JPH08261671A - ヒートシンクおよびヒートシンクを備えた電子装置 - Google Patents
ヒートシンクおよびヒートシンクを備えた電子装置Info
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- JPH08261671A JPH08261671A JP6461895A JP6461895A JPH08261671A JP H08261671 A JPH08261671 A JP H08261671A JP 6461895 A JP6461895 A JP 6461895A JP 6461895 A JP6461895 A JP 6461895A JP H08261671 A JPH08261671 A JP H08261671A
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- tubular
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 配置スペースが小さく、伝熱効率が高く、装
置への組み込みが容易なヒートシンク、およびそのヒー
トシンクを備えた電子装置を提供する。 【構成】 ヒートシンク1は、2枚の金属板2,4を張
り合わせて膨管加工することにより、管状部6を形成
し、この管状部6内に一定量の作動液を減圧封入したも
のである。管状部6以外の部分は平板部3とされ、管状
部6はその軸線が平板部3に対して一定角度傾斜するよ
うに形成されている。
置への組み込みが容易なヒートシンク、およびそのヒー
トシンクを備えた電子装置を提供する。 【構成】 ヒートシンク1は、2枚の金属板2,4を張
り合わせて膨管加工することにより、管状部6を形成
し、この管状部6内に一定量の作動液を減圧封入したも
のである。管状部6以外の部分は平板部3とされ、管状
部6はその軸線が平板部3に対して一定角度傾斜するよ
うに形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒートパイプ機能を有
する平板状のヒートシンク、およびそれを備えた電子装
置に関するものである。
する平板状のヒートシンク、およびそれを備えた電子装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子装置内の発熱量の大きい素子を冷却
する場合、従来は、多数のフィンが形成されたヒートシ
ンクを素子に固定し、このヒートシンクを空冷すること
により素子の放熱を図る構造が一般に採用されている。
する場合、従来は、多数のフィンが形成されたヒートシ
ンクを素子に固定し、このヒートシンクを空冷すること
により素子の放熱を図る構造が一般に採用されている。
【0003】しかし、この種のヒートシンクでは、ヒー
トシンクを構成する金属固有の熱抵抗により発熱素子か
らヒートシンク表面への伝熱が妨げられるため、冷却効
率を向上するには限界があった。また、最近では、コン
ピューター等におけるCPU(中央演算素子)等の電気
素子を冷却するためのヒートシンクとして小型かつ軽量
のものが強く要求されているが、従来のヒートシンクで
は、その要求に応えることができなかった。そこで、最
近では、コンピューター内のCPU等を冷却する場合な
どに、ヒートパイプを組み込んだヒートシンクを用いる
試みがなされている。
トシンクを構成する金属固有の熱抵抗により発熱素子か
らヒートシンク表面への伝熱が妨げられるため、冷却効
率を向上するには限界があった。また、最近では、コン
ピューター等におけるCPU(中央演算素子)等の電気
素子を冷却するためのヒートシンクとして小型かつ軽量
のものが強く要求されているが、従来のヒートシンクで
は、その要求に応えることができなかった。そこで、最
近では、コンピューター内のCPU等を冷却する場合な
どに、ヒートパイプを組み込んだヒートシンクを用いる
試みがなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般的なヒー
トパイプは直線状の金属管の内部に作動液を封入したも
のであり、しかも作動液を環流させるためには電子装置
内に傾斜させて配置しなければならないから、水平配置
されている電子素子とは、他の連結部材を介して間接的
に結合させなければならない。このため、ヒートパイプ
や連結部材の配置スペースが比較的に大きくなり、装置
内の部品配置密度を高めるうえで支障があった。また、
連結部材を要するために部品点数が多くなり、組立工程
も複雑化してコストが高いという問題があった。
トパイプは直線状の金属管の内部に作動液を封入したも
のであり、しかも作動液を環流させるためには電子装置
内に傾斜させて配置しなければならないから、水平配置
されている電子素子とは、他の連結部材を介して間接的
に結合させなければならない。このため、ヒートパイプ
や連結部材の配置スペースが比較的に大きくなり、装置
内の部品配置密度を高めるうえで支障があった。また、
連結部材を要するために部品点数が多くなり、組立工程
も複雑化してコストが高いという問題があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、配置スペースが小さく、伝熱効率が高く、装置への
組み込みが容易なヒートシンク、およびそのヒートシン
クを備えた電子装置を提供することを課題としている。
で、配置スペースが小さく、伝熱効率が高く、装置への
組み込みが容易なヒートシンク、およびそのヒートシン
クを備えた電子装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るヒートシン
クは、平板状の平板部と、この平板部と一体的に形成さ
れるとともに気密的な内部空間を有する管状部と、この
管状部内に封入された作動液とを具備し、前記管状部の
少なくとも一部は、その軸線が前記平板部に対して傾斜
するように形成されていることを特徴としている。
クは、平板状の平板部と、この平板部と一体的に形成さ
れるとともに気密的な内部空間を有する管状部と、この
管状部内に封入された作動液とを具備し、前記管状部の
少なくとも一部は、その軸線が前記平板部に対して傾斜
するように形成されていることを特徴としている。
【0007】一方、本発明に係るヒートシンクを備えた
電子装置は、本発明に係るヒートシンクを具備し、前記
管状部の下端部の近傍では発熱素子が前記平板部に固定
され、前記管状部の上端部の近傍では前記平板部に放熱
体が連結されていることを特徴としている。
電子装置は、本発明に係るヒートシンクを具備し、前記
管状部の下端部の近傍では発熱素子が前記平板部に固定
され、前記管状部の上端部の近傍では前記平板部に放熱
体が連結されていることを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明に係るヒートシンクでは、冷却または加
熱すべき対象物が固定される平板状の平板部と、作動液
が封入された管状部とが一体形成されているから、対象
物から管状部への伝熱効率が高いうえ、管状部の少なく
とも一部が平板部に対して傾斜して形成されることによ
り、平板部を水平に配置した状態で管状部の一端から他
端へと作動液の環流を促進することができるので、環流
性能を良好としつつ装置内の部品配置密度を高めること
が可能である。また、管状部と平板部は一体化されてい
るうえ、平板部は水平に組み込むことができるので、組
み込み作業も容易である。
熱すべき対象物が固定される平板状の平板部と、作動液
が封入された管状部とが一体形成されているから、対象
物から管状部への伝熱効率が高いうえ、管状部の少なく
とも一部が平板部に対して傾斜して形成されることによ
り、平板部を水平に配置した状態で管状部の一端から他
端へと作動液の環流を促進することができるので、環流
性能を良好としつつ装置内の部品配置密度を高めること
が可能である。また、管状部と平板部は一体化されてい
るうえ、平板部は水平に組み込むことができるので、組
み込み作業も容易である。
【0009】また、本発明に係るヒートシンクを備えた
電子装置では、上記同様の理由により装置内部での部品
配置密度を高めつつ、発熱素子の冷却効率を高めること
が可能である。
電子装置では、上記同様の理由により装置内部での部品
配置密度を高めつつ、発熱素子の冷却効率を高めること
が可能である。
【0010】
[第1実施例]図1および図2は、本発明に係るヒート
シンクの第1実施例を示す平面図および側面図である。
このヒートシンク1は、2枚の金属板2,4が張り合わ
され、これら金属板2,4の各中央部の互いに対向する
箇所に膨出部8,10が形成されることにより中空かつ
直線状の管状部6が形成され、管状部6の内部には一定
量の作動液が減圧封入されたものである。膨出部8,1
0の断面形状は円弧状とされ、これにより管状部6の断
面形状は偏平な楕円状とされている。ただし、本発明は
このような断面形状に限定されるものではない。
シンクの第1実施例を示す平面図および側面図である。
このヒートシンク1は、2枚の金属板2,4が張り合わ
され、これら金属板2,4の各中央部の互いに対向する
箇所に膨出部8,10が形成されることにより中空かつ
直線状の管状部6が形成され、管状部6の内部には一定
量の作動液が減圧封入されたものである。膨出部8,1
0の断面形状は円弧状とされ、これにより管状部6の断
面形状は偏平な楕円状とされている。ただし、本発明は
このような断面形状に限定されるものではない。
【0011】ヒートシンク1の管状部6以外の部分は平
板状の平板部3とされ、管状部6は図2に示すように、
その軸線が平板部3に対して一定角度傾斜するように形
成されている。すなわち、管状部6の図中左側(蒸発部
6A)から右側(凝縮部6B)に移行するにつれ、膨出
部8の平板部3からの突出量は、蒸発側端部8Aから凝
縮側端部8Bへと徐々に大きくなる一方、膨出部10の
突出量は、蒸発側端部10Aから凝縮側端部10Bへと
徐々に減少する。また、蒸発側端部10Aの突出量は凝
縮側端部8Bの突出量とほぼ等しく、蒸発側端部8Aの
突出量および凝縮側端部10Bの突出量はほぼ0とされ
ている。
板状の平板部3とされ、管状部6は図2に示すように、
その軸線が平板部3に対して一定角度傾斜するように形
成されている。すなわち、管状部6の図中左側(蒸発部
6A)から右側(凝縮部6B)に移行するにつれ、膨出
部8の平板部3からの突出量は、蒸発側端部8Aから凝
縮側端部8Bへと徐々に大きくなる一方、膨出部10の
突出量は、蒸発側端部10Aから凝縮側端部10Bへと
徐々に減少する。また、蒸発側端部10Aの突出量は凝
縮側端部8Bの突出量とほぼ等しく、蒸発側端部8Aの
突出量および凝縮側端部10Bの突出量はほぼ0とされ
ている。
【0012】これにより管状部6は、平板部3を水平に
配置した状態において、位置の低い側から順に蒸発部6
A,断熱部6C,凝縮部6Bとされている。したがっ
て、管状部6内の作動液Lは重力で凝縮部6Bから蒸発
部6Aへ流れるとともに、蒸発部6Aで発生した蒸気は
凝縮部6Bへ流れるようになっている。ただし、本発明
では、端部8Aと10Bおよび端部8Bと10Aは合同
形状に形成される必要はなく、要は、作動液Lが凝縮部
6Bから蒸発部6Aへ環流しさえすればよい。なお、管
状部6の軸線の傾斜角度は限定されないが、一般的には
1〜30゜程度が好ましく、より好ましくは1〜7゜、
さらに望ましくは2〜5゜である。
配置した状態において、位置の低い側から順に蒸発部6
A,断熱部6C,凝縮部6Bとされている。したがっ
て、管状部6内の作動液Lは重力で凝縮部6Bから蒸発
部6Aへ流れるとともに、蒸発部6Aで発生した蒸気は
凝縮部6Bへ流れるようになっている。ただし、本発明
では、端部8Aと10Bおよび端部8Bと10Aは合同
形状に形成される必要はなく、要は、作動液Lが凝縮部
6Bから蒸発部6Aへ環流しさえすればよい。なお、管
状部6の軸線の傾斜角度は限定されないが、一般的には
1〜30゜程度が好ましく、より好ましくは1〜7゜、
さらに望ましくは2〜5゜である。
【0013】平板部3上には、蒸発部6Aに隣接して発
熱素子Sが固定されるようになっている。発熱素子Sは
例えばコンピューターにおけるCPUを始めとする各種
電子素子などであり、ネジやクランプ等の機械的締結手
段または接着剤により平板部3に固定される。必要であ
れば両者の間に薄い絶縁材を挟んでもよい。図1に示す
ように、管状部6の一部からは金属板2,4の端部へ達
する導入管部12が形成され、この導入管部12は作動
液Lを管状部6へ注入した後に、押潰しまたは封止物の
充填などにより完全に封止されている。導入管部12の
位置は図示の位置に限定されない。
熱素子Sが固定されるようになっている。発熱素子Sは
例えばコンピューターにおけるCPUを始めとする各種
電子素子などであり、ネジやクランプ等の機械的締結手
段または接着剤により平板部3に固定される。必要であ
れば両者の間に薄い絶縁材を挟んでもよい。図1に示す
ように、管状部6の一部からは金属板2,4の端部へ達
する導入管部12が形成され、この導入管部12は作動
液Lを管状部6へ注入した後に、押潰しまたは封止物の
充填などにより完全に封止されている。導入管部12の
位置は図示の位置に限定されない。
【0014】図示の例ではヒートシンク1は矩形状とさ
れているが、本発明のヒートシンクは矩形状に限定され
ず、設置場所に合わせていかなる形状に変更してもよ
い。金属板2,4の材質としては、銅,銅合金,アルミ
ニウム,アルミニウム合金などが例示できるが、その中
でも特に、銅または銅合金が伝熱性および製造容易性の
点で好適である。金属板2,4の厚さは限定されない
が、膨管加工を行う必要および強度上の必要から、一般
的には0.1〜2mmが好ましい。金属板2,4の板厚
は互いに異ならせてもよい。また、本発明では作動液の
種類は限定されず、純水;メタノール、アセトン等の有
機溶媒;フロンなど従来使用されているいかなる作動液
を使用してもよい。
れているが、本発明のヒートシンクは矩形状に限定され
ず、設置場所に合わせていかなる形状に変更してもよ
い。金属板2,4の材質としては、銅,銅合金,アルミ
ニウム,アルミニウム合金などが例示できるが、その中
でも特に、銅または銅合金が伝熱性および製造容易性の
点で好適である。金属板2,4の厚さは限定されない
が、膨管加工を行う必要および強度上の必要から、一般
的には0.1〜2mmが好ましい。金属板2,4の板厚
は互いに異ならせてもよい。また、本発明では作動液の
種類は限定されず、純水;メタノール、アセトン等の有
機溶媒;フロンなど従来使用されているいかなる作動液
を使用してもよい。
【0015】管状部6の内面は、その全面または一部が
中心線平均粗さ(Ra):0.002〜0.5mmに粗
面化されていることが好ましい。管状部6の内壁面の表
面粗さがRa:0.002mm以上であれば、接触面積
の増大およびウイック機能の向上により熱交換効率およ
び作動液輸送効率が高められる。一方、Ra:0.5m
mより大では、凹凸によりヒートシンクの強度が低下す
るおそれがある。より好ましい範囲はRa:0.003
〜0.1mmである。
中心線平均粗さ(Ra):0.002〜0.5mmに粗
面化されていることが好ましい。管状部6の内壁面の表
面粗さがRa:0.002mm以上であれば、接触面積
の増大およびウイック機能の向上により熱交換効率およ
び作動液輸送効率が高められる。一方、Ra:0.5m
mより大では、凹凸によりヒートシンクの強度が低下す
るおそれがある。より好ましい範囲はRa:0.003
〜0.1mmである。
【0016】粗面化は例えば、後述する製造過程におい
て、金属板2,4の間に剥離剤層を介在させて金属板
2,4を張り合わせることにより可能である。剥離剤層
としては黒鉛粉末が好適であるが、その他にも、Ti
C,SiC,Al2O3,SiO2等のセラミックス(金
属酸化物、金属炭化物、その他の無機化合物)や、W,
Mo,Nb,Ta,Vなどの金属単体若しくは合金の粒
子などが例示できる。黒鉛粉末中に上記各種の物質粉末
を混合したものとしてもよい。
て、金属板2,4の間に剥離剤層を介在させて金属板
2,4を張り合わせることにより可能である。剥離剤層
としては黒鉛粉末が好適であるが、その他にも、Ti
C,SiC,Al2O3,SiO2等のセラミックス(金
属酸化物、金属炭化物、その他の無機化合物)や、W,
Mo,Nb,Ta,Vなどの金属単体若しくは合金の粒
子などが例示できる。黒鉛粉末中に上記各種の物質粉末
を混合したものとしてもよい。
【0017】本発明者らはまた、前記のような剥離剤層
を使用して膨管加工した後に、剥離剤層を管状部6の内
面から必ずしも除去しなくてよいことを見いだした。剥
離剤層を構成する粒子は、管状部6の内壁面に食い込ん
だ状態で残留するため、それ自体が粗面化の役割を果た
すうえ、微細な粉末が沸騰核や凝縮核として作用し、蒸
発および凝縮促進効果が得られる。具体的には、管状部
6の内壁面の一部または全面に、粒径2〜500μmの
黒鉛,前記セラミックス,および前記金属の1種または
2種以上の混合物が3〜40μmの厚さに固着されてい
ることが好ましい。40μmより厚くすると、粉末層の
存在による伝熱効率の低下が無視できなくなる。
を使用して膨管加工した後に、剥離剤層を管状部6の内
面から必ずしも除去しなくてよいことを見いだした。剥
離剤層を構成する粒子は、管状部6の内壁面に食い込ん
だ状態で残留するため、それ自体が粗面化の役割を果た
すうえ、微細な粉末が沸騰核や凝縮核として作用し、蒸
発および凝縮促進効果が得られる。具体的には、管状部
6の内壁面の一部または全面に、粒径2〜500μmの
黒鉛,前記セラミックス,および前記金属の1種または
2種以上の混合物が3〜40μmの厚さに固着されてい
ることが好ましい。40μmより厚くすると、粉末層の
存在による伝熱効率の低下が無視できなくなる。
【0018】管状部6の内面には、図3に示すように、
各金属板2,4の接合面に沿って一対の切り込み状の溝
14が形成されている。これら溝14は、膨管加工に伴
って金属板2,4の接合面の縁が押し開かれるために必
然的に生じるものであり、その奥は極めて小さい間隙を
有する。溝14は、このような微小間隙により微小気泡
を保持する作用を奏し、これら保持された微小気泡が次
の気泡発生のための蒸発核となるため、蒸発部6Aにお
いては蒸発効率を高める効果が得られる。同時に、溝1
4は毛細管力を有するから、凝縮部6Bで生じた作動液
は重力だけでなく溝14の毛細管力によっても下方へ輸
送され、蒸発部6Aへの環流効率が高められる。
各金属板2,4の接合面に沿って一対の切り込み状の溝
14が形成されている。これら溝14は、膨管加工に伴
って金属板2,4の接合面の縁が押し開かれるために必
然的に生じるものであり、その奥は極めて小さい間隙を
有する。溝14は、このような微小間隙により微小気泡
を保持する作用を奏し、これら保持された微小気泡が次
の気泡発生のための蒸発核となるため、蒸発部6Aにお
いては蒸発効率を高める効果が得られる。同時に、溝1
4は毛細管力を有するから、凝縮部6Bで生じた作動液
は重力だけでなく溝14の毛細管力によっても下方へ輸
送され、蒸発部6Aへの環流効率が高められる。
【0019】なお、本発明に係るヒートシンクを備えた
電子装置は、装置内にヒートシンク1を平板部3が水平
または一定角度傾斜した状態で収容し、上述したように
発熱素子Sを平板部3に固定したものである。平板部3
の凝縮部6B側の端部に、別の放熱体を連結してさらに
冷却効率を高めてもよい。放熱体としてはケーシング自
体を使用してもよい。
電子装置は、装置内にヒートシンク1を平板部3が水平
または一定角度傾斜した状態で収容し、上述したように
発熱素子Sを平板部3に固定したものである。平板部3
の凝縮部6B側の端部に、別の放熱体を連結してさらに
冷却効率を高めてもよい。放熱体としてはケーシング自
体を使用してもよい。
【0020】次に、上記ヒートシンクの製造方法の一例
を説明する。ただし、本発明に係るヒートシンクは、こ
の製造方法により製造されるものに限定されない。ま
ず、平坦な金属板2,4の張り合わせ面を研磨および清
浄化した後、一方の金属板4(または2)の表面に剥離
剤を塗布または印刷し、管状部6および導入路8に対応
するパターンをなす剥離層を形成する。剥離剤は、前述
した潤滑性粒子を好ましくは粘性の高い分散媒中に分散
させてなるものである。分散媒としては、ポリビニルア
ルコール等の高分子水溶液や水ガラス系水溶液等が挙げ
られ、この中に5〜60vol%の潤滑性粒子が添加さ
れる。潤滑性粒子の添加濃度がこの範囲であれば、剥離
剤の印刷または塗布が容易に行え、均一な粗面化も容易
である。
を説明する。ただし、本発明に係るヒートシンクは、こ
の製造方法により製造されるものに限定されない。ま
ず、平坦な金属板2,4の張り合わせ面を研磨および清
浄化した後、一方の金属板4(または2)の表面に剥離
剤を塗布または印刷し、管状部6および導入路8に対応
するパターンをなす剥離層を形成する。剥離剤は、前述
した潤滑性粒子を好ましくは粘性の高い分散媒中に分散
させてなるものである。分散媒としては、ポリビニルア
ルコール等の高分子水溶液や水ガラス系水溶液等が挙げ
られ、この中に5〜60vol%の潤滑性粒子が添加さ
れる。潤滑性粒子の添加濃度がこの範囲であれば、剥離
剤の印刷または塗布が容易に行え、均一な粗面化も容易
である。
【0021】剥離剤の印刷または塗布が完了したら、金
属板4を不活性雰囲気または還元性雰囲気下で加熱して
分散媒を分解除去する。これにより、実質的に潤滑性粒
子のみが金属板4上に均一密度で残留して剥離層が形成
される。必要であれば両方の金属板2,4にそれぞれ剥
離層を形成してもよいし、一方の金属板に粒径の大きい
潤滑性粒子を含む剥離層、他方の金属板に粒径の小さい
潤滑性粒子を含む剥離層を形成することにより、流路の
内壁面の表面粗さを部分的に異ならせることも可能であ
る。
属板4を不活性雰囲気または還元性雰囲気下で加熱して
分散媒を分解除去する。これにより、実質的に潤滑性粒
子のみが金属板4上に均一密度で残留して剥離層が形成
される。必要であれば両方の金属板2,4にそれぞれ剥
離層を形成してもよいし、一方の金属板に粒径の大きい
潤滑性粒子を含む剥離層、他方の金属板に粒径の小さい
潤滑性粒子を含む剥離層を形成することにより、流路の
内壁面の表面粗さを部分的に異ならせることも可能であ
る。
【0022】剥離層を形成し終えたら、金属板4を他方
の金属板2と張り合わせ、その材料に見合った温度まで
加熱して熱間圧延を施す。これにより、両金属板2,4
の剥離層が介在していない部分の界面が接合され、複合
板が得られる。なお、金属板2,4として銅または銅合
金板を使用する場合には、圧延温度を300〜750℃
に設定することが好ましい。熱間圧延の過程で、剥離層
を構成する粒子の一部は軟化した金属板2,4表面にめ
りこみ、剥離層と接触した領域全面に亙って金属板2,
4に微細な凹凸が形成される。
の金属板2と張り合わせ、その材料に見合った温度まで
加熱して熱間圧延を施す。これにより、両金属板2,4
の剥離層が介在していない部分の界面が接合され、複合
板が得られる。なお、金属板2,4として銅または銅合
金板を使用する場合には、圧延温度を300〜750℃
に設定することが好ましい。熱間圧延の過程で、剥離層
を構成する粒子の一部は軟化した金属板2,4表面にめ
りこみ、剥離層と接触した領域全面に亙って金属板2,
4に微細な凹凸が形成される。
【0023】この時に形成される表面粗さは粒子粒径だ
けでなく、粒子と金属板との硬度差および圧延条件によ
っても変化するものであるから、最適な表面粗さが得ら
れるように、実験により各条件を調整すべきである。接
合後の複合板には、必要に応じてさらに冷間圧延および
再結晶焼鈍を行い、さらに表面処理により金属板表面の
酸化膜を除去する。
けでなく、粒子と金属板との硬度差および圧延条件によ
っても変化するものであるから、最適な表面粗さが得ら
れるように、実験により各条件を調整すべきである。接
合後の複合板には、必要に応じてさらに冷間圧延および
再結晶焼鈍を行い、さらに表面処理により金属板表面の
酸化膜を除去する。
【0024】次に、複合板の一端部をこじ開けて、導入
路8に対応する剥離層の一端を露出させた後、その開口
部に給液管を接続する。そして、管状部6および導入管
部12に対応した形状の凹部が予め形成されている膨管
加工用金型に複合板をセットし、前記給液管から高圧流
体を注入して膨管加工を行い、管状部6および導入管部
12を形成する。その際の条件等は従来の膨管加工法と
同様でよい。給液管を除去して形状修整すればヒートシ
ンク1が得られる。
路8に対応する剥離層の一端を露出させた後、その開口
部に給液管を接続する。そして、管状部6および導入管
部12に対応した形状の凹部が予め形成されている膨管
加工用金型に複合板をセットし、前記給液管から高圧流
体を注入して膨管加工を行い、管状部6および導入管部
12を形成する。その際の条件等は従来の膨管加工法と
同様でよい。給液管を除去して形状修整すればヒートシ
ンク1が得られる。
【0025】上記構成からなるヒートシンク1によれ
ば、平板状の平板部3と、作動液Lが封入された管状部
6とが一体形成されているから、発熱素子Sから管状部
6への伝熱効率が高いうえ、管状部6は平板部3に対し
傾斜しているから、平板部3を水平に配置したままで凝
縮部6Bから蒸発部6Aへ作動液Lの環流を促進するこ
とができる。したがって、環流性能を良好としつつ装置
内の部品配置密度を高めることが可能である。また、管
状部6と平板部3は一体化されているうえ、ヒートシン
ク1は水平に組み込むことができるので、組み込み作業
も容易である。
ば、平板状の平板部3と、作動液Lが封入された管状部
6とが一体形成されているから、発熱素子Sから管状部
6への伝熱効率が高いうえ、管状部6は平板部3に対し
傾斜しているから、平板部3を水平に配置したままで凝
縮部6Bから蒸発部6Aへ作動液Lの環流を促進するこ
とができる。したがって、環流性能を良好としつつ装置
内の部品配置密度を高めることが可能である。また、管
状部6と平板部3は一体化されているうえ、ヒートシン
ク1は水平に組み込むことができるので、組み込み作業
も容易である。
【0026】また、管状部6の内壁面が粗面化された場
合、または内壁面に粉末層を固着させた場合には、接触
面積の増大およびウイック機能の向上により熱交換効率
および作動液輸送効率が高められるだけでなく、微細な
粉末が沸騰核や凝縮核として作用し、蒸発および凝縮促
進効果が得られる。さらに、金属板2,4の接合面に沿
って溝14が形成されているため、凝縮部6Bで生じた
作動液は溝14の毛細管力により速やかに下方へ輸送さ
れ、この点からも蒸発部6Aへの環流効率が高められ
る。溝14は、その微小間隙内に微小気泡を保持する傾
向を有し、これら保持された微小気泡が次の気泡発生の
蒸発核となるため、蒸発部6Aでの蒸発効率が高まる効
果も得られる。一方、ヒートシンク1を備えた電子装置
によれば、上記同様の理由により装置内部での部品配置
密度を高めつつ、発熱素子Sの冷却効率を高めることが
可能である。
合、または内壁面に粉末層を固着させた場合には、接触
面積の増大およびウイック機能の向上により熱交換効率
および作動液輸送効率が高められるだけでなく、微細な
粉末が沸騰核や凝縮核として作用し、蒸発および凝縮促
進効果が得られる。さらに、金属板2,4の接合面に沿
って溝14が形成されているため、凝縮部6Bで生じた
作動液は溝14の毛細管力により速やかに下方へ輸送さ
れ、この点からも蒸発部6Aへの環流効率が高められ
る。溝14は、その微小間隙内に微小気泡を保持する傾
向を有し、これら保持された微小気泡が次の気泡発生の
蒸発核となるため、蒸発部6Aでの蒸発効率が高まる効
果も得られる。一方、ヒートシンク1を備えた電子装置
によれば、上記同様の理由により装置内部での部品配置
密度を高めつつ、発熱素子Sの冷却効率を高めることが
可能である。
【0027】[第2実施例]図4は本発明に係るヒート
シンクの第2実施例を示す側面図である。この実施例の
特徴は、蒸発部6Aの底壁面となる蒸発側端部の突出量
を大きくして液溜め部10Aとしたものである。このよ
うな液溜め部10Aを形成すると、蒸発部6A内に大量
の作動液を蓄えることができるので、蒸発部6Aの熱容
量を大きくして発熱素子Sの温度安定化が図れる。他の
構造は第1実施例と同様である。
シンクの第2実施例を示す側面図である。この実施例の
特徴は、蒸発部6Aの底壁面となる蒸発側端部の突出量
を大きくして液溜め部10Aとしたものである。このよ
うな液溜め部10Aを形成すると、蒸発部6A内に大量
の作動液を蓄えることができるので、蒸発部6Aの熱容
量を大きくして発熱素子Sの温度安定化が図れる。他の
構造は第1実施例と同様である。
【0028】[第3実施例]図5は本発明に係るヒート
シンクの第3実施例を示す側面図である。この実施例で
は膨出部8,10の全長を異ならせ、膨出部10の蒸発
側端部10Aを発熱素子Sの裏側にまで延長したことに
ある。これにより、発熱素子Sと作動液Lとの距離が短
縮されるので、発熱素子Sからの熱が作動液Lに効率よ
く伝達され、熱伝達効率を高めることが可能である。
シンクの第3実施例を示す側面図である。この実施例で
は膨出部8,10の全長を異ならせ、膨出部10の蒸発
側端部10Aを発熱素子Sの裏側にまで延長したことに
ある。これにより、発熱素子Sと作動液Lとの距離が短
縮されるので、発熱素子Sからの熱が作動液Lに効率よ
く伝達され、熱伝達効率を高めることが可能である。
【0029】[第4実施例]図6は本発明に係るヒート
シンクの第4実施例を示す側面図である。この実施例の
特徴は、凝縮部6B側において平板部3の端部を垂直に
折り曲げて放熱体連結部16を形成し、この連結部16
に別の放熱体18を固定したことにある。連結部16の
形状は図示のものに限定されず、必要に応じて適宜変更
してよい。例えば、連結部16を放熱体に嵌合させる構
成としてもよい。
シンクの第4実施例を示す側面図である。この実施例の
特徴は、凝縮部6B側において平板部3の端部を垂直に
折り曲げて放熱体連結部16を形成し、この連結部16
に別の放熱体18を固定したことにある。連結部16の
形状は図示のものに限定されず、必要に応じて適宜変更
してよい。例えば、連結部16を放熱体に嵌合させる構
成としてもよい。
【0030】[第5実施例]図7は本発明に係るヒート
シンクの第5実施例を示す平面図である。この実施例の
特徴は、管状部6の両面かつ全長に亙って管状部6の長
手方向に直交する方向へ延びる凹凸条20を形成したこ
とにある。図10は、凹凸条20の一例の断面拡大図で
ある。このような凹凸条20は、膨管加工時の金型の内
面形状を設定することにより膨管加工と同時に形成でき
る。ただし、凹凸条20の断面形状は図10に示す形状
に限定されない。また、凹凸条20の深さは0.2〜2
mm程度が形成しやすいが、それに限定されることはな
い。このような凹凸条20を形成した場合には、作動液
Lおよび蒸気と管状部内壁面との接触面積を増大できる
うえ、蒸発部6Aから凝縮部6Bへと高速で流れる蒸気
を乱流化する効果が得られるため、蒸気と内壁面との接
触効率を高めることが可能である。
シンクの第5実施例を示す平面図である。この実施例の
特徴は、管状部6の両面かつ全長に亙って管状部6の長
手方向に直交する方向へ延びる凹凸条20を形成したこ
とにある。図10は、凹凸条20の一例の断面拡大図で
ある。このような凹凸条20は、膨管加工時の金型の内
面形状を設定することにより膨管加工と同時に形成でき
る。ただし、凹凸条20の断面形状は図10に示す形状
に限定されない。また、凹凸条20の深さは0.2〜2
mm程度が形成しやすいが、それに限定されることはな
い。このような凹凸条20を形成した場合には、作動液
Lおよび蒸気と管状部内壁面との接触面積を増大できる
うえ、蒸発部6Aから凝縮部6Bへと高速で流れる蒸気
を乱流化する効果が得られるため、蒸気と内壁面との接
触効率を高めることが可能である。
【0031】[第6実施例]図8は本発明に係るヒート
シンクの第6実施例を示す側面図である。この実施例の
特徴は、管状部6の両面かつ全長に亙って管状部6の長
手方向に延びる凹凸条22を形成したことにある。凹凸
条22の断面形状は先の図10と同様でもよい。凹凸条
22も、膨管加工時の金型の内面形状を設定することに
より容易に形成できる。長手方向に延びる凹凸条22を
形成した場合には、作動液Lおよび蒸気と管状部6の内
壁面との接触面積を増大できるにも拘わらず、蒸発部6
Aから凝縮部6Bへと高速で流れる蒸気の流路抵抗を高
めることが少ない。したがって、乱流効果を高めるより
も流路抵抗を低下させることが要求される場合に適して
いる。
シンクの第6実施例を示す側面図である。この実施例の
特徴は、管状部6の両面かつ全長に亙って管状部6の長
手方向に延びる凹凸条22を形成したことにある。凹凸
条22の断面形状は先の図10と同様でもよい。凹凸条
22も、膨管加工時の金型の内面形状を設定することに
より容易に形成できる。長手方向に延びる凹凸条22を
形成した場合には、作動液Lおよび蒸気と管状部6の内
壁面との接触面積を増大できるにも拘わらず、蒸発部6
Aから凝縮部6Bへと高速で流れる蒸気の流路抵抗を高
めることが少ない。したがって、乱流効果を高めるより
も流路抵抗を低下させることが要求される場合に適して
いる。
【0032】[第7実施例]図9は本発明に係るヒート
シンクの第7実施例を示す側面図である。この実施例の
特徴は、管状部6の両面かつ全長に亙ってディンプル2
4を形成したことにある。このようなディンプル24も
凹凸条20,22と同様の方法により形成できる。ディ
ンプル24の深さは0.2〜2mm程度が好適である
が、この範囲に限定されることはない。この実施例によ
っても図7の第5実施例と同様の効果が得られる。ディ
ンプル24や凹凸条22に限らず、管状部6の内面に単
純溝または交差溝を形成し、ヒートパイプのウイック機
能を高めてもよい。このような溝を形成するには、金属
板2,4の管状部6の内壁面となる部分に予め多数の平
行溝、または交差溝を形成しておき、これら金属板2,
4を前記同様に張り合わせて膨管加工する方法も採用で
きる。
シンクの第7実施例を示す側面図である。この実施例の
特徴は、管状部6の両面かつ全長に亙ってディンプル2
4を形成したことにある。このようなディンプル24も
凹凸条20,22と同様の方法により形成できる。ディ
ンプル24の深さは0.2〜2mm程度が好適である
が、この範囲に限定されることはない。この実施例によ
っても図7の第5実施例と同様の効果が得られる。ディ
ンプル24や凹凸条22に限らず、管状部6の内面に単
純溝または交差溝を形成し、ヒートパイプのウイック機
能を高めてもよい。このような溝を形成するには、金属
板2,4の管状部6の内壁面となる部分に予め多数の平
行溝、または交差溝を形成しておき、これら金属板2,
4を前記同様に張り合わせて膨管加工する方法も採用で
きる。
【0033】[第8実施例]図11は、本発明に係るヒ
ートシンクの第8実施例を示す平面図である。この実施
例は、発熱素子Sおよび他の部品Dの配置に合わせるた
め管状部6をS字状に蛇行させたことを特徴としてい
る。管状部6は膨管加工により形成できるため、直管状
のみならずこの種の複雑な流路形状にも容易に対応可能
である。
ートシンクの第8実施例を示す平面図である。この実施
例は、発熱素子Sおよび他の部品Dの配置に合わせるた
め管状部6をS字状に蛇行させたことを特徴としてい
る。管状部6は膨管加工により形成できるため、直管状
のみならずこの種の複雑な流路形状にも容易に対応可能
である。
【0034】[第9実施例]図12は、本発明に係るヒ
ートシンクの第9実施例を示す平面図である。この実施
例では管状部6の蒸発部6Aを二股に分岐させ、これら
蒸発部6Aを発熱素子Sの外周に沿って半円弧状に配置
したことを特徴としている。平板部3を水平にした状態
で蒸発部6Aは凝縮部6Bより低くされている。このよ
うな実施例では、発熱素子Sのより近傍に作動液を配置
させることができるから、発熱素子Sの熱を作動液に効
率よく伝達でき、作動液の沸騰を促進することが可能で
ある。
ートシンクの第9実施例を示す平面図である。この実施
例では管状部6の蒸発部6Aを二股に分岐させ、これら
蒸発部6Aを発熱素子Sの外周に沿って半円弧状に配置
したことを特徴としている。平板部3を水平にした状態
で蒸発部6Aは凝縮部6Bより低くされている。このよ
うな実施例では、発熱素子Sのより近傍に作動液を配置
させることができるから、発熱素子Sの熱を作動液に効
率よく伝達でき、作動液の沸騰を促進することが可能で
ある。
【0035】[第10実施例]図13は、本発明に係る
ヒートシンクの第10実施例を示す平面図である。この
実施例では管状部6の蒸発部6Aの幅を他の部分よりも
広げて三角形状にするとともに、他端には多数(図では
5本)の幅の狭い凝縮部6Bを分岐させて形成したこと
を特徴とする。この例では、蒸発部6Aの末端の幅が広
くなっているので、末端の辺に沿って細長い発熱素子S
を配置することにより、発熱素子Sからの熱を効率よく
作動液に伝達することが可能である。また、凝縮部6B
が手指状に多数分岐して形成されているので、凝縮部6
B内で発生する凝縮熱を平板部3に広く分散できる利点
を有する。
ヒートシンクの第10実施例を示す平面図である。この
実施例では管状部6の蒸発部6Aの幅を他の部分よりも
広げて三角形状にするとともに、他端には多数(図では
5本)の幅の狭い凝縮部6Bを分岐させて形成したこと
を特徴とする。この例では、蒸発部6Aの末端の幅が広
くなっているので、末端の辺に沿って細長い発熱素子S
を配置することにより、発熱素子Sからの熱を効率よく
作動液に伝達することが可能である。また、凝縮部6B
が手指状に多数分岐して形成されているので、凝縮部6
B内で発生する凝縮熱を平板部3に広く分散できる利点
を有する。
【0036】[第11実施例]図14は、本発明に係る
ヒートシンクの第11実施例を示す平面図である。この
実施例では、管状部6の幅を拡大するとともに、蒸発部
6Aの幅を台形状に広げたことを特徴としている。この
ように管状部6の幅を広げて断面を平たくした場合にも
良好なヒートパイプ効果が得られる。 [さらに他の実施例]本発明に係るヒートシンクは上記
各実施例に限定されるものではなく、必要に応じて適宜
構成を変更してよいのは勿論である。例えば、管状部6
は平面視U字状に形成して、U字の円弧部を蒸発部、両
端部を凝縮部としてもよいし、リング状の管状部を形成
してもよい。また、上記実施例はいずれも膨管加工によ
るものであったが、本発明では2枚の金属板を塑性加工
した後、張り合わせることによっても作成可能である
し、管状部と平板部を別々に作成したのち、これらを一
体化した構成も可能である。さらに、2枚の金属板の間
に複数の互いに独立した管状部を形成することも可能で
ある。
ヒートシンクの第11実施例を示す平面図である。この
実施例では、管状部6の幅を拡大するとともに、蒸発部
6Aの幅を台形状に広げたことを特徴としている。この
ように管状部6の幅を広げて断面を平たくした場合にも
良好なヒートパイプ効果が得られる。 [さらに他の実施例]本発明に係るヒートシンクは上記
各実施例に限定されるものではなく、必要に応じて適宜
構成を変更してよいのは勿論である。例えば、管状部6
は平面視U字状に形成して、U字の円弧部を蒸発部、両
端部を凝縮部としてもよいし、リング状の管状部を形成
してもよい。また、上記実施例はいずれも膨管加工によ
るものであったが、本発明では2枚の金属板を塑性加工
した後、張り合わせることによっても作成可能である
し、管状部と平板部を別々に作成したのち、これらを一
体化した構成も可能である。さらに、2枚の金属板の間
に複数の互いに独立した管状部を形成することも可能で
ある。
【0037】[電子装置の実施例]図15は、本発明に
係る電子装置の一実施例として、前述した第1実施例の
ヒートシンク1をノート型コンピューター30に組み込
んだものを示す斜視図である。ノート型コンピューター
30は、薄型の箱状をなす本体34と、この本体34に
開閉可能に取り付けられた蓋体32とを有し、蓋体32
には表示パネル36が取り付けられている。本体34の
上面には入力用のキーボード38が取り付けられ、さら
に本体34内には、ソケット44(図16参照)を介し
てCPU40が固定された母基板42が収納されてい
る。
係る電子装置の一実施例として、前述した第1実施例の
ヒートシンク1をノート型コンピューター30に組み込
んだものを示す斜視図である。ノート型コンピューター
30は、薄型の箱状をなす本体34と、この本体34に
開閉可能に取り付けられた蓋体32とを有し、蓋体32
には表示パネル36が取り付けられている。本体34の
上面には入力用のキーボード38が取り付けられ、さら
に本体34内には、ソケット44(図16参照)を介し
てCPU40が固定された母基板42が収納されてい
る。
【0038】この場合、CPU40が発熱素子に該当
し、CPU40の上面には、図16に示すように、伝熱
性の接着体46を介して、ヒートシンク1の蒸発部6A
側の平板部3の下面が固定されている。そして、ヒート
シンク1は、母基板42の上方に配置され、水平または
凝縮部6B側を若干上方に傾斜させた状態で、本体34
内に収納されている。なお、放熱性を高めるために、ヒ
ートシンク1の平板部3の凝縮部6B側は本体34内の
金属製フレームに連結されていてもよい。あるいは、平
板部3にさらに別のヒートシンクが固定されていてもよ
い。
し、CPU40の上面には、図16に示すように、伝熱
性の接着体46を介して、ヒートシンク1の蒸発部6A
側の平板部3の下面が固定されている。そして、ヒート
シンク1は、母基板42の上方に配置され、水平または
凝縮部6B側を若干上方に傾斜させた状態で、本体34
内に収納されている。なお、放熱性を高めるために、ヒ
ートシンク1の平板部3の凝縮部6B側は本体34内の
金属製フレームに連結されていてもよい。あるいは、平
板部3にさらに別のヒートシンクが固定されていてもよ
い。
【0039】上記構成からなるノート型コンピューター
30によれば、ヒートシンク1を使用したことにより、
装置内部での部品配置密度を高めつつ、発熱素子の冷却
効率を高めることが可能である。
30によれば、ヒートシンク1を使用したことにより、
装置内部での部品配置密度を高めつつ、発熱素子の冷却
効率を高めることが可能である。
【0040】[発明の効果を示す実験]第1実施例と同
じ構造を有し、かつ図17および図18に示す形状およ
び寸法を有するヒートシンク(実験例)を作成した。な
お、作動液としては、5gの純水を10-2Torrの減
圧下で管状部内に注入した。一方、図19および図20
に示すように、管状部が傾斜していない点のみが実験例
と異なる比較例、並びに、実験例と同一の平面寸法(2
00×110mm)および厚さ(0.5mm)を有する
同一材料製の銅板を用意した。
じ構造を有し、かつ図17および図18に示す形状およ
び寸法を有するヒートシンク(実験例)を作成した。な
お、作動液としては、5gの純水を10-2Torrの減
圧下で管状部内に注入した。一方、図19および図20
に示すように、管状部が傾斜していない点のみが実験例
と異なる比較例、並びに、実験例と同一の平面寸法(2
00×110mm)および厚さ(0.5mm)を有する
同一材料製の銅板を用意した。
【0041】これらヒートシンクおよび銅板のそれぞれ
を、気温は20℃、相対湿度は55%、無風状態の大気
中に水平配置し、図17に示す位置に発熱体を固定し
た。この発熱体に交流電源を接続するとともに、発熱体
の中心と平板部との間、および導入管部の中心(若しく
はそれに対応する位置)の表面のそれぞれに熱電対を固
定し、各部の温度変化を記録し、各時点における熱抵抗
(℃/W)を求めた。熱抵抗(℃/W)は(TA−TB)
/IEで表される値により評価した。TBは凝縮部側温
度、TAは発熱体温度である。IEは発熱体の消費電力
(40W)である。
を、気温は20℃、相対湿度は55%、無風状態の大気
中に水平配置し、図17に示す位置に発熱体を固定し
た。この発熱体に交流電源を接続するとともに、発熱体
の中心と平板部との間、および導入管部の中心(若しく
はそれに対応する位置)の表面のそれぞれに熱電対を固
定し、各部の温度変化を記録し、各時点における熱抵抗
(℃/W)を求めた。熱抵抗(℃/W)は(TA−TB)
/IEで表される値により評価した。TBは凝縮部側温
度、TAは発熱体温度である。IEは発熱体の消費電力
(40W)である。
【0042】実験結果を図21に示す。このグラフに示
すように、銅板では1.4℃/W程度でもさらに上昇を
続け、比較例では0.53℃/W程度で定常状態に達し
たのに比べ、実験例では0.29℃/W程度で速やかに
定常状態に達した。また、実験例は水平に配置でき、管
状部6の突出量もそれほど変わらないため、ヒートシン
クの配置に要するスペースは比較例と変わりなかった。
すように、銅板では1.4℃/W程度でもさらに上昇を
続け、比較例では0.53℃/W程度で定常状態に達し
たのに比べ、実験例では0.29℃/W程度で速やかに
定常状態に達した。また、実験例は水平に配置でき、管
状部6の突出量もそれほど変わらないため、ヒートシン
クの配置に要するスペースは比較例と変わりなかった。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るヒー
トシンクによれば、冷却または加熱すべき対象物が固定
される平板状の平板部と、作動液が封入された管状部と
が一体形成されているから、対象物から管状部への伝熱
効率が高いうえ、管状部の少なくとも一部が平板部に対
して傾斜して形成されることにより、平板部を水平に配
置した状態で管状部の一端から他端へと作動液の環流を
促進することができるので、環流性能を良好としつつ装
置内の部品配置密度を高めることが可能である。また、
管状部と平板部は一体化されているうえ、平板部は水平
に組み込むことができるので、組み込み作業も容易であ
る。また、本発明に係るヒートシンクを備えた電子装置
では、上記同様の理由により装置内部での部品配置密度
を高めつつ、発熱素子の冷却効率を高めることが可能で
ある。
トシンクによれば、冷却または加熱すべき対象物が固定
される平板状の平板部と、作動液が封入された管状部と
が一体形成されているから、対象物から管状部への伝熱
効率が高いうえ、管状部の少なくとも一部が平板部に対
して傾斜して形成されることにより、平板部を水平に配
置した状態で管状部の一端から他端へと作動液の環流を
促進することができるので、環流性能を良好としつつ装
置内の部品配置密度を高めることが可能である。また、
管状部と平板部は一体化されているうえ、平板部は水平
に組み込むことができるので、組み込み作業も容易であ
る。また、本発明に係るヒートシンクを備えた電子装置
では、上記同様の理由により装置内部での部品配置密度
を高めつつ、発熱素子の冷却効率を高めることが可能で
ある。
【図1】本発明の第1実施例のヒートシンクを示す平面
図である。
図である。
【図2】第1実施例の側面図である。
【図3】第1実施例の管状部6の断面拡大図である。
【図4】本発明の第2実施例のヒートシンクを示す側面
図である。
図である。
【図5】本発明の第3実施例のヒートシンクを示す側面
図である。
図である。
【図6】本発明の第4実施例のヒートシンクを示す側面
図である。
図である。
【図7】本発明の第5実施例のヒートシンクを示す平面
図である。
図である。
【図8】本発明の第6実施例のヒートシンクを示す平面
図である。
図である。
【図9】本発明の第7実施例のヒートシンクを示す平面
図である。
図である。
【図10】第5または第6実施例の管状部の断面拡大図
である。
である。
【図11】本発明の第8実施例のヒートシンクを示す平
面図である。
面図である。
【図12】本発明の第9実施例のヒートシンクを示す平
面図である。
面図である。
【図13】本発明の第10実施例のヒートシンクを示す
平面図である。
平面図である。
【図14】本発明の第11実施例のヒートシンクを示す
平面図である。
平面図である。
【図15】本発明に係る電子装置の一実施例としてノー
ト型コンピューターを示す斜視図である。
ト型コンピューターを示す斜視図である。
【図16】同電子装置におけるCPUとヒートシンクと
の固定構造を示す側面図である。
の固定構造を示す側面図である。
【図17】実験例のヒートシンクを示す平面図である。
【図18】実験例のヒートシンクを示す側面図である。
【図19】比較例のヒートシンクを示す平面図である。
【図20】比較例のヒートシンクを示す側面図である。
【図21】実験結果を示すグラフである。
1 ヒートシンク 2,4 金属板 6 管状部 6A 蒸発部 6B 凝縮部 6C 断熱部 8,10 膨出部 8A,10A 蒸発側端部 8B,10B 凝縮側端部 12 導入管部 14 溝 16 連結部 18 放熱体 20,22 凹凸条(凹凸部) 24 ディンプル(凹凸部) 30 ノート型コンピューター(電子装置) 40 CPU(発熱素子) S 発熱素子 L 作動液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 正美 福島県会津若松市扇町128の7 三菱伸銅 株式会社若松製作所内 (72)発明者 荒川 龍一 福島県会津若松市扇町128の7 三菱伸銅 株式会社若松製作所内 (72)発明者 石川 誠一 福島県会津若松市扇町128の7 三菱伸銅 株式会社若松製作所内 (72)発明者 遠藤 城幸 福島県会津若松市扇町128の7 三菱伸銅 株式会社若松製作所内
Claims (9)
- 【請求項1】平板状の平板部と、この平板部と一体的に
形成されるとともに気密的な内部空間を有する管状部
と、この管状部内に封入された作動液とを具備し、前記
管状部の少なくとも一部は、その軸線が前記平板部に対
して傾斜するように形成されていることを特徴とするヒ
ートシンク。 - 【請求項2】2枚の金属板が張り合わされ、これら金属
板の一方または両方の一部が膨管加工されることにより
中空かつ気密的な管状部が形成され、この管状部に作動
液が封入されており、前記管状部の少なくとも一部は、
その軸線が前記平板部に対して傾斜するように形成され
ていることを特徴とするヒートシンク。 - 【請求項3】前記管状部が前記平板部に対して傾斜して
いることにより、前記平板部を水平に配置した場合に、
前記管状部の一端部(蒸発部)の内壁下面が他端部(凝
縮部)の内壁下面よりも低い位置に配置され、前記作動
液が前記蒸発部に溜まるように構成されていることを特
徴とする請求項1または2に記載のヒートシンク。 - 【請求項4】前記平板部の前記蒸発部側には発熱体固定
部が形成されると共に、前記凝縮部側には放熱体固定部
が形成されていることを特徴とする請求項3記載のヒー
トシンク。 - 【請求項5】前記管状部の内壁面の少なくとも一部は、
その中心線平均粗さ(Ra)が0.002〜0.5mm
に粗面化されていることを特徴とする請求項1〜4のい
ずれかに記載のヒートシンク。 - 【請求項6】前記管状部の内壁面の少なくとも一部に
は、黒鉛粉末が3〜40μmの厚さに固着していること
を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のヒートシ
ンク。 - 【請求項7】前記管状部の内壁面の少なくとも一部に
は、塑性加工により凹凸部が形成されていることを特徴
とする請求項1〜6のいずれかに記載のヒートシンク。 - 【請求項8】前記発熱体固定部は前記平板部の表面に形
成され、この発熱体固定部に対応する前記平板部の裏面
に、前記蒸発部が配置されていることを特徴とする請求
項4記載のヒートシンク。 - 【請求項9】請求項1〜8のいずれかに記載のヒートシ
ンクを具備し、前記管状部の下端部の近傍では発熱素子
が前記平板部に固定されていることを特徴とするヒート
シンクを備えた電子装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6461895A JPH08261671A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | ヒートシンクおよびヒートシンクを備えた電子装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6461895A JPH08261671A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | ヒートシンクおよびヒートシンクを備えた電子装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08261671A true JPH08261671A (ja) | 1996-10-11 |
Family
ID=13263436
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6461895A Withdrawn JPH08261671A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | ヒートシンクおよびヒートシンクを備えた電子装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08261671A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000277964A (ja) * | 1999-03-25 | 2000-10-06 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | ノートブック型パーソナルコンピューターの冷却方法及び冷却装置 |
JP2012242009A (ja) * | 2011-05-20 | 2012-12-10 | Nec Corp | 接続管、その製造方法、及びそれを用いた冷却装置 |
JPWO2012141320A1 (ja) * | 2011-04-13 | 2014-07-28 | 日本電気株式会社 | 冷却装置の配管構造、その製造方法、及び配管接続方法 |
-
1995
- 1995-03-23 JP JP6461895A patent/JPH08261671A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000277964A (ja) * | 1999-03-25 | 2000-10-06 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | ノートブック型パーソナルコンピューターの冷却方法及び冷却装置 |
JPWO2012141320A1 (ja) * | 2011-04-13 | 2014-07-28 | 日本電気株式会社 | 冷却装置の配管構造、その製造方法、及び配管接続方法 |
JP2012242009A (ja) * | 2011-05-20 | 2012-12-10 | Nec Corp | 接続管、その製造方法、及びそれを用いた冷却装置 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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