JPH08303803A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH08303803A
JPH08303803A JP7109658A JP10965895A JPH08303803A JP H08303803 A JPH08303803 A JP H08303803A JP 7109658 A JP7109658 A JP 7109658A JP 10965895 A JP10965895 A JP 10965895A JP H08303803 A JPH08303803 A JP H08303803A
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JP
Japan
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heat transfer
fin
heat exchanger
filter
air
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JP7109658A
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English (en)
Inventor
Katsuya Ninomiya
克也 二宮
Kenichi Suehiro
賢一 末広
Hiroyuki Yamashita
浩幸 山下
Katsuhiro Kawabata
克宏 川端
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 網板状のフィンを備えた熱交換器における浮
遊ゴミの付着に起因する能力低下を抑制する。 【構成】 エアフィルター2を伝熱管対応部2aとフィ
ン対応部2bとに分けるとともに、上記伝熱管対応部2
aのフィルター目を疎とし、上記フィン対応部2bのフ
ィルター目を密として該伝熱管対応部2aとフィン対応
部2bとにおける浮遊ゴミの捕集能力に差を設けること
で、フィン対応部2bにおいては浮遊ゴミが多く捕集さ
れその下流側に位置する熱交換器1のフィン部1bに到
達する浮遊ゴミの量が少なくなり該フィン部1bへの浮
遊ゴミの付着が可及的に防止される。また、伝熱管対応
部2aにおいては、この部分の流通抵抗が元々低いのに
加えてここで捕集される浮遊ゴミも少ないことから、浮
遊ゴミの付着に拘わらずエアフィルター2における流通
抵抗が低く抑えられ、熱交換器1への導入風量の低下が
抑制される。これらの相乗効果として、空気調和機Zの
空調能力が長期に亙って良好に維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、いわゆるメッシュフ
ィン付き熱交換器を備えた空気調和機に関し、さらに詳
しくはゴミの付着による熱交換器の能力低下を抑制する
ための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6には、一般的な空気調和機Zの構造
を示しているが、かかる空気調和機Zにおいては、ケー
シング4内にファン7と熱交換器1とを配置するととも
に、該熱交換器1の前面1cの直前にエアフィルター2
を配置し、上記ファン7により上記ケーシング4の前面
に設けた空気吸込口5からグリル3を通して室内空気を
吸入し、これを流線Aで示すように上記エアフィルター
2を介して上記熱交換器1を通過させ、該熱交換器1に
おいて冷媒との間で熱交換させて冷風あるいは温風と
し、これをケーシング4の下面側の空気吹出口6から室
内に吹き出すようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に空気
調和機Zの使用環境においては、該空気調和機Zに吸入
される空気中には繊維状あるいは粒子状のほこり、油
分、ヤニ等の様々なゴミが浮遊している。このため、空
気調和機Zの運転により空気吸込口5から吸入された空
気が熱交換器1を通過して流れる場合、空気中の浮遊ゴ
ミの多くはグリル3とかエアフィルター2により捕集さ
れるが、このエアフィルター2等によって捕集されなか
った浮遊ゴミは該エアフィルター2等の下流側に位置す
る熱交換器1に付着し、空気調和機Zの長期の使用によ
り次第にこれが堆積して熱交換器1が目詰まり状態とな
り、該熱交換器1を流通する風量が次第に減少し空気調
和機Zの能力低下を招来することになる。尚、この熱交
換器1の風量の経時的変化状態を図9に示している。
【0004】かかる熱交換器1の浮遊ゴミの付着による
風量減少に伴う能力低下は、該熱交換器1のフィンタイ
プによって大きく異なり、平板状の所謂プレートフィン
を備え該フィンの平面方向に沿って空気流を流通させる
構造のプレートフィン熱交換器よりも、所謂メッシュフ
ィン熱交換器(例えば、実開平3−79079号公報参
照)の方が浮遊ゴミの付着による能力低下が大きい。即
ち、メッシュフィン熱交換器は、図7及び図8に示すよ
うに、所定大きさの網目(図8参照)をもつ平板状のフ
ィン11を複数枚積層してなるフィン積層体10と、該
フィン積層体10に対してその面方向に沿って所定間隔
で平行配置された複数本の伝熱管12,12,・・とで
構成され、且つこの熱交換器1の面方向に直交する方向
に空気流が流れるので、該熱交換器1の前面1cの前方
に配置されたエアフィルター2によって捕集されなかっ
た浮遊ゴミがフィン11の網目に捕集されこれに付着堆
積する確率が高いからである。従って、かかる網板状の
フィン11を備えた所謂メッシュフィン熱交換器1にあ
っては、特に浮遊ゴミの付着による能力低下を抑制する
要求が高い。
【0005】しかるに、かかる網板状のフィンを備えた
熱交換器における浮遊ゴミの付着に起因する風量低下、
即ち、熱交換の能力低下を抑制するための具体的な提案
は何らなされていないというのが現状である。
【0006】そこで本願発明では、網板状のフィンを備
えた熱交換器における浮遊ゴミの付着に起因する能力低
下を抑制し得るようにした空気調和機を提案せんとして
なされたものである。
【0007】
【発明の技術的背景】本願発明者らは、上述の如き網板
状フィンを備えた熱交換器における浮遊ゴミの付着に起
因する能力低下を抑制するための技術開発を行う過程に
おいて、熱交換器に対する浮遊ゴミの付着位置と浮遊ゴ
ミの付着による熱交換器の能力低下との関係に着目し
た。
【0008】即ち、図7に示すように、網板状のフィン
11を複数枚積層してなるフィン積層体10と該フィン
積層体10に対してその面方向に沿って所定間隔で平行
配置された複数本の伝熱管12,12,・・とからなる
熱交換器1を、上記各伝熱管12,12,・・及びその
近傍部分で構成される伝熱管部1aと、該各伝熱管1
2,12,・・の中間部分であって空気流の流通方向に
おいてフィン11,11,・・のみが存在するフィン部
1bの二つの部分に分け、該伝熱管部1aに浮遊ゴミが
付着した場合における能力低下状態と、フィン部1bに
浮遊ゴミが付着した場合の能力低下状態とを比較検討し
た結果、伝熱管部1aへの浮遊ゴミの付着は熱交換能力
の低下にはさほど大きな影響を及ぼさないが、フィン部
1bへの浮遊ゴミの付着は熱交換能力の低下に大きな影
響を及ぼすということが知見された。従って、かかる知
見に基づけば、熱交換器への浮遊ゴミの付着そのものが
その構造上不可避であるならば、浮遊ゴミを積極的に伝
熱管部1aに付着させてフィン部1bへの付着を抑制す
れば良く、またその具体的な方法としては熱交換器の前
面側に配置されるエアフィルターの構造を工夫して熱交
換器に流入する空気の流れを制御する方法とか、該エア
フィルターにおける浮遊ゴミの捕集作用を調整する方法
とかが考えられる。但し、エアフィルターの構造の工夫
によって熱交換器への浮遊ゴミの付着が抑制され該熱交
換器の目詰まりが抑制されるとしても、該エアフィルタ
ー自体が捕集した浮遊ゴミによって目詰まり状態となっ
て熱交換器への流入風量そのものが減少したのでは意味
がないのでこの点についても考慮する必要がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明では、かかる技
術的背景に立脚し、上述の如き課題を解決するための具
体的手段として次のような構成を採用した。
【0010】本願の第1の発明では、図1及び図2に例
示するように、網板状のフィン11を複数枚積層してな
るフィン積層体10に対して複数本の伝熱管12,1
2,・・を該フィン積層体10の平面方向に所定間隔で
平行配置してなる熱交換器1と、該熱交換器1の前面1
cの前方位置に網目状のエアフィルター2を配置してな
る空気調和機において、上記エアフィルター2が、空気
流の流通方向において上記熱交換器1の上記伝熱管12
の近傍の伝熱管部1aに対応する伝熱管対応部2aと、
上記各伝熱管12,12,・・の中間に位置するフィン
部1bに対応するフィン対応部2bとを備えるととも
に、上記伝熱管対応部2aにおけるフィルター目を疎と
し、上記フィン対応部2bにおけるフィルター目を密と
したことを特徴としている。
【0011】本願の第2の発明では、図1に例示するよ
うに、上記第1の発明にかかる空気調和機において、上
記エアフィルター2を、疎のフィルター目をもつ上記伝
熱管対応部2aと密のフィルター目をもつフィン対応部
2bとを併有した一枚構成としたことを特徴としてい
る。
【0012】本願の第3の発明では、図2に例示するよ
うに、上記第1の発明にかかる空気調和機において、上
記エアフィルター2を、その全面をほぼ均一なフィルタ
ー目とした第1フィルター部材2Aと、上記熱交換器1
のフィン部1bに対応する部位にのみフィルター目を備
えた第2フィルター部材2Bとを積層配置して構成し、
且つ上記第1フィルター部材2Aのみの部分で上記伝熱
管対応部2aを、上記第1フィルター部材2Aと上記第
2フィルター部材2Bの積層部分で上記フィン対応部2
bを構成したことを特徴としている。
【0013】本願の第4の発明では、図3に例示するよ
うに、網板状のフィン11を複数枚積層してなるフィン
積層体10に対して複数本の伝熱管12,12,・・を
該フィン積層体10の平面方向に所定間隔で平行配置し
てなる熱交換器1と、該熱交換器1の前面1cの前方位
置に網目状のエアフィルター2を配置してなる空気調和
機において、上記エアフィルター2が、空気流の流通方
向において上記熱交換器1の上記伝熱管12の近傍の伝
熱管部1aに対応する伝熱管対応部2aと、上記各伝熱
管12,12,・・の中間に位置するフィン部1bに対
応するフィン対応部2bとを備えるとともに、上記伝熱
管対応部2aを上記熱交換器1の前面1aに略平行な平
板状とし、また上記フィン対応部2bを上記前面1aに
対して交互に接離する波板状としたことを特徴としてい
る。
【0014】本願の第5の発明では、図4に例示するよ
うに、網板状のフィン11を複数枚積層してなるフィン
積層体10に対して複数本の伝熱管12,12,・・を
該フィン積層体10の平面方向に所定間隔で平行配置し
てなる熱交換器1と、該熱交換器1の前面1cの前方位
置に網目状のエアフィルター2を配置してなる空気調和
機において、上記エアフィルター2を、上記熱交換器1
における複数本の上記伝熱管12,12,・・の配置ピ
ッチと略同ピッチでその厚さ方向に屈曲する波板状とす
るとともに、上記熱交換器1側に向かって突出する屈曲
部22,22,・・を上記複数本の伝熱管12,12,
・・の配列方向の略中央に対応させた状態で配置したこ
とを特徴としている。
【0015】本願の第6の発明では、図5に例示するよ
うに、網板状のフィン11を複数枚積層してなるフィン
積層体10に対して複数本の伝熱管12,12,・・を
該フィン積層体10の平面方向に所定間隔で平行配置し
てなる熱交換器1と、該熱交換器1の前面1cの前方位
置に網目状のエアフィルター2を配置してなる空気調和
機において、上記エアフィルター2が、空気流の流通方
向において上記熱交換器1の上記伝熱管12の近傍の伝
熱管部1aに対応する伝熱管対応部2aと、上記各伝熱
管12,12,・・の中間に位置するフィン部1bに対
応するフィン対応部2bとを備えるとともに、上記伝熱
管対応部2aを上記伝熱管12の軸芯に略対応する部分
を空気流の上流側へ突出させた略山形状とするとともに
そのフィルター目を疎とし、また上記フィン対応部2b
を上記熱交換器1の前面1cに沿って略平行に延びる平
板状とするとともにそのフィルター目を密としたことを
特徴としている。
【0016】
【発明の作用・効果】本願発明ではかかる構成とするこ
とにより次のような作用・効果が得られる。
【0017】 本願の第1の発明にかかる空気調和機
によれば、熱交換器1の前面1cの前方に配置されるエ
アフィルター2を、空気流の流通方向において上記熱交
換器1の上記伝熱管12の近傍の伝熱管部1aに対応す
る伝熱管対応部2aと、上記各伝熱管12,12,・・
の中間に位置するフィン部1bに対応するフィン対応部
2bとに分けるとともに、上記伝熱管対応部2aにおけ
るフィルター目を疎とし、上記フィン対応部2bにおけ
るフィルター目を密として該伝熱管対応部2aとフィン
対応部2bとにおける浮遊ゴミの捕集能力に差を設けて
いる。
【0018】このため、フィルター目が密であるエアフ
ィルター2のフィン対応部2bにおいては、浮遊ゴミが
多く捕集され、それだけその下流側に位置する熱交換器
1のフィン部1bに到達する浮遊ゴミの量が少なくなり
該フィン部1bへの浮遊ゴミの付着が可及的に防止さ
れ、該熱交換器1の目詰まりに起因する能力低下が抑制
されることになる。一方、フィルター目が疎であるエア
フィルター2の伝熱管対応部2aにおいては、この部分
の流通抵抗が元々低いのに加えてここで捕集される浮遊
ゴミも少ないことから、浮遊ゴミの付着に拘わらずエア
フィルター2における流通抵抗が低く抑えられ、これに
より熱交換器1への導入風量の低下が抑制されることに
なる。これらの相乗効果として、空気調和機Zの空調性
能が長期に亙って良好に維持されるものである。
【0019】 本願の第2の発明にかかる空気調和機
によれば、上記に記載の作用効果に加えて次のような
特有の作用効果が得られる。即ち、この第2の発明にか
かる空気調和機においては、上記エアフィルター2を、
疎のフィルター目をもつ上記伝熱管対応部2aと密のフ
ィルター目をもつフィン対応部2bとを併有した一枚構
成としているので、該エアフィルター2を疎のフィルタ
ー目をもつものと密のフィルター目をもつものとの複数
枚構成とする場合に比して、該エアフィルター2の厚さ
寸法のコンパクト化及び取り扱いの容易化が図られるも
のである。
【0020】 本願の第3の発明にかかる空気調和機
によれば、上記に記載の作用効果に加えて次のような
特有の作用効果が得られる。即ち、この第3の発明にか
かる空気調和機においては、上記エアフィルター2を、
その全面をほぼ均一なフィルター目とした第1フィルタ
ー部材2Aと、上記熱交換器1のフィン部1bに対応す
る部位にのみフィルター目を備えた第2フィルター部材
2Bとを積層配置して構成し、且つ上記第1フィルター
部材2Aのみの部分で上記伝熱管対応部2aを、上記第
1フィルター部材2Aと上記第2フィルター部材2Bの
積層部分で上記フィン対応部2bを構成しているので、
該第1フィルター部材2Aと第2フィルター部材2Bの
フィルター目を適宜変更することで上記エアフィルター
2の伝熱管対応部2aとフィン対応部2bの捕集能力差
を任意に変更でき、例えば空気調和機Zの使用環境、即
ち浮遊ゴミの種類とか量等に応じた最適のエアフィルタ
ー構造を選定してより高い空調性能を確保することが可
能ならしめられるものである。
【0021】 本願の第4の発明にかかる空気調和機
によれば、熱交換器1の前面1cの前方位置に配置され
るエアフィルター2を、空気流の流通方向において上記
熱交換器1の上記伝熱管12の近傍の伝熱管部1aに対
応する伝熱管対応部2aと、上記各伝熱管12,12,
・・の中間に位置するフィン部1bに対応するフィン対
応部2bとで構成するとともに、上記伝熱管対応部2a
を上記熱交換器1の前面1aに略平行な平板状とし、ま
た上記フィン対応部2bを上記前面1aに対して交互に
接離する波板状としている。
【0022】このため、エアフィルター2のフィン対応
部2bにおいては、これが波板状とされていることでこ
れを平板状とする場合に比してその空気流方向における
投影面積を同じにした場合には浮遊ゴミの捕集面積が大
きいことからより多量の浮遊ゴミを捕集して該浮遊ゴミ
が熱交換器1のフィン部1bに付着するのを可及的に抑
制することができ、これにより該熱交換器1の目詰まり
に起因する能力低下が可及的に防止されることになる。
一方、エアフィルター2の伝熱管対応部2aにおいて
は、これが平板状とされていることで上記フィン対応部
2bに比して浮遊ゴミの捕集面積が少なくその分だけ捕
集した浮遊ゴミによる空気流の流通抵抗を低く抑えるこ
とができ、これにより熱交換器1への導入風量の低下が
抑制されることになる。これらの相乗効果として、空気
調和機Zの空調性能が長期に亙って良好に維持されるも
のである。
【0023】 本願の第5の発明にかかる空気調和機
によれば、熱交換器1の前面1cの前方位置に配置され
たエアフィルター2を、上記熱交換器1における複数本
の上記伝熱管12,12,・・の配置ピッチと略同ピッ
チでその厚さ方向に屈曲する波板状とするとともに、上
記熱交換器1側に向かって突出する屈曲部22,22,
・・を上記複数本の伝熱管12,12,・・の配列方向
の略中央に対応させた状態で配置しているので、該エア
フィルター2の上記各屈曲部22,22,・・を挟んで
その両側にそれぞれ位置する部分はその平面方向に直交
する方向、即ち、該部分を流通する空気流の流れ方向が
上記各伝熱管12,12,・・に指向することとなる。
この結果、エアフィルター2により捕集されなかった浮
遊ゴミは、上記各伝熱管12,12,・・側に指向して
流れる空気流に乗って上記熱交換器1の伝熱管部1a,
1a,・・側、即ち、熱交換器1の能力にさほど影響の
ない部分に付着し、熱交換器1の能力に大きな影響を与
えるフィン部1bへの付着が可及的に抑制されることに
なる。この結果、熱交換器1への浮遊ゴミの付着に拘わ
らず空気調和機Zの空調性能が長期に亙って良好に維持
されるものである。
【0024】 本願の第6の発明にかかる空気調和機
によれば、熱交換器1の前面1cの前方位置に配置され
るエアフィルター2を、空気流の流通方向において上記
熱交換器1の上記伝熱管12の近傍の伝熱管部1aに対
応する伝熱管対応部2aと、上記各伝熱管12,12,
・・の中間に位置するフィン部1bに対応するフィン対
応部2bとで構成するとともに、上記伝熱管対応部2a
を上記伝熱管12の軸芯に略対応する部分を空気流の上
流側へ突出させた略山形状とするとともにそのフィルタ
ー目を疎とし、また上記フィン対応部2bを上記熱交換
器1の前面1cに沿って略平行に延びる平板状とすると
ともにそのフィルター目を密としている。
【0025】このため、エアフィルター2においては、
熱交換器1へ導入される空気流の方向制御がなされると
同時に該エアフィルター2における浮遊ゴミの捕集性能
に差がつけられる。即ち、熱交換器1への空気流の方向
制御であるが、上記エアフィルター2の伝熱管対応部2
aを上記伝熱管12の軸芯に略対応する部分が空気流の
上流側へ突出する略山形状とすることで、該伝熱管対応
部2aの面方向に直交する方向、即ち、空気流の流れ方
向が上記伝熱管12に指向せしめられる。また、エアフ
ィルター2の捕集性能については、第1に、該エアフィ
ルター2の伝熱管対応部2aのフィルター目を疎とし、
フィン対応部2bのフィルター目を密とすることで該フ
ィン部1bにおいてより多くの浮遊ゴミが捕集されそれ
だけ熱交換器1のフィン部1bへの浮遊ゴミの付着が可
及的に防止される。第2に、該エアフィルター2の伝熱
管対応部2aのフィルター目を疎とすることで、該伝熱
管対応部2aそのものの流通抵抗が低くしかも該伝熱管
対応部2aで捕集される浮遊ゴミの量も少ないことか
ら、浮遊ゴミの付着に拘わらず該伝熱管対応部2aにお
ける流通抵抗が低く抑えられ、上記熱交換器1への導入
風量が確保されるものである。
【0026】かかるエアフィルター2での空気流の方向
制御と該エアフィルター2における浮遊ゴミの捕集性能
の調整との相乗作用として、上記熱交換器1のフィン部
1bにおいては浮遊ゴミの付着が可及的に防止されその
目詰まりによる能力低下が可及的に抑制されるととも
に、エアフィルター2での浮遊ゴミの捕集に起因する熱
交換器1への導入風量の減少が抑制され、結果的に空気
調和機Zの空調性能が長期に亙って良好に維持されるも
のである。
【0027】
【実施例】以下、本願発明の空気調和機を添付図面に基
づいて具体的に説明する。
【0028】第1実施例 図1には、本願の請求項1及び2に記載した発明の実施
例にかかる空気調和機に適用される熱交換器1及びエア
フィルター2の要部を示している。この熱交換器1は、
上述の如き従来公知の構造をもつ所謂メッシュフィン熱
交換器であって、所定形状の網目をもつ複数枚の網板状
のフィン11,11,・・を順次積層配置してなるフィ
ン積層体10と、該フィン積層体10に対してその平面
方向に沿って所定間隔で平行配置された複数本の伝熱管
12,12,・・とを備えて構成され、該フィン積層体
10の面方向に直交する方向に空気流が流通せしめられ
る。
【0029】そして、この熱交換器1は、空気流の流通
方向における構造に対応して大きく二つの部位に分けら
れる。その一つは、上記各伝熱管12,12,・・と該
各伝熱管12,伝熱管12,・・の近傍に位置するフィ
ン積層体10とでなる伝熱管部1aであって、この伝熱
管部1aは上述のように浮遊ゴミが付着しても熱交換器
1全体としての能力低下にはさほど影響を与えない部分
である。他の一つは、上記各伝熱管12,12,・・の
中間位置に対応し空気流の流通方向においてフィン積層
体10のみが存在するフィン部1bであって、該フィン
部1bは上述のように浮遊ゴミが付着することで熱交換
器1全体としての能力低下に大きな影響を与える部分で
ある。
【0030】従って、空気調和機の空調能力を長期に亙
って良好に維持するには、上記熱交換器1のフィン部1
bへの浮遊ゴミの付着を可及的に抑制して該熱交換器1
の目詰まりによる風量低下を抑制する必要があるととも
に、該熱交換器1の上流側において空気流内の浮遊ゴミ
を捕集する次述のエアフィルター2の流通抵抗の上昇を
抑制して上記熱交換器1への導入風量そのものの減少を
抑制することが必要となる。かかる観点から、次述する
エアフィルター2にはそのための新規な構造が採用され
ている。
【0031】上記エアフィルター2は、上記熱交換器1
の前面1c側を覆い得るような大きさ形状と所定のフィ
ルター目とをもつ平板状のフィルター材で一体形成され
ている。このエアフィルター2においては、これを上記
熱交換器1の前方位置に配置した状態において該熱交換
器1の上記伝熱管部1aに対応する部分と上記フィン部
1bに対応する部分とに分け、前者を伝熱管対応部2
a、後者をフィン対応部2bとしている。そして、この
伝熱管対応部2aとフィン対応部2bとの間において
は、フィルター目に疎密を付けて、両者間に浮遊ゴミの
捕集性能に差を持たせている。即ち、上記エアフィルタ
ー2の伝熱管対応部2aにおいてはそのフィルター目を
疎とし、フィン対応部2bにおいてはそのフィルター目
を密としている。
【0032】かかる構成のエアフィルター2を上記熱交
換器1の前面1cの前方位置に配置すると、フィルター
目が密である上記フィン対応部2bにおいてはフィルタ
ー目が疎である上記伝熱管対応部2aよりも浮遊ゴミが
多く捕集され、該フィン対応部2bの下流側の熱交換器
1におけるフィン部1bへの浮遊ゴミの付着が可及的に
防止され、上記熱交換器1の浮遊ゴミの付着による目詰
まりに起因する能力低下が可及的に抑制されることにな
る。また一方、フィルター目が疎である上記伝熱管対応
部2aにおいては、この部分における流通抵抗が元々低
いのに加えて、ここで捕集される浮遊ゴミの量も少な
く、このため浮遊ゴミの付着にかかわらずエアフィルタ
ー2における空気流の流通抵抗が低く抑えられ、これに
より熱交換器1への導入風量の低下が抑制されることに
なる。これらの相乗効果として、空気調和機の良好な空
調性能が長期に亙って維持されるものである。
【0033】さらに、この実施例の如く上記エアフィル
ター2を、疎のフィルター目をもつ上記伝熱管対応部2
aと密のフィルター目をもつフィン対応部2bとを併有
した一枚構成とすることで、例えば、該エアフィルター
2を疎のフィルター目をもつものと密のフィルター目を
もつものとの複数枚構成とする場合に比して、該エアフ
ィルター2の厚さ寸法のコンパクト化及び取り扱いの容
易化が図られるという利点もある。
【0034】第2実施例 図2には、本願の請求項1及び3に記載した発明の実施
例にかかる空気調和機に適用される熱交換器1及びエア
フィルター2を示している。この第2実施例におけるエ
アフィルター2は、上記第1実施例におけるエアフィル
ター2と同様の作用効果を異なる構成で得ようとするも
のであって、上記第1実施例におけるエアフィルター2
が一枚構造とされていたのに対して、この第2実施例に
おけるエアフィルター2は、これをその全面をほぼ均一
なフィルター目とした第1フィルター部材2Aと、上記
熱交換器1のフィン部1bに対応する部位にのみフィル
ター目を備えた第2フィルター部材2Bとの二枚構成と
し、これら二枚のフィルター部材2A,2Bを積層配置
することで、該第1フィルター部材2Aのみの部分で疎
のフィルター目をもつ伝熱管対応部2aを、上記第1フ
ィルター部材2Aと上記第2フィルター部材2Bの積層
部分で密のフィルター目をもつフィン対応部2bを、そ
れぞれ構成している。
【0035】従って、上記第1実施例におけるエアフィ
ルター2の場合と同様に、この実施例におけるエアフィ
ルター2においてもその伝熱管対応部2aとフィン対応
部2bとの間にフィルター目の疎密をつけることで浮遊
ゴミの捕集性能に差を持たせているので、上記第1実施
例における場合と同様の作用効果が得られることは勿論
である。
【0036】さらに、この実施例においては、かかる作
用効果に加えて次のような特有の作用効果も期待できる
ものである。即ち、この実施例のエアフィルター2にお
いては、上述のように該エアフィルター2を上記第1フ
ィルター部材2Aと第2フィルター部材2Bとで構成し
ているので、該第1フィルター部材2Aと第2フィルタ
ー部材2Bのフィルター目を適宜変更することで上記エ
アフィルター2の伝熱管対応部2aとフィン対応部2b
の捕集能力差を任意に変更でき、例えば空気調和機Zの
使用環境、即ち浮遊ゴミの種類とか量等に応じた最適の
エアフィルター構造を選定してより高い空調性能を確保
することも可能となるものである。
【0037】第3実施例 図3には、本願の請求項4に記載した発明の実施例にか
かる空気調和機に適用される熱交換器1とエアフィルタ
ー2とを示している。ここで、上記熱交換器1は、その
横断面を示しているが、その具体的構造は上記第1及び
第2実施例において示した熱交換器1と同様であって、
複数枚のフィン11,11,・・からなるフィン積層体
10と、該フィン積層体10に対して所定間隔をもって
平行配置された複数本の伝熱管12,12,・・とで構
成されている。
【0038】上記エアフィルター2は、上記熱交換器1
に対応させて横断面として示しているが、その全体構成
は上記第1及び第2実施例におけるエアフィルター2と
同様に上記熱交換器1の前面1cを覆い得るような大き
さ形状の平面形状を有し、該熱交換器1の前面1cの前
方位置に配置される。但し、この実施例のエアフィルタ
ー2は、上記第1及び第2実施例におけるエアフィルタ
ー2がそのフィルター目に疎密を付けることで浮遊ゴミ
の捕集性能に差を持たせていたのに対して、次述するよ
うにその捕集面積を調整することで浮遊ゴミの捕集性能
に差をもたせる構造となっており、かかる点が上記第1
及び第2実施例におけるエアフィルター2と基本的に相
異する。
【0039】上記エアフィルター2は、その全面におい
て同じフィルター目をもつフィルター材で一体構成され
るが、その場合、図3に示すように、上記熱交換器1へ
の対応部位に応じて伝熱管対応部2aとフィン対応部2
bの二つの部分に分け、上記伝熱管対応部2aはこれを
平板状として上記熱交換器1に対向配置し、上記フィン
対応部2bはその厚さ方向の両側へに交互屈曲する波板
状としてこれを上記熱交換器1に対向配置している。
【0040】かかる構成のエアフィルター2を備える
と、該エアフィルター2のフィン対応部2bにおいて
は、これが波板状とされていることでこれを平板状とす
る場合に比してその空気流方向における投影面積を同じ
にした場合には浮遊ゴミの捕集面積が大きくなり、それ
だけより多量の浮遊ゴミを捕集することができる。この
結果、このフィン対応部2bの後方に位置する熱交換器
1のフィン部1bにおいてはここに到達する浮遊ゴミの
量そのものが少ないことから該浮遊ゴミの付着が可及的
に抑制され、該熱交換器1の目詰まりに起因する能力低
下が可及的に抑制されることになる。一方、エアフィル
ター2の伝熱管対応部2aにおいては、これが平板状と
されていることで上記フィン対応部2bに比して浮遊ゴ
ミの捕集面積が少なくその分だけ捕集した浮遊ゴミによ
る空気流の流通抵抗を低く抑えることができ、これによ
り熱交換器1への導入風量の低下が抑制されることにな
る。
【0041】このように熱交換器1の特にフィン部1b
への浮遊ゴミの付着が抑制されることと、該熱交換器1
への導入風量の減少が抑制されることとの相乗効果とし
て、空気調和機Zの空調性能が長期に亙って良好に維持
されるものである。
【0042】第4実施例 図4には、本願の請求項5に記載した発明の実施例にか
かる空気調和機に適用される熱交換器1及びエアフィル
ター2を示している。
【0043】この実施例のエアフィルター2は、その全
面において同一のフィルター目をもつ平板状のフィルタ
ー材で構成されるとともに、該エアフィルター2を、上
記熱交換器1における複数本の上記伝熱管12,12,
・・の配置ピッチと略同ピッチでその厚さ方向に屈曲し
て、複数の傾斜面部21,21,・・がそれぞれ稜線部
22,22,・・(特許請求の範囲中の「屈曲部」に該
当する)を介して横方向に連続する波板状とするととも
に、上記熱交換器1側に向かって突出する稜線部22,
22,・・を上記複数本の伝熱管12,12,・・の配
列方向の略中央に対応させた状態で配置されている。
【0044】従って、このエアフィルター2を熱交換器
1の前方位置に配置した状態においては、該エアフィル
ター2の上記各傾斜面部21,21,・・はその平面方
向に直交する方向、即ち、該部分を流通する空気流の流
れ方向が上記各伝熱管12,12,・・に指向すること
になる。この結果、エアフィルター2の各傾斜面部2
1,21,・・において捕集されなかった浮遊ゴミは、
該各傾斜面部21,21,・・を通って上記各伝熱管1
2,12,・・側に指向して流れる空気流に乗って上記
熱交換器1の伝熱管部1a,1a,・・側、即ち、熱交
換器1の能力にさほど影響のない部分に付着し、熱交換
器1の能力に大きな影響を与えるフィン部1bへの付着
が可及的に抑制される。これにより、熱交換器1への浮
遊ゴミの付着にも拘わらず空気調和機Zの空調性能が長
期に亙って良好に維持されるものである。
【0045】尚、この実施例においては上記エアフィル
ター2を複数の傾斜面部21,21,・・をもつ屏風状
に形成しているが、該エアフィルター2はかかる構造に
限定されるものではなく、例えば滑らかに湾曲する波板
状としても良いことは勿論である。
【0046】第5実施例 図5には、本願の請求項6に記載した発明の実施例にか
かる空気調和機に適用される熱交換器1及びエアフィル
ター2を示している。この実施例におけるエアフィルタ
ー2は、上記第4実施例と同様に熱交換器1への空気流
の流通方向を制御する思想と、上記第1及び第2実施例
と同様にエアフィルター2の捕集性能に差をもたせる思
想とを兼備した構造とされている。即ち、この実施例の
エアフィルター2は、大きく分けて伝熱管対応部2aと
フィン対応部2bとの二つの部分で構成される。そし
て、上記伝熱管対応部2aは、平板状のフィルター材を
上記伝熱管12の軸芯に略対応する部分においてその厚
さ方向に屈曲させてその両側に二つの傾斜面部25,2
5を形成するとともにその稜線部分を空気流の上流側へ
突出させた略山形状としている。また、上記フィン対応
部2bは、上記フィン対応部2bの側縁に連続して上記
熱交換器1の前面1cに沿って略平行に延びる平行面部
26とされている。さらに、このエアフィルター2の伝
熱管対応部2aとフィン対応部2bの間においては、該
伝熱管対応部2aのフィルター目を疎とし、またフィン
対応部2bのフィルター目を密として両者間に捕集性能
の差をもたせている。
【0047】かかる構造のエアフィルター2を熱交換器
1の前方位置に配置することで、該エアフィルター2に
より熱交換器1へ導入される空気流の方向制御がなされ
ると同時に該エアフィルター2における浮遊ゴミの捕集
性能に差がつけられる。即ち、先ず、熱交換器1への空
気流の方向制御であるが、この実施例のエアフィルター
2によれば、その伝熱管対応部2aが上記伝熱管12の
軸芯に略対応する部分を空気流の上流側へ突出させた略
山形状とされていることで、該伝熱管対応部2aの各傾
斜面部25,25・・の面方向に直交する方向、即ち、
該傾斜面部25を流通する空気流の流れ方向が上記伝熱
管12に指向せしめられることになる。しかもこの伝熱
管対応部2aのフィルター目が疎であることから、空気
流の多くがフィルター目が密とされたフィン対応部2b
(即ち、平行面部26)側よりも該伝熱管対応部2a
(即ち、傾斜面部25)側を積極的に流通することにな
る。
【0048】また、エアフィルター2の捕集性能につい
ては、該エアフィルター2の伝熱管対応部2aに位置す
る傾斜面部25のフィルター目を疎とし、フィン対応部
2bに位置する平行面部26のフィルター目を密とする
ことで、第1に、該フィン部1bを流通する空気中に浮
遊している浮遊ゴミはフィルター目が密の平行面部26
において効率良く捕集されるので熱交換器1のフィン部
1bへ到達する浮遊ゴミの量が減少し、該該フィン部1
bへの浮遊ゴミの付着が可及的に防止される。第2に、
該エアフィルター2の傾斜面部25のフィルター目を疎
とすることで、該傾斜面部25における空気の流通抵抗
が少なく、該傾斜面部25に浮遊ゴミが付着したとして
も該傾斜面部25全体としての流通抵抗の上昇は少な
く、それだけ上記熱交換器1への導入風量が確保される
ものである。
【0049】かかるエアフィルター2での空気流の方向
制御と該エアフィルター2における浮遊ゴミの捕集性能
の調整との相乗作用として、上記熱交換器1のフィン部
1bにおいては、浮遊ゴミの付着が可及的に防止されそ
の目詰まりによる能力低下が可及的に抑制されるととも
に、エアフィルター2での浮遊ゴミの捕集に起因する熱
交換器1への導入風量の減少が抑制され、結果的に空気
調和機Zの空調性能が長期に亙って良好に維持されるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施例にかかる空気調和機の熱
交換器及びエアフィルター部分の構造を示す斜視図であ
る。
【図2】本願発明の第2実施例にかかる空気調和機の熱
交換器及びエアフィルター部分の構造を示す斜視図であ
る。
【図3】本願発明の第3実施例にかかる空気調和機の熱
交換器及びエアフィルター部分の構造を示す側面図であ
る。
【図4】本願発明の第4実施例にかかる空気調和機の熱
交換器及びエアフィルター部分の構造を示す側面図であ
る。
【図5】本願発明の第5実施例にかかる空気調和機の熱
交換器及びエアフィルター部分の構造を示す側面図であ
る。
【図6】一般的な空気調和機の構造説明図である。
【図7】図6に示す空気調和機に装備された熱交換器と
エアフィルターの構造説明図である。
【図8】図7に示した熱交換器のフィンの一部拡大図で
ある。
【図9】図6に示した空気調和機における「運転時間−
風量」線図である。
【符号の説明】
1は熱交換器、1aは伝熱管部、1bはフィン部、2は
エアフィルター、2aは伝熱管対応部、2bはフィン対
応部、3はグリル、4はケーシング、5は空気吸込口、
6は空気吹出口、7はファン、10はフィン積層体、1
1はフィン、12は伝熱管である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 浩幸 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 川端 克宏 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 網板状のフィン(11)を複数枚積層し
    てなるフィン積層体(10)に対して複数本の伝熱管
    (12),(12),・・を該フィン積層体(10)の
    平面方向に所定間隔で平行配置してなる熱交換器(1)
    と、該熱交換器(1)の前面(1c)の前方位置に網目
    状のエアフィルター(2)を配置してなる空気調和機で
    あって、 上記エアフィルター(2)が、空気流の流通方向におい
    て上記熱交換器(1)の上記伝熱管(12)の近傍の伝
    熱管部(1a)に対応する伝熱管対応部(2a)と、上
    記各伝熱管(12),(12),・・の中間に位置する
    フィン部(1b)に対応するフィン対応部(2b)とを
    備えるとともに、 上記伝熱管対応部(2a)におけるフィルター目が疎と
    され、上記フィン対応部(2b)におけるフィルター目
    が密とされていることを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記エアフィルター(2)が、疎のフィルター目をもつ
    上記伝熱管対応部(2a)と密のフィルター目をもつフ
    ィン対応部(2b)とを併有した一枚構成とされている
    ことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記エアフィルター(2)が、その全面をほぼ均一なフ
    ィルター目とした第1フィルター部材(2A)と、上記
    熱交換器(1)のフィン部(1b)に対応する部位にの
    みフィルター目を備えた第2フィルター部材(2B)と
    を積層配置し、上記第1フィルター部材(2A)のみの
    部分で上記伝熱管対応部(2a)を、上記第1フィルタ
    ー部材(2A)と上記第2フィルター部材(2B)の積
    層部分で上記フィン対応部(2b)を構成していること
    を特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】 網板状のフィン(11)を複数枚積層し
    てなるフィン積層体(10)に対して複数本の伝熱管
    (12),(12),・・を該フィン積層体(10)の
    平面方向に所定間隔で平行配置してなる熱交換器(1)
    と、該熱交換器(1)の前面(1c)の前方位置に網目
    状のエアフィルター(2)を配置してなる空気調和機で
    あって、 上記エアフィルター(2)が、空気流の流通方向におい
    て上記熱交換器(1)の上記伝熱管(12)の近傍の伝
    熱管部(1a)に対応する伝熱管対応部(2a)と、上
    記各伝熱管(12),(12),・・の中間に位置する
    フィン部(1b)に対応するフィン対応部(2b)とを
    備えるとともに、 上記伝熱管対応部(2a)が上記熱交換器(1)の前面
    (1a)に略平行な平板状とされ、また上記フィン対応
    部(2b)が上記前面(1a)に対して交互に接離する
    波板状とされていることを特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】 網板状のフィン(11)を複数枚積層し
    てなるフィン積層体(10)に対して複数本の伝熱管
    (12),(12),・・を該フィン積層体(10)の
    平面方向に所定間隔で平行配置してなる熱交換器(1)
    と、該熱交換器(1)の前面(1c)の前方位置に網目
    状のエアフィルター(2)を配置してなる空気調和機で
    あって、 上記エアフィルター(2)が、上記熱交換器(1)にお
    ける複数本の上記伝熱管(12),(12),・・の配
    置ピッチと略同ピッチでその厚さ方向に屈曲する波板状
    とされるとともに、 上記熱交換器(1)側に向かって突出する屈曲部(2
    2),(22),・・を上記複数本の伝熱管(12),
    (12),・・の配列方向の略中央に対応させた状態で
    配置されていることを特徴とする空気調和機。
  6. 【請求項6】 網板状のフィン(11)を複数枚積層し
    てなるフィン積層体(10)に対して複数本の伝熱管
    (12),(12),・・を該フィン積層体(10)の
    平面方向に所定間隔で平行配置してなる熱交換器(1)
    と、該熱交換器(1)の前面(1c)の前方位置に網目
    状のエアフィルター(2)を配置してなる空気調和機で
    あって、 上記エアフィルター(2)が、空気流の流通方向におい
    て上記熱交換器(1)の上記伝熱管(12)の近傍の伝
    熱管部(1a)に対応する伝熱管対応部(2a)と、上
    記各伝熱管(12),(12),・・の中間に位置する
    フィン部(1b)に対応するフィン対応部(2b)とを
    備えるとともに、 上記伝熱管対応部(2a)が上記伝熱管(12)の軸芯
    に略対応する部分を空気流の上流側へ突出させた略山形
    状とされるとともにそのフィルター目が疎とされ、 また上記フィン対応部(2b)が上記熱交換器(1)の
    前面(1c)に沿って略平行に延びる平板状とされると
    ともにそのフィルター目が密とされていることを特徴と
    する空気調和機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264618A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Kowa Co Ltd 空気調和機
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WO2019026430A1 (ja) * 2017-07-31 2019-02-07 ダイキン工業株式会社 空気調和装置の室内ユニット
CN109724166A (zh) * 2019-02-03 2019-05-07 广东美的制冷设备有限公司 窗式空调器的风道组件及窗式空调器

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