JPH08304870A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH08304870A
JPH08304870A JP10962895A JP10962895A JPH08304870A JP H08304870 A JPH08304870 A JP H08304870A JP 10962895 A JP10962895 A JP 10962895A JP 10962895 A JP10962895 A JP 10962895A JP H08304870 A JPH08304870 A JP H08304870A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
shutter speed
aperture
camera
exposure
Prior art date
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Pending
Application number
JP10962895A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Matsushima
寛 松島
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来AEカメラでは、AV優先時にシャッタ
ー速度が連動範囲外になると、最低シャッター速度で絞
り開放側へ絞り値を設定させるかもしくは最高シャッタ
ー速度で絞り閉じ側へ絞り値を設定させるかに制御され
ていたが、この方式では撮影者の意図しない写真が撮影
されてしまう可能性が高いという欠点があった。本発明
は改善した露出制御方式のカメラを提供する。 【構成】 本発明のカメラでは、例えばAV優先時に設
定AV値に対してシャッター速度TVが連動しない量が
所定量以上になった場合にAV値を露出補正量として移
動させる。図1のようにAV値がF2.8の絞り優先モ
ードにおいてシャッター速度TVが1/2000秒以上
になった場合、シャッター速度の絞り連動範囲超過量が
EV2.0に対応する値になるまでは絞りをシフトしな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプログラム自動露出(以
下には自動露出をAEと記載)及び絞り値(AV)優先
並びにシャッター速度(TV)優先などの撮影モードが
可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】最近の自動化されたカメラでは、該カメ
ラに搭載されているマイクロコンピュータ(以下にはマ
イコンと記載)により露出量決定が自動的に行われるよ
うに構成されているため、絞り値(AV)優先やシャッ
ター速度(TV)優先やプログラム自動露出(AE)な
どの撮影モードを容易に行うことができる。
【0003】以下に図16〜図21を参照して従来のカ
メラに装備されている公知の露出制御方式の例について
説明する。
【0004】(1)AV優先モードの場合。
【0005】図16は絞り値(AV)がF2.8に設定
されている場合のAV優先モードによる露出制御の場合
であり、シャッター速度TV(シャッター秒時)が1/
2〜1/2000秒まで連動する場合を示している。
【0006】図17はAV優先モードにおいて絞り値を
シフトできるようにした露出制御の方法を示したもので
ある。
【0007】この露出制御方法では、設定絞り値F2.
8が該カメラのシャッター速度の全範囲に対して連動し
ない場合は、測光値が低輝度である時には該カメラの
最低シャッター速度1/2秒を撮影時のシャッター速度
として絞り値をF2.8からF1.4までの範囲でシフ
トさせ、測光値が高輝度である時には該カメラの最高
シャッター速度1/2000秒を撮影時のシャッター速
度として絞り値をF2.8からF32までの範囲でシフ
トさせる、という露出決定を行い、同時に該カメラの表
示器に警告表示を行う。
【0008】(2)TV(シャッター速度)優先モード
の場合。
【0009】図18はTV優先モードの場合の露出制御
を示したもので、TV値が例えば1/30秒に設定され
た時に絞り値AVがF1.4からF32まで連動する場
合を示している。
【0010】図19はTV優先モードにおいてTV値を
自動的にシフトさせるようにした露出制御方法を示すも
のである。この露出制御方法では、設定TV値(1/3
0)秒では絞りが連動しない場合は、測光値が低輝度
の時には該カメラの開放F値1.4を撮影時の絞り値と
してシャッター速度を1/30秒〜1/2秒までの範囲
でシフトさせ、測光値が高輝度である時には該カメラ
の最小絞り値32を撮影時の絞り値としてシャッター速
度を1/30秒〜1/2000秒の範囲でシフトさせ
る、という露出決定を行い、同時に該カメラの表示器に
警告表示を行う。
【0011】(3)プログラム自動露出モードの場合。
【0012】図20は従来のプログラム自動露出制御方
法の第一の例を示したものである。同図において、点線
で示したのがシャッター速度TVに対応する絞り値AV
の適正値であり、実線は露出値(測光値)EV16を示
す線、である。図20のプログラム自動露出制御方法に
おいて(絞りの範囲はF2.8〜F32、シャッター速
度は1/2秒〜1/2000秒)、露出値(測光値)が
EV16である場合にシャッター速度TVが1/100
0秒、AVがF8.0に設定されている状態からプログ
ラムシフトが行われていった場合、TV=1/60秒、
AV=F32で絞りが限界値に達し、TV=1/200
0秒、AV=F5.6でシャッター速度が限界値に達す
る。
【0013】図21は従来のプログラム自動露出制御方
法の第二の例を示したものである。同図において、点線
で示したのがシャッター速度TVに対応する絞り値AV
の適正値であり、実線は露出値(測光値)EV9を示す
線、である。
【0014】図21の露出制御方法において(絞りの範
囲はF2.8〜F32、シャッター速度は1/2秒〜1
/2000秒)、露出値(測光値)がEV9である場合
にシャッター速度TVが1/60秒、AVがF2.8に
設定されている状態からプログラムシフトが行われてい
った場合、TV=1/2秒、AV=F16で絞りが限界
値に達する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとき従来のカ
メラの露出制御方法では次のような欠点があった。
【0016】(1)従来の露出制御のAV優先モードの
場合(図17参照)、シャッター速度TVの最大値及び
最小値で絞り値AVがシフトするので設定AV値よりか
け離れたAV値になって、カメラ使用者の撮影意図絞り
の効果からかけ離れた写真が撮影されてしまう可能性が
ある。
【0017】(2)上記と同様に、従来の露出制御のT
V優先モードの場合(図19参照)、絞り値AVの最大
値及び最小値でシャッター速度TVがシフトするので設
定TV値よりかけ離れたTV値になって、カメラ使用者
の撮影意図(ブレや停止接写)からかけ離れた写真が撮
影されてしまう可能性がある。
【0018】AV優先モードやTV優先モードで撮影を
行う時には、カメラの測光手段の測光結果に基づいて自
動的に決定されたAV値やTV値で撮影されるよりも、
フィルムのラチチュードを考慮してカメラ使用者がAV
値やTV値を調整して撮影した場合の方がカメラ使用者
の意図に合った写真を撮ることができるので従来の露出
制御方式ではカメラ使用者の意図に合わない写真撮影が
行われる可能性が大きいことがある。
【0019】(3)従来NOプログラム自動露出(図2
0及び図21参照)の場合も上記と同様に、AV値また
はTV値がシフトの限界に達したところでシフトが禁止
されるので、カメラ使用者の撮影意図を表現するための
TV値、AV値の設定ができない可能性が大きい。
【0020】
【発明の目的】本発明の目的は前記従来技術の問題点を
解決したカメラを提供することであり、以下には本発明
の目的を請求項毎に記載する。
【0021】請求項1の発明の目的は、「測光手段と、
該測光手段による検出結果等に基づいて露出演算を行う
とともに絞り優先モードに対応して絞り値及びシャッタ
ー速度などの露出値を決定する機能を有した制御手段
と、該絞り優先モードを設定するための撮影モード設定
手段と、を有しているカメラにおいて、該制御手段は、
該絞り優先モードが設定されている時に設定絞り値に対
するシャッター速度の連動範囲超過量がある限界値以上
になる場合は絞り優先モードにおいても絞り値をシフト
する機能を有していることを特徴とするカメラ」を提供
することである。
【0022】請求項2の発明の目的は、「請求項1の構
成を有するカメラにおいて、該限界値をカメラ使用者が
自由に設定することができる限界値設定手段を有してい
ることを特徴とするカメラ」を提供することである。
【0023】請求項3の発明の目的は、「請求項1の構
成を有するカメラにおいて、該連動範囲超過量を露出補
正量表示手段と兼用して表示する表示手段を有している
ことを特徴とするカメラ」を提供することである。
【0024】請求項4の発明の目的は、「測光手段と、
該測光手段による検出結果等に基づいて露出演算を行う
とともに絞り優先モードに対応して絞り値及びシャッタ
ー速度などの露出値を決定する機能を有した制御手段
と、該絞り優先モードを設定するための撮影モード設定
手段と、を有しているカメラにおいて、該制御手段は、
該絞り優先モードが設定されている時に設定絞り値に対
して連動範囲外になるシャッター速度において適正露出
にならない特定絞り値だけ絞り値をシフトし、該設定絞
り値に対するシャッター速度の連動範囲超過量がある限
界値以上になった場合には該連動範囲超過量を保持する
ように絞り値をシフトする機能を有していることを特徴
とするカメラ」を提供することである。
【0025】請求項5の発明の目的は、「請求項4の構
成を有するカメラにおいて、該限界値をカメラ使用者が
自由に設定することができる限界値設定手段を有してい
ることを特徴とするカメラ」を提供することである。
【0026】請求項6の発明の目的は、「測光手段と、
該測光手段による検出結果等に基づいて露出演算を行う
とともにシャッター速度優先モードに対応して絞り値及
びシャッター速度などの露出値を決定する機能を有した
制御手段と、該シャッター速度優先モードを設定するた
めの撮影モード設定手段と、を有しているカメラにおい
て、該制御手段は、該シャッター速度優先モードが設定
されている時に設定シャッター速度に対する絞り値の連
動範囲超過量がある限界値以上になる場合はシャッター
速度優先モードにおいてもシャッター速度をシフトする
機能を有していることを特徴とするカメラ」を提供する
ことである。
【0027】請求項7の発明の目的は、「請求項6の構
成を有するカメラにおいて、該限界値をカメラ使用者が
自由に設定することができる限界値設定手段を有してい
ることを特徴とするカメラ」を提供することである。
【0028】請求項8の発明の目的は、「請求項6の構
成を有するカメラにおいて、該連動範囲超過量を露出補
正量表示手段と兼用して表示する表示手段を有している
ことを特徴とするカメラ」を提供することである。
【0029】請求項9の発明の目的は、「測光手段と、
該測光手段による検出結果等に基づいて露出演算を行う
とともにシャッター速度優先モードに対応して絞り値及
びシャッター速度などの露出値を決定する機能を有した
制御手段と、該シャッター速度優先モードを設定するた
めの撮影モード設定手段と、を有しているカメラにおい
て、該制御手段は、該シャッター速度優先モードが設定
されている時に設定シャッター速度値に対して連動範囲
外になる絞り値において適正露出にならない特定シャッ
ター速度値だけシャッター速度値をシフトし、該設定シ
ャッター速度値に対する絞り値の連動範囲超過量がある
限界値以上になった場合には該連動範囲超過量を保持す
るようにシャッター速度値をシフトする機能を有してい
ることを特徴とするカメラ」を提供することである。
【0030】請求項10の発明の目的は、「請求項9の
構成を有するカメラにおいて、該限界値をカメラ使用者
が自由に設定することができる限界値設定手段を有して
いることを特徴とするカメラ」を提供することである。
【0031】請求項11の発明の目的は、「測光手段
と、該測光手段による検出結果等に基づいて露出演算を
行うとともにプログラム自動露出モードに対応して絞り
値及びシャッター速度などの露出値を決定する機能とプ
ログラムシフトを行う機能とを有した制御手段と、該プ
ログラム自動露出モードを設定するための撮影モード設
定手段と、を有しているカメラにおいて、該制御手段
は、該プログラム自動露出モードが設定されていて且つ
プログラムシフトが行われる時に絞り値及びシャッター
速度値が限界値に達した場合にはまだ限界値に達してい
ない側に絞り値及びシャッター速度値をシフトしていく
ことを特徴とするカメラ」を提供することである。
【0032】請求項12の発明の目的は、「請求項11
の構成を有するカメラにおいて、該プログラム自動露出
モードにおいて決定された絞り値及びシャッター速度値
の適正露出量とのずれを露出補正量表示手段と兼用して
表示する表示手段を有していることを特徴とするカメ
ラ」を提供することである。
【0033】
【課題を解決するための手段及び作用】前記課題を解決
するために請求項1の発明は、「測光手段と、該測光手
段による検出結果等に基づいて露出演算を行うとともに
絞り優先モードに対応して絞り値及びシャッター速度な
どの露出値を決定する機能を有した制御手段と、該絞り
優先モードを設定するための撮影モード設定手段と、を
有しているカメラにおいて、該制御手段は、該絞り優先
モードが設定されている時に設定絞り値に対するシャッ
ター速度の連動範囲超過量がある限界値以上になる場合
は絞り優先モードにおいても絞り値をシフトする機能を
有していることを特徴とするカメラ」を提供する。
【0034】本発明によれば、AV優先モードの撮影に
おいて設定絞り値に対してシャッター速度が連動しない
場合であってもカメラ使用者の意図に適合した写真撮影
を行うことができる。
【0035】前記課題を解決するために請求項2の発明
は、「請求項1の構成を有するカメラにおいて、該限界
値をカメラ使用者が自由に設定することができる限界値
設定手段を有していることを特徴とするカメラ」を提供
する。
【0036】本発明によれば、AV優先モードの撮影に
おいて該限界値をカメラ使用者が自由に設定できるので
設定絞り値に対してシャッター速度が連動しない場合で
あってもカメラ使用者の意図に適合した写真撮影を行う
ことができる前記課題を解決するために請求項3の発明
は、「請求項1の構成を有するカメラにおいて、該連動
範囲超過量を露出補正量表示手段と兼用して表示する表
示手段を有していることを特徴とするカメラ」を提供す
る。
【0037】本発明によれば、該連動範囲超過量を表示
するための専用の表示手段を設ける必要がないのでコス
ト増加やカメラの大型化を防止することができる。
【0038】前記課題を解決するために請求項4の発明
は、「測光手段と、該測光手段による検出結果等に基づ
いて露出演算を行うとともに絞り優先モードに対応して
絞り値及びシャッター速度などの露出値を決定する機能
を有した制御手段と、該絞り優先モードを設定するため
の撮影モード設定手段と、を有しているカメラにおい
て、該制御手段は、該絞り優先モードが設定されている
時に設定絞り値に対して連動範囲外になるシャッター速
度において適正露出にならない特定絞り値だけ絞り値を
シフトし、該設定絞り値に対するシャッター速度の連動
範囲超過量がある限界値以上になった場合には該連動範
囲超過量を保持するように絞り値をシフトする機能を有
していることを特徴とするカメラ」を提供する。
【0039】本発明によれば、AV優先モードの撮影に
おいて設定絞り値に対してシャッター速度が連動しない
場合であってもカメラ使用者の意図に適合した写真撮影
を行うことができる。
【0040】前記課題を解決するために請求項5の発明
は、「請求項4の構成を有するカメラにおいて、該限界
値をカメラ使用者が自由に設定することができる限界値
設定手段を有していることを特徴とするカメラ」を提供
する。
【0041】本発明によれば、AV優先モードの撮影に
おいて該限界値をカメラ使用者が自由に設定できるので
設定絞り値に対してシャッター速度が連動しない場合で
あってもカメラ使用者の意図に適合した写真撮影を行う
ことができる。
【0042】前記課題を解決するために請求項6の発明
は、「測光手段と、該測光手段による検出結果等に基づ
いて露出演算を行うとともにシャッター速度優先モード
に対応して絞り値及びシャッター速度などの露出値を決
定する機能を有した制御手段と、該シャッター速度優先
モードを設定するための撮影モード設定手段と、を有し
ているカメラにおいて、該制御手段は、該シャッター速
度優先モードが設定されている時に設定シャッター速度
に対する絞り値の連動範囲超過量がある限界値以上にな
る場合はシャッター速度優先モードにおいてもシャッタ
ー速度をシフトする機能を有していることを特徴とする
カメラ」を提供する。
【0043】本発明によれば、TV優先モードの撮影に
おいて設定TV値に対して絞り値が連動しない場合であ
ってもカメラ使用者の意図に適合した写真撮影を行うこ
とができる。
【0044】前記課題を解決するために請求項7の発明
は、「請求項6の構成を有するカメラにおいて、該限界
値をカメラ使用者が自由に設定することができる限界値
設定手段を有していることを特徴とするカメラ」を提供
する。
【0045】本発明によれば、TV優先モードの撮影に
おいて該限界値をカメラ使用者が自由に設定できるので
設定TV値に対して絞りが連動しない場合であってもカ
メラ使用者の意図に適合した写真撮影を行うことができ
る。
【0046】前記課題を解決するために請求項8の発明
は、「請求項6の構成を有するカメラにおいて、該連動
範囲超過量を露出補正量表示手段と兼用して表示する表
示手段を有していることを特徴とするカメラ」を提供す
る。
【0047】本発明によれば、該連動範囲超過量を表示
するための専用の表示手段を設ける必要がないのでコス
ト増加やカメラの大型化を防止することができる。
【0048】前記課題を解決するために請求項9の発明
は、「測光手段と、該測光手段による検出結果等に基づ
いて露出演算を行うとともにシャッター速度優先モード
に対応して絞り値及びシャッター速度などの露出値を決
定する機能を有した制御手段と、該シャッター速度優先
モードを設定するための撮影モード設定手段と、を有し
ているカメラにおいて、該制御手段は、該シャッター速
度優先モードが設定されている時に設定シャッター速度
値に対して連動範囲外になる絞り値において適正露出に
ならない特定シャッター速度値だけシャッター速度値を
シフトし、該設定シャッター速度値に対する絞り値の連
動範囲超過量がある限界値以上になった場合には該連動
範囲超過量を保持するようにシャッター速度値をシフト
する機能を有していることを特徴とするカメラ」を提供
する。
【0049】本発明によれば、TV優先モードの撮影に
おいて設定TV値に対して絞り値が連動しない場合であ
ってもカメラ使用者の意図に適合した写真撮影を行うこ
とができる。
【0050】前記課題を解決するために請求項10の発
明は、「請求項9の構成を有するカメラにおいて、該限
界値をカメラ使用者が自由に設定することができる限界
値設定手段を有していることを特徴とするカメラ」を提
供する。
【0051】本発明によれば、TV優先モードの撮影に
おいて該限界値をカメラ使用者が自由に設定できるので
設定TV値に対して絞りが連動しない場合であってもカ
メラ使用者の意図に適合した写真撮影を行うことができ
る。
【0052】前記課題を解決するために請求項11の発
明は、「測光手段と、該測光手段による検出結果等に基
づいて露出演算を行うとともにプログラム自動露出モー
ドに対応して絞り値及びシャッター速度などの露出値を
決定する機能とプログラムシフトを行う機能とを有した
制御手段と、該プログラム自動露出モードを設定するた
めの撮影モード設定手段と、を有しているカメラにおい
て、該制御手段は、該プログラム自動露出モードが設定
されていて且つプログラムシフトが行われる時に絞り値
及びシャッター速度値が限界値に達した場合にはまだ限
界値に達していない側に絞り値及びシャッター速度値を
シフトしていくことを特徴とするカメラ」を提供する。
【0053】本発明によれば、プログラム自動露出モー
ドで撮影を行う時に従来のカメラよりも広いプログラム
シフトが可能なため、従来のカメラよりも広い露出条件
の写真撮影が可能になる。
【0054】前記課題を解決するために請求項12の発
明は、「請求項11の構成を有するカメラにおいて、該
プログラム自動露出モードにおいて決定された絞り値及
びシャッター速度値の適正露出量とのずれを露出補正量
表示手段と兼用して表示する表示手段を有していること
を特徴とするカメラ」を提供する。
【0055】本発明によれば、プログラム自動露出モー
ドでの撮影においてどのようなプログラムシフトが行わ
れたかをカメラ使用者が認識できるので、どのような写
真が撮影されるのかについての認識を持つことができ、
且つ撮影に際して露出条件の選択を行うことができる。
【0056】
【実施例】以下に図を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0057】〈実施例1〉本実施例はAV優先の露出制
御モード(撮影モード)を有しているカメラに関する。
【0058】図1〜図5を参照して本実施例を説明す
る。
【0059】図4は、本発明を実施したカメラの電気制
御系を表わすブロック図である。
【0060】1はカメラの各部の動きを制御するための
マイクロコンピューターであり、不図示のカメラ本体に
内蔵されている。
【0061】2はレンズ鏡筒13に内蔵されたレンズ制
御回路で、レンズ鏡筒13内の焦点調節用モーターと絞
り羽根制御用モーターを駆動制御する。レンズ制御回路
2はマイクロコンピューター1からLCOM信号を受け
ている間だけDBUSを介してマイクロコンピューター
とシリアル通信を行ない、シリアル通信によりマイクロ
コンピューター1からモーター駆動情報を受け取り、そ
の情報により前記焦点調節用モーター等を駆動制御す
る。また、同時にレンズ鏡筒13に関する各種の情報
(焦点距離etc.)をシリアル通信によりマイクロコ
ンピューター1に送る3は液晶表示回路で、カメラのバ
ッテリー残量や撮影枚数やTV値及びAV値並びに露出
補正量等を撮影者に知らせるための液晶表示器11及び
12を駆動するための回路である。液晶表示回路3はマ
イクロコンピューター1からDPCOM信号を受けてい
る間だけDBUSを介してシリアル通信を行う。シリア
ル通信により表示データを受け取り、そのデータに従っ
て外部液晶表示器11とファインダー内液晶表示装置1
2を駆動する。
【0062】4はスイッチセンス回路であり、撮影者が
各撮影条件を設定するためのスイッチやカメラの状態を
示すスイッチの状態を読み取ってマイクロコンピュータ
ー1に送る回路であり、SWCOM信号を受けている間
だけDBUSを介してシリアル通信によりマイクロコン
ピューター1にスイッチデータを送る。また、電子ダイ
アル10の入力値によりダイアル値のカウントアップ/
カウントダウンも行い、SWCOM信号を受けている間
だけDBUSを介してシリアル通信によりマイクロコン
ピューター1にカウント値を送る。
【0063】5はストロボ発光調光制御回路であり、ス
トロボの発光とTTL調光による発光停止機能を制御す
る回路である。ストロボ発光調光制御回路5はSTCO
M信号を受けている間だけDBUSを介してマイクロコ
ンピューター1とシリアル通信を行い、ストロボ制御に
関するデータを受け取り各種の制御を行う。また、この
回路は外付けストロボ装置14がカメラに装着された場
合のインターフェースの働きも行う。よって、外付けス
トロボ装置14が装着された場合は外付けストロボ装置
14とマイクロコンピューター1との通信を行い、その
情報(補助光が有るか無いかetc.)をマイクロコン
ピューター1に送る。逆に、マイクロコンピューター1
からの制御信号を外付けストロボ装置14に伝える役割
も行う。
【0064】6は焦点検出回路で、既存の位相差検出方
式により測距を行うためのラインセンサーとその蓄積読
み出しのための回路とがユニットになったもので、マイ
クロコンピューター1により制御を行う。マイクロコン
ピューター1はセンサー出力のA/D値をもとに既存の
アルゴリズムで測距を行い、レンズ駆動量を演算した後
に合焦するようにレンズ制御回路2に演算で求めたレン
ズ駆動量を通信し、レンズを駆動し合焦させる。
【0065】7は測光回路であり、被写体の測光を行
い、マイクロコンピューター1の制御により測光出力を
マイクロコンピューターに送る。マイクロコンピュータ
ー1は送られた測光出力をA/D変換し、露出条件(絞
り、シャッタースピード)の演算に用いる。
【0066】8はシャッター制御回路で、マイクロコン
ピューター1の制御信号に従って不図示のシャッター先
幕及び後幕の走行制御を行う。
【0067】9は給送モータ/チャージモータ制御回路
で、マイクロコンピューター1からの制御信号に従って
フィルムの給送(巻き上げ、巻戻し)を行う。また、本
モータ制御回路9はミラーアップ/チャージ(ミラーダ
ウン)用モータの制御も行う。
【0068】SW1はカメラの動作を開始させる公知の
レリーズ釦に連動してオンするスイッチであり、スイッ
チSW1がONされたことをマイクロコンピューター1
が認識すると測光・測距・表示をスタートさせる。
【0069】SW2はカメラのレリーズ釦と連動してオ
ンするスイッチであり、SW2がONされたことをマイ
クロコンピューター1が認識すると露光動作をスタート
させる。
【0070】X接点はシャッター先幕の走行完のタイミ
ングでONし、ストロボ発光のタイミングをストロボ発
光調光制御回路5に知らせる役目をする公知のスイッチ
である。
【0071】SW3はカメラの撮影モード(TV優先、
AV優先、マニュアル、プログラム等)を切り替えるた
めのモード変更スイッチである。
【0072】10はTV値やAV値やモード補正量等を
変更するための電子ダイアルであり、例えば、SW3と
一体のモード切り替え釦を押しながら電子ダイアル10
を回転させると、TV優先→AV優先→マニュアル→プ
ログラム→TV優先→AV優先→マニュアル→プログラ
ム‥‥と変更され、撮影者の意図するモードに設定する
ことができる。また、電子ダイアル10を逆回転させた
時は、プログラム→マニュアル→AV優先→TV優先→
プログラム→‥‥とモードは変更される。また、モード
変更スイッチSW3と電子ダイアル10によりTV優先
がモードとして設定されている場合には、電子ダイアル
10を回転させることにより撮影者の希望とするTV値
を設定することができる。また、モード変更スイッチS
W3と電子ダイアル10によりAV優先がモードとして
設定されている場合には、電子ダイアル10を回転させ
ることにより撮影者の希望とするAV値を設定すること
ができる。プログラムモード時は電子ダイアル10でプ
ログラムシフト量の入力が可能となる。
【0073】SW4はマニュアルモード時にAV値をセ
ットするための釦に連動するスイッチであり、モード変
更スイッチSW3と電子ダイアル10によりマニュアル
が選択されている場合に、SW4の操作釦を押さずに電
子ダイアル10を回転させると、該ダイアルの回転した
量に対応してTV値がアップ/ダウンし、TV値の設定
が可能となり、SW4の操作釦を押しながら電子ダイア
ル10を回転させると、該ダイアルの回転した量に対応
してAV値がアップ/ダウンしAV値の設定が可能とな
る。
【0074】SW5は露出補正を設定するためのスイッ
チで、SW5の操作釦を押しながら電子ダイアル10を
回転することにより希望の露出補正量をセットする。
【0075】SW6は絞り値とシャッター速度とが連動
しない撮影条件の時にシフト開始量を設定するためのス
イッチで、該スイッチの操作釦を押しながら電子ダイア
ル10を回転することにより希望の量をセットする。
【0076】11は外部表示装置で、液晶表示回路3で
駆動される。
【0077】12はファインダー内カラー液晶表示装置
で、液晶表示回路3で駆動される。
【0078】13は交換可能なレンズ鏡筒であり、レン
ズ制御回路2と焦点調節用モータのほかに絞り装置及び
絞り装置駆動モータ等を内蔵している。
【0079】14は外付けストロボ装置であり、カメラ
本体内のストロボ発光調光制御回路5を通して制御され
る。また、本ストロボ装置14はカメラ本体とは別な電
源を持つ。
【0080】次に、図2のフロー図を用いてマイクロコ
ンピューター1カメラの全体動作について説明する。
【0081】(300):カメラの電源スイッチが押さ
れた等の要因によりカメラの電源が入った状態であり、
(301)へ進む。
【0082】(301):スイッチセンス回路4の情報
をもとに、モードの切り替えや、設定値の切り替えを行
い、変化が有った場合は液晶駆動回路3に通信をして、
表示データを修正する。また、SW5と電子ダイアル1
0で露出補正量がセットされたり、SW6と電子ダイア
ル10で連動範囲外でのシフト開始量がセットされる。
【0083】(302):SW1がONされているか、
ONされていないかの判定を行い、ONされている場合
は測光/測距のために(306)へ進み、ONされてい
ない場合は電源をOFFするかどうかの判定(303)
に進む。
【0084】(303):電源をOFFするかどうかの
判定を行い、OFFする場合は(304)へ進み、OF
Fしない場合は(301)のスイッチ情報入力に戻る。
つまり、何らかの要因でカメラの電源が接続されている
場合には一定時間、電源を接続させておくことにより各
スイッチの状態のチェックや表示の切り替えを行う。
【0085】(304):カメラのファインダー内や外
部の不必要な部分の表示を液晶表示回路3により消灯
し、電源をOFFする。
【0086】(305):終わり (306):測光回路7により被写体の測光を行い、測
光出力をマイクロコンピューター1によりA/D変換
し、露出条件(絞り、シャッタースピード)の演算を行
う。SW6と電子ダイアル10でセットされたシフト開
始量をもとにAV優先やTV優先時のシフトも考慮す
る。
【0087】(307):焦点検出回路6のラインセン
サーに測距出力の電荷を蓄積し、読み出しを行い、その
センサー出力のA/D値をもとに既存のアルゴリズムで
測距を行い、レンズ駆動量を演算した後に合焦するよう
にレンズ制御回路2に演算で求めたレンズ駆動量を通信
し、レンズを駆動し合焦させる。
【0088】(308):(306)で演算されたAV
値/TV値を液晶表示回路3によりファインダー内液晶
表示12と外部表示器11に表示する。また、(30
7)の測距結果が合焦ならば合焦表示も行う。
【0089】(309):カメラの状態がレリーズを許
可して良い状態か否かの判定を行う。例えば、AFモー
ドが「ワンショットモード」である場合は(307)の
測距結果が合焦ならばレリーズは許可され、SW2のチ
ェックを行う為に(310)進み、合焦でない場合は各
種スイッチのチェックの為に(301)に戻る。ここで
SW1がONの場合は再び測光/測距/表示を行う。
【0090】(310):SW2がONされているか否
かの判定を行い、(311)以降のレリーズ動作に進む
か否かの判定を行う。SW2がONの場合はレリーズ動
作を行う為に(311)に進み、SW2がOFFの場合
は、SWのチェックの為に(301)に戻る。ここで、
SW1がONの場合は再び測光/測距/表示を行う。
【0091】(311):レリーズ動作が開始される。
給送モータ/チャージモータ制御回路9によりミラーを
アップすると共に(306)で決められた絞り量をレン
ズ制御回路2に通信し、設定露光量が得られるように絞
り装置のモータを駆動して絞り込み動作を行う。
【0092】(312):シャッター制御回路8によ
り、(306)で決められたTV量が得られるように不
図示のシャッター先幕及び後幕の走行制御を行う。
【0093】(313):給送モータ/チャージモータ
制御回路9によりミラーをダウンすると同時にシャッタ
ーのチャージを行い、レンズ制御回路2によりレンズ鏡
筒13内の不図示の絞り装置のモータを駆動して絞りを
開放に戻す。
【0094】(314):給送モータ/チャージモータ
制御回路9によりマイクロコンピューター1からの制御
信号に従ってフィルムの巻き上げを行う。
【0095】以上、カメラ動作について簡単に説明し
た。
【0096】次に図3のフロー図を用いて本実施例につ
いて説明する。図3のフロー図は図2の(306)で行
われる演算の本実施例の特徴(すなわち、露出制御)に
関係するところを抽出したものである。
【0097】(600):始め (601):測光結果より(306)で演算された設定
AV値に対するTV値が連動範囲外(例えば、シャッタ
ースピードの最高速1/2000のカメラで1/800
0でないと適正にならない状態)であるかどうかの判定
を行い、連動範囲外である場合は(604)に進み、連
動範囲内である場合は(602)に進む。
【0098】(602):測光結果より(306)で演
算された設定AV値に対するTV値をセットする。
【0099】(603):終わり (604):連動範囲外のシャッタースピードに対応す
るAV値が低輝度側か高輝度側かの判断を行い、低輝度
側の場合は(605)に進み、高輝度側の場合は(60
8)に進む。
【0100】(605):連動範囲外の量がSW6と電
子ダイアル10でセットされた自動シフト開始量より大
きいか小さいかの判断を行い、自動シフト開始量以上の
場合は(607)に進み、自動シフト開始量より小さい
場合は(606)に進む。
【0101】(606):最低速シャッタースピードを
TV値としてセットする。
【0102】(607):最低速シャッタースピードで
SW6と電子ダイアル10でセットした自動シフト開始
量分アンダーになるAV値をセットする。
【0103】(608):連動範囲外の量がSW6と電
子ダイアル10でセットされた自動シフト開始量より大
きいか小さいかの判断を行い、自動シフト開始量以上の
場合は(610)に進み、自動シフト開始量より小さい
場合は(609)に進む。
【0104】(609):最高速シャッタースピードを
TV値としてセットする。
【0105】(610):最高速シャッタースピードで
SW6と電子ダイアル10でセットした自動シフト開始
量分オーバーになるAV値をセットする。
【0106】以上の露出制御方式を線図化したのが図1
であり、F2.8の絞り優先の例である。また、カメラ
のシャッタースピードは最高速が1/2000で最低速
が1/2でありレンズの小絞りはF32で開放がF1.
4であり、自動シフト開始量は2段が設定されている例
である。
【0107】図5は本実施例のカメラに装備されている
外部液晶表示器11の表示状態を示したものであり、同
図を参照して各表示内容を以下に説明する。
【0108】2000:シャッタースピード値表示用の
4桁の7セグメント。
【0109】2001:絞り値表示用の2桁の7セグメ
ント。
【0110】2002:電池残量マーク。
【0111】2003:フィルムカウンター。
【0112】2004:露出補正量の表示と連動範囲外
量及び自動シフト実行表示用のバー表示。
【0113】2005:フィルムマーク(フィルムが入
っている時に点灯)。
【0114】本表示例はAV優先F8.0でシャッター
スピードの最低速が1/2の場合を例にとって示したも
のである。
【0115】図5(a)は通常時の表示を示し、AV優
先でF8.0にたいするTV値は1/125であり、露
出補正が+1.0かけられている様子を示す。
【0116】図5(b)はF8.0のAV優先では、暗
すぎて最低速の1/2では、連動範囲外である場合を示
し、自動シフト開始量は2段がセットされていて、0.
5段連動範囲外であることを露出補正表示の代わりにバ
ー表示で示している。ここで、バー表示のバーと各ドッ
トを点滅表示することにより、露出補正表示との差別化
を行い、表示の内容が切り替わったことを撮影者が確認
できるようにしている。
【0117】図5(c)は図5(b)の状態よりさらに
1.5段暗い状態を示し、自動シフト開始量は2段で、
2.0段連動範囲外であることを露出補正表示の代わり
にバー表示で示している。
【0118】図5(d)は図5(c)の状態よりさらに
1.0段暗い状態を示し、自動シフト開始量の2段を段
連動範囲量が越えたのでAV値の自動シフトが開始した
様子を示す。このことを示す為に左の三角マーク(20
06)が点滅表示する。また、AV値がF8.0からF
5.6に自動シフトしていることを示す。
【0119】本実施例のカメラではAV優先においてフ
ィルムのラチチュードや設定されている露出補正量を考
慮した連動範囲外自動シフトが可能となり、よりAV値
の効果を優先した撮影が可能となる。また、図5で示し
た表示装置により撮影者は現在の状態を瞬時に判断がで
き、レリーズするかしないかの判断に役立つ。
【0120】〈実施例2〉前記の実施例1では、AV優
先で連動範囲外時に設定されたある露出補正段数はカメ
ラの測光値に対する適正露光から外れることを許し、設
定された段数以上は絞りの自動シフトを行う例について
説明した。本実施例は、設定された段数分だけシャッタ
ー速度が適正露出から外れるまでは連動範囲外量の半分
は絞りを自動シフトし、なるべく適正でかつなるべく設
定されたAV値近辺で露光出来るようにした実施例であ
る。なお、カメラの全体構成及び概略動作は実施例1と
同じであるから、図2及び図4を準用する。
【0121】まず、図7のフロー図を用いて本実施例の
カメラの露出制御動作について説明する。図7のフロー
図は図2の(306)で行われる演算の本実施例のカメ
ラの特徴に関係するところを抽出したものである。
【0122】(800):始め (801):測光結果より(306)で演算された設定
AV値に対するTV値が連動範囲外(例えば、シャッタ
ースピードの最高速1/2000のカメラで1/800
0でないと適正にならない状態)であるかどうかの判定
を行い、連動範囲外である場合は(804)に進み、連
動範囲内である場合は(802)に進む。
【0123】(802):測光結果より(306)で演
算された設定されたAV値に対するTV値をセットす
る。
【0124】(803):終わり (804):連動範囲外のシャッタースピードに対応す
るAV値が低輝度側か高輝度側かの判断を行い、低輝度
側の場合は(805)に進み、高輝度側の場合は(80
8)に進む。
【0125】(805):連動範囲外の量がSW6と電
子ダイアル10でセットされた自動シフト開始量より大
きいか小さいかの判断を行い、自動シフト開始量以上の
場合は(807)に進み、自動シフト開始量より小さい
場合は(806)に進む。
【0126】(806):最低速シャッタースピードを
TV値としてセットし、最低速のTV値と設定されたA
V値での露出量と適正露出量の差分が1EVに対して
0.5段の割合でAV値を開く。
【0127】(807):最低速シャッタースピードで
SW6と電子ダイアル10でセットした自動シフト開始
量分アンダーになるAV値をセットする。
【0128】(808):連動範囲外の量がSW6と電
子ダイアル10でセットされた自動シフト開始量より大
きいか小さいかの判断を行い、自動シフト開始量以上の
場合は(810)に進み、自動シフト開始量より小さい
場合は(809)に進む。
【0129】(809):最高速シャッタースピードを
TV値としてセットし、最高速のTV値で設定されたA
V値での露出量と適正露出量の差分が1EVに対して
0.5段の割合いでAV値を絞る。
【0130】(810):最高速シャッタースピードで
SW6と電子ダイアル10でセットした自動シフト開始
量分オーバーになるAV値をセットする。
【0131】以上の露出制御方式を線図化したのが図6
であり、F2.8の絞り優先の例である。また、カメラ
のシャッタースピードは最高速が1/2000で最低速
が1/2でありレンズの小絞りはF32で開放がF1.
4であり、自動シフト開始量は2段が設定されている例
である。図から理解出来るように、連動範囲外になった
ところから設定された自動シフト開始量の2段まで、絞
りと適正露光との差分量が1対1の割合で絞りが変化し
ている。
【0132】本実施例のカメラによれば、AV優先にお
いてフィルムのラチチュードを考慮した連動範囲外自動
シフトが可能となり、よりAV値の効果を優先した撮影
が可能となる。
【0133】〈実施例3〉本実施例はTV優先の露出制
御モードを有したカメラに関するものである。なお、全
体構成は図4を準用し、概略動作は図2を準用して説明
を省略する。
【0134】まず図9のフロー図を用いて本実施例のカ
メラの露出制御動作について説明する。図9のフロー図
は図2の(306)で行われる演算の本実施例の特徴に
関するところを抽出したものである。
【0135】(1100):始め (1101):測光結果より(306)で演算された設
定されたTV値に対するAV値が連動範囲外(例えば、
レンズの開放がF2.8でF1.4でないと適正になら
ない状態)であるかどうかの判定を行い、連動範囲外で
ある場合は(1104)に進み、連動範囲内である場合
は(1102)に進む。
【0136】(1102):測光結果より(306)で
演算された設定されたTV値に対するAV値をセットす
る。
【0137】(1103):終わり (1104):連動範囲外のTV値に対応するAV値が
低輝度側か高輝度側かの判断を行い、低輝度側の場合は
(1105)に進み、高輝度側の場合は(1108)に
進む。
【0138】(1105):連動範囲外の量がSW6と
電子ダイアル10でセットされた自動シフト開始量より
大きいか小さいかの判断を行い、自動シフト開始量以上
の場合は(1107)に進み、自動シフト開始量より小
さい場合は(1106)に進む。
【0139】(1106):開放F値をAV値としてセ
ットする。
【0140】(1107):開放F値でSW6と電子ダ
イアル10でセットした自動シフト開始量分アンダーに
なるTV値をセットする。
【0141】(1108):連動範囲外の量がSW6と
電子ダイアル10でセットされた自動シフト開始量より
大きいか小さいかの判断を行い、自動シフト開始量以上
の場合は(1110)に進み、自動シフト開始量より小
さい場合は(1109)に進む。
【0142】(1109):レンズの最小絞りをAV値
としてセットする。
【0143】(1110):最小絞り値でSW6と電子
ダイアル10でセットした自動シフト開始量分オーバー
になるTV値をセットする。
【0144】以上の露出制御方式を線図化したのが図8
であり、1/60のTV優先の例である。また、カメラ
のシャッタースピードは最高速が1/2000で最低速
が1/2でありレンズの小絞りはF32で開放がF1.
4であり、自動シフト開始量は2段が設定されている例
である。
【0145】本実施例のカメラによれば、TV優先にお
いてフィルムのラチチュードを考慮した連動範囲外自動
シフトが可能となり、出来るだけTV値の効果を優先し
た撮影が可能となる。
【0146】〈実施例4〉前記の実施例3では、TV優
先で連動範囲外時に設定されたある露出補正段数はカメ
ラの測光値に対する適正露光から外れることを許し、設
定された段数以上はシャッタースピードの自動シフトを
行う例について説明した。本実施例は、設定された段数
分適正露出から外れるまでは連動範囲外量の半分はシャ
ッタースピードを自動シフトし、なるべく適正でかつな
るべく設定されたTV値近辺で露光出来るようにした実
施例である。
【0147】なお、図2及び図4は本実施例においても
準用する。
【0148】図11のフロー図を用いて本実施例のカメ
ラの露出制御動作について説明する。図11のフロー図
は図2の(306)で行われる演算の本実施例の特徴に
関係するところを抽出したものである。
【0149】(1300):始め (1301):測光結果より(306)で演算された設
定TV値に対するAV値が連動範囲外(例えば、レンズ
の開放がF2.8でF1.4でないと適正にならない状
態)であるかどうかの判定を行い、連動範囲外である場
合は(1304)に進み、連動範囲内である場合は(1
302)に進む。
【0150】(1302):測光結果より(306)で
演算された設定されたTV値に対するAV値をセットす
る。
【0151】(1303):終わり (1304):連動範囲外が低輝度側か高輝度側かの判
断を行い、低輝度側の場合は(1305)に進み、高輝
度側の場合は(1308)に進む。
【0152】(1305):連動範囲外の量がSW6と
電子ダイアル10でセットされた自動シフト開始量より
大きいか小さいかの判断を行い、自動シフト開始量以上
の場合は(1307)に進み、自動シフト開始量より小
さい場合は(1306)に進む。
【0153】(1306):開放F値をAV値としてセ
ットし、開放F値と設定されたTV値での露出量と適正
露出量の差分が1EVに対して0.5段の割合いでTV
値を低速秒時側にシフトする。
【0154】(1307):AV値が開放F値でSW6
と電子ダイアル10でセットした自動シフト開始量分ア
ンダーになるTV値をセットする。
【0155】(1308):連動範囲外の量がSW6と
電子ダイアル10でセットされた自動シフト開始量より
大きいか小さいかの判断を行い、自動シフト開始量以上
の場合は(1310)に進み、自動シフト開始量より小
さい場合は(1309)に進む。
【0156】(1309):最小絞り値をAV値として
セットし、最小絞りと設定されたTV値での露出量と適
正露出量の差分が1EVに対して0.5段の割合いでT
V値を高速秒時側にシフトする。
【0157】(1310):AV値が最小絞り値でSW
6と電子ダイアル10でセットした自動シフト開始量分
オーバーになるTV値をセットする。
【0158】以上の露出制御方式を線図化したのが図1
0であり、1/60秒のTV優先の例である。また、カ
メラのシャッタースピードは最高速が1/2000で最
低速が1/2でありレンズの小絞りはF32で開放がF
1.4であり、自動シフト開始量は2段が設定されてい
る例である。図から理解出来るように、連動範囲外にな
ったところから設定された自動シフト開始量の2段ま
で、TVと適正露光との差分量が1対1の割合で絞りが
変化している。
【0159】本実施例のカメラによれば、TV優先にお
いてフィルムのラチチュードを考慮した連動範囲外自動
シフトが可能となり、出来るだけTV値の効果を優先し
た撮影が可能となる。
【0160】〈実施例5〉前記の実施例4では、AV優
先やTV優先においてフィルムのラチチュードを考慮し
た連動範囲外自動シフトが可能となり、よりAV値やT
V値効果を優先した撮影が可能となる実施例について説
明してきたが、本実施例はプログラム自動露出モードを
有するカメラに於いてAV値やTV値の効果を優先的に
考えた撮影が可能な露出制御を有するカメラについて説
明する。なお、本実施例でも図2及び図4を準用する。
【0161】まず、図14のフロー図を用いて本実施例
のカメラの露出制御動作について説明する。図14のフ
ロー図は図2の(306)で行われる演算の本実施例の
特徴に関係するところを抽出したものである。
【0162】(1700):始め (1701):EV値に応じてプログラム線図により、
TV値とAV値をセットする。
【0163】(1702):電子ダイアル10でプログ
ラムシフトが設定されたかどうかの判定を行う。ここで
プログラムシフトが設定されていれば電子ダイアルでプ
ラスかマイナスの値が入力されている。
【0164】(1703):終わり (1704):設定されているプログラムシフトの方向
が絞りを開放にする方向(シャッタースピードを高速側
にする方向)であるか、絞りを絞る方向(シャッタース
ピードを低速側にする方向)であるかの判定を行う。本
実施例に於いては、絞りを絞る方向のプログラムシフト
のカウンターをプラスの値で、絞りを開放にする方向の
プログラムシフトのカウンターをマイナスの値で示す。
プログラムシフトのカウンターがプラスの値、つまり絞
りを絞る方向の場合は(1705)に進み、プログラム
シフトのカウンターがマイナスの値、つまり絞りを開く
方向の場合は(1712)に進む。
【0165】(1705):絞りが最小絞りであるかど
うかの判定を行い、最小絞りである場合は(1709)
に進んでTV値のシフトを行い、最小絞りでない場合は
TV値が最低速秒時であるかどうかの判断を行う為に
(1706)に進む。
【0166】(1706):TV値が最低速秒時である
かどうかの判定を行い、最低速秒時である場合は(17
07)に進んでAV値をシフトし、最低速秒時でない場
合は(1708)に進む。
【0167】(1707):TV値は最低速秒時でAV
値を1段絞る。露光量は適正でなくなる。
【0168】(1708):AV値を半段絞り、TV値
を半段低速側にシフトする。露光量は適正となる。
【0169】(1709):AV値は最小絞りでTV値
を1段低速側にシフトする。露光量は適正でなくなる。
【0170】(1710):プログラムシフトカウンタ
ーから1を引く。
【0171】(1711):ここでプログラムシフトカ
ウンターがゼロかどうかの判定を行い、ゼロの場合は絞
りを絞るシフト方向の設定が完了した状態であるため
(1703)に進み、ゼロでない場合は絞りを絞るシフ
ト方向の設定が完了してない状態なので(1705)に
戻る。
【0172】(1712):絞りが開放でるかどうかの
判定を行い、開放である場合は(1716)に進んでT
V値のシフトを行い、開放でない場合はTV値が最高速
秒時であるかどうかの判断を行う為に(1713)に進
む。
【0173】(1713):TV値が最高速秒時である
かどうかの判定を行い、最高速秒時である場合は(17
14)に進んでAV値をシフトし、最高速秒時でない場
合は(1715)に進む。
【0174】(1714):TV値は最高速秒時でAV
値を1段開く。露光量は適正でなくなる。
【0175】(1715):AV値を半段開き、TV値
を半段高速側にシフトする。露光量は適正となる。
【0176】(1716):AV値は開放でTV値を1
段高速側にシフトする。露光量は適正でなくなる。
【0177】(1717):プログラムシフトカウンタ
ーに1を加える。
【0178】(1718):ここでプログラムシフトカ
ウンターがゼロかどうかの判定を行い、ゼロの場合は絞
りを開くシフト方向の設定が完了した状態であるため
(1703)に進み、ゼロでない場合は絞りを開くシフ
ト方向の設定が完了してない状態なので(1712)に
戻る。
【0179】以上の露出制御方式を線図化したのが図1
2及び図13であって、カメラのシャッタースピードは
最高速が1/2000で最低速が1/2であり、レンズ
の小絞りはF32で開放がF2.8である例について示
す。点線はプログラム線図で、実線はプログラムシフト
の様子を示し、図12はEV16の時のプログラムシフ
トを示し、図13はEV9の時のプログラムシフトの様
子を示す。
【0180】上記の露出制御動作において、AV値及び
TV値が連動範囲外になった場合、その状態を撮影者に
示す為の表示11の表示状態を図15に示す。
【0181】図15(a):通常時の表示例で、図12
のAポイントの場合の表示例である。ここでバー表示は
露出補正の設定量を表示し、点灯表示である。また、マ
イナス1段の露出補正がかけられていることを示す。
【0182】図15(b):適正領域を外れたプログラ
ムシフトの例で、図12のBポイントの状態を示す表示
例である。ここでは、上記のマイナス1段をかけられた
状態を適正とし、プラス2段適正から離れたことをバー
グラフとドットの点滅表示で示す。ここで点滅表示を用
いることにより、露出補正の設定量表示の区別がつく。
【0183】図15(c):適正領域を外れたプログラ
ムシフトの例で、図12のCポイントの状態を示す表示
例である。ここでは、上記のマイナス1段をかけられた
状態を適正とし、プラス1段適正から離れたことをバー
グラフとドットの点滅表示で示す。
【0184】本実施例のカメラによれば、適正露出より
もAV値やTV値の効果を優先的に考えた撮影がプログ
ラムシフトで可能となり、撮影者の意図にあった撮影が
可能である。また、図15で示した表示器を用いること
により撮影者は現在の状態が瞬時に判断ができ、プログ
ラムシフトをこれ以上かけるか、またはレリーズするか
しないかの判断に役立つ。
【0185】〈発明と実施例との対応〉請求項に記載の
「制御手段」は実施例の「マイクロコンピュータ1」に
該当する。
【0186】請求項に記載の「撮影モード設定手段」は
実施例の「モード変更スイッチSW3」及び「電子ダイ
アル10」に該当する。
【0187】請求項に記載の「測光手段」は実施例の
「測光回路7」に該当する。
【0188】請求項に記載の「表示手段」は実施例の
「液晶表示器11及び12」と「液晶表示回路3」に該
当する。
【0189】以上が実施例の各構成と本発明の各構成と
の対応関係であるが、本発明はこれらの実施例の構成に
限られるものではなく、請求項で示した機能又は実施例
の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのような
ものであってもよいことは言うまでもない。
【0190】また、各実施例を必要に応じて組み合わせ
たり、各実施例の構成要素を必要に応じて組み合わせる
ようにしてもよい。
【0191】本発明は請求項または実施例の構成の全体
もしくは一部が一つの装置を形成するようなものであっ
ても、他の装置と結合するようなものであっても、装置
を構成する要素のようなものであってもよい。
【0192】本発明は、一眼レフカメラ、レンズシャッ
ターカメラ、ビデオカメラ等の種々の形態のカメラ、更
にはカメラ以外に光学機器やその他の装置、更にはそれ
らカメラや光学機器やその他の装置に適用される装置、
または、これらを構成する要素に対しても適用できるも
のである。
【0193】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、AV優先モー
ドの撮影において設定絞り値に対してシャッター速度が
連動しない場合であっても設定絞り値において適正な露
出補正が自動的に行われるのでカメラ使用者の意図に適
合した写真撮影を行うことができる。
【0194】請求項2の発明によれば、AV優先モード
の撮影において該限界値をカメラ使用者が自由に設定で
きるので設定絞り値に対してシャッター速度が連動しな
い場合であってもカメラ使用者の意図に適合した写真撮
影を行うことができる。
【0195】請求項3の発明によれば、該連動範囲超過
量を表示するための専用の表示手段を設ける必要がない
のでコスト増加やカメラの大型化を防止することができ
る。また、連動範囲超過量をカメラ使用者が知ることが
できる。
【0196】請求項4の発明によれば、AV優先モード
の撮影において設定絞り値に対してシャッター速度が連
動しない場合であっても該設定絞り値に対して適切な露
出補正が自動的に行われるのでカメラ使用者の意図に適
合した写真撮影を行うことができる。
【0197】請求項5の発明によれば、AV優先モード
の撮影において該限界値をカメラ使用者が自由に設定で
きるので設定絞り値に対してシャッター速度が連動しな
い場合であってもカメラ使用者の意図に適合した写真撮
影を行うことができる。
【0198】請求項6の発明によれば、TV優先モード
の撮影において設定TV値に対して絞り値が連動しない
場合であってもカメラ使用者の意図に適合した写真撮影
を行うことができる。
【0199】請求項7の発明によれば、TV優先モード
の撮影において該限界値をカメラ使用者が自由に設定で
きるので設定TV値に対して絞りが連動しない場合であ
ってもカメラ使用者の意図に適合した写真撮影を行うこ
とができる。
【0200】請求項8の発明によれば、該連動範囲超過
量を表示するための専用の表示手段を設ける必要がない
のでコスト増加やカメラの大型化を防止することができ
る。また連動範囲超過量をカメラの使用者が知ることが
できる。
【0201】請求項9の発明によれば、TV優先モード
の撮影において設定TV値に対して絞り値が連動しない
場合であってもカメラ使用者の意図に適合した写真撮影
を行うことができる。
【0202】請求項10の発明によれば、TV優先モー
ドの撮影において該限界値をカメラ使用者が自由に設定
できるので設定TV値に対して絞りが連動しない場合で
あってもカメラ使用者の意図に適合した写真撮影を行う
ことができる。
【0203】請求項11の発明によれば、プログラム自
動露出モードで撮影を行う時に従来のカメラよりも広い
プログラムシフトが可能なため、従来のカメラよりも広
い露出条件の写真撮影が可能になる。
【0204】請求項12の発明によれば、プログラム自
動露出モードでの撮影においてどのようなプログラムシ
フトが行われたかをカメラ使用者が認識できるので、ど
のような写真が撮影されるのかについての認識を持つこ
とができ、且つ撮影に際して露出条件の選択を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例のカメラにおける絞り優先
モードの露出制御方式を示した線図。
【図2】本発明のカメラの制御動作の全体を示すフロー
チャート。
【図3】本発明の第一実施例のカメラにおける絞り優先
モードの露出制御動作を示すフローチャート。
【図4】本発明のカメラの電子制御系の概略図。
【図5】本発明の第一実施例のカメラにおける表示器の
表示を示した図であり、(a)は絞り値及びシャッター
速度値並びに露出補正量などの通常表示がなされている
状態を示した図、(b)はAV=F8.0のAV優先モ
ードにおいて最低シャッター速度1/2秒では0.5段
だけ連動範囲外であり、絞り自動シフトは2段の連動範
囲外から開始されることを表示した図、(c)はAV=
F8.0のAV優先モードにおいて最低シャッター速度
1/2秒では2段だけ連動範囲外となり、絞り自動シフ
トは2段の連動範囲外から開始されることを示した図、
(d)はAV=F8.0のAV優先モードにおいて最低
シャッター速度1/2秒では3段だけ連動範囲外となる
ため2段の絞り自動シフトが開始された状態を示した
図。
【図6】本発明の第二実施例のカメラの絞り優先モード
の露出制御方式を示した線図。
【図7】本発明の第二実施例のカメラにおける絞り優先
モードの露出制御動作を示すフローチャート。
【図8】本発明の第三実施例のカメラにおけるシャッタ
ー速度優先モードの露出制御方式を示した線図。
【図9】本発明の第三実施例のカメラにおけるシャッタ
ー速度優先モードの露出制御動作を示すフローチャー
ト。
【図10】本発明の第四実施例のカメラにおけるシャッ
ター速度優先モードの露出制御方式を示した線図。
【図11】本発明の第四実施例のカメラにおけるシャッ
ター速度優先モードの露出制御動作を示すフローチャー
ト。
【図12】本発明の第五実施例のカメラにおけるプログ
ラム自動露出モードの露出制御方式を示した線図。
【図13】本発明の第五実施例のカメラにおけるプログ
ラム自動露出モードの露出制御方式を示した線図。
【図14】本発明の第五実施例のカメラにおけるプログ
ラム自動露出モードの露出制御動作のフローチャート。
【図15】本発明の第五実施例のカメラにおける表示器
の表示を示した図であり、(a)は絞り値及びシャッタ
ー速度値並びに露出補正量などの通常表示がなされてい
る状態であって図12のA点の状態の表示、(b)は絞
り値及びシャッター速度などが適正領域を外れた時の状
態であって図12のB点の状態の表示、(c)は絞り値
及びシャッター速度などが適正領域を外れた時の状態で
あって図12のC点の状態の表示。
【図16】従来のカメラの絞り優先モードの制御方式を
示した線図。
【図17】従来のカメラの絞り優先モードの制御方式を
示した線図。
【図18】従来のカメラのシャッター速度優先モードの
制御方式を示した線図。
【図19】従来のカメラのシャッター速度優先モードの
制御方式を示した線図。
【図20】従来のカメラのプログラム自動露出モードの
制御方式を示した線図。
【図21】従来のカメラのプログラム自動露出モードの
制御方式を示した線図。
【符号の説明】
1…マイクロコンピューター 2…レンズ制御
回路 3…液晶表示回路 4…スイッチセ
ンス回路 5…ストロボ発光調光制御回路 6…焦点検出回
路 7…測光回路 8…シャッター
制御回路 9…給送モータ及びチャージモータ制御回路 10…電子ダイアル 11…外部表示
装置 12…ファインダー内液晶表示装置 13…レンズ鏡
筒 14…外付けストロボ装置 SW1…カメラ
動作開始スイッチ SW2…レリーズスイッチ SW3…モード
変更スイッチ SW4…マニュアル時絞り値セットスイッチ SW5…露出補正設定スイッチ SW6…シフト
開始値設定スイッチ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測光手段と、該測光手段による検出結果
    等に基づいて露出演算を行うとともに絞り優先モードに
    対応して絞り値及びシャッター速度などの露出値を決定
    する機能を有した制御手段と、該絞り優先モードを設定
    するための撮影モード設定手段と、を有しているカメラ
    において、 該制御手段は、該絞り優先モードが設定されている時に
    設定絞り値に対するシャッター速度の連動範囲超過量が
    ある限界値以上になる場合は絞り優先モードにおいても
    絞り値をシフトする機能を有していることを特徴とする
    カメラ。
  2. 【請求項2】 該限界値をカメラ使用者が自由に設定す
    ることができる限界値設定手段を有していることを特徴
    とする請求項1のカメラ。
  3. 【請求項3】 該連動範囲超過量を露出補正量表示手段
    と兼用して表示する表示手段を有していることを特徴と
    する請求項1のカメラ。
  4. 【請求項4】 測光手段と、該測光手段による検出結果
    等に基づいて露出演算を行うとともに絞り優先モードに
    対応して絞り値及びシャッター速度などの露出値を決定
    する機能を有した制御手段と、該絞り優先モードを設定
    するための撮影モード設定手段と、を有しているカメラ
    において、 該制御手段は、該絞り優先モードが設定されている時に
    設定絞り値に対して連動範囲外になるシャッター速度に
    おいて適正露出にならない特定絞り値だけ絞り値をシフ
    トし、該設定絞り値に対するシャッター速度の連動範囲
    超過量がある限界値以上になった場合には該連動範囲超
    過量を保持するように絞り値をシフトする機能を有して
    いることを特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 該限界値をカメラ使用者が自由に設定す
    ることができる限界値設定手段を有していることを特徴
    とする請求項4のカメラ。
  6. 【請求項6】 測光手段と、該測光手段による検出結果
    等に基づいて露出演算を行うとともにシャッター速度優
    先モードに対応して絞り値及びシャッター速度などの露
    出値を決定する機能を有した制御手段と、該シャッター
    速度優先モードを設定するための撮影モード設定手段
    と、を有しているカメラにおいて、 該制御手段は、該シャッター速度優先モードが設定され
    ている時に設定シャッター速度に対する絞り値の連動範
    囲超過量がある限界値以上になる場合はシャッター速度
    優先モードにおいてもシャッター速度をシフトする機能
    を有していることを特徴とするカメラ。
  7. 【請求項7】 該限界値をカメラ使用者が自由に設定す
    ることができる限界値設定手段を有していることを特徴
    とする請求項6のカメラ。
  8. 【請求項8】 該連動範囲超過量を露出補正量表示手段
    と兼用して表示する表示手段を有していることを特徴と
    する請求項6のカメラ。
  9. 【請求項9】 測光手段と、該測光手段による検出結果
    等に基づいて露出演算を行うとともにシャッター速度優
    先モードに対応して絞り値及びシャッター速度などの露
    出値を決定する機能を有した制御手段と、該シャッター
    速度優先モードを設定するための撮影モード設定手段
    と、を有しているカメラにおいて、 該制御手段は、該シャッター速度優先モードが設定され
    ている時に設定シャッター速度値に対して連動範囲外に
    なる絞り値において適正露出にならない特定シャッター
    速度値だけシャッター速度値をシフトし、該設定シャッ
    ター速度値に対する絞り値の連動範囲超過量がある限界
    値以上になった場合には該連動範囲超過量を保持するよ
    うにシャッター速度値をシフトする機能を有しているこ
    とを特徴とするカメラ。
  10. 【請求項10】 該限界値をカメラ使用者が自由に設定
    することができる限界値設定手段を有していることを特
    徴とする請求項9のカメラ。
  11. 【請求項11】 測光手段と、該測光手段による検出結
    果等に基づいて露出演算を行うとともにプログラム自動
    露出モードに対応して絞り値及びシャッター速度などの
    露出値を決定する機能とプログラムシフトを行う機能と
    を有した制御手段と、該プログラム自動露出モードを設
    定するための撮影モード設定手段と、を有しているカメ
    ラにおいて、 該制御手段は、該プログラム自動露出モードが設定され
    ていて且つプログラムシフトが行われる時に絞り値及び
    シャッター速度値が限界値に達した場合にはまだ限界値
    に達していない側に絞り値及びシャッター速度値をシフ
    トしていくことを特徴とするカメラ。
  12. 【請求項12】 該プログラム自動露出モードにおいて
    決定された絞り値及びシャッター速度値の適正露出量と
    のずれを露出補正量表示手段と兼用して表示する表示手
    段を有していることを特徴とする請求項11のカメラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015215553A (ja) * 2014-05-13 2015-12-03 オリンパス株式会社 撮像装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015215553A (ja) * 2014-05-13 2015-12-03 オリンパス株式会社 撮像装置

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