JPH057586A - 超音波受信装置 - Google Patents
超音波受信装置Info
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- JPH057586A JPH057586A JP3161914A JP16191491A JPH057586A JP H057586 A JPH057586 A JP H057586A JP 3161914 A JP3161914 A JP 3161914A JP 16191491 A JP16191491 A JP 16191491A JP H057586 A JPH057586 A JP H057586A
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- opening
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、超音波診断装置における超音波受信
装置に関し、(1) 超音波が反射される深さによらず
一定の分解能を保持すること、(2) 受信ビーム幅を
狭めて分解能を向上させることを目的とする。 【構成】(1) 超音波が反射される位置(深さ)dが
増大するに従って、該位置(深さ)dと受信開口の大き
さDとの比率(F値)F=d/Dが順次小さくなるよう
に受信開口を順次広げる。 (2) 超音波が反射される位置(深さ)dが増大する
に従って、該位置(深さ)dが所定の位置d0よりも近
距離側にあるときは所定の重みづけを保持しながら受信
開口を順次広げ、上記位置(深さ)dが所定の位置d0
よりも遠距離側にあるときは最大開口を保持しながら重
みづけを順次ゆるめる。 (3) 上記(1)と(2)とを組合わせ、上記位置
(深さ)dが上記近距離側にあるときに、該位置(深
さ)dが増大するに従って上記比率(F値)F=d/D
が順次小さくなるように受信開口を広げる。
装置に関し、(1) 超音波が反射される深さによらず
一定の分解能を保持すること、(2) 受信ビーム幅を
狭めて分解能を向上させることを目的とする。 【構成】(1) 超音波が反射される位置(深さ)dが
増大するに従って、該位置(深さ)dと受信開口の大き
さDとの比率(F値)F=d/Dが順次小さくなるよう
に受信開口を順次広げる。 (2) 超音波が反射される位置(深さ)dが増大する
に従って、該位置(深さ)dが所定の位置d0よりも近
距離側にあるときは所定の重みづけを保持しながら受信
開口を順次広げ、上記位置(深さ)dが所定の位置d0
よりも遠距離側にあるときは最大開口を保持しながら重
みづけを順次ゆるめる。 (3) 上記(1)と(2)とを組合わせ、上記位置
(深さ)dが上記近距離側にあるときに、該位置(深
さ)dが増大するに従って上記比率(F値)F=d/D
が順次小さくなるように受信開口を広げる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波診断装置におけ
る超音波受信装置に関し、詳細には受信ビーム幅を深さ
によらず一定とした超音波受信装置に関する。
る超音波受信装置に関し、詳細には受信ビーム幅を深さ
によらず一定とした超音波受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】人体内に超音波を送信し、人体内の組織
で反射されて戻ってくる超音波を受信して人体の内蔵等
の疾患の診断を行なう超音波診断装置が従来より用いら
れている。この超音波診断装置においては、超音波が人
体内のどの深さの位置で反射された信号についても互い
に同一の分解能となるように、深さによらず受信ビーム
幅を一定とすることが要請されている。この要請を満た
す方法のひとつとして、いわゆる可変開口の手法が知ら
れている(特開昭54−38694号公報、米国特許公
報(USP)4241610号参照)。この可変開口の
手法とは、上記受信ビーム幅は上記深さdと受信開口の
大きさDとの比率(F値)F=d/Dにより定まるこ
と、および人体内の深い位置で反射した超音波ほど時間
的に遅く受信されることから受信の途中で上記F値が一
定となるように、受信開口を順次広げていく手法であ
る。この手法を採用することにより受信ビーム幅は深さ
dによらず大体は一定となる。
で反射されて戻ってくる超音波を受信して人体の内蔵等
の疾患の診断を行なう超音波診断装置が従来より用いら
れている。この超音波診断装置においては、超音波が人
体内のどの深さの位置で反射された信号についても互い
に同一の分解能となるように、深さによらず受信ビーム
幅を一定とすることが要請されている。この要請を満た
す方法のひとつとして、いわゆる可変開口の手法が知ら
れている(特開昭54−38694号公報、米国特許公
報(USP)4241610号参照)。この可変開口の
手法とは、上記受信ビーム幅は上記深さdと受信開口の
大きさDとの比率(F値)F=d/Dにより定まるこ
と、および人体内の深い位置で反射した超音波ほど時間
的に遅く受信されることから受信の途中で上記F値が一
定となるように、受信開口を順次広げていく手法であ
る。この手法を採用することにより受信ビーム幅は深さ
dによらず大体は一定となる。
【0003】また、この超音波受信装置において分解能
を向上させるために受信ビームのサイド・ローブ・レベ
ルを低下させることも要請されており、この要請を満た
す手法のひとつとして受信開口内の多数の振動子のうち
中央部の振動子に接続された可変利得受信回路の利得
(以下、単に「振動子の利得」と記す)に対する端部側
の振動子の利得を所定の関数形に従って順次低下させる
いわゆる重みづけの手法も知られている(特開昭53−
129482号公報参照)。
を向上させるために受信ビームのサイド・ローブ・レベ
ルを低下させることも要請されており、この要請を満た
す手法のひとつとして受信開口内の多数の振動子のうち
中央部の振動子に接続された可変利得受信回路の利得
(以下、単に「振動子の利得」と記す)に対する端部側
の振動子の利得を所定の関数形に従って順次低下させる
いわゆる重みづけの手法も知られている(特開昭53−
129482号公報参照)。
【0004】図1は、この重みづけの例を表わした図で
ある。図1(b)に示すように多数の振動子1が並ぶ方
向をX方向とし、開口中心をX=0とする。ここではこ
の重みづけの関数としては一般的に用いられているガウ
ス関数 g(x)=exp{−α2 (x/xo)2 } …(1) が採用される。ここでこの式(1)中のαは重み係数と
呼ばれてる係数、X0は開口の端部の座標である。この
重み係数αの値により、開口中心X=0にある振動子の
利得と開口中心X=0から離れた位置にある振動子の利
得の比率が定まることとなる。ここでαの値を大きくす
ると、図1(A)に示すように、開口周辺の振動子の利
得の比率が下がり、これにより受信ビームのサイド・ロ
ーブ・レベルを低下させることができる。ただし、その
反面開口が実質的に狭まり、受信ビーム幅が広がるとい
う欠点も合わせ持っている。一般的にはこれらの長所お
よび短所を勘案して受信ビームのサイド・ローブ・レベ
ルが−40dB程度となるようにα=1.0程度の重み
係数が採用される。尚、ここでは重みづけの関数として
上記(1)式にガウス関数を示したが、重みづけの関数
はガウス関数に限られるものではなく、例えばこのガウ
ス関数に近似した台形状の重みづけ関数を用いてもほぼ
同様の結果を得ることができることも知られていること
である。
ある。図1(b)に示すように多数の振動子1が並ぶ方
向をX方向とし、開口中心をX=0とする。ここではこ
の重みづけの関数としては一般的に用いられているガウ
ス関数 g(x)=exp{−α2 (x/xo)2 } …(1) が採用される。ここでこの式(1)中のαは重み係数と
呼ばれてる係数、X0は開口の端部の座標である。この
重み係数αの値により、開口中心X=0にある振動子の
利得と開口中心X=0から離れた位置にある振動子の利
得の比率が定まることとなる。ここでαの値を大きくす
ると、図1(A)に示すように、開口周辺の振動子の利
得の比率が下がり、これにより受信ビームのサイド・ロ
ーブ・レベルを低下させることができる。ただし、その
反面開口が実質的に狭まり、受信ビーム幅が広がるとい
う欠点も合わせ持っている。一般的にはこれらの長所お
よび短所を勘案して受信ビームのサイド・ローブ・レベ
ルが−40dB程度となるようにα=1.0程度の重み
係数が採用される。尚、ここでは重みづけの関数として
上記(1)式にガウス関数を示したが、重みづけの関数
はガウス関数に限られるものではなく、例えばこのガウ
ス関数に近似した台形状の重みづけ関数を用いてもほぼ
同様の結果を得ることができることも知られていること
である。
【0005】図2は、上記可変開口の手法と重みづけの
手法とを組合わせ、重みづけを固定した状態で受信開口
の大きさDを変化させた例を表わした図である。上記
(1)式に示す重み係数αを所定の値に固定したまま、
人体内の浅い位置から反射された超音波を受信するタイ
ミングから人体内の深い位置から反射された超音波を受
信するタイミングまでの間に開口の大きさを順次D1→
D2→D3のように広げることにより、受信ビーム幅を
深さによらず大体一定とし、かつ受信ビームのサイド・
ローブ・レベルも低い値に保つことができる。
手法とを組合わせ、重みづけを固定した状態で受信開口
の大きさDを変化させた例を表わした図である。上記
(1)式に示す重み係数αを所定の値に固定したまま、
人体内の浅い位置から反射された超音波を受信するタイ
ミングから人体内の深い位置から反射された超音波を受
信するタイミングまでの間に開口の大きさを順次D1→
D2→D3のように広げることにより、受信ビーム幅を
深さによらず大体一定とし、かつ受信ビームのサイド・
ローブ・レベルも低い値に保つことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】超音波が人体内のどの
深さの位置で反射された場合であっても同一の分解能を
保持するために、上記可変開口の手法を用いて、F値
(F=深さd/開口の大きさD)が常に一定となるよう
に開口を順次広げても、実際には人体内の深い位置ほど
分解能が低下してしまうという問題がある。
深さの位置で反射された場合であっても同一の分解能を
保持するために、上記可変開口の手法を用いて、F値
(F=深さd/開口の大きさD)が常に一定となるよう
に開口を順次広げても、実際には人体内の深い位置ほど
分解能が低下してしまうという問題がある。
【0007】本発明は、この問題を解決し、超音波が反
射される深さによらず一定の分解能を保持する超音波受
信装置を提供することを第一の目的とする。また、上記
可変開口の手法を用いて分解能が一定となるように受信
ビーム幅を選択すると、観察対象とする最も深い位置で
最大開口となるように各深さにおける開口の大きさが定
められることとなり、これにより分解能が決定され、分
解能をさらに向上させるために受信ビーム幅をさらに狭
くしようとするとさらに多数の振動子を配列する必要が
生じ、装置の大型化、回路の複雑化を招く結果となって
いた。
射される深さによらず一定の分解能を保持する超音波受
信装置を提供することを第一の目的とする。また、上記
可変開口の手法を用いて分解能が一定となるように受信
ビーム幅を選択すると、観察対象とする最も深い位置で
最大開口となるように各深さにおける開口の大きさが定
められることとなり、これにより分解能が決定され、分
解能をさらに向上させるために受信ビーム幅をさらに狭
くしようとするとさらに多数の振動子を配列する必要が
生じ、装置の大型化、回路の複雑化を招く結果となって
いた。
【0008】本発明は、この点に鑑み、最大開口をさら
に広げることなく受信ビーム幅をさらに狭め、これによ
り分解能をさらに向上させることを第二の目的とする。
に広げることなく受信ビーム幅をさらに狭め、これによ
り分解能をさらに向上させることを第二の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るための本発明の第一の超音波受信装置は、人体等の被
検体内に送信され該被検体内で反射された超音波を受信
して受信信号を得る所定の方向に並んだ多数の振動子
と、これら多数の振動子のそれぞれに接続されこれら多
数の振動子のそれぞれにより得られた受信信号を増幅す
る多数の可変利得受信回路と、これら多数の可変利得受
信回路の各利得を制御することにより超音波受信用の開
口の大きさを制御する開口制御手段とから構成されてい
る。ここでこの開口制御手段では、上記多数の可変利得
受信回路の各利得を制御することにより上記多数の振動
子と被検体内の超音波の反射の生じた位置との間の距離
dが増大するに従ってこの距離dと上記開口の大きさD
との比率(F値)F=d/Dが順次小さくなるように上
記開口が順次広げられる。
るための本発明の第一の超音波受信装置は、人体等の被
検体内に送信され該被検体内で反射された超音波を受信
して受信信号を得る所定の方向に並んだ多数の振動子
と、これら多数の振動子のそれぞれに接続されこれら多
数の振動子のそれぞれにより得られた受信信号を増幅す
る多数の可変利得受信回路と、これら多数の可変利得受
信回路の各利得を制御することにより超音波受信用の開
口の大きさを制御する開口制御手段とから構成されてい
る。ここでこの開口制御手段では、上記多数の可変利得
受信回路の各利得を制御することにより上記多数の振動
子と被検体内の超音波の反射の生じた位置との間の距離
dが増大するに従ってこの距離dと上記開口の大きさD
との比率(F値)F=d/Dが順次小さくなるように上
記開口が順次広げられる。
【0010】ここで上記開口の広げ方については前もっ
てプログラムしておいてもよいが、より好ましくは、上
記受信信号の周波数を検出する周波数検出回路を備え、
上記開口制御手段において、上記比率(F値)F=d/
Dが一定となるように順次開口を広げることを基本とす
るとともに、検出された周波数が順次低下することによ
る受信ビームの広がりを補正するように、検出された周
波数に基づいて開口を広げるように制御してもよい。
てプログラムしておいてもよいが、より好ましくは、上
記受信信号の周波数を検出する周波数検出回路を備え、
上記開口制御手段において、上記比率(F値)F=d/
Dが一定となるように順次開口を広げることを基本とす
るとともに、検出された周波数が順次低下することによ
る受信ビームの広がりを補正するように、検出された周
波数に基づいて開口を広げるように制御してもよい。
【0011】また上記第二の目的を達成するための本発
明の第二の超音波受信装置は、上記第一の超音波受信装
置と同様に多数の振動子と多数の可変利得受信回路を有
し、かつ開口制御手段によりこれら多数の可変利得受信
回路の各利得が制御されるが、この第二の超音波受信装
置における開口制御手段は、上記第一の超音波受信装置
における開口制御手段とは異なる制御を行なうものであ
る。即ちこの第二の超音波受信装置では、多数の振動子
と被検体内の超音波の反射の生じた位置との間の距離d
が所定の距離d0よりも近距離側にあるときは超音波を
受信する開口内の中央部の振動子に対応する利得よりも
前記開口内の端部側の振動子に対応する利得ほど低下す
るように可変利得回路の利得に付した所定の重みづけを
保持しながら開口が順次広げられ、距離dが所定の距離
d0よりも遠距離側にあるときは距離dが所定の距離d
0にあるときの開口を保持しながら開口の端部側の振動
子に対応する利得を開口の中央部の振動子に対応する利
得に近づけるように重みづけが順次変更される。
明の第二の超音波受信装置は、上記第一の超音波受信装
置と同様に多数の振動子と多数の可変利得受信回路を有
し、かつ開口制御手段によりこれら多数の可変利得受信
回路の各利得が制御されるが、この第二の超音波受信装
置における開口制御手段は、上記第一の超音波受信装置
における開口制御手段とは異なる制御を行なうものであ
る。即ちこの第二の超音波受信装置では、多数の振動子
と被検体内の超音波の反射の生じた位置との間の距離d
が所定の距離d0よりも近距離側にあるときは超音波を
受信する開口内の中央部の振動子に対応する利得よりも
前記開口内の端部側の振動子に対応する利得ほど低下す
るように可変利得回路の利得に付した所定の重みづけを
保持しながら開口が順次広げられ、距離dが所定の距離
d0よりも遠距離側にあるときは距離dが所定の距離d
0にあるときの開口を保持しながら開口の端部側の振動
子に対応する利得を開口の中央部の振動子に対応する利
得に近づけるように重みづけが順次変更される。
【0012】ここで上記第一の超音波受信装置と第二の
超音波受信装置の双方の特徴を組み合わせ、これにより
上記第一の目的と第二の目的との双方を達成する第三の
超音波受信装置を構成してもよい。即ち本発明の第三の
超音波受信装置では、その開口制御手段において、上記
第二の超音波受信装置における開口制御手段の要件を満
たす制御が行なわれるとともに、距離dが上記近距離側
にあるときに、距離dが増大するに従って該距離dと開
口の大きさDとの比率F=d/Dが順次小さくなるよう
に前記開口を順次広げる制御が行なわれる。
超音波受信装置の双方の特徴を組み合わせ、これにより
上記第一の目的と第二の目的との双方を達成する第三の
超音波受信装置を構成してもよい。即ち本発明の第三の
超音波受信装置では、その開口制御手段において、上記
第二の超音波受信装置における開口制御手段の要件を満
たす制御が行なわれるとともに、距離dが上記近距離側
にあるときに、距離dが増大するに従って該距離dと開
口の大きさDとの比率F=d/Dが順次小さくなるよう
に前記開口を順次広げる制御が行なわれる。
【0013】またこの第三の超音波受信装置において、
受信信号の周波数を検出する周波数検出回路を備え、距
離dが前記近距離側にあるときに、検出された受信信号
の周波数に基づいて該周波数が低下するほど比率F=d
/Dが順次小さくなるように開口を順次広げる制御を行
なってもよい。
受信信号の周波数を検出する周波数検出回路を備え、距
離dが前記近距離側にあるときに、検出された受信信号
の周波数に基づいて該周波数が低下するほど比率F=d
/Dが順次小さくなるように開口を順次広げる制御を行
なってもよい。
【0014】
【作用】上記振動子から送信された超音波は、中心周波
数が例えば3.5MHzの超音波であるが、中心周波数
のみでなくそれ以外の周波数成分も含まれている。また
被検体の内部をこの超音波が伝播すると高周波数成分ほ
ど早く減衰する。したがって被検体内に送信された超音
波が反射される深さdが深くなるほど受信される超音波
の中心周波数が低周波となる。人体を被検体として該被
検体内に中心周波数3.5MHzの超音波を送信して反
射された超音波を観察したところ、深さd=60mmで
反射されて戻った超音波の中心周波数は約3.0MH
z、深さd=160mmで反射されて戻った超音波の中
心周波数は約2.5MHzであった。
数が例えば3.5MHzの超音波であるが、中心周波数
のみでなくそれ以外の周波数成分も含まれている。また
被検体の内部をこの超音波が伝播すると高周波数成分ほ
ど早く減衰する。したがって被検体内に送信された超音
波が反射される深さdが深くなるほど受信される超音波
の中心周波数が低周波となる。人体を被検体として該被
検体内に中心周波数3.5MHzの超音波を送信して反
射された超音波を観察したところ、深さd=60mmで
反射されて戻った超音波の中心周波数は約3.0MH
z、深さd=160mmで反射されて戻った超音波の中
心周波数は約2.5MHzであった。
【0015】ここで受信ビーム幅は超音波の周波数fが
一定の場合はF値(F=d/D)に比例するが、周波数
fが変化するとこの受信ビーム幅はF/fに比例する。
したがって上記のように深さdに応じて周波数fが変化
する場合、深さdによらず受信ビーム幅を一定に保つに
は、上記可変開口の手法に超音波の周波数の変化による
補正を加えることが必要となる。
一定の場合はF値(F=d/D)に比例するが、周波数
fが変化するとこの受信ビーム幅はF/fに比例する。
したがって上記のように深さdに応じて周波数fが変化
する場合、深さdによらず受信ビーム幅を一定に保つに
は、上記可変開口の手法に超音波の周波数の変化による
補正を加えることが必要となる。
【0016】本発明の第一の超音波受信装置は、上記知
見に基づいて完成されたものであり、深さ(距離)dが
増大するに従って該深さ(距離)dと受信開口の大きさ
Dとの比率(F値)F=d/Dが順次小さくなるように
開口を順次広げるようにしたため、上記周波数fが順次
低下することによる受信ビーム幅の広がりを補正して、
深さdによらず常に一定の受信ビーム幅を保持すること
ができ、したがって常に一定の分解能を保持することが
できる。
見に基づいて完成されたものであり、深さ(距離)dが
増大するに従って該深さ(距離)dと受信開口の大きさ
Dとの比率(F値)F=d/Dが順次小さくなるように
開口を順次広げるようにしたため、上記周波数fが順次
低下することによる受信ビーム幅の広がりを補正して、
深さdによらず常に一定の受信ビーム幅を保持すること
ができ、したがって常に一定の分解能を保持することが
できる。
【0017】ここで例えば人体等の被検体内における超
音波の伝播速度および周波数の変化の仕方は被検体によ
らず大体は一定しているため、時刻の経過tと深さd、
および時刻の経過tと周波数fをほぼ対応づけることが
でき、したがって時刻の経過tに対する開口の大きさD
をあらかじめプログラムしておいて、このプログラムに
従って周波数fの変化による誤差も含めて補正するよう
に開口を順次広げることもできるが、受信信号の周波数
fを検出し、この検出された周波数fに基づいて周波数
fの変化による受信ビーム幅の変化を補正するように受
信開口を広げることにより、被検体毎の周波数fの変化
のばらつきも補正され、受信ビーム幅をより高精度に一
定に保つことができることとなる。尚、この周波数fの
検出は、多数の振動子により受信された多数の受信信号
のうちの一つについてのみ行なえばよいため、周波数検
出回路を備えたことによる回路全体の規模の増分は極く
僅かで済むこととなる。
音波の伝播速度および周波数の変化の仕方は被検体によ
らず大体は一定しているため、時刻の経過tと深さd、
および時刻の経過tと周波数fをほぼ対応づけることが
でき、したがって時刻の経過tに対する開口の大きさD
をあらかじめプログラムしておいて、このプログラムに
従って周波数fの変化による誤差も含めて補正するよう
に開口を順次広げることもできるが、受信信号の周波数
fを検出し、この検出された周波数fに基づいて周波数
fの変化による受信ビーム幅の変化を補正するように受
信開口を広げることにより、被検体毎の周波数fの変化
のばらつきも補正され、受信ビーム幅をより高精度に一
定に保つことができることとなる。尚、この周波数fの
検出は、多数の振動子により受信された多数の受信信号
のうちの一つについてのみ行なえばよいため、周波数検
出回路を備えたことによる回路全体の規模の増分は極く
僅かで済むこととなる。
【0018】また本発明の第二の超音受信装置は、距離
(深さ)dが観察を行なう最も深い距離よりも近距離側
にある所定の距離d0に達した際に最大開口となるよう
に、所定の重み付けを保持しつつ開口を広げるものであ
り、このように観察を行なう最も深い距離に達するより
前に上記最大開口に達するように開口が広げられるため
その分受信ビーム幅を狭くすることができ、したがって
分解能をより高めることができることとなる。また所定
の距離d0よりも遠距離側においては、所定の距離d0
において既に最大開口に達しているためこれ以上開口を
広げることはできない。そこでそれに代えて開口中央部
の振動子の利得に対する開口周辺部の振動子の利得の比
率を順次あげるように重みづけを変更することとしたも
のである。これによりサイド・ローブ・レベルは多少増
加傾向となるものの遠距離側においても狭い受信ビーム
幅を保持することができ、したがって近距離、遠距離を
問わず全範囲で受信ビーム幅が狭められることとなり高
分解能の超音波受信装置が実現される。
(深さ)dが観察を行なう最も深い距離よりも近距離側
にある所定の距離d0に達した際に最大開口となるよう
に、所定の重み付けを保持しつつ開口を広げるものであ
り、このように観察を行なう最も深い距離に達するより
前に上記最大開口に達するように開口が広げられるため
その分受信ビーム幅を狭くすることができ、したがって
分解能をより高めることができることとなる。また所定
の距離d0よりも遠距離側においては、所定の距離d0
において既に最大開口に達しているためこれ以上開口を
広げることはできない。そこでそれに代えて開口中央部
の振動子の利得に対する開口周辺部の振動子の利得の比
率を順次あげるように重みづけを変更することとしたも
のである。これによりサイド・ローブ・レベルは多少増
加傾向となるものの遠距離側においても狭い受信ビーム
幅を保持することができ、したがって近距離、遠距離を
問わず全範囲で受信ビーム幅が狭められることとなり高
分解能の超音波受信装置が実現される。
【0019】また本発明の第三の超音波受信装置は、上
記第二の超音波受信装置において、上記距離dが上記近
距離側にあるときに、距離dが増大するに従って比率
(F値)F=d/Dが順次小さくなるように開口を順次
広げるようにしたため、これにより、上記第二の超音波
受信装置の作用効果に加え、上記第一の超音波受信装置
と同様に、超音波の周波数fの低下による受信ビーム幅
の広がりも防止され、常に一定のかつ小さな受信ビーム
幅が実現されることとなる。
記第二の超音波受信装置において、上記距離dが上記近
距離側にあるときに、距離dが増大するに従って比率
(F値)F=d/Dが順次小さくなるように開口を順次
広げるようにしたため、これにより、上記第二の超音波
受信装置の作用効果に加え、上記第一の超音波受信装置
と同様に、超音波の周波数fの低下による受信ビーム幅
の広がりも防止され、常に一定のかつ小さな受信ビーム
幅が実現されることとなる。
【0020】またこの第三の超音波受信装置において、
上記第一の超音波受信装置の場合と同様に周波数検出回
路を備え、検出された周波数fに基づいてこの周波数f
の低下による受光ビーム幅の広がりを補正することによ
り、被検体による周波数fの低下のばらつきも補正され
受光ビーム幅を小さくかつさらに高精度に一定に保持す
ることが可能となる。
上記第一の超音波受信装置の場合と同様に周波数検出回
路を備え、検出された周波数fに基づいてこの周波数f
の低下による受光ビーム幅の広がりを補正することによ
り、被検体による周波数fの低下のばらつきも補正され
受光ビーム幅を小さくかつさらに高精度に一定に保持す
ることが可能となる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
3は、本発明の第一、第二、第三の超音波受信装置に共
通の実施例に係る回路ブロック図である。多数(ここで
は128個)の超音波振動子がX方向に0.64mmピ
ッチ(図1参照)で並んでおり、128個並んだ中央
(64番目の振動子と65番目の振動子との中間)が原
点(X=0;開口の中心)とされる。
3は、本発明の第一、第二、第三の超音波受信装置に共
通の実施例に係る回路ブロック図である。多数(ここで
は128個)の超音波振動子がX方向に0.64mmピ
ッチ(図1参照)で並んでおり、128個並んだ中央
(64番目の振動子と65番目の振動子との中間)が原
点(X=0;開口の中心)とされる。
【0022】これら128個の振動子1には送信回路2
が接続されており、これらの振動子1に所定のタイミン
グでパルス信号が印加され、これにより各振動子1から
図示しない人体内に向けて中心周波数3.5MHzの超
音波が送信される。この送信された超音波は人体内で反
射され上記送信のタイミングよりもこの振動子と人体内
の反射された位置との間の距離(深さ)dに応じたタイ
ミングだけ遅れてこれらの振動子1により受信されこれ
により受信信号が得られる。
が接続されており、これらの振動子1に所定のタイミン
グでパルス信号が印加され、これにより各振動子1から
図示しない人体内に向けて中心周波数3.5MHzの超
音波が送信される。この送信された超音波は人体内で反
射され上記送信のタイミングよりもこの振動子と人体内
の反射された位置との間の距離(深さ)dに応じたタイ
ミングだけ遅れてこれらの振動子1により受信されこれ
により受信信号が得られる。
【0023】各振動子1によりえられた受信信号は各プ
リアンプ3により増幅された後、利得制御部4により利
得が制御される各可変利得アンプ5によりさらに増幅さ
れ、遅延回路6を経由した後加算回路7で加算される。
ここで、遅延回路6は、人体内の超音波の反射点から各
振動子1までの間の距離が互いに異なるため、受信のタ
イミングが各振動子1毎に異なることとなり、これを補
正して同一点からの反射による受信信号が同一のタイミ
ングで加算されるように受信信号を遅延させる回路であ
る。この遅延回路6としては、例えば米国特許公報(U
SP)4149420号に示された位相変換器を用いる
方法や米国特許公報(USP)4290310号に示さ
れたA/D変換器を用いる方法を採用することができ
る。尚、本実施例においては可変利得アンプ5、もしく
はプリアンプ3と可変利得アンプ5の組合せが、本発明
にいう可変利得受信回路と観念される。
リアンプ3により増幅された後、利得制御部4により利
得が制御される各可変利得アンプ5によりさらに増幅さ
れ、遅延回路6を経由した後加算回路7で加算される。
ここで、遅延回路6は、人体内の超音波の反射点から各
振動子1までの間の距離が互いに異なるため、受信のタ
イミングが各振動子1毎に異なることとなり、これを補
正して同一点からの反射による受信信号が同一のタイミ
ングで加算されるように受信信号を遅延させる回路であ
る。この遅延回路6としては、例えば米国特許公報(U
SP)4149420号に示された位相変換器を用いる
方法や米国特許公報(USP)4290310号に示さ
れたA/D変換器を用いる方法を採用することができ
る。尚、本実施例においては可変利得アンプ5、もしく
はプリアンプ3と可変利得アンプ5の組合せが、本発明
にいう可変利得受信回路と観念される。
【0024】上記加算回路7により加算された信号は表
示回路8に入力され、この表示回路8内で信号処理がな
された後図示しない例えばCRTディスプレイ装置に人
体の断層像が表示される。ここで上記送信回路2、利得
制御部4、遅延回路6、および表示回路8はシステム制
御部9に接続されている。このシステム制御部9は、超
音波送信のタイミング、可変利得アンプ5の利得変更の
タイミング、遅延回路6における遅延量切換えのタイミ
ング、表示回路8による信号処理のタイミング等このシ
ステム全体の制御を担うものである。尚、この図3に示
す周波数検出回路10については後述する。ここで、本
実施例においては、利得制御部4とシステム制御部9の
機能のうち利得制御部4を制御する機能との組合せが、
本発明にいう開口制御手段と観念される。
示回路8に入力され、この表示回路8内で信号処理がな
された後図示しない例えばCRTディスプレイ装置に人
体の断層像が表示される。ここで上記送信回路2、利得
制御部4、遅延回路6、および表示回路8はシステム制
御部9に接続されている。このシステム制御部9は、超
音波送信のタイミング、可変利得アンプ5の利得変更の
タイミング、遅延回路6における遅延量切換えのタイミ
ング、表示回路8による信号処理のタイミング等このシ
ステム全体の制御を担うものである。尚、この図3に示
す周波数検出回路10については後述する。ここで、本
実施例においては、利得制御部4とシステム制御部9の
機能のうち利得制御部4を制御する機能との組合せが、
本発明にいう開口制御手段と観念される。
【0025】図4は、利得制御部の詳細ブロック図であ
る。利得制御部4内には、可変利得アンプ5の数(ここ
では128個)に対応した数の利得制御回路41、D/
A変換器42、低周波数帯域通過フィルタ(LPF)4
3が備えられている。ROM44内には各可変利得アン
プ5の利得を制御する利得制御情報があらかじめ記憶さ
れており、システム制御部9からの指令に基づいてこの
記憶された利得制御情報が利得制御回路41により順次
読み出され、D/A変換器42に送られる。
る。利得制御部4内には、可変利得アンプ5の数(ここ
では128個)に対応した数の利得制御回路41、D/
A変換器42、低周波数帯域通過フィルタ(LPF)4
3が備えられている。ROM44内には各可変利得アン
プ5の利得を制御する利得制御情報があらかじめ記憶さ
れており、システム制御部9からの指令に基づいてこの
記憶された利得制御情報が利得制御回路41により順次
読み出され、D/A変換器42に送られる。
【0026】図5は、図4に示す利得制御部4における
信号波形の一例を表わした図である。図5(A)、
(B)はそれぞれD/A変換器42の出力信号S1、L
PF43の出力信号S2を表わしている。ROM44内
に記録されているディジタルの利得制御情報は通常4ビ
ット程度で表現されており、したがってこの利得制御情
報をD/A変換した信号S1は、図5(A)に示すよう
に階段状の信号となる。この階段状の信号をそのまま用
いて可変利得アンプ5の利得を制御するとこの利得がス
テップ状に変化し、これに起因して可変利得アンプ5の
出力にノイズが混入することとなる。そこで、これを防
止するため、D/A変換器42から出力された階段状の
信号S1がLPF43に入力され、このLPF43では
上記階段状の信号S1のうち高周波数成分が除去され、
図5(B)に示すようななめらかに変化する信号S2と
なり、このLPF43から出力された信号S2を用いて
各可変利得アンプ5の利得の制御が行なわれる。このL
PF43に関しては、例えば米国特許公報(USP)4
012952号に記載された手法を用いることができ
る。
信号波形の一例を表わした図である。図5(A)、
(B)はそれぞれD/A変換器42の出力信号S1、L
PF43の出力信号S2を表わしている。ROM44内
に記録されているディジタルの利得制御情報は通常4ビ
ット程度で表現されており、したがってこの利得制御情
報をD/A変換した信号S1は、図5(A)に示すよう
に階段状の信号となる。この階段状の信号をそのまま用
いて可変利得アンプ5の利得を制御するとこの利得がス
テップ状に変化し、これに起因して可変利得アンプ5の
出力にノイズが混入することとなる。そこで、これを防
止するため、D/A変換器42から出力された階段状の
信号S1がLPF43に入力され、このLPF43では
上記階段状の信号S1のうち高周波数成分が除去され、
図5(B)に示すようななめらかに変化する信号S2と
なり、このLPF43から出力された信号S2を用いて
各可変利得アンプ5の利得の制御が行なわれる。このL
PF43に関しては、例えば米国特許公報(USP)4
012952号に記載された手法を用いることができ
る。
【0027】図6は、本発明の第二の超音波受信装置の
一実施例における、受信振動子数nと重み係数αの制御
法を表わした図である。振動子の配列のピッチ(ここで
は0.64mm)と受信振動子数nとを掛け合わせた値
が受信の開口の大きさD=0.64×nとなる。またこ
こでは前述した式(1)、即ち、 g(x)=exp{−α2 (x/xo)2 } …(1) に従って重みづけが行なわれる。
一実施例における、受信振動子数nと重み係数αの制御
法を表わした図である。振動子の配列のピッチ(ここで
は0.64mm)と受信振動子数nとを掛け合わせた値
が受信の開口の大きさD=0.64×nとなる。またこ
こでは前述した式(1)、即ち、 g(x)=exp{−α2 (x/xo)2 } …(1) に従って重みづけが行なわれる。
【0028】ここでは最大深さd=160mmまでの反
射超音波を受信するものとすると、従来の可変開口の手
法では図6に一点鎖線で表わすグラフ11に示すように
最大深さd=160mmで最大開口D=0.64mm×
128となるように制御される。ここでは重み係数αは
グラフ12に示すとおりα=1.3に固定され、この場
合、受信ビーム幅はそのピークから−20dB下がった
幅で約2.4mmとなる。
射超音波を受信するものとすると、従来の可変開口の手
法では図6に一点鎖線で表わすグラフ11に示すように
最大深さd=160mmで最大開口D=0.64mm×
128となるように制御される。ここでは重み係数αは
グラフ12に示すとおりα=1.3に固定され、この場
合、受信ビーム幅はそのピークから−20dB下がった
幅で約2.4mmとなる。
【0029】しかるに、ここではグラフ13に示すよう
に深さd=110mmで最大開口となるように各深さd
に対する受信開口の大きさDが定められ、この場合受信
ビーム幅は約1.6mmとなり、上記従来の可変開口の
手法の場合(受信ビーム幅:約2.4mm)と比べ大幅
に受信ビーム幅が狭まり、したがって解像力が大幅に改
善される。しかし受信開口の大きさDは深さd=110
mmで最大開口まで広げられたため、これ以上受信開口
は広げられず、深さd=110mm〜160mmの間は
受信開口Dはこの最大開口に固定され、一方この深さd
=110〜160mmの間においてはグラフ14に示す
ように重み係数αが順次小さな値に変更され、図1に示
すように受信開口の中央の振動子の利得に対する端部の
振動子の利得の比率が高められる。これによりサイド・
ローブ・レベルは上昇傾向となるものの、受信ビーム幅
は約1.6mmのまま保持されることとなる。
に深さd=110mmで最大開口となるように各深さd
に対する受信開口の大きさDが定められ、この場合受信
ビーム幅は約1.6mmとなり、上記従来の可変開口の
手法の場合(受信ビーム幅:約2.4mm)と比べ大幅
に受信ビーム幅が狭まり、したがって解像力が大幅に改
善される。しかし受信開口の大きさDは深さd=110
mmで最大開口まで広げられたため、これ以上受信開口
は広げられず、深さd=110mm〜160mmの間は
受信開口Dはこの最大開口に固定され、一方この深さd
=110〜160mmの間においてはグラフ14に示す
ように重み係数αが順次小さな値に変更され、図1に示
すように受信開口の中央の振動子の利得に対する端部の
振動子の利得の比率が高められる。これによりサイド・
ローブ・レベルは上昇傾向となるものの、受信ビーム幅
は約1.6mmのまま保持されることとなる。
【0030】図7は図6のグラフ13、14に沿う受信
開口の大きさDおよび重み係数αを得るように、各振動
子の利得(各振動子1に接続された可変利得アンプ5の
相対的な利得をいう。以下同じ)を変化させた状態を表
わした図である。ここで各グラフに付した番号は、12
8個並んだ振動子1の端から順に該振動子1に付した番
号であり、ここでは4個おきの振動子の利得の変化が示
されている。
開口の大きさDおよび重み係数αを得るように、各振動
子の利得(各振動子1に接続された可変利得アンプ5の
相対的な利得をいう。以下同じ)を変化させた状態を表
わした図である。ここで各グラフに付した番号は、12
8個並んだ振動子1の端から順に該振動子1に付した番
号であり、ここでは4個おきの振動子の利得の変化が示
されている。
【0031】受信開口の大きさDおよび重み係数αは、
いずれも各振動子1に接続された可変利得アンプ5の利
得の変化のさせ方によって定まり、利得制御部4では、
この図7の各グラフに沿うように各振動子1に接続され
た各可変利得アンプ5の利得が制御される。ここで番号
64、65の付された中央の振動子に関してはX≒0
(X=0はこれら2つの振動子の中央)であるため、こ
れら2つの振動子の利得は常に1.0である。一方端部
の振動子(番号1、128の振動子)については図6に
示すように深さd=110mmに近づくまでは0.0に
設定され、深さd=110mmにおいては、α=1.
3,X/X0=1.0であるから、式(1)より利得は
約0.2とされる。またこれら番号1,128の振動子
について、深さd=160mmにおいてはα=0.8,
X/X0=1であるから利得は約0.5となる。
いずれも各振動子1に接続された可変利得アンプ5の利
得の変化のさせ方によって定まり、利得制御部4では、
この図7の各グラフに沿うように各振動子1に接続され
た各可変利得アンプ5の利得が制御される。ここで番号
64、65の付された中央の振動子に関してはX≒0
(X=0はこれら2つの振動子の中央)であるため、こ
れら2つの振動子の利得は常に1.0である。一方端部
の振動子(番号1、128の振動子)については図6に
示すように深さd=110mmに近づくまでは0.0に
設定され、深さd=110mmにおいては、α=1.
3,X/X0=1.0であるから、式(1)より利得は
約0.2とされる。またこれら番号1,128の振動子
について、深さd=160mmにおいてはα=0.8,
X/X0=1であるから利得は約0.5となる。
【0032】これと同様にして、中間の振動子、例えば
番号29,100の振動子に関しては、深さd≒60m
mで利得が約0.2となり深さd=110mmでは、α
=1.3、X/X0=0.56より利得は約0.6とな
る。また深さd=160mmではα=0.8,X/X0
=0.56から利得は約0.8となる。このようにして
各深さdに対する各振動子の利得が求められる。
番号29,100の振動子に関しては、深さd≒60m
mで利得が約0.2となり深さd=110mmでは、α
=1.3、X/X0=0.56より利得は約0.6とな
る。また深さd=160mmではα=0.8,X/X0
=0.56から利得は約0.8となる。このようにして
各深さdに対する各振動子の利得が求められる。
【0033】ここで超音波が人体内を伝播する際の音速
は約1500m/secとほぼ一定しているため、ここ
では、深さdが例えばd=160mmについて160×
10 -3(m)/1500(m/sec)=210(μs
ec)のように時刻に換算されて、各時刻における各振
動子の利得がROM44(図4参照)に記録され、各振
動子の利得を制御する際はこのROM44から各振動子
の各時刻毎の利得が読み出されこの読み出された利得制
御情報に従って各可変利得アンプ5の利得が制御され
る。
は約1500m/secとほぼ一定しているため、ここ
では、深さdが例えばd=160mmについて160×
10 -3(m)/1500(m/sec)=210(μs
ec)のように時刻に換算されて、各時刻における各振
動子の利得がROM44(図4参照)に記録され、各振
動子の利得を制御する際はこのROM44から各振動子
の各時刻毎の利得が読み出されこの読み出された利得制
御情報に従って各可変利得アンプ5の利得が制御され
る。
【0034】尚、ROM44に各振動子の各時刻毎の利
得を記憶しておくことに代え、図6に示すグラフ13,
14(受信開口の時間変化と重み係数の時間変化)のみ
をROM44に記憶しておくとともに、高速の演算回路
を備え、このグラフ13,14に基づいて上記式(1)
の演算を行なって各振動子の各時刻毎の利得を決定する
ようにしてもよい。この方法を用いた場合、ROM44
の記憶容量を大幅に低減することができる。
得を記憶しておくことに代え、図6に示すグラフ13,
14(受信開口の時間変化と重み係数の時間変化)のみ
をROM44に記憶しておくとともに、高速の演算回路
を備え、このグラフ13,14に基づいて上記式(1)
の演算を行なって各振動子の各時刻毎の利得を決定する
ようにしてもよい。この方法を用いた場合、ROM44
の記憶容量を大幅に低減することができる。
【0035】このように上記実施例では、深さd=11
0mmまでは受信開口を順次広げることにより、また深
さd=110mm〜160mmにおいては重みづけを順
次変更することにより狭い受信ビーム幅(約1.6m
m)が実現され、これにより高分解能の測定が可能とな
る。尚、上記実施例においては深さd=110mmより
も近距離側では深さdに対応して受信開口を広げている
が、重みづけを変更することによっても受信ビーム幅を
変更できることから近距離側、遠距離側を問わず常に全
振動子を受信状態に保持(常に最大開口に保持)し、重
み係数αの変更のみで受信ビーム幅が常に一定になるよ
うに制御することも考えられる。しかしながら、この方
法を採用すると近距離において端部側の振動子に接続さ
れた遅延回路6における信号の遅延量が膨大なものとな
ってしまい、このことが遅延回路6の回路規模を増大化
させ、コストを極端に上昇させる結果となってしまい、
実用性に欠けるという欠点を有することとなる。
0mmまでは受信開口を順次広げることにより、また深
さd=110mm〜160mmにおいては重みづけを順
次変更することにより狭い受信ビーム幅(約1.6m
m)が実現され、これにより高分解能の測定が可能とな
る。尚、上記実施例においては深さd=110mmより
も近距離側では深さdに対応して受信開口を広げている
が、重みづけを変更することによっても受信ビーム幅を
変更できることから近距離側、遠距離側を問わず常に全
振動子を受信状態に保持(常に最大開口に保持)し、重
み係数αの変更のみで受信ビーム幅が常に一定になるよ
うに制御することも考えられる。しかしながら、この方
法を採用すると近距離において端部側の振動子に接続さ
れた遅延回路6における信号の遅延量が膨大なものとな
ってしまい、このことが遅延回路6の回路規模を増大化
させ、コストを極端に上昇させる結果となってしまい、
実用性に欠けるという欠点を有することとなる。
【0036】図8は、本発明の第三の超音波受信装置の
一実施例における、受信振動子数nと重み係数αの制御
法を表わした図である。この図に一点鎖線で示すグラフ
13,14は、深さd=110mmで最大開口となるよ
うに制御した図6に示すグラフ13,14と同一のグラ
フであり、ここでは、グラフ15に示すようにそれより
も浅い深さd≒80mmのところで最大開口となるよう
に制御される。また、重み係数αについては、グラフ1
6に示すように、d≒80mmより深いところでグラフ
14の場合よりも急速に重み係数αの値が変更される。
これは、前述したように、超音波の周波数fが変化する
と受信ビーム幅は周波数fに反比例すること、および人
体内ではこの周波数fが徐々に低下することから、d≒
80mmよりも浅いところでは受信開口をより速やかに
広げることにより、またd≒80mmよりも深いところ
では重み係数αをより速やかに変更することにより、周
波数fの低下による受信ビーム幅の広がりを防止するも
のである。
一実施例における、受信振動子数nと重み係数αの制御
法を表わした図である。この図に一点鎖線で示すグラフ
13,14は、深さd=110mmで最大開口となるよ
うに制御した図6に示すグラフ13,14と同一のグラ
フであり、ここでは、グラフ15に示すようにそれより
も浅い深さd≒80mmのところで最大開口となるよう
に制御される。また、重み係数αについては、グラフ1
6に示すように、d≒80mmより深いところでグラフ
14の場合よりも急速に重み係数αの値が変更される。
これは、前述したように、超音波の周波数fが変化する
と受信ビーム幅は周波数fに反比例すること、および人
体内ではこの周波数fが徐々に低下することから、d≒
80mmよりも浅いところでは受信開口をより速やかに
広げることにより、またd≒80mmよりも深いところ
では重み係数αをより速やかに変更することにより、周
波数fの低下による受信ビーム幅の広がりを防止するも
のである。
【0037】このように、超音波の周波数fの低下分の
補正も考慮しながら、浅いところでは所定の深さで最大
開口となるように受信開口を広げることにより、またそ
れより深いところでは重み係数αを変えることにより、
狭い受信ビーム幅が保持されるとともに受信ビーム幅が
精確に一定に保持されることとなる。ここで、周波数f
が低下する速度も考慮した各振動子毎、各時刻毎の利得
をROM44(図4参照)に記憶しておくようにしても
よいが、この周波数fが低下する速度は考慮せずにRO
M44には例えばF=d/Dが一定となるように各振動
子毎かつ各時刻毎の利得を記憶しておいて、例えば所定
時間にゼロレベルを何回横切るかをカウントするゼロク
ロス回路等の周波数検出回路10(図3参照)を備えて
受信信号の周波数fを検出し、この検出された周波数f
に基づいてこの周波数fの低下による受信ビーム幅の広
がりを補正するように各振動子の利得を補正するように
構成すると、周波数fの低下の速度が各人体により異な
ることによる誤差が補正され、受信ビーム幅をより精確
に一定に保持することができることとなる。
補正も考慮しながら、浅いところでは所定の深さで最大
開口となるように受信開口を広げることにより、またそ
れより深いところでは重み係数αを変えることにより、
狭い受信ビーム幅が保持されるとともに受信ビーム幅が
精確に一定に保持されることとなる。ここで、周波数f
が低下する速度も考慮した各振動子毎、各時刻毎の利得
をROM44(図4参照)に記憶しておくようにしても
よいが、この周波数fが低下する速度は考慮せずにRO
M44には例えばF=d/Dが一定となるように各振動
子毎かつ各時刻毎の利得を記憶しておいて、例えば所定
時間にゼロレベルを何回横切るかをカウントするゼロク
ロス回路等の周波数検出回路10(図3参照)を備えて
受信信号の周波数fを検出し、この検出された周波数f
に基づいてこの周波数fの低下による受信ビーム幅の広
がりを補正するように各振動子の利得を補正するように
構成すると、周波数fの低下の速度が各人体により異な
ることによる誤差が補正され、受信ビーム幅をより精確
に一定に保持することができることとなる。
【0038】尚、図8に示す実施例は本発明の第三の超
音波受信装置の一実施例であって本発明の第一の超音波
受信装置と第二の超音波受信装置の双方の思想が考慮さ
れているが、本発明の第一の超音波受信装置は、本発明
の第二の超音波受信装置と組み合わされることなく、そ
れ単独でも構成される。ただし本発明の第一の超音波受
信装置の思想を単独で用いた場合は、従来の可変開口の
場合と比較し、受信ビーム幅がやや広がることを許容す
るかもしくは受信の最大深さがやや浅いところに設定さ
れることを許容することにより、深さによらずより精確
に一定した受信ビーム幅が確保されることとなる。
音波受信装置の一実施例であって本発明の第一の超音波
受信装置と第二の超音波受信装置の双方の思想が考慮さ
れているが、本発明の第一の超音波受信装置は、本発明
の第二の超音波受信装置と組み合わされることなく、そ
れ単独でも構成される。ただし本発明の第一の超音波受
信装置の思想を単独で用いた場合は、従来の可変開口の
場合と比較し、受信ビーム幅がやや広がることを許容す
るかもしくは受信の最大深さがやや浅いところに設定さ
れることを許容することにより、深さによらずより精確
に一定した受信ビーム幅が確保されることとなる。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の第
一の超音波受信装置は、距離(深さ)dが増大するに従
って該距離dと受信開口の大きさDとの比率(F値)F
=d/Dが順次小さくなるように受信開口を順次広げる
ように制御したため、これにより被検体内を伝播する超
音波の周波数の低下による受信ビーム幅の広がりが防止
され、深さによらず一定の受信ビーム幅を得ることがで
き、これにより深さによらず一定の分解能を得ることが
できることとなる。
一の超音波受信装置は、距離(深さ)dが増大するに従
って該距離dと受信開口の大きさDとの比率(F値)F
=d/Dが順次小さくなるように受信開口を順次広げる
ように制御したため、これにより被検体内を伝播する超
音波の周波数の低下による受信ビーム幅の広がりが防止
され、深さによらず一定の受信ビーム幅を得ることがで
き、これにより深さによらず一定の分解能を得ることが
できることとなる。
【0040】また本発明の第二の超音波受信装置は、距
離dが所定距離d0より近距離側にあるときは所定の重
みづけを保持しながら受信開口を順次広げ、距離dが所
定距離d0より遠距離側にあるときは重みづけをゆるめ
る方向に重みづけを順次変更するようにしたため、受信
ビーム幅を大体一定かつ従来の可変開口の手法よりも受
信ビーム幅を狭くすることができ、これにより分解能が
向上する。
離dが所定距離d0より近距離側にあるときは所定の重
みづけを保持しながら受信開口を順次広げ、距離dが所
定距離d0より遠距離側にあるときは重みづけをゆるめ
る方向に重みづけを順次変更するようにしたため、受信
ビーム幅を大体一定かつ従来の可変開口の手法よりも受
信ビーム幅を狭くすることができ、これにより分解能が
向上する。
【0041】また本発明の第三の超音波受信装置は、上
記第一の超音波受信装置と第二の超音波受信装置の双方
の特徴を兼ね備えているため、従来の可変開口の手法を
用いた場合よりも受信ビーム幅を狭くすることができる
とともに深さによらず受信ビーム幅をより精確に一定に
保持することができることとなる。尚、上記第一の超音
波受信装置、第三の超音波受信装置において周波数検出
回路を備えて受信信号の周波数を検出し、この検出され
た周波数に基づいて受信開口を制御することにより周波
数の低下の割合が被検体毎に異なってもこれが補正さ
れ、受信ビーム幅を一層精確に一定に保持することがで
きる。
記第一の超音波受信装置と第二の超音波受信装置の双方
の特徴を兼ね備えているため、従来の可変開口の手法を
用いた場合よりも受信ビーム幅を狭くすることができる
とともに深さによらず受信ビーム幅をより精確に一定に
保持することができることとなる。尚、上記第一の超音
波受信装置、第三の超音波受信装置において周波数検出
回路を備えて受信信号の周波数を検出し、この検出され
た周波数に基づいて受信開口を制御することにより周波
数の低下の割合が被検体毎に異なってもこれが補正さ
れ、受信ビーム幅を一層精確に一定に保持することがで
きる。
【図1】重みづけの例を表わした図である。
【図2】重みづけを固定した状態で受信開口の大きさD
を変化させた例を表わした図である。
を変化させた例を表わした図である。
【図3】本発明の超音波受信装置の一実施例を表わした
回路ブロック図である。
回路ブロック図である。
【図4】利得制御部の詳細ブロック図である。
【図5】利得制御部における信号波形の一例を表わした
図である。
図である。
【図6】本発明の第二の超音波受信装置の一実施例に係
る受信振動子数と重み係数の制御法を表わした図であ
る。
る受信振動子数と重み係数の制御法を表わした図であ
る。
【図7】各振動子の利得の変化を表わした図である。
【図8】本発明の第三の超音波受信装置の一実施例に係
る受信振動子数と重み係数の制御法を表わした図であ
る。
る受信振動子数と重み係数の制御法を表わした図であ
る。
1 振動子
2 送信回路
3 プリアンプ
4 利得制御部
5 可変利得アンプ
6 遅延回路
7 加算回路
8 表示回路
9 システム制御部
10 周波数検出回路
41 利得制御回路
42 D/A変換器
43 低周波数帯域通過フィルタ
44 ROM
Claims (5)
- 【請求項1】 被検体内に送信され該被検体内で反射さ
れた超音波を受信して受信信号を得る、所定の方向に並
んだ多数の振動子と、 前記多数の振動子のそれぞれに接続され該多数の振動子
のそれぞれにより得られた前記受信信号を増幅する多数
の可変利得受信回路と、 前記多数の振動子にそれぞれ接続された前記多数の可変
利得受信回路の各利得を制御することにより、前記多数
の振動子と前記被検体内の前記反射の生じた位置との間
の距離dが増大するに従って該距離dと前記超音波を受
信する開口の大きさDとの比率F=d/Dが順次小さく
なるように前記開口を順次広げる開口制御手段とを備え
たことを特徴とする超音波受信装置。 - 【請求項2】 前記受信信号の周波数を検出する周波数
検出回路を備え、 前記開口制御手段が、検出された前記周波数に基づいて
該周波数が低下するほど前記比率F=d/Dが小さくな
るように前記開口を順次広げるものであることを特徴と
する請求項1記載の超音波受信装置。 - 【請求項3】 被検体内に送信され該被検体内で反射さ
れた超音波を受信して受信信号を得る、所定の方向に並
んだ多数の振動子と、 前記多数の振動子のそれぞれに接続され該多数の振動子
のそれぞれにより得られた前記受信信号を増幅する多数
の可変利得受信回路と、 前記多数の振動子にそれぞれ接続された前記多数の可変
利得受信回路の各利得を制御することにより、前記多数
の振動子と前記被検体内の前記反射の生じた位置との間
の距離dが所定の距離d0よりも近距離側にあるときは
前記超音波を受信する開口内の中央部の振動子に対応す
る前記利得よりも前記開口内の端部側の振動子に対応す
る前記利得ほど低下するように前記利得に付した所定の
重みづけを保持しながら前記開口を順次広げ、前記距離
dが前記所定の距離d0よりも遠距離側にあるときは前
記距離dが前記所定の距離d0にあるときの前記開口を
保持しながら前記開口内の端部側の振動子に対応する前
記利得を前記開口内の中央部の振動子に対応する前記利
得に近づけるように前記重みづけを順次変更する開口制
御手段とを備えたことを特徴とする超音波受信装置。 - 【請求項4】 前記開口制御手段が、前記距離dが前記
近距離側にあるときに、該距離dが増大するに従って該
距離dと前記開口の大きさDとの比較F=d/Dが順次
小さくなるように前記開口を順次広げるものであること
を特徴とする請求項3記載の超音波受信装置。 - 【請求項5】 前記受信信号の周波数を検出する周波数
検出回路を備え、 前記開口制御手段が、前記距離dが前記近距離側にある
ときに、検出された前記周波数に基づいて該周波数が低
下するほど前記比率F=d/Dが小さくなるように前記
開口を順次広げるものであることを特徴とする請求項4
記載の超音波受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3161914A JPH057586A (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 超音波受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3161914A JPH057586A (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 超音波受信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH057586A true JPH057586A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=15744427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3161914A Withdrawn JPH057586A (ja) | 1991-07-02 | 1991-07-02 | 超音波受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH057586A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012101937A1 (ja) * | 2011-01-27 | 2012-08-02 | 株式会社 東芝 | 超音波プローブ及び超音波診断装置 |
JP2012161562A (ja) * | 2011-02-09 | 2012-08-30 | Fujifilm Corp | 超音波診断装置および超音波画像生成方法 |
JP2012161555A (ja) * | 2011-02-09 | 2012-08-30 | Fujifilm Corp | 超音波診断装置および方法 |
CN115201339A (zh) * | 2022-09-19 | 2022-10-18 | 河北铁达科技有限公司 | 检测装置、道岔轨底探伤设备以及方法 |
-
1991
- 1991-07-02 JP JP3161914A patent/JPH057586A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012101937A1 (ja) * | 2011-01-27 | 2012-08-02 | 株式会社 東芝 | 超音波プローブ及び超音波診断装置 |
US8834375B2 (en) | 2011-01-27 | 2014-09-16 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Ultrasound probe and ultrasound diagnosis apparatus |
JP2012161562A (ja) * | 2011-02-09 | 2012-08-30 | Fujifilm Corp | 超音波診断装置および超音波画像生成方法 |
JP2012161555A (ja) * | 2011-02-09 | 2012-08-30 | Fujifilm Corp | 超音波診断装置および方法 |
CN115201339A (zh) * | 2022-09-19 | 2022-10-18 | 河北铁达科技有限公司 | 检测装置、道岔轨底探伤设备以及方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981008 |