JPH08301868A - 置換ヘテロ環 - Google Patents

置換ヘテロ環

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JPH08301868A
JPH08301868A JP8109944A JP10994496A JPH08301868A JP H08301868 A JPH08301868 A JP H08301868A JP 8109944 A JP8109944 A JP 8109944A JP 10994496 A JP10994496 A JP 10994496A JP H08301868 A JPH08301868 A JP H08301868A
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    • C07D401/14Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing three or more hetero rings

Abstract

(57)【要約】 【課題】 喘息等の治療に有用な非ペプチド性拮抗
薬を開発すること。 【解決手段】 式Iの化合物 【化1】 (式中、例えば、Q1は4−ベンンジルピペリジノ、Q2
はテトラゾル−1−イル、Q3は水素、Q4は3,4−ジ
クロロフェニルおよびQ5フェニルを表す)、そのN−
オキシドおよびその医薬として受容可能な塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はニューロキニンとして知られてい
る内在性神経ペプチドタキキニンの一つの薬理作用に拮
抗する(特にニューロキニン2(NK2)レセプター
で)新規ヘテロ環式化合物に関する。新規ヘテロ環式化
合物はそのような拮抗作用が望まれるときに有用であ
る。従って、そのような化合物はNK2レセプターが関
係する疾病の処置、例えば喘息および関連する病状の処
置に有用であろう。本発明はまたそのような処置に使用
するための新規ヘテロ環式化合物を含む医薬組成物、そ
れらの使用法および新規ヘテロ環式化合物製造のための
方法および中間体にも関している。
【0002】哺乳類ニューロキニンには末梢および中枢
神経系に観察される一組のペプチド神経伝達物質が含ま
れる。三つの主なニューロキニンはサブスタンスP(S
P)、ニューロキニンA(NKA)およびニューロキニ
ンB(NKB)である。また、少なくともNKAのN−
末端が伸長された形も存在する。これら三つの主なニュ
ーロキニンに対する少なくとも三つのレセプター型が知
られている。ニューロキニン拮抗薬SP、NKAおよび
NMB各々を好むそれらの相対的選択性に基づいて、レ
セプターは各々ニューロキニン1(NK1)、ニューロ
キニン2(NK2)およびニューロキニン3(NK3)
レセプターと分類されている。末梢において、SPおよ
びNMAはC−求心性感覚ニューロンに局在しており、
それらのニューロンはC−線維として知られている無髄
神経末端により特徴付けられ、これらのニューロンの選
択的分極またはC−線維の選択的刺激により放出され
る。C−線維は気道上皮に位置しており、タキキニンは
喘息で観察される徴候の多くと明らかに類似している強
い影響を与えることが知られている。哺乳類気道でのタ
キキニンの放出または導入の影響には気管支収縮、微小
血管透過性亢進、血管拡張および肥満細胞の活性化が挙
げられる。従って、タキキニンは喘息で観察される病態
生理学および気道の過応答に関係しており;および放出
されたタキキニンの作用の遮断は喘息および関連する病
態の処置に有用であろう。ペプチド性NK2拮抗薬が報
告されている。例えば、L−659,877として知ら
れている環状ヘキサペプチドは選択的NK2拮抗薬とし
て報告されている。非ペプチド性タキキニン拮抗薬は例
えば、欧州特許出願、公開番号(EPA)42843
4、EPA474561、EPA512901、EPA
512902、EPA515240およびEPA559
538、ならびにWO94/10146、EPA062
5509、EPA0630887、WO95/0537
7、WO95/12577、WO95/15961、E
PA680962およびWO95/16682に報告さ
れている。一連の非ペプチド性タキキニン拮抗薬が発見
され、これが本発明の基礎となっている。
【0003】本発明に従うと、式Iの化合物である本発
明の化合物(ローマ数字により示される式と相まって実
施例に従って以下に示される式)が提供される、式中、
1は式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、If、Ig、Ih、I
j、IkおよびImの基の群から選択される基(Zで結合
されている)であり:式中、式Iaの基に対して、Za
窒素または基CRad(式中、Radは水素であり、または
adはRacと一緒になり存在する炭素ー炭素結合が二重
結合を形成する)であり;RaaはArまたはHetであ
り;Rabは水素であり、およびRacは水素またはヒドロ
キシであるかまたはRacはRadと一緒になり存在する炭
素ー炭素結合が二重結合を形成するかまたはRacはRad
と一緒に二価の基−(CH2j−(式中、jは1から5
の整数である)を形成し;またはRabはRacと一緒に二
価の基−(CH2k−(式中、kは2から6の整数であ
る)を形成し、またはRabはRacと一緒にオキソまたは
式=N−O−(CH2q−NRaeaf(式中、qは2ま
たは3の整数であり、RaeおよびRafは独立して水素ま
たは(1−4C)アルキルであり、またはNRaeaf
ピロリジノ、ピペリジノまたはモルホリノである)のジ
アルキルアミノアルキルオキシイミノである;式Ibの
基に対して、Zbは置換イミノ基RbaNまたはRbaCH2
N(式中、Rb aは(3−7C)シクロアルキル、Arま
たはHetである)であり;またはZbは置換メチレン
基Rbb(CH2p−C−Rbc[式中、RbbはArまたは
Hetであり;pは0または1の整数であり;およびR
bcは水素、ヒドロキシ,(1−4C)アルコキシ、(1
−4C)アルカノイルオキシ、COORbd(式中、Rbd
は水素または(1−3C)アルキルである)、シアノ、
NRbebfまたはSRbg(式中、RbeおよびRbfは独立
して水素、(1−4C)アルキル、(1−4C)ヒドロ
キシアルキルまたは(1−4C)アルカノイルであり、
または基NRbebfはピロリジノ、ピペリジノまたはモ
ルホリノであり;およびRbgは水素または(1−4C)
アルキルである)であり;またはRbcはそれが結合され
ている炭素原子およびピペリジン環の隣接する炭素原子
と二重結合を形成する]である;式Icの基に対して、
caはArまたはHetであり;およびZcはオキソ、
チオ、スルフィニル、スルホニルまたは式−NRcb
(式中、Rcbは(1−3C)アルキルである)またはR
cccdN−(CH2q−(式中、qは2または3の整数
であり、RccおよびRcdは独立して水素または(1−3
C)アルキルであり、または基RcccdNはピロリジ
ノ、ピペリジノまたはモルホリノである)のイミノであ
る;式Idの基に対して、Rdaは水素、(1−6C)ア
ルキル、Ar、Het、α−ヒドロキシベンジル、スチ
リルまたはRdb−(1−3C)アルキル(式中、Rdb
アリール、ピリジル、ピリジルチオまたは1−メチル−
2−イミダゾリルチオであり)であり、ここでRdaの芳
香環基または部分は一つまたはそれ以上のハロ、ヒドロ
キシ、(1−4C)アルキルまたは(1−4C)アルコ
キシ置換基で置換されていてもよい;Xdはオキシまた
は−CHRdcであり;Rdcは水素、ヒドロキシ、(1−
3C)アルコキシ、(1−4C)アルカノイルオキシ、
NRdddeまたは(1−4C)アルカノイルアミノであ
り;RddまたはRdeは独立して水素または(1−4C)
アルキルであるかまたは基NRdddeはピロリジノ、ピ
ペリジノまたはモルホリノであり;pは0または1の整
数であり;およびZdは単結合(Rdaが水素であり、ま
たはpが1である場合を除いて)、メチレンまたはカル
ボニルである;式Ieの基に対して、Jeは酸素、硫黄ま
たはNRea(式中、Reaは水素または(1−3C)アル
キルである)であり;Rebは水素、ヒドロキシ置換基お
よび/または1つから3つのフッ素置換基を有していて
もよい(1−6C)アルキル、(3−6C)アルケニル
(式中、ビニル炭素は窒素には結合していない)、2−
ヒドロキシエチル、(3−7C)シクロアルキル、Ar
またはHetであり;Rec水素、ヒドロキシ置換基およ
び/または一つから三つのフッ素置換基を有していても
よい(1−6C)アルキル、(3−6C)シクロアルキ
ル、(1−5C)アルコキシ(Jeが酸素の場合の
み)、(3−6C)シクロアルコキシ(Jeが酸素の場
合のみ)または0から7の炭素原子を含んでいるNRed
ee[式中、RedおよびReeは独立して水素、(1−5
C)アルキルまたは(3−6C)シクロアルキルであ
り、または基NRedeeはピロリジノ、ピペリジノ、モ
ルホリノ、チオモルホリノ(またはそのS−オキシド)
またはピペラジニル(ピペラジニル基は4位が(1−3
C)アルキル置換基で置換されていてもよい)]であ
る;式Ifの基に対して、Jfは酸素、硫黄またはNRfa
(式中、Rfaは水素または(1−3C)アルキルであ
る)であり;Lfはその1位が基Jfを持つ炭素に結合さ
れた二価の炭化水素であり、二価の基Lfはトリメチレ
ン、シス−プロペニレン、テトラメチレン、シス−ブテ
ニレン、シス−ブタ−3−エニレン、シス、シス−ブタ
ジエニレン、ペンタメチレンおよびシス−ペンテニレン
から選択され、二価の基Lfそれ自身は一つまたは二つ
のメチル置換基で置換されていてもよい;式Igの基に
対して、Zgはハロ,(3−6C)シクロアルキル、シ
アノ、ニトロ、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、
(1−5C)アルカノイルオキシ、アロイル、ヘテロア
ロイル、オキソ、イミノ[(1−6C)アルキル、(3
−6C)シクロアルキル、(1−5C)アルカノイルま
たはアロイル置換基で置換されていてもよい]、ヒドロ
キシイミノ(酸素上に(1−4C)アルキルまたはフェ
ニル置換基で置換されていてもよい)、式NRgagb
アミノ基、式NRgcgdのアミノ基、式C(=NRgg
NRgegfのアミジノ基および式CON(ORgh)Rgi
のカルバモイル基からなる群より選択される一つまたは
それ以上の置換基を有していてもよい(1−8C)アル
キルまたは(3−8C)シクロアルキルであるが、しか
しヒドロキシおよびオキソ置換基が一緒になってカルボ
キシル基を形成している基は除かれ、式中NRgagb
アミノ基は0から7の炭素原子を含んでおりおよび、R
gaおよびRgbの各々は独立して水素、(1−5C)アル
キルまたは(3−6C)シクロアルキルであり、または
基NRgagbはピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、
チオモルホリノ(またはそのS−オキシド)またはピペ
ラジニル(ピペラジニル基は4位が(1−3C)アルキ
ル置換基で置換されていてもよい)であり;および式中
gcは水素または(1−3C)アルキルであり、Rgd
(1−5C)アルカノイル、アロイルまたはヘテロアロ
イルであり;またはRgdは式C(=Jg)NRge
gf(式中、Jgは酸素、硫黄、NRggまたはCHRgj
ある)であり;および式中アミノ基NRgegfは0から
7の炭素原子を含んでおりおよび、RgeおよびRgfの各
々は独立して水素、(1−5C)アルキルまたは(3−
6C)シクロアルキルであり、または基NRgegfはピ
ロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ
(またはそのS−オキシド)またはピペラジニル(ピペ
ラジニル基は4位が(1−3C)アルキル置換基で置換
されていてもよい)であり、またはRgeは水素または
(1−4C)アルキルであり、およびRgfはRggと一緒
になってエチレンまたはトリメチレン基を形成する;R
ggは水素または(1−4C)アルキルであり、またはR
gfと一緒になってエチレンまたはトリメチレン基を形成
する;Rgjはシアノ、ニトロ、またはSO2gkであ
り、およびRgkは(1−4C)アルキルまたはフェニル
であり;RghおよびRgiは独立して(1−3C)アルキ
ルであり;およびZg上の置換基であるかまたはZg上で
の置換により形成される環式基は一つまたはそれ以上の
(1−3C)アルキル基を炭素上にさらなる置換基とし
て持っていてもよく;および基Zgの一部であるアリー
ルまたはヘテロアリール基はいずれも一つまたはそれ以
上のハロ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコ
キシ、シアノ、トリフルオロメチルまたはニトロ置換基
で置換されていてもよい;式Ihの基に対して、Ghは単
結合、二重結合または二価の炭化水素基を表し;Jh
もしGhが二重結合であるならば単結合により環に結合
された基を表し、さもなくば二重結合により結合された
基を表し;Mhはヘテロ原子、置換ヘテロ原子または単
結合を表し;およびLhはその1位がMhに結合された炭
化水素基を表し;ここでGh、Jh、MhおよびLhの基は
下記の群から選択される: (a)Ghは単結合であり;Jhはオキソまたはチオキソ
であり;Mhはオキシ、チオまたはNRhaであり;およ
びLhはLhaである; (b)Ghは単結合であり;JhはNRhbであり;Mh
NRhaであり;およびLhはLhaである; (c)Ghは二重結合であり;JhはORha、SRhaまた
はNRhchdであり;Mhは窒素であり;およびLhはL
haである; (d)Ghは一つまたは二つのメチル置換基で置換され
ていてもよいメチレンであり;Jhはオキソ、チオキソ
またはNRheであり;Mhはオキシ、チオ、スルフィニ
ル、スルホニルまたはNRhaであり;およびLhはLhb
である; (e)Ghは単結合であり;Jhはオキソ、チオキソまた
はNRheであり;Mhは窒素であり;およびLhはLhc
ある; (f)Ghは(1−3C)アルキル置換基で置換されて
いてもよいメチンであり;Jhはオキソ、チオキソまた
はNRheであり;Mhは窒素であり;およびLhはLhd
ある; (g)Ghは一つまたは二つのメチル置換基で置換され
ていてもよいシスービニレンであり;Jhはオキソ、チ
オキソまたはNRheであり;Mhは窒素であり;および
hはLheである;および (h)Ghは単結合であり;Jhはオキソまたはチオキソ
であり;Mhは単結合であり;およびLhはLhfである;
式中Rhaは水素または(1−3C)アルキルであり;R
hbは水素、(1−3C)アルキル、シアノ、(1−3
C)アルキルスルホニルまたはニトロであり;Rhcおよ
びRhdは独立して水素または(1−3C)アルキルであ
るかまたは基NRhchdがピロリジノ、ピペリジノ、モ
ルホリノ、チオモルホリノ(またはそのS−オキシド)
またはピペラジニル(ピペラジニル基は4位が(1−3
C)アルキル置換基で置換されていてもよい)であり;
heは水素または(1−3C)アルキルであり;Lha
エチレン、シスービニレン、トリメチレンまたはテトラ
メチレン(基Lhaそれ自身一つまたは二つのメチル置換
基を持っていてもよい)であり;Lhbはエチレンまたは
トリメチレン(基Lhaそれ自身一つまたは二つのメチル
置換基で置換されていてもよい)であり;Lhcはプロプ
−2−エン−1−イリデン−3−イル(基Lhcそれ自身
一つまたは二つのメチル置換基で置換されていてもよ
い)であり;Lhdはシス−ビニレン(基Lhdそれ自身一
つまたは二つのメチル置換基で置換されていてもよい)
であり;Lheはメチン[基Lheそれ自身(1−3C)置
換基で置換されていてもよい]であり;およびLhfは4
−オキサブタン−1,4−ジイルである;式Ijの基に
対して、Xjは(1−6C)アルキル、−CH2ORja
−CH2SRja、−CH2S(O)Rjg、−CH2
(O)2jg、−CORja、−COORj a、−C(=J
ja)NRjbjc、−C(Rja)(ORjd)(ORje)、
−CH2N(Rja)C(=Jja)Rjf、−CH2
(Rja)COORjgまたは−CH2N(Rja)C(=J
ja)NRjbjcであり;Bjは直接結合であり、および
jはその1位がBjに結合されている炭化水素鎖であ
り、およびLjはトリメチレン、テトラメチレン、シス
−1−ブテニレンおよびシス、シス−ブタジエニレンか
ら選択される;またはBjはN(Rjh)であり、および
jはエチレン、トリメチレンおよびシス−ビニレンか
ら選択される炭化水素鎖であり;またはBjはNであ
り、およびLjはその1位がBjに結合されている炭化水
素鎖でありおよびLjはシス、シス−プロプ−2−エン
−1−イリデン−3−イルであり;JjおよびJjaは独
立して酸素または硫黄であり;Rja、RjfおよびRjh
独立して水素または(1−6C)アルキルであり;Rjb
およびRjcは独立して水素または(1−6C)アルキル
であり;または基NRjbjcはピロリジノ、ピペリジ
ノ、モルホリノ、チオモルホリノ(またはそのS−オキ
シド)またはピペラジニル(ピペラジニル基は4位が
(1−3C)アルキル置換基で置換されていてもよい)
であり;RjdおよびRjeは独立して(1−3C)アルキ
ルであるかまたは一緒になってエチレンおよびトリメチ
レンから選択される二価の炭化水素鎖を形成し;Rjg
(1−6C)アルキルである;式Ikの基に対して、Zk
は式IIの窒素結合基であり、式中、E1、E2、E3、お
よびE4は二価で四つの部分からなる鎖(−E1=E2
3=E4−)を形成し、そのE1、E2、E3、およびE4
の各々はメチンであり;またはE1、E2、E3、および
4の一つまたは二つが窒素であり、E1、E2、E3、お
よびE4の残りはメチンである;およびメチンである
1、E2、E3、およびE4の一つまたはそれ以上がハ
ロ、(1−3C)アルキル、ヒドロキシ、(1−3C)
アルコキシ、(1−3C)アルキルチオ、(1−3C)
アルキルスルフィニルまたは(1−3C)アルキルスル
ホニル置換基で置換されていてもよく;および式中、基
k、GkおよびIk(Xk)は下記のものから選択され
る: (a)Gkは直接結合であり、Ik(Xk)は式=C
(Zk)−を持つ基であり、およびFkは−CH=および
−N=から選択される基である; (b)Gkは直接結合であり、Ik(Xk)は式−C(=
k)−を持つ基であり、およびFkは−N(Rkf)−、
−CH2−CH2−、−CH=CH−、−CH2−N(R
kf)−および−CH=N−から選択される基である; (c)Gkは式−CH2−を持つ基であり、Ik(Xk)は
式−C(=Jk)−を持つ基であり、およびFkは−CH
2−および−N(Rkf)−から選択される基である;お
よび (d)Gkは−CH2−、−CH2−CH2−、−CH=C
H−および−N=CH−から選択され、Ik(Xk)は式
−C(=Jk)−を持つ基であり、およびFkは直接結合
である;式中 Jkは酸素または硫黄であり;Zkは−ORka、−S
ka、−CORka、−COORka、−C(=Jka)NR
kbkcまたは−C(Rka)(ORkd)(ORke)であ
り;Jkaは酸素または硫黄であり;RkaおよびRkfは独
立して水素または(1−6C)アルキルであり;Rkb
よびRkcは独立して水素または(1−6C)アルキルで
あり;または基NRkbkcはピロリジノ、ピペリジノ、
モルホリノ、チオモルホリノ(またはそのS−オキシ
ド)またはピペラジニル(ピペラジニル基は4位が(1
−3C)アルキル置換基で置換されていてもよい)であ
り;RkdおよびRkeは独立して(1−3C)アルキルで
あるかまたはRkdおよびRkeが一緒になってエチレンお
よびトリメチレンを形成し;またはZkはフタルイミ
ド、スクシンイミド、マレイミド、グルタルイミドおよ
び3−オキサ−、3−チア−および3−アザグルタルイ
ミドから選択されるイミド基(イミド基は一つまたはそ
れ以上の(1−3C)アルキル置換基で置換されていて
もよく、およびさらにフタルイミドの芳香環部分は一つ
またはそれ以上のハロ、ヒドロキシまたは(1−3C)
アルコキシ置換基で置換されていてもよい)であり;お
よび式Imの基に対して、RmaおよびRmbは独立して水
素、(1−3C)アルキル、ベンジルおよびフェネチル
からなる群より選択され;Rmcはピロリジノ、ピペリジ
ノ、モルホリノ、チオモルホリノ(またはそのS−オキ
シド)またはピペラジニル(ピペラジニル基は4位が
(1−3C)アルキル置換基で置換されていてもよい)
である;および式中、基Q1に対し、Arはフェニル基
または少なくとも一つの環が芳香環である9から10の
環原子からなるオルト−縮合二環式炭素環式基であり、
基Arは無置換でもまたはハロ、シアノ、トリフルオロ
メチル、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキ
シ、メチレンジオキシ、ヒドロキシ、メルカプト、−S
(O)nxa、(1−5C)アルカノイル、(1−5
C)アルカノイルオキシ、ニトロ、NRxbxc、NRxd
xe、C(=NRxf)NRxgxh、CONRxbxcおよ
びCOORxj[式中、nは整数0、1または2であり;
xaは(1−6C)アルキル、(3−6C)シクロアル
キルまたはフェニル(フェニルはハロ、トリフルオロメ
チル、(1−3C)アルキルまたは(1−3C)アルコ
キシ置換基で置換されていてもよい)であり;基NRxb
xcは0から7の炭素原子を含んでおり、およびRxb
よびRxcの各々は独立して水素、(1−5C)アルキル
または(3−6C)シクロアルキルであり、または基N
xbxcはピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオ
モルホリノ(またはそのS−オキシド)またはピペラジ
ニル(ピペラジニル基は4位が(1−3C)アルキル置
換基で置換されていてもよい)であり;および式中Rxd
は水素または(1−4C)アルキルであり、およびRxe
は(1−5C)アルカノイル、ベンゾイルまたは式C
(=Jx)NRxgxh[式中、Jxは酸素、硫黄、NRxf
またはCHRxiであり;Rxfは水素、(1−5C)アル
キルであり、またはRxgと一緒になってエチレンまたは
トリメチレンの二価の基を形成し、基NRxgxhは0か
ら7の炭素原子を含んでおり、およびRxgおよびRxh
各々は独立して水素、(1−5C)アルキルまたは(3
−6C)シクロアルキルであり、または基NRxgxh
ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ
(またはそのS−オキシド)またはピペラジニル(ピペ
ラジニル基は4位が(1−3C)アルキル置換基で置換
されていてもよい)であり;またはRxgはRxfと一緒に
なってエチレンまたはトリメチレンの二価の基を形成
し、およびRxh水素または(1−5C)アルキルであ
り;Rxiはシアノ、ニトロ、(1−5C)アルキルスル
ホニルまたはフェニルスルホニルである]であり;およ
びRxjは水素、(1−5C)アルキルまたはベンジルで
あり;およびHetは炭素および酸素、硫黄および窒素
から選択される1から4のヘテロ原子からなる5または
6員環を含む単環式芳香環、またはそれらがプロピレ
ン、トリメチレン、テトラメチレンまたはベンズ−二価
基を融合することにより誘導されるオルト−縮合二環式
ヘテロ環の環炭素を通して結合された基(またはそれら
の安定なN−オキシド)であり、ここで基Hetは無置
換でもまたはArについて上記で定義された一つまたは
それ以上の置換基で炭素上においてまたは(1−3C)
アルキルで窒素上において置換されていてもよい;Q2
は1−4の窒素を含む窒素を連結した5員の芳香環であ
り、連結された窒素に隣接した環の位置が基Q5で置換
されている;Q3は水素または(1−3C)アルキルで
あり;Q4はフェニル[ハロ、トリフルオロメチル、ヒ
ドロキシ、(1−3C)アルコキシ、(1−3C)アル
キルおよびメチレンジオキシから独立して選択される一
つまたは二つの置換基で置換されていてもよい]であ
り;またはQ4はチエニル、イミダゾリル、ベンゾ
[b]チオフェニルまたはナフチル(いづれもハロ置換
基で置換されていてもよい)であり;またはQ4はビフ
ェニリルであり;またはQ4は炭素連結インドリル(1
位がベンジル置換基で置換されていてもよい)であり;
およびQ5はフェニル、ベンジル、フェネチルおよびナ
フチルからなる群より選択され、ここでフェニル環また
はナフチル環はいずれも(1−3C)アルキル、(1−
3C)アルコキシ、メチレンジオキシ、ハロゲノ、ヒド
ロキシ、(1−4C)アシロキシおよびNRAB[式
中、RAおよびRBは独立して水素または(1−3C)ア
ルキルであり、またはRAは水素または(1−3C)ア
ルキルであり、RBは(1−4C)アシルである]から
選択される一つまたはそれ以上の置換基で置換されてい
てもよい;または△で示されたピペリジノ窒素(または
aが窒素である場合Q1のどちらかの塩基性ピペラジニ
ル窒素)のN−オキシド;またはその医薬として受容可
能な塩;またはその四級アンモニウム塩[△で示された
ピペリジノ窒素(またはZaが窒素である場合Q1のどち
らかの塩基性ピペラジニル窒素)が四つの共有結合を持
つアンモニウム窒素であり、窒素R1上の四つ目の基は
(1−4C)アルキルまたはベンジルであり、付随する
対イオンAは医薬として受容可能なアニオンである]。
【0004】本発明のサブグループは式IIIの化合物ま
たはその医薬として受容可能な塩であり、式中、Q1
2およびQ5は前に式Iの化合物で定義した意味を持っ
ている。
【0005】式I(またはIII)の化合物は一つまたはそ
れ以上の非対称に置換された炭素原子を含んでおり、そ
のためそのような化合物は光学活性、ラセミ体および/
またはジアステレオマーの形で単離されるであろうこと
が理解されるであろう。化合物は互変異性を示すかもし
れない。化合物は多形を示すかもしれない。本発明はN
K2拮抗薬の性質を持つ任意のラセミ体、光学活性体、
ジアステレオマー、互変異性体、多形体または立体異性
体またはそれらの混合物を包含していることを理解され
たい;いかにして光学活性形を合成するか(例えば、ラ
セミ形の分離により、または光学活性出発物質からの合
成により)および標準試験によりいかにしてNK2拮抗
性を決定するかは本分野ではよく知られている。式I
(またはIII)の化合物は、例えば特定の形を少なくて
も95%、98%または99%の鏡像異性体過剰率で含
むものとして特徴付けられる光学的に純粋な形で使用す
るのが好適であろう。例えば、式I(またはIII)の化合
物またはその特定のジアステレオマーを、式中に*によ
り示された中心が()コンフィグレーションの形を少
なくても95%、98%または99%の鏡像異性体過剰
率で含むものとして特徴付けられる形で使用するのが好
適であろう。
【0006】本明細書において、Raa、Rab、R1、R2
などは一般的な基を表し、その他の意味は持っていな
い。一般的術語”(1−6C)アルキル”は直鎖および
分岐鎖アルキル基両方を含んでいるが、”プロピル”の
ように個々のアルキル基に関しては直鎖(”標準”)の
基のみを包含し、”イソプロピル”のような分岐鎖異性
体は特別に示されている。同様の規定が他の一般的な基
に適用されている;例えば、アルコキシ、アルカノイル
など。ハロはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードで
ある。アリール(より特別に定義されているとき以外)
はフェニルまたは9から10の環原子を持ち、少なくと
も一つの環が芳香環であるオルト縮合二環式炭素環基を
示している。ヘテロアリール(より特別に定義されてい
るとき以外)は、炭素および酸素、硫黄および窒素から
選択される一つから四つのヘテロ原子からなる五つの環
原子を含むまたは炭素または一つまたは二つの窒素から
なる六つの環原子を含む単環式芳香環の環炭素を通して
結合されている基ならびにそれらから誘導される八つか
ら十の原子のオルト縮合二環式ヘテロ環(特にベンズ−
誘導体またはプロペニレン、トリメチレンまたはテトラ
メチレン二価基の融合により誘導されるもの)、ならび
にその安定なN−オキシドの基が包含される。アロイル
はアリールカルボニルであり;ヘテロアロイルはヘテロ
アリールカルボニルである。
【0007】医薬として受容可能な塩とは生理学的に受
容可能なアニオンを提供する酸で作られるものである。
【0008】上記の式Iまたは式IIIの化合物のための基
またはその一部(例えば、(1−3C)に対して特別な
ものは(1−3C)アルコキシまたは(1−3C)アル
キルスルフィニルに対して特別なものを提供してい
る)、置換基および範囲に対して特別なものが例示のた
めに以下に掲げられているが、基および置換基のために
定義された範囲内にあるその他の定義された基またはそ
の他のものを除外するものではない。
【0009】Arに対して特別のものはフェニル(無置
換でもまたはクロロ、メチル、メトキシ、ヒドロキシま
たはメチルスルフィニル置換基で置換されていてもよ
い)であり;Hetに対して特別のものはフリル、チエ
ニル、2−イミダゾリル、1,3,4−オキサジアゾル
−2−イル、ピリジルまたはピリミジニル(環は無置換
でもまたはクロロ、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、メ
チルスルフィニル、メトキシカルボニルまたはエトキシ
カルボニル置換基で置換されていてもよい)であり;ア
リールに対して特別のものはフェニルであるり。ヘテロ
アリールに対して特別のものはフリル、ピリジルまたは
ピリミジニルであり。ハロに対して特別のものはクロロ
またはブロモであり;(1−3C)アルキルに対して特
別のものはメチル、エチル、プロピルまたはイソプロピ
ルであり;(1−4C)アルキルに対してはメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチルま
たは−ブチルであり;(1−5C)アルキルに対して
はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、
イソブチル、−ブチル、ペンチルまたはイソペンチル
であり;(1−6C)アルキルに対してはメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシルまたはイ
ソヘキシルであり;(1−8C)アルキルに対してはメ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソペンチ
ル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、1
−プロピルブチルまたはオクチルであり;(3−6C)
シクロアルキルに対して特別なものはシクロプロピル、
シクロペンチルまたはシクロヘキシルであり;(3−7
C)シクロアルキルに対してはシクロプロピル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルであ
り;(3−8C)シクロアルキルに対してはシクロプロ
ピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ルまたはシクロオクチルであり;(3−6C)アルケニ
ルに対して特別なものはアリル、2−ブテニルまたは3
−メチル−2−ブテニルであり;(1−4C)アルカノ
イルに対して特別なものはホルミル、アセチル、プロピ
オニル、ブチリルまたはイソブチリルであり;および
(1−5C)アルカノイルに対してはホルミル、アセチ
ル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリ
ル、イソバレリルまたはピバロイルである。
【0010】Arに対してより特別なものはフェニル
(無置換でもまたはメトキシ、ヒドロキシまたはメチル
スルフィニル置換基で置換されていてもよい)であり;
Hetに対してより特別なものはピリジルまたはピリミ
ジニル(環は無置換でもまたはメトキシ、ヒドロキシま
たはメチルスルフィニル置換基で置換されていてもよ
い)であり;ヘテロアリールがピリジルであり;ハロに
対してより特別なものはクロロであり;(1−3C)ア
ルキルに対してより特別なものはメチルであり;(1−
4C)アルキルに対してはメチルまたはエチルであり;
(1−5C)アルキルに対してはメチル、エチル、プロ
ピルまたはイソプロピルであり;(1−6C)アルキル
に対してはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチルまたは−ブチルであり;(1−8
C)アルキルに対してはメチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、1−エチルプロピルまたは1−プロピルブ
チルであり;(3−6C)シクロアルキルに対してより
特別なものはシクロプロピルまたはシクロペンチルであ
り;(3−7C)シクロアルキルに対してはシクロプロ
ピルまたはシクロペンチルであり;(3−8C)シクロ
アルキルに対してはシクロプロピル、シクロペンチル、
シクロヘキシルまたはシクロヘプチルであり;(3−6
C)アルケニルに対してより特別なものはアリルであ
り;(1−4C)アルカノイルに対してより特別なもの
はホルミルまたはアセチルであり;および(1−5C)
アルカノイルに対してはホルミル、アセチル、プロピオ
ニル、ブチリルまたはイソブチリルである。
【0011】Q1に対してより特別なものは4−ベンジ
ルピペリジノ、4−(3−メトキシフェニル)ピペリジ
ノ、4−(2−メチルスルフィニル)フェニルピペリジ
ノ、4−(2−ピリジル)ピペリジノ、4−(3−ピリ
ジル)ピペリジノ、4−(2−メチルスルフィニルピリ
ド−3−イル)ピペリジノ、4−ヒドロキシ−4−フェ
ニルピペリジノ、4−アセトアミド−4−フェニルピペ
リジノ、4−(−フェニルアセトアミド)ピペリジ
ノ、4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジノ、4−
(1−ヒドロキシ−1−プロピルブチル)ピペリジノ、
4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ピペリジノ、
4−(2−オキソピペリジノ)ピペリジノ、4−(2−
チオキソピペリジノ)ピペリジノ、4−(2−オキソペ
ルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ、4−エト
キシカルボニル−4−(2−オキソピペリジノ)ピペリ
ジノ、4−メトキシカルボニル−4−(2−オキソペル
ヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ、4−(1−
オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジノ、4−
(2−オキソ−2,3−ジヒドロベンズイミダゾール−
1−イル)ピペリジノ、4−(2−オキソ−1,2,
3,4−テトラヒドロキナゾリン−3−イル)ピペリジ
ノ、4−メチルアミノカルボニル−4−(2−オキソピ
ペリジノ)ピペリジノ、4−アミノカルボニル−4(ピ
ペリジノ)ピペリジノ、4−(3−メチル−2−オキソ
ペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ、4−
(3−エチル−2−オキソペルヒドロピリミジン−1−
イル)ピペリジノ、4−(N,N−ジメチルアミノ−カ
ルボニル)−4−(2−オキソピペリジノ)ピペリジ
ノ、4−メチル−4−(2−オキソペルヒドロピリミジ
ン−1−イル)ピペリジノ、4−メチル−4−(2−オ
キソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ、4
−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾー
ル−1−イル)ピペリジノ、4−(2−オキソペルヒド
ロピリミジン−1−イル)−4−(ピロリジン−1−イ
ルカルボニル)ピペリジノ、4−(5,5−ジメチル−
2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジ
ノまたは4−メチル−4−(2−オキソピペリジノ)ピ
ペリジノである。
【0012】Q2に対して特別なものはテトラゾル−1
−イル、イミダゾル−1−イル、または1,3,4−ト
リアゾール−1−イルである。
【0013】Q3に対して特別なものは水素である。
【0014】Q4に対して特別なものは3,4−ジクロ
ロフェニルまたは3,4−メチレンジオキシフェニルで
ある。
【0015】R1に対して特別なものはメチルまたはベ
ンジルであり、Aに対しては、例えば塩素、臭素または
メタンスルホネートである。
【0016】Q1に対してより特別なものは4−ヒドロ
キシ−4−フェニルピペリジノ、4−(2−オキソピロ
リジン−1−イル)ピペリジノ、4−アセトアミド−4
−フェニルピペリジノ、4−アセトアミド−4−(2−
オキソピペリジノ)ピペリジノ、4−エトキシカルボニ
ル−4−(2−オキソピペリジノ)ピペリジノ、4−メ
トキシカルボニル−4−(2−オキソピペリジノ)ピペ
リジノ、4−(ジメチルアミノカルボニル)−4−(2
−オキソピペリジノ)ピペリジノ、4−アミノカルボニ
ル−4−(ピペリジノ)ピペリジノ、4−(3−メチル
−2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリ
ジノ、4−(3−エチル−2−オキソペルヒドロピリミ
ジン−1−イル)ピペリジノ、4−メチル−4−(2−
オキソピペリジノ)ピペリジノ、4−メチル−4−(2
−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジ
ノ、4−(2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾイミダ
ゾール−1−イル)ピペリジノ、4−(2−オキソペル
ヒドロピリミジン−1−イル)−4−(ピロリジン−1
−イルカルボニル)ピペリジノまたは4−(5,5−ジ
メチル−2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)
ピペリジノである。
【0017】Q2に対してより特別なものはイミダゾル
−1−イルである。
【0018】式I(または式III)の化合物の特別な基は
式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、If、Ig、Ih、Ij、Ik
またはImの基から選択されるものである;またはその
医薬として受容可能な塩。
【0019】式I(または式III)の化合物の特別な基は
式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、If、Ig、Ih、Ij、Ik
またはImの基の組み合わせから選択されるものであ
る;またはその医薬として受容可能な塩。
【0020】式Iの化合物の特別なものはJe、Jf
g、Jj、Jja、JkおよびJkaが酸素であり、および
hがオキソであり;Q2がQ2に対して前に掲げたより
特別なものの一つであり;Q3が水素であり;Q4がフェ
ニル(ハロ、トリフルオロメチルおよびメチレンジオキ
シから選択される一つまたは二つの置換基で置換されて
いてもよい)であり;およびQ5がフェニルである;ま
たはその医薬として受容可能な塩。
【0021】式Iの化合物のより特別なものはQ1が式I
f、IhまたはIjの基であり、および式中Jが酸素であ
り、および基および置換基は任意のものであり(特別の
ものまたはより特別なものは前に定義して通り);また
はその医薬として受容可能な塩。
【0022】前に定義したような”一つまたはそれ以
上”の置換基により置換され手いるであろう基を含む本
発明の化合物において、”一つまたはそれ以上”とは好
適には1、2、3または4であろう。
【0023】式I(または式III)の特別な化合物は付随
する実施例で説明されている。
【0024】式I(または式III)の化合物の医薬として
受容可能な塩には、例えば塩酸、硫酸、リン酸、メタン
スルホン酸またはパラ−トルエンスルホン酸のような生
理学的に受容可能なアニオンを与える強酸または有機酸
から製造されるものが含まれる。
【0025】式I(または式III)の化合物は、構造的に
類似のヘテロ環式化合物の製造のために化学の分野で知
られている過程を含む方法により製造されるであろう。
前に定義した式I(または式III)の化合物を製造するそ
のような方法および中間体は本発明のさらなる態様によ
り提供され、方法に従って例示される(一般的な基の意
味は特に指示しない限り前に定義した通りである)。
【0026】(a)Zが窒素を表す式Iの化合物に対し
て(または式IIIの化合物に対して)式IIIa(式中Q1a
は式Iの化合物に対して前に定義された式Q1の基であ
り、Zは窒素を表している)のピペリジンを式IVのアル
デヒドによる還元的アルキル化によりアルキル化する。
アルキル化は好適には通常の還元的アルキル化(例えば
実施例1に記載しているような)により、その場での酸
触媒イミニューム塩形成、続いてアルコール性溶媒中で
のシアノ水素化ホウ素ナトリウムによる還元により実施
される。
【0027】(b)式IIIaのピペリジンを式V(式中、
Yは脱離基である)のアルキル化剤でアルキル化する。
Yの典型的な基には、例えばヨウ素、臭素、メタンスル
ホナート、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロメタ
ン−スルホネートなどが含まれる。反応は標準条件下、
例えば適した溶媒中、−20−100℃の範囲、好適に
は0から50℃の範囲の温度で実施される。
【0028】(c)式I(または式III)の化合物におい
て△で示されたピペリジノ窒素のN−オキシドは、常法
を用いて対応する式Iの化合物の△で示されたピペリジ
ノ窒素を酸化する;例えば、反応不活性溶媒(ジクロロ
メタンのような)またはアセトンに溶解したジオキシラ
ン中、過酸化水素のメタノール溶液、過酢酸、3−クロ
ロ過安息香酸を用いて。
【0029】(d)式I(または式III)の化合物におい
て△で示されたピペリジノ窒素の四級アンモニウム塩
は、式I(または式III)の化合物の△で示されたピペリ
ジノ窒素を式R1Yのアルキル化剤でアルキル化するこ
とにより、または式IIIbのピペリジンを式V(式中、Y
は脱離基である)のアルキル化剤でアルキル化し、続い
て必要に応じ、常法により対イオンYを異なった対イオ
ンに交換する。Yの典型的なものは前に掲げたようなも
のである。対イオンの交換は”A”形の塩基性イオン交
換樹脂を用いて簡単に実施されるであろう。
【0030】(e)Q1が式Idである式Iの化合物につ
いては、対応する式VIの出発物質の二重結合を常法を用
いて還元する。
【0031】(f)Q1が式Idである式Iの化合物に対
しては、式VIaの化合物の窒素を常法を用いて式Rda
(Xdp−Zd−の基で置換する。
【0032】(g)スルフィニル基を持つ式I(または
式III)の化合物に対しては、スルフィド基で置換され
た対応する式I(または式III)の化合物の硫黄を常法を
用いて酸化する。
【0033】(h)スルホニル基を持つ式I(または式I
II)の化合物に対しては、対応する式I(または式III)
の化合物のスルフィドまたはスルフィニルを常法を用い
て酸化する。
【0034】(i)芳香族ヒドロキシ基を持つ式I(ま
たは式III)の化合物に対しては、芳香族アルコキシ基
を持つ対応する式I(または式III)の化合物のエーテル
を常法を用いて切断する。
【0035】上記の過程の全部または一部に、随意に保
護基を使用することが望ましいであろう;保護基は最終
化合物が形成されたときに除去されるであろう。
【0036】前記の方法について、式Iの化合物の医薬
として受容可能な塩が必要な場合、式Iの化合物と生理
学的に受容可能な対イオンを与える酸を反応させること
によりまたは他の通常の方法によりそれが得られるであ
ろう。
【0037】本発明の化合物の種々の随意の置換基のあ
る種のものは標準芳香族置換反応により導入されるかま
たは前記の過程に先だってかまたは直後に通常の官能基
修飾により発生され、それ自体本発明の過程態様に含ま
れている。そのような反応および修飾には、例えばニト
ロまたはハロゲンの導入およびニトロの還元が含まれ
る。そのような過程のための試薬および反応条件は化学
の分野ではよく知られている。
【0038】もし、市販品として入手不可能であれば、
前記過程のために必要な出発物質はヘテロ環化学の標準
技術、既知の構造が似ている化合物の合成に類似した技
術(特に前記EPA公開およびそれらの写しに記載され
ている技術)および前記の方法または下記の実施例に記
載された方法と類似した技術から選択される方法により
製造されるであろう。
【0039】当業者には明らかになるであろうごとく、
出発物質の製造に利用可能である種々の反応系列および
本発明の出発物質および生成物を導く反応系列は、合成
法および存在する基に関して適当な考慮が払われるなら
ば変形させてもよい。
【0040】本発明の化合物またはその医薬として受容
可能な塩(以後、まとめて”化合物”で示される)の有
用性は、標準試験および臨床試験[EPA428434
またはEPA474561(またはUS5,236,9
21)のような前記のEPA公開に開示されている、ま
たは以下に記載されているものを含む]により示される
であろう。
【0041】ニューロキニンA(NKA)レセプター結
合アッセイ(試験A) NK2レセプターでのNKAの結合に拮抗する本発明の
化合物の能力はAharony,D.,Little,
J.,Thomas,C.,Powell,S.,Be
rry,D.およびGraham,A.ハムスターニュ
ーロキニンAレセプターcDNAの単離および薬理学的
特性、Molecular Pharmacolog
,1994,45,9−19に記載されているよう
に、マウス赤白血病(MEL)細胞において発現される
ヒトNK2レセプターを用いて示されるであろう。この
アッセイの最初の使用において、標準化合物L−65
9,877で測定されたIC50はMELへの3H−NK
A結合に対して30nMであることが観察された。
【0042】NK2レセプターでの結合の化合物の選択
性は標準アッセイ(例えば、NK1レセプターに選択的
な組織調整試料でのSPのトリチウム化誘導体を用いる
アッセイまたはNK3レセプターに選択的な組織調整試
料でのNKBのトリチウム化誘導体を用いるアッセイ)
を用いた他のレセプターでのその結合を決定することに
より示されるであろう。
【0043】モルモットアッセイ(試験B) 肺組織における作動薬(NKAまたは[b−ala8
−NKA(4−10))の作用に拮抗する本発明の化合
の能力はモルモット気管での機能的アッセイを用いて
示され、それは国際特許出願公開番号WO94/101
46の19ー20ページからに記載されているものと同
様の様式で実施される。
【0044】本発明の化合物の有用性を示す臨床研究は
標準的な方法で実施されるであろう。例えば、喘息また
は喘息様病状の徴候の予防または処置のための化合物
能力は、冷気またはアレルゲンを吸入させ、例えばFE
1(努力吸気肺気量)およびFVC(努力肺活量)の
ような標準肺測定により評価し、統計分析の標準法で分
析することにより示されるであろう。試験Aまたは試験
Bにおける化合物の活性の密接な関係は喘息に制限され
るものではなく、むしろ、NKAの一般的拮抗作用の証
拠を提供するものであることが理解されるであろう。一
般に、試験された本発明の化合物は試験Aにおいて1m
Mまたはそれ未満のKiを示し、統計的に有意な活性を
示した。例えば、実施例2に記載した化合物は23nM
のKiを持っていることが観察された。試験Bにおいて
は、本発明の化合物に対し5またはそれ以上のpKB
典型的には測定された。例えば、実施例3に記載された
化合物に対し8.7のpKBが測定された。
【0045】前に議論したように、式Iの化合物または
その医薬として受容可能な塩はNKA拮抗薬の特性を持
っている。従って、それは気管支収縮、微小血管透過性
亢進、血管拡張および肥満細胞の活性化を含む既知のN
KAの少なくとも一つの作用に拮抗する。従って、本発
明の一つの態様は、例えば喘息または関連する障害の処
置のように、NKAが関係し、その作用の拮抗作用が望
まれるヒトまたはその他の哺乳類における疾患における
式Iの化合物またはその医薬として受容可能な塩の使用
である。さらに、新しい疾患モデルの開発および標準化
のための医薬標準品として、またはNKAが関係する疾
患の処置のための新しい治療薬の開発に使用するための
アッセイまたはそれらの診断のためのアッセイに式Iの
化合物またはその医薬として受容可能な塩を使用するこ
とにより本発明の別の態様が提供される。そのような疾
患の処置に使用する場合、本発明の化合物は一般に、前
に定義したような式Iの化合物またはその医薬として受
容可能な塩および医薬として受容可能な希釈剤または担
体からなる適当な医薬組成物として投与され、組成物は
選択された特定の投与経路に適合されている。そのよう
な組成物は本発明のさらなる態様として提供される。組
成物は通常の方法および賦形剤および結合剤を用いて得
ることができ、種々の剤形の一つであろう。そのような
剤形には例えば、経口投与のための錠剤、カプセル、水
剤または懸濁剤;静脈内または筋肉内注入または注射に
よる投与のための無菌溶液または懸濁液;吸入による投
与のためのエアロゾルまたはネブライザー溶液または懸
濁液;または吹送による投与のための乳糖のような医薬
として受容可能な固形希釈剤と一緒にした散剤が含まれ
る。経口投与のためには、式Iの化合物を250mgま
で(典型的には5から100mg)含む錠剤またはカプ
セルが通常用いられるであろう。吸入での投与では、例
えば5から100mgの範囲の日用量で、単一量または
日用量を2から4で分割してヒトに投与されるであろ
う。同様に、静脈内または筋肉内注入または注射による
投与のためには、式Iの化合物を10%w/wまで含む
(典型的には0.05から5%w/w)無菌溶液または
懸濁液が通常使用されるであろう。
【0046】投与されるべき式Iの化合物の量は、投与
経路および処置を受ける患者の病状の重度および大きさ
および年齢を計算にいれ、よく知られている原則に従っ
て変化させる必要があろう。しかしながら、一般に式I
の化合物は例えば0.01から25mg/kgの範囲
(通常0.1から5mg/kg)の用量で温血動物(ヒ
トのような)が受けるように投与されるであろう。一般
に等量の式Iの化合物の医薬として受容可能な塩が使用
されるであろうことが理解されるであろう。
【0047】本発明はここで以下の実施例(これらに制
限されるわけではない)により例示されるであろう、こ
こで特に記載されない限り: (i)温度は摂氏度(℃)で与えられている;操作は室温
またはまわりの温度、即ち18−25℃の範囲で実施さ
れた; (ii)有機溶媒は無水硫酸マグネシウムで乾燥された;溶
媒の蒸発は減圧下(600−4000パスカル;4.5
−30mmHg)ロータリーエバポレーターを用いて行
った; (iii)クロマトグラフィーとはシリカゲルでのフラッシ
ュクロマトグラフィーを意味している;逆相クロマトグ
ラフィーとは”PREP−40−ODS”(Art73
1740−100、Bodman Chemical
s,Aston,PA,USAより)として知られてい
る32−74μの粒子径を持つオクタデシルシラン(O
DS)被覆支持体でのクロマトグラフィーを意味してい
る;薄層クロマトグラフィー(TLC)はシリカゲルプ
レート上で実施された;ラジアルクロマトグラフィーは
Harrison Research モデル8924
Chromatoron上、環状薄層シリカゲルプレー
トでのクロマトグラフィーを示している; (iv)一般に、反応の経過はTLCで追跡し、および反応
時間は例示のためにのみ与えられている; (v)融点は未補正であり、(dec)は分解を示してい
る;与えられた融点は記載されたように製造された物質
で得られたものである;多形性によりいくつかの製造例
で異なった融点を持つ物質が単離された; (vi)最終生成物は満足すべきプロトン核磁気共鳴(NM
R)スペクトルを持っていた; (vii)収量はただ例示のために与えられており、勤勉な
方法開発により得られるであろう収量は必要とされな
い;より多くの物質が必要であった場合は製造を繰り返
した; (viii)NMRが与えられている場合、それらは主たる診
断的プロトンに対するデルタ値の形であり、過重水素化
ジメチルスルホキシド(DMSO−d6)を溶媒として
用いて300MHzで決定された、内部標準としてのテ
トラメチルシラン(TMS)に対する百万分の一(pp
m)で与えられている;信号の形に対しては通常の略号
が使用された;ABスペクトルに対しては観察されたシ
フトが報告されている;結合定数(J)はHzで与えら
れている;Arはそのような帰属がなされた場合の芳香
族プロトンを示している; (ix)化学記号はそれらの普通の意味を持っている;SI
単位および記号が使用された; (x)減少した圧力は絶対圧としてパスカル(Pa)で与
えられており;上昇した圧力はゲージ圧としてバールで
与えられている; (xi)溶媒比は容量:容量(v/v)で与えられており;
および (xii)質量スペクトル(MS)は電子暴露プローブ中、
70電子ボルトで行われた;ここで示されたイオン化は
化学イオン化(CI)または高速原子衝撃(FAB)に
より達成された;m/z値が与えられている;一般的
に、親質量を示すイオンのみが報告されている。
【0048】実施例1. 1-[3-(3,4-ジクロロフェニ)-
4-(5-フェニルテトラゾール-1-イル)ブチル]-4-ヒドロ
キシ-4-フェニルピペリジン 3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(5-フェニルテトラゾール
-1-イル)ブチルアルデヒド(0.200g)のメタノール(1mL)
/ジクロロメタン(1mL)溶液を4-ヒドロキシ-4-フェニル
ピペリジン(0.147g)および酢酸(0.047mL)のメタノール
(1mL)溶液に加えた。2分後、シアノ水素化ホウ素ナト
リウム(52mg)のメタノール(1mL)溶液を一度に加えた。
一夜撹拌後、反応混合液を炭酸水ナトリウム水溶液で希
釈し、30分撹拌してジクロロメタンで抽出した。有機
抽出液は乾燥させ蒸発させた。粗生成物をメタノール/
エーテルに懸濁して濾過すると、表記化合物が白色固形
物として得られた(0.13g);NMR:7.57(m,5),7.44(m,2),
7.36-7.18(m,5),6.87(dd,1,J=1.6,8.2),4.98(dd,l,J=5.
2,14.3),4.81(dd,1,J=10.1,14.2),4.71(s,1),3.20(m,
1),2.54(m,1),2.34-2.16(m,3),2.09(m,2),1.91(m,1),1.
75(m,3),1.50(m,2);MS: m/z=522(M+1).元素分析:C28H
29Cl2N5Oとして:計算値:C,64.37;H,5.59;N,13.40;実測
値:C,64.10;H,5.56;N,13.28。
【0049】中間体アルデヒドは以下のように合成され
た: a. 1-ブロモ-2-(テトラヒドロピラン-2-イルオキシ)
エタン。機械的に撹拌したジヒドロピラン(1000mL)およ
び強酸性イオン交換樹脂(10.0g)のヘキサン(2L)溶液を
冷水浴で内部温度を35−40℃に保つように1.5時
間以上かけて2-ブロモエタノール(985g)を滴加した。室
温で一夜撹拌後、反応混合物をヘキサン(6L)で溶出する
クロマトグラフィーを行った。溶出物を蒸発させると琥
珀色の液体が得られ、2インチのビグローカラムを通し
て蒸留して75−95℃で沸騰する物質を集めた。この
物質を再蒸留すると表記エーテルが油状物として得られ
た(1195.5 g);bp 80-90℃(2666 Pa);NMR:4.68(m,1),4.0
1(m,1),3.89(m,1),3.77(m,1),3.52(m,3),1.75-1.50(m,
6)。
【0050】b. α-[2-(テトラヒドロピラン-2-イル
オキシ)エチル]-3,4-ジクロロフェニル-アセトニトリ
ル。氷/水浴中で10℃に冷却した水素化ナトリウム
(218.0g、55%油懸濁液)のテトラヒドロフラン(4L)溶
液に45分以上かけて3,4-ジクロロフェニルアセトニト
リル(893.0g)のテトラヒドロフラン(2L)溶液を加え、得
られた溶液は室温で2時間撹拌した。混合物を氷/水浴
で冷却し、1-ブロモ-2-(テトラ-ヒドロピラン-2-イルオ
キシ)エタン(1076.0g)を25分以上かけて油状物のまま
滴加した。混合物は室温で一夜撹拌した後に2リットル
づつ4つに分割した。各々を飽和塩化アンモニウム溶液
(3L)で希釈し、エーテル(500mL)で抽出した。合併した
有機層を洗浄(飽和塩化アンモニウム水溶液)、乾燥お
よび蒸発させた。得られた物質をヘキサン:ジクロロメ
タン(100:0から0:100への濃度勾配)で溶出するクロマ
トグラフィーを行うと表記ニトリルが油状物として得ら
れた(932g);NMR:7.47(m,4),7.20(m,2),4.57(m,2),4.08
(m,2),3.85(m,4),3.54(m,3),3.37(m,1),2.15(m,4),1.77
(m,4),1.56(m,8).
【0051】c. 2-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(テトラ
ヒドロピラン-2-イルオキシ)ブチル−アミン。上記ニト
リル(128.3g)の95%エタノール(1.1L)および濃水酸化
アンモニウム溶液(550mL)にラネーニッケル(25.0g)を加
えた混合物は3.6バールの水素雰囲気下1.5日水素化し
た。混合物を珪藻土を通して濾過することにより触媒を
除去し、得られた濾液を蒸発させた。得られた物質はジ
クロロメタン:メタノール(グラジエント100:0,95:5)
で溶出するクロマトグラフィーを行うと表記アミンが油
状物として得られた(91g);NMR:7.40(s,1),7.38(s,1),7.
32(d,1,J=2.1),7.28(d,l,J=2.0),7.07(dd,l,J=2.1,4.
9),7.04(dd,1,J=2.1,4.9),4.50(m,l),4.43(m,l),3.70
(m,4),3.45(m,2),3.27(m,1),3.17(m,l),2.97-2.75(m,
6),2.00(m,2),1.82-1.66(m,6),1.53(m,8),1.18(broad
s,4);MS: m/z=318(M+l)。
【0052】d. N-[2-(3,4ジクロロフェニル)-4-(テト
ラヒドロピラン-2-イルオキシ)ブチル]ベンズアミド。
上記アミン(2.5g)のジクロロメタン(35mL)溶液にトリエ
チルアミン(1.1mL)および安息香酸無水物(1.85g)を加
え、得られた溶液は45分間撹拌した。混合物を洗浄し
(0.2N塩酸、1N水酸化ナトリウム、水)乾燥後蒸発させ
ると表記アミドが油状物として得られた(91g);NMR:7.63
(m,4),7.46(m,2),7.37(m,8),7.09(m,2),6.22(m,2),4.50
(m,l),4.43(m,1),3.8(m,5),3.63(m,l),3.5(m,4),3.36
(m,l),3.23(m,l),3.11(m,2),2.06(m,2),1.90-1.77(m,
4),1.68(m,2),1.51(m,8);MS:m/z-338[(M+1)-テトラヒド
ロピラニル]。
【0053】e. N-[2-(3,4ジクロロフェニル)-4-ヒド
ロキシブチル]ベンズアミド。上記エーテル(4.0g)をテ
トラヒドロフラン(20mL)および3N塩酸(20mL)に加え2時
間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、1N水酸化ナトリ
ウムで中和してジクロロメタンで抽出した。抽出有機層
を乾燥し、蒸発させ、ジクロロメタン:メタノール(9
5:5)で溶出するクロマトグラフィーを行うとヒドロキ
シベンズアミド化合物が粘稠な油状物として得られた
(2.9 g);NMR:7.63(m,2),7.47(m,1),7.37(m,3),7.32(d,
1, J=2.1),7.06(dd,1,J=2.1,8.3),6.46(m,1),3.82(m,
1),3.69(m,1),3.57-3.39(m,2),3.12(m,1),2.60(m,1),1.
97(m,1),1.82(m,1);MS:m/z=338(M+1)。
【0054】f.酢酸4-ベンゾイルアミノ-3-(3,4-ジク
ロロフェニル)ブチルエステル。上記アルコール(2.9g)
のジクロロメタン(3mL)溶液をピリジン(0.90mL)および
塩化アセチル(0.67mL)のジクロロメタン(37mL)溶液に加
えた。1.5時間撹拌後、反応混合物を洗浄し(水、飽和
硫酸銅(II)水溶液、および水)、分離した有機層を乾
燥させて蒸発させると表記エステルを粘稠な油状物とし
て得た(3.0 g);NMR:7.63(m,2),7.48(m,1),7.39(m,3),7.
32(d,1,J=2.1),7.06(dd,1,J=2.1,8.2),6.21(m,1),4.03
(m,1),3.87(m,2),3.41(m,1),3.07(m,1),2.09(m,1),1.98
(s,3),1.92(m,1);MS:m/z=380(M+1)。
【0055】g.3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(5-フェ
ニルテトラゾール-1-イル)ブタン-1-オール。上記アミ
ド(1.0g)および五塩化リン(0.548g)のトルエン(20mL)溶
液を80℃に2時間加熱した後少し加熱環流させた。混
合物を粘稠な黄色油状物となるまで蒸発させ、アジ化ナ
トリウム(0.845g)を含むN,N-ジメチルアミド(12mL)に溶
解した。2時間撹拌後、反応混合物を水(700mL)で希釈
し、ジクロロメタンで抽出した。抽出有機層を乾燥して
蒸発させ、メタノール(4mL)および50%w/w水酸化
ナトリウム(0.16mL)に溶解した。45分間撹拌した後、
混合物を1N塩酸/水で希釈し、ジクロロメタンで抽出し
た。抽出有機層を乾燥して蒸発させると表記アルコール
が固形物として得られ(0.845g)、それには1eのベンズ
アミドが混入していた(量は決定されていない);粗生
成物は精製することなく次の工程に使用された;MS:m/z
=363(M+1)。
【0056】h. 3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(5-フ
ェニルテトラゾール-1-イル)ブチルアルデヒド。塩化オ
キザリル(8mL)のジクロロメタン(8mL)溶液に、−78℃
でメチルスルホキシド(0.46mL)のジクロロメタン(4mL)
溶液を加えた。5分後、未同定量のN-[2-(3,4ジクロロ
フェニル)-4-ヒドロキシブチル]ベンズアミドが混入し
ている3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(5-フェニルテトラ
ゾール-1-イル)ブタン-1-オール(0.845g)のジクロロメ
タン(4mL)溶液を滴加し、混合物は25分間撹拌した。
次にトリエチルアミン(1.81mL)を加え、溶液は放置して
徐々に室温まで暖めた。反応混合物は洗浄し(1N塩酸、
炭酸水素ナトリウム水溶液、水)、分離した有機層は乾
燥して蒸発させた。粗生成物はエーテル:ヘキサン(5:
1)で溶出するクロマトグラフィーを行うと表記アルデヒ
ドが白色固形物として得られた(0.212g);NMR:9.70(m,
1),7.49(m,3),7.29(m,2),7.18(d,1, J=8.2),6.89(d,1,J
=1.6),6.63(dd,1,J=8.1,1.8),4.76(dd,1,J=5.8,13.9),
4.58(dd,1,J=7.8,13.9),3.81(m,1),3.04(dd,1,J=7.3,1
8.5),2.88(dd,1,J=6.9,18.5);MS:m/z=361(M+1)。
【0057】実施例2 1-[3-(3,4-ジクロロフェニル)-
4-(2-フェニルイミダゾール-1-イル)ブチル]-4-ヒドロ
キシ-4-フェニルピペリジン二塩酸塩 3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(2-フェニルイミダゾール
-1-イル)ブチルアルデヒド(1.0g)のメタノール(7mL)溶
液を4-ヒドロキシ-4-フェニルピペリジン(0.741g)およ
び酢酸(0.24mL)のメタノール(1mL)溶液に加えた。5分
後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.263g)のメタノー
ル(7mL)溶液を一度に加えた。2時間撹拌後、反応混合
液を炭酸水ナトリウム水溶液で希釈し、30分撹拌して
ジクロロメタンで抽出した。有機抽出液は乾燥させて蒸
発し、ジクロロメタン:メタノール(濃度勾配98:2、9
0:10)を溶出液とするクロマトグラフィーを行った。精
製された物質はジクロロメタンに溶解し、塩化水素エー
テル溶液で塩酸塩として沈殿させ、溶媒を蒸発し、一夜
高真空下に置くと表記化合物が白色固形物として得られ
た(0.760g);NMR:7.92(m,1),7.69(m,2),7.59(m,2),7.50
(m,2),7.36(m,2),7.28(m,4),7.10(d,1,J=2.1),6.85(dd,
1,J=2.1,8.3),4.70(dd,1,J=4.5,14.0),4.57(dd,1,J=10.
5,13.9),3.47(m,3),3.27(m,2),3.14(m,1),2.84(m,1),2.
47-2.20(m,4),1.93(m,2);MS:m/z=520(M+l);元素分析C30
H31Cl2N3O・2.80 HCl・0.15 Et20として:計算値:C,58.00;
H,5.61;N,6.63;実測値:C,57.99;H,5.80;N,6.77。
【0058】中間体アルデヒドは以下のように合成され
た: a. 酢酸 3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-[(2,2-ジメ
トキシエチルアミノ)フェニルメチル]アミノブチルエス
テルおよび酢酸 3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-[(2,2-
ジメトキシエチルアミノ)フェニルメチレンアミノ]ブチ
ルエステル。4-ベンゾイルアミノ-3-(3,4-ジクロロフェ
ニル)ブチルエステル(1.5g、実施例1fより)の塩化チ
オニル(4.0mL)溶液を1時間激しく加熱環流した。反応
混合物はトルエンで希釈して蒸発させた。得られた残渣
をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解して0℃に冷
却し、2,2-ジメトキシエチルアミン(0.47mL)のN,N-ジメ
チルホルムアミド(5mL)溶液を加えた。20分撹拌後、
混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、ジクロロ
メタンで抽出した。抽出が完全でなかったため、合併し
たジクロロメタン抽出液を水相を含む分液ロートに戻
し、希塩酸で酸性に調整した。ジクロロメタン層を水で
洗浄し、乾燥後蒸発させた。ジクロロメタン:メタノー
ル(濃度勾配95:5、70:30)を溶出液とするクロマトグ
ラフィーを行うとアルデヒドが粘稠な油状物として得ら
れた(1.4g;MS:m/z=467(M+1)。
【0059】b. 酢酸 3-(3,4-ジクロロフェニル)-4
-(2-フェニルイミダゾール-1-イル)ブチルエステル。上
記アミジン(1.2g)およびp-トルエンスルホン酸一水和物
(0.540mg)のトルエン(25mL)溶液を2時間加熱環流し、
ディーンースタークトラップを用いて共沸により水を除
いた。混合物は蒸発させてジクロロメタンで希釈し、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。分離した有機
相を乾燥して蒸発させると表記イミダゾリルエステル
(1.0g)および3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(2-フェニル
イミダゾール-1-イル)ブタン-1-オールが明るい茶色の
粘稠な油状物として得られた;粗生成物は精製すること
なく次の工程に使用された;MS:m/z=403(M+1),361(M+
1)。
【0060】c. 3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(2-フ
ェニルイミダゾール-1-イル)ブタン-1-オール。上記エ
ステル(1.4g)をテトラヒドロフラン(40mL)、水(16mL)、
1N水酸化ナトリウム(7mL)およびメタノール(2mL)n溶解
して2時間撹拌した。揮発性有機物を蒸発させ、得られ
た水性混合物を水で希釈してジクロロメタンで抽出し
た。合併した有機抽出物を乾燥して蒸発させるとイミダ
ゾリルアルコールが得られた(1.0g);粗生成物は精製す
ることなく次の工程に使用された;MS:m/z=361(M+1)。
【0061】d. 3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(2-フ
ェニルイミダゾール-1-イル)ブチルアルデヒド。上記ア
ルコール(1.0g)のジクロロメタン(5mL)溶液をデスーマ
ーチンパーイオジナン(1.7g)およびtert-ブタノール(0.
52mL)のジクロロメタン(25mL)溶液内にカニュレートし
た。5分間撹拌後、反応混合物をエーテル(25mL)および
炭酸水素ナトリウム(2.4g)およびチオ硫酸ナトリウム五
水塩(7.9g)の水溶液(100mL)で希釈した。二相系は両方
の層が透明になるまで激しく撹拌した(約30分)。分
離した有機層は洗浄(飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液)、乾燥後に蒸発させた。ジクロロメタン:メタノー
ル(濃度勾配95:5、80:20)を溶出液とするクロマトグ
ラフィーを行うと表記アルデヒドが発泡性の白色固形物
として得られた(1.0 g);NMR(CDCL3/CF3COOH):9.67(m,
1),7.67(m,1),7.52(m,2),7.45(m,1),7.35(m,1),7.22(m,
1),7.13(m,2),6.82(d,1,J=2.1),6.62(dd,1,J=2.2,8.3),
4.52(dd,1,J=4.3,13.8),4.34(dd,1,J=10.5,13.8),3.54
(m,1),2.96(m,2);MS:m/z=359(M +1)。
【0062】実施例3 1-[1-[3-(3,4-ジクロロフェニ
ル)-4-(2-フェニル-1,3,4-トリアゾール-1-イル)ブチ
ル]ピペリジン-4-イル]テトラヒドロピリミジン-2-オン
塩酸塩 3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(5-フェニル-1,3,4-トリ
アゾール-1-イル)ブチルアルデヒド(0/80g)のメタノー
ル(4mL)溶液を1-(ピペリジン-4-イル)テトラヒドロピリ
ミジン-2-オン(0.408g)および酢酸(0.13mL)のメタノー
ル(4mL)溶液に加えた。40分後、シアノ水素化ホウ素
ナトリウム(0.140g)のメタノール(4mL)溶液を一度に加
えた。一夜撹拌後、反応混合液を炭酸水ナトリウム水溶
液で希釈し、30分撹拌してジクロロメタンで抽出し
た。有機抽出液は乾燥させて蒸発し、ジクロロメタン:
メタノール(濃度勾配95:5、70:30)を溶出液とするク
ロマトグラフィーを行った。精製された物質はジクロロ
メタンに溶解し、塩化水素エーテル溶液で塩酸塩として
沈殿させて分離し、一夜高真空下に置くと表記化合物が
白色固形物として得られた(1.0 g);NMR (CD30D):9.55
(s,1),7.74(m,1),7.62(m,2),7.42(m,2),7.29(d,1,J=8.
3),7.16(d,1,J=2.1),6.89(dd,1,J=2.1,8.3),4.83(dd,1,
J=4.7,14.3),4.64(dd,1,J=10.2,14.2),4.36(m,1),3.60
(m,2),3.26(m,5),3.03(m,3),2.75(m,1),2.22(m,4),1.91
(m,4);MS:m/z=527(M+1)。元素分析C27H32Cl2N6O・4.20HC
l・0.20Et2Oとして:計算値:C,48.01;H,5.53;N,12.08;実
測値:C,48.09;H,5.64;N,12.06。
【0063】中間体アルデヒドは以下のように合成され
た: a. 酢酸 3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(2-フェニル
-1,3,4-トリアゾール-1-イル)ブチルエステル。4-ベン
ゾイルアミノ-3-(3,4-ジクロロフェニル)ブチルエステ
ル(3.0g、実施例1fより)の塩化チオニル(16mL)溶液を
1時間激しく加熱環流した。反応混合物はトルエンで希
釈して蒸発させた。得られた残渣をN,N-ジメチルホルム
アミド(8mL)に溶解して0℃に冷却し、ギ酸ヒドラジド
(0.526g)を固体で加えた。20分撹拌後、混合物を水で
希釈し、ジクロロメタンで抽出した。水層を塩酸で酸性
とし(pH=3)ジクロロメタンで抽出した。抽出が完全でな
かったため、水酸化ナトリウムで塩基性として(pH=10)
酢酸エチルで抽出した。水層を再び酸性とし(pH=3)、ジ
クロロメタンで抽出した。合併した有機抽出層は乾燥後
蒸発させ、ジクロロメタン:メタノール(濃度勾配98:
2、90:10)を溶出液とするクロマトグラフィーを行うと
トリアゾイルエステルが粘稠な橙赤色油状物として得ら
れた(2.4 g);NMR(CD30D):8.50(s,1),7.53(m,3),7.37(m,
2),7.25(d,1,J=8.3),7.01(d,1,J=2.1),6.76(dd,1,J=2.
1,8.3),4.55(dd,1,J=5.1,14.3),4.34(dd,1,J=10.4,14.
2),3.96(m,1),3.76(m,1),2.98(m,1),1.96(m,2),1.89(s,
3);MS:m/z=404(M+1)。
【0064】b. 3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(2-フ
ェニル-1,3,4-トリアゾール-1-イル)ブタン-1-オール。
実施例2cと同様な方法を用いて酢酸 3-(3,4-ジクロ
ロフェニル)-4-(2-フェニル-1,3,4-トリアゾール-1-イ
ル)ブチルエステルが所望のアルコールに変換され、白
色固形物として得られた;NMR(CDCl3):8.06(s,1),7.48
(m,3),7.36(m,2),7.23(d,1,J=8.2),6.94(d,1,J=2.1),6.
67(dd,1,J=2.1,8.2),4.39(dd,1,J=5.6,14.1),4.17(dd,
1,J=9.5,14.1),3.59 (m,1),3.38(m,1),3.13(m,1),2.05
(m,1),1.88(m,1),1.75(m,1);粗生成物は精製することな
く次の工程に使用された;MS:m/z=362(M+1)。
【0065】c. 3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(2-フ
ェニル-1,3,4-トリアゾール-1-イル)ブチルアルデヒ
ド。上記アルコール(1.8g)のアセトニトリル(75mL)溶液
にデスーマーチンパーイオジナン(4.2g)を一度に加える
と中間体が白色沈澱として生じた。10分間撹拌後、反
応混合物を炭酸水素ナトリウム(2.4g)およびチオ硫酸ナ
トリウム五水塩(7.9g)の水溶液(100mL)で希釈した。二
相系は両方の層が透明になるまで激しく撹拌してジクロ
ロメタンで抽出した。有機抽出物は乾燥後に蒸発させ、
ジクロロメタン:メタノール(濃度勾配95:5、80:20)
を溶出液とするクロマトグラフィーを行うと表記アルデ
ヒドが泡立ちやすい白色固形物として得られた(1.7g);N
MR(CDCl3/CF3COOH):9.66(m,1),9.21(s,1),7.75(m,1),7.
61(m,2),7.37(m,2),7.27(m,1),6.90(d,1,J=2.1),6.70(d
d,1,J=2.2,8.3),4.75(dd,1,J=4.9,14.1),4.49(dd,1,J=1
0.1,14.1),3.54(m,1),3.01(m,2);MS:m/z=360(M+1)。
【0066】中間体ピペリジンは以下のように合成され
た: d. 8-ベンゾイルカルボニル-1,4-ジオキサ-8-アザス
ピロ[4,5]デカン。クロロギ酸ベンジル(57.0g)を(300m
L)1,4-ジオキサ-8-アザスピロ[4,5]デカン(50.2g)およ
びピリジン(54.0mL)のジクロロメタン(300mL)溶液に−
5℃で滴加した。滴加完了後、混合物は放置して室温ま
で暖め、一夜撹拌した。混合物は1N塩酸および飽和炭酸
水素ナトリウムで続けて洗浄した。分離した有機相を乾
燥して蒸発させるとケタールが油状物として得られた(9
2.9 g);NMR(CDCl3):7.35(m,5),5.13(s,2),3.96(s,4),3.
59(m,4),1.67(m,4);粗生成物は精製することなく次の工
程に使用された;MS:m/z=278(M +1)。
【0067】e. 4-オキソピペリジン-1-カルボン酸
ベンジルエステル。上記ケタール(92.9g)のトリフルオ
ロ酢酸(100mL)および水(20mL)溶液を1.5時間50℃
に加熱し、続いて2分間還流した。混合物を蒸発させ、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和して水で希釈し、
ジクロロメタンで抽出した。有機抽出相を乾燥後蒸発さ
せ、蒸留すると(156-164℃,11.33-12.00Pa)表記化合物
が無色の液体として得られた(59 g);NMR(CDCl3):7.37
(m,5),5.18(s,2),3.80(m,4),2.46(m,4);MS:m/z=234(M+
1)。
【0068】f. 4-(3-アミノプロピルアミノ)ピペリ
ジン-1-カルボン酸ベンジルエステル。上記ケトン(32.0
g)のメタノール(250mL)溶液を1,3-ジアミノプロパン(1
7.2mL)および酢酸(23.6mL)のメタノール(250mL)溶液に
加えた。30分後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(25.
9g)のメタノール(250mL)溶液を一度に加えた。一夜撹拌
後、混合物を真空下で濃縮し、得られた残渣を1N塩酸(1
00mL)に溶解した。濃塩酸を滴加し、気体の発生が止む
まで撹拌を続けた。酸性の水性混合物をジクロロメタン
で抽出(廃棄)した後、10N水酸化ナトリウムでpH10の
塩基性に調節してジクロロメタンで抽出した。後のジク
ロロメタン抽出液を乾燥して蒸発させると、ベンジレス
テルが粘稠な淡黄色油状物として得られた(25.4 g);NMR
(CD30D):7.33(m,5),5.10(s,2),4.13(m,2),2.86(m,2),2.
65(m,5),1.90(m,2),1.65(m,2),1.23(m,2);MS:m/z=292(M
+1)。
【0069】g. 4-(2-オキソ-テトラヒドロピリミジ
ン-1-イル)ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステ
ル。上記ジアミン(10.1g)および1,1'-カルボニルジイミ
ダゾール(6.2g)のクロロホルム(250mL)溶液を2時間加
熱還流した。混合物は水で洗浄し、分離した有機相を乾
燥し、蒸発させてジクロロメタン:メタノール(90:10)
を溶出液とするクロマトグラフィーを行った。ピリミジ
ンは白色固形物として得られた('.4g);NMR(CDCl3):7.35
(m,5),5.12(s,2),4.75(m,1),4.50(m,1),4.26(m,2),3.27
(m,2),3.13(m,2),1.89(m,2),1.63(m,4);MS:m/z=318(M+
1)。
【0070】h. 4-(2-オキソペルヒドロピリミジン-
1-イル)ピペリジン。ピペリジン(3.0g)および20%水
酸化パラジウムー炭素(0.410g)をエタノール(100mL)に
加え、1気圧の水素雰囲気下で3.5時間撹拌した。反
応混合物は珪藻土を通して濾過し、濾液を蒸発させると
ピリミドンを白色固形物として得られた(1.6g);NMR(CD3
0D):4.25(m,1),3.22(m,4),3.08(m,2),2.63(m,2),1.87
(m,2),1.60(m,4);MS:m/z=184(M +1)。
【0071】実施例4 N-[1-[3-(3,4-ジクロロフェニ
ル)-4-(2-フェニル-1,3,4-トリアゾール-1-イル)ブチ
ル]-4-フェニルピペリジン-4-イル]アセトアミド 実施例3の方法と同様の方法を用い、1-(ピペリジン-4-
イル)テトラヒドロピリミジン-2-オンをN-(4-フェニル
ピペリジン-4-イル)アセトアミドに変えることにより表
記化合物が白色固形物として得られた;NMR(CD3OD):9.5
3(s,1),7.74(m,1),7.62(m,2),7.43-7.25(m,8),7.18(d,
1,J=2.1),6.90(dd,1,J=2.1,8.3),4.84(dd,1,J=4.6,14.
2),4.65(dd,1,J=10.3,14.2),3.50(m,2),3.19(m,4),2.82
(m,1),2.73(m,2),2.30(m,4),2.01(s,3);MS:m/z=562(M+
1)。元素分析:C3lH33Cl2N5O・3.00HCl・0.20Et2Oとして:
計算値:C,55.61;H,5.57;N,10.19;実測値:C,55.66;H,5.7
6;N,10.13。
【0072】中間体ピペリジンは以下のように合成され
た: a. 4-ヒドロキシ-4-フェニル-1-トリフルオロアセチ
ルピペリジン。4-ヒドロキシ-4-フェニルピペリジン(20
g)のジクロロメタン(100mL)懸濁液にトリフルオロ酢酸
エチル(14.8mL)を加えた。アセトニトリル(50mL)を共溶
媒として加え、溶液は一夜撹拌した。混合物を洗浄し
(飽和炭酸水素ナトリウム)、分離した有機相を乾燥し
て蒸発させると表記化合物が黄色固形物として得られ
た;粗生成物はさらに精製することなく次の工程で使用
した;MS:m/z=274(M+1)。
【0073】b. 4-アジド-4-フェニル-1-トリフルオ
ロアセチルピペリジン。アジ化ナトリウム(9.5g)のクロ
ロホルム(100mL)およびトリフルオロ酢酸(115mL)懸濁液
を0℃に冷却し、上記ピペリジン(20g)のクロロホルム
(100mL)溶液を1時間以上かけて滴加した。混合物は放
置して室温まで徐々に暖め、一夜撹拌した。クロロホル
ムおよびトリフルオロ酢酸を蒸発させた後、得られた混
合物を炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、ジクロロメ
タンで抽出した。有機抽出液を乾燥して蒸発させるとア
ジドピペリジンが粘稠な油状物として得られた(20 g);N
MR(CDCl3):7.41(m,5),4.51(m,1),3.97(m,1),3.61(m,1),
3.26(m,1),2.10(m,4);粗生成物はさらに精製することな
く次の工程で使用した;MS:m/z=299(M+1)。
【0074】c. 4-アミノ-4-フェニル-1-トリフルオ
ロアセチルピペリジンおよびN-[4-フェニル-1-(2,2,2-
トリフルオロアセチル)ピペリジン-4-イル]アセトアミ
ド。上記アジド(15g)および20%水酸化パラジウムー
炭素(1.5g)をエタノール(150mL)に加え、1気圧の水素
雰囲気下で一夜撹拌した。反応混合物は珪藻土を通して
濾過し、濾液を蒸発させた。得られた油状物はジクロロ
メタンに溶解し、希塩酸で抽出した。酸性の水相は2度
ジクロロメタンで抽出し(廃棄)、飽和炭酸水素ナトリ
ウムで中和してジクロロメタンで抽出した。有機抽出液
を乾燥して蒸発させると中間体アミンが得られた;NMR
(CD3OD):7.34(m,5),3.17(m,1),3.04(m,1),2.64(m,1),2.
15(m,1)。アミンをジクロロメタン(80 mL)に溶解し、無
水酢酸(1.6mL)およびトリエチルアミン(2.5mL)を添加し
た。一夜撹拌後、混合物を希塩酸および希炭酸水素ナト
リウムの順で洗浄した。有機抽出液を乾燥して蒸発させ
るとアセトアミドが白色固形物として得られた(13.0
g); NMR(CDCl3):7.30(m,5),6.08(s,1),4.24(m,1),3.82
(m,1),3.48(m,1),3.23(m,1),2.65(m,1),2.42(m,1),2.09
(m,2),2.0 (s,3);粗生成物はさらに精製することなく次
の工程で使用した;MS:m/z=315(M+1)。
【0075】d. N-(4-フェニルピペリジン-4-イル)
アセトアミド。上記ピペリジン(13.0g)のメタノール(12
0mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(5.2g)の水(30mL)
溶液を加えた。3時間撹拌後、混合物を蒸発させ、水で
希釈してジクロロメタンで抽出した。水層は塩化ナトリ
ウムで飽和して酢酸エチルで抽出した。合併した有機抽
出液を乾燥し、蒸発させると脱保護されたアセトアミド
が白色固形物として得られ、アセトニトリルから沈澱さ
れた;NMR(CD3OD):7.29(m,5),2.98(m,4),2.44(m,2),1.9
7(m,5);NMR(CD3OD/CF3COOH):7.31(m5),3.28(m,4),2.68
(m,2),2.18(m,2),2.02(s,3);MS:m/z=219(M+1)。
【0076】実施例5 1-[3-(3,4-ジクロロフェニル)-
4-(5-フェニルイミダゾール-1-イル)ブチル]-4-ヒドロ
キシ-4-フェニルピペリジン 3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(5-フェニルイミダゾール
-1-イル)ブチルアルデヒド(0.579g)のメタノール(3mL)
溶液を4-ヒドロキシ-4-フェニルピペリジン(0.422mg)お
よび酢酸(0.14mL)のメタノール(4mL)溶液に加えた。2
分後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.150g)のメタノ
ール(3mL)溶液を一度に加えた。一夜撹拌後、反応混合
液を炭酸水ナトリウム水溶液で希釈し、30分撹拌して
ジクロロメタンで抽出した。有機抽出液は乾燥させて蒸
発し、ジクロロメタン:メタノール(濃度勾配95:5、9
0:10)を溶出液とするクロマトグラフィーを行うと表記
化合物が白色固形物として得られた(0.550g);NMR(CDC
l3):7.49(m,2),7.38(m,5),7.25(m,5),6.94(m,2),6.67(d
d,1,J=2.1,8.3),4.25(dd,1,J=6.2,14.1),4.08(dd,1,J=
8.8,14.1),2.81(m,1),2.59(m,2),2.36(m,2),2.08(m,5),
1.72(m,2);MS:m/z=520(M+1)。元素分析 C30H31Cl2N3O・
0.25CH2Cl2として:計算値:C,67.07;H,5.86;N,7.75;実測
値:C,66.88;H,5.93;N,7.78。
【0077】中間体アルデヒドは以下のように合成され
た: a. 4-アミノ-3-(3,4-ジクロロフェニル)ブタン-1-オ
ール。2-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(テトラヒドロピラ
ン-2-イルオキシ)ブチルアミン(550g)のメタノール(3.3
L)溶液を機械的に撹拌しながら6.0N塩酸(352mL)を一度
に加えるとわずかに発熱した。3時間撹拌後、反応混合
物を蒸発させ、得られた残渣は水で3Lに希釈した。この
溶液をエーテル(2x500mL)で抽出し、水酸化ナトリウム
ペレット(100g)で塩基性として酢酸エチル(4x500mL)で
抽出した。合併した酢酸エチル抽出液を洗浄し(800mL
飽和塩化ナトリウム)、乾燥して蒸発させると表記アル
コールが琥珀色の油状物として得られ(367g)、それは高
真空下で固化した;NMR:7.39(d,1,J=8.2),7.28(d,1,J=
2.0),7.04(dd,1,J=8.2,2.0),3.65(m,1),3.50(m,1),2.90
(m,2),2.71(m,1),2.25(m,2),1.86(m,2)。
【0078】b. 3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(5-フ
ェニルイミダゾール-1-イル)ブタン-1-オール。上記ア
ミン(9.7g)のメタノール(37mL)溶液を1-イソシアノ-2-
フェニル-1-トシルエテン(11.8g)のメタノール(185mL)
撹拌溶液に15分以上かけて滴加した。30分後、トリ
エチルアミン(5.8mL)を加え、混合物は一夜撹拌した。
溶媒を留去して得られた残渣をトルエンに溶解し、1N塩
酸で抽出した。酸性の水相の下の粘稠な暗いオレンジ色
の層を集め、トルエンで希釈して1N塩酸で抽出した。合
併した酸性の水性抽出液を10N水酸化ナトリウムで塩基
性とし、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出液を乾燥
して蒸発させると薄いオレンジ色の固形物が得られ、そ
れは最少量の沸騰ジクロロメタンに溶解された。エーテ
ルおよびヘキサンを添加すると沈澱が生じ、濾過して集
め、真空下で乾燥させるとイミダゾリルアルコールが灰
色がかった白色の固形物として得られた(9.5 g);NMR(CD
3OD):7.52(d,1,J=1.1),7.40(m,3),7.24(m,3),6.98(d,1,
J=2.1),6.84(d,1,J=1.1),6.78(dd,1,J=2.1,8.3),4.36(d
d,1,J=5.6,14.2),4.22(dd,1,J=9.7,14.2),3.34(m,1),3.
19 (m,1),2.91(m,1),1.75(m,2);MS:m/z=361(M+1)。
【0079】c. 3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(5-フ
ェニルイミダゾール-1-イル)ブチルアルデヒド。塩化オ
キザリル(0.60mL)のジクロロメタン(8mL)溶液に、−7
8℃でメチルスルホキシド(0.98mL)のジクロロメタン(5
mL)溶液を加えた。10分後、上記アルコール(1.0g)の
ジクロロメタン(10mL)溶液を滴加し、混合物は45分間
撹拌した。次にトリエチルアミン(3.86mL)を加え、溶液
は放置して徐々に室温まで暖めた。反応混合物はジクロ
ロメタンで希釈して洗浄し(1N塩酸、炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、水)、乾燥して蒸発させた。粗生成物はエー
テル:ジクロロメタン:メタノール(20:10:1),続いてジ
クロロメタン:メタノール(90:10)で溶出するクロマト
グラフィーを行うと表記アルデヒドが灰色がかった白色
固形物として得られた(0.610 g);NMR(CDCl3/CF3COOH):
9.58(m,1),8.74(m,1),7.56(m,3),7.27(m,2),7.20(m,2),
6.87(m,1),6.69(m,1),4.56(m,1),4.35(m,1),3.42(m,1),
2.90(m,2);MS:m/z=359(M+1)。
【0080】中間体イソシアニドは以下のように合成さ
れた: d. N-(α-トシルスチリル)ホルムアミド。カリウム
tert-ブトキシドの1.0Mテトラヒドロフラン(500mL)溶液
を撹拌し、−30℃でトシルメチルイソシアニド(73.4
g)のテトラヒドロフラン(250mL)溶液を滴加した。次
に、ベンズアルデヒド(38.2mL)のテトラヒドロフラン(1
50mL)溶液を−40から−30℃の間の温度で滴加し
た。1.5時間撹拌後、混合物を氷水内に注ぎ、酢酸(4
1.5mL)を滴加することにより酸性に調整し、20分間撹
拌して固体の炭酸水素ナトリウムで中和した。真空下で
テトラヒドロフランを留去すると淡い茶色の沈澱を伴っ
た水性溶液が得られ、沈澱を濾過して集めた。固形物を
ジクロロメタンに溶解して水で洗浄し、乾燥して蒸発さ
せると粗生成物が得られた(101g)。この物質をアセトニ
トリル(400mL)に撹拌しながら懸濁し、加熱還流して溶
解させた後室温まで冷却した。暗赤色のうわづみを捨
て、沈澱を新しいアセトニトリルに懸濁し、濾過後真空
下で乾燥させると表記ホルムアミドが黄褐色固形物とし
て得られた(56.6g)。濾液を濃縮し、同様の方法を用い
て再結晶するとさらに表記ホルムアミドが得られた(18.
7 g);NMR(CDCl3):オレフィン異性体の1.7:1混合物とし
て:帰属 8.06(CHO),7.10(NH),2.43(s,CH3),2.40(s,C
H3);積分値 8.06-7.09(12),2.43-2.40(3);MS:m/z=302(M
+l)。
【0081】e. 1-イソシアノ-2-フェニル-1-トシル
エテン。上記ホルムアミド(2.0g)のジクロロメタン(26m
L)溶液に、−78℃でトリエチルアミン(5.6mL)および
無水トリフルオロメタンスルホン酸(1.7mL)を加えた。
1時間撹拌後、反応混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液
で希釈してジクロロメタンで抽出した。有機抽出液を乾
燥して蒸発させ、エーテル:ヘキサン(1:1)で溶出する
クロマトグラフィーを行うと表記エテンが粘稠な淡黄色
油状物として得られた(1.6 g);NMR(CD3OD):7.88(m,5),
7.54(m,5),2.49(s,3);MS:m/z=284(M+1)。
【0082】5b、5cおよび5eの製造は文献の方法
を適用した[van Leusen,A.M.;Schaart,F.J.;van Leuse
n,D. Recl. Trav. Chin. Pays-Bas 111,517-523(199
2)]。
【0083】実施例6 1-[1-[(3S)-3-(3,4-ジクロロフ
ェニル)-4-(5-フェニルテトラゾール-1-イル)ブチル]ピ
ペリジン-4-イル]-2-オン二塩酸塩 (3S)-3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(5-フェニルテトラ
ゾール-1-イル)ブチルアルデヒド(0.90g)のメタノール
(6mL)およびジクロロメタン(2mL)溶液を1-(ピペリジン-
4-イル)テトラヒドロピリミジン-2-オン(0.458g)および
酢酸(0.14mL)のメタノール(5mL)溶液に加えた。40分
後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.157g)のメタノー
ル(5mL)溶液を一度に加えた。2時間撹拌後、反応混合
液を炭酸水ナトリウム水溶液で希釈し、30分撹拌して
ジクロロメタンで抽出した。有機抽出液は乾燥して蒸発
させ、ジクロロメタン:メタノール(濃度勾配98:2、7
0:30)を溶出液とするクロマトグラフィーを行った。精
製された物質をジクロロメタンに溶解し、エーテル性塩
化水素で塩酸塩として沈殿させ、蒸発させて高真空下に
一夜置くと表記化合物が白色固形物として得られた(0.9
28g);NMR(CD3OD):7.61-7.47(m,3),7.30(m,2),7.21(d,1,
J=8.2),7.03(d,1,J=2.1),6.75(dd,1,J=2.1,8.3),4.94(d
d,1,J=4.8,14.2),4.74(dd,1,J=9.4,14.2),4.34(m,1),3.
58(m,2),3.25(m,5),3.15-2.98(m,3),2.76(m,1),2.33-2.
11(m,4),1.90(m,4);MS:m/z=528(M+1)。元素分析 C26H
31Cl2N7O・0.15Et2O・2.50HClとして:計算値:C,50.65;H,
5.59;N,15.54;実測値:C,50.58;H,5.61;N,15.27。
【0084】中間体(3S)-3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-
(5-フェニル-テトラゾール-1-イル)ブチルアルデヒドは
以下のように製造された: a. (3S)-4-アミノ-3-(3,4-ジクロロフェニル)ブタン
-1-オール。D−酒石酸(222g)のメタノール(4000mL)溶
液を機械的に撹拌し、環流温度で4-アミノ-3-(3,4-ジク
ロロフェニル)ブタン-1-オール(342g、実施例5aから)
の温メタノール(2000mL)溶液を一度に加え、新しいメタ
ノール(1000mL)で洗し入れた。混合物は加熱環流した。
沸騰点に達する前に結晶が形成され始めた。環流を1.
5時間行った後、溶液を徐々に室温まで冷却させて3日
間撹拌した。酒石酸塩を吸引濾過により集め、真空オー
ブン中60℃で乾燥させると生成物が得られた(232g)。
この物質を沸騰しているメタノール(13.5L)に加え1時
間環流を保って1Lのメタノールを留去した。混合物は
徐々に室温まで冷却させ、4日間撹拌した。結晶を吸引
濾過により集め、乾燥すると固形物(178.8g)が得られ
た。メタノール濾液を真空下約3Lにまで濃縮した。得ら
れた懸濁液を再び加熱還流すると透明となり、撹拌しな
がら室温まで放置して徐々に冷却した。再び結晶を集め
た(43.8g)。分離したアミノーアルコール酒石酸の結晶
(222.6g)を一緒にして1.0N水酸化ナトリウム(1.5L)に溶
解し、ジクロロメタン(4x500mL)で抽出した。一緒にし
た有機抽出液は食塩水で洗浄し、乾燥した後に蒸発させ
るとキラルのアルコールが灰色がかった白色の固形物と
して得られた(135.4g);融点:80-82℃;NMR(CD3OD):7.47
(d,1,J=8.3),7.42(d,1;J=2.1),7.17(dd,1,J=8.2,2.1),
3.47(m,1),3.34(m,1),2.83(m,3),1.92(m,1),1.74(m,1);
MS:m/z=324(M+l)。
【0085】b. N-[(2S)-2-(3,4-ジクロロフェニル)
-4-ヒドロキシブチル]ベンズアミド。無水安息香酸(14.
6g)のジクロロメタン(50mL)溶液を(3S)-4-アミノ-3-(3,
4-ジクロロフェニル)ブタン-1-オール(15.0g)およびト
リエチルアミン(9.0mL)のジクロロメタン(200mL)溶液へ
0℃で滴加した。0℃で1時間撹拌した後、1時間室温
で撹拌し、反応混合物を洗浄(1N塩酸、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液)して分離した有機相は乾燥後、蒸発さ
せた。粗生成物はジクロロメタン:メタノール(濃度勾
配98:2、90:10)を溶出液とするクロマトグラフィーを
行うとベンズアミド化合物が淡黄色ゴム状物として得ら
れた(17.5 g);NMR(CDCl3):7.65(m,2),7.48(m,1),7.38
(m,3),7.33(d,1,J=2.1),7.07(dd,1,J=2.1,8.2),6.44(m,
1,NH),3.83(m,1),3.70(m,1),3.58-3.41(m,2),3.13(m,
1),2.47(m,1,OH),1.99(m,1),1.84(m,1);MS:m/z=338(M+
1)。
【0086】c. 酢酸(3S)-4-ベンゾイルアミノ-3-
(3,4-ジクロロフェニル)ブチルエステル。N-[(2S)-2-
(3,4-ジクロロフェニル)-4-ヒドロキシブチル]ベンズア
ミド(17.5g)およびピリジン(8.4mL)のジクロロメタン(4
00mL)溶液に塩化アセチル(4.6mL)を0℃で滴加した。室
温で一夜撹拌後、反応混合物を洗浄し(水、飽和硫酸銅
(II)水溶液)、分離した有機相を乾燥し蒸発させるとエ
ステル化合物が淡黄色油状物として得られた。粗生成物
は精製することなく次の工程に使用された(スペクトル
データは実施例1fと同じ)。
【0087】d. 酢酸(3S)-3-(3,4-ジクロロフェニ
ル)-4-(5-フェニルテトラゾール-1-イル)ブチルエステ
ル。酢酸(3S)-4-ベンゾイルアミノ-3-(3,4-ジクロロフ
ェニル)ブチルエステル(7.0g)の塩化チオニル(13.6mL)
溶液を1時間激しく環流した。反応混合物をトルエンで
希釈し蒸発させた。得られた残渣をN,N-ジメチルホルム
アミド(25mL)に溶解して0℃に冷却し、リチウムアジド
(2.7g)のN,N-ジメチルホルムアミド(35mL)溶液を加え
た。1時間撹拌後、混合物をジクロロメタンで希釈し、
多量の水で洗浄した。分離した有機相を乾燥、蒸発さ
せ、ジクロロメタン:メタノール(濃度勾配100:0、90:
10)を溶出液とするクロマトグラフィーを行うとテトラ
ゾリル化合物が淡黄色ゴム状物として得られた(5.0g);N
MR(CDCl3):7.58-7.45(m,3),7.24(m,2),7.17(d,1,J=8.
2),6.85(d,1,J=2.1),6.59(dd,1,J=2.1,8.2),4.73(dd,1,
J=5.5,13.7),4.50(dd,1,J=9.4,13.7),4.04(m,1),3.81
(m,1),3.36(m,1),2.12-1.89(m,2),1.99(s,3);MS:m/z=40
5(M+1)。
【0088】e. (3S)-3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-
(5-フェニルテトラゾール-1-イル)ブタン-1-オール。実
施例2cの方法を用い、酢酸3-(3,4-ジクロロフェニル)
-4-(2-フェニルイミダゾール-1-イル)ブチルエステルを
(3S)-3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(5-フェニルテトラ
ゾール-1-イル)ブチルエステルに置き換えると表記アル
コールが粘稠な油状物として得られ、それは放置すると
徐々に結晶化した;NMR(CDCl3):7.58-7.45(m,3),7.26(m,
2),7.15(d,1,J=8.2),6.87(d,1,J=2.1),6.62(dd,1,J=2.
1,8.2),4.79(dd,1,J=5.5,13.8),4.52(dd,1,J=9.4,13.
8),3.64(m,1),3.46(m,2),2.00(m,1),1.84(m,1);MS:m/z=
363(M+1)。
【0089】f. (3S)-3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-
(5-フェニルテトラゾール-1-イル)ブチルアルデヒド。
塩化オキザリル(1.6mL)のジクロロメタン(44mL)溶液
に、−78℃にてメチルスルホキシド(2.5mL)のジクロ
ロメタン(22mL)溶液を加えた。5分後、(3S)-3-(3,4-ジ
クロロフェニル)-4-(5-フェニルテトラゾール-1-イル)
ブタン-1-オール(4.3g)のジクロロメタン(22mL)溶液を
加え、混合物は25分間撹拌した。続いてトリエチルア
ミン(9.9mL)を加え、溶液は放置して徐々に室温まで暖
めた。反応混合物は洗浄し(1N塩酸、炭酸水素ナトリウ
ム水溶液および水)、分離した有機相は乾燥させて蒸発
させた。粗生成物はエーテル:ジクロロメタン(1:1)で
溶出するクロマトグラフィーを行い、エーテルから沈殿
させるとアルデヒドを白色固形物として得た(2.7g)(ス
ペクトルデータは実施例1hと同じ)。
【0090】実施例7 N-[1-[(3S)-3-(3,4-ジクロロフ
ェニル)-4-(5-フェニルテトラゾール-1-イル)ブチル]-4
-フェニルピペリジン-4-イル]アセトアミド塩酸塩。N(4
-フェニルピペリジン-4-イル)アセトアミドを用い、実
施例6と同様の方法により表記化合物が白色固形物とし
て得られた;NMR(CD3OD):7.54(m,3),7.38-7.22(m,8),7.0
6(d,1,J=2.1),6.77(dd,1,J=2.1,8.3),4.96(dd,1,J=4.9,
14.2),4.77(dd,1,J=9.3,14.1),3.53(m,2),3.33-3.11(m,
4),2.87(m,1),2.75(m,2),2.28(m,4),2.00(s,3);MS:m/z=
563(M+1)。元素分析C30H32Cl2N6O・0.35Et2O・1.80HClと
して:計算値:C,57.57;H,5.73;N,12.82;実測値:C,57.33;
H,5.62;N,12.61。
【0091】実施例8−21 実施例6と同様の方法を用いて、ただしそこで使用され
た(3S)-3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(5-フェニルテト
ラゾール-1-イル)ブチルアルデヒドの代わりに(3S)-3-
(3,4-ジクロロフェニル)-4-(2-フェニルイミダゾール-1
-イル)ブチルアルデヒドを用い、およびそこで使用され
た1-(ピペリジン-4-イル)テトラヒドロピリミジン-2-オ
ンを必要なピペリジンに置き換えると以下の式VII(Q1
は指定された基)の化合物が製造される。
【0092】実施例81=4-(2-オキソペルヒドロピ
リミジン-1-イル)ピペリジノ;MS:m/z=526(M+1)。
【0093】実施例91=4-アセトアミド-4-フェニ
ルピペリジノ;MS:m/z=561(M+1)。
【0094】実施例101=4-エトキシカルボニル-4
-(2-オキソピペリジノ)ピペリジノ;MS:m/z=597(M+1)。
【0095】実施例10のための中間体ピペリジンは以
下のように合成された。
【0096】a. 8-ベンジル-1,3,8-トリアザスピロ
[4.5]デカン-2,4-ジオン。炭酸アンモニウム(488.5g)お
よびシアン化ナトリウム(70.0g)の水(700mL)およびエタ
ノール(700mL)の懸濁液を機械的に撹拌し、1-ベンジル-
4-ピペリドン(100g)を一度に加えた。反応混合物は60
℃で12時間撹拌した。無機の塩は徐々に溶液に溶解さ
れスピロヒダントインの結晶が形成された。室温まで冷
却し、濾過により固形物を集め、温かい水(2L)で洗浄
し、80%エタノール(2L)から再結晶し、エタノールで
洗浄し、真空オーブン中50℃で乾燥させるとヒダント
イン(122g)が白色固形物として得られた;MS:m/z=260(M+
1);NMR(DMSO-d6):10.64(bs,1),8.45(broad s,1),7.29
(m,5),3.48(s,2),2.69(m,2),2.28(m,2),1.81(m,2),1.51
(m,2)。
【0097】b. 4-アミノ-1-ベンジル-4-カルボキシ
ピペリジン。ヒダントイン(40.0g)水酸化リチウム(32.4
g)の水(500mL)溶液を撹拌し、40時間加熱環流した。
混合物は室温まで冷却し、濾過して白色沈殿を除き、濾
液を蒸発させた。濃縮液のpHを濃塩酸で12から5へ
調整し、溶液を蒸発乾固させた。残渣をメタノールへ懸
濁させることにより生じた白色沈殿を濾過し、メタノー
ルで洗浄して風乾するとアミン(32.7g)が白色固形物と
して得られた;MS:m/z=235(M+1);NMR(DMSO-d6):7.40(m,
5),3.89(m,2),2.92(m,4),2.12(m,2),1.84(m,2)。
【0098】c. 4-アミノ-1-ベンジル-4-エトキシカ
ルボニルピペリジン。アミノ−酸(23.0g)のエタノール
(400mL)懸濁液に0℃で塩化チオニル(43.0mL)を滴加す
ると透明な溶液となった。反応混合物を室温まで暖め、
5時間環流し、室温で一夜撹拌した。混合物は蒸発させ
た後、さらに二度トルエンを加えて蒸発させた。得られ
た油状物を水に溶解して1N水酸化ナトリウムでpH3に
調整し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和してジク
ロロメタンで抽出した。有機抽出液を乾燥させ蒸発させ
るとエステルが油状物として得られた(21.5g);MS:m/z=2
63(M+1);NMR:7.28(m,5),4.17(q,2,J=7.1),3.52(s,2),2.
50(m,4),2.13(m,2),1.54(m,4),1.27(t,3,J=7.1)。
【0099】d. 1-ベンジル-4-(5-クロロバレルアミ
ド)-4-エトキシカルボニルピペリジン。5-クロロバレリ
ルクロリド(13.2g)のジクロロメタン(50mL)溶液を上記
アミノ−エステル(20.3g)およびピリジン(13.1mL)のジ
クロロメタン(250mL)溶液に0℃で加えると20分以内
に濃厚なスラリーとなった。一夜室温まで暖めた後、ス
ラリーを炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈すると透明な
二相性の溶液が得られ、それはさらにジクロロメタンで
抽出された。有機抽出液を乾燥し蒸発させると薄い褐色
の半固体が得られた。この物質をエーテルに懸濁し、濾
過するとアミドが白色固形物として得られた(16.8g);M
S:m/z=381(M+1);NMR(CD3OD):7.28(m,5),4.11(q,2,J=7.
1),3.55(m,4),2.68(m,2),2.26(m,4),2.05(m,4),1.75(m,
4),1.21(t,3,J=7.1)。
【0100】e. 1-ベンジル-4-エトキシカルボニル-
4-(2-オキソピペリジノ)ピペリジン。上記アミド(16.8
g)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液を水素化ナトリウム
(2.1g)のテトラヒドロフラン(150m)懸濁液にカニューレ
を通して加えた。一夜撹拌後、反応混合物の反応を水で
停止させ、濃縮し(テトラヒドロフランを除く)、水で
希釈してジクロロメタンで抽出した。合併した有機抽出
液は乾燥させた後蒸発させた。粗生成物はジクロロメタ
ン:メタノール(濃度勾配97:3,95:5)で溶出するクロマ
トグラフィーを行うと1-ベンジル-4-エトキシカルボニ
ル-4-(2-オキソピペリジノ)ピペリジンが固形物として
得られた(13.2g);MS;m/z=345(M+1);NMR(CD3OD):7.30(m,
5),4.11(q,2,J=7.1),3.54(s,2),3.44(m,2),2.66(m,2),
2.52(m,2),2.32(m,2),2.20(m,2),2.01(m,2),1.85(m,2),
1.74(m,2),1.20(t,3,J=7.1)。
【0101】f. 4-エトキシカルボニル-4-(2-オキソ
ピペリジノ)ピペリジン。1-ベンジル-4-エトキシカルボ
ニル-4-(2-オキソピペリジノ)ピペリジン(12.4g)および
20%水酸化パラジウム炭素(2.0g)のエタノール(150m
L)溶液を水素下(1バール)一夜撹拌した。反応混合物
を珪藻土を通して濾過し、濾液を蒸発させると4-エトキ
シカルボニル-4-(2-オキソピペリジノ)ピペリジンが粘
稠な油状物として得られた(9.1g);MS:m/z=255(M+1);NMR
(CD3OD):4.13(q,2,J=7.1),3.44(m,2),2.95(m,4),2.32
(m,2),2.19(m,2),1.88(m,4),1.74(m,2),1.23(t,3,J=7.
1)。
【0102】実施例111=4-メトキシカルボニル-4
-(2-オキソピペリジノ)ピペリジノ;MS:m/z=583(M+1)。
【0103】実施例11のための中間体ピペリジンは以
下のように合成された。
【0104】a.1-ベンジルオキシカルボニル-4-メト
キシカルボニル-4-(2-オキソピペリジノ)ピペリジン。1
-ベンジルオキシカルボニル-4-カルボニル-4-(2-オキソ
ピペリジノ)ピペリジン(4.0g)のメタノール(50mL)懸濁
液を撹拌し、(トリメチルシリル)ジアゾメタン(17.2m
L、2.0Mヘキサン溶液)を滴加した。溶液が透明になり黄
色が持続するようになった後、反応混合物を真空下で濃
縮して油状物とした。粗生成物はジクロロメタン:メタ
ノール(95:5)で溶出するクロマトグラフィーを行うと表
記化合物が白色固形物として得られた(4.0g);MS:m/z=37
5(M+1);NMR(CD3OD):7.35(m,5),5.11(s,2),3.95(m,2),3.
66(s,3),3.37(m,2),3.29(m,2),2.32(m,2),2.19(m,2),1.
83(m,4),1.72(m,2)。
【0105】b.4-メトキシカルボニル-4-(2-オキソピ
ペリジノ)ピペリジン。(a)からの化合物および20%水
酸化パラジウム炭素のエタノール溶液を水素下で一夜撹
拌した。反応混合物を珪藻土を通して濾過し、濾液を蒸
発させると表記ピペリジンが得られた;MS:m/z=241(M+
1);NMR(CD3OD):3.66(m,3),3.44(m,2),2.93(m,4),2.32
(m,2),2.17(m,2),1.86(m,4),1.74(m,2)。
【0106】実施例121=4-メチルアミノカルボニ
ル-4-(2-オキソピペリジノ)ピペリジノ;MS:m/z=583(M+
1)。
【0107】実施例12のための中間体ピペリジンは以
下のように合成された。
【0108】a. 1-ベンジルオキシカルボニル-4-(メ
チルアミノカルボニル)-4-(2-オキソピペリジノ)ピペリ
ジン。1-ベンジルオキシ-4-カルボキシ-4-(2-オキソピ
ペリジノ)ピペリジン、メチルアミン塩酸塩、4-(ジメチ
ルアミノ)ピリジン、トリエチルアミンおよび1-(3-ジメ
チルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩の
ジクロロメタン溶液を一夜撹拌した。混合物はジクロロ
メタンで希釈し、1.0N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液および水の順で洗浄した。有機層を乾燥させ、蒸発
させるとアミドが得られた;NMR:7.35(m,5),6.72(m,1),
5.12(s,2),3.56(m,4),3.30(m,2),2.78(d,3,J=4.8),2.43
(m,2),2.27(m,2), 2.20 (m,2), 1.76 (m,4)。
【0109】b. 4-(メチルアミノカルボニル)-4-(2-
オキソピペリジノ)ピペリジン。(a)からの化合物および
20%水酸化パラジウム炭素のエタノール溶液を水素下
で一夜撹拌した。反応混合物を珪藻土を通して濾過し、
濾液を蒸発させると表記ピペリジンが得られた;MS:m/z=
240(M+1);NMR(CD3OD):3.45(m,2),3.10(m,2),2.96(m,2),
2.68(m,3),2.32(m,2),2.22(m,2),1.90(m,4),1.75(m,
2)。
【0110】実施例131=4-(N,N-ジメチルアミノ
カルボニル)-4-(2-オキソピペリジノ)ピペリジノ;MS:m/
z=596(M+1)。
【0111】実施例13のための中間体ピペリジンは以
下のように合成された。
【0112】a. 1-ベンジルオキシカルボニル-4-(ジ
メチルアミノカルボニル)-4-(2-オキソピペリジノ)ピペ
リジン。1-ベンジルオキシ-4-カルボキシ-4-(2-オキソ
ピペリジノ)ピペリジン、メチルアミン塩酸塩、4-(ジメ
チルアミノ)ピリジン、トリエチルアミンおよび1-(3-ジ
メチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩
のジクロロメタン溶液を一夜撹拌した。混合物はジクロ
ロメタンで希釈し、1.0N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液および水の順で洗浄した。有機層を乾燥させ、蒸
発させるとアミドが得られた;NMR:7.35(m,5),6.72(m,
1),5.12(s,2),3.56(m,4),3.30(m,2),2.78(d,3,J=4.8),
2.43(m,2),2.27(m,2),2.20(m,2),1.76(m,4)。
【0113】b. 4-(ジメチルアミノカルボニル)-4-
(2-オキソピペリジノ)ピペリジン。(a)からの化合物お
よび20%水酸化パラジウム炭素のエタノール溶液を水
素下で一夜撹拌した。反応混合物を珪藻土を通して濾過
し、濾液を蒸発させると表記ピペリジンが得られた;MS:
m/z=254(M+1);NMR(CD3OD):3.45(m,2),3.09(m,2),2.92
(m,8),2.38(m,2),2.26(m,2),1.92-1.69(m,6)。
【0114】実施例141=4-アミノカルボニル-4-
(ピペリジノ)ピペリジノ;MS:m/z=554(M+1)。
【0115】実施例14のための中間体ピペリジンは以
下のように合成された。
【0116】a. 1-ベンジル-4-シアノ-4-(ピペリジ
ノ)ピペリジン。ピペリジン(1.65g)の1.0N塩酸(19.4mL)
溶液に0℃でシアン化ナトリウム(950mg)を加えた。さ
らに1-ベンジル-4-ピペリドン(3.7g)のメタノール(40m
L)溶液を滴下ロートを通して加え、反応混合物は放置し
て室温まで暖めた。2.5時間撹拌したら沈殿が形成さ
れ始めたが、反応混合物は一夜撹拌した。沈殿を濾過
し、水で洗浄して真空下で乾燥させるとシアノ化合物が
白色固形物として得られた(4.3g);MS:m/z=284(M+1);NMR
(CD3OD):7.28(m,5),3.54(s,2),2.90(m,2),2.59(m,4),2.
25(m,4),1.73(m,2),1.62(m,4),1.49(m,2)。
【0117】b. 4-アミノカルボニル-1-ベンジル-4-
(ピペリジノ)ピペリジン。0℃で濃硫酸(7mL)を撹拌
し、1-ベンジル-4-シアノ-4-(ピペリジノ)ピペリジン
(3.7g)を少しづつ加えた。反応混合物は100℃に前も
って暖めた油浴に入れ、1時間撹拌した後氷水n注い
だ。水溶液は10N水酸化ナトリウムで中和し、1.0N水酸
化ナトリウムでpH11に調節してジクロロメタンで抽
出した。有機抽出液は乾燥後、蒸発させた。得られた固
形物をエーテルに懸濁し、濾過すると表記化合物が白色
固形物として得られた(3.1g);MS:m/z=302(M+1);NMR(CD3
OD):7.28(m,5),3.49(s,2),2.74(m,2),2.50(m,4),2.27
(m,2),2.02(m,2),1.81(m,2),1.55(m,4),1.44(m,2)。
【0118】c. 4-アミノカルボニル-4-(ピペリジ
ノ)ピペリジン。(b)からの化合物(30g)および20%水
酸化パラジウム炭素(4.0g)のエタノール(250mL)および
テトラヒドロフラン(90mL)溶液を1気圧の水素下で6時
間撹拌した。反応混合物を珪藻土を通して濾過し、濾液
を蒸発させると表記化合物が白色固形物として得られた
(21g);MS:m/z=212(M+1);NMR(CD3OD):2.98(m,2),2.74(m,
2),2.52(m,4),1.96(m,2),1.72(m,2),1.57(m,4),1.45(m,
2)。
【0119】実施例151=4-(3-メチル-2-オキソペ
ルヒドロピリミジン-1-イル)ピペリジノ;MS:m/z=540(M+
1)。
【0120】実施例15のための中間体ピペリジンは以
下のように合成された。
【0121】a. 1-ベンジルオキシカルボニル-4-(3-
メチル-2-オキソペルヒドロピリミジン-1-イル)ピペリ
ジン。1-ベンジルオキシカルボニル-4-(2-オキソペルヒ
ドロピリミジン-1-イル)ピペリジン(3.06g)のテトラヒ
ドロフラン(88mL)溶液にカリウムtert-ブトキシド(19.3
mL、1Mテトラヒドロフラン溶液)を加えた。ヨードメタ
ン(2.4mL)を続いて加え、反応混合物を30分撹拌し
た。反応混合物はジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し
てジクロロメタン:メタノール(濃度勾配98:2,90:10)
を溶出液とするクロマトグラフィーを行った。生成物を
エーテルで摩砕して濾過するとN-メチル化合物が白色固
形物として得られた(2.78g);MS:m/z=332(M+l);NMR(CDCl
3):7.34(m,5),5.12(s,2),4.53(m,1),4.26(m,2),3.21(m,
2),3.11(m,2),2.93(s,3),2.86(m,2),1.91(m,2),1.60(m,
4)。
【0122】b. 4-(3-メチル-2-オキソペルヒドロピ
リミジン-1-イル)ピペリジン。(a)からの化合物は実
施例13の(b)に記載されている方法と同様の条件下
で水素化され表記ピペリジンが得られた;MS:m/z=198(M+
1);NMR(CD3OD):4.19(m,1),3.14(m,4),2.98(m,2),2.80
(s,3),2.53(m,2),1.82(m,2),1.48(m,4)。
【0123】実施例161=4-(3-エチル-2-オキソペ
ルヒドロピリミジン-1-イル)ピペリジノ;MS:m/z=554(M+
1)。
【0124】中間体4-(3-エチル-2-オキソペルヒドロピ
リミジン-1-イル)ピペリジンは以下のように合成され
た。
【0125】a. 1-ベンジルオキシカルボニル-4-(3-
エチル-2-オキソペルヒドロピリミジン-1-イル)ピペリ
ジン。実施例15.aの方法を用いて、ただしヨードメ
タンをヨードエタンに置き換え、エーテルで摩砕すると
表記ベンジロキシカルボニル化合物が白色固形物として
得られた;MS:m/z=346(M+1);NMR(CDCl3):7.34(m,5),5.12
(s,2),4.54(m,1),4.26(m,2),3.38(q,2,J=7.1),3.22(m,
2),3.11(m,2),2.86(m,2),1.90(m,2),1.60(m,4),1.10(t,
3,J=7.1)。
【0126】b. 4-(3-エチル-2-オキソペルヒドロピ
リミジン-1-イル)ピペリジン。(a)からの化合物は実
施例13の(b)に記載されている方法と同様の条件下
で水素化され表記ピペリジンが得られた;MS:m/z=212(M+
1);NMR(CDCl3):4.45(m,1),3.38(q,2,J=7.1),3.17(m,6),
2.72(m,2),2.15(m,1),1.91(m,2),1.62(m,4),1.10(t,2,J
=7.1)。
【0127】実施例171=4-メチル-4-(2-オキソピ
ペリジノ)ピペリジノ;MS:m/z=525(M+1)。
【0128】実施例17のための中間体ピペリジンは以
下のように合成された。
【0129】a. 1-ベンジル-4-ヒドロキシ-4-メチル
ピペリジン。メチルリチウム(100mL、1.4Mエーテル溶
液)、メチルリチウム臭化リチウム複合体(93.0mL、1.5M
エーテル溶液)およびメチルリチウムヨウ化リチウム複
合体(100mL、1.0Mエーテル溶液)のテトラヒドロフラン
(170mL)溶液に1-ベンジル-4-ピペリ-ドン(33.5g)のテト
ラヒドロフラン(500mL)溶液を滴加した。3時間撹拌
後、反応混合物を氷浴で冷却し、エタノールで反応を停
止して真空下で濃縮した。得られた残渣はジクロロメタ
ンに溶解し、水で洗浄して乾燥し、蒸発させた。粗生成
物を蒸留すると表記アルコールが無色の油状物として得
られた(34.4g);bp 107-14℃(0.115mmHg);MS:m/z=206(M+
1);NMR:7.28(m,5),3.52(s,2),2.54(m,2),2.37(m,2),1.6
3(m,4),1.29(bs,1),1.24(s,3)。
【0130】b. 4-アセトアミド-1-ベンジル-4-メチ
ルピペリジン。1-ベンジル-4-ヒドロキシ-4-メチルピペ
リジン(33.9g)のアセトニトリル(190mL)溶液に濃硫酸(1
65mL、18M)を滴加した。白色沈殿が生じ徐々に溶解し
た。一夜撹拌後、反応混合物を氷上に注ぎ、3.0N水酸化
ナトリウムでpH10に調整し、ジクロロメタンで抽出
した。有機抽出液を乾燥して蒸発させると表記アミドが
白色固形物として得られた(33g);MS:m/z=247(M+1);NMR:
7.29(m,5),5.15(bs,1),3.49(s,2),2.55(m,2),2.22(m,
2),2.02(m,2),1.95(s,3),1.66(m,2),1.39(s,3)。
【0131】c. 4-アミノ-1-ベンジル-4-メチルピペ
リジン。4-アセトアミド-1-ベンジル-4-メチルピペリジ
ン(34.0g)の濃塩酸(340mL、12.1N)溶液を36時間環流
した。反応混合物を氷浴で冷却し、濃水酸化ナトリウム
(163gの水溶液)を滴加することにより中和した。この溶
液は水酸化ナトリウム水溶液を加えることによりpH1
0に調整し、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出液を
乾燥し、蒸発すると表記アミンが琥珀色の油状物として
得られた(25.0 g);MS:m/z=205(M+1);NMR(CD3OD):7.28
(m,5),3.52(s,2),2.45(m,4),1.54(m,4),1.10(s,3)。
【0132】d. 1-ベンジル-4-(5-クロロバレロアミ
ド)-4-メチルピペリジン。5-クロロバレリルクロリド
(4.2mL)のジクロロメタン(20mL)溶液を4-アミノ-1-ベン
ジル-4-メチルピペリジン(6.0g)およびピリジン(5.0g)
のジクロロメタン(200mL)溶液に0℃で加えた。1時間
撹拌後、反応混合物を飽和硫酸銅(II)水溶液で洗浄し、
乾燥後蒸発させた。粗生成物はジクロロメタン:メタノ
ール(濃度勾配98:2,90:10)を溶出液とするクロマトグ
ラフィーを行うと、クロロ化合物が白色固形物として得
られた(2.4 g); MS:m/z=323(M+1);NMR(CD3OD):7.31(m,
5),3.57(m,2),3.54(s,2),2.60(m,2),2.28(m,2),2.16(m,
4),1.73(m,4),1.60(m,2),1.32(s,3)。
【0133】e. 1-ベンジル-4-メチル-4-(2-オキソ
ピペリジノ)ピペリジン。1-ベンジル-4-(5-クロロバレ
ロアミド)-4-メチルピペリジン(2.1g)のテトラヒドロフ
ラン(37mL)溶液を水素化ナトリウム(0.21g)のテトラヒ
ドロフラン(5mL)懸濁液に加えた。2日間環流した後、
希塩酸で反応を停止させ、蒸発させた。残渣をジクロロ
メタンに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄した。
有機層を乾燥し、蒸発させると1-ベンジル-4-メチル-4-
(2-オキソピペリジノ)ピペリジンが淡いオレンジ色の油
状物として得られた(1.5g);MS:m/z=287(M+1);NMR(CD3O
D):7.30(m,5),3.51(s,2),3.30(m,2),2.50-2.29(m,8),1.
87(m,2),1.72(m,4),1.33(s,3)。
【0134】f. 4-メチル-4-(2-オキソピペリジノ)
ピペリジン。実施例1.o.の方法を用い、ただし、1-ベ
ンジルオキシカルボニル-4-(2-オキソピペリジノ)-4-
(ピロリジン-1-イル)ピペリジンを1-ベンジル-4-メチル
-4-(2-オキソピペリジノ)ピペリジンに置き換えると表
記ピペリジンが白色固形物として得られた;MS:m/z=197
(M+1);NMR(CD3OD):3.33(m,2),2.78(m,4),2.36(m,4),1.7
9(m,6),1.36(s,3)。
【0135】実施例181=4-メチル-4-(2-オキソペ
ルヒドロピリミジン-1-イル)ピペリジノ;MS:m/z=540(M+
1)。
【0136】実施例18のための中間体ピペリジンは以
下のように合成された。
【0137】a. 1-ベンジル-4-ヒドロキシ-4-メチル
ピペリジン。メチルリチウム(100mL、1.4Mエーテル溶
液)、メチルリチウム臭化リチウム複合体(93.0mL、1.5M
エーテル溶液)およびメチルリチウムヨウ化リチウム複
合体(100mL、1.0Mエーテル溶液)のテトラヒドロフラン
(170mL)溶液に1-ベンジル-4-ピペリ-ドン(33.5g)のテト
ラヒドロフラン(500mL)溶液を滴加した。3時間撹拌
後、反応混合物を氷浴で冷却し、エタノールで反応を停
止して真空下で濃縮した。得られた残渣はジクロロメタ
ンに溶解し、水で洗浄して乾燥し、蒸発させた。粗生成
物を蒸留すると表記アルコールが無色の油状物として得
られた(34.4g);bp 107-14℃(0.115mmHg);MS:m/z=206(M+
1);NMR:7.28(m,5),3.52(s,2),2.54(m,2),2.37(m,2),1.6
3(m,4),1.29(bs,1),1.24(s,3)。
【0138】b. 4-アセトアミド-1-ベンジル-4-メチ
ルピペリジン。1-ベンジル-4-ヒドロキシ-4-メチルピペ
リジン(33.9g)のアセトニトリル(190mL)溶液に濃硫酸(1
65mL、18M)を滴加した。白色沈殿が生じ徐々に溶解し
た。一夜撹拌後、反応混合物を氷上に注ぎ、3.0N水酸化
ナトリウムでpH10に調整し、ジクロロメタンで抽出
した。有機抽出液を乾燥して蒸発させると表記アミドが
白色固形物として得られた(33g);MS:m/z=247(M+1);NMR:
7.29(m,5),5.15(bs,1),3.49(s,2),2.55(m,2),2.22(m,
2),2.02(m,2),1.95(s,3),1.66(m,2),1.39(s,3)。
【0139】c. 4-アミノ-1-ベンジル-4-メチルピペ
リジン。4-アセトアミド-1-ベンジル-4-メチルピペリジ
ン(34.0g)の濃塩酸(340mL、12.1N)溶液を36時間環流
した。反応混合物を氷浴で冷却し、濃水酸化ナトリウム
(163gの水溶液)を滴加することにより中和した。この溶
液は水酸化ナトリウム水溶液を加えることによりpH1
0に調整し、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出液を
乾燥し、蒸発すると表記アミンが琥珀色の油状物として
得られた(25.0 g);MS:m/z=205(M+1);NMR(CD3OD):7.28
(m,5),3.52(s,2),2.45(m,4),1.54(m,4),1.10(s,3)。
【0140】d. 1-ベンジル-4-[N'-(3-クロロプロピ
ル)ウレイド]-4-メチルピペリジン。3-クロロプロピル
イソシアネート(3.0mL)のジクロロメタン(20mL)溶液を4
-アミノ-1-ベンジル-4-メチルピペリジン(6.0g)のジク
ロロメタン(200mL)溶液に0℃で加えた。一夜撹拌後、
反応混合物を蒸発させ得られた物質はエーテルに溶解し
た。沈殿が析出してくるので濾過するとクロロ化合物が
白色固形物として得られた(8.9g);MS:m/z=324(M+1);NMR
(CD3OD):7.32(m,5),3.59(m,2),3.56(s,2),3.21(m,2),2.
61(m,2),2.35(m,2),2.04(m,2),1.89(m,2),1.60(m,2),1.
32(s,3)。
【0141】e. 1-ベンジル-4-メチル-4-(2-オキソ
ペルヒドロピリミジン-1-イル)ピペリジン。1-ベンジル
-4-[N'-(3-クロロプロピル)ウレイド]-4-メチルピペリ
ジン(8.3g)のテトラヒドロフラン(62mL)溶液にカリウム
tert-ブトキシド(33.5mL、1.0Mtert-ブタノール溶液)を
加えた。さらに当量のカリウムtert-ブトキシド(25.8m
L、1.0M tert-ブタノール溶液)を加え、反応混合物は一
夜撹拌した。反応混合物を蒸発させ、得られた残渣を水
に溶解した(pH2)。酸性水溶液をジクロロメタンで
抽出し(廃棄)、1.0N水酸化ナトリウムでpH10に調
整してジクロロメタンで抽出した。有機抽出液は乾燥し
て蒸発させ、エーテルに溶解した。沈殿が析出してくる
ので濾過すると1-ベンジル-4-メチル-4-(2-オキソペル
ヒドロピリミジン-1-イル)ピペリジンが白色固形物とし
て得られた(3.2g);MS:m/z=288(M+1);NMR(CD3OD):7.30
(m,5),3.51(s,2),3.23(m,2),3.15(m,2),2.50(m,4),2.34
(m,2),1.82(m,4),1.29(s,3)。
【0142】f. 4-メチル-4-(2-オキソペルヒドロピ
リミジン-1-イル)ピペリジン。(e)からの化合物は実
施例13の(b)に記載されている方法と同様の条件下
で水素化され表記ピペリジンが得られた;MS:m/z=198(M+
1);NMR(CD3OD):3.26(m,2),3.17(m,2),2.77(m,4),2.44
(m,2),1.89(m,2),1.67(m,2),1.31(s,3)。
【0143】実施例191=4-(2-オキソ-2,3-ジヒド
ロベンズイミダゾール-1-イル)ピペリジノ;MS:m/z=560
(M+1)。
【0144】実施例201=4-(2-オキソペルヒドロ
ピリミジン-1-イル)-4-(ピロリジノ-カルボニル)ピペリ
ジノ;MS:m/z=623(M+1)。
【0145】実施例20のための中間体ピペリジンは以
下のように合成された。
【0146】a. 1-ベンジル-4-[N'-(3-クロロプロピ
ル)ウレイド]-4-エトキシカルボニル-ピペリジン。3-ク
ロロプロピルイソシアネートのジクロロメタン(20mL)溶
液を4-アミノ-1-ベンジル-4-エトキシカルボニルピペリ
ジン(3.1g)のジクロロメタン(40mL)溶液に0℃で加え
た。10分間撹拌後、反応混合物を蒸発させ、エーテル
に溶解すると沈殿が析出してくるので濾過すると表記化
合物が白色固形物として得られた;NMR(CD3OD):7.31(m,
5),4.12(q,2,J=7.1),3.58(t,2,J=6.6),3.53(s,2),3.21
(t,2,J=6.6),2.69(m,2),2.32(m,2),2.11-1.85(m,6),1.2
2(t,3,J=7.1)。
【0147】b. 1-ベンゾイルオキシカルボニル-4-
[N'-(3-クロロプロピル)ウレイド]-4-エトキシカルボニ
ルピペリジン。1-ベンジル-4-[N'-(3-クロロプロピル)
ウレイド]-4-エトキシカルボニル-ピペリジン(10g)の1,
2-ジクロロエタン溶液に1-クロロエイルクロロホルメー
ト(2.83mL)を滴加した。15分後、反応混合物は1時間
環流し、蒸発させた後メタノール(200mL)に溶解し、3
0分間環流し、トルエンで希釈して蒸発させた。粗残渣
はジクロロメタン(200mL)に溶解し、続いてN-(ベンジル
オキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(6.53g)および
トリエチルアミン(7.3mL)を加えた。30分後、反応混
合物をジクロロメタンで希釈し、1.0N塩酸、希炭酸水素
ナトリウム水溶液の順で洗浄した。分離した有機層を乾
燥して蒸発させ、ジクロロメタン:エーテル(濃度勾配
5:1、1:1)を溶出液とするクロマトグラフィーにより精
製すると、表記化合物が発泡性の白色固形物として得ら
れた(7.8g);MS:m/z=426(M+1);NMR:7.35(m,5),5.13(s,
2),4.87(m,2),4.18(q,2,J=7.1),3.88(m,2),3.59(m,2),
3.27(m,4),1.99(m,6),1.25(t,3,J=7.1)。
【0148】c. 1-ベンゾイルオキシカルボニル-4-
カルボキシ-4-[N'-(3-クロロプロピル)ウレイド]-ピペ
リジン。1-ベンゾイルオキシカルボニル-4-[N'-(3-クロ
ロプロピル)ウレイド]-4-エトキシカルボニルピペリジ
ン(7.6g)のテトラヒドロフラン(108mL)、メタノール(35
mL)および1.0N水酸化ナトリウム(36mL)溶液を一夜撹拌
した。反応混合物を真空下濃縮し、得られた塩基性水溶
液は水で希釈してジクロロメタンで抽出した。有機抽出
液を乾燥し蒸発させて未反応の出発物質を回収した(2.8
g)。水層は1.0N塩酸で酸性とし、ジクロロメタンで抽出
した。有機抽出液を乾燥し蒸発させると表記化合物が発
泡性の白色固形物として得られた(4.1g);MS:m/z=380[(M
+1-H20)];NMR:7.34(m,5),5.94(m,2),5.11(m,2),3.85(m,
2),3.54(m,2),3.26(m,4),1.96(m,6)。
【0149】d. 1-ベンゾイルオキシカルボニル-4-
カルボキシ-4-(2-オキソペルヒドロピリミジン-1-イル)
ピペリジン。1-ベンゾイルオキシカルボニル-4-カルボ
キシ-4-[N'-(3-クロロプロピル)ウレイド]-ピペリジン
(3.9g)のテトラヒドロフラン(25mL)溶液にカリウムtert
-ブトキシド(25mL、1.0M tert-ブタノール溶液)を加え
た。2時間撹拌後、反応混合物を蒸発させ、水に溶解し
てジクロロメタンで抽出した(廃棄)。水層は1.0N塩酸で
酸性とし、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出液を乾
燥し蒸発させると発泡性の固形物が得られ、それをエー
テルに懸濁し濾過すると表記化合物が白色固形物として
得られた(3.2g);MS:m/z=362(M+1);NMR:7.35(m,5),6.58
(m,1),5.12(s,2),3.70(m,2),3.53(m,2),3.34(m,2),3.26
(m,2),2.27(m,2),1.95(m,4)。
【0150】e. 1-ベンゾイルオキシカルボニル-4-
(2-オキソペルヒドロピリミジン-1-イル)-4-(ピロリジ
ン-1-イルカルボニル)ピペリジン。(d)からの化合
物、ピロリジン、4-(ジメチルアミノ)ピリジンおよび1-
(3-ジメチルアミノ-プロピル)-3-エチルカルボジイミド
塩酸塩のジクロロメタン溶液を3.5時間撹拌した。混
合物をジクロロメタンで希釈し、1.0N塩酸、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液および水の順で洗浄した。有機層を
乾燥し、蒸発させると表記アミドが得られた;NMR(CD3O
D):7.35(m,5),5.11(s,2),3.96(m,2),3.38(m,8),3.17(m,
2),2.28(m,2),1.91(m,4),1.79(m,4)。
【0151】f. 4-(2-オキソペルヒドロピリミジン-
1-イル)-4-(ピロリジン-1-イル-カルボニル)ピペリジ
ン。(e)からの化合物は実施例13の(b)に記載さ
れている方法と同様の条件下で水素化され表記ピペリジ
ンが得られた;MS:m/z=281(M+1);NMR(CD3OD):3.41(m,6),
3.16(m,4),2.98(m,2),2.28(m,2),2.00-1.78(m,8)。
【0152】実施例211=4-(5,5-ジメチル-2-オキ
ソペルヒドロピリミジン-1-イル)ピペリジノ;MS:m/z=55
4(M+1)。
【0153】中間体4-(2-オキソ-5,5-ジメチルペルヒド
ロピリミジン-1-イル)ピペリジンは以下のように合成さ
れた。
【0154】a. 1-ベンジルオキシカルボニル-4-(3-
アミノ-2,2-ジメチルプロピルアミノ)ピペリジン。2,2-
ジメチル-1,3-プロパンジアミンおよび酢酸のメタノー
ル溶液を撹拌し、1-ベンジルオキシカルボニル-4-オキ
ソ-ピペリジンのメタノール(72mL)溶液を加えた。15
分後、シアノ水素化ホウ素ナトリウムのメタノール溶液
を一度に加えた。一夜撹拌後、反応混合液を蒸発させ
た;残渣は1N塩酸に溶解させた。濃塩酸を滴加し、気体
の発生が止むまで撹拌を続けた。酸性の水性混合物はジ
クロロメタンで洗浄し、10N水酸化ナトリウムでpH1
0の塩基性としてジクロロメタンで抽出した。ジクロロ
メタン抽出液を乾燥させて蒸発させると表記ジアミンが
得られた;NMR(CD3OD):7.34(m,5),5.10(s,2),4.08(m,2),
2.93(m,2),2.57(m,1),2.46(s,2),2.44(s,2),1.89(m,2),
1.27(m,2),0.89(s,6)。
【0155】b. 1-ベンジルオキシカルボニル-4-(2-
オキソ-5,5-ジメチルペルヒドロピリミジン-1-イル)ピ
ペリジン。上記ジアミン(3.02g)および1,1'-カルボニル
ジイミダゾール(2.19g)のクロロホルム(40mL)溶液を3
時間環流した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、
1N塩酸および炭酸水素ナトリウム水溶液の順で洗浄し
た。分離した有機相を乾燥して蒸発させ、エーテルで摩
砕して濾過すると表記ウレアが白色固形物として得られ
た(1.72g);MS:m/z=346(M+1);NMR(CD3OD):7.34(m,5),5.1
0(s,2),4.35(m,1),4.23(m,2),2.87(m,6),1.58(m,4),1.0
0(s,6)。
【0156】c. 4-(2-オキソ-5,5-ジメチルペルヒド
ロピリミジン-1-イル)ピペリジン。(b)からの化合物
は実施例13の(b)に記載されている方法と同様の条
件下で水素化され表記ピペリジンが得られた;MS:m/z=21
2(M+1);NMR(CD3OD):4.28(m,1),3.10(m,2),2.92(m,2),2.
89(m,2),2.66(m,2),1.59(m,4),1.03(s,6)。
【0157】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 401/14 239 C07D 401/14 239 403/06 233 403/06 233

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式Iの化合物: 【化1】 式中、 Q1は式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、If、Ig、Ih、I
    j、IkおよびImの基の群から選択される基(Zで結合
    されている)であり: 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 式中、 式Iaの基に対して、Zaは窒素または基CRad(式中、
    adは水素であるか、またはRadはRacと一緒になり存
    在する炭素ー炭素結合が二重結合を形成する)であり;
    aaはArまたはHetであり;Rabは水素であり、お
    よびRacは水素またはヒドロキシであるか、またはRac
    はRadと一緒になり存在する炭素ー炭素結合が二重結合
    を形成するかまたはRacはRadと一緒に二価の基−(C
    2j−(式中、jは1から5の整数である)を形成
    し;またはRabはRacと一緒に二価の基−(CH2k
    (式中、kは2から6の整数である)を形成し、または
    abはRacと一緒にオキソまたは式=N−O−(C
    2q−NRaeaf(式中、qは2または3の整数であ
    り、RaeおよびRafは独立して水素または(1−4C)
    アルキルであり、またはNRaeafはピロリジノ、ピペ
    リジノまたはモルホリノである)のジアルキルアミノア
    ルキルオキシイミノである;式Ibの基に対して、Zb
    置換イミノ基RbaNまたはRbaCH2N(式中、Rb a
    (3−7C)シクロアルキル、ArまたはHetであ
    る)であり;またはZbは置換メチレン基Rbb(CH2
    p−C−Rbc[式中、RbbはArまたはHetであり;
    pは0または1の整数であり;およびRbcは水素、ヒド
    ロキシ,(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルカ
    ノイルオキシ、COORbd(式中、Rbdは水素または
    (1−3C)アルキルである)、シアノ、NRbebf
    たはSRbg(式中、RbeおよびRbfは独立して水素、
    (1−4C)アルキル、(1−4C)ヒドロキシアルキ
    ルまたは(1−4C)アルカノイルであり、または基N
    bebfはピロリジノ、ピペリジノまたはモルホリノで
    あり;およびRbgは水素または(1−4C)アルキルで
    ある)であり;またはRbcはそれが結合されている炭素
    原子およびピペリジン環の隣接する炭素原子と二重結合
    を形成する]である;式Icの基に対して、RcaはAr
    またはHetであり;およびZcはオキソ、チオ、スル
    フィニル、スルホニルまたは式−NRcb−(式中、Rcb
    は(1−3C)アルキルである)またはRcccdN−
    (CH2q−(式中、qは2または3の整数であり、R
    ccおよびRcdは独立して水素または(1−3C)アルキ
    ルであり、または基RcccdNはピロリジノ、ピペリジ
    ノまたはモルホリノである)のイミノである;式Idの
    基に対して、Rdaは水素、(1−6C)アルキル、A
    r、Het、α−ヒドロキシベンジル、スチリルまたは
    db−(1−3C)アルキル(式中、Rdbはアリール、
    ピリジル、ピリジルチオまたは1−メチル−2−イミダ
    ゾリルチオであり)であり、ここでRdaの芳香環基また
    は部分は一つまたはそれ以上のハロ、ヒドロキシ、(1
    −4C)アルキルまたは(1−4C)アルコキシ置換基
    で置換されていてもよい;Xdはオキシまたは−CHR
    dcであり;Rdcは水素、ヒドロキシ、(1−3C)アル
    コキシ、(1−4C)アルカノイルオキシ、NRddde
    または(1−4C)アルカノイルアミノであり;Rdd
    たはRdeは独立して水素または(1−4C)アルキルで
    あるかまたは基NRdddeはピロリジノ、ピペリジノま
    たはモルホリノであり;pは0または1の整数であり;
    およびZdは単結合(Rdaが水素であり、またはpが1
    である場合を除いて)、メチレンまたはカルボニルであ
    る;式Ieの基に対して、Jeは酸素、硫黄またはNRea
    (式中、Reaは水素または(1−3C)アルキルであ
    る)であり;Rebは水素、ヒドロキシ置換基および/ま
    たは1つから3つのフッ素置換基を有していてもよい
    (1−6C)アルキル、(3−6C)アルケニル(式
    中、ビニル炭素は窒素には結合していない)、2−ヒド
    ロキシエチル、(3−7C)シクロアルキル、Arまた
    はHetであり;Rec水素、ヒドロキシ置換基および/
    または1つから3つのフッ素置換基を有していてもよい
    (1−6C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、
    (1−5C)アルコキシ(Jeが酸素の場合のみ)、
    (3−6C)シクロアルコキシ(Jeが酸素の場合の
    み)または0から7の炭素原子を含んでいるNRedee
    [式中、RedおよびReeは独立して水素、(1−5C)
    アルキルまたは(3−6C)シクロアルキルであり、ま
    たは基NRedeeはピロリジノ、ピペリジノ、モルホリ
    ノ、チオモルホリノ(またはそのS−オキシド)または
    ピペラジニル(ピペラジニル基は4位が(1−3C)ア
    ルキル置換基で置換されていてもよい)]である;式I
    fの基に対して、Jfは酸素、硫黄またはNRfa(式
    中、Rfaは水素または(1−3C)アルキルである)で
    あり;Lfはその1位が基Jfを持つ炭素に結合された二
    価の炭化水素であり、二価の基Lfはトリメチレン、シ
    ス−プロペニレン、テトラメチレン、シス−ブテニレ
    ン、シス−ブタ−3−エニレン、シス、シス−ブタジエ
    ニレン、ペンタメチレンおよびシス−ペンテニレンから
    選択され、二価の基Lfそれ自身は一つまたは二つのメ
    チル置換基で置換されていてもよい;式Igの基に対し
    て、Zgはハロ,(3−6C)シクロアルキル、シア
    ノ、ニトロ、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、
    (1−5C)アルカノイルオキシ、アロイル、ヘテロア
    ロイル、オキソ、イミノ[(1−6C)アルキル、(3
    −6C)シクロアルキル、(1−5C)アルカノイルま
    たはアロイル置換基で置換されていてもよい]、ヒドキ
    シイミノ(酸素上に(1−4C)アルキルまたはフェニ
    ル置換基により置換されていてもよい)、式NRgagb
    のアミノ基、式NRgcgdのアミノ基、式C(=N
    gg)NRgegfのアミジノ基および式CON(O
    gh)Rgiのカルバモイル基からなる群より選択される
    一つまたはそれ以上の置換基を有していてもよい(1−
    8C)アルキルまたは(3−8C)シクロアルキルであ
    るが、しかしヒドロキシおよびオキソ置換基が一緒にな
    ってカルボキシル基を形成している基は除かれ、式中N
    gagbのアミノ基は0から7の炭素原子を含んでおり
    および、RgaおよびRgbの各々は独立して水素、(1−
    5C)アルキルまたは(3−6C)シクロアルキルであ
    り、または基NRgagbはピロリジノ、ピペリジノ、モ
    ルホリノ、チオモルホリノ(またはそのS−オキシド)
    またはピペラジニル(ピペラジニル基は4位が(1−3
    C)アルキル置換基で置換されていてもよい)であり;
    および式中Rgcは水素または(1−3C)アルキルであ
    り、Rgdは(1−5C)アルカノイル、アロイルまたは
    ヘテロアロイルであり;またはRgdは式C(=Jg)N
    gegf(式中、Jgは酸素、硫黄、NRggまたはCH
    gjである)であり;および式中アミノ基NRgegf
    0から7の炭素原子を含んでおりおよび、RgeおよびR
    gfの各々は独立して水素、(1−5C)アルキルまたは
    (3−6C)シクロアルキルであり、または基NRge
    gfはピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホ
    リノ(またはそのS−オキシド)またはピペラジニル
    (ピペラジニル基は4位が(1−3C)アルキル置換基
    で置換されていてもよい)であり、またはRgeは水素ま
    たは(1−4C)アルキルであり、およびRgfはRgg
    一緒になってエチレンまたはトリメチレン基を形成す
    る;Rggは水素または(1−4C)アルキルであり、ま
    たはRgfと一緒になってエチレンまたはトリメチレン基
    を形成する;Rgjはシアノ、ニトロ、またはSO2gk
    であり、およびRgkは(1−4C)アルキルまたはフェ
    ニルであり;RghおよびRgiは独立して(1−3C)ア
    ルキルであり;およびZg上の置換基であるかまたはZg
    上での置換により形成される環式基は一つまたはそれ以
    上の(1−3C)アルキル基を炭素上にさらなる置換基
    として持っていてもよく;および基Zgの一部であるア
    リールまたはヘテロアリール基はいずれも一つまたはそ
    れ以上のハロ、(1−4C)アルキル、(1−4C)ア
    ルコキシ、シアノ、トリフルオロメチルまたはニトロ置
    換基で置換されていてもよい;式Ihの基に対して、Gh
    は単結合、二重結合または二価の炭化水素基を表し;J
    hはもしGhが二重結合であるならば単結合により環に結
    合された基を表し、さもなくば二重結合により結合され
    た基を表し;Mhはヘテロ原子、置換ヘテロ原子または
    単結合を表し;およびLhはその1位がMhに結合された
    炭化水素基を表し;ここでGh、Jh、MhおよびLhの基
    は下記の群から選択される: (a)Ghは単結合であり;Jhはオキソまたはチオキソ
    であり;Mhはオキシ、チオまたはNRhaであり;およ
    びLhはLhaである; (b)Ghは単結合であり;JhはNRhbであり;Mh
    NRhaであり;およびLhはLhaである; (c)Ghは二重結合であり;JhはORha、SRhaまた
    はNRhchdであり;Mhは窒素であり;およびLhはL
    haである; (d)Ghは一つまたは二つのメチル置換基で置換され
    ていてもよいメチレンであり;Jhはオキソ、チオキソ
    またはNRheであり;Mhはオキシ、チオ、スルフィニ
    ル、スルホニルまたはNRhaであり;およびLhはLhb
    である; (e)Ghは単結合であり;Jhはオキソ、チオキソまた
    はNRheであり;Mhは窒素であり;およびLhはLhc
    ある; (f)Ghは(1−3C)アルキル置換基で置換されて
    いてもよいメチンであり;Jhはオキソ、チオキソまた
    はNRheであり;Mhは窒素であり;およびLhはLhd
    ある; (g)Ghは一つまたは二つのメチル置換基で置換され
    ていてもよいシスービニレンであり;Jhはオキソ、チ
    オキソまたはNRheであり;Mhは窒素であり;および
    hはLheである;および (h)Ghは単結合であり;Jhはオキソまたはチオキソ
    であり;Mhは単結合であり;およびLhはLhfである 式中Rhaは水素または(1−3C)アルキルであり;R
    hbは水素、(1−3C)アルキル、シアノ、(1−3
    C)アルキルスルホニルまたはニトロであり;Rhcおよ
    びRhdは独立して水素または(1−3C)アルキルであ
    るかまたは基NRhchdがピロリジノ、ピペリジノ、モ
    ルホリノ、チオモルホリノ(またはそのS−オキシド)
    またはピペラジニル(ピペラジニル基は4位が(1−3
    C)アルキル置換基で置換されていてもよい)であり;
    heは水素または(1−3C)アルキルであり;Lha
    エチレン、シスービニレン、トリメチレンまたはテトラ
    メチレン(基Lhaそれ自身一つまたは二つのメチル置換
    基を持っていてもよい)であり;Lhbはエチレンまたは
    トリメチレン(基Lhaそれ自身一つまたは二つのメチル
    置換基で置換されていてもよい)であり;Lhcはプロプ
    −2−エン−1−イリデン−3−イル(基Lhcそれ自身
    一つまたは二つのメチル置換基で置換されていてもよ
    い)であり;Lhdはシス−ビニレン(基Lhdそれ自身一
    つまたは二つのメチル置換基で置換されていてもよい)
    であり;Lheはメチン[基Lheそれ自身(1−3C)置
    換基で置換されていてもよい]であり;およびLhfは4
    −オキサブタン−1,4−ジイルである;式Ijの基に
    対して、Xjは(1−6C)アルキル、−CH2ORja
    −CH2SRja、−CH2S(O)Rjg、−CH2
    (O)2jg、−CORja、−COORj 、−C(=J
    ja)NRjbjc、−C(Rja)(ORjd)(ORje)、
    −CH2N(Rja)C(=Jja)Rjf、−CH2
    (Rja)COORjgまたは−CH2N(Rja)C(=J
    ja)NRjbjcであり;Bjは直接結合であり、および
    jはその1位がBjに結合されている炭化水素鎖であ
    り、およびLjはトリメチレン、テトラメチレン、シス
    −1−ブテニレンおよびシス、シス−ブタジエニレンか
    ら選択される;またはBjはN(Rjh)であり、および
    jはエチレン、トリメチレンおよびシス−ビニレンか
    ら選択される炭化水素鎖であり;またはBjはNであ
    り、およびLjはその1位がBjに結合されている炭化水
    素鎖でありおよびLjはシス、シス−プロプ−2−エン
    −1−イリデン−3−イルであり;JjおよびJjaは独
    立して酸素または硫黄であり;Rja、RjfおよびRjh
    独立して水素または(1−6C)アルキルであり;Rjb
    およびRjcは独立して水素または(1−6C)アルキル
    であり;または基NRjbjcはピロリジノ、ピペリジ
    ノ、モルホリノ、チオモルホリノ(またはそのS−オキ
    シド)またはピペラジニル(ピペラジニル基は4位が
    (1−3C)アルキル置換基で置換されていてもよい)
    であり;RjdおよびRjeは独立して(1−3C)アルキ
    ルであるかまたは一緒になってエチレンおよびトリメチ
    レンから選択される二価の炭化水素鎖を形成し;Rjg
    (1−6C)アルキルである;式Ikの基に対して、Zk
    は式IIの窒素結合基であり: 【化6】 式中、E1、E2、E3、およびE4は二価で四つの部分か
    らなる鎖(−E1=E2−E3=E4−)を形成し、そのE
    1、E2、E3、およびE4の各々はメチンであり;または
    1、E2、E3、およびE4の一つまたは二つが窒素であ
    り、E1、E2、E3、およびE4の残りはメチンである;
    およびメチンであるE1、E2、E3、およびE4の一つま
    たはそれ以上がハロ、(1−3C)アルキル、ヒドロキ
    シ、(1−3C)アルコキシ、(1−3C)アルキルチ
    オ、(1−3C)アルキルスルフィニルまたは(1−3
    C)アルキルスルホニル置換基で置換されていてもよ
    く;および式中、基Fk、GkおよびIk(Xk)は下記の
    ものから選択される: (a)Gkは直接結合であり、Ik(Xk)は式=C
    (Zk)−を持つ基であり、およびFkは−CH=および
    −N=から選択される基である; (b)Gkは直接結合であり、Ik(Xk)は式−C(=
    k)−を持つ基であり、およびFkは−N(Rkf)−、
    −CH2−CH2−、−CH=CH−、−CH2−N(R
    kf)−および−CH=N−から選択される基である; (c)Gkは式−CH2−を持つ基であり、Ik(Xk)は
    式−C(=Jk)−を持つ基であり、およびFkは−CH
    2−および−N(Rkf)−から選択される基である;お
    よび (d)Gkは−CH2−、−CH2−CH2−、−CH=C
    H−および−N=CH−から選択され、Ik(Xk)は式
    −C(=Jk)−を持つ基であり、およびFkは直接結合
    である;式中Jkは酸素または硫黄であり;Zkは−OR
    ka、−SRka、−CORka、−COORka、−C(=J
    ka)NRkbkcまたは−C(Rka)(ORkd)(O
    ke)であり;Jkaは酸素または硫黄であり;Rkaおよ
    びRkfは独立して水素または(1−6C)アルキルであ
    り;RkbおよびRkcは独立して水素または(1−6C)
    アルキルであり;または基NRkbkcはピロリジノ、ピ
    ペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ(またはそのS
    −オキシド)またはピペラジニル(ピペラジニル基は4
    位が(1−3C)アルキル置換基で置換されていてもよ
    い)であり;RkdおよびRkeは独立して(1−3C)ア
    ルキルであるかまたはRkdおよびRkeが一緒になってエ
    チレンおよびトリメチレンを形成し;またはZkはフタ
    ルイミド、スクシンイミド、マレイミド、グルタルイミ
    ドおよび3−オキサ−、3−チア−および3−アザグル
    タルイミドから選択されるイミド基(イミド基は一つま
    たはそれ以上の(1−3C)アルキル置換基で置換され
    ていてもよく、およびさらにフタルイミドの芳香環部分
    は一つまたはそれ以上のハロ、ヒドロキシまたは(1−
    3C)アルコキシ置換基で置換されていてもよい)であ
    り;および式Imの基に対して、RmaおよびRmbは独立
    して水素、(1−3C)アルキル、ベンジルおよびフェ
    ネチルからなる群より選択され;Rmcはピロリジノ、ピ
    ペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ(またはそのS
    −オキシド)またはピペラジニル(ピペラジニル基は4
    位が(1−3C)アルキル置換基で置換されていてもよ
    い)である;および式中、基Q1に対し、Arはフェニ
    ル基または少なくとも一つの環が芳香環である9から1
    0の環原子からなるオルト−縮合二環式炭素環式基であ
    り、基Arは無置換でもまたはハロ、シアノ、トリフル
    オロメチル、(1−4C)アルキル、(1−4C)アル
    コキシ、メチレンジオキシ、ヒドロキシ、メルカプト、
    −S(O)nxa、(1−5C)アルカノイル、(1−
    5C)アルカノイルオキシ、ニトロ、NRxbxc、NR
    xdxe、C(=NRxf)NRxgxh、CONRxbxc
    よびCOORxj[式中、nは整数0、1または2であ
    り;Rxaは(1−6C)アルキル、(3−6C)シクロ
    アルキルまたはフェニル(フェニルはハロ、トリフルオ
    ロメチル、(1−3C)アルキルまたは(1−3C)ア
    ルコキシ置換基で置換されていてもよい)であり;基N
    xbxcは0から7の炭素原子を含んでおり、およびR
    xbおよびRxcの各々は独立して水素、(1−5C)アル
    キルまたは(3−6C)シクロアルキルであり、または
    基NRxbxcはピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、
    チオモルホリノ(またはそのS−オキシド)またはピペ
    ラジニル(ピペラジニル基は4位が(1−3C)アルキ
    ル置換基で置換されていてもよい)であり;および式中
    xdは水素または(1−4C)アルキルであり、および
    xeは(1−5C)アルカノイル、ベンゾイルまたは式
    C(=Jx)NRxgxh[式中、Jxは酸素、硫黄、NR
    xfまたはCHRxiであり;Rxfは水素、(1−5C)ア
    ルキルであり、またはRxgと一緒になってエチレンまた
    はトリメチレンの二価の基を形成し、基NRxgxhは0
    から7の炭素原子を含んでおり、およびRxgおよびRxh
    の各々は独立して水素、(1−5C)アルキルまたは
    (3−6C)シクロアルキルであり、または基NRxg
    xhはピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホ
    リノ(またはそのS−オキシド)またはピペラジニル
    (ピペラジニル基は4位が(1−3C)アルキル置換基
    で置換されていてもよい)であり;またはRxgはRxf
    一緒になってエチレンまたはトリメチレンの二価の基を
    形成し、およびRxh水素または(1−5C)アルキルで
    あり;Rxiはシアノ、ニトロ、(1−5C)アルキルス
    ルホニルまたはフェニルスルホニルである]であり;お
    よびRxjは水素、(1−5C)アルキルまたはベンジル
    であり;およびHetは炭素および酸素、硫黄および窒
    素から選択される1から4のヘテロ原子からなる5また
    は6員環を含む単環式芳香環、またはそれらがプロピレ
    ン、トリメチレン、テトラメチレンまたはベンズ−二価
    基を融合することにより誘導されるオルト−縮合二環式
    ヘテロ環の環炭素を通して結合された基(またはそれら
    の安定なN−オキシド)であり、ここで基Hetは無置
    換でもまたはArについて上記で定義された一つまたは
    それ以上の置換基で炭素上においてまたは(1−3C)
    アルキルで窒素において置換されていてもよい;Q2
    1−4の窒素を含む窒素を連結した5員の芳香環であ
    り、連結された窒素に隣接した環の位置が基Q5で置換
    されている;Q3は水素または(1−3C)アルキルで
    あり;Q4はフェニル[ハロ、トリフルオロメチル、ヒ
    ドロキシ、(1−3C)アルコキシ、(1−3C)アル
    キルおよびメチレンジオキシから独立して選択される一
    つまたは二つの置換基で置換されていてもよい]であ
    り;またはQ4はチエニル、イミダゾリル、ベンゾ
    [b]チオフェニルまたはナフチル(いづれもハロ置換
    基で置換されていてもよい)であり;またはQ4はビフ
    ェニリルであり;またはQ4は炭素連結インドリル(1
    位がベンジル置換基で置換されていてもよい)であり;
    およびQ5はフェニル、ベンジル、フェネチルおよびナ
    フチルからなる群より選択され、ここでフェニル環また
    はナフチル環はいずれも(1−3C)アルキル、(1−
    3C)アルコキシ、メチレンジオキシ、ハロゲノ、ヒド
    ロキシ、(1−4C)アシロキシおよびNRAB[式
    中、RAおよびRBは独立して水素または(1−3C)ア
    ルキルであり、またはRAは水素または(1−3C)ア
    ルキルであり、RBは(1−4C)アシルである]から
    選択される一つまたはそれ以上の置換基で置換されてい
    てもよい;または△で示されたピペリジノ窒素(または
    aが窒素である場合Q1のどちらかの塩基性ピペラジニ
    ル窒素)のN−オキシド;またはその医薬として受容可
    能な塩;またはその四級アンモニウム塩[△で示された
    ピペリジノ窒素(またはZaが窒素である場合Q1のどち
    らかの塩基性ピペラジニル窒素)が四つの共有結合を持
    つアンモニウム窒素であり、窒素R1上の四つ目の基は
    (1−4C)アルキルまたはベンジルであり、付随する
    対イオンAは医薬として受容可能なアニオンである]。
  2. 【請求項2】 式IIIの化合物である請求項1に記載の
    式Iの化合物: 【化7】 式中、Q1、Q2およびQ5は請求項1で定義した意味を
    持っている;または△で示されたピペリジノ窒素(また
    はZaが窒素である場合Q1のどちらかの塩基性ピペラジ
    ニル窒素)のN−オキシド;またはその医薬として受容
    可能な塩;またはその四級アンモニウム塩[△で示され
    たピペリジノ窒素(またはZaが窒素である場合Q1のど
    ちらかの塩基性ピペラジニル窒素)が四つの共有結合を
    持つアンモニウム窒素であり、窒素R1上の四つ目の基
    は(1−4C)アルキルまたはベンジルであり、付随す
    る対イオンAは医薬として受容可能なアニオンであ
    る]。
  3. 【請求項3】 Arはフェニル(無置換でもまたはクロ
    ロ、メチル、メトキシ、ヒドロキシまたはメチルスルフ
    ィニル置換基で置換されていてもよい)であり;Het
    はフリル、チエニル、2−イミダゾリル、1,3,4−
    オキサジアゾル−2−イル、ピリジルまたはピリミジニ
    ル(環は無置換でもまたはクロロ、メチル、メトキシ、
    ヒドロキシ、メチルスルフィニル、メトキシカルボニル
    またはエトキシカルボニル置換基で置換されていてもよ
    い)であり;アリールはフェニルであり;ヘテロアリー
    ルはフリル、ピリジルまたはピリミジニルであり;ハロ
    はクロロまたはブロモであり;(1−3C)アルキルは
    メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルであり;
    (1−4C)アルキルはメチル、エチル、プロピル、イ
    ソプロピル、ブチル、イソブチルまたは−ブチルであ
    り;(1−5C)アルキルはメチル、エチル、プロピ
    ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、−ブチル、
    ペンチルまたはイソペンチルであり;(1−6C)アル
    キルはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
    ル、イソブチル、−ブチル、ペンチル、イソペンチ
    ル、ヘキシルまたはイソヘキシルであり;(1−8C)
    アルキルはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
    イソペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘ
    キシル、1−プロピルブチルまたはオクチルであり;
    (3−6C)シクロアルキルはシクロプロピル、シクロ
    ペンチルまたはシクロヘキシルであり;(3−7C)シ
    クロアルキルはシクロプロピル、シクロペンチル、シク
    ロヘキシルまたはシクロヘプチルであり;(3−8C)
    シクロアルキルがシクロプロピル、シクロペンチル、シ
    クロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチルで
    あり;(3−6C)アルケニルはアリル、2−ブテニル
    または3−メチル−2−ブテニルであり;(1−4C)
    アルカノイルはホルミル、アセチル、プロピオニル、ブ
    チリルまたはイソブチリルであり;および(1−5C)
    アルカノイルはホルミル、アセチル、プロピオニル、ブ
    チリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリルまたは
    ピバロイルである請求項1に記載の化合物;または△で
    示されたピペリジノ窒素(またはZaが窒素である場合
    1のどちらかの塩基性ピペラジニル窒素)のN−オキ
    シド;またはその医薬として受容可能な塩;またはその
    四級アンモニウム塩[△で示されたピペリジノ窒素(ま
    たはZaが窒素である場合Q1のどちらかの塩基性ピペラ
    ジニル窒素)が四つの共有結合を持つアンモニウム窒素
    であり、窒素R1上の四つ目の基は(1−4C)アルキ
    ルまたはベンジルであり、付随する対イオンAは医薬と
    して受容可能なアニオンである]。
  4. 【請求項4】 Arはフェニル(無置換でもまたはメト
    キシ、ヒドロキシまたはメチルスルフィニル置換基で置
    換されていてもよい)であり;Hetはピリジルまたは
    ピリミジニル(環は無置換でもまたはメトキシ、ヒドロ
    キシまたはメチルスルフィニル置換基で置換されていて
    もよい)であり;ヘテロアリールはピリジルであり;ハ
    ロはクロロであり;(1−3C)アルキルはメチルであ
    り;(1−4C)アルキルはメチルまたはエチルであ
    り;(1−5C)アルキルはメチル、エチル、プロピル
    またはイソプロピルであり;(1−6C)アルキルはメ
    チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
    ブチルまたは−ブチルであり;(1−8C)アルキル
    はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、1−エチ
    ルプロピルまたは1−プロピルブチルであり;(3−6
    C)シクロアルキルはシクロプロピルまたはシクロペン
    チルであり;(3−7C)シクロアルキルはシクロプロ
    ピルまたはシクロペンチルであり;(3−8C)シクロ
    アルキルはシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘ
    キシルまたはシクロヘプチルであり;(3−6C)アル
    ケニルはアリルであり;(1−4C)アルカノイルはホ
    ルミルまたはアセチルであり;および(1−5C)アル
    カノイルはホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリ
    ルまたはイソブチリルである請求項1に記載の化合物;
    または△で示されたピペリジノ窒素(またはZaが窒素
    である場合Q1のどちらかの塩基性ピペラジニル窒素)
    のN−オキシド;またはその医薬として受容可能な塩;
    またはその四級アンモニウム塩[△で示されたピペリジ
    ノ窒素(またはZaが窒素である場合Q1のどちらかの塩
    基性ピペラジニル窒素)が四つの共有結合を持つアンモ
    ニウム窒素であり、窒素R1上の四つ目の基は(1−4
    C)アルキルまたはベンジルであり、付随する対イオン
    Aは医薬として受容可能なアニオンである]。
  5. 【請求項5】 Q1は4−ベンジルピペリジノ、4−
    (3−メトキシフェニル)ピペリジノ、4−(2−メチ
    ルスルフィニル)フェニルピペリジノ、4−(2−ピリ
    ジル)ピペリジノ、4−(3−ピリジル)ピペリジノ、
    4−(2−メチルスルフィニルピリド−3−イル)ピペ
    リジノ、4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジノ、4
    −アセトアミド−4−フェニルピペリジノ、4−(
    フェニルアセトアミド)ピペリジノ、4−(2−ヒドロ
    キシエチル)ピペリジノ、4−(1−ヒドロキシ−1−
    プロピルブチル)ピペリジノ、4−(2−オキソピロリ
    ジン−1−イル)ピペリジノ、4−(2−オキソピペリ
    ジノ)ピペリジノ、4−(2−チオキソピペリジノ)ピ
    ペリジノ、4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1
    −イル)ピペリジノ、4−エトキシカルボニル−4−
    (2−オキソピペリジノ)ピペリジノ、4−メトキシカ
    ルボニル−4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1
    −イル)ピペリジノ、4−(1−オキソイソインドリン
    −2−イル)ピペリジノ、4−(2−オキソ−2,3−
    ジヒドロベンズイミダゾール−1−イル)ピペリジノ、
    4−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキナ
    ゾリン−3−イル)ピペリジノ、4−メチルアミノカル
    ボニル−4−(2−オキソピペリジノ)ピペリジノ、4
    −アミノカルボニル−4(ピペリジノ)ピペリジノ、4
    −(3−メチル−2−オキソペルヒドロピリミジン−1
    −イル)ピペリジノ、4−(3−エチル−2−オキソペ
    ルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ、4−
    (N,N−ジメチルアミノ−カルボニル)−4−(2−
    オキソピペリジノ)ピペリジノ、4−メチル−4−(2
    −オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジ
    ノ、4−メチル−4−(2−オキソペルヒドロピリミジ
    ン−1−イル)ピペリジノ、4−(2−オキソ−2,3
    −ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)ピペリジ
    ノ、4−(2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イ
    ル)−4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)ピペリ
    ジノ、4−(5,5−ジメチル−2−オキソペルヒドロ
    ピリミジン−1−イル)ピペリジノまたは4−メチル−
    4−(2−オキソピペリジノ)ピペリジノであり;Q2
    はテトラゾル−1−イル、イミダゾル−1−イル、また
    は1,3,4−トリアゾル−1−イルであり;Q3は水
    素であり;およびQ4は3,4−ジクロロフェニルまた
    は3,4−メチレンジオキシフェニルである請求項1に
    記載の化合物;または△で示されたピペリジノ窒素のN
    −オキシド;またはその医薬として受容可能な塩;また
    はその四級アンモニウム塩(△で示されたピペリジノ窒
    素が四つの共有結合を持つアンモニウム窒素であり、窒
    素R1上の四つ目の基がメチルまたはベンジルであり;
    付随する対イオンAが塩化物、臭化物またはメタンスル
    ホネートである)。
  6. 【請求項6】 Q1は4−ヒドロキシ−4−フェニルピ
    ペリジノ、4−(2−オキソピロリジン−1−イル)ピ
    ペリジノ、4−アセトアミド−4−フェニルピペリジ
    ノ、4−アセトアミド−4−(2−オキソピペリジノ)
    ピペリジノ、4−エトキシカルボニル−4−(2−オキ
    ソピペリジノ)ピペリジノ、4−メトキシカルボニル−
    4−(2−オキソピペリジノ)ピペリジノ、4−(ジメ
    チルアミノカルボニル)−4−(2−オキソピペリジ
    ノ)ピペリジノ、4−アミノカルボニル−4−(ピペリ
    ジノ)ピペリジノ、4−(3−メチル−2−オキソペル
    ヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ、4−(3−
    エチル−2−オキソペルヒドロピリミジン−1−イル)
    ピペリジノ、4−メチル−4−(2−オキソピペリジ
    ノ)ピペリジノ、4−メチル−4−(2−オキソペルヒ
    ドロピリミジン−1−イル)ピペリジノ、4−(2−オ
    キソ−2,3−ジヒドロベンゾイミダゾール−1−イ
    ル)ピペリジノ、4−(2−オキソペルヒドロピリミジ
    ン−1−イル)−4−(ピロリジン−1−イルカルボニ
    ル)ピペリジノまたは4−(5,5−ジメチル−2−オ
    キソペルヒドロピリミジン−1−イル)ピペリジノであ
    り;およびQ2がイミダゾル−1−イルである請求項1
    に記載の化合物;または△で示されたピペリジノ窒素の
    N−オキシド;またはその医薬として受容可能な塩;ま
    たはその四級アンモニウム塩(△で示されたピペリジノ
    窒素が四つの共有結合を持つアンモニウム窒素であり、
    窒素R1上の四つ目の基は(1−4C)アルキルまたは
    ベンジルであり;付随する対イオンAは医薬として受容
    可能なアニオンである)。
  7. 【請求項7】 Q1が式Ib、Ih、Ij、IkおよびImの
    基から選択される請求項1に記載の化合物;または△で
    示されたピペリジノ窒素のN−オキシド;またはその医
    薬として受容可能な塩;またはその四級アンモニウム塩
    (△で示されたピペリジノ窒素が四つの共有結合を持つ
    アンモニウム窒素であり、窒素R1上の四つ目の基は
    (1−4C)アルキルまたはベンジルであり;付随する
    対イオンAは医薬として受容可能なアニオンである)。
  8. 【請求項8】 Je、Jf、Jg、Jj、Jja、Jkおよび
    kaが酸素であり、およびJhがオキソであり;Q2がイ
    ミダゾル−1−イルであり;Q3が水素であり;Q4がフ
    ェニル(ハロ、トリフルオロメチルおよびメチレンジオ
    キシから選択される一つまたは二つの置換基で置換され
    ていてもよい)であり;およびQ5がフェニルである請
    求項1に記載の化合物;または△で示されたピペリジノ
    窒素(またはZaが窒素である場合Q1のどちらかの塩基
    性ピペラジニル窒素)のN−オキシド;またはその医薬
    として受容可能な塩;またはその四級アンモニウム塩
    [△で示されたピペリジノ窒素(またはZaが窒素であ
    る場合Q1のどちらかの塩基性ピペラジニル窒素)が四
    つの共有結合を持つアンモニウム窒素であり、窒素R1
    上の四つ目の基は(1−4C)アルキルまたはベンジル
    であり、付随する対イオンAは医薬として受容可能なア
    ニオンである]。
  9. 【請求項9】 式Iの化合物;または△で示されたピペ
    リジノ窒素(またはZaが窒素である場合Q1のどちらか
    の塩基性ピペラジニル窒素)のN−オキシド;またはそ
    の医薬として受容可能な塩;またはその四級アンモニウ
    ム塩[△で示されたピペリジノ窒素(またはZaが窒素
    である場合Q1のどちらかの塩基性ピペラジニル窒素)
    が四つの共有結合を持つアンモニウム窒素であり、窒素
    1上の四つ目の基は(1−4C)アルキルまたはベン
    ジルであり、付随する対イオンAは医薬として受容可能
    なアニオンである];請求項1で定義された通り;およ
    び医薬として受容可能な希釈剤または担体を含む医薬組
    成物。
  10. 【請求項10】 下記の(a)−(i)で特徴付けられ
    る式Iの化合物;または△で示されたピペリジノ窒素
    (またはZaが窒素である場合Q1のどちらかの塩基性ピ
    ペラジニル窒素)のN−オキシド;またはその医薬とし
    て受容可能な塩;またはその四級アンモニウム塩[△で
    示されたピペリジノ窒素(またはZaが窒素である場合
    1のどちらかの塩基性ピペラジニル窒素)が四つの共
    有結合を持つアンモニウム窒素であり、窒素R1上の四
    つ目の基は(1−4C)アルキルまたはベンジルであ
    り、付随する対イオンAは医薬として受容可能なアニオ
    ンである];請求項1−8の項で定義した通り;の製造
    方法: (a)Zが窒素を表す式Iの化合物に対して(または式I
    IIの化合物に対して): 【化8】 式IIIa(式中Q1aは式Iの化合物に対して前に定義され
    た式Q1の基であり、Zは窒素を表している)のピペリ
    ジンを: 【化9】 式IV: 【化10】 のアルデヒドによる還元的アルキル化によりアルキル化
    する; (b)式IIIaのピペリジンを式V: 【化11】 (式中、Yは脱離基である)のアルキル化剤でアルキル
    化する; (c)式I(または式III)の化合物において△で示され
    たピペリジノ窒素のN−オキシドは、常法を用いて対応
    する式Iの化合物の△で示されたピペリジノ窒素を酸化
    する; (d)式I(または式III)の化合物において△で示され
    たピペリジノ窒素の四級アンモニウム塩は、式I(また
    は式III)の化合物の△で示されたピペリジノ窒素を式
    1Yのアルキル化剤でアルキル化することにより、ま
    たは式IIIb: 【化12】 のピペリジンを式V: 【化13】 (式中、Yは脱離基である)のアルキル化剤でアルキル
    化し、続いて必要に応じ、常法により対イオンYを異な
    った対イオンに交換する; (e)Q1が式Idである式Iの化合物については、対応
    する式VI: 【化14】 の出発物質の二重結合を還元する; (f)Q1が式Idである式Iの化合物に対しては、式VI
    a: 【化15】 の化合物の窒素を式Rda−(Xdp−Zd−の基で置換
    する; (g)スルフィニル基を持つ式I(または式III)の化合
    物に対しては、スルフィド基で置換された対応する式I
    (または式III)の化合物の硫黄を酸化する; (h)スルホニル基を持つ式I(または式III)の化合物
    に対しては、対応する式I(または式III)の化合物のス
    ルフィドまたはスルフィニルを酸化する;および (i)芳香族ヒドロキシ基を持つ式I(または式III)の
    化合物に対しては、芳香族アルコキシ基を持つ対応する
    式I(または式III)の化合物のエーテルを切断する。
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