JPH08304133A - 超音波流速測定装置 - Google Patents

超音波流速測定装置

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JPH08304133A
JPH08304133A JP7111367A JP11136795A JPH08304133A JP H08304133 A JPH08304133 A JP H08304133A JP 7111367 A JP7111367 A JP 7111367A JP 11136795 A JP11136795 A JP 11136795A JP H08304133 A JPH08304133 A JP H08304133A
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Japan
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signal
peak
detection circuit
amplifier
flow velocity
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JP7111367A
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English (en)
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Uji Kaiho
宇治 海法
Yuji Matsumoto
優治 松本
Hideyuki Takahashi
秀幸 高橋
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OKI SYSTEC TOKAI KK
SHIZUOKA OKI DENKI KK
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
OKI SYSTEC TOKAI KK
SHIZUOKA OKI DENKI KK
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受信レベルが低下した場合においても、正常
な計測を行うことができる超音波流速測定装置を提供す
る。 【構成】 送受波器41からの信号が送受切替器42を
介して入力される増幅度可変増幅器43と、この増幅度
可変増幅器からの出力信号を検出する信号検出回路44
と、この信号検出回路44からの出力信号が入力される
ピーク検出回路45と、このピーク検出回路45からの
出力信号が入力され、出力信号が前記増幅度可変増幅器
43に接続されるピーク値記憶回路46とを設置し、受
信信号のピーク値を検出し、このピーク値が一定になる
ように増幅度を調整し、あるいはピーク値の平均値を求
め、ピーク値の平均値が一定になるように増幅度を調整
し、信号検出のトリガ点としての受信波形の山の位置が
大きく変化しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波による流速測定
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、特公昭55−20174号公報に示されるよう
なものがあった。図8は従来の超音波流速測定装置の概
要図である。この図において、1は水中、2−1〜2−
3はそれぞれ設置された送受波器、3−1〜3−3は送
受信器、4は処理器である。
【0003】この超音波流速測定装置は、以下のように
動作する。まず、処理器4からの指令で送受信器3−1
から送信出力が送受波器2−1に加えられ、水中1に超
音波信号が送出される。この信号を、送受波器2−2で
受信し、再び、送受信器3−2で送信信号を作成し、送
受波器2−2で送信する。この信号を送受波器2−3で
受信し、処理器4に送る。
【0004】このようにして測定された伝搬時間を
n 、tn+1 とし、次回の測定では上記と反対の送受波
器2−3、2−2、2−1の順に送信する。このように
して測定された伝搬時間をtn ′とする。この場合、流
速vは送信間隔をTO 、送受波器の間隔をrとすると、 v1 =(r/4)・{[(TO −tn −tn ′)− 〔TO −(tn ′−tn+1 )〕]/t2 n } …(1) で計算される。
【0005】この場合、時間計測は受信信号が一定レベ
ルに達すると、信号検出信号を出力し、送信時点からの
時間を計測する。河川や暗渠などの流速を計測する場
合、伝搬距離に比べて、水深が取れないため、伝搬する
超音波信号は水面及び水底の多重反射の影響を受け、信
号の先端部分しか正規の伝搬の情報を持っていない。図
10は従来の装置の受信波形を示す図であるが、パルス
幅の内3山程度しか直接伝搬の情報がない。一方、この
先端は送受波器の形状による固有共振周波数を有してい
るため、Qによる立ち上がり部分でもある。
【0006】図9は従来の装置の信号処理系のブロック
図である。図9において、11は送受波器、12は送受
切替器、13は増幅器、14は信号検出回路、15は遅
延回路、16はパルス発生器、17は電力増幅器、18
はフリップ・フロップ、19はANDゲート、20は発
振器、21は計数器であり、以下に説明するように動作
する。
【0007】ここでフリップ・フロップ18、ANDゲ
ート19、発振器20、計数器21は、図8において処
理器4に対応する部分である。送受波器2−1から超音
波信号を送信し、一端送受波器2−2で受信し、再び送
受波器2−2から送信し、送受波器2−3で受信し、処
理器4に送る。反対の経路の場合は上述の動作の逆にな
る。
【0008】送受波器2−1から超音波信号を送信する
場合は、送受信器3−1を送信器として動作させ、パル
ス発生器16にトリガ信号を加え信号を発生させる。こ
れを電力増幅器17に加え、増幅後、送受切替器12を
経由し、送受波器11に送信電圧を加え、水中に超音波
信号を送出する。送受波器2−3で超音波信号を受信す
る場合は、送受信器3−3を受信器として動作させ、送
受波器11で超音波信号を受信し、電気信号に変換す
る。送受切替器12を通り、増幅器13で一定レベルま
で増幅し、信号検出回路14により受信信号の検出を行
い、信号を出力する。
【0009】V字型の頂点に送受信器3−2を配置する
場合は、送受波器11で超音波信号を受信し、電気信号
に変換する。送受切替器12を通り、増幅器13で一定
レベルまで増幅し、信号検出回路14により受信信号の
検出を行い、信号を出力する。信号が検出されてから一
定時間を遅延回路15により遅延してから、パルス発生
器16に送信トリガを出力する。パルス発生器16の出
力は電力増幅器17で増幅後、送受切替器12を経由
し、送受波器11に送信電圧を加え、水中に超音波信号
を検出する。この場合、信号検出回路14は一定レベル
以上の信号が入力されると検出出力を出す。
【0010】超音波の計測時間の測定の一例を説明する
と、送信トリガが送出され超音波信号が水中1に送信さ
れると、フリップ・フロップ18がセットされる。AN
Dゲート19の一方には発振器20の出力が接続されて
おり、その出力は計数器21で計測される。フリップ・
フロップ18がセットされると同時に、計数器21には
発振器20の出力が入り計数を開始する。発振器20の
周波数を適当に選んでおけば、計数器21の内容は時間
の直読みとなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た構成の装置では、受信信号のレベルが変動すると、計
測している受信時間が比例して変動するのではなく、次
の山に飛ぶため不連続に大きく変動する。これにより
(1)式により時間変動を計測しているため、測定値に
誤差を生じてしまう。この状態は、図10に示した。図
10(A)に示すように、正常に受信されている状態で
は、送信時から受信までの時間はT1 とし計測される。
【0012】しかしながら、図10(B)に示すよう
に、受信レベルが低下した場合、受信点は次の山に移
り、計測時間はT2 として計測され、明らかにT2 は誤
計測となる。本発明は、上記問題点を解決し、受信レベ
ルが低下した場合においても、正常な計測を行うことが
できる超音波流速測定装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 (1)流れを横断するように送受波器を配置して流速を
測定する超音波流速測定装置において、送受波器からの
信号が送受切替器を介して入力される増幅度可変増幅器
と、この増幅度可変増幅器に接続される信号検出回路
と、この信号検出回路に接続されるピーク検出回路と、
このピーク検出回路に接続され、出力信号が前記増幅度
可変増幅器に接続されるピーク値記憶回路とを備え、受
信信号のピーク値を検出し、該ピーク値が一定になるよ
うに増幅度を調整し、信号検出のトリガ点としての受信
波形の山の位置が大きく変化しないようにしたものであ
る。
【0014】(2)流れを横断するように送受波器を配
置して流速を測定する超音波流速測定装置において、送
受波器からの信号が送受切替器を介して入力される増幅
度可変増幅器と、この増幅度可変増幅器に接続される信
号検出回路と、この信号検出回路に接続されるピーク検
出回路と、このピーク検出回路に接続され、ピーク値の
平均値を求める演算器と、この演算器に接続され、出力
信号が前記増幅度可変増幅器に接続されるピーク値の平
均値記憶回路とを備え、受信信号のピーク値の平均値を
求め、このピーク値の平均値が一定になるように増幅度
を調整し、信号検出のトリガ点としての受信波形の山の
位置が大きく変化しないようにしたものである。
【0015】(3)流れを横断するように送受波器を配
置して流速を測定する超音波流速測定装置において、送
受波器からの信号が送受切替器を介して入力される増幅
器と、この増幅器に接続され、可変トリガレベルを検出
する信号検出回路と、この信号検出回路に接続されるピ
ーク検出回路と、このピーク検出回路に接続され、出力
信号が前記信号検出回路に接続されるピーク値記憶回路
とを備え、受信信号のピーク値を求め、これにより前記
信号検出回路に印加するトリガ信号が変化するように動
作し、信号検出のトリガ点としての受信波形の山の位置
が大きく変化しないようにしたものである。
【0016】(4)流れを横断するように送受波器を配
置して流速を測定する超音波流速測定装置において、送
受波器からの信号が送受切替器を介して入力される増幅
器と、この増幅器に接続され、可変トリガレベルを検出
する信号検出回路と、この信号検出回路に接続されるピ
ーク検出回路と、このピーク検出回路に接続され、ピー
ク値の平均値を求める演算器と、この演算器に接続さ
れ、出力信号が前記信号検出回路に接続されるピーク値
の平均値記憶回路とを備え、受信信号のピーク値の平均
値を求め、これにより前記信号検出回路に印加するトリ
ガ信号が変化するように動作させ、信号検出のトリガ点
としての受信波形の山の位置が大きく変化しないように
したものである。
【0017】
【作用】
(1)請求項1記載の超音波流速測定装置によれば、通
常音線が正常であり、伝搬が正常に送受波器に行われて
いる場合にV型の設置による流速測定を行う。音線が異
常になり、音波の伝搬上曲がりが発生し、対岸の送受波
器まで伝搬し難い状況になった場合、対岸で受信される
超音波信号は極端に弱い信号が受信される。この場合、
信号のピーク値が一定になるように、増幅度可変増幅器
を制御する。これにより、増幅度を上げることができる
ので、従来装置のように、受信信号が弱くなり、トリガ
点が移動し、トリガする山が次の山に移動し、受信時間
が大きく飛ぶことを防止することができ、正常な計測が
できる。
【0018】(2)請求項2記載の超音波流速測定装置
によれば、通常音線が正常であり、伝搬が正常に送受波
器に行われている場合にV型の設置による流速測定を行
う。音線が異常になり、音波の伝搬上曲がりが発生し、
対岸の送受波器まで伝搬し難い状況になった場合、対岸
で受信される超音波信号は極端に弱い信号が受信され
る。この場合、信号のピーク値の平均値が一定になるよ
うに増幅度可変増幅器を制御する。これにより、従来装
置のように、受信信号が弱くなり、トリガ点が移動し、
トリガする山が次の山に移動し、受信時間が大きく飛ぶ
ことを防止することができ、正常な計測ができる。
【0019】(3)請求項3記載の超音波流速測定装置
によれば、通常音線が正常であり、伝搬が正常に送受波
器に行われている場合にV型の設置による流速測定を行
う。音線が異常になり、音波の伝搬上曲がりが発生し、
対岸の送受波器まで伝搬し難い状況になった場合、対岸
で受信される超音波信号は極端に弱い信号が受信され
る。この場合、受信信号のピーク値を求め、これにより
前記信号検出回路に印加するトリガ信号が変化するよう
に動作させ、信号検出のトリガ点としての受信波形の山
の位置が大きく変化しないようにすることができ、正常
な計測ができる。
【0020】(4)請求項4記載の超音波流速測定装置
によれば、通常音線が正常であり、伝搬が正常に送受波
器に行われている場合にV型の設置による流速測定を行
う。音線が異常になり、音波の伝搬上曲がりが発生し、
対岸の送受波器まで伝搬し難い状況になった場合、対岸
で受信される超音波信号は極端に弱い信号が受信され
る。この場合、受信信号のピーク値の平均値を求め、こ
れにより前記信号検出回路に印加するトリガ信号が変化
するように動作させ、信号検出のトリガ点としての受信
波形の山の位置が大きく変化しないようにすることがで
き、正常な計測ができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例を示
す超音波流速測定装置の概要図である。この図におい
て、31は水中、32−1〜32−3はそれぞれ設置さ
れた送受波器、33−1〜33−3は送受信器、34は
処理器、35−1〜35−3は信号処理器である。
【0022】本発明の流速測定装置は上記のように構成
され、次のように動作を行う。まず、処理器34からの
指令で送受信器33−1から送信出力が送受波器32−
1に加えられ、水中31に超音波信号が送出される。こ
の信号を送受波器32−2で受信し、再び送受波器32
−2で送信信号を作成し、送受波器32−2で送信す
る。この信号を送受波器32−3で受信し、処理器34
に送る。
【0023】このようにして測定された伝搬時間を
n 、tn+1 とし、次回の測定では、上記と反対の送受
波器32−3、32−2、32−1の順に送信する。こ
のようにして測定された伝搬時間をtn ′とする。この
場合、流速vは送信間隔をTO 、送受波器の間隔をrと
すると(1)式によって流速は計算される。
【0024】図2は本発明の第1実施例を示す第1の信
号処理系のブロック図であり、図1の送受信器33−1
〜33−3及び信号処理器35−1〜35−3の部分に
相当する。図2において、41は送受波器、42は送受
切替器、43は増幅度可変増幅器、44は信号検出回
路、45はピーク検出回路、46はピーク値記憶回路、
47は遅延回路、48はパルス発生器、49は電力増幅
器である。
【0025】以下、この信号処理系の動作について説明
する。従来と同様の方法でV字型の測定を行う。この実
施例の方式は従来方式と同様であるので、説明は省略す
る。(1)式により流速V1 が演算される。送受波器3
2−1から超音波を送信する場合は、送受信器33−1
を送信器として動作させ、パルス発生器48にトリガ信
号を加え信号を発生させる。これを電力増幅器49に加
え、増幅後、送受切替器42を経由し、送受波器41に
送信電圧を加え、水中に超音波信号を送出する。
【0026】受信器として動作させる場合は、送受波器
41で超音波信号を受信し、電気信号に変換する。送受
切替器42を通り、増幅度可変増幅器43で一定レベル
まで増幅し、信号検出回路44により受信信号の検出を
行い、信号を出力する。この場合の信号検出について動
作を説明する。まず、一定のトリガレベルで信号検出を
行う。信号を検出した時点から送信パルス幅分につい
て、ピーク値をピーク検出回路45によって検出する。
このピーク値はピーク値記憶回路46で記憶して増幅度
可変増幅器43の制御信号として加える。ピーク検出回
路45の出力が規定値より大きい場合は、増幅度可変増
幅器43の増幅度を下げる方向に動作させる。ピーク検
出回路45の出力が規定値より小さい場合は、増幅度可
変増幅器43の増幅度を上げる方向に動作させる。
【0027】なお、上記ピーク値のみのモニタに代え
て、前記ピーク値の平均値を求め、前記ピーク値の平均
値が一定になるように、前記増幅度可変増幅器43の増
幅度を調整し、信号検出のトリガ点としての受信波形の
山の位置が大きく変化しないようにしてもよい。図3は
かかる本発明の第1実施例を示す第2の信号処理系のブ
ロック図である。
【0028】この図に示すように、送受信器の構成は図
2と同じであるが、信号処理器の構成が異なる。すなわ
ち、ピーク検出回路45からの出力信号の平均値をピー
ク値の平均値演算器45Aで演算し、このピーク値の平
均値をピーク値の平均値記憶回路46Aに記憶させ、こ
のピーク値の平均値記憶回路46Aからの出力に基づい
て、増幅度可変増幅器43の増幅度を制御するように構
成する。
【0029】なお、上記第1実施例では増幅度可変増幅
器を利用したが、増幅器のダイナミックレンジが大きけ
れば、トリガレベルを可変しても同様の効果を得られ
る。上記した第1実施例によれば、通常音線が正常であ
り、伝搬が正常に送受波器32−1〜32−3に行われ
ている場合に、V型の設置による流速測定を行う。表面
が異常に熱せられるような場合、塩分が混入し比重が一
定にならないような場合、音線は異常になり、音波の伝
搬上曲がりが発生し、対岸の送受波器まで伝搬し難い状
況になった場合、対岸で受信される超音波信号は極端に
弱い信号が受信される。この場合、信号のピーク値が一
定になるように、増幅度可変増幅器43を制御する。こ
れによって受信信号が弱くなり、トリガ点が移動し、ト
リガする山が次の山に移動し、受信時間が大きく飛ぶこ
とを防止する。
【0030】すなわち、この動作は、図4に示すよう
に、(A)の場合は受信状態が正常な場合であり、伝搬
時間T1 を得る。(B)の場合は受信信号レベルが低下
した場合であり、波の次の山に検出点が移動し、伝搬時
間T2 を得る。この場合T2 はT1 と大幅に異なり、誤
計測となる。(C)の場合は低下した前回受信信号レベ
ルをもとに、増幅度可変増幅器の増幅度を上げ、受信信
号のピーク値を同じようになるように制御した場合、ト
リガ点が正常になり、伝搬時間T3 を得る。この値はT
1 とほぼ同等であり、正常測定ができる。
【0031】図5は本発明の第2実施例を示す第1の信
号処理系のブロック図である。図5において、51は送
受波器、52は送受切替器、53は増幅器、54は信号
検出回路、55はピーク検出回路、56はピーク値記憶
回路、57は遅延回路、58はパルス発生器、59は電
力増幅器である。以下、この信号処理系の動作について
説明する。
【0032】従来と同様の方法でV字型の測定を行う。
第2実施例の方式については従来方式と同様であるの
で、説明は省略する。(1)式により流速V1 が演算さ
れる。この場合の信号検出について動作を説明する。ま
ず、一定のトリガレベルで信号検出を行う。信号を検出
した時点から送信パルス幅分について、ピーク値をピー
ク検出回路55によって検出する。このピーク値はピー
ク値記憶回路56で記憶する。このピーク値を分割して
トリガレベルとする。ピーク検出回路55の出力が規定
値より大きい場合は、トリガレベルを上げる方向に動作
させる。ピーク検出回路55の出力が規定値より小さい
場合は、トリガレベルを下げる方向に動作させる。
【0033】図6はかかる本発明の第2実施例を示す第
2の信号処理系のブロック図である。この図に示すよう
に、送受信器の構成は図5と同じであるが、信号処理器
の構成が異なる。すなわち、ピーク検出回路55からの
出力信号の平均値をピーク値の平均値演算器55Aで演
算し、このピーク値の平均値をピーク値の平均値記憶回
路56Aに記憶させ、このピーク値の平均値記憶回路5
6Aからの出力に基づいて、前記信号検出回路54に印
加するトリガ信号が変化するように動作させ、信号検出
のトリガ点としての受信波形の山の位置が大きく変化し
ないように制御する。
【0034】上記した第2実施例によれば、受信出力に
応じてトリガレベルを変化させることによって、検出す
る波の山を大きく変動させ、受信時間測定に大きな飛び
を生じさせず、安定した流速測定を行うことができる。
この動作の状態は図7に示した。図7において、(A)
は正常な受信レベルの場合の動作であり、トリガレベル
T1で伝搬時間T1 を得る。(B)は受信信号のレベル
が低い場合である。トリガレベルVT が固定でありVT2
=VT1であった場合、トリガ点は波の次の山に移動し、
伝搬時間T2 を得る。この場合はT1 と大きく異なり、
誤計測となる。(C)の場合は、受信信号のピーク値に
応じてトリガレベルVT をVT3に下げた場合で、正常な
位置でトリガされる。その場合、伝搬時間T3 を得て、
これはT1 と変わらぬ位置でトリガされることになり、
正常計測を行うことができる。
【0035】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能で
あり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0036】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (1)請求項1記載の発明によれば、通常音線が正常で
あり、伝搬が正常に送受波器に行われている場合にV型
の設置による流速測定を行う。
【0037】音線が異常になり、音波の伝搬上曲がりが
発生し、対岸の送受波器まで伝搬し難い状況になった場
合、対岸で受信される超音波信号は極端に弱い信号が受
信される。この場合、信号のピーク値が一定になるよう
に、増幅度可変増幅器を制御する。これにより、増幅度
を上げることができるので、従来装置のように、受信信
号が弱くなり、トリガ点が移動し、トリガする山が次の
山に移動し、受信時間が大きく飛ぶことを防止すること
ができ、正常な計測ができる。
【0038】(2)請求項2記載の発明によれば、通常
音線が正常であり、伝搬が正常に送受波器に行われてい
る場合にV型の設置による流速測定を行う。音線が異常
になり、音波の伝搬上曲がりが発生し、対岸の送受波器
まで伝搬し難い状況になった場合、対岸で受信される超
音波信号は極端に弱い信号が受信される。この場合、信
号のピーク値の平均値が一定になるように増幅度可変増
幅器を制御する。これによって、従来装置のように、受
信信号が弱くなり、トリガ点が移動し、トリガする山が
次の山に移動し、受信時間が大きく飛ぶことを防止する
ことができ、正常な計測ができる。
【0039】(3)請求項3記載の発明によれば、通常
音線が正常であり、伝搬が正常に送受波器に行われてい
る場合にV型の設置による流速測定を行う。音線が異常
になり、音波の伝搬上曲がりが発生し、対岸の送受波器
まで伝搬し難い状況になった場合、対岸で受信される超
音波信号は極端に弱い信号が受信される。この場合、受
信信号のピーク値を求め、これにより前記信号検出回路
に印加するトリガ信号が変化するように動作させ、信号
検出のトリガ点としての受信波形の山の位置が、大きく
変化しないようにすることができ、正常な計測ができ
る。
【0040】(4)請求項4記載の発明によれば、通常
音線が正常であり、伝搬が正常に送受波器に行われてい
る場合にV型の設置による流速測定を行う。音線が異常
になり、音波の伝搬上曲がりが発生し、対岸の送受波器
まで伝搬し難い状況になった場合、対岸で受信される超
音波信号は極端に弱い信号が受信される。この場合、受
信信号のピーク値の平均値を求め、これにより前記信号
検出回路に印加するトリガ信号が変化するように動作さ
せ、信号検出のトリガ点としての受信波形の山の位置が
大きく変化しないようにすることができ、正常な計測が
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す超音波流速測定装置
の概要図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す第1の信号処理系の
ブロック図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す第2の信号処理系の
ブロック図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す受信信号の処理を示
す図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す第1の信号処理系の
ブロック図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す第2の信号処理系の
ブロック図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す受信信号の処理を示
す図である。
【図8】従来の超音波流速測定装置の概要図である。
【図9】従来装置の信号処理系のブロック図である。
【図10】従来の装置の受信波形を示す図である。
【符号の説明】
31 水中 32−1〜32−3,41,51 送受波器 33−1〜33−3 送受信器 34 処理器 35−1〜35−3 信号処理器 42,52 送受切替器 43 増幅度可変増幅器 44 信号検出回路 45,55 ピーク検出回路 45A,55A ピーク値の平均値演算器 46,56 ピーク値記憶回路 46A,56A ピーク値の平均値記憶回路 47,57 遅延回路 48,58 パルス発生器 49,59 電力増幅器 53 増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 優治 静岡県沼津市大諏訪681−1 静岡沖電気 株式会社内 (72)発明者 高橋 秀幸 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流れを横断するように送受波器を配置し
    て流速を測定する超音波流速測定装置において、(a)
    送受波器からの信号が送受切替器を介して入力される増
    幅度可変増幅器と、(b)該増幅度可変増幅器に接続さ
    れる信号検出回路と、(c)該信号検出回路に接続され
    るピーク検出回路と、(d)該ピーク検出回路に接続さ
    れ、出力信号が前記増幅度可変増幅器に接続されるピー
    ク値記憶回路とを備え、(e)受信信号のピーク値を検
    出し、該ピーク値が一定になるように増幅度を調整し、
    信号検出のトリガ点としての受信波形の山の位置が大き
    く変化しないようにすることを特徴とする超音波流速測
    定装置。
  2. 【請求項2】 流れを横断するように送受波器を配置し
    て流速を測定する超音波流速測定装置において、(a)
    送受波器からの信号が送受切替器を介して入力される増
    幅度可変増幅器と、(b)該増幅度可変増幅器に接続さ
    れる信号検出回路と、(c)該信号検出回路に接続され
    るピーク検出回路と、(d)該ピーク検出回路に接続さ
    れ、ピーク値の平均値を求める演算器と、(e)該演算
    器に接続され、出力信号が前記増幅度可変増幅器に接続
    されるピーク値の平均値記憶回路とを備え、(f)受信
    信号のピーク値の平均値を求め、該ピーク値の平均値が
    一定になるように増幅度を調整し、信号検出のトリガ点
    としての受信波形の山の位置が大きく変化しないように
    することを特徴とする超音波流速測定装置。
  3. 【請求項3】 流れを横断するように送受波器を配置し
    て流速を測定する超音波流速測定装置において、(a)
    送受波器からの信号が送受切替器を介して入力される増
    幅器と、(b)該増幅器に接続され、可変トリガレベル
    を検出する信号検出回路と、(c)該信号検出回路に接
    続されるピーク検出回路と、(d)該ピーク検出回路に
    接続され、出力信号が前記信号検出回路に接続されるピ
    ーク値記憶回路とを備え、(e)受信信号のピーク値を
    求め、これにより前記信号検出回路に印加するトリガ信
    号が変化するように動作させ、信号検出のトリガ点とし
    ての受信波形の山の位置が大きく変化しないようにする
    ことを特徴とする超音波流速測定装置。
  4. 【請求項4】 流れを横断するように送受波器を配置し
    て流速を測定する超音波流速測定装置において、(a)
    送受波器からの信号が送受切替器を介して入力される増
    幅器と、(b)該増幅器に接続され、可変トリガレベル
    を検出する信号検出回路と、(c)該信号検出回路に接
    続されるピーク検出回路と、(d)該ピーク検出回路に
    接続され、ピーク値の平均値を求める演算器と、(e)
    該演算器に接続され、出力信号が前記信号検出回路に接
    続されるピーク値の平均値記憶回路とを備え、(f)受
    信信号のピーク値の平均値を求め、これにより前記信号
    検出回路に印加するトリガ信号が変化するように動作さ
    せ、信号検出のトリガ点としての受信波形の山の位置が
    大きく変化しないようにすることを特徴とする超音波流
    速測定装置。
JP7111367A 1995-05-10 1995-05-10 超音波流速測定装置 Withdrawn JPH08304133A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6772643B2 (en) 2002-08-05 2004-08-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Flow meter
CN109632024A (zh) * 2018-12-17 2019-04-16 杭州晶锐仪器仪表有限公司 一种结合幅度与脉宽调制的超声波控制方法

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US6772643B2 (en) 2002-08-05 2004-08-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Flow meter
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