JPH0830475A - 暴走検出回路,システム処理方法及び情報処理装置 - Google Patents

暴走検出回路,システム処理方法及び情報処理装置

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JPH0830475A
JPH0830475A JP6168271A JP16827194A JPH0830475A JP H0830475 A JPH0830475 A JP H0830475A JP 6168271 A JP6168271 A JP 6168271A JP 16827194 A JP16827194 A JP 16827194A JP H0830475 A JPH0830475 A JP H0830475A
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JP
Japan
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signal
clock signal
runaway
monitoring
clock
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JP6168271A
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Hitoshi Takahashi
均 高橋
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 暴走検出回路及び情報処理装置に関し、被監
視対象がどのような状態になっても、その暴走を早めに
認知し、特に、それが特定状態に陥った場合に、内部ク
ロック信号に依存しないクロック信号に切り換えて暴走
監視を継続し、システムの不正動作を抑える。 【構成】 暴走検出回路は、被監視対象14の動作状態
を識別してクロック切り換え信号S1及びシステム制御
信号STP,SLE,RUNを発生する状態識別手段1
1と、クロック切り換え信号S1に基づいてシステムク
ロック信号φ1又は監視継続用クロック信号φ2のいず
れかを選択する選択手段12と、システムクロック信号
φ1又は監視継続用クロック信号φ2を計数して被監視
対象14を初期化する信号出力手段13とを備える。情
報処理装置は、システムクロック信号φ1を発生する信
号発生手段15と、システムクロック信号φ1に基づい
て命令を実行する中央処理装置24と、本発明の暴走検
出回路から成る暴走監視手段16とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、暴走検出回路,システ
ム処理方法及び情報処理装置に関するものであり、更に
詳しく言えば、シングルチップマイクロコンピュータの
暴走を検出する機能及び暴走に陥った場合の対処機能に
関するものである。近年、情報処理装置の高機能及び携
帯利便性の要求から、1つの半導体チップに中央処理装
置(CPU)及びメモリ等を組み込んだシングルチップ
マイクロコンピュータが製造され、それらが低電圧駆動
される。また、情報量の増加に伴い中央処理装置の制御
機能が複雑になり、例えば、電源電圧変動や外来ノイズ
等により暴走することがある。これに対処すべく中央処
理装置の暴走を検出する回路が内蔵される。
【0002】これによれば、CPUからの切り換え信号
に基づいて、内部クロック信号又は外部クロック信号の
いずれかを選択してCPUの暴走検出する方法が採用さ
れる。しかし、実際に「CPUが暴走している」と認識
することができるのは、カウンタからのオーバーフロー
信号がアサートされた時からである。このため、CPU
がどのような状態になっていても、この信号がアサート
されないと、それ以後のシステム処理に着手することが
できず、システムが不正動作を行う可能性が残されてい
る。
【0003】そこで、CPUがどのような状態になって
も、その暴走を早めに認知し、特に、それが特定状態に
陥った場合に、内部クロック信号に依存しないクロック
信号に切り換えて暴走監視を継続し、システムの不正動
作を抑えることができる回路,方法及び装置が望まれて
いる。
【0004】
【従来の技術】図6は、従来例に係る情報処理装置の暴
走検出回路の構成図を示している。例えば、特開平5−
73360号に見られるようなウオッチドッグ・タイマ
を応用したCPU(中央処理装置)3の暴走検出回路2
は、図6に示すように、切り換え回路2A,カウンタ2
B,出力回路2C及びタイミング発生回路2Dを備え
る。CPU3は発振器2から供給される内部クロック信
号φ1に基づいて動作する。切り換え回路2Aは暴走検
出に要する内部クロック信号φ1又は外部クロック信号
φ0のいずれか一方を選択する。
【0005】例えば、内部クロック信号φ1に基づいて
CPU3の暴走検出する暴走検出回路2の機能は、CP
U3からタイミング発生回路2Dに動作セット信号RU
Nが出力されると、カウンタ2Bは回路2Dからの動作
セット信号RUNに基づいて内部クロック信号φ1をカ
ウントする。また、カウンタ2Bがオーバーフローする
前に、CPU3からタイミング発生回路2Dを介してカ
ウンタ2Bにクリア信号CLRが供給されると、該カウ
ンタ2Bが初期化される。しかし、CPU3が暴走して
クリア信号CLRが供給されなくなると、カウンタ2B
から出力回路2Cにオーバーフロー信号OVFが出力さ
れ、それが出力回路2Cを介して外部に出力され、「C
PU3が暴走している」ことが検出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例の暴
走検出方式によれば、内部クロック信号φ1を選択して
CPU3の暴走検出している場合、当該クロック信号φ
1を供給する発振器1に異常を生じた場合に、それ以後
の暴走検出を継続することができなくなる。このため、
従来例では、CPU3から切り換え回路2Aに切り換え
信号Saを出力し、これに基づいて、内部クロック信号
φ1から外部クロック信号φ0に切り換え、外部クロッ
ク信号φ0に基づいてCPU3の暴走検出する機能を付
加している。
【0007】しかし、内部クロック信号φ1又は外部ク
ロック信号φ0に基づいて暴走検出するいずれの方法で
も、実際に「CPU3が暴走している」と認識すること
ができるのは、出力回路2Cからオーバーフロー信号O
VFがアサートされた時からである。このため、オーバ
ーフロー信号OVFがアサートされないと、それ以後の
システム処理に着手することができない。また、実際に
CPU3が暴走を開始した時点からそれが識別されるま
でに、当該CPU3を中心として内部クロック信号φ1
により動作するシステムで、無駄な電力を消費する恐れ
がある。
【0008】なお、従来例の他の暴走検出方式によれ
ば、プログラムで定期にスタックの内容を調べて期待値
通りでなければ、「CPUの暴走状態」であると判断す
る方法があるが、プログラムが正常に動作する範囲内で
は、それで十分であるが、異常状態が複雑な場合には、
必ずCPUの暴走が検出できるとは限らない。また、従
来例によれば、データ処理システムの外部に別の時間監
視システムを設け、当該処理システムが、定期的に、時
間監視システムにアテンションを送らない場合には、
「CPUが暴走状態である」という信号をアサートする
方法がある。
【0009】この方法では、時間監視システム用の専用
ハードウエアや、処理システム内に専用の外部通知回路
を設ける必要があり、コスト高につながるという問題が
ある。本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創作され
たものであり、被監視対象がどのような状態になって
も、その暴走を早めに認知し、特に、それが特定状態に
陥った場合に、内部クロック信号に依存しないクロック
信号に切り換えて暴走監視を継続し、システムの不正動
作を抑えることが可能となる暴走検出回路,システム処
理方法及び情報処理装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1(A)は、本発明に
係る暴走検出回路の原理図であり、図1(B)は、本発
明に係る情報処理装置の原理図をそれぞれ示している。
本発明の暴走検出回路は、図1(A)に示すように、被
監視対象14の動作状態を識別してクロック切り換え信
号S1及びシステム制御信号STP,SLE,RUNを
発生する状態識別手段11と、前記クロック切り換え信
号S1に基づいてシステムクロック信号φ1又は監視継
続用クロック信号φ2のいずれかを選択する選択手段1
2と、前記システムクロック信号φ1又は監視継続用ク
ロック信号φ2を計数して被監視対象14を初期化する
信号出力手段13とを備えることを特徴とする。
【0011】本発明の暴走検出回路において、前記状態
識別手段11は、被監視対象14からのクロック停止要
求信号S0を検出して動作状態を識別することを特徴と
する。本発明の暴走検出回路において、前記信号出力手
段13は、前記システムクロック信号φ1又は監視継続
用クロック信号φ2を計数してタイムアウト信号S2を
出力するカウンタ23Aと、前記タイムアウト信号S2を
検出して初期化要求信号S3を出力するカウントアップ
検出部23Bとを有することを特徴とする。
【0012】本発明のシステム処理方法は、被監視対象
14の動作状態を識別してクロック切り換え信号S1及
びシステム制御信号STP,SLE,RUNを発生し、
前記クロック切り換え信号S1に基づいてシステムクロ
ック信号φ1又は監視継続用クロック信号φ2のいずれ
かを選択し、前記システムクロック信号φ1又は監視継
続用クロック信号φ2のいずれかを計数して被監視対象
14を初期化し、前記システム制御信号STP,SL
E,RUNに基づいて被監視対象14の電力制御をする
ことを特徴とする。
【0013】本発明のシステム処理方法において、前記
監視継続用クロック信号φ2は、被監視対象14を中心
とするシステムの動作に依存しない信号であることを特
徴とする。本発明のシステム処理方法において、前記監
視継続用クロック信号φ2は、システム外部から供給さ
れることを特徴とする。
【0014】本発明の情報処理装置は、図1(B)に示
すようにシステムクロック信号φ1に基づいて命令を実
行し、定期的にクリア信号CLRを出力する中央処理装
置24と、前記システムクロック信号φ1を発生する信
号発生手段15と、前記中央処理装置24の動作状態を
識別し監視継続用クロック信号φ2又は前記システムク
ロック信号φ1及びクリア信号CLRに基づいて該中央
処理装置24を初期化し、及び、前記中央処理装置24
の動作状態によってシステム制御信号STP,SLE,
RUNを発生する暴走監視手段16とを備え、前記暴走
監視手段16が本発明の暴走検出回路を有することを特
徴とする。
【0015】本発明の情報処理装置において、前記中央
処理装置24は、暴走状態に陥った際に、前記定期的に
出力していたクリア信号を停止し、前記システムクロッ
ク信号φ1の停止要求をするクロック停止要求信号S0
を出力することを特徴とする。本発明の情報処理装置に
おいて、前記監視継続用クロック信号φ2を発生する監
視信号発生手段17が設けられることを特徴とする。
【0016】本発明の情報処理装置において、前記初期
化要求信号S3に基づいて内部リセット信号S4を生成
するリセット発生回路28が設けられることを特徴とす
る。本発明の情報処理装置において、前記初期化要求信
号S3に基づいて中央処理装置24の初期化状態を外部
出力する外部通知回路29が設けられることを特徴と
し、上記目的を達成する。
【0017】
【作 用】本発明の暴走検出回路の動作を説明する。例
えば、図1(A)において、電源電圧変動や外来ノイズ
等により、システムクロック信号φ1を停止せざるを得
ない状態が発生した場合、被監視対象14から状態識別
手段11にクロック停止要求信号S0が出力され、これ
が検出されて被監視対象14の動作状態,例えば、「被
監視対象14の暴走」が識別されると、クロック切り換
え信号S1及びシステム制御信号STP,SLE,RU
Nが発生される。信号S1は選択手段12に出力され、
制御信号STP,SLE,RUNは、他のシステムに出
力される。
【0018】選択手段12では、クロック切り換え信号
S1に基づいてシステムクロック信号φ1から監視継続
用クロック信号φ2に切り換えられ、監視継続用クロッ
ク信号φ2が信号出力手段13に供給される。これによ
り、信号出力手段13のカウンタ23Aでは、監視継続用
クロック信号φ2がカウントされ暴走監視が継続され
る。この結果、タイムアウト信号S2がカウントアップ
検出部23Bに出力されると、カウントアップ検出部23B
では、タイムアウト信号S2が検出されて初期化要求信
号S3が被監視対象14に出力される。これにより、被
監視対象14が初期化される。
【0019】このため、被監視対象14からのクロック
停止要求信号S0のアサートによって、従来例に比べ状
態識別手段11により、早期に「被監視対象14の暴
走」を識別することができる。また、被監視対象14が
暴走状態に陥ってから初期化されるまでの暴走監視期間
中に、システムクロック信号φ1によって動作していた
被監視対象14や他のシステムの消費電力を制御信号S
TP,SLE,RUNに基づいて低減することが可能と
なる。
【0020】本発明のシステム処理方法によれば、被監
視対象14の動作状態を識別してクロック切り換え信号
S1及びシステム制御信号STP,SLE,RUNを発
生する。このため、従来例に比べ早期に識別された「被
監視対象14の暴走状態」に対して、信号S1によって
切り換えられた監視継続用クロック信号φ2に基づいて
被監視対象14の暴走監視を継続すること、及び、暴走
監視期間中に制御信号STP,SLE,RUNに基づい
て低い電圧又はデューティ比の異なるクロック信号で被
監視対象14を駆動する電力制御(低消費モード制御)
を実行することが可能となる。
【0021】これにより、従来例のような中央処理装置
の暴走状態をプログラムで判断する方法に依存せず、高
い信頼性が得られる。また、従来例のような時間監視シ
ステムをシステム外部に設けなくても済み、コスト低減
に寄与する。本発明の情報処理装置の動作を説明する。
例えば、信号発生手段15から発生されたシステムクロ
ック信号φ1に基づいて命令が中央処理装置24により
実行される。ここで、中央処理装置24から暴走監視手
段16に定期的にクリア信号CLRが出力されている場
合,すなわち、クロック停止要求信号S0が出力されな
い場合には、中央処理装置24の動作状態が「正常」で
ある旨が暴走監視手段16により識別され、システムク
ロック信号φ1及びクリア信号CLRに基づいて該監視
手段16が初期化される。なお、システム制御信号ST
P,SLE,RUNはネゲートされる。
【0022】また、中央処理装置24から暴走監視手段
16に出力されるべき、クリア信号CLRが停止された
場合,すなわち、クロック停止要求信号S0が出力さ
れ、中央処理装置24の動作状態が「暴走状態」に陥っ
た場合には、その旨が暴走監視手段16により識別さ
れ、システムクロック信号φ1から監視継続用クロック
信号φ2に切り換わり、監視継続用クロック信号φ2に
基づいて中央処理装置の暴走監視が継続される。監視継
続用クロック信号φ2は例えば、監視信号発生手段17
から供給される。
【0023】この暴走監視期間中には制御信号STP,
SLE,RUNに基づいて中央処理装置24及び信号発
生手段15等の低消費モード制御が実行される。なお、
暴走監視手段16から中央処理装置24に初期化要求信
号S3が出力されると、該中央処理装置24は初期化さ
れる。また、初期化要求信号S3に基づいてリセット発
生回路28から内部リセット信号S4が出力され、さら
に、中央処理装置24の初期化状態が外部通知回路29
から外部出力される。
【0024】このため、中央処理装置24からのクロッ
ク停止要求信号S0のアサートによって、従来例のウォ
ッチドック・タイマに比べ本発明の暴走監視手段16に
より、早期に「中央処理装置の暴走」を識別することが
できる。また、中央処理装置24が暴走状態に陥ってか
ら初期化されるまでの暴走監視期間中に、システムクロ
ック信号φ1によって動作していた他のシステムを停止
し、その消費電力を低減すること、及び、暴走監視期間
中に、必要最低限動作させる中央処理装置24や回路を
制御信号STP,SLE,RUNに基づいて低電力駆動
を行うことが可能となる。
【0025】これにより、従来例のウォッチドック・タ
イマ内蔵の情報処理装置に比べて中央処理装置24の低
消費駆動をも考慮した暴走監視機能付き情報処理装置を
提供することができる。また、中央処理装置24がどの
ような状態になっても、その暴走を早めに認知すること
で、特に、それが特定状態に陥った場合に、内部クロッ
ク信号に依存しないクロック信号に切り換えて暴走監視
を継続することにより、システムの不正動作を抑えるこ
とが可能となる。
【0026】
【実施例】次に、図を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明をする。図2〜5は、本発明の実施例に係る暴
走検出回路,システム処理方法及び情報処理装置の説明
図である。図2は、本発明の実施例に係る暴走監視機能
付き情報処理装置の構成図であり、図3は、そのCPU
状態認識回路の内部構成図である。図4(A)は、暴走
検出回路のセレクタの構成図であり、図4(B)は、そ
のカウンタの構成図であり、図4(C)は、そのカウン
トアップ検出回路の構成図をそれぞれ示している。
【0027】例えば、図1(A)に示した暴走検出回路
を内蔵した情報処理装置は、図2に示すように、中央処
理装置(以下単にCPUという)24,主発振器25,
暴走監視回路26,補助発振器27,リセット発生回路
28及び外部通知回路29を備える。CPU24は被監
視対象14の一例であり、システムクロック信号φ1に
基づいて命令を実行し、定期的にクリア信号CLRを暴
走監視回路26に出力するものである。なお、CPU2
4は、電源電圧変動や外来ノイズ等により、システムク
ロック信号φ1を停止せざるを得ない状態が発生した場
合(暴走状態に陥った際)に、定期的に出力していたク
リア信号を停止し、クロック停止要求信号S0を暴走監
視回路26に出力する。当該信号S0はシステムクロッ
ク信号φ1の停止要求をする信号であり,例えば、CP
U24内のレジスタに書き込む方法を採用する。
【0028】主発振器25は信号発生手段15の一例で
あり、例えば、周波数fで、デューティ比が50%のシ
ステムクロック信号φ1をシステム制御信号STPに基
づいて発生するものである。なお、主発振器25は自励
発振機能及びクロック停止制御機能を有する。発振器2
5を外部に設ける場合には、この位置にクロック入力バ
ッファを置く。
【0029】暴走監視回路26は図1(B)の暴走監視
手段16の一例であり、本発明の暴走検出回路を有する
ことを特徴とする。すなわち、暴走監視回路26は図2
の破線内に示すように、CPU状態識別回路21,セレ
クタ22,カウンタ23A及びカウントアップ検出回路23
Bを有する。CPU状態識別回路21は図1(A)の状
態識別手段11の一例であり、CPU24の動作状態を
識別してクロック切り換え信号S1及びシステム制御信
号STP,SLE,RUNを発生するものである。例え
ば、CPU状態識別回路21は、図3に示すように2個
のラッチ回路201 ,202 と3個の二入力NAND回路20
3 〜205 と6個のインバータ INV1〜 INV6から成る。
【0030】ラッチ回路201 ,202 はバスからのデータ
をラッチし、CPU24からのクロック停止要求信号S
0をラッチ制御信号としてシステム制御信号STP,S
LE,RUNを発生する。信号STPは,例えば、主発
振器25を停止するストップ信号であり、信号SLEは
システムを例えば、間欠動作させるスリープ信号であ
り、信号RUNは例えば、補助発振器27や暴走監視に
必要なをシステムの動作を継続する動作許可信号であ
る。
【0031】セレクタ22は選択手段12の一例であ
り、クロック切り換え信号S1に基づいてシステムクロ
ック信号φ1又は監視継続用クロック信号φ2のいずれ
かを選択し、信号φ1又はφ2をカウンタ23Aに出力す
るものである。例えば、セレクタ22は図4(A)に示
すように、2つのスイッチ素子SW1,SW2及びイン
バータ INVを有する。SW1,SW2が信号S1により
ON/OFF制御される。なお、外部クロック信号φXを
入力制御するスイッチ素子SWxを付加してもよい。
【0032】カウンタ23A及びカウントアップ検出回路
23Bは信号出力手段13を構成するものである。例え
ば、カウンタ23Aは図4(B)に示すように必要な段数
だけ1/2分周回路31を接続したものであり、システ
ムクロック信号φ1又は監視継続用クロック信号φ2を
計数してタイムアウト信号S2を出力する。分周回路3
1はフリップ・フロップ回路から成り、その接続段数
は、図5に示すような暴走監視期間Tの長短により決め
る。なお、カウンタ23Aがオーバーフローする前に、C
PU24からクリア信号CLRが供給されると、タイム
アウト信号S2は出力されない。
【0033】カウントアップ検出部23Bは、タイムアウ
ト信号S2を検出して初期化要求信号S3をCPU24
に出力する。例えば、当該検出部23Bは、図4(C)に
示すようなエッジ検出回路を応用する。図4(C)にお
いてエッジ検出回路は積分回路を構成する抵抗R及び容
量Cと、積分信号を遅延するインバータ32と、遅延さ
れた積分信号とタイムアウト信号S2との論理出力をす
る二入力AND回路33等から成る。これにより、シス
テムクロック信号φ1又は監視継続用クロック信号φ2
のカウントアップによって、CPU24を初期化するこ
とができる。
【0034】CPU24の動作状態を識別し監視継続用
クロック信号φ2又はシステムクロック信号φ1及びク
リア信号CLRに基づいて該CPU24を初期化し、及
び、CPU24の動作状態によってシステム制御信号S
TP,SLE,RUNを発生する補助発振器27は監視
信号発生手段17の一例であり、例えば、周波数fで、
デューティ比が25%の監視継続用クロック信号φ2を
システム制御信号RUNに基づいて発生するものであ
る。なお、補助発振器27は自励発振機能及びクロック
停止制御機能を有し、主発振器25と同じものを用意
し、それを使用して良い。
【0035】監視継続用クロック信号φ2は、CPU2
4を中心とするシステムの動作に依存しない信号であ
る。なお、本発明の実施例のような補助発振器27を設
けずに、監視継続用クロック信号φ2として外部クロッ
ク信号φXをシステム外部から供給しても良い。リセッ
ト発生回路28は初期化要求信号S3に基づいて内部リ
セット信号S4を生成し、それを内部システムに出力す
る。外部通知回路29は、初期化要求信号S3に基づい
てCPU24の初期化状態を外部出力する。
【0036】次に、本発明の実施例に係る暴走監視時の
システム処理方法について、当該情報処理装置の動作を
説明する。図5は本発明の実施例に係る情報処理装置の
暴走時の動作波形図を示している。例えば、主発振器2
5からのシステムクロック信号φ1に基づいて命令がC
PU24により実行されている場合であって、CPU2
4から暴走監視回路26に定期的にクリア信号CLRが
出力されている場合,すなわち、クロック停止要求信号
S0が出力されない場合には、「CPU24は正常状態
である」旨が暴走監視回路26により識別され、システ
ムクロック信号φ1及びクリア信号CLRに基づいて該
カウンタ23Aが初期化される。なお、システム制御信号
STP,SLE,RUNはネゲートされる。
【0037】また、電源電圧変動や外来ノイズ等によ
り、システムクロック信号φ1を停止せざるを得ない状
態が発生した場合には、CPU24からCPU状態識別
回路21に図5に示すようなクロック停止要求信号S0
が出力される。これが回路21で検出され、「CPU2
4が暴走状態である」旨が識別される。この結果、回路
21ではクロック切り換え信号S1及びシステム制御信
号STP,SLE,RUNが発生される。信号S1はセ
レクタ22に出力され、制御信号STPは例えば、主発
振器25に出力され、信号RUNが補助発振器27にそ
れぞれ出力される。これにより、信号STPによって主
発振器25からのシステムクロック信号φ1が停止さ
れ、信号RUNによって補助発振器27からの監視継続
用クロック信号φ2が出力許可される。
【0038】セレクタ22では、クロック切り換え信号
S1に基づいてシステムクロック信号φ1から監視継続
用クロック信号φ2に切り換えられ、監視継続用クロッ
ク信号φ2がカウンタ23Aに供給される。これにより、
カウンタ23Aでは、CPU24からのクリア信号CLR
が停止されることから、監視継続用クロック信号φ2が
カウントされ暴走監視が継続される。この結果、タイム
アウト信号S2がカウントアップ検出部23Bに出力され
ると、カウントアップ検出部23Bでは、タイムアウト信
号S2が検出されて初期化要求信号S3がCPU24に
出力される。これにより、CPU24が初期化される。
【0039】この暴走監視期間中には制御信号STP,
SLE,RUNに基づいてCPU24及び主発振器25
等の低消費モード制御が実行される。なお、初期化要求
信号S3に基づいてリセット発生回路28から図5に示
すような内部リセット信号S4が出力され、当該CPU
24の初期化状態が外部通知回路29から外部出力され
る。
【0040】このようにして、本発明の実施例に係る暴
走監視機能付き情報処理装置によれば、図1に示すよう
に、CPU24,主発振器25及び暴走監視回路26を
備え、当該監視回路26がCPU状態識別回路21,セ
レクタ22,カウンタ23A及びカウントアップ検出回路
23Bを有し、CPU24からのクロック停止要求信号S
0がCPU状態識別回路21により検出され、その動作
状態が識別される。
【0041】このため、従来例に比べて早期に「CPU
の暴走状態」を識別することができる。すなわち、従来
例では、実際に「CPUが暴走している」と認識するこ
とができるのは、オーバーフロー信号OVFがアサート
された時からである。これに対して、本発明の実施例で
はCPU24からのクロック停止要求信号S0のアサー
トによって、CPU状態識別回路21により「CPUの
暴走状態」を識別することができる。
【0042】また、クロック停止要求信号S0のアサー
トによって、それ以後のシステム処理を早期に着手する
ことができる。すなわち、CPU24が暴走状態に陥っ
てから初期化されるまでの暴走監視期間中に、システム
クロック信号φ1によって動作していたCPU24や他
のシステムを停止し、その消費電力を低減すること、及
び、暴走監視期間中に、必要最低限動作させるシステム
や回路を制御信号STP,SLE,RUNに基づいて低
電力駆動を行うことが可能となる。
【0043】これにより、従来例のウォッチドック・タ
イマ内蔵の情報処理装置に比べてCPU24の低消費駆
動をも考慮した暴走監視機能付き情報処理装置が提供さ
れる。特に、暴走監視機能付きシングルチップマイクロ
コンピュータの低消費電力化に貢献する。本発明の実施
例に係る暴走監視時のシステム処理方法によれば、CP
U24の動作状態を識別してクロック切り換え信号S1
及びシステム制御信号STP,SLE,RUNを発生す
る。
【0044】このため、本発明の情報処理装置は、図5
に示した暴走監視期間T中に低消費電力モードになり、
システムクロック信号φ1を停止した状態でも、暴走監
視回路26を機能させることができ、低消費電力モード
の中で暴走検出を実行することが可能となる。すなわ
ち、従来例に比べ早期に識別された「CPUの暴走」に
対して、クロック切り換え信号S1によって切り換えら
れた監視継続用クロック信号φ2に基づいてCPUの暴
走監視を継続すること、及び、暴走監視期間中に制御信
号STP,SLE,RUNに基づいて低い電圧又はデュ
ーティ比の異なるクロック信号でCPU24を駆動する
電力制御(低消費モード制御)を実行することが可能と
なる。
【0045】これにより、従来例のようなCPUの暴走
状態をプログラムで判断する方法に依存せず、高い信頼
性が得られる。また、従来例のような時間監視システム
をシステム外部に設けなくても済み、コスト低減に寄与
する。また、CPU24がどのような状態になっても、
その暴走を早めに認知することで、特に、それが特定状
態に陥った場合に、システムクロック信号φ1に依存し
ないクロック信号φ2に切り換えて暴走監視を継続する
ことにより、システムの不正動作を抑えることができ
る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の暴走検出
回路によれば、状態識別手段,選択手段及び信号出力手
段を備え、被監視対象からのクロック停止要求信号が状
態識別手段により検出され、その動作状態が識別され
る。このため、従来例に比べ状態識別手段により、早期
に「被監視対象の暴走状態」を識別することができる。
また、被監視対象が暴走状態に陥ってから初期化される
までの暴走監視期間中に、システムクロック信号によっ
て動作していた被監視対象や他のシステム動作を停止
し、その消費電力を低減することが可能となる。
【0047】また、本発明のシステム処理方法によれ
ば、被監視対象の動作状態を識別してクロック切り換え
信号及びシステム制御信号を発生する。このため、クロ
ック切り換え信号によって選択された監視継続用クロッ
ク信号に基づいて被監視対象の暴走監視を継続するこ
と、及び、暴走監視期間中にシステム制御信号に基づい
て被監視対象の低消費モード制御を実行することが可能
となる。
【0048】本発明の情報処理装置によれば、中央処理
装置,信号発生手段及び暴走監視手段を備え、当該監視
手段が本発明の暴走検出回路を有する。このため、従来
例の情報処理装置に比べ早期に「中央処理装置の暴走状
態」を識別することができる。また、暴走監視期間中の
中央処理装置の消費電力を低減すること、及び、その期
間中に中央処理装置や他の回路をシステム制御信号に基
づいて低電力駆動を行うことが可能となる。
【0049】これにより、低消費駆動型の暴走監視機能
付き情報処理装置が提供され、シングルチップマイクロ
コンピュータ等の信頼性の向上及び低コスト化に寄与す
るところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る暴走検出回路及び情報処理装置の
原理図である。
【図2】本発明の実施例に係る暴走監視機能付き情報処
理装置の構成図である。
【図3】本発明の実施例に係るCPU状態識別回路の内
部構成図である。
【図4】本発明の実施例に係る暴走監視回路の補足説明
図である。
【図5】本発明の実施例に係る情報処理装置の暴走時の
動作波形図である。
【図6】従来例に係る情報処理装置の暴走検出回路の構
成図である。
【符号の説明】
11…状態識別手段、 12…選択手段、 13…信号出力手段、 15…信号発生手段、 16…暴走監視手段、 17…監視信号発生手段、 24…中央処理装置、 28…リセット発生回路、 29…外部通知回路、 φ1…システムクロック信号、 φ2…監視継続用クロック信号、 S0…クロック停止要求信号、 S1…クロック切り換え信号、 S2…カウントアップ信号、 S3…初期化要求信号、 S4…内部リセット信号、 S5…外部通知信号、 STP,SLE,RUN…システム制御信号。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被監視対象の動作状態を識別してクロッ
    ク切り換え信号及びシステム制御信号を発生する状態識
    別手段と、前記クロック切り換え信号に基づいてシステ
    ムクロック信号又は監視継続用クロック信号のいずれか
    を選択する選択手段と、前記システムクロック信号又は
    監視継続用クロック信号を計数して被監視対象を初期化
    する信号出力手段とを備えることを特徴とする暴走検出
    回路。
  2. 【請求項2】 前記状態識別手段は、被監視対象からの
    クロック停止要求信号を検出して動作状態を識別するこ
    とを特徴とする請求項1記載の暴走検出回路。
  3. 【請求項3】 前記信号出力手段は、前記システムクロ
    ック信号又は監視継続用クロック信号を計数してタイム
    アウト信号を出力するカウンタと、前記タイムアウト信
    号を検出して初期化要求信号を出力するカウントアップ
    検出部とを有することを特徴とする請求項1記載の暴走
    検出回路。
  4. 【請求項4】 被監視対象の動作状態を識別してクロッ
    ク切り換え信号及びシステム制御信号を発生し、前記ク
    ロック切り換え信号に基づいてシステムクロック信号又
    は監視継続用クロック信号のいずれかを選択し、前記シ
    ステムクロック信号又は監視継続用クロック信号のいず
    れかを計数して被監視対象を初期化し、前記システム制
    御信号に基づいて被監視対象の電力制御をすることを特
    徴とするシステム処理方法。
  5. 【請求項5】 前記監視継続用クロック信号は、被監視
    対象を中心とするシステムの動作に依存しない信号であ
    ることを特徴とする請求項4記載のシステム処理方法。
  6. 【請求項6】 前記監視継続用クロック信号は、システ
    ム外部から供給されることを特徴とする請求項4記載の
    システム処理方法。
  7. 【請求項7】 システムクロック信号に基づいて命令を
    実行し、定期的にクリア信号を出力する中央処理装置
    と、前記システムクロック信号を発生する信号発生手段
    と、前記中央処理装置の動作状態を識別し監視継続用ク
    ロック信号又は前記システムクロック信号及びクリア信
    号に基づいて該中央処理装置を初期化し、及び、前記中
    央処理装置の動作状態によってシステム制御信号を発生
    する暴走監視手段とを備え、前記暴走監視手段が請求項
    1記載の暴走検出回路を有することを特徴とする情報処
    理装置。
  8. 【請求項8】 前記中央処理装置は、暴走状態に陥った
    際に、前記定期的に出力していたクリア信号を停止し、
    システムクロック信号の停止要求をするクロック停止要
    求信号を出力することを特徴とする請求項7記載の情報
    処理装置。
  9. 【請求項9】 前記監視継続用クロック信号を発生する
    監視信号発生手段が設けられることを特徴とする請求項
    7記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 前記初期化要求信号に基づいて内部リセ
    ット信号を生成するリセット発生回路が設けられること
    を特徴とする請求項7記載の情報処理装置。
  11. 【請求項11】 前記初期化要求信号に基づいて中央処理
    装置の初期化状態を外部出力する外部通知回路が設けら
    れることを特徴とする請求項7記載の情報処理装置。
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