JPH08301776A - 上皮細胞の分化促進剤 - Google Patents

上皮細胞の分化促進剤

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JPH08301776A
JPH08301776A JP7131162A JP13116295A JPH08301776A JP H08301776 A JPH08301776 A JP H08301776A JP 7131162 A JP7131162 A JP 7131162A JP 13116295 A JP13116295 A JP 13116295A JP H08301776 A JPH08301776 A JP H08301776A
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fraction
milk
protein nitrogen
differentiation
treated product
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JP7131162A
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English (en)
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Shinya Nagabuchi
真也 永渕
Takeshi Takahashi
高橋  毅
Shigeko Suidou
成子 水堂
Tamotsu Kuwata
有 桑田
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Meiji Dairies Corp
Original Assignee
Meiji Milk Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 乳中のホエー画分を限外濾過して得られるパ
ーミエート画分及び/又はその処理物、または、イオン
交換樹脂処理等して得られる非蛋白態窒素含有画分及び
/又はその処理物を用いてなる小腸上皮細胞の分化促進
剤。 【効果】 消化器管の消化不良や食物アレルギーの予
防、治療に有用である。また、有効成分は乳由来の非蛋
白態窒素画分であるため、安全性の面でも問題がなく、
医薬品、飲食品として実際の使用に供することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乳中の非蛋白態窒素
(Non Protein Nitrogen、以下NPNということもあ
る)画分を有効成分とする上皮細胞の分化促進剤に関す
るものであるが、更に詳細には、本発明は、消化器官の
消化不良や食物アレルギーの治療と予防に有効な上皮細
胞の分化促進剤に関するものである。これは、医薬品、
飲食品、調製粉乳、飼料、経腸栄養剤、健康食品、細胞
または微生物の培地の添加物、化粧品の原料として用い
ることができる。
【0002】
【従来の技術】人乳は全窒素の約20%が非蛋白態窒素
である。一方、牛乳は全窒素の約5%が非蛋白態窒素で
ある。この乳中の非蛋白態窒素には尿素、核酸(ヌクレ
オチド)、カルニチン、N−アセチルグルコサミン、コ
リン、ポリアミン、クレアチニン、アミノ酸、ペプチ
ド、アミノ糖などの有効成分が含まれている。これらの
成分のうち、核酸(ヌクレオチド)には、小腸上皮細胞
の分化を促進する効果があることが知られている。
【0003】しかし、核酸(ヌクレオチド)の非蛋白態
窒素画分中の含量は微量(非蛋白態窒素画分中の数%)
であるため、乳中から精製して純品を得るには、非常に
コストがかかる。一方、非蛋白態窒素画分それ自体の生
理作用については、上述したように成分が多岐に亘るた
め、ほとんど知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
非蛋白態窒素について、新しい有用な生理作用を新規に
発見し、NPNを含有する画分であるところのホエー又
はホエーの限外濾過処理の際の透過液画分に有効利用の
途を新たに拓く目的でなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
乳中の非蛋白態窒素の生理作用について鋭意検討した結
果、非蛋白態窒素が上皮細胞の分化を促進することを見
出した。ここで用いた細胞は、ヒト大腸ガン細胞系(Ca
co-2)である。Caco-2はコンフルエントに達すると、通
常の培養条件で小腸上皮細胞様の性質を持つように分化
する。すなわち、domeや刷子縁膜を形成し、アルカリホ
スファターゼやスクラーゼなどの刷子縁膜酵素を発現
し、細胞間にタイトジャンクションを形成する。今ま
で、Caco-2の性質を利用して、小腸上皮細胞の輸送系な
どが調べられてきた。
【0006】調製粉乳に乳中の非蛋白態窒素画分を添加
することにより、乳児の小腸上皮細胞の分化が促進さ
れ、消化管の消化吸収機能の向上が図られる。本発明に
よる上皮細胞分化促進剤は、経口投与、静脈内投与、患
部への直接投与のどの方法を用いてもよい。
【0007】本発明は、特開平4−356159、5−
207848、5−292879あるいは7−105等
で開示された方法を用いて、乳中の非蛋白態窒素画分を
分離、精製し、その小腸上皮細胞への分化の影響を調べ
た結果、この非蛋白態窒素画分に小腸上皮細胞の分化を
促進する作用があることをはじめて見出し、本発明に至
ったものである。
【0008】本発明の非蛋白態窒素画分は、卓越した上
皮細胞分化促進作用を有するので、該画分(NPN)を
調製粉乳や飲食品に添加することにより、腸管内で小腸
上皮細胞の分化を促進することができ、上皮細胞あるい
は腸管の消化酵素の活性が高められ、それにより腸管内
の消化作用を促進し、経口的に摂取した難消化物の消化
に有用な食品や医薬品を提供できる。また、上皮細胞の
タイトジャンクションを密にすることにより、腸管腔内
の食物蛋白質のアレルゲンの上皮細胞からの侵入を抑制
し、食物アレルギーの予防や治療に有用な食品や医薬品
を提供できる。この非蛋白態窒素画分は、家畜用の飼
料、細胞又は微生物の培地、化粧品にも添加することが
できる。
【0009】本発明の分化促進剤の有効成分は非蛋白態
窒素画分であるが、本発明においてはその含有物も同様
に有効成分として使用することができ、例えば、乳中の
ホエー画分を限外濾過して得られるパーミエート画分及
び/又はその処理物を使用することができる。あるい
は、乳中のホエー画分をイオン交換樹脂処理等して得ら
れる非蛋白態窒素含有画分及び/又はその処理物を使用
することができる。ホエーは、酸性ホエー、甘性ホエー
等が適宜使用できる。
【0010】限外濾過(UF)は、分画分子量100〜
10万、好ましくは1,000〜50,000程度の限
外濾過膜を用いて行なうが、UF膜の分画分子量は必要
とするNPNの最大分子量に応じて相違するので、場合
によっては上記範囲を逸脱することもあり得る。UF装
置に使用される膜としては、格別の限定はなく、中空糸
タイプ、ディスクタイプその他が適宜使用可能である。
【0011】乳中のホエー画分を、UF処理すると、通
過液(Permeate)と保留物(Retentate)に分けられる
が、保留物中には乳脂肪や蛋白質が主に含まれ、NPN
は通過液中に主に含まれるので、本発明においては、N
PNをほぼ純粋な状態に単離できるので、精製すること
なく、このパーミエート画分を有効成分として使用する
ことができる。
【0012】該パーミエート画分は、それ自体をそのま
ま使用できるほか、それを濃縮して得た濃縮液、濃縮に
際して析出した乳糖を除去した液、こ(れら)のペース
ト化物、乾燥物等も、本発明の有効成分として使用に供
することができる。
【0013】また、該パーミエート画分は、先に例示し
た公報に記載した各種の処理を行って、精製したり、濃
度を高めたりして、処理物として本発明に使用すること
も可能である。
【0014】分離・処理の具体例は次のとおりである。 (1)分離・処理A 該パーミエート画分を、所望により濃縮した後、濃縮・
乳糖結晶化・分離工程及び脱塩工程を適宜組み合わせて
処理する。(例えば特開昭60−54637参照)
【0015】具体的には、ホエーを限外濾過処理して、
この透過液から非蛋白態窒素成分を分離するに際し、2
回の濃縮・乳糖結晶化・分離工程及び1回の脱塩工程を
適宜組み合わせて処理することにより非蛋白態窒素成分
含有組成物を製造する。
【0016】更に具体的には、まず脱塩を行ない、次い
で濃縮、乳糖結晶化、分離を行ない、更に濃縮、乳糖結
晶化、分離を行なう方法があり、また、最初に濃縮、乳
糖結晶化、分離を行ない、次いで分離濾液について濃縮
されたものの脱塩を行ない、最後に再度、濃縮、乳糖結
晶化、分離を行なう方法などがあげられる。
【0017】脱塩工程としては、電気透析やイオン交換
樹脂による成分の除去が一般的である。この脱塩工程は
非蛋白態窒素成分の純度をあげるために早い時期に行な
うことが好ましい。しかし最も好ましいのは、第1工程
としての濃縮・乳糖結晶化・分離工程が終了した後の濃
縮液を脱塩工程にかけることで、この場合は液量が少な
く、脱塩処理をすみやかに行なうことができる。
【0018】濃縮・乳糖結晶化・分離工程においては、
ホエーの限外濾過膜透過液、もしくはこれを脱塩したも
のを固形分濃度50〜75%(乳糖濃度で40〜60
%)まで濃縮する。この濃縮液を70〜80%の乳糖が
結晶化するように冷却、攪拌する。結晶沈殿した乳糖
は、これを分離することができる。
【0019】70〜85%の乳糖が分離された処理液
は、そのままもしくは脱塩工程を経て、再び濃縮・乳糖
結晶化・分離工程にかけられる。
【0020】第2回目の濃縮・乳糖結晶化・分離工程
は、第1回目と同様に、減圧濃縮して、固形分濃度で5
0〜75%、即ち乳糖濃度で40〜60%として、70
〜85%の乳糖が結晶化するように冷却、攪拌し、結晶
沈殿した乳糖を分離する。
【0021】本発明においては、2回の濃縮・乳糖結晶
化・分離工程を行なうので、最初に含有していた乳糖の
91〜98%は除去されることになり、純度の高いNP
Nが得られる。
【0022】(2)分離・処理B 乳中のホエー画分を、所望により濃縮及び/又は脱塩し
た後、イオン交換樹脂に吸着せしめ、次いで、非蛋白態
窒素とミネラルの樹脂に対する選択吸着性の差を利用し
て、吸着した非蛋白態窒素を該ホエー又は濃縮ホエーで
押し出して脱塩ホエー中に非蛋白態窒素を回収するか、
あるいは、吸着した非蛋白態窒素を溶出剤を用いて回収
することにより、特にナトリウム含量を低下せしめ、純
度の高いNPNを回収する。(例えば特開平4−356
159参照)
【0023】具体的には、全固形分(TS)10〜40
%、好ましくは20〜30%に濃縮したホエー、及び/
又は、電気透析(ED)における脱塩率30〜80%、
好ましくは50〜70%にまで脱塩したホエーを用い、
カチオンまたはアニオン交換樹脂で処理する。カラムと
しては、直径24mmの場合、カラム層高は50cm以
上とし、線速度は10m/h以下とするのがよい。
【0024】NPNの選択吸着性は、ミネラルの中で最
も選択吸着性が低いナトリウムのそれよりも低い点に着
目し、この性質を利用して、カラムの溶出ないし押し出
しを行い、最初にNPNが漏出し、次いでナトリウムと
その他のミネラルが漏出してくる前までのカラム出口液
を回収することにより、NPNのみを選択的に回収する
ものである。
【0025】この方法においては、溶出剤としてはアル
カリ物質が好適であって、例えばアルカリ金属(K,L
iその他)やアルカリ土金属(Ca,Mg,Baその
他)の水酸化物が好適である。溶出剤として例えば水酸
化カリウムを使用した場合、その濃度は0.4N以上、
好ましくは0.8N以上がよく、濃度が高い方が急激に
漏出してくる。その通液量も多いほどNPNの回収率が
高くなり、一応の目安としてBed Volume(BD)×0.
2以上程度が好適である。
【0026】(3)分離・処理C 該パーミエート画分を脱塩した後、強酸性陽イオン交換
樹脂(SCI)処理及び強塩基性陰イオン交換樹脂(S
AI)処理を組み合わせたイオン交換樹脂処理を行って
NPNを樹脂に吸着せしめ、水洗した後、酸及び/又は
アルカリで脱着せしめて高純度NPNを回収する。(例
えば特開平5−207848参照)。
【0027】具体的には、例えば75%電気透析脱塩ホ
エーをUF処理して透過液を得、これを固形分11%に
濃縮して脱塩濃縮パーミエート画分を得、これをNPN
母液とする。これをSCI(三菱化学社、商品名:Di
aion SK1B)充填カラムにSV=3で通液した
後、イオン交換体体積の20倍相当量(20BV)を通
液した後、2BVの水で水洗する。
【0028】水洗後、2BVの2NのNaOHを循環
し、延6BV通液してNPNを溶出する。その後、2B
Vの水でカラム及びSCIを洗い、残液を回収する。次
に2NのH2SO4を使って、2NのNaOHのときと同
様の操作を行いNPNを溶出し、水洗により残液を回収
する。(本工程の)アルカリ溶出(水洗水を含む)で通
液した全NPNの35%を、酸溶出(水洗水を含む)で
は22%を回収する。
【0029】SCIを通過したNPN母液並びに母液の
水洗水はSCIの1.1倍のSAIを充填したカラムに
SV=3で通液し、20BV通液した後2BVの水でカ
ラム内のSAI(三菱化学社、商品名:Diaion
SA10A)を水洗する。SAIに未吸着のNPNは全
NPNの24%である。
【0030】水洗したSAIに2BVの2NのH2SO4
を循環し、延6BV通液してNPNを溶出する。その
後、2BVの水でカラム並びにSCIを水洗し、残液を
回収する。次いで2NのNaOHを使って2NのH2
4のときと同様の操作を行い、NPNを溶出し水洗に
より残液を回収する。本工程の酸溶出(水洗水含む)で
NPNの9%を、アルカリ溶出(水洗水含む)では7%
を回収する。
【0031】すなわち全イオン交換体から回収されたN
PNは、NPN母液の73%である。これ等NPN溶出
液を混合し、中和後、電気透析脱塩したところ、固形分
当り、74%のNPN(N×6.38)を含むNPN溶
液が得られる。
【0032】(4)分離・処理D 乳中のホエー画分又は該パーミエート画分を、粉末の場
合には有機溶媒を含む溶媒に懸濁・溶解し、溶液の場合
には有機溶媒を含む溶媒を添加して、不溶物及び/又は
生じた沈殿を除去した後に有機溶媒を含む溶媒中でゲル
濾過を行うことによりNPN成分を精製する。(例えば
特開平5−292879参照)
【0033】有機溶媒としては、アルコール類、ケトン
類、ニトリル類を用い、5〜95%、好ましくは40〜
75%の濃度で用いる。
【0034】ゲル濾過に用いるゲル濾過用充填剤として
は、球状蛋白質の分画範囲である分画分子量が104
ルトン以下であり、有機溶媒の使用に耐え得るものであ
れば特に規定しない。このようなゲル濾過用充填剤とし
ては、セファデックスゲル(Pharmacia LKB biotechnol
ogy社)、バイオゲル(Bio-Rad Laboratories社)、バイ
オグラス(Bio-Rad Laboratories社)、スチラゲル(Water
s Associates, Inc.社)、トヨパール(東ソー社)等があ
り、これらの中から適宜選択することが可能である。
【0035】具体的には、例えば、10%ホエー水溶液
10mlに10mlの99.5%エタノールを加えてよ
く混合し、30分静置する。次に3000×g、10分
間の遠心分離を行い、上澄液を得る。この上澄液10m
lを予め50%エタノールで平衝化させたToyopearl HW
-40(東ソー社、球状蛋白質の分画分子量範囲:104
ルトン以下)のカラム(径25mm×長さ800mm)
に負荷する。
【0036】このカラムに50%エタノールを線速度
9.2cm/hで供給し、溶出液を15mlずつ分取
し、フラクションNo.22〜31に、乳糖含量の少ない
高純度に精製されたNPN画分を得る。
【0037】(5)分離・処理E NPN含有原料である該パーミエート画分を、NPN阻
止率の低い電気透析膜を装着した電気透析装置を用いて
脱塩し、脱塩されたNPN母液は、これをイオン交換樹
脂処理してNPN画分を吸着回収し、上記脱塩処理によ
って回収された塩回収画分(NPNの一部を含有する濃
縮液)と合し、得られた混合物を中和した後、NPN阻
止率の高い電気透析膜を装着した電気透析装置を用いて
脱塩処理し、NPNを精製する。(例えば特開平7−1
05参照)
【0038】具体的には、ホエーよりイオン交換体で部
分脱蛋白質した液を濃縮した後、乳糖を結晶分離してな
る部分脱蛋白質−部分脱乳糖ホエー(PDPL)を原料
とし、このPDPL 10%溶液を分画分子量20,0
00のUF処理をし、得られるパーミエート画分をNP
N母液とする。これを旭硝子社製ED膜(CMV/AM
V)で電気伝導度を指標として97%電気透析脱塩し、
脱塩NPN母液及び塩回収液とする。この脱塩NPN母
液を、SCIを充填したカラムにSV=3で通液し、イ
オン交換体体積の45倍相当量(45BV)を通液した
後、5BVの水でカラム内のSCIを水洗する。SCI
は三菱化学社製Diaion SK1Bを使用する。S
CIに未吸着のNPNは全NPNの49%である。水洗
後、2BVの2NのNaOHを循環し、延6BV通液し
てNPNを溶出する。その後、5BVの水でカラム並び
にSCIを水洗し、残液を回収する。アルカリ溶出(水
洗水含む)で通液した全NPNの18%を回収する。
【0039】SCIを通過した脱塩NPN母液並びに母
液の水洗水はSCIの1.1倍のSAIを充填したカラ
ムにSV=3で通液し、44BV通液した後5BVの水
でカラム内のSAIを水洗する。SAIは三菱化学社製
Diaion SA10Aを使用する。SAIに未吸着
のNPNは全NPNの11%である。
【0040】水洗したSAIに2BVの2NのH2SO4
を循環し、延8BV通液してNPNを溶出する。その
後、5BVの水でカラム並びにSCIを水洗し、残液を
回収する。本工程の酸溶出(水洗水を含む)でNPNの
17%を回収する。
【0041】上記の方法により、全イオン交換体から回
収されたNPNは、脱塩NPN母液の68%である。こ
れ等SK1B吸着画分溶離液、SA10A吸着画分溶離
液及びED濃縮液(塩回収液)からなるNPN溶出液を
混合し、中和後、旭硝子社製ED膜(CSV/AMT)
で電気透析脱塩し、固形分当り、74%のNPN(N×
6.38)を含むNPN溶液を得る。
【0042】このようにして得た処理物は、そのまま本
発明に係る分化促進剤の有効成分として使用できるが、
必要あれば、更に濃縮、ペースト化、希釈、及び/又は
乾燥してもよい。
【0043】本発明において使用する該パーミエート画
分及び/又はその処理物、あるいは、該非蛋白態窒素含
有画分及び/又はその処理物は、後記する実施例からも
明らかなように、すぐれた上皮細胞の分化促進作用を有
するので、本発明に係る分化促進剤は、この作用を利用
した調製粉乳、各種飲食品、特定保健用飲食品、健康飲
料、健康食品、栄養食品、経腸栄養剤その他各種タイプ
の飲食品として用いることができるほか、飼料、細胞又
は微生物の培地の添加物、及び、消化器官の消化不良や
食品アレルギーの治療及び/又は予防に有効な上皮細胞
の分化促進に係る医薬品としても用いることができる。
【0044】飲食品タイプとして使用する場合には、本
有効成分であるパーミエート画分(その処理物)又は非
蛋白態窒素含有画分(その処理物)をそのまま、使用し
たり、他の食品ないし食品成分と併用したりして適宜常
法にしたがって使用できる。本有効成分を用いる本発明
に係る分化促進剤は、固体状(粉末、顆粒状その他)、
ペースト状、液状ないし懸濁状のいずれでもよいが、甘
味料、酸味料、ビタミン剤その他ドリンク剤製造に常用
される各種成分を用いて、健康ドリンクや調製粉乳に製
剤化すると好適である。
【0045】医薬品タイプとして使用する場合には、パ
ーミエート画分(その処理物)又は非蛋白態窒素含有画
分(その処理物)を有効成分としてこれに常用される無
機又は有機の担体を加えて、固体、半固体又は液体の形
で、経口投与剤のほか、注射剤、外用剤等の非経口投与
剤に製剤化する。
【0046】経口投与のための製剤としては、錠剤、丸
剤、顆粒剤、軟・硬カプセル剤、散剤、細粒剤、粉剤、
乳濁剤、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤等が挙げら
れる。非経口投与のための製剤としては、注射剤、軟
膏、ローション、トニック、スプレー、懸濁剤、油剤、
乳剤、坐剤等が挙げられる。本発明の有効成分を製剤化
するには、常法にしたがえばよく、界面活性剤、賦形
剤、着色剤、着香剤、保存料、安定剤、緩衝剤、懸濁
剤、等張剤その他常用される既知の補助剤を適宜使用す
る。
【0047】本発明に係る分化促進剤の投与量は、その
種類、治療ないし予防対象疾病の種類、投与方法、患者
の年令、患者の症状、処理時間等によって相違するが、
静脈投与の場合は成人ひとり当り1日に有効成分(該パ
ーミエート画分(その処理物)又は該非蛋白態窒素含有
画分(その処理物))を0.1〜100mg/kg投与
し、筋肉投与の場合は同じく0.1〜1000mg/k
g投与し、経口投与の場合も同じく0.1〜100mg
/kgの範囲で投与する。なお、外用剤の場合は、患部
に必要量を適宜適用すればよい。
【0048】本発明に係る有効成分は、乳の含有成分で
あるため、毒性は全く認められず、卓越した安全性を示
し、現にラットに対して1日当り100mg経口投与し
たが急性毒性は全く認められなかった。したがって飲食
品タイプの組成物として使用する場合は、予防用、保健
用、通常の飲食品として使用する場合のいずれにおいて
も、有効成分の使用量に格別の限定はないし、医薬とし
て使用する場合も、患者に応じて上記範囲内で適宜使用
すればよい。また、本有効成分は、多量に服用しても格
別の急性毒性を示さないので、必要あれば上記範囲より
も多量に使用しても差し支えない。
【0049】以下に本発明の実施例について述べる。な
お実施例は牛乳由来のホエー画分を利用しているが、牛
乳のほか、人乳、その他哺乳類の乳であればすべての乳
が使用できる。また、乳は、初乳、常乳のいずれもが使
用可能である。
【0050】
【実施例1】特開平4−356159号に開示した方法
を用いて、濃縮ホエーをイオン交換樹脂に吸着せしめた
後、濃縮ホエー及び/又は溶出剤を用いてNPNを選択
的に押し出して精製した。
【0051】(1)常法にしたがって全固形分(Total
Solid,TS)が24%となるように濃縮したホエーを電
気透析により60%脱塩した後、84cmの陽イオン交
換樹脂カラム(アンバーライトIR120A、直径24
mm)に線速度5.3m/hで通液した。そして、樹脂
の容量の10.8倍の濃縮ホエーを処理することによ
り、NPNを回収率80%で回収した。なお、この場
合、ミネラルの回収率は10%以下であり、ホエー溶出
法によりきわめて高い精製NPNが得られた。
【0052】(2)60%電気透析脱塩ホエーを、カラ
ム層高85cmの陽イオン交換樹脂カラム(アンバーラ
イトIR120A、直径24mm)に、線速度5.3m
/hで、樹脂量の6倍通液した。その後、1.6Nの水
酸化カリウムを樹脂の0.375倍通液することによ
り、NPNを溶出液中に50%回収した。
【0053】(3)上記により精製したNPN画分を更
に凍結乾燥して、固体のNPN画分を得た。 前第(1)項で得た精製NPNの固体画分の主な成分
を、下記表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【実施例2】実施例1で得たNPN画分粉末を10%の
ウシ胎児血清を含むDalbecco変法MEM培地
(DMEM培地)に、最終濃度が0.05%になるよう
に加え、ヒト大腸ガン細胞系(Caco-2)を24穴プレー
トに24日間培養した。24日後、培養細胞の培養液を
除去し、PBSを0.5ml加え、細胞をセルスクレー
パーでかき取った。この細胞溶液を氷水で冷やしなが
ら、30秒間超音波破砕し、酵素活性測定用の試料とし
た。酵素活性は蛋白質1mg当たりの酵素活性(mU/
mg)で表した。蛋白質濃度はローリー法で測定した。
アルカリホスファターゼ活性はp−ニトロフェニルリン
酸を基質として、Garenらの方法(Garen,A., et
al., Biochim. Biophys. Acta(1960)38:470-483)で、
スクラーゼ活性はスクロースを基質として、Dahlq
vistらの方法(Dahlqvist, A., et al., Anal. Bio
chem.(1968)22:99-107)で測定した。
【0056】分化の指標となる酵素(アルカリホスファ
ターゼ、スクラーゼ)活性を測定した結果、培地のみの
コントロールと比べて、これらの酵素活性は有意に高く
なっていた(図1、2)。また、比較対照として用いた
核酸(人乳とほぼ同一組成のヌクレオチド一リン酸(下
記表2))を添加したものと比べて、アルカリホスファ
ターゼについてはほぼ同等の値であった(図1)。スク
ラーゼについては、核酸より非蛋白態窒素の方が活性は
高かった(図2)。このことより、非蛋白態窒素は、核
酸と同等以上の上皮細胞分化能を持つことが認められ
た。
【0057】
【表2】
【0058】
【実施例3】非蛋白態窒素が、Caco-2のタイトジャンク
ションに与える影響を調べた。実施例2と同様に非蛋白
態窒素と核酸をそれぞれDMEM培地に添加して、Caco
-2をミリセル−HA(ミリポア社)上に24日間培養し
た。その後、ミリセル電気抵抗測定系(ミリポア社)を
用いて、Caco-2の電気抵抗(TEER)を測定した。その結
果、コントロールや核酸を添加した場合に比べて、非蛋
白態窒素を添加すると有意に電気抵抗が上昇した(図
3)。このことより、非蛋白態窒素を添加すると、Caco
-2の細胞間のタイトジャンクションが密になることが認
められた。
【0059】
【実施例4】育児用調製粉乳100kgを調製するに当
り、先ず、下記の表3に示す原材料及び成分を用意し
た。そしてこれらの原材料を常法にしたがって溶解、混
合、清浄化した後、殺菌、濃縮、均質化し、噴霧乾燥し
て製品を得た。
【0060】
【表3】
【0061】
【実施例5】実施例1で製造したNPN画分粉末100
g、糖類150g、蜂蜜15g、アスコルビン酸1g、
クエン酸0.5g、香料適量に水を加えて1kgとし、
これを95℃で20分間殺菌し、100mlずつ無菌的
にビンに充填して、飲食品タイプの健康ドリンクを製造
した。
【0062】
【実施例6】実施例1で得たNPN画分粉末の20%水
溶液200g、酢酸トコフェロール5g、硝酸チアミン
10g、ニコチン酸アミド20g、無水カフェイン50
g、安息香酸塩及び香料適量に脱イオン水を加えて30
Lとし、殺菌した後30mlずつ無菌的にビンに充填し
て、医薬品としての健康ドリンクを製造した。
【0063】
【実施例7】 (1)実施例1で製造したNPN画分粉末 50g (2)ラクトース 90g (3)コーンスターチ 29g (4)ステアリン酸マグネシウム 1g (1)、(2)及び(3)(但し17g)を混合し、
(3)(但し7g)から調製したペーストとともに顆粒
化した。得られた顆粒に(3)(但し5g)と(4)を
加えてよく混合し、この混合物を圧縮錠剤機により圧縮
して、1錠あたり有効成分(1)を50mg含有する錠
剤1000個を製造した。
【0064】
【発明の効果】乳児期、特に出生直後の新生児は、消化
管上皮細胞が未成熟なため、消化不良や食物アレルギー
を起こしやすい。乳中の非蛋白態窒素画分は小腸上皮細
胞分化促進能を有するので、乳児用の調製粉乳に添加す
ることができる。また、成人や乳児の消化管の消化不良
や腸管腔内の食物蛋白質のアレルゲンの侵入の予防と治
療を目的として、医薬品、飲食品、飼料や餌料の素材、
細胞または微生物の培地の添加物、化粧品の原料として
用いることができる。
【0065】また、乳中のホエー画分を限外濾過(分画
分子量100〜10万)して得られるパーミエート画分
はほとんど利用されていない画分であるため、資源の有
効活用という点でも貢献でき、また安価である。しか
も、非蛋白態窒素画分は、我々が日常的に飲む牛乳など
の乳から精製して得られる画分のため、安全性の点でも
問題がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】24日間培養したCaco-2のアルカリフォスファ
ターゼ活性を示す。
【図2】24日間培養したCaco-2のスクラーゼ活性を示
す。
【図3】24日間培養したCaco-2の電気抵抗(TEER)測
定値を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23C 21/00 A23C 21/00 A23L 1/30 A23L 1/30 A (72)発明者 桑田 有 東京都東村山市栄町1−21−3 明治乳業 株式会社栄養科学研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳中のホエー画分を限外濾過して得られ
    るパーミエート画分及び/又はその処理物を用いてなる
    小腸上皮細胞の分化促進剤。
  2. 【請求項2】 分画分子量100〜100,000、好
    ましくは1,000〜50,000の限外濾過膜を用い
    て限外濾過してなることを特徴とする請求項1に記載の
    分化促進剤。
  3. 【請求項3】 該パーミエート画分及び/又はその処理
    物に乳中の非蛋白態窒素画分が含有されていることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の分化促進剤。
  4. 【請求項4】 該パーミエート画分を、所望により濃縮
    した後、濃縮・乳糖結晶化・分離工程及び脱塩工程を適
    宜組み合わせて処理し、得られた処理物を該パーミエー
    ト画分処理物として使用することを特徴とする請求項1
    〜請求項3のいずれか1項に記載の分化促進剤。
  5. 【請求項5】 該パーミエート画分を、脱塩した後、陽
    イオン交換樹脂処理及び陰イオン交換樹脂処理を組み合
    わせたイオン交換樹脂処理を行って非蛋白態窒素画分を
    樹脂に吸着せしめた後、水洗し、次いで非蛋白態窒素画
    分を脱着せしめ、この処理によって得られた処理物を該
    パーミエート画分処理物として使用することを特徴とす
    る請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の分化促進
    剤。
  6. 【請求項6】 該パーミエート画分を有機溶媒処理し、
    生成した沈殿を除去した後の有機溶媒液をゲル濾過処理
    し、得られた処理物を該パーミエート画分処理物として
    使用することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれ
    かに1項に記載の分化促進剤。
  7. 【請求項7】 該パーミエート画分を非蛋白態窒素画分
    阻止率の低いイオン交換膜を用いて電気透析脱塩処理
    し、脱塩−非蛋白態窒素画分母液と塩回収濃縮液とを
    得、 該母液については、イオン交換樹脂処理して非蛋白態窒
    素画分を樹脂に吸着せしめた後、これを溶離して該画分
    を得、 該画分と先に得た塩回収濃縮液とを合し、中和した後、
    非蛋白態窒素画分阻止率の高いイオン交換膜を用いて電
    気透析脱塩処理し、 得られた処理物を該パーミエート画分処理物として使用
    することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1
    項に記載の分化促進剤。
  8. 【請求項8】 該パーミエート画分及び/又はその処理
    物が、更に、そ(れら)の濃縮物、ペースト状物、希釈
    物、及び/又は乾燥物であることを特徴とする請求項1
    〜請求項7のいずれか1項に記載の分化促進剤。
  9. 【請求項9】 乳中のホエー画分を、所望により濃縮及
    び/又は脱塩した後、イオン交換樹脂に吸着せしめ、次
    いで濃縮してもよいホエー又は溶出剤を用いて非蛋白態
    窒素画分を選択的に押し出して得られる非蛋白態窒素含
    有画分及び/又はその処理物を用いてなる小腸上皮細胞
    の分化促進剤。
  10. 【請求項10】 該非蛋白態窒素含有画分及び/又はそ
    の処理物が、更に、そ(れら)の濃縮物、ペースト状
    物、希釈物、及び/又は乾燥物であることを特徴とする
    請求項9に記載の分化促進剤。
  11. 【請求項11】 該分化促進剤が、医薬品タイプ及び/
    又は飲食品タイプであることを特徴とする請求項1〜請
    求項10のいずれかに1項に記載の分化促進剤。
  12. 【請求項12】 乳中のホエー画分が、人乳、牛乳及び
    /又はその他の哺乳動物の乳由来であり、しかも初乳及
    び/又は常乳由来であることを特徴とする請求項1〜請
    求項11のいずれか1項に記載の分化促進剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005247756A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Snow Brand Milk Prod Co Ltd 消化管トランスポーター機能抑制剤
JP2015523378A (ja) * 2012-07-13 2015-08-13 フリーズランド ブランズ ビー.ブイ. 乳タンパク質に対するアレルギーの予防及び経口寛容の誘導に使用するための低アレルゲン性架橋タンパク質

Cited By (3)

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