JPH08302221A - テトラキスアゾ化合物及びそれを用いるインクジエツトプリンター用記録液 - Google Patents

テトラキスアゾ化合物及びそれを用いるインクジエツトプリンター用記録液

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JPH08302221A
JPH08302221A JP12923395A JP12923395A JPH08302221A JP H08302221 A JPH08302221 A JP H08302221A JP 12923395 A JP12923395 A JP 12923395A JP 12923395 A JP12923395 A JP 12923395A JP H08302221 A JPH08302221 A JP H08302221A
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JP
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group
compound
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amino
recording liquid
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JP12923395A
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English (en)
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Tomoji Yamazaki
智司 山崎
Hideo Kawashita
英夫 川下
Yuuji Nishida
有児 西田
Eiko Kojima
詠子 小島
Kazuya Ogino
和哉 荻野
Yuriko Tamura
百合子 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taoka Chemical Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Taoka Chemical Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 遊離酸の形で一般式 1 (Qは置換基を有してもよいフエニル又はナフチル基
をQは置換基を有してもよいフエニレン又はナフチレ
ン基を、Qは置換基を有してもよいフエニル又はナフ
チル基を、RとRの一方はスルホ又はカルボキシ基
を他方は水素を、AとBの一方はヒドロキシ基を他方は
アミノ基を、kは1又は2を表す。)のテトラキスアゾ
化合物及びそれを含む記録液。 【効果】インクジエツト記録に有用であり、記録画像の
鮮明性、保存又は使用中における安定性、耐熱性、耐水
性及び耐光性等に優れ、特に吐出オリフイスの目詰まり
等の問題がない等の性能を兼備しかつ、耐水性にも優れ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なテトラキスアゾ
化合物及びその用途、例えば該テトラキスアゾ化合物を
含有するインクジエツトプリンター用記録液に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、インクジェット記録に有用な水
性インク組成物は、基本的には染料、有機溶剤及び水と
により構成されるものであるが、良好なインクジェット
記録を行うためには、使用するインク組成物に種々の条
件が必要となる。先ず、液滴発生方法や液滴飛翔方向制
御方法に応じたインク組成物の物性として、例えばイン
ク組成物の粘度、表面張力、比電導度、密度、pH等が適
正範囲に含まれることが必要である。
【0003】そしてこれらの物性が長期間安定に保持さ
れることが必要である。即ち、該インク組成物の長期保
存、長期間使用あるいは記録休止中に化学変化等により
析出物が生じてはならない。特に記録装置の吐出ノズル
は一般に直径10〜60μm程度であり、析出物によりノズ
ルが詰まると、液滴の吐出ができなくなるし、ノズルが
完全に詰まらなくともノズル近傍に固形分や粘着物が付
着する等により、記録性、吐出安定性、吐出応答性が低
下する。
【0004】更に最近の熱エネルギーを利用するインク
ジェット方式では耐熱性の優れるものが要求されてい
る。その他、記録される画像が充分にコントラストが高
く、鮮明であり、かつ優れた耐水性及び耐光性を有する
ことも当然求められている。また、マーカーペンに対す
るよごれ耐性等の印字性能も要求されている。従来か
ら、かかる諸特性を改良する染料として、例えば特開昭
63−105079号公報に記載されたトリスアゾ化合物、特開
昭55−144069号公報、特開平1−141966号公報及び特公
昭61−18590 号公報に記載されたテトラキスアゾ化合物
等が提案されているが、これらの諸特性を同時に満たす
ものは未だ見出されていない。特にインクジエツト用記
録液においては、これらの諸特性は染料固有の性質に影
響するところが大であり、かかる条件をみたす染料を見
出すことが極めて重要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは鋭意検討
の結果、特定のテトラキスアゾ化合物を用いることによ
り、インクジエツト用記録液としての諸特性、例えば吐
出安定性、吐出応答性或いは溶解保存安定性等が改良さ
れるとともに、記録画像の鮮明性、耐熱性、耐水性及び
耐光性に優れることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、遊離酸として
下記式(1)
【0007】
【化5】
【0008】(式中、Q1 は置換基を有していてもよい
フェニル又はナフチル基を表し、Q2は置換基を有して
いてもよいフェニレン又はナフチレン基を表し、Q3
置換基を有していてもよいフェニル又はナフチル基を表
し、R1 及びR2 の一方はスルホ又はカルボキシ基を他
方は水素を表し、A及びBの一方はヒドロキシ基を他方
はアミノ基を表し、kは1又は2を表す。)で示される
テトラキスアゾ化合物を提供するものである。式(1)
で示される化合物の中でも、遊離酸として下記式(2)
【0009】
【化6】
【0010】(式中、Q2 は前記の意味を有し、R3
4 、R5 、R6 及びR7 はそれぞれ独立に水素原子、
ヒドロキシ基、カルボキシ基、スルホ基、ハロゲン原子
又は置換されていてもよいアミノ、アルキル、アルコキ
シ、フェノキシ、カルバモイル若しくはスルファモイル
基を表し、m及びnは一方は1を他方は0を表す。)で
示されるテトラキスアゾ化合物が好ましく用いられる。
これらの内でも、遊離酸として下記式(3)
【0011】
【化7】
【0012】(式中、R8 及びR9 は、それぞれ独立に
水素原子、カルボキシ基、ヒドロキシエチルスルホニル
基、ハロゲン原子又は置換されていてもよいアミノ、ア
ルキル、アルコキシ、カルバモイル若しくはスルファモ
イル基を表し、R3 、R4 、R5 、R6 及びR7 、m及
びnは前記の意味を有する。)で示されるテトラキスア
ゾ化合物がより好ましく用いられる。更にこれらの内で
も、遊離酸として下記式(4)
【0013】
【化8】
【0014】(式中、R3 、R4 、R5 、R8 及び
9 、m及びnは前記の意味を有し、pは1又は2を表
す。)で示されるテトラキスアゾ化合物が、本発明の目
的とする記録液、特にインクジエツト用記録液として特
に好ましく用いられる。
【0015】上記式(1)において、Q1 及びQ3 で示
されるフェニル又はナフチル基及びQ2 で示されるフェ
ニレン又はナフチレン基は、それぞれ無置換であって
も、また置換されていてもよい。これらに置換し得る基
としては、例えばカルボキシル基、塩素、弗素、臭素等
のハロゲン原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシエチルスル
ホニル基、スルホ基又は置換されていてもよいアミノ、
アルキル、アルコキシ、カルバモイル若しくはスルファ
モイル基が挙げられ、ここで、アミノ基は無置換であっ
ても、またモノ又はジ置換であってもよく、置換アミノ
基として具体的には、例えばモノ又はジC1 〜C4 アル
キルアミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ
基、ベンゾイルアミノ基等のアシルアミノ基、ウレイド
基、C1 〜C4 アルキルスルホニルアミノ基等が挙げら
れる。また置換されているアルキル基として、例えばヒ
ドロキシ、ハロゲン原子若しくはシアノ基で置換された
1〜C4 アルキル基、ベンジル基等が挙げられ、置換
されているアルコキシ基としては、例えばヒドロキシ若
しくはC1 〜C4 アルコキシ基で置換されたC1 〜C4
アルコキシ基等が挙げられ、置換されているフェノキシ
基としては、1〜2個数のハロゲン、アミノ、スルホ、
カルボキシ若しくはC1 〜C4 アルキル基等によって置
換されたフェノキシ基が挙げられ、置換されているカル
バモイル基としては、例えばC1 〜C4 アルキルカルバ
モイル基が、置換されているスルファモイル基として
は、例えばC1 〜C4 アルキルスルファモイル基等が挙
げられる。なお、Q1 、Q2 及びQ3 で示されるフェニ
ル又はナフチル基或いはフェニレン又はナフチレン基
は、その性能を損なわない範囲で以上説明したような置
換基を1個又は複数個有することができるが、通常2個
以下の範囲で置換基を有することものが用いられる。
【0016】また、上記式(2)において、R3
4 、R5 、R6 及びR7 はそれぞれ独立に水素原子、
ヒドロキシ基、カルボキシ基、スルホ基、ハロゲン原子
又は置換されていてもよいアミノ、アルキル、アルコキ
シ、フェノキシ、カルバモイル若しくはスルファモイル
基を表すが、それぞれの具体例については、前記Q1
3 で示されるフェニル又はナフチル基或いはフェニレ
ン又はナフチレン基の置換基の具体例として説明したも
のと同様の置換基が用いられる。
【0017】上記式(3)及び(4)において、R8
びR9 は、それぞれ独立に水素原子、カルボキシル基、
ヒドロキシエチルスルホニル基、ハロゲン原子又は置換
されていてもよいアミノ、アルキル、アルコキシ、カル
バモイル若しくはスルファモイル基を表すが、その置換
基の具体例については前記Q1 〜Q3 で示されるフェニ
ル又はナフチル基或いはフェニレン又はナフチレン基の
置換基の具体例として説明したものと同様の置換基が用
いられる。
【0018】本発明のテトラキスアゾ化合物は、一般に
遊離酸又はその塩の形で単離される。ここで塩として
は、ナトリウム、リチウム、カリウム等のアルカリ金属
塩、アンモニウム塩、テトラメチルアンモニウム塩、テ
トラエチルアンモニウム塩等の第4級アンモニウム塩、
エタノールアミン、プロパノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン等の有機アミン塩等を挙
げることができる。
【0019】これらの中でもテトラキスアゾ化合物のア
ンモニウム塩又はそれとナトリウム塩との混合塩の形の
テトラキスアゾ化合物は本発明の目的とする記録液、特
にインクジエツト用記録液として好ましく用いられる。
【0020】本発明の一般式(1)で示されるテトラキ
スアゾ化合物の製造は、各要素(原料化合物)を、特開
昭63−105079号公報、特開昭55−144069号公報或いはド
イツ特許明細書第943662号等に記載された方法に準じ
て、ただし目的とするテトラキスアゾ化合物を製造でき
るようにカップリング順序を選択して、容易に実施され
る。
【0021】一般式(1)で示されるテトラキスアゾ化
合物の具体的な製造方法は、例えば一般式(2)で示さ
れるテトラキスアゾ化合物を例に挙げて説明すると、次
のとおりである。すなわち、例えば遊離酸の形で下記式
(5)
【0022】
【化9】
【0023】(式中、m及びnは前記の意味を有す
る。)で示されるアミン化合物をテトラゾ化し、次いで
該テトラゾ化物と遊離酸の形で下記式(6)
【0024】
【化10】
【0025】で示されるアミノナフトール化合物とを、
水性媒体中、酸性条件下でカップリングさせて遊離酸の
形で下記式(7)
【0026】
【化11】
【0027】(式中、m及びnは前記の意味を有す
る。)で示されるモノアゾ化合物を得る。 一方、下記式(8)
【0028】
【化12】
【0029】(式中、R6 及びR7 は前記の意味を有す
る。)で示されるアミン類を常法によりジアゾ化し、次
いでこれと下記式(9)
【0030】
【化13】 H−Q2 −NH2 (9)
【0031】(式中、Q2 は前記の意味を有する。)で
示される芳香族アミン化合物とを弱酸性の水性媒体中で
カップリングさせることにより下記式(10)
【0032】
【化14】
【0033】(式中、Q2 、R6 及びR7 は前記の意味
を有する。)で示されるモノアゾ化合物を得る。
【0034】次に、式(10)で示されるモノアゾ化合
物を常法によりジアゾ化し、該ジアゾ化合物と前記式
(7)に示したモノアゾ化合物とを弱酸性〜弱アルカリ
性の水性媒体中でカップリングさせて、遊離酸の形で下
記式(11)
【0035】
【化15】
【0036】(式中、Q2 、R6 、R7 、m及びnは前
記の意味を有する。)で示されるトリスアゾジアゾ化合
物を得る。
【0037】このトリスアゾジアゾ化合物(11)と下
記式(12)
【0038】
【化16】
【0039】(式中、R3 、R4 、R5 は前記の意味を
有する。)で示される化合物とを弱酸性〜弱アルカリ性
の水性媒体中でカップリングさせることにより、遊離酸
の形で前記式(2)で示される目的とするテトラキスア
ゾ化合物が得られる。
【0040】ここで、式(5)で示されるアミン化合物
としては、例えば4,4’−ジアミノジフェニルアミン
−2−スルホン酸が挙げられる。
【0041】また、式(6)で示されるアミノナフトー
ル化合物としては、例えば1−アミノ−8−ナフトール
−3,6−ジスルホン酸、1−アミノ−8−ナフトール
−4,6−ジスルホン酸等が挙げられる。
【0042】また、式(8)で示されるアミン類として
は、例えば3−アミノフタル酸、4−アミノフタル酸、
2−アミノイソフタル酸、4−アミノイソフタル酸、5
−アミノイソフタル酸、3−アミノ安息香酸、4−アミ
ノ安息香酸、3−アミノサリチル酸、4−アミノサリチ
ル酸、5−アミノサリチル酸、1−アミノ−2−カルバ
モイルベンゼン、1−アミノ−3−カルバモイルベンゼ
ン、1−アミノ−3−クロロベンゼン、1−アミノ−3
−フルオロベンゼン、1−アミノ−5−クロロ−2−フ
ェノキシベンゼン等が挙げられる。中でも、5−アミノ
イソフタル酸又は5−アミノサリチル酸が好ましく用い
られる。
【0043】次に、式(9)で示される芳香族アミン化
合物としては、例えば1−アミノ−2,5−ジメトキシ
ベンゼン、1−アミノ−2,5−ジエトキシベンゼン、
1−アミノ−2−メトキシベンゼン、1−アミノ−2−
カルボキシベンゼン、1−アミノ−3−カルボキシベン
ゼン、1−アミノ−3−β−ヒドロキシ−6−メトキシ
ベンゼン、1−アミノ−2−エトキシベンゼン、1−ア
ミノ−5−メチル−2−メトキシベンゼン、1−アミノ
−2−クロロベンゼン、1−アミノ−2,5−ジクロロ
ベンゼン、1−アミノ−2−カルバモイルベンゼン、1
−アミノ−2−スルファモイルベンゼン、1−アミノ−
3−カルバモイルベンゼン、1−アミノ−3−スルファ
モイルベンゼン、1−アミノ−3−β−ヒドロキシエチ
ルスルホニルベンゼン、1−アミノ−2−アセチルアミ
ノベンゼン、1−アミノ−5−アセチルアミノ−2−メ
トキシベンゼン、1−アミノ−5−カルボキシ−2−メ
トキシベンゼン、1−アミノ−5−カルバモイル−2−
メトキシベンゼン、1−アミノ−5−カルバモイル−2
−クロロベンゼン、1−アミノ−2−メトキシ−5−ス
ルファモイルベンゼン、1−アミノナフタレン、1−ア
ミノナフタレン−6−スルホン酸、1−アミノナフタレ
ン−7−スルホン酸、1−アミノナフタレン−6−スル
ホン酸アミド、1−アミノナフタレン−7−スルホン酸
アミド等のアニリン誘導体又はアミノナフタレン誘導体
が挙げられる。中でも、1−アミノ−2,5−ジメトキ
シベンゼン又は1−アミノ−5−メチル−2−メトキシ
ベンゼンが好ましく用いられる。
【0044】更に、式(12)で示される化合物として
は、例えば1−ヒドロキシベンゼン、1−ヒドロキシ−
2−,3−又は4−メチルベンゼン、1,3−ジヒドロ
キシベンゼン、1−ヒドロキシ−3−メトキシベンゼ
ン、1−ヒドロキシ−3−アミノベンゼン、3−ジ(β
−ヒドロキシエチル)アミノ−1−ヒドロキシベンゼ
ン、1−ジ(β−ヒドロキシエチル)アミノベンゼン、
1,3−ジアミノ−4−メチルベンゼン、2−ヒドロキ
シ安息香酸、1,3−ジアミノベンゼン−6−スルホン
酸、1−アセチルアミノ−4−メトキシ−3−ジ(β−
ヒドロキシエチル)アミノベンゼン、3−ジエチルアミ
ノ−1−ヒドロキシベンゼン、1,3−ジアミノベンゼ
ン−4−スルホン酸、3−アミノ安息香酸等の安息香酸
誘導体、アニリン誘導体、フェノール誘導体、アミノフ
ェノール誘導体等が挙げられる。中でも1−ヒドロキシ
−3−アミノベンゼンが好ましく用いられる。
【0045】本発明の一般式(1)で示されるテトラキ
スアゾ化合物は、各種繊維材料、例えばヒドロキシ基及
び/又はアミノ基を有する繊維材料、特にレーヨンや木
綿のようなセルロース系繊維材料、紙、皮革、絹、合成
ポリアミド等の染色又は捺染に用いることが出来る。特
に、本発明のテトラキスアゾ化合物は、優れた溶解性を
有する一方、高い染着性を保持しているので、上記材料
を濃黒色に着色することができるという特徴を有する。
【0046】本発明のテトラキスアゾ化合物は、特にイ
ンクジエツト用記録液として用いた場合に優れた性能を
発揮する。本発明のインクジエツト用記録液は、前記式
(1)で示されるテトラキスアゾ化合物、有機溶剤及び
水からなり、その組成は、記録液100重量部に対し
て、テトラキスアゾ化合物が0.5〜20重量部、好ま
しくは1〜15重量部であり、有機溶剤1〜80重量
部、好ましくは2〜60重量部であり、そして水が0〜
98.5重量部、好ましくは20〜90重量部からな
る。本発明の記録液には、更に前記テトラキスアゾ化合
物の特性を損なわない範囲において、従来使用される公
知の水性インク用染料を併用使用することもできる。
【0047】本発明の記録液に使用される有機溶剤の例
としては、具体的には、例えばメタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタノ
ール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、イソブタ
ノール、ベンジルアルコール等のアルコール類、ジメチ
ルホルムアミド、ジエチルホルムアミド等のアミド類、
アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン類、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、ペンタンジオール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、テトラエチレングリコール、チオジ
グリコール、ヘキシレングリコール、2−メチル−2,
4−ペンタンジオール、グリセリン、1,2,6−ヘキ
サントリオール等の多価アルコール類、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレ
ングリコール類、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリ
コールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ
ピロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、
ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリエチ
レングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノエチルエーテル等の多価アルコールの低級ア
ルキルエーテル類、アセチレングリコール誘導体(商品
名:サーフィノール:日信化学社製)、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等
のアルカノールアミン類、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジン等の含窒素複素環式ケトン類、2−ピロリド
ン、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピ
ロリドン、N−ビニル−ピロリドン、N−オクチル−2
−ピロリドン、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピ
ロリドン、N−シクロヘキシル−2−ピロリドン、N−
ドデシル−2−ピロリドン、N−イソプロピル−2−ピ
ロリドン、N−(n−ブチル)−2−ピロリドン、N−
(t−ブチル)−2−ピロリドン、N−ヘキシル−2−
ピロリドン、N−(3−ヒドロキシプロピル)−2−ピ
ロリドン、N−(2−メトキシエチル)−2−ピロリド
ン、N−(3−メトキシプロピル)−2−ピロリドン、
N−ベンジル−2−ピロリドン、ポリビニルピロリドン
等のピロリドン類が挙げられる。
【0048】これらの有機溶剤は、それぞれ単独で、又
は互いに影響を及ぼさない限りにおいて2種以上混合し
て使用することができる。とりわけ、ピロリドン類、す
なわち、2−ピロリドン又はその誘導体を、有機溶剤の
少なくとも一部として用いるのが好適である。
【0049】更に、本発明のインクジエツト用記録液に
おいて、一層良好な特性を具備せしめるために従来使用
された種々の添加剤が必要に応じて併用される。具体的
には、例えば防腐剤、防カビ剤等としてデヒドロ酢酸ナ
トリウム、4−クロロ−3−メチルフェノール等があげ
られ、その他紫外線吸収剤、粘度調整剤、界面活性剤等
の表面張力調整剤、pH調整剤、比抵抗値調整剤、赤外線
吸収剤、浸透剤等が挙げられる。
【0050】本発明の記録液は、例えば、前記テトラキ
スアゾ化合物を、有機溶剤、必要ならば前記した各種添
加剤、及び水とともに、好ましくは高められた温度で溶
解し、そのまま又は冷時、不溶解物を分離するために微
小孔径のろ膜を通すことによって容易に製造することが
できる。本発明の記録液は、インクジエツト用記録液と
して特に優れた特性を有しているが、その他万年筆、フ
エルトペン、ボールペン等の筆記具用の記録液としても
使用することができる。
【0051】
【発明の効果】本発明の一般式(1)で示されるテトラ
キスアゾ化合物は、各種繊維材料、例えばヒドロキシ基
及び/又はアミノ基を有する繊維材料、特にレーヨンや
木綿のようなセルロース系繊維材料、紙、皮革、絹、合
成ポリアミド等の染色又は捺染に用いることが出来る。
特に、本発明のテトラキスアゾ化合物は、優れた溶解性
を有する一方、高い染着性を保持しているので、上記材
料を濃黒色に着色することができるという特徴を有す
る。
【0052】本発明の記録液は、特にインクジエツト記
録に有用であり、記録画像の鮮明性、保存又は使用中に
おける安定性、耐熱性、耐水性及び耐光性等に優れ、特
に吐出オリフイスの目詰まり等の問題がない等、インク
ジエツト用記録液に要求される種々の性能を兼備してお
り、このように種々の性能を具備しながら、耐水性にも
優れる点で本発明の記録液は従来に見られない優れた特
徴を有すると言える。
【0053】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、本
発明は実施例に限定されるものではない。なお、例中、
部及び%はそれぞれ重量部及び重量%を意味する。
【0054】(テトラキスアゾ化合物の合成) 実施例1 4,4’−ジアミノジフェニルアミン−2−スルホン酸
27.9部を常法によりテトラゾ化し、このテトラゾ化
合物を1−アミノ−8−ナフトール−3,6−ジスルホ
ン酸31.9部と酸性条件下、0〜5℃でカップリング
反応させて、下記式(A)
【0055】
【化17】
【0056】で示されるモノアゾジアゾ化合物を得た。
次に、5−アミノイソフタル酸18.1部を常法により
ジアゾ化し、このジアゾニウム化合物を、2,5−ジメ
トキシアニリン15.3部と弱酸性条件下0〜5℃でカ
ップリング反応させる。次に反応マスを濾過し、下記式
(B)
【0057】
【化18】
【0058】で示されるモノアゾ化合物の湿潤ケーキ1
12部を得た。このモノアゾ化合物(B)を10%ソー
ダ灰水溶液で完全に溶解させた後、36%亜硝酸ナトリ
ウム溶液9.8部を加えた水溶液を、塩酸水溶液中に注
入し、ジアゾ化した。
【0059】次にこのジアゾ化合物を前記のモノアゾジ
アゾ化合物(A)の中に注入し、pH7.5〜8.0に
調整した後、10〜15℃で3時間攪拌してカップリン
グ反応を行ない、下記式(C)
【0060】
【化19】
【0061】で示されるトリスアゾジアゾ化合物を得
た。次にこのトリスアゾジアゾ化合物の中に、mーアミ
ノフェノール10.9部を加え、10〜15℃、弱アル
カリ条件下(pH8〜8.5)で3時間攪拌し、カップ
リング反応を行う。
【0062】得られたテトラキスアゾ反応マスに食塩5
0部を加えて塩析を行い、析出した結晶を濾過し、10
%食塩水200部で洗浄して湿潤ケーキ361部を得
た。次にこの湿潤ケーキを200部のイソプロピルアル
コール/水(1/1混合液)中に分散し、濾過し、充分
に脱塩を行った後、得られた湿潤ケーキを乾燥し、下記
式(D)
【0063】
【化20】
【0064】で示されるテトラキスアゾ化合物を77.
9部得た。このテトラキスアゾ化合物の水性媒体中での
λmax は、672nmであった。
【0065】実施例2 5−アミノイソフタル酸の代わりに、3−アミノ安息香
酸13.7部を用いる以外は実施例1と同様にして下記
式(E)
【0066】
【化21】
【0067】で示されるテトラキスアゾ化合物74.7
部を得た。このテトラキスアゾ化合物の水性媒体中での
λmax は、673nmであった。 実施例3 2,5−ジメトキシアニリンの代わりに、1−アミノ−
5−カルボキシ−2−メトキシベンゼンを用いる以外は
実施例1と同様にして下記式(F)
【0068】
【化22】
【0069】で示されるテトラキスアゾ化合物83.2
部を得た。このテトラキスアゾ化合物の水性媒体中での
λmax は、670nmであった。
【0070】実施例4 実施例1で得られたテトラキスアゾ化合物(D)10部
を、15%重炭酸アンモニア水溶液100部中に入れ、
2時間攪拌した後、濾過し、充分に脱塩を行った後、得
られた湿潤ケーキを乾燥し、下記式(Dーa)
【0071】
【化23】 で示されるテトラキスアゾ化合物のアンモニウム塩9.
2部を得た。
【0072】実施例5(用途) 前記実施例1〜4によって製造されたテトラキスアゾ化
合物を用いて、それぞれ下記組成 テトラキスアゾ化合物 2部 グリセリン 4部 2−ピロリドン 10部 エタノール 4部 4−クロル−3−メチルフェノール 8.0 ×10-3部 イオン交換水 残量 の記録液を作成し、これを0.2μmのメンブランフィ
ルターで濾過し、インクジエツト用記録液を調製した。
【0073】この記録液を、ヒューレットパッカード社
性Desk Jet505インクジエツトプリンター用
インクカートリッヂに充填し、同プリンターで500時
間連続記録したが、ノズルの目詰まりや噴射方向の異常
は認められなかった。また、これらの記録液を40℃で
3ケ月間保存後、上記プリンターで長時間連続記録して
も目詰まりや噴射方向の異常は認められなかった。
【0074】実施例6 実施例5により作成した本発明の記録液と、比較の為に
公知の染料としてC.I.ダイレクトブラック154及
びC.I.ダイレクトブラック168を用いて同様に作
成した記録液を用いて、Xerox社製複写用普通紙
(紙番号4024)を用い、縦3cm×横10cmの範
囲を塗り潰し、テストサンプルを作成し、以下の耐水性
及び耐光性試験を実施した結果を表−1に示す。なお、
印字物の色相は良好な黒色色調であった。
【0075】耐水性テスト 上記の各テストサンプルを2日間風乾した後、反射濃度
計(マクベスRD915)で印字濃度を測定する。次に
各サンプルを25℃イオン交換水に1時間浸漬させた
後、充分水分を取り除いた後、1日間風乾した後、再び
印字濃度を測定し、下記の基準で評価した。
【0076】 耐水性評価基準 ◎ 浸漬後の印字濃度が浸漬前の印字濃度に対して80%以上である。 ○ 〃 70% 以上80%未満である。 △ 〃 50% 以上80%未満である。 × 〃 50% 未満である。
【0077】耐光性テスト 上記の各テストサンプルに、キセノンフェードメーター
(スガ試験機社製)を用い、100時間照射し、照射後
各印字濃度を測定し、下記の基準で評価した。 耐光性評価基準 ◎ 照射後の印字濃度が照射前の印字濃度に対して90%以上である。 ○ 〃 80% 以上90%未満である。 △ 〃 70% 以上80%未満である。 × 〃 70% 未満である。
【0078】
【表−1】
【0079】実施例7 原料化合物を代え、実施例1と同様にして遊離酸として
下記(G)〜(R)に示すテトラキスアゾ化合物が得ら
れる。なお、この化合物を用いて実施例5及び6と同様
に記録液を作成して印字した場合の色相を構造式の末尾
に記した。
【0080】
【化24】
【0081】
【化25】
【0082】有機溶剤を変えた場合のインクの性能 前記実施例1〜4によって得られたテトラキスアゾ化合
物又はその代替塩を用いて以下の実施例8〜15の組成
の記録液を作成し、メンブランフィルターで濾過し、イ
ンクを調整した。これらのインクはいずれもpH6〜1
0、粘度1.2〜3.0(cps)、表面張力は35〜
60(ダイン/cm)の範囲にあり、それぞれについ
て、以下にのべる1)〜9)の性能試験に供した。その
結果、本実施例のインクは、いずれも優れた性能を示し
た。
【0083】実施例8 実施例1のテトラキスアゾ化合物(D)のカリウム塩 3.0 % ポリエチレングリコール#200 8.0 % ジエチレングリコール 3.0 % デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1 % イオン交換水 85.9 %
【0084】実施例9 実施例1のテトラキスアゾ化合物(D) 3.0 % N−エチル−2−ピロリドン 5.0 % グリセリン 5.0 % デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1 % イオン交換水 86.9 %
【0085】実施例10 実施例2のテトラキスアゾ化合物(E) 3.0 % N−イソプロピル−2−ピロリドン 7.0 % プロピレングリコールモノメチルエーテル 3.0 % 4−クロル−3−メチルフェノール 0.08 % イオン交換水 86.92 %
【0086】実施例11 実施例2のテトラキスアゾ化合物(E)のカリウム塩 3.0 % N−エチル−2−ピロリドン 10.0 % 4−クロル−3−メチルフェノール 0.08 % イオン交換水 86.92 %
【0087】実施例12 実施例3のテトラキスアゾ化合物(F) 3.0 % N−エチル−2−ピロリドン 10.0 % モノエタノールアミン 0.2 % 4−クロル−3−メチルフェノール 0.08 % イオン交換水 86.72 %
【0088】実施例13 実施例4のテトラキスアゾ化合物(D−a) 3.0 % N−エチル−2−ピロリドン 5.0 % N−n−ブチル−2−ピロリドン 5.0 % N−イソプロピル−2−ピロリドン 5.0 % 4−クロル−3−メチルフェノール 0.08 % イオン交換水 81.92 %
【0089】実施例14 実施例4のテトラキスアゾ化合物(D−a) 3.0 % N−メチル−2−ピロリドン 10.0 % 4−クロル−3−メチルフェノール 0.08 % イソプロピルアルコール 3.0 % イオン交換水 83.92 %
【0090】実施例15 実施例1のテトラキスアゾ化合物(D) 3.0 % N−エチル−2−ピロリドン 5.0 % グリセリン 4.0 % ポリビニルピロリドン 1.0 % デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1 % イオン交換水 86.9 %
【0091】1)画像鮮明性:エプソン社製HG513
0社製インクジエツトプリンターを用い、普通紙上に記
録し、肉視判定により下記の基準で判定した。その結
果、本実施例のインクはいずれもにじみの無い鮮明な黒
色画像であった。
【0092】2)保存性:インクをガラス容器に密閉
し、20℃で6ケ月間及び70℃で2週間、夫々保存した結
果、本実施例のインクは析出物もなく、いずれも異常を
認めなかった。
【0093】3)噴射安定性:前記1)のジェット記録
を 500時間連続して行い、ノズルの目詰まりや噴射方向
の変化を観察した結果、本実施例のインクはいずれも異
常を認めなかった。
【0094】4)噴射応答性:前記1)に従ってジェッ
ト記録を行った後、常温常湿で1ケ月間及び40℃−30%
RHで1週間夫々放置し、ついで再び1)のジェット記録
を行った。その結果、本実施例のインクはいずれもにじ
みの無い鮮明な黒色画像が得られた。
【0095】5)耐光性 実施例6に記載の方法によりテストしたが、本実施例の
インクはいずれも優れた性能を示した。
【0096】6)耐変色性 前記1)に従ってジェット記録を行った後の紙を室内に
1ケ月放置し、色相の変化を判定したが、本実施例のイ
ンクを用いて記録した画像はいずれも色相の変化がな
く、優れた耐変色性を示した。
【0097】7)耐水性 実施例6に記載の方法によりテストしたが、優れた性能
を示した。
【0098】8)浸透性 前記1)に従ってジェット記録を行った後、インクが紙
に浸透するまでの時間を測定した。その結果、本実施例
のインクはいずれも浸透時間30秒以下で、優れた性能
を示した。
【0099】9)マーカーペンよごれ耐性 前記1)に従ってジェット記録を行った後、印字部分に
マーカーペンで印を入れ、よごれの有無を観察した。そ
の結果、本実施例のインクはいずれもほとんど汚れがな
く、優れた性能を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 有児 大阪市淀川区西三国4丁目2番11号 田岡 化学工業株式会社内 (72)発明者 小島 詠子 大阪市淀川区西三国4丁目2番11号 田岡 化学工業株式会社内 (72)発明者 荻野 和哉 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内 (72)発明者 田村 百合子 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊離酸として下記式(1) 【化1】 (式中、Q1 は置換基を有していてもよいフェニル又は
    ナフチル基を表し、Q2は置換基を有していてもよいフ
    ェニレン又はナフチレン基を表し、Q3 は置換基を有し
    ていてもよいフェニル又はナフチル基を表し、R1 及び
    2 の一方はスルホ又はカルボキシ基を他方は水素を表
    し、A及びBの一方はヒドロキシ基を他方はアミノ基を
    表し、kは1又は2を表す。)で示されるテトラキスア
    ゾ化合物。
  2. 【請求項2】 遊離酸として下記式(2) 【化2】 (式中、Q2 は置換基を有していてもよいフェニレン又
    はナフチレン基を表し、R3 、R4 、R5 、R6 及びR
    7 はそれぞれ独立に水素原子、ヒドロキシ基、カルボキ
    シ基、スルホ基、ハロゲン原子又は置換されていてもよ
    いアミノ、アルキル、アルコキシ、フェノキシ、カルバ
    モイル若しくはスルファモイル基を表し、m及びnは一
    方は1を他方は0を表す。)で示されるテトラキスアゾ
    化合物。
  3. 【請求項3】 遊離酸として下記式(3) 【化3】 (式中、R8 及びR9 は、それぞれ独立に水素原子、カ
    ルボキシ基、ヒドロキシエチルスルホニル基、ハロゲン
    原子又は置換されていてもよいアミノ、アルキル、アル
    コキシ、カルバモイル若しくはスルファモイル基を表
    し、R3 、R4 、R5 、R6 及びR7 はそれぞれ独立に
    水素原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、スルホ基、ハ
    ロゲン原子又は置換されていてもよいアミノ、アルキ
    ル、アルコキシ、フェノキシ、カルバモイル若しくはス
    ルファモイル基を表し、m及びnは一方は1を他方は0
    を表す。)で示されるテトラキスアゾ化合物。
  4. 【請求項4】 遊離酸として下記式(4) 【化4】 (式中、R8 及びR9 は、それぞれ独立に水素原子、カ
    ルボキシ基、ヒドロキシエチルスルホニル基、ハロゲン
    原子又は置換されていてもよいアミノ、アルキル、アル
    コキシ、カルバモイル若しくはスルファモイル基を表
    し、R3 、R4 及びR5 はそれぞれ独立に水素原子、ヒ
    ドロキシ基、カルボキシ基、スルホ基、ハロゲン原子又
    は置換されていてもよいアミノ、アルキル、アルコキ
    シ、フェノキシ、カルバモイル若しくはスルファモイル
    基を表し、pは1又は2を表し、m及びnは一方は1を
    他方は0を表す。)で示されるテトラキスアゾ化合物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    テトラキスアゾ化合物を含有することを特徴とする記録
    液。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    テトラキスアゾ化合物、水及び有機溶剤を含有すること
    を特徴とする記録液。
  7. 【請求項7】 有機溶剤が、ピロリドン又はその誘導体
    を含有する請求項6に記載の記録液。
  8. 【請求項8】 インクジエツトプリンター用である請求
    項5〜請求項7のいずれかに記載の記録液。
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