JPH08304306A - 容器ノズルの探傷試験方法およびその装置 - Google Patents
容器ノズルの探傷試験方法およびその装置Info
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- JPH08304306A JPH08304306A JP7109840A JP10984095A JPH08304306A JP H08304306 A JPH08304306 A JP H08304306A JP 7109840 A JP7109840 A JP 7109840A JP 10984095 A JP10984095 A JP 10984095A JP H08304306 A JPH08304306 A JP H08304306A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
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- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水張り状態の容器におけるノズルを内側から
遠隔操作によって探傷し、かつ、水漬されている箇所を
気中雰囲気にして探傷試験を高精度で行う。 【構成】 原子炉圧力容器のノズルの内面を内側から探
傷試験する方法であって、水密チャンバを容器の内部に
降ろしてノズルを内側から覆うように水密チャンバの開
口縁部を容器の円筒状内表面に対して取り付ける工程
と、水密チャンバの内部に介在する水抜きとパージ用ガ
スの送り込みとによりノズルの穴を気中雰囲気とする工
程と、ノズルの穴の内面に浸透液を塗布するとともに余
剰浸透液を除去する工程と、ノズルの穴への紫外線照射
による金属組織状況の画像化を行う工程とを有する。
遠隔操作によって探傷し、かつ、水漬されている箇所を
気中雰囲気にして探傷試験を高精度で行う。 【構成】 原子炉圧力容器のノズルの内面を内側から探
傷試験する方法であって、水密チャンバを容器の内部に
降ろしてノズルを内側から覆うように水密チャンバの開
口縁部を容器の円筒状内表面に対して取り付ける工程
と、水密チャンバの内部に介在する水抜きとパージ用ガ
スの送り込みとによりノズルの穴を気中雰囲気とする工
程と、ノズルの穴の内面に浸透液を塗布するとともに余
剰浸透液を除去する工程と、ノズルの穴への紫外線照射
による金属組織状況の画像化を行う工程とを有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器ノズルの探傷試験
方法およびその装置に係わり、特に、円筒状容器におけ
るノズルを内側から探傷試験する技術に関するものであ
る。
方法およびその装置に係わり、特に、円筒状容器におけ
るノズルを内側から探傷試験する技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】原子炉圧力容器等の円筒状をなす容器
に、種々の配管を接続する場合には、容器の外表面に半
径方向外向きに突出したノズルを設けておいて、このノ
ズルの先端に配管を溶接することによって行われる。こ
の場合にあって、ノズルの部分を別途に部品として作製
しておいて、容器に開けた孔にノズルの基部を溶接によ
り取り付ける技術が有力である。
に、種々の配管を接続する場合には、容器の外表面に半
径方向外向きに突出したノズルを設けておいて、このノ
ズルの先端に配管を溶接することによって行われる。こ
の場合にあって、ノズルの部分を別途に部品として作製
しておいて、容器に開けた孔にノズルの基部を溶接によ
り取り付ける技術が有力である。
【0003】一方、溶接部分には、溶接金属の収縮によ
る引張り応力が残留しやすくなる傾向があり、原子炉圧
力容器等にあっては、溶接部に対して、十分な熱処理を
施して残留応力を除去する等の対策が実施されている。
る引張り応力が残留しやすくなる傾向があり、原子炉圧
力容器等にあっては、溶接部に対して、十分な熱処理を
施して残留応力を除去する等の対策が実施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ノズル
や配管の直線部分については、熱処理による残留応力の
解消技術が提案されて効果をあげているものの、ノズル
の角部については、熱処理による残留応力の解消技術が
通用しにくいため、ノズルの角部を肉厚とすることによ
り機械的強度を向上させる手法が採用されている。ま
た、軽水炉における原子炉圧力容器の内部には、原子炉
冷却水が収納されており、原子炉運転開始後の定期検査
時等にあっては、ノズルを水没状態に保持したまま、そ
の健全性を確認する必要が生じる。
や配管の直線部分については、熱処理による残留応力の
解消技術が提案されて効果をあげているものの、ノズル
の角部については、熱処理による残留応力の解消技術が
通用しにくいため、ノズルの角部を肉厚とすることによ
り機械的強度を向上させる手法が採用されている。ま
た、軽水炉における原子炉圧力容器の内部には、原子炉
冷却水が収納されており、原子炉運転開始後の定期検査
時等にあっては、ノズルを水没状態に保持したまま、そ
の健全性を確認する必要が生じる。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、以下の目的を有するものである。 (A)水張り状態の容器におけるノズルを内側から遠隔
操作によって探傷すること。 (B)水漬されている箇所を気中雰囲気にして探傷試験
を高精度で行うこと。 (C)ノズルの口径の大小に左右されることが少なく、
適用性を拡大すること。 (D)探傷試験に関する一連の工程を効率よく行うこ
と。
であって、以下の目的を有するものである。 (A)水張り状態の容器におけるノズルを内側から遠隔
操作によって探傷すること。 (B)水漬されている箇所を気中雰囲気にして探傷試験
を高精度で行うこと。 (C)ノズルの口径の大小に左右されることが少なく、
適用性を拡大すること。 (D)探傷試験に関する一連の工程を効率よく行うこ
と。
【0006】
【課題を解決するための手段】容器におけるノズルの探
傷試験を行うにあたり、水密チャンバを容器の内部に降
ろして、ノズルを内側から覆うように水密チャンバの開
口縁部を容器の円筒状内表面に対して取り付け、水密チ
ャンバの内部に介在する水抜きと、パージ用ガスの送り
込みとにより、ノズルの穴を気中雰囲気とし、水密チャ
ンバの付設機器による浸透液の塗布と余剰浸透液の除去
とを行った後、ノズルの穴への紫外線照射による金属組
織状況の画像化を行う技術を採用する。その具体的装置
として、容器の上方外部に配され吊持手段によって容器
の内部に吊り降ろされる水密チャンバと、該水密チャン
バに配され容器の円筒状内表面に倣った形状に形成され
る開口縁部と、該開口縁部に配され円筒状内表面に密着
および磁着させるシール部材および電磁石とを具備し、
水密チャンバと容器の外部との間に、水密チャンバ内の
水を吸引除去する排水手段と、水密チャンバの内部にパ
ージ用ガスを送り込む加圧気体供給手段とを配設すると
ともに、水密チャンバの内部に、遠隔操作によって作動
させられる付設機器を配し、該付設機器として、浸透液
をノズルの内面に向けて噴出する浸透液塗布手段および
洗浄液を噴出する洗浄液噴出手段と、開口縁部から突出
しノズルの穴に挿入されてノズルの穴を閉塞する閉塞プ
ラグと、ノズルの穴の回りの状況を画像化する撮像手段
と、紫外線を照射する紫外線用光源とを有している。電
磁石および撮像手段と容器外部との間には、給電および
信号伝送を行うための電気ケーブルが配される。排水手
段として、容器の上方外部に配されるポンプと、該ポン
プと水密チャンバのドレン口とを接続する排水ホースと
を有するものが適用される。加圧気体供給手段として、
ガス導入口、加圧空気移送管、加圧空気供給源を有する
ものが適用される。浸透液塗布手段として、容器の上方
外部に配される浸透液供給手段と、該浸透液供給手段に
浸透液移送ホースを介在させて接続される浸透液噴出ヘ
ッダとを有するものが適用される。洗浄液塗布手段とし
て、容器の上方外部に配される洗浄液供給手段と、該洗
浄液供給手段に洗浄液移送ホースを介在させて接続され
る洗浄液噴出ヘッダとを有するものが適用される。撮像
手段として、CCDカメラ等のビデオカメラが適用され
る。
傷試験を行うにあたり、水密チャンバを容器の内部に降
ろして、ノズルを内側から覆うように水密チャンバの開
口縁部を容器の円筒状内表面に対して取り付け、水密チ
ャンバの内部に介在する水抜きと、パージ用ガスの送り
込みとにより、ノズルの穴を気中雰囲気とし、水密チャ
ンバの付設機器による浸透液の塗布と余剰浸透液の除去
とを行った後、ノズルの穴への紫外線照射による金属組
織状況の画像化を行う技術を採用する。その具体的装置
として、容器の上方外部に配され吊持手段によって容器
の内部に吊り降ろされる水密チャンバと、該水密チャン
バに配され容器の円筒状内表面に倣った形状に形成され
る開口縁部と、該開口縁部に配され円筒状内表面に密着
および磁着させるシール部材および電磁石とを具備し、
水密チャンバと容器の外部との間に、水密チャンバ内の
水を吸引除去する排水手段と、水密チャンバの内部にパ
ージ用ガスを送り込む加圧気体供給手段とを配設すると
ともに、水密チャンバの内部に、遠隔操作によって作動
させられる付設機器を配し、該付設機器として、浸透液
をノズルの内面に向けて噴出する浸透液塗布手段および
洗浄液を噴出する洗浄液噴出手段と、開口縁部から突出
しノズルの穴に挿入されてノズルの穴を閉塞する閉塞プ
ラグと、ノズルの穴の回りの状況を画像化する撮像手段
と、紫外線を照射する紫外線用光源とを有している。電
磁石および撮像手段と容器外部との間には、給電および
信号伝送を行うための電気ケーブルが配される。排水手
段として、容器の上方外部に配されるポンプと、該ポン
プと水密チャンバのドレン口とを接続する排水ホースと
を有するものが適用される。加圧気体供給手段として、
ガス導入口、加圧空気移送管、加圧空気供給源を有する
ものが適用される。浸透液塗布手段として、容器の上方
外部に配される浸透液供給手段と、該浸透液供給手段に
浸透液移送ホースを介在させて接続される浸透液噴出ヘ
ッダとを有するものが適用される。洗浄液塗布手段とし
て、容器の上方外部に配される洗浄液供給手段と、該洗
浄液供給手段に洗浄液移送ホースを介在させて接続され
る洗浄液噴出ヘッダとを有するものが適用される。撮像
手段として、CCDカメラ等のビデオカメラが適用され
る。
【0007】
【作用】水密チャンバの開口縁部をノズルの穴の回りの
円筒状内表面に接触させると、ノズルの穴が容器の内部
雰囲気から隔離される。その際に、ノズルの穴の部分を
閉塞プラグの挿入やバルブによる閉塞等によって外部と
遮断しておき、水密チャンバ内の水抜きと、パージ用ガ
スの送り込みとにより、水密チャンバの内部を気中雰囲
気としておいて、水密チャンバの付設機器の作動により
浸透液の塗布、余剰浸透液の除去を行う。紫外線を照射
した状態で内面の金属組織状況を撮影して、撮影データ
を電気ケーブルを経由して容器の上方外部に伝送し画像
表示する。
円筒状内表面に接触させると、ノズルの穴が容器の内部
雰囲気から隔離される。その際に、ノズルの穴の部分を
閉塞プラグの挿入やバルブによる閉塞等によって外部と
遮断しておき、水密チャンバ内の水抜きと、パージ用ガ
スの送り込みとにより、水密チャンバの内部を気中雰囲
気としておいて、水密チャンバの付設機器の作動により
浸透液の塗布、余剰浸透液の除去を行う。紫外線を照射
した状態で内面の金属組織状況を撮影して、撮影データ
を電気ケーブルを経由して容器の上方外部に伝送し画像
表示する。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る容器ノズルの探傷試験方
法およびその装置の一実施例について、図面を参照して
説明する。
法およびその装置の一実施例について、図面を参照して
説明する。
【0009】図1ないし図4は、本発明に係る容器ノズ
ルの探傷試験装置を沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器に
適用した一実施例を示すものであって、図中、符号1は
原子炉圧力容器(容器)、2はノズル、3は水密チャン
バ、4は浸透液塗布手段、5は洗浄液噴出手段、6は閉
塞プラグ、7は撮像手段、8は紫外線用光源、9はシー
ル部材、10は電磁石、11は排水手段、12は加圧気
体供給手段、13は吊持手段、Wは水(原子炉冷却水)
を示している。
ルの探傷試験装置を沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器に
適用した一実施例を示すものであって、図中、符号1は
原子炉圧力容器(容器)、2はノズル、3は水密チャン
バ、4は浸透液塗布手段、5は洗浄液噴出手段、6は閉
塞プラグ、7は撮像手段、8は紫外線用光源、9はシー
ル部材、10は電磁石、11は排水手段、12は加圧気
体供給手段、13は吊持手段、Wは水(原子炉冷却水)
を示している。
【0010】前記ノズル2は、溶接部1aにより原子炉
圧力容器1に対して取り付けられるとともに、以下説明
するように、その内面2aが探傷試験の対象となるもの
である。
圧力容器1に対して取り付けられるとともに、以下説明
するように、その内面2aが探傷試験の対象となるもの
である。
【0011】前記水密チャンバ3は、ウインチ等の吊持
手段13によって原子炉圧力容器1の上方外部から吊り
降ろされるもので、原子炉圧力容器1の円筒状内表面1
bに倣った形状の開口縁部3aを有している。そして、
この水密チャンバ3には、遠隔操作により作動する付設
機器として、浸透液塗布手段4、洗浄液噴出手段5、閉
塞プラグ6、撮像手段7、紫外線用光源8等が配されて
いる。
手段13によって原子炉圧力容器1の上方外部から吊り
降ろされるもので、原子炉圧力容器1の円筒状内表面1
bに倣った形状の開口縁部3aを有している。そして、
この水密チャンバ3には、遠隔操作により作動する付設
機器として、浸透液塗布手段4、洗浄液噴出手段5、閉
塞プラグ6、撮像手段7、紫外線用光源8等が配されて
いる。
【0012】前記浸透液塗布手段4は、ノズル2の内面
2aに向けて浸透液を噴出するもので、原子炉圧力容器
1の上方外部に配されて浸透液貯留槽および加圧ポンプ
等から構成される浸透液供給手段4aと、該浸透液供給
手段4aに浸透液移送ホース4bを介在させて接続され
る浸透液噴出ヘッダ4cとを有している。
2aに向けて浸透液を噴出するもので、原子炉圧力容器
1の上方外部に配されて浸透液貯留槽および加圧ポンプ
等から構成される浸透液供給手段4aと、該浸透液供給
手段4aに浸透液移送ホース4bを介在させて接続され
る浸透液噴出ヘッダ4cとを有している。
【0013】前記洗浄液噴出手段5は、ノズル2の内面
2aに向けて洗浄液を噴出し余剰浸透液の除去を行うも
ので、原子炉圧力容器1の上方外部に配されて洗浄液貯
留槽および加圧ポンプ等から構成される洗浄液供給手段
5aと、該洗浄液供給手段5aに洗浄液移送ホース5b
を介在させて接続される洗浄液噴出ヘッダ5cとを有し
ている。
2aに向けて洗浄液を噴出し余剰浸透液の除去を行うも
ので、原子炉圧力容器1の上方外部に配されて洗浄液貯
留槽および加圧ポンプ等から構成される洗浄液供給手段
5aと、該洗浄液供給手段5aに洗浄液移送ホース5b
を介在させて接続される洗浄液噴出ヘッダ5cとを有し
ている。
【0014】前記閉塞プラグ6は、図3に示すように、
開口縁部3aから突出した状態に配されノズル2の穴2
bに挿入してノズル2の穴2bを液密状態に閉塞するも
のであり、水密チャンバ3に対してシール部材14を介
在させることにより液密状態に取り付けられている。
開口縁部3aから突出した状態に配されノズル2の穴2
bに挿入してノズル2の穴2bを液密状態に閉塞するも
のであり、水密チャンバ3に対してシール部材14を介
在させることにより液密状態に取り付けられている。
【0015】前記撮像手段7は、水密チャンバ3の壁体
3bに取り付けられてノズル2の穴の回りの状況を画像
化するものであり、例えばCCDカメラ等のビデオカメ
ラが適用される。撮像手段7と原子炉圧力容器1の外部
との間には、信号伝送を行うための電気ケーブル15が
配される。
3bに取り付けられてノズル2の穴の回りの状況を画像
化するものであり、例えばCCDカメラ等のビデオカメ
ラが適用される。撮像手段7と原子炉圧力容器1の外部
との間には、信号伝送を行うための電気ケーブル15が
配される。
【0016】前記紫外線用光源8は、水密チャンバ3の
壁体3bに固定されて、ノズル2の内面2aに向けて紫
外線を照射するものであり、電気ケーブル15に接続さ
れる。
壁体3bに固定されて、ノズル2の内面2aに向けて紫
外線を照射するものであり、電気ケーブル15に接続さ
れる。
【0017】前記シール部材9および電磁石10は、開
口縁部3aに取り付けられ、前述の円筒状内表面1bに
水密チャンバ3をそれぞれ密着および磁着させるもので
ある。電磁石10にも電気ケーブル15が接続される。
口縁部3aに取り付けられ、前述の円筒状内表面1bに
水密チャンバ3をそれぞれ密着および磁着させるもので
ある。電磁石10にも電気ケーブル15が接続される。
【0018】前記排水手段11は、水密チャンバ3内の
内部水を吸引除去するもので、例えば原子炉圧力容器1
の上方外部に配される排水ポンプ11aと、該排水ポン
プ11aと水密チャンバ3のドレン口11bとを接続す
る排水ホース11cと、排水ポンプ11aから排出され
る排水を貯留する排水ピット11dとから構成されてい
る。
内部水を吸引除去するもので、例えば原子炉圧力容器1
の上方外部に配される排水ポンプ11aと、該排水ポン
プ11aと水密チャンバ3のドレン口11bとを接続す
る排水ホース11cと、排水ポンプ11aから排出され
る排水を貯留する排水ピット11dとから構成されてい
る。
【0019】前記加圧気体供給手段12は、水密チャン
バ3の内部にパージ用ガスとしての加圧空気を送り込む
もので、例えば水密チャンバ3に形成されたガス導入口
12aと、このガス導入口12aに接続されて原子炉圧
力容器1の外部から水密チャンバ3の内部に加圧空気を
導く加圧空気移送管12bと、この加圧空気移送管12
bに加圧空気を送り込むコンプレッサ等の加圧空気供給
源12cとを備えて構成される。
バ3の内部にパージ用ガスとしての加圧空気を送り込む
もので、例えば水密チャンバ3に形成されたガス導入口
12aと、このガス導入口12aに接続されて原子炉圧
力容器1の外部から水密チャンバ3の内部に加圧空気を
導く加圧空気移送管12bと、この加圧空気移送管12
bに加圧空気を送り込むコンプレッサ等の加圧空気供給
源12cとを備えて構成される。
【0020】次に、このように構成されている容器ノズ
ルの探傷試験装置を用いた場合の探傷試験方法について
説明する。吊持手段13の作動により水密チャンバ3を
原子炉圧力容器1の内部に吊り降ろし、閉塞プラグ6を
ノズル2の穴2bに挿入して位置決めを行い、電磁石1
0を作動させ水密チャンバ3を円筒状内表面1bに近接
させた状態で固定する。これにより、水密チャンバ3内
およびノズル2の穴2b内は液密状態に隔離される。
ルの探傷試験装置を用いた場合の探傷試験方法について
説明する。吊持手段13の作動により水密チャンバ3を
原子炉圧力容器1の内部に吊り降ろし、閉塞プラグ6を
ノズル2の穴2bに挿入して位置決めを行い、電磁石1
0を作動させ水密チャンバ3を円筒状内表面1bに近接
させた状態で固定する。これにより、水密チャンバ3内
およびノズル2の穴2b内は液密状態に隔離される。
【0021】その後、排水手段11による水密チャンバ
3内の排水、および加圧気体供給手段12による水密チ
ャンバ3内へのパージ用ガスの充填を行い、水密チャン
バ3内を気中状態とする。しかる後に、浸透液塗布手段
4によるノズル2の内面2aへの浸透液の塗布を行い、
引き続き、洗浄手段5による余剰浸透液の洗浄を行う。
3内の排水、および加圧気体供給手段12による水密チ
ャンバ3内へのパージ用ガスの充填を行い、水密チャン
バ3内を気中状態とする。しかる後に、浸透液塗布手段
4によるノズル2の内面2aへの浸透液の塗布を行い、
引き続き、洗浄手段5による余剰浸透液の洗浄を行う。
【0022】浸透液の塗布後に、紫外線用光源8により
ノズル2の内面2aに紫外線を照射すると、金属組織中
に浸透した部分が発光する。これらの状況を撮像手段7
により撮影してノズル2の内面2aの金属組織状況の画
像化を行い、欠陥の有無を検査する。
ノズル2の内面2aに紫外線を照射すると、金属組織中
に浸透した部分が発光する。これらの状況を撮像手段7
により撮影してノズル2の内面2aの金属組織状況の画
像化を行い、欠陥の有無を検査する。
【0023】探傷試験が終了した後は、水密チャンバ3
および閉塞プラグ6を取り外すことにより、容易に元の
状態に復帰させることができる。
および閉塞プラグ6を取り外すことにより、容易に元の
状態に復帰させることができる。
【0024】なお、本発明の容器ノズルの探傷試験方法
およびその装置は、以下の技術を包含するものである。 a)閉塞プラグ6によりノズル2の穴2bの閉塞を行う
ことに代えて、ノズル2に連接する配管1cにバルブを
設けて閉塞すること。 b)浸透液の塗布を噴射以外の手段により行うこと。
およびその装置は、以下の技術を包含するものである。 a)閉塞プラグ6によりノズル2の穴2bの閉塞を行う
ことに代えて、ノズル2に連接する配管1cにバルブを
設けて閉塞すること。 b)浸透液の塗布を噴射以外の手段により行うこと。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る容器ノズルの探傷試験方法
およびその装置によれば、以下の効果を奏する。 (1)水張り状態の容器におけるノズルを遠隔操作によ
り水密チャンバで隔離するとともに、水密チャンバ内の
付設機器を用いて遠隔操作により探傷試験を行うので、
遠隔操作によって探傷試験を行うことができる。 (2)水密チャンバを容器の円筒状内表面に対してシー
ル部材および電磁石により密着および磁着させ、ノズル
の穴を閉塞プラグにより閉塞するので、探傷試験を迅速
に実施し得るとともに、機器の撤去を速やかに行うこと
ができる。 (3)ノズルの穴を隔離して、排水手段および加圧気体
供給手段を用いて気中雰囲気にするので、試験環境を容
易に形成して適用範囲を拡大することができる。 (4)探傷試験に必要な浸透液塗布手段、洗浄液噴出手
段、撮像手段、紫外線用光源等を付設機器として水密チ
ャンバ内に備えているので、浸透探傷試験に関する一連
の工程を効率よく行うことができる。
およびその装置によれば、以下の効果を奏する。 (1)水張り状態の容器におけるノズルを遠隔操作によ
り水密チャンバで隔離するとともに、水密チャンバ内の
付設機器を用いて遠隔操作により探傷試験を行うので、
遠隔操作によって探傷試験を行うことができる。 (2)水密チャンバを容器の円筒状内表面に対してシー
ル部材および電磁石により密着および磁着させ、ノズル
の穴を閉塞プラグにより閉塞するので、探傷試験を迅速
に実施し得るとともに、機器の撤去を速やかに行うこと
ができる。 (3)ノズルの穴を隔離して、排水手段および加圧気体
供給手段を用いて気中雰囲気にするので、試験環境を容
易に形成して適用範囲を拡大することができる。 (4)探傷試験に必要な浸透液塗布手段、洗浄液噴出手
段、撮像手段、紫外線用光源等を付設機器として水密チ
ャンバ内に備えているので、浸透探傷試験に関する一連
の工程を効率よく行うことができる。
【図1】本発明に係る容器ノズルの探傷試験装置の一実
施例を示す正断面図である。
施例を示す正断面図である。
【図2】同一実施例の容器への取り付け状態を示す斜視
図である。
図である。
【図3】同一実施例の要部を示す拡大した正断面図であ
る。
る。
【図4】同一実施例の側面図である。
1 原子炉圧力容器(容器) 1b 円筒状内表面 2 ノズル 2a 内面 2b 穴 3 水密チャンバ 3a 開口縁部 4 浸透液塗布手段 5 洗浄液噴出手段 6 閉塞プラグ 7 撮像手段 8 紫外線用光源 9 シール部材 10 電磁石 11 排水手段 12 加圧気体供給手段 13 吊持手段 W 水
Claims (4)
- 【請求項1】 容器(1)のノズル(2)の内面(2
a)を内側から探傷試験する方法であって、 水密チャンバ(3)を容器の内部に降ろしてノズルを内
側から覆うように水密チャンバの開口縁部(3a)を容
器の円筒状内表面(1b)に対して取り付ける工程と、
水密チャンバの内部に介在する水抜きとパージ用ガスの
送り込みとによりノズルの穴(2b)を気中雰囲気とす
る工程と、ノズルの穴の内面に浸透液を塗布するととも
に余剰浸透液を除去する工程と、ノズルの穴への紫外線
照射による金属組織状況の画像化を行う工程とを有する
ことを特徴とする容器ノズルの探傷試験方法。 - 【請求項2】 容器(1)のノズル(2)の内面(2
a)を内側から探傷試験する装置であって、 容器の上方外部に配され吊持手段(13)によって容器
の内部に吊り降ろされる水密チャンバ(3)と、該水密
チャンバに配され容器の円筒状内表面(1b)に倣った
形状に形成される開口縁部(3a)と、水密チャンバと
容器の外部との間に配設され水密チャンバ内の水(W)
を吸引除去する排水手段(11)および水密チャンバの
内部にパージ用ガスを送り込む加圧気体供給手段(1
2)と、水密チャンバの内部に配されるとともに遠隔操
作によって作動させられる付設機器とを具備し、 付設機器は、浸透液をノズルの内面に向けて噴出する浸
透液塗布手段(4)および洗浄液を噴出する洗浄液噴出
手段(5)と、ノズルの穴の回りの状況を画像化する撮
像手段(7)と、紫外線を照射する紫外線用光源(8)
とを有することを特徴とする容器ノズルの探傷試験装
置。 - 【請求項3】 開口縁部(3a)は、水密チャンバ
(3)を容器(1)の円筒状内表面(1b)に密着させ
るシール部材(9)および磁着させる電磁石(10)を
具備することを特徴とする請求項2記載の容器ノズルの
探傷試験装置。 - 【請求項4】 水密チャンバ(3)には、開口縁部(3
a)から突出しノズル(2)の穴(2b)に挿入されて
ノズルの穴を閉塞する閉塞プラグ(6)が設けられるこ
とを特徴とする請求項2または3記載の容器ノズルの探
傷試験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7109840A JPH08304306A (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 容器ノズルの探傷試験方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7109840A JPH08304306A (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 容器ノズルの探傷試験方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08304306A true JPH08304306A (ja) | 1996-11-22 |
Family
ID=14520540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7109840A Withdrawn JPH08304306A (ja) | 1995-05-08 | 1995-05-08 | 容器ノズルの探傷試験方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08304306A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9601221B2 (en) | 2009-07-10 | 2017-03-21 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Opening and closing device for access port that opens to working platform of reactor vessel |
-
1995
- 1995-05-08 JP JP7109840A patent/JPH08304306A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9601221B2 (en) | 2009-07-10 | 2017-03-21 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Opening and closing device for access port that opens to working platform of reactor vessel |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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