JPH08301581A - ケーブル繰出し用ドラム支持装置 - Google Patents

ケーブル繰出し用ドラム支持装置

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JPH08301581A
JPH08301581A JP14852295A JP14852295A JPH08301581A JP H08301581 A JPH08301581 A JP H08301581A JP 14852295 A JP14852295 A JP 14852295A JP 14852295 A JP14852295 A JP 14852295A JP H08301581 A JPH08301581 A JP H08301581A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的大型のケーブルドラムであっても容易
にケーブルドラムを回転できる状態に支持し、かつ繰出
し作業の停止時に容易にその回転を停止する。 【構成】 各基端に第1キャスタ13が設けられた第1
持上げアーム12と、各基端に第2キャスタ16が設け
られた第2持上げアーム14と、第1持上げアームの先
端と第2持上げアームの先端とをそれぞれ重ねることに
より形成されたアーム枢着部19と、ケーブルドラム1
7の幅より広い長さを有し一対の第1持上げアーム同士
又は一対の第2持上げアーム同士のいずれか一方又は双
方を連結する連結軸21,22と、第1持上げアーム及
び第2持上げアームを互いに引寄せ又は遠ざけて一対の
アーム枢着部を低位置又は高位置に調整する調整手段
と、一対のアーム枢着部又は枢着部の近傍の一対の第1
持上げアーム又は一対の第2持上げアームに設けられド
ラム支持軸を支承する一対の軸受部19とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はケーブルドラムからケー
ブルを繰出して敷設するときにこのケーブルドラムを支
持するケーブル繰出し用ドラム支持装置に関する。更に
詳しくはケーブルドラムを持ち上げる機構又はその回転
力を制御するブレーキ機構を有するケーブル繰出し用ド
ラム支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ケーブルを敷設するには、先ず敷設する
箇所に所定の間隔を置いて複数のガイドローラを配設し
た後、敷設箇所の始点にケーブルが巻かれたケーブルド
ラムを配置する。この状態でケーブルドラムに巻かれて
いるケーブルのケーブルヘッドを作業者が手に持ってケ
ーブルを牽引し、ガイドローラ上にケーブルを延長する
ことで敷設している。ケーブルを牽引することによりケ
ーブルドラムは回転してケーブルを繰出し、繰出された
ケーブルはガイドローラ上に案内されて配設される。こ
こでケーブルドラムはその回転を容易にするためケーブ
ルドラムの敷設用ローラ台に配置される、このローラ台
では回転可能なローラの上にケーブルドラムが置かれる
ため、ケーブルドラムに巻かれているケーブルを作業者
が牽引することによりケーブルドラム自体が回転し、ケ
ーブルの繰出しが容易になる。
【0003】しかしローラ台ではケーブルドラムの慣性
力によりケーブルの繰出しを作業者が停止した後でもケ
ーブルドラムの回転は停止せずにケーブルが過度に繰出
されるため、作業者をローラ台の近傍に配置し、作業者
がケーブルの敷設状況を目視により確認しながら必要に
応じてケーブルドラムを手で押さえることによりケーブ
ルドラムの回転を停止制御する必要があった。この作業
者の配置はケーブルの敷設コストを増大し、しかも単純
作業の慣れから操作ミスが生じ、ケーブルが過度に繰出
されることもあった。
【0004】この点を解消するために従来ケーブルの自
重を利用してローラの回転を停止させるブレーキ機構を
設けたローラ台が提案されている(実開昭63−187
519)。このローラ台では一対のローラの上にケーブ
ルドラムを載せている。このローラ台によれば繰出され
たケーブルが弛むとその自重によりブレーキレバーが押
され、ブレーキシューがローラに当接して、ローラの回
転を停止させるようになっている。これによりケーブル
の繰出し作業の停止によりケーブルドラムの回転も停止
するのでケーブルを過度に繰出されることを防止するこ
とができ、かつ作業者配置の無駄を省くことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ケーブルが巻
かれるケーブルドラムは通常のサイズのケーブルが巻か
れたものであれば軽いものでも300kg、また重いも
のでは500kgにもなり、更に極太のサイズのケーブ
ルが巻かれたものであれば5000kgにも達する。こ
のため、従来のローラ台ではそのローラ台にケーブルド
ラムを載せる作業だけでも多大な労力を要していた。ま
たケーブルの自重によるブレーキではケーブルドラムの
重量が大きくなるとその自重によるブレーキだけではケ
ーブルドラムの慣性力を完全に制御することが困難な場
合もあった。またケーブルドラムを一対のローラ間に載
せた場合、その回転には労力を要し、このローラを電動
ローラとするとケーブルドラムの繰出し性が劣り、改善
が望まれていた。
【0006】本発明の目的は、比較的大型のケーブルド
ラムであっても容易にケーブルドラムを回転できる状態
に支持することが可能なケーブル繰出し用ドラム支持装
置を提供することにある。本発明の別の目的は比較的大
型のケーブルドラムであっても繰出し作業の停止時に容
易にその回転を停止することができるケーブル繰出し用
ドラム支持装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を、実施例に対応する図1、図7、図
8、図10、図12及び図16を用いて説明する。請求
項1に係る発明は、図1に示すように、各基端に第1キ
ャスタ13,13が設けられた一対の第1持上げアーム
12,12と、各基端に第2キャスタ16,16が設け
られた一対の第2持上げアーム14,14と、一対の第
1持上げアーム12,12の先端と一対の第2持上げア
ーム14,14の先端とをそれぞれ重ねることにより形
成された一対のアーム枢着部19,19と、ケーブルド
ラム17の幅より広い長さを有し一対の第1持上げアー
ム12,12同士又は一対の第2持上げアーム14,1
4同士のいずれか一方又は双方を連結する連結軸21,
22と、第1持上げアーム12,12及び第2持上げア
ーム14,14を互いに引寄せ又は遠ざけて一対のアー
ム枢着部19,19を低位置から高位置まで又は高位置
から低位置まで調整する調整手段と、一対のアーム枢着
部19,19又は枢着部19,19の近傍の一対の第1
持上げアーム12,12又は一対の第2持上げアーム1
4,14に設けられケーブルドラム17の中心孔17a
に挿入可能なドラム支持軸18を支承する一対の軸受部
19,19とを備えたことにある。
【0008】連結軸21,22は一対の第1持上げアー
ム12,12のそれぞれの基端又は基端近傍を連結する
第1連結軸21と、第1連結軸21と同等の長さを有し
中間部に雌ねじ部22aが設けられ一対の第2持上げア
ーム14,14のそれぞれの基端又は基端近傍を連結す
る第2連結軸22とを備え、調整手段は雌ねじ部22a
に螺合するねじ部23aが形成されねじ部23aが雌ね
じ部22aに螺合した状態で一端が第1連結軸21に枢
着された駆動軸23と、駆動軸23の他端に取付けられ
回動することにより第1連結軸21と第2連結軸22の
間隔を広く又は狭くする回転用ハンドル24とを備える
ことが好ましい。
【0009】請求項3に係る発明は、図7に示すよう
に、ケーブルドラム17の幅より広い長さを有し両端に
それぞれ第1キャスタ13,13が設けられた第1連結
軸21と、第1連結軸21と同等の長さを有し両端にそ
れぞれ第2キャスタ16,16が設けられかつ中間部に
雌ねじ部22aが設けられた第2連結軸22と、各基端
が第1連結軸21両端の第1キャスタ13,13近傍に
枢支された一対の第1持上げアーム12,12と、各基
端が第2連結軸22両端の第2キャスタ16,16近傍
に枢支された一対の第2持上げアーム14,14と、一
対の第1持上げアーム12,12の先端と一対の第2持
上げアーム14,14の先端とをそれぞれ重ねることに
より形成された一対のアーム枢着部19と、第1持上げ
アーム12,12及び第2持上げアーム14,14を互
いに引寄せ又は遠ざけて一対のアーム枢着部19,19
を低位置から高位置まで又は高位置から低位置まで調整
する調整手段と、一対のアーム枢着部19,19又は枢
着部19,19の近傍の一対の第1持上げアーム12,
12又は一対の第2持上げアーム14,14に設けられ
ケーブルドラム17の中心孔17aに挿入可能なドラム
支持軸(18)を支承する一対の軸受部19,19とを備え
たものである。
【0010】第2連結軸22の中間部に雌ねじ部22a
が設けられ、調整手段は雌ねじ部22aに螺合するねじ
部23aが形成されねじ部23aが雌ねじ部22aに螺
合した状態で一端が第1連結軸21に枢着された駆動軸
23と、駆動軸23の他端に取付けられ回動することに
より第1連結軸21と第2連結軸22の間隔を広く又は
狭くする回転用ハンドル24とを備えることが好まし
い。
【0011】請求項5に係る発明は、図8に示すよう
に、各基端に第1キャスタ63,63が設けられた一対
又は複数対の第1持上げアーム62,62と、各基端に
第2キャスタ66,66が設けられた一対又は複数対の
第2持上げアーム64,64と、第1及び第2持上げア
ーム62,62,64,64のそれぞれの中間部で両ア
ームを互いに枢着する一対又は複数対の第1枢着部67
aと、一対又は複数対の第1持上げアーム62,62の
各先端に第2枢着部69aにより各基端が枢着された一
対又は複数対の第3持上げアーム68,68と、一対又
は複数対の第2持上げアーム64,64の各先端に第3
枢着部72aにより各基端が枢着された一対又は複数対
の第4持上げアーム71,71と、一対又は複数対の第
3持上げアーム68,68の各先端と一対又は複数対の
第4持上げアーム71,71の各先端とが枢着されケー
ブルドラム77の中心孔に挿入可能なドラム支持軸78
を支承する一対の軸受部73,73と、第2枢着部69
aと第3枢着部72aとを互いに引寄せ又は遠ざけて一
対の軸受部73,73を低位置から高位置まで又は高位
置から低位置まで調整する調整手段とを備えたものであ
る。
【0012】請求項6に係る発明は、図1及び図7に示
すように、請求項1、請求項3又は請求項5に係る発明
に更に一対の第1又は第2持上げアーム12,12,1
4,14に揺動可能に設けられた一対のレバー31,3
1と、一対レバー31,31の各一端の間に回転可能に
設けられドラム支持軸18により支持されたケーブルド
ラム17から繰出されたケーブル33を案内するガイド
ローラ32と、ケーブルドラム17の周縁に臨むように
一対のレバー31,31の各他端に配設された一対のブ
レーキシュー34,34とを備えたものである。
【0013】請求項7に係る発明は、図10に示すよう
に、請求項1、請求項3又は請求項5に係る発明に更に
一対の第1又は第2持上げアーム62,62,64,6
4にそれぞれの基端が枢着された一対のブレーキシャフ
ト81,81と、一対ブレーキシャフト81,81の各
先端の間に設けられドラム支持軸78により支持された
ケーブルドラム77から繰出されたケーブル82を案内
するガイド体84と、一対の第2又は第1持上げアーム
62,62,64,64にそれぞれの基端が接続されケ
ーブルドラム77のフランジ77bに巡らして一対のブ
レーキシャフト81,81の中間部にそれぞれの他端が
接続された一対のブレーキバンド86,86とを備えた
ものである。ガイド体84は複数のローラ84a,84
aがケーブル82の繰出し方向に直交して互いに平行に
配置され、繰出されたケーブル82が複数のローラ84
a,84aの間を通過するように構成されることが好ま
しい。
【0014】請求項9に係る発明は、図12に示すよう
に、請求項1又は請求項3に係る発明のケーブル繰出し
用ドラム支持装置11がケーブル繰出し方向に複数配列
して固定され、先頭の支持装置11の一対の第1又は第
2持上げアーム12,12,14,14に一対のレバー
103,103が揺動可能に設けられ、一対のレバー1
03,103の各一端の間に複数のケーブルドラム17
から繰出されたケーブル33を案内するガイドローラ3
2が回転可能に設けられ、一対のレバー103,103
の各他端に複数の支持装置11に延びる長さを有する一
対の連結バー104が回転可能に設けられ、複数の支持
装置11の一対の第1又は第2持上げアーム12,1
2,14,14のいずれか又は双方に連結バー104を
摺動可能に支持するバー受具106が配設され、連結バ
ー104にバー長手方向に取付位置を調整可能にかつ複
数のケーブルドラム17毎にドラム周縁に臨むように複
数対のブレーキシュー107が配設され、一対のレバー
103,103は繰出されたケーブル33がガイドロー
ラ32を回転させるとき連結バー104を介してブレー
キシュー107をケーブルドラム17の周縁から離し繰
出されたケーブル33がガイドローラ32を回転させな
いときブレーキシュー107をケーブルドラム17の周
縁に当接させるように構成されたものである。
【0015】請求項10に係る発明は、図16に示すよ
うに、外径がケーブルドラム17,77の中心孔17
a,77aの孔径に相応し内径がドラム支持軸18,7
8の軸径に相応するドラム受け具121がケーブルドラ
ム17,77の中心孔17a,77aとドラム支持軸1
8,78の間に設けられたものである。ドラム受け具1
21が複数種類のケーブルドラム17,77の中心孔1
7a,77aの孔径に相応した複数の外径を有する段付
き管状体であることが好ましい。また、ドラム受け具1
21がドラム支持軸18,78回転用のベアリング12
2を内蔵し、かつドラム支持軸18,78にドラム受け
具121のドラム支持軸18,78方向の移動を阻止す
るストッパ123が設けられることが更に好ましい。
【0016】
【作用】請求項1及び請求項3に係る発明では、一対の
軸受部19,19はドラム支持軸18を介してケーブル
ドラム17を支持する。調整手段により一対のアーム枢
着部19,19を低位置から高位置まで又は高位置から
低位置まで調整することによりケーブルドラム17の支
持位置を調整する。調整手段が駆動軸23であれば、駆
動軸23を回転することによりねじ部23aを介して第
2連結軸22の雌ねじ部22aを移動させ、第1連結軸
21と第2連結軸22の間隔を狭くする。第1連結軸2
1と第2連結軸22の間隔を狭くすると第1持上げアー
ム12及び第2持上げアーム14の軸受部19を中心と
した角度は小さくなり、第1連結軸21と第2連結軸2
2の間に配置されたケーブルドラム17の中心孔17a
に対して軸受部19は低位置から高位置まで変位する。
駆動軸23を逆転すると、反対に軸受部19は高位置か
ら低位置まで変位する。請求項5に係る発明では、一対
の軸受部73,73はドラム支持軸78を介してケーブ
ルドラム77を支持する。調整手段により一対の軸受部
73,73を低位置から高位置まで又は高位置から低位
置まで調整することによりケーブルドラム77の支持位
置を調整する。
【0017】請求項6に係る発明では、一対のレバー3
1,31は繰出されたケーブル33がガイドローラ32
を回転するときブレーキシュー34,34をケーブルド
ラム17の周縁から離し、繰出されたケーブル33がガ
イドローラ32を回転しないときブレーキシュー34,
34をケーブルドラム17の周縁に当接させ、これによ
りケーブルドラム17に制動がかかる。請求項7に係る
発明では、一対のブレーキシャフト81,81は繰出さ
れたケーブル82がガイド体84を通過するときブレー
キバンド86,86をフランジ77bに対して緩め、繰
出されたケーブル82がガイド体84を通過しないとき
ブレーキバンド86,86をフランジ77bに当接さ
せ、これによりケーブルドラム77に制動がかかる。
【0018】請求項9に係る発明では、一対のレバー1
03,103はそれぞれのケーブルドラム17から繰出
されたケーブル33がガイドローラ32を回転するとき
ブレーキシュー107,107をケーブルドラム17の
周縁から離し、繰出されたケーブル33がガイドローラ
32を回転しないときブレーキシュー107,107を
ケーブルドラム17の周縁に当接させ、これによりそれ
ぞれのケーブルドラム17に制動がかかる。請求項10
に係る発明では、ドラム受け具121が複数の外径を有
する段付き管状体であればケーブルドラム17,77の
中心孔の孔径17a,77aに相応して選択的に挿入す
る。また、ドラム支持軸18,78回転用のベアリング
122を内蔵すればケーブルドラム17,77とドラム
支持軸18,78の間に生じる回転抵抗を軽減する。
【0019】
【実施例】次に本発明の第1実施例を図面に基づいて詳
しく説明する。図1及び図2に示すように、ケーブル繰
出し用ドラム支持装置11は一対の第1持上げアーム1
2,12と一対の第2持上げアーム14,14とを有す
る。第1持上げアーム12,12の基端にはそれぞれ第
1キャスタ13,13がそれぞれ設けられ、第2持上げ
アーム14,14の基端にはそれぞれ第2キャスタ1
6,16がそれぞれ設けられる。一対の第1持上げアー
ム12,12の先端と一対の第2持上げアーム14,1
4の先端とはそれぞれ重ねられ、アーム枢着部19を構
成するとともにケーブルドラム17の中心孔17aに挿
入可能なドラム支持軸18を支承する軸受部19を構成
する。この軸受部19により第1持上げアーム12,1
2及び第2持上げアーム14,14は互いに回転するこ
とができるように構成され、かつこの軸受部19に設け
られた孔を介して支持軸18をケーブルドラム17の中
心孔17aに挿入することにより、ケーブルドラム17
は軸受部19に支持されるようになっている。
【0020】一対の第1持上げアーム12,12のそれ
ぞれの基端にはそれぞれを連結する第1連結軸21が設
けられ、一対の第2持上げアーム14,14のそれぞれ
の基端にはそれぞれを連結する第2連結軸22が設けら
れる。第1連結軸21及び第2連結軸22はそれぞれ等
しい長さを有し、かつそれぞれケーブルドラム17の幅
より広い長さに構成され、それぞれの第1持上げアーム
12,12及び第2持上げアーム14,14の間に図1
の二点鎖線で示すようにケーブルドラム17が配置でき
るようになっている。第2連結軸22にはその中間部に
雌ねじ部22aが設けられ調整手段である駆動軸23が
螺合される。
【0021】駆動軸23は第2連結軸22の雌ねじ部2
2aに螺合するねじ部23aが形成され、ねじ部23a
が第2連結軸22の雌ねじ部22aに螺合した状態でそ
の一端が第1連結軸21に枢着される。駆動軸23の他
端には回転用ハンドル24(図5)が着脱自在に取付け
られる係止部23bが形成される。本実施例における係
止部23bは一対の平行な係止板が軸方向に平行に設け
られ、一方に丸孔、他方に長孔(図2に丸孔のみ示す)
が設けられる。図示しないが、これらの孔にハンドル2
4(図5)の先端に設けられた軸方向に直交する方向に
対称に突設したピンをそれぞれ挿入することにより、図
5の矢印で示すように、ハンドル24の回転を駆動軸2
3に伝達するようなっている。ハンドル24の回転によ
り係止部23bを介して駆動軸23が回動することによ
り、図1に示すように、ねじ部23aが回転し第2連結
軸22の雌ねじ部22aが駆動軸23を移動することに
より第1連結軸21と第2連結軸22の間隔を広く又は
狭くすることができるようになっている。
【0022】一対の第2持上げアーム14,14には一
対のレバー31,31が支軸31aに枢支されて揺動可
能に設けられ、一対レバー31,31の各一端の間には
ガイドローラ32が回転可能に設けられる。ガイドロー
ラ32は円柱状の鋼材の両端に円盤状のフランジ32
a,32aがそれぞれ設けられ、中心軸にレバー31,
31の各一端を介して支軸32bが挿入されることによ
りレバー31,31の各一端に回転可能に架設される。
ガイドローラ32は図2に示すようにケーブルドラム1
7から繰出されたケーブル33をその下方から敷設方向
に繰出すことによりケーブル33を案内するようになっ
ている。また、図1に示すように、一対のレバー31,
31に各他端には一対のブレーキシュー34が配設さ
れ、ブレーキシュー34はドラム支持軸18により支持
されたケーブルドラム17の周縁に臨むように構成され
る。ガイドローラ32の重量はブレーキシュー34の重
量のほぼ6倍であって、また支軸31aからガイドロー
ラ32までの長さは支軸31aからブレーキシュー34
までの長さのほぼ2倍である。
【0023】このように構成されたケーブル繰出し用ド
ラム支持装置11の使用方法について図1〜図6を用い
て説明する。先ずケーブルドラム17を支持装置11に
枢支するためにハンドル24を介して駆動軸23を回転
し、第1連結軸21と第2連結軸22の間隔を広くす
る。第1連結軸21と第2連結軸22の間隔を広くする
と第1持上げアーム12及び第2持上げアーム14の軸
受部19を中心とした角度が広がり、図4に示すよう
に、軸受部19が低位置になる。この状態でケーブルド
ラム17を第1持上げアーム12側から矢印で示すよう
に回転して移動し、図4の二点鎖線で示すようにその中
心孔17aを軸受部19近傍に位置させる。このケーブ
ルドラム17を移動する段階ではレバー31はガイドロ
ーラ32側を持ち上げてブレーキシュー34を下げてお
き、ケーブルドラム17が移動することの妨げにならな
いようにする。またケーブルドラム17が第1連結軸2
1を越えやすくするために断面が山形の案内具36を第
1連結軸21にかぶせておく。案内具36には緩やかな
傾斜部36aが形成され、ケーブルドラム17はその傾
斜部36aを回転することにより第1連結軸21を容易
に越えることができるようになっている。
【0024】ケーブルドラム17の中心孔17aが軸受
部19近傍に位置したときに、駆動軸23を回転させて
軸受部19をケーブルドラム17の中心孔17aに合致
させ、図1に示すように、支持軸18を軸受部19を介
してケーブルドラム17の中心孔17aに挿入すること
によりケーブルドラム17を軸受部19に支持する。ケ
ーブルドラム17を軸受部19に支持した後、再びハン
ドル24を回転させ、第1連結軸21及び第2連結軸2
2の間隔を狭くして、図5の矢印で示すように第1持上
げアーム12及び第2持上げアーム14の軸受部19を
中心とした角度を狭め軸受部19を高位置にする。この
ようにしてケーブルドラム17を支持した状態で浮き上
がらせることによりケーブルドラム17は回転可能にな
りケーブルドラム17の回転によりケーブル33を繰出
せるようになる。
【0025】ケーブルドラム17から繰出されるケーブ
ル33は図2に示すようにガイドローラ32の下側から
敷設方向に繰出す。図2の矢印で示すように作業者がケ
ーブル33をその手に持って牽引するとケーブル33の
張力によりガイドローラ32は矢印で示すように上方に
引上げられ、レバー31が回転しブレーキシュー34は
ケーブルドラム17の周縁から離れる。作業者が途中で
牽引する動作を停止しするとケーブル33が弛み、前述
したガイドローラ32とブレーキシュー34の重量差及
び支軸31aからの長さの差によりてこの原理で、ガイ
ドローラ32は図3の矢印で示すように下方にその自重
で下がり、レバー31が回転しブレーキシュー34はケ
ーブルドラム17の周縁に極めて強い力で当接する。こ
れによりケーブルドラム17に制動がかかりケーブルド
ラム17の回転は停止する。この場合ガイドローラ32
は円柱状の鋼材により構成されているために、その自重
はケーブル33の自重より重くケーブルドラム17を制
動する力は実開昭63−18751号公報に示されるケ
ーブルの自重による制動に比較して大きい。
【0026】作業者が再びケーブル33を牽引するとケ
ーブル33の張力により図2に示すように再びガイドロ
ーラ32は上方に引上げられ、ブレーキシュー34はケ
ーブルドラム17の周縁から離れる。従って、ケーブル
ドラム17はケーブル33が牽引されるときのみその回
転が許容され、牽引されないときはその回転が制限され
ることになる。作業者による敷設作業が終了した場合に
はハンドル24を回転させ、駆動軸23を介して第1連
結軸21と第2連結軸22の間隔を広くし、軸受部19
を低位置にさせてケーブルドラム17を地上に降ろす。
地上に降ろされたケーブルドラム17の中心孔17aか
ら支持軸18を抜取りケーブルドラム17をドラム支持
装置11から外し作業を終了させる。
【0027】図7は本発明の第2実施例を示す。図7に
おいて図1と同一符号は同一部品を示す。図7に示すよ
うに、この例では第1連結軸21の両端にそれぞれ第1
キャスタ13,13が設けられ、第2連結軸22の両端
にそれぞれ第2キャスタ16,16が設けられる。一対
の第1持上げアーム12,12の各基端が第1連結軸2
1の両端の第1キャスタ13,13近傍に枢支され、一
対の第2持上げアーム14,14の各基端が第2連結軸
22の両端の第2キャスタ16,16近傍に枢支され
る。このように構成されたケーブル繰出し用ドラム支持
装置では、第1キャスタ13,13及び第2キャスタ1
6,16の取付け位置が異なることを除くその他の構成
及び作用は第1実施例と同様であるので、繰返しの説明
を省略する。
【0028】図8及び図9は本発明の第3実施例を示
す。図8及び図9において図1及び図2と同一符号は同
一部品を示す。この例におけるケーブル繰出し用ドラム
支持装置61は図8に示す装置が図9に示すように左右
一対設けられたものである。この装置60は左右対称で
あるので、一方のみを説明し他方の説明を省略する。こ
の装置60は一対の第1持上げアーム62,62と一対
の第2持上げアーム64,64とを有する。一対の第1
持上げアーム62,62の基端には補助板63aを介し
てそれぞれ第1キャスタ63,63がそれぞれ設けら
れ、第2持上げアーム64,64の基端には補助板66
aを介してそれぞれ第2キャスタ66,66がそれぞれ
設けられる。
【0029】一対の第1持上げアーム62,62の中間
部と一対の第2持上げアーム64,64の中間部とはそ
れぞれ重ねられ第1連結軸67の両端にそれぞれ枢着さ
れ、第1枢着部67aを形成する。一対の第1持上げア
ーム62,62の各先端及び一対の第2持上げアーム6
4,64の各先端には一対の第3持上げアーム68,6
8及び一対の第4持上げアーム71,71がそれぞれ枢
着される。一対の第1持上げアーム62,62の各先端
と一対の第3持上げアーム68,68の各基端はそれぞ
れ重ねられ第1連結軸67と同等の長さを有する第2連
結軸69の両端にそれぞれ枢着され、第2枢着部69a
を形成する。一対の第2持上げアーム64,64の各先
端と一対の第4持上げアーム71,71の各基端はそれ
ぞれ重ねられ第1及び第2連結軸67,69と同等の長
さを有する第3連結軸72の両端にそれぞれ枢着され、
第3枢着部72aを形成する。図8にそれぞれの枢着部
の片側のみ示す。一対の第3持上げアーム68,68の
先端と一対の第4持上げアーム71,71の先端とはそ
れぞれ軸受部73に枢着される。
【0030】更に装置60には調整手段が設けられる。
調整手段は第3連結軸72の中央部に設けられた図示し
ない雌ねじ部と駆動軸74とを有し、第2枢着部69a
と第3枢着部72aとを互いに引寄せ又は遠ざけること
により軸受部73を低位置から高位置まで又は高位置か
ら低位置まで調整する。駆動軸74は第3連結軸72に
設けられた雌ねじ部に螺合するねじ部74aが形成さ
れ、ねじ部74aが第3連結軸72の雌ねじ部に螺合し
た状態でその一端が第2連結軸69に枢着される。駆動
軸74の他端には回転用ハンドル74bが取付けられ、
ハンドル74bを回転することにより駆動軸74が回転
し、ねじ部74aが回転し第3連結軸72の雌ねじ部7
2bが駆動軸74を移動することにより第2枢着部69
aと第3枢着部72aとを互いに引寄せ又は遠ざけるこ
とができるように構成される。
【0031】図9に示すように、ケーブルドラム77は
装置60,60の各軸受部73,73に支持軸78を介
して支持される。即ち、軸受部73はケーブルドラム7
7の中心孔に挿入可能なドラム支持軸78を支承する。
図8に示したこの軸受部73に設けられた孔73aを介
して支持軸78をケーブルドラム77の中心孔77aに
挿入することにより、ケーブルドラム77はそれぞれの
軸受部73,73に支持されるようになっている。一対
の装置60,60のケーブルドラム77に臨むそれぞれ
の第2持上げアーム64,64に一対のブレーキシャフ
ト81,81のそれぞれの基端が枢着される。ブレーキ
シャフト81,81はケーブルドラム77から繰出され
るケーブル82の進行方向に互いに平行な基端からほぼ
中央までの平行部81a,81aと、その平行部から先
端に向って互いに近づく傾斜部81b,81bと、ガイ
ド体84を支持する先端部81c,81cとにより構成
される。ガイド体84はこの例では両端にフランジを有
する2本のローラ84a,84aがケーブル82の繰出
し方向に直交して互いに平行に一対の支持板84b,8
4bの間に配置され、繰出されたケーブル82がこのロ
ーラ84a,84aの間を通過することによりケーブル
82を案内するように構成される。ガイド体84はそれ
ぞれの支持板84b,84bがブレーキシャフト84,
84のそれぞれの先端部84c,84cの間に回転可能
に支持される。
【0032】図10及び図11に示すように、ケーブル
ドラム77に臨む第1持上げアーム62にはブレーキバ
ンド86の基端がそれぞれ接続される。ブレーキバンド
86の他端はケーブルドラム77のそれぞれのフランジ
77bに巡らしてそれぞのブレーキシャフト81の中間
部に設けられた係止部81dにそれぞれの他端に設けら
れたフック86aを介して接続される。ブレーキバンド
86のフランジ77bに当接する面は、図示しないが、
摩擦係数が大きくなるように粗面化処理が施されてい
る。
【0033】このように構成されたケーブル繰出し用ド
ラム支持装置では、ケーブルドラム77を支持装置61
に支持するために左右のハンドル74b,74bを介し
て左右の駆動軸74,74を同時に回転し、左右の第2
枢着部69a,69aと第3枢着部72a,72aの間
隔を広くする。第2枢着部69aと第3枢着部72aの
間隔を広くすると、それぞれ左右の第3持上げアーム6
8,68と第4持上げアーム71,71のそれぞれの軸
受部73,73を中心とした角度、及びそれぞれ左右の
第1持上げアーム62と第2持上げアーム64の角度が
広がり、それぞれの軸受部73,73を低位置にする。
即ち、駆動軸74,74を回転させてそれぞれの軸受部
73,73をケーブルドラム77の中心孔77aに合致
させ、支持軸78を左右の軸受部73,73を介してケ
ーブルドラム77の中心孔に挿入することによりケーブ
ルドラム77をそれぞれの軸受部73,73に支持す
る。
【0034】ケーブルドラム77を左右の軸受部73,
73に支持したときに、再びそれぞれのハンドル74
b,74bを回転させ、それぞれ左右の第2枢着部69
a,69a及び第3枢着部72a,72aの間隔を狭く
して、それぞれ左右の第3持上げアーム68,68と第
4持上げアーム71,71のそれぞれの軸受部73を中
心とした角度、及び左右の第1持上げアーム62,62
と第2持上げアーム64,64の角度を狭め左右の軸受
部73,73を高位置にする。このようにしてケーブル
ドラム77を支持した状態で、図9に示すように浮き上
がらせることによりケーブルドラム77は回転可能にな
りケーブルドラム77の回転によりケーブル82を繰出
せるようになる。このケーブルドラム77を支持する段
階ではそれぞれのブレーキバンド86,86は取外して
おき、ケーブルドラム77を支持することの妨げになら
ないようにする。
【0035】図10及び図11に示すように、ケーブル
ドラム77が支持された後は左右のブレーキバンド86
の基端をそれぞれの第1持上げアーム62に接続し、そ
の先端をブレーキシャフト81のそれぞれの係止部81
dに接続する。図では片側のブレーキバンド86及びブ
レーキシャフト81のみ示す。ケーブルドラム77から
はその上方からケーブル82が繰出され、そのケーブル
82はガイド体84である一対のローラ84a,84a
の間から敷設方向に繰出す。作業者がケーブル82をそ
の手に持って図10の実線矢印で示す方向に牽引する
と、ケーブル82の張力によりローラ84a,84aは
矢印で示すように回転してケーブル82を案内するとと
もに、ブレーキシャフト81は破線矢印で示すように上
方に回転する。ブレーキシャフト81の回転は左右のブ
レーキバンド86をそれぞれのフランジ77bから緩
め、それぞれのブレーキバンド86がケーブルドラム7
7の左右のフランジ77bの周縁から離れる。作業者が
途中で牽引する動作を停止したときにはケーブル82が
弛み、ブレーキシャフト81は図11の破線矢印で示す
ように下方にその自重で回転する。ブレーキシャフト8
1の回転により左右のブレーキバンド86の他端が引張
られ、それぞれのブレーキバンド86は左右のフランジ
77bの周縁に極めて強い力で当接する。これによりケ
ーブルドラム77に制動がかかりケーブルドラム77の
回転は停止する。
【0036】作業者が再びケーブル82を牽引するとケ
ーブル82の張力により図10に示すように再びブレー
キシャフト81は上方に回転し、左右のブレーキバンド
86は左右のフランジ77bの周縁から離れる。従っ
て、ケーブルドラム77はケーブル82が牽引されると
きのみその回転が許容され、牽引されないときはその回
転が制限されることになる。作業者による敷設作業が終
了した場合にはハンドル74bを回転させ、駆動軸74
を介して第2枢着部69aと第3枢着部72aの間隔を
広くし、軸受部73を低位置にさせてケーブルドラム7
7を地上に降ろす。地上に降ろされたケーブルドラム7
7の中心孔から支持軸78を抜取りケーブルドラム77
をドラム支持装置61から外し作業を終了させる。
【0037】図12及び図13は本発明の第4実施例を
示す。図12及び図13において図1と同一符号は同一
部品を示す。図12及び図13に示すように、本実施例
は実施例1で説明したケーブル繰出し用ドラム支持装置
11がケーブル繰出し方向に3台配列して固定され、3
本のケーブルを同時に繰出すことのできる複合式ケーブ
ル繰出し用ドラム支持装置である。それぞれの支持装置
11の固定は第1及び第2キャスタ13,16に設けら
れた図示しない固定装置によりそれぞれのキャスタ1
3,16の回転を防止することにより行う。更にそれぞ
れの支持装置11の第1及び第2持上げアーム12,1
4に固定棒101が取付けられ、それぞれの支持装置1
1の固定を確実なものとしている。この例における固定
棒101は両端に設けられた孔にぼると102がそれぞ
れ挿入され、そのボルト102を第1又は第2持上げア
ーム12,14に設けられたねじ孔に螺合することによ
り固定される。
【0038】先頭の支持装置11の一対の第2持上げア
ーム14にはそれぞれV字状に加工されたレバー103
がその中央部を支軸103aにより枢支することにより
揺動可能に設けられる。このレバー103のそれぞれの
一端の間にガイドローラ32が設けられ、3台のケーブ
ルドラム17から繰出されたそれぞれのケーブル33を
案内する。ガイドローラ32は実施例1で説明したもの
と同様であり、繰返しての説明を省略する。一対のレバ
ー103の各他端には一対の連結バー104の一端が回
転可能に設けられ、従属する支持装置11に向って延
び、その形状は最後尾の支持装置11より突出する長さ
を有する角棒である。それぞれの支持装置11の第1及
び第2持上げアーム12,14にはバー受具106が設
けられ、連結バー104を摺動可能に支持する。バー受
具106は図14に示すように断面L型に形成された鋼
板を第1及び第2持上げアーム12,14に溶接手段に
より取付けられ、連結バー104はバー受具106と第
1及び第2持上げアーム12,14の間に挿入されるこ
とにより摺動可能に支持される。
【0039】連結バー104にはバー104の長手方向
に取付位置を調整可能な3個のブレーキシュー107が
設けられる。ブレーキシュー107は、図15に示すよ
うに、ケーブルドラム17のフランジに相応するように
湾曲して設けられ、連結バー104に嵌入する角筒体1
07aに溶接手段により取付けられる。ブレーキシュー
107が取付けられる対面の角筒体107aには一対の
雌ねじ部が形成され、その雌ねじ部にぼると107bが
螺合される。角筒体107aは連結バー104に嵌入さ
れた状態で移動可能な大きさを有し、連結バー104に
嵌入された状態でボルト107bを締め付けることによ
りブレーキシュー107の取付け位置を調節することが
できるようになっている。角筒体107aを連結バー1
04に取付けた状態ではブレーキシュー107が複数の
ケーブルドラム17毎にドラム周縁に臨むように配設さ
れる。
【0040】このように構成された複合式ケーブル繰出
し用ドラム支持装置では、それぞれのケーブルドラム1
7から繰出されるケーブル33を図12に示すようにガ
イドローラ32の下側から敷設方向に繰出す。この時2
番及び3番目のケーブルドラム17からのケーブル33
はその前のケーブルドラム17の上をはわして先頭の支
持装置11のガイドローラ32の下方を通すようにす
る。作業者が3本のケーブル33をその手に持って牽引
するとケーブル33の張力によりガイドローラ32は矢
印で示すように上方に引上げられ、レバー103他端に
設けられた連結バー104は図12の実線矢印で示すよ
うに移動してそれぞれのブレーキシュー107はケーブ
ルドラム17の周縁から離れる。作業者が途中で牽引す
る動作を停止してケーブル33が弛むと、ガイドローラ
32の重みによりガイドローラ32は図13の実線矢印
で示すように下方にその自重で下がり、レバー103が
回転し連結バー104は図の破線矢印で示すように移動
してそれぞれのブレーキシュー107はケーブルドラム
17の周縁に極めて強い力で当接する。これによりそれ
ぞれのケーブルドラム17に制動がかかりそれぞれのケ
ーブルドラム17の回転は停止する。
【0041】作業者が再びケーブル33を牽引するとケ
ーブル33の張力により図12に示すように再びガイド
ローラ32は上方に引上げられ、ブレーキシュー107
はケーブルドラム17の周縁から離れる。従って、ケー
ブルドラム17はケーブル33が牽引されるときのみそ
の回転が許容され、牽引されないときはその回転が制限
されることになる。
【0042】図16及び図17は本発明の第5実施例を
示す。図16及び図17において図1及び図9と同一符
号は同一部品を示す。図16及び図17に示すように、
本実施例のケーブル繰出し用ドラム支持装置は、実施例
1から実施例4で説明したケーブル繰出し用ドラム支持
装置11,61にケーブルドラム17,77をドラム受
け具121を介して支持するものである。ドラム受け具
121は外径がケーブルドラム17,77の中心孔17
a,77aの孔径に相応し、内径がドラム支持軸18,
78の軸径に相応する管状体である。ドラム受け具12
1は複数の外径を有するように鋼材を階段状に切削して
加工された3段の段付き管状体であって、それぞれの段
の外径は3種類のケーブルドラム17,77の中心孔1
7a,77aの孔径に相応するように加工される。即ち
本実施例における通常のケーブルドラム17であれば図
17の一点鎖線で示すように比較的小径の段部がその中
心孔17aに挿入し、極太のケーブル82が巻かれた比
較的大型のケーブルドラム77では図の2点鎖線で示す
ように比較的大径の段部がその中心孔77aに挿入する
ように形成される。
【0043】ドラム受け具121の内径はドラム支持軸
18,78が挿入される寸法を有し、挿入されたドラム
支持軸18,78が抵抗なく回転できるように回転用の
ベアリング122が内蔵される。ドラム受け具121に
ドラム支持軸18,78が挿入された状態では、軸方向
の移動を阻止するストッパ123がドラム支持軸18,
78に設けられる。ストッパ123はドラム支持軸1
8,78を挿入可能な管状体で、その外側から中心に向
って雌ねじ(図示せず)が設けられ、ボルト124を螺
合することにより挿入されたドラム支持軸18,78に
ボルト124の先端が当接し、ドラム支持軸18,78
の軸方向の移動を防止して、ドラム受け具121の移動
が禁止される。
【0044】ドラム支持装置11又は61にケーブルド
ラム17又は77を装着するには、図16に示すよう
に、ドラム支持軸17,78をケーブルドラム17又は
77の中心孔17a又は77aに挿入する際に一対のド
ラム受け具121,121をとともに挿入し、それぞれ
のドラム受け具121,121を、図の実線矢印で示す
ように移動してその段部にケーブルドラム17又は77
の中心孔17a又は77aに挿入する。この状態でそれ
ぞれのケーブルドラム支持装置11,61にケーブルド
ラム17又は77を支持する。支持装置11,61に支
持した後はそれぞれのストッパ123,123のボルト
124,124を螺合してドラム支持軸18,78に固
定することにより、それぞれのドラム受け具121,1
21の移動を防止する。
【0045】このようにドラム受け具121,121を
備えるケーブル繰出し用ドラム支持装置ではそれぞれの
ドラム受け具121,121に内蔵されたベアリング1
22,122によりケーブルドラム17,77の回転の
際の回転抵抗が軽減され、またドラム支持軸18,78
の径をケーブルドラム17,77の孔径17a,77a
に合わせて選択する必要もない。この結果、敷設作業の
作業性の向上をはかることができる。
【0046】なお、上記第1、第2及び第4実施例では
第2持上げアームに一対のレバーを設けたが、第1持上
げアームに一対のレバーを設けてもよい。また、上記実
施段例では駆動軸をハンドルにより作業者が手動により
回転させたが、駆動軸の先端にモータを設け電動により
回転させてもよい。また、上記第1、第2及び第4実施
例ではガイドローラを円柱状の鋼材により構成したが、
ケーブルドラムの回転を制御できる限り合成樹脂等でも
よい。また、上記第1及び第2実施例では一対のレバー
はケーブルドラムを持上げるときに持上げアームに取付
けていたが、ケーブルドラム持上げ時には取外してお
き、ケーブルドラム持上げ後取付けるようにしてもよ
い。また、上記第1及び第2実施例では一対の第1及び
第2持上げアームのそれぞれの基端にそれぞれを連結す
る第1及び第2連結軸を設けたが、第1連結軸だけでも
よく、又は第2連結軸だけでもよい。
【0047】また、上記第3実施例では、左右2対ずつ
持上げアーム等を配設したが、一対ずつ又は3対以上複
数対ずつ配設してもよい。また、上記第3実施例では、
ガイド体として2本のローラをケーブルの繰出し方向に
直交して互いに平行に配置したが、3本、4本又は5本
のローラをケーブルの繰出し方向に直交して互いに平行
に配置してもよい。繰出されたケーブルがローラの間を
通過する荷重はローラの数が多いほど1本のローラ受け
る量が軽減され、作業者が滑らかにケーブルを繰出すこ
とができる。また、上記第4実施例ではバー受具を第1
及び第2持上げアームの双方にに設けたが、第1持上げ
アームまたは第2持上げアームのいずれか一方だけに設
けてもよい。
【0048】また、上記第1及び第2実施例では一対の
第1持上げアームの先端と一対の第2持上げアームの先
端とをそれぞれ重ねて枢着部を形成するとともに、ドラ
ム支持軸を支承する軸受部を構成したが、図18に示す
ように、支持軸を支承する軸受部111のみ別に一対の
第1持上げアーム又は一対の第2持上げアームに設けて
もよい。図における軸受部111はドラム支持軸18が
挿入される筒部111aと固定部材111bとにより構
成され、その固定部材111bを第2持上げアーム14
にボルト112により固定する。このように軸受部11
1を別に設けると支持軸18を支承する箇所が複数にな
り、1台の支持装置でいろいろなケーブルドラム17の
大きさに対応することが可能になる。更に、上記第5実
施例では3段の段付き管状体のドラム受け具を例示した
が、段数は3段に限らず、2段又は4段以上でもよい。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、一
対の第1持上げアームと、一対の第2持上げアームと、
ケーブルドラムを支承する一対の軸受部と、調整手段を
備え、その間に配置されたケーブルドラムを支持して軸
受部が低位置から高位置まで又は高位置から低位置まで
調整手段により変位するように構成したので、比較的大
型のケーブルドラムであっても容易にケーブルドラムが
回転できる状態にすることできる。また、第3及び第4
持上げアームを追加して設ければ極太のケーブルが巻か
れた超大型のケーブルドラムでも容易に回転できる状態
にすることできる。また、一対の第2持上げアームに揺
動可能に一対のレバーを設け、そのレバーの各一端の間
に繰出されたケーブルを案内するガイドローラを設け、
そのレバーの各他端にケーブルドラム77の周縁に臨む
一対のブレーキシューを備え、ケーブルがガイドローラ
を回転するときブレーキシューはケーブルドラムの周縁
から離れ、ケーブルがガイドローラを回転しないときブ
レーキシューをケーブルドラムの周縁に当接させるよう
に構成すれば、比較的大型のケーブルドラムであっても
繰出し作業の停止時に容易にその回転を停止することが
できる。また、ブレーキシャフトとブレーキバンドとガ
イド体とを設け繰出されたケーブルがガイド体を通過す
るときブレーキバンドをフランジから緩め、繰出された
ケーブルがガイド体を通過しないときブレーキバンドを
フランジに当接させるように構成すれば、極太のケーブ
ルが巻かれた超大型のケーブルドラムであっても繰出し
作業の停止時に容易にその回転を停止することができ
る。
【0050】また、一対の第1キャスタ及び一対の第2
キャスタをそれぞれ第1持上げアーム及び第2持上げア
ームの各基端に設けたので、ケーブルドラムを支持する
際に回転し、その作業を容易にする一方、ケーブルドラ
ムを支持した状態で移動できる利点もある。このためこ
のケーブル繰出し用ドラム支持装置をケーブル繰出し方
向に複数配列して固定し、先頭の支持装置にガイドロー
ラを有する一対のレバーを設け、一対の連結バーと複数
対のブレーキシューを設ければ、一対のレバーは繰出さ
れたケーブルがガイドローラを回転させるとき連結バー
を介してブレーキシューをケーブルドラムの周縁から離
し、繰出されたケーブルがガイドローラを回転させない
ときブレーキシューをケーブルドラムの周縁に当接させ
るので、複数のケーブルドラムを支持して複数のケーブ
ルを同時に繰出しても繰出し作業の停止時には容易に複
数のケーブルドラムの回転を停止することができ、複数
のケーブルの敷設を同時に行うことができる。更に、ケ
ーブルドラムを支持装置に支持する際にドラム受け具を
介して支持することにより、ケーブルドラムとドラム支
持軸の間に生じる回転抵抗を軽減することができ、ドラ
ム支持軸の径を考慮する必要もない。この結果、作業者
がケーブルドラムの先端を牽引する作業性の向上させる
ことができ、かつドラム支持軸の標準化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のドラム支持装置を上から
見た図。
【図2】その装置によりケーブルドラムを支持し、ケー
ブルを繰出した状態を示す側面図。
【図3】その装置によりケーブルドラムを支持し、ケー
ブルの繰出しを停止した状態を示す側面図。
【図4】その装置にドラムを着脱する際の図2に対応す
る側面図。
【図5】その装置によりドラムを上下させる際の図2に
対応する側面図。
【図6】その装置にドラムを装着した状態を前から見た
図。
【図7】本発明の第2実施例を示す図1に対応する図。
【図8】本発明の第3実施例のドラム支持装置を構成す
る装置の斜視図。
【図9】その装置によりケーブルドラムを支持した状態
を示す正面図。
【図10】その装置によりケーブルドラムを支持し、ケ
ーブルを繰出した状態を示す側面図。
【図11】その装置によりケーブルドラムを支持し、ケ
ーブルの繰出しを停止した状態を示す側面図。
【図12】本発明の第4実施例の複合式ドラム支持装置
によりケーブルドラムを支持し、ケーブルを繰出した状
態を示す側面図。
【図13】その装置によりケーブルドラムを支持し、ケ
ーブルの繰出しを停止した状態を示す側面図。
【図14】そのバー受具の斜視図。
【図15】そのブレーキシューの斜視図。
【図16】ドラム支持軸をケーブルドラムにドラム受け
具を介してに挿入した正面図。
【図17】ドラム受け具の断面図。
【図18】本発明の別の軸受部を示す図2に対応する
図。
【符号の説明】
12,62 第1持上げアーム 13,63 第1キャスタ 14,64 第2持上げアーム 16,66 第2キャスタ 17,77 ケーブルドラム 17a,77a 中心孔 18,78 ドラム支持軸 19,73,111 軸受部 21 第1連結軸 22 第2連結軸 22a 雌ねじ部 23 駆動軸 23a ねじ部 24,74b 回転用ハンドル 31,103 レバー 32 ガイドローラ 33,82 ケーブル 34,107 ブレーキシュー 67a 第1枢着部 68 第3持上げアーム 69a 第2枢着部 71 第4持上げアーム 72a 第3枢着部 81 ブレーキシャフト 84 ガイド体 84a ローラ 86 ブレーキバンド 104 連結バー 106 バー受具 121 ドラム受け具 122 ベアリング 123 ストッパ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各基端に第1キャスタ(13,13)が設けら
    れた一対の第1持上げアーム(12,12)と、 各基端に第2キャスタ(16,16)が設けられた一対の第2
    持上げアーム(14,14)と、 前記一対の第1持上げアーム(12,12)の先端と前記一対
    の第2持上げアーム(14,14)の先端とをそれぞれ重ねる
    ことにより形成された一対のアーム枢着部(19,19)と、 ケーブルドラム(17)の幅より広い長さを有し前記一対の
    第1持上げアーム(12,12)同士又は前記一対の第2持上
    げアーム(14,14)同士のいずれか一方又は双方を連結す
    る連結軸(21,22)と、 前記第1持上げアーム(12,12)及び前記第2持上げアー
    ム(14,14)を互いに引寄せ又は遠ざけて前記一対のアー
    ム枢着部(19,19)を低位置から高位置まで又は高位置か
    ら低位置まで調整する調整手段と、 前記一対のアーム枢着部(19,19)又は前記枢着部(19,19)
    の近傍の前記一対の第1持上げアーム(12,12)又は一対
    の第2持上げアーム(14,14)に設けられ前記ケーブルド
    ラム(17)の中心孔(17a)に挿入可能なドラム支持軸(18)
    を支承する一対の軸受部(19,19)とを備えたケーブル繰
    出し用ドラム支持装置。
  2. 【請求項2】 連結軸は一対の第1持上げアーム(12,1
    2)のそれぞれの基端又は基端近傍を連結する第1連結軸
    (21)と、前記第1連結軸(21)と同等の長さを有し中間部
    に雌ねじ部(22a)が設けられ一対の第2持上げアーム(1
    4,14)のそれぞれの基端又は基端近傍を連結する第2連
    結軸(22)とを備え、 調整手段は前記雌ねじ部(22a)に螺合するねじ部(23a)が
    形成され前記ねじ部(23a)が前記雌ねじ部(22a)に螺合し
    た状態で一端が前記第1連結軸(21)に枢着された駆動軸
    (23)と、前記駆動軸(23)の他端に取付けられ回動するこ
    とにより前記第1連結軸(21)と前記第2連結軸(22)の間
    隔を広く又は狭くする回転用ハンドル(24)とを備えた請
    求項1記載のケーブル繰出し用ドラム支持装置。
  3. 【請求項3】 ケーブルドラム(17)の幅より広い長さを
    有し両端にそれぞれ第1キャスタ(13,13)が設けられた
    第1連結軸(21)と、 前記第1連結軸(21)と同等の長さを有し両端にそれぞれ
    第2キャスタ(16,16)が設けられかつ中間部に雌ねじ部
    (22a)が設けられた第2連結軸(22)と、 各基端が前記第1連結軸(21)両端の第1キャスタ(13,1
    3)近傍に枢支された一対の第1持上げアーム(12,12)
    と、 各基端が前記第2連結軸(22)両端の第2キャスタ(16,1
    6)近傍に枢支された一対の第2持上げアーム(14,14)
    と、 前記一対の第1持上げアーム(12,12)の先端と前記一対
    の第2持上げアーム(14,14)の先端とをそれぞれ重ねる
    ことにより形成された一対のアーム枢着部(19,19)と、 前記第1持上げアーム(12,12)及び前記第2持上げアー
    ム(14,14)を互いに引寄せ又は遠ざけて前記一対のアー
    ム枢着部(19,19)を低位置から高位置まで又は高位置か
    ら低位置まで調整する調整手段と、 前記一対のアーム枢着部(19,19)又は前記枢着部(19,19)
    の近傍の前記一対の第1持上げアーム(12,12)又は一対
    の第2持上げアーム(14,14)に設けられ前記ケーブルド
    ラム(17)の中心孔(17a)に挿入可能なドラム支持軸(18)
    を支承する一対の軸受部(19,19)とを備えたケーブル繰
    出し用ドラム支持装置。
  4. 【請求項4】 第2連結軸(22)の中間部に雌ねじ部(22
    a)が設けられ、調整手段は前記雌ねじ部(22a)に螺合す
    るねじ部(23a)が形成され前記ねじ部(23a)が前記雌ねじ
    部(22a)に螺合した状態で一端が第1連結軸(21)に枢着
    された駆動軸(23)と、前記駆動軸(23)の他端に取付けら
    れ回動することにより前記第1連結軸(21)と前記第2連
    結軸(22)の間隔を広く又は狭くする回転用ハンドル(24)
    とを備えた請求項3記載のケーブル繰出し用ドラム支持
    装置。
  5. 【請求項5】 各基端に第1キャスタ(63,63)が設けら
    れた一対又は複数対の第1持上げアーム(62,62)と、 各基端に第2キャスタ(66,66)が設けられた一対又は複
    数対の第2持上げアーム(64,64)と、 前記第1及び第2持上げアーム(62,62,64,64)のそれぞ
    れの中間部で両アームを互いに枢着する一対又は複数対
    の第1枢着部(67a)と、 前記一対又は複数対の第1持上げアーム(62,62)の各先
    端に第2枢着部(69a)により各基端が枢着された一対又
    は複数対の第3持上げアーム(68,68)と、 前記一対又は複数対の第2持上げアーム(64,64)の各先
    端に第3枢着部(72a)により各基端が枢着された一対又
    は複数対の第4持上げアーム(71,71)と、 前記一対又は複数対の第3持上げアーム(68,68)の各先
    端と前記一対又は複数対の第4持上げアーム(71,71)の
    各先端とが枢着されケーブルドラム(77)の中心孔に挿入
    可能なドラム支持軸(78)を支承する一対の軸受部(73,7
    3)と、 前記第2枢着部(69a)と前記第3枢着部(72a)とを互いに
    引寄せ又は遠ざけて前記一対の軸受部(73,73)を低位置
    から高位置まで又は高位置から低位置まで調整する調整
    手段とを備えたケーブル繰出し用ドラム支持装置。
  6. 【請求項6】 一対の第1又は第2持上げアーム(12,1
    2,14,14)に揺動可能に設けられた一対のレバー(31,31)
    と、 前記一対のレバー(31,31)の各一端の間に回転可能に設
    けられドラム支持軸(18)により支持されたケーブルドラ
    ム(17)から繰出されたケーブル(33)を案内するガイドロ
    ーラ(32)と、 前記ケーブルドラム(17)の周縁に臨むように前記一対の
    レバー(31,31)の各他端に配設された一対のブレーキシ
    ュー(34,34)とを備え前記一対のレバー(31,31)は前記繰
    出されたケーブル(33)が前記ガイドローラ(32)を回転さ
    せるとき前記ブレーキシュー(34,34)を前記ケーブルド
    ラム(17)の周縁から離し前記繰出されたケーブル(33)が
    前記ガイドローラ(32)を回転させないとき前記ブレーキ
    シュー(34,34)を前記ケーブルドラム(17)の周縁に当接
    させるように構成された請求項1ないし5いずれか記載
    のケーブル繰出し用ドラム支持装置。
  7. 【請求項7】 一対の第1又は第2持上げアーム(62,6
    2,64,64)にそれぞれの基端が枢着された一対のブレーキ
    シャフト(81,81)と、 前記一対ブレーキシャフト(81,81)の各先端の間に設け
    られドラム支持軸(78)により支持されたケーブルドラム
    (77)から繰出されたケーブル(82)を案内するガイド体(8
    4)と、 一対の第2又は第1持上げアーム(62,62,64,64)にそれ
    ぞれの基端が接続され前記ケーブルドラム(77)のフラン
    ジ(77b)に巡らして前記一対のブレーキシャフト(81,81)
    の中間部にそれぞれの他端が接続された一対のブレーキ
    バンド(86,86)とを備え前記一対のブレーキシャフト(8
    1,81)は前記繰出されたケーブル(82)が前記ガイド体(8
    4)を通過するとき前記ブレーキバンド(86,86)を前記フ
    ランジ(77b)に対して緩め前記繰出されたケーブル(82)
    が前記ガイド体(84)を通過しないとき前記ブレーキバン
    ド(86,86)を前記フランジ(77b)に当接させるように構成
    された請求項1ないし5いずれか記載のケーブル繰出し
    用ドラム支持装置。
  8. 【請求項8】 ガイド体(84)は複数のローラ(84a,84a)
    がケーブル(82)の繰出し方向に直交して互いに平行に配
    置され、繰出されたケーブル(82)が前記複数のローラ(8
    4a,84a)の間を通過するように構成された請求項7記載
    のケーブル繰出し用ドラム支持装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし4いずれか記載のケーブ
    ル繰出し用ドラム支持装置(11)がケーブル繰出し方向に
    複数配列して固定され、 先頭の前記支持装置(11)の一対の第1又は第2持上げア
    ーム(12,12,14,14)に一対のレバー(103,103)が揺動可能
    に設けられ、 前記一対のレバー(103,103)の各一端の間に複数のケー
    ブルドラム(17)から繰出されたケーブル(33)を案内する
    ガイドローラ(32)が回転可能に設けられ、 前記一対のレバー(103,103)の各他端に複数の前記支持
    装置(11)に延びる長さを有する一対の連結バー(104)が
    回転可能に設けられ、 複数の前記支持装置(11)の一対の第1又は第2持上げア
    ーム(12,12,14,14)のいずれか又は双方に前記連結バー
    (104)を摺動可能に支持するバー受具(106)が配設され、 前記連結バー(104)にバー長手方向に取付位置を調整可
    能にかつ複数の前記ケーブルドラム(17)毎にドラム周縁
    に臨むように複数対のブレーキシュー(107)が配設さ
    れ、 前記一対のレバー(103,103)は前記繰出されたケーブル
    (33)が前記ガイドローラ(32)を回転させるとき前記連結
    バー(104)を介して前記ブレーキシュー(107)を前記ケー
    ブルドラム(17)の周縁から離し前記繰出されたケーブル
    (33)が前記ガイドローラ(32)を回転させないとき前記ブ
    レーキシュー(107)を前記ケーブルドラム(17)の周縁に
    当接させるように構成された複合式ケーブル繰出し用ド
    ラム支持装置。
  10. 【請求項10】 外径がケーブルドラム(17,77)の中心
    孔(17a,77a)の孔径に相応し内径がドラム支持軸(18,78)
    の軸径に相応するドラム受け具(121)が前記ケーブルド
    ラム(17,77)の中心孔(17a,77a)と前記ドラム支持軸(18,
    78)の間に設けられた請求項1ないし9いずれか記載の
    ケーブル繰出し用ドラム支持装置。
  11. 【請求項11】 ドラム受け具(121)が複数種類のケー
    ブルドラム(17,77)の中心孔(17a,77a)の孔径に相応した
    複数の外径を有する段付き管状体である請求項10記載
    のケーブル繰出し用ドラム支持装置。
  12. 【請求項12】 ドラム受け具(121)がドラム支持軸(1
    8,78)回転用のベアリング(122)を内蔵し、かつ前記ドラ
    ム支持軸(18,78)に前記ドラム受け具(121)の前記ドラム
    支持軸(18,78)方向の移動を阻止するストッパ(123)が設
    けられた請求項10又は11記載のケーブル繰出し用ド
    ラム支持装置。
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