JPH08303442A - 座金付きナットの製造法 - Google Patents

座金付きナットの製造法

Info

Publication number
JPH08303442A
JPH08303442A JP12920095A JP12920095A JPH08303442A JP H08303442 A JPH08303442 A JP H08303442A JP 12920095 A JP12920095 A JP 12920095A JP 12920095 A JP12920095 A JP 12920095A JP H08303442 A JPH08303442 A JP H08303442A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nut
washer
ceramic material
manufacturing
protruding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12920095A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Sakata
省司 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakata Seisakusho KK
Original Assignee
Sakata Seisakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sakata Seisakusho KK filed Critical Sakata Seisakusho KK
Priority to JP12920095A priority Critical patent/JPH08303442A/ja
Publication of JPH08303442A publication Critical patent/JPH08303442A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bolts, Nuts, And Washers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カシメ付けしてセット状態にした座金付きナ
ットの表面部にセラミックコーティングして焼成して
も、ナットが常に回転するようにした製造法を得ること
を目的にした。 【構成】 ナットの底面部に傾斜部を形成して座金とナ
ットとを接続し、且ナットに突設する突出部を部分的に
カシメたり、あるいは全体をカシメると共に、セット状
のナットの表面部にセラミック材をコーティングして表
面焼成層を形成せしめた製造法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、座金付きナットの製造
法の分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の座金とナットとをカシメ付けしセ
ットにして製造していた座金付きナットは、該ナットの
表面部に、セラミック材をコーティングし、所定温度で
所定時間焼成せしめると、ナットが座金に対し回転しな
い、いわゆる不良製品が発生しその改良が急務となって
いた。
【0003】さらに従来の製造法によって製造された座
金付きナットは、表面部に溶融亜鉛メッキ処理加工が施
されていたが、耐塩性、耐薬品、耐候性が低く、また異
種金属との接触による耐蝕性も前記と同様に低かった。
そのため折版屋根材の寿命も短かった。
【0004】また前記のナットに溶融亜鉛メッキ処理加
工法を施した場合でも、一部分の製品において、座金と
ナットとが強固に接着して、ナットが座金に対し回転し
ないケースも往々にしてあった。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】本発明の製造法は、
セットにした座金とナットとの表面部に、溶融亜鉛メッ
キ処理加工や、セラミック材のコーティングによる表面
焼成層を形成しても、座金に対しナットが回転しない不
良品を皆無ならしめると共に、さらに製造工程の一つで
あるセットにした座金付きナットの表面部にセラミック
材を付着した後、表面焼成層形成時の前処理工程である
遠心分離機にかけても、構造的にエアーの通りを著しく
良好となし、セラミックコーティング層の厚さを均一に
保持したものである。
【0006】さらに本発明によって得られた表面部にセ
ラミック材が付着する表面焼成層を形成した前記のナッ
トは、耐塩性、耐薬品、耐候性、異種金属との耐蝕性等
にもきわめてすぐれ、また折版屋根材の寿命を従来のも
のよりも延命せしめる等、きわめてすぐれた利点を併有
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、座金の上面部
の嵌挿孔にナットの底面部に突設する突出部を嵌挿し、
ナットを回動自在にカシメ付けする座金付きナットの製
造法において、
【0008】ネジ部寄りの底面部より外側面部方向に傾
斜角度を漸次大にした傾斜面部を形成したナットを別設
し、前記ナットの突出部を前記座金の嵌挿孔に嵌挿して
カシメた座金付きナットの製造法である。
【0009】また本発明は、前記座金の嵌挿孔より飛出
するナットの突出部を、所定間隔おきにカシメた座金付
きナットの製造法である。
【0010】さらに本発明は、前記座金付きナットを構
成するナットと座金との表面部にセラミック材をコーテ
ィングし、表面焼成層を形成した座金付きナットの製造
法である。
【0011】また本発明は、前記座金及びナットの表面
部に形成する表面焼成層は、前記座金及びナットにセラ
ミック材(鉄、アルミ等のフレークとシリコン樹脂等と
が混入した液体)を付着し、且所定温度(例えば約20
0℃)で、所定時間(例えば90分)焼成せしめる座金
付きナットの製造法である。
【0012】
【作用】本発明の作用を説明すると以下のとおりであ
る。
【0013】本発明においては、座金とナットとがセッ
トにして組立てられると、座金の上面部に対し、ネジ部
寄りの底面部が円形状のきわめて細いリング状の帯状ま
た細い線状となって接触し、他は傾斜面部なので接触は
していない。そのためセットとなっている座金とナット
との表面部にセラミック材による表面焼成層の形成がな
されても、座金とナットとの接触面が従来の座金付きナ
ットと異なって両部材が強固に接着しない。
【0014】さらに本発明は、ナットのカシメが突出部
全体をカシメるものでなく、所定間隔おきに、例えば図
示の如く四個所(限定しない)だけ小部分をカシメてや
る。その結果座金付きナットの表面部にセラミック材等
を付着後、遠心分離機にかけても、座金の嵌挿孔とナッ
トの底部に突設する突出部との間に形成されている間隙
部より、エアーがスムーズに通過する。従ってコーティ
ング材が溜りやすい座金とナットの底面部との間や、座
金の嵌挿孔と突出部との間に溜っている不要のコーティ
ング材をスムーズに取り出すことができる。
【0015】また本発明座金付きナットは、表面部に形
成されている表面焼成層がセラミック材なので、前述し
たように耐塩性、耐薬品、耐候性にすぐれ、さらに異種
金属との接触による耐蝕性にもすぐれている。従って折
版屋根材の寿命は、従来のものより著しく延命となっ
た。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を説明すると以下のとおりで
ある。
【0017】aは座金2付きナットであり、以下の構成
を有している。1はナット、3は座金2の上面部、4は
内側部に形成した嵌挿孔であり、4’は座金2の裏面部
5の中、嵌挿孔4の外周縁を若干凹ませた凹部である。
【0018】6はナット1の上面部7より底面部8にか
け形成したネジ部、9は前記ネジ部6より若干径が大き
いネジ部6の中心方向に垂下状に突設せしめたリング形
状の突出部である。この突出部9は通常前記のように構
成されているが限定しない。
【0019】10はナット1の底面部8において、突出
部9の外側部よりナット1の外側面部11方向に傾斜角
度を大にした傾斜面部である。前記のように傾斜面部1
0が形成されたことによって、座金2の嵌挿孔4にナッ
ト1の突出部9を嵌挿し、カシメて組立てると、ナット
1の底面部8に形成されている傾斜面部10の基部の一
部分が座金2に対し当接しているだけである。
【0020】12はカシメ部であり、このカシメの方法
として、突出部9全体を外側方に圧潰する従来工法以外
に、本発明の場合、突出部9を所定間隔おきに、複数個
所例えば4個所だけカシメてもよい。その結果カシメ部
12以外の嵌挿孔4と突出部9との間には、間隙部13
が形成される。
【0021】以上のようにセット状態にて組立てられた
ナットaの表面全体を、本発明においては、セラミック
材(鉄、アルミ等のフレークとシリコン樹脂等との混合
液体)をコーティングしてやる。そしてつぎの工程とし
て、セラミック材がコーティングされた座金付きナット
aを遠心分離機にかける。そのとき座金2の上面部3と
ナット1の底面部8との間に必要以上に付着しているセ
ラミック材が除去される。
【0022】さらに、上述のようにセラミック材がコー
ティングされているナットaにおいて、カシメ部12が
所定間隔おきに形成されているので、座金2の嵌挿孔4
とナット1の底面部8に形成の突出部9との間に、間隙
部13が形成される。従って遠心分離機にかけた際前記
の間隙部13よりエアーがきわめてスムーズに流れ、そ
の結果座金2の上面部3と、ナット1の底面部8に付着
しているセラミック材と、嵌挿孔4と突出部9との間に
付着している余分なセラミック材の液体がスムーズに除
去される。
【0023】以上のような工程終了後は、ナットaを所
定温度で所定時間焼成せしめる。
【0024】またナットaの大きさや、セラミック材の
皮膜層である表面焼成層(図示していない)の厚さを厚
くするときは、上述のようなコーティング工程から所定
温度で所定時間焼成する工程を2回行ってもよい。
【0025】上述のように、座金付きナットaは、ナッ
ト1と座金2の上面部3との接触個所が、従来のものに
比し点接触になった点が本発明における特長である。従
って座金2に対しナット1が固着して回転しない不良製
品はなくなり、100%の完成製品が得られた。
【0026】14は座金2の裏面部5より嵌着した合成
樹脂製ガイド体である。
【0027】15は梁16に取着したタイトフレーム、
17はタイトフレーム15の頂部18に垂直状に取着し
た剣先ボルト、19はタイトフレーム15上に葺上げら
れた折版屋根材である。20は前記ガイド体14の下方
に取着したパッキンである。
【0028】
【効果】本発明は以下に示す効果を奏する。
【0029】本発明は、座金にカシメ付けしたナットの
形状を、ナットを構成する底面部中、底面部より突設す
る突出部の外側面を基部にして、ナットを構成する外側
面部までを、ナットの外側面部の方向に行くに従って傾
斜角度が大になるように傾斜部を形成したことによっ
て、カシメ付けしてセットにした座金とナットとの外側
表面部をセラミック材(鉄、アルミ等のフレークとシリ
コン樹脂等とが混入する液体)を付着しめ、付着後遠心
分離機にかけ、さらに所定温度で所定時間焼成せしめ表
面焼成層を形成せしめても、ナットが使用時において座
金と強固に固着することなく、スムーズに回転せしめる
完成品を100%製造することができる利点を有してい
る。
【0030】さらに本発明は、セットにするための座金
とナットとのカシメ付けにおいて、カシメの個所を、前
記突出部の一部分(例えば4個所等)に限定して、嵌挿
孔と突出部との間の間隙部をストレートな状態に形成し
たので、セラミック材等のコーティング後の遠心分離機
にかけての液切り工程時において、エアーの流れがスム
ーズとなり、コーティング液切りをスムーズにせしめた
利点を有している。
【0031】また本発明には、座金とナットとの表面部
に、従来の溶融亜鉛メッキ処理加工を施すのに代えて、
セラミック材をコーティングし、表面焼成層を形成し
め、座金付きナットの表面部を固く堅牢なものとなし、
且表面を硬化にして剥離防止を施したので、耐塩性、耐
薬品、耐候性が高く、さらに異種金属との耐蝕性も高い
利点を有していると共に、折版屋根材の寿命をも従来品
より著しく延命させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明座金付きナットの製造法におけるナット
と座金との組立て前の正面図である。
【図2】同ナットの第1実施例を示す縦断正面図であ
る。
【図3】図2の同ナットの底面図である。
【図4】ナットの第2実施例を示す縦断正面図である。
【図5】図4に示すナットの底面図である。
【図6】同ナットの第1実施例を示す斜面図である。
【図7】同ナットの第2実施例を示す斜面図である。
【図8】同ナットの使用状態を示す図である。
【符号の説明】
a・・・座金付きナット 1・・・ナット 2・・
・座金 3、7・・・上面部 4・・・嵌挿孔
4’・・・凹部 5・・・裏面部 6・・・ネジ部
8・・・底面部 9・・・突出部 10・・・
傾斜面部 11・・・外側面部 12・・・カシメ
部 13・・・間隙部 14・・・合成樹脂製ガイ
ド体 15・・・タイトフレーム 16・・・梁
17・・・剣先ボルト 18・・・頂部 19・
・・折版屋根材 20・・・パッキン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】座金の上面部の嵌挿孔にナットの底面部に
    突設する突出部を嵌挿し、ナットを回動自在にカシメ付
    けする座金付きナットの製造法において、 ネジ部寄りの底面部より外側面部方向に傾斜角度を漸次
    大にした傾斜面部を形成したナットを別設し、前記ナッ
    トの突出部を前記座金の嵌挿孔に嵌挿してカシメたこと
    を特徴とする座金付きナットの製造法。
  2. 【請求項2】前記座金の嵌挿孔より飛出するナットの突
    出部を、所定間隔おきにカシメたことを特徴とする請求
    項1記載の座金付きナットの製造法。
  3. 【請求項3】前記座金付きナットを構成するナットと座
    金との表面部にセラミック材をコーティングし、表面焼
    成層を形成したことを特徴とする請求項1及び2記載の
    座金付きナットの製造法。
  4. 【請求項4】前記座金及びナットの表面部に形成する表
    面焼成層は、前記座金及びナットにセラミック材(鉄、
    アルミ等のフレークとシリコン樹脂等とが混入した液
    体)を付着し、且所定温度(例えば約200℃)で、所
    定時間(例えば90分)焼成せしめることを特徴とする
    請求項1及び2記載の座金付きナットの製造法。
JP12920095A 1995-04-28 1995-04-28 座金付きナットの製造法 Pending JPH08303442A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12920095A JPH08303442A (ja) 1995-04-28 1995-04-28 座金付きナットの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12920095A JPH08303442A (ja) 1995-04-28 1995-04-28 座金付きナットの製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08303442A true JPH08303442A (ja) 1996-11-19

Family

ID=15003624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12920095A Pending JPH08303442A (ja) 1995-04-28 1995-04-28 座金付きナットの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08303442A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000085305A (ja) * 1998-09-11 2000-03-28 Nissan Diesel Motor Co Ltd ホイールの取付け構造
JP2002349535A (ja) * 2001-05-29 2002-12-04 Daiwa House Ind Co Ltd 座金ナット

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59131015A (ja) * 1982-09-20 1984-07-27 マツクリ−ン−フオグ・コムパニ− クランプ型車輪用フアスナ組立体

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59131015A (ja) * 1982-09-20 1984-07-27 マツクリ−ン−フオグ・コムパニ− クランプ型車輪用フアスナ組立体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000085305A (ja) * 1998-09-11 2000-03-28 Nissan Diesel Motor Co Ltd ホイールの取付け構造
JP2002349535A (ja) * 2001-05-29 2002-12-04 Daiwa House Ind Co Ltd 座金ナット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1096562A3 (en) Method for making a semiconductor device
PL341363A1 (en) Method of applying dry-powder coatings
US20070020996A1 (en) Housing Duct
JPH08303442A (ja) 座金付きナットの製造法
CN100380756C (zh) 制造火花塞的方法及填隙金属模
JP3017552U (ja) 座金付きナット
JP3367458B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US4351174A (en) Method of producing a profile strip
US9694568B2 (en) Method for coating components
JPS59103023A (ja) 電蝕防止形ころがり軸受
JPS60139909A (ja) 座金組込みボルトの製造方法
JPH0437033A (ja) バンプ電極の形成方法
JPS5935437A (ja) 半導体装置
JPS5917483B2 (ja) 平角絶縁電線の製造方法
JP2002070257A (ja) 雨樋支持具及びその製造方法
JPH0220459Y2 (ja)
JPH0426575Y2 (ja)
JPH05287592A (ja) 塗装方法およびそれに用いるマスキング部材
JPH02170998A (ja) アルミニウム製熱交換器の表面処理方法
WO1996005332A3 (en) Coated material and method of its production
JPH01246350A (ja) 自動車用金属溶射製品の製法
JP2752350B2 (ja) 陰極線管
RU2021124364A (ru) Распорный анкер с двойным покрытием, включающим слой цинковых и/или алюминиевых чешуек
JPS6250123B2 (ja)
JPS60210315A (ja) 半田めつき線の製造方法