JPH0830277A - 遮音壁構造 - Google Patents

遮音壁構造

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JPH0830277A
JPH0830277A JP6167039A JP16703994A JPH0830277A JP H0830277 A JPH0830277 A JP H0830277A JP 6167039 A JP6167039 A JP 6167039A JP 16703994 A JP16703994 A JP 16703994A JP H0830277 A JPH0830277 A JP H0830277A
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wall
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Yasuyuki Asahara
康之 浅原
Ichiro Yamazaki
一郎 山崎
Keijiro Iwao
桂二郎 巖
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遮音性能を保ちながら、容易に、且つ、安価
に製造が可能な遮音壁構造を提供する。 【構成】 本発明は、間隔を置いて対向する少なくとも
2枚の遮音板27、29と、前記遮音板27、29に貫
通して設けられ、互いに対向する開口部27a、27
b、29a、29bを有し、前記開口部27a、27
b、29a、29bの空気質量と前記遮音板27、29
間の空気層の空気ばねとでなる振動系41、43を複数
種類備え、一方の振動系39と他方の振動系41とを区
画壁37で区画する遮音壁構造において、ハニカム構造
体33を2枚の遮音板27、29で挟持して、ハニカム
構造体33の壁部35で前記区画壁37を形成したこと
を特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通気性を保持しながら
遮音効果を発揮することが出来る遮音壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遮音構造を適用した自動車として
は例えば図7、図8に示すものがある。この自動車1は
エンジンルーム3の下部にアンダーカバー5を取り付け
たものである。アンダーカバー5は、自動車の下部の空
力特性を向上させ、またエンジンルーム3内の部品を跳
ね上げられた小石等から保護する機能を持つと共に、エ
ンジンルーム3から車外に放射される騒音を抑制する遮
音壁としての機能を有している。そして、このアンダー
カバー5の遮音壁としての効果はその面積がおおきなも
のほど増大する。
【0003】しかしながら、アンダーカバー5の面積を
大きくするほどエンジンルーム3の下部が密閉されるこ
とになり、エンジンルーム3内の空気温度が上昇する。
このためエンジンルーム3内が高温となって、部品の耐
久性上好ましくない状態を招く恐れがある。このように
エンジンルーム3のアンダーカバーの設定に当たって
は、騒音抑制という側面だけでなく熱的な側面も考慮し
なければならない。
【0004】そこで、本出願人は、図9、図10に示す
ような遮音壁7を既に出願している(特願平5−322
041号)。この遮音壁7は、間隔を置いて対向する2
枚の遮音板9、11を備え、各遮音板9、11には互い
に対向する開口部9a、9b、11a、11bが設けら
れている。また、遮音板9、11間には、遮音板9、1
1間の空気層を分割する区画壁13が設けられている。
そして、開口部9a、11a、9b、11bに形成され
る空気マスと遮音板9、11間の空気層に形成される空
気ばねとで構成される振動系を2種類以上形成し、それ
ぞれの振動系からの透過波が干渉して打ち消し合うこと
により遮音効果を得ている。
【0005】具体的には、図10に示すように、遮音板
9、11間は、遮音板9、11間に設けた区画壁13に
より、体積の異なる複数の空間に区画されている。そし
て、各複数の開口部9a、9b、11a、11bの空気
15、17の空気質量と遮音板9、11間の空気層のば
ね定数kの空気ばね19、21とで2自由度の振動系1
7を構成している。このとき、区画された空間の体積を
変えたり、あるいは開口部の内径を変えることにより、
2自由度の振動系を2種類構成すると、各振動系の共振
周波数の間の周波数帯では、それぞれの振動系からの透
過波の位相が互いに逆相になり、打ち消し合う。これに
より、遮音効果が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構造の遮音壁7を製造する場合、遮音板間に区画壁を設
置する構造であるため、構造が複雑であり、安価に製造
することが出来ないという問題がある。
【0007】すなわち、2枚の遮音板9、11間にこれ
らの遮音板9、11にそれぞれ接合する区画壁13を設
けると共に、隔壁同士も接合するので、構造が複雑にな
る。また、区画壁13を遮音板9、11に隙間なく接合
する他に、区画壁13同士をも隙間なく接合する必要が
あるため接合作業に手間がかかり、製造コストが高くな
る。
【0008】このため、区画壁13同士を予め接合して
おき、遮音板9、11間に配置して接合することも考え
られるが、この場合にも、区画壁13同士を隙間なく予
め接合しておく作業が必要なので、遮音壁7を製造する
全体のコストを考えると、製造コストが高くつく。
【0009】そこで、本発明は、遮音性能を保ちなが
ら、容易に、且つ、安価に製造が可能な遮音壁構造の提
供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、間隔を置いて対向する少なくと
も2枚の遮音板と、前記遮音板に貫通して設けられ、互
いに対向する開口部を有し、前記開口部の空気質量と前
記遮音板間の空気層の空気ばねとでなる振動系を複数種
類備え、一方の振動系と他方の振動系とを区画壁で区画
する遮音壁構造において、ハニカム構造体を遮音板間に
挟持して、ハニカム構造体の壁部で前記区画壁を形成し
たことを特徴としている。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明であって、前記ハニカム構造体の壁部と、2枚の遮音
板とで区画された空間の体積を、複数種類設定したこと
を特徴としている。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明であって、前記ハニカム構造体の壁部と
前記2枚の遮音板とで区画されて略同一の振動系を構成
する空間同士を連通する孔部を前記壁部に設けたことを
特徴としている。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3のいずれか一項記載の発明であって、前記遮音板の
前記開口部の周囲に、前記ハニカム構造体の開口に嵌合
する突壁部を設けて、前記遮音板間にハニカム構造体を
挟持したことを特徴としている。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれか一項記載の発明であって、前記遮音板と
前記ハニカム構造体との間に、軟質材料を設けて、遮音
板とハニカム構造体との間を隙間なく接合させることを
特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1の発明によれば、2枚の遮音板の間
に、ハニカム構造体を挟持して、ハニカム構造体の両端
面を遮音板にそれぞれ接合する。そして、ハニカム構造
体の壁部により区画壁を形成し、所定の振動系を他の振
動系から区画する。
【0016】請求項2の発明によれば、ハニカム構造体
の壁部と2枚の遮音板とで区画された空間の体積を、複
数種類設定したことにより、複数種類の振動系を構成す
ることが出来る。
【0017】請求項3の発明によれば、ハニカム構造体
の壁部に孔部を設けて、略同一の振動系を構成すること
により、略同一の振動系が連成して、同一の共振周波数
を持つことが出来る。
【0018】請求項4の発明によれば、ハニカム構造体
を遮音板間に挟持する場合、ハニカム構造体の開口に、
遮音板の開口部の周囲に設けた突壁部を嵌合させる。こ
のとき、突壁部をハニカム構造体の開口に押し込むこと
により、遮音板間でハニカム構造体を挟持することが出
来る。
【0019】請求項5の発明によれば、ハニカム構造体
と遮音板との間に、軟質材料を設けることにより、ハニ
カム構造体と遮音板とを隙間なく接合することが出来、
遮音板とハニカム構造体の壁部とで形成した空間を他の
空間と音響的に確実に隔絶することが出来る。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る遮音壁の実施例について
図面を用いて説明する。
【0021】第1実施例 本実施例は、遮音構造を図7及び図8に示す自動車のア
ンダーカバーに適用したものである。すなわち、エンジ
ンルーム3の下部にアンダーカバー5が設けられ、その
後方側に遮音壁25が一体に設けられている。この実施
例の遮音壁25の具体的構成を図1(a)、(b)に示
す。
【0022】図1(a)に示すように、遮音壁25は、
間隔を置いて対向する2枚の遮音板27、29を有して
いる。各遮音板27、29には、互いに対向する開口部
27a、27b、29a、29bが貫通して設けられ、
それぞれ複数備えられている。開口部27a、29a
は、開口部27b、29bより小径で、開口縁部から延
長部31が対向側にそれぞれ突設されている。また、遮
音板27、29間には、ハニカム構造体33の壁部35
で形成される区画壁37が設けられている。従って、複
数の振動系39、41が設けられ、区画壁37は一方の
振動系39と他方の振動系41とを区画する構成となっ
ている。
【0023】すなわち、図1(a)に示すように、ハニ
カム構造体33は、複数の六角形の同形状の筒体43が
集合して形成されており、上下の開口端面が面一に形成
されている。また、筒体43を構成する壁部35は、対
向する壁部が同面積の壁で形成されている。そして、遮
音板27、29間に挟持された状態では、筒体43の上
下の開口が遮音板27、29でそれぞれ閉鎖されると共
に、上下の開口面に、遮音板27、29の開口部27
a、27b、29a、29bがそれぞれ位置している。
このため、ハニカムカム構造体33の壁部35が区画壁
37となって、遮音板27、29間の空間を複数に区画
している。従って、複数の振動系39、41が設けら
れ、区画壁37は一方の振動系39を他方の振動系41
から区画する構成となっている。
【0024】一方の振動系39は、開口部27a、29
aの空気の質量と区画壁37で囲まれた遮音板27、2
9間の空気層で構成される空気ばねとからなっている。
この場合、開口部27a、29aの空気の質量は、図1
0に示す空気15に相当し、空気ばねは図10に示す空
気ばね19に相当する。他方の振動系41は、同様に開
口部27b、29bの空気の質量と区画壁37で囲まれ
た遮音板27、29間の空気層で構成される空気ばねと
からなっている。この場合、開口部27a、29aの開
口縁部から対向側に延長部31が形成されているので、
この開口部27a、29aの空気質量を大きくしてい
る。これによって、開口部27a、29aの空気層で形
成される振動系の共振周波数を低く設定している。な
お、開口部27b、29bは、開口部27a、29aよ
り大径に設定し、延長部31も設定していないので、開
口部の空気質量も小さい。このため、共振周波数が高く
設定されている。従って、異なる2つの共振周波数の間
で遮音効果が得られる。
【0025】次に、遮音壁25を組み付けるには、遮音
板27、29間にハニカム構造体33を挟み込み、ハニ
カム構造体33の上下を遮音板27、29にそれぞれ接
着等により張り付ける。この場合、ハニカム構造体33
の筒体43内にそれぞれ開口部27a、27b、29
a、29bが対向するようにハニカムカム構造体33を
挟み込む。これにより、ハニカム構造体33の壁部35
により、複数の振動系39、41が設けられ、区画壁3
7が一方の振動系39を他方の振動系41から区画す
る。
【0026】ここで、遮音壁25の一方から音が入射す
ると、その入射波は、振動系39、41を介して他方に
透過される。この時、入射波の周波数が振動系39の共
振周波数を越えると、透過波の位相は180度反転す
る。従って、大小の2つの共振周波数を有する振動系3
9、41を設けているこの実施例では、振動系39の小
さい方の共振周波数を越えると透過波の位相が180度
ずれる。そして、遮音を目的とする音の周波数が大小の
共振周波数の間の周波数帯域に存在するように共振周波
数を形成しているため、大きな共振周波数を有する振動
系41の透過波は位相のずれがない。従って、両振動系
39、41を透過した音は互いに打ち消し合い、この周
波数帯域において遮音効果が得られる。
【0027】本実施例の遮音壁25によれば、ハニカム
構造体33を遮音板27、29間に挟持し、ハニカム構
造体33の両端面を遮音板27、29に張り付けるだけ
で製造することが出来るので、容易にかつ安価に製造す
ることが出来る。すなわち、ハニカム構造体33は予め
壁部35同士が接合されているので、ハニカム構造体3
3の端面のみをを遮音板27、29に接合するだけで遮
音壁25を形成することが出来る。
【0028】また、ハニカム構造体33を、紙で形成さ
れたいわゆるペーパーハニカムを用いることにより、製
造コストをより安価にすることが出来る。また、遮音板
27、29に設けた延長部31は、開口縁からの突出量
が小さいので、プレス工法で製造することが出来、遮音
板27、29の製造コストを安価にすることが出来る。
さらに、ハニカム構造体33は、面剛性すなわち、上下
の面に加わる力に対する剛性が高いので、遮音壁25の
剛性を上げることが出来る。従って、その分遮音板2
7、29の板厚を薄くすることが出来るため、遮音壁2
5を更に安価に製造することが出来る。
【0029】また、本実施例の遮音壁25は、アンダー
カバー5に開口部27a、27b、29a、29bを形
成したので、通気性を確保することができ、エンジンル
ーム内の熱気を外部へ容易に逃がすことができる。
【0030】また、本実施例では、開口部27a、29
aに延長部31をそれぞれ設けて開口部27a、29a
の空気質量を大きくしており、これによって、開口部2
7a、29bの空気層で形成される振動系の共振周波数
の低下が図られている。従って、本実施例の遮音壁25
は、より低い周波数から遮音効果が得られる。
【0031】なお、本実施例では、共振周波数が異なる
2種類の振動系を設けた例を示したが、開口部の径を変
化させることにより、複数の振動系を作ることができる
のはもちろんである。
【0032】以下、他の実施例について説明する。な
お、第1実施例と同構成部分については、図面に同符号
を付して重複した説明を省略する。
【0033】第2実施例 図2(a)、(b)は第2実施例の遮音壁45を示す。
この実施例の遮音壁45は、遮音板27、29とハニカ
ム構造体47の壁部49とで区画された空間の体積が複
数種類形成されている。すなわち、上記第1実施例のハ
ニカム構造体47は、同形状の筒体43を集合して形成
されていたが、本実施例のハニカム構造体47は、大小
2種類の筒体51、53を集合して形成されている。
【0034】図2(a)に示すように、本実施例のハニ
カム構造体47は、断面六角形の大きい筒体51と、小
さい筒体53とを集合して形成されており、遮音板2
7、29間に挟持されている。この場合、大きい筒体5
1には、開口部27a、29bが位置しており、開口部
27a、29aの開口縁部に設けられた延長部31、3
1は、大きい筒体51内に突設されている。また、小さ
い筒体53には、開口部27b、29bが位置してい
る。そして、これらの筒体51、53の壁部49により
区画壁55が形成されて、複数の振動系57、59が設
けられ、所定の振動系57を他の振動系59から区画す
る構成となっている。
【0035】本実施例によれば、上記第1実施例と同様
の作用効果が得られる他に、低い共振周波数から高い共
振周波数まで広い周波数帯で遮音することが出来、遮音
効果が得られる周波数帯をより広く設定することが出来
る。
【0036】すなわち、本実施例の遮音壁45では、大
きい筒体51に開口する開口部27a、29aの径が開
口部27b、29bの径より小さく、延長部31が形成
されているので、振動系57の共振周波数を低く設定し
ている。また、小さい筒体53に開口している開口部2
7b、29bの径は開口部27a、29aの径より大き
く設定されているので、共振周波数を高く設定してい
る。従って、低い共振周波数から高い共振周波数まで広
い周波数帯で遮音することが出来る。
【0037】第3実施例 図3(a)、(b)は第3実施例の遮音壁61を示す。
本実施例の遮音壁61は、ハニカム構造体47の大きい
筒体51の壁部49と遮音板27、29とで区画されて
略同一の振動系57を構成する空間同士を連通する孔部
63が壁部49に設けられている。すなわち、ハニカム
構造体47の隣接する大きい筒体51を区画する壁部4
9に、筒体51同士を連通する孔部63を設けた例であ
る。
【0038】本実施例によれば、上記第2実施例と同様
の作用効果が得られる他に、遮音壁61は、ハニカム構
造体47の筒体51内の体積に製造誤差等により多少ば
らつきがあったとしても、壁部49に孔部63が設けら
れているので、隣接する筒体51と遮音板27、29と
で形成される振動系57が連成して、同一の共振周波数
を持つことが出来る。従って、本実施例の遮音壁61
は、小さい筒体53の開口部27b、29bとからなる
振動系59と、上記振動系57の共振周波数を2種類に
確実に分けることが出来、目的とする遮音性能を十分発
揮することが出来る。
【0039】第4実施例 図4(a)、(b)は第4実施例の遮音壁65を示す。
この遮音壁65は、前記第2実施例と遮音板27、29
の構造が異なる。すなわち、本実施例の遮音壁65を構
成する遮音板27、29の開口部27b、29bの周囲
には、ハニカム構造体47の小さい筒体53の開口に嵌
合する突壁部67が形成されている。
【0040】図4(a)、(b)に示すように、開口部
27b、29bの周囲に設けられた突壁部67は、外周
に、ハニカム構造体47の小さい筒体53の開口に嵌ま
り合う嵌合面69と、この嵌合面69から中心に向けて
設けられた傾斜面71とが形成されている。また、突壁
部67の内部には、開口部27b、29bと同径の貫通
孔73が形成されている。そして、この突壁部67は、
図5に示すように、嵌合面69が小さい筒体53の開口
53aに嵌まり合うことによりハニカム構造体47と遮
音板27、29とを接合することが出来る。
【0041】本実施例によれば、上記第2実施例と同様
の作用効果が得られる他に、遮音板27、29の開口部
27b、29bの周囲に突壁部67を設けたことによ
り、この突壁部67をハニカム構造体47の小さい筒体
53の開口53aに押し込んで嵌合することにより、遮
音板27、29とハニカム構造体47とを容易に接合す
ることが出来る。従って、遮音壁65を安価に製造する
ことが出来、製造コストを低減することが出来る。
【0042】なお、本実施例では、大小2つの筒体5
1、53からなるハニカム構造体47の小さい筒体53
に嵌合する突壁部67を開口部27b、29bの周囲に
設けたが、大きい筒体51に嵌合する突壁部を開口部2
7a、29aの周囲に設けても良い。また、第1実施例
で示したハニカム構造体33の筒体43に嵌合する突壁
部67を開口部27b、29bの周囲に設けても良い。
さらに、第3実施例で示したハニカム構造体47の筒体
51、53に嵌合する突壁部67を開口部27a、29
a、27b、29bの周囲に設けても良い。
【0043】第5実施例 図6は第5実施例の遮音壁75を示す。本実施例の遮音
壁75は、第1実施例のハニカム構造体47と遮音板2
7、29との間に軟質材料77を設けて、遮音板27、
29とハニカム構造体33の上下の端面との間を隙間な
く接合した例である。
【0044】図6に示すように、ハニカム構造体33の
両端面と遮音板27、29との間には、発泡ウレタン等
の軟質材料77が挟持されている。この軟質材料77に
は、開口27b、29bと略等しい内壁の貫通孔、及び
延長部31の外径と等しい内径の貫通孔がそれぞれ形成
されている。
【0045】本実施例によれば、第1実施例と同様の作
用効果を有する他に、ハニカム構造体33の両端面と遮
音板27、29との間に、軟質材料77が挟み込まれて
いるので、ハニカム構造体33の両端面と遮音板27、
29との間の隙間の発生を防止することが出来、一方の
振動系39と他方の振動系41との間を音響的に確実に
隔絶することが出来、遮音性能を十分に発揮することが
出来る。
【0046】なお、本実施例では、ハニカム構造体33
と遮音板27、29との間に軟質材料77を挟み込んだ
が、図2、図3、図4に示すハニカム構造体47と遮音
板27、29との間に軟質材料77を挟み込むことによ
り、各遮音壁45、61、65の遮音性能をより向上す
ることが出来る。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、ハニカム構造体を遮音板間に挟持して、ハニカム
構造体の壁部で区画壁を形成したので、遮音壁の遮音性
能を保ちながら、容易に、且つ安価に製造することが出
来、製造コストを低減することが出来る。
【0048】請求項2の発明によれば、ハニカム構造体
の壁部と2枚の遮音板とで区画された空間の体積を、複
数種類形成することにより、複数種類の振動系を構成す
ることが出来、遮音効果が得られる。
【0049】請求項3の発明によれば、ハニカム構造体
の壁部に孔部を設けて、略同一の振動系を構成すること
により、略同一の振動系が連成して、同一の共振周波数
を持つことが出来る。よって、2種類の共振周波数を確
実に分けることが出来、遮音性能を十分発揮することが
出来る。
【0050】請求項4の発明によれば、遮音板の開口部
の周囲に、ハニカム構造体の開口に嵌合する突壁部を設
けたことにより、遮音板間にハニカム構造体を組み付け
る場合、突壁部をハニカム構造体の開口に押し込むこと
により、容易に組み付けることが出来る。
【0051】請求項5の発明によれば、ハニカム構造体
と遮音板との間に、軟質材料を設けることにより、ハニ
カム構造体と遮音板とを隙間なく接合することが出来
る。よって、遮音板とハニカム構造体の壁部とで形成し
た空間を他の空間と音響的に確実に隔絶することが出
来、遮音性能を向上することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の遮音壁を示し、(a)は
遮音板を接合する前の状態を示す斜視図、(b)は遮音
板間にハニカム構造体を挟持した状態を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の第2実施例の遮音壁を示し、(a)は
遮音板を接合する前の状態を示す斜視図、(b)は遮音
板間にハニカム構造体を挟持した状態を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明の第3実施例の遮音壁を示し、(a)は
遮音板を接合する前の状態を示す斜視図、(b)は遮音
板間にハニカム構造体を挟持した状態を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明の第4実施例の遮音壁を示し、(a)は
遮音板を接合する前の状態を示す斜視図、(b)は遮音
板間にハニカム構造体を挟持した状態を示す斜視図であ
る。
【図5】第4実施例の遮音壁を示す断面図である。
【図6】本発明の第5実施例の遮音壁を示す断面図であ
る。
【図7】アンダーカバーを設けた自動車の概略側面図で
ある。
【図8】アンダーカバーを設けた自動車の概略底面図で
ある。
【図9】従来の遮音壁を示す斜視図である。
【図10】従来の遮音壁を示す断面図である。
【符号の説明】
25、45、61、65 遮音壁 27、29 遮音板 27a、27b 開口部 29a、29b 開口部 33、47 ハニカム構造体 35、49 壁部 37、55 区画壁 39、40、57、59 振動系 43、51、53 筒体 63 孔部 67 突壁部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔を置いて対向する少なくとも2枚の
    遮音板と、 前記遮音板に貫通して設けられ、互いに対向する開口部
    を有し、 前記開口部の空気質量と前記遮音板間の空気層の空気ば
    ねとでなる振動系を複数種類備え、 一方の振動系と他方の振動系とを区画壁で区画する遮音
    壁構造において、 ハニカム構造体を遮音板間に挟持して、ハニカム構造体
    の壁部で前記区画壁を形成したことを特徴とする遮音壁
    構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、前記ハニ
    カム構造体の壁部と、2枚の遮音板とで区画された空間
    の体積を、複数種類設定したことを特徴とする遮音壁構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の発明であっ
    て、前記ハニカム構造体の壁部と前記2枚の遮音板とで
    区画されて略同一の振動系を構成する空間同士を連通す
    る孔部を前記壁部に設けたことを特徴とする遮音壁構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項記
    載の発明であって、前記遮音板の前記開口部の周囲に、
    前記ハニカム構造体の開口に嵌合する突壁部を設けて、
    前記遮音板間にハニカム構造体を挟持したことを特徴と
    する遮音壁構造。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項記
    載の発明であって、前記遮音板と前記ハニカム構造体と
    の間に、軟質材料を設けて、遮音板とハニカム構造体と
    の間を隙間なく接合させることを特徴とする遮音壁構
    造。
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