JPH08302201A - 常温舗装合材 - Google Patents

常温舗装合材

Info

Publication number
JPH08302201A
JPH08302201A JP13265395A JP13265395A JPH08302201A JP H08302201 A JPH08302201 A JP H08302201A JP 13265395 A JP13265395 A JP 13265395A JP 13265395 A JP13265395 A JP 13265395A JP H08302201 A JPH08302201 A JP H08302201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensitive resin
weight
boiling point
pressure
asphalt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13265395A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotoshi Yoshida
博俊 吉田
Fumito Yamai
二三人 山井
Shuichi Tatsuta
修一 立田
Tatsuya Sato
達矢 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOSHIDA DORO KK
Hokuriku Electric Power Co
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
YOSHIDA DORO KK
Hokuriku Electric Power Co
Sekisui Plastics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YOSHIDA DORO KK, Hokuriku Electric Power Co, Sekisui Plastics Co Ltd filed Critical YOSHIDA DORO KK
Priority to JP13265395A priority Critical patent/JPH08302201A/ja
Publication of JPH08302201A publication Critical patent/JPH08302201A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 道路の舗装や補修に用いる常温舗装合材に関
し、製造が簡単で、長期の貯蔵に耐え、適度に流動性が
あって施工し易く、施工後の舗装面から骨材が飛散する
ことがなく、かつ速やかに固化する常温舗装合材を得る
ことである。 【構成】 この発明の常温舗装合材は、乾燥した骨材
と、針入度40〜100のアスファルトと、ガラス転移
温度が0℃以下の感圧樹脂と、前記アスファルト及び感
圧樹脂と相溶性のある高沸点溶剤と、フィラーとを含ん
でいる。一般に骨材の表面には結合水が存在し、アスフ
ァルト及び感圧樹脂の混合物を主成分とする被膜(バイ
ンダー被膜)との親和性が劣り、バインダー被膜と骨材
との接着力が十分でない。本発明の常温舗装合材は、骨
材を乾燥して結合水を除去したあと、これにアスファル
トと感圧樹脂とを同時ないし各別に添加しながら加熱混
練したので、バインダー被膜と骨材との接着力が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、道路の舗装や補修に
用いる常温舗装合材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】常温舗装合材は、ある程度の貯蔵と常温
施工が可能で、破損したポットホールの修復に、ガス及
び水道工事の補修に、また、軽交通の新設の簡易舗装を
行うために広く使用されている。従来から知られている
常温舗装合材として、第1に、骨材の表面にポリイソブ
チレン、ポリブテンの被膜が設けられ、その上にアスフ
ァルト被膜を設けたもの(特開昭60−243149号
公報)がある。第2に、骨材の表面に液状アスファルト
にゴム及び熱可塑性樹脂を配合したバインダー被膜が設
けられており、その上に鉱油の層が設けられたもの(特
開昭61−169502号公報)がある。第3に、ベン
ゾイルパーオキサイドを溶解した液状エポキシ樹脂と骨
材との混合物と、アスファルトにグリシジルメタクリレ
ート又はメチルメタクリレート系樹脂を加えた添加用溶
液とからなり、使用時に両者を混合するもの(特開昭6
2−146302号公報)がある。第4に、炭酸カルシ
ウム又は炭酸マグネシウム系骨材、針入度40〜100
のストレートアスファルト、カルボキシル基から誘導さ
れる基を有する融点90〜120℃の変性ポリエチレン
及び灯油からなるもの(特開平2−84465号公報)
がある。第5に、炭酸カルシウム、特定のストレートア
スファルト、変性ポリエチレン、界面活性剤及び潤滑剤
を含有させたもの(特開平2−228363号公報)が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし第1及び第2の
常温舗装合材は、骨材の表面に組成の異なる層を段階的
に設けてやる必要があり、製造方法が面倒であるという
欠点がある。第3の常温舗装合材は、施工時に混合する
必要があり、施工作業に支障をきたすという問題があ
る。第4及び第5の常温舗装合材は、粘着性のない変性
ポリエチレンを使用しており、施工後の初期粘着力が十
分でなく、骨材が飛散し易いという欠点がある。
【0004】本発明は、製造方法が簡単で、長期に亘っ
て貯蔵することができ、しかも適度に流動性があって施
工し易く、施工後の舗装面から骨材が飛散することがな
く、施工後速やかに固化する常温舗装合材を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の常温舗装合材
は、乾燥した骨材と、針入度40〜100のアスファル
トと、ガラス転移温度が0℃以下の感圧樹脂と、前記ア
スファルト及び感圧樹脂と相溶性のある高沸点溶剤と、
フィラーとからなっている。骨材の含水率は1%以下と
なるように乾燥する。骨材としては砕石(例えば粒径2
〜7mmの7号砕石)が好ましく、これを単独ないし粗
砂(例えば粒径0.5mm)と混合して用いることがで
きる。針入度40未満のアスファルトは軟化点が高過
ぎ、高沸点溶剤との相溶性が十分でない。針入度が10
0を越えると軟化点が40℃以下となり、固化した常温
舗装合材の荷重強さに問題を生じる。特に夏場に於ける
軟化とわだち堀れが問題となる。感圧樹脂のガラス転移
温度(Tg)が0℃を越えると合材粒子間の粘着力が低
下するので好ましくなく、冬期の施工性が悪くなる。高
沸点溶剤としては、沸点が95℃以上のもの、例えばn
−ヘプタン、液状n−パラフィン、イソパラフィン等の
脂肪族系炭化水素やトルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素、フタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ジオクチ
ル(DOP)等のエステル類、あるいは流動パラフィン
を用いることができる。沸点が95℃未満のもの(例え
ばn−ヘキサン、沸点69℃)は揮発性が高く、早期に
固化するので保存安定性に欠ける。これらの中で常温舗
装合材の流動性を保持する目的には流動パラフィンが好
ましい。フィラーとしては、たとえば、フライアッシュ
(石炭灰)、炭酸カルシュウム、消石灰、ポルトランド
セメント、クレー、タルク、カーボンブラック若しくは
ゴム粉粒、木質粉粒、樹脂粉粒又は無機繊維、パルプ、
合成繊維等の短繊維等を用いることができ、粒径1〜1
00ミクロンのものが好ましい。フィラーとして火力発
電所から排出されるフライアッシュを用いることができ
る。火力発電所で使用されている石炭種としては、モー
ラ炭、太平洋炭、プリマ炭などであり、これらの石炭種
から生成するフライアッシュの組成は、二酸化珪素
(%)40〜50、湿分(%)0.1〜0.3、強熱減
量(%)3〜20、比重2.0〜2.3、粉末度比表面
積(cm2/g)2000〜5000である。火力発電所から
排出されるフライアッシュを単独ないしカオリナイト等
と混合して用いることができる。
【0006】本発明の常温舗装合材の配合割合は、合材
100重量%のうち、アスファルトを2〜7重量%、感
圧樹脂を0.1〜3重量%、高沸点溶剤を0.2〜3重
量%、フィラーを1〜10重量%とし、残りを骨材とす
るのがよい。合材100重量%に対するアスファルトが
2重量%未満では、施工後の接着力(施工後合材が固化
したあとの結合力)が不十分であり、7重量%を越える
と流動性が悪くなる。感圧樹脂が0.1重量%未満のと
きは、初期粘着力が不十分であり、施工初期の骨材の飛
散を防止することができない。3重量%を越えるとべた
つきが激しく、施工時の作業能率が低下すると共に固化
に長時間を要し、かつ、不経済となる。高沸点溶剤が
0.2重量%未満では、アスファルトに適度な流動性を
付与することができず、3重量%越えると流動性があり
すぎてたれを生じる。フィラーが1重量%未満のとき
は、感圧樹脂のべたつきを防止することができず、10
重量%を越えると感圧樹脂の粘着力を減殺してしまう。
【0007】本発明に用いる感圧樹脂としては、アクリ
ル系樹脂、メタクリル系樹脂、天然ゴム、スチレン−ブ
タジェンゴム、ポリイソブチレンゴム、イソプレンゴム
などのゴム系粘着剤、ゴム状シロキサンと樹脂状シロキ
サンが主成分として構成されているシリコンゴムを用い
ることができるが、アクリル系樹脂又は/及びメタクリ
ル系樹脂が耐候性や経済性の面から好ましい。アクリル
系樹脂又は/及びメタクリル系樹脂の中でも、特にアル
キル基が炭素数4ないし12のアクリル系樹脂及び/又
はアルキル基が炭素数8ないし15のメタクリル系樹脂
を主成分とし、重量平均分子量が5000ないし150
000の単独重合体ないし共重合体を用いるのがよい。
分子量が5000以下のものは粘着力が劣り、施工初期
に骨材が飛散するのを防止することができない。また分
子量が150000以上のものは粘着力があり過ぎて施
工作業に支障をきたす。アクリル系樹脂の単量体として
は、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアク
リレート、イソノニルアクリレート、ラウリルアクリレ
ート等を用いることができる。メタクリル系樹脂の単量
体としては、2−エチルヘキシルメタクリレート、ノニ
ルメタクリレート、イソデシルメタクリレート、ラウリ
ルメタクリレート、合成ラウリルメタクリレート、ミリ
スチルメタクリレート等を用いることができる。これら
の主成分に添加する共重合成分のうち、凝集力を高める
目的でメチルメタクリレート(ガラス転移温度Tg=1
05℃)、スチレン(Tg=100℃)、酢酸ビニル
(Tg=29℃)を5〜35パーセント、接着力向上成
分としてアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、
ヒドロキシメタクリレートを1〜7パーセント配合する
ことができる。
【0008】上記単量体の重合に際しては、溶液重合
法、懸濁重合法、乳化重合法等の各種重合法を用いるこ
とができるが、アスファルトや高沸点溶剤との相溶性を
考慮すれば、アスファルトとの相溶性のある溶剤(SP
値が10以下)を溶媒とする溶液重合法が好ましい。特
にn−ヘプタンやIPソルベント(イソパラフィン系炭
化水素油)が好ましい。
【0009】
【作用】一般に常温大気中に放置された骨材は、その表
面に水分子が強く結合しており(結合水の存在)、アス
ファルト及び感圧樹脂の混合物を主成分とする被膜(高
沸点溶剤を含んでおり、以下「バインダー被膜」とい
う。)との親和性(ぬれ)が劣り、バインダー被膜と骨
材との接着力が十分でない。本発明の常温舗装合材で
は、骨材がその表面の結合水がない状態でアスファルト
及び感圧樹脂とに接触しているので、バインダー被膜と
骨材との接着力を高くすることができる。
【0010】本発明に用いるアスファルトは針入度40
〜100(25℃)の固体である。配合に先立って15
0℃〜180℃に溶融し、溶融アスファルトと骨材との
混練動作中にアスファルトに相溶性のある高沸点溶剤や
感圧樹脂(ガラス転移温度Tgが0℃以下)を添加する
ので、高沸点溶剤及び感圧樹脂がアスファルトの分子間
に入り込み分子間凝集力を緩和してガラス転移温度を低
下させる。従って、アスファルトは常温に降下したとき
にも適度な流動性を保持することができ、流動パラフィ
ン等の相乗的効果も伴って骨材の表面にたれないバイン
ダー被膜を形成することができる。この状態で袋詰めし
てやれば、高沸点溶剤の揮散が防止され、高沸点溶剤が
バインダー被膜内に永く止まるので、常温舗装合材の流
動性を長期に亘って維持することができる。また、高沸
点溶剤を選択してやれば、袋詰めしなくてもある程度の
期間貯蔵することができる施工性の優れた常温舗装合材
を得ることができる。
【0011】貯蔵されている本発明の常温舗装合材を収
納した袋を開封して道路の凹みに投入し押圧すると、合
材粒子は押圧力により凹みに密に充填される。合材粒子
相互の初期粘着力は、バインダー被膜の初期粘着力に依
存し、バインダー被膜の初期粘着力は、感圧樹脂の分子
量や添加量による。少量の感圧樹脂で高い粘着力を得る
には、凝集力向上成分を共重合させ、共重合体の重量平
均分子量を5000〜150000に調整してやれば、
適度な粘着力を発揮させることができる。更に合材粒子
相互の接着力(施工後合材が固化したあとの結合力)を
向上させるには、カルボキシル基や水酸基等の親水基を
有する単量体を共重合させればよい。これは、開封した
ときにバインダー被膜の表面に結合水が付着するからで
あり、バインダー被膜の親水基が水を介して水素結合を
生成するからである。
【0012】本発明の常温舗装合材では、バインダー被
膜が骨材の表面に薄く付着しているので、施工後も合材
粒子間には大気中に開口する連通孔(空隙)が多数残っ
ており、高沸点溶剤はアスファルトや感圧樹脂に比べて
分子量が十分に小さいから、バインダー被膜内を拡散
し、連通孔を介して大気中に揮散することができる。揮
散に伴ってバインダー被膜内の高沸点溶剤が減少し、ア
スファルト及び感圧樹脂の凝集力が増加して固化し、合
材粒子相互を強固に連結する。終極的には、本発明の常
温舗装合材は加熱アスファルトと同程度の性能を得るこ
とができる。
【0013】流動パラフィンは高沸点溶媒の一種であ
り、これと同様な作用を発揮すると共に、アスファルト
との相溶性が高くその流動性を高める作用があり、合材
粒子を凹みの隅々まで流動させることができ、作業性を
向上させることができる。また、フィラーはアスファル
ト及び感圧樹脂に均一に分散しており、バインダー被膜
の安定性を向上させると共に、バインダー被膜の過剰な
粘つきを防止する。火力発電所から排出される石炭灰
(フライアッシュ)には微量の重金属類等が含まれてい
るが、これらの重金属類等を感圧樹脂が保持するので、
従来廃棄されていた火力発電所から排出されるフライア
ッシュをフィラーとして使用することができ、資源の有
効利用を図ることができる。
【0014】
【実施例】
(A)感圧樹脂の製造 反応装置にIPソルベント#1620(出光石油化学株式会
社製造、イソパラフィン系炭化水素油、SP値7.7)
を100重量部、メタクリル酸イソデシル(IDMA)
85重量部、メタクリル酸メチル(MMA)13.5重
量部、メタクリル酸(MAA)1.5重量部、アゾビス
イソブチルニトリル(AIBN)2重量部、n−ドデシ
ルメルカブタン1.5重量部を仕込み、窒素置換して撹
拌し、80℃に昇温して5時間反応させて共重合体溶液
(表1の感圧樹脂溶液a)を得た。同様の手順で、ID
MAに代えて2−エチルヘキシルアクリレート(2E
H)を用いたもの(表1の感圧樹脂溶液b)、IPソル
ベントに代えてn−ヘプタンを用いたもの(表1の感圧
樹脂溶液c)、IDMA及びIPソルベントの両者を代
えたもの(表1の感圧樹脂溶液d)、ガラス転移温度T
g(JISK7121に規定された方法に従い測定した
もの)が7℃となるように合成したもの(表1の感圧樹
脂溶液e)、IPソルベントに代えてn−ヘキサン(沸
点69℃)を用いたもの(表1の感圧樹脂溶液f)を得
た。なお、感圧樹脂溶液b〜fについては、分子量を調
節するために、AIBNとn−ドデシルメルカブタンの
量を変えて重合した。
【0015】
【表1】
【0016】(B)常温舗装合材の製造 〔実施例1〕骨材として120℃〜130℃に加熱乾燥
した7号砕石(粒径2〜7mm)93.1重量%を仕込
み、70〜100℃に加熱された針入度(JISK25
30に規定された方法に従い測定したもの)80/10
0のアスファルト3重量%を撹拌しながら流し込む。次
いで先に合成した感圧樹脂溶液aを1.5重量%(樹脂
分0.75%、溶剤分0.75%)、流動パラフィンを0.5%
加えて混練し、最後にフライアッシュ1.9重量%を加
えて5分間混練したのち受け皿にいれ放冷して常温舗装
合材(表1の実施例1)を得た。
【0017】〔実施例2〜12〕針入度80/100の
アスファルトのほかに針入度40/60、60/80の
アスファルトを用い、感圧樹脂溶液aのほかに感圧樹脂
溶液b〜dを用い、流動パラフィンのほかに灯油を用
い、フライアッシュのほかにMS(HYDRITE MSの略称、日
本アイ・テー・シー株式会社製のカオリナイトであり、
粒子径0.2〜20ミクロン)を用い、骨材として7号
砕石のほかこれと粗砂とを混合したものを用いて、実施
例1と同様の手順で常温舗装合材(表2の実施例2〜1
2)を得た。
【0018】
【表2】
【0019】〔比較例1〜5〕比較例として、感圧樹脂
溶液を含まない常温舗装合材(表3の比較例1、2)、
沸点が95℃以下の溶剤(n−ヘキサン)を重合溶剤と
した感圧樹脂溶液fを用いた常温舗装合材(表3の比較
例3)、感圧樹脂aを用いフィラーを含まない常温舗装
合材(表3の比較例4)、ガラス転移温度が0℃を越え
る感圧樹脂の溶液eを用いた常温舗装合材(表3の比較
例5)を得た。
【0020】
【表3】
【0021】表2及び表3には本発明の常温舗装合材
(実施例1〜12)及び比較試料(比較例1〜5)の物
性評価も記載されている。表中、初期流動性は目視観察
によるものであり、◎は粘りのある状態でスプーンで混
ぜれば流動する(優秀)、○は粘りがあり少し固く流動
しにくい(良好)、△は非常に固く流動しにくい(不
良)、×は固化している(不可)である。
【0022】保存安定性は目視観察によるものであり、
◎は30Kg袋詰めし空気中で室内一週間放置のあとで
も、粘りある状態を維持しながら流動しており、○は一
週間放置のあとで少しかたくなるが流動している。△は
一週間放置のあと固くなって流動しにくく、×は一週間
放置のあと固化し全く流動しなかった。なお、◎と○と
は30Kg袋詰めした製品を3段積みしたが、共に3ケ
月放置したあとでも変化が殆ど認められなかった。
【0023】施工時の粘着性は目視観察によるものであ
り、◎は10cm2 鉄板で50回タッピングしたときに
粘りがあるが、よく締まり鉄板表面にくっつかずに固め
られる(施工性優秀)、○は少し鉄板表面にくっつく
が、特に支障なく固められる(施工性良好)、△は均質
に固まりにくい(施工性不良)、×は均質に固められな
い(使用不能)である。
【0024】マーシャル安定度試験の内容は、社団法人
日本道路協会発行の「舗装試験法便覧」第506頁〜5
16頁に掲載されている。この試験は、加熱アスファル
ト混合物に関するものであり、本発明のような常温舗装
合材にはそのまま適用することができないが、できるだ
けそれに準じるようにした。供試体は以下のようにして
作成した。まずモールド(筒状体)に合材を入れ、周囲
に沿って15回、中央部を10回突き、表面の中央部が
僅かに高くなるようにまるみを付けて均らし、モールド
から取り出して室温で12時間以上放置し、60℃の水
槽に30〜40分入れ、取り出した供試体(試料)をマ
ーシャル安定度試験載荷装置にかけた。供試体は水槽か
ら取り出したのち、最大荷重に達するまでに要する時間
は30秒を越えてはならない。◎は350以上、○は2
00以上〜350未満、△は150以上〜200未満、
×は150未満である。フロー値(1/100cm)欄は◎が1
8以上、○が15〜17、△が12〜14、×は11以
下である。
【0025】スキッドレジスタンスは舗装面の仕上げ状
態で決まるもので、本実施例の場合特に差異を生じな
い。なお、総合ランクAは常温舗装合材としての性能が
優秀、Bは良好、Cは使用不能であることを示してい
る。
【0026】表2及び表3の物性評価から明らかなよう
に、本発明の常温合材(実施例1〜12)は、一部に△
を含むもの(実施例番号12)もあるが、ほとんど◎又
は○である(実施例番号1〜11)から、常温舗装合材
としての実用性に優れている。一方、感圧樹脂を含まな
い常温舗装合材(比較試料1、2)、沸点が95℃以下
の高沸点溶剤(n−ヘキサン)を用いた常温舗装合材
(比較試料3)、フィラーを含まない常温舗装合材(比
較試料4)及びガラス転移温度が0℃を越える感圧樹脂
を用いた常温舗装合材(比較試料5)の物性評価は、△
又は×であり、常温舗装合材として使用することができ
ないものである(総合ランクC)。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明の常温舗装合材
は、長期に亘って貯蔵することができ、しかも適度に流
動性があって施工し易く、施工後の舗装面から骨材が飛
散することがなく、施工後速やかに固化するという優れ
た効果を奏する。また、バインダー被膜の各成分配合比
を適宜に選択することにより、冬期に於ける流動性に優
れ、雪の日でも、雨の日でも、路面が凍結した場合でも
施工可能な常温舗装合材を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山井 二三人 滋賀県草津市下笠町723の2番地 (72)発明者 立田 修一 富山県富山市久方町2−54 北陸電力株式 会社技術研究所内 (72)発明者 佐藤 達矢 富山県富山市久方町2−54 北陸電力株式 会社技術研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥した骨材と、針入度40〜100の
    アスファルトと、ガラス転移温度が0℃以下の感圧樹脂
    と、前記アスファルト及び感圧樹脂と相溶性のある高沸
    点溶剤と、フィラーとからなる、常温舗装合材。
  2. 【請求項2】 前記常温舗装合材100重量%のうち、
    アスファルトが2〜7重量%、感圧樹脂が0.1〜3重
    量%、高沸点溶剤が0.2〜3重量%、フィラーが1〜
    10重量%であり、残りを骨材とした、請求項1記載の
    常温舗装合材。
  3. 【請求項3】 前記感圧樹脂はアルキル基が炭素数4な
    いし12のアクリル系樹脂及び/又はアルキル基が炭素
    数8ないし15のメタクリル系樹脂を主成分とし、重量
    平均分子量が5000ないし150000の重合体であ
    る、請求項1又は2記載の常温舗装合材。
  4. 【請求項4】 前記感圧樹脂が前記高沸点溶剤を溶媒と
    する溶液重合法で重合されたものである、請求項1、2
    又は3記載の常温舗装合材。
  5. 【請求項5】 前記フィラーが火力発電所から排出され
    たフライアッシュであることを特徴とする、請求項1、
    2、3又は4記載の常温舗装合材。
  6. 【請求項6】 前記高沸点溶剤の沸点が95℃以上であ
    ることを特徴とする、請求項1、2、3、4又は5記載
    の常温舗装合材。
JP13265395A 1995-05-02 1995-05-02 常温舗装合材 Pending JPH08302201A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13265395A JPH08302201A (ja) 1995-05-02 1995-05-02 常温舗装合材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13265395A JPH08302201A (ja) 1995-05-02 1995-05-02 常温舗装合材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08302201A true JPH08302201A (ja) 1996-11-19

Family

ID=15086359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13265395A Pending JPH08302201A (ja) 1995-05-02 1995-05-02 常温舗装合材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08302201A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001123065A (ja) * 1999-10-22 2001-05-08 Gaeart Kumagai Co Ltd 舗装用混合物、その製造方法及び舗装方法
JP2016513163A (ja) * 2013-02-22 2016-05-12 バレロ,ラファエル,レオナルド バロエタ アスファルト混合物のための触媒

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001123065A (ja) * 1999-10-22 2001-05-08 Gaeart Kumagai Co Ltd 舗装用混合物、その製造方法及び舗装方法
JP2016513163A (ja) * 2013-02-22 2016-05-12 バレロ,ラファエル,レオナルド バロエタ アスファルト混合物のための触媒

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2950669C (en) Method for producing bituminous coatings with reduced tackiness
RU2412965C2 (ru) Битумное вяжущее для пористых дорожных покрытий
US11046612B2 (en) Water-impermeable waterproof asphalt concrete composition comprising styrene isoprene styrene and method of constructing integrated water-impermeable waterproof asphalt concrete pavement using the method and mixing/feeding system
JP3005361B2 (ja) バインダー組成物
US20090105376A1 (en) Polymer modified bitumen composition to be used in asphalt binders or roofing compositions
CN101210157A (zh) 一种微米纳米材料复合改性的水性粘合剂
JP2011506634A (ja) バインダー組成物及びアスファルト混合物
JP3565501B2 (ja) 特定組成よりなるアスファルト改質材、改質アスファルト混合物及びその舗装方法
JP6939616B2 (ja) 改質アスファルト組成物及び改質アスファルト混合物並びにこれらの製造方法
JPS62273263A (ja) ビチュ−メン、アスファルト、コ−ルタ−ル及びその混合物の硬化時間を短縮する方法並びに組成物
GB2234512A (en) A road surfacing composition and its use
JPH08302201A (ja) 常温舗装合材
JP7180229B2 (ja) アスファルト舗装材梱包体及びアスファルト舗装補修方法
KR20200110515A (ko) 미끄럼 방지를 위한 포장재 수지 조성물을 이용한 포장재
JP2016102318A (ja) 舗装路面形成用組成物及び舗装路面の補修方法
JP2000239527A (ja) 排水性舗装用改質アスファルト組成物
JPH06116333A (ja) 改良された舗装用アスファルト組成物
WO2004076554A1 (ja) 舗装用樹脂組成物、舗装用アスファルト組成物及び舗装用アスファルト組成物の製造方法
JP2007277858A (ja) 弾性舗装体
US20200224034A1 (en) Fluxing agents for hydrocarbon binders
JP2001031873A (ja) アスファルトの改質材、改質アスファルト、アスファルト混合物およびアスファルト舗装方法
JPH08295802A (ja) 排水性舗装材およびその製造方法
JPS6126942B2 (ja)
JP2003292785A (ja) 高耐久性舗装用アスファルト改質材、高耐久性舗装用改質アスファルト及び高耐久性舗装用改質アスファルト混合物
JPH02132157A (ja) アスファルト系エマルジョン