JPH0664145U - 水中浸透探傷試験装置 - Google Patents

水中浸透探傷試験装置

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JPH0664145U
JPH0664145U JP003592U JP359293U JPH0664145U JP H0664145 U JPH0664145 U JP H0664145U JP 003592 U JP003592 U JP 003592U JP 359293 U JP359293 U JP 359293U JP H0664145 U JPH0664145 U JP H0664145U
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JP
Japan
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capsule
penetrant
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water
underwater
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Application number
JP003592U
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English (en)
Inventor
敬治 中村
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的は水中の被検部表面の探傷試験
を容易に、かつ確実に行うことができる新規な水中浸透
探傷試験装置を提供するものである。 【構成】 本考案は、水中の被検部A表面の傷を検出す
る水中浸透探傷試験装置において、上記被検部表面に吸
着するカプセル1と、該カプセル1に接続され、カプセ
ル1内の水を排出する排水手段2と、カプセル1内に設
けられた浸透液噴出ノズル3と、上記カプセル1内に設
けられ、浸透液が吹付けられた後の被検部A表面を観察
する観察用カメラ5とを備えたことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は原子力RPV構造物や海洋構造物等の水中に位置している構造物の表 面の傷を調べるための水中浸透探傷試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、原子力圧力容器表面の割れや傷を調べる探傷試験方法としては、先ず、 被検部表面に、例えば赤色の浸透液を、スプレーノズル等の吹付けにより塗布し た後、その表面を洗浄液で洗浄して浸透液を除去し、その後、その表面に残った 浸透液を観察して傷を調べるものである。すなわち、被検部表面に割れや傷が発 生していると、その部分に浸透液が染み込み、洗浄した後でも残って、その部分 が認識でき、検査員による検査が容易に行われるものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このように浸透液を用いた浸透探傷試験は被検部表面が乾燥した状 態でなければ行うことはできないため、例えば、安全性向上のため、常時水を張 った状態の原子力圧力容器の場合では、その表面を検査することはできなかった 。また、海洋構造物等の常に海水に浸っている状況のもとで、この検査方法を適 用することは不可能であった。
【0004】 そこで、本考案はこの問題点を有効に解決するために案出されたものであり、 その目的は水中の被検部表面の浸透探傷試験を容易に、かつ確実に行うことがで きる新規な水中浸透探傷試験装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案は、水中の被検部表面の傷を検出する水中浸 透探傷試験装置において、上記被検部表面に吸着するカプセルと、該カプセルに 接続され、カプセル内の水を排出する排水手段と、カプセル内に設けられた浸透 液噴出ノズルと、上記カプセル内に設けられ、浸透液が吹付けられた後の被検部 表面を観察する観察用カメラとからなるものである。
【0006】
【作用】
本考案は上述したように構成したため、水中の被検部表面の傷を検出するには 、先ず、水中の被検部表面にカプセルを誘導させた後、このカプセルに接続され た排水手段によってカプセル内の水を排出すると、カプセル内が大気圧状態にな り、周囲の水圧によって、カプセルがその部分に吸着固定することになる。次に 、この被検部表面に、浸透液噴出ノズルから浸透液を吹き付けた後、この被検部 表面をカプセル内に設けられた観察用カメラで観察することになる。この時、被 検部表面に傷や割れが生じていると、その部分に浸透液が残るため、傷や割れが 認識し易くなる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を添付図面を参照しながら詳述する。
【0008】 図1は、本考案に係る水中浸透探傷試験装置の一実施例を示したものである。 図示するように、この水中浸透探傷試験装置は、水中にある原子力圧力容器や海 洋構造物等の被検部A表面に吸着するカプセル1と、このカプセル1に接続され 、カプセル1内の水を排出する排水手段2と、カプセル1内に設けられた浸透液 噴出ノズル3,洗浄液噴出ノズル4、観察用カメラ5とから主に構成されている 。
【0009】 このカプセル1は図2及び図3に示すように、略矩体状に形成された枠体の一 側部に開口部1aが形成されており、この開口部1aが被検部A表面に当接する ようになっている。また、この開口部1aの開口縁部に形成されたフランジ1b には、ゴム材等の可撓性材料からなるシール部材6が設けられており、開口部1 aが被検部A表面に当接した際に、カプセル1内を密閉するようになっている。
【0010】 また、カプセル1の下端部には排水口1cが開口されており、この排水口1c には排水管7を介して排水手段2が接続されている。この排水手段2は図1に示 すように、カプセル内の水を抜くためのバルブ8a、余剰の浸透液等を抜くため のバルブ8b、抜いた水を貯溜する真空チャンバー、余剰の浸透液等を貯溜する 予備真空チャンバー、真空チャンバー及び予備真空チャンバーを真空状態に吸引 するための真空ポンプからなっており、カプセル1内の水を強制的に排水してカ プセル1内を真空、あるいは水面上の大気と置換して気相状態とするようになっ ている。
【0011】 また、カプセル1内上端部には、開口部1aの幅方向に延出した浸透液噴出ノ ズル3及び洗浄液噴出ノズル4が並んで設けられている。この浸透液噴出ノズル 3は紫外線照射により蛍光を発光する螢光塗料を含んだ浸透液を開口部1a側、 すなわち、被検部A表面に吹付けて塗布するものであり、図1に示すように、浸 透液塗布装置によって遠隔制御されるようになっている。一方、洗浄液噴出ノズ ル4は洗浄液を開口部1a側、すなわち、被検部A表面に吹付けて、その表面に 塗布された浸透液を洗浄するものであり、浸透液噴出ノズル3と同様に、洗浄装 置によって遠隔制御されるようになっている。
【0012】 また、カプセル1内上端奥部にはCCDカメラ等の観察用カメラ5が設置され ており、カプセル1内の状態や被検部A表面を観察し、これを図1に示すように 、遠隔部に設けられたモニター装置にその映像を映し出すようになっている。
【0013】 また、カプセル1の上端部に形成された吸気口1dには吸気管9を介して乾燥 装置が接続されており、加熱された乾燥空気をカプセル1内に導入して、カプセ ル1及び被検部A表面を乾燥するようになっている。
【0014】 尚、図中10はカプセル1及び被検部A表面を照らし出す照明具、11は紫外 線を発光して被検部A表面に染み込んだ浸透液を照らし出すブラックライト、1 2はワイヤーやロープを係合してカプセル1を吊り下げるための吊下部である。
【0015】 次に、本実施例の作用を説明する。
【0016】 図1に示すように、先ず、カプセル1を、クレーン等の吊下装置13によって 水中に吊り下げて調査しようとする被検部A表面に誘導すると共に、その開口部 1aが被検部A表面に当接するように位置させる。次に、カプセル1に接続され た排水手段2の真空チャンバーを予め真空にしておいて、一気にバルブ8aを開 放してカプセル1内の水を排水口1cから吸引して排水すると共に、吸気口1d に接続された乾燥手段から乾燥空気を導入してカプセル1内に空気を置換し、そ の内部を大気圧程度の気相状態にする。すると、このカプセル1は周囲の水圧に よって被検部A表面に吸着し、これに固定することになる。この時、カプセル1 の開口部1aの開口縁部1bはシール材6が設けてあるため、外部の水がカプセ ル1内に侵入することがなく、その密着状態は良好なものとなる。
【0017】 次に、このような状態で被検部A表面が乾燥したならば、浸透液塗布装置によ って浸透液噴出ノズル3から浸透液を噴出し、被検部A表面に浸透液を塗布した 後、洗浄装置によって洗浄液噴出ノズル4から洗浄液を噴出し、被検部A表面に 塗布された浸透液を洗浄する。そして、被検部A表面に傷や割れがあると、その 部分に浸透液が浸透して洗浄されずそのまま残ることになる。尚、この浸透液の 塗布量制御及び洗浄液による洗浄作業は観察用カメラ5からモニター装置に送ら れる映像を見ながら行うことによって、容易にかつ確実に行うことができる。ま た、余剰の浸透液や、洗浄液は、バルブ8bを一気に開放することで予備チャン バーに回収されることになる。
【0018】 次に、洗浄液による浸透液の洗浄が終了したならば、ブラックライト11を点 灯して紫外線を被検部A表面に照射すると、被検部A表面の傷や割れに染み込ん だ浸透液中の螢光塗料が発光し、傷や割れの長さや幅等の大きさを明確に示すた め、これを観察用カメラ5によって観察し、検査員がその診断を行う。そして、 傷や割れの大きさがある一定以下であれば、そのままの状態とし、ある一定以上 であればその部分の交換や補修作業が必要なものと判断する。
【0019】 そして、このような診断が終了したならば、排水手段2の逆流弁を開いて周囲 の水をカプセル1内に導入させてカプセル1内の圧力を周囲の水圧に戻すことに よって、カプセル1をその被検部A表面から取り外した後、吊下装置13によっ て次の被検部表面に移動させて上述と同様な作業によって、次の被検部表面の診 断を行うことになる。
【0020】 このように、本考案はカプセル1に、カプセル1内の水を排出する排水手段2 と、被検部表面を診断するための浸透液噴出ノズル3,洗浄液噴出ノズル4、観 察用カメラ5とを備えたことにより、従来不可能であった水中での被検部浸透探 傷試験が容易に、かつ確実に行うことが可能となる。
【0021】 尚、本実施例ではカプセルの形状を矩体状の場合で説明したが、本考案はこれ に限られるものではなく、上記浸透液噴出ノズル3,洗浄液噴出ノズル4、観察 用カメラ5等が収容でき、しかも内部を密閉することが出来るものであれば、そ の形状は多角形でも球形であっても良い。特に、海洋等で用いる場合には深度が 深くなる程、水圧が高くなるため、球形等の耐圧に優れた形状のものが好ましい 。尚、本実施例では浸透液を洗浄した後に探傷する方法であるが洗浄を行わなく ても探傷可能な場合もある。
【0022】
【考案の効果】
以上要するに本考案によれば、従来不可能であった水中での被検部探傷試験が 容易に、かつ確実に行うことが可能となる等といった優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す概略図である。
【図2】本考案の一実施例を示す側断面図である。
【図3】本考案の一実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 カプセル 2 排水手段 3 浸透液噴出ノズル 5 観察用カメラ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中の被検部表面の傷を検出する水中浸
    探傷試験装置において、上記被検部表面に吸着するカプ
    セルと、該カプセルに接続され、カプセル内の水を排出
    する排水手段と、カプセル内に設けられた浸透液噴出ノ
    ズルと、上記カプセル内に設けられ、浸透液が吹付けら
    れた後の被検部表面を観察する観察用カメラとからなる
    ことを特徴とする水中浸透探傷試験装置。
JP003592U 1993-02-09 1993-02-09 水中浸透探傷試験装置 Expired - Lifetime JPH0664145U (ja)

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JP003592U JPH0664145U (ja) 1993-02-09 1993-02-09 水中浸透探傷試験装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP003592U JPH0664145U (ja) 1993-02-09 1993-02-09 水中浸透探傷試験装置

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JPH0664145U true JPH0664145U (ja) 1994-09-09

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ID=11561743

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JP003592U Expired - Lifetime JPH0664145U (ja) 1993-02-09 1993-02-09 水中浸透探傷試験装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117451681A (zh) * 2023-11-09 2024-01-26 山东省科学院海洋仪器仪表研究所 应用于烷基苯监测的荧光传感器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117451681A (zh) * 2023-11-09 2024-01-26 山东省科学院海洋仪器仪表研究所 应用于烷基苯监测的荧光传感器
CN117451681B (zh) * 2023-11-09 2024-03-29 山东省科学院海洋仪器仪表研究所 应用于烷基苯监测的荧光传感器

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