JP2001075185A - 画像識別装置および画像識別方法 - Google Patents

画像識別装置および画像識別方法

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JP2001075185A
JP2001075185A JP24815199A JP24815199A JP2001075185A JP 2001075185 A JP2001075185 A JP 2001075185A JP 24815199 A JP24815199 A JP 24815199A JP 24815199 A JP24815199 A JP 24815199A JP 2001075185 A JP2001075185 A JP 2001075185A
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Koji Kita
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フルサイズコマとパノラマコマが混在したフ
ィルムから、パノラマコマを正確に識別する。 【解決手段】 フィルムの測光データを用いてフィルム
からパノラマコマ候補を選択し(ステップS2)、個々
のパノラマコマ候補のプロファイルデータからそのパノ
ラマ境界位置をそれぞれ決定するとともに(ステップS
4)、総てのプロファイルデータを累積および微分する
ことでフィルムにおけるパノラマコマの境界位置を決定
する(ステップS5、S6)。そして、両者を比較し、
そのずれが所定量以下であるパノラマコマ候補をパノラ
マコマであると判定する(ステップS7)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に記録さ
れた複数種類の画像を識別するための画像識別装置およ
び画像識別方法に関し、例えば標準サイズコマと特殊サ
イズコマとが混在する写真フィルム中の特殊サイズコマ
を識別するためのコマサイズ識別装置として用いられる
画像識別装置および画像識別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、35mmフィルムを用いたパノラ
マ写真(パノラマサイズプリント写真)の需要が拡大し
つつある。パノラマ写真は、35mmフィルムの標準サ
イズコマ(24mm×36mm)の上下を遮光して撮影
された横長サイズのパノラマコマ(13mm×36m
m)を例えば89mm×254mmの印画紙にプリント
したものである。従って、例えば図9(a)に示すよう
な通常のパノラマコマでは、所望の画像が記録された長
方形のパノラマエリア101の上下に、露出が行われな
い所謂素抜けエリア102(フルサイズコマではこの部
分にも露出が行われて画像が記録される)が設けられ
る。
【0003】被写体をパノラマコマに撮影するカメラの
一つとして、コマサイズ可変カメラがある。このコマサ
イズ可変カメラでは、つまみ操作などによって、1本の
写真フィルムの途中で標準のフルサイズコマでの撮影と
パノラマコマでの撮影とを切り換えることができる。そ
のため、コマサイズ可変カメラで撮影された写真フィル
ムには、フルサイズコマとパノラマコマとが混在するこ
とになる。
【0004】かかるフルサイズコマとパノラマコマとが
混在したフィルムに対して現像後の焼き付け露光処理を
1パス操作で行う場合、各コマの種類に対応したサイズ
の開口を有するマスクを装置の所定位置に設置するとと
もに焼き付け倍率を変更しなければならず、そのために
はフィルム中のどのコマがパノラマコマであるかを正確
に識別する必要がある。
【0005】そこで、かかる技術として、例えば特開平
5−232672号公報に記載されている技術がある。
この技術では、パノラマコマのパノラマエリアに対応す
る領域の一部分の濃度を検出する第1のセンサと、パノ
ラマエリア範囲外で且つフルサイズコマ範囲内(つま
り、素抜けエリア)に対応する領域の一部分の濃度を検
出する第2のセンサとをフィルムの幅方向に沿って設
け、第1のセンサでコマの存在を検出したときに第2の
センサで検出した濃度とフィルムのベース濃度とを比較
することにより、そのコマがパノラマコマであるかどう
かを識別するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載された技術によると、パノラマエリアと素抜け
エリアとの境界線が明瞭でなく、この付近の画像が滲ん
でいる場合には正確にパノラマコマを識別することがで
きなくなってしまう。また、パノラマエリアの上下の境
界位置は、カメラの種類によって多少異なっているのが
実状である。そのため、センサ位置が固定されており、
しかも狭い領域の濃度を検出することに基づいてパノラ
マコマを識別する上記公報の技術は、パノラマエリアと
素抜けエリアとの境界位置が常に同じである場合に対応
できるに過ぎず、カメラの種類によってパノラマエリア
の上下の境界位置が変化する場合にはその変化に対応し
て正確にパノラマコマを識別することができない。
【0007】また、上記公報に記載された技術による
と、パノラマコマのパノラマエリアの形状が図9(a)
に示したような長方形ではなく、例えば図9(b)に示
したようにパノラマエリア103と素抜けエリア104
との境界線が湾曲している場合、フィルム長手方向のど
の位置でパノラマコマであるかを判断するかによって結
果が異なることになり、高い精度でパノラマコマを識別
することができなくなってしまう。
【0008】そこで、本発明の目的は、互いにサイズが
異なる少なくとも2種類の画像が記録された記録媒体中
の所望サイズ画像を識別するための画像識別装置および
画像識別方法であって、所望サイズ画像とその周囲との
境界線が明瞭でない場合など従来の技術では正確な識別
ができなかった所望サイズ画像を正確に識別することが
できるとともに、所望サイズ画像のサイズが記録媒体ご
とに変動する場合であってもその変動に応じて所望サイ
ズ画像を正確に識別することができる画像識別装置およ
び画像識別方法を提供することである。
【0009】また、本発明の別の目的は、互いにサイズ
が異なる少なくとも2種類の画像が記録された記録媒体
中の所望サイズ画像を識別するための画像識別装置およ
び画像識別方法であって、所望サイズ画像の形状が単純
な長方形でない場合であっても、記録媒体中の所望サイ
ズ画像を高い精度で識別することができる画像識別装置
および画像識別方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の画像識別装置は、互いにサイズが異なる
少なくとも2種類の画像が記録された記録媒体中の所望
サイズ画像を識別する画像識別装置において、前記記録
媒体に記録された画像の画像データを取得する画像デー
タ取得手段と、前記画像データ取得手段で取得した画像
データに基づいて、前記記録媒体に記録された画像から
所望サイズ画像候補を選択する選択手段と、前記画像デ
ータ取得手段で取得した所望サイズ画像候補の画像デー
タを複数用いることに基づいて、前記記録媒体における
所望サイズ画像の境界位置データを求める第1の境界位
置決定手段と、前記画像データ取得手段で取得した画像
データから個々の所望サイズ画像候補の境界位置データ
をそれぞれ求める第2の境界位置決定手段と、前記第1
の境界位置決定手段で求めた前記記録媒体における所望
サイズ画像の境界位置データを、前記第2の境界位置決
定手段で求めた個々の所望サイズ画像候補の境界位置デ
ータとそれぞれ比較し、両者のずれが所定量以下であれ
ば当該所望サイズ画像候補を所望サイズ画像であると判
定する判定手段とを備えていることを特徴とするもので
ある。
【0011】また、請求項5の画像識別方法は、互いに
サイズが異なる少なくとも2種類の画像が記録された記
録媒体中の所望サイズ画像を識別する画像識別方法にお
いて、前記記録媒体に記録された画像の画像データを取
得するステップと、前記画像データを取得するステップ
で取得した画像データに基づいて、前記記録媒体に記録
された画像から所望サイズ画像候補を選択するステップ
と、所望サイズ画像候補の画像データを複数用いること
に基づいて、前記記録媒体における所望サイズ画像の境
界位置データを求めるステップと、前記画像データを取
得するステップで取得した画像データから個々の所望サ
イズ画像候補の境界位置データをそれぞれ求めるステッ
プと、前記記録媒体における所望サイズ画像の境界位置
データを、個々の所望サイズ画像候補の境界位置データ
とそれぞれ比較し、両者のずれが所定量以下であれば当
該所望サイズ画像候補を所望サイズ画像であると判定す
るステップとを有していることを特徴とするものであ
る。
【0012】請求項1の画像識別装置および請求項5の
画像識別方法によると、記録媒体に記録された画像から
選択された所望サイズ画像候補の画像データを複数用い
ることに基づいて、記録媒体における所望サイズ画像の
境界位置データが求められる。つまり、所望サイズ画像
ではないと推定される画像の画像データを除外するとと
もに、所望サイズ画像である確率が高い所望サイズ画像
候補の画像データを複数用いることによって記録媒体に
おける所望サイズ画像の境界位置データを求めるように
しているので、記録媒体における所望サイズ画像の境界
位置データとして非常に正確なデータが得られる。
【0013】そして、この結果求められた記録媒体にお
ける所望サイズ画像の境界位置データを、個々の所望サ
イズ画像候補の境界位置データと比較し、両者のずれが
所定量以下であれば当該所望サイズ画像候補を所望サイ
ズ画像であると判定することにより、境界線が明瞭でな
い場合など従来の技術では正確な識別ができなかった所
望サイズ画像を高い信頼性で識別することが可能とな
る。さらに、記録媒体における所望サイズ画像の境界位
置データが記録媒体ごとに求められるので、所望サイズ
画像のサイズが記録媒体ごとに変動する場合であって
も、その変動にかかわらず所望サイズ画像を高い信頼性
で識別することができる。
【0014】なお、請求項1、5において、「少なくと
も2種類の画像」としたのは、互いにサイズが異なる3
種類以上の画像が1つの記録媒体に記録されていてもよ
いことを意味しており、本発明はこのような場合にも適
用可能である。また、請求項1、5において、「画像デ
ータ」とは、1つの画像の実質的な全面について、その
濃度、明るさ、光の透過性などのうちの少なくとも1つ
の画像特徴量を含むデータを意味するものとする。ま
た、「所望サイズ画像候補の画像データを複数用いる」
とは、これら複数の画像データに対して請求項2で言及
する累積などの何らかの処理を施して記録媒体における
所望サイズ画像の境界位置データを求めることを意味し
ている。また、必ずしも記録媒体中の総ての所望サイズ
画像候補の画像データを用いる必要はなく、2個以上の
画像データを用いればよい。
【0015】また、所望サイズ画像の境界位置データお
よび個々の所望サイズ画像候補の境界位置データは、所
望サイズ画像(または所望サイズ画像候補)の領域を画
定する閉曲線(例えば所望サイズ画像の形状が四角形の
場合にはその4辺)全体の位置データであってもよい
し、閉曲線の一部の位置データであってもよい。また、
これらの境界位置データは、所望サイズ画像(または所
望サイズ画像候補)の領域を画定する閉曲線(またはそ
の一部)が存在するであろうと推定されるある一定の範
囲を表すデータであってもよい。また、請求項5の各ス
テップは可能な範囲でその順序を変更してもよい。
【0016】また、請求項2の画像識別装置は、前記第
1の境界位置決定手段が、前記画像データ取得手段で取
得した所望サイズ画像候補の画像データを累積すること
に基づいて、前記記録媒体における所望サイズ画像の境
界位置データを求めることを特徴とするものである。
【0017】請求項2の画像識別装置によると、所望サ
イズ画像候補の画像データを累積するという比較的簡易
な処理によって記録媒体における所望サイズ画像の境界
位置データを求めることが可能である。なお、請求項2
において「画像データを累積する」とは、画像データを
例えば請求項3で言及するようにプロファイルデータに
加工したデータを累積することを含むものとする。
【0018】また、請求項3の画像識別装置は、前記第
1の境界位置決定手段が、前記画像データ取得手段で取
得した所望サイズ画像候補の画像データを一方向につい
て加算したプロファイルデータを累積することに基づい
て、前記記録媒体における所望サイズ画像の前記一方向
と交差する方向についての境界位置データを求めること
を特徴とするものである。
【0019】また、請求項6の画像識別方法は、前記記
録媒体における所望サイズ画像の境界位置データを求め
るステップにおいて、前記画像データを取得するステッ
プで取得した所望サイズ画像候補の画像データを一方向
について加算したプロファイルデータを累積することに
基づいて、前記記録媒体における所望サイズ画像の前記
一方向と交差する方向についての境界位置データを求め
ることを特徴とするものである。
【0020】請求項3の画像識別装置および請求項6の
画像識別方法によると、所望サイズ画像候補の画像デー
タを一方向について加算したプロファイルデータを累積
するので、記録媒体における所望サイズ画像の前記一方
向と交差する方向についての境界位置データをより正確
に求めることができる。そして、これにより、個々の所
望サイズ画像候補の形状が単純な長方形でない場合など
であっても、正確な所望サイズ画像の識別ができるよう
になる。
【0021】また、請求項4の画像識別装置は、所望サ
イズ画像候補の外側エリアでの画像データと、前記記録
媒体中の画像が記録されていないベース領域での画像デ
ータとの相違が所定値以下であるかどうかを判定するチ
ェック手段をさらに備えていることを特徴とするもので
ある。
【0022】請求項4の画像識別装置によると、所望サ
イズ画像候補の外側エリアでの画像データとベース領域
での画像データとの相違が所定値以下であるかどうか
で、その画像が所望サイズ画像であるかをより正確にチ
ェックすることができる。このチェックは、所望サイズ
画像候補を選択する際に行ってもよいし、所望サイズ画
像候補を所望サイズ画像候補であると判定する際に行っ
てもよい。
【0023】また、請求項7のフィルム画像識別装置
は、標準サイズ画像と、標準サイズ画像とは幅が異なる
特殊サイズ画像とが記録されたフィルムから特殊サイズ
画像を識別するフィルム画像識別装置において、前記フ
ィルムに記録された画像の測光データを取得する測光デ
ータ取得手段と、前記測光データ取得手段で取得した測
光データに基づいて、前記フィルムに記録された画像か
ら特殊サイズ画像候補を選択する選択手段と、前記測光
データ取得手段で取得した特殊サイズ画像候補の測光デ
ータが前記フィルムの長手方向に加算されたプロファイ
ルデータを累積することに基づいて、前記フィルムにお
ける特殊サイズ画像の幅方向の境界位置データを求める
第1の境界位置決定手段と、前記測光データ取得手段で
取得した特殊サイズ画像候補の測光データを前記フィル
ムの長手方向に加算したプロファイルデータに基づい
て、個々の特殊サイズ画像候補の幅方向の境界位置デー
タをそれぞれ求める第2の境界位置決定手段と、前記第
1の境界位置決定手段で求めた前記フィルムにおける特
殊サイズ画像の幅方向の境界位置データを、前記第2の
境界位置決定手段で求めた個々の特殊サイズ画像候補の
幅方向の境界位置データとそれぞれ比較し、幅方向の2
つの境界それぞれについて両者のずれが所定量以下であ
れば当該特殊サイズ画像候補を特殊サイズ画像であると
判定する判定手段とを備えていることを特徴とするもの
である。
【0024】請求項7のフィルム画像識別装置による
と、フィルムにおける特殊サイズ画像の幅方向の境界位
置データとして非常に正確なデータが得られるので、個
々の特殊サイズ画像候補が特殊サイズ画像であるかどう
かを高い信頼性で識別することが可能となる。また、フ
ィルムにおける特殊サイズ画像の境界位置データがフィ
ルムごとに求められるので、特殊サイズ画像の幅方向の
サイズがフィルムごとに変動する場合であっても、その
変動にかかわらず特殊サイズ画像を高い信頼性で識別す
ることができる。さらに、特殊サイズ画像候補の測光デ
ータがフィルムの長手方向について加算されたプロファ
イルデータを累積することにより、フィルムにおける特
殊サイズ画像のフィルム幅方向についての境界位置デー
タをより正確に求めることができる。そのため、個々の
特殊サイズ画像候補の形状が単純な長方形でない場合な
どであっても、正確な特殊サイズ画像の識別ができるよ
うになる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しつつ説明する。
【0026】図1は、本実施の形態のフィルム画像識別
装置を含む写真処理装置の概略構成を示す模式図であ
る。図1の写真処理装置10は、写真処理装置10の動
作を制御するコントローラ11と、ネガフィルム(以
下、簡単に「フィルム」と称する)12を搬送するため
のフィルム搬送ユニット14と、フィルム12の各コマ
の透過光を検出して測光値を得るためのフィルム測光ユ
ニット16と、各コマの画像を印画紙36に焼き付けす
るプリント処理を行うためのプリント処理部18と、露
光済みの印画紙36に現像処理を施すための現像処理部
20とを有している。
【0027】フィルム12は、1本の写真フィルムの途
中で、標準のフルサイズコマでの撮影とパノラマコマで
の撮影とを切り換えることができるコマサイズ可変カメ
ラによって撮影されたものである。従って、図2に示す
ように、フィルム12には、フルサイズコマ110とパ
ノラマコマ112とが任意の配列で混在している。
【0028】フィルム搬送ユニット14は、カメラ撮影
により各コマに画像が記録された現像済みのフィルム1
2を搬送するとともにフィルム12の各コマをスキャン
露光位置に固定位置決めする。フィルム搬送ユニット1
4には、フィルム12を巻き進めるとともに巻き戻すこ
とができるフィルム駆動機構50(図3参照)が備えら
れており、コントローラ11からフィルム駆動機構50
に与えられた命令に応じてフィルム12はその長手方向
のいずれかの方向に搬送される。フィルム搬送ユニット
14は、フィルム12の光源22側に配置されたネガマ
スク33(図3参照)を含んでいる。ネガマスク33
は、特に露光時間が長い場合における光の回り込みを防
止する機能を有しており、指定されたサイズがフルサイ
ズかパノラマサイズかに応じて開口の大きさを変化させ
ることができる。
【0029】画像データ取得手段(測光データ取得手
段)であるフィルム測光ユニット16は、2次元イメー
ジセンサであるCCDイメージセンサなどを有してお
り、フィルム12の各コマに記録された画像を例えば縦
横それぞれ数百からなる多数の画素に分割し、各画素を
透過した光をRGBの各成分に分解して各々の成分の光
量(測光値)を測定する。フィルム測光ユニット16で
得られたデータはコントローラ11に与えられる。
【0030】プリント処理部18は、光源22と、調光
フィルタ24と、レンズ26と、印画紙供給部28と、
キーボード30と、表示器32とを有している。光源2
2は、コントローラ11からの命令により、フィルム1
2の位置決め時、フィルム12の各コマに記録された画
像を読み取るためのスキャン時、および、印画紙36へ
の露光時に、フィルム搬送ユニット14に支持されたフ
ィルム12に光を照射する。
【0031】調光フィルタ24は、フィルム12と光源
22との間の光路上に配置されており、照射光の色バラ
ンスを調整するためのイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の3つの色フィルタ(ともに図示
せず)を含んでいる。そして、露光時にコントローラ1
1からの命令により各色フィルタがフィルム12と光源
22との間の光路上に選択的に出退することで、フィル
ム12への照射光の色バランスを適宜補正することが可
能になっている。レンズ26は、フィルム12からの透
過光の出射側に配置されており、コントローラ11から
の命令によりモータ42(図3参照)で駆動されて透過
光を印画紙36上に結像させるとともに、印画紙36へ
のプリントサイズに合わせて倍率を変更できるように構
成されている。
【0032】印画紙供給部28は、長尺の印画紙36を
巻回収納した印画紙マガジン38と、コントローラ11
からの命令により印画紙36を搬送する複数の搬送ロー
ラ対40と、露光位置の印画紙36前面に配置されてお
り指定されたサイズに応じて開口の大きさが変化するペ
ーパーマスク35とを含んでいる。印画紙供給部28
は、印画紙マガジン38から排出された印画紙36を搬
送ローラ対40の動作によって所定の露光位置に供給
し、露光位置で露光された印画紙36を現像処理部20
に与える。
【0033】キーボード30は、プリント時の色、濃度
の補正値などを入力して、これらのデータをコントロー
ラ11に供給するために用いられる。表示器32は、フ
ィルム12の各コマに記録された画像等のデータをコン
トローラ11から与えられて、それを表示するモニタな
どからなる。
【0034】図3は、図1に示された写真処理装置10
の制御系のブロック図である。図3に示すように、コン
トローラ11は、バス59によって互いに接続された、
CPU52とROM54とRAM56と入出力インター
フェイス58とを有している。入出力インターフェイス
58には、フィルム測光ユニット16と、レンズ26を
駆動するモータ42のドライバ回路43と、ペーパーマ
スク35の開口サイズ変更機構を駆動するドライバ回路
44と、ネガマスク33の開口サイズ変更機構を駆動す
るドライバ回路45と、フィルム12を巻き進めるとと
もに巻き戻すためのフィルム駆動機構50のドライバ回
路46と、搬送ローラ対40のドライバ回路47と、光
源22のドライバ回路48とが接続されている。なお、
図3において、調光フィルタ24、キーボード30、お
よび表示器32などの図示を省略した。
【0035】CPU(選択手段、第1および第2の境界
位置決定手段、判定手段、チェック手段)52は、写真
処理装置10の各部の動作を制御する信号を生成するた
めに種々の演算を実行し、演算結果に応じて写真処理装
置10の各部に動作命令を出力する。CPU52で生成
された信号は、入出力インターフェース58を介して、
ドライバ回路43〜48に供給される。ROM54は、
CPU52で行われる演算のプログラムやそれに必要な
データを記憶している。また、RAM56は、フィルム
測光ユニット16などから与えられたデータやCPU5
2での演算結果を一時的に記憶する。
【0036】次に、写真処理装置10の画像識別に関連
した動作について、図4のフローチャートをさらに参照
して説明する。
【0037】まず、ステップS1において、CPU52
からの命令によって、1本のフィルム12の総てのコマ
に記録された画像をフィルム測光ユニット16によって
スキャンし、各コマの画像の測光データを取得する。そ
のために、フィルム搬送ユニット14でフィルム12を
順次搬送して各コマに光源22からの光を照射し、フィ
ルム12の各コマを透過した透過光を、可動反射ミラー
(図示せず)によってフィルム測光ユニット16側に反
射させる。フィルム測光ユニット16は、フィルム12
の各コマを透過した透過光をCCDイメージセンサで受
光することによって、フィルム12の各コマに記録され
た画像データを縦横それぞれ数百からなる多数の画素に
ついてのデータとして出力する。このデータは測光デー
タであり、各画素の濃度、色、明るさ、光の透過性など
を表す。なお、フィルム測光ユニット16は、どのコマ
の測光データを取り込む際にも、図2に示すフルサイズ
コマ110と同じかこれよりもひとまわり大きいサイズ
の測光データを取り込むものとする。
【0038】次に、ステップS2において、ステップS
1で取り込んだ各コマの測光データに基づいて、1本の
フィルム12に記録された総てのコマからパノラマコマ
であると思われるコマ(以下、「パノラマコマ候補」と
いう)を選択する。そのためには、以下のような演算を
CPU52で実行する。まず、図5に示すように、ステ
ップS1で取り込んだ測光データの画像領域60から経
験的に平均的な上下境界位置を有する暫定パノラマエリ
ア62を切り出し、ステップS1で取得したデータを用
いて暫定パノラマエリア62内の全画素の濃度を加算し
た値をエリア62内の画素数で除算することにより暫定
パノラマエリア62の平均濃度Cを求める。また、画像
領域60内にあって暫定パノラマエリア62の上下に隣
接する2つの暫定素抜けエリア63、64についても同
様にして平均濃度U、Dを求める。さらに、フィルム1
2の全画素の測光データから最も明るい(最小濃度)画
素を検索し、その画素の濃度Pに所定の係数を乗算する
ことによりフィルム12のベース濃度Aを求める。な
お、ベース濃度Aはあらかじめコントローラ11のRO
M54などに記憶されている値を用いてもよい。
【0039】そして、以下の4つの条件a、b、c、d
が満たされるかどうかを判定し、これら4つの条件を満
たすコマをパノラマコマ候補として選択する。 a.暫定パノラマエリア62の平均濃度Cが、所定値よ
りも小さい(暗い)。つまり、暫定パノラマエリア62
が露出されていることが要求される。 b.暫定パノラマエリア62の平均濃度Cが、暫定素抜
けエリア63、64の平均濃度U、Dよりも十分に小さ
い(暗い)。つまり、暫定パノラマエリア62と暫定素
抜けエリア63、64との境界が明瞭であることが要求
され、これにより、露出がアンダーのフルサイズコマを
ほとんど排除することができる。 c.暫定素抜けエリア63、64の平均濃度U、Dがベ
ース濃度Aと一致しているか両者の差が十分に小さい。
つまり、フルサイズコマであれば、暫定素抜けエリア6
3、64にはたとえ薄くとも画像は写っているので、ベ
ース濃度Aと平均濃度U、Dとは十分に差があると考え
られるので、画像領域の中心部付近のみに被写体がある
ようなフルサイズコマをほとんど排除することができ
る。 d.暫定素抜けエリア63、64の平均濃度U、Dの差
が十分に小さい。
【0040】このような条件a〜dを設定することによ
り、フィルム12に記録されたパノラマコマはかなり高
い確率でパノラマコマ候補として選択され、しかもパノ
ラマコマでない可能性が高いコマはパノラマコマ候補と
して選択されることがほとんどない。なお、条件cのチ
ェックは、後述するステップS7終了後に行ってもよ
い。
【0041】また、暫定素抜けエリア63、64に小さ
な被写体画像が写っているフルサイズコマがパノラマコ
マ候補として選択されるのをより高い確率で防止するた
めに、暫定素抜けエリア63内での最大濃度Umax と最
小濃度Umin の差、および、暫定素抜けエリア64内で
の最大濃度Dmax と最小濃度Dmin の差がともに所定値
以下であるという条件eをさらに課してもよい。
【0042】ところで、カメラには、パノラマ撮影によ
って、パノラマエリアの近傍の素抜けエリア内の特定個
所に撮影した日付や何らかのマークなどが写されるもの
がある。例えば、図6に示したフィルム12では、パノ
ラマエリア66の右下の矩形小領域67に撮影した日付
が写される。しかしながら、このような場合には、上述
した条件eが満たされないことになり、そのコマがパノ
ラマコマ候補として選択されなくなるという不都合が生
じる。
【0043】そこで、これを避けるために、上記a〜d
の条件を満たすコマについては、上記eの条件の判定を
する前に矩形小領域67内の日付などの画像を削除する
処理を行うことが好ましい。そのためには、上記a〜d
の条件を満たすコマについて暫定素抜けエリア63、6
4内の各画素の濃度を加算して得られた濃度加算値が所
定しきい値を超えるかどうかを判定する。濃度加算値が
所定しきい値を超えた画素は矩形小領域67内にあって
日付やマークなどが写された画素であるので、その画素
の濃度を周囲のものと一致させる。これにより、矩形小
領域67に撮影した日付などが写されているパノラマコ
マも上記条件eを満たすことになって、パノラマコマ候
補として選択されるようになる。
【0044】次に、ステップS3において、ステップS
1で取り込んだ測光データに基づいて、ステップS2で
選択されたパノラマコマ候補についてその縦方向プロフ
ァイルデータをそれぞれ求める。つまり、1つのパノラ
マコマ候補の画像領域内の画素の測光データをフィルム
長手方向について加算する。これにより、各パノラマコ
マ候補について、画像領域内のフィルム長手方向の各行
に存在する多数の画素の加算された測光値を1行ごとに
知ることができる。図9(a)、(b)に示した例で
は、画素の測光データがY方向について加算されること
により、X方向の各位置ごとにその位置でのY方向に加
算された測光値を知ることができる。
【0045】例えば、パノラマコマ候補が図9(a)に
示したような長方形のパノラマエリア101を有してい
る場合には、パノラマエリア101と素抜けエリア10
2との境界線がフィルム長手方向と同じ方向を向いてい
るので、その縦方向プロファイルデータは、図7(a)
に示すように両者の境界線に対応した部分が段差部とな
る階段状のものになる。一方、パノラマコマ候補が図9
(b)に示したような上下の境界線が内側に湾曲したパ
ノラマエリア103を有している場合には、パノラマエ
リア103と素抜けエリア104との境界線がフィルム
長手方向に対して傾いた曲線であるので、その縦方向プ
ロファイルデータは、図7(b)に示すようになだらか
な曲線状になって、両者の境界線の位置が明瞭ではな
い。
【0046】次に、ステップS4において、各パノラマ
コマ候補について、ステップS3で求めた縦方向プロフ
ァイルデータから、パノラマエリアの上下の境界線が存
在するであろうと思われる範囲(境界位置)を求める。
例えば、あるパノラマコマ候補について図7(b)のよ
うなプロファイルデータが得られた場合には、プロファ
イルデータ曲線を微分(または差分)してその測光値変
化率を求め、その絶対値がある一定値以上の領域(例え
ばa1〜a2の範囲およびb1〜b2の範囲)をそれぞ
れ上下の境界線が存在すると思われる範囲とする。
【0047】次に、ステップS5において、ステップS
3で求めた縦方向プロファイルデータを総てのパノラマ
コマ候補について累積する。例えば、図7(b)のよう
に1つの縦方向プロファイルデータがなだらかな曲線状
となっている場合でも、1本のフィルム12内に含まれ
るパノラマコマの境界線の位置は一定であると考えられ
るので、総てのパノラマコマ候補についてプロファイル
データを累積すると、図7(c)に示すように、パノラ
マコマの境界線付近に比較的明瞭な段差部をもつ階段状
の曲線を得ることができる。
【0048】次に、ステップS6において、ステップS
5で得た累積曲線を微分(または差分)してその絶対値
を求めると、図7(d)で示すような2つのピークをも
つ測光値変化率曲線が得られる。そして、これら2つの
ピーク位置c、dが、パノラマコマの境界線が存在して
いるであろうと経験的に定められた領域内に含まれてい
る場合に、これら2つのピーク位置がそのフィルム12
におけるパノラマコマの上下の境界位置であると決定さ
れる。なお、本実施の形態では、個々のパノラマコマ候
補のプロファイルデータを累積してから微分したが、微
分してから累積しても同様の結果が得られる。
【0049】次に、ステップS7において、ステップS
4で求めた各パノラマコマ候補の境界位置と、ステップ
S6で決定されたフィルム12におけるパノラマコマの
上下の境界位置とを比較し、両者のずれがともに所定値
以下であるかどうかを調べる。例えば、図7(b)〜
(d)の例では、ステップS6で決定されたフィルム1
2におけるパノラマコマの上下の境界位置(ピーク位置
c、d)が、ステップS4で求めた各パノラマコマ候補
の境界範囲(a1〜a2の範囲およびb1〜b2の範
囲)内に共に存在しているかどうかを調べる。その結
果、共に存在している場合には、そのコマがパノラマコ
マであると判定される。
【0050】ステップS7を図8に基づいてより詳細に
説明する。図8は、ステップS7のパノラマコマ判定サ
ブルーチンのフローチャートである。パノラマコマ判定
サブルーチンでは、まず、ステップS71において、0
からパノラマコマ候補の数まで変化する変数iを0にセ
ットする。そして、ステップS72において、変数iを
1だけインクリメントする。
【0051】そして、ステップS73において、ステッ
プS4で求めた各パノラマコマ候補の境界位置と、ステ
ップS6で決定されたフィルム12におけるパノラマコ
マの上下の境界位置とを比較し、両者のずれがともに所
定値以下であるかどうかを判断する。なお、図7(b)
〜(d)の例では、各パノラマコマ候補の境界位置をあ
る範囲内にあるものとして決定し、フィルム12におけ
るパノラマコマの上下の境界位置を共に1点に存在する
ものとして決定したが、これが逆であってもよく、両方
が共にある範囲内にあるとして決定してもよく、或い
は、両方が共に1点に存在するものとして決定してもよ
い。そのいずれの場合にも両者のずれが所定値以下であ
るかどうかの判断が行われる。
【0052】そして、ステップS73で両者のずれがと
もに所定値以下であると判断されると、ステップS74
に進んでそのコマがパノラマコマであると判定され、そ
の結果がコントローラ11のRAM56に書き込まれ
る。また、ステップS73で両者のずれがともに所定値
以下ではないと判断されると、ステップS75に進んで
そのコマがフルサイズコマであると判定され、その結果
がコントローラ11のRAM56に書き込まれる。次
に、ステップS76で変数iが最大値つまりパノラマコ
マ候補の数以上であるかが判定され、そうであれば本サ
ブルーチンを終了し、そうでなければステップS72に
戻って同様の処理を繰り返す。これにより、総てのパノ
ラマコマ候補についてそのコマがパノラマコマであるか
どうかを識別することができる。
【0053】次に、ステップS8において、識別結果に
基づいてフィルム12内の各コマの印画紙36への露光
処理を行う。そのための準備として、フィルム駆動機構
50および搬送ローラ対40によってフィルム12が先
頭のコマまで巻き戻される。露光時には、光源22から
出射されたフィルム12の透過光がレンズ26を経て印
画紙36に与えられる。このとき、フィルム搬送ユニッ
ト14によって露光位置に支持されたコマがフルサイズ
コマであるかパノラマサイズコマであるかに応じて異な
る信号が、コントローラ11からドライバ回路43〜4
5に送られて、レンズ26、ペーパーマスク35、ネガ
マスク33がそれぞれの条件に適した条件に調節されて
露光が行われる。そして、露光が終了した後、フルサイ
ズ或いはパノラマサイズのいずれのコマについての露光
が終了し、次の露光がいずれのコマにかかるものである
かに応じて異なる信号が、フィルム駆動機構50および
搬送ローラ対40を駆動するための信号としてコントロ
ーラ11からドライバ回路46、47に送られ、その信
号に応じてフィルム12が搬送される。
【0054】このように、本実施の形態によると、フィ
ルム12に記録されたコマから選択された複数のパノラ
マコマ候補の測光データを用いることに基づいてフィル
ム12におけるパノラマコマの境界位置データが求めら
れる。つまり、パノラマコマではないと推定されるコマ
の測光データを除外するとともに、パノラマコマである
確率が高いパノラマコマ候補の測光データを複数用いる
ことによってフィルム12におけるパノラマコマの上下
の境界位置データを求めるようにしているので、フィル
ム12におけるパノラマコマの境界位置データとして非
常に正確なデータが得られる。
【0055】そして、この結果求められた、フィルム1
2におけるパノラマコマの境界位置データを、個々のパ
ノラマコマ候補の境界位置データと比較し、両者のずれ
が所定量以下であれば当該パノラマコマ候補をパノラマ
コマであると判定することにより、境界線が明瞭でない
場合であってもパノラマコマを高い信頼性で識別するこ
とが可能である。さらに、本実施の形態によると、フィ
ルム12におけるパノラマコマの境界位置データがフィ
ルム12ごとに求められるので、パノラマコマのサイズ
がフィルムごとに変動する場合であっても、その変動に
かかわらずパノラマコマを高い信頼性で識別することが
できる。
【0056】また、本実施の形態によると、複数のパノ
ラマコマ候補の測光データを累積するという比較的簡易
な処理によって、フィルム12におけるパノラマコマの
境界位置データを求めることが可能である。しかも、本
実施の形態によると、パノラマコマ候補の測光データを
フィルム12の長手方向について加算したプロファイル
データを累積するので、フィルム12におけるパノラマ
コマのフィルム幅方向についての境界位置データをより
正確に求めることができる。そして、これにより、例え
ば図9(b)に示したような従来の技術では境界位置を
正確に求めることが困難であった変形パノラマコマにつ
いても、正確なパノラマコマの識別ができるようにな
る。
【0057】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにお
いて様々な設計変更を行うことが可能である。例えば、
上述の実施の形態は、フィルムのコマ識別に関するもの
であったが、本発明はそれ以外にサイズの異なる複数の
画像が記録された記録媒体の所望サイズ画像を識別する
ためにも用いることが可能である。
【0058】また、上述の実施の形態では、測光データ
をプロファイルデータとし、それを累積したが、測光デ
ータをそのまま累積するようにしてもよい。これによ
り、パノラマコマの上下の境界位置だけではなく、四方
すべての境界位置を決定し、それに基づいて画像サイズ
の識別を行なうことが可能となる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の画像識
別装置および請求項5の画像識別方法によると、境界線
が明瞭でない場合など従来の技術では正確な識別ができ
なかった所望サイズ画像を高い信頼性で識別することが
可能となる。また、所望サイズ画像のサイズが記録媒体
ごとに変動する場合であっても、その変動にかかわらず
所望サイズ画像を高い信頼性で識別することができる。
【0060】請求項2の画像識別装置によると、複数の
所望サイズ画像候補の画像データを累積するという比較
的簡易な処理によって記録媒体における所望サイズ画像
の境界位置データを求めることが可能である。
【0061】請求項3の画像識別装置および請求項6の
画像識別方法によると、記録媒体における所望サイズ画
像の前記一方向と交差する方向についての境界位置デー
タをより正確に求めることができるので、個々の所望サ
イズ画像候補の形状が単純な長方形でない場合などであ
っても、正確な所望サイズ画像の識別ができるようにな
る。
【0062】請求項4の画像識別装置によると、所望サ
イズ画像候補の外側エリアでの画像データとベース領域
での画像データとの相違が所定値以下であるかどうか
で、その画像が所望サイズ画像であるかをより正確にチ
ェックすることができる。
【0063】請求項7のフィルム画像識別装置による
と、フィルムにおける特殊サイズ画像の境界位置データ
として非常に正確なデータが得られるので、個々の特殊
サイズ画像候補が特殊サイズ画像であるかどうかを高い
信頼性で識別することが可能となる。また、特殊サイズ
画像のサイズがフィルムごとに変動する場合であって
も、その変動にかかわらず特殊サイズ画像を高い信頼性
で識別することができる。さらに、個々の特殊サイズ画
像候補の形状が単純な長方形でない場合などであって
も、正確な特殊サイズ画像の識別ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施の形態のフィルム画像識別
装置を含む写真処理装置の概略構成を示す模式図であ
る。
【図2】図1の写真処理装置で処理されるフィルムに、
フルサイズコマとパノラマコマとが混在している様子を
示す模式図である。
【図3】図1に示された写真処理装置の制御系のブロッ
ク図である。
【図4】図1に示された写真処理装置の画像識別に関連
した動作についてのフローチャートである。
【図5】図4のステップS2において、パノラマコマ候
補を選択するための手順を説明するための模式図であ
る。
【図6】パノラマエリアの右下の矩形小領域に撮影した
日付が写されたフィルムの模式図である。
【図7】図4のステップS3〜S6について説明するた
めのグラフである。
【図8】図4のステップS7のパノラマコマ判定につい
て詳細に示すフローチャートである。
【図9】パノラマコマの例を示す模式図である。
【符号の説明】
10 写真処理装置 11 コントローラ 12 フィルム 14 フィルム搬送ユニット 16 フィルム測光ユニット 18 プリント処理部 20 現像処理部 22 光源 33 ネガマスク 35 ペーパーマスク 36 印画紙 52 CPU 54 ROM 56 RAM

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いにサイズが異なる少なくとも2種類
    の画像が記録された記録媒体中の所望サイズ画像を識別
    する画像識別装置において、 前記記録媒体に記録された画像の画像データを取得する
    画像データ取得手段と、 前記画像データ取得手段で取得した画像データに基づい
    て、前記記録媒体に記録された画像から所望サイズ画像
    候補を選択する選択手段と、 前記画像データ取得手段で取得した所望サイズ画像候補
    の画像データを複数用いることに基づいて、前記記録媒
    体における所望サイズ画像の境界位置データを求める第
    1の境界位置決定手段と、 前記画像データ取得手段で取得した画像データから個々
    の所望サイズ画像候補の境界位置データをそれぞれ求め
    る第2の境界位置決定手段と、 前記第1の境界位置決定手段で求めた前記記録媒体にお
    ける所望サイズ画像の境界位置データを、前記第2の境
    界位置決定手段で求めた個々の所望サイズ画像候補の境
    界位置データとそれぞれ比較し、両者のずれが所定量以
    下であれば当該所望サイズ画像候補を所望サイズ画像で
    あると判定する判定手段とを備えていることを特徴とす
    る画像識別装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の境界位置決定手段が、前記画
    像データ取得手段で取得した所望サイズ画像候補の画像
    データを累積することに基づいて、前記記録媒体におけ
    る所望サイズ画像の境界位置データを求めることを特徴
    とする請求項1に記載の画像識別装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の境界位置決定手段が、前記画
    像データ取得手段で取得した所望サイズ画像候補の画像
    データを一方向について加算したプロファイルデータを
    累積することに基づいて、前記記録媒体における所望サ
    イズ画像の前記一方向と交差する方向についての境界位
    置データを求めることを特徴とする請求項2に記載の画
    像識別装置。
  4. 【請求項4】 所望サイズ画像候補の外側エリアでの画
    像データと、前記記録媒体中の画像が記録されていない
    ベース領域での画像データとの相違が所定値以下である
    かどうかを判定するチェック手段をさらに備えているこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画
    像識別装置。
  5. 【請求項5】 互いにサイズが異なる少なくとも2種類
    の画像が記録された記録媒体中の所望サイズ画像を識別
    する画像識別方法において、 前記記録媒体に記録された画像の画像データを取得する
    ステップと、 前記画像データを取得するステップで取得した画像デー
    タに基づいて、前記記録媒体に記録された画像から所望
    サイズ画像候補を選択するステップと、 所望サイズ画像候補の画像データを複数用いることに基
    づいて、前記記録媒体における所望サイズ画像の境界位
    置データを求めるステップと、 前記画像データを取得するステップで取得した画像デー
    タから個々の所望サイズ画像候補の境界位置データをそ
    れぞれ求めるステップと、 前記記録媒体における所望サイズ画像の境界位置データ
    を、個々の所望サイズ画像候補の境界位置データとそれ
    ぞれ比較し、両者のずれが所定量以下であれば当該所望
    サイズ画像候補を所望サイズ画像であると判定するステ
    ップとを有していることを特徴とする画像識別方法。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体における所望サイズ画像の
    境界位置データを求めるステップにおいて、前記画像デ
    ータを取得するステップで取得した所望サイズ画像候補
    の画像データを一方向について加算したプロファイルデ
    ータを累積することに基づいて、前記記録媒体における
    所望サイズ画像の前記一方向と交差する方向についての
    境界位置データを求めることを特徴とする請求項5に記
    載の画像識別方法。
  7. 【請求項7】 標準サイズ画像と、標準サイズ画像とは
    幅が異なる特殊サイズ画像とが記録されたフィルムから
    特殊サイズ画像を識別するフィルム画像識別装置におい
    て、 前記フィルムに記録された画像の測光データを取得する
    測光データ取得手段と、 前記測光データ取得手段で取得した測光データに基づい
    て、前記フィルムに記録された画像から特殊サイズ画像
    候補を選択する選択手段と、 前記測光データ取得手段で取得した特殊サイズ画像候補
    の測光データが前記フィルムの長手方向に加算されたプ
    ロファイルデータを累積することに基づいて、前記フィ
    ルムにおける特殊サイズ画像の幅方向の境界位置データ
    を求める第1の境界位置決定手段と、 前記測光データ取得手段で取得した特殊サイズ画像候補
    の測光データを前記フィルムの長手方向に加算したプロ
    ファイルデータに基づいて、個々の特殊サイズ画像候補
    の幅方向の境界位置データをそれぞれ求める第2の境界
    位置決定手段と、 前記第1の境界位置決定手段で求めた前記フィルムにお
    ける特殊サイズ画像の幅方向の境界位置データを、前記
    第2の境界位置決定手段で求めた個々の特殊サイズ画像
    候補の幅方向の境界位置データとそれぞれ比較し、幅方
    向の2つの境界それぞれについて両者のずれが所定量以
    下であれば当該特殊サイズ画像候補を特殊サイズ画像で
    あると判定する判定手段とを備えていることを特徴とす
    るフィルム画像識別装置。
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