JPH08303972A - 携帯型パソコン冷却用の偏平ヒートパイプとその製造方法 - Google Patents

携帯型パソコン冷却用の偏平ヒートパイプとその製造方法

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JPH08303972A
JPH08303972A JP7132947A JP13294795A JPH08303972A JP H08303972 A JPH08303972 A JP H08303972A JP 7132947 A JP7132947 A JP 7132947A JP 13294795 A JP13294795 A JP 13294795A JP H08303972 A JPH08303972 A JP H08303972A
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JP
Japan
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flat
pipe
personal computer
heat
container
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JP7132947A
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Hitoshi Hasegawa
仁 長谷川
Mikiyuki Ono
幹幸 小野
Masataka Mochizuki
正孝 望月
Koichi Masuko
耕一 益子
Yuji Saito
祐士 斎藤
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却能力に優れる携帯型パソコン冷却用の偏
平ヒートパイプを提供する。 【構成】 携帯型パソコン24の内部での発熱箇所26
と放熱箇所25との間にそれぞれ熱授受可能に配設され
る断面偏平状の携帯型パソコン冷却用の偏平ヒートパイ
プ20において、偏平状の密閉金属管からなるコンテナ
21の内部に、その長手方向に沿って多数本の極細線か
らなるウィック材28が配設されるとともに、筒状に巻
かれた網状体50が長手方向に沿って配設されている。
この網状体50によってウィック材28がコンテナ21
の内壁面に押圧固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、潜熱として熱輸送す
るヒートパイプに関し、特に携帯型のパソコンに備えら
れた演算処理装置を冷却する偏平状のヒートパイプに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今、ノートブックタイプやサブノート
ブックタイプのいわゆる携帯型パソコンの普及が著し
い。この種のパソコンでは、携帯性を主要目的としてい
るから、小形化および軽量化が強く望まれており、した
がって当然、パソコンの内部空間において冷却装置が占
有するスペースも極めて限定されている。また一方で、
多機能化や処理速度の向上に伴って演算処理装置の出力
増大が年々進められている。そこで従来では、熱輸送能
力に優れるヒートパイプが冷却装置として着目されてお
り、そのなかでも特に演算処理装置との接触性や省スペ
ース性等の条件を満たすものとして、コンテナを平板状
に偏平させた偏平ヒートパイプが広く採用されている。
【0003】以下、従来の携帯型パソコンの冷却装置の
一例を図4に示す。図4の(A)において、パソコン本
体1はプラスチックパネルあるいは金属パネル等によっ
て形成された比較的厚みの薄い矩形容器からなり、JI
S(日本工業規格)でのいわゆるA4サイズ程度の大き
さを成している。パソコン本体1の上面には、キーボー
ド部2およびディスプレイ部3が備えられており、これ
らはパソコン本体1に対して各々ヒンジによって回動可
能に取り付けられている。すなわち、キーボード部2お
よびディスプレイ部3は、パソコン本体1側から上方に
起き上がり、またその状態からパソコン本体1側に倒れ
るように構成されている。また、キーボード部2および
ディスプレイ部3の内部には、それぞれほぼ同等のサイ
ズのアルミ薄板4が電磁波の遮蔽板として取り付けられ
ている。
【0004】前記パソコン本体1の内部の二分割された
空間のうち前方側(図4の(A)においてキーボード部
2側)には、着脱式のハードディスクドライブ5やフロ
ッピーディスクドライブ、バッテリー、増設メモリ等
(それぞれ図示せず)が設置されている。他方の空間内
の底部には、ヒートパイプ6が設置されており、またそ
の上方には、熱伝達を促進するコンパウンドを介して中
央演算処理装置(以下、CPU)7が取り付けられてい
る。さらに、そのCPU7の上方には複数枚のプリント
基板8が設けられている。
【0005】前記ヒートパイプ6は、偏平ヒートパイプ
であって、コンテナの一部分には放熱面積を確保するた
めの矩形のフィン9が複数枚装着されている。ここで、
この種の携帯型パソコンでは、パソコン本体1を水平に
対して±5度程度に傾斜させて使用することがあるか
ら、ウィックとしての溝(図示せず)がヒートパイプ6
のコンテナの内壁面に、長手方向に亘って複数条設けら
れている。
【0006】したがって、上記の冷却装置では、パソコ
ンの使用に伴ってCPU7から発生する熱により、ヒー
トパイプ6内部の作動流体が蒸発し、その蒸気はコンテ
ナのうち温度の低いフィン9側の部分に流動する。その
作動流体蒸気は、フィン9を介して外気に熱を奪われて
凝縮する。すなわちCPU7の熱がヒートパイプ6の作
動流体によって輸送され、フィン9から放出される。し
たがって、CPU7の温度が許容範囲内に抑えられる。
なお、凝縮して液相に戻った作動流体は、ウィックの毛
細管圧力によって蒸発部側のコンテナ内壁面に汲み上げ
られ、そこで再度蒸発する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、パソ
コンの内部でヒートパイプのために使用できる空間は極
めて限られているから、使用可能なヒートパイプは、開
口断面の小さいものとならざるを得ない。また一方、発
熱箇所と放熱箇所とはある程度離隔しており、したがっ
て、ヒートパイプは開口断面積(流路断面積)に対して
長さの長いものとなる。
【0008】これに対し、従来では、蒸気流路を確保し
つつ所用の毛細管圧力(ポンプ作用)得るべく、溝ウィ
ック(グルーブウィック)を形成しているが、溝ウィッ
クで得られる毛細管圧力は低いうえに、パソコン冷却用
ヒートパイプに使用される作動流体の還流距離は比較的
長くなるから、上記従来のヒートパイプ6では必要充分
な冷却能力を得られないおそれがあった。より具体的に
は、CPU7の高出力化によって熱流束が増大した場合
には、液相作動流体に対するポンプ作用が不十分になり
蒸発部で作動流体が不足するドライアウトが生じるおそ
れが多分にある。
【0009】また、前述のように開口断面積が小さいた
めに、作動流体蒸気の流速が高速化するに伴って還流途
中の作動液が飛散してしまい、この点でも蒸発部に対す
る作動液の還流量が不足し、結局は熱輸送特性が低下し
て、CPU7を充分に冷却できないおそれがあった。
【0010】また、上述した偏平なヒートパイプ6を製
造するにあたっては、安価にかつ高速多量生産すること
が望まれることは勿論、所定の開口断面形状(蒸気流路
形状)を確保することが必要であるが、従来ではこのよ
うな要請を満たす製法が確立されていなかった。
【0011】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、冷却能力に優れる携帯型パソコン冷却用の偏平ヒ
ートパイプとその製造方法を提供することを目的とする
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するために、携帯型パソコンの内部での発熱箇所と
放熱箇所との間にそれぞれ熱授受可能に配設される断面
偏平状の携帯型パソコン冷却用の偏平ヒートパイプにお
いて、偏平状の密閉金属管からなるコンテナの内部に、
その長手方向に沿って多数本の極細線からなるウィック
材が配設されるとともに、筒状に巻かれた網状体が長手
方向に沿って配設され、この網状体によって前記ウィッ
ク材が前記コンテナの内壁面に押圧固定されていること
を特徴とするものである。
【0013】また、請求項2の発明は、塑性変形可能な
円形断面のパイプ材の内部に、筒状に巻かれた網状体を
その軸線方向に沿って挿入するとともに、その網状体と
前記パイプ材の内壁面との間に極細線からなるウィック
材を挿入し、しかる後、前記パイプ材および前記網状体
を前記パイプ材の半径方向に圧潰して中空偏平形状に形
成し、さらにその偏平状に圧潰されたパイプ材の内部に
凝縮性の流体を作動流体として封入するとともに、密閉
してヒートパイプ化することを特徴とするものである。
【0014】
【作用】この発明のヒートパイプにおいて、携帯型パソ
コンの発熱箇所からコンテナの一端部に熱が伝えられる
と、コンテナの内壁面やウィック材に付着した作動流体
が加熱されて蒸発する。その作動流体蒸気は、網状体の
目地からその内側の中空部分に流入し、コンテナのうち
内部圧力の低い他端部すなわち放熱箇所側に配設された
端部に向けて流動する。したがって、網状体の内側の空
間が蒸気流路となる。そして、コンテナの端部側に流動
したその作動流体蒸気は、目地からコンテナの内壁面側
に抜け出して、そこで熱を奪われて凝縮する。
【0015】再度液相になった作動流体は、ウィック材
の毛細管圧力によってコンテナの蒸発部側に運ばれる。
その場合、液流路となるウィック材がコンテナの長手方
向に亘って配設されており、またウィック自体を構成し
ている極細線同士の間の実効毛細管半径が極めて小さく
そのポンプ作用が大きいので、たとえトップヒートモー
ドであっても作動流体が蒸発部側に確実に還流する。ま
た、網状体の半径方向の弾性力によってコンテナの内壁
面に多数本のウィック材が押圧固定されており、これに
よって蒸気流路と液流路とがそれぞれ独立しているた
め、飛散現象が起きにくく、そのため熱輸送効率が向上
する。
【0016】また、蒸発部側に還流した液相作動流体
は、網状体の目地に作用する毛細管圧力によって、コン
テナの内壁面やウィック材側から網状体での周方向に吸
い上げられ、かつ蒸発する。すなわち、コンテナ内壁面
の蒸発部となる部分に効率よく作動流体が分布し、蒸発
部面積が大きくなるので、ヒートパイプとしての熱輸送
力がより向上する。
【0017】請求項2の製造方法によれば、まず、筒状
に巻かれた網状体を塑性変形可能な円形断面のパイプ材
の内部に軸線方向に沿って挿入し、ついで、そのパイプ
材の内壁面と網状体との間に極細線からなるウィック材
を挿入する。しかる後、網状体ごとパイプ材をその半径
方向に圧潰して中空偏平形状に形成する。その際に、パ
イプ材が網状体の半径方向の弾性力によって支持される
から、特にパイプ材の上面と下面における幅方向でのほ
ぼ中央部が長さ方向に亘って窪むことが防止される。ま
た、網状体の変形に伴って一群のウィック材がコンテナ
の内壁面に押圧されて固定される。そして、偏平状に圧
潰されたパイプ材の内部に凝縮性の流体を作動流体とし
て封入するとともに、密閉してヒートパイプ化する。
【0018】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1ないし図3
を参照して説明する。図1は偏平ヒートパイプ20の外
観を示す斜視図であり、この偏平ヒートパイプ20は、
一例として厚さが0.4〜0.5mm程度の銅パイプを
素材とし、幅が3〜30mm程度で高さが2〜4mm程
度の中空偏平状のコンテナ21の内部に、純水を作動流
体(図示せず)として封入したものである。
【0019】この偏平ヒートパイプ20は、ノートブッ
ク型のパソコン本体24の内部に布設されており、その
凝縮部23側の端部は、パソコン本体24の内底部に既
設された金属製のシャーシ25の上面部に熱伝達可能に
配設されている。また、コンテナ21の他端部側の上面
部には、発熱箇所としての超小型演算処理装置(MP
U)26が熱授受可能に取り付けられている。そして、
このMPUは前記シャーシ25に対してパソコン本体2
4の内部での高い位置に設置されている。なお、放熱箇
所の他の例としては、金属製の各種コネクタパーツやE
MI(電磁シールド板)、バッテリ、パソコン本体24
のマグネシウム製ケース等のノートブック型あるいはサ
ブノートブック型パソコンに標準装備される部材とする
ことができる。
【0020】図2に示すように、コンテナ21の内部の
幅方向でのほぼ中央位置には、網状体としてのメッシュ
部材50がコンテナの長手方向に沿って配設されてい
る。このメッシュ部材50としては、ここでは100メ
ッシュステンレススクリーンをコンテナ21内壁面での
上面部と下面部とに直接沿うような偏平の筒状に巻いた
ものが用いられている。
【0021】前記コンテナ21の内部でのメッシュ部材
50の両脇のスペースには、多数本のウィック28がそ
の長手方向に沿って充填されている。このウィック28
としては、例えば直径が0.02〜0.1mm程度の極
細銅線が採用されている。また、銅線に替えて銅メッキ
したカーボン繊維を用いれば、軽量化を図ることができ
る。そしてこれらのウィック28は、メッシュ部材50
の左右の両側面部によってコンテナ21の内壁のうち側
面側に押圧固定されている。すなわち、メッシュ部材5
0の半径方向での弾力性によって、多数本のウィック2
8がバラけたりせず所定箇所に良好に固定されている。
【0022】つぎに、上記のように構成されたこの発明
の作用について説明する。まず、パソコン本体24の使
用に伴ってMPU26に生じた熱が、偏平ヒートパイプ
20のコンテナ21のうち上面部に伝達される。コンテ
ナ21の内壁面やウィック28およびメッシュ部材50
は、既に作動流体により濡らされた状態となっているた
め、MPU26を熱源としたヒートパイプ動作が速やか
に開始される。
【0023】すなわち、偏平ヒートパイプ20のMPU
26側の端部内で生じた蒸気が、メッシュ部材50の目
地51からその内側の空間に流入し、内部圧力の低いシ
ャーシ25に配設された端部に向けて流動する。したが
って、メッシュ部材50の内側が蒸気流路となる。その
作動流体蒸気は、さらに目地51から抜け出してコンテ
ナ21の壁面において熱を奪われて凝縮する。換言すれ
ば、MPU26で生じた熱がこの端部からシャーシ25
に伝達される。
【0024】したがって、偏平ヒートパイプ20のうち
シャーシ25に配設された端部が凝縮部23となり、一
方のMPU26側に配設された端部が蒸発部31となる
が、この場合、凝縮部23に対して蒸発部31が高い位
置となっているから、ヒートパイプの動作態様としては
トップヒートモードになっている。再度液相になった作
動流体は、コンテナ21の内底部からウィック28に吸
い上げられて蒸発部31側に運ばれる。このように、ウ
ィック28が液流路として作用するが、上記の通り、ウ
ィック28が多数本の極細線からなり、いわゆるポンプ
力が大きいことと、コンテナ21の長手方向に亘って配
設されていることにより、上方の蒸発部31に作動流体
が確実に還流する。
【0025】そして、その分の作動流体は、メッシュ部
材50の目地51に作用する毛細管圧力によって、ウィ
ック28やコンテナ21の内底部側からメッシュ部材5
0の周方向に吸い上げられるとともに、加熱されて蒸発
する。換言すれば、液相作動流体がコンテナ21の内周
方向に送られて、蒸発部31の広範囲にスムースに分布
されるから、熱輸送サイクルが活発に行われ、その結
果、MPU26が効率よく冷却される。
【0026】このように、上記の偏平ヒートパイプ20
では、蒸気流路と液流路が分離されているばかりか、ウ
ィック28による作動流体の還流能力にも優れているの
で、寸法などの携帯型パソコン冷却用の偏平ヒートパイ
プに要求される種々の要件を満たしたうえで、トップヒ
ートモードや傾斜された状態での動作時においても優れ
た熱輸送能力を得ることができ、ひいては従来一般の偏
平ヒートパイプと比べてMPU26の冷却能力を大幅に
向上させることができる。また、コンテナ21およびそ
の内部に挿入された部材が共に適度に可撓性を有してい
るから、発熱箇所と放熱箇所とのレイアウトに合わせて
変形させることもできる。
【0027】ここで、上記構成の偏平ヒートパイプの製
造手順について説明する。なお、上記した部材には同じ
符号を付し、その詳細な説明を省略する。まず図3の
(A)に示すように、コンテナ21の材料として円形断
面のパイプ30を用意する。このパイプ30は肉厚が
0.4〜0.5mm程度の銅管である。つぎに、一例と
して外径寸法がパイプ30の半分程度の円筒状に巻かれ
たメッシュ部材50をそのパイプ30の内部に、軸線方
向に沿って挿入する。なお、このメッシュ部材50は筒
状であればその寸法ならびに断面形状には限定されず、
また、単に縁部を重ね合わせて巻き付けたもの、あるい
は適宜の手段で縁部同士を固着させたものであってもよ
い。
【0028】さらにこのメッシュ部材50とパイプ30
の内壁部との間のスペースにウィック28が挿入され
る。その際に、パイプ30が予め偏平状に成形されたも
のでなく円形のため、挿入部の間口が比較的大きくな
り、そのために直径0.02〜0.1mm程度の極細線
からなるウィック28であってもその多数本を支障なく
挿入できる。なお、ウィック28とメッシュ部材50と
の挿入手順を逆に行ってもよく、また上記各部材は使用
に先だって脱脂洗浄されている。
【0029】つぎに、ウィック28などが挿入されたパ
イプ30が圧潰工程に送られる(図3の(B)参照)。
なお、この工程では従来知られている方法・工程を採用
することができるが、例えば下側を固定した状態にパイ
プ30を布設し、その上面部側を長手方向に沿って均一
に、またメッシュ部材50の断面が楕円形に変形する程
度まで押し潰す。
【0030】すると、ウィック28がメッシュ部材50
の両側面によってコンテナ21の側壁部に徐々に押し付
けられ、ついにはその状態に固定される。また、このパ
イプ30を圧潰する際に、半径方向での弾性に富んだメ
ッシュ部材50によってコンテナ21がその内側からサ
ポートされているから、特に図5の(c)におけるパイ
プ30の上面と下面(平面部分)の幅方向での中央が長
さ方向に亘って窪むことがなく、中空偏平形状のコンテ
ナ21を容易に作成することができる。
【0031】さらに図示しないが、偏平状に圧潰された
パイプ30の両開口端を溶接等の手段によって密閉する
とともに、真空脱気した状態で作動流体として所定量の
純水を封入して全工程が完了する。なお、このヒートパ
イプ化のための工程では、従来知られている方法・工程
を採用することができる。
【0032】このように、上記の製造方法によれば、熱
輸送能力に優れる携帯型パソコン冷却用の偏平ヒートパ
イプを効率よく作成することができる。
【0033】なお、上記の実施例では、コンテナ21内
部でのメッシュ部材50の両脇にウィック28を挿入し
たが、この発明は上記実施例に限定されるものではな
く、要はウィック28はコンテナ21内壁面に押圧固定
された状態でその長手方向に沿って配設されていればよ
く、したがって、例えばメッシュ部材50をコンテナ2
1内部に偏らせて配設し、その側方のスペースにウィッ
ク28を配設してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、偏平状の密閉金属管からなるコンテナの内
部に、その長手方向に沿って多数本の極細線からなるウ
ィック材が配設されるとともに、筒状に巻かれた網状体
が長手方向に沿って配設され、この網状体によってウィ
ック材がコンテナの内壁面に押圧固定されているので、
携帯型パソコン冷却用の偏平ヒートパイプに要求される
種々の要件を満たしたうえで、トップヒートモードや傾
斜状態における動作時でも優れた熱輸送能力を得ること
ができ、これにより、発熱箇所に対する冷却能力を向上
させることができる。
【0035】また、請求項2の製造方法によれば、円形
パイプを圧潰して偏平コンテナとすることができる。し
かもその場合、筒状に巻かれた網状体が軸方向での中央
部を内側から支持するので、コンテナのその部分が長さ
方向に亘って陥没しないばかりか、蒸気流路を充分確保
し、また作動液の還流能力に優れた携帯型パソコン冷却
用の偏平ヒートパイプを効率よく製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を概略的に示す斜視図であ
る。
【図2】この発明に掛かる偏平ヒートパイプの内部構造
を示す概略図である。
【図3】偏平ヒートパイプの製造手順を示す断面概略図
である。
【図4】従来の技術を一例を示す概略図である。
【符号の説明】
20…偏平ヒートパイプ、 21…コンテナ、 24…
パソコン本体、 25…シャーシ、 26…MPU、
28…ウィック、 30…パイプ、 50…メッシュ部
材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 益子 耕一 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 (72)発明者 斎藤 祐士 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式会 社フジクラ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯型パソコンの内部での発熱箇所と放
    熱箇所との間にそれぞれ熱授受可能に配設される断面偏
    平状の携帯型パソコン冷却用の偏平ヒートパイプにおい
    て、 偏平状の密閉金属管からなるコンテナの内部に、その長
    手方向に沿って多数本の極細線からなるウィック材が配
    設されるとともに、筒状に巻かれた網状体が長手方向に
    沿って配設され、この網状体によって前記ウィック材が
    前記コンテナの内壁面に押圧固定されていることを特徴
    とする携帯型パソコン冷却用の偏平ヒートパイプ。
  2. 【請求項2】 塑性変形可能な円形断面のパイプ材の内
    部に、筒状に巻かれた網状体をその軸線方向に沿って挿
    入するとともに、その網状体と前記パイプ材の内壁面と
    の間に極細線からなるウィック材を挿入し、しかる後、
    前記パイプ材および前記網状体を前記パイプ材の半径方
    向に圧潰して中空偏平形状に形成し、さらにその偏平状
    に圧潰されたパイプ材の内部に凝縮性の流体を作動流体
    として封入するとともに、密閉してヒートパイプ化する
    ことを特徴とする携帯型パソコン冷却用の偏平ヒートパ
    イプの製造方法。
JP7132947A 1994-09-16 1995-05-02 携帯型パソコン冷却用の偏平ヒートパイプとその製造方法 Pending JPH08303972A (ja)

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JP7132947A JPH08303972A (ja) 1995-05-02 1995-05-02 携帯型パソコン冷却用の偏平ヒートパイプとその製造方法
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