ブラックシャッタ40が順に配置されており、ブラックシャッタ40の上方には印画紙42の搬送路が形成されている。ネガフィルム10を透過した光は、露光レンズ38、ブラックシャッタ40を介して印画紙42に照射される。
【0035】
次に図3を参照し、本第1実施形態に係る写真プリンタの制御装置50Aの構成について説明する。制御装置50AはCCDドライバ52及びスキャン制御回路54を備えている。CCDラインセンサ24の制御信号入力端はCCDドライバ52に接続されており、CCDドライバ52はスキャン制御回路54に接続されている。CCDドライバ52には、測光開始タイミングを表す測光開始信号がスキャン制御回路54から入力され、該信号に基づいてCCDラインセンサ24を駆動するためのタイミング信号を生成する。
【0036】
このタイミング信号はCCDラインセンサ24に入力され、CCDラインセンサ24では入力されたタイミング信号に同期したタイミングで測光(光電変換及び電荷の蓄積)、信号出力(蓄積電荷の転送)を行う。これにより、CCDラインセンサ24からは、前述の3本のラインの各々をR、G、Bの各成分色の何れかに各々分解して測光した結果を表す信号(アナログの測光信号)が、各ラインの一端側の画素から順に(図2のアドレス「1」の画素からアドレス「X」の画素に向かって順に)出力されることになる。
【0037】
なお、CCDドライバ52には、CCDラインセンサ24における電荷蓄積時間を指示するための蓄積時間指示信号がスキャン制御回路54から入力され、CCDラインセンサ24には、図示しない電子シャッタが各CCDセル列の光入射側に各々設けられている。CCDドライバ52は、入力された蓄積時間指示信号に従い、CCDラインセンサ24の電荷蓄積時間が前記指示信号によって指示された蓄積時間に一致するように電子シャッタの作動を制御する。
【0038】
CCDラインセンサ24の信号出力端は増幅器56を介してアナログ−デジタル変換器(A/D変換器)58に接続されている。増幅器56は、CCDラインセンサ24から出力されるR、G、Bの3色の測光信号に対応して3個の増幅回路を備えており、各増幅回路では、CCDラインセンサ24から入力された各成分色毎のアナログの測光信号の各々の信号レベルが、A/D変換器58に入力するための最適なレベルとなるように、各成分色毎の測光信号の信号レベルの変換を行う。また増幅器56は、光学的黒レベル補正回路や相関二重サンプリング回路等の各種補正回路を含んで構成されており、これらの補正回路によって各種補正も行われる。
【0039】
A/D変換器58は、制御信号入力端がCCDドライバ52に接続されていると共に、データ出力端が測光データ用データバス60に接続されている。CCDドライバ52は、スキャン制御回路54から入力された測光開始信号に基づいてA/D変換用のタイミング信号を生成し、A/D変換器58に出力する。A/D変換器58は、増幅器56で信号レベルの変換等が行われたR、G、Bのアナログの測光信号を、入力されたタイミング信号に同期したタイミングで所定ビット数(例えば12ビット)のデジタルデータ(測光データ)に変換し、測光データをデータバス60へ出力する。
【0040】
なお、A/D変換器58から出力される測光データのビット数が12ビットの場合、データバス60は、12ビット×3色=36ビットのデータを同時に出力可能に構成すればよい。上記のCCDラインセンサ24、増幅器56、A/D変換器58は本発明の測光手段に対応している。
【0041】
スキャン制御回路54にはパルスモータドライバ62が接続されており、パルスモータドライバ62には、駆動軸が駆動力伝達機構を介して搬送ローラ対16に連結されたパルスモータ64が接続されている。パルスモータドライバ62は、スキャン制御回路54から入力された制御信号に従ってパルスモータ64を駆動し、ネガフィルム10を搬送する。
【0042】
スキャン制御回路54は、データバス、アドレスバス及び制御バスを含んで構成されたスキャン制御用バス66、データバス、アドレスバス及び制御バスを含んで構成されたCPUバス68を介してCPU100(詳細は後述)に接続されている。スキャン制御回路54には、ネガフィルム10をスキャニング測光するための各種パラメータや制御コマンドがCPU100からバス66、68を介して入力され、入力されたパラメータや制御コマンドに応じて、CCDドライバ52に測光開始信号及び蓄積時間指示信号を出力すると共に、測光タイミングに同期したタイミングでネガフィルム10が搬送されるように、パルスモータドライバ62を介してパルスモータ64の作動を制御する。
【0043】
また、スキャン制御回路54の出力端は測光データ用アドレス/制御バス70に接続されている。スキャン制御回路54は、A/D変換器58から測光データが出力されるタイミングと同期したタイミングで、A/D変換器58から出力された測光データに対応する画素のアドレス(ラインアドレス)をアドレス/制御バス70に出力すると共に、A/D変換器58からデータバス60に出力される測光データの有効タイミング(サンプリングタイミング)を表す信号をアドレス/制御バス70に出力する。またスキャン制御回路54は、必要に応じてCPU100への応答を行う。
【0044】
データバス60及びアドレス/制御バス70には、フィルムエッジ検出用サンプリング回路72が接続されている。フィルムエッジ検出用サンプリング回路72にはFIFOメモリで構成されたフィルムエッジ検出用データメモリ74が接続されており、フィルムエッジ検出用データメモリ74はCPUバス68に接続されている。
【0045】
フィルムエッジ検出用サンプリング回路72はA/D変換器58からデータバス60に順次出力される測光データから、図2に示すD領域(フィルムエッジが存在する領域)を測光した結果に相当する測光データでかつ特定成分色(例えばB)の測光データのみを順にサンプリングする。そして、ネガフィルム10の幅方向に沿って、1回前にサンプリングした測光データと今回サンプリングした測光データとの差を演算することを繰り返し、測光データの差(測光値差)がフィルムエッジ検出用に定められたしきい値以上であったときにアドレス/制御バス70を介して入力されたラインアドレスを、フィルムエッジ検出用データとしてフィルムエッジ検出用データメモリ74に記憶させる。
【0046】
また、データバス60及びアドレス/制御バス70には、フィルム搬送検出用サンプリング回路76が接続されている。フィルム搬送検出用サンプリング回路76にはFIFOメモリで構成されたフィルム搬送検出用データメモリ78が接続されており、フィルム搬送検出用データメモリ78はCPUバス68に接続されている。
【0047】
フィルム搬送検出用サンプリング回路76はA/D変換器58からデータバス60に順次出力される測光データから、図2に示すB領域(パーフォレーション領域)を測光した結果に相当する測光データでかつ特定成分色(例えばB)の測光データのみを順にサンプリングする。そして、サンプリングした測光データが表す測光値をパーフォレーションの有無の検出用に予め定められたしきい値と比較し、比較結果を表す二値データ(パーフォレーションの有無を表すデータ)をフィルム搬送検出用データとしてフィルム搬送検出用データメモリ78に記憶させる。
【0048】
また、データバス60及びアドレス/制御バス70には、DXコード検出用サンプリング回路80が接続されている。DXコード検出用サンプリング回路80にはFIFOメモリで構成されたDXコードデータ用メモリ82が接続されており、DXコードデータ用メモリ82はCPUバス68に接続されている。
【0049】
A/D変換器58からデータバス60に順次出力されるR、G、Bの測光データは、対応する画素が、同一ラインドレスでかつ副走査方向に沿って位置が数画素分ずれている。DXコード検出用サンプリング回路80は、同一画素のR、G、Bの測光データが同時に入力されるようにR、G、Bのうちの2色(例えばGとB)の測光データの入力を遅延させ、順次入力される同一画素のR、G、Bの測光データのうち、図2に示すA領域(DXコード領域)に対応する画素のR、G、Bの測光データのみを順にサンプリングする。そして、サンプリングしたR、G、Bの測光データを加算して得られる濃度データを、DXコードデータとしてDXコードデータ用メモリ82に記憶させる。
【0050】
またデータバス60及びアドレス/制御バス70には、コマ位置検出用サンプリング回路84が接続されている。コマ位置検出用サンプリング回路84にはFIFOメモリで構成されたコマ位置検出用データメモリ86が接続されており、コマ位置検出用データメモリ86はCPUバス68に接続されている。
【0051】
コマ位置検出用サンプリング回路84は、DXコード検出用サンプリング回路80と同様に、同一画素のR、G、Bの測光データが同時に入力されるようにR、G、Bのうちの2色(例えばGとB)の測光データの入力を遅延させ、順次入力される同一画素のR、G、Bの測光データのうち、図2に示すC領域(画像領域)に対応する画素のR、G、Bの測光データのみを順にサンプリングする。
【0052】
そして、サンプリングしたR、G、Bの測光データを加算して濃度データを求め、1ラインのうちC領域内に位置している部分を複数(例えば16個)の線状領域(コマ位置検出用領域)に分割したときの各領域の画素数に相当する所定数の画素毎に濃度データを積算(統合)し、濃度データの積算結果(複数のコマ位置検出用領域の各々の平均濃度に相当)を、コマ位置検出用データとしてコマ位置検出用データメモリ86に記憶させる。
【0053】
またデータバス60及びアドレス/制御バス70には、フレームサイズ検出用サンプリング回路88が接続されている。フレームサイズ検出用サンプリング回路88にはFIFOメモリで構成されたフレームサイズ検出用データメモリ90が接続されており、フレームサイズ検出用データメモリ90はCPUバス68に接続されている。
【0054】
フレームサイズ検出用サンプリング回路88は、同一画素のR、G、Bの測光データが同時に入力されるようにR、G、Bのうちの2色(例えばGとB)の測光データの入力を遅延させ、所定数のライン(例えば数百ライン)の画素の測光データが入力され次に1ラインの画素の測光データが入力されるときにのみ、図2に示すC領域(画像領域)に対応する画素のR、G、Bの測光データを順にサンプリングする。
【0055】
そして、サンプリングしたR、G、Bの測光データを加算して濃度データを求め、1ラインのうちC領域内に位置している部分を複数(例えば64個)の線状領域(フレームサイズ検出用領域)に分割したときの各領域の画素数に相当する所定数の画素毎に濃度データを積算(統合)し、濃度データの積算結果(複数のフレームサイズ検出用領域の各々の平均濃度に相当)を、フレームサイズ検出用データとしてフレームサイズ検出用データメモリ90に記憶させる。
【0056】
またデータバス60及びアドレス/制御バス70には、露光制御用画像データサンプリング回路92が接続されている。露光制御用画像データサンプリング回路92にはFIFOメモリで構成された露光制御用画像データメモリ94が接続されており、露光制御用画像データメモリ94はCPUバス68に接続されている。
【0057】
露光制御用画像データサンプリング回路92はA/D変換器58からデータバス60に順次出力される測光データから、図2に示すC領域(画像領域)に対応する画素のR、G、Bの測光データのみを順にサンプリングする。そして、ライン方向(主走査方向)及びフィルム搬送方向(副走査方向)に沿って各々所定数の画素から成る領域(例えば12画素×12画素から成る領域)の測光データを各成分色毎に統合し、露光制御用画像データとして露光制御用画像データメモリ94に記憶させる。
【0058】
CPUバス68には、CPU100、メインメモリ102及びインタフェース(I/F)回路104が各々接続されている。CPU100は、CCDラインセンサ24、増幅器56、A/D変換器58、CCDドライバ52、パルスモータドライバ62、パルスモータ64及びスキャン制御回路54から成るスキャナ部の制御を行うと共に、写真プリンタの全体の制御も行う。メインメモリ102には、CPU100が各種の制御を行うためのプログラムやデータが記憶されており、ネガフィルム10のフィルムベース濃度もフィルム種毎に記憶されている。I/F回路104は、写真プリンタの他のセンサやドライバ、各種の外部機器とのインタフェースを司る。
【0059】
なお、CPU100はスキャナ部の制御のみを行う構成であってもよい。この場合、CPU100と別に写真プリンタの全体の制御を行うメイン制御CPUを設けると共に、CPU100がI/F回路104を介してメイン制御CPUと通信するようにすればよい。また制御装置50Aには、大量の画像データ等を記憶可能な大容量の画像メモリ106を増設することも可能とされている。増設した画像メモリ106はCPUバス68に接続される。
【0060】
次に本第1実施形態の作用を説明する。写真プリンタにネガフィルム10がセットされると、CPU100は、測光部12の光源18を点灯させると共に、各種のタイミング等を規定するパラメータをバス66、68を介してスキャン制御回路54にセットし、次にコマンドを出力してスキャン制御回路54を動作させる。
【0061】
これにより、スキャン制御回路54ではCCDドライバ52に測光開始信号を出力し、CCDドライバ52ではCCD駆動用のタイミング信号及びA/D変換用のタイミング信号を生成し、A/D変換用のタイミング信号をA/D変換器58に出力すると共に、CCD駆動用のタイミング信号をCCDラインセンサ24及びスキャン制御部54に出力する。スキャン制御部54では、CCDドライバ52から入力されたタイミング信号に同期したタイミングでネガフィルム10が搬送されるように、パルスモータドライバ62を介してパルスモータ64の駆動を制御する。
【0062】
測光領域からの光がCCDラインセンサ24の受光面に入射されると、CCDラインセンサ24のR、G、Bの各色のCCDセル列の各CCDセルでは、入射された光によって発生する電荷を各々蓄積していく。そして所定の電荷蓄積時間が経過すると、各CCDセルに蓄積された電荷は、転送クロック信号に同期したタイミングでR、G、B毎に独立して測光信号として順次出力される。この測光と同期してネガフィルム10が搬送されることにより、ネガフィルム10は、CCDラインセンサ24によって全面が多数画素に分割されかつR、G、Bの各成分色に分解されて測光されることになる。
【0063】
なお、ネガフィルム10に対する測光を開始する際には、CCDラインセンサ24の電荷蓄積時間として予め定められた初期値がCPU100によって設定されるが、この電荷蓄積時間の初期値は、セットされているネガフィルム10のフィルム種が多数存在するフィルム種のうちの何れであったとしても各CCDセルで蓄積電荷の飽和が生じないように、比較的短い時間とされている。
【0064】
また、本実施形態では、CCDラインセンサ24の各CCDセル列における端部に相当する所定数(例えば63個)のCCDセルがダミー画素(ダミーセル)とされており、外部から光が入射されないように遮光されている。このダミーセルからは、光学的黒のレベルを表す無効信号が出力される。従って、CCDラインセンサ24から出力される測光信号は、所定数のダミー画素に対応する無効信号が出力された後に有効画素に対応する信号が出力されることになる。なお無効信号は、該無効信号が表す光学的黒のレベルをサンプリングしておき、有効画素に対応する信号のレベルから光学的黒のレベルを差し引く補正、すなわち暗時出力補正に利用することができる。
【0065】
上記の測光に伴い、CCDラインセンサ24からはR、G、Bの測光信号が画素毎に順に出力されるが、CCDラインセンサ24から出力された測光信号は、増幅器56でレベル変換され、A/D変換器58でデジタルの測光データに変換されてデータバス60に順に出力される。またスキャン制御回路54は、CCDドライバ52から入力されたタイミング信号に基づき、A/D変換器58から順に出力される測光データに対応する画素のラインアドレスを順次判断し、判断したラインアドレスをアドレス/制御バス70に出力する。
【0066】
一方、フィルムエッジ検出用サンプリング回路72、フィルム搬送検出用サンプリング回路76、DXコード検出用サンプリング回路80、コマ位置検出用サンプリング回路84、フレームサイズ検出用サンプリング回路88、露光制御用画像データサンプリング回路92の各々では、アドレス/制御バス70を介して入力されるラインアドレスに基づいて、CCDラインセンサ24の測光領域中の何れの領域の測光データがA/D変換器58から出力されているかを判断し、抽出すべき領域の測光データのみをデータ有効タイミング中にデータバス60からサンプリングする。
【0067】
そして、サンプリングした測光データを、前述のように各々所定のデータ形式のデータ(以下では「光学情報」と総称する:具体的には、フィルムエッジ検出用データ、又はフィルム搬送検出用データ、又はDXコードデータ、又はコマ位置検出用データ、又はフレームサイズ検出用データ、又は露光制御用画像データ)に加工し、対応するデータメモリ(フィルムエッジ検出用データメモリ74、又はフィルム搬送検出用データメモリ78、又はDXコードデータ用メモリ82、又はコマ位置検出用データメモリ86、又はフレームサイズ検出用データメモリ90、又は露光制御用画像データメモリ94)に記憶させる。
【0068】
上記処理は、A/D変換器58からの測光データの出力と並行して、各サンプリング回路で各々実行され、各種の光学情報が各々データメモリに順次蓄積されるので、A/D変換器58から出力された測光データを、画像メモリ等に一旦記憶した後に、画像メモリに記憶した測光データのうち検出或いは演算すべき情報に対応する光学情報を判断し、判断した光学情報のみを前記画像メモリから取り出す等の煩雑な処理を行う必要はなく、取得すべき光学情報を短時間で取得することができる。
【0069】
一方、CPU100は、各データメモリに記憶された光学情報に基づいて各種の処理を行う。まずCPU100は、DXコードデータ用メモリ82に記憶されているDXコードデータを取り出し、取り出したDXコードデータが表すDXコード領域(A領域)の濃度がネガフィルム10の長手方向に沿ってどのように変化しているかに基づいてDXコードの内容を解析する。なお本実施形態では、DXコード検出用サンプリング回路80がネガフィルム10の幅方向両側部のDXコード領域に対応する測光データを各々サンプリングし、サンプリングした測光データからDXコードデータを各々求めてDXコードデータ用メモリ82に記憶させるので、CPU100はネガフィルム10の幅方向両側部に記録されているDXコードの内容を各々解析し、ネガフィルム10のフィルム種等を検知する。上記処理は本発明の検知手段に対応している。
【0070】
DXコードデータは、測光データと比較してDXコードの解析が容易なデータ形式であるので、DXコードの内容の解析、フィルム種の検知は短時間で行うことができる。
【0071】
上記のようにしてフィルム種を検知すると、CPU100は、メインメモリ102にフィルム種毎に記憶されているフィルムベース濃度のうち、検知したフィルム種に対応するフィルムベース濃度を取込み、画像領域中に前記取り込んだフィルムベース濃度に略一致する濃度の素抜け部が存在していたときに対応するCCDセル(素抜け部からの光を受光するCCDセル)に蓄積される電荷量が、CCDセルに蓄積可能な電荷量の最大値に略一致しかつ蓄積電荷の飽和が生じないように、CCDラインセンサ24の電荷蓄積時間を再設定する。
【0072】
上記処理は本発明に係る測光条件調整手段(より詳しくは請求項2に記載の測光条件調整手段)に対応している。上記の電荷蓄積時間の再設定により、電荷蓄積時間は初期値よりも長くなり、画像領域に対応するCCDセルにより、蓄積電荷の飽和(CCDラインセンサ24から出力される測光信号のレベルの飽和)が生ずることなく、広ダイナミックで高精度に画像領域を測光することができる。従って、露光制御用画像データメモリ94に記憶される露光制御用画像データによって表される画像の階調数が実質的に多くなると共に、画像領域(C領域)の測光データを用いて行われる画像コマ位置の検知及び画像のフレームサイズの検知(詳細は後述)についても、より精度が向上する。
【0073】
また、画像領域外のうちパーフォレーションやノッチが穿設されている箇所、或いはネガフィルム10の幅方向外側を通過した光は白色光であるが、減光フィルタ26はネガフィルム10のフィルムベースの分光透過率特性に近似した分光透過率特性を有しており、CCDラインセンサ24及び増幅器56は、素抜け部を透過した光が入射されたときに、R、G、Bの各信号出力が略等しくなるように調整されている。また、減光フィルタ26の減光量は、各フィルム種に対応する電荷蓄積時間のうち最も短い時間が設定された場合に、ネガフィルム10のパーフォレーションやノッチが穿設されている箇所を通過した光や、ネガフィルム10の幅方向外側を通過した光が入射されるCCDセルに蓄積される電荷量が、CCDセルに蓄積可能な電荷量の最大値に略一致しかつ蓄積電荷の飽和が生じないように定められている。
【0074】
従って、先に述べたように電荷蓄積時間が長くされたとしても、ネガフィルム10のパーフォレーションやノッチが穿設されている箇所を通過した光が入射されるCCDセルや、ネガフィルム10の幅方向外側を通過した光が入射されるCCDセルにおいても蓄積電荷の飽和が生ずることはなく(R、G、Bの何れの成分色のCCDセルにおいても同様)、かつ画像領域外に対応するCCDセルにより、広ダイナミックで高精度に画像領域外を測光することができる。従って、画像領域外の測光データを用いて行われるフィルムエッジ位置の検知、フィルム搬送状態の検知の精度が向上する。
【0075】
なお、ネガフィルムの露光量の変化に対する各成分色毎の発色濃度の変化等の特性はフィルム種毎に異なっている。このため、DXコードの内容を解析して検知したフィルム種は、露光部14で印画紙42への画像の露光を行う際の露光条件の演算(後述)にも用いられる。また、DXコードデータはDXコードの内容の解析以外にも、DXコード領域内に記録されている文字や数字や図形情報の認識に用いることも可能である。
【0076】
次にCPU100は、コマ位置検出用データメモリ86に記憶されているコマ位置検出用データを取込み、コマ位置検出用データが表す複数のコマ位置検出用領域の各々の濃度値を、各検出用領域毎に複数ラインに亘って比較する。そして濃度値が所定値以上変化しているか否かに基づいて、ネガフィルム10上の画像の有無及び特定画像のコマ位置(ネガフィルム10に記録されている特定画像のフィルム長手方向に沿ったエッジ位置)を検知する。なお、コマ位置検出用データは、測光データと比較して画像のコマ位置の検知が容易なデータ形式であるので、測光データそのものを用いる場合と比較して、短時間でコマ位置を検知することができる。
【0077】
また、コマ位置検出用データは、複数のピース状のネガフィルム(所謂ピースネガ)をスプライステープによって互いに接続して形成された1本の長いロールに対し、スプライステープによって接続されている部分を検出することによってピースネガの位置を検出する際にも用いることが可能である。
【0078】
検知した特定画像のコマ位置は、前記特定画像に対応して露光制御用画像データメモリ94に記憶されている露光制御用画像データから有効な画像データを切り出す際に用いられる(後述)が、その他に、露光部14で前記特定画像の露光を行うために、露光位置に前記特定画像を位置決めする際にも用いられる。
【0079】
またCPU100は、フレームサイズ検出用データメモリ90に記憶されているフレームサイズ検出用データを取込み、フレームサイズ検出用データが表す複数のフレームサイズ検出用領域の各々の濃度値を、各検出用領域毎に複数ラインに亘って比較する。そして、比較結果に基づいて、先にコマ位置を検知した特定画像のフィルム幅方向に沿ったエッジ位置を判断し、前記特定画像のフレームサイズを検知する。
【0080】
フィルム幅方向に沿った画像のエッジ位置は、例えば前記比較結果に基づき、特定の検出用領域は複数ラインに亘って濃度値がフィルムベースの濃度に略一致しており、かつ前記特定の検出用領域に隣合う検出用領域は各ライン毎に濃度値が大きく変化している、との条件に合致する検出用領域対を探索し、前記条件に合致している検出用領域対の境界付近を画像のフィルム幅方向に沿ったエッジ位置と判断することができる。そして、判断したエッジ位置に基づいてネガフィルム10に記録されている画像のフレームサイズを検知することができる。なお、フレームサイズ検出用データは、測光データと比較してフレームサイズの検知が容易なデータ形式であるので、測光データそのものを用いる場合と比較して、短時間でフレームサイズを検知することができる。
【0081】
検知した特定画像のフレームサイズは、前記特定画像に対応して露光制御用画像データメモリ94に記憶されている露光制御用画像データから有効な画像データを切り出す際に用いられる(後述)が、その他に、露光部14で特定画像の露光を行う際に、ネガマスク30による遮光範囲の切り替え等に用いられる。また、露光を行う画像のフレームサイズによって露光倍率を異ならせる必要があるので、検知した特定画像のフレームサイズは、特定画像の露光条件の演算や、特定画像を露光する際の露光レンズ38の光学倍率の切り替えにも用いられる。
【0082】
次にCPU100は、先に検知した特定画像のコマ位置及びフレームサイズに基づいて、前記特定画像に対応して露光制御用画像データメモリ94に記憶されている露光制御用画像データから、画像フレーム内に対応する有効な画像データのみを切り出し、切り出した画像データに基づいて、前記特定画像の露光条件を求めるための各種の画像特徴量(例えば積算透過濃度(LATD)、主要画像部(例えば人物の顔に相当する領域)の平均濃度や色味等)を、演算によって検知する。
【0083】
なお、露光制御用画像データは、測光データと比較して画像の画像特徴量の検知が容易なデータ形式であるので、測光データそのものを用いる場合と比較して、短時間で画像特徴量を検知することができる。そして、検知した画像特徴量や、先に検知したネガフィルム10のフィルム種より求まるネガフィルム10の特性、特定画像のフレームサイズから定まる露光倍率等に基づいて、特定画像の露光条件を演算し、演算した露光条件をメインメモリ102等に記憶する。
【0084】
上述した、特定画像のコマ位置の検知、フレームサイズの検知、露光条件の演算が繰り返されることにより、ネガフィルム10に記録されている画像の露光条件が順次演算されて記憶されることになる。
【0085】
また、上記処理と並行して、CPU100は、フィルムエッジ検出用データメモリ74に記憶されているフィルムエッジ検出用データを順に取り出し、取り出したデータが表すネガフィルム10のエッジ位置を検知してその変化を監視し、ネガフィルム10の蛇行の有無及び程度を判断する。そして、ネガフィルム10が大きく蛇行していると判断した場合には警告を発する。上記処理も本発明の検知手段に対応している。なお、フィルムエッジ検出用データは、測光データと比較して写真フィルムのエッジ位置の検知が容易なデータ形式であるので、測光データそのものを用いる場合と比較して、短時間で写真フィルムのエッジ位置を検知することができる。
【0086】
なお、ネガフィルム10が蛇行すると、他のサンプリング回路で測光データを抽出すべき領域(A、B、Cの各領域)の位置にもずれが発生するので、上記で判断したネガフィルム10の蛇行量を抽出すべき領域の位置ずれに対する補正量として各サンプリング回路に出力し、各サンプリング回路において、抽出すべき領域の画素のアドレスを前記補正量に応じて補正して測光データのサンプリングを行うようにしてもよい。
【0087】
また、ネガフィルム10のエッジ位置は、ネガフィルム10の蛇行の検出以外にも、ネガフィルム10の幅方向両端のエッジ位置に基づいてネガフィルム10の幅寸法を検出し、ネガフィルム10の種類(135サイズフィルムか、110サイズフィルムか、IX240フィルム(APSフィルム)か等)の判定に用いることも可能である。また、ネガフィルム10のエッジには、印画紙に露光すべき画像に対応する位置にノッチ(切欠き)が穿設されることが一般的であるが、ネガフィルムのエッジ位置の変化に基づいて、ネガフィルム10の長手方向に沿ったノッチ位置を検出し、検出したノッチ位置に基づいて画像コマの位置を検出することも可能である。
【0088】
また、前述した露光条件の演算等の処理と並行して、CPU100は、フィルム搬送検出用データメモリ78に記憶されているフィルム搬送検出用データを取り出し、取り出したデータが表すパーフォレーションの有無より、パーフォレーションの有無が定期的に変化しているかに基づいてネガフィルム10が一定速度で正常に搬送されているか否かを判断する。そして、ネガフィルム10が正常に搬送されていないと判断した場合には警告を発する。上記処理も本発明の検知手段に対応している。
【0089】
なお、フィルム搬送検出用データは、測光データと比較して写真フィルムの搬送状態の検知が容易なデータ形式であるので、測光データそのものを用いる場合と比較して、短時間で写真フィルムの搬送状態を検知することができる。なおIX240フィルムでは、フィルム上のパーフォレーション穿設位置に対し、一定の位置関係の位置に画像が記録されるので、フィルム搬送検出用データに基づいて画像コマの位置を検出することも可能である。
【0090】
一方、測光部12を通過した画像は、露光部14で印画紙42への露光が行われる。すなわち、先に検知した画像のコマ位置に基づいて、画像が露光位置に位置決めされるようにネガフィルム10を搬送する。次に、検知した画像のフレームサイズに基づいてネガマスク30による遮光範囲を切り替えると共に、画像のフレームサイズに応じて定まる露光倍率に応じて露光レンズ38を移動させる。そして、位置決めした画像に対応する露光条件を取込み、取り込んだ露光条件に応じて色補正フィルタ34の各フィルタの位置、ブラックシャッタ40の開放時間を制御し、露光位置に位置決めした画像を印画紙42に露光する。
【0091】
上記処理が繰り返されることにより、写真プリンタにセットされたネガフィルム10に記録されている画像が、印画紙52に順に露光されることになる。画像が露光された印画紙は、図示しないペーパプロセッサによって、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理が施されて画像コマ毎に切断され、写真プリントとして仕分け等の処理が行われる。
【0092】
〔第2実施形態〕
次に本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。図4には、本第2実施形態に係る写真プリンタの制御装置50Bが示されている。なお、制御装置50BにはCPU及びメインメモリが複数設けられているため、図4では各々を明確に区別するために、第1実施形態で説明したCPU100を「制御部CPU」、第1実施形態で説明したメインメモリ102を「制御部メインメモリ」と表記している。
【0093】
写真プリンタの制御装置50Bは、データバス60及びアドレス/制御バス70に画像データサンプリング回路120が接続されている。画像データサンプリング回路120にはFIFOメモリで構成された画像データ用バッファメモリ122が接続されており、画像データ用バッファメモリ122は画像処理CPUバス124に接続されている。
【0094】
画像データサンプリング回路120はA/D変換器58からデータバス60に順次出力される測光データから、C領域(画像領域)の測光データのみを抽出し、抽出した測光データを高精細画像データ(例えば1コマ当り4500画素×3000画素×3色の画像データ)として画像データ用バッファメモリ122に記憶させるか、又は先に説明した露光制御用画像データサンプリング回路92と同様に複数画素(例えばライン方向に沿って6画素×副走査方向に沿って6画素)の測光データを各成分色毎に統合して低精細の画像データ(インデックス用画像データ:例えば1コマ当り750画素×500画素×3色の画像データ)として画像データ用バッファメモリ122に記憶させる。
【0095】
画像処理CPUバス124には、画像データ用バッファメモリ122に記憶された画像データに対する処理のみを行う画像処理CPU126と、画像処理CPU126で実行されるプログラムや各種のデータ等が記憶された画像処理部メインメモリ128と、画像データ用バッファメモリ122に一旦記憶された画像データを記憶・蓄積するための大容量の画像メモリ106と、外部機器への画像データの転送等のインタフェースを司る画像データI/F回路130と、が接続されている。なお、画像データ用バッファメモリ122にはDMA(ダイレクトメモリアクセス)回路が付加されており、画像データ用バッファメモリ122から画像メモリ106への画像データの転送は、バーストモードにより高速で行われる。
【0096】
次に本第2実施形態の作用として、画像処理CPU126によって実行される処理について説明する。画像処理CPU126は、例えば複数の画像をマトリクス状に配置したインデックスプリントを作成したり、ネガフィルム10に記録されている画像をディスプレイ等に一覧表示する等の場合に、画像データサンプリング回路120に対して通常モードを選択するモード選択信号を出力する。これにより、画像データサンプリング回路120からは低精細のインデックス用画像データが出力され、画像データ用バッファメモリ122を介して画像メモリ106にインデックス用画像データが記憶・蓄積される。
【0097】
なお、第1実施形態で説明した電荷蓄積時間の再設定を行った後は、測光のダイナミックレンジが広がり、高精度に画像領域を測光することができるので、測光データを統合して得られるインデックス用画像データについても階調数が実質的に多くなり、画像の階調をより精密に表す画像データが得られる。
【0098】
画像処理CPU126は、画像メモリ106に記憶・蓄積されたインデックス用画像データに対してネガ−ポジ変換を行うと共に、制御部CPU100で演算された露光条件に応じて濃度や色味を修正し、修正したインデックス用画像データを、画像データI/F回路130を介して外部機器へ順次転送する。この場合の外部機器としては、例えばインデックスプリントを作成するインデクッスプリンタ、或いはディスプレイ等の表示手段と、該表示手段への画像の表示を制御する表示制御手段と、を含んで構成される表示装置等が挙げられる。これにより、インデックスプリントの作成やディスプレイ等への表示が行われる。
【0099】
なお、インデックスプリントの作成に先立ってディスプレイへの表示を行い、ディスプレイに表示した画像の濃度や色味等をオペレータに検定させ、必要に応じて濃度や色味等の修正を指示する情報をオペレータに入力させるようにしてもよい。画像データI/F回路130を介して前記修正を指示する情報を受信した場合、画像処理CPU126では、受信した情報に従ってインデックス用画像データを更に修正した後に、修正したインデックス用画像データをインデックスプリンタに出力する。これにより、インデックスプリントの画質を向上させることができる。
【0100】
また、画像処理CPU126は、ネガフィルム10に記録されている画像を表す高精細画像データを外部機器に提供する、所謂デジタル画像ファイルサービスを行う等の場合に、画像データサンプリング回路120に対し、高精細モードを選択するモード選択信号を出力する。これにより、画像データサンプリング回路120からは高精細画像データが出力され、画像データ用バッファメモリ122を介して画像メモリ106に高精細画像データが記憶・蓄積される。
【0101】
なお、第1実施形態で説明した電荷蓄積時間の再設定を行った後は、先にも述べたように測光のダイナミックレンジが広がり、高精度に画像領域を測光することができるので、上記の高精細画像データについても階調数が実質的に多くなり、画像の階調をより精密に表す画像データが得られる。なお、高精細画像データを出力する画像はネガフィルム10の全画像であってよいし、ディスプレイに一覧表示された複数の画像の中から指定された特定画像や、コマ番号によって指定された特定画像であってもよい。
【0102】
画像処理CPU126は、画像メモリ106に記憶・蓄積された高精細画像データに対してネガ−ポジ変換を行うと共に、制御部CPU100で演算された露光条件に応じて濃度や色味を修正し、解像度を変更可能なデジタル画像出力ファイルに加工する。そして、デジタル画像出力ファイルを、画像データI/F回路130を介して外部機器へ転送する。この場合の外部機器としては、フロッピーディスク、リムーバブルハードディスク、光磁気ディスク等の記憶媒体を備えた記憶装置や、或いはネットワーク等が挙げられる。
【0103】
上記のように、本第2実施形態では、データ量が膨大である画像データ(インデックス用画像データ、高精細画像データ)に対する処理を、画像処理CPU126で行うようにしたので、各種処理を実行することによる負荷は制御部CPU100と画像処理CPU126とに分散される。従って、第2実施形態で説明した画像データに対する処理を行うために、第1実施形態で説明した処理(第2実施形態では制御部CPU100で実行される処理)が遅延する等の不都合が生ずることはない。
【0104】
なお、上記では測光手段として受光素子(CCDセル)がライン状に配置されたラインセンサを用いた例を説明したが、受光素子が平面状に配置されたエリアセンサを用いてもよい。図5に例として示すCCDエリアセンサ140は、フィルム長手方向に沿った測光範囲が単一の画像コマの全面をカバーする長さとされている。この場合、減光手段としての減光フィルタ142(図5に密度の高いハッチングで示す)についても、フィルム長手方向に沿った長さを測光範囲と同じ長さ以上とすればよい。
【0105】
また、上記では画像範囲外からCCDに入射される全ての光を減光フィルタで減光するようにしていたが、これに限定されるものではなく、例えばパーフォレーションが穿設されている領域(B領域)、及びノッチが穿設されている領域を含むフィルムエッジが位置している領域(D領域)からの光のみを減光フィルタで減光するようにしてもよい。
【0106】
更に、上記では検知したフィルム種よりフィルムベースの濃度を判断して電荷蓄積時間を設定するようにしていたが、フィルム上の素抜け部を測光した結果に基づいてフィルムベースの濃度を検出し、電荷蓄積時間を設定するようにしてもよい。これにより、例えば経時的にフィルムベースの濃度が変化しているネガフィルムに対しても、最適な電荷蓄積時間を設定することが可能となる。
【0107】
また、上記ではフィルム種毎に異なるネガフィルム10のフィルムベース濃度に応じて電荷蓄積時間を設定(詳しくは再設定)するようにしていたが、画像データの取得等を行うための本測光に先立って画像の測光(プレ測光)を行い、測光結果に基づいて画像領域中の最低濃度を求め、画像領域中の最低濃度の部分からの光を受光するCCDセルに蓄積される電荷量が、CCDセルに蓄積可能な電荷量の最大値に略一致しかつ蓄積電荷の飽和が生じないように電荷蓄積時間を設定するようにしてもよい(請求項3に記載の測光条件の調整に対応)。これにより、特に全体的に高濃度のオーバ露光の画像を測光する際に、画像を広ダイナミックレンジで高精度に測光することができる。また、測光手段としてはCCD以外にMOS型センサ等を用いることも可能である。
【0108】
更に、上記では減光フィルタを測光手段の受光面(測光手段に入射される光の結像位置近傍)に設けていたが、これに限定されるものではなく、ネガフィルム10の近傍に設けてもよい。
【0109】
また、上記では写真フィルムとしてネガフィルムを例に説明したが、リバーサルフィルム等の他の写真フィルムを適用することも可能である。
【0110】
また、上記では本発明に係るフィルム情報取得装置を写真プリンタに適用した場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば写真フィルムに記録されている画像を読み取る画像読取装置等に適用することも可能である。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、写真フィルム上の画像記録範囲よりも広い所定範囲を単一の測光手段により多数個に分割して測光すると共に、写真フィルムのフィルムベースの分光特性に近似した分光特性又は青色光の透過率Tb≦緑色光の透過率Tg≦赤色光の透過率Trとされた光学フィルタにより、写真フィルム上の前記所定範囲内でかつ前記画像記録範囲外の領域から測光手段に入射される光を減光するようにしたので、単一の測光手段により、写真フィルムに記録された画像を高精度に測光できると共に、写真フィルムの画像記録範囲内の素抜け部の色味が測光上の白として検出されるように、写真フィルムからの入射光を各色成分に分解して測光する場合にも、写真フィルム上の画像記録範囲外からの各成分色光に対応して測光手段から出力される各成分色の信号のダイナミックレンジを各々広くすることができ、写真フィルムの画像記録範囲外からも写真フィルムに関する情報を正確に検出することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る写真プリンタの光学系の概略構成図である。
【図2】CCDラインセンサ、減光フィルタ、ネガフィルムの位置関係、各サンプリング回路が測光データをサンプリングする領域を平面的に示す概念図である。
【図3】第1実施形態に係る写真プリンタの制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】第2実施形態に係る画像データサンプリング回路の構成の一例を示す概略ブロック図である。
【図5】測光手段の他の例としてのCCDエリアセンサ、減光フィルタ、ネガフィルムの位置関係を平面的に示す概念図である。
【符号の説明】
12 測光部
24 CCDラインセンサ
26 減光フィルタ
100 CPU(制御部CPU)
140 CCDエリアセンサ
142 減光フィルタ

Claims (4)

  1. 写真フィルム上の画像記録範囲よりも広い所定範囲に光を照射する照射手段と、
    写真フィルム上の前記所定範囲からの光が入射され、前記所定範囲を多数個に分割して測光する単一の測光手段と、
    写真フィルムのフィルムベースの分光特性に近似した分光特性を有し、写真フィルム上の前記所定範囲内でかつ前記画像記録範囲外の領域から前記測光手段に入射される光を減光する光学フィルタと、
    測光手段による測光条件を、画像記録範囲内から前記測光手段に入射される光の光量に応じた測光条件に調整する測光条件調整手段と、
    前記測光手段による前記所定範囲内でかつ画像記録範囲外の領域の測光結果に基づいて、写真フィルム上の画像記録範囲外に存在する所定の情報を検知する検知手段と、
    を含むフィルム測光装置。
  2. 写真フィルム上の画像記録範囲よりも広い所定範囲に光を照射する照射手段と、
    写真フィルム上の前記所定範囲からの光が入射され、前記所定範囲を多数個に分割して測光する単一の測光手段と、
    青色光の透過率Tb≦緑色光の透過率Tg≦赤色光の透過率Trとされ、写真フィルム上の前記所定範囲内でかつ前記画像記録範囲外の領域から前記測光手段に入射される光を減光する光学フィルタと、
    測光手段による測光条件を、画像記録範囲内から前記測光手段に入射される光の光量に応じた測光条件に調整する測光条件調整手段と、
    前記測光手段による前記所定範囲内でかつ画像記録範囲外の領域の測光結果に基づいて、写真フィルム上の画像記録範囲外に存在する所定の情報を検知する検知手段と、
    を含むフィルム測光装置。
  3. 前記測光条件調整手段は、写真フィルムのフィルムベースの濃度に略一致する濃度の素抜け部が前記画像記録範囲内に存在していた場合に該素抜け部からの光に応じて前記測光手段から出力される信号のレベルが飽和することなく略最大となるように測光条件を調整することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフィルム測光装置。
  4. 前記測光条件調整手段は、写真フィルム上の画像記録範囲内の最低濃度部を検出し、該最低濃度部からの光に応じて測光手段から出力される信号のレベルが飽和することなく略最大となるように測光条件を調整することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフィルム測光装置。
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