JPH08303395A - 軸流フアン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 本発明は、円筒形のベンチュリーの吐出側
にディフィーザーを設けた軸流フアンにおいて、デフィ
ーザーの吐出側に設けた取付け用ボスが強度を増加する
為にその端面がディフィーザーの内周面に突出して設け
られている為ディフィーザーの抵抗が増加しフアンの効
率が低下するという問題があった 【構 成】 本発明に成る軸流フアンは、ディフィーザ
ーの吐出側に設けられた取付け用ボスをディフィザーの
外周に沿って吸い込み側に突出させて設け、取付け用ボ
スの吐出側端面がディフィーザーの内周面より突出しな
いように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は軸流フアンに係り、特に
電子機器等の内部冷却に適する小形軸流フアンに関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】図７は従来より実施されている軸流フア
ンの空気吸い込み側より見た外観斜視図で、図８は図７
のＡ−Ａ’線、又はＢ−Ｂ’線に沿った断面図、図９は
図７に示した軸流フアンの吐出側より見た背面図であ
る。図７，図８，図９において円筒形のベンチュリ３の
吐出側に設けた支持脚６により支持された電動機１に羽
根車２を固着してベンチュリ３の内径部に配置し、ベン
チュリ３の内径部には羽根車２の後縁付近１０より吐出
側５に向けて内径が順次拡大するディフィーザー３ａが
設けられ、ディフィーザー３ａの吐出側に取付け用のボ
ス９が設けられ、取付け用ボス９の前後の端面にナット
の取付け用座面９ａが設けられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】図７，図８，図９に示
す従来技術に成る軸流フアンにおいては、ベンチュリ３
を樹脂成形又は金属ダイカストで成形する時に型割れの
パーティングラインを図７のＢ−Ｂ’線に沿って設けて
いる。図示の軸流フアンにおいてはベンチュリ３の吐出
側にディフィーザー３ａを有しているので、図８，図９
に示すように取付け用ボス９の個所にディフィーザー３
ａの内面に補強用の余分の肉盛り３ｂを付加する必要が
ある。特にＢ−Ｂ’線に沿った断面の個所の取付け用ボ
ス９−２の部分はパーティングの時の強度を高くする
為、図９に示すように余分の肉盛り３ｂが他の取付け用
ボス９−１の部分より大きくする必要がある。ディフィ
ーザー３ａは高速で流出する気体の運動エネルギーを圧
力として回収させる役割があるが、ディフィーザー３ａ
の内面に大きな余分の肉盛り３ｂが付けられていると抵
抗が増加して圧力が低下するという問題が発生する。図
１０、図１１はディフィーザー３ａの内面に余分な肉盛
り３ｂが付くのを避ける為ディフィーザーの長さを短く
した例であるがディフィーザーが短いと圧力を回収させ
る効果が少ない。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に成る軸流フアン
においては、ベンチュリーの吐出側に設ける取付け用ボ
スを吸い込み側に突出させて設け、取付け用ボスの吐出
側の端面がディフィーザーの内面から突出しないように
構成する。

【０００６】

【作 用】上記のような構成とすることにより、ディフ
ィーザーの内面に余分の肉盛りを設けるなくとも取付け
用ボスの強度を保つことができるからディフィーザーの
抵抗を減少させ効率の高い軸流フアンを得ることができ
る。

【０００７】

【実施例】図１は本発明に成る軸流フアンの空気吸い込
み側より見た外観斜視図で、図２は図１のＣ−Ｃ’線に
沿った断面図、図３は図１のＤ−Ｄ’線に沿った断面図
である。図２に示した図１のＣ−Ｃ’線に沿った断面図
は取付けようボス９−１がパーティングラインの上に無
いので図８に示した従来技術と同じであるが、図３に示
した図１のＤ−Ｄ’線に沿った断面図は取付け用ボス９
−２がパーティングラインの上にあるので、取付け用ボ
ス９−２の吐出側端面がディフィーザー３の内周面より
突出しないように取付け用ボス９−２全体をデフィーザ
ー３ａの外周に沿って吸い込み側に突出させて設け取付
け用ボス９−２の強度を高めるようにしてある。このよ
うに、少なくとも取付け用ボスの中で特に強度を必要と
するパーティングラインの上に在る取付け用ボス９−２
の構成を変更することによりディフィザー３ａの内周面
に突出した余分の肉盛り３ｂを半減させることができる
のでデフィーザー３ａの抵抗を低下させることができ
る。

【０００８】図４，図５，図６は、第２の実施例で図１
の実施例より更にディフィザー３ａの抵抗を減少させる
為に取付け用ボス９を全てディフィザー３ａの内周面よ
り突出しないようにするもので、図４は第２の実施例の
吸い込み側より見た外観斜視図、図５は図４のＣ−Ｃ’
線に沿った断面図、図６は図１のＤ−Ｄ’線に沿った断
面図である。図４，図５，図６に示すように取付け用ボ
ス９−１と９−２はその吐出側５の端面がディフィーザ
ー３ａの内周面より突出しないように取付け用ボス全体
をディフィーザー３ａの外周に沿って吸い込み側に突出
させて設け取付け用ボス９−１と９−２の強度を高める
ようにしてある。図４，図５，図６に示した第２の実施
例では全ての取付け用ボスの吐出側断面がディフィーザ
ー３ａの内周面より突出しないように形成されているか
らディフィーザー３ａの抵抗は第１の実施例より更に低
減されより効率の高い軸流フアンを得ることができる。

【０００９】

【発明の効果】本発明に成る軸流フアンは、上記のよう
な構成であるから、取付け用ボスの強度を低下させるこ
となくベンチュリーに設けたディフィザーの抵抗を減少
させ効率の高い軸流フアンを得ることができる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に成る軸流フアンの第１の実施例の吸い
込み側より見た外観斜視図である。

【図２】図１の例のＣ−Ｃ’線に沿った断面図である。

【図３】図１の例のＤ−Ｄ’線に沿った断面図である。

【図４】本発明に成る軸流フアンの第２の実施例の吸い
込み側より見た外観斜視図である。

【図５】図４の例のＣ−Ｃ’線に沿った断面図である。

【図６】図４の例のＤ−Ｄ’線に沿った断面図である。

【図７】従来技術に成る軸流フアンの吸い込み側より見
た外観斜視図である。

【図８】図７の例のＡ−Ａ’線、及びＢ−Ｂ’線に沿っ
た断面図である。

【図９】図７の例の吐出側より見た背面図である。

【図１０】従来技術に成る軸流フアンの他の例の吸い込
み側より見た外観斜視図である。

【図１１】図１０の例のＡ−Ａ’線及びＢ−Ｂ’線に沿
った断面図である。

【符号の説明】

１ 電動機 ２ 羽根車 ３ ベンチュリ ３ａ ディフィーザー ３ｂ ディフィーザーの補強用肉盛り ４ 空気の吸い込み側 ５ 空気の吐出側 ６ 支持脚 ７ 取付け穴 ８ 円環状フランジ ９ 取付け用ボス ９−１ 取付け用ボス ９−２ 取付け用ボス ９ａ 取付け用ボスの座面 １０ 羽根車の翼の後縁

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 円筒形のベンチュリーと、該ベンチュリ
   ーの内周面に設けた支持脚により支持された電動機と、
   該電動機の軸に固着された羽根車とを前記ベンチュリー
   内に設け、該ベンチュリーの吐出側の内径を羽根車の後
   縁と対向する位置付近より吐出口に向けて順次拡大する
   ディフィーザーを設けた軸流フアンにおいて、ベンチュ
   リーの吐出側に設けられた取付け用ボスを吸い込み側に
   突出させて設け、取付け用ボスの吐出側の端面が前記デ
   ィフィーザーの内周面より突出しないようしたことを特
   徴とする軸流フアン。