JPH08303614A - ボールバルブ - Google Patents

ボールバルブ

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Publication number
JPH08303614A
JPH08303614A JP13576695A JP13576695A JPH08303614A JP H08303614 A JPH08303614 A JP H08303614A JP 13576695 A JP13576695 A JP 13576695A JP 13576695 A JP13576695 A JP 13576695A JP H08303614 A JPH08303614 A JP H08303614A
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JP
Japan
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ball
valve
ring
seat
seat ring
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Application number
JP13576695A
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English (en)
Inventor
Sadayuki Nakanishi
定之 中西
Yasuo Minae
泰夫 薬袋
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Kitz Corp
Original Assignee
Kitz Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高圧のガス配管に用いて、シール性、耐久性
が良く、操作トルクが増大しないボールバルブ。 【構成】 ゴムなどのシートリング4と、これに被せた
アウターリング5と弁箱2の環状溝2a、3aに挿入
し、シートリング4の奧に環状空間2d、3dを形成
し、アウターリング5の奧の環状室2f、3fに弾性部
材10を挿入し、弁箱2に円筒部材9を固定し、ボール
6の移動方向のボール6との間の隙間を、シートリング
4との間、アウターリング5との間、円筒部材9との間
の順序に広くなるように形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフローティングボール式
ボールバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は比較的低い圧力に用いられる従来
のフローティングボール形ボールバルブの1例を示す縦
断面図であって、11はボールバルブ、12はボデー、
13はボデーキャップ、14はシートリング、15はボ
ール、16はステム、17はハンドルであって、ハンド
ル17によってステム16を介してボール15を回転さ
せて、ボールバルブ11を開閉させる。シートリング1
4がボデー12とボール15の間及びボデーキャップ1
3とボール15の間に設けられ、閉弁状態において流体
圧によって押されたボール15が下流側のシートリング
14をボデー12又はボデーキャップ13との間で押圧
してシールする。
【0003】図6は比較的高い圧力に用いられる従来の
フローティングボール形ボールバルブの1例を示す縦断
面図であって、21はボールバルブ、22はボデー、2
3はボデーキャップ、24はシートリング、25はボー
ル、26はステム、27はハンドルであり、28はシー
トリテーナ、29は皿ばねである。ハンドル27によっ
てステム26を介してボール25を回転させて、ボール
バルブ21を開閉させる。シートリング24がシートリ
テーナ28に装着され皿ばね29によって押されてお
り、閉弁状態において流体圧によって押されたボール2
5が下流側のシートリング24をシートリテーナ28と
の間で押圧してシールすると共に、上流側においてもシ
ートリング24よりも径大なOリングの上流側圧力シー
ルにより上流側もボールにシートリング24を押圧して
シールする。
【0004】図5及び図6において、シートリング14
及び24には、一般に、強度が高く摩擦抵抗が小さい四
ふっ化エチレン樹脂等が多く用いられているが、これら
は配管工事後のフラッシング時、あるいは使用中にさ
び、砂などの異物がシートリング14又は24のシート
面を損傷したりシート面に付着したりして、シール性能
を早期に低下させる。このようなことを避けるために、
密着性がよくさびや砂などの異物によって損傷させられ
たりそれらが付着しにくいゴム等の軟質弾性材料をシー
トリング14及び24に用いることもあるが、このシー
トリング14及び24はボール15又は25との摩擦抵
抗が大きく、特に流体がガス体であってシート面が乾燥
状態になる場合には極めて大きく、ボール15又は25
を回転させてボールバルブ11又は21を開閉操作する
のに極めて大きな操作力が必要になる。
【0005】上述のような従来のフローティングボール
形ボールバルブが有する問題点を解決するために、多く
の発明がなされているが、高圧のガス配管に用いるには
不十分なものが多い。例えば、実開昭52−8230号
公報に記載のボールバルブでは、高圧に使用した場合に
ゴム製シールリングが内径方向に大きく変形して破損し
て仕舞うだろうし、実開昭52−8231号公報に記載
のボールバルブでは、高圧に使用した場合にゴム製のシ
ールリングが装着された四ふっ化エチレン樹脂等で作ら
れた環状リングや押えリングが破損するおそれがあり、
ゴム材で形成されたクッションリングも損傷する等の問
題点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来の課題に鑑みて開発したもので、その目的とするとこ
ろは、シートリングのシート面が損傷することなく、シ
ール性能を継続的に維持することができると共に、高圧
流体にも適用可能としたボールバルブのシール機構を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、弁箱の内部に設けた貫通孔を有するボー
ルをステムの操作により回動自在に設けたボールバルブ
において、上記したボールの球面をシール接触させる略
断面矩形状のシートリングをゴム等の弾性体で形成し、
このシートリングを弁箱内のボール球面の近傍位置に設
けた環状溝に装着し、この環状溝の内周部分に設けた弁
座位置に高強度の熱硬化性又は熱可塑性樹脂などの非金
属材料からなる円筒部材を固着すると共に、このシート
リングの外側にリップ部を有する四ふっ化エチレン樹脂
や硬質の熱硬化性又は熱可塑性樹脂あるいは金属等から
成るアウターリングを設け、更に、シートリングの底面
と環状溝の底部とを内径になるほどボール側に傾くよう
に形成し、弁箱内が同圧でボールがステムの中心に位置
するときに、シートリングの底面と環状溝の底部との間
にシートリングがボールによって押圧されて変形するた
めの環状の空室を設けると共に、ボールと前記の弁座部
との間のボールの移動方向の隙間を、シートリングとの
間、アウターリングとの間並びに弁座部との間の順序で
大きくなるように構成した。
【0008】他の発明は、弁箱の内部に設けた貫通孔を
有するボールをステムの操作により回動自在に設けたボ
ールバルブにおいて、上記したボールの球面をシール接
触させる略断面矩形状のシートリングをゴム等の弾性体
で形成し、このシートリングを弁箱内のボール球面の近
傍位置に設けた環状溝に装着し、この環状溝の内周部を
弁座部とし、かつこのシートリングの外側にリップ部を
有する四ふっ化エチレン樹脂や硬質の熱硬化性又は熱可
塑性樹脂あるいは金属等から成るアウターリングを設
け、このアウターリングの後端面に面する弁箱の部位に
環状室を設け、この環状室にアウターリング弾発用の断
面角形弾性材やOリング等の弾性部材を挿入し、更に、
シートリングの底面と環状溝の底部とを内径になるほど
ボール側に傾くように形成し、弁箱内が同圧でボールが
ステムの中心に位置するときに、シートリングの底面と
環状溝の底部との間にシートリングがボールによって押
圧されて変形するための環状の空室を設け、ボールと前
記の弁座部との間のボールの移動方向の隙間を、シート
リングとの間、アウターリングとの間並びに弁座部との
間の順序で大きくなるように構成した。
【0009】また、他の発明は、弁箱の内部に設けた貫
通孔を有するボールをステムの操作により回動自在に設
けたボールバルブにおいて、上記したボールの球面をシ
ール接触させる略断面矩形状のシートリングをゴム等の
弾性体で形成し、このシートリングを弁箱内のボール球
面の近傍位置に設けた環状溝に装着し、この環状溝の内
周部を弁座部とし、かつこのシートリングの外側にリッ
プ部を有する四ふっ化エチレン樹脂や硬質の熱硬化性又
は熱可塑性樹脂あるいは金属等から成るアウターリング
を設け、このアウタ−リングの後端面と環状溝の底面と
の間に空隙部を設け、更に、シートリングの底面と環状
溝の底部とを内径になるほどボール側に傾くように形成
し、弁箱内が同圧でボールがステムの中心に位置すると
きに、シートリングの底面と環状溝の底部との間にシー
トリングがボールによって押圧されて変形するための環
状の空室を設け、ボールと前記の弁座部との間のボール
の移動方向の隙間を、シートリングとの間、アウターリ
ングとの間並びに弁座部との間の順序で大きくなるよう
に構成した。
【0010】更に他の発明は、弁箱の内部に設けた貫通
孔を有するボールをステムの操作により回動自在に設け
たボールバルブにおいて、上記したボールの球面をシー
ル接触させる略断面矩形状のシートリングをゴム等の弾
性体で形成し、このシートリングを弁箱内のボール球面
の近傍位置に設けた環状溝に装着し、この環状溝の内周
部分に設けた弁座位置に高強度の熱硬化性又は熱可塑性
樹脂などの非金属材料からなる円筒部材を固着すると共
に、このシートリングの外側にリップ部を有する四ふっ
化エチレン樹脂や硬質の熱硬化性又は熱可塑性樹脂ある
いは金属等から成るアウターリングを設け、このアウタ
ーリングの後端面に面する弁箱の部位に環状室を設け、
この環状室にアウターリング弾発用の断面角形弾性材や
Oリング等の弾性部材を挿入し、更に、シートリングの
底面と環状溝の底部とを内径になるほどボール側に傾く
ように形成し、弁箱内が同圧でボールがステムの中心に
位置するときに、シートリングの底面と環状溝の底部と
の間にシートリングがボールによって押圧されて変形す
るための環状の空室を設けると共に、ボールと前記の弁
座部との間のボールの移動方向の隙間を、シートリング
との間、アウターリングとの間並びに弁座部との間の順
序で大きくなるように構成した。
【0011】
【作用】本発明は、上述のように構成したから、閉弁状
態において、上流側の流体圧に押されたボールが、先ず
下流側のシートリングを押圧して環状溝の底部との間の
環状空間を小さくしながら変形させ、アウターリングに
接触するようになる。流体圧に押されたボールの押圧力
が更に強い場合には、アウターリングのリップ部を変形
させて、アウターリングとの接触を強めるか、環状室内
の弾性部材を圧縮すると共に、環状空間を更に小さくし
ながらシートリングを変形させる。流体圧が格別高くシ
ートリングが最大に変形して環状空間が無くなった時に
始めて、ボールが円筒部材に接触し、ここでボールのこ
れ以上の押圧力を受ける。この円筒部材は高強度の熱硬
化性又は熱可塑性樹脂などの非金属材料からなってい
て、この押圧力に十分耐えると共に、この状態でボール
を回転した場合に滑りが極めて良い。また、アウターリ
ングが四ふっ化エチレン樹脂等で形成されている場合に
は低摩擦係数であるため、また、硬質の熱硬化性又は熱
可塑性樹脂あるいは金属で形成されている場合にはアウ
ターリングがシートリングと弾性部材を圧縮して後退
し、または空隙部内に後退してボールとの間の面圧が余
り高くならないため、加圧状態でボールを回転してもボ
ールとアウターリングとの間の摩擦抵抗は大きくない。
【0012】この間、環状空間は、隙間が狭い内径部分
から外径方向に向かって順次閉じられる。そして、この
環状空間内の流体は、外径方向に押し出され、アウター
リングに形成された貫通孔と外周面の溝を通って、ボデ
ーキャビティー内に排出される。次に、閉弁後上流側圧
力がアウターリングの外周面の溝と貫通孔を通って流体
圧がシートリングに作用するが、シートリングは断面に
おいて内周面と両側の側面とがなす角度がいずれも鈍角
である台形であって内径側が狭くなっているので、シー
トリングの内周面と環状溝の内径面との間の面圧が高
く、シートリングの裏側を通る漏れを生じない。
【0013】そして、このボールバルブのシートリング
がゴム等の軟質弾性材料で形成されているので、さび、
砂等によって損傷されたり、これらが付着しても、シー
ル性が極めて良い。また、このゴム等の軟質弾性材料で
形成されたシートリングのボールと接触する面が狭く、
シートリングがある程度圧縮されたところでボールが低
摩擦係数の材料で形成されたアウターリングに接触する
ので、高圧のガス配管に用いても、操作トルクが高くな
らない。しかも、流体圧が極めて高くなった時にはボー
ルが円筒部材に当接するので、シートリング及びアウタ
ーリングが過度に圧縮され変形させられることがなく、
また、この円筒部材がシートリングの流路孔へのはみ出
しも防止するので、特に、高圧のガス配管に使用でき
る。
【0014】
【実施例】以下に、本発明におけるフローティングボー
ル式のボールバルブの実施例を、図面に基づいて説明す
る。図1はボールバルブの一例を示す縦断面図であり、
図2は図1の部分拡大断面図であり、図4は図2の弁座
部の拡大断面図である。図面において、1はボールバル
ブ、2は弁箱で、この弁箱2はボデーとボデーキャップ
3で構成されており、4はシートリング、5はアウター
リング、6はボール、7はステム、8はハンドル、9は
円筒部材、10は弾性部材である。
【0015】上記したシートリング4はゴム等の軟質弾
性材料からなり、アウターリング5は硬質の熱硬化性又
は熱可塑性樹脂からなっていて、アウターリング5がシ
ートリング4にその外周面4aと先端面の一部4bとを
覆うように被せてあり、このシートリング4とアウター
リング5とを、弁箱2にボール6に向かって開口するよ
うに形成した環状溝2a、3aにこの環状溝2a、3a
の底部2c、3cとシートリング4との間に環状空間2
d、3dを形成して挿入してあり、この環状溝2a、3
aと流路孔2b、3bとの間の環状突起部は、高強度の
熱硬化性又は熱可塑性樹脂からなる円筒部材9をしまり
ばめ、接着などによって弁箱2の内部に固定して形成し
てある。
【0016】これらのシートリング4、アウターリング
5と、環状突起部を形成する円筒部材9とで弁座部2
e、3eを形成し、この弁座部2e、3eがボール6に
よって押圧されてない時のボール6の弁座部2e、3e
との間のボール6の移動方向の隙間を、シートリング4
との間の隙間H1、アウターリング5との間の隙間H
2、円筒部材との間の隙間H3の順序で広くなるように
形成してある。
【0017】また、アウターリング5の後端面5aに面
する弁箱2の部位に環状室2f、3fを設け、この環状
室2f、3fにアウターリング5を弾発するための弾性
部材10が挿入してある。また、この場合、環状室2
f、3fより小さい容積の空隙部としておくことによっ
て、弾性部材10を挿入することなく、所定時にシート
リング4が後退するなど同様の機能を発揮させることが
できる。更に、シートリング4の断面形状が、アウター
リング5に覆われる先端面の一部4bを除いてほぼ台形
であって、内周面4cと先端面4dとがなす角度と内周
面4cと後端面4eとがなす角度がいずれも鈍角であ
り、環状溝2a、3aのシートリング4に対面する底部
2g、3gとシートリング4との間に設けた環状空間2
d、3dは、外径方向に向かって隙間が広がるように形
成してある。また、この環状空間2d、3dは、弁座部
2e、3eがボール6によって押圧されてボール6と円
筒部材9との間の隙間がなくなる時に、シートリング4
の変形などによってなくなるように形成してある。
【0018】アウターリング5のシートリング4の後端
部4fに面する円周位置に適宜の個数の半径方向の貫通
孔5bを形成し、外周面5cに貫通孔5bに通ずる溝5
dを形成してある。上記した各実施例において、円筒部
材9や弾性部材10または空隙部等の組合わせは、上記
の説明から明らかなように実施に応じて任意に組み合わ
せるものとする。
【0019】次に、図1乃至図4に示した実施例に基づ
いて、その作用を説明する。ボールバルブ1は、ハンド
ル8を操作し、ステム7を介してボール6を回転して、
開弁及び閉弁を行う。図3に示したような閉弁状態にお
いて、上流側の流体圧に押されたボール6が、下流側の
シートリング4を押圧して環状溝3aの底部3cとの間
の環状空間3dを小さくしながら変形させ、アウターリ
ング5に接触するようになる。流体圧に押されたボール
6の押圧力が更に強い場合には、アウターリング5を押
して環状室3f内の弾性部材10を圧縮しまたは空隙部
に後退し、環状空間3dを更に小さくしながらシートリ
ング4を変形させる。流体圧が格別高くシートリング4
が最大に変形して環状空間3dが無くなった時に始め
て、ボール6が円筒部材9または弁座部分に接触し、こ
こでボール6のこれ以上の押圧力を受ける。この円筒部
材9の場合は、高強度の熱硬化性又は熱可塑性樹脂で形
成されていて、この押圧力に十分耐えると共に、この状
態でボール6が回転した場合に、滑りが極めて良い。
【0020】アウターリング5は上述のように弾性部材
10(または空隙部内に後退して)を圧縮して後退し、
ボール6との間の面圧が余り高くならないため、加圧状
態でボール6を回転してもボール6とアウターリング5
との間の摩擦抵抗は余り大きくない。この間、環状空間
3dは、隙間が狭い内径部分から外径方向に向かって順
次閉じられる。そして、この環状空間3d内の流体は外
径方向に押し出され、アウターリング5に形成された貫
通孔5bと外周面5cの溝5dを通って、ボデーキャビ
ティーC内に排出される。また、アウターリング5の外
周面5cの溝5dと貫通孔5bを通って流体圧がシート
リング4に作用するが、シートリング4は断面において
内周面4cと両側の側面4d及び4eとがなす角度がい
ずれも鈍角である台形であって内径側が狭くなっている
ので、シートリング4の内周面4cと環状溝3aの内径
面3hとの間の面圧が高く、シートリング4の裏側を通
る漏れを生じない。なお、上記の説明では、図の左側を
上流側としてボデーキャップ3側の弁座部3eとボール
6との間でシールする状態について説明したが、図の右
側を上流側として弁箱2側の弁座部2eとボール6との
間でシールする場合も同様である。
【0021】そして、このボールバルブ1のシートリン
グ4がゴム等の軟質弾性材料で形成されているので、さ
び、砂等によって損傷されたり、これらが付着してもシ
ール性が極めてよい。また、このゴム等の軟質弾性材料
で形成されたシートリング4のボール6と接触する面が
狭く、シートリング4がある程度圧縮されたところでボ
ール6が低摩擦材料で形成されたアウターリング5に接
触するので、高圧のガス配管に用いても、操作トルクが
高くならない。しかも、流体圧が極めて高くなった時は
ボール6が円筒部材9に当接するので、シートリング4
及びアウターリング5が過度に圧縮され変形させられる
ことがなく、また、この円筒部材9がシートリング4の
流路孔2b、3bへのはみ出しも防止するので、このボ
ールバルブ1は、特に、高圧のガス配管に使用できる。
【0022】
【発明の効果】本発明のボールバルブは、すでに説明し
たように、さび、砂等によってシートリングのシート面
が損傷したり、それらがそれに付着したりすることがな
く、シール性が確実であって低下しない。しかも、この
軟質弾性材料製のシートリングが過度に圧縮されたり変
形させられたりすることがなく、また、はみ出しが防止
されているので、劣化したり破損したりすることがな
い。その上、この軟質弾性材料製のシートリングのボー
ルに接触する面積が小さく、シートリングが変形するた
めの環状空間が設けられていてシート面圧が過大になら
なく、この環状空間がなくなって更に大きな押圧力でボ
ールが弁座部に当接しても、ボールとアウターリング及
び円筒部材との間の摩擦抵抗は小さく、操作トルクが過
大になることがない。このため、このボールバルブは、
シール性、操作性、耐久性及び信頼性に優れたボールバ
ルブである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボールバルブの一実施例を示す縦断面
図である。
【図2】図1の部分拡大断面図である。
【図3】図2が閉弁状態になった場合を示す部分拡大断
面図である。
【図4】図2の弁座部の拡大断面図である。
【図5】従来の比較的低い圧力に用いられるボールバル
ブの一例を示す縦断面図である。
【図6】従来の比較的高い圧力に用いられるボールバル
ブの一例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ボールバルブ 2 弁箱 3 ボデーキャップ 2a、3a 環状溝 2b、3b 流路孔 2c、3c 環状溝の底部 2d、3d 環状空間 2e、3e 弁座部 2f、3f 環状室(空隙部) 4 シートリング 5 アウターリング 5b 貫通孔 5d 溝 6 ボール 9 円筒部材 10 弾性部材 H1 ボールとシートリングとの間の隙間 H2 ボールとアウターリングとの間の隙間 H3 ボールと円筒部材との間の隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱の内部に設けた貫通孔を有するボー
    ルをステムの操作により回動自在に設けたボールバルブ
    において、上記したボールの球面をシール接触させる略
    断面矩形状のシートリングをゴム等の弾性体で形成し、
    このシートリングを弁箱内のボール球面の近傍位置に設
    けた環状溝に装着し、この環状溝の内周部分に設けた弁
    座位置に高強度の熱硬化性又は熱可塑性樹脂などの非金
    属材料からなる円筒部材を固着すると共に、このシート
    リングの外側にリップ部を有する四ふっ化エチレン樹脂
    や硬質の熱硬化性又は熱可塑性樹脂あるいは金属等から
    成るアウターリングを設け、更に、シートリングの底面
    と環状溝の底部とを内径になるほどボール側に傾くよう
    に形成し、弁箱内が同圧でボールがステムの中心に位置
    するときに、シートリングの底面と環状溝の底部との間
    にシートリングがボールによって押圧されて変形するた
    めの環状の空室を設けると共に、ボールと前記の弁座部
    との間のボールの移動方向の隙間を、シートリングとの
    間、アウターリングとの間並びに弁座部との間の順序で
    大きくなるように構成したことを特徴とするボールバル
    ブ。
  2. 【請求項2】 弁箱の内部に設けた貫通孔を有するボー
    ルをステムの操作により回動自在に設けたボールバルブ
    において、上記したボールの球面をシール接触させる略
    断面矩形状のシートリングをゴム等の弾性体で形成し、
    このシートリングを弁箱内のボール球面の近傍位置に設
    けた環状溝に装着し、この環状溝の内周部を弁座部と
    し、かつこのシートリングの外側にリップ部を有する四
    ふっ化エチレン樹脂や硬質の熱硬化性又は熱可塑性樹脂
    あるいは金属等から成るアウターリングを設け、このア
    ウターリングの後端面に面する弁箱の部位に環状室を設
    け、この環状室にアウターリング弾発用の断面角形弾性
    材やOリング等の弾性部材を挿入し、更に、シートリン
    グの底面と環状溝の底部とを内径になるほどボール側に
    傾くように形成し、弁箱内が同圧でボールがステムの中
    心に位置するときに、シートリングの底面と環状溝の底
    部との間にシートリングがボールによって押圧されて変
    形するための環状の空室を設け、ボールと前記の弁座部
    との間のボールの移動方向の隙間を、シートリングとの
    間、アウターリングとの間並びに弁座部との間の順序で
    大きくなるように構成したことを特徴とするボールバル
    ブ。
  3. 【請求項3】 弁箱の内部に設けた貫通孔を有するボー
    ルをステムの操作により回動自在に設けたボールバルブ
    において、上記したボールの球面をシール接触させる略
    断面矩形状のシートリングをゴム等の弾性体で形成し、
    このシートリングを弁箱内のボール球面の近傍位置に設
    けた環状溝に装着し、この環状溝の内周部を弁座部と
    し、かつこのシートリングの外側にリップ部を有する四
    ふっ化エチレン樹脂や硬質の熱硬化性又は熱可塑性樹脂
    あるいは金属等から成るアウターリングを設け、このア
    ウタ−リングの後端面と環状溝の底面との間に空隙部を
    設け、更に、シートリングの底面と環状溝の底部とを内
    径になるほどボール側に傾くように形成し、弁箱内が同
    圧でボールがステムの中心に位置するときに、シートリ
    ングの底面と環状溝の底部との間にシートリングがボー
    ルによって押圧されて変形するための環状の空室を設
    け、ボールと前記の弁座部との間のボールの移動方向の
    隙間を、シートリングとの間、アウターリングとの間並
    びに弁座部との間の順序で大きくなるように構成したこ
    とを特徴とするボールバルブ。
  4. 【請求項4】 弁箱の内部に設けた貫通孔を有するボー
    ルをステムの操作により回動自在に設けたボールバルブ
    において、上記したボールの球面をシール接触させる略
    断面矩形状のシートリングをゴム等の弾性体で形成し、
    このシートリングを弁箱内のボール球面の近傍位置に設
    けた環状溝に装着し、この環状溝の内周部分に設けた弁
    座位置に高強度の熱硬化性又は熱可塑性樹脂などの非金
    属材料からなる円筒部材を固着すると共に、このシート
    リングの外側にリップ部を有する四ふっ化エチレン樹脂
    や硬質の熱硬化性又は熱可塑性樹脂あるいは金属等から
    成るアウターリングを設け、このアウターリングの後端
    面に面する弁箱の部位に環状室を設け、この環状室にア
    ウターリング弾発用の断面角形弾性材やOリング等の弾
    性部材を挿入し、更に、シートリングの底面と環状溝の
    底部とを内径になるほどボール側に傾くように形成し、
    弁箱内が同圧でボールがステムの中心に位置するとき
    に、シートリングの底面と環状溝の底部との間にシート
    リングがボールによって押圧されて変形するための環状
    の空室を設けると共に、ボールと前記の弁座部との間の
    ボールの移動方向の隙間を、シートリングとの間、アウ
    ターリングとの間並びに弁座部との間の順序で大きくな
    るように構成したことを特徴とするボールバルブ。
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