JPH0830229A - 気体放電型表示装置の駆動方法 - Google Patents

気体放電型表示装置の駆動方法

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JPH0830229A
JPH0830229A JP6163848A JP16384894A JPH0830229A JP H0830229 A JPH0830229 A JP H0830229A JP 6163848 A JP6163848 A JP 6163848A JP 16384894 A JP16384894 A JP 16384894A JP H0830229 A JPH0830229 A JP H0830229A
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JP
Japan
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discharge
auxiliary
anode
groups
pulse
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JP6163848A
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English (en)
Inventor
Taichi Shino
太一 志野
Hajime Mae
肇 前
Akio Niwa
彰夫 丹羽
Shinya Fujiwara
伸也 藤原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
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  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
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  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 気体放電型表示装置のパネルの構造を簡単に
し、長寿命、高輝度、低消費電力化を図る。 【構成】 絶縁基板1上に抵抗体2および電極体3を持
つストライプ状の陽極4群と陽極4群に平行したストラ
イプ状の補助陽極5群とを設け、陽極4群を絶縁体層6
で覆い、陽極4群および補助陽極5群に対して透光性の
ガラス基板7上に設けたストライプ状の陰極8群を直交
して対向配置し、隔壁9により陽極4群と陰極8群との
それぞれの対向空間を包囲する放電セル10および補助
陽極5と陰極8群との対向空間に放電セル10と連通す
る補助放電セル11を形成し、放電セル10内で陽極4
の電極体3の少なくとも一部が絶縁体層6から露出する
よう放電孔12を設けた構成の気体放電型表示装置にお
いて、ストライプ状の補助陽極5群にそれぞれ抵抗器1
3群を介して補助放電パルスを印加し、補助陽極5群に
直接高電圧狭幅の充電パルスを印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えばテレビおよび広
告表示盤の画像表示に用いる中間調表示可能な気体放電
型表示装置の駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の気体放電型表示パネル等の気体放
電型表示装置は、絶縁基板上に抵抗体および電極体を持
つストライプ状の陽極群とこの陽極群に平行したストラ
イプ状の補助陽極群とを設け、前記陽極群を絶縁体層で
覆い、前記陽極群および前記補助陽極群に対して、透光
性(透明)のガラス基板等の絶縁基板上に設けたストラ
イプ状のリセット陰極とこれに平行した陰極群とを直交
して対向配置し、隔壁により前記陽極群と前記陰極群と
のそれぞれの対向空間に放電セルを形成するとともに前
記補助陽極と前記リセット陰極とこれに平行する陰極群
との対向空間に前記放電セルと連通する補助放電セルを
形成し、前記放電セル内で前記陽極の電極体の少なくと
も一部が前記絶縁体層から露出するよう放電孔を設けた
構成になっている(特公昭60−253131号公報参
照)。その構造は、図1の構成から抵抗器13を省き、
リセット陰極を追加したものである。
【0003】この気体放電型表示装置は、パルスメモリ
型であって図7に示すように、マトリックス配線回路
で、行方向には1行のリセット陰極Rと、N行の陰極群
1 〜KN がそれぞれ設けられ、列方向にはM列の陽極
群A1 〜AM と、L列の補助陽極群H1 〜HL とがそれ
ぞれ設けられている。図8にそのタイムチャートを示
す。これらの図を用いて、画像表示する場合の動作を説
明する。
【0004】まず、最初に期間t1 において、補助陽極
群H1 〜HL とリセット陰極Rにそれぞれ逆相のパルス
を印加し、補助陽極群H1 〜HL とリセット陰極Rとの
間でリセット放電を起こさせる。しかし、1回のパルス
の印加では安定したリセット放電が起こり難いので、期
間t1 の間に複数回、パルスを印加してリセット放電を
安定に起こさせる。
【0005】つぎに、走査の期間t3 において、補助陽
極群H1 〜HL と陰極K1 にそれぞれパルスを、表示放
電セルに対応する陽極群A1 〜AM に書き込みパルス
(ハイレベルのパルス;非書き込みの場合はローレベ
ル)を印加すると、リセット放電による残留荷電粒子の
ために、補助陽極群H1 〜HL と陰極K1 との間で補助
放電が安定して起こり、さらにこの補助放電に誘発され
て前記表示放電セルでの主放電が安定して行われる。
【0006】この表示放電セルの主放電の維持動作は、
期間t3 の主放電による残留荷電粒子が十分存在してい
る期間t6 において、再び陰極K1 に維持パルスを印加
することにより、前記表示放電セルで主放電を再び起こ
すようにして成される。同様に、期間t8 ,t10,…に
おいて、陰極K1 に維持パルスを印加し続ける限り、表
示放電セルの主放電が継続し、維持動作が行われる。
【0007】さらに図8に示すように、以上の動作を行
方向に順次走査して1画面の画像を形成する。このとき
期間t3 に続くt5 ,t7 ,…の補助放電、つまり陰極
2,K3 ,…についての補助放電は一つ前の陰極
1 ,K2 ,…の補助放電による残留荷電粒子のため
に、安定した補助放電が容易に引き継がれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなパルスメモリ型の気体放電型表示装置では、画像表
示の安定化を図るために、補助陽極H1 〜HL のパルス
電圧を短期間に立ち上げねばならないが、気体放電型表
示装置の内部に形成された浮遊容量のために前記パルス
電圧の立上りが鈍化すると言う理由で、補助陽極H1
L の外部回路に放電電流制限用の抵抗器を設けること
ができない。そのため、補助陽極H1 〜H L に直接前記
パルス電圧を印加しているが、このようにすると動作時
間とともに放電電流が加速度的に上昇し、補助放電の消
費電力が大きく、動作寿命が短くなるという問題があっ
た。
【0009】また、補助陽極群H1 〜HL と陰極K1
の間の補助放電を安定に行うためには、この補助放電の
前に補助陽極群H1 〜HL とリセット陰極Rとの間のリ
セット放電を先行させねばならない。そのため、陰極K
1 と隣接してリセット陰極Rを設けなければならないの
で、気体放電型表示装置の構造が複雑になるという問題
があった。
【0010】さらに、補助陽極群H1 〜HL と陰極K2
との間の補助放電を安定に行うために、一つ前の補助陽
極群H1 〜HL と陰極K1 との補助放電の残留荷電粒子
を利用するというように、常に前の行の補助放電により
つぎの行の補助放電を安定化するというように動作がな
されるので、補助放電は陰極K1 ,K2 ,…の走査順
に、間断なく連続して行われねばならない。そのため、
画面表示の中間調表示を行う方法は上述した補助放電の
送りの順番に規制された方法しかとりえないために、後
述するように高輝度、低消費電力化が困難となり、維持
放電の電流の最大値が非常に大きくなるので、気体放電
型表示装置に電流供給する電源の体積、重量、コストが
非常に大きくなるという問題があった。
【0011】この発明の目的は、気体放電型表示装置の
構造が簡単で、長寿命にすることができる気体放電型表
示装置の駆動方法を提供することである。この発明の他
の目的は、気体放電型表示装置を高輝度、低消費電力に
することができる気体放電型表示装置の駆動方法を提供
することである。この発明のさらに他の目的は、気体放
電型表示装置に電流供給する電源を小型、軽量、低コス
トにする気体放電型表示装置の駆動方法を提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の気体放電
型表示装置の駆動方法は、絶縁基板上に抵抗体および電
極体を持つストライプ状の陽極群と前記陽極群に平行し
たストライプ状の補助陽極群とを設け、前記陽極群を絶
縁体層で覆い、前記陽極群および前記補助陽極群に対し
て透光性絶縁基板上に設けたストライプ状の陰極群を直
交して対向配置し、隔壁により前記陽極群と前記陰極群
とのそれぞれの対向空間を包囲する放電セルを形成する
とともに前記補助陽極と前記陰極群との対向空間に前記
放電セルと連通する補助放電セルを形成し、前記放電セ
ル内で前記陽極の前記電極体の少なくとも一部が前記絶
縁体層から露出するように放電孔を設けた構成の気体放
電型表示装置を駆動する気体放電型表示装置の駆動方法
であって、前記補助陽極群にそれぞれ放電電流制限用の
抵抗器群をそれぞれ通して補助放電パルスを印加すると
ともに、前記補助放電パルスと同時に前記補助陽極群に
それぞれ前記補助放電パルスに比べて高電圧狭幅の充電
パルスを直接印加し、前記充電パルスの印加直後に陰極
群に走査パルスをそれぞれ印加して前記補助放電セル内
に補助放電を生成することを特徴とする。
【0013】請求項2記載の気体放電型表示装置の駆動
方法は、請求項1記載の気体放電型表示装置の駆動方法
において、陰極群に走査パルスをそれぞれ印加する際
に、陽極群の各陽極に書き込みパルスを選択的に印加す
る書き込みを行って、前記走査パルスの印加された陰極
と前記書き込みパルスの印加された陽極との対向空間を
包囲する放電セルの主放電を開始させ、引き続いて前記
陰極に維持パルスを継続的に繰り返し印加することによ
り前記放電セルの主放電を持続させて前記放電セルの放
電発光を起こさせることにより、全画面について書き込
みをした放電セルの放電発光を起こさせて1サブフィー
ルドの画像を表示するようになし、1サブフィールドの
画像を画面表示の1フィールド周期内に複数回繰り返し
て表示することにより前記画面表示の中間調表示を行う
フィールド内時間分割法による気体放電型表示装置の駆
動方法であって、1サブフィールドの書き込み周期を前
記画面表示の1フィールド周期と等しくすることを特徴
とする。
【0014】
【作用】請求項1記載の構成によれば、補助陽極群に補
助放電パルスと同時に補助陽極群にそれぞれ補助放電パ
ルスに比べて高電圧狭幅の充電パルスを直接印加するの
で、補助陽極群に放電電流制限用の抵抗器を設けて補助
放電の消費電力を抑えても、気体放電型表示装置内部の
浮遊容量のために補助放電パルスの立上りが鈍化するこ
とはなく、補助放電パルスが瞬時に立ち上げられるの
で、安定な補助放電が得られ、補助放電の消費電力が小
さくなり、かつ動作寿命が長くなる。また、高電圧狭幅
の充電パルスを印加することにより、残留荷電粒子によ
る誘導を必要とせずに補助放電が生じることになり、リ
セット陰極が不要となるので、気体放電型表示装置の構
造が簡単になる。
【0015】さらに、別の補助放電の残留荷電粒子の助
けによらず、安定した補助放電が独立に生じることか
ら、画面表示の中間調表示を行う場合、例えば請求項2
のように1サブフィールドの書き込み周期を前記画面表
示の1フィールド周期と等しくするというように、実効
放電期間を長くとれるので、気体放電型表示装置の高輝
度、低消費電力化が図れ、また維持放電の電流を一定に
でき、気体放電型表示装置に電流供給する電源の容量を
小さくできる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の気体放電型表示装置の駆動
方法の実施例について、図面を用いて説明する。この実
施例で使用される気体放電型表示パネル等の気体放電型
表示装置は、図1に示すように、絶縁基板1上に抵抗体
2および電極体3を持つストライプ状の陽極4群と陽極
4群に平行したストライプ状の補助陽極5群とを設け、
陽極4群を絶縁体層6で覆い、陽極4群および補助陽極
5群に対して、透光性(透明)のガラス基板(特許請求
の範囲における透光性絶縁基板)7上に設けたストライ
プ状の陰極8群を直交して対向配置し、隔壁9により陽
極4群と陰極8群とのそれぞれの対向空間を包囲する放
電セル10および補助陽極5群と陰極8群との対向空間
に放電セル10と連通する補助放電セル11を形成し、
放電セル10内で陽極4の電極体3の少なくとも一部が
絶縁体層6から露出するように放電孔12を設けた構成
となっており、補助陽極5群には、外部回路として放電
電流制限用の抵抗器13群を設けている。
【0017】そして、放電セル10内および補助放電セ
ル11内には、ヘリウム、ネオン、アルゴン、キセノ
ン、クリプトンの放電用希ガスの内の少なくとも1種類
の希ガスが封入されている。また、この気体放電型表示
装置は、図2に示すように、マトリックス配線回路で、
行方向には、N行の陰極8群が陰極K1 〜KN として設
けられ、列方向には、M列の陽極4群が陽極A1 〜AM
として、L列の補助陽極5群が補助陽極H1〜HL とし
てそれぞれ設けられている。
【0018】さらに、外部回路として、補助陽極5群で
ある補助陽極H1 〜HL にそれぞれ抵抗器13群として
抵抗器R1 〜RL をそれぞれ接続し、この抵抗器13群
である抵抗器R1 〜RL の他端C1 〜CL に補助放電パ
ルスVC を印加し、補助陽極5群である補助陽極H1
L と抵抗器13群である抵抗器R1 〜RL との接続点
1 〜PL 、つまり補助陽極H1 〜HL に直接高電圧狭
幅の充電パルスVP を印加し、さらに陰極8群である陰
極K1 〜KN に走査パルス−VS をそれぞれ所定のタイ
ミングで印加するように成されている。
【0019】その他、図に示していないが、従来例の動
作と同様に陽極4群である陽極A1〜AM に書き込みパ
ルスVW を印加し、陰極8群である陰極K1 〜KN に維
持パルス−VM を印加するように成されている。図3に
そのタイムチャートを示す。これらの図を用いて、画像
表示する場合の動作を説明する。
【0020】最初の走査の期間t1 において、抵抗器R
1 〜RL の他端C1 〜CL に補助放電パルスVC を印加
するとともに、同時に補助陽極H1 〜HL と抵抗器R1
〜R L との接続点P1 〜PL に高電圧狭幅の充電パルス
P を印加し、さらにこの直後に陰極K1 に走査パルス
−VS を印加して図1の補助放電セル11内に補助放電
を起こさせる。また期間t1 において、表示放電セルに
対応する陽極群A1 〜AM に書き込みパルスVW が印加
されており、前記補助放電に誘発されて前記表示放電セ
ルでの主放電が容易に安定して起こる。
【0021】この表示放電セルの主放電の維持動作は、
期間t1 の主放電による残留荷電粒子が十分存在してい
る期間t4 において、再び陰極K1 に維持パルス−VM
を印加し、前記表示放電セルでの主放電を再び起こすよ
うにして成される。同様に期間t6 ,t8 ,…におい
て、陰極K1 に維持パルス−VM を印加し続ける限り、
前記表示放電セルの主放電が継続し、維持動作が行われ
る。
【0022】つぎに、期間t17において、抵抗器R1
L の他端C1 〜CL に補助放電パルスVC を印加する
とともに、同時に補助陽極H1 〜HL と抵抗器R1 〜R
L との接続点P1 〜PL に高電圧狭幅の充電パルスVP
を印加し、さらにこの直後に陰極K2 に走査パルス−V
S を印加して図1の補助放電セル11(1行下のライ
ン)内に補助放電を起こさせる。また、期間t17におい
て、表示放電セルに対応する陽極群A1 〜AM に書き込
みパルスVW が印加されており、前記補助放電に誘発さ
れて前記表示放電セルでの主放電が容易に安定して起こ
る。この表示放電セルの主放電の維持動作は、期間t17
の主放電による残留荷電粒子が十分存在している期間t
20において、再び陰極K2 に維持パルス−VM を印加す
ることにより、前記表示放電セルでの主放電を再び起こ
すようにして成される。同様に期間t22,t24,…にお
いて、陰極K2 に維持パルス−VM を印加し続ける限
り、表示放電セルの主放電が継続し、維持動作が行われ
る。
【0023】さらに、以上の動作を行方向の陰極K3
4 ,…について順次走査して一画面の画像を形成す
る。なお、t3 ,t5 ,t7 ,t9 ,t11,t13,t15
にも、補助放電パルスVC,書き込みパルスVW ,充電
パルスVP が存在しているが、これは中間調表示のため
に、この例では256段の階調表示のため設けられてい
るものである。つまり、例えばt1 での主放電は、全体
の1/2期間、t3 での主放電は全体の1/4期間、t
5 での主放電は全体の1/8期間、t7 での主放電は全
体の1/16期間、t9 での主放電は全体の1/32期
間、t11での主放電は全体の1/64期間、t13での主
放電は全体の1/128期間、t15での主放電は全体の
1/256期間というように、放電期間を設定してお
り、期間t1 では陰極K1 に走査パルス−VS が加えら
れたが、t3 ,t5 ,t7 ,t9 ,t11,t13,t15
は、他のいずれかの陰極において走査パルス−VS が印
加され、それぞれ全体の1/2期間、1/4期間、1/
8期間、1/16期間、1/32期間、1/64期間、
1/128期間、1/256期間、放電が継続すること
になる。1つの陰極K1 について見れば、t1 で放電が
始まってから全体の1/2期間が経過後に2回目の走査
パルス−VS が印加されて1/4期間の放電が行われ、
その後3回目の走査パルス−VS が印加されて1/8期
間の放電が行われ、その後4回目の走査パルス−VS
印加されて1/16期間の放電が行われ、その後5回目
の走査パルス−VS が印加されて1/32期間の放電が
行われ、その後6回目の走査パルス−VS が印加されて
1/64期間の放電が行われ、その後7回目の走査パル
ス−VS が印加されて1/128期間の放電が行われ、
その後8回目の走査パルス−VS が印加されて1/25
6期間の放電が行われ、以上がちょうど1フィールド期
間に行われ、これらの8回の放電を選択することによ
り、256段の階調表示が可能である。陰極K2 につい
ては、t17から上記と同様の放電が行われる。以下の陰
極K3 ,K4 についても同様である。
【0024】そして、各陰極K1 〜KN の全部について
1/2期間の放電を行わせて生成される画像を1サブフ
ィールドの画像と称し、同様に各陰極K1 〜KN の全部
について1/4期間の放電を行わせて生成される画像を
1サブフィールドの画像と称し、同様にして1/256
期間の放電を行わせる1サブフィールドの画像まで、合
わせて8サブフィールドの画像で1フィールドの画像を
形成している。なお、t3 ,t5 ,t7 ,t9 ,t11
13,t15,t19,t21,t23,t25,t27,t29,t
31の書き込みパルスVW はいずれも、いずれかの陰極の
前フィールドのいずれかのサブフィールドの走査パルス
−VS で書き込みが行われるものである。
【0025】つぎに、以上説明した補助放電の動作につ
いてさらに詳しく説明する。例えば、期間t1 におい
て、抵抗器R1 〜RL の他端C1 〜CL に補助放電パル
スVCを印加されるが、このままでは、補助陽極H1
L の外部回路に抵抗器R1 〜RL を設けているので、
気体放電型表示装置の内部の浮遊容量のために、補助陽
極H1 〜HL に加わるパルスの電圧の立ち上がりが鈍化
する。そこで、実際の動作では、同時に補助陽極H1
L と抵抗器R1 〜RL との接続点P1 〜PL に高電圧
狭幅の充電パルスVP を印加する。この充電パルスVp
の印加により気体放電型表示装置の内部の浮遊容量が瞬
時に充電されるので、補助陽極H1 〜HLに加わるパル
スの電圧の立ち上がりは鋭くなる。
【0026】しかも、充電パルスVP が高電圧であるた
めに、気体放電型表示装置の内部の浮遊容量への充電完
了後、補助陽極H1 〜HL の電位は高い値に保たれる。
この直後に陰極K1 に走査パルス−VS が印加される
と、補助陽極H1 〜HL と陰極K1 間に高電圧が加わる
ので、リセット放電あるいは先の補助放電によって生じ
る残留荷電粒子による起動を必要とせずに容易に補助放
電が起動され、その後抵抗器R1 〜RL の他端C1 〜C
L に印加された補助放電パルスVC により安定な補助放
電が行われる。
【0027】この動作においては、従来例と同様に補助
陽極H1 〜HL に直接パルス電圧(VP )を印加してい
るが、この時陰極K1 にパルス電圧(−VS )が印加さ
れていないので、単に気体放電型表示装置の内部の浮遊
容量への充電電流が流れるだけであり、陰極K1 にパル
ス電圧(−VS )が印加された時には、今度は補助陽極
1 〜HL にパルス電圧(VP )が印加されていないの
で、気体放電型表示装置の内部の浮遊容量に充電された
電荷量に相当する電流が放電開始電流として一瞬流れ、
その後引き続いて補助放電パルス電圧(VC )から抵抗
器R1 〜RL により制限された放電電流が流れるので、
動作時間とともに補助放電の放電電流が加速度的に上昇
することもなく、補助放電の消費電力が小さく、動作寿
命が長くなる。
【0028】また、以上の説明に加えて、図3中の陰極
1 を走査した時の補助放電の期間t1 と陰極K2 を走
査した時の補助放電の期間t17との時間がかなり離れて
いることからも明らかなように、この発明における補助
放電の動作は、従来例のようにリセット放電や先行する
補助放電の助けを借りることなく、単独で安定に行え
る。
【0029】以上のこの発明の実施例の説明では、抵抗
器R1 〜RL が外部回路として気体放電型表示装置の外
部に設けられた場合を例にあげたが、抵抗器R1 〜RL
を気体放電型表示装置の内部に組み込んだ場合も同様の
動作が可能である。つぎに、この発明の特徴を効果的に
生かす応用例として、テレビ画像の中間調表示について
説明する。
【0030】図4(a)の動作図は、1サブフィールド
の書き込み周期を画面表示の1フィールド周期と等しく
するフィールド内時間分割法の中間調表示方式を示すも
のであって、画像表示が500TV本、階調数が256
階調、1フィールド周期が1/60秒、1フィールドを
サブフィールド期間の異なる8個のサブフィールド(例
えば、1フィールドの1/2、1/4、1/8、1/1
6、1/32、1/64、1/128、1/256)で
形成し、各サブフィールド毎に書き込みと維持の動作を
順次に行っている。この場合、サブフィールド期間の全
体を放電時間とし、サブフィールド期間の長さを1フィ
ールドの1/2、1/4、1/8というように、等比級
数的に減少させ、放電させるサブフィールドを選択する
ことで、256段の階調表示を実現している。
【0031】このような装置について、まず、実効放電
期間を検討した。実効放電期間は1フィールド周期に入
る書き込みパルス数と維持パルス数の和に比例するの
で、1フィールド周期に入れることができる最大の書き
込みパルス数と維持パルス数の和について調べた。書き
込みおよび維持パルスの周期は、1/60(秒)/50
0(TV本)/8(サブフィールド)=4(μ秒)とな
り、106 /60(μ秒)≧4(μ秒)×(28 −1)
(個)×M(回)(M:整数)からM=16(回)とな
るので、1フィールド周期に入れることができる最大の
書き込みパルス数と維持パルス数の和は、(28 −1)
(個)×16(回)=4080(個)となる。
【0032】これと比較するために、図7に示す従来の
装置について、上記と同様なことを調べた。図5(a)
はその動作図で、1サブフィールドの書き込み周期を画
像表示の1サブフィールド周期と等しくするフィールド
内時間分割法の中間調表示方式を示すものであって、画
像表示が500TV本、階調数が256階調、1フィー
ルド周期が1/60秒、1フィールドをサブフィールド
期間の等しい8個のサブフィールドで形成し、各サブフ
ィールド毎に書き込みと維持の動作を順次に行ってい
る。この場合、1番目のサブフィールド期間内の放電時
間(書き込み時間と維持時間の和)を1としたときに、
2番目のサブフィールド期間内の放電時間を1/2と
し、3番目のサブフィールド期間内の放電時間を1/4
とし、以下、等比級数的に放電時間を短くし、放電させ
るサブフィールドを選択することで、例えば256段の
階調表示を実現している。書き込みおよび維持パルスの
周期は、1/60(秒)/500(TV本)/8(サブ
フィールド)=4(μ秒)となり、1/60(秒)/4
(μ秒)/8(サブフィールド)=500(個)≧12
8(個)×N(回)(N:整数)からN=3(回)とな
るので、1フィールド周期に入れることができる最大の
書き込みパルス数と維持パルス数の和は(28 −1)
(個)×3(回)=765(個)となる。
【0033】以上の比較結果から、この発明の装置は、
従来例に比較して、実効放電期間が4080(個)/7
65(個)=約5倍まで増やすことができる。このこと
から、維持放電の実効電力は、放電電流と実効放電期間
の積で表されるので、同じ電力を投入すると、この発明
の気体放電型表示装置の駆動方法の場合の放電電流は、
従来例に比較して1/5まで減らすことができる。
【0034】実験によると、放電電流Idと輝度Bの関
係は図6の曲線Bに、放電電流Idと発光効率ηの関係
は図6の曲線ηに示すようになり、放電電流Idが減少
すると発光効率ηが上がる。実験結果では、放電電流I
dを1/5に減らすと発光効率ηが2.5倍になった。
したがって、放電電流Idを1/5に減らし放電時間を
5倍にすると、放電による消費電力が変わらず、輝度を
2.5倍にすることができる。
【0035】つぎに、1フィールド周期内での維持放電
電流の変化について検討した。図4(a)に示すよう
に、この発明によるサブフィールドの配列では、補助放
電の動作が従来例のようにリセット放電や先行する補助
放電の助けを借りることなく単独で安定に行えるので、
1サブフィールドの書き込み周期を画面表示の1フィー
ルド周期と等しくするフィールド内時間分割法の中間調
表示方式を用い、1フィールドをサブフィールド期間の
異なる8個のサブフィールドで形成し、各サブフィール
ド毎に書き込みと維持の動作を順次に行っているので、
各走査線での各サブフィールドの放電維持期間が連続
し、走査線毎に書き込み期間のずれでもって混在してい
るので、全サブフィールドの放電維持期間が重なって存
在する。そのため、どの期間をとってみても表示容量が
変わらないので、図4(b)に示すように、1フィール
ド期間内の維持放電電流が一定になる。したがって、維
持放電電流を供給する電源の電力容量は平均的に必要な
電力を賄えるものでよい。
【0036】これと比較するために、図7に示す従来の
装置について、上記と同様なことを調べた。図5(a)
に示すように、従来例によるサブフィールドの配列で
は、補助放電の動作が単独に行えないので、先行する補
助放電の助けを借りその間近につぎの補助放電を起こさ
せているために、1サブフィールドの書き込み周期を画
像表示の1サブフィールド周期と等しくするフィールド
内時間分割法の中間調表示方式を用い、1フィールドを
サブフィールド期間の等しい8個のサブフィールドで形
成し、各サブフィールド毎に書き込みと維持の動作を順
次に行っているので、各走査線での各サブフィールドの
放電維持期間が離散し、走査線毎に書き込み期間のずれ
の分だけ僅かに重なるが、各サブフィールド毎の放電維
持期間がほぼ独立に存在する。そのため、各サブフィー
ルド毎の表示容量が変化するので、図5(b)に示すよ
うに、1フィールド期間内の維持放電電流が各サブフィ
ールド毎に大きく変化する。この場合、1フィールド期
間内の最大維持放電電流は平均維持放電電流の約4倍に
なる。したがって、維持放電電流を供給する電源の電力
容量は平均的に必要な電力の約4倍の量を賄えるものに
しなければならない。
【0037】なお、階調表示は、上記実施例では、8ビ
ットで256段であったが、これにかぎることはない。
また、透明絶縁基板については、透明であれば、ガラス
基板に限らず、セラミック基板でも可能である。
【0038】
【発明の効果】この発明の気体放電型表示装置の駆動方
法によれば、補助陽極群に補助放電パルスと同時に補助
陽極群にそれぞれ補助放電パルスに比べて高電圧狭幅の
充電パルスを直接印加するので、補助陽極群に放電電流
制限用の抵抗器を設けて補助放電の消費電力を抑えて
も、気体放電型表示装置内部の浮遊容量のために補助放
電パルスの立上りが鈍化することはなく、補助放電パル
スが瞬時に立ち上げられるので、安定な補助放電が得ら
れ、補助放電の消費電力が小さくなり、かつ動作寿命が
長くなる。また、高電圧狭幅の充電パルスを印加するこ
とにより、残留荷電粒子による誘導を必要とせずに補助
放電が生じることになり、リセット陰極が不要となるの
で、気体放電型表示装置の構造が簡単になる。
【0039】さらに、別の補助放電の残留荷電粒子の助
けによらず、安定した補助放電が独立に生じることか
ら、画面表示の中間調表示を行う場合、例えば請求項2
のように1サブフィールドの書き込み周期を前記画面表
示の1フィールド周期と等しくするというように、実効
放電期間を長くとれるので、気体放電型表示装置の高輝
度、低消費電力化が図れ、また維持放電の電流を一定に
でき、気体放電型表示装置に電流供給する電源の容量を
小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の気体放電型表示装置の駆動
方法に用いる気体放電型表示装置の斜視図である。
【図2】同じく気体放電型表示装置で動画を表示する場
合のマトリックス配線回路図である。
【図3】同じく気体放電型表示装置で動画を表示する場
合のタイムチャートである。
【図4】同じく気体放電型表示装置で中間調表示をする
場合の動作を示す概略図である。
【図5】従来の気体放電型表示装置で中間調表示をする
場合の動作を示す概略図である。
【図6】この発明の実施例における放電電流と輝度およ
び発光効率との特性図である。
【図7】従来の気体放電型表示装置で動画を表示する場
合のマトリックス配線回路図である。
【図8】従来の気体放電型表示装置で動画を表示する場
合のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 抵抗体 3 電極体 4 陽極 5 補助陽極 6 絶縁体層 7 ガラス基板(透光性絶縁基板) 8 陰極 9 隔壁 10 放電セル 11 補助放電セル 12 放電孔 13 抵抗器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 伸也 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に抵抗体および電極体を持つ
    ストライプ状の陽極群と前記陽極群に平行したストライ
    プ状の補助陽極群とを設け、前記陽極群を絶縁体層で覆
    い、前記陽極群および前記補助陽極群に対して透光性絶
    縁基板上に設けたストライプ状の陰極群を直交して対向
    配置し、隔壁により前記陽極群と前記陰極群とのそれぞ
    れの対向空間を包囲する放電セルを形成するとともに前
    記補助陽極と前記陰極群との対向空間に前記放電セルと
    連通する補助放電セルを形成し、前記放電セル内で前記
    陽極の前記電極体の少なくとも一部が前記絶縁体層から
    露出するように放電孔を設けた構成の気体放電型表示装
    置を駆動する気体放電型表示装置の駆動方法であって、
    前記補助陽極群にそれぞれ放電電流制限用の抵抗器群を
    それぞれ通して補助放電パルスを印加するとともに、前
    記補助放電パルスと同時に前記補助陽極群にそれぞれ前
    記補助放電パルスに比べて高電圧狭幅の充電パルスを直
    接印加し、前記充電パルスの印加直後に陰極群に走査パ
    ルスをそれぞれ印加して前記補助放電セル内に補助放電
    を生成することを特徴とする気体放電型表示装置の駆動
    方法。
  2. 【請求項2】 陰極群に走査パルスをそれぞれ印加する
    際に、陽極群の各陽極に書き込みパルスを選択的に印加
    する書き込みを行って、前記走査パルスの印加された陰
    極と前記書き込みパルスの印加された陽極との対向空間
    を包囲する放電セルの主放電を開始させ、引き続いて前
    記陰極に維持パルスを継続的に繰り返し印加することに
    より前記放電セルの主放電を持続させて前記放電セルの
    放電発光を起こさせることにより、全画面について書き
    込みをした放電セルの放電発光を起こさせて1サブフィ
    ールドの画像を表示するようになし、1サブフィールド
    の画像を画面表示の1フィールド周期内に複数回繰り返
    して表示することにより前記画面表示の中間調表示を行
    うフィールド内時間分割法による気体放電型表示装置の
    駆動方法であって、1サブフィールドの書き込み周期を
    前記画面表示の1フィールド周期と等しくすることを特
    徴とする請求項1記載の気体放電型表示装置の駆動方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100381266B1 (ko) * 2001-03-26 2003-04-26 엘지전자 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널의 저전압구동 고전압 스위치장치 및 구동방법
KR20040088701A (ko) * 2003-04-10 2004-10-20 엘지전자 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널과 그 구동방법 및 장치

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KR100381266B1 (ko) * 2001-03-26 2003-04-26 엘지전자 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널의 저전압구동 고전압 스위치장치 및 구동방법
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